JP6091129B2 - Camプログラム、cam装置、cad/camシステム、及び歯科補綴物の製造方法 - Google Patents

Camプログラム、cam装置、cad/camシステム、及び歯科補綴物の製造方法 Download PDF

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本発明は歯科補綴物のためのCAMプログラム、CAM装置、CAD/CAMシステム、及び歯科補綴物の製造方法に関する。
NC(Numerical Control machining)加工機を用いて切削加工を行い、歯科用補綴物を作製する際、例えば特許文献1に記載のように歯科用CAD/CAMシステムが用いられる。歯科用CAD/CAMシステムは、支台歯等を計測して三次元形状データを取得するスキャナ、取得した三次元形状データから補綴物を設計して補綴物データを形成するCAD装置、CAD装置から出力された補綴物データに基づいて加工機のためのNCデータを計算するCAM装置、及びCAM装置からの指令に沿って材料を加工して補綴物を作製する加工機を備えて構成されている。これらスキャナ、CAD装置、CAM装置、及び加工機がそれぞれ独立した状態で存在して歯科用CAD/CAMシステムが構成されたものや、これらのうち少なくとも2つの機能がひとつに融合されて構成されたものもある。
CAD/CAMシステムのうち、CAM装置は、CAD装置から出力された補綴物データに基づいて、加工が効率的に行われるように工程及び各工程で用いられる工具を演算する。より具体的には、CAM装置は、加工機が備えているドリルの径を記憶しており、その径によって太い径(例えば直径3mm(「R1.5」と記載することがある。))から細い径(例えば直径1mm(「R0.5」と記載することがある。))にかけて、切削加工が効率よく円滑に進行するように切削順序、切削箇所、切削範囲、切削条件等の演算を行う。このとき、CAM装置は加工機が具備する最終仕上げ加工のドリル(通常は最細径のドリル、例えばR0.5)の情報も記憶しており、これにより加工することができる限界の精度より高い精度の加工を要する部位がCAD装置からの補綴物データに存在しても、CAM装置はこの部分を上記加工精度に基づき変更して加工する。
特開2002−224142号公報
歯科用CAD/CAMシステムでは製作される補綴物のうち、特にクラウン製作において咬合面に形成される裂溝の加工再現性が重視されている。しかしながら、従来のCAM装置では、CAD装置からの補綴物データに含まれた裂溝の補綴物データが、上記のように最細径のドリルの加工限界から粗く修正されてしまっていた。
一方、これを回避するため、さらに細い径のドリル(例えば直径0.6mm(「R0.3」と記載することがある。))を加工機に具備し、これをCAM装置に認識させると、仕上げを当該細い径のドリルで行う計画を立てる。しかしながら、このように細いドリルを用いると、切削量が少ないことに加え、折れやすいので加工速度を落とす必要があることから全体の加工時間が非常に長くなるという問題が発生する。従来におけるCAM装置ではCAD装置による補綴物データから裂溝の部位だけを自動的に特定することは困難であり、細い径のドリルを裂溝部分にのみ用いることは難しかった。
そこで本発明は、裂溝部位も高い精度で、かつ効率よく歯科補綴物を作製することができるCAMプログラムを提供することを課題とする。また、このプログラムに基づく、CAM装置、CAD/CAMシステム及び歯科補綴物の製造方法を提供する。
以下、本発明について説明する。ここでは分かり易さのため、図面に付した参照符号を括弧書きで併せて記載するが、本発明はこれに限定されるものではない。
請求項1に記載の発明は、裂溝(1c)を具備する歯科補綴物(1)の形状データに基づいて、歯科補綴物の加工手順を演算するCAMプログラムであって、得られた裂溝に沿った線形状(B)に基づいて、線形状を含み、該線形状に沿って延びる所定の幅を有する裂溝加工のための領域である裂溝用領域(C)を決定する手順(S36)と、裂溝用領域について該裂溝用領域以外の領域より高い精度で形成する加工条件で加工手順を演算する手順(S37)と、を含む、CAMプログラムである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のCAMプログラムにおいて、裂溝用領域(C)における加工条件では、裂溝用領域以外の領域より細い径のエンドミルを用いるように設定する。
請求項3に記載の発明は、裂溝(1c)を具備する歯科補綴物(1)の形状データを受信する受信手段(31d)と、得られた裂溝に沿った線形状(B)に基づいて、線形状を含み、該線形状に沿って延びる所定の幅を有する裂溝加工のための領域である裂溝用領域(C)を決定する手順(S36)、及び裂溝用領域について該裂溝用領域以外の領域より高い精度で形成する加工条件で加工手順を演算する手順(S37)、を含む、CAMプログラムを記憶した記憶手段(31c)と、受信手段により受信した形状データに基づいて、CAMプログラムを演算する演算手段(31a)と、演算手段による演算結果を出力する出力手段(31e)と、を備える、CAM装置(30)である。
請求項4に記載の発明は、歯牙の三次元形状データを生成するスキャナ(10)と、歯牙の三次元形状データに基づいて歯科補綴物(1)の形状データを作成するCAD装置(20)と、CAD装置が作成した歯科補綴物の形状データを受信して歯科補綴物の加工手順を演算する請求項3に記載のCAM装置(30)と、CAM装置による加工手順に従って加工をする加工機(40)とを備える、CAD/CAMシステム(50)である。
請求項5に記載の発明は、歯牙の三次元形状データを作成する過程(S10)と、歯牙の三次元形状データに基づいて、裂溝(1c)を有する歯牙補綴物(1)の形状データを作成する過程(S20)と、得られた裂溝に沿った線形状(B)に基づいて、線形状を含み、該線形状に沿って延びる所定の幅を有する裂溝加工のための領域である裂溝用領域(C)を決定する過程(S36)と、裂溝用領域について該裂溝用領域以外の領域より高い精度で形成する加工条件で加工手順を演算する過程(S37)と、演算された加工手順により裂溝を加工する工程(S40)と、を含む、歯科補綴物の製造方法(S1)である。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の歯科補綴物の製造方法(S1)において、線形状(B)を、咬合面に裂溝用ライン描画をする過程によって設定する。
本発明によれば、補綴物に含まれる噛みあわせ面(咬合面)の裂溝等の細部を高い精度で、かつ効率よく作製することができる。
1つの例の歯科補綴物1の構造を説明する図である。 CAD/CAMシステム50を概念的に示すブロック図である。 CAM装置30の構造を概念的に示すブロック図である。 歯科補綴物の製造方法S1の流れを示す図である。 NCデータの作成過程S30の流れを示す図である。 咬合面に裂溝用ライン描画をする過程S35の一場面を説明する図である。 裂溝用領域Cを説明する図である。 図8(a)は裂溝用領域Cの加工パスの1つの例を説明する平面図である。図8(b)は裂溝用領域Cの加工パスの1つの例を説明する断面図である。 図9(a)は裂溝用領域Cの加工パスの他の例を説明する平面図である。図9(b)は裂溝用領域Cの加工パスの他の例を説明する断面図である NCデータの作成過程S130の流れを示す図である。
本発明の上記した作用及び利得は、次に説明する発明を実施するための形態から明らかにされる。以下、本発明を図面に示す実施形態に基づき説明する。ただし本発明はこれら実施形態に限定されるものではない。
はじめに、作製の対象となる歯科補綴物の一例について説明する。図1に歯科補綴物1の外観を模式的に示した。図1(a)が平面視、図1(b)が正面視の歯科補綴物1である。
歯科補綴物1はいわゆるクラウンと呼ばれる歯科補綴物の一種であり、全体として容器状に形成されている。従って外面1a及び内面1bを有している。図1(a)、図1(b)では内面1bを破線で透視して表している。この容器状であるクラウンを例えば治療した歯牙の上からかぶせることにより治療部位を覆って保護する。
歯科補綴物1はこのように歯牙の咬合面を被覆するように配置されるので、歯科補綴部物1にも咬合面を形成する必要があり、ここには歯牙の裂溝に対応するように歯科補綴物1の裂溝1cが存在する。
本発明ではこのような歯科補綴物の咬合面に存在する細い裂溝を高い精度で形成するとともに、その際にも効率よく形成することが可能となる。
次に、1つの実施形態について説明する。図2は1つの実施形態を説明する図で、1つの例についてCAD/CAMシステム50(以下、「システム50」と記載することがある。)の構成を概念的に示したブロック図である。システム50は、スキャナ10、CAD装置20、CAM装置30、加工機40を備えて構成されている。
スキャナ10は、歯科補綴物1を適用する対象となる歯牙から支台歯模型等の三次元形状データを生成するものである。これにより歯牙の形状を三次元データ化する。スキャナ10は公知のものを用いることができ、例えばプローブを接触させて計測する接触式のものや、レーザや光を用いて計測する非接触式のものがある。
CAD装置20は、スキャナ10で得た三次元形状データを取り込み、該三次元形状データに対応した歯科補綴物の形状データを設計する手段である。例えば取得した三次元形状データに基づき、候補となる歯科補綴物の原型データをデータベースから選択し、選択した原型データを三次元形状データに適合するように変更することが挙げられる。このようなCAD装置20は公知のものを用いることができる。
CAM装置30は、CAD装置20で設計した歯科補綴物の形状データ、加工機に備えられる工具の種類やその形態のデータ、実際に加工する材料のデータ等から、加工機が歯科補綴物を作製するための加工動作を指示するNCデータを演算して生成する手段である。また、本実施形態のCAM装置30では後述するように歯科補綴物の裂溝を高い精度で、効率よく形成するための演算ができるように構成されている。
図3は、CAM装置30に含まれる構成を概念的に表したブロック図である。CAM装置30は、演算装置31、入力手段32及び表示手段33を有している。そして演算装置31は、演算手段31a、RAM31b、記憶手段31c、受信手段31d、及び出力手段31eを備えている。また、入力手段32にはキーボード32a、マウス32b、記憶媒体の1つとして機能する外部記憶装置32c、及び通信手段32dが含まれている。
演算手段31aは、いわゆるCPU(中央演算子)により構成されており、上記した各構成部材に接続され、これらを制御することができる手段である。また、記憶媒体として機能する記憶手段31c等に記憶された各種プログラムを実行し、これに基づいて後で説明する演算や各種データの生成を行う手段としても機能する。演算の内容については後で説明するが、加工のための手順、裂溝用領域の決定等を挙げることができ、生成されるデータとしては加工機への指令であるNCデータを挙げることが可能である。
RAM31bは、演算手段31aの作業領域や一時的なデータの記憶手段として機能する構成部材である。RAM31bは、SRAM、DRAM、フラッシュメモリ等で構成することができ、公知のRAMと同様である。
記憶手段31cは、上記したような演算、及び生成されるべきデータを得るための根拠となる各種プログラムやデータが保存される記憶媒体として機能する構成部材である。また記憶手段31cには、プログラムの実行により得られたNCデータ等、中間、最終の各種結果を保存することができてもよい。
受信手段31dは、外部からの情報を演算装置31に適切に取り入れるための機能を有する構成部材であり、入力手段32が接続される。いわゆる入力ポート、入力コネクタ等もこれに含まれる。
出力手段31eは、得られた結果のうち外部に出力すべき情報を適切に外部に出力する機能を有する構成部材であり、表示手段33や各種装置がここに接続される。いわゆる出力ポート、出力コネクタ等もこれに含まれる。
入力装置32には、例えばキーボード32a、マウス32b、外部記憶装置32c、及び通信手段32d等が含まれる。キーボード32a、マウス32bは公知のものを用いることができ、説明は省略する。
外部記憶装置32cは、公知の外部接続可能な記憶手段であり、記憶媒体としても機能する。ここには特に限定されることなく、必要とされる各種プログラム、データを記憶させておくことができる。例えば上記した記憶手段31cと同様のプログラムやプログラムの実行により得られたNCデータ等がここに記憶されていても良い。外部記憶装置32cとしては、公知の装置を用いることができる。これには例えばCD−ROM及びCD−ROMドライブ、DVD及びDVDドライブ、ハードディスク、各種メモリ等を挙げることができる。
通信手段32dは、他の機器から直接受信手段31dにデータを送信する手段である。例えばCAD装置20から歯科補綴物の形状データを直接受信手段31dに送信することを挙げることができる。
表示装置33は、各場面の演算結果、各種機能の選択等が表示される装置である。操作者は表示装置33を参照しながら入力手段32を操作して演算装置31を機能させることができる。このような表示装置33としては公知の表示装置を適用することができ、これには例えばモニタ等を挙げることができる。
このようなCAM装置30には例えばコンピュータを挙げることができる。コンピュータ本体には通常、演算装置31に相当する各機器が具備されており、これに入力手段32、及び表示手段33を接続することができるようにも構成されている。
図2に戻って加工機40について説明する。加工機40は、CAM装置30で生成された加工機の動作指示のデータであるNCデータをCAM装置の通信手段から受信、又は外部記憶装置を介して受け取った該NCデータに従って加工を実行し、材料から歯科補綴物を加工するものである。このような加工機は公知のNC工作機械を挙げることができる。
以上のようなCAM装置30を含むシステム50によれば、後述するように歯科補綴物の裂溝を高い精度で効率よく形成することが可能となる。
なお、本実施形態では図2に示したように歯科用CAD/CAMシステム50を構成するスキャナ10、CAD装置20、CAM装置30、及び加工機40はそれぞれが独立した形態であるが、必ずしもその必要はなく、これら歯科用CAD/CAMシステムをなす複数の構成物の持つ機能が一体化された構成であってもよい。
次に、CAD/CAMシステム50を用いて、歯科補綴物の製造方法S1について説明する。ここではわかりやすさのためシステム50を用いた例を説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、以下の趣旨を含む方法を可能とするものであれば他のシステムよって歯科補綴物が製造されてもよい。
歯科補綴物の製造方法S1(以下、「製造方法S1」と記載することがある。)の流れを図4に示した。製造方法S1は、三次元形状データ作成過程S10、歯科補綴物の形状データ作成過程S20、NCデータの作成過程S30、加工過程S40を含んでいる。以下に各過程について説明する。
三次元形状データ作成過程S10(「過程S10」と記載することがある。)は、スキャナ10等を用いて、歯科補綴物1を適用する対象となる歯牙から得た支台歯模型等の三次元形状データを作成する過程である。
このような三次元形状データの作成は公知の方法を用いることができる。
歯科補綴物の形状データ作成過程S20(「過程S20」と記載することがある。)は、過程S10で得た三次元形状データを取得し、これに基づいてCAD装置を用いて、対象となる歯牙に適する歯科補綴物の形状データを作成する過程である。
このような歯科補綴物の形状データの作成は、公知のCAD装置を用いて通常行われる方法により行うことができる。
NCデータの作成過程S30(「過程S30」と記載することがある。)は、過程S20で作成した歯科補綴物の形状データ、加工機に備えられる工具の種類やその形態のデータ、実際に加工する材料のデータ等から、CAM装置30により加工機が歯科補綴物を作製するための加工動作を指示するNCデータを演算して作成する過程である。すなわち、得られた歯科補綴物の三次元形状から、上記記憶手段31c等に記憶されていたプログラムで規定された手順に基づいて演算手段31aがNCデータを演算して作成する。さらに具体的には演算手段31a等により次のように行われる。図5に過程S30の流れを示した。
過程S30は、歯科補綴物の形状データ読み込み過程S31、材料上に配置する過程S32、マージンライン作図過程S33、レスト作成過程S34、咬合面に裂溝用ライン描画をする過程S35、裂溝用領域の決定過程S36、NCデータ計算過程S37、及びNCデータ出力過程S38を含んで構成される。
歯科補綴物の形状データ読み込み過程S31(「過程S31」と記載することがある。)は、過程S20で作成された歯科補綴物の形状データをCAM装置30に読み込む過程である。本実施形態では、図2に表れた通信手段32dからの受信、あるいは外部記憶装置32cを介して、受信手段31dから形状データがCAM装置30に読み込まれる。
材料上に配置する過程S32(「過程S32」と記載することがある。)は、CAM装置30内の記憶手段31cに記憶させておいた材料データ上に、取得した歯科補綴物の形状データを配置する過程である。このとき、歯科補綴物の形状データは移動や回転等により材料内にレイアウトされる。また、大きさの異なる複数の材料が使用できる場合は、材料データの変更機能により材料の種類を選択することができる。
マージンライン作図過程S33(「過程S33」と記載することがある。)は、歯科補綴物の形状データから外面1aと内面1b(図1参照)と、を分ける境目をマージンラインとして描画する過程である。マージンラインの作図は、例えば歯科補綴物の形状データの表面を特定の領域で分割し、それぞれの領域において求められる法線ベクトルと操作者による内面領域の選択により、内面と外面の境目を判別することができる。従って形状によっては自動でマージンラインを作図することもできる。もし、自動でマージンラインを判別することができなかった場合は、CAM装置30のマウス32b等の入力装置32によってマージンラインを選択・指定することも可能である。
このようにして選択されたマージンラインを利用して、歯科補綴物の形状データからNCデータを計算する際、歯科補綴物の形状データの内面加工と外面加工を分けて加工することができるようになり、またマージンライン部分は丁寧に加工することができるようになるので、加工再現性の向上につながる。
ただし、マージンライン作図は必ずしも必要というわけではなく、マージンライン作図過程S33を省いた場合でも、内面加工と外面加工の境目を設けない状態で加工することも可能である。
レスト作成過程S34(「過程S34」と記載することがある。)は、歯科補綴物の形状データを使った加工中に、材料から加工物が落ちないように歯科補綴物を支えるレストの配置を歯科補綴物の形状データに作成する過程である。レストは材料と加工物をつなげた形で一体加工され、加工後に切り落とす。
咬合面に裂溝用ライン描画をする過程S35(「過程S35」と記載することがある。)は、歯科補綴物の形状データの咬合面に裂溝に沿ったライン(線形状)を描画する工程である。操作者は、歯科補綴物の形状データの咬合面から裂溝を見つけて線形状であるラインを描画することにより、CAM装置30のRAM31bに裂溝をラインとして設定することができる。図6には描画をする一場面における表示手段33に表れる画像例を示した。
データ表示部33aには、過程S20で作成された歯科補綴物の形状データが表示され、上記した過程S33によるマージンラインや過程S34によるレスト等(いずれも不図示)、各過程により行われた処理の結果が必要により反映されて表れる。
メニュー部33b、及びアイコン部33cはCAM装置30に備えられた各機能が選択的に呼び出せるように各機能が配置されている。
操作者は図6に表れた画面上でマウス32aやキーボード32b(図3参照)を用いて、歯科補綴物の形状データA上の表面に沿って裂溝に対応するラインBを描画する。例えば、ラインBを描画する場合、マウスカーソルを歯科補綴物の形状データA上の任意の位置でクリックすることで、歯科補綴物の形状データA表面のクリック位置にラインBの一方の端を決定することができる。
この状態でマウスカーソルを移動させると当該一方の端からラインBが直線上に伸び、任意の位置で歯科補綴物の形状データAの表面をクリックするとラインBの節を決定することができる。この状態で再びマウスカーソルを移動させると、当該節からラインが直線状に伸びる。これを繰り返すことで、ラインBを歯科補綴物の形状データAの表面に描画することができる。ラインBの描画を止めたい場合は、予め定められた停止ボタンを押下することで停止することができる。
裂溝は咬合面に形成されることから、ラインBを咬合面のみに描画するように限定するために咬合面側を表示するようにして、ラインBの描画時には咬合面以外の回転表示動作を不可にしてもよい。
裂溝用領域の決定過程S36(「過程S36」と記載することがある。)は、過程S35で指定したラインBに沿って延びる、裂溝加工用の領域を決定する工程である。過程S35では単に裂溝に沿った線を指定したに留まるが、裂溝加工のために演算を行うためには所定の領域を決定しなければならない。そこで、過程S36では裂溝加工のための領域である裂溝用領域を決定する。
図7には、裂溝用領域Cが決定された咬合面を模式的に表した。図7からわかるように、裂溝用領域Cは、指定された裂溝のラインBを含み、ラインBに沿って長手方向に延びる所定の幅及び厚さを有する領域として決定される。
裂溝用領域Cの幅はある条件が適用される加工領域であることを意味することから、加工に用いられる最細径の工具よりも太い必要がある。しかし、あまり太くしすぎると計算速度及び加工速度が低下するため、また、画面に描写された際の見やすさの点から、R0.5〜R3程度の領域幅を示す幅であることが好ましい。
過程S36により、裂溝のための加工条件が適用される領域が特定される。
NCデータ計算過程S37(「過程S37」と記載することがある。)は、ここまでに設定した条件や、CAM装置30の記憶手段31cに記憶されている工具情報、加工情報等のデータをもとに加工機の加工動作をNCデータとして演算する過程である。
例えば、加工過程S40で使用する工具が粗加工用、仕上げ加工用、及び裂溝加工用の3種類であった場合、過程S37ではCAM装置30にて歯科補綴物の形状データから粗加工、仕上げ加工、過程S36で決定された裂溝用領域の加工におけるそれぞれの加工動作を計算する。加工動作は、使用する工具形状データ・加工ピッチ・加工方法等、予めCAM装置30の記憶手段31cに記憶された情報をもとに計算され、工具の移動する軌跡、材料の向き、工具の回転数や送り速度等の指令のデータが含まれる。ここで、用いられる工具は特に限定されることはないが、刃の先端が半球状に加工されたボールエンドミル等を好ましく適用できる。ボールエンドミルを使用する場合、ボールエンドミルの径の距離を歯科補綴物の形状データ表面からオフセットした位置をボールエンドミル先端の中心として、工具の加工軌跡を算出する。
裂溝用領域の加工は、裂溝を形成するための加工として他の加工とは区別され、裂溝用領域のための他とは異なる加工条件が設定される。これにより非常に細かく、高い精度が必要である裂溝用領域にのみ時間のかかる加工を最小限に抑えて割り当てることができ、高い精度であっても効率よく加工を行うことができる。
図8、図9には、過程S37で演算して得た裂溝加工領域Cに対する加工軌跡(加工パス)の例をそれぞれ表した。図8(a)、図9(a)はそれぞれの例における裂溝用領域Cの一部を拡大して平面視した(裂溝用領域の幅方向が表れる)図であり、図8(b)、図9(b)はそれぞれの例におけるラインB、及び裂溝用領域C(破線で囲まれた部位)の一部をラインBに垂直な断面として拡大した(裂溝用領域Cの厚さ方向が表れる)図である。また図8、図9では工具の移動の軌跡(加工パス)を点線矢印で表している。
図8の例は裂溝用領域C内において、該裂溝用領域Cの幅方向を往復しつつ、裂溝用領域Cの長手方向にも移動するように斜めに工具を移動して加工を進める例である。
一方、図9の例は裂溝用領域C内において、ある幅方向の移動が終了した後に長手方向に送り、さらに幅方向に移動するという直角の移動の組み合わせで加工を進める例である。
ここには工具の移動パターンの例を2つ挙げたが、このような加工パスのバリエーションについてはこれに限らず様々なパターンが考えられる。
裂溝用領域の加工では工具の先端のみを使った加工となることから、刃がテーパ状になったテーパボールエンドミルを利用することもできる。これにより工具が折れることを抑制することが可能である。テーパボールエンドミルを使用する場合は、テーパ状のバーが移動する軌跡の計算が複雑になることから、過程S37では、近似的にテーパ部を計算に入れずにテーパボールエンドミル先端の半径をもとに加工軌跡を算出することも可能である。
図5に戻ってNCデータ出力過程S38について説明する。NCデータ出力過程S38は、過程S37によって計算されたNCデータを出力する過程である。CAM装置30と加工機40とが別構成の場合は、NCデータを介してCAM装置30によって計算された加工動作を加工機40に伝達する。伝達方法は、NCデータを加工機40に通信や記憶媒体等を利用して送信する方法がある。一方、CAM装置30と加工機40とが一体構成の場合等には、CAM装置30と加工機40との間でのメモリ間の通信等で済むこともある。
図4に戻って加工過程S40について説明する。加工過程S40では過程S30により作成されたNCデータに従って加工をする。
以上説明した、CAM装置、これを含むCAD/CAMシステム、CAM装置のためのプログラム、及びこれを用いた歯科補綴物の製造方法によれば、高い精度が必要とされる裂溝部分を特定の領域として他とは区別し、ここのみを径の小さな工具で精度よく加工できるようになる。すなわち、例えば裂溝用領域以外の部分では、加工仕上げにR0.5の工具を用いて加工した後、裂溝用領域のみをR0.3等のさらに径の小さな工具で加工することが可能となる。R0.5の工具はR0.3の工具よりも加工速度を上げることができることから、R0.3の工具が裂溝用領域以外の部位も含めて仕上げに用いられるよりも、R0.5の工具で裂溝用領域以外の部位を仕上げた後にR0.3の工具で裂溝用領域のみを加工することで、総合的な加工時間を短縮することができるようになる。
次に他の実施形態について説明する。図10に当該他の実施形態におけるNCデータの作成過程S130(「過程S130」と記載することがある。)の流れを示した。当該他の実施形態では、上記した過程S30に代えて過程S130を用いた点で異なるのみであり、他の部分は上記製造方法S1と同じである。従って、ここで過程S130について説明する。
過程S130は、歯科補綴物の三次元形状データ読み込み過程S31、材料上に配置する過程S32、マージンライン作図過程S33、レスト作成過程S34、咬合面の裂溝抽出過程S135a、抽出した裂溝の選択・削除の過程S135b、裂溝用領域の決定過程S36、NCデータ計算過程S37、及びNCデータ出力過程S38を含んで構成される。
ここからわかるように、過程S130は、過程S30の咬合面に裂溝用ライン描画をする過程S35の代わりに、咬合面の裂溝抽出過程S135a、及び抽出した裂溝の選択・削除の過程S135bが適用される。他の過程は上記過程S30と同様なのでここでは説明を省略する。
咬合面の裂溝抽出過程S135a(「過程135a」と記載することがある。)は、歯科補綴物の形状データの咬合面の裂溝を抽出する過程である。裂溝の抽出は例えば次のように行うことができる。すなわち、歯科補綴物の形状データの咬合面をある間隔で区切るように区切り線を引き、区切り線に沿って高さ方向(裂溝の深さ方向)の座標の変化を連続的にプロットしたとき、座標の変化の符号が逆転した点を裂溝の底部と捉えることができる。この区切り線は、間隔を小さくするほど溝の位置を抽出する精度が向上する。
そしてこのようにして得られた裂溝の底と捉えられた点同士をつなぎ合わせて線とすることで、ラインBを生成することができる。
抽出した裂溝の選択・削除の過程S135b(「過程135b」と記載することがある。)は、過程S135aで生成されたラインBについて不要である部位を選択、削除する過程である。
過程S130によれば、自動で裂溝のラインを抽出することができる。
1 歯科補綴物
10 スキャナ
20 CAD装置
30 CAM装置
31 演算装置
32 入力手段
33 表示手段

Claims (6)

  1. 裂溝を具備する歯科補綴物の形状データに基づいて、前記歯科補綴物の加工手順を演算するCAMプログラムであって、
    得られた前記裂溝に沿った線形状に基づいて、前記線形状を含み、該線形状に沿って延びる所定の幅を有する裂溝加工のための領域である裂溝用領域を決定する手順と、
    前記裂溝用領域について該裂溝用領域以外の領域より高い精度で形成する加工条件で加工手順を演算する手順と、を含む、CAMプログラム。
  2. 前記裂溝用領域における前記加工条件では、前記裂溝用領域以外の領域より細い径のエンドミルを用いるように設定する、請求項1に記載のCAMプログラム。
  3. 裂溝を具備する歯科補綴物の形状データを受信する受信手段と、
    得られた前記裂溝に沿った線形状に基づいて、前記線形状を含み、該線形状に沿って延びる所定の幅を有する裂溝加工のための領域である裂溝用領域を決定する手順、及び前記裂溝用領域について該裂溝用領域以外の領域より高い精度で形成する加工条件で加工手順を演算する手順、を含む、CAMプログラムを記憶した記憶手段と、
    前記受信手段により受信した前記形状データに基づいて、前記CAMプログラムを演算する演算手段と、
    前記演算手段による演算結果を出力する出力手段と、を備える、CAM装置。
  4. 歯牙の三次元形状データを生成するスキャナと、
    前記歯牙の三次元形状データに基づいて歯科補綴物の形状データを作成するCAD装置と、
    前記CAD装置が作成した前記歯科補綴物の形状データを受信して歯科補綴物の加工手順を演算する請求項3に記載のCAM装置と、
    前記CAM装置による加工手順に従って加工をする加工機とを備える、CAD/CAMシステム。
  5. 歯牙の三次元形状データを作成する過程と、
    前記歯牙の三次元形状データに基づいて、裂溝を有する歯牙補綴物の形状データを作成する過程と、
    得られた前記裂溝に沿った線形状に基づいて、前記線形状を含み、該線形状に沿って延びる所定の幅を有する裂溝加工のための領域である裂溝用領域を決定する過程と、
    前記裂溝用領域について該裂溝用領域以外の領域より高い精度で形成する加工条件で加工手順を演算する過程と、
    演算された前記加工手順により前記裂溝を加工する工程と、を含む、歯科補綴物の製造方法。
  6. 前記線形状を、咬合面に裂溝用ライン描画をする過程によって設定する請求項5に記載の歯科補綴物の製造方法。
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