JP6740670B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置の定着制御において、記録媒体である用紙のサイズ、特に、搬送方向に垂直な方向の幅が変わる場合には、一時的な待機状態(例えば、アイドリング状態)に入って、定着ローラーや加圧ローラー等の定着部材における非通紙端部の表面温度を回復させ、安定させることにより、定着品質や用紙搬送の安定性を維持するようにしている。
このような待機状態の期間では、勿論、定着処理が行われないので、生産性を重視した画像形成装置においては問題となる。このため、生産性を重視した画像形成装置では、記録媒体である用紙のサイズが切り換わるタイミングにおいて待機状態とせず、異なる用紙サイズの定着処理を連続して行う画像形成方法を用いている。
但し、生産性を重視した画像形成方法を用いた場合、定着部材における非通紙端部の表面温度を回復させ、安定させる待機状態がないため、定着部材の端部の表面温度がアンダーシュートして定着品質が低下したり、オーバーシュートして用紙搬送の安定性が低下してしまうといった問題が生じる。
定着部材の端部の表面温度のこのようなアンダーシュートやオーバーシュートによる定着品質等の低下を防止するため、用紙の搬送方向に垂直な方向の幅に応じて2つの異なる配光の加熱部の点灯率を変えることにより、定着部材の表面温度を安定させる画像形成装置(特許文献1参照)や、用紙サイズの切り換わり時に、アンダーシュートやオーバーシュートがない適切な温度制御を行う画像形成装置(特許文献2参照)が知られている。
特開2015−007716号公報 特開2013−148721号公報
しかしながら、特許文献1に記載の画像形成装置では、用紙の搬送方向に垂直な方向の幅に応じて2つの異なる配光の加熱部の点灯率を変えているものの、待機中と印刷動作中の点灯率も変えており、待機状態が必要になる。
また、特許文献2に記載の画像形成装置は、アンダーシュートやオーバーシュートがない適切な温度制御を行っているものの、待機状態(ウォームアップ)においても温度制御を行っており、やはり、待機状態が必要になってしまう。
このため、待機状態を必要とせずに異なる用紙サイズの定着処理を連続して行う場合に発生するアンダーシュートやオーバーシュートを抑制することができないといった問題点があった。
本発明の課題は、待機状態を必要とせずに異なる用紙サイズの定着処理を連続して行う場合に発生するアンダーシュートやオーバーシュートを抑制することができる画像形成装置を提供することにある。
上記課題を達成するため、請求項1に記載の発明の画像形成装置は、
トナーが転写された記録媒体を加熱及び加圧してトナーを記録媒体に定着させる画像定着部の定着ローラーを加熱する異なる配光の複数の加熱部と、
前記定着ローラーの表面温度を測定する測定部と、
第1の記録媒体から当該第1の記録媒体と搬送方向に垂直な方向の幅が異なる第2の記録媒体への切り換わりを検出する検出部と、
前記測定部の測定温度及び前記検出部の検出結果に基づき前記第2の記録媒体に対する加熱パターンを決定し、最後に定着処理する前記第1の記録媒体から所定の遡及枚数だけ遡ったタイミングで前記加熱パターンによる前記加熱部の制御を開始する制御部と、
を備え
前記画像定着部の加圧ローラーを加熱する外部加熱部を備え、
前記制御部は、前記第2の記録媒体の幅が前記第1の記録媒体の幅よりも小さい場合、前記記録媒体が切り換わるタイミングで前記外部加熱部をOFFすることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記制御部は、前記第2の記録媒体の搬送方向に垂直な方向の幅に基づき前記加熱パターンを決定することを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
前記複数の加熱部は、前記第2の記録媒体の搬送方向に平行であって中心を通る直線に対して対称な配光パターンを有することを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記制御部は、前記検出部の検出結果に基づき、異なる配光の複数の前記加熱部のうちひとつを主として加熱をする主加熱部、その他を補助的に加熱する副加熱部と設定して前記加熱パターンを決定することを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記制御部は、ON/OFF制御又はHCD制御、或いは、これらの組み合わせにより前記加熱パターンを決定することを特徴としている
請求項に記載の発明は、請求項1からのいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記検出部は、設定されたジョブ情報又は給紙トレイの選択状況に基づき前記第2の記録媒体の切り換わりを検出することを特徴としている。
請求項に記載の発明は、請求項1からのいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記制御部は、前記記録媒体の幅、前記記録媒体の坪量、通紙枚数のうち少なくともひとつ又はこれらの組み合わせに基づき前記遡及枚数を決定することを特徴としている。
本発明によれば、待機状態を設定せずに異なる用紙サイズの定着処理を連続して行う場合に発生するアンダーシュートやオーバーシュートを抑制することができる。
本発明を適用した実施形態の画像形成装置の概略構成を示す図である。 画像形成装置の主要な機能構成を示すブロック図である。 画像定着部の構成を示す模式図である。 定着ローラーの内部構成を示す模式図である。 画像形成装置の動作の一例を示すフローチャートである。 加熱パターンの一例を示す説明図である。 加熱パターンの他の一例を示す説明図である。 実施例と比較例との評価結果の一例を示す説明図である。 実施例におけるオーバーシュートの一例を示す説明図である。 比較例におけるオーバーシュートの一例を示す説明図である。 実施例におけるアンダーシュートの一例を示す説明図である。 比較例におけるアンダーシュートの一例を示す説明図である。 実施例において外加熱の切り換えタイミングを変えた場合の一例を示す説明図である。
(実施形態)
[1.構成の説明]
以下、本発明の画像形成装置に係る実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態である画像形成装置1の概略構成を示す図である。図2は、画像形成装置1の主要な機能構成を示すブロック図である。
画像形成装置1は、CPU101(Central Processing Unit)、RAM102(Random Access Memory)及びROM103(Read Only Memory)を有する制御部10、記憶部
11、操作部12、表示部13、インターフェース14、スキャナー15、画像処理部16、画像形成部17、画像定着部18、搬送部19、切換検出部20等を備える。制御部10は、バス21を介して記憶部11、操作部12、表示部13、インターフェース14、スキャナー15、画像処理部16、画像形成部17、画像定着部18、搬送部19、切換検出部20と接続されている。
CPU101は、ROM103又は記憶部11に記憶されている制御用プログラムを読み出して実行し、各種演算処理を行う。
RAM102は、CPU101に作業用のメモリー空間を提供し、一時データを記憶する。
ROM103は、CPU101により実行される各種制御用のプログラムや設定データ等を格納する。なお、ROM103に代えてEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)やフラッシュメモリー等の書き換え可能な不揮発性メモリーが用いられてもよい。
これらのCPU101、RAM102及びROM103を備える制御部10は、上述の各種制御用プログラムに従って画像形成装置1の各部を統括制御する。例えば、制御部10は、画像処理部16に画像データに対する所定の画像処理を行わせて記憶部11に記憶させる。また、制御部10は、搬送部19に用紙を搬送させ、記憶部11に記憶された画像データに基づいて画像形成部17により用紙に画像を形成させる。
記憶部11は、半導体メモリーであるDRAM(Dynamic Random Access Memory)やHDD(Hard Disk Drive)等の記憶手段により構成され、スキャナー15により取得された画像データや、インターフェース14を介して外部から入力された画像データ等が記憶される。なお、これらの画像データ等はRAM102に記憶されてもよい。
操作部12は、操作キーや表示部13の画面に重ねられて配置されたタッチパネル等の入力デバイスを備え、これらの入力デバイスに対する入力操作を操作信号に変換して制御部10に出力する。
表示部13は、LCD(Liquid crystal display)等の表示装置を備え、画像形成装置1の状態や、タッチパネルへの入力操作の内容を示す操作画面等を表示する。
インターフェース14は、外部のコンピューター、他の画像形成装置などとの間でデータの送受信を行う手段であり、例えば、各種シリアルインターフェースのいずれかにより構成される。
スキャナー15は、用紙に形成された画像を読み取り、R(赤)、G(緑)及びB(青)の色成分毎の単色画像データを含む画像データを生成して記憶部11に記憶させる。
画像処理部16は、例えば、ラスタライズ処理部、色変換部、階調補正部、ハーフトーン処理部を備え、記憶部11に記憶された画像データに各種画像処理を施して記憶部11に記憶させる。
画像形成部17は、記憶部11に記憶された画像データに基づき、用紙に画像を形成する。画像形成部17は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)及びK(黒)の色成分に各々対応する4組の露光部171、感光体172及び現像部173を備えている。また、画像形成部17は、転写体174及び2次転写ローラー175を備えている。
露光部171は、発光素子としてのLD(Laser Diode)を備えている。露光部171
は、画像データに基づいてLDを駆動し、帯電する感光体172上にレーザー光を照射、露光して感光体172上に静電潜像を形成する。現像部173は、露光された感光体172上に帯電する現像ローラーにより所定の色(C、M、Y及びKのいずれか)のトナー(色材)を供給して、感光体172上に形成された静電潜像を現像する。
C、M、Y及びKに対応する4つの感光体172上に各々C、M、Y及びKのトナーで形成された画像(単色画像)は、各感光体172から転写体174上に順次重ねられて転写される。これにより、転写体174上にC、M、Y及びKを色成分とするカラー画像が形成される。転写体174は、複数の転写体搬送ローラーに巻き回された無端ベルトであり、各転写体搬送ローラーの回転に従って回転する。
2次転写ローラー175は、転写体174上のカラー画像を、給紙トレイ22又は外部に設けられる給紙装置から給紙された用紙上に転写する。詳しくは、用紙及び転写体174を挟持する2次転写ローラー175に所定の転写電圧が印加されることにより、転写体174上においてカラー画像を形成しているトナーが用紙側に引き寄せられて用紙に転写される。
画像定着部18は、トナーが転写された用紙を加熱及び加圧してトナーを用紙に定着させる定着処理を行う。
図3は、画像定着部18の構成を示す模式図である。画像定着部18は、定着ローラー183、加圧ローラー184、外加熱ローラー185及び温度検出部186等を備える。画像定着部18及び制御部10により定着装置が構成される。
定着ローラー183は、その回転軸方向に延在する定着ランプ(或いは、定着ヒーター)であるハロゲンランプヒーター187〜189を備える。ハロゲンランプヒーター187〜189は、制御部10による制御下で通電することにより発熱する。また、定着ローラー183は、制御部10による制御下で図示しないモーター等の回転駆動手段により駆動されて回転する。また、定着ローラー183には、定着ローラー183の温度を検出する温度検出部186が設けられている。温度検出部186は、定着ローラー183の温度を検出することができれば、ひとつ設けられていてもよいし複数設けられていてもよい。
また、外加熱ローラー185は、その回転軸方向に延在する外加熱ヒーター190を備える。外加熱ヒーター190は、制御部10による制御下で通電することにより発熱する。そして、外加熱ローラー185は、加圧ローラー184に当接して、加圧ローラー184を直接加熱する。
図4は、定着ローラー183の内部構成を示す模式図である。
ハロゲンランプヒーター187〜189は、それぞれ筒部187a〜189a内にタングステンのフィラメント187b〜189bを備えて構成され、筒部187a〜189a内にはそれぞれ所定の濃度のハロゲンガスが封入されている。筒部187a〜189a内に封入されるハロゲンガスの濃度に基づき、各ハロゲンランプヒーター187〜189の基準電圧が設定されている。
また、ハロゲンランプヒーター187のフィラメント187bは、定着ローラー183の軸方向中央部のみを加熱するように構成され(中央配光)、ハロゲンランプヒーター188のフィラメント188bは、定着ローラー183の軸方向全体を加熱するように構成され(全域配光)、ハロゲンランプヒーター189のフィラメント189bは、定着ローラー183の軸方向端部のみを加熱するように構成されている(端部配光)。
図3に示すように、加圧ローラー184は、弾性部材(図示略)により定着ローラー183に近づく方向に付勢されて定着ローラー183に圧着され、定着ローラー183との間に定着ニップを形成しながら定着ローラー183の回転に伴って回転する。
また、外加熱ローラー185は、加圧ローラー184に当接して、加圧ローラー184の回転に伴って回転する。
なお、加圧ローラー184は、制御部10による制御下で図示しないモーター等の回転駆動手段により駆動されて回転するものとしてもよい。
定着ローラー183及び加圧ローラー184は、記録媒体である用紙Pを定着ニップで挟持して図3の矢印により示される搬送方向Rに搬送しながら用紙Pを加熱及び加圧する。これにより、定着ローラー183及び加圧ローラー184は、用紙P上のトナーを溶融させて定着させる。用紙Pと接触する際の定着ローラー183の温度は、例えば、180℃以上200℃以下の範囲とされる。したがって、ハロゲンランプヒーター187〜189は、定着ローラー183がこの温度となるように定着ローラー183を加熱する。
図1に示すように、搬送部19は、用紙を挟持した状態で回転することで用紙を搬送する用紙搬送ローラーを複数備え、所定の搬送経路で用紙を搬送する。搬送部19は、画像定着部18により定着処理が行われた用紙の表裏を反転させて2次転写ローラー175へ搬送する反転機構191を備えている。画像形成装置1では、用紙の両面に画像を形成する場合に反転機構191による用紙の表裏の反転が行われて両面に画像が形成された後に用紙が排紙トレイ23に排出される。用紙の片面にのみ画像を形成する場合には、反転機構191による用紙の表裏の反転が行われることなく片面に画像が形成された用紙が排紙トレイ23に排出される。
また、切換検出部20は、制御部10の制御により用紙サイズ(搬送方向に垂直な方向の幅)の切り換わりを検出して、検出した情報を制御部10に出力する。例えば、切換検出部20は、設定されたジョブ情報に基づき用紙サイズの切り換わりを検出する。また、例えば、切換検出部20は、給紙トレイの選択状況に基づき用紙サイズの切り換わりを検出する。
[2.画像形成装置の動作の説明]
ここで、図5のフローチャートを用いて画像形成装置1の動作を説明する。
制御部10は、検出部20を制御して、ジョブとジョブとの間に待機状態を設定せずに複数のジョブを結合させて連続的に定着処理を行う場合(以下、JOB結合と呼ぶ。)において、用紙サイズの切り換わりの有無を判断する(ステップS51)。
制御部10は、JOB統合において、用紙サイズの切り換わりがないと判断した場合(ステップS51:No)、通常の温度制御を行い(ステップS56)、ステップS57に進む。
一方、制御部10が、JOB統合において、用紙サイズの切り換わりがあると判断した場合(ステップS51:Yes)、用紙サイズが切り換わるまでの通紙枚数が所定の値以上であるか否かを判断する(ステップS52)。
例えば、制御部10は、用紙サイズが切り換わるまでの通紙枚数が2000枚以上であるか否かを判断する。これは、用紙サイズが切り換わるまでの通紙枚数が、所定の値よりも少ない場合には、定着ローラー183や加圧ローラー184の端部の表面温度が飽和していないので、用紙サイズの切り換わりに際して、大きなオーバーシュートやアンダーシュートが生じないためである。
そして、制御部10は、用紙サイズが切り換わるまでの通紙枚数が所定の値以上ではないと判断した場合(ステップS52:No)、通常の温度制御を行い(ステップS56)、ステップS57に進む。
一方、制御部10が、用紙サイズが切り換わるまでの通紙枚数が所定の値以上であると判断した場合(ステップS52:Yes)、用紙サイズの切り換わり後の加熱パターンを決定する(ステップS53)。
例えば、図6は、用紙サイズの切り換わり後に、A4サイズの用紙を長手方向に搬送させた場合(A4S)の加熱パターンの一例を示す説明図であり、図7は、用紙サイズの切り換わり後に、A4サイズの用紙を短手方向に搬送させた場合(A4)の加熱パターンの一例を示す説明図である。
図6に示すように、A4サイズの用紙の長手方向の幅が、例えば、中央配光のハロゲンランプヒーター187のフィラメント187bの幅L1以下である場合、中央配光のハロゲンランプヒーター187をメインヒーターとし、全域配光のハロゲンランプヒーター188をサブヒーターとする。そして、メインヒーターを100%点灯(ON)し、サブヒーターをHCD制御する。
ここで、HCD制御とは、検出された定着ローラー183の温度に基づきハロゲンランプヒーターをON(点灯)又はOFF(消灯)して、定着ローラー183の温度を制御する従来のON/OFF制御によりも、細分化した温度制御を行うため制御方法である。
例えば、交流波形の所定の周期において、交流波形の半波を適宜選択してハロゲンランプヒーターに供給することにより、所定の周期におけるデューティー比を細かく制御した温度制御を行うことができる。
具体的には、制御部10は、交流波形のゼロクロス点を検出したゼロクロス信号に同期させて、サイリスターや双方向サイリスター(トライアック)等のスイッチング素子のゲートに対してトリガー信号を印加することにより、当該スイッチング素子のON/OFFを制御して、交流波形の半波を適宜選択した駆動信号を生成して、ハロゲンランプヒーターに供給する。
また、図7に示すように、A4サイズの用紙の短手方向の幅が、例えば、中央配光のハロゲンランプヒーター187のフィラメント187bの幅L1よりも大きく、全域配光のハロゲンランプヒーター188の幅L2よりも小さい場合、全域配光のハロゲンランプヒーター188をメインヒーターとし、中央配光のハロゲンランプヒーター187をサブヒーターとする。そして、メインヒーターを100%点灯(ON)し、サブヒーターをHCD制御する。
なお、補助ヒーターである端部配光のハロゲンランプヒーター189に関しては、必要に応じて従来のON/OFF制御を行う。
そして、制御部10は、遡及枚数を決定し(ステップS54)、最後に定着処理する用紙サイズの切り換え前の用紙から遡及枚数だけ遡ったタイミングで、用紙サイズの切り換え後の加熱パターンによる温度制御を開始する(ステップS55)。
制御部10は、例えば、用紙サイズがA4サイズの用紙の長手方向(図7)からA4サイズの用紙の短手方向(図6)に切り換わる場合、印刷温度の飽和状態の中で、全域配光のサブヒーターの温度制御により用紙の端部温度が下がっても、定着品質を確保でき、中央配光のメインヒーターに影響を与えない範囲で、遡及枚数を決定する。
また、制御部10は、例えば、用紙サイズがA4サイズの用紙の短手方向(図6)からA4サイズの用紙の長手方向(図7)に切り換わる場合、印刷温度の飽和状態の中で、全域配光のメインヒーターを100%点灯しても、非通紙端部の温度上昇に影響を与えない範囲(搬送の安定性を確保)で、遡及枚数を決定する。
例えば、用紙サイズが切り換わるまでの通紙枚数が2000枚であり、遡及枚数を3枚とした場合、制御部10は、1997枚目(用紙サイズの切り換えの3枚前)から、用紙サイズの切り換え後の加熱パターンによる温度制御を開始する。
図8は、実施例と比較例との評価結果の一例を示す説明図である。図8において、JOB結合の有無、用紙サイズの切り換わり(大から小、又は、小から大)に対して、定着品質、搬送安定性、生産性について評価した。
図8から分かるように、条件3及び条件4のようにJOB結合しない、言い換えれば、待機状態を有する場合は、生産性は悪いものの、実施例及び比較例の双方で定着品質及び搬送安定性は問題ない。
一方、条件1の比較例のように、JOB結合して、用紙サイズが大から小に切り換わる場合には、定着ローラー183の端部温度のオーバーシュートが大きく、用紙搬送の安定性を確保することができない。
例えば、図9に示すように、条件1における実施例では、端部温度特性CH91のオーバーシュートは10℃程度であるのに対して、図10に示すように、条件1における比較例では、端部温度特性CH101のオーバーシュートは15℃程度となってしまい、用紙搬送の安定性を確保することができない。なお、図中のCH92及びCH102は、中央の温度特性である。
また、条件2の比較例のように、JOB結合して、用紙サイズが小から大に切り換わる場合には、定着ローラー183の端部温度のアンダーシュートが大きく、定着品質を確保することができない。
例えば、図11に示すように、条件2における実施例では、端部温度特性CH111のアンダーシュートは15℃程度であるのに対して、図12に示すように、条件2における比較例では、端部温度特性CH121のアンダーシュートは20℃程度となってしまい、定着品質を確保することができない。なお、図中のCH112及びCH122は、中央の温度特性である。
最後に、制御部10は、印刷を終了するか否かを判断し(ステップS57)、印刷を終了しないと判断した場合(ステップS57:No)、ステップS51に戻り、印刷を終了すると判断した場合(ステップS57:Yes)、印刷を終了する。
以上のように、待機状態を設定せずに搬送方向に垂直な方向の幅が異なる用紙の定着処理を連続して行う画像形成装置1において、制御部10が、測定温度及び用紙サイズの切り換わりの検出結果に基づき、用紙サイズの切り換わり後の加熱パターンを決定し、最後に定着処理する用紙サイズの切り換え前の用紙から遡及枚数だけ遡ったタイミングで、用紙サイズの切り換え後の加熱パターンによる温度制御を開始することにより、発生するアンダーシュートやオーバーシュートを抑制することができる。
(変形例1)
実施形態の説明に際しては、用紙サイズが大から小に切り換わる場合における外加熱ヒーター190をONからOFFに切り換えタイミングは、用紙のサイズ切り換え後、所定の時間後である。但し、用紙のサイズ切り換えのタイミングに合わせて、外加熱ヒーター190をOFFにすることにより、用紙のサイズ切り換え後のオーバーシュートを抑えることができる。
例えば、図13に示すように、条件1における実施例において、用紙のサイズ切り換えのタイミングに合わせて、外加熱ヒーター190をOFFにすることにより、端部温度特性CH131のオーバーシュートは5℃程度に減少し、図9に示した端部温度特性CH91のオーバーシュート(10℃程度)よりも改善されていることが分かる。
以上のように、変形例1によれば、最後に定着処理する用紙のサイズの切り換え前の用紙から遡及枚数だけ遡ったタイミングで、用紙のサイズの切り換え後の加熱パターンによる温度制御を開始すると共に、用紙のサイズ切り換えのタイミングに合わせて、外加熱ヒーター190をOFFにすることにより、発生するオーバーシュートを抑制することができる。
なお、実施形態の説明に際しては、用紙のサイズが切り換わるまでの通紙枚数が2000枚以上の場合に、遡及枚数が3枚である旨の例示をしているが、勿論、これらの数値に限定されるものではなく、用紙の幅、用紙の坪量、通紙枚数等の条件のうち少なくもとひとつ又はこれらの組み合わせに基づき遡及枚数を決定することになる。
また、実施形態の説明に際しては、図6及び図7に示すように、加熱パターンは、メインヒーターを100%点灯(ON)し、サブヒーターをHCD制御しているが、ON/OFF制御又はHCD制御、或いは、これらの組み合わせにより加熱パターンを決定してもよい。
例えば、ON/OFF制御の場合、メインヒーターのみで温度制御する場合、メインヒーターをON/OFF制御、メインヒーターとサブヒーターの両方で温度制御する場合、メインヒーターは100%点灯(ON)で、サブヒーターをON/OFF制御する。
また、例えば、HCD制御の場合、メインヒーターのみで温度制御する場合、メインヒーターをHCD制御、メインヒーターとサブヒーターの両方で温度制御する場合、メインヒーター及びサブヒーターをHCD制御する。
さらに、これらの組み合わせの場合、メインヒーターとサブヒーターの両方で温度制御する場合、メインヒーターは100%点灯(ON)で、サブヒーターをHCD制御する。或いは、メインヒーターはHCD制御で、サブヒーターを100%点灯(ON)する。
また、実施形態の説明に際しては、画像定着部18が、定着ローラー183と加圧ローラー184は、用紙Pを挟持して搬送するニップ部を構成しているが、加熱部材である加熱ローラーと、定着ベルトとを備え、定着ベルトは、加熱ローラーと、定着ローラー183とに張架され、定着ローラー183及び加圧ローラー184は、当該定着ベルトを介して、用紙Pを挟持して搬送するニップ部を構成するようにしてもよい。
また、実施形態の説明に際しては、例えば、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)等の色毎に画像形成用のユニットを備え、用紙P上にカラー画像を形成する画像形成装置1を例示したが、一例であってこれに限られるものではなく、例えば、単色の画像を形成する画像形成装置であってもよい。
また、実施形態の説明に際しては、記録媒体として用紙を例示しているが、記録媒体は紙に限定されるものではなく、トナー像を形成及び定着可能なシート状のものであればよく、例えば、不織布、プラスチックフィルム、皮革等でもよい。
1 画像形成装置
10 制御部
18 画像定着部
20 切換検出部(検出部)
183 定着ローラー
184 加圧ローラー
185 外加熱ローラー
186 温度検出部(測定部)
187、188、189 ハロゲンランプヒーター(加熱部)
190 外加熱ヒーター(外部加熱部)
P 用紙(記録媒体)

Claims (7)

  1. トナーが転写された記録媒体を加熱及び加圧してトナーを記録媒体に定着させる画像定着部の定着ローラーを加熱する異なる配光の複数の加熱部と、
    前記定着ローラーの表面温度を測定する測定部と、
    第1の記録媒体から当該第1の記録媒体と搬送方向に垂直な方向の幅が異なる第2の記録媒体への切り換わりを検出する検出部と、
    前記測定部の測定温度及び前記検出部の検出結果に基づき前記第2の記録媒体に対する加熱パターンを決定し、最後に定着処理する前記第1の記録媒体から所定の遡及枚数だけ遡ったタイミングで前記加熱パターンによる前記加熱部の制御を開始する制御部と、
    を備え、
    前記画像定着部の加圧ローラーを加熱する外部加熱部を備え、
    前記制御部は、前記第2の記録媒体の幅が前記第1の記録媒体の幅よりも小さい場合、前記記録媒体が切り換わるタイミングで前記外部加熱部をOFFすることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記第2の記録媒体の搬送方向に垂直な方向の幅に基づき前記加熱パターンを決定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記複数の加熱部は、前記第2の記録媒体の搬送方向に平行であって中心を通る直線に対して対称な配光パターンを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記検出部の検出結果に基づき、異なる配光の複数の前記加熱部のうちひとつを主として加熱をする主加熱部、その他を補助的に加熱する副加熱部と設定して前記加熱パターンを決定することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、ON/OFF制御又はHCD制御、或いは、これらの組み合わせにより前記加熱パターンを決定することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記検出部は、設定されたジョブ情報又は給紙トレイの選択状況に基づき前記第2の記録媒体の切り換わりを検出することを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記記録媒体の幅、前記記録媒体の坪量、通紙枚数のうち少なくともひとつ又はこれらの組み合わせに基づき前記遡及枚数を決定することを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の画像形成装置。
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