JP6699398B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、定着装置及び画像形成装置に関する。
従来、感光体上に形成された静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成し、形成されたトナー像を用紙に転写し、転写されたトナー像を定着装置における加熱された定着部材と加圧部材とで形成されたニップ部を通紙させることで加熱定着し、用紙上に画像を形成する電子写真方式の画像形成装置が知られている。
このような画像形成装置では、さまざまな種類の記録材に適した搬送性が求められるが、記録材として封筒のような重ね合わせ部が存在するものの場合、搬送時に、特に定着部材と加圧部材とで形成される湾曲したニップ部を通過する際に、上面の紙と下面の紙との間に搬送距離の差が生じ、搬送方向上流側へと累積・押し潰されることから、シワやズレ等が発生する。
そこで、バネ等の付勢手段を用いてニップ荷重を変更する技術が開示されている。封筒を通紙する際には、ニップ荷重を下げることにより用紙搬送方向に湾曲したニップ部の幅、所謂ニップ幅を小さくする。これにより、上面の紙と下面の紙との搬送距離の差を抑え、封筒のシワやズレを抑制するものである(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−13914号公報
しかしながら、特許文献1に記載された定着装置では、定着部材における弾性体の厚みが大きい場合や、弾性体の硬度が低い場合、定着部材を外部から加熱しただけでは蓄熱状態が安定するまでに時間を要する。そして、定着部材の蓄熱状態が安定しないと、弾性体の熱膨張変化が大きくニップ幅が変動することが問題であった。
例えば、安定時を基準としてニップ幅を封筒にシワが発生しない程度に小さく設定した場合、低温時には熱膨張が不足し加圧部材と定着部材が接触せず、逆に低温時を基準として封筒にシワが発生しない程度に小さく設定した場合、安定時には熱膨張によりニップ幅が広がりすぎてしまうという問題が生じる。
本発明は、ニップ幅の変動を防止して、ニップ幅の変動に起因する不具合を抑制可能な定着装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を達成するため、請求項1記載の定着装置は、
用紙に形成されたトナー像を加熱する無端状の定着ベルトと、
前記定着ベルトの内側に配置された弾性ローラーと、
前記定着ベルトを介して前記弾性ローラーに前記用紙を圧接させる加圧ローラーと、
前記弾性ローラーの外側に配置され、前記定着ベルトを加熱する第1の加熱部と、
前記弾性ローラーの内側に配置され、前記弾性ローラーを加熱する第2の加熱部と、
前記第2の加熱部の加熱量を制御することにより、前記弾性ローラーの熱膨張を制御する加熱制御手段と、
前記弾性ローラーと前記加圧ローラーが形成するニップ部の荷重を変更する定着ニップ荷重変更手段を備え、
一枚の紙からなる用紙の印刷時に対応する第1のモードと、用紙が重ね合わされた重ね合わせ部を有する用紙の印刷時に対応する第2のモードと、を有し、
前記定着ニップ荷重変更手段は、前記第2のモード時に、前記ニップ部の荷重を前記第1のモード時の荷重よりも小さくし、
前記加熱制御手段は、前記第2のモード時に、前記第2の加熱部による前記弾性ローラーの加熱量を前記第1のモード時の加熱量よりも増加させるように制御することを特徴とする。
請求項記載の定着装置は、請求項1記載の定着装置において、
前記加熱制御手段は、前記弾性ローラーの熱膨張が所定の状態となるように、前記第1の加熱部と前記第2の加熱部との点灯比率を制御することを特徴とする。
請求項記載の定着装置は、請求項1又は2に記載の定着装置において、
前記弾性ローラーの内部に配置された芯金と、
前記芯金の温度を検出する温度検出手段と、を備え、
前記加熱制御手段は、前記温度検出手段による前記芯金の検出温度に基づき、前記第2の加熱部の加熱量を制御することを特徴とする。
請求項記載の定着装置は、請求項に記載の定着装置において、
前記芯金の熱膨張率は前記定着ベルトの熱膨張率よりも高いことを特徴とする。
請求項記載の定着装置は、請求項又はに記載の定着装置において、
前記弾性ローラーは、前記芯金の外周に設けられた第1弾性層と、該第1弾性層の外周に前記第1弾性層よりも熱膨張率の低い第2弾性層と、を有することを特徴とする。
請求項記載の定着装置は、請求項からの何れか一項に記載の定着装置において、
前記芯金を冷却する冷却手段と、
前記冷却手段の作動を制御する冷却制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項記載の定着装置は、請求項に記載の定着装置において、
前記冷却手段は、前記弾性ローラー内部の芯金に冷却風を送風する送風部を備え、
前記芯金は、内部に該芯金の軸方向に沿って形成された溝構造を有することを特徴とする。
請求項記載の定着装置は、請求項1からの何れか一項に記載の定着装置において、
前記第1の加熱部は、インバーターヒーターからなり、
前記第2の加熱部は、ランプヒーターからなる
ことを特徴とする。
請求項記載の定着装置は、請求項1からの何れか一項に記載の定着装置において、
前記加圧ローラーは駆動回転し、
前記弾性ローラーは従動回転することを特徴とする。
また、本発明における画像形成装置は、
用紙にトナー像を形成する画像形成部と、
トナー像が形成された用紙を、加熱圧接してトナー像を用紙に定着させる請求項1からのいずれか一項に記載の定着装置と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ニップ幅の変動を防止して、ニップ幅の変動に起因する不具合を抑制可能な定着装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することができる。
本発明を適用した実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。 画像形成装置の主要な機能構成を示すブロック図である。 画像定着部の構成を示す模式図である。 画像定着部における冷却手段及び定着部材の構造の一例を示す図である。 画像形成装置の動作の一例を示すフローチャートである。
[1.構成の説明]
以下、本発明の画像形成装置に係る実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、本発明の実施形態ではカラーの画像形成装置を例に挙げて説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばモノクロの画像形成装置に適用することも可能である。
図1は、本発明の実施形態である画像形成装置1の概略構成を示す図である。図2は、画像形成装置1の主要な機能構成を示すブロック図である。
画像形成装置1は、CPU101(Central Processing Unit)、RAM102(Random Access Memory)及びROM103(Read Only Memory)を有する制御部10、記憶部11、操作部12、表示部13、インターフェース14、スキャナー15、画像処理部16、画像形成部17、画像定着部18及び搬送部19等を備える。制御部10は、バス21を介して記憶部11、操作部12、表示部13、インターフェース14、スキャナー15、画像処理部16、画像形成部17、画像定着部18及び搬送部19と接続されている。
CPU101は、ROM103又は記憶部11に記憶されている制御用プログラムを読み出して実行し、各種演算処理を行う。
RAM102は、CPU101に作業用のメモリー空間を提供し、一時データを記憶する。
ROM103は、CPU101により実行される各種制御用のプログラムや設定データ等を格納する。なお、ROM103に代えてEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)やフラッシュメモリー等の書き換え可能な不揮発性メモリーが用いられてもよい。
これらのCPU101、RAM102及びROM103を備える制御部10は、上述の各種制御用プログラムに従って画像形成装置1の各部を統括制御する。例えば、制御部10は、画像処理部16に画像データに対する所定の画像処理を行わせて記憶部11に記憶させる。また、制御部10は、搬送部19に用紙を搬送させ、記憶部11に記憶された画像データに基づいて画像形成部17により用紙に画像を形成させる。
記憶部11は、半導体メモリーであるDRAM(Dynamic Random Access Memory)やHDD(Hard Disk Drive)等の記憶手段により構成され、スキャナー15により取得された画像データや、インターフェース14を介して外部から入力された画像データ等が記憶される。なお、これらの画像データ等はRAM102に記憶されてもよい。
操作部12は、操作キーや表示部13の画面に重ねられて配置されたタッチパネル等の入力デバイスを備え、これらの入力デバイスに対する入力操作を操作信号に変換して制御部10に出力する。
表示部13は、LCD(Liquid crystal display)等の表示装置を備え、画像形成装置1の状態や、タッチパネルへの入力操作の内容を示す操作画面等を表示する。
インターフェース14は、外部のコンピューター、他の画像形成装置などとの間でデータの送受信を行う手段であり、例えば、各種シリアルインターフェースのいずれかにより構成される。
スキャナー15は、用紙に形成された画像を読み取り、R(赤)、G(緑)及びB(青)の色成分毎の単色画像データを含む画像データを生成して記憶部11に記憶させる。
画像処理部16は、例えば、ラスタライズ処理部、色変換部、階調補正部、ハーフトーン処理部を備え、記憶部11に記憶された画像データに各種画像処理を施して記憶部11に記憶させる。
画像形成部17は、記憶部11に記憶された画像データに基づき、用紙に画像を形成する。画像形成部17は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)及びK(黒)の色成分に各々対応する4組の露光部171、感光体ドラム172及び現像部173を備えている。また、画像形成部17は、転写体174及び2次転写ローラー175を備えている。
露光部171は、発光素子としてのLD(Laser Diode)を備えている。露光部171は、画像データに基づいてLDを駆動し、帯電する感光体ドラム172上にレーザー光を照射、露光して感光体ドラム172上に静電潜像を形成する。現像部173は、露光された感光体ドラム172上に帯電する現像ローラーにより所定の色(C、M、Y及びKのいずれか)のトナー(色材)を供給して、感光体ドラム172上に形成された静電潜像を現像する。
C、M、Y及びKに対応する4つの感光体ドラム172上に各々C、M、Y及びKのトナーで形成された画像(単色画像)は、各感光体ドラム172から転写体174上に順次重ねられて転写される。これにより、転写体174上にC、M、Y及びKを色成分とするカラー画像が形成される。転写体174は、複数の転写体搬送ローラーに巻き回された無端ベルトであり、各転写体搬送ローラーの回転に従って回転する。
2次転写ローラー175は、転写体174上のカラー画像を、給紙トレイ22又は外部に設けられる給紙装置から給紙された用紙上に転写する。詳しくは、用紙及び転写体174を挟持する2次転写ローラー175に所定の転写電圧が印加されることにより、転写体174上においてカラー画像を形成しているトナーが用紙側に引き寄せられて用紙に転写される。
画像定着部18は、トナーが転写された用紙を加熱及び加圧してトナーを用紙に定着させる定着処理を行う。
図3は、画像定着部18の構成を示す模式図である。画像定着部18は、加圧部材としての加圧ローラー181、定着部材としての弾性ローラー182、定着ベルト183及び芯金184、定着ベルト183を加熱する第1の加熱部であるIHヒーター185、弾性ローラー182を加熱する第2の加熱部であるハロゲンランプヒーター186、定着ニップ荷重変更手段である付勢部材187、芯金184を冷却する冷却手段であるファン188等を備える。画像定着部18及び制御部10により定着装置が構成される。
弾性ローラー182の外周には、図3に示すように定着ベルト183が配置されており、弾性ローラー182は、図示しない軸受部材に回転自在に支持されている。
弾性ローラー182の内部には芯金184が嵌め込まれ、芯金184内部にはハロゲンランプヒーター186が配置されている。また弾性ローラー182は、図3に示すように、熱膨張率の異なる二層の弾性層から構成されており、芯金184に接する内側の弾性層は、外側の弾性層よりも熱膨張率が高い。例えば、内側の弾性層としてスポンジのような発泡させたゴムを用い、外側の弾性層として発泡させないゴムを用いることができる。
また、芯金184は、定着ベルト183の素材より熱膨張率が高い素材で形成されている。例えば、芯金184にはアルミニウムを用い、定着ベルト183にはニッケルを用いることができる。
芯金184内部のハロゲンランプヒーター186は、制御部10による制御下で通電することにより加熱する。弾性ローラー182の近傍には、芯金184の温度を検出する温度検出手段としての第1の温度センサー184aが設けられている。なお第1の温度センサー184aは、芯金184の温度を検出することができれば、一つだけでなく複数設けてもよい。
定着ベルト183は、その近傍にIHヒーター185を備える。IHヒーター185は、制御部10による制御下で通電することにより加熱する。定着ベルト183の近傍には、定着ベルト183の温度を検出する第2の温度センサー183aが設けられている。なお第2の温度センサー183aは、定着ベルト183の温度を検出することができれば、一つだけでなく複数設けてもよい。
弾性ローラー182は、図3(A)に示すように、常温時においては定着ベルト183との間に隙間があり、緩んだ状態に保たれている。そして弾性ローラー182が加熱され、熱膨張すると、図3(B)に示すように、定着ベルト183に密接するように設計されている。
加圧ローラー181は、図3に示すように、ばね等の付勢部材187により、弾性ローラー182へ付勢する。弾性ローラー182は、定着ベルト183を介して、加圧ローラーとの間に用紙を挟持搬送するニップ部を形成する。
また、加圧ローラー181は、制御部10による制御下で図示しないモータ等の回転駆動手段により駆動されて回転し、弾性ローラー182及び定着ベルト183はこれに伴って従動回転する。
弾性ローラー182及び加圧ローラー181は、用紙をニップ部で挟持して、所定の搬送方向に搬送しながら用紙を加熱及び加圧する。これにより、弾性ローラー182及び加圧ローラー181は、用紙上のトナーを溶融させて定着させる。用紙と接触する際の定着ベルト183の温度は、例えば、180℃以上200℃以下の範囲とされる。したがって、IHヒーター185は、定着ベルト183がこの温度となるように定着ベルト183を加熱する。
図4(A)に示すように、芯金184の軸方向の外側には、芯金184を冷却するファン188が設けられている。なお、ファン188は、芯金184を冷却することができれば、一つだけでなく複数設けてもよい。
また図4(B)に示すように、芯金184の外周には、軸方向の全長に亘って形成された溝構造が、均等な間隔をおいて複数施されている。
図1に示すように、搬送部19は、用紙を挟持した状態で回転することで用紙を搬送する用紙搬送ローラーを複数備え、所定の搬送経路で用紙を搬送する。搬送部19は、画像定着部18により定着処理が行われた用紙の表裏を反転させて2次転写ローラー175へ搬送する反転機構191を備えている。画像形成装置1では、用紙の両面に画像を形成する場合に反転機構191による用紙の表裏の反転が行われて両面に画像が形成された後に用紙が排紙トレイ23に排出される。用紙の片面にのみ画像を形成する場合には、反転機構191による用紙の表裏の反転が行われることなく片面に画像が形成された用紙が排紙トレイ23に排出される。
[2.定着装置の動作の説明]
ここで、図5のフローチャートを用いて定着装置の動作を説明する。
図5に示すように、制御部10は、印刷の指示があったかどうかを判断し(ステップS501)、印刷の指示があったと判断した場合(ステップS501:Yes)、制御部10はIHヒーター185に通電して、定着ベルトの加熱を開始する(ステップS502)。
一方、印刷の指示がなかったと判断した場合(ステップS501:No)は、印刷の指示があるまでステップS501の処理を繰り返す。
次に、制御部10は、低圧モードの選択があったかどうかを判断する(ステップS503)。ここで、印刷時にユーザーは、第1のモードである通常モードと、第2のモードである低圧モードを操作部12により選択することにより、定着ニップ幅を変更することが可能となっている。例えば、コピー用紙などの1枚の紙からなる記録材は通常モード下で定着を行うが、封筒のように重ね合わせ部が存在する記録材を定着する際には、低圧モードを選択する。低圧モード下では、制御部10は、通常モード下よりも定着ニップ荷重が小さくなるように付勢部材187の付勢力を制御することで、ニップ幅を小さくする。さらに、制御部10は、加熱制御手段として機能し、弾性ローラー182の加熱量を通常モード下よりも大きくし、熱膨張を増大させることで表面硬度を高くする。
低圧モードが選択されたと判断した場合(ステップS503:Yes)、制御部10は定着ニップ荷重を下げるように付勢部材187の付勢力を制御し(ステップS504)、ハロゲンランプヒーター186を加熱して弾性ローラー182を加熱する(ステップS505)。
低圧モードが選択されなかったと判断した場合(ステップS503:No)、ステップS506へと移行する。
このとき、制御部10は、加熱制御手段として定着ベルト183の表面温度と弾性ローラー182の表面硬度が所定の状態となるように、IHヒーター185及びハロゲンランプヒーター186の点灯比率を制御する。即ち、弾性ローラー182の熱膨張を大きくして表面硬度を高くする場合には、弾性ローラー182を加熱するハロゲンランプヒーター186の点灯を優先し、逆に弾性ローラー182の熱膨張を小さくして表面硬度を低くする場合には、IHヒーター185の点灯を優先する。
例えば、IHヒーター185とハロゲンランプヒーター186の点灯割合を100:0(IHヒーター185は点灯するが、ハロゲンランプヒーター186は点灯しない)〜100:50(ハロゲンランプヒーター186は、IHヒーター185の点灯割合の半分の比率で点灯する)〜100:100(IHヒーター185、ハロゲンランプヒーター186とも同じ比率で点灯する)のように制御してもよいし、又はこれらの間の比率で制御してもよい。
なお、IHヒーター185による定着ベルト183の加熱は、ハロゲンランプヒーター186による弾性ローラー182の加熱の有無に係らず、単独で定着ベルト183をトナー融解温度まで上昇させられる設計となっている。
また、加熱制御手段としての制御部10よって、ハロゲンランプヒーター186の加熱量は、芯金184の温度を検出する第1の温度センサー184aによる検出温度に基づいて制御されている。
制御部10は、第2の温度センサー183aによる定着ベルト183の検出温度に基づき定着ベルト183が所定の温度に達したかどうかを判断し(ステップS506)、所定の温度に達していない判断した場合は(ステップS506:No)、ステップS506の処理を繰り返すが、所定の温度に達したと判断した場合(ステップS506:Yes)、加圧ローラー181が回転しているかどうかを判断する(ステップS507)。加圧ローラー181が回転していると判断した場合(ステップS507:Yes)、回転速度をプリント時の回転速度に変更し(ステップS508)、用紙を定着ニップ部に通紙させる(ステップS510)。加圧ローラー181が回転していないと判断した場合(ステップS507:No)、プリント時の回転速度で回転させ(ステップS509)、用紙を定着ニップ部に通紙させる(ステップS510)。
次に、制御部10は、通紙された用紙が最終ページであるかどうかを判断し(ステップS511)、最終ページであると判断した場合(ステップS511:Yes)、弾性ローラー182の加熱を停止し(ステップS512)、定着ベルト183の加熱を停止し(ステップS513)、加圧ローラー181の回転を停止する(ステップS514)。なお、このステップS512及びステップS513は順不同で、又は同時に行うことが可能である。
最終ページではないと判断した場合(ステップS511:No)、ステップS511の処理を繰り返す。
以上のように最終ページまで印刷を終えた後、続けて別の用紙に印刷を行う際に、弾性ローラー182を冷却して表面硬度を低くする場合がある。制御部10は弾性ローラー182の冷却指示があるかどうかを判断し(ステップS515)、冷却指示がなかったと判断した場合(ステップS515:No)には印刷を終了するが、冷却指示があったと判断した場合(ステップS515:Yes)、冷却制御手段として機能し、ファン188を作動させて芯金184を冷却する(ステップS516)。
次に、制御部10は、弾性ローラー182が所定の温度まで冷却されたかどうかを判断し(ステップS517)、所定の温度まで冷却されたと判断した場合(ステップS517:Yes)、ファン188の作動を停止させ(ステップS518)、印刷を終了する。
所定の温度まで冷却されていないと判断した場合(ステップS517:No)、ステップS517の処理を繰り返す。
以上のように、本実施形態に係る定着装置によれば、定着ベルト183を加熱するIHヒーター(第1の加熱部)185の他に、弾性ローラー182の内部に、弾性ローラー182の熱膨張を制御するためのハロゲンランプヒーター(第2の加熱部)186を設けたことで芯金184付近の弾性層を熱膨張させることができ、その結果、外部からの加熱のみの場合よりも弾性ローラー182の表面硬度を短時間で大きく変化させることが可能である。これにより、弾性ローラー182の蓄熱状態が安定しないことによるニップ幅の変動を回避し、封筒通紙時のシワやズレ等のニップ幅の変動に起因した不具合を抑制することができる。
また、ユーザーは通常モードと低圧モードを選択することができるため、記録材の種類に応じた加熱定着が可能である。
また、本実施形態に係る定着装置によれば、ハロゲンランプヒーター186による弾性ローラー182の加熱の有無に係らず、IHヒーター185による加熱のみで、定着ベルト183をトナー融解温度まで上昇させられる設計となっている。即ち、IHヒーター185とハロゲンランプヒーター186の併用、又はIHヒーター185のみの使用で、トナーを加熱定着する。
ここで制御部10は、弾性ローラー182の表面硬度を変化させる場合、定着ベルト183の表面温度と弾性ローラー182の表面硬度が所定の状態となるように、IHヒーター185に対するハロゲンランプヒーター186の点灯比率を制御することができる。
これにより、定着ベルト183の温度と弾性ローラー182の表面硬度を、それぞれ所定の状態となるように独立に制御できる。
また、本実施形態に係る定着装置によれば、制御部10は、芯金184の温度を検出する第1の温度センサー184aの検出温度に基づいて、ハロゲンランプヒーター186の加熱量を制御している。これにより、例えばハロゲンランプヒーター186へ投入する電圧が変動した際にも、芯金の温度が一定となるように制御することが可能となる。
また、本実施形態に係る定着装置によれば、芯金184の熱膨張率を定着ベルト183の熱膨張率よりも大きくしている。これにより、芯金184も加熱により熱膨張させられるため、芯金184の外径も大きくできることから、弾性ローラー182の表面硬度変化を効率的に実現できる。
また、本実施形態に係る定着装置においては、弾性ローラー182は、芯金184の上に熱膨張率の高い弾性層を形成し、その上に熱膨張率の低い弾性層を形成する構成となっている。加熱によって内側の弾性体が大きく熱膨張することから、効率的に弾性ローラー182の熱膨張を制御できる。
また、本実施形態に係る定着装置においては、定着ベルト183を加熱する第1の加熱部はIHヒーター185である。これにより図3のように定着ベルト183に非接触な状態でも加熱可能となり、加熱部を接触して加熱する場合よりも加熱される面積を広く確保することができるため、効率よく定着ベルト183を加熱できる。
また、弾性ローラー182を加熱する第2の加熱部はハロゲンランプヒーター186であるため、芯金184を均一に加熱することができる。
また、本実施形態に係る定着装置においては、一軸張架の定着部材を用いた。一軸張架の定着部材は、加熱ローラー等を必要とする二軸張架の定着部材等に比べ空間を必要とせず、画像形成装置全体としてのコンパクト化を図ることができる。
また、本実施形態に係る定着装置においては、加圧ローラー181は駆動回転し、弾性ローラー181及び定着ベルト183は従動回転する。加熱された芯金184付近に熱膨張率の高い弾性ローラー182を設置すると、弾性ローラー182の強度が低下することから、これを駆動回転とすると破損の恐れがある。よって、これを従動回転とすることで、破損を抑制することができる。
また、本実施形態に係る定着装置においては、印刷終了後に続けて異なる用紙の印刷を行う際に、弾性ローラー182の表面硬度を低くする場合があるが、この時、制御部10は定着ローラー181の軸方向の外側に設置したファン188を作動させて、芯金184を冷却する。弾性ローラー182内部の芯金184を集中的に冷却することで、短時間で効率よく弾性ローラー182の熱膨張を低下させることができる。
また、芯金184には軸方向に溝構造が複数形成されている。これにより芯金内部の表面積を増加させるとともに、冷却風の通りがよくなり、冷却効率が向上する。
[3.他の実施形態]
上記実施の形態は本発明の好適な一例であり、これに限定されない。本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態において、弾性ローラー182を異なる熱膨張率を有する二層の弾性層からなる弾性体としたが、これに限らず、一層または三層以上からなる弾性層としてもよい。
また、上記実施形態においては、第1の加熱部としてIHヒーター185を用いたが、これに限らず、例えば面状発熱体などを用いることも可能である。
また、上記実施形態においては、一軸張架の定着部材用いたが、これに限らず定着ベルト183内部に、定着ローラー181とは別に加熱ローラーを設けた二軸張架の定着部材でも実施可能である。この場合、定着ベルト183の加熱はIHヒーター185ではなく、加熱ローラー内部に配置されたハロゲンランプヒーター等にて行うことも可能である。
また、上記実施形態においては、制御部10は第1の温度センサー184aによって検出された芯金184の温度に基づいて、ハロゲンランプヒーター186の加熱量を制御する構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、制御部10は芯金184の温度によらず、一定の電力を投入する設定としてもよい。この構成では、温度検出手段を省略することができるため、より簡易な構成となる。
また、IHヒーター185及びハロゲンランプヒーター186の点灯比率の設定は、封筒通紙時のニップ幅変更に限らず、用紙の種類や状況に応じて変更可能である。この点灯比率はユーザーが自由に設定できるようにしてもよく、例えば、弾性ローラー182のニップ幅を変化させることにより、厚紙通紙時に発生しやすいヒートカール現象や、薄紙通紙時に定着ローラーへの用紙の巻き付きなどを抑制することができる。
また、上記実施形態においては、芯金184の冷却手段として定着ローラー181の近傍に設置したファン188を用いたが、この他に、例えば放熱板やヒートパイプ等を用いてもよい。放熱板は芯金184の軸方向の外側に設置し、この放熱板に対して冷却風を吹き付けることで、芯金184を効率的に冷却できる。ヒートパイプは芯金184の内部に挿入し、芯金184の内側から冷却できる。
また、上記実施形態においては、芯金184の外周には、軸方向の全長に亘って形成された溝構造が、均等な間隔をおいて複数施されているが、この構造に限定されず、例えば芯金184の内部に、軸方向の全長に亘って複数の空孔を設けてもよい。
その他、画像形成装置を構成する各装置の細部構成及び各装置の細部動作に関しても、本発明の主旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
1 画像形成装置
10 制御部(加熱制御手段、冷却制御手段)
11 記憶部
12 操作部
13 表示部
14 インターフェース
15 スキャナー
16 画像処理部
17 画像形成部
18 画像定着部
181 加圧ローラー
182 弾性ローラー
183 定着ベルト
184 芯金
184a 第1の温度センサー(温度検出手段)
185 IHヒーター(第1の加熱部)
186 ハロゲンランプヒーター(第2の加熱部)
187 付勢部材(定着ニップ荷重変更手段)
188 ファン(冷却手段)
19 搬送部
22 給紙トレイ
23 排紙トレイ
S 記録材

Claims (10)

  1. 用紙に形成されたトナー像を加熱する無端状の定着ベルトと、
    前記定着ベルトの内側に配置された弾性ローラーと、
    前記定着ベルトを介して前記弾性ローラーに前記用紙を圧接させる加圧ローラーと、
    前記弾性ローラーの外側に配置され、前記定着ベルトを加熱する第1の加熱部と、
    前記弾性ローラーの内側に配置され、前記弾性ローラーを加熱する第2の加熱部と、
    前記第2の加熱部の加熱量を制御することにより、前記弾性ローラーの熱膨張を制御する加熱制御手段と、
    前記弾性ローラーと前記加圧ローラーが形成するニップ部の荷重を変更する定着ニップ荷重変更手段を備え、
    一枚の紙からなる用紙の印刷時に対応する第1のモードと、用紙が重ね合わされた重ね合わせ部を有する用紙の印刷時に対応する第2のモードと、を有し、
    前記定着ニップ荷重変更手段は、前記第2のモード時に、前記ニップ部の荷重を前記第1のモード時の荷重よりも小さくし、
    前記加熱制御手段は、前記第2のモード時に、前記第2の加熱部による前記弾性ローラーの加熱量を前記第1のモード時の加熱量よりも増加させるように制御することを特徴とする定着装置。
  2. 前記加熱制御手段は、前記弾性ローラーの熱膨張が所定の状態となるように、前記第1の加熱部と前記第2の加熱部との点灯比率を制御することを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 前記弾性ローラーの内部に配置された芯金と、
    前記芯金の温度を検出する温度検出手段と、を備え、
    前記加熱制御手段は、前記温度検出手段による前記芯金の検出温度に基づき、前記第2の加熱部の加熱量を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記芯金の熱膨張率は前記定着ベルトの熱膨張率よりも高いことを特徴とする請求項記載の定着装置。
  5. 前記弾性ローラーは、前記芯金の外周に設けられた第1弾性層と、該第1弾性層の外周に前記第1弾性層よりも熱膨張率の低い第2弾性層と、を有することを特徴とする請求項又はに記載の定着装置。
  6. 前記芯金を冷却する冷却手段と、
    前記冷却手段の作動を制御する冷却制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項からの何れか一項に記載の定着装置。
  7. 前記冷却手段は、前記弾性ローラーの内部の芯金に冷却風を送風する送風部を備え、
    前記芯金は、内部に該芯金の軸方向に沿って形成された溝構造を有することを特徴とする請求項記載の定着装置。
  8. 前記第1の加熱部は、インバーターヒーターからなり、
    前記第2の加熱部は、ランプヒーターからなる
    ことを特徴とする請求項1からの何れか一項に記載の定着装置。
  9. 前記加圧ローラーは駆動回転し、
    前記弾性ローラーは従動回転することを特徴とする請求項1からのいずれか一項記載の定着装置。
  10. 用紙にトナー像を形成する画像形成部と、
    トナー像が形成された用紙を、加熱圧接してトナー像を用紙に定着させる請求項1からのいずれか一項に記載の定着装置と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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