JP6775098B1 - エレベーター分析を通じた予知保全及び高効率運行の方法 - Google Patents

エレベーター分析を通じた予知保全及び高効率運行の方法 Download PDF

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Abstract

エレベーター分析を通じた予知保全及び高効率運行の方法に関し、エレベーターの駆動部が定常状態での駆動部の駆動情報と、故障が発生する前に表れる駆動部の駆動情報とを収集し、収集された駆動情報に基づいてリアルタイムで、駆動される駆動部の異常の兆候を検出してエレベーター駆動部の安定した予知保全を誘導する予知保全過程(S10)と、予知保全過程(S10)で収集される定常状態での駆動部の駆動情報に基づいて、リアルタイムで、エレベーター駆動部の駆動情報を分析してエレベーターの運行情報を抽出し、抽出された運行情報に基づいてエレベーターのドア閉まり時間を制御してエレベーターの効率的な運行を誘導する高効率運行過程(S20)とからなり、上昇と下降の条件に区分して、定常状態での駆動部の駆動情報(時間に依存する電流値の変化情報)と、故障が発生する前に表れた駆動部の駆動情報とを収集し、収集された情報に基づいて臨界レベルを設定した後、リアルタイムで、収集される駆動部の駆動情報を、設定された臨界レベルと対比して、リアルタイムで駆動部の異常の兆候を検出する。このようにして、エレベーター駆動部の安定した予知保全を行うことで、エレベーター駆動部の故障によるエレベーターの安全事故を効率的に防止することができるだけでなく、リアルタイムで駆動部の駆動情報を分析してエレベーターの運行情報を抽出し、その抽出された運行情報に基づいてエレベーターの階別の運行回数、時間帯及び搭乗者数を数値化(統計化)し、その数値化された情報に基づいて層別エレベーターのドア閉まり時間を制御してエレベーターの経済的な運行を誘導するという効果がある。また、駆動部がエレベーターに適用される特性上、収集される駆動部における時間に依存して変化する電流値(駆動情報)を、ロック解除区間と、起動区間と、定速区間と、停止区間と、ロック遂行区間とに区分して収集し、リアルタイムで収集される駆動部の駆動情報を、それぞれの区間に該当する臨界レベルの上限値及び下限値と対比して駆動部の異常の兆候を検出することで、駆動部での異常の兆候が疑われる部位(機器)を容易に検出することができ、エレベーターの駆動部の精密な予知保全を行うことができるだけでなく、エレベーター駆動部の検出結果に対する優れた信頼度が確保可能であるという効果がある。なお、数値化された階別のエレベーターの運行回数に比例してエレベーター運行に対する電気料金を明確に分散することができ、非常に合理的な料金精算を誘導することができるという効果がある。

Description

本発明は、エレベーター分析を通じた予知保全及び高効率運行方法に関し、さらに詳しくは、エレベーターの上昇と下降の条件に区分して、それぞれに、定常状態の駆動部の駆動情報(時間に依存する電流値の変化情報)と、故障が発生する前に表れた駆動部の駆動情報とを収集するのであり、その収集された情報に基づいて臨界レベルを設定した後、リアルタイムで収集される駆動部の駆動情報を、設定された臨界レベルと対比して、リアルタイムで駆動部の異常の兆候を検出し、エレベーター駆動部の安定した予知保全を行うことで、エレベーター駆動部の故障によるエレベーターの安全事故を効率的に防止することができるだけでなく、リアルタイムで駆動部の駆動情報を分析してエレベーターの運行情報を抽出するのであり、その抽出された運行情報に基づいて、エレベーターの階別の運行回数、時間帯及び搭乗者数を数値化(統計化)するとともに、その数値化された情報に基づいて階別のエレベーターのドア閉まり時間を制御して、エレベーターの経済的な運行を誘導する、エレベーター分析を通じた予知保全及び高効率運行の方法に関する。
一般的に、エレベータは、多層の建物における階と階との間の迅速な移動のために設置されるもので、高層建物の増加と利用の利便性により、設置が持続的に増加している。韓国の場合、毎年約2万5千台のエレベータが新規設置されており、2020年まで約200万台が設置されることが予想されている。
このようなエレベータは、大きくは、搭乗客を収容して移動するエレベータカーと、ロープを通じてエレベータカーを駆動させる駆動部と、エレベータの運行を制御する制御部と、電源を供給する電源供給部とを含んで構成される。
ここで、前記駆動部は、実質的にエレベータを運行させる機械的装置として、低層と高層との間を往復垂直運行するエレベータの特性上、搭乗者の安全を容易に保護できるように、前記駆動部の周期的な検査及び管理が必要である。
従って、従来のエレベータは、専門家により定期的に検査して、エレベータの安全事故を予防しているのであるが、通常、エレベータの検査周期が2年以下で施行されている現在の実情によると、エレベータの駆動部の故障を予め予知して保全するのが難しく、エレベータの安全事故を効果的に防止することが困難であるという問題点がある。
そこで、エレベータ駆動部の故障を、予め予知して保全することができる方法の開発が、切実に必要であるのが実情である。
一方、エレベーターは、通常、搭乗者によって受動的に運行される特性上、階別の運行回数、時間帯、搭乗者数などの状況は全く考慮されず、エレベーターの効率的な運行が行われていないのが実情である。
また、エレベーターの運行についての電気料金は、階別の運行回数などの階別の実質的な電気使用に対する状況は全く考慮されず、通常、階別に料金が精算されており、従来はエレベーターの料金の精算が合理的になされていないという問題点がある。
本発明は、上記のような諸問題点を解決するために提案されたもので、その目的は、エレベーターの上昇と下降の条件に区分して、それぞれに、定常状態の駆動部の駆動情報(時間に依存する電流値の変化情報)と、故障が発生する前に表れた駆動部の駆動情報とを収集するとともに、このように収集された情報に基づいて臨界レベルを設定した後、リアルタイムで収集される駆動部の駆動情報を、設定された臨界レベルと対比して、リアルタイムで駆動部の異常の兆候を検出するようにして、エレベーター駆動部の安定した予知保全を行うことで、エレベーター駆動部の故障によるエレベーターの安全事故を効率的に防止することができるだけでなく、リアルタイムで駆動部の駆動情報を分析してエレベーターの運行情報を抽出するとともに、このように抽出された運行情報に基づいてエレベーターの階別の運行回数、時間帯及び搭乗者数を数値化(統計化)し、このように数値化された情報に基づいて階別のエレベーターのドア閉まり時間を制御してエレベーターの経済的な運行を誘導する、エレベーター分析を通じた予知保全及び高効率運行の方法を提供することにある。
また、駆動部がエレベーターに適用される特性上、収集される駆動部の、時間によって変化する電流値(駆動情報)を、ロック解除区間と、起動区間と、定速区間と、停止区間と、ロック遂行区間とに区分して収集し、リアルタイムで収集される駆動部の駆動情報を、それぞれの区間に該当する臨界レベルの上限値及び下限値と対比して、駆動部の異常の兆候を検出することで、駆動部で異常兆候が疑われる部位(機器)を容易に検出することができるので、エレベーターの駆動部の精密な予知保全を行うことができるだけでなく、エレベーター駆動部の検出結果に対する優れた信頼度が確保可能な、エレベーター分析を通じた予知保全及び高効率運行の方法を提供することにある。
また、数値化された階別のエレベーターの運行回数に比例してエレベーター運行に対する電気料金を明確に分散することができるので、非常に合理的な料金精算を誘導することができる、エレベーター分析を通じた予知保全及び高効率運行の方法を提供することにある。
上記のような目的を達成するための、本発明によるエレベーター分析を通じた予知保全及び高効率運行の方法は、エレベーターの駆動部が、定常状態で、駆動部の駆動情報と、故障が発生する前に表れる駆動部の駆動情報とを収集し、このように収集された駆動情報に基づいて、リアルタイムで、駆動される駆動部の異常の兆候を検出して、エレベーター駆動部の安定した予知保全を誘導する予知保全過程(S10)と、前記予知保全過程(S10)で収集される定常状態の駆動部の駆動情報に基づいて、リアルタイムで、エレベーター駆動部の駆動情報を分析してエレベーターの運行情報を抽出し、このように抽出された運行情報に基づいて、エレベーターのドア閉まり時間を制御してエレベーターの効率的な運行を誘導する高効率運行過程(S20)とからなることを特徴とする。
また、前記予知保全過程(S10)は、エレベーター駆動部が定常状態でエレベーターを上昇させる際に、前記駆動部の、時間に依存する電流値の大きさの変化の情報を測定し、前記駆動部が定常状態でエレベーターを下降させる際に、前記駆動部の、時間に依存する電流値の大きさの変化の情報を測定し、このように測定された駆動情報は、エレベーター上昇時の前記駆動部の駆動情報と、エレベーター下降時の前記駆動部の駆動情報とに区分して、それぞれ前記駆動部のベース情報として格納する第1ベース情報収集段階(S11)と、エレベーターを上昇させる際に、前記駆動部の故障が発生する前の、前記駆動部の駆動状態で測定した、時間に依存する電流値の大きさの変化の情報を測定し、エレベーターを下降させる際に、前記駆動部の故障が発生する前の、前記駆動部の駆動状態で測定した、時間に依存する電流値の大きさの変化の情報を測定し、このように測定された情報は、エレベーター上昇時の前記駆動部情報と、エレベーター下降時の前記駆動部情報とに区分してそれぞれ前記駆動部のベース情報として格納する第2ベース情報収集段階(S12)と、前記ベース情報収集段階(S11、S12)で収集された情報に基づいてエレベーター上昇時の駆動部とエレベーター下降時の前記駆動部の時間に依存する電流値の臨界レベルをそれぞれ設定する設定段階(S13)と、前記駆動部が駆動されれば、リアルタイムで、前記駆動部の駆動状態で測定した、時間に依存する電流値の大きさ変化の情報を測定収集する第1過程(S141)、前記第1過程(S141)で収集された測定情報を前記第1ベース情報収集段階(S11)で収集されたベース情報と比較してエレベーターの上昇または下降を判別する第2過程(S142)、及び、前記第2過程(S142)で判別された判別情報に該当する前記設定段階(S13)の臨界レベルと前記第1過程(S141)で収集された測定情報とを比較して前記駆動部の異常の兆候を検出する第3過程(S143)を含む検出段階(S14)とからなることを特徴とする。
また、前記ベース情報収集段階(S11、S12)で収集される、前記駆動部の時間に依存する電流値の大きさの変化の情報を、エレベーターの上昇または下降のためにエレベーターのブレーキロックを解除するロック解除区間と、エレベーターの上昇または下降のために前記駆動部の駆動が始まる起動区間と、エレベーターが上昇または下降する過程で前記駆動部の電流値が一定の範囲で安定化して維持される定速区間と、エレベーターの停止のために前記駆動部の駆動が停止される停止区間と、エレベーターのブレーキロックが行われるロック遂行区間とに区分し、
前記設定段階(S13)では、前記のロック解除区間、起動区間、定速区間、停止区間及びロック遂行区間のそれぞれについての臨界レベルの上限値及び下限値が設定され、
前記検出段階(S14)の第3過程(S143)は、リアルタイムで、駆動される前記駆動部についての時間に依存する電流値を、区間別に臨界レベルの上限値及び下限値と比較して、異常の兆候を検出し、リアルタイムの前記駆動部の電流値が一つの区間で臨界レベルの上限値を超えるか下限値未満に形成されれば前記駆動部の状態を注意状態として検出し、二つの区間で臨界レベルの上限値を超えるか下限値未満に形成されれば前記駆動部の状態を警報状態として検出し、三つ以上の区間で臨界レベルの上限値を超えるか下限値未満に形成されれば前記駆動部の状態を危険状態として検出するようにすることを特徴とする。
また、前記高効率運行過程(S20)は、エレベーターの駆動部が駆動されればリアルタイムで前記駆動部の駆動情報を測定し、このように測定した情報については、前記第1ベース情報収集段階(S11)で収集された前記駆動部のベース情報に基づいて分析を行うことでエレベーターの運行情報を抽出格納する運行情報格納段階(S21)と、前記運行情報格納段階(S21)にて長期間にわたって格納されたエレベーター運行情報を分析して数値化し、その数値化された情報に基づいて階別のエレベーターのドア閉まり時間を制御する運行制御段階(S22)とからなることを特徴とする。
また、前記運行情報格納段階(S21)は、リアルタイムで収集される前記駆動部の駆動情報を、前記第1ベース情報収集段階(S11)で含まれる起動区間と定速区間及び停止区間に区分収集し、その収集された定速区間が維持された時間及び電流値情報に基づいて前記ベース情報収集段階(S11)で収集されたベース情報を対比してエレベーターの運行区間を追跡して最終的にエレベーターの階別の運行回数を抽出格納するようにし、
前記運行制御段階(S22)は、前記運行情報格納段階(S21)で長期間収集された情報に基づいてエレベーターの階別の運行回数を数値化し、その数値化された情報に基づいて運行が頻繁な層ではエレベーターのドア閉まり時間を延長してエレベーターに搭乗者が最大限搭乗できるように誘導して自然的にエレベーターの運行回数が減少されるようにすることを特徴とする。
また、前記運行情報格納段階(S21)でエレベーター駆動部が駆動される時間帯及び搭乗者数情報を抽出格納し、
前記運行制御段階(S22)は、エレベーターの階別の運行回数と共に数値化される前記駆動部が駆動される時間帯及び搭乗者情報に基づいてエレベーターのドア閉まり時間を制御するようにすることを特徴とする。
また、前記運行制御段階(S22)で数値化されるエレベーターの階別の運行回数に基づいて階別のエレベーター電気料金を階別の運行回数と比例するように分離精算するようにする精算段階(S23)をさらに含んでなることを特徴とする。
以上のように、本発明によるエレベーター分析を通じた予知保全及び高効率運行方法によると、エレベーターの上昇と下降条件に区分してそれぞれ定常状態の駆動部の駆動情報(時間に依存する電流値の変化情報)と故障が発生する前に表れた駆動部の駆動情報とを収集し、その収集された情報に基づいて臨界レベルを設定した後、リアルタイムで収集される駆動部の駆動情報を設定された臨界レベルと対比してリアルタイムで駆動部の異常兆候を検出してエレベーター駆動部の安定した予知保全を行うことでエレベーター駆動部の故障によるエレベーターの安全事故を効率的に防止することができるだけでなく、リアルタイムで駆動部の駆動情報を分析してエレベーターの運行情報を抽出し、その抽出された運行情報に基づいてエレベーターの階別の運行回数、時間帯及び搭乗者数を数値化(統計化)し、その数値化された情報に基づいて階別のエレベーターのドア閉まり時間を制御してエレベーターの経済的な運行を誘導するという効果がある。
また、駆動部がエレベーターに適用される特性上、収集される駆動部の時間によって変化する電流値(駆動情報)をロック解除区間と、起動区間と、定速区間と、停止区間と、ロック遂行区間とに区分して収集してリアルタイムで収集される駆動部の駆動情報をそれぞれ区間に該当する臨界レベルの上限値と下限値と対比して駆動部の異常兆候を検出することで、駆動部で異常兆候が疑われる部位(機器)を容易に検出することができ、エレベーターの駆動部の精密な予知保全を行うことができるだけでなく、エレベーター駆動部の検出結果に対する優れた信頼度が確保可能であるという効果がある。
また、数値化された階別のエレベーターの運行回数に比例してエレベーター運行に対する電気料金を明確に分散することができ、非常に合理的な料金精算を誘導することができるという効果がある。
本発明の実施例によるエレベーター分析を通じた予知保全及び高効率運行方法のブロック図である。
本発明の好ましい実施例による、エレベーター分析を通じた、予知保全及び高効率運行の方法を、添付の図面に基づいて詳しく説明する。本発明の要旨を不要に曖昧にすると判断される公知の機能及び構成に対する詳細な記述は省略する。
図1は、本発明の実施例による、エレベーター分析を通じた予知保全及び高効率運行の方法を図示したものである。
図1に示すように、本発明の実施例による、エレベーター分析を通じた予知保全及び高効率運行の方法100は、予知保全過程(S10)と、高効率運行過程(S20)とを含んでいる。
前記予知保全過程(S10)は、エレベーターの駆動部が、定常状態で、駆動部の駆動情報と、故障が発生する前に表れる駆動部の駆動情報とを収集し、そのように収集された駆動情報に基づいて、リアルタイムで、駆動される駆動部の異常の兆候を検出してエレベーター駆動部の安定した予知保全を誘導するものであり、
第1ベース情報収集段階(S11)と、第2ベース情報収集段階(S12)と、設定段階(S13)と、検出段階(S14)とを含んでなる。
前記第1ベース情報収集段階(S11)は、エレベーター駆動部が、定常状態で、エレベーターを上昇させる際に、前記駆動部における時間に依存する電流値の大きさの変化の情報を測定し、前記駆動部が、定常状態で、エレベーターを下降させる際に、前記駆動部における時間に依存する電流値の大きさの変化の情報を測定し、そのように測定された駆動情報については、エレベーターを上昇させる際の前記駆動部の駆動情報と、エレベーターを下降させる際の前記駆動部の駆動情報とに区分して、それぞれ前記駆動部のベース情報として格納する段階である。
ここで、エレベーターは、低層の階と高層の階との間を、連続的に上昇または下降する構造物であり、前記駆動部の動力を通じてエレベーターが上昇または下降する特性上、前記第1ベース情報収集段階(S11)で収集される前記駆動部の駆動情報(時間に依存する電流値の大きさ変化情報)は、エレベーターを上昇させる際の前記駆動部の駆動情報と、エレベーターを下降させる際の前記駆動部の駆動情報とを、それぞれ区分して収集することが好ましい。
その理由を説明するために、エレベーターについての上昇時の前記駆動部の駆動情報と下降時の前記駆動部の駆動情報とをグラフ(波形)で図示した下記の[図表1]と[図表2]とをみると、エレベーター下降時に前記駆動部で所要される電流値が、エレベーター上昇時に前記駆動部で所要される電流値に比べて多少高く形成されると共に、波形の形状が互いに多少異なっていることが分かる。
[図表1]エレベーター上昇時の駆動部における時間に依存する電流値
Figure 0006775098
[図表2]エレベーター下降時の駆動部における時間に依存する電流値
Figure 0006775098
即ち、エレベーターが上昇する際の前記駆動部の駆動情報と、下降する際の前記駆動部の駆動情報が互いに異なるため、後述する前記検出段階(S14)で、リアルタイムで、前記駆動部の異常の兆候を明確に検出するためには、エレベーターが上昇する条件と下降する条件とを区分して、前記駆動部の駆動情報を収集して比較しなければならないのである。
従って、前記第1ベース情報収集段階(S11)では、定常状態における前記駆動部の駆動情報を収集するのであって、エレベーターを上昇させる際の前記駆動部の駆動情報と、下降させる際の前記駆動部の駆動情報とを、それぞれ区分して収集する。
一方、エレベーターが、一つの階と他の階との間での運行を開始して停止する過程を段階別にみると、エレベーターのブレーキロックが解除される第1段階と、エレベーターを上昇または下降させるために前記駆動部が最初に駆動される第2段階と、前記駆動部を通じてエレベーターを他の階に移送させる第3段階と、エレベーターの移送が完了して前記駆動部が停止される第4段階と、エレベーターのブレーキロックを行う第5段階とに区分することができる。
従って、本発明のエレベーター分析を通じた予知保全及び高効率運行の方法100がエレベーターの駆動部の異常の兆候を検出する特性により、前記駆動部の異常の兆候を明確に検出するために、下記の[図表3]及び[図表4]のように、前記第1ベース情報収集段階(S11)で収集される前記駆動部の時間に依存する電流値の大きさの変化の情報について、エレベーターの上昇または下降のためにエレベーターのブレーキロックを解除するロック解除区間と、エレベーターの上昇または下降のために前記駆動部の駆動が始まる起動区間と、エレベーターが上昇または下降する過程で前記駆動部の電流値が一定の範囲で安定化して維持される定速区間と、エレベーターの停止のために前記駆動部の駆動が停止される停止区間と、エレベーターのブレーキロックが行われるロック遂行区間とに区分するようにして、駆動情報を収集する。
[図表3]エレベーター上昇時の駆動部における時間に依存する電流値
Figure 0006775098
[図表4]エレベーター下降時の駆動部における時間に依存する電流値
Figure 0006775098
一方、前記定速区間として認知される電流値の範囲は、エレベーターの大きさ、容量等の条件を考慮して多様な範囲に設定可能なことは勿論である。
上記のように収集される情報は、後述する、前記の設定段階(S13)及び検出段階(S14)にて、エレベーター駆動部の異常の兆候を検出するために設定される臨界レベル基準値(上・下限値)のベースとなる。
前記第2ベース情報収集段階(S12)は、エレベーターを上昇させる際に、前記駆動部の故障が発生する前における前記駆動部の駆動状態で測定した、時間に依存する電流値の大きさの変化の情報を測定し、エレベーターを下降させる際に、前記駆動部の故障が発生する前における前記駆動部の駆動状態で測定した、時間に依存する電流値の大きさの変化の情報を測定するのであり、そのように測定された情報については、エレベーター上昇時の前記駆動部情報と、エレベーター下降時の前記駆動部情報とに区分して、それぞれ前記駆動部のベース情報として格納する段階である。
ここで、前記第2ベース情報収集段階(S12)で収集される、前記駆動部における時間に依存する電流値についても、前記第1ベース情報収集段階(S11)のように、ロック解除区間、起動区間、定速区間、停止区間及びロック遂行区間に区分するようにして、駆動情報が収集されるのは勿論のことである。
このように収集される情報も、前記の設定段階(S13)及び検出段階(S14)にて、エレベーター駆動部の異常の兆候を検出するために設定される臨界レベル基準値(上・下限値)のベースとなる。
前記設定段階(S13)は、前記ベース情報収集段階(S11、S12)で収集された情報に基づいて、エレベーター上昇時の駆動部と、エレベーター下降時の前記駆動部とにおける、時間に依存する電流値の臨界レベルをそれぞれ設定する段階である。
即ち、前記設定段階(S13)では、下記の[図表5]及び[図表6]のように、エレベーターが上昇する場合と下降する場合における前記駆動部ついての、ロック解除区間、起動区間、定速区間、停止区間及びロック遂行区間のそれぞれに対する臨界レベルの上限値と下限値が設定されるようにする。
[図表5]エレベーター上昇時の駆動部の臨界レベル
Figure 0006775098
[図表6]エレベーター上昇時の駆動部の臨界レベル
Figure 0006775098
前記検出段階(S14)は、第1過程(S141)、第2過程(S142)及び第3過程(S143)を通じて、リアルタイムで駆動される前記駆動部の異常の兆候を検出する。
前記第1過程(S141)は、エレベーターの運行のために、前記駆動部が駆動されれば前記駆動部の異常の兆候を検査するために、リアルタイムで前記駆動部の駆動情報を収集する過程である。
前記第2過程(S142)は、前記第1過程(S141)で収集された測定情報を、前記第1ベース情報収集段階(S11)で収集されたベース情報と比較して、エレベーターの上昇または下降を判別する過程である。
即ち、上記で説明したように、エレベーターが上昇する場合と下降する場合とで、前記駆動部の電流値に差異が発生するため、前記第1ベース情報収集段階(S11)にて、エレベーターが上昇する場合と下降する場合とに区分して収集された情報に基づいて、リアルタイムで収集される前記駆動部の電流値を通じて、簡便にエレベーターの上昇または下降を判別することとなる。
前記第3過程(S143)は、前記第2過程(S142)で判別された判別情報に該当する前記設定段階(S13)の臨界レベルと、前記第1過程(S141)で収集された測定情報とを比較して、前記駆動部の異常の兆候を検出する過程である。
一例として、前記第2過程(S142)を通じて、前記駆動部の駆動がエレベーターを上昇するために駆動されたことが判別されれば、前記第3過程(S143)では、リアルタイムで収集される前記駆動部の駆動情報と、前記設定段階(S13)にてエレベーター上昇時の条件に設定された前記駆動部の臨界レベルとを対比して、リアルタイムで、駆動される前記駆動部の異常の兆候を検出することとなる。
即ち、前記検出段階(S14)の第3過程(S143)は、リアルタイムで、駆動される前記駆動部における時間に依存する電流値を、下記の[図表7]及び[図表8]のように区間別に設定された臨界レベルの上限値及び下限値と比較して、前記駆動部の異常の兆候を精密かつ明確に検出するようにする。
[図表7]駆動部のロック解除区間と起動区間における異常の兆候の検出過程
Figure 0006775098
[図表8]駆動部の定速区間、停止区間及びロック遂行区間における異常の兆候の検出過程
Figure 0006775098
従って、リアルタイムで、駆動される前記駆動部の駆動情報に基づいて、それぞれの区間別に異常の兆候を検出することで、下記の[図表9]のように異常の兆候が検出される場合は、その検出された区間を明確に認知することができ、その検出情報を通じて前記駆動部で異常の兆候が疑われる機器(部分)を容易に検出して、エレベーター駆動部の正確かつ精密な予知保全を通じた安定した管理を誘導することができる。
[図表9]駆動部の異常の兆候の検出
Figure 0006775098
一方、リアルタイムで、前記駆動部の電流値が、一つの区間で臨界レベルの上限値を超えるか下限値未満に形成されれば、前記駆動部の状態を注意状態として検出し、二つの区間で臨界レベルの上限値を超えるか下限値未満に形成されれば前記駆動部の状態を警報状態として検出し、三つ以上の区間で臨界レベルの上限値を超えるか下限値未満に形成されれば前記駆動部の状態を危険状態として検出するようにする方式で、段階別の危険程度を設定して前記駆動部の効果的な管理が行われるように誘導することができる。
ここで、上記のように検出される情報は、有線・無線通信方式を通じてエレベーター管理者に送出して、エレベーターに異常の兆候が検出された際に迅速な対処が行われるようにすることは勿論のことである。
前記高効率運行過程(S20)は、前記予知保全過程(S10)で収集される定常状態の駆動部の駆動情報に基づいて、リアルタイムでエレベーター駆動部の駆動情報を分析して、エレベーターの運行情報を抽出し、その抽出された運行情報に基づいてエレベーターのドア閉まり時間を制御して、エレベーターの効率的な運行を誘導するものであり、運行情報格納段階(S21)と、運行制御段階(S22)とを含んでいる。
一方、前記第1ベース情報収集段階(S11)で収集される前記駆動部の駆動情報は、前記[図表3]と[図表4]に示すように、前記駆動部の駆動が始まる起動区間と、エレベーターが上昇または下降する過程で前記駆動部の電流値が一定の範囲で安定化して維持される定速区間と、エレベーターの停止のために前記駆動部の駆動が停止される停止区間とに区分して収集されるのであり、
前記起動区間と停止区間は、前記駆動部に瞬間的にピーク電流(過電流)が形成される区間であり、このような区間を通じて定速区間の開始と終了を明確に設定(区分)することができ、これを通じてエレベーターが運行される運行区間(運行距離)に対して定速区間が維持される時間情報を明確に抽出することができる。
一例として、下記の[図表10]のように、エレベーターが階と階の間を運行する際に、運行区間によって前記駆動部の定速区間が維持される時間に差異が発生することが分かる。
[図表10]エレベーター運行区間によって定速区間が維持される時間
Figure 0006775098
従って、前記第1ベース情報収集段階(S11)で収集されるベース情報に基づいて、リアルタイムで、駆動される前記駆動部の駆動情報を通じて、エレベーターの上昇または下降の判別と共にエレベーターの運行区間に対する情報を容易に抽出することができる。
即ち、本発明のエレベーター分析を通じた予知保全及び高効率運行の方法100は、エレベーターを駆動する前記駆動部の電流値を追跡比較する方式を通じて、簡便にエレベーターの運行区間及び位置を明確に追跡することができる。
前記運行情報格納段階(S21)は、エレベーターの駆動部が駆動されればリアルタイムで前記駆動部の駆動情報を測定し、その測定情報は、前記第1ベース情報収集段階(S11)で収集された前記駆動部のベース情報に基づいて分析してエレベーターの運行情報を抽出格納する段階である。
ここで、前記運行情報格納段階(S21)は、リアルタイムで収集される前記駆動部の駆動情報を、前記第1ベース情報収集段階(S11)に含まれる、起動区間、定速区間及び停止区間に区分して収集し、そのように収集された、定速区間が維持された時間及び電流値情報に基づいて、前記第1ベース情報収集段階(S11)にて収集されたベース情報と対比して、エレベーターの運行区間を追跡して、最終的にエレベーターの階別の運行回数を抽出格納するようにする。
その過程をみると、エレベーターの運行のために前記駆動部が駆動されれば、その駆動情報をリアルタイムで収集し、その収集された駆動情報は、前記第1ベース情報収集段階(S11)で収集された駆動部の駆動情報と比較するのであるが、1次として、リアルタイムで収集された駆動情報の電流値と、前記第1ベース情報収集段階(S11)で収集された駆動情報とを比較して、エレベーターの上昇及び下降を判別し、2次として、リアルタイムで収集された駆動情報から、定速区間が維持される時間を、前記第1ベース情報収集段階(S11)に収集された駆動情報と対比して運行区間を追跡することとなる。
即ち、上記のようにエレベーターのリアルタイム運行情報を連続的に収集することで、後述する前記運行制御段階(S22)にてエレベーターの運行情報を容易に数値化することができる。
前記運行制御段階(S22)は、前記運行情報格納段階(S21)にて長期間にわたって格納されたエレベーター運行情報を分析して数値化し、その数値化された情報に基づいて階別のエレベーターのドア閉まり時間を制御する段階である。
即ち、前記運行制御段階(S22)は、下記の[図表11]のように、前記運行情報格納段階(S21)にて長期間にわたって収集された情報に基づいて、エレベーターの階別の運行回数を数値化し、その数値化された情報に基づいて、運行が頻繁な階ではエレベーターのドア閉まり時間を延長して、エレベーターに搭乗者が最大限搭乗できるように誘導して、自然とエレベーターの運行回数が減少されるようにする。
[図表11]エレベーターの階別の運行回数
Figure 0006775098
また、前記運行情報格納段階(S21)にて、エレベーター駆動部が駆動される時間帯及び搭乗者数情報を抽出格納し、前記運行制御段階(S22)は、下記の[図表12]のようにエレベーターの階別の運行回数と共に数値化される、前記駆動部が駆動される時間帯及び搭乗者情報に基づいて、エレベーターのドア閉まり時間を制御するようにする。
ここで、エレベーターの搭乗者数は、重量センサーを利用した搭乗者の体重を測定する方式にて、大略的な搭乗者数を算出するようにする。
[図表12]エレベーター運行時間帯及び搭乗者数
Figure 0006775098
即ち、エレベーターの階別の運行回数と共に、階別のエレベーターの運行時間帯及び階別の搭乗者数に対する情報を数値化することで、エレベーターのドア閉まり時間の制御をさらに効果的に行うことができるが、一例として、全体的な運行回数は少ない階でも特定時間帯に運行回数が多い階の場合は、この特定の時間帯にエレベーターのドア閉まり時間を延長するのであり、逆に、全体的な運行回数が多い階であっても特定の時間帯に運行回数が少ないという階の場合は、特定の時間帯にエレベーターのドア閉まりが定常に行われるように制御して、効率的にエレベーターのドア閉まり時間が制御されるようにする。また、搭乗者が多数集中する時間帯でも、エレベーターのドア閉まり時間を延長して、効率的なエレベーターのドア閉まりが制御されるようにすることは勿論のことである。
一方、前記運行制御段階(S22)にて、数値化されるエレベーターの階別の運行回数に基づいて、階別のエレベーター電気料金を、階別の運行回数と比例するように分離精算する精算段階(S23)をさらに含んでなる。
即ち、エレベーターの階別の運行回数を数値化することで、下記の[図表13]のように、エレベーターに対する月別料金を、階別の全体的な運行回数に基づいて、明確に分離して策定することができるので、非常に合理的な料金精算を誘導することができる。
[図表13]エレベーター運行回数による階別の電気料金
Figure 0006775098
上記のような過程でなる本発明のエレベーター分析を通じた予知保全及び高効率運行方法100は、エレベーターの上昇と下降の条件に区分して、それぞれ定常状態の駆動部の駆動情報(時間に依存する電流値の変化情報)と、故障が発生する前に表れた駆動部の駆動情報とを収集し、そのように収集された情報に基づいて、臨界レベルを設定した後、リアルタイムで収集される駆動部の駆動情報を、設定された臨界レベルと対比して、リアルタイムで駆動部の異常の兆候を検出して、エレベーター駆動部の安定した予知保全を行うことで、エレベーター駆動部の故障によるエレベーターの安全事故を効率的に防止することができるだけでなく、リアルタイムで駆動部の駆動情報を分析してエレベーターの運行情報を抽出し、その抽出された運行情報に基づいてエレベーターの階別の運行回数、時間帯及び搭乗者数を数値化(統計化)し、その数値化された情報に基づいて階別のエレベーターのドア閉まり時間を制御してエレベーターの経済的な運行を誘導するという効果がある。
また、駆動部がエレベーターに適用される特性上、収集される駆動部の時間によって変化する電流値(駆動情報)を、ロック解除区間と、起動区間と、定速区間と、停止区間と、ロック遂行区間とに区分して収集して、リアルタイムで収集される駆動部の駆動情報を、それぞれの区間に該当する臨界レベルの上限値及び下限値と対比して、駆動部の異常の兆候を検出することで、駆動部で異常の兆候が疑われる部位(機器)を容易に検出することができるので、エレベーターの駆動部の精密な予知保全を行うことができるだけでなく、エレベーター駆動部の検出結果に対する優れた信頼度が確保可能であるという効果がある。
また、数値化された階別のエレベーターの運行回数に比例して、エレベーター運行に対する電気料金を明確に分散することができ、非常に合理的な料金精算を誘導することができるという効果がある。
本発明は、添付の図面に図示された実施例を参考として説明されたが、これは例示的なもので、上述した実施例に限定されず、当該分野で通常の知識を持った者であればこれから多様な変形及び均等な実施例が可能であるという点が理解できるであろう。また、本発明の思想を損なわない範囲内で当業者による変更が可能なことは勿論である。従って、本発明で権利を請求する範囲は、詳細な説明の範囲内に定められるものではなく、後述する請求の範囲とその技術的思想によって限定されるであろう。
S10:予知保全過程
S11:第1ベース情報収集段階
S12:第2ベース情報収集段階
S13:設定段階
S14:検出段階
S141:第1過程
S142:第2過程
S143:第3過程
S20:高効率運行過程
S21:運行情報格納段階
S22:運行制御段階
S23:精算段階
100:エレベーター分析を通じた予知保全及び高効率運行の方法

Claims (6)

  1. エレベーターの駆動部が、定常状態における駆動部の駆動情報と、故障が発生する前に表れる駆動部の駆動情報とを収集し、これらの収集された駆動情報に基づいて、リアルタイムで、駆動される駆動部の異常の兆候を検出してエレベーター駆動部の安定した予知保全を誘導する予知保全過程(S10)と、
    前記予知保全過程(S10)にて収集される、定常状態における駆動部の駆動情報に基づいて、リアルタイムでエレベーター駆動部の駆動情報を分析して、エレベーターの運行情報を抽出し、この抽出された運行情報に基づいて、エレベーターのドア閉まり時間を制御して、エレベーターの効率的な運行を誘導する高効率運行過程(S20)とからなり、
    前記予知保全過程(S10)は、
    エレベーター駆動部が定常状態にてエレベーターを上昇させる際に、前記駆動部における時間に依存する電流値の大きさの変化の情報を測定し、前記駆動部が、定常状態にてエレベーターを下降させる際に前記駆動部における時間に依存する電流値の大きさ変化情報を測定し、この測定された駆動情報は、エレベーターを上昇させる際の前記駆動部の駆動情報と、エレベーターを下降させる際の前記駆動部の駆動情報とに区分して、それぞれ前記駆動部のベース情報として格納する第1ベース情報収集段階(S11)と、
    エレベーターを上昇させる際に、前記駆動部の故障が発生する前に前記駆動部の駆動状態で測定した、時間に依存する電流値の大きさの変化の情報を測定するとともに、エレベーター下降時に前記駆動部の故障が発生する前に前記駆動部の駆動状態で測定した、時間に依存する電流値の大きさの変化の情報を測定するのであり、これらの測定された情報は、エレベーターを上昇させる際の前記駆動部の情報と、エレベーターを下降させる際の前記駆動部の情報とに区分して、それぞれ前記駆動部のベース情報として格納する第2ベース情報収集段階(S12)と、
    前記ベース情報収集段階(S11、S12)で収集された情報に基づいて、エレベーターを上昇させる際の駆動部と、エレベーターを下降させる際の前記駆動部とにおける、時間に依存する電流値の臨界レベルをそれぞれ設定する設定段階(S13)と、
    前記駆動部が駆動されれば、リアルタイムで、前記駆動部における駆動状態で測定した、時間に依存する電流値の大きさの変化の情報を測定収集する第1過程(S141)、前記第1過程(S141)で収集された測定情報を、前記第1ベース情報収集段階(S11)で収集されたベース情報と比較して、エレベーターの上昇または下降を判別する第2過程(S142)、前記第2過程(S142)で判別された判別情報に該当する前記設定段階(S13)の臨界レベルと、前記第1過程(S141)で収集された測定情報とを比較して、前記駆動部の異常の兆候を検出する第3過程(S143)を含む検出段階(S14)とからなることを特徴とするエレベーター分析を通じた予知保全及び高効率運行の方法。
  2. 前記ベース情報収集段階(S11、S12)で収集される前記駆動部の時間に依存する電流値の大きさの変化の情報を、エレベーターの上昇または下降のためにエレベーターのブレーキロックを解除するロック解除区間と、エレベーターの上昇または下降のために前記駆動部の駆動が始まる起動区間と、エレベーターが上昇または下降する過程で前記駆動部の電流値が一定の範囲で安定化して維持される定速区間と、エレベーターの停止のために前記駆動部の駆動が停止される停止区間と、エレベーターのブレーキロックが行われるロック遂行区間とに区分し、
    前記設定段階(S13)では、前記のロック解除区間、起動区間、定速区間、停止区間及びロック遂行区間のそれぞれに対する臨界レベルの上限値と下限値とが設定され、
    前記検出段階(S14)の第3過程(S143)は、リアルタイムで、駆動される前記駆動部の時間に依存する電流値を、区間別に臨界レベルの上限値及び下限値と比較して、異常の兆候を検出し、リアルタイムで、前記駆動部の電流値が一つの区間で臨界レベルの上限値を超えるか下限値未満に形成されれば前記駆動部の状態を注意状態として検出し、二つの区間で臨界レベルの上限値を超えるか下限値未満に形成されれば前記駆動部の状態を警報状態として検出し、三つ以上の区間で臨界レベルの上限値を超えるか下限値未満に形成されれば前記駆動部の状態を危険状態として検出するようにすることを特徴とする請求項に記載のエレベーター分析を通じた予知保全及び高効率運行の方法。
  3. 前記高効率運行過程(S20)は、
    エレベーターの駆動部が駆動されれば、リアルタイムで前記駆動部の駆動情報を測定し、この測定情報について、前記第1ベース情報収集段階(S11)で収集された前記駆動部のベース情報に基づいて分析して、エレベーターの運行情報を抽出格納する運行情報格納段階(S21)と、
    前記運行情報格納段階(S21)にて長期間に格納されたエレベーター運行情報を分析して数値化し、この数値化された情報に基づいて、階別のエレベーターのドア閉まり時間を制御する運行制御段階(S22)とからなることを特徴とする請求項に記載のエレベーター分析を通じた予知保全及び高効率運行の方法。
  4. 前記運行情報格納段階(S21)は、リアルタイムで収集される前記駆動部の駆動情報を、前記第1ベース情報収集段階(S11)にて含まれる、起動区間、定速区間及び停止区間に区分して収集し、このように収集された、定速区間が維持された時間及び電流値の情報に基づいて、前記ベース情報収集段階(S11)にて収集されたベース情報と対比して、エレベーターの運行区間を追跡し、最終的に、エレベーターの階別の運行回数を抽出格納するようにし、
    前記運行制御段階(S22)は、前記運行情報格納段階(S21)にて長期間に収集された情報に基づいて、エレベーターの階別の運行回数を数値化し、この数値化された情報に基づいて、運行が頻繁な階では、エレベーターのドア閉まり時間を延長して、エレベーターに搭乗者が最大限搭乗できるように誘導し、自然にエレベーターの運行回数が減少されるようにすることを特徴とする請求項に記載のエレベーター分析を通じた予知保全及び高効率運行の方法。
  5. 前記運行情報格納段階(S21)にて、エレベーターの駆動部が駆動される時間帯及び搭乗者数の情報を抽出格納し、
    前記運行制御段階(S22)は、エレベーターの階別の運行回数と共に数値化される、前記駆動部が駆動される時間帯及び搭乗者の情報に基づいて、エレベーターのドア閉まり時間を制御するようにすることを特徴とする請求項に記載のエレベーター分析を通じた予知保全及び高効率運行の方法。
  6. 前記運行制御段階(S22)にて数値化されるエレベーターの階別の運行回数に基づいて、階別のエレベーター電気料金を階別の運行回数と比例させるべく分離精算されるようにする精算段階(S23)をさらに含んでなることを特徴とする請求項に記載のエレベーター分析を通じた予知保全及び高効率運行の方法。
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