JP2022054846A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着部の回転体の径が回転位相に応じて変動する場合であっても、記録媒体のループ量を安定させ、画像不良の発生を抑制すること。【解決手段】画像形成装置201は、レジローラ240より搬送方向の上流側に定着ローラ220aの円周長さの整数倍の距離LAだけ遡った位置に、シートPの搬送方向の後端が到達した際に、定着部201Eの搬送速度を一定速度に維持すると共にシートPのループ量を減少させる。【選択図】図7

Description

本発明は、複写機、プリンタ又はファクシミリ等の電子写真方式を用いた画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式を用いた画像形成装置においては、像担持体に形成されたトナー像を転写部によりシートに転写し、トナー像が転写されたシートを搬送ガイドを経由して定着部のニップ部に導く。このような画像形成装置では、シートが定着部と転写部との双方に挟持された状態で搬送される場合がある。この場合において、定着部の定着ローラの円周長又は摩擦係数は個体差、経年又は熱膨張等によって変化するため、シートが定着部に引っ張られて画像不良を発生するおそれがある。
これに対して、特許文献1は、転写部と定着装置の定着ニップ部との間においてシートにループと呼ばれるたわみを形成し、形成されたループの量を検知してループの量を所定量に維持するループ制御を行う画像形成装置を開示している。特許文献1によれば、転写部と定着ニップ部との間においてシートにループを形成することにより、定着装置がシートを引っ張ることによる画像不良の発生を未然に防止することができる。
しかしながら、特許文献1においては、転写部と定着ニップ部との間においてシートにループを形成することにより、シートの搬送方向に曲げ反力を発生する。このような曲げ反力は、搬送されるシートの後端が転写部を通過した際に急激に解放されるため、しばしば画像不良の原因となる。
例えば、定着ニップ部と転写部との間においてシートにループが形成された状態でシートの後端が転写部を通過した際に、シートを転写ベルトに押さえ付ける静電吸着力が失われる。これにより、シートの後端が転写部を通過した際に、シートの曲げ反力が一気に開放され、シートの後端が跳ね上がるいわゆる後端ハネを生じる。このような後端ハネはシートに転写されたトナー像を乱すさまざまな要因になるが、特に後端ハネによって生じる剥離放電に起因して画像が乱れる。
また、シートのループは、定着ニップ部と転写部との間のみならず、転写部と転写部より搬送路の上流に位置するレジローラとの間にも発生する。この場合には、シートの後端がレジローラを通過した際に、定着部と転写部との間で発生する曲げ反力と、転写部とレジローラとの間で発生する曲げ反力と、の力の拮抗が崩れる。これにより、シートと転写部との間で瞬間的に滑りが発生するため、画像スジ等の画像不良の原因となる。
これに対して、特許文献2は、シートのループ生成に伴う曲げ反力に起因する画像不良を未然に防止するために、シートの後端が転写部を通過する前に、シートのループ量が減少するように定着部の搬送速度を減じる画像形成装置を開示している。ここで、シートのループ量が減少するように定着部の搬送速度を減じる区間では、簡易な構成でシートのループ量を検知することは困難である。従って、特許文献2においては、シートのループ量が減少するように定着部の搬送速度を減じる区間において、ループ量の検知結果に基づいて定着部の搬送速度を変更せずに、定着部の定着ローラの回転数を一定にして定着部の搬送速度を一定にしている。
特開平10-97154号公報 特開2003-241453号公報
しかしながら、特許文献2においては、定着ローラの部品公差又は温度ムラ等によって定着ローラの径が回転位相に応じて変動するために、定着ローラが一周する間に搬送速度が変動する。
この際に、シートのループ量の検知結果より定着部の搬送速度を制御してループ量を所定量に維持する区間では、定着ローラの回転数を制御して搬送速度の変動の影響をキャンセルしているため、定着ローラの回転位相に応じた径の変動の影響を受けない。
一方、定着ローラの回転数を一定にする場合には、定着ローラの回転位相に応じた径の変動に伴って搬送速度が変動し、これに伴ってシートのループ量が周期的に変動する。従って、シートのループ量が減少するように定着部の搬送速度を減じる区間においては、定着ローラの回転数を一定にしているため、シートのループ量の減少量が定着ローラの回転位相に応じて変動する。その結果、従来においては、シートの後端が転写部より搬送路の上流のレジローラ等の搬送ローラを通過するタイミングで、定着装置と転写部との間のシートのループ量が過剰又は不足の状態となり、画像不良を発生するおそれがあるという課題を有する。
本発明の目的は、定着部の回転体の径が回転位相に応じて変動する場合であっても、記録媒体のループ量を安定させることができ、画像不良の発生を抑制することができる画像形成装置を提供することである。
本発明の画像形成装置は、像担持体に形成された静電潜像を現像することによって得られる現像剤像を記録媒体に転写しながら記録媒体を搬送する転写手段と、前記転写手段よりも記録媒体の搬送方向の上流側に設けられて記録媒体を前記転写手段に搬送する搬送手段と、加熱回転体と、前記加熱回転体と共に定着ニップ部を形成する加圧回転体と、を備え、前記転写手段により記録媒体に転写された前記現像剤像を前記定着ニップ部において加熱して記録媒体に溶融定着させながら記録媒体を搬送する定着手段と、前記転写手段と前記定着手段との間で記録媒体にループを生じるように前記定着手段の搬送速度を制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記搬送手段より前記搬送方向の上流側に前記加圧回転体の円周長さの整数倍の距離だけ遡った位置に、記録媒体の搬送方向の後端が到達した際に、前記搬送速度を一定速度に維持すると共に前記ループのループ量を減少させる、ことを特徴とする。
本発明によれば、定着部の回転体の径が回転位相に応じて変動する場合であっても、記録媒体のループ量を安定させることができ、画像不良の発生を抑制することができる。
本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の模式図である。 本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の一部を拡大した模式図である。 本発明の実施の形態1に係る画像形成処理の前半を示すフロー図である。 本発明の実施の形態1に係る画像形成処理の後半を示すフロー図である。 本発明の実施の形態1に係る画像形成装置におけるシートのループ量の推移を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る画像形成装置におけるシートのループ量を制御する区間のシートのループ量の推移を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る画像形成装置におけるループ量減少処理の開始時のシートの状態を示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係る画像形成装置におけるループ量を減少する区間の長さを変化させた際のループ量の変動を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る画像形成装置の一部を拡大した模式図である。
以下、実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
以下、図面を適宜参照して、本発明の実施の形態に係る画像形成装置につき、詳細に説明する。
<画像形成装置の構成>
本発明の実施の形態1に係る画像形成装置201の構成について、図1及び図2を参照しながら、詳細に説明する。
画像形成装置201は、ホスト装置501から出力される印刷画像データに対応したフルカラー又は単色の画像を記録媒体であるシートPに形成し、画像を形成したシートPを出力する。画像形成装置201は、ここでは電子写真プロセスを利用したタンデム方式及び中間転写式のレーザービームプリンタを例示する。
具体的には、画像形成装置201は、装置本体201Aと、画像形成部201Bと、両面反転部201Fと、画像読取装置202と、シート給送装置230と、を有している。また、画像形成装置201は、制御部400と、ROM401と、RAM402と、ドライバ403と、操作部502と、露光モータM1と、搬送モータM2と、作像モータM3と、定着モータM4と、排紙モータM5と、を有している。更に、画像形成装置201は、レジセンサS1と、ループセンサS2と、排紙センサS3と、を有している。画像読取装置202と装置本体201Aとの間には、シートP排出用の排出空間Sが形成されている。
装置本体201Aは、画像形成部201B等を収納している。
画像形成部201Bは、シートPに画像を形成する。画像形成部201Bは、ここでは4ドラムフルカラー方式を例示する。なお、画像形成部201Bの構成の詳細については後述する。
両面反転部201Fには、一面に画像が形成されたシートPを再び画像形成部201Bに搬送する再搬送通路Rが設けられている。
画像読取装置202は、装置本体201Aの上方に略水平に設置されている。
シート給送装置230は、レジローラ240にシートPを給送する。シート給送装置230は、給送カセット1と、ピックアップローラ2と、フィードローラ3と、リタードローラ4と、を備えている。
給送カセット1は、シートPを収納している。
ピックアップローラ2は、給送カセット1に収納されているシートPをフィードローラ3及びリタードローラ4に向けて送り出す。
フィードローラ3及びリタードローラ4は、ピックアップローラ2から送り出されたシートPを分離してレジローラ240に給送する。
制御部400は、ホスト装置501が接続されたCPU等である。制御部400は、ホスト装置501又は操作部502との間で情報の授受を行う。制御部400は、ROM401に記憶されているプログラムを実行することにより、画像形成装置201の画像形成動作を含む各動作を統括して制御し、各種プロセス機器への信号処理及びシーケンス制御等を行うと共に、後述の画像形成処理を実行する。ここで、ホスト装置501は、パソコン、イメージスキャナー又はファクシミリ等である。
ROM401は、制御部400が実行するプログラムを予め記憶している。ROM401は、シートPのサイズ及び種類、画像形成色モード、片面印刷若しくは両面印刷の画像形成モード、選択的に画像形成条件を導くために使用される制御条件テーブル、及び画像形成モードに応じた各モータの回転数等の制御条件を記憶している。
RAM402は、制御部400が実行するプログラムの変数、様々な制御に用いる変数、ROM401に記憶されている制御条件の中の変更される条件、演算値、及び状況に応じて書き換え可能な設定値を記憶する。
ドライバ403は、制御部400の制御により、回転速度が目標速度となるように露光モータM1、搬送モータM2、作像モータM3、定着モータM4又は排紙モータM5に流れる電流値(PWM信号)を制御する。
操作部502は、ユーザの操作によって入力された情報を制御部400に出力する。
露光モータM1は、主に潜像を作成するモータであり、ドライバ403の制御によって回転駆動する。
搬送モータM2は、主にシートPの搬送を行うモータであり、ドライバ403の制御によって回転駆動する。搬送モータM2は、何れも図示しない駆動伝達のギア列及び電磁クラッチ等を用いて、タイミングを計って画像形成部201BにおいてシートPを給紙若しくは搬送するための各ローラを回転させる。
作像モータM3は、主に画像を形成し、画像形成部201Bにおける作像を担うモータであり、極めて高い精度の一定速度でトナー像を作成して搬送するようにドライバ403の制御によって回転駆動する。
定着モータM4は、ドライバ403の制御によって回転駆動して、主に後述の定着部201Eの定着ニップ部によりシートPを搬送させる。
排紙モータM5は、ドライバ403の制御によって回転駆動して、主に画像形成部201Bから排出空間SへシートPを排出し、又はシートPを再搬送通路Rへスイッチバック搬送する。
レジセンサS1は、シート給送装置230より給送されるシートPの搬送方向(以下、単に「搬送方向」と記載する)の先端を検出して、検出結果を制御部400に出力する。
ループセンサS2は、画像形成部201Bにおいて搬送されるシートPのループ量に応じた遮光の有無を検出するフォトインタラプタであり、遮光の有無に応じた信号を制御部400に出力する。
排紙センサS3は、シートPの排出を検出して、検出結果を制御部400に出力する。
<画像形成部の構成>
本発明の実施の形態1に係る画像形成部201Bの構成について、図1から図3を参照しながら、詳細に説明する。
画像形成部201Bは、レーザースキャナ210と、プロセスカートリッジ211と、トナーカートリッジ215と、転写ベルト216と、駆動ローラ216aと、テンションローラ216bと、を有している。また、画像形成部201Bは、2次転写ローラ217と、1次転写ローラ219と、定着ローラ220aと、加熱ローラ220bと、を有している。更に、画像形成部201Bは、反転ローラ対222と、積載部223と、第1排出ローラ対225aと、第2排出ローラ対225bと、レジローラ240と、ループ検出部300と、を有している。
ここで、プロセスカートリッジ211及び1次転写ローラ219は、1次転写部201Cを構成している。駆動ローラ216a及び2次転写ローラ217は、プロセスカートリッジ211の上方に配されている2次転写部201Dを構成している。定着ローラ220a及び加熱ローラ220bは、2次転写ローラ217の上部に配置されている定着部201Eを構成している。
2次転写部201Dと定着部201Eとの間には、ローラ及びベルト等のシートPの搬送を行う機構が設けられていない。従って、2次転写部201Dと定着部201Eとは、使用可能なシートPのうちの搬送方向の長さが最短のシートPの搬送方向の長さよりも短い距離となるように配置されている。
レーザースキャナ210は、何れも図示しないイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の各色に対応して設けられる半導体レーザーと、角面体ポリゴンミラーと、を備えている。
半導体レーザーは、画像読取装置202より伝送されたイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの各色に対応した画像データに基づいてそれぞれ点灯して、レーザー光を出射する。角面体ポリゴンミラーは、露光モータM1が回転駆動することによって駆動して、各半導体レーザーから照射されたレーザー光を偏向走査して各プロセスカートリッジ211の感光体ドラム212上に静電潜像を作成する。なお、画像形成部201Bは、レーザースキャナ210に代えてLED点灯制御等を行う露光装置を用いても良い。
プロセスカートリッジ211は、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの4色のトナー画像を形成するために4つ設けられている。プロセスカートリッジ211の各々は、感光体ドラム212と、帯電器213と、現像器214と、を備えている。
感光体ドラム212は、作像モータM3が回転駆動することによって回転する像担持体である。感光体ドラム212は、帯電器213によって表面が所定の極性及び電位に一様に帯電される。感光体ドラム212には、レーザースキャナ210から照射されるレーザーによって、一様に帯電された表面が順次露光されることにより静電潜像が形成されると共に、現像器214によって静電潜像が現像されて現像剤像としてのトナー像が形成される。
帯電器213は、感光体ドラム212の表面を所定の極性及び電位に一様に帯電させる。
現像器214は、作像モータM3が回転駆動することによって駆動してイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの4色のトナーを感光体ドラム212に供給する図示しない現像剤搬送スクリューを備えている。現像器214は、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの4色のトナー、又は単色のトナーにより感光体ドラム212の表面に形成された静電潜像を現像して、感光体ドラム212の表面にトナー像を形成する。
トナーカートリッジ215は、各プロセスカートリッジ211の現像器214の各々にイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの4色のトナーを各々供給する。
転写ベルト216は、駆動ローラ216a及びテンションローラ216bに巻き掛けられている。
駆動ローラ216aは、作像モータM3が回転駆動することによって回転して、転写ベルト216を図1の矢印の方向に回転駆動させる。
テンションローラ216bは、転写ベルト216を図1の矢印の方向に回転駆動させる。
2次転写ローラ217は、駆動ローラ216aと対向する位置に設けられ、作像モータM3が回転駆動することによって回転して、レジローラ240から搬送されてくるシートPを定着部201Eに向けて搬送する。2次転写ローラ217は、駆動ローラ216aと共に転写ベルト216及びシートPを挟持して、転写ベルト216上に転写されたトナー像をシートPに転写する。
1次転写ローラ219は、転写ベルト216の内側に設けられ、感光体ドラム212に対向した位置で転写ベルト216に当接している。1次転写ローラ219は、作像モータM3が回転駆動することによって回転する。1次転写ローラ219は、感光体ドラム212と共に転写ベルト216を挟持して、感光体ドラム212に形成されたトナー像を転写ベルト216に転写する。
加圧回転体としての定着ローラ220aは、定着モータM4が回転駆動することによって回転して、2次転写部201Dより搬送されてくるシートPを、加熱ローラ220bとの間で挟持して搬送する定着ニップ部を形成している。
加熱回転体としての加熱ローラ220bは、2次転写部201DによりシートPに転写されたトナー像を定着ニップ部において加熱してシートPに溶融定着させる。
反転ローラ対222は、正逆転可能なローラである。反転ローラ対222は、排紙モータM5が回転駆動することによって回転する。
積載部223は、排出空間Sの底面に突出して、第1排出ローラ対225a又は第2排出ローラ対225bによって排出されるシートPを順次積載する。
第1排出ローラ対225aは、排紙モータM5が回転駆動することによって回転して、定着部201Eより搬送されてくるシートPを積載部223に排出する。
第2排出ローラ対225bは、排紙モータM5が回転駆動することによって回転して、定着部201Eより搬送されてくるシートPを積載部223に排出する。
レジローラ240は、搬送モータM2によって回転駆動される。レジローラ240は、シート給送装置230より1枚ずつ搬送されるシートPの斜行を補正し、斜行を補正したシートPを2次転写部201Dに向けて搬送する。
ループ検出手段としてのループ検出部300は、図3に示すように、2次転写部201Dと定着部201Eとの間の搬送路に設けられている。ループ検出部300は、シートPのループが浅い状態である図3(b)に示す第1のループ状態Lsと、シートPのループが深い状態である図3(a)に示す第2のループ状態Ldと、を検出する。具体的には、ループ検出部300は、ループセンサフラグ301と、図示しないループセンサフラグバネと、ループセンサS2と、を備えている。
ループセンサフラグ301は、回動可能であり、搬送路に突出している状態を維持するようにループセンサフラグバネによって付勢されている。ループセンサフラグ301は、シート当接部301aと、センサ部301bと、を備えている。シート当接部301aは、2次転写部201Dと定着部201Eとの間で搬送中のシートPと接触するように搬送路に突出しており、シートPが搬送路に沿って作るループ量に応じて回動する。センサ部301bは、シート当接部301aと一体に回動してループセンサS2の検知部を遮光又は非遮光する。
ループセンサS2は、2次転写部201Dと定着部201Eとの間に設けられている。ループセンサS2は、ここではフォトインタラプタを例示する。ループセンサS2は、図3(a)に示すようにセンサ部301bによって遮光された場合にON信号を制御部400に出力し、図3(b)に示すようにセンサ部301bによって遮光されない場合にOFF信号を制御部400に出力する。
なお、ループ検出部300は、フォトインタラプタであるループセンサS2及びループセンサフラグ301によりループを検出する場合に限らず、シートPの搬送状態を直接検出する光学式センサによりループを検出するようにしても良い。
<画像形成装置の動作>
本発明の実施の形態1に係る画像形成装置201の動作について、詳細に説明する。
まず、画像読取装置202は、原稿の画像情報を読み取り、読み取った画像情報を画像処理した後に電気信号に変換して画像形成部201Bのレーザースキャナ210に伝送する。
次に、画像形成部201Bは、帯電器213によって感光体ドラム212の表面を所定の極性及び電位に一様に帯電する。
次に、画像形成部201Bは、画像読取装置202から伝送される電気信号に基づいて、レーザースキャナ210によって感光体ドラム212の表面にレーザーを照射して感光体ドラム212の表面を順次露光する。これにより、各プロセスカートリッジ211の感光体ドラム212には、画像読取装置202で読み取った画像情報に応じた、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの静電潜像が順次形成される。
次に、画像形成部201Bは、現像器214によって感光体ドラム212の静電潜像を各色のトナーで現像してトナー像を形成することにより可視化する。
次に、画像形成部201Bは、1次転写ローラ219に印加した1次転写バイアスにより、各感光体ドラム212の各色のトナー像を転写ベルト216に順次重ね合わせて転写する。これにより、転写ベルト216上にトナー像が形成される。
上記の動作に並行して、シートPは、シート給送装置230によって1枚ずつレジローラ240に搬送され、レジローラ240により斜行が補正される。また、レジセンサS1は、シートPの所定位置への到達を検出する。
斜行が補正されたシートPは、レジローラ240により2次転写部201Dまで搬送され、2次転写部201Dにおいて、2次転写ローラ217に印加した2次転写バイアスにより、転写ベルト216に形成されたトナー像が一括して転写される。
次に、トナー像が転写されたシートPは、定着部201Eに搬送される。定着部201Eに搬送されたシートPには、熱及び圧力を受けることにより、各色のトナーが溶融混色してカラー画像として定着され、又は黒色のトナーが溶融して白黒画像として定着される。
2次転写部201Dと定着部201Eとの間で搬送されるシートPには、2次転写部201Dと定着部201Eとに搬送速度差を設けることによって、2次転写部201Dと定着部201Eとの間においてループと呼ばれるたわみが形成される。なお、このようなループを形成する処理については、後述の画像形成処理において詳細に説明する。
次に、画像が定着されたシートPは、定着部201Eの搬送方向の下流に設けられた第1排出ローラ対225a及び第2排出ローラ対225bによって排出空間Sに排出され、排出空間Sの底面に突出された積載部223に積載される。
なお、シートPの両面に画像を形成する際には、表面に画像が定着されたシートPは、反転ローラ対222により再搬送通路Rに搬送され、再度、画像形成部201Bに搬送されて、上記と同様の動作によって裏面に画像が形成されて排出される。
<画像形成処理>
本発明の実施の形態1に係る画像形成処理について、図3から図9を参照しながら、詳細に説明する。
図4及び図5に示す画像形成処理は、制御部400がホスト装置501から印刷データを取得すると共に、操作部502から制御部400にシートPのサイズ等の画像形成に関する情報が入力されたタイミングで開始される。
まず、制御部400は、取得した印刷データを画像データに変換して、ドライバ403に作像開始指示信号を出力して作像を開始する(S1)。
次に、制御部400は、ドライバ403を介して、ROM401に記憶されている所定の回転速度で露光モータM1、搬送モータM2及び作像モータM3の回転を開始させる(S2)。
次に、制御部400は、定着部201Eの図示しないヒータにより加熱ローラ220bを加熱させる。そして、制御部400は、加熱ローラ220bの表面がROM401に記憶されている制御条件の中の所定の温度に達した際に、ドライバ403に定着加熱スタンバイの指示を出しつつ、ドライバ403を介して、定着モータM4の回転を開始させる(S3)。この際に、制御部400は、定着搬送速度がVmとなるように、ROM401に記憶されている回転数Rmで定着モータM4を回転させる。
また、制御部400は、定着モータM4の回転開始に合わせて、ドライバ403を介して、排紙モータM5の回転を開始させる(S3)。制御部400は、転写ベルト216の速度Vsよりも遅い排紙搬送速度Vex(Vs>Vex)となるように、ROM401に記憶されている回転数Rexで排紙モータM5を回転させる。
次に、制御部400は、定着部201Eが定着加熱スタンバイOK、及び、露光モータM1、搬送モータM2、作像モータM3、定着モータM4及び排紙モータM5が作像開始スタンバイOKであるか否かを判定する(S4)。
制御部400は、定着加熱スタンバイNG又は作像開始スタンバイNGの場合に(S4:No)、ステップS4の処理を繰り返す。
一方、制御部400は、定着加熱スタンバイOK及び作像開始スタンバイOKの場合に(S4:No)、ドライバ403に作像開始信号を出力する(S5)。そして、制御部400は、ドライバ403を介して搬送モータM2を回転駆動させることにより、給送カセット1からシートPを給紙すると共に1枚ずつレジローラ240に搬送し、又は再搬送通路RからシートPをレジローラ240に搬送する。制御部400は、シートPをレジローラ240に送り込んだ後に、ドライバ403を介して一旦搬送モータM2を停止させてシートPをレジローラ240で待機させる。
また、制御部400は、ドライバ403を介して、転写ベルト216が一定の速度Vsで駆動するように作像モータM3を回転駆動させる。また、制御部400は、ドライバ403を介して、各プロセスカートリッジ211において露光開始後の感光体ドラム212の静電潜像の書き込み速度が転写ベルト216の速度Vsと略一致するように露光モータM1を回転駆動させる。なお、感光体ドラム212の静電潜像の書き込み速度は、作像前に転写ベルト216上に図示しない速度安定化制御用パッチの読み取り結果に基づいて、制御部400にて演算されてROM401に記録された条件により設定される。
次に、制御部400は、ドライバ403に露光開始信号を出力する(S6)。これにより、露光モータM1がドライバ403の制御によって回転駆動して、各プロセスカートリッジ211では感光体ドラム212上に静電潜像を作成し始める。そして、制御部400は、感光体ドラム212に形成されたトナー像が転写ベルト216に転写され始めた後に、ドライバ403に再給紙開始指示信号を出力し、ドライバ403を介してレジローラ240を回転駆動させてシートPを搬送し始める。
この際に、制御部400は、転写ベルト216に形成されているトナー像が、レジセンサS1によって検出したシートPに2次転写部201Dにおいて転写可能となるタイミングで再給紙開始指示信号を出力する。これにより、レジローラ240から搬送されるシートPは、2次転写部201Dに到達して2次転写されながら定着部201Eに向かって搬送される。
次に、制御部400は、露光開始信号の出力時から所定時間Tinが経過したか否かを判定する(S7)。ここで、露光開始信号の出力時から所定時間Tinの経過時は、シートPの搬送方向の先端(以下、単に「シートPの先端」と記載する)が2次転写部201Dを通過後且つ定着部201Eの定着ニップ部到達前の時点である。
制御部400は、所定時間Tinが経過していない場合に(S7:No)、ステップS7の処理を繰り返す。
一方、制御部400は、所定時間Tinが経過している場合に(S7:Yes)、定着モータM4の回転数をROM401に記憶されている回転数Rinとなるように変更して変速させて、定着搬送速度を速度Vmから速度Vinに切り替える(S8)。
ここで、速度Vinは、図5に示すように速度Vmよりも遅い速度であると共に、2次転写部201Dと定着部201Eとの間でシートPにループが形成されるように、転写ベルト216の速度Vsより遅くなるように設定されている。シートPにループを形成することによって、シートPが定着部201Eに引っ張られて2次転写画像が乱れないようにすることができる。
また、所定時間Tinは、カラー画像を作像する場合には、以下のように算出される。
(1)イエローの作像を行う(図1において左端の)プロセスカートリッジ211の感光体ドラム212上の露光位置から、1次転写ローラ219との転写ニップ位置(1次転写位置)までの距離をAとする。
(2)上記(1)の転写ニップ位置から、ブラックの作像を行う(図1において右端の)プロセスカートリッジ211の感光体ドラム212上の1次転写ローラ219との転写ニップ位置までの距離をBとする。
(3)ブラックの作像を行うプロセスカートリッジ211の感光体ドラム212上の1次転写ローラ219との転写ニップ位置から、2次転写部201Dの転写位置までの距離をCとする。
(4)2次転写部201Dの転写位置から定着部201Eの定着ニップ部の手前の任意の位置までの距離をDとする。
(5)4つの距離A、B、C及びDを足した距離を、設定されている転写ベルト216の速度Vsで除算することにより所定時間Tinを算出する(Tin=(A+B+C+D)/Vs)。
上記の距離A、距離B及び距離Cは、画像形成装置201の構成で決まる距離であり、ROM401に予め記憶されている。距離D及び転写ベルト216の速度Vsは、必要に応じて変更できるようにRAM402に記憶されている。従って、制御部400は、ROM401に記憶されている距離A、距離B及び距離Cと、RAM402に記憶されている距離D及び転写ベルト216の速度Vsを用いて、所定時間Tinを算出することができる。
次に、制御部400は、露光開始信号の出力時から所定時間Tsが経過したか否かを判定する(S9)。ここで、露光開始信号の出力時から所定時間Tsの経過時は、シートPの先端が定着部201Eを通過し且つシートPの搬送方向の後端(以下、単に「シートPの後端」と記載する)がレジローラ240を通過する前の時点である。
制御部400は、所定時間Ts経過前の場合に(S9:No)、ステップS9の処理を繰り返す。
一方、制御部400は、所定時間Tsを経過している場合に(S9:Yes)、シートPの2次転写部201Dと定着部201Eとの間のループ量を略一定にするために定着搬送速度を選択的に切り替えるループ制御を開始する(S10)。制御部400は、ループ制御において、シートPと当接するループセンサフラグ301の動作に連動して得られるループセンサS2の検出結果に基づいて、定着搬送速度を選択的に切り替えることにより、ループ量が所定の範囲内に収まるように制御する。
なお、ループ制御開始のタイミングは、シートPの先端が定着部201Eに到達する前の設定としても良い。
次に、制御部400は、ループセンサS2から入力されるON信号又はOFF信号に基づいて、ON判定であるか否かを判定する(S11)。
制御部400は、ループセンサS2よりON信号が入力されることによりON判定の場合に(S11:Yes)、図3(a)に示す第2のループ状態Ldであると判定する。そして、制御部400は、ループを解消するためにROM401に記憶されている回転数Rhighで定着モータM4を回転させることにより、定着搬送速度を転写ベルト216の速度Vsより速い速度Vhigh(Vs<Vhigh)に切り替える(S12)。
一方、制御部400は、ループセンサS2よりOFF信号が入力されることによりOFF判定の場合に(S11:No)、シートPのループが減少等して、図3(b)に示すループセンサフラグ301が待機位置に戻る第1のループ状態Lsであると判定する。そして、制御部400は、ループを形成するためにROM401に記憶されている回転数Rlowで定着モータM4を回転させることにより、定着搬送速度を転写ベルト216の速度Vsより遅い速度Vlow(Vs>Vlow)に切り替える(S13)。
次に、制御部400は、露光開始信号の出力時から所定時間Toutが経過したか否かを判定する(S14)。ここで、露光開始信号の出力時から所定時間Toutの経過時は、シートPの後端がレジローラ240を通過する前の時点である。
制御部400は、所定時間Tout経過前の場合に(S14:No)、ステップS10の処理に戻る。
一方、制御部400は、所定時間Toutが経過している場合に(S14:Yes)、定着モータM4の回転数をROM401に記憶されている回転数Routとなるように変更して変速させる。これにより、制御部400は、定着搬送速度を速度Vhigh又は速度Vlowから速度Voutに切り替える(S15)。
速度Voutは、速度Vhighよりも遅い速度且つ転写ベルト216の速度Vsより少し速い速度であり(Vs<Vout<Vhigh)、シートPの2次転写部201Dと定着部201Eとの間のループ量を減少させることができる速度である。速度Voutを転写ベルト216の速度Vsより速くする理由は、シートPの後端がレジローラ240を抜ける際に、シートPの2次転写部201Dと定着部201Eとの間のループ量を所定量より小さくするためである。これにより、シートPの曲げ反力を小さくして2次転写画像が乱されないようにすることができる。
ここで、シートPの2次転写部201Dと定着部201Eとの間のループ量を減少させる区間(以下、「ループ減少区間」と記載する)の長さの決定方法について説明する。
ループ減少区間では、簡易な構成でループ量を検出することが困難であるため、ループ制御を行わず、定着ローラ220aを予めROM401に記憶させた一定の回転数で駆動する。しかしながら、定着ローラ220aは、円周方向において半径が変動するため、一周する間に搬送速度が変動し、これに伴ってシートPのループ量も周期的に変動することになる。
図7において、位相a及び位相bは、ループ減少区間の開始時に定着ニップ部となる定着ローラ220aの回転位相である。位相aは、シートPの後端がレジローラ240を抜けるタイミングで画像スジが発生する回転位相である。また、位相bは、シートPの後端がレジローラ240を抜けるタイミングで画像スジが発生しない回転位相である。
図7に示すように、ループ制御を行うループ制御区間において、ループ量は、搬送起因の変動を抑制するように制御されるため、ループ制御区間の開始時における定着ニップ部となる定着ローラ220aの回転位相に関わらず略一定値になる。一方、ループ減少区間では、ループ減少区間の開始時に定着ニップ部となる定着ローラ220aの回転位相に応じて、搬送速度が変動するためにループ量も変動する。図7の場合には、シートPの後端がレジローラ240を通過するタイミングにおいて、シートPのループ量は位相aよりも位相bの方が大きい。このループ量の差が画像不良の発生の有無の原因となる。
一方、図7に示すように、ループ減少区間の開始時から定着ローラ220aが一周する距離Lr及び二周する距離2Lrでは、位相aのループ量と位相bのループ量とが一致する。この理由は、定着ローラ220aの円周長さは回転位相に関わらず一定だからである。従って、位相aのループ量と位相bのループ量とが一致する定着ローラ220aの円周長さの整数倍の距離をループ減少区間とすることにより、定着ローラ220aの回転位相によるループ量の変動は起こらない。
これより、本実施の形態では、ループ減少区間の長さが定着ローラ220aの円周長さの整数倍となるように定着搬送速度を制御する。これにより、シートPの後端がレジローラ240を抜ける画像不良を発生するタイミングにおけるループ量を安定化させることができ、画像不良の発生を抑制することができる。
このように、ループ減少区間の長さは、シートPを搬送する速度とタイミングとによって決定される。また、所定時間Toutは以下のように決定される。
(1)ユーザによって操作部502に予め入力された、又は給送カセット1にセットされた際の給送カセット1の図示しない用紙規制板位置等で検知したシートPの搬送方向の長さをLとする。
(2)2次転写部201Dからレジローラ240までの距離をEとする。
(3)定着部201Eを構成するローラ対のうち、定着モータM4から駆動力を受けて駆動される定着ローラ220aの円周長さをLrとする。
(4)上記の距離A、距離B及び距離Cと、シートPの搬送方向の長さLと、を加算した値から、距離Eと円周長さLrの整数N(Nは1以上の整数)倍の長さとを減算した値を求める。そして、求めた値を設定されている転写ベルト216の速度Vsで除算することにより所定時間Toutを算出する(Tout=(A+B+C+L-E-(N×Lr))/Vs)。
これより、露光開始信号の出力時から所定時間Toutの経過時におけるシートPの後端は、図8に示すように、レジローラ240から、定着ローラ220aの円周長さLrの整数倍の長さLA(LA=N×Lr)だけ上流の位置に有る。このように設定することで、ループ量を減少させる速度Voutで搬送される距離を、定着ローラ220aの円周長さLrの整数倍とすることができる。
なお、図4及び図5に示す画像形成処理において、ループ制御によってループ量を一定値に維持する手段は、ループ検出部300に限らず、搬送距離による予測等でもよい。
図9は、ループ減少区間の長さを変えた際のシートPのループ量の変動を示している。図9において、搬送距離を示す横軸の1.0は、露光開始信号の出力時から所定時間Tout経過時(ループ減少区間の開始時)の位置である0.0から、定着ローラ220aの円周長さLrの整数倍の距離を搬送した位置を示している。
露光開始信号の出力時から所定時間Tout経過時における定着ローラ220aの定着ニップ部となる回転位相ψはシートP毎に変化するため、搬送距離に応じたループ量の変動幅もシートP毎に変動する。
一方、シートPが速度Voutで搬送される距離が定着ローラ220aの円周長さLrの整数倍の場合には、図9に示すように、ループ減少区間の開始時からシートPの後端がレジローラ240を通過するまでのループ巻取り量は回転位相ψに関わらず同じである。ここで、ループ巻取り量とは、ループ量を減少させる量である。従って、回転位相による搬送バラつきを抑えるためには、シートPが速度Voutで搬送される距離を、定着ローラ220aの円周長さLrの整数倍に設定することが好ましい。
ただし、本実施の形態では、画像不良の発生を抑制するループ量の許容変動幅の現実的な効果範囲を、図9に示すように、定着ローラ220aの円周長さLrの整数倍±25%の範囲(N±25%)とする。なお、現実的な効果範囲は、±25%としたが、シートが速度Voutで搬送される距離をローラ周長Lrの整数倍に近づけることができれば、本実施の形態の範囲に限定されるものではない。
図5に戻って、次に、制御部400は、露光開始信号の出力時から所定時間Tout2が経過したか否かを判定する(S16)。ここで、露光開始信号の出力時から所定時間Tout2の経過時は、シートPの後端がレジローラ240を通過した後且つ2次転写部201Dを通過する前の時点である。
制御部400は、所定時間Tout2経過前の場合に(S16:No)、ステップS16の処理を繰り返す。
一方、制御部400は、所定時間Tout2が経過している場合に(S16:Yes)、定着モータM4の回転数をROM401に記憶されている回転数Rout2となるように変更して変速させる。これにより、制御部400は、定着搬送速度を速度Voutから速度Vout2に切り替える(S17)。
速度Vout2は、転写ベルト216の速度Vsより少し遅い速度であり(Vout2<Vs)、シートPの2次転写部201Dと定着部201Eとの間のループ量を再び増加させることができる速度である。これにより、シートPの後端がレジローラ240を抜けた後にシートPのループ量を増加させることができるので、シートPが定着部201Eに過剰に引っ張られて2次転写画像が乱れないようにすることができる。
ここで、所定時間Tout2は、カラー画像の作像であれば、以下のように算出される。2次転写部201Dからレジローラ240までの距離をEとする。そして、上記の距離A、距離B及び距離Cと、シートPの搬送方向の長さLと、を加算した値から、距離Eを減算した値を、設定されている転写ベルト216の速度Vsで除算して所定時間Tout2を求める(Tout2=(A+B+C+L-E)/Vs)。距離Eは、必要に応じて変更できるようにRAM402に記憶されている。
次に、制御部400は、露光開始信号の出力時から所定時間Tendが経過したか否かを判定する(S18)。ここで、露光開始信号の出力時から所定時間Tendの経過時は、シートPの後端が2次転写部201Dを通過し且つ定着部201Eの定着ニップ部を通過する前の時点である。
制御部400は、所定時間Tend経過前の場合に(S18:No)、ステップS18の処理を繰り返す。
一方、制御部400は、所定時間Tendが経過している場合に(S18:Yes)、定着搬送速度を速度Vmに切り替える(S19)。
次に、制御部400は、作像中であるか否かを判定する(S20)。
制御部400は、作像中である場合に(S20:Yes)、ステップS6の処理に戻る。
一方、制御部400は、作像中ではない場合に(S20:No)、最後に画像を形成したシートPは作像最終シートであると判定して作像を終了する(S21)。作像最終シートPは、第1排出ローラ対225a又は第2排出ローラ対225bによって排出空間Sに排出される。このとき、定着搬送速度は前記定着搬送速度Vmのまま切り替えることなく、排紙センサS3がシートの排出を検知するまで回転する。
次に、制御部400は、ドライバ403を介して、露光モータM1、搬送モータM2、作像モータM3、定着モータM4及び排紙モータM5の回転を停止させ(S22)、画像形成処理を終了する。
本実施の形態では、レジローラ240よりも搬送方向の上流側に定着ローラ220aの円周長さの整数倍の距離だけ遡った位置に、シートPの後端が到達した際に、定着部201Eの搬送速度を一定速度に維持する。また、シートPの後端がレジローラ240よりも搬送方向の上流側に定着ローラ220aの円周長さの整数倍の距離だけ遡った位置に到達する前と比較して、シートPのループ量を減少させる。これにより、定着部201Eの定着ローラ220aの径が回転位相に応じて変動する場合であっても、シートPのループ量を安定させることができ、画像不良の発生を抑制することができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る画像形成装置の構成は図1から図3と同一構成であるため、その説明を省略する。
<画像形成処理>
本発明の実施の形態2に係る画像形成処理について、図10を参照しながら、詳細に説明する。
本実施の形態に係る画像形成処理は、図4及び図5に示す画像形成処理において、露光開始信号の出力時から所定時間Tout2が経過した後のシートPのループ量を増加する区間(以下、「ループ増加区間」と記載する)の設定のみが異なる。従って、本実施の形態では、ループ増加区間以外の説明を省略する。
シートPの後端が2次転写部201Dを通過する際に、定着部201Eと2次転写部201Dとの間のループ量が少な過ぎる場合には、シートPの後端でシートPが転写ベルト216に沿わずに画像不良が発生する。一方、定着部201Eと2次転写部201Dとの間のループ量が大き過ぎる場合には、色ずれ等の画像不良が発生する。このため、ループ増加区間についても搬送距離を安定させる必要がある。
ここで、ループ増加区間では、ループ減少区間と同様に、簡易な構成でループ量を検知することが困難であるため、ループ制御を行わずに、予めROM401に記録されている回転数で定着ローラ220aを回転駆動する。
これより、ループ増加区間の長さを、ループ減少区間と同様に、定着ローラ220aの円周長さの整数倍となるように設定する。ループ増加区間の長さは、シートPを搬送する速度とタイミングとによって決定される。また、この際の所定時間Tout2は以下のように決定される。
(1)定着モータM4から駆動力を受けて駆動される定着ローラ220aの円周長さをLrとする。
(2)上記の距離A、距離B及び距離Cと、シートPの搬送方向の長さLと、を加算した値から、定着ローラ220aの円周長さLrの整数N倍の長さを減算した値を求める。そして、求めた値を設定されている転写ベルト216の速度Vsで除算する(Tout2=(A+B+C+L-(N×Lr))/Vs)。
これより、露光開始信号の出力時から所定時間Tout2の経過時におけるシートPの後端は、図10に示すように、2次転写部201Dよりも定着ローラ220aの円周長さLrの整数倍の長さLB(LB=N×Lr)だけ搬送方向の上流の位置に有る。このように設定することで、ループ量を増加させる速度Vout2で搬送される距離を、定着ローラ220aの円周長さLrの整数倍とすることができるため、画像不良の発生を抑制することができる。
ただし、本実施の形態では、画像不良の発生を抑制するループ量の許容変動幅の現実的な効果範囲を、上記の実施の形態1と同様に、定着ローラ220aの円周長さLrの整数倍±25%の範囲とする。なお、現実的な効果範囲は、±25%としたが、シートが速度Voutで搬送される距離をローラ周長Lrの整数倍に近づけることができれば、本実施の形態の範囲に限定されるものではない。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であることは言うまでもない。
具体的には、上記実施の形態1及び実施の形態2において、搬送モータM2によって定着ローラ220aを回転駆動したが、これに限らず、搬送モータM2によって加熱ローラ220bを回転駆動してもよい。この場合には、ループ量を減少させる速度Vout及びループ量を増加させる速度Vout2で搬送される距離を、加熱ローラ220bの円周長さLrの整数倍とする。
また、上記実施の形態1及び実施の形態2において、レジローラ240と2次転写部201Dとの間に搬送ローラを設けていないが、これに限らず、レジローラ240と2次転写部201Dとの間に搬送手段としての搬送ローラを設けてもよい。この場合には、レジローラ240と2次転写部201Dとの間の搬送ローラより、搬送方向の上流側に定着ローラ220aの円周長さの整数倍の距離だけ遡った位置に、シートPの後端が到達した際に、シートPのループ量を減少させる。
201 画像形成装置
201A 装置本体
201B 画像形成部
201C 1次転写部
201D 2次転写部
201E 定着部
202 画像読取装置
210 レーザースキャナ
211 プロセスカートリッジ
212 感光体ドラム
213 帯電器
214 現像器
215 トナーカートリッジ
216 転写ベルト
217 2次転写ローラ
219 1次転写ローラ
220a 定着ローラ
220b 加熱ローラ
230 シート給送装置
240 レジローラ
300 ループ検出部
301a シート当接部
301b センサ部
400 制御部
401 ROM
402 RAM
403 ドライバ
501 ホスト装置
502 操作部
M1 露光モータ
M2 搬送モータ
M3 作像モータ
M4 定着モータ
M5 排紙モータ
S1 レジセンサ
S2 ループセンサ
S3 排紙センサ

Claims (3)

  1. 像担持体に形成された静電潜像を現像することによって得られる現像剤像を記録媒体に転写しながら記録媒体を搬送する転写手段と、
    前記転写手段よりも記録媒体の搬送方向の上流側に設けられて記録媒体を前記転写手段に搬送する搬送手段と、
    加熱回転体と、前記加熱回転体と共に定着ニップ部を形成する加圧回転体と、を備え、前記転写手段により記録媒体に転写された前記現像剤像を前記定着ニップ部において加熱して記録媒体に溶融定着させながら記録媒体を搬送する定着手段と、
    前記転写手段と前記定着手段との間で記録媒体にループを生じるように前記定着手段の搬送速度を制御する制御手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、
    前記搬送手段より前記搬送方向の上流側に前記加圧回転体の円周長さの整数倍の距離だけ遡った位置に、記録媒体の搬送方向の後端が到達した際に、前記搬送速度を一定速度に維持すると共に前記ループのループ量を減少させる、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記ループ量を検出するループ検出手段を有し、
    前記制御手段は、
    前記後端が前記遡った位置に到達する前において、前記ループ検出手段により検出する前記ループ量の検出結果に基づいて、前記ループ量が所定の範囲内に収まるように前記搬送速度を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記転写手段より前記搬送方向の上流側に前記加圧回転体の円周長さの整数倍の距離だけ遡った位置に前記後端が到達した際に、前記搬送速度を一定速度に維持すると共に前記ループのループ量を増加させる、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
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