JP6773948B2 - フロキサン化合物及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、新規のフロキサン化合物、及び、その製造方法に関する。
一酸化窒素は、神経伝達物質の1つであり、血管拡張作用や記憶増強作用を有することが知られている。このため、一酸化窒素は、てんかんやアルツハイマー型認知症の治療薬に応用することが検討されており、また、狭心症薬であるニトログリセリンや、勃起不全薬のバイアグラの作用機序の中心物質ともなっている。
近年、生理的条件下で一酸化窒素を放出する化合物として、フロキサン(1,2,5−オキサジアゾール−2−オキシド)が注目されており、新規の医薬品リード化合物として期待されている(例えば、非特許文献1および非特許文献2を参照)。
しかし、フロキサン化合物が示す一酸化窒素放出能は、その環構造上に有する置換基の位置及び性質に大きく依存しているにも関わらず、フロキサン化合物の合成法としては限られたものしか知られていない(例えば、特許文献1を参照)ため、従来知られているフロキサン化合物が有する置換基の種類は限定的なものであった。
特開平11−240874号公報
R.A.M. Serafim et al., Current Medicinal Chemistry, 2012, 19, pp. 386-405 Weibin Tang et al., J.Med. Chem., 2014, 57, pp. 7600-7612
環構造上の置換基としてフッ素原子を有するフロキサン化合物はこれまで報告されていない。
本発明は、環構造上の置換基としてフッ素原子を有するフロキサン化合物、及び、同化合物を用いた新規の一酸化窒素ドナーを提供することを目的とする。
本発明者らは、フッ素原子を有するフロキサン化合物を合成すべく検討したところ、入手容易なフロキサン化合物を出発原料として、一段階で、フロキサン環の4位にフッ素原子を有するフロキサン化合物を合成することに成功した。また、合成されたフロキサン化合物を異性化させることで、3位にフッ素原子を有するフロキサン化合物も合成することに成功した。さらに、合成されたフロキサン化合物の一酸化窒素放出能を評価したところ、両化合物は一酸化窒素ドナーとして使用できることを見出し、本発明に至った。
すなわち本発明は、以下の一般式(1)または(2)で表されるフルオロフロキサン化合物である。
Figure 0006773948

(各式中、Rは、水素、ハロゲン、水酸基、炭素数1〜30のアルキル基、炭素数2〜30のアルケニル基、炭素数2〜30のアルキニル基、炭素数4〜30のアリール基、炭素数1〜30のアルコキシ基、炭素数2〜30のアルケニルオキシ基、炭素数2〜30のアルキニルオキシ基、炭素数4〜30のアリールオキシ基、炭素数1〜30のアルキルスルホニル基、炭素数2〜30のアルケニルスルホニル基、炭素数2〜30のアルキニルスルホニル基、炭素数4〜30のアリールスルホニル基、炭素数1〜30のアシル基、炭素数1〜30のアルコキシカルボニル基、炭素数4〜30のアリールオキシカルボニル基、チオカルボニル基、カルボキシル基、アミノ基、炭素数1〜30のモノアルキルアミノ基、炭素数2〜30のジアルキルアミノ基、炭素数4〜30のモノアリールアミノ基、炭素数8〜30のジアリールアミノ基、カルボニルアミノ基、スルホニルアミノ基、シアノ基、ニトロ基、炭素数1〜30のアルキルスルフィニル基、炭素数4〜30のアリールスルフィニル基、炭素数1〜30のアルキルチオ基、炭素数4〜30のアリールチオ基、ホスホリル基、炭素数2〜30のジアルキルアミノカルボニル基、または、炭素数1〜30のモノアルキルアミノカルボニル基を表す。)
また、本発明は、前記フルオロフロキサン化合物からなる一酸化窒素ドナーでもある。
さらに本発明は、以下の一般式(3)で表されるニトロフロキサン化合物にフッ化物塩を反応させて、ニトロ基をフルオロ基に置換する工程を含む、一般式(1)で表されるフルオロフロキサン化合物を製造する方法でもある。
Figure 0006773948

(式中、Rは、前述のRと同じである。)
さらにまた、本発明は、一般式(1)で表されるフルオロフロキサン化合物に光を照射して前記化合物を異性化する工程を含む、一般式(2)で表されるフルオロフロキサン化合物を製造する方法でもある。
Figure 0006773948

(式中、Rは、前述のRと同じである。)
本発明によれば、フロキサン環の3位または4位にフッ素原子が導入された新規のフロキサン化合物を提供することができる。
4位にフッ素原子を有するフロキサン化合物は、入手容易なフロキサン化合物を出発原料として、一段階で合成することが可能である。また、3位にフッ素原子を有するフロキサン化合物は、4位にフッ素原子を有するフロキサン化合物に光を照射することで容易に合成することができる。
これらフッ素原子を有するフロキサン化合物は、例えば生理的条件下で、一酸化窒素を放出し得る一酸化窒素ドナーとして好適に利用することができる。
また、フッ素原子を有するフロキサン化合物は、炭素系置換基を有するフロキサン化合物に容易に変換できるため、様々な置換基を有するフロキサン化合物を合成する際の出発原料となり得る。
以下に本発明を詳細に説明する。
(フルオロフロキサン化合物)
本発明のフルオロフロキサン化合物は、次の一般式(1)または一般式(2)で表される化合物である。一般式(1)のフルオロフロキサン化合物は、フロキサン環の4位にフッ素原子を有し、一般式(2)のフルオロフロキサン化合物は、フロキサン環の3位にフッ素原子を有する。
Figure 0006773948

一般式(1)および(2)において、Rは特に限定されないが、具体的には、水素、ハロゲン、水酸基、炭素数1〜30のアルキル基、炭素数2〜30のアルケニル基、炭素数2〜30のアルキニル基、炭素数6〜30のアリール基、炭素数1〜30のアルコキシ基、炭素数2〜30のアルケニルオキシ基、炭素数2〜30のアルキニルオキシ基、炭素数6〜30のアリールオキシ基、炭素数1〜30のアルキルスルホニル基、炭素数2〜30のアルケニルスルホニル基、炭素数2〜30のアルキニルスルホニル基、炭素数6〜30のアリールスルホニル基、炭素数1〜30のアシル基、炭素数1〜30のアルコキシカルボニル基、炭素数4〜30のアリールオキシカルボニル基、チオカルボニル基、カルボキシル基、アミノ基、炭素数1〜30のモノアルキルアミノ基、炭素数2〜30のジアルキルアミノ基、炭素数4〜30のモノアリールアミノ基、炭素数8〜30のジアリールアミノ基、カルボニルアミノ基、スルホニルアミノ基、シアノ基、ニトロ基、炭素数1〜30のアルキルスルフィニル基、炭素数4〜30のアリールスルフィニル基、炭素数1〜30のアルキルチオ基、炭素数4〜30のアリールチオ基、ホスホリル基、炭素数2〜30のジアルキルアミノカルボニル基、または、炭素数1〜30のモノアルキルアミノカルボニル基が挙げられる。
なお、前述した炭素数の上限値はいずれも30以下に設定しているが、各々、好ましくは20以下であり、より好ましくは10以下である。
アルキル基、アルキルオキシ基、およびアルキルスルホニル基等におけるアルキルとしては、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル等が挙げられる。同様に、アルケニルとしては、エテニル、プロペニル、ブテニル等が挙げられ、アルキニルとしては、エチニル、プロピニル、ブチニル等が挙げられ、アリールとしては、フェニル、ベンジル、トリル、キシリル等が挙げられる。また、アルキル、アルケニル、及びアルキニルは、いずれも、直鎖状、分岐状、環状のいずれであってもよい。
(4−フルオロフロキサン化合物の合成方法)
一般式(1)で表される4−フルオロフロキサン化合物は、次の反応式で示すように、一般式(3)で表される4−ニトロフロキサン化合物にフッ化物塩を反応させて、ニトロ基をフルオロ基に置換することにより合成できる。
Figure 0006773948

出発化合物である一般式(3)の4−ニトロフロキサン化合物は、フロキサン環の4位にニトロ基を有するフロキサン化合物であり、3位には、一般式(1)と同じ置換基Rを有する。4−ニトロフロキサン化合物は公知の化合物であり、その合成法はすでに知られている。例えば、3−アリールー4−ニトロフロキサンの合成に関しては、
Kunai, A.; Doi, T.; Nagaoka,T.; Yagi, H.; Sasaki, K. Bull. Chem. Soc. Jpn. 1990, 63, 1843-1844に開示されており、
3−アルキルー4−ニトロフロキサンの合成に関しては、
Feng, C.; Loh, T. -P. Angew. Chem. Int. Ed. 2013, 52, 12414-12417、及び、
Fershtat, L. L.; Struchkova, M. I.; Goloveshkin, A. S.; Bushmarinov, I.
S.; Makhova, N. N. Heteroatom Chem. 2014, 25, 226-237に開示されている。
一般式(3)の4−ニトロフロキサン化合物の4位にあるニトロ基を、フルオロ基に置換することで、一般式(1)の4−フルオロフロキサン化合物が合成される。この置換反応では、反応試薬として、フッ化物塩を使用する。
フッ化物塩としては、一般式(3)のニトロフロキサン化合物のニトロ基をフルオロ基に置換できる限り特に限定されないが、具体的には、フッ化テトラブチルアンモニウム等のフッ化テトラアルキルアンモニウムや、フッ化カリウム、フッ化セシウム等のアルカリ金属フルオライド等が挙げられる。フッ化物塩の使用量としては特に限定されず、一般式(3)の4−ニトロフロキサン化合物の使用モル数と等モル以上を使用すればよい。
フッ化物塩としてアルカリ金属フルオライドを使用する場合には、触媒として、フッ化テトラアルキルアンモニウムやフッ化テトラアルキルホスホニウムを使用することが好ましい。これらの触媒は脂溶性が高く、有機溶媒に溶解するため、アルカリ金属フルオライドの4−フルオロフロキサン化合物に対する反応性を高めることができる。
この置換反応で使用する溶媒としては特に限定されず、例えば、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、ベンゼン、トルエン、キシレン、アセトニトリル、ジエチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、ターシャリーブチルメチルエーテル、酢酸、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、ジメチルスルホキシド、1,4-ジオキサン等、一般的な溶媒を使用することができる。
また、前記置換反応における反応温度および反応時間は、4−ニトロフロキサン化合物またはフッ化物塩の種類及び反応性等を考慮して適宜決定すればよいが、例えば、−78℃〜100℃、好ましくは−20℃〜80℃といった比較的穏和な温度で、10分間〜24時間程度の時間をかけて反応を進行させることができる。
この置換反応によって、一般式(1)で表される4−フルオロフロキサン化合物を高収率で(例えば80〜100%収率で)合成することができる。
なお、本発明者らは、フッ化物塩の代りに、塩化テトラアルキルアンモニウムやアルカリ金属クロライド等の塩化物塩、又は、シアン化テトラアルキルアンモニウムやアルカリ金属シアニド等のシアン化物塩を、一般式(3)で表される4−ニトロフロキサン化合物に反応させると、4−ニトロフロキサン化合物のニトロ基がクロロ基又はシアノ基に変換され、4位にクロロ基又はシアノ基を有するフロキサン化合物が合成されることも見出している。これらの反応の具体例は、後述する参考例1及び参考例2で示した。
Figure 0006773948

(3−フルオロフロキサン化合物の合成方法)
以上で説明した一般式(1)の4−フルオロフロキサン化合物に対し光を照射すると、当該化合物は異性化し、一般式(2)で表される3−フルオロフロキサン化合物を与えることができる。
Figure 0006773948

使用する光の波長及び照射時間は特に限定されず、異性化に必要な波長及び時間を適宜設定すればよい。具体例として、波長は260〜600nm、時間は1時間〜24時間を挙げることができる。
異性化の際には、一般式(1)の4−フルオロフロキサン化合物を、適宜、溶媒に溶解した状態で、光を照射することが好ましい。異性化の際の温度条件は特に限定されないが、例えば、−78〜80℃程度が挙げられる。
この光照射を利用した異性化によって、高収率で、一般式(2)の3−フルオロフロキサン化合物を合成することができる。
(一酸化窒素ドナー)
一般式(1)または(2)で表される本発明のフルオロフロキサン化合物は、極めて優れた一酸化窒素ドナーとして利用できる。
詳細に説明すると、一般式(2)の3−フルオロフロキサン化合物は、これ自体が、極めて高い一酸化窒素放出能を有するので、強力な一酸化窒素ドナーとなり得る。一方、一般式(1)の4−フルオロフロキサン化合物は、これ自体は、一酸化窒素放出能をほとんど示さないが、上述したように、光が照射されることで、極めて高い一酸化窒素放出能を有する一般式(2)の3−フルオロフロキサン化合物に異性化されるので、一般式(1)の4−フルオロフロキサン化合物は、光が照射されることで一酸化窒素放出能を獲得する、光刺激応答型の一酸化窒素ドナーとして利用できる。
(本発明のフルオロフロキサン化合物を利用した反応例)
本発明の一般式(1)または一般式(2)で表されるフルオロフロキサン化合物は、これを出発化合物として、種々の置換基を有するフロキサン化合物を合成できるため極めて有用な化合物である。すなわち、一般式(1)または一般式(2)で表されるフルオロフロキサン化合物が有するフッ素原子を、種々の置換基に変換することで、種々の置換基を有するフロキサン化合物を容易に合成できる。
具体例の1つとして、一般式(1)または一般式(2)のフルオロフロキサン化合物に対して、特定置換基Rを有するケイ素化合物を反応させることで、フロキサン環上のフッ素原子が特定置換基Rに置換されることで、特定置換基Rを有するフロキサン化合物を得ることができる。
Figure 0006773948

特定置換基Rとしては、例えば、シアノ基、アルキルエチニル基、アリールエチニル基、トリフルオロメチル基等のパーフルオロアルキル基、パーフルオロアリール基、アリル基、トリアリールメチル基等が挙げられる。また、特定置換基Rを有するケイ素化合物としては、例えば、特定置換基Rとトリアルキル基を有するシラン等が挙げられる。特定置換基Rを有するケイ素化合物の使用量としては特に限定されず、フルオロフロキサン化合物の使用モル数と等モル以上を使用すればよい。
また、この反応の際には、触媒として、上述したフッ化テトラアルキルアンモニウムやフッ化テトラアルキルホスホニウムを使用することが好ましい。
この置換反応で使用する溶媒としては特に限定されず、例えば、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、ベンゼン、トルエン、キシレン、アセトニトリル、ジエチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、ターシャリーブチルメチルエーテル、酢酸、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、ジメチルスルホキシド、1,4-ジオキサン等、一般的な溶媒を使用することができる。
また、前記置換反応における反応温度および反応時間は、フルオロフロキサン化合物またはケイ素化合物の種類及び反応性等を考慮して適宜決定すればよいが、例えば、−78℃〜100℃、好ましくは−20℃〜80℃といった比較的穏和な温度で、1時間〜24時間程度の時間をかけて反応を進行させればよい。これらの反応の具体例は後述する参考例3〜5で示した。
このように、本発明のフルオロフロキサン化合物を出発化合物として、多種多様な炭素系置換基を有するフロキサン化合物を合成することが可能となる。これにより、てんかん、アルツハイマー型認知症、心臓病など、一酸化窒素が関わる病態に対する医薬品開発を迅速に進めることが可能になると期待される。
以下に実施例を掲げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
(実施例1)4−フルオロフロキサン化合物の合成
Figure 0006773948

3−(4−メチルフェニル)−4−ニトロフロキサン(500mg)をテトラヒドロフラン(4.6mL)に溶解し、0℃に冷却した。フッ化テトラブチルアンモニウムのテトラヒドロフラン溶液(1M,2.9mL)をゆっくり滴下した。0℃で1時間撹拌後、塩化アンモニウム飽和水溶液を加え、塩化メチレンで抽出した。無水硫酸ナトリウムにより乾燥、固体をろ過にて除去した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにて精製し、4−フルオロ−3−(4−メチルフェニル)フロキサンを404mg(収率92%)得た。
(実施例2)4−フルオロフロキサン化合物の合成
Figure 0006773948

4−ニトロ−3−ペンチルフロキサン(40.2mg)をテトラヒドロフラン(0.5mL)に溶解し、0℃に冷却した。フッ化テトラブチルアンモニウムのテトラヒドロフラン溶液(1M,0.26mL)をゆっくり滴下した。0℃で1時間撹拌後、塩化アンモニウム飽和水溶液を加え、塩化メチレンで抽出した。無水硫酸ナトリウムにより乾燥、固体をろ過にて除去した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにて精製し、4−フルオロ−3−ペンチルフロキサンを31.3mg(収率90%)得た。
(参考例1)4−クロロフロキサン化合物および3−クロロフロキサン化合物の合成
Figure 0006773948

フラスコに塩化テトラブチルアンモニウム(111.2mg,0.4mmol)と3−(4−メチルフェニル)−4−ニトロフロキサン(44.2mg,0.2mmol)を量りとり、ジメチルホルムアミド(0.5mL)を加えた。反応溶液を密閉し、80℃で14時間撹拌した。室温に冷却し、水(2mL)とジエチルエーテル(2mL)を加えた。分液した後、水層をさらにジエチルエーテルで3回抽出し、合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。ろ過した後、溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにて精製したところ、4−クロロー3−(4−メチルフェニル)フロキサンを20.2mg(48%収率)で得た。同時に3−クロロー4−(4−メチルフェニル)フロキサンを1.7mg(4%収率)で得た。
(参考例2)4−シアノフロキサン化合物の合成
Figure 0006773948

テトラブチルアンモニウムシアニド(105mg)にテトラヒドロフラン(0.75mL)を加え、室温にて3−(4−メチルフェニル)−4−ニトロフロキサン(66mg)を加えた。30分間撹拌後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにて精製し、4−シアノ−3−(4−メチルフェニル)フロキサンを54mg(収率89%)得た。
(実施例3)3−フルオロフロキサン化合物の合成
Figure 0006773948

パイレックス(登録商標)ガラス製フラスコに4−フルオロ−3−(4−メチルフェニル)フロキサン(51.7mg,0.23mmol)を入れ、ベンゼン8mLを加えた。50mmHgに減圧しながら1分間超音波により脱気した。アルゴン雰囲気下、光を6時間照射した。光は300〜400nmの波長のものを用いた。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにて精製し、3−フルオロー4−(4−メチルフェニル)フロキサン(37.6mg,73%収率)を得た。
(参考例3)4−フルオロフロキサン化合物を出発化合物とする4−シアノフロキサン化合物の合成
Figure 0006773948

4−フルオロ−3−(4−メチルフェニル)フロキサン(38.8mg)とトリメチルシリルシアニド(0.0325mL)をテトラヒドロフラン(0.45mL)に溶解させ、室温にてフッ化テトラブチルアンモニウムのテトラヒドロフラン溶液(1M,0.04mL)をゆっくり滴下した。1時間撹拌後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにて精製し、4−シアノ−3−(4−メチルフェニル)フロキサンを28.2mg(収率70%)得た。
(参考例4)4−フルオロフロキサン化合物を出発化合物とする4−トリフルオロメチルフロキサン化合物の合成
Figure 0006773948

4−フルオロ−3−(4−メチルフェニル)フロキサン(38.8mg)とトリメチルシリルトリフルオロメタン(0.089mL)をテトラヒドロフラン(0.45mL)に溶解させ、室温にてフッ化テトラブチルアンモニウムのテトラヒドロフラン溶液(1M,0.01mL)をゆっくり滴下した。1時間撹拌後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにて精製し、4−トリフルオロメチル−3−(4−メチルフェニル)フロキサンを11.9mg(収率16%)得た。
(参考例5)4−フルオロフロキサン化合物を出発化合物とする4−(2−フェニルエチニル)フロキサン化合物の合成
Figure 0006773948

4−フルオロ−3−(4−メチルフェニル)フロキサン(19.4mg,0.1mmol)にテトラヒドロフラン0.25mLを加えた。その溶液に、1−フェニルー2−トリメチルシリルアセチレン(25.6μL,0.13mmol)を加え、フッ化テトラブチルアンモニウムの1Mテトラヒドロフラン溶液(20μL,0.02mmol)を加えた。室温にて90分間撹拌した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにて精製し、3−(4−メチルフェニル)−4−(2−フェニルエチニル)フロキサン(17.3mg,63%収率)を得た。
(評価例)
4−フルオロ−3−(4−メチルフェニル)フロキサン、3−フルオロ−4−(4−メチルフェニル)フロキサン、4−クロロ−3−(4−メチルフェニル)フロキサン、および、3−クロロ−4−(4−メチルフェニル)フロキサンの一酸化窒素放出能を以下の手法により評価した。
(実験手法)
50mMリン酸緩衝液(pH7.4)に、各フロキサン化合物とL−システインをそれぞれ0.1mM、5mMとなるように溶解させ、全体で6mLの溶液を調製した。その溶液を37℃で1時間撹拌した後、3mLの溶液を吸光セルに加えGriess試薬を250μL加えた。室温で10分放置した後、吸光度を測定した。一酸化窒素放出収率は、あらかじめ亜硝酸ナトリウムの溶液を用いて作成した検量線から求めた。
(実験結果)
一分子のフロキサン化合物が一分子の一酸化窒素を放出すると考えた時の各フロキサン化合物の一酸化窒素放出収率を表1に示した。
Figure 0006773948

表1より、3−フルオロフロキサン化合物の一酸化窒素放出収率は、4−フルオロフロキサン化合物のそれに対して14.7倍に達し、3−クロロフロキサン化合物のそれと比較しても2倍以上に達している。このことから、3−フルオロフロキサン化合物は、極めて高い一酸化窒素放出能を示すことが分かる。すなわち、3−フルオロフロキサン化合物は、極めて強力な一酸化窒素ドナーとして利用できることが分かった。
これに対し、4−フルオロフロキサン化合物は、これ自体では、一酸化窒素放出能をほとんど示さないことが分かる。しかし、実施例3で示したように、4−フルオロフロキサン化合物は、光が照射されることで、3−フルオロフロキサン化合物に異性化する。4−フルオロフロキサン化合物に光を照射することで生成した3−フルオロフロキサン化合物は、4−フルオロフロキサン化合物より10倍以上も高い一酸化窒素放出能を示すので、この性質を利用して、4−フルオロフロキサン化合物は、光が照射されて初めて一酸化窒素放出能を獲得する、光刺激応答型の一酸化窒素ドナーとして利用できる。
このようなフロキサン骨格を有する光刺激応答型の一酸化窒素ドナーはこれまで報告されておらず、本発明者らが今回はじめて創製したものである。
光刺激応答型の一酸化窒素ドナーは、光を照射した時および場所でのみ一酸化窒素を放出するので、生理学実験のツールとしての利用(例えば、細胞の特定の部分でのみ一酸化窒素を放出させ、その生理反応を観察するなど)、または、一酸化窒素の細胞毒性作用を利用した部位特異的がん治療薬としての応用が期待できる。

Claims (6)

  1. 以下の一般式(1)または(2)で表されるフルオロフロキサン化合物。
    Figure 0006773948
    (各式中、Rは、水素、ハロゲン、水酸基、炭素数1〜30のアルキル基、炭素数2〜30のアルケニル基、炭素数2〜30のアルキニル基、炭素数4〜30のアリール基、炭素数1〜30のアルコキシ基、炭素数2〜30のアルケニルオキシ基、炭素数2〜30のアルキニルオキシ基、炭素数4〜30のアリールオキシ基、炭素数1〜30のアルキルスルホニル基、炭素数2〜30のアルケニルスルホニル基、炭素数2〜30のアルキニルスルホニル基、炭素数4〜30のアリールスルホニル基、炭素数1〜30のアシル基、炭素数1〜30のアルコキシカルボニル基、炭素数4〜30のアリールオキシカルボニル基、チオカルボニル基、カルボキシル基、アミノ基、炭素数1〜30のモノアルキルアミノ基、炭素数2〜30のジアルキルアミノ基、炭素数4〜30のモノアリールアミノ基、炭素数8〜30のジアリールアミノ基、カルボニルアミノ基、スルホニルアミノ基、シアノ基、ニトロ基、炭素数1〜30のアルキルスルフィニル基、炭素数4〜30のアリールスルフィニル基、炭素数1〜30のアルキルチオ基、炭素数4〜30のアリールチオ基、ホスホリル基、炭素数2〜30のジアルキルアミノカルボニル基、または、炭素数1〜30のモノアルキルアミノカルボニル基を表す。)
  2. 請求項1に記載のフルオロフロキサン化合物からなる一酸化窒素ドナー。
  3. 以下の一般式(3)で表されるニトロフロキサン化合物にフッ化物塩を反応させて、ニトロ基をフルオロ基に置換する工程を含む、請求項1に記載の一般式(1)で表されるフルオロフロキサン化合物を製造する方法。
    Figure 0006773948
    (式中、Rは、請求項1に規定のRと同じである。)
  4. 請求項1に記載の一般式(1)で表されるフルオロフロキサン化合物に光を照射して前記化合物を異性化する工程を含む、請求項1に記載の一般式(2)で表されるフルオロフロキサン化合物を製造する方法。
    Figure 0006773948
    (式中、Rは、炭素数1〜30のアルキル基、炭素数2〜30のアルケニル基、炭素数2〜30のアルキニル基、または、炭素数4〜30のアリール基を表す。)
  5. は、炭素数1〜30のアルキル基、炭素数2〜30のアルケニル基、炭素数2〜30のアルキニル基、または、炭素数4〜30のアリール基を表す、請求項1に記載のフルオロフロキサン化合物。
  6. は、炭素数4〜30のアリール基を表す、請求項1に記載のフルオロフロキサン化合物。
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