JP6772694B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
用紙にトナー像を形成する転写ローラーと、
用紙に形成されたトナー像を加熱定着させる定着ローラーと、
前記定着ローラーを回転駆動させる定着モーターと、
前記定着モーターの回転力を制御する制御手段と、
前記定着ローラーによる定着搬送速度を検出する速度検出手段と、を備え、
前記制御手段は、前記定着モーターのPWM制御によって、前記定着モーターのPWMデューティ比を一定にし、前記定着モーターに一定の周期で電圧を供給し、所定のタイミング毎において、定着ローラーが用紙を挟持搬送していない期間又は前記定着ローラーのみで用紙を挟持搬送している期間における前記定着搬送速度が、所定の目標値となるように定着モーターの回転力を制御することを特徴とする。
前記制御手段は、前記定着モーターの回転力を、画像形成開始一枚目の用紙が前記定着ローラーに到達する前の期間における速度制御による前記定着モーターの平均回転力となるように制御することを特徴とする。
前記目標値は、前記速度検出手段によって検出された、前記転写ローラー及び前記定着ローラーの両方で用紙を挟持搬送している期間における前記定着搬送速度の平均値であることを特徴とする。
前記定着ローラーの表面温度を検出する温度検出手段を備え、
前記目標値は、前記定着ローラーの表面温度に基づいて設定された、前記転写ローラー及び前記定着ローラーの両方で用紙を挟持搬送している期間における前記定着搬送速度であることを特徴とする。
前記目標値は、搬送される用紙の種類に基づいて設定された、前記転写ローラー及び前記定着ローラーの両方で用紙を挟持搬送している期間における前記定着搬送速度であることを特徴とする。
前記速度検出手段は、前記定着モーターの速度を検出することを特徴とする。
以下、本発明の画像形成装置に係る第1実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本発明の実施形態ではカラーの画像形成装置を例に挙げて説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばモノクロの画像形成装置に適用することも可能である。
図1は、本発明の実施形態である画像形成装置1の概略構成を示す図である。図2は、画像形成装置1の主要な機能構成を示すブロック図である。
中間転写体174は、複数のローラーに懸架され回転可能に支持された半導電性エンドレスベルトであり、ローラーの回転に伴って回転駆動される。中間転写体174は、トナー像の転写時に各転写体搬送ローラーの回転に従って回転する。
画像形成部17に到達した用紙Sは、その後2次転写ローラー176及び定着ローラー181によって挟持搬送されるが、この時、2次転写ローラー176のみによって挟持された状態、2次転写ローラー176と定着ローラー181の両方に挟持された状態、定着ローラー181のみによって挟持された状態、を経て転写及び定着が完了する。
図4(A)に示すように、従来技術においては定着モーターMに供給される電圧のPWM(Pulse Width Modulation)制御を行う。PWMデューティ比を周期的に変化させ、定着モーターMに供給される電圧の周期を大きく変化させることで、定着モーターMの速度を一定に保つように制御している。
これにより、定着搬送速度が一定に保たれるが(実線)、加熱ローラー181aの熱膨張等の定着搬送速度が変化する誤差要因がある場合(破線)、定着搬送速度が変化してしまう。
この場合、転写搬送速度と定着搬送速度が異なれば、用紙反力の影響を受けて定着モーターMの速度は変化する。例えば、転写搬送速度よりも定着搬送速度が速いと、用紙に引っ張り合いが生じる。この時発生する用紙反力によって、図4(B)に示すように両方のローラーで挟持搬送されている期間の定着モーターMの速度は、どちらか一方のローラーで搬送されている期間よりも遅くなる。定着ローラー181に生じる負荷トルクは、結果的に定着モーターMの駆動トルクとなり、定着モーターMの速度は、定着搬送速度=転写搬送速度となるような速度で安定する。
これにより、熱膨張等により加熱ローラー181aの周速度が変化した場合にも、定着搬送速度を一定に保つことが可能となる(破線)。
図5に示すように、制御部10は印刷指示があったかどうかを判断する(ステップS501)。制御部10は、印刷指示がないと判断した場合(ステップS501:No)、ステップS501の処理を繰り返すが、印刷指示があったと判断した場合(ステップS501:Yes)、定着ローラー181及び2次転写ローラー176の回転を開始する(ステップS502)。
これにより、定着モーターMの回転速度は用紙反力の影響を受けて可変となるため、定着搬送速度は転写搬送速度に倣うようになる。
即ち、第1実施形態に係る画像形成装置1は、定着モーターMのPWMデューティ比を一定にし、定着モーターMに常に一定の周期で電圧が供給されるものとし、用紙反力の影響を受けて定着モーターMの回転速度を可変とすることで、定着搬送速度が転写搬送速度に倣うように構成されている。従って、定着ローラー181の熱膨張等によって定着搬送速度に誤差が生じる状況下でも、常に転写搬送速度と同じ速度で用紙を搬送することが可能であるため、用紙反力に起因する画像不良を防ぐことができる。
図6(A)は、画像位置精度を評価観点としている。縦軸は部分倍率を表しており、搬送方向に描かれた理想的なラダー位置と出力画像のラダー位置のズレを、ラダー毎に抽出し、その最大位置ズレ量を示している。横軸は制御速度に対する定着搬送速度の実測値の比率を表している。
従来技術では、定着ローラー181の熱膨張等による定着搬送速度の誤差が大きくなるにつれて、位置ズレが大きくなるものの、本実施形態によれば位置ズレを大幅に抑制可能であることが明らかである。
第1実施形態に係る画像形成装置1は、ジョブ毎に定着搬送速度の制御を行う構成であるのに対し、第2実施形態に係る画像形成装置1は、定着搬送速度の目標値を定着ローラー181に用紙を一枚通紙毎に変更する。第2実施形態においては、2次転写ローラー176及び定着ローラー181の両方のローラーによって挟持された状態における定着搬送速度の平均値を目標値とし、どちらか一方のローラーによって挟持された状態における定着搬送速度が目標値となるように、一枚通紙毎に定着モーターMの回転力を制御する。
なお、説明の簡略化のため、構成については第1実施形態と同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
なお、ここでは、定着モーターMの回転力の制御は、定着モーターMに供給される電圧のPWMデューティ比を変更することによって行う。
ここで目標値とは、2次転写ローラー176及び定着ローラー181の両方で用紙を挟持搬送する期間における定着搬送速度の平均値のことである。図9に示すように、用紙の引っ張り合いが生じている場合には、2次転写ローラー176又は定着ローラー181のどちらか一方で挟持されている期間の搬送速度は、両方のローラーで挟持されている期間の搬送速度よりも速い。従って、両方のローラーで搬送されている期間の平均速度を基準とし、それ以外の期間における定着搬送速度をこれに合わせるように制御する。
定着モーターMは定着モーターMの速度を検出し、制御部10は両方ローラーで用紙を挟持搬送している期間における定着搬送速度の平均値を算出する。
従って、第2実施形態に係る画像形成装置1によれば、定着ローラー181の圧離動作や、用紙との摩擦による定着ローラー181の形状変化等によって定着搬送速度が変化する場合にも対応し、より高い精度で定着搬送速度を制御し、用紙反力に起因する画像不良を抑制することができる。
以上、本発明に係る実施形態に基づいて具体的に説明したが、上記の実施形態は本発明の好適な例であり、これに限定されない。本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、図10に示すように、定着ローラー181の表面温度を検出する温度検出手段を設置し、予め作成された制御テーブルに基づいて、表面温度と定着ローラー181の周速度の対応関係から、定着搬送速度を求めることとしてもよい。
若しくは、予め作成された制御テーブルに基づいて、通紙する用紙の種類と定着ローラー181の周速度との対応関係から、定着搬送速度を求めることとしてもよい。紙の剛度によって用紙反力の大きさが異なるため、用紙が高剛度である程、定着搬送速度差が小さくなるように制御する。
なお、上記のような制御テーブルは記憶部11に記憶されており、制御部10は制御テーブルを参照して目標値を設定する。
10 制御部(制御手段)
11 記憶部
12 操作部
13 表示部
14 インターフェース
15 スキャナー
16 画像処理部
17 画像形成部
172 感光体ドラム
174 中間転写体
175 1次転写ローラー
176 2次転写ローラー
18 画像定着部
181 定着ローラー
181a 加熱ローラー
181b 加圧ローラー
19 搬送部
22 給紙トレイ
23 排紙トレイ
S 用紙
M 定着モーター(速度検出手段)
Claims (6)
- 用紙にトナー像を形成する転写ローラーと、
用紙に形成されたトナー像を加熱定着させる定着ローラーと、
前記定着ローラーを回転駆動させる定着モーターと、
前記定着モーターの回転力を制御する制御手段と、
前記定着ローラーによる定着搬送速度を検出する速度検出手段と、を備え、
前記制御手段は、前記定着モーターのPWM制御によって、前記定着モーターのPWMデューティ比を一定にし、前記定着モーターに一定の周期で電圧を供給し、所定のタイミング毎において、定着ローラーが用紙を挟持搬送していない期間又は前記定着ローラーのみで用紙を挟持搬送している期間における前記定着搬送速度が、所定の目標値となるように定着モーターの回転力を制御することを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記定着モーターの回転力を、画像形成開始一枚目の用紙が前記定着ローラーに到達する前の期間における速度制御による前記定着モーターの平均回転力となるように制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記目標値は、前記速度検出手段によって検出された、前記転写ローラー及び前記定着ローラーの両方で用紙を挟持搬送している期間における前記定着搬送速度の平均値であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記定着ローラーの表面温度を検出する温度検出手段を備え、
前記目標値は、前記定着ローラーの表面温度に基づいて設定された、前記転写ローラー及び前記定着ローラーの両方で用紙を挟持搬送している期間における前記定着搬送速度であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記目標値は、搬送される用紙の種類に基づいて設定された、前記転写ローラー及び前記定着ローラーの両方で用紙を挟持搬送している期間における前記定着搬送速度であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記速度検出手段は、前記定着モーターの速度を検出することを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の画像形成装置。
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JP2016178281A JP6772694B2 (ja) | 2016-09-13 | 2016-09-13 | 画像形成装置 |
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JP2016178281A JP6772694B2 (ja) | 2016-09-13 | 2016-09-13 | 画像形成装置 |
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JP2016178281A Active JP6772694B2 (ja) | 2016-09-13 | 2016-09-13 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP6772694B2 (ja) |
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JP2021026084A (ja) * | 2019-08-02 | 2021-02-22 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置及びプログラム |
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2016
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