JP6772938B2 - 駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、駆動装置に関し、詳しくは、複数気筒のエンジンと、エンジンの出力軸に動力を入出力可能なモータと、を備える駆動装置に関する。
従来、この種の駆動装置としては、エンジンを停止するときにクランクシャフトが目標クランク角で停止するようにモータを制御するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、エンジンを始動するときのクランキングショックなどの始動性が最適となるクランク角を目標クランク角とし、エンジンを目標クランク角で停止することにより、次のエンジンの始動性を良好なものとしている。
国際公開2012/111123号公報
エンジンの始動に生じるクランキングショックの主な要因としては、エンジンの各気筒の圧縮・膨張におけるトルク脈動やエンジンと後段との間のダンパによる共振を挙げることができる。また、エンジンをクランキングする際に、エンジンブロックなどに生じる始動反力でエンジン等がマウント上で移動することによる振動も要因として挙げることができる。これらの振動は、エンジンの爆発燃焼の間隔(4気筒エンジンの場合にはクランク角において180度範囲の間隔)を周期とするから、この間隔内で次回の始動時のクランキングショックが最も小さくなるクランク角を目標クランク角としてエンジンを停止すれば、次回のエンジンの始動性を良好なものとすることができる。しかし、エンジンの搭載位置によっては特定の気筒の圧縮・膨張が他の気筒の圧縮・膨張より大きくなる場合があり、この場合、エンジンの爆発燃焼の間隔の周期で異なる大きさのトルク脈動を生じる。このため、振動の周期をエンジンの全気筒の爆発燃焼の間隔(クランク角において720度範囲の間隔)とし、この間隔内で次回の始動時のクランキングショックが最も小さくなるクランク角を目標クランク角としてエンジンを停止すれば、次回のエンジンの始動性を更に良好なものとすることができる。一方、この場合、エンジンを停止する目標クランク角までのエンジンを回転させなければならないため、エンジン停止に時間を要したり、エンジンの停止直前での位置合わせにより異音が生じたり、消費電力も多くなってしまう。
本発明の駆動装置は、次回のエンジンの始動性とエンジンの停止時における不都合との両立を図ることを主目的とする。
本発明の駆動装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の駆動装置は、
複数気筒のエンジンと、
前記エンジンの出力軸に動力を入出力可能なモータと、
前記エンジンと前記モータとを制御する制御装置と、
を備える駆動装置であって、
前記制御装置は、前記エンジンを停止するとき、前記エンジンの温度を反映する反映温度が所定温度以上のときには、前記モータからクランク角の360度範囲毎または720度範囲毎において次回の始動時における始動性が良好となるクランク角領域で前記エンジンが停止するように前記モータを制御し、前記反映温度が前記所定温度未満のときには、前記モータからクランク角の360度範囲より小さく且つ前記エンジンの爆発燃焼の間隔の所定数分のクランク角度範囲毎において次回の始動時における始動性が良好となるクランク角領域で前記エンジンが停止するように前記モータを制御する、
ことを特徴とする。
この本発明の駆動装置では、エンジンを停止するときに、エンジンの温度を反映する反映温度が所定温度以上のときには、モータからクランク角の360度範囲毎または720度範囲毎において次回の始動時における始動性が良好となるクランク角領域でエンジンが停止するようにモータを制御する。こうすれば、次回のエンジンの始動性を良好なものとすることができる。エンジンの温度を反映する反映温度が所定温度以上のときには、エンジンオイルの粘性はあまり高くないから、エンジンを停止する目標クランク角までエンジンを回転させてもエンジンを停止する時間も長くならず、エンジンの停止直前での位置合わせにより生じ得る異音も抑制でき、消費電力も抑制することができる。一方、エンジンを停止するときに、エンジンの温度を反映する反映温度が所定温度未満のときには、モータからクランク角の360度範囲より小さく且つエンジンの爆発燃焼の間隔の所定数分のクランク角度範囲毎において次回の始動時における始動性が良好となるクランク角領域でエンジンが停止するようにモータを制御する。ここで、所定数としては値1や値2などを用いることができる。クランク角度範囲は、4気筒エンジンの場合には所定数として値1を用いれば180CAとなり、6気筒エンジンの場合には所定数として値1を用いれば120CA、所定数として値2を用いれば240CAとなり、8気筒エンジンの場合には所定数として値1を用いれば90CA、所定数として値2を用いれば180CA、所定数として値3を用いれば270CAとなる。エンジンの温度を反映する反映温度が所定温度未満のときには、エンジンオイルの粘性は比較的高くなるため、エンジンを停止する目標クランク角までエンジンを回転させて停止する時間が長くなるが、クランク角の360度範囲より小さく且つエンジンの爆発燃焼の間隔の所定数分のクランク角度範囲毎において次回の始動時における始動性が良好となるクランク角領域でエンジンが停止するから、エンジンを停止するまでの時間は短い。また、エンジンの停止直前での位置合わせにより生じ得る異音も抑制でき、消費電力も抑制することができる。これらの結果、次回のエンジンの始動性とエンジンの停止時における不都合との両立を図ることができる。なお、反映温度としては、エンジンの温度、エンジンオイルの温度、エンジンの冷却水の温度などを用いることができる。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 エンジン22の構成の概略を示す構成図である。 HVECU70により実行される停止位置処理範囲設定ルーチンの一例を示すフローチャートである。 クランクシャフト26を180度範囲毎の停止位置で位置合わせを行なって停止する際のクランク角とある気筒のピストンの位置と停止位置領域の一例を示す説明図である。 クランクシャフト26を720度範囲毎の停止位置で位置合わせを行なって停止する際のクランク角とある気筒のピストンの位置と停止位置領域の一例を示す説明図である。 エンジン22のクランキング開始時のクランク角積算値とクランクシャフト26に生じるトルクとの関係の一例を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての駆動装置を搭載するハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図であり、図2は、エンジン22の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図1に示すように、エンジン22と、プラネタリギヤ30と、モータMG1,MG2と、インバータ41,42と、蓄電装置としてのバッテリ50と、ハイブリッド用電子制御ユニット(以下、「HVECU」という)70と、を備える。
エンジン22は、例えばガソリンや軽油などの炭化水素系の燃料を用いて吸気,圧縮,膨張(爆発燃焼),排気の各行程により動力を出力する4気筒の内燃機関として構成されている。図2に示すように、エンジン22は、エアクリーナ122により清浄された空気をスロットルバルブ124を介して吸気管125に吸入すると共に燃料噴射弁126から燃料を噴射して空気と燃料とを混合する。そして、この混合気を吸気バルブ128aを介して燃焼室129に吸入し、点火プラグ130による電気火花によって爆発燃焼させて、そのエネルギにより押し下げられるピストン132の往復運動をクランクシャフト26の回転運動に変換する。燃焼室129から排気バルブ128bを介して排気管133に排出される排気は、一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC),窒素酸化物(NOx)の有害成分を浄化する浄化触媒(三元触媒)を有する浄化装置134を介して外気に排出される。このエンジン22は、吸気バルブ128aや排気バルブ128bの開閉タイミングを変更可能な可変バルブタイミング機構150a,150bを備える。
図1に示すように、エンジン22は、エンジン用電子制御ユニット(以下、「エンジンECU」という)24によって運転制御されている。エンジンECU24は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM,データを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。エンジンECU24には、エンジン22を運転制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。エンジンECU24に入力される信号としては、例えば、クランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサ140からのクランク角θcrや、エンジン22の冷却水の温度を検出する水温センサ142からの冷却水温Twを挙げることができる。また、吸気バルブ128aを開閉するインテークカムシャフトの回転位置や排気バルブ128bを開閉するエキゾーストカムシャフトの回転位置を検出するカムポジションセンサ144a,144bからのカム角θca,θcbも挙げることができる。さらに、スロットルバルブ124のポジションを検出するスロットルバルブポジションセンサ146からのスロットル開度THや、吸気管に取り付けられたエアフローメータ148からの吸入空気量Qa,吸気管に取り付けられた温度センサ149からの吸気温Taも挙げることができる。排気管に取り付けられた空燃比センサ135aからの空燃比AFや、排気管に取り付けられた酸素センサ135bからの酸素信号O2も挙げることができる。エンジンECU24からは、エンジン22を運転制御するための各種制御信号が出力ポートを介して出力されている。エンジンECU24から出力される信号としては、例えば、スロットルバルブ124のポジションを調節するスロットルモータ136への駆動制御信号や、燃料噴射弁126への駆動制御信号,イグナイタと一体化されたイグニッションコイル138への駆動制御信号,可変バルブタイミング機構150a,150bへの駆動制御信号も挙げることができる。エンジンECU24は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。エンジンECU24は、クランクポジションセンサ140からのクランク角θcrに基づいてエンジン22の回転数Neを演算している。
プラネタリギヤ30は、シングルピニオン式の遊星歯車機構として構成されている。プラネタリギヤ30のサンギヤには、モータMG1の回転子が接続されている。プラネタリギヤ30のリングギヤには、駆動輪39a,39bにデファレンシャルギヤ38を介して連結された駆動軸36が接続されている。プラネタリギヤ30のキャリヤには、ダンパ28を介してエンジン22のクランクシャフト26が接続されている。
モータMG1は、例えば同期発電電動機として構成されており、上述したように、回転子がプラネタリギヤ30のサンギヤに接続されている。モータMG2は、例えば同期発電電動機として構成されており、回転子が駆動軸36に接続されている。インバータ41,42は、モータMG1,MG2と接続されると共に電力ライン54を介してバッテリ50と接続されている。モータMG1,MG2は、モータ用電子制御ユニット(以下、「モータECU」という)40によって、インバータ41,42の図示しない複数のスイッチング素子がスイッチング制御されることにより、回転駆動される。
モータECU40は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM,データを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するのに必要な各種センサからの信号、例えば、モータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの回転位置θm1,θm2などが入力ポートを介して入力されている。モータECU40からは、インバータ41,42の図示しない複数のスイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。モータECU40は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。モータECU40は、回転位置検出センサ43,44からのモータMG1,MG2の回転子の回転位置θm1,θm2に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2を演算している。
バッテリ50は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されており、電力ライン54を介してインバータ41,42と接続されている。このバッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、「バッテリECU」という)52によって管理されている。
バッテリECU52は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM,データを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。バッテリECU52に入力される信号としては、例えば、バッテリ50の端子間に設置された電圧センサ51aからのバッテリ50の電圧Vbやバッテリ50の出力端子に取り付けられた電流センサ51bからのバッテリ50の電流Ib,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51cからのバッテリ50の温度Tbを挙げることができる。バッテリECU52は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。バッテリECU52は、電流センサ51bからのバッテリ50の電流Ibの積算値に基づいて蓄電割合SOCを演算している。蓄電割合SOCは、バッテリ50の全容量に対するバッテリ50から放電可能な電力の容量の割合である。
HVECU70は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM,データを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。HVECU70には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。HVECU70に入力される信号としては、例えば、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号や、シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSPを挙げることができる。また、アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや、ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vも挙げることができる。HVECU70は、上述したように、エンジンECU24,モータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20では、シフトポジションSPとアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸36の要求駆動力を設定し、要求駆動力に見合う要求動力が駆動軸36に出力されるように、エンジン22とモータMG1,MG2とを運転制御する。走行モードとしては、エンジン22の運転を停止してモータMG2からのトルクにより走行するモータ走行モード(EV走行モード)と、バッテリ50の充放電を伴ってエンジン22とモータMG1,MG2との駆動により走行するハイブリッド走行モード(HV走行モード)がある。
なお、実施例の駆動装置としては、エンジン22と、モータMG1と、プラネタリギヤ30と、エンジンECU24と、HVECU70と、が該当する。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20が搭載する駆動装置の動作、特に、エンジン22の停止時の動作について説明する。エンジン22の停止は、燃料噴射制御や点火制御などを停止し、必要に応じてモータMG1によりエンジン22の回転数Neが減少するように制御し、次にエンジン22を始動するときにクランキングショックなどの始動性が良好となるクランク角(位置)になるようにモータMG1により調整される。この場合、実施例では、クランクシャフト26が180度範囲毎に予め定められた停止位置で停止するようにモータMG1により位置合わせを行なうか、或いは、クランクシャフト26が720度範囲毎に予め定められた停止位置で停止するようにモータMG1により位置合わせを行なう。180度範囲毎の停止位置で位置合わせを行なうか720度範囲毎の停止位置で位置合わせを行なうかについては、HVECU70により実行される図3に例示する停止位置処理範囲設定ルーチンにより設定される。このルーチンは、エンジン22の停止処理開始時に実行される。
停止位置処理範囲設定ルーチンが実行されると、HVECU70は、まず、エンジン22の停止処理であるか否かを確認する(ステップS100)。エンジン22の停止処理ではないと判定したときには、エンジン停止時の停止位置合わせのクランク角範囲の設定は不要と判断し、本ルーチンを終了する。エンジン22の停止処理であるのを確認すると、エンジン22の冷却水の温度(冷却水温)Twを入力する(ステップS110)。冷却水温Twは、水温センサ142により検出されたものをエンジンECU24から通信により入力することができる。
次に、入力した冷却水温Twが閾値Tref未満であるか否かを判定する(ステップS120)。ここで、閾値Trefは、エンジンオイルの粘性が比較的高くなる上限近傍の冷却水の温度として予め定められるものである。冷却水温Twが閾値Tref未満であると判定したときには、クランクシャフト26を180度範囲毎の停止位置で位置合わせを行なって停止することを設定して(ステップS130)、本ルーチンを終了し、冷却水温Twが閾値Tref以上であると判定したときには、クランクシャフト26を720度範囲毎の停止位置で位置合わせを行なって停止することを設定して(ステップS140)、本ルーチンを終了する。
図4にクランクシャフト26を180度範囲毎の停止位置で位置合わせを行なって停止する際のクランク角とある気筒のピストンの位置と停止位置領域の一例を示し、図5にクランクシャフト26を720度範囲毎の停止位置で位置合わせを行なって停止する際のクランク角とある気筒のピストンの位置と停止位置領域の一例を示す。図4,5中、ハッチングしているクランク角領域が停止位置領域である。また、図6に、エンジン22のクランキング開始時のクランク角積算値とクランクシャフト26に生じるトルクとの関係の一例を示す。実施例では、エンジン22は4気筒エンジンであるため、図6に示すように、圧縮・膨張の周期は180CAとなる。したがって、この180CA毎の範囲内においてエンジン22を始動するときに最も始動性が良好となるクランク角(位置)にクランクシャフト26を停止すればよい。これを表わしたのが図4である。一方、上述したように、エンジン22の搭載位置によっては特定の気筒の圧縮・膨張の際のトルクが他の気筒の圧縮・膨張の際のトルクより大きくなる場合があり、図6の例では、クランク角積算値の460CAから640CAまでの周期(180CA範囲)で圧縮・膨張の際のトルクが他の周期で圧縮・膨張の際のトルクより負側にも正側にも大きくなる。クランクシャフト26に生じるトルク脈動の大きさは、エンジン22の回転数Neが大きくなると小さくなるから、エンジン22の回転数Neがある程度大きくなった以降にトルクが最も大きくなる460CAから640CAの領域を通過するようにすれば、始動時のクランキングショックが小さくなる。このため、720度範囲毎の停止位置では、エンジン22の始動時に460CAから640CAの領域がなるべく遅くなるように定めればよい。これを表わしたものが図5である。なお、720度範囲毎の停止位置は、上述した特定の気筒の圧縮・膨張の際のトルクが他の気筒の圧縮・膨張の際のトルクより大きくなる場合だけを考慮するのではなく、その他の要因も考慮される。
冷却水温Twが閾値Tref未満であるか否かにより180度範囲毎の停止位置を用いるか720度範囲毎の停止位置を用いるかについては、以下の理由による。冷却水温Twが閾値Tref以上のときには、エンジンオイルの粘性はあまり高くないから、720度範囲毎の停止位置までエンジン22を回転させて停止させても、エンジン22を停止するまでの時間もさほど長くならず、エンジン22の停止直前での位置合わせにより生じ得る異音も抑制でき、消費電力もさほど大きくならない。このため、実施例では、冷却水温Twが閾値Tref以上であると判定したときには、クランクシャフト26を720度範囲毎の停止位置で位置合わせを行なって停止することにより、次回のエンジン22の始動性をより良好なものにするのである。一方、冷却水温Twが閾値Tref未満のときには、エンジンオイルの粘性は比較的高くなるため、720度範囲毎の停止位置までエンジン22を回転させて停止させると、エンジン22を停止するまでの時間が長くなり、エンジン22の停止直前での位置合わせにより異音が生じ、また、消費電力も大きくなってしまう。このため、実施例では、冷却水温Twが閾値Tref未満であると判定したときには、クランクシャフト26を180度範囲毎の停止位置で位置合わせを行なって停止することにより、エンジン22の停止に要する時間を短くすると共にエンジン22の停止直前での位置合わせにより生じ得る異音を抑制し、消費電力が大きくなるのを抑制するのである。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20が搭載する駆動装置では、エンジン22を停止するときにエンジン22の冷却水の温度Twが閾値Tref以上のときには、クランクシャフト26を720度範囲毎の停止位置で位置合わせを行なって停止する。これにより、次回のエンジン22の始動性をより良好なものにすることができる。一方、エンジン22を停止するときにエンジン22の冷却水の温度Twが閾値Tref未満のときには、クランクシャフト26を180度範囲毎の停止位置で位置合わせを行なって停止する。これにより、次回のエンジン22の始動性を良好なものにすることができると共に、エンジン22の停止に要する時間を短くすることができ、エンジン22の停止直前での位置合わせにより生じ得る異音を抑制し、消費電力が大きくなるのを抑制することができる。これらの結果、次回のエンジン22の始動性とエンジン22の停止時における不都合との両立を図ることができる。
実施例のハイブリッド自動車20が搭載する駆動装置では、エンジン22を停止するときにエンジン22の冷却水の温度Twが閾値Tref以上のときには、クランクシャフト26を720度範囲毎の停止位置で位置合わせを行なって停止するものとした。しかし、クランクシャフト26を360度範囲毎の停止位置で位置合わせを行なって停止するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20が搭載する駆動装置では、エンジン22を停止するときのエンジン22の冷却水の温度Twに基づいて180度範囲毎の停止位置を用いるか720度範囲毎の停止位置を用いるかを設定するものとした。しかし、エンジン22の冷却水の温度Twに代えて、エンジン22の温度やエンジンオイルの温度に基づいて180度範囲毎の停止位置を用いるか720度範囲毎の停止位置を用いるかを設定するものとしてもよい。エンジン22の温度を反映するものの温度であれば如何なるものの温度に基づいて180度範囲毎の停止位置を用いるか720度範囲毎の停止位置を用いるかを設定するものとししてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20が搭載する駆動装置では、4気筒のエンジン22を備えるものとしたが、6気筒のエンジンや8気筒のエンジンを備えるものとしてもよい。6気筒エンジンの場合、エンジンを停止するときに冷却水温Twが閾値Tref未満のときには、エンジンの爆発燃焼の間隔である120度範囲毎の停止位置を用いたり、240度範囲毎の停止位置を用いて位置合わせを行なって停止するものとすることができる。また、8気筒エンジンの場合、エンジンを停止するときに冷却水温Twが閾値Tref未満のときには、エンジンの爆発燃焼の間隔である90度範囲毎の停止位置を用いたり、180度範囲毎の停止位置を用いたり、270度範囲毎の停止位置を用いて位置合わせを行なって停止するものとすることができる。
実施例では、駆動装置はハイブリッド自動車20に搭載されるものとしたが、エンジンと、エンジンの出力軸に動力を入出力可能なモータと、を備えるものであればよいから、モータ走行することができない自動車に搭載されるものとしてもよいし、自動車以外の移動体に搭載されるものとしてもよいし、建設設備などに組み込まれるものとしてもよい。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、駆動装置の製造産業などに利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 プラネタリギヤ、36 駆動軸、38 デファレンシャルギヤ、39a,39b 駆動輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51a 電圧センサ、51b 電流センサ、51c 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、70 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、122 エアクリーナ、124 スロットルバルブ、125 吸気管、126 燃料噴射弁、128a 吸気バルブ、128b 排気バルブ、129 燃焼室、130 点火プラグ、132 ピストン、133 排気管、134 浄化装置、135a 空燃比センサ、135b 酸素センサ、136 スロットルモータ、138 イグニッションコイル、140 クランクポジションセンサ、142 水温センサ、144a,144b カムポジションセンサ、146 スロットルバルブポジションセンサ、148 エアフローメータ、149 温度センサ、150a,150b 可変バルブタイミング機構、MG1,MG2 モータ。

Claims (1)

  1. 4サイクル偶数気筒のエンジンと、
    前記エンジンの出力軸に動力を入出力可能なモータと、
    前記エンジンと前記モータとを制御する制御装置と、
    を備える駆動装置であって、
    前記制御装置は、前記エンジンを停止するとき、前記エンジンの温度を反映する反映温度が所定温度以上のときには、前記モータからクランク角の720度範囲毎において次回の始動時における始動性が良好となるクランク角領域で前記エンジンが停止するように前記モータを制御し、前記反映温度が前記所定温度未満のときには、前記モータからクランク角の360度範囲より小さく且つ前記エンジンの爆発燃焼の間隔の所定数分のクランク角度範囲毎において次回の始動時における始動性が良好となるクランク角領域で前記エンジンが停止するように前記モータを制御する、
    ことを特徴とする駆動装置。
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