JP6772781B2 - トッピングシートの端部を構成するゴム量の計測方法 - Google Patents

トッピングシートの端部を構成するゴム量の計測方法 Download PDF

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本発明は、トッピングシートの端部を構成するゴム量の計測方法に関する。詳細には、本発明は、並列された多数のコードとゴムとからなる、タイヤの部品のための、トッピングシートの端部を構成するゴム量の計測方法に関する。
タイヤのカーカスは、カーカスプライで構成される。カーカスプライは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。タイヤの製造では、カーカスプライを得るためにトッピングシートが準備される。
図7には、トッピングシート2の準備の様子が示されている。トッピングシート2は、多数のコード4を並列させた状態でこれらのコード4を引き出しながら、成形機6において、薄い2枚のゴムシート8(言い換えれば、シート状に成形されたゴム8)で挟み込むことで得られる。
ラジアル構造のカーカスを得るには、図8に示されたカーカスシート10が準備される。カーカスシート10においては、幅方向に延在する多数のコード4が長さ方向に並列されている。このカーカスシート10は、カッター12を用いてトッピングシート2を所定の長さで切断し、ジョイント装置14において、切断されたトッピングシート2の幅方向端部16を先に切断されたトッピングシート2の端部16と接続することで得られる。
トッピングシート2の端部16同士の接続は、カーカスプライにおけるコード4の配列状態に影響するため、この端部16の接続方法に関して、様々な検討が行われている。この検討の一例が、特開2015−024610公報に開示されている。
特開2015−024610公報
トッピングシート2において、コード4はゴム8で覆われている。このトッピングシート2の端部16は、ゴム8で構成されている。図示されていないが、トッピングシート2の成形では、トリミング刃を用いて、その端面18の形態が整えられる。このとき、端面18におけるコード4の見え隠れの程度がカメラでモニタリングされる。端面18にコード4の影がはっきりと見える場合には、トリミング刃を外側に移動させて端部16のゴム量が増やされ、端面18にコード4の影が全く見えない場合に、トリミング刃を内側に移動させて端部16のゴム量が減らされる。
前述したように、カーカスシート10の成形では、トッピングシート2の端部16同士が接続される。この接続において、端部16のゴム量によっては、この端部16のトリミングが必要な場合がある。このトリミングの要否は、作業者の目視で判定されている。
生産性の向上を図りつつ、高品質なタイヤを安定に製造するために、トリミングの要否を、作業者の目視に頼ることなく、より正確に判定できる技術の確立が求められている。
本発明の目的は、生産性の向上を図りつつ、高品質なタイヤの安定な製造に寄与する、トッピングシートの端部を構成するゴム量の計測方法の提供にある。
本発明は、並列された多数のコードとゴムとからなるトッピングシートに向けてβ線を発しこのトッピングシートを透過したβ線の線量を計測するセンサーを用いて、このトッピングシートの端部を構成するゴム量を計測するための方法である。この計測方法は、
(1)上記トッピングシートを送り出す工程、
(2)上記トッピングシートを上記センサーでスキャンして上記β線の線量を計測する工程
及び
(3)上記β線の線量に基づいて上記ゴム量を特定する工程
を含む。上記β線の線量を計測する工程において、上記センサーがは、上記トッピングシートの幅方向に移動させられ、このトッピングシートの一方の端とその他方の端との間を往復させられる。
好ましくは、この計測方法では、上記トッピングシートの送り出し速度に対する上記センサーの移動速度の比は0.1以上0.5以下である。
好ましくは、この計測方法では、上記センサーの移動速度は5m/min以上15m/min以下である。
本発明に係る、トッピングシートの端部を構成するゴム量の計測方法では、センサーによって、トッピングシートの端面からコードまでの長さ、すなわち、端部のゴム量が正確に計測される。この計測方法により得られる、端部のゴム量によれば、例えば、カーカスシートの成形において、トッピングシートの端部同士を接続する場合に、作業者の目視に頼ることなく、この端部のトリミングの要否についての正確な判定が可能である。この計測方法は、生産性の向上を図りつつ、高品質なタイヤの安定な製造に寄与する。本発明によれば、生産性の向上を図りつつ、高品質なタイヤの安定な製造に寄与する、トッピングシートの端部を構成するゴム量の計測方法が得られる。
図1は、本発明の一実施形態に係る計測方法のための計測装置が示された概念図である。 図2は、計測対象のトッピングシートの一部が示された斜視図である。 図3は、図1の計測装置におけるセンサーの動作の様子が示された斜視図である。 図4は、センサーの計測経路が示された平面図である。 図5は、トッピングシートの端部を構成ずるゴム量の特定の仕方を説明するための概念図である。 図6は、トッピングシートの端部を構成するゴム量の計測結果が示されたグラフである。 図7は、トッピングシートの製造の様子が示された概略図である。 図8は、カーカスシートの製造の様子が示された概略図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1には、本発明の一実施形態に係る計測方法のための計測装置22が示されている。この計測装置22は、センサー24と、一対のリニアレール26と、モーター28と、タイミングベルト30と、演算部32と、エンコーダー34とを備えている。この図1において、左右方向はトッピングシート2の幅方向である。上下方向は、このトッピングシート2の厚さ方向である。この紙面に対して垂直な方向は、このトッピングシート2の長さ方向である。この紙面において、表側がこのトッピングシート2の先端側である。
図2には、トッピングシート2の一部が示されている。図2において、矢印Xで表される方向はトッピングシート2の幅方向である。矢印Yで表される方向は、トッピングシート2の長さ方向である。矢印Zで表される方向は、トッピングシート2の厚さ方向である。
この図2に示されたトッピングシート2は、タイヤの構成部材のひとつであるカーカス(具体的には、カーカスプライ)のための部品である。タイヤの製造では、このトッピングシート2を所定の形状に裁断し、カーカスプライが準備される。
トッピングシート2は、多数のコード4とゴム8(トッピングゴム8とも称される。)とからなる。これらのコード4は、ゴム8で覆われており、トッピングシート2の幅方向に並列されている。それぞれのコード4は、このトッピングシート2の長さ方向に延在している。タイヤの製造では、このようなトッピングシート2を準備する、タイヤの構成部材として、カーカス以外に、ベルト及びバンドが例示される。
図2に示されているように、トッピングシート2において、その幅方向外側の端面18から、この端面18に最も近いコード4aまでの部分はゴム8で構成される。本発明においては、この部分がトッピングシート2の端部16である。図1に示された計測装置22では、この端部16を構成するゴム8の量、詳細には、その幅方向外側の端面18から、この端面18に最も近いコード4aまでの長さ(図2において、両矢印EBで示された長さ)が計測される。
この計測装置22では、センサー24は発信部36と受信部38とを備えている。図1に示されているように、発信部36はトッピングシート2の上側に配置される。受信部38は、このトッピングシート2の下側に配置される。このセンサー24は、発信部36と受信部38との間にトッピングシート2が位置するようにこの計測装置22にセットされればよく、発信部36がトッピングシート2の下側に配置され、受信部38がこのトッピングシート2の上側に配置されてもよい。
このセンサー24では、発信部36はトッピングシート2に向けてβ線を発する。受信部38は、この発信部36が発したβ線のうち、トッピングシート2を透過したβ線の線量を計測する。この計測装置22では、発信部36と受信部38とは互いに対向する位置に配置される。このようなセンサー24として、例えば、ハネウェル社製の商品名「メジャーレックス」が挙げられる。
この計測装置22では、センサー24はケーブルにより演算部32に繋げられている。この演算部32において、発信部36が発したβ線の線量と、受信部38が計測したβ線の線量とに基づいて、β線の透過度が得られる。
それぞれのリニアレール26は、トッピングシート2の幅方向に延在している。一方のリニアレール26と他方のリニアレール26とは、平行している。トッピングシート2の長さ方向において、一方のリニアレール26の位置と他方のリニアレール26の位置とは一致している。前述の発信部36は、幅方向に移動自在に一方のリニアレール26に支持されている。前述の受信部38は、幅方向に移動自在に他方のリニアレール26に支持されている。この計測装置22では、一方のリニアレール26がモーター28と繋げられている。一方のリニアレール26と他方のリニアレール26とは、タイミングベルト30で連結されており、モーター28が回転すると、両方のリニアレール26のねじ軸(図示されず)が回転する。このねじ軸の回転により、発信部36及び受信部38のそれぞれが、このリニアレール26に沿って移動する。この計測装置22では、トッピングシート2の幅方向において、発信部36の位置が受信部38の位置と一致させられて、言い換えれば、発信部36に対して受信部38がずれないように、発信部36及び受信部38、すなわち、センサー24は移動させられる。
図1において、両矢印RAは、幅方向において、センサー24が動かされる領域を表している。この計測装置22は、この領域RAの一方の端40とその他方の端40との間をセンサー24が往復するように構成されている。
この計測装置22では、他方のリニアレール26がエンコーダー34に繋げられている。このエンコーダー34において、リニアレール26の回転を検知し、この回転数に応じて発せられるパルスの数から、トッピングシート2の幅方向における、センサー24の位置が特定される。
図示されていないが、演算部32及びエンコーダー34のそれぞれは、ケーブルによりパーソナルコンピューターに繋げられている。このパーソナルコンピューターにおいて、演算部32において得られるβ線の透過度とこの透過度を計測した幅方向位置とが関連付けて記憶される。この透過度は、トッピングシート2をその長さ方向に送り出しながら計測されるので、このセンサー24の長さ方向位置も、β線の透過度及びセンサー24の幅方向位置と関連付けられている。
以上説明した計測装置22を用いて、トッピングシート2の端部16を構成するゴム量は次のようにして計測される。以下に説明するが、この計測方法は、
(1)トッピングシート2を送り出す工程、
(2)トッピングシート2をセンサー24でスキャンしてβ線の線量を計測する工程
及び
(3)β線の線量に基づいてゴム量を特定する工程
を含んでいる。
この計測方法では、トッピングシート2の送り出し工程(STEP1)において、タイヤの製造において成形されたトッピングシート2が、計測装置22に向けて送り出される。この計測方法では、トッピングシート2を成形後、そのまま、計測装置22に向けて送り出されてもよいし、このトッピングシート2を一旦ドラムに巻取り、その後、このドラムからこのトッピングシート2が計測装置22に向けて送り出されてもよい。この計測方法では、トッピングシート2を送り出すための手段については、特に、制限はない。従来からタイヤの製造においてシートを送り出すために採用されている一般的な手段が、この計測方法においても用いられる。
この計測方法では、β線の線量計測工程(STEP2)においては、計測装置22に供給されたトッピングシート2は、センサー24の発信部36と受信部38との間を通過させられる。発信部36からβ線がトッピングシート2に向けて発せられ、受信部38において、このトッピングシート2を透過したβ線の線量が計測される。これにより、β線を発するセンサー24でトッピングシート2をスキャンして、このトッピングシート2を透過するβ線の線量が計測される。
この計測方法では、β線の線量計測工程(STEP2)においては、図3に示されているように、トッピングシート2をその長さ方向に送り出しながら、センサー24は、トッピングシート2の幅方向に移動させられる。このセンサー24は、トッピングシート2の一方の端18とその他方の端18との間を往復させられる。
図1に示されているように、この計測装置22では、センサー24が動かされる領域RAはトッピングシート2の幅よりも大きい。つまり、この計測方法では、トッピングシート2の幅全体をセンサー24でスキャンして、β線の線量が計測される。
前述したように、この計測方法では、線量計測工程(STEP2)においては、センサー24はトッピングシート2の一方の端18とその他方の端18との間を往復させられる。トッピングシート2の送り出しを継続しつつ、センサー24はトッピングシート2の一方の端18とその他方の端18との間を往復させられるので、このセンサー24は、図4に示された経路(図4の実線L)に沿って、トッピングシート2に対して動かされる。この計測方法では、センサー24はトッピングシート2に対してジグザグに移動させられる。トッピングシート2の端部16は、このトッピングシート2の長さ方向において略一定の間隔で、センサー24によってスキャンされる。
この計測装置22では、前述したように、演算部32において、β線の透過度が得られる。そして、エンコーダー34において、センサー24の幅方向位置が特定される。この計測装置22では、トッピングシート2を透過したβ線の線量を計測することで、図5に示されたような、β線の透過度とこの透過度を計測した位置とが関連付けられたデータが得られる。
図5において、縦軸はβ線の透過度を表している。横軸が、このβ線を計測したセンサー24の幅方向位置を表している。この図5には、センサー24が動かされる領域RAの一方の端40からβ線の線量の計測をした場合の、センサー24の位置と透過度の関係が示されている。
図5に示されているように、領域RAの端40からトッピングシート2の端面18までのゾーン(以下、ゾーンA)においては、センサー24の発信部36とその受信部38との間には、トッピングシート2は存在しない。このため、受信部38では、発信部36から発せられたβ線の線量がそのまま計測される。つまり、このゾーンAでは、β線の透過度は大きい。
トッピングシート2の端面18からこの端面18に最も近いコード4a(以下、第一コード)までのゾーン(以下、ゾーンB)においては、発信部36と受信部38との間には、トッピングシート2のゴム8のみが存在している。このゴム8がβ線の透過を遮るため、このゾーンBでは、β線の透過度はゾーンAのそれよりも低下する。
第一コード4aが存在するゾーン(以下、ゾーンC)では、この第一コード4aの存在によって、β線の透過はさらに遮られる。このため、このゾーンCでは、β線の透過度は前述のゾーンBよりもさらに低下する。特に、トッピングシート2に含まれるコード4の材質が、スチールコードのように金属である場合には、この透過度は顕著に低下する。
第一コード4aからこの第一コード4aの隣に位置する第二コード4bまでのゾーン(以下、ゾーンD)においては、発信部36と受信部38との間には、ゾーンBと同様、トッピングシート2のゴム8のみが存在している。このゾーンDにおける、β線の透過度は、このゾーンBのそれと略同等である。つまり、β線の透過度は、ゾーンAよりも低いがゾーンCよりも高い。このゾーンDから先は、コード4が存在するゾーンとゴム8のみが存在するゾーンとが交互に繰り返されるので、ゾーンCで計測された透過度と、ゾーンDで計測された透過度とが交互に計測される。
図5から明らかなように、発信部36と受信部38との間にトッピングシート2が入り、β線が遮られると、β線の透過度が低下する。この透過度の低下を確認することで、トッピングシート2の端面18の位置が特定できる。さらにこの発信部36と受信部38との間にコード4aが入ると、β線の透過度は著しく低下する。この透過度の著しい低下を確認することで、このトッピングシート2の端面18に最も近いコード4aの位置が特定できる。
この計測方法では、ゴム量の特定工程(STEP3)においては、センサー24によって計測されたβ線の線量に基づいて、トッピングシート2の端面18の位置と、この端面18に最も近いコード4aの位置が特定される。この端面18の位置と、コード4aの位置とによって、この端面18からコード4aまでの長さEB、すなわち、端部16を構成するゴム量が特定される。
発明者らは、コード4にスチールコード(コード径=0.87mm、コードの単位長さ当たりの質量=3.08g/m)を用いて、トッピングシート2(コード密度=35エンズ/50mm、幅=1171mm、厚さ=2.38mm、単位面積当たりの質量=4512g/m)を製造し、この計測方法の有効性を検証している。この検証では、この計測方法で得た、トッピングシート2の端部16の長さEB(計測値)が、スケールを用いて計測された長さEB(実測値)と対比されている。この対比において、長さEB(計測値)が2.345mmであるのに対し、長さEB(実測値)が2.346mmであり、長さEB(計測値)が0.299mmであるのに対し、長さEB(実測値)が0.297mmであることが確認されている。この計測方法によって得られる長さEBは、スケールで計測された長さEBと略一致している。この計測方法によれば、トッピングシート2において、その幅方向外側の端面18から、この端面18に最も近いコード4aまでの部分、すなわち、トッピングシート2の端部16の長さEBが、正確に計測でき、この長さEBによって、このトッピングシート2の端部16を構成するゴム量が正確に把握できる。
さらに発明者らは、この計測方法によって、前述のトッピングシート2の製造において、このトッピングシート2の端部16を構成するゴム量のモニタリングを試みている。なお、この製造では、トッピングシート2の送り出し速度(ラインスピードとも称される。)は、30m/minに設定されている。端部16の長さEBは、トッピングシート2の長さ方向において、約10m間隔で計測されている。このトッピングシート2の製造では、トッピングシート2の製造長さが250m〜270mに達した時点が1回の製造の単位(シート)に設定されている。1回のトッピングシート2の製造では、複数のシートが形成されている。
図6には、端部16のゴム量のモニタリング結果が示されている。縦軸は、本発明の計測方法で得た端部16のゴム量(長さEB)を表し、横軸はトッピングシート2の長さ方向の位置を表している。透過度の計測位置の把握の容易のために、シート間の境界位置が細実線で示されている。この図6において、実線はトッピングシート2の一方の端部16a(以下、第一端部)のゴム量の推移を表し、点線はこのトッピングシート2の他方の端部16b(以下、第二端部)のゴム量の推移を表している。
図6から明らかなように、第一シートの第一端部16a及び第二端部16bのゴム量は共に、0.2mmから0.7mmの範囲で大きく揺らいでいる。第二シート以降は、各シートとも各端部16のゴム量のゆらぎは小さく抑えられている。
前述したように、カーカスシート10の成形では、トッピングシート2の端部16同士が接続される。端部16のゴム量が安定性に欠ける場合、この接続部分が、カーカスプライにおけるコード4の配列状態に影響する。このため、良好なコード4の配列状態が実現されたカーカスプライを得るために、端部16のゴム量が安定性に欠ける場合、この端部16をトリミングする必要がある。
図6に示された結果によれば、第一シートでは、端部16のゴム量が安定性に欠けていることが明らかである。タイヤの製造において、「端部16のゴム量のゆらぎが0.2mmから0.7mmまでの範囲全体に及んでいる場合には、トリミングが必要である。」との基準を設けることで、この図6に示された結果に基づいて、第一シートでは、カーカスシート10の準備において、端部16のトリミングが必要であるとの判断が容易にできる。一方、第二シート以降では、端部16のゴム量が安定に保持されていることは明らかである。端部16のゴム量のゆらぎが、前述の基準で設定された0.2mmから0.7mmまでの範囲全体に及んでいないので、この図6に示された結果に基づいて、第二シート以降では、カーカスシート10の準備において、端部16のトリミングは不要であるとの判断が容易にできる。つまり、この計測方法によれば、トッピングシート2の端部16同士を接続する場合において、作業者の目視に頼ることなく、この端部16のトリミングの要否についての判定が可能である。
以上の説明から明らかなように、この計測方法では、センサー24によって、トッピングシート2の端面18からコード4aまでの長さ、すなわち、端部16のゴム量が正確に計測される。この計測方法により得られる、端部16のゴム量によれば、例えば、カーカスシート10の成形において、トッピングシート2の端部16同士を接続する場合に、作業者の目視に頼ることなく、この端部16のトリミングの要否についての正確な判定が可能である。この計測方法は、生産性の向上を図りつつ、高品質なタイヤの安定な製造に寄与する。本発明によれば、生産性の向上を図りつつ、高品質なタイヤの安定な製造に寄与する、トッピングシート2の端部16を構成するゴム量の計測方法が得られる。
この計測方法では、トッピングシート2の送り出し速度は適宜設定される。生産性及び計測結果の正確性の観点から、この送り出し速度は、20m/min以上が好ましく、60m/min以下が好ましい。
この計測方法では、センサー24の移動速度は適宜設定される。生産性及び計測結果の正確性の観点から、この移動速度は、5m/min以上が好ましい。この移動速度は、15m/min以下が好ましく、10m/min以下がより好ましい。
この計測方法では、生産性及び計測結果の正確性の観点から、トッピングシート2の送り出し速度に対するセンサー24の移動速度の比は、0.1以上が好ましく、0.5以下が好ましい。
以上説明された方法は、ードを含む様々の部材における端部のゴム量の計測にも適用されうる。
2・・・トッピングシート
4、4a、4b・・・コード
8・・・ゴムシート(ゴム)
10・・・カーカスシート
16、16a、16b・・・トッピングシート2の幅方向端部
18・・・トッピングシート2の端面(端)
22・・・計測装置
24・・・センサー
26・・・リニアレール
36・・・発信部
38・・・受信部

Claims (3)

  1. 並列された多数のコードとゴムとからなるトッピングシートに向けてβ線を発しこのトッピングシートを透過したβ線の線量を計測するセンサーを用いて、このトッピングシートの端部を構成するゴム量を計測するための方法であって、
    上記トッピングシートを送り出す工程と、
    上記トッピングシートを上記センサーでスキャンして上記β線の線量を計測する工程と、
    上記β線の線量に基づいて上記ゴム量を特定する工程と
    を含んでおり、
    上記β線の線量を計測する工程において、上記センサーが上記トッピングシートの幅方向に移動させられ、このトッピングシートの一方の端とその他方の端との間を往復させられる、トッピングシートの端部を構成するゴム量の計測方法。
  2. 上記トッピングシートの送り出し速度に対する上記センサーの移動速度の比が0.1以上0.5以下である、請求項1に記載のトッピングシートの端部を構成するゴム量の計測方法。
  3. 上記センサーの移動速度が5m/min以上15m/min以下である、請求項1又は2に記載のトッピングシートの端部を構成するゴム量の計測方法。
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