JP6772694B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来、感光体上に形成された静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成し、形成されたトナー像を転写ローラーによって用紙に転写し、転写されたトナー像を定着ローラーで挟持搬送し加熱定着することで、用紙上に画像を形成する電子写真方式の画像形成装置が知られている。
このような画像形成装置においては、転写ローラーと定着ローラーの搬送速度差によって、色ずれやショックノイズ等の画像不良が起きる場合がある。即ち、用紙が定着ローラーと転写ローラーの両方で挟持搬送されている時に、定着ローラーの回転速度が転写ローラーの回転速度よりも速ければ、両者の間で用紙の引っ張り合いが生じる。逆に定着ローラーの回転速度の方が遅ければ、用紙は両者の間でループを形成する。そして、この時生じる用紙反力が中間転写体に負荷を与え、画像不良を引き起こす場合がある。
このような問題に対処するため、転写部における圧接力を小さくし、用紙反力に起因する色ずれやショックノイズ等の画像不良を抑制する構成が知られている。しかし、このような構成では、画像位置精度が悪化する。
そこで、定着ローラーによる用紙の搬送速度を変更する技術が開示されている。例えば、特許文献1に記載の画像形成装置は、検出センサーを用いて、定着ローラーと転写ローラーの両方で挟持搬送されている用紙が形成するループ量を検出し、検出結果に応じて定着ローラーの回転速度を変更する。これにより、二つのローラーの間で生じる用紙反力を抑制することができる。
特開2003−345150
ところが、特許文献1に記載の発明においては、転写ローラーによる搬送速度と等しくなるように定着ローラーの回転速度を制御しても、例えば定着ローラーの熱膨張等により定着ローラーの周速度が変化した結果、転写ローラーの搬送速度と差が生じる場合がある。このような状況では、再び、ループが形成されて用紙反力が発生してしまう。薄紙の場合は画像形成への影響は小さいが、段ボール等の高剛度紙の場合は多少のループでも用紙反力が強くなるため、影響が大きい。従って、用紙の搬送速度差が生じないように制御することが望まれる。
本発明は、上記の従来技術における問題に鑑みてなされたものであって、転写ローラーと定着ローラーの搬送速度差に起因した画像不良を抑制できる定着装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を達成するため、請求項1に記載の画像形成装置は、
用紙にトナー像を形成する転写ローラーと、
用紙に形成されたトナー像を加熱定着させる定着ローラーと、
前記定着ローラーを回転駆動させる定着モーターと、
前記定着モーターの回転力を制御する制御手段と、
前記定着ローラーによる定着搬送速度を検出する速度検出手段と、を備え、
前記制御手段は、前記定着モーターのPWM制御によって、前記定着モーターのPWMデューティ比を一定にし、前記定着モーターに一定の周期で電圧を供給し、所定のタイミング毎において、定着ローラーが用紙を挟持搬送していない期間又は前記定着ローラーのみで用紙を挟持搬送している期間における前記定着搬送速度が、所定の目標値となるように定着モーターの回転力を制御することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記制御手段は、前記定着モーターの回転力を、画像形成開始一枚目の用紙が前記定着ローラーに到達する前の期間における速度制御による前記定着モーターの平均回転力となるように制御することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
前記目標値は、前記速度検出手段によって検出された、前記転写ローラー及び前記定着ローラーの両方で用紙を挟持搬送している期間における前記定着搬送速度の平均値であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
前記定着ローラーの表面温度を検出する温度検出手段を備え、
前記目標値は、前記定着ローラーの表面温度に基づいて設定された、前記転写ローラー及び前記定着ローラーの両方で用紙を挟持搬送している期間における前記定着搬送速度であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
前記目標値は、搬送される用紙の種類に基づいて設定された、前記転写ローラー及び前記定着ローラーの両方で用紙を挟持搬送している期間における前記定着搬送速度であることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5の何れか一項に記載の画像形成装置において、
前記速度検出手段は、前記定着モーターの速度を検出することを特徴とする。
本発明によれば、転写ローラーと定着ローラーの搬送速度差に起因した画像不良を抑制できる定着装置及び画像形成装置を提供することができる。
本発明を適用した実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。 画像形成装置の主要な機能構成を示すブロック図である。 画像形成部及び画像定着部の構成を示す図である。 定着搬送速度制御の一例を示す説明図である。 第1実施形態に係る画像形成装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の効果を示す図である。 定着搬送速度制御の一例を示す図である。 第2実施形態に係る画像形成装置の動作を示すフローチャートである。 定着搬送速度の目標値の導出方法の一例を示す図である。 定着搬送速度の目標値の導出方法の一例を示す図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の画像形成装置に係る第1実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本発明の実施形態ではカラーの画像形成装置を例に挙げて説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばモノクロの画像形成装置に適用することも可能である。
図1は、本発明の実施形態である画像形成装置1の概略構成を示す図である。図2は、画像形成装置1の主要な機能構成を示すブロック図である。
画像形成装置1は、CPU101(Central Processing Unit)、RAM102(Random Access Memory)及びROM103(Read Only Memory)を有する制御部10、記憶部11、操作部12、表示部13、インターフェース14、スキャナー15、画像処理部16、画像形成部17、画像定着部18及び搬送部19等を備える。制御手段である制御部10は、バス21を介して記憶部11、操作部12、表示部13、インターフェース14、スキャナー15、画像処理部16、画像形成部17、画像定着部18及び搬送部19と接続されている。
CPU101は、ROM103又は記憶部11に記憶されている制御用プログラムを読み出して実行し、各種演算処理を行う。
RAM102は、CPU101に作業用のメモリー空間を提供し、一時データを記憶する。
ROM103は、CPU101により実行される各種制御用のプログラムや設定データ等を格納する。なお、ROM103に代えてEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)やフラッシュメモリー等の書き換え可能な不揮発性メモリーが用いられてもよい。
これらのCPU101、RAM102及びROM103を備える制御部10は、上述の各種制御用プログラムに従って画像形成装置1の各部を統括制御する。例えば、制御部10は、画像処理部16に画像データに対する所定の画像処理を行わせて記憶部11に記憶させる。また、制御部10は、搬送部19に用紙を搬送させ、記憶部11に記憶された画像データに基づいて画像形成部17により用紙に画像を形成させる。
記憶部11は、半導体メモリーであるDRAM(Dynamic Random Access Memory)やHDD(Hard Disk Drive)等の記憶手段により構成され、スキャナー15により取得された画像データや、インターフェース14を介して外部から入力された画像データ等が記憶される。なお、これらの画像データ等はRAM102に記憶されてもよい。
操作部12は、操作キーや表示部13の画面に重ねられて配置されたタッチパネル等の入力デバイスを備え、これらの入力デバイスに対する入力操作を操作信号に変換して制御部10に出力する。
表示部13は、LCD(Liquid crystal display)等の表示装置を備え、画像形成装置1の状態や、タッチパネルへの入力操作の内容を示す操作画面等を表示する。
インターフェース14は、外部のコンピューター、他の画像形成装置などとの間でデータの送受信を行う手段であり、例えば、各種シリアルインターフェースのいずれかにより構成される。
スキャナー15は、用紙に形成された画像を読み取り、R(赤)、G(緑)及びB(青)の色成分毎の単色画像データを含む画像データを生成して記憶部11に記憶させる。
画像処理部16は、例えば、ラスタライズ処理部、色変換部、階調補正部、ハーフトーン処理部を備え、記憶部11に記憶された画像データに各種画像処理を施して記憶部11に記憶させる。
図3は、画像形成部17及び画像定着部18の構成を表す模式図である。
画像形成部17は、図1及び図3に示すように、記憶部11に記憶された画像データに基づき、用紙に画像を形成する。画像形成部17は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)及びK(黒)の色成分に各々対応する4組の露光部171、感光体ドラム172及び現像部173を備えている。また、画像形成部17は、中間転写体174及び1次転写ローラー175、2次転写ローラー176を備えている。
露光部171は、発光素子としてのLD(Laser Diode)を備えている。露光部171は、画像データに基づいてLDを駆動し、帯電する感光体ドラム172上にレーザー光を照射、露光して感光体ドラム172上に静電潜像を形成する。現像部173は、露光された感光体ドラム172上に帯電する現像ローラーにより所定の色(C、M、Y及びKのいずれか)のトナー(色材)を供給して、感光体ドラム172上に形成された静電潜像を現像する。
C、M、Y及びKに対応する4つの感光体ドラム172上に各々C、M、Y及びKのトナーで形成された画像(単色画像)は、各感光体ドラム172から中間転写体174上に順次重ねられて転写される。
中間転写体174は、複数のローラーに懸架され回転可能に支持された半導電性エンドレスベルトであり、ローラーの回転に伴って回転駆動される。中間転写体174は、トナー像の転写時に各転写体搬送ローラーの回転に従って回転する。
この中間転写体174は、1次転写ローラー175により、対向するそれぞれの感光体ドラム172に圧着される。1次転写ローラー175のそれぞれには印加された電圧に応じた転写電流が流れる。これにより各感光体ドラム172の表面に現像された各トナー像は、それぞれ各1次転写ローラー175により順次中間転写体174に転写(1次転写)される。
2次転写ローラー176は、中間転写体174に押圧されて従回転することで、中間転写体174に転写されて形成されたYMCK各色のトナー像を給紙部から搬送されてきた用紙Sに転写(2次転写)する。2次転写ローラー176の間に形成される転写ニップ部を用紙Sが通過することにより、中間転写体174上のトナー像が、用紙Sに2次転写される。中間転写体174の残留トナーは、図示しないクリーニング部により除去される。
画像定着部18は、トナーが転写された用紙を加熱及び加圧してトナーを用紙に定着させる定着処理を行う。画像定着部18は、図3に示すように、定着ローラー181を有し、定着ローラー181は加熱ローラー181a及び加圧ローラー181bを備える。画像定着部18及び制御部10により定着装置が構成される。
加熱ローラー181aは、その内部に、回転軸方向に延在する図示しないハロゲンランプヒーターを備える。ハロゲンランプヒーターは、制御部10による制御下で通電することにより発熱する。加熱ローラー181aの外周上には、図示しない定着ベルトが張架されている。加熱ローラー181aは、当該定着ベルトを介して、加圧ローラー181bとの間に用紙を挟持して搬送する定着ニップ部を構成する。
加圧ローラー181bは、図示しない弾性部材により加熱ローラー181aに近づく方向に付勢され、定着ベルトを介して加熱ローラー181aに圧着され、加熱ローラー181aとの間に定着ニップ部を形成する。加圧ローラー181bは、制御部10による制御下で定着モーターMの回転駆動力により駆動されて回転する。
定着モーターMは、モーターの回転数を検知し回転速度を検出可能なFGサーボモーターであり、速度検出手段としての機能を有する。なお、定着モーターMの回転速度は、図示しない速度検出手段によって検出されるものとしてもよい。速度検出手段としてエンコーダー等の速度検出器を配置することが可能である。
定着ローラー181は、用紙を定着ニップ部で挟持して、所定の搬送方向に搬送しながら用紙を加熱及び加圧する。これにより、定着ローラー181は、用紙上のトナーを溶融させて定着させる。用紙と接触する際の定着ベルトの温度は、例えば、180℃以上200℃以下の範囲とされる。したがって、制御部10は、加熱ローラー181aを介して定着ベルトがこの温度となるようにハロゲンランプヒーターを制御する。
搬送部19は、図1に示すように、用紙を挟持した状態で回転することで用紙を搬送する用紙搬送ローラーを複数備え、所定の搬送経路で用紙を搬送する。搬送部19は、画像定着部18により定着処理が行われた用紙の表裏を反転させて2次転写ローラー176へ搬送する反転機構191を備えている。画像形成装置1では、用紙の両面に画像を形成する場合に反転機構191による用紙の表裏の反転が行われて両面に画像が形成された後に用紙が排紙トレイ23に排出される。用紙の片面にのみ画像を形成する場合には、反転機構191による用紙の表裏の反転が行われることなく片面に画像が形成された用紙が排紙トレイ23に排出される。
次に、画像形成部17及び画像定着部18の間に生じる用紙反力について説明する。
画像形成部17に到達した用紙Sは、その後2次転写ローラー176及び定着ローラー181によって挟持搬送されるが、この時、2次転写ローラー176のみによって挟持された状態、2次転写ローラー176と定着ローラー181の両方に挟持された状態、定着ローラー181のみによって挟持された状態、を経て転写及び定着が完了する。
2次転写ローラー176及び定着ローラー181のうち、どちらか一方のローラーによって挟持された状態においては、用紙Sの搬送速度は、それぞれ2次転写ローラー176の周速度(転写搬送速度)、又は定着ローラー181の周速度(定着搬送速度)に従う。これに対し、2次転写ローラー176と定着ローラー181の両方に挟持された状態においては両者の影響を受けるが、両者の周速度が異なる場合、例えば定着搬送速度が転写搬送速度よりも遅い場合は2つのローラーの間で用紙Sがループを形成し、逆に速い場合は2つのローラーが用紙Sを引っ張り合うことになる。このようにして生じた用紙反力が中間転写体174に負荷を与え、画像不良を引き起こす。
即ち、画像不良を抑制するためには、2次転写ローラー176と定着ローラー181の両方に挟持された状態において、転写搬送速度と定着搬送速度を等しくする必要がある。
ここで、図4を用いて本実施形態における定着搬送速度制御の概要を説明する。
図4(A)に示すように、従来技術においては定着モーターMに供給される電圧のPWM(Pulse Width Modulation)制御を行う。PWMデューティ比を周期的に変化させ、定着モーターMに供給される電圧の周期を大きく変化させることで、定着モーターMの速度を一定に保つように制御している。
これにより、定着搬送速度が一定に保たれるが(実線)、加熱ローラー181aの熱膨張等の定着搬送速度が変化する誤差要因がある場合(破線)、定着搬送速度が変化してしまう。
そこで、本実施形態においては、図4(B)に示すように、PWMデューティ比を一定にして、常に一定の周期で電圧が供給されるように制御する。
この場合、転写搬送速度と定着搬送速度が異なれば、用紙反力の影響を受けて定着モーターMの速度は変化する。例えば、転写搬送速度よりも定着搬送速度が速いと、用紙に引っ張り合いが生じる。この時発生する用紙反力によって、図4(B)に示すように両方のローラーで挟持搬送されている期間の定着モーターMの速度は、どちらか一方のローラーで搬送されている期間よりも遅くなる。定着ローラー181に生じる負荷トルクは、結果的に定着モーターMの駆動トルクとなり、定着モーターMの速度は、定着搬送速度=転写搬送速度となるような速度で安定する。
これにより、熱膨張等により加熱ローラー181aの周速度が変化した場合にも、定着搬送速度を一定に保つことが可能となる(破線)。
次に、図5のフローチャートを用いて第1実施形態に係る画像形成装置1の動作を説明する。
図5に示すように、制御部10は印刷指示があったかどうかを判断する(ステップS501)。制御部10は、印刷指示がないと判断した場合(ステップS501:No)、ステップS501の処理を繰り返すが、印刷指示があったと判断した場合(ステップS501:Yes)、定着ローラー181及び2次転写ローラー176の回転を開始する(ステップS502)。
次に、制御部10は、印刷開始一枚目の用紙が定着ローラー181に達する前に、定着モーターMによって定着搬送速度を検出し(ステップS503)、定着モーターMの回転力を設定する(ステップS504)。
ここで、制御部10は、定着モーターMの回転力が、画像形成開始一枚目の用紙が定着ローラー181に達するまでの定着モーターMの回転力の平均値となるように、定着モーターMに供給される電圧値を固定する。即ち、定着モーターMは、印刷開始一枚目の用紙が定着ローラー181に達する前の、用紙をニップしない状況下の定着搬送速度を検出し、制御部10は検出された速度に基づいて、定着モーターMの平均回転力を導出する。
これにより、定着モーターMの回転速度は用紙反力の影響を受けて可変となるため、定着搬送速度は転写搬送速度に倣うようになる。
次に、制御部10は一枚目の用紙が定着ローラー181に達したかどうかを判断する(ステップS505)。達していないと判断した場合(ステップS505:No)、ステップS503の処理を繰り返すが、達したと判断した場合(ステップS505:Yes)、ステップS506へと進む。
次に、制御部10は最終ページであるかどうかを判断し(ステップS506)、最終ページであると判断した場合(ステップS506:Yes)、終了するが、最終ページではないと判断した場合(ステップS506:No)、ステップS506の処理を繰り返す。
以上説明したように、第1実施形態に係る画像形成装置1は、2次転写ローラー176と、定着ローラー181と、定着モーターMと、定着モーターMの回転力を制御する制御手段としての制御部10と、を備える。
即ち、第1実施形態に係る画像形成装置1は、定着モーターMのPWMデューティ比を一定にし、定着モーターMに常に一定の周期で電圧が供給されるものとし、用紙反力の影響を受けて定着モーターMの回転速度を可変とすることで、定着搬送速度が転写搬送速度に倣うように構成されている。従って、定着ローラー181の熱膨張等によって定着搬送速度に誤差が生じる状況下でも、常に転写搬送速度と同じ速度で用紙を搬送することが可能であるため、用紙反力に起因する画像不良を防ぐことができる。
また、第1実施形態に係る画像形成装置1においては、定着モーターMの回転力を、用紙が定着ローラー181に達する前の回転力の平均値となるように制御する。即ち、ジョブ毎に定着モーターMの回転速度を変更することができ、用紙の種類や定着ローラー181の温度等、定着条件に応じた制御が可能である。
図6は、画像位置精度及び色ずれについての実機測定結果を示している。
図6(A)は、画像位置精度を評価観点としている。縦軸は部分倍率を表しており、搬送方向に描かれた理想的なラダー位置と出力画像のラダー位置のズレを、ラダー毎に抽出し、その最大位置ズレ量を示している。横軸は制御速度に対する定着搬送速度の実測値の比率を表している。
従来技術では、定着ローラー181の熱膨張等による定着搬送速度の誤差が大きくなるにつれて、位置ズレが大きくなるものの、本実施形態によれば位置ズレを大幅に抑制可能であることが明らかである。
図6(B)は、色ずれを評価観点としている。C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)及びK(黒)の4つの色成分を幅方向に並べて描き、2色ごとの位置ズレを測定した。縦軸は色ずれ幅変動色間平均を表しており、2色間の位置ズレの中間値を算出し、それらの平均値をプロットしている。横軸は図6(A)と同様に、制御速度に対する定着搬送速度の実測値の比率を表している。この実機測定結果からも、従来技術では定着搬送速度誤差によって生じるような色ずれを、本実施形態においては抑制可能であることが明らかである。
[第2実施形態]
第1実施形態に係る画像形成装置1は、ジョブ毎に定着搬送速度の制御を行う構成であるのに対し、第2実施形態に係る画像形成装置1は、定着搬送速度の目標値を定着ローラー181に用紙を一枚通紙毎に変更する。第2実施形態においては、2次転写ローラー176及び定着ローラー181の両方のローラーによって挟持された状態における定着搬送速度の平均値を目標値とし、どちらか一方のローラーによって挟持された状態における定着搬送速度が目標値となるように、一枚通紙毎に定着モーターMの回転力を制御する。
なお、説明の簡略化のため、構成については第1実施形態と同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
図7は、一枚通紙毎に定着モーターMの回転力を更新した場合の作用図である。例えば、用紙を通紙するにつれて定着ローラー181の表面が研磨され、用紙との間に生じる摩擦力が減少することがある。定着搬送速度が転写搬送速度よりも遅く引っ張り合いが生じている場合には、摩擦力の減少によって定着ローラー181に発生する負荷トルクが減少するため、定着モーターMの速度が上昇する。従って、一枚通紙毎に定着モーターMの駆動トルクが小さくなるように制御することで、このような定着搬送速度の誤差を抑えることができる(破線)。
なお、ここでは、定着モーターMの回転力の制御は、定着モーターMに供給される電圧のPWMデューティ比を変更することによって行う。
次に、図8のフローチャートを用いて第2実施形態に係る画像形成装置1の動作を説明する。ステップS801〜ステップS805の処理は、第1実施形態に係る画像形成装置1の動作について示す図5のステップS501〜ステップS505の処理と同様であるので、説明を省略する。
ステップS806では、制御部10は定着ローラー181が用紙を一枚通紙したかどうかを判断する。一枚通紙したと判断した場合(ステップS806:Yes)、ステップS807へと進むが、一枚通紙していないと判断した場合(ステップS806:No)、ステップS806の処理を繰り返す。
ステップS807では、制御部10は制御手段として機能し、定着搬送速度の目標値を設定する。
ここで目標値とは、2次転写ローラー176及び定着ローラー181の両方で用紙を挟持搬送する期間における定着搬送速度の平均値のことである。図9に示すように、用紙の引っ張り合いが生じている場合には、2次転写ローラー176又は定着ローラー181のどちらか一方で挟持されている期間の搬送速度は、両方のローラーで挟持されている期間の搬送速度よりも速い。従って、両方のローラーで搬送されている期間の平均速度を基準とし、それ以外の期間における定着搬送速度をこれに合わせるように制御する。
定着モーターMは定着モーターMの速度を検出し、制御部10は両方ローラーで用紙を挟持搬送している期間における定着搬送速度の平均値を算出する。
次に、制御部10は制御手段として機能し、両方のローラーで挟持搬送していない期間における定着搬送速度が上述した目標値となるように、定着モーターMの回転力を更新する(ステップS808)。定着モーターMの回転力の制御は、定着モーターMに付与する電圧のPWM制御によって行う。
次に、制御部10は最終ページかどうかを判断する(ステップS809)。最終ページであると判断した場合(ステップS809:Yes)、終了するが、最終ページではないと判断した場合(ステップS809:No)、ステップS806へと戻り、一枚通紙毎に定着搬送速度の目標値の更新を繰り返す。
以上説明したように、第2実施形態に係る画像形成装置1は、用紙を一枚通紙毎に定着モーターMの回転力を変更する。
従って、第2実施形態に係る画像形成装置1によれば、定着ローラー181の圧離動作や、用紙との摩擦による定着ローラー181の形状変化等によって定着搬送速度が変化する場合にも対応し、より高い精度で定着搬送速度を制御し、用紙反力に起因する画像不良を抑制することができる。
[他の実施形態]
以上、本発明に係る実施形態に基づいて具体的に説明したが、上記の実施形態は本発明の好適な例であり、これに限定されない。本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態においては、定着モーターMの回転力の更新を画像形成装置1のジョブ毎、又は一枚通紙毎としたが、これに限定されない。例えば、複数枚通紙毎、又は画像形成装置1のウォーミングアップ毎に更新するものとしてもよい。複数枚通紙毎に行う場合は、例えば、5枚毎に行うのが望ましい。
また、上記実施形態においては、速度検出手段は定着モーターMの回転速度を検出するものとしたが、これに限定されない。例えば、エンコーダー等を用いて定着モーターMの軸速度を検出する構成や、レーザードップラー等を用いて定着ローラー181表面の周速度を検出する構成としてもよい。
また、上記実施形態においては、定着モーターMの回転力の制御は、定着モーターMに与える電圧のPWMデューティ比の変更によって行うこととしたが、これに限定されない。他にも、電圧値や電流値によって制御することも可能である。
また、上記実施形態においては、目標値を速度検出手段によって検出された、定着ローラー181及び2次転写ローラー176の両方で挟持搬送されている期間の定着搬送速度としたが、これに限定されない。
例えば、図10に示すように、定着ローラー181の表面温度を検出する温度検出手段を設置し、予め作成された制御テーブルに基づいて、表面温度と定着ローラー181の周速度の対応関係から、定着搬送速度を求めることとしてもよい。
若しくは、予め作成された制御テーブルに基づいて、通紙する用紙の種類と定着ローラー181の周速度との対応関係から、定着搬送速度を求めることとしてもよい。紙の剛度によって用紙反力の大きさが異なるため、用紙が高剛度である程、定着搬送速度差が小さくなるように制御する。
なお、上記のような制御テーブルは記憶部11に記憶されており、制御部10は制御テーブルを参照して目標値を設定する。
その他、画像形成装置1を構成する各装置の細部構成及び各装置の細部動作に関しても、本発明の主旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
1 画像形成装置
10 制御部(制御手段)
11 記憶部
12 操作部
13 表示部
14 インターフェース
15 スキャナー
16 画像処理部
17 画像形成部
172 感光体ドラム
174 中間転写体
175 1次転写ローラー
176 2次転写ローラー
18 画像定着部
181 定着ローラー
181a 加熱ローラー
181b 加圧ローラー
19 搬送部
22 給紙トレイ
23 排紙トレイ
S 用紙
M 定着モーター(速度検出手段)

Claims (6)

  1. 用紙にトナー像を形成する転写ローラーと、
    用紙に形成されたトナー像を加熱定着させる定着ローラーと、
    前記定着ローラーを回転駆動させる定着モーターと、
    前記定着モーターの回転力を制御する制御手段と、
    前記定着ローラーによる定着搬送速度を検出する速度検出手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記定着モーターのPWM制御によって、前記定着モーターのPWMデューティ比を一定にし、前記定着モーターに一定の周期で電圧を供給し、所定のタイミング毎において、定着ローラーが用紙を挟持搬送していない期間又は前記定着ローラーのみで用紙を挟持搬送している期間における前記定着搬送速度が、所定の目標値となるように定着モーターの回転力を制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記定着モーターの回転力を、画像形成開始一枚目の用紙が前記定着ローラーに到達する前の期間における速度制御による前記定着モーターの平均回転力となるように制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記目標値は、前記速度検出手段によって検出された、前記転写ローラー及び前記定着ローラーの両方で用紙を挟持搬送している期間における前記定着搬送速度の平均値であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記定着ローラーの表面温度を検出する温度検出手段を備え、
    前記目標値は、前記定着ローラーの表面温度に基づいて設定された、前記転写ローラー及び前記定着ローラーの両方で用紙を挟持搬送している期間における前記定着搬送速度であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  5. 前記目標値は、搬送される用紙の種類に基づいて設定された、前記転写ローラー及び前記定着ローラーの両方で用紙を挟持搬送している期間における前記定着搬送速度であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  6. 前記速度検出手段は、前記定着モーターの速度を検出することを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の画像形成装置。
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