JP2018001318A - 加工装置及び加工装置の設定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】非力なモーターを用いた場合であっても、加工工具を正常に回転させて、正常に加工を行うこと。【解決手段】本開示の加工装置は、加工対象物を加工する加工工具を回転させるモーターと、前記加工工具により前記加工対象物を加工するときの加工深さを、前記加工工具の刃径に応じて設定する制御部と、を備える。前記制御部は、前記刃径が設定値よりも小さいときには、前記刃径が大きいほど前記加工深さが深くなるように前記加工深さを設定し、前記刃径が前記設定値よりも大きいときには、前記刃径が大きいほど前記加工深さが浅くなるように前記加工深さを設定する。【選択図】図1

Description

本発明は、加工装置及び加工装置の設定方法に関する。
加工装置の一例として、加工対象物であるワークを切削する切削装置(例えばフライス盤)が知られている。このような切削装置では、ワークをテーブルに保持し、切削用工具(例えばエンドミル)を回転させつつテーブルを移動させることによって、切削用工具とワークとを相対的に移動させながらワークを切削刃物で切削することが行われる。
このような加工装置では、一般的に、ワークを大まかに切削する「荒削り」と呼ばれる加工工程の後、仕上げの切削工程が行われることになる。荒削りの工程が行われることによって、全体の切削時間の短縮化や、仕上げ工程の効率化を実現することができる。また、荒削り工程での切削深さ(切り込み深さ)が深く設定されるほど、切削時間を短縮させることができる。
特開2011−227584号公報
一般的な加工装置では、加工深さ(例えば切削深さ)は加工工具の刃径(直径)に応じて設定され、同じ加工条件(例えばモーターの回転数や、切削速度など)であれば、刃径が大きいほど、加工深さ(切込深さ、切込量)が深く設定されることになる。
しかし、刃径が大きくなると加工時にワークから受ける抵抗が大きくなるため、加工工具を回転させるモーターが非力な場合には、加工工具の回転に異常が生じるおそれがある。
本発明は、非力なモーターを用いた場合であっても、加工工具を正常に回転させて、正常に加工を行うことを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、加工対象物を加工する加工工具を回転させるモーターと、前記加工工具により前記加工対象物を加工するときの加工深さを、前記加工工具の刃径に応じて設定する制御部と、を備え、前記制御部は、前記刃径が設定値よりも小さいときには、前記刃径が大きいほど前記加工深さが深くなるように前記加工深さを設定し、前記刃径が前記設定値よりも大きいときには、前記刃径が大きいほど前記加工深さが浅くなるように前記加工深さを設定することを特徴とする加工装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書の記載により明らかにする。
本発明によれば、非力なモーターを用いた場合であっても、加工工具を正常に回転させることができる。
図1Aは、一般的な切削装置における刃径と加工深さとの関係の説明図である。図1Bは、モーターが非力な切削装置における刃径と加工深さとの関係の説明図である。 図2は、本実施形態の加工装置100の概略説明図である。 図3は、本実施形態の加工装置100のブロック図である。 図4は、材料テーブル71の説明図である。 図5は、工具テーブル72の説明図である。 図6Aは、パラメータテーブル73の説明図である。図6Bは、第1設定値〜第3設定値(k1〜k3)に基づく計算式に図6Aの第1設定値〜第3設定値(k1〜k3)を当てはめた場合のグラフである。 図7は、加工条件設定部61の行う処理のフロー図である。 図8Aは、加工対象物Wの材料と、加工工具21の種類とを選択するための選択画面の説明図である。図8Bは、加工条件の表示画面の説明図である。 図9A及び図9Bは、加工対象物Wに対する加工工具21の加工経路の説明図である。 図10は、第1設定値〜第3設定値(k1〜k3)の決定方法のフロー図である。 図11は、サンプルブロック片に対する加工の様子の説明図である。 図12A及び図12Bは、S105で求める二次曲線の近似式の説明図である。 図13は、第2実施形態の刃径と加工深さとの関係の説明図である。
===開示の概要===
本明細書の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
加工対象物を加工する加工工具を回転させるモーターと、前記加工工具により前記加工対象物を加工するときの加工深さを、前記加工工具の刃径に応じて設定する制御部と、を備え、前記制御部は、前記刃径が設定値よりも小さいときには、前記刃径が大きいほど前記加工深さが深くなるように前記加工深さを設定し、前記刃径が前記設定値よりも大きいときには、前記刃径が大きいほど前記加工深さが浅くなるように前記加工深さを設定することを特徴とする加工装置が明らかとなる。このような加工装置によれば、非力なモーターを用いた場合であっても、加工工具を正常に回転させることができる。
前記刃径が前記設定値に近い値であるほど、前記刃径の変化量に対する前記加工深さの変化量が小さくなることが望ましい。これにより、非力なモーターを用いた場合であっても、加工工具を正常に回転させることができる。
前記加工深さは、前記刃径と前記設定値との差の2乗に応じた値として設定されることが望ましい。これにより、非力なモーターを用いた場合であっても、加工工具を正常に回転させることができる。
前記設定値は、前記加工対象物の種類に応じた値k1として設定され、前記加工対象物の種類に応じて別の設定値としてk2及びk3が設定され、前記刃径をDとしたとき、前記加工深さは、−k2×(D−k1)2+k3として算出されることが望ましい。これにより、非力なモーターを用いた場合であっても、加工工具を正常に回転させることができる。
加工対象物を加工する加工工具を回転させるモーターと、前記加工工具により前記加工対象物を加工するときの加工深さを、前記加工工具の刃径に応じて設定する制御部であり、前記刃径が設定値よりも小さいときには、前記刃径が大きいほど前記加工深さが深くなるように前記加工深さを設定するとともに、前記刃径が前記設定値よりも大きいときには、前記刃径が大きいほど前記加工深さが浅くなるように前記加工深さを設定する制御部とを備えた加工装置の前記設定値を設定する加工装置設定方法であって、(1)前記加工対象物のサンプルに対して、前記加工深さが徐々に深くなるように段階的に前記加工深さを設定して、前記加工工具により前記サンプルを加工するサンプル加工工程と、(2)前記サンプル加工工程の際に、前記加工工具の回転に異常が生じるまでの最大の前記加工深さを限界深さとし、前記刃径に応じた前記限界深さを特定する限界特定工程と、(3)前記刃径に応じた前記限界深さに基づいて、前記設定値を求める算出工程とを行うことを特徴とする加工装置設定方法が明らかとなる。これにより、加工工具を正常に回転させる際に用いられる設定値を簡易な方法で求めることができる。
前記限界特定工程では、少なくとも3つの前記刃径に応じた前記限界深さがそれぞれ特定され、前記算出工程では、少なくとも3つの前記刃径に応じた前記限界深さに基づいて二次曲線の近似式が求められるとともに、前記近似式に基づいて前記設定値が算出されることが望ましい。これにより、サンプル加工工程を行う回数を軽減させることができる。
前記算出工程では、前記近似式において前記限界深さのピーク値に対応する前記刃径に基づいて、前記設定値が算出されることが望ましい。これにより、加工工具を正常に回転させる際に用いられる設定値を簡易な方法で求めることができる。
前記加工対象物の種類ごとに、前記設定値が算出されることが望ましい。これにより、加工対象物の種類ごとに、適切な設定値を簡易な方法で求めることができる。
===第1実施形態===
<はじめに>
図1Aは、一般的な切削装置における刃径と加工深さとの関係の説明図である。図中の上側には、刃径と加工深さとの関係を示すグラフが示されている。図中の下側には、加工工具21と、加工対象物Wの加工状態とが示されている。一般的な切削装置では、加工時にワークから受ける抵抗に対して十分なパワーを有するモーターが採用されている。このため、同じ加工条件(例えばモーターの回転数や、切削速度など)であれば、刃径が大きいほど、加工深さを深くすることができる(刃径が大きいほど、限界加工深さが深くなる)。したがって、一般的な切削装置では、加工工具21の刃径が大きいほど、荒削り工程での加工深さは深く設定されることになる。
図1Bは、モーターが非力な切削装置における刃径と加工深さとの関係の説明図である。モーターが非力な場合、加工時にワークから受ける抵抗が大きくなると、回転工具の回転が停止するなどの異常が生じることになる。加工時にワークから受ける抵抗は、刃径が大きくなるほど大きくなるため、モーターが非力な場合には、刃径が大きくなっても、加工深さを深くすることはできず、むしろ加工深さを浅くする必要が生じてくる。
そこで、本実施形態では、加工工具21の刃径が第1設定値k1よりも小さいときには、刃径が大きいほど加工深さが深くなるように加工深さが設定されるとともに、加工工具21の刃径が第1設定値k1よりも大きいときには、刃径が大きいほど加工深さが浅くなるように加工深さが設定される。これにより、加工工具21を正常に回転させて、正常に加工を行うことができる。
また、図1Bに示すグラフによれば、刃径が第1設定値k1に近い値であるほど(刃径と第1設定値k1との差が小さいほど)、刃径の変化量に対する加工深さの変化量が小さくなる(傾きの絶対値が小さくなる)。この点を考慮すると、図1Bに示すグラフの加工深さは、刃径と第1設定値k1との差の2乗に応じた値となる。具体的には、図1Bに示す曲線は、次式の放物線を示す二次曲線で近似することができる。
加工深さ(mm)=−k2×(D−k1)2+k3
D:工具の刃径(mm)
k1:第1設定値(mm)
k2:第2設定値
k3:第3設定値(mm)
そこで、本実施形態では、図1Bに示すような刃径と加工深さとの関係を利用して、加工深さを、上式に基づいて、工具の刃径D及び第1設定値〜第3設定値(k1〜K3)から算出している。このため、様々な工具の刃径ごとに加工深さを逐次記憶しなくても、第1設定値〜第3設定値が記憶されていれば、用いられる加工工具21の刃径に適切な加工深さを求めることができるので、記憶すべきデータ量が少なくて済む。
ところで、様々な加工条件下で試験を行い、これらの様々な加工条件に適した加工深さをそれぞれ求めようとすると、膨大な時間がかかってしまう。これに対し、本実施形態では、図1Bに示すような刃径と加工深さとの関係を利用して、第1設定値〜第3設定値(k1〜k3)を簡易な方法で求めることができ、刃径と、その刃径に適した加工深さとの関係を簡易に求めることができる。
以下、本実施形態の加工装置の基本構成について説明し、その後に、本実施形態の加工装置に用いられる第1設定値〜第3設定値(k1〜k3)の決定方法を説明する。
<加工装置100の基本構成>
図2は、本実施形態の加工装置100の概略説明図である。図3は、本実施形態の加工装置100のブロック図である。
以下の説明では、図2に示すように各方向を定義する。すなわち、加工工具21(例えばエンドミル)の回転軸に平行な方向を「上下方向」とし、加工工具21から見て加工対象物Wの側を「下」とし、逆側を「上」とする。上下方向のことを「Z軸方向」と呼ぶこともある。また、キャリッジ31の移動方向を「左右方向」とし、作業者から見て右側を「右」とし、左側を「左」とする。左右方向のことを「X軸方向」と呼ぶこともある。上下方向及び左右方向に垂直な方向を「前後方向」とし、加工装置100から見て作業者の側を「前」とし、逆側を「後」とする。前後方向のことを「Y軸方向」と呼ぶこともある。
加工装置100は、加工対象物Wを加工工具21で加工する装置である。加工装置100は、加工機1と、加工制御装置であるコンピューター5とを有する。但し、コンピューター5の果たす機能を加工機1が実現することによって、加工装置100が加工機1単体で構成されても良い。
加工対象物Wは、ここでは極軟材、軟質材、中庸材又は硬質材などを素材とするブロック片である。極軟材としては、発泡材、ケミカルウッド、バルサ等を素材とする材料が含まれる。軟質材は、極軟材よりも硬い材料であり、石膏、コルク、モデリングワックス等を素材とする材料が含まれる。中庸材は、軟質材よりも硬い材料であり、ケミカルウッド(硬めのケミカルウッド)、木材、ABS樹脂等を素材とする材料が含まれる。硬質材は、中庸材よりも硬い材料であり、ポリアセタール、アクリル、ポリカーボネード等を素材とする材料が含まれる。本実施形態では、加工対象物Wの材料は、極軟材、軟質材、中庸材及び硬質材の4グループに区分けされている。
加工機1は、加工対象物Wに加工を行うための装置(機械)である。一般的な切削装置では主な加工対象物が金属材料であるのに対し、本実施形態の加工機1は、金属材料よりも柔らかい非金属材料を加工対象物Wとしている。ここでは、加工機1は、切削装置である。加工機1は、コントローラー10と、回転部20と、キャリッジ部30と、テーブル部40とを有する。
コントローラー10は、加工機1の制御を司る制御部である。コントローラー10は、コンピューター5からの加工指示データに基づいて、加工機1の駆動部(回転モーター23、キャリッジ用モーター33、テーブル用モーター43、Z軸モーター53)を制御する。コントローラー10は、コンピューター5とともに、加工装置100の制御を司る制御部を構成する。
回転部20は、加工工具21を回転させるためのユニットである。回転部20は、加工工具21と、主軸22と、回転モーター23とを有する。
加工工具21は、回転軸で回転することにより加工対象物Wを加工する工具である。加工工具21は、ここでは切削工具(エンドミル)である。加工工具21は、刃部と、基端部とを有する。刃部は、刃の形成された部位である。刃部は、柱形状の加工工具21の下端及び側面に刃が形成されることによって構成されている。なお、刃径とは、刃部の直径を意味する。基端部は、刃の形成されていない部位である。基端部はシャンク部と呼ばれることもあり、基端部の直径のことをシャンク径と呼ぶことがある。加工工具21の種類が特定されていれば、シャンク径から刃径を特定することも可能である。基端部は、刃部の上側に位置しており、チャック22Aによって保持される部位である。加工工具21は、チャック22Aに対して着脱可能であり、用途に応じて交換可能である。
主軸22は、加工工具21を回転させる部位である。主軸22は、スピンドル、シャフト等とも呼ばれることがある。主軸22の下端にはチャック22Aが設けられている。チャック22Aは、加工工具21を保持する工具保持部である。チャック22Aは、主軸22に対して着脱可能であってもよい。例えば、加工工具21の種類や径に応じて適切なチャック22Aを主軸22に装着すると良い。
回転モーター23は、主軸22(及び加工工具21)を回転させる動力源である。ここでは、回転モーター23として、DCモーターが用いられている。本実施形態では、回転モーター23は、安価で非力なものが用いられている。金属材料を加工対象物とする一般的な切削装置ではkWクラスの出力の回転モーターが用いられるのに対し、本実施形態の回転モーター23の出力は、数10Wクラスである。
キャリッジ部30は、加工工具21と加工対象物WとをX軸方向に相対移動させるためのユニットである。ここでは、キャリッジ部30は、加工工具21をX軸方向に移動させることによって、加工工具21と加工対象物WとのX軸方向の相対移動を実現している。キャリッジ部30は、キャリッジ31と、Xガイド32と、キャリッジ用モーター33とを有する。キャリッジ31は、X軸方向に移動するX移動体である。Xガイド32は、キャリッジ31をX軸方向に案内する部材である。キャリッジ用モーター33は、キャリッジ31をX軸方向に移動させる動力源である。キャリッジ31には、回転部20が設けられており、キャリッジ31がX軸方向に移動すると、回転部20もX軸方向に移動し、これにより加工工具21もX軸方向に移動することになる。
テーブル部40は、加工工具21と加工対象物WとをY軸方向に相対移動させるためのユニットである。ここでは、テーブル部40は、加工対象物WをY軸方向に移動させることによって、加工工具21と加工対象物WとのY軸方向の相対移動を実現している。テーブル部40は、テーブル41と、Yガイド42と、テーブル用モーター43とを有する。テーブル41は、Y方向に移動する移動体である。Yガイド42は、テーブル41をY軸方向に案内する部材である。テーブル用モーター43は、テーブル41をY軸方向に移動させる動力源である。テーブル41には、ワーク保持部44が設けられている。ワーク保持部44は、加工対象物Wをテーブル41に保持する保持部である。テーブル41がY軸方向に移動すると、ワーク保持部44に保持されている加工対象物WがY軸方向に移動することになる。
また、加工機1は、加工工具21と加工対象物Wとを上下方向(Z軸方向)に相対移動させるための上下移動ユニット50を有する。ここでは、上下移動ユニット50は、キャリッジ31に対して回転部20をZ軸方向に移動させるように構成されている。具体的には、上下移動ユニット50は、キャリッジ31に設けられ回転部20とともにZ方向に移動するZ移動体51と、Z移動体51をZ軸方向に移動させるための駆動源となるZ軸モーター53とを有する。但し、上下移動ユニット50は、加工対象物Wをテーブル41に対してZ軸方向に移動させるように構成されても良い。加工機1が、キャリッジ部30、テーブル部40及び上下移動ユニット50を備えることによって、加工工具21を加工対象物Wに対して3次元(XYZ軸方向)に移動させることができる。なお、例えばワーク保持部44にチルトステージや回転ステージを設けることによって、加工工具21を加工対象物Wに対して6次元(XYZ軸方向及び各軸回転方向)に移動可能にしても良い。
コンピューター5は、加工機1を制御するための加工制御装置である。コンピューター5は、加工機1を制御するための加工指示データを生成し、その加工指示データを加工機1に出力する。コンピューター5は、例えば汎用のパーソナルコンピューターであり、CPU、メモリ、記憶装置、通信部などを備えている。CPUは、記憶装置に記憶されているプログラムをメモリに読み出して実行することにより、後述する各種処理を実行する。記憶装置には、プログラムや各種のデータが記憶されている。通信部は、加工機1に接続するための通信モジュール(例えばUSBモジュール)である。コンピューター5には、表示装置6(ディスプレイ)や、入力装置7(キーボードやマウス)などが接続されていても良い。
コンピューター5は、3Dデータ記憶部と、加工制御部60とを有する。3Dデータ記憶部は、加工対象物Wの加工後の形状を示す3次元データ(3Dデータ)を記憶する機能を有する。
加工制御部60は、3Dデータ記憶部に記憶されている3Dデータに基づいて、加工機1を制御するための指示データを生成し、加工機1に指示データを送信して加工機1を制御する機能を有する。加工制御部60は、コンピューター5が加工機1の制御プログラム(制御ドライバー)を実行することによって実現される。
加工制御部60は、材料テーブル71と、工具テーブル72と、パラメータテーブル73とを記憶している。
材料テーブル71は、加工対象物Wの材料に関する情報を記憶したテーブルである。図4に示すように、材料テーブル71には、材料名と、材料の属するグループ名(極軟材、軟質材、中庸材又は硬質材)とが対応付けられている。
工具テーブル72は、加工工具21に関する情報を記憶したテーブルである。工具テーブル72には、図5に示すように、工具名と、その工具の刃径(刃部の直径)とが対応付けられている。なお、工具テーブル72に、工具名に対して他の情報(例えば工具の材質情報)が対応付けられていても良い。
パラメータテーブル73は、加工条件を設定するための各種パラメータを記憶したテーブルである。図6Aに示すように、パラメータテーブル73には、材料に対して第1設定値〜第3設定値(後述:k1〜k3)が対応付けられている。なお、パラメータテーブル73に、第1設定値〜第3設定値とは別のパラメータが記憶されていても良い。例えば、材料に対して周速度が対応付けられており、溶融しやすい材料(例えばABS樹脂など)に対して遅い周速度が対応付けられており、溶融しにくい材料(例えばケミカルウッドなど)に対して速い周速度が対応付けられていても良い。
また、加工制御部60は、加工条件設定部61と、パス設定部62と、指示データ生成部63と、データ出力部64とを有する。
加工条件設定部61は、加工条件を設定する機能を有する。設定される加工条件としては、加工対象物Wの種類(材料名)、加工工具21の種類(工具名)、加工工具21の切削速度、加工深さ、モーターの回転数などが含まれている。
図7は、加工条件設定部61の行う処理のフロー図である。本実施形態では、加工条件設定部61は、次に説明するように、加工対象物Wの種類(材料名)と、加工工具21の種類(工具名)とに基づいて、加工深さを設定する。
まず、加工条件設定部61は、加工対象物Wの材料と、加工工具21の種類を選択させる(S001)。具体的には、図8Aに示すように、加工条件設定部61は、加工対象物Wの材料と、加工工具21の種類とを選択するための選択画面を表示装置6に表示させる。図中の選択画面には、材料選択部611と、工具選択部612と、決定ボタンとが含まれている。作業者が入力装置7(例えばマウス)を用いて材料選択部611のプルダウン部をクリックすると、加工条件設定部61は、材料テーブル71(図4参照)に基づいて材料名の一覧を表示し、作業者が入力装置7を用いて一覧の中から材料名を選択すると、選択された材料が加工条件として設定される。ここでは、加工対象物Wの材料として「ケミカルウッド(硬)」が選択されている。また、作業者が入力装置7を用いて工具選択部612のプルダウン部をクリックすると、加工条件設定部61は、工具テーブル72(図5参照)に基づいて工具名の一覧を表示し、作業者が入力装置7を用いて一覧の中から工具名を選択すると、選択された加工工具21が加工条件として設定される。決定ボタンが押されると、材料と加工工具21が加工条件の一つとして設定される。
次に、加工条件設定部61は、パラメータテーブル73(図6A参照)に基づいて、設定された材料に対応付けられている設定値(k1〜k3)を取得する(S002)。なお、加工条件設定部61は、第1設定値〜第3設定値(k1〜k3)に基づく次の計算式を有している。
加工深さ(mm)=−k2×(D−k1)2+k3
図6Bは、上式に図6Aの第1設定値〜第3設定値(k1〜k3)を当てはめた場合のグラフである。グラフの横軸は刃径D(mm)を示しており、グラフの縦軸は加工深さ(mm)を示している。
上式から理解できるように、第1設定値k1は、加工深さの最大値に対応する刃径の値に相当する。パラメータテーブル73には、第1設定値k1が、加工対象物Wの材料の種類に応じて定められており、柔らかい材料ほど大きい値になっている。このため、柔らかい材料ほど、刃径Dの大きさに応じて加工深さを深く設定可能な刃径Dの範囲が広くなる(D<k1となる刃径Dの範囲が広くなる)。
また、上式から理解できるように、第2設定値k2は、放物線を示す二次曲線の開き具合に応じた値を示す。パラメータテーブル73には、第2設定値k2が、加工対象物Wの材料の種類に応じて定められており、柔らかい材料ほど大きな値を示す。このため、比較的柔らかい材料ほど、刃径Dの変化量に対する加工深さの変化量が大きくなる。
また、上式から理解できるように、第3設定値k3は、加工深さの最大値(ピーク値)に相当する。パラメータテーブル73には、第3設定値k3が、加工対象物Wの材料の種類に応じて定められており、柔らかい材料ほど大きい値になっている。このため、柔らかい材料ほど、加工深さが大きくなる。
次に、加工条件設定部61は、加工条件として加工深さを算出する(S003)。このとき、加工条件設定部61は、S001で選択された加工工具21に対応する刃径Dを工具テーブル72から取得するとともに、この刃径Dと、S002で取得した第1設定値〜第3設定値(k1〜k3)とに基づいて、上式から加工深さを算出する。この計算式は、D=k1のときに加工深さがピーク値(最大値)となる放物線を示す二次曲線である。このため、この計算式によれば、加工工具21の刃径Dが第1設定値k1よりも小さいとき(D<k1)、刃径が大きいほど加工深さが深くなるように加工深さが設定される。一方、加工工具21の刃径Dが第1設定値k1よりも大きいとき(D>k1)、刃径が大きいほど加工深さが浅くなるように加工深さが設定される。これにより、加工機1の回転モーター23が非力であっても、加工工具21を正常に回転させて、正常に加工を行うことができる。
加工条件設定部61は、算出した加工深さをパス設定部62に受け渡す。また、加工条件設定部61は、加工深さ以外の加工条件も、パス設定部62に受け渡す。例えば、加工条件設定部61は、刃径Dに基づいてパス間隔を算出し、加工条件の一つとしてパス間隔をパス設定部62に受け渡す。
加工条件設定部61は、設定された加工条件を表示装置6に表示させてもよい。図8Bは、加工条件の表示画面の説明図である。図中の表示画面には、加工深さの欄にS003で算出された数値が表示されている。また、図中の表示画面には、他の加工条件の数値も表示されている。作業者は、この表示画面上から、加工条件を示す数値を再設定することもできる。決定ボタンが押されると、表示画面上の加工条件の数値が確定し、それぞれの加工条件がパス設定部62に受け渡されることになる。
パス設定部62は、加工対象物Wに対する加工工具21の加工経路(パス、走査線)を設定する機能を有する。パス設定部62は、加工条件設定部61から取得した加工条件に基づいて、加工経路を設定する。
図9A及び図9Bは、加工対象物Wに対する加工工具21の加工経路の説明図である。図9Aに示すように、パス設定部62は、加工条件設定部61から取得した加工深さに基づいて、加工経路を設定する。図9Aに示すように、ある層を加工するときの加工経路と、その加工経路から1段階深い層を加工するときの加工経路(1段階深く削り込む加工経路)とのZ軸方向の間隔は、加工条件設定部61から取得した加工深さになるように設定される。他にも、パス設定部62は、図9Bに示すように、加工条件設定部61から取得したパス間隔に基づいて、加工経路を設定する。パス設定部62は、加工経路の情報を指示データ生成部63に受け渡す。
指示データ生成部63は、加工機1の駆動部を駆動させる指示データ(指示コマンド)を生成する機能を有する。指示データ生成部63は、パス設定部62の求めた加工経路の情報に基づいて、各駆動部(回転モーター23、キャリッジ用モーター33、テーブル用モーター43、Z軸モーター53)への指示データを生成する。
データ出力部64は、生成した指示データを加工機1に出力する機能を有する。加工機1は、受信した指示データに従って各駆動部を駆動することになる。本実施形態では、加工工具21の刃径Dが第1設定値k1よりも大きいとき(D>k1)、刃径が大きいほど加工深さが浅くなるように加工工具21によって加工対象物Wが加工されることになる。これにより、加工機1の回転モーター23が非力であっても、加工工具21を正常に回転させて、正常に加工を行うことができる。
<設定値の決定方法>
図10は、第1設定値〜第3設定値(k1〜k3)の決定方法のフロー図である。図中の各処理は、加工装置100の開発段階又は設計段階に行われる。また、図中の処理の一部は、開発用又は設計用のコンピューターによって行われる。但し、加工機1を購入したユーザーのコンピューター(前述のコンピューター5)が図中の処理の一部を行えるようにして、ユーザーが第1設定値〜第3設定値(k1〜k3)を決定できるようにしても良い。
まず、所定の刃径の加工工具21を加工機1にセットする(S101)。次に、加工対象物Wのサンプルブロック片に対して、加工深さが徐々に深くなるように段階的に加工深さを設定して、加工対象物Wに対して加工工具21を走査させてサンプルブロック片を加工する(S102)。
図11は、サンプルブロック片に対する加工の様子の説明図である。図に示すように、加工装置100は、加工深さが徐々に深くなるように段階的に加工深さを設定して、サンプルブロック片を加工する。図中のサンプルは、加工対象物Wに対して加工工具21をX軸方向に走査させているが、走査方向はY軸方向でも良い。
サンプルブロック片の材質に応じて、加工深さの段階的な変化量(ステップ量)を変えてもよい。例えば、サンプルブロック片が比較的柔らかい材質(例えば発泡材)の場合には、大きな変化量で加工深さを徐々に深くするようにし、一方、サンプルブロック片が比較的硬い材質の場合には、小さな変化量で加工深さを徐々に深くすることが望ましい。これにより、サンプルの材質に応じた限界加工深さを特定することができる。
加工深さを徐々に深くしてサンプルブロック片を加工していくと、加工工具21の回転に異常(例えば、加工工具21の回転の停止)が生じることになる。言い換えると、加工工具21の回転に異常が生じるまで、加工深さを徐々に深くしてサンプルブロック片を加工する。
加工工具21の回転に異常が生じたとき(例えば加工工具21の回転が停止したとき)、それまでの最大の加工深さを限界加工深さとして特定する。限界加工深さは、加工可能な最大の加工深さを示すことになる。本実施形態では、刃径に応じた限界加工深さを特定する(S103)。また、本実施形態では、S101〜S103の処理を繰り返して、少なくとも3つの刃径に応じた限界加工深さをそれぞれ特定する(S104)。
次に、特定された刃径と限界加工深さとの関係に基づいて、二次曲線の近似式を取得する(S105)。図12A及び図12Bは、S105で求める二次曲線の近似式の説明図である。図12Aに示すように、前述のS104を終えた段階で、刃径と限界加工深さとの関係を示す少なくとも3つの座標が特定されている。そこで、図12Bに示すように、この少なくとも3点の座標に基づいて放物線を示す二次曲線の近似式を算出する(図12B参照)。
次に、二次曲線の近似式に基づいて、第1設定値〜第3設定値(k1〜k3)を決定する(S106)。第1設定値k1は、放物線を示す二次曲線における限界加工深さの最大値(ピーク値)に対応する刃径の値に相当する(図12B参照)。また、第2設定値k2は、放物線を示す二次曲線の開き方に応じた値を示し、加工対象物Wの種類に応じた係数を示す。また、第3設定値k3は、放物線を示す二次曲線における限界加工深さの最大値k3’(ピーク値)に応じた値を示す。例えば、第3設定値k3は、放物線を示す二次曲線における限界加工深さの最大値k3’(ピーク値)に安全率を考慮した値となる。なお、刃径に応じて特定された限界加工深さに対して安全率を掛けた上で、刃径と、安全率を考慮した加工深さとの関係から二次曲線の近似式を求めて、第1設定値〜第3設定値(k1〜k3)を決定してもよい。
このように決定された第1設定値〜第3設定値(k1〜k3)は、材料に対応付けられて加工装置100のパラメータテーブル73に記憶されることになる。加工装置100の開発段階又は設計段階では、加工対象物Wの材料の種類に応じて図10に示す処理が行われ、それぞれの材料に応じた第1設定値〜第3設定値(k1〜k3)が決定されることになる。
本実施形態では、図1Bに示すような刃径と加工深さとの関係を利用して、第1設定値〜第3設定値(k1〜k3)を簡易な方法で求めることができる。このため、本実施形態では、想定される全ての加工条件で試験(サンプルの加工)を行う必要がなく、刃径と、その刃径に適した加工深さとの関係を簡易に求めることができる。
===第2実施形態===
図13は、第2実施形態の刃径と加工深さとの関係の説明図である。第2実施形態においても、加工制御部60の加工条件設定部61は、加工工具21の刃径が第1設定値k1よりも小さいときには、刃径が大きいほど加工深さが深くなるように加工深さを設定するとともに、加工工具21の刃径が第1設定値k1よりも大きいときには、刃径が大きいほど加工深さが浅くなるように加工深さを設定することになる。このため、第2実施形態においても、加工工具21を正常に回転させて、正常に加工を行うことができる。
但し、モーターが非力な場合における刃径と加工深さ(限界加工深さ)との実際上の関係は、図13に示すような直線的な関係ではなく、図1Bに示すように、刃径が第1設定値k1に近い値であるほど(刃径と第1設定値k1との差が小さいほど)、刃径の変化量に対する加工深さの変化量が小さくなる(傾きの絶対値が小さくなる)。このため、図13に示すグラフに従って刃径に基づいて加工深さを求めた場合、第1実施形態よりも加工深さが浅く設定されることがある。このため、第2実施形態の図13に示すような直線的な関係ではなく、第1実施形態の図1Bに示すように、刃径が第1設定値k1に近い値であるほど(刃径と第1設定値k1との差が小さいほど)、刃径の変化量に対する加工深さの変化量が小さくなる(傾きの絶対値が小さくなる)ことが望ましい。また、第1実施形態のように、加工深さが、刃径と第1設定値k1との差の2乗に応じた値として算出されることが望ましい。
===その他の実施形態===
上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定するものではない。上記の構成は、適宜組み合わせて実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1加工機、5 コンピューター、
6 表示装置、7 入力装置、
10 コントローラー、
20 回転部、21 加工工具、
22 主軸、22A チャック、23 回転モーター、
30 キャリッジ部、31 キャリッジ、
32 Xガイド、33 キャリッジ用モーター、
40 テーブル部、41 テーブル、
42 Yガイド、43 テーブル用モーター、
44 ワーク保持部、50 上下移動ユニット、
51 Z移動体、53 Z軸モーター、
60 加工制御部、61 加工条件設定部、
611 材料選択部、612 工具選択部、
62 パス設定部、63 指示データ生成部、
64 データ出力部、71 材料テーブル、
72 工具テーブル、73 パラメータテーブル、
100 加工装置、
W 加工対象物

Claims (8)

  1. 加工対象物を加工する加工工具を回転させるモーターと、
    前記加工工具により前記加工対象物を加工するときの加工深さを、前記加工工具の刃径に応じて設定する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記刃径が設定値よりも小さいときには、前記刃径が大きいほど前記加工深さが深くなるように前記加工深さを設定し、
    前記刃径が前記設定値よりも大きいときには、前記刃径が大きいほど前記加工深さが浅くなるように前記加工深さを設定する
    ことを特徴とする加工装置。
  2. 請求項1に記載の加工装置であって、
    前記刃径が前記設定値に近い値であるほど、前記刃径の変化量に対する前記加工深さの変化量が小さくなることを特徴とする加工装置。
  3. 請求項2に記載の加工装置であって、
    前記加工深さは、前記刃径と前記設定値との差の2乗に応じた値として設定される
    ことを特徴とする加工装置。
  4. 請求項3に記載の加工装置であって、
    前記設定値は、前記加工対象物の種類に応じた値k1として設定され、
    前記加工対象物の種類に応じて別の設定値としてk2及びk3が設定され、
    前記刃径をDとしたとき、
    前記加工深さは、−k2×(D−k1)2+k3として算出される
    ことを特徴とする加工装置。
  5. 加工対象物を加工する加工工具を回転させるモーターと、
    前記加工工具により前記加工対象物を加工するときの加工深さを、前記加工工具の刃径に応じて設定する制御部であり、前記刃径が設定値よりも小さいときには、前記刃径が大きいほど前記加工深さが深くなるように前記加工深さを設定するとともに、前記刃径が前記設定値よりも大きいときには、前記刃径が大きいほど前記加工深さが浅くなるように前記加工深さを設定する制御部と
    を備えた加工装置の前記設定値を設定する加工装置設定方法であって、
    (1)前記加工対象物のサンプルに対して、前記加工深さが徐々に深くなるように段階的に前記加工深さを設定して、前記加工工具により前記サンプルを加工するサンプル加工工程と、
    (2)前記サンプル加工工程の際に、前記加工工具の回転に異常が生じるまでの最大の前記加工深さを限界深さとし、前記刃径に応じた前記限界深さを特定する限界特定工程と、
    (3)前記刃径に応じた前記限界深さに基づいて、前記設定値を求める算出工程と
    を行うことを特徴とする加工装置設定方法。
  6. 請求項5に記載の加工装置設定方法であって、
    前記限界特定工程では、少なくとも3つの前記刃径に応じた前記限界深さがそれぞれ特定され、
    前記算出工程では、少なくとも3つの前記刃径に応じた前記限界深さに基づいて二次曲線の近似式が求められるとともに、前記近似式に基づいて前記設定値が算出される
    ことを特徴とする加工装置設定方法。
  7. 請求項6に記載の加工装置設定方法であって、
    前記算出工程では、前記近似式において前記限界深さのピーク値に対応する前記刃径に基づいて、前記設定値が算出されることを特徴とする加工装置設定方法。
  8. 請求項5〜7のいずれかに記載の加工装置設定方法であって、
    前記加工対象物の種類ごとに、前記設定値が算出されることを特徴とする加工装置設定方法。
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