JP2009258429A - 画像形成装置 - Google Patents

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聡 長谷川
Masazumi Ito
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Abstract

【課題】転写に供される消費電力を低減可能な画像形成装置を提供すること。
【解決手段】中間転写ベルト21上に一次転写されたトナー像69を、二次転写位置において中間転写ベルト21とこれに圧接される二次転写ローラとの間を通過する用紙S上に二次転写する画像形成装置において、中間転写ベルト21上の1ページ領域60内におけるトナー像69の形成位置に応じて、二次転写ローラに印加される二次転写電圧の供給の開始と停止のタイミングを決め、決められたタイミングで二次転写電圧の供給を開始、停止させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、像担持体上に形成された画像を被転写体に静電転写する画像形成装置に関し、特に転写に要する消費電力の低減を図る技術に関する。
例えば特許文献1には、感光体ドラムなどの像担持体上に形成された静電潜像をトナーで現像し、現像されたトナー像を転写位置において、周回走行する搬送ベルトにより搬送される記録シートなどの被転写材上に静電転写する構成の画像形成装置が開示されている。この画像形成装置では、転写手段としての転写ローラを搬送ベルトの周回路内側にベルト裏面と接触するように配置し、記録用のシートの搬送方向先端(シート先端)が転写位置に到達するタイミングに合わせて転写ローラに転写バイアスを印加すると共に、当該シートの搬送方向後端(シート後端)が転写位置を通過するタイミングに合わせて転写バイアスの印加を停止する制御を行っている。
特開2006−259235号公報
しかしながら、上記特許文献1の画像形成装置では、シート先端が転写位置を通過する直前からシート後端が転写位置を通過するまでの間に亘って転写バイアスが印加され続ける。そのため、例えばシートの後端寄りの一箇所だけに小さな画像が形成されるような場合には、その一箇所を除く領域、すなわち転写すべき画像が存在しない領域であっても転写バイアスが印加されることになり、無駄な電力が消費されるという問題がある。
このような問題は、特許文献1のような感光体ドラムを1つだけ備える構成に限られず、像担持体上の画像を被転写体に静電転写する構成一般、例えば複数の感光体ドラムを列設して、感光体ドラム毎に異なる色のトナー像を作像し、作像された各色のトナー像を、周回走行する中間転写ベルト上に重ね合わせるように各色の一次転写位置で転写した後、中間転写ベルト上に転写された各色トナー像を、搬送されるシート上に二次転写位置で転写する、いわゆるタンデム型のカラー画像形成装置などにも同様に生じ得る。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、転写に供される消費電力を低減可能な画像形成装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、回動する像担持体上にページ単位で画像を形成する画像形成装置であって、前記像担持体上に形成された画像を転写位置で被転写体上に静電転写する転写手段と、前記画像のページ内における前記回動方向の形成位置に応じて、前記転写手段への転写電力の供給タイミングを決める決定手段と、前記決定された供給タイミングで前記転写手段に転写電力を供給する電力供給手段と、を備えることを特徴とする。
ここで、前記転写電力の供給タイミングを決めるとは、転写電力の供給を開始する時期、供給を停止する時期、または両方の時期を決めることを含む意味で用いられる。
このように画像のページ内における回動方向の形成位置に応じて、転写手段への転写電力の供給タイミングを決めるので、形成画像の位置に関わらずページの回動方向先端から後端までの間、転写電力を供給し続ける構成に比べて転写に要する消費電力の低減を図ることができる。
また、前記決定手段は、前記像担持体上に形成された画像の前記回動方向先端が前記転写位置に到達する直前の時点から前記転写手段に電力が供給されるように、前記電力供給の開始タイミングを決めることを特徴とする。
このようにすれば、像担持体上の形成画像の回動方向先端が転写位置に到達する直前まで転写手段への転写電力の供給を停止させることができ、形成画像の位置に関わらず電力を供給する構成よりも消費電力を低減できる。
ここで、前記電力供給手段による転写電力の供給開始時点から電力値が転写に必要な値に立ち上がるまでに要する時間を第1時間としたとき、前記直前の時点は、前記画像の先端が前記転写位置に到達する予定の時点よりも前記第1時間だけ早い時点であることを特徴とする。
このようにすれば、転写電力の立ち上がりにある程度の時間がかかる場合でも形成画像の回動方向先端が丁度、転写位置に到達する時点で転写に必要な電力が転写手段に供給されることになり、良好な転写を行いつつ消費電力を低減することができる。
また、前記決定手段は、前記像担持体上に形成された画像の前記回動方向後端が前記転写位置を通過した直後に前記転写手段への電力供給が停止されるように、前記電力供給の停止タイミングを決めることを特徴とする。
このようにすれば、像担持体上の形成画像の回動方向後端が転写位置を通過した直後から転写電力の供給を停止させることができ、形成画像の位置に関わらず電力を供給する構成よりも消費電力を低減できる。
ここで、前記画像の後端が前記転写手段への電力供給の停止により画像欠損を生じないと想定される位置まで前記転写位置から離れるのに要する時間を第2時間としたとき、前記直後の時点は、前記画像の後端が前記転写位置を通過してから前記第2時間を経過した時点であることを特徴とする。
このようにすれば、転写電力の停止に起因する画像後端の欠損の発生を抑止しつつ消費電力を低減できる。
さらに、前記決定手段は、前記像担持体上に形成された画像の前記回動方向先端が前記転写位置に到達する時期と略同時に前記転写手段に電力が供給され、および/または前記画像の前記回動方向後端が前記転写位置を通過する時期と略同時に前記転写手段への電力供給が停止されるように、前記電力供給のタイミングを決めることを特徴とする。
このようにすれば、形成画像の位置に関わらず電力を供給する構成よりも消費電力を低減できる。
また、画像が形成される複数の感光体と、回動する中間転写体と、前記複数の感光体上に形成された画像を前記各感光体上における一次転写位置で前記中間転写体上に転写する一次転写手段と、シートを搬送する搬送手段と、前記中間転写体上に転写された画像を前記搬送されるシート上に二次転写位置で転写する二次転写手段と、を備え、前記像担持体は、前記中間転写体であり、前記転写位置は、前記二次転写位置であり、前記被転写体は、前記シートであり、前記転写手段は、前記二次転写手段であり、前記決定手段は、前記中間転写体上に転写された画像の、ページ内における搬送方向先端の位置と後端の位置に応じて転写電力の供給開始と停止のタイミングを決めることを特徴とする。
このようにすれば、中間転写体を有するカラー画像形成装置において二次転写に要する消費電力の低減を図れる。
また、回動すると共に、画像が形成される複数の感光体と、回動する中間転写体と、前記複数の感光体のそれぞれに対応して設けられ、当該感光体上に形成された画像を当該感光体上における一次転写位置で前記中間転写体上に転写する一次転写手段と、シートを搬送する搬送手段と、前記中間転写体上に転写された画像を前記搬送されるシート上に二次転写位置で転写する二次転写手段と、を備え、前記像担持体は、前記複数の感光体のそれぞれであり、前記被転写体は、前記中間転写体であり、前記転写手段は、前記複数の一次転写手段のそれぞれであり、前記転写位置は、前記複数の感光体それぞれの一次転写位置であり、前記決定手段は、前記複数の感光体に形成された画像の、ページ内における回動方向先端の位置と後端の位置に応じて、前記複数の一次転写手段への転写電力の供給開始と停止のタイミングを決めることを特徴とする。
このようにすれば、中間転写体を有するカラー画像形成装置において一次転写に要する消費電力の低減を図れる。
ここで、前記電力供給手段は、前記複数の一次転写手段に同時に転写電力を供給し、前記決定手段は、ページ内に存在する全ての画像が前記中間転写体上に転写されたとした場合に、その画像のうち、中間転写ベルト上において当該ページ内で最も回動方向前方側に位置することとなる画像の先端の位置と、最も回動方向後方側に位置することとなる画像の後端の位置に応じて、前記複数の一次転写手段への転写電力の供給開始と停止のタイミングを決めることを特徴とする。
このようにすれば、複数の一次転写手段に同時に転写電力を供給する構成において、一次転写に要する消費電力の低減を図れる。
また、前記電力供給手段は、前記複数の一次転写手段のそれぞれに個別に転写電力を供給し、前記決定手段は、前記感光体毎に、当該感光体上に形成された画像の、ページ内における回動方向先端の位置と後端の位置に応じて、当該感光体に対応する一次転写手段への転写電力の供給開始と停止のタイミングを決めることを特徴とする。
このようにすれば、複数の一次転写手段に個別に転写電力を供給する構成において、一次転写に要する消費電力の低減を図れる。
また、回動すると共に、画像が形成される複数の感光体と、シートを前記複数の感光体のそれぞれの転写位置を順次通過するように搬送する搬送手段と、を備え、前記像担持体は、前記複数の感光体のそれぞれであり、前記被転写体は、搬送されるシートであり、前記転写手段は、前記複数の感光体それぞれに形成された画像を前記複数の感光体のそれぞれの転写位置で前記搬送されるシート上に静電転写し、前記決定手段は、前記感光体毎に、当該感光体上に形成された画像の、ページ内における回動方向先端の位置と後端の位置に応じて転写電力の供給開始と停止のタイミングを決めることを特徴とする。
このようにすれば、複数の像担持体に形成された画像を、搬送されるシート上に順次転写するカラー画像形成装置において転写に要する消費電力の低減を図れる。
さらに、前記転写手段は、前記回動方向に直交する方向に電気的に独立した複数の部分領域に分けられてなり、前記電力供給手段は、前記複数の部分領域のそれぞれに対し個別に転写電力を供給することが可能であり、前記決定手段は、前記画像のページ内における前記回動方向とこれに直交する方向それぞれの形成位置に応じて、前記複数の部分領域それぞれへの転写電力の供給タイミングを決めることを特徴とする。
このようにすれば、転写手段における複数の部分領域のうち、ページ内において画像の形成されていない領域に対応する部分領域がある場合に、その部分領域への転写電力の供給を禁止することができるようになり、転写に要する消費電力のさらなる低減を図れる。
以下、本発明に係る画像形成装置の実施の形態を、タンデム型カラーデジタルプリンタ(以下、単に「プリンタ」という。)を例にして説明する。
<実施の形態1>
(1)プリンタの全体の構成
図1は、プリンタ10の全体の構成を示す図である。
同図に示すように、プリンタ10は、周知の電子写真方式により画像を形成するものであり、画像プロセス部11と、転写部12と、給送部13と、定着部14と、制御部15を備え、ネットワーク(例えばLAN)に接続されて、外部の端末装置(不図示)からの印刷(プリント)ジョブの実行指示を受け付けると、その指示に基づいてイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラック色からなるカラーの画像形成を実行する。以下、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各再現色をY、M、C、Kと表し、各再現色に関連する構成部分の番号にこのY、M、C、Kを添字として付加する。
画像プロセス部11は、Y〜K色のそれぞれに対応する作像部20Y、20M、20C、20Kなどを備えている。
作像部20Y〜20Kは、感光体ドラム1Y〜1K、その周囲に配設された帯電器2Y〜2K、画像書き込み手段の一例としての露光部3Y〜3K、現像器4Y〜4K、感光体ドラムを清掃するためのクリーナ6Y〜6Kなどを備えており、感光体ドラム1Y〜1KにY〜K色のトナー像を作像する。露光部3Yは、内部にレーザダイオードと、レーザダイオードから出射されるレーザビームを偏向して感光体ドラム1Yの表面を主走査方向に露光走査させるためのポリゴンミラーや走査レンズ等を備える。この構成は、他の露光部3M〜3Kについて同様である。
転写部12は、矢印方向に走行駆動される無端状の中間転写ベルト21と、中間転写ベルト21を張架する駆動ローラ22、従動ローラ23と、中間転写ベルト21を挟んで感光体ドラム1Y〜1Kと対向配置される一次転写ローラ5Y〜5Kと、中間転写ベルト21を挟んで駆動ローラ22と対向配置される二次転写ローラ24と、一次転写ローラ5Y〜5Kに一次転写のための電力を供給する一次転写電圧出力部25と、二次転写ローラ24に二次転写のための電力を供給する二次転写電圧出力部26を備える。
給送部13は、記録シートとしての用紙Sを収容する給紙カセット31と、給紙カセット31内の用紙Sを搬送路37上に1枚ずつ繰り出す繰り出しローラ32と、繰り出された用紙Sを搬送する搬送ローラ対33と、用紙Sを二次転写位置241に送り出すタイミングをとるためのタイミングローラ対34などを備えている。
定着部14は、定着ローラと加圧ローラを備え、所定の定着温度で用紙Sを加熱加圧してトナー像を定着させる。
制御部15は、外部の端末装置からの画像信号をページ単位でY〜K色用の画素毎のデジタル信号に変換し、露光部3Y〜3Kのレーザダイオードを駆動させるための駆動信号を生成する。生成された駆動信号により露光部3Y〜3Kのレーザダイオードが駆動されて、レーザビームLが出射され、感光体ドラム1Y〜1Kが露光走査される(画像の書き込み)。この露光走査を受ける前に、感光体ドラム1Y〜1Kは、帯電器2Y〜2Kにより一様に帯電されており、レーザビームLの露光により、感光体ドラム1Y〜1Kに静電潜像が作像される。
各静電潜像は、現像器4Y〜4Kによりトナーで現像される。現像された各色のトナー像は、一次転写ローラ5Y〜5Kと感光体ドラム1Y〜1K間に生じる電界による静電力の作用により中間転写ベルト21上に一次転写される。この際、各色の作像動作は、各色毎に1ページ内における同じ位置の画素が中間転写ベルト21上において同じ位置に位置するようにタイミングをずらして実行される。例えば、1ページ内の同じ位置にY〜K色の画像が存在する場合には、そのY〜K色のトナー像は中間転写ベルト21上の同じ位置に重ね合わせて転写されることになる。この感光体ドラム1Y〜1K上のトナー像が中間転写ベルト21に一次転写される位置を一次転写位置8Y〜8Kという。
中間転写ベルト21上に転写された各色トナー像は、中間転写ベルト21の走行により二次転写位置241に移動する。
上記作像動作のタイミングに合わせて、給送部13からは、タイミングローラ対34を介して用紙Sが搬送されて来ており、その用紙Sは、周回走行する中間転写ベルト21と、これに圧接された二次転写ローラ24の間に挟まれて搬送され、二次転写ローラ24と駆動ローラ22間に生じる電界による静電力の作用により、中間転写ベルト21上の各色トナー像が一括して用紙S上に二次転写される。中間転写ベルト21上の各色トナー像が用紙Sに二次転写される位置を二次転写位置241という。
二次転写位置241を通過した用紙Sは、定着部14に搬送され、ここでトナー像が加熱、加圧されて用紙Sに定着された後、排出ローラ対36を介して排出され、収容トレイ38に収容される。
タイミングローラ対34と二次転写位置241の間であり、搬送路37の近傍の位置には、搬送路37上を搬送される用紙Sを検出するための用紙検出センサ27が配設されている。用紙検出センサ27は、例えば発光部と受光部を有する公知の反射型の光学センサからなり、発光部からの光を搬送路37に向けて照射し、用紙Sが検出位置271に存在するときには、その反射光を受光部で受光して電気信号(第1信号)に変換し、用紙Sが存在しないときには、反射光が受光されずに第2信号に変換して、制御部15に送る。
また、中間転写ベルト21の近傍であり、一次転写位置8Yよりもベルト走行方向上流側の位置には、ベルト基準マーク検出センサ28が配置されている。ベルト基準マーク検出センサ28は、用紙検出センサ27と同様の反射型の光学センサからなり、中間転写ベルト21上の基準マーク281(図3参照)を検出し、その検出信号を制御部15に送る。基準マーク281は、ページ毎にそのページのプリント開始タイミングを決めるためのものであり、予め中間転写ベルト21に印刷等により付されている。
(2)制御部15の構成
図2は、制御部15の構成を示すブロック図である。
同図に示すように、制御部15は、主な構成要素としてCPU51、通信インターフェース(I/F)部52、画像処理部53、画像メモリ54、レーザダイオード駆動部55、ROM56およびタイマー57などを備える。
通信I/F部52は、LANカード、LANボードといったLANに接続するためのインターフェースであり、外部からのプリントジョブのデータを受信して、受信したデータを画像処理部53に送る。
画像処理部53は、通信I/F部52からのプリントジョブのデータをページ単位でY〜Kの再現色の画像データに変換して、画像メモリ54に出力し、この画像データを再現色ごとに格納させる。
レーザダイオード駆動部55は、ページ単位で各色の画像データを画像メモリ54から読み出して、露光部3Y〜3Kのレーザダイオードを駆動する。
ROM56には、画像形成動作に関する制御プログラムおよび後述の二次転写電圧供給制御プログラムなどが格納されている。
CPU51は、ROM56から必要なプログラムを読み出して、画像プロセス部11、転写部12、給送部13などの動作をタイミングを取りながら統一的に制御して円滑なプリント動作を実行させる。また、用紙検出センサ27からの検出信号を受信し、受信した信号が第2信号から第1信号に切り換わった時点を用紙の搬送方向先端(用紙先端)が検出位置271を通過した時点と検出する。さらに、ベルト基準マーク検出センサ28からの基準マーク281の検出信号を受信してから所定時間経過後に、プリントすべきページの作像動作を開始させる。
また、二次転写電圧供給制御では、ページ毎にそのページ内に含まれる画像の副走査方向における位置に応じて二次転写電力の供給の開始および停止タイミングを決め、決められた開始タイミングになると二次転写電圧出力部26に指示して二次転写ローラ24への二次転写電力の供給を行わせ、決められた停止タイミングになると供給を停止させる。
図3は、二次転写電圧の供給タイミングを説明するための模式図であり、(a)は、Y〜K色の一次転写後の、中間転写ベルト21上における1ページ領域60内に存在するトナー像(Y〜K色のトナー像が重ね合わされたもの)69が二次転写される前の様子を示し、(b)は、当該トナー像69が中間転写ベルト21から1枚の用紙S上に二次転写された後の様子を示している。
両図に示すように、中間転写ベルト21上における1ページ領域60は、用紙Sの紙面領域の大きさに一致し、1ページ領域60のページ先頭ライン(1ページの露光走査の開始基準となるべきライン)から副走査方向にトナー像69の先端(画像先端)までの距離をLp、トナー像69の後端(画像後端)までの距離をLqとしたとき、用紙先端から副走査方向に画像先端までの距離はLpに等しく、画像後端までの距離はLqに等しくなる。ベルト走行速度と用紙搬送速度が同じ速度Vなので、用紙Sは、その先端が二次転写位置241に到達する時期と中間転写ベルト21上のページ先頭ラインが二次転写位置241に到達する時期とが一致するように、その作像動作に合わせて搬送される。
従って、用紙先端とページ先頭ラインとが同時に二次転写位置241に到達してから、用紙Sが距離Lp搬送されると、中間転写ベルト21上のトナー像69の先端が丁度、二次転写位置241に到達し、距離Lqだけ搬送されると、中間転写ベルト21上のトナー像69の後端が丁度、二次転写位置241に到達することになる。
このような構成において、本実施の形態では用紙先端が二次転写位置241に到達してから用紙Sが距離(Lp−α)だけ搬送された時点で二次転写電圧の供給を開始(オン)し、距離(Lq+α)だけ搬送された時点で二次転写電圧の供給を停止(オフ)するようになっている。形成画像の副走査方向における位置に応じて二次転写電圧の供給タイミングを決めることにより二次転写に要する電力の低減を図るものである。
二次転写電圧の供給開始を画像先端からではなく距離αだけ早くしているのは、二次転写電圧の立ち上がり特性を考慮したからである。すなわち、図4に示すように二次転写電圧の出力開始を指示してからその出力が二次転写に必要な電圧値Vaまで上昇して安定するのに、ある程度の立ち上がり時間、例えば約30〔ミリ秒〕を要する。従って、画像先端が二次転写位置241に到達するよりも、その立ち上がりに要する時間だけ早く供給を開始すれば、画像先端が二次転写位置241に到達した時点で二次転写電圧が安定して、より良好な転写を行えるようになるからである。同図では、立ち上がり時間Tb(第1時間)を、余裕を見て50〔ミリ秒〕に設定し、この時間Tbで用紙Sが移動する距離に相当する距離をαとしている。
また、二次転写電圧の供給停止を画像後端ではなく距離αだけ遅くしているのは、次の理由による。すなわち、二次転写電圧の供給停止を画像後端の二次転写位置241の通過時点と同期させる制御をとると、図5に示すように供給停止のタイミング(時点H)と画像後端に存在するトナー粒子99の二次転写位置241を通過するタイミングとがわずかにずれて、供給停止の方がトナー粒子99の二次転写位置241の通過時よりも早まってしまうことがある。このようになるとトナー粒子99が、二次転写による電荷量が多い隣のトナー粒子98の位置側にクーロン力により引っ張れて移動し、本来の画像後端の位置にトナー粒子が存在しなくなるという画像の欠損が生じることになる。
従って、上記のタイミングのずれの影響を受けない時間(画像欠損を生じないと想定される位置まで画像後端が二次転写位置241から離れるのに要する)だけ遅く供給を停止させれば、停止時期がトナー粒子99の二次転写位置241の通過時よりも早まるといったことがなくなって画像の欠損を防止できるからである。本実施の形態では、供給停止を遅くする時間(第2時間)を上記と同じ時間Tbに設定し、これに相当する距離をαとしている。
(3)二次転写電圧の供給制御内容
図6は、二次転写電圧供給制御処理の内容を示すフローチャートである。この処理は、ページ毎にそのページについて画像形成が行われる毎に実行される。
同図に示すように、画像位置検出処理(ステップS1)を実行する。
図7は、画像位置検出処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
まず、第Nページの画像データを色別にビットマップデータに展開する(ステップS11)。この展開は、画像メモリ54内で行うとしても良いし、別のRAM(不図示)内で行うとしても構わない。
ビットマップ展開された各色の画像データを参照して、その中に含まれる画像領域1〜n(1以上の整数)を判定する(ステップS12)。この判定方法としては、例えば公知の文字領域判定方法や写真、図形領域の判定方法などを用いることができる。なお、ページ内における画像領域とその位置を判定できれば良く、上記のようにビットマップデータに展開する方法に限られないことはいうまでもない。また、例えば画像領域を示す座標値のデータなど領域判定のための情報を取得可能な場合には、その座標値などから画像領域とその位置を判定することもできる。
図8は、Y色とK色のビットマップ展開された画像データの様子を模式的に示した図であり、斜線で示した領域が画像領域であることを示している。画像領域判定では、Y色について領域1が、K色について領域2がそれぞれ画像領域と判定されることになる。もちろん、他の色についても画像領域が存在すれば、その領域も画像領域3、4・・として判定される。また、Y色、K色について、領域1、2とは別の画像領域があれば、その領域も別の画像領域と判定される。ここでは、領域1と領域2を重ね合わした領域が図3に示す領域61に相当する例を説明する。
図7に戻り、ステップS13では、判定された領域順に副走査方向における先端と後端のライン番号P1〜Pn、Q1〜Qnを検出する。ライン番号は、露光走査の際の主走査ラインを1ライン毎にページ先頭から順に番号を付けたときのその番号のことである。図8の例では、画像領域1のライン番号P1、Q1、画像領域2のライン番号P2、Q2が検出されることになる。
そして、ステップS14では、ライン番号P1〜Pnのうち最小のものと、ライン番号Q1〜Qnのうち最大のものを選択する。Y〜K色の一次転写後の中間転写ベルト21上における1ページ領域60(図3)内において、副走査方向に画像の存在する領域と存在しない領域を区別するためである。
図8の例では、最小のライン番号としてP1、最大のライン番号としてQ2が選択される。これにより、先頭ラインから第P1ラインまでの間と第Q2ラインから最終ラインまでの間のそれぞれの領域を画像の存在しない領域に、第P1ラインから第Q2ラインまでの間の領域を画像の存在する領域に区別できることになる。
図7に戻って、ステップS15では、選択されたライン番号P、Qのページ先端(先頭ライン)から画像領域の先端、後端までのライン間の距離(図8の例では、Gp、Gq)を、用紙S上における距離Lp、Lq(図3)に変換する。この変換は、例えば先頭ラインからのライン番号の値と用紙上の距離とを対応付けた情報を予めROM56などに格納しておき、その情報を参照することにより行うことができる。なお、ライン番号を用いる方法に限られず、例えば画像領域の座標値を参照して、用紙先端から画像先端までの距離Lpと、画像後端までの距離Lqを求める方法をとるとしても構わない。
そして、変換した距離Lp、Lqを用紙搬送速度Vで除した時間Tp、Tqを求め(ステップS16)、求めた時間Tp、Tqのデータを内部メモリ(不図示)などに記憶して(ステップS17)、リターンする。
図6に戻り、ステップS2では、搬送される用紙Sの先端を検出したか否かを判断する。この判断は、用紙検出センサ27からの信号が第2信号から第1信号に切り換わったか否かにより行われる。以下、図9のタイミングチャートも参照しながら説明する。
用紙先端を検出したこと、すなわち用紙検出センサ27からの信号が第2信号から第1信号に切り換わったことを判断すると(ステップS2で「YES」)(図9の時点A)、タイマー57を起動する(ステップS3)。
タイマー57の起動から(Ta+Tp−Tb)時間が経過したか否かを判断する(ステップS4)。ここで、時間Taは、用紙先端が用紙検出センサ27の検出位置271を通過してから二次転写位置241に到達するまでに要する時間(図9の時点A〜B間)に相当する。具体的には、搬送路37上における検出位置271から二次転写位置241までの距離La(図1)を用紙搬送速度Vで除した値である。
時間Tpは、上記ステップS17で記憶された時間Tp(図9の時点B〜D間)に相当し、時間Tbは、上記の距離αを用紙Sが移動するのに要する時間(図9の時点C〜Dの間)に相当し、(Ta+Tp−Tb)時間は、図9の時点A〜C間に相当する。以下、当該時間をT1という。
時間T1の経過時点とは、中間転写ベルト21上における一次転写後のトナー像69の先端が二次転写位置241から距離αだけ手前の位置に到達した時点、すなわち用紙S上において用紙先端から副走査方向に距離Lpだけ離れた位置(画像先端の形成予定位置)が二次転写位置241から距離αだけ手前の位置に到達した時点に相当する。従って、時間T1の経過時点で二次転写電圧の供給を開始すれば、上記のように二次転写電圧が安定したときに中間転写ベルト21上のトナー像69の先端が丁度、二次転写位置241に到達することになり良好な二次転写を行える。
時間T1が経過したことを判断すると(ステップS4で「YES」)、二次転写電圧出力部26に指示して、二次転写電圧の供給を開始させる(ステップS5)(図9の時点C)。ここで、二次転写電圧の値は、二次転写されるトナー像が何色のトナー層で形成されているかに応じて切り換えるように制御することが望ましい。具体的に例えば、図15に示すようにトナー層の数が多くなるに連れて電圧値を大きくする構成をとることができる。Y〜K色のいずれか1色の層のトナー像を二次転写するよりも、層数が多くなるほど、すなわちトナー層が厚くなるほど、それだけ二次転写電圧を高くした方がより転写率を向上できるからである。判定された画像領域のトナー層が何層になるかについては、例えばビットマップ展開された各色の画像データを参照することにより判断することができる。
図6に戻り、ステップS6では、(Ta+Tq+Tb)時間が経過したか否かを判断する。ここで、時間Tqは、上記ステップS17で記憶された時間Tq(図9の時点B〜E間)に相当し、(Ta+Tq+Tb)時間は、図9の時点A〜F間に相当する。以下、当該時間をT2という。
時間T2の経過時点とは、中間転写ベルト21上における一次転写後のトナー像69の後端が二次転写位置241を通過(時点E)してから距離αだけ中間転写ベルト21が走行した時点、すなわち用紙S上において二次転写されたトナー像69の後端が二次転写位置241を通過してから距離αだけ用紙Sが搬送された時点に相当する。従って、時間T2の経過時点で二次転写電圧の供給を停止すれば、上記のように供給停止と画像後端の二次転写位置241の通過時点とのずれによる画像後端の欠損を防止できることになる。
時間T2が経過したことを判断すると(ステップS6で「YES」)、二次転写電圧出力部26に指示して、二次転写電圧の供給を停止させて(ステップS7)(図9の時点F)、当該処理を終了する。
二次転写電圧供給制御を本実施の形態の場合(図9(a))と従来相当の場合(図9(b))で比較すると、図9(a)では二次転写電圧の印加時間が時点C〜F間、図9(b)では時点B〜G間になっており、図9(a)の方が図9(b)よりも短いことが判る。
このように1ページ内の副走査方向における形成画像の位置に応じて二次転写電圧の供給時期を制御することにより、画像の位置に関わらず用紙全面に亘って二次転写電圧を印加し続ける構成よりも二次転写に要する電力の低減を図ることができる。
<実施の形態2>
上記実施の形態では、二次転写電力の供給時期を制御するとしたが、本実施の形態では、一次転写電力の供給時期を制御するとしており、この点が実施の形態1と異なっている。以下、説明の重複を避けるため、実施の形態1と同じ内容についてはその説明を省略し、同じ構成要素については、同符号を付すものとする。
図10は、本実施の形態に係る一次転写電圧供給制御を説明するための模式図であり、(a)は、一次転写電圧が供給される時点を、(b)は、一次転写電圧の供給が停止される時点の例を示している。両図は、Y色について図8に示す画像領域1が存在し、K色について画像領域2が存在する場合の例を示している。
図10(a)の領域61は、Y色の画像領域1が中間転写ベルト21上に一次転写されるべき予定領域に相当し、一次転写される前の状態の例なので破線で示している。また、図10(b)の領域62は、Y色とK色の画像領域1、2が一次転写により重ね合わされた後の領域に相当し、一次転写後なので実線で示している。
図10(a)では、中間転写ベルト21上における、1ページ領域60の先頭ラインから副走査方向に領域61の先端位置に相当する第P1ラインまでの距離Lpとしたとき、先頭ラインから距離(Lp−α)だけ離れたラインがY色の一次転写位置8Yに到達するタイミングに同期して一次転写電圧の供給が開始される。一次転写電圧出力部25からY〜K色の一次転写ローラ5Y〜5Kに同時に一次転写電圧が供給される。
図10(b)では、領域62の後端位置に相当する第Q2ラインから副走査方向に距離αだけ離れたラインがK色の一次転写位置8Kに到達するタイミングに同期して一次転写電圧の供給が停止されることになる。
以下、図11〜図13を用いて一次転写電圧供給制御の具体的な内容を説明する。
図11は、感光体ドラム1Y〜1K上におけるレーザビームLによる露光位置7Y〜7Kと一次転写位置8Y〜8Kの位置及び距離の関係を示す模式図である。
同図に示すように、設計上において感光体ドラム1Y〜1K上における露光位置7Y〜7Kからドラム回転方向に一次転写位置8Y〜8Kまでの距離をD、Y色を基準としたときの一次転写位置のピッチ(間隔)をDym〜Dyk、感光体ドラム1Y〜1K表面の回転速度(ベルト走行速度と用紙搬送速度に相当)をVとしたとき、次の(式1)〜(式3)によりM〜K色の書き込みタイミング(Y色の書き込みタイミングをゼロ(原点)としたときの遅れ時間)を求める。
M色 Tm=Dym/V(秒)・・(式1)
C色 Tc=Dyc/V(秒)・・(式2)
K色 Tk=Dyk/V(秒)・・(式3)
ここで、Dym/Vは、中間転写ベルト21上のY色の像が一次転写位置8Yから一次転写位置8Mまで移動するときに要する時間に相当する。同様に、Dyc/Vは、中間転写ベルト21上のY色の像が一次転写位置8Yから一次転写位置8Cまで移動するときに要する時間を、Dyk/Vは、中間転写ベルト21上のY色の像が一次転写位置8Yから一次転写位置8Kまで移動するときに要する時間に相当する。
従って、Y色を基準に、Y色の画像の書き込み開始時期から、M色では時間Tmだけ遅れて画像の書き込みを開始し、C色では時間Tmだけ遅れて書き込みを開始し、K色では時間Tkだけ遅れて書き込みを開始すれば、各色のトナー像が副走査方向に中間転写ベルト21上における同じ位置に一次転写されることになる。
図12は、本実施の形態に係る一次転写電圧供給制御処理の内容を示すフローチャートであり、図13(a)は、本実施の形態に係る一次転写電圧供給制御処理のタイミングチャートを示す図であり、図13(b)は、従来相当の処理によるタイミングチャートを示す図である。
図12に示すように、まず画像位置検出処理を行う(ステップS21)。この検出処理は、上記ステップS1の画像位置検出処理と同じ処理である。
そして、プリント開始信号を検出すると(ステップS22で「YES」)(図13の時点A)、タイマー57を起動する(ステップS23)。ここで、プリント開始信号は、ベルト基準マーク検出センサ28からの基準マーク281の検出信号を受信してから所定時間経過後にCPU51により発せられる信号であり、この信号の検出時点を起点にページ毎にそのページの作像動作が実行、すなわち当該信号の検出時点がY色について先頭ラインの書き込み開始時になり、その後、M、C、K色の順に上記時間Tm、Tc、Tkだけ遅れた時点が当該色について先頭ラインの書き込み開始時になり、各色の作像動作が開始時を起点に開始される。
そして、タイマー57の起動から(Ty+Tp−Tb)時間が経過したか否かを判断する(ステップS24)。ここで、時間Tyとは、感光体ドラム1Y上における先頭ラインが露光位置7Yからドラム回転方向に一次転写位置8Yまで移動するのに要する時間(図13の時点A〜Bの間)に相当する。具体的には、距離Dを速度Vで除した値である。
時間Tp、Tbは、上記実施の形態における時間Tp、Tbと同じである。時間Tpは、図13の時点B〜D間に相当し、時間Tbは、図13の時点C〜D間に相当する。以下、(Ty+Tp−Tb)時間をT3という。
時間T3の経過時点(時点C)とは、感光体ドラム1Y上に作像されたY色のトナー像の先端が一次転写位置8Yからドラム回転方向に距離αだけ手前の位置に到達した時点、すなわち中間転写ベルト21上において1ページ領域60(図10(a))の先頭ラインから副走査方向に距離Lpだけ離れた位置(画像先端の形成予定位置)が一次転写位置8Yから距離αだけ手前の位置に到達した時点に相当する。
なお、本実施の形態では、一次転写電圧が一次転写ローラ5Y〜5Kに同時に供給される構成なので、各色の画像のうち、中間転写ベルト21上に最初に一次転写される画像の先端位置に応じて一次転写電圧の供給開始タイミングを決める必要がある。上記ではY色の画像が最初に一次転写される場合の例としたが、各色の画像のページ内における副走査方向の位置によっては、Y色に限られない場合もある。M色の画像部分がページ先頭付近に位置し、Y色の画像部分が同ページ内の後端付近に位置するような場合である。
このことから、中間転写ベルト21上にY〜K色のトナー像が一次転写されたとした場合に各色のうち、中間転写ベルト21上において1ページ内で最もベルト走行方向前方側に位置することとなる色のトナー像を特定し、特定したトナー像、例えばM色であればそのM色の画像先端の位置に応じて一次転写電圧の供給開始タイミングが決められる。
時間T3が経過したことを判断すると(ステップS24で「YES」)、一次転写電圧出力部25に指示して一次転写電圧の供給を開始させる(ステップS25)(図13の時点D)。一次転写電圧が一次転写ローラ5Y〜5Kに同時に供給される。このように時間T3の経過時点で一次転写電圧を供給すれば、一次転写電圧が安定したときに丁度、感光体ドラム1Y上に作像されたY色のトナー像の先端が一次転写位置8Yに到達することになって良好な一次転写を行える。
そして、(Ty+Tk+Tq+Tb)時間が経過したか否かを判断する(ステップS25)。ここで、時間Tkは、上記(式3)により求められるものである。以下、(Ty+Tk+Tq+Tb)時間をT4という。
時間T4は、図13の時点A〜F間に相当し、時間T4の経過時点(時点F)とは、感光体ドラム1K上に作像されたK色のトナー像の後端が一次転写位置8Kで中間転写ベルト21に一次転写された後、距離αだけ中間転写ベルト21が走行した時点に相当する(図10(b))。
時間T4の経過を判断すると(ステップS26で「YES」)、一次転写電圧出力部25に指示して一次転写電圧の供給を停止させて(ステップS27)、当該処理を終了する。一次転写ローラ5Y〜5Kへの一次転写電圧の供給が同時に停止される。時間T4の経過時点で一次転写電圧の供給を停止すれば、上記と同様に画像後端の欠損を防止できる。
図13(a)のタイミングチャートを見ると、一次転写電圧の印加時間が時点C〜F間であり、図13(b)では、時点B〜G間の時間になっており、図13(a)の方が図13(b)よりも短いことが判る。
なお、上記では最後に一次転写される色のトナー像がK色の場合の例を説明したが、画像のページ内における副走査方向の位置によっては、K色に限られることはない。最初に一次転写される色がY色に限られないことと同じである。このことから一次転写電圧の供給停止タイミングとしては、中間転写ベルト21上にY〜K色のトナー像が一次転写されたとした場合に各色のうち、中間転写ベルト21上において1ページ内で最もベルト走行方向後方側に位置することとなる色のトナー像を特定し、特定したトナー像の後端の位置に応じて一次転写電圧の供給停止タイミングが決められる。
このように1ページ内の副走査方向における形成画像の位置に応じて一次転写電圧の供給時期を制御することにより、二次転写電圧の制御と同様に転写に要する電力の低減を図ることができる。
<実施の形態3>
上記実施の形態2では、一次転写電圧出力部25からの一次転写電圧が一次転写ローラ5Y〜5Kに同時に供給される構成であったが、本実施の形態では、各色用の一次転写電圧出力部が個別に設けられ、一次転写電圧の供給開始と停止時期を色毎に変えることができる構成としており、この点が異なっている。
図14は、本実施の形態に係る、各色用の一次転写電圧出力部302Y〜302KがCPU301に接続されている構成例を示す図である。
同図に示すように、一次転写電圧出力部302Y〜302Kは、対応する一次転写ローラだけに一次転写電圧を出力して供給するものであり、その供給制御はCPU301により行われる。また、各色の一次転写電圧の値は、例えば図15に示すようにトナー層の数(1〜4層)が増えるに連れて大きくなるように制御することが望ましい。
具体的には、例えばK色の一次転写に着目すると、K色の一次転写の時点で、(ア)中間転写ベルト21上に他の色のトナー像が存在しない場合、(イ)Y〜M色のいずれか1色のトナー像が存在する場合、または(ウ)層状に重ね合わされた2色若しくは3色のトナー像が存在する場合があり、1色よりも重ね合わされる色の数が多くなるほど一次転写電圧を高くした方がより転写率を向上できるからである。M色とC色についても同様のことがいえる。Y色については一次転写が最初に行われる色なので、1層に対応する転写電圧が出力される。判定された画像領域にどの色の画像が存在するかは、各色の画像データを参照して判断される。なお、図15に示す電圧値は、あくまでも一例であり、装置構成に応じて適切な一次、二次転写電圧値が設定される。
図16は、本実施の形態に係る一次転写電圧供給制御を説明するための模式図であり、(a)は、Y色の一次転写電圧の供給が開始される時点を、(b)は、Y色の一次転写電圧の供給が停止される時点の例を示している。
図16(a)に示すように、1ページ領域60の先頭ラインから副走査方向に領域61の先端位置に相当する第P1ラインまでの距離Lpとしたとき、先頭ラインから距離(Lp−α)だけ離れたラインがY色の一次転写位置8Yに到達するタイミングに同期して、一次転写電圧出力部302Yから一次転写電圧の供給が開始される。この時点では、他の色の一次転写電圧出力部302M〜302Kからは一次転写電圧が供給されない。この点で一次転写ローラ5Y〜5Kに同時に一次転写電圧が供給される実施の形態2と異なる。
図16(b)では、一次転写後におけるY色トナー像の領域62の後端に相当する第Q1ラインから副走査方向に距離αだけ離れたラインがY色の一次転写位置8Yに到達するタイミングに同期して、一次転写電圧出力部302Yによる一次転写電圧の供給が停止される。
以下、図17〜図21を用いてY色とM色の一次転写電圧供給制御の具体的な内容を説明するが、本実施の形態では、Y〜K色のそれぞれの一次転写電圧供給制御処理が略同時並行して行われる。例えば、CPU内に各色の処理を担当する複数のモジュールが内蔵されたり、各色の処理を担当するCPUが別々に配されたりすることにより実行される。
図17は、Y色の一次転写電圧供給制御処理の内容を示すフローチャートであり、図18は、Y色の一次転写電圧供給制御処理のタイミングチャートを示す図である。
図17に示すように、まず画像位置検出処理を実行する(ステップS31)。この検出処理は、基本的に実施の形態1の画像位置検出処理(ステップS1)と同じであるが、実施の形態1では、Y〜K色の全ての画像領域を判定するのに対し、本実施の形態では、Y色だけの画像領域を判定するようにしており、この点で異なる。すなわち、図7において、ステップS12では、Y色だけの画像領域(1〜n)を判定した後、以降のステップS13〜S17の処理を行うことにより、Y色について判定された画像領域に対する時間Tp、Tqを求めてそのデータを記憶させる。各色別に一次転写電圧の供給制御を行うためである。ここでは、Y色を意味するyを付加してTpy、Tqyという。
例えば、図8に示すようにY色について画像領域1だけが存在する場合には、Tpyは、Y色の1ページ領域内におけるページ先端から画像先端までのライン間の距離Gpを、用紙S上の距離Lp(図3)に変換したときの当該距離Lpを感光体ドラム1Yの周速(ベルト走行速度Vに相当)で除した値になる。Tqyは、ページ先端から画像後端までのライン間の距離Gq1を用紙S上の距離に変換したときの当該距離を速度Vで除した値になる。なお、他の色の一次転写電圧供給制御についても後述のように色毎にその色について判定された画像領域に対応する時間Tpm〜Tpk、Tqm〜Tqkが求められる。
図17に戻り、プリント開始信号を検出すると(ステップS32で「YES」)(図18の時点A)、タイマー57を起動し(ステップS33)、タイマー57の起動から(Ty+Tpy−Tb)時間が経過したか否かを判断する(ステップS34)。このS32〜S34の処理は、上記ステップS22〜S24の処理と基本的に同じであるが、Tpyは、上記のようにY色の画像領域に対応する時間Tpということになる。以下、(Ty+Tpy−Tb)時間をT5という。時間T5は、図18の時点A〜C間に相当し、時間T5の経過時点(時点C)とは、感光体ドラム1Y上に作像されたY色のトナー像のうち、最も先頭ラインに近い位置のトナー像の先端が一次転写位置8Yからドラム回転方向に距離αだけ手前の位置に到達した時点に相当する(図16(a))。
時間T5が経過したことを判断すると(ステップS34で「YES」)、一次転写電圧出力部302Yに指示してY色の一次転写電圧の供給を開始させる(ステップS35)(図18の時点C)。
そして、(Ty+Tqy+Tb)時間が経過したか否かを判断する(ステップS36)。以下、当該時間をT6という。時間T6は、図18の時点A〜F間に相当し、時間T6の経過時点(時点F)とは、感光体ドラム1Y上に作像されたY色のトナー像のうち、最終ラインに最も近い位置のトナー像の後端が一次転写位置8Yで中間転写ベルト21に一次転写された後、距離αだけ中間転写ベルト21が走行した時点に相当する(図16(b))。
時間T6が経過したことを判断すると(ステップS36で「YES」)、一次転写電圧出力部302Yに指示して、Y色の一次転写電圧の供給を停止させて(ステップS37)、当該処理を終了する。
次に、M色の一次転写動作について図19と図20を用いて説明する。
図19は、M色の一次転写電圧供給制御処理の内容を示すフローチャートであり、図20は、M色の一次転写電圧出力制御処理によるタイミングチャートを示す図である。
図19に示すように、画像位置検出処理を実行する(ステップS41)。この検出処理は、上記Y色の場合と同様に、M色だけの画像領域(1〜n)を判定した後、以降のステップS13〜S17の処理を行うことにより、M色について判定された画像領域に対する時間Tpm、Tqmを求めてそのデータを記憶させる。
そして、プリント開始信号を検出すると(ステップS42で「YES」)(図20の時点A)、タイマー57を起動する(ステップS43)。
タイマー57の起動から(Ty+Tm+Tpm−Tb)時間が経過したか否かを判断する(ステップS44)。ここで、時間Tmは、上記(式1)により求められるものである。以下、(Ty+Tm+Tpm−Tb)時間をT7という。
時間T7は、図20の時点A〜C間に相当し、時間T7の経過時点(時点C)とは、Y色に遅れて開始されたM色の書き込み動作により、感光体ドラム1M上に作像されたM色のトナー像のうち、最も先頭ラインに近い位置のトナー像の先端が一次転写位置8Mからドラム回転方向に距離αだけ手前の位置に到達した時点に相当する。
時間T7が経過したことを判断すると(ステップS44で「YES」)、一次転写電圧出力部302Mに指示してM色の一次転写電圧の供給を開始させる(ステップS45)。この際、例えば当該判定された画像領域内にY色の画像が存在し、同じ位置にM色の画像が多重転写されることにより2層になる部分がある場合には、図15に示す2層に対応する電圧値が一次転写ローラ5Mに供給される。当該画像領域にM色の画像だけが存在する場合には、1層に対応する電圧値が供給される。
そして、(Ty+Tm+Tqm+Tb)時間が経過したか否かを判断する(ステップS46)。以下、当該時間をT8という。時間T8は、図20の時点A〜F間に相当し、時間T8の経過時点(時点F)とは、感光体ドラム1M上に作像されたM色のトナー像のうち、最終ラインに最も近いトナー像の後端が一次転写位置8Mで中間転写ベルト21に一次転写された後、距離αだけ中間転写ベルト21が走行した時点に相当する。
時間T8が経過したことを判断すると(ステップS46で「YES」)、一次転写電圧出力部302Mに指示して、M色の一次転写電圧の供給を停止させて(ステップS47)、当該処理を終了する。
この一次転写電圧の供給制御方法は、他のC色、K色についても同様である。例えば、C色であれば、図19においてステップS41では、時間Tpm、Tqmに代えて、時間Tpc、Tqcが求められ、ステップS44、S46では、時間Tm、Tpm、Tqmに代えて、時間Tc、Tpc、Tqcが用いられ、ステップS45では、一次転写電圧出力部302CによるC色の一次転写電圧の供給が開始される。この際、当該判定された領域にY色、M色の画像が存在し、これらの多重転写により3層になる部分がある場合には、図15に示す3層に対応する電圧値が出力され、YとM色の画像が存在せず、C色の画像だけが存在する場合には、1層に対応する電圧値が出力される。そして、ステップS47では、一次転写電圧出力部302Cによる一次転写電圧の供給が停止される。
図21(a)は、本実施の形態に係るY〜K色の一次転写電圧供給制御が実行された場合におけるタイミングチャートを示す図であり、図21(b)は、用紙長に応じて一次転写電圧の供給を制御した場合のタイミングチャートを示す図である。
図21(a)では、各色毎に一次転写電圧の印加時間と画像領域の一次転写位置の通過時間とが略同じ(厳密には電圧印加時間の方が上記距離αに相当する時間分だけ長い)になっているのに対し、図21(b)では、各色毎に画像領域に関わらず用紙長に合わせて一次転写電圧が供給されており、図21(a)の方が(b)よりも転写電圧の印加時間が短いことが判る。
このように、各色毎に1ページ内の副走査方向における形成画像の位置に応じて一次転写電圧の供給時期を制御することにより、転写に要する電力の低減を図ることができる。
<実施の形態4>
上記実施の形態では、中間転写ベルト21を備えるプリンタに適用した場合の例を説明したが、本実施の形態では、中間転写ベルトを備えずに、Y〜K色用の感光体ドラム上に作像された各色のトナー像を、搬送ベルトにより搬送される用紙S上に直接転写する構成としており、この点で異なっている。
図22は、本実施の形態に係るプリンタ100の構成例を示す図である。同図では、実施の形態1と同機能を有する部材については形状等が異なっていても基本的に同符号を付し、本実施の形態の構成に特有の部材について新たな符号を付している。なお、Y色以外の作像部20M〜20Kについては感光体ドラムを除く部材の符号を省略している。
同図に示すように、プリンタ100は、ローラ102〜104により張架され、矢印方向に走行駆動される搬送ベルト101を備える。搬送ベルト101は、給送部13からの用紙Sを感光体ドラム1Y〜1K上における転写位置18Y〜18Kを通過するように搬送して定着部14に送る。
搬送ベルト101の周回路内側であり、搬送ベルト101を介して感光体ドラム1Y〜1Kと対向する位置には、転写チャージャ105Y〜105Kが配設されている。
転写チャージャ105Y〜105Kは、張架されたワイヤーに転写電圧出力部25からの転写電圧が印加されると、そのワイヤーからコロナ放電を発生させる。転写電圧出力部25は、実施の形態3のように転写チャージャ105Y〜105Kそれぞれに個別に転写電圧を供給できる構成になっている。
ジョブが開始されると、作像部20Y〜20Kにおいて感光体ドラム1Y〜1K上にトナー像が作像される動作と並行して給送部13から用紙Sが搬送ベルト101に向けて搬送される。この作像タイミングと搬送タイミングは、ドラム上に作像される画像のページ先端と搬送ベルト101上を搬送される用紙先端とが一致するようにそのタイミングが調整される。
感光体ドラム1Y〜1K上のトナー像は、搬送ベルト101により搬送される用紙Sが転写位置18Y〜18Kを通過する際に、転写チャージャ105Y〜105Kのコロナ放電による転写電界の作用を受けて当該用紙S上に転写される。
この転写の際、感光体ドラム1Y〜1K上におけるトナー像の副走査方向における形成位置に応じて、転写チャージャ105Y〜105Kへの転写電圧の供給タイミングが制御される。この制御方法を具体的に図23を用いて説明する。
図23は、Y色における転写電圧の供給制御のタイミングチャートを示す図である。
同図に示すように、用紙先端が検出されてから(時点A)、時間(Tay+Tpy−Tb)を経過すると(時点C)、転写チャージャ105Yへの転写電圧の供給を開始させる。ここで、時間Tayは、用紙検出センサ27による用紙先端の検出位置271から転写位置18Yまでの搬送路上における距離Lzをベルト走行速度Vで除した値(固定値)である。Tpyは、上記の図17、図18に示す時間Tpyに相当する。
時点Cで転写電圧の供給を開始すると、感光体ドラム1Y上におけるY色のトナー像の先端が転写位置18Yに到達するときに転写電圧が安定供給された状態になっており、より良好な転写を行えることになる。
そして、時間(Tay+Tqy+Tb)を経過すると(時点F)、転写チャージャ105Yへの転写電圧の供給を停止させる。時間Tqyは、上記の図17、図18に示す時間Tqyに相当する。実施の形態1と同様に、画像後端、ここではY色のトナー像後端の欠損を防止できるようになる。
他の色についても同様に制御することができる。例えばM色については、図24に示すように用紙先端が検出されてから(時点A)、時間(Tay+Tm+Tpm−Tb)を経過すると、転写チャージャ105Mへの転写電圧の供給を開始させる(時点C)。ここで、時間Tm、Tpmは、上記の図19、図20に示す時間Tm、Tpmに相当する。
そして、時間(Tay+Tm+Tqm+Tb)を経過すると、転写チャージャ105Mへの転写電圧の供給を停止させる(時点F)。ここで、時間Tqmは、上記の図19、図20に示す時間Tqmに相当する。他のC、K色についても同様の方法で制御される。
このように感光体ドラム1Y〜1K上に作像されたトナー像を、搬送ベルトにより搬送される用紙S上に直接転写する構成においても、中間転写ベルトを備える構成と同様に転写に要する電力の低減を図ることができる。
なお、上記では、転写チャージャ105Y〜105Kに個別に転写電圧を供給する構成例を説明したが、これに限られない。例えば、実施の形態2のように同時に供給される構成とすることもできる。この場合、実施の形態2において中間転写ベルト21上への一次転写の制御を、搬送される用紙S上への一次転写の制御に置き換えるようにすれば良い。
本発明は、画像形成装置に限られず、上記転写電力の供給方法であるとしてもよい。さらに、その方法をコンピュータが実行するプログラムであるとしてもよい。また、本発明に係るプログラムは、例えば磁気テープ、フレキシブルディスク等の磁気ディスク、DVD−ROM、DVD−RAM、CD−ROM、CD−R、MO、PDなどの光記録媒体、フラッシュメモリ系記録媒体等、コンピュータ読み取り可能な各種記録媒体に記録することが可能であり、当該記録媒体の形態で生産、譲渡等がなされる場合もあるし、プログラムの形態でインターネットを含む有線、無線の各種ネットワーク、放送、電気通信回線、衛星通信等を介して伝送、供給される場合もある。
<変形例>
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施の形態では、画像領域と判定された領域の、1ページ内における副走査方向の位置に応じて一次転写または二次転写電圧の供給を制御するとしたが、これに加えて主走査方向における位置に応じて転写電圧の供給を制御する構成をとることもできる。
図25は、当該変形例に係る構成例として、二次転写ローラ401と二次転写電圧出力部402の構成を示す図である。
同図に示すように、二次転写ローラ401は、芯金410の周囲に絶縁層420を介して導電層430が設けられてなる。導電層430は、例えば発泡ゴムやシリコーンやウレタンゴムなどからなり、ローラ軸方向(主走査方向)に6つの部分領域411〜416に分けられており、部分領域411〜416は、隣り合うもの同士が電気的に独立している。この電気的に独立する構成としては、例えば隣り合う部分領域の間に絶縁部材を介在させる構成をとることができる。
二次転写電圧出力部402は、二次転写ローラ401の部分領域411〜416に別々に二次転写電圧を供給する。電圧供給方法としては、例えば1つの部分領域に1つの金属製の電極をその部分領域表面に当接させる方法をとることなどができる。
このような構成において、上記の二次転写電圧供給制御において二次転写電圧が供給される際には、二次転写ローラ401の部分領域411〜416のうち、画像領域が通過する部分領域だけに二次転写電圧が供給される。具体的には、1ページ内に領域61(図3)が存在する場合を例にとると、領域61の、1ページ(用紙)内における主走査方向の位置から、領域61が通過する部分領域が412〜415である場合には、上記供給タイミングになると、部分領域412〜415だけに二次転写電圧が供給される。換言すると、ページ内において画像の形成されていない領域に対応する部分領域、上記例では部分領域411、416への二次転写電圧の供給が禁止される。上記では二次転写ローラ401について説明したが、同様に一次転写ローラについても適用できる。
このように主走査方向についても形成画像の位置に応じて転写電圧の供給を制御することにより、さらに転写に要する消費電力の低減を図ることが可能になる。
なお、隣り合う部分領域同士間に絶縁部材を介在させる構成をとる場合には、絶縁部材はできるだけ厚みの薄いものを用いることが望ましい。絶縁部材により二次転写電圧の印加されない部分が生じ、これが転写に影響を与えるといったことを抑えるためである。
(2)上記実施の形態では、転写電力の供給制御として、転写電圧供給の開始と終了の両方のタイミングを決めて、決められたタイミングで電圧供給を開始、停止するとしたが、開始と停止のいずれか一方だけを制御するとしても良い。例えば、開始時期の方を制御する場合には、停止時期については、形成画像の位置ではなく用紙後端を基準にして、用紙後端が二次転写位置241を通過した直後に二次転写電圧の出力を停止させる制御をとることができる。従来では、供給の開始と停止の両方を用紙先端と後端を基準にしており、この点でいずれか一方を形成画像の位置に応じて制御すれば、少なくとも従来よりも転写に要する消費電力の低減を図れる。このことは一次転写についても同様である。
(3)上記実施の形態1では、二次転写電圧の供給を制御し、実施の形態2、3では一次転写電圧の供給を制御するとしたが、これらを組み合わせて1回のプリント動作において一次と二次の両方の転写電圧をそれぞれ制御する構成をとるとしても良い。また、上記では、転写電圧出力部の立ち上がり特性や、供給停止時点と画像後端の二次転写位置の通過時とのずれなどから、画像領域に対し時間Tbだけ転写電力の供給開始時期を早くし、また停止時期を時間Tbだけ遅くするとしたが、これに限られることはない。
例えば、瞬時に転写に要する電圧まで立ち上がるものであれば、例えば時間Tbをゼロに設定するとしても良い。時間Tbをゼロに設定するということは、転写電力が供給される時点が画像先端の転写位置への到達時点と略同時になることを意味する。また、目に見えて画質劣化に至る範囲にまで及ばないときには、立ち上がりに多少の時間を要しても同様に時間Tbをゼロに設定することも可能である。
停止時期についても同様に装置構成によっては時間Tbをゼロに設定する構成をとるとしても良い。さらに開始と停止時期のいずれか一方について時間Tbをゼロに設定することも可能であろう。もちろん、時間Tbの値は、上記の数値に限られることはなく、装置構成に応じて適正な値が実験などから求められる。
(4)上記実施の形態では、本発明に係る画像形成装置をタンデム型のカラーデジタルプリンタに適用した場合の例を説明したが、これに限られない。カラーやモノクロの画像形成に関わらず、1ページ単位で像担持体上に画像を形成し、形成された画像を被転写体に静電転写する構成の画像形成装置一般、例えば複写機、FAX、MFP(Multiple Function Peripheral)等に適用できる。実施の形態1では、中間転写ベルト21が像担持体に相当し、記録シートの一例としての用紙Sが被転写体に相当する。この場合、像担持体の回動方向とは、中間転写ベルト21の走行方向に相当することとなる。
また、実施の形態2〜4では、複数の感光体ドラム1Y〜1Kが像担持体に相当し、中間転写体の一例としての中間転写ベルト21が被転写体に相当する。この場合、像担持体の回動方向とは、感光体ドラムの回転方向に相当し、回動方向に直交する方向が主走査方向に相当することとなる。モノクロの構成として、例えば1つの感光体ドラムに形成された画像を記録シート上に静電転写する構成であれば、1つの感光体ドラムが像担持体に、記録シートが被転写体に相当することになる。
(5)また、上記実施の形態では、転写手段として転写ローラ、転写チャージャを用いた例を説明したが、これらに限られることはない。例えば、ブラシ状のものなどを用いるとしても良い。さらに、像担持体の一例としての感光体をドラム状のものを用いたが、これに限られず、例えばベルト状のものなどを用いるとしても良い。また、中間転写体としてベルト状のものを用いたが、これに限られず、例えばドラム状のものなどを用いるとしても良い。さらに、上記では一次転写と二次転写の電圧の値を積層されるトナー層の数に応じて切り換える制御を行うとしたが、これに限られることはない。装置構成に応じて、例えばいずれか一方だけを制御するとしても良いし、当該制御を行わないとしても良い。なお、上記では転写電圧を規定するとしたが、転写に必要な電力を転写手段に供給する構成であれば良く、装置構成によっては例えば電流値を規定するとしても構わない。
また、上記実施の形態及び上記変形例の内容をそれぞれ組み合わせるとしても良い。
本発明は、像担持体上に形成された画像を被転写体に静電転写する画像形成装置に広く適用することができる。
実施の形態に係るプリンタの全体の構成を示す図である。 プリンタの制御部の構成を示すブロック図である。 二次転写電圧の供給開始と停止のタイミングを説明するための模式図である。 二次転写電圧の立ち上がり特性のグラフを示す図である。 二次転写供給停止のタイミングの方が、画像後端の二次転写位置の通過タイミングよりも早まった場合に生じる画像欠損の様子を示す模式図である。 二次転写電圧供給制御処理の内容を示すフローチャートである。 画像位置検出処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。 Y色とK色のビットマップ展開された画像データの様子を模式的に示した図である。 二次転写電圧供給制御のタイミングチャートを示す図である。 実施の形態2に係る一次転写電圧供給制御の内容を説明するための模式図である。 複数の感光体ドラム上におけるレーザビームによる露光位置と一次転写位置とこれらの位置及び距離の関係を示す模式図である。 実施の形態2に係る一次転写電圧供給制御処理の内容を示すフローチャートである。 一次転写電圧供給制御処理のタイミングチャートを示す図である。 実施の形態3に係る各色用の一次転写電圧出力部がCPUに接続されている構成例を示す図である。 転写電圧の値とトナー層の数(1〜4層)との対応関係を示す図である。 実施の形態3に係る一次転写電圧供給制御の内容を説明するための模式図である。 Y色の一次転写電圧供給制御処理の内容を示すフローチャートである。 Y色の一次転写電圧供給制御処理のタイミングチャートを示す図である。 M色の一次転写電圧供給制御処理の内容を示すフローチャートである。 M色の一次転写電圧供給制御処理によるタイミングチャートを示す図である。 Y〜K色の一次転写電圧供給制御が実行された場合におけるタイミングチャートを示す図である。 実施の形態4に係るプリンタの構成例を示す図である。 Y色の転写電圧供給制御処理によるタイミングチャートを示す図である。 M色の転写電圧供給制御処理によるタイミングチャートを示す図である。 変形例に係る二次転写ローラと二次転写電圧出力部の構成例を示す図である。
符号の説明
1Y、1M、1C、1K 感光体ドラム
5Y、5M、5C、5K 一次転写ローラ
8Y、8M、8C、8K 一次転写位置
10、100 プリンタ
12 転写部
15 制御部
18Y、18M、18C、18K 転写位置
21 中間転写ベルト
24、401 二次転写ローラ
25、302Y、302M、302C、302K 一次転写電圧出力部
26、402 二次転写電圧出力部
60 1ページ領域
61 トナー像の形成予定領域
62 トナー像の形成領域
101 搬送ベルト
105Y、105M、105C、105K 転写チャージャ
241 二次転写位置

Claims (12)

  1. 回動する像担持体上にページ単位で画像を形成する画像形成装置であって、
    前記像担持体上に形成された画像を転写位置で被転写体上に静電転写する転写手段と、
    前記画像のページ内における前記回動方向の形成位置に応じて、前記転写手段への転写電力の供給タイミングを決める決定手段と、
    前記決定された供給タイミングで前記転写手段に転写電力を供給する電力供給手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記決定手段は、
    前記像担持体上に形成された画像の前記回動方向先端が前記転写位置に到達する直前の時点から前記転写手段に電力が供給されるように、前記電力供給の開始タイミングを決めることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記電力供給手段による転写電力の供給開始時点から電力値が転写に必要な値に立ち上がるまでに要する時間を第1時間としたとき、
    前記直前の時点は、
    前記画像の先端が前記転写位置に到達する予定の時点よりも前記第1時間だけ早い時点であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記決定手段は、
    前記像担持体上に形成された画像の前記回動方向後端が前記転写位置を通過した直後に前記転写手段への電力供給が停止されるように、前記電力供給の停止タイミングを決めることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記画像の後端が前記転写手段への電力供給の停止により画像欠損を生じないと想定される位置まで前記転写位置から離れるのに要する時間を第2時間としたとき、
    前記直後の時点は、
    前記画像の後端が前記転写位置を通過してから前記第2時間を経過した時点であることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記決定手段は、
    前記像担持体上に形成された画像の前記回動方向先端が前記転写位置に到達する時期と略同時に前記転写手段に電力が供給され、および/または前記画像の前記回動方向後端が前記転写位置を通過する時期と略同時に前記転写手段への電力供給が停止されるように、前記電力供給のタイミングを決めることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 画像が形成される複数の感光体と、
    回動する中間転写体と、
    前記複数の感光体上に形成された画像を前記各感光体上における一次転写位置で前記中間転写体上に転写する一次転写手段と、
    シートを搬送する搬送手段と、
    前記中間転写体上に転写された画像を前記搬送されるシート上に二次転写位置で転写する二次転写手段と、を備え、
    前記像担持体は、前記中間転写体であり、
    前記転写位置は、前記二次転写位置であり、
    前記被転写体は、前記シートであり、
    前記転写手段は、前記二次転写手段であり、
    前記決定手段は、
    前記中間転写体上に転写された画像の、ページ内における搬送方向先端の位置と後端の位置に応じて転写電力の供給開始と停止のタイミングを決めることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 回動すると共に、画像が形成される複数の感光体と、
    回動する中間転写体と、
    前記複数の感光体のそれぞれに対応して設けられ、当該感光体上に形成された画像を当該感光体上における一次転写位置で前記中間転写体上に転写する一次転写手段と、
    シートを搬送する搬送手段と、
    前記中間転写体上に転写された画像を前記搬送されるシート上に二次転写位置で転写する二次転写手段と、を備え、
    前記像担持体は、前記複数の感光体のそれぞれであり、
    前記被転写体は、前記中間転写体であり、
    前記転写手段は、前記複数の一次転写手段のそれぞれであり、
    前記転写位置は、前記複数の感光体それぞれの一次転写位置であり、
    前記決定手段は、
    前記複数の感光体に形成された画像の、ページ内における回動方向先端の位置と後端の位置に応じて、前記複数の一次転写手段への転写電力の供給開始と停止のタイミングを決めることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記電力供給手段は、前記複数の一次転写手段に同時に転写電力を供給し、
    前記決定手段は、
    ページ内に存在する全ての画像が前記中間転写体上に転写されたとした場合に、その画像のうち、中間転写ベルト上において当該ページ内で最も回動方向前方側に位置することとなる画像の先端の位置と、最も回動方向後方側に位置することとなる画像の後端の位置に応じて、前記複数の一次転写手段への転写電力の供給開始と停止のタイミングを決めることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記電力供給手段は、
    前記複数の一次転写手段のそれぞれに個別に転写電力を供給し、
    前記決定手段は、
    前記感光体毎に、当該感光体上に形成された画像の、ページ内における回動方向先端の位置と後端の位置に応じて、当該感光体に対応する一次転写手段への転写電力の供給開始と停止のタイミングを決めることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  11. 回動すると共に、画像が形成される複数の感光体と、
    シートを前記複数の感光体のそれぞれの転写位置を順次通過するように搬送する搬送手段と、を備え、
    前記像担持体は、前記複数の感光体のそれぞれであり、
    前記被転写体は、搬送されるシートであり、
    前記転写手段は、
    前記複数の感光体それぞれに形成された画像を前記複数の感光体のそれぞれの転写位置で前記搬送されるシート上に静電転写し、
    前記決定手段は、
    前記感光体毎に、当該感光体上に形成された画像の、ページ内における回動方向先端の位置と後端の位置に応じて転写電力の供給開始と停止のタイミングを決めることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  12. 前記転写手段は、
    前記回動方向に直交する方向に電気的に独立した複数の部分領域に分けられてなり、
    前記電力供給手段は、
    前記複数の部分領域のそれぞれに対し個別に転写電力を供給することが可能であり、
    前記決定手段は、
    前記画像のページ内における前記回動方向とこれに直交する方向それぞれの形成位置に応じて、前記複数の部分領域それぞれへの転写電力の供給タイミングを決めることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9291955B2 (en) 2011-12-26 2016-03-22 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus and transfer bias application device therein
JP2016075966A (ja) * 2016-02-12 2016-05-12 株式会社リコー 画像形成装置

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