JP2008102356A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】中間転写ベルト上に一次転写されたトナーパッチをトナー検出センサで検出する(S13)。中間転写ベルト上のトナーパッチをシートSに二次転写する(ステップS17)。二次転写後に中間転写ベルトの回転を続行し、トナーパッチのうちシートに転写されずに中間転写ベルト上に残った残留トナーを当該トナー検出センサで検出する(S18)。二次転写前のトナーパッチの検出結果と二次転写後の残留トナーの検出結果から最適な二次転写電圧を決定する(S19〜S24)。
【選択図】図4
Description
このような制御として、特許文献1には、次のような構成が開示されている。すなわち、まず像担持体上に均一濃度のトナー像を形成し、これを中間転写ベルト上に一次転写した後、記録シート上に二次転写するテストプリントを実行する。二次転写の際、二次転写に係る電流を段階的に異なる値に切り換える。プリント後の記録シートがユーザによりスキャナにセットされると、記録シート上に形成されたトナー像のうち、二次転写出力の段階的な切り換えにより濃度が異なった部分を読み取る。読み取った各部分の濃度を検出し、検出した濃度が目標値になっている部分が二次転写されたときの電流値を最適な二次転写出力値と決定する動作を、記録シートの種類毎に実行する。
また、プリント後の記録シート上におけるトナー像の濃度から二次転写出力値を決定するので、例えば二次転写されずに中間転写ベルト上に残ったトナー(残留トナー)が多い状態になっていてもそのまま制御される場合が生じる。残留トナーは、通常、クリーナにより清掃されてプリントに寄与されることはないので、残留トナーが多いということはトナーを有効に消費していない状態が続くことになってしまう。また、クリーナにより除去された残留トナーがタンクに回収される構成がとられる場合、タンクが早期に一杯になってしまい、ユーザにとって交換作業が増えることにもつながる。
さらに、前記二次転写後回転駆動手段による中間転写体の回転中において、前記中間転写体上の残留トナーが前記一次転写手段による一次転写位置を通過する際に、当該残留トナーが前記一次転写位置において前記像担持体に逆転写するのを禁止するための電力を前記一次転写手段に供給することを特徴とする。
本発明は、画像形成装置が実行する画像形成方法であって、少なくとも1つの像担持体上に形成されたトナーパターンを、回転する中間転写体上に一次転写する一次転写ステップと、前記中間転写体上に一次転写されたトナーパターンを、搬送される記録シート上に二次転写手段により二次転写する二次転写ステップと、二次転写後に前記中間転写体を、前記トナーパターンのうち二次転写されずに前記中間転写体上に残った残留トナーが当該中間転写体上のトナーを検出するための検出手段による検出位置に到達するまで回転させる二次転写後回転駆動ステップと、前記検出手段による二次転写前のトナーパターンの検出結果と前記二次転写後の残留トナーの検出結果に基づいて前記二次転写手段に二次転写のための電力を供給する転写電源の出力値を決める決定ステップと、を含むステップを実行することを特徴とする。
図1は、プリンタ1の全体の構成を示す図である。
同図に示すように、プリンタ1は、画像プロセス部10、給送部20、定着部30、操作パネル40および制御部50などを備えており、ネットワーク、例えばLANに接続されて、外部端末(不図示)からのプリントジョブの実行指示を受け付けると、その指示に基づいてプリントを実行する。
作像部2Yは、矢印A方向に回転駆動される感光体ドラム3、帯電部4、露光部5、現像部6、一次転写ローラ7およびクリーナ8などからなる。また、現像バイアス電圧出力部9は、現像部6の現像ローラ60に、現像時における画像濃度の調整のための現像バイアス電圧を供給する高圧電源部であり、出力電圧を可変できる構成になっており、制御部50からの指示による電圧値が現像ローラ60に印加されるように出力電圧を制御する。
他の作像部2M〜2Kについても同様の構成になっており、同図では符号を省略している。以下、作像部の構成部分、現像バイアス電圧出力部、一次高圧出力部の番号にC、M、Y、Kを添字として付加して再現色毎に対応するものを区別することとする。
給送部20は、シートSを収容する給紙カセット21、22、給紙カセット21、22内のシートSを1枚ずつ繰り出す繰り出しローラ23、24、繰り出されたシートSを搬送する搬送ローラ対25、二次転写位置121にシートSを送り出すタイミングをとるためのタイミングローラ対26と、二次転写位置121において中間転写ベルト11を挟んで駆動ローラ12に圧接される金属製の二次転写ローラ27と、二次高圧出力部28などを備えている。ここで、二次高圧出力部28は、二次転写ローラ27に二次転写電圧を二次転写のための電力として供給する二次転写電源であり、出力電圧を可変できる構成になっており、制御部50からの指示による電圧値が二次転写ローラ27に印加されるように出力電圧を制御する。
操作パネル40は、プリンタ1の状態、例えばプリント可能であることや紙詰まりや故障などのトラブルが発生していることなどを示すメッセージ、および給紙カセットにどの種類のシートSがセットされているのかを示す画面やシートSの種類を設定するための画面などが表示されるタッチパネル式の液晶表示部を備えている。
制御部50は、外部の端末装置からのプリントジョブを受け付けると、使用すべきシートSがセットされている給紙カセットを選択すると共に、送信されて来る画像信号を受信して、これをY〜K色用のデジタル画像信号に変換し、画像プロセス部10、給送部20等を制御して、プリント動作を実行させる。
作像部2Kの一次転写位置17Kよりも中間転写ベルト11の回転方向(以下、「ベルト回転方向」という。)下流側かつ二次転写位置121よりもベルト回転方向上流側の位置であり、中間転写ベルト11と対向する位置には、トナー検出センサ16が配設されている。
また、二次転写位置121からベルト回転方向下流側かつ作像部2Yの一次転写位置17Yよりもベルト回転方向上流側の位置には、クリーナ19が配設されている。
クリーナブレード191は、回転している中間転写ベルト11の表面に圧接してその位置(清掃位置)194で残留トナー等を掻き取る公知のものである。ここでは、支軸を回転中心に矢印C方向に揺動可能に保持されている。なお、中間転写ベルト11を清掃できれば板状のものに限られず、例えばブラシ状のものなどを用いることもできる。クリーナブレード191は、カム192の周面に当接しており、図示しないスプリング等により常時、カム192の周面に圧接する方向に付勢されている。
ブレード揺動モータ193は、例えばステッピングモータが用いられる。ブレード揺動モータ193が駆動されるとカム192が回転し、カム192の回転に伴ってクリーナブレード191が揺動し、中間転写ベルト11に対し圧接または離間することとなる。
同図に示すように、制御部50は、主な構成要素としてCPU51、通信インターフェース(I/F)部52、ROM53、RAM54、画像メモリ55、シート情報格納部56、二次転写出力決定部57、現像バイアス制御部58および二次転写出力制御部59を備えている。
画像メモリ55には、受信した画像信号等の画像を表わすデータが格納される。
シート情報格納部56には、操作パネル40からユーザにより設定されたシート種類情報が格納される。CPU51は、シート種類情報を参照することにより、給紙カセット21、22にどの種類のシートSがセットされているのかを知ることができる。
現像バイアス制御部58は、不揮発性メモリからなる現像バイアス情報格納部581を備え、現像バイアス電圧出力部9Y〜9Kに対し各色の現像バイアス電圧値Vbを指示して、当該電圧を現像ローラ60Y〜60Kに印加させる。この電圧値Vbを示す情報は、現像バイアス情報格納部581に格納されており、二次転写出力決定処理において必要に応じて更新される。
ROM53には、プリント動作等に関する制御プログラム、二次転写出力決定処理のためのプログラム等が格納されている。
図4は、制御部50の二次転写出力決定部57による二次転写出力決定処理の内容を示すフローチャートであり、図5は、二次転写出力決定処理における一次転写および二次転写のタイミングを示すタイミングチャートである。
図4に示すように、まず変数Qの値を基準値に設定する(ステップS11)。ここで、変数Qは、二次転写電圧Vtを可変して調整するときの調整幅に相当し、後述のステップS17などで用いられる。
図6は、中間転写ベルト11上に一次転写されたトナーパッチP1〜P6の構成例を示す図であり、図1の矢印D方向から見たときの図である。
同図に示すように、トナーパッチP1〜P6は、ベルト回転方向(副走査方向に相当)に間隔をおいて中間転写ベルト11上に形成される。トナーパッチP1〜P3は、それぞれが1色、例えばブラック色のみで形成され、同じ濃度になっている。
図4に戻って、ステップS13では、中間転写ベルト11上に形成されたトナーパッチP1〜P6をトナー検出センサ16で検出する。具体的には、中間転写ベルト11の回転により中間転写ベルト11上に形成されたトナーパッチP1〜P6がトナー検出センサ16の検出位置160を通過する際の、当該トナー検出センサ16からの検出信号を受信することにより行われる。
同図では、横軸にトナーパッチの番号を、縦軸に検出値としての電圧値を示しており、波形71、72、73がトナーパッチP1、P2、P3の検出信号に、波形74、75、76がトナーパッチP4、P5、P6の検出信号にそれぞれ相当する。トナー濃度が濃くなるとトナー検出センサ16による検出値が大きくなり、トナー濃度が薄く(淡く)なると検出値が小さくなるという関係になっている。以下、トナーパッチP1、P2・・P6の検出値をE1、E2・・E6という。
検出値E1〜E3が所定範囲内に入っている、すなわちトナーパッチP1〜P3の濃度が適正であることを判断すると(ステップS14で「YES」)、検出値E1〜E6のデータをRAM54に格納して(ステップS16)、二次転写処理を実行する(ステップS17)。
同図に示すように、二次転写電圧を決めるべきシートの種類を判定する(ステップS171)。ここでは、給紙カセット22にセットされている厚紙がシートの種類として判定される。
シート種類に対し現に設定されている二次転写電圧の設定値Vtを二次転写出力情報格納部591から読み出す(ステップS172)。図3の例では、Vtbが読み出される。なお、未設定の場合には、二次転写電圧の基準値として予め設定されている値、例えばプリンタ1の工場出荷時に予めROM53などに格納されている値を読み出す。
V1=Vt−Q・・・(式1)
V2=Vt・・・・・(式2)
V3=Vt+Q・・・(式3)
ここで、Qの値は、ステップS11で設定した値である。
図10(a)は、トナーパッチP1〜P6における残留トナーP11〜P61の例を示す図である。同図のP11はトナーパッチP1の残留トナーを、P21はトナーパッチP2の残留トナーを示している。同様にP31・・P61は、トナーパッチP3・・P6の残留トナーを示す。
同図の例では、残留トナーの量が1色トナーパターについてはP21が最も少なくなっており、2色トナーパッチについてはP41が最も多くなっている。これは、1色トナーパッチと2色トナーパッチそれぞれの場合における二次転写効率の相違によるものである。以下、具体的に説明する。
図11は、プリンタ1における二次転写電圧と二次転写効率の関係例を示す図である。同図の実線のグラフ61は、1色のトナー像の場合、一点鎖線のグラフ62は、2色のトナー像の場合を示している。このようなグラフは実験から導くことができる。
グラフ61の例では、1色の場合には二次転写電圧V2のときに二次転写効率T2がピークに近くなり、二次転写電圧V1、V3のときの二次転写効率T1、T3がT2>T3>T1の関係になっている。一方、グラフ62を見ると、2色の場合には、ピークが二次転写電圧V2とV3の間にあり、ピークになる二次転写電圧の値が1色の場合よりも大きくなっている。これは、次の理由によるものと考えられる。
二次転写効率が小さいほど二次転写の際の残量トナーが多くなることを意味するので、二次転写効率がT4<T5<T6の関係にあれば、残留トナーP41〜P61の量の大小関係は、図10(b)に示すようにP41>P51>P61の順ということになる。
図4に戻り、ステップS18では残留トナー検出処理を実行する。
図12は、残留トナー検出処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
同図に示すように、二次転写後に中間転写ベルト11の回転を続行させる(ステップS181)。中間転写ベルト11の回転により、中間転写ベルト11上の残留トナーP11〜P61は、クリーナ19による中間転写ベルト11表面の清掃位置194に向かう。
印加電圧の大きさは、感光体ドラムへの逆転写がされない値として予め決めることができる。なお、例えばトナーの材料等により、一次転写時と同極性の電圧を印加した方が逆転写を抑える効果が大きいような場合には、同極性の電圧を印加する構成をとるとしても良い。
図13は、トナー検出センサ16による残留トナーP11〜P61の検出信号の波形例を示す図である。
同図では、波形91が残留トナーP11の検出信号を示している。同様に、波形92・・96が残留トナーP21・・P61の検出信号を示している。以下、残留トナーP11、P21・・P61の検出値をE11、E21・・E61という。
η1=E11/E1・・・(式4)
η2=E21/E2・・・(式5)
η3=E31/E3・・・(式6)
図14は、プリンタ1における二次転写電圧Vと残留率ηの関係例を示す図である。同図のグラフ611の形状は、図11のグラフ61の天地を反転させた形状に相当する。グラフ611から二次転写電圧がV2のときに残留率η2が最小になり、二次転写電圧がV1のときに残留率η1、V3のときにη3(<η1)になっていることが判る。
所定値Zは、1色トナーパッチの残留率が、最大でも当該Zを越えるべきではないとして予め設定された残留率の上限値に相当する。所定値Zのデータは、ROM53などに格納される。
一方、η1、η2、η3のいずれかが所定値Zよりも大きいことを判断すると(ステップS19で「NO」)、二次転写電圧調整処理に移る(ステップS20)。
同図に示すように、当該処理の回数が所定回数以上、ここでは3回目以上であるか否かを判断する(ステップS201)。1回目と判断すると(ステップS201で「NO」)、変数Qの値を現在の値から所定値αを減算した値に更新し(ステップS202)、メインルーチンにリターンし、ステップS12に戻って、ステップS12〜S19の処理(2回目)を実行する。
再度、ステップS19においてη1n〜η3nと所定値Zの大小関係を判断する。2回目においてもη1n〜η3nの全てが所定値Z以下でないことを判断すると(ステップS19で「NO」)、再度、二次転写電圧調整処理を実行する(ステップS20)。図15のステップS201において2回目と判断すると、ステップS202で、再び変数Qの現在の値から所定値αを減算して、メインルーチンにリターンし、ステップS12以降の処理(3回目)を実行する。その際、V1〜V3の切り換え幅は、さらに小さくされることになる。
ステップS203では、3回目のη1とη3の大小関係がη1≧η3であるか否かを判断する。図14(a)は、η1≧η3の場合の例を示している。
そして、ステップS12〜S19の処理を再度実行する。すなわち、新たなトナーパッチP1〜P6を形成し、それらを二次転写した後、1色のトナーパッチの残留率ηと所定値Zの大小関係を判断するものである。
一方、η1≧η3ではない、すなわちη1<η3と判断すると(ステップS203で「NO」)、現在の二次転写電圧Vtの値から所定値βを減算したものを新たな二次転写電圧Vtの値として更新すると共に、変数Qの値を基準値に設定して(ステップS205)、メインルーチンに戻る。この場合、V1〜V3のそれぞれの値は、図14(a)のときよりも所定値βだけ小さくなることになる。
なお、2色トナーパッチについて残留率ではなく残留量の大小を判断しているのは、次の理由による。すなわち、残留率を求めるには上記のように二次転写前の中間転写体11上のトナー量を検出する必要があり、本実施の形態では、光学センサ(トナー検出センサ16)を用いて中間転写ベルト11上のトナーパッチのトナー量を検出する構成をとっている。具体的には、トナーパッチに光を照射し、当該トナーパッチを通過して中間転写ベルト11の表面に反射して戻ってくる反射光の光量の大小からトナーパッチの付着量を検出する。1色トナーパッチの場合、トナーパッチが1層なので、トナーパッチを薄層に形成することでトナー量と反射光の光量とが略反比例する関係にあるレンジ内で検出を行うことができ検出精度の向上を図れる。
そこで、本実施の形態では、二次転写効率と残留量とが反比例の関係にあるとして、残留トナーP41〜P61の量を2色トナーパッチの二次転写効率を表わすものとみなし、その大小により2色トナーパッチの二次転写の適否を判断している。
ステップS24では、現在の二次転写電圧Vtの値に所定値γを加算したものを新たな二次転写電圧Vtの値として更新すると共に、変数Qの値を基準値に設定して、ステップS12に戻り、S12〜S21の処理を実行する。このことは、上記ステップS204の後に実行する処理と基本的に同じである。すなわち、V1〜V3のそれぞれの値を所定値γだけ大きくして、新たなトナーパッチP1〜P6を形成し、それらを二次転写した後、1色トナーパッチの残留率ηと所定値Zの大小関係および2色トナーパッチの残留量と所定値Wの大小関係を判断するものである。このようにV1〜V3の値を見直して処理を行うのは次の理由による。
具体的には、例えば図11に示す1色トナーパッチのグラフ61に対し、2色トナーパッチのグラフ62が同図の位置よりも全体的に右側(電圧が高くなる方向)に大きくシフトしているような場合である。この場合には、グラフ61のピークに対する二次転写電圧と、グラフ62のピークに対する二次転写電圧の差が大きくなるから、1色トナーパッチについてV1〜V3を適正値に設定しても、2色トナーパッチについて見ると二次転写効率の値が小さくなる、すなわち残留量が多くなり所定値W以下にならないことが生じてしまう。
肯定的な判断がなされると(ステップS21で「YES」)、ステップS22に移り、二次転写電圧の値が決定等される。なお、例えば繰り返し回数が所定値を越えると当該二次転写出力調整処理を中断して、その旨をユーザ等にメッセージ等により通知するとしても良い。なお、上記では厚紙の場合の例を説明したが、他の種類のシートでも同様の処理方法により最適な二次転写電圧が決定される。また、シート種類によって、上記所定値Z、W等として異なる値を用いるとしても良い。さらに、繰り返し回数が増えるに連れて、所定値α、β、γ、Z、W等を可変するとしても良い。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施の形態では、二次転写電圧Vtの候補となる電圧値を3つ(V1〜V3)とした場合の例を説明したが、この数はこれに限られない。候補の数が多ければ、それだけステップS22において、2色トナーパッチの二次転写効率がピークになるときの二次転写電圧により近い電圧を当該候補となる多数の電圧値の中から決めることができ、二次転写効率のさらなる向上を図ることができる。なお、候補となる電圧値の数を増やすと、形成すべきトナーパッチの数も増え、それだけトナー消費が多くなるので、二次転写効率とトナー消費量の双方を考慮して最適な値が決められる。また、1つの電圧値を候補とするとしても良い。
なお、上記では1色トナーパターンをブラック色により形成し、2色トナーパターンをマゼンタ色とシアン色により形成するとしたが、これらに限られず、別の色のトナーを用いるとしても良い。なお、2色のトナーパターンについては、カラー再現に実際に用いられる色として、ブラック色を除く2色を組み合わせることが望ましい。
(4)上記実施の形態では、トナーパッチP1〜P6の二次転写後に、中間転写ベルト11の回転をそのまま続行させて、中間転写ベルト11上の残留トナーをトナー検出センサ16による検出位置160で検出するとしたが、残留トナーを検出できれば良く、例えば二次転写後に当該残留トナーが検出位置160に到達するまで中間転写ベルト11を逆回転させるとしても良い。また、中間転写ベルト11上のトナーの検出手段としてトナー検出センサ16を用いた例を説明したが、例えばトナーパッチを検出する検出センサと残留トナーを検出する検出センサを別に配置して検出手段を構成することもできる。
3Y〜3K 感光体ドラム
7Y〜7K 一次転写ローラ
11 中間転写ベルト
16 トナー検出センサ
17Y〜17K 一次転写位置
19 クリーナ
27 二次転写ローラ
28 二次高圧出力部
50 制御部
57 二次転写出力決定部
59 二次転写出力制御部
121 二次転写位置
160 検出位置
194 清掃位置
P1〜P6 トナーパッチ
Claims (7)
- 少なくとも1つの像担持体上に形成されたトナーパターンを、回転する中間転写体上に一次転写する一次転写手段と、
前記中間転写体上に一次転写されたトナーパターンを、搬送される記録シート上に二次転写する二次転写手段と、
前記中間転写体上のトナーを検出する検出手段と、
二次転写後に前記中間転写体を、前記トナーパターンのうち二次転写されずに前記中間転写体上に残った残留トナーが前記検出手段による検出位置に到達するまで回転させる二次転写後回転駆動手段と、
前記二次転写手段に二次転写のための電力を供給する転写電源と、
前記検出手段による二次転写前のトナーパターンの検出結果と前記二次転写後の残留トナーの検出結果に基づいて前記転写電源の出力値を決める決定手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記中間転写体を清掃するクリーニング手段を備え、
前記二次転写後回転駆動手段による中間転写体の回転中において、前記中間転写体上の残留トナーが前記クリーニング手段による清掃位置を通過する際に当該クリーニング手段による清掃動作を禁止させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記二次転写後回転駆動手段による中間転写体の回転中において、前記中間転写体上の残留トナーが前記一次転写手段による一次転写位置を通過する際に、当該残留トナーが前記一次転写位置において前記像担持体に逆転写するのを禁止するための電力を前記一次転写手段に供給することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
- 前記トナーパターンは、
同じ色のトナーにより形成され濃度が略同じ領域を有する複数のトナーパッチを含み、
前記決定手段は、
当該複数のトナーパッチが記録シート上に二次転写される際にトナーパッチ毎に前記転写電源からの電力値を異なる値に切り換える転写制御手段を有し、
二次転写前後の、対応するトナーパッチと残留トナーの組それぞれについて、前記検出手段による検出結果から当該トナーパッチの量に対する残留トナーの量の比を求め、求めた比が所定値以下となるトナーパッチのうちのいずれかのトナーパッチが二次転写されたときの電力値を、前記転写電源の出力値とすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記トナーパターンは、
さらに、第1の色のトナーにより形成され濃度が略同じ領域を有する複数の第1パッチと、第1の色とは異なる第2の色のトナーにより形成され濃度が略同じ領域を有する複数の第2パッチとが、色の異なるもの同士が前記中間転写体上において重ねられてなる複数のカラーパッチを含み、
前記転写制御手段は、
前記複数のカラーパッチが記録シート上に二次転写される際に当該カラーパッチ毎に前記転写電源からの電力値を、前記複数のトナーパッチが二次転写されるときと同じ値になるように切り換え、
前記決定手段は、
前記所定値以下となるトナーパッチと二次転写されるときの電力値が同じとされたカラーパッチのうち、前記検出手段により検出された残留トナーの量が最も少ないカラーパッチを特定し、特定したカラーパッチが二次転写されたときの電力値を前記転写電源の出力値とすることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。 - 前記検出手段による検出位置が、一次転写位置よりも前記中間転写体の回転方向下流側かつ二次転写位置よりも前記回転方向上流側の位置であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 画像形成装置が実行する画像形成方法であって、
少なくとも1つの像担持体上に形成されたトナーパターンを、回転する中間転写体上に一次転写する一次転写ステップと、
前記中間転写体上に一次転写されたトナーパターンを、搬送される記録シート上に二次転写手段により二次転写する二次転写ステップと、
二次転写後に前記中間転写体を、前記トナーパターンのうち二次転写されずに前記中間転写体上に残った残留トナーが当該中間転写体上のトナーを検出するための検出手段による検出位置に到達するまで回転させる二次転写後回転駆動ステップと、
前記検出手段による二次転写前のトナーパターンの検出結果と前記二次転写後の残留トナーの検出結果に基づいて前記二次転写手段に二次転写のための電力を供給する転写電源の出力値を決める決定ステップと、
を含むステップを実行することを特徴とする画像形成方法。
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