JP2008102356A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザにとって手間を生じさせず、残留トナーの発生を抑制しつつ二次転写出力を適正に調整して出力画像の品質を安定的に維持できる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】中間転写ベルト上に一次転写されたトナーパッチをトナー検出センサで検出する(S13)。中間転写ベルト上のトナーパッチをシートSに二次転写する(ステップS17)。二次転写後に中間転写ベルトの回転を続行し、トナーパッチのうちシートに転写されずに中間転写ベルト上に残った残留トナーを当該トナー検出センサで検出する(S18)。二次転写前のトナーパッチの検出結果と二次転写後の残留トナーの検出結果から最適な二次転写電圧を決定する(S19〜S24)。
【選択図】図4

Description

本発明は、像担持体上にトナー像を形成し、形成されたトナー像を、回転する中間転写体上に一次転写し、当該中間転写体上に一次転写されたトナー像を記録シート上に二次転写する、いわゆる中間転写体方式の画像形成装置および画像形成方法に関し、特に二次転写出力を調整する技術に関する。
従来、上記のような中間転写体方式の画像形成装置では、出力画像の品質を安定的に維持するため、記録シートの種類に応じて二次転写電流または電圧の値(二次転写出力)を調整する制御が行われている。
このような制御として、特許文献1には、次のような構成が開示されている。すなわち、まず像担持体上に均一濃度のトナー像を形成し、これを中間転写ベルト上に一次転写した後、記録シート上に二次転写するテストプリントを実行する。二次転写の際、二次転写に係る電流を段階的に異なる値に切り換える。プリント後の記録シートがユーザによりスキャナにセットされると、記録シート上に形成されたトナー像のうち、二次転写出力の段階的な切り換えにより濃度が異なった部分を読み取る。読み取った各部分の濃度を検出し、検出した濃度が目標値になっている部分が二次転写されたときの電流値を最適な二次転写出力値と決定する動作を、記録シートの種類毎に実行する。
特開2002−156848号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、二次転写出力値の決定のためにユーザがいちいちプリント後の記録シートをスキャナにセットするという操作を行わねばならずユーザにとって手間である。
また、プリント後の記録シート上におけるトナー像の濃度から二次転写出力値を決定するので、例えば二次転写されずに中間転写ベルト上に残ったトナー(残留トナー)が多い状態になっていてもそのまま制御される場合が生じる。残留トナーは、通常、クリーナにより清掃されてプリントに寄与されることはないので、残留トナーが多いということはトナーを有効に消費していない状態が続くことになってしまう。また、クリーナにより除去された残留トナーがタンクに回収される構成がとられる場合、タンクが早期に一杯になってしまい、ユーザにとって交換作業が増えることにもつながる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、ユーザにとって手間を生じさせず、残留トナーの発生を抑制しつつ二次転写出力を適正に制御して出力画像の品質を安定的に維持できる画像形成装置および画像形成方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、少なくとも1つの像担持体上に形成されたトナーパターンを、回転する中間転写体上に一次転写する一次転写手段と、前記中間転写体上に一次転写されたトナーパターンを、搬送される記録シート上に二次転写する二次転写手段と、前記中間転写体上のトナーを検出する検出手段と、二次転写後に前記中間転写体を、前記トナーパターンのうち二次転写されずに前記中間転写体上に残った残留トナーが前記検出手段による検出位置に到達するまで回転させる二次転写後回転駆動手段と、前記二次転写手段に二次転写のための電力を供給する転写電源と、前記検出手段による二次転写前のトナーパターンの検出結果と前記二次転写後の残留トナーの検出結果に基づいて前記転写電源の出力値を決める決定手段と、を備えることを特徴とする。
また、前記中間転写体を清掃するクリーニング手段を備え、前記二次転写後回転駆動手段による中間転写体の回転中において、前記中間転写体上の残留トナーが前記クリーニング手段による清掃位置を通過する際に当該クリーニング手段による清掃動作を禁止させることを特徴とする。
さらに、前記二次転写後回転駆動手段による中間転写体の回転中において、前記中間転写体上の残留トナーが前記一次転写手段による一次転写位置を通過する際に、当該残留トナーが前記一次転写位置において前記像担持体に逆転写するのを禁止するための電力を前記一次転写手段に供給することを特徴とする。
また、前記トナーパターンは、同じ色のトナーにより形成され濃度が略同じ領域を有する複数のトナーパッチを含み、前記決定手段は、当該複数のトナーパッチが記録シート上に二次転写される際にトナーパッチ毎に前記転写電源からの電力値を異なる値に切り換える転写制御手段を有し、二次転写前後の、対応するトナーパッチと残留トナーの組それぞれについて、前記検出手段による検出結果から当該トナーパッチの量に対する残留トナーの量の比を求め、求めた比が所定値以下となるトナーパッチのうちのいずれかのトナーパッチが二次転写されたときの電力値を、前記転写電源の出力値とすることを特徴とする。
ここで、前記トナーパターンは、さらに、第1の色のトナーにより形成され濃度が略同じ領域を有する複数の第1パッチと、第1の色とは異なる第2の色のトナーにより形成され濃度が略同じ領域を有する複数の第2パッチとが、色の異なるもの同士が前記中間転写体上において重ねられてなる複数のカラーパッチを含み、前記転写制御手段は、前記複数のカラーパッチが記録シート上に二次転写される際に当該カラーパッチ毎に前記転写電源からの電力値を、前記複数のトナーパッチが二次転写されるときと同じ値になるように切り換え、前記決定手段は、前記所定値以下となるトナーパッチと二次転写されるときの電力値が同じとされたカラーパッチのうち、前記検出手段により検出された残留トナーの量が最も少ないカラーパッチを特定し、特定したカラーパッチが二次転写されたときの電力値を前記転写電源の出力値とすることを特徴とする。
また、前記検出手段による検出位置が、一次転写位置よりも前記中間転写体の回転方向下流側かつ二次転写位置よりも前記回転方向上流側の位置であることを特徴とする。
本発明は、画像形成装置が実行する画像形成方法であって、少なくとも1つの像担持体上に形成されたトナーパターンを、回転する中間転写体上に一次転写する一次転写ステップと、前記中間転写体上に一次転写されたトナーパターンを、搬送される記録シート上に二次転写手段により二次転写する二次転写ステップと、二次転写後に前記中間転写体を、前記トナーパターンのうち二次転写されずに前記中間転写体上に残った残留トナーが当該中間転写体上のトナーを検出するための検出手段による検出位置に到達するまで回転させる二次転写後回転駆動ステップと、前記検出手段による二次転写前のトナーパターンの検出結果と前記二次転写後の残留トナーの検出結果に基づいて前記二次転写手段に二次転写のための電力を供給する転写電源の出力値を決める決定ステップと、を含むステップを実行することを特徴とする。
このように二次転写前後における中間転写体上のトナーの検出結果に基づいて転写電源の出力値を決めるので、残留トナーがより少ない条件で出力値を調整することができ、ユーザにとって画像形成後の記録シートをスキャナ等で読み取らせるといった面倒な操作を行う必要がなくなり、残留トナーの発生を抑制して安定的な二次転写を実現できる。
以下、本発明に係る画像形成装置の実施の形態を、タンデム型カラーデジタルプリンタ(以下、単に「プリンタ」という。)を例にして説明する。
図1は、プリンタ1の全体の構成を示す図である。
同図に示すように、プリンタ1は、画像プロセス部10、給送部20、定着部30、操作パネル40および制御部50などを備えており、ネットワーク、例えばLANに接続されて、外部端末(不図示)からのプリントジョブの実行指示を受け付けると、その指示に基づいてプリントを実行する。
画像プロセス部10は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)の各色のそれぞれに対応する作像部2Y,2M,2C,2Kと、中間転写ベルト11と、現像バイアス電圧出力部9と、一次高圧出力部18などを備える。
作像部2Yは、矢印A方向に回転駆動される感光体ドラム3、帯電部4、露光部5、現像部6、一次転写ローラ7およびクリーナ8などからなる。また、現像バイアス電圧出力部9は、現像部6の現像ローラ60に、現像時における画像濃度の調整のための現像バイアス電圧を供給する高圧電源部であり、出力電圧を可変できる構成になっており、制御部50からの指示による電圧値が現像ローラ60に印加されるように出力電圧を制御する。
一次高圧出力部18は、一次転写ローラ7に一次転写時における一次転写電圧を供給する高圧電源部であり、制御部50からの指示により所定の電圧値が一次転写ローラ7に印加されるように出力電圧を制御する。
他の作像部2M〜2Kについても同様の構成になっており、同図では符号を省略している。以下、作像部の構成部分、現像バイアス電圧出力部、一次高圧出力部の番号にC、M、Y、Kを添字として付加して再現色毎に対応するものを区別することとする。
中間転写ベルト11は、駆動ローラ12、従動ローラ13、テンションローラ14に張架されており、矢印B方向に回転駆動される。
給送部20は、シートSを収容する給紙カセット21、22、給紙カセット21、22内のシートSを1枚ずつ繰り出す繰り出しローラ23、24、繰り出されたシートSを搬送する搬送ローラ対25、二次転写位置121にシートSを送り出すタイミングをとるためのタイミングローラ対26と、二次転写位置121において中間転写ベルト11を挟んで駆動ローラ12に圧接される金属製の二次転写ローラ27と、二次高圧出力部28などを備えている。ここで、二次高圧出力部28は、二次転写ローラ27に二次転写電圧を二次転写のための電力として供給する二次転写電源であり、出力電圧を可変できる構成になっており、制御部50からの指示による電圧値が二次転写ローラ27に印加されるように出力電圧を制御する。
定着部30は、ヒータ(不図示)を備え、制御部50によりヒータの通電が制御されて所定の定着温度に維持される。
操作パネル40は、プリンタ1の状態、例えばプリント可能であることや紙詰まりや故障などのトラブルが発生していることなどを示すメッセージ、および給紙カセットにどの種類のシートSがセットされているのかを示す画面やシートSの種類を設定するための画面などが表示されるタッチパネル式の液晶表示部を備えている。
ユーザは、操作パネル40から各給紙カセットにセットされているシートSの種類を設定(登録)することができる。設定された情報(シート種類情報)は、制御部50のシート情報格納部56(図2)に格納される。
制御部50は、外部の端末装置からのプリントジョブを受け付けると、使用すべきシートSがセットされている給紙カセットを選択すると共に、送信されて来る画像信号を受信して、これをY〜K色用のデジタル画像信号に変換し、画像プロセス部10、給送部20等を制御して、プリント動作を実行させる。
具体的には、作像部2Y〜2Kごとに、矢印A方向に回転する感光体ドラム3Y〜3Kがクリーナ8Y〜8Kにより清掃された後、帯電部4Y〜4Kにより一様に帯電され、帯電された感光体ドラム3Y〜3Kの表面が露光部5Y〜5Kより露光されて静電潜像が形成される。形成された静電潜像は、現像部6Y〜6Kによってトナーにより現像されてトナー像として顕像化される。一次転写ローラ7Y〜7Kには、一次転写電圧が印加されており、現像された各色トナー像は、一次転写ローラ7Y〜7Kの電界の作用により感光体ドラム3Y〜3Kから中間転写ベルト11上に一次転写位置17Y〜17Kにおいて一次転写される。この際、各色の作像動作は、そのトナー像が中間転写ベルト11上の同位置に重ね合わせて転写されるようにタイミングをずらして実行される。中間転写ベルト11上の各色トナー像は、中間転写ベルト11の回転により二次転写位置121に移動する。
一方、中間転写ベルト11上の各色トナー像の移動タイミングに合わせて、給送部20からは、制御部50により選択された給紙カセットからシートSがタイミングローラ対26を介して給送されて来ており、そのシートSは、回転する中間転写ベルト11と二次転写ローラ27の間に挟まれて搬送される。二次転写ローラ27には、二次高圧出力部28により、シートSの種類に応じた転写電圧が印加されており、二次転写位置121において二次転写ローラ27による電界の作用により静電的に中間転写ベルト11上の各色トナー像が一括してシートSに二次転写される。
二次転写位置121を通過したシートSは、定着部30に搬送され、ここでトナー像が加熱、加圧されてシートSに定着された後、排出ローラ対31により機外に排出され、収容トレイ32に収容される。感光体ドラム3Y〜3K、中間転写ベルト11、繰り出しローラ23、24等のローラを含む回転部材は、駆動モータ15により回転駆動される。
作像部2Kの一次転写位置17Kよりも中間転写ベルト11の回転方向(以下、「ベルト回転方向」という。)下流側かつ二次転写位置121よりもベルト回転方向上流側の位置であり、中間転写ベルト11と対向する位置には、トナー検出センサ16が配設されている。
トナー検出センサ16は、発光ダイオードなどの発光素子161とフォトダイオードなどの受光素子162を内蔵した反射型の光学センサである。発光素子161から出射された光が検出位置160において中間転写ベルト11表面の検出領域で反射されて受光素子162で受光されるようになっている。この出射光に対する受光量を検出することにより、後述するように中間転写ベルト11上における二次転写前のトナーパッチおよび二次転写後に二次転写されずに中間転写ベルト11上に残った残留トナーの量を検出し、その検出結果から二次転写出力がシートSの種類毎に決定される。
なお、中間転写ベルト11上のトナー量を検出できるものであれば反射型の光学センサに限られない。例えば、中間転写ベルト11が透明なものである場合に透過型の光学センサを用いることが考えられる。また、例えばCCDセンサなどを用いることもできる。
また、二次転写位置121からベルト回転方向下流側かつ作像部2Yの一次転写位置17Yよりもベルト回転方向上流側の位置には、クリーナ19が配設されている。
クリーナ19は、クリーナブレード191、カム192およびブレード揺動モータ193を備えており、中間転写ベルト11上の残留トナーや紙粉等を除去して清掃する公知のものである。なお、除去された残留トナー等は、図示しない回収タンクに収容される。
クリーナブレード191は、回転している中間転写ベルト11の表面に圧接してその位置(清掃位置)194で残留トナー等を掻き取る公知のものである。ここでは、支軸を回転中心に矢印C方向に揺動可能に保持されている。なお、中間転写ベルト11を清掃できれば板状のものに限られず、例えばブラシ状のものなどを用いることもできる。クリーナブレード191は、カム192の周面に当接しており、図示しないスプリング等により常時、カム192の周面に圧接する方向に付勢されている。
カム192の回転軸は、駆動伝達機構(不図示)を介してブレード揺動モータ193の回転軸と連結されている。
ブレード揺動モータ193は、例えばステッピングモータが用いられる。ブレード揺動モータ193が駆動されるとカム192が回転し、カム192の回転に伴ってクリーナブレード191が揺動し、中間転写ベルト11に対し圧接または離間することとなる。
制御部50は、クリーナブレード191が中間転写ベルト11に圧接している位置をホーム位置(同図の実線の位置)として、クリーナブレード191を離間させる際には、予め決められた所定数の駆動パルスをブレード揺動モータ193に供給してカム192を回転させる。また、クリーナブレード191を離間位置(同図の破線の位置)からホーム位置に戻す際には、ホーム位置に戻すのに必要な駆動パルスをブレード揺動モータ193に供給してカム192を回転させる。
図2は、制御部50の構成を示す図である。
同図に示すように、制御部50は、主な構成要素としてCPU51、通信インターフェース(I/F)部52、ROM53、RAM54、画像メモリ55、シート情報格納部56、二次転写出力決定部57、現像バイアス制御部58および二次転写出力制御部59を備えている。
通信I/F部52は、LANカード、LANボードといったLANに接続するためのインターフェースである。
画像メモリ55には、受信した画像信号等の画像を表わすデータが格納される。
シート情報格納部56には、操作パネル40からユーザにより設定されたシート種類情報が格納される。CPU51は、シート種類情報を参照することにより、給紙カセット21、22にどの種類のシートSがセットされているのかを知ることができる。
二次転写出力決定部57は、最適な二次転写出力をシート種類毎に決定する二次転写出力決定処理(後述)を実行する。
現像バイアス制御部58は、不揮発性メモリからなる現像バイアス情報格納部581を備え、現像バイアス電圧出力部9Y〜9Kに対し各色の現像バイアス電圧値Vbを指示して、当該電圧を現像ローラ60Y〜60Kに印加させる。この電圧値Vbを示す情報は、現像バイアス情報格納部581に格納されており、二次転写出力決定処理において必要に応じて更新される。
二次転写出力制御部59は、不揮発性メモリからなる二次転写出力情報格納部591を備え、二次高圧出力部28に対し二次転写電圧のための電圧値Vtを指示して、当該電圧を二次転写ローラ27に印加させる。この電圧値Vtを示す情報は、二次転写出力情報として二次転写出力情報格納部591にシートの種類毎に格納されている。具体的には、図3の二次転写出力情報テーブル5911に示すように、例えば普通紙に対しVta、厚紙に対しVtbといった具合である。二次転写出力情報は、二次転写出力決定処理において必要に応じて登録、更新等される。
CPU51は、ROM53から必要なプログラムを読み出して、画像プロセス部10等の動作をタイミングを取りながら統一的に制御して円滑なプリント動作を実行させる。
ROM53には、プリント動作等に関する制御プログラム、二次転写出力決定処理のためのプログラム等が格納されている。
図4は、制御部50の二次転写出力決定部57による二次転写出力決定処理の内容を示すフローチャートであり、図5は、二次転写出力決定処理における一次転写および二次転写のタイミングを示すタイミングチャートである。
二次転写出力決定処理は、所定条件が満たされたとき、例えばプリント(画像形成)枚数が所定値に達する毎やユーザからの指示があったときなどに実行される。ここでは、給紙カセット22にセットされているシート(厚紙)に対する二次転写電圧を決定する場合の例を説明する。
図4に示すように、まず変数Qの値を基準値に設定する(ステップS11)。ここで、変数Qは、二次転写電圧Vtを可変して調整するときの調整幅に相当し、後述のステップS17などで用いられる。
トナーパターンとしてのトナーパッチP1〜P6を形成し、形成したトナーパッチP1〜P6を中間転写ベルト11上に一次転写させる(ステップS12)。
図6は、中間転写ベルト11上に一次転写されたトナーパッチP1〜P6の構成例を示す図であり、図1の矢印D方向から見たときの図である。
同図に示すように、トナーパッチP1〜P6は、ベルト回転方向(副走査方向に相当)に間隔をおいて中間転写ベルト11上に形成される。トナーパッチP1〜P3は、それぞれが1色、例えばブラック色のみで形成され、同じ濃度になっている。
一方、トナーパッチP4〜P6は、それぞれが2色からなるカラーパッチであり、例えばマゼンタ色からなる同じ濃度の3つのトナーパッチとシアン色からなる同じ濃度の3つのトナーパッチの、色の異なるもの同士が中間転写ベルト11上で多重転写されることにより形成される。以下、トナーパッチを1色のものと2色からなるものを区別するときに1色トナーパッチ、2色トナーパッチということがある。
二次転写出力決定部57は、トナーパッチP1〜P6が中間転写ベルト11上において同図に示す順に並び、1色トナーパッチのそれぞれがブラック色で濃度が同じになり、2色トナーパッチのそれぞれがマゼンタとシアンの2色のトナー像が積層されると共に濃度が同じになるように、作像部2M、2C、2Kによるマゼンタ色、シアン色、ブラック色の各トナーパッチの形成タイミングを制御する。その際、現像バイアス電圧値Vbが現像ローラ60M、60C、60Kに印加される。ここでは、現像バイアス情報格納部581に格納されている情報が読み出され、読み出された情報に示される電圧が現像バイアス電圧として現像ローラ60M、60C、60Kに印加されるように、現像バイアス電圧出力部9M、9C、9Kに指示する。
上記トナーパッチP1〜P6の一次転写は、図5では時点a〜b間に相当する。本実施の形態では、各色トナーとして負の帯電極性を有するものが用いられているので、一次転写電圧として正の電圧が一次転写ローラに印加される。なお、正の帯電極性を有するトナーが用いられる場合には、負の電圧が一次転写ローラに印加されることになる。
図4に戻って、ステップS13では、中間転写ベルト11上に形成されたトナーパッチP1〜P6をトナー検出センサ16で検出する。具体的には、中間転写ベルト11の回転により中間転写ベルト11上に形成されたトナーパッチP1〜P6がトナー検出センサ16の検出位置160を通過する際の、当該トナー検出センサ16からの検出信号を受信することにより行われる。
図7は、トナー検出センサ16によるトナーパッチP1〜P6の検出信号の波形例を示す図である。
同図では、横軸にトナーパッチの番号を、縦軸に検出値としての電圧値を示しており、波形71、72、73がトナーパッチP1、P2、P3の検出信号に、波形74、75、76がトナーパッチP4、P5、P6の検出信号にそれぞれ相当する。トナー濃度が濃くなるとトナー検出センサ16による検出値が大きくなり、トナー濃度が薄く(淡く)なると検出値が小さくなるという関係になっている。以下、トナーパッチP1、P2・・P6の検出値をE1、E2・・E6という。
図4に戻り、ステップS14では、トナー検出センサ16による検出値E1〜E3が所定範囲内に入っているか否かを判断する。ここで、所定範囲とは、トナーパッチP1〜P3が適正な濃度であった場合にトナー検出センサ16により検出されるであろう値の範囲に相当する。トナーパッチP1〜P3が実際に中間転写ベルト11上に形成されたときにその濃度が適正な値になっていることを確認することができる。
検出値E1〜E3が所定範囲内に入っていない、すなわちトナーパッチP1〜P3の濃度が適正ではないことを判断すると(ステップS14で「NO」)、現像バイアス電圧の値を調整する(ステップS15)。例えば、検出値E1〜E3が所定範囲の値よりも大きい(トナーパッチP1〜P3の濃度が適正値よりも濃い)場合には、現像バイアス電圧の値を現在の値から所定量だけ下げた値に更新する。逆に、所定範囲の値よりも小さい(トナーパッチP1〜P3の濃度が適正値よりも淡い)場合には、現像バイアス電圧の値を現在の値から所定量だけ上げた値に更新する。なお、現像バイアス電圧の更新は、現像バイアス情報格納部581に格納されている情報を書き換えることにより行われる。
現像バイアス電圧の調整後、ステップS12に戻り、ステップS12〜S14を実行する。すなわち、トナーパッチP1〜P6を再び形成し、検出値E1〜E3が所定範囲内に入っているか否かを判断する。
検出値E1〜E3が所定範囲内に入っている、すなわちトナーパッチP1〜P3の濃度が適正であることを判断すると(ステップS14で「YES」)、検出値E1〜E6のデータをRAM54に格納して(ステップS16)、二次転写処理を実行する(ステップS17)。
図8は、二次転写処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
同図に示すように、二次転写電圧を決めるべきシートの種類を判定する(ステップS171)。ここでは、給紙カセット22にセットされている厚紙がシートの種類として判定される。
シート種類に対し現に設定されている二次転写電圧の設定値Vtを二次転写出力情報格納部591から読み出す(ステップS172)。図3の例では、Vtbが読み出される。なお、未設定の場合には、二次転写電圧の基準値として予め設定されている値、例えばプリンタ1の工場出荷時に予めROM53などに格納されている値を読み出す。
読み出した値Vtを元にして、次の(式1)〜(式3)から電圧V1〜V3を求める(ステップS173)。
V1=Vt−Q・・・(式1)
V2=Vt・・・・・(式2)
V3=Vt+Q・・・(式3)
ここで、Qの値は、ステップS11で設定した値である。
判定された種類のシート、ここでは厚紙を給紙カセット22から給送すると共に、トナーパッチP1、P4に対する二次転写電圧がV1になり、トナーパッチP2、P5に対する二次転写電圧がV2になり、トナーパッチP3、P6に対する二次転写電圧がV3になるように二次転写電圧を切り換えて、トナーパッチP1〜P6を二次転写位置121において当該シート(厚紙)上に二次転写させる(ステップS174)。
図9は、トナーパッチP1〜P6に対する二次転写電圧がV1〜V3に切り換わる様子を示す模式図である。二次転写出力決定部57は、中間転写ベルト11上のトナーパッチP6、P5・・P1が二次転写位置121を通過する際に二次転写ローラ27の印加電圧がV3、V2・・V1の順に切り換わるように、二次高圧出力部28に出力電圧の切り換えを指示する。この二次転写は、図5の時点c〜d間に相当する。
ここでは、トナーパッチP1〜P6ごとに一次転写されてから二次転写位置121に到達するまでに要する時間が予め求められており、二次転写出力決定部57は、トナーパッチP1〜P6ごとに、一次転写されてからの経過時間を測定し、測定した時間が当該トナーパッチについて予め求められた時間に達すると当該トナーパッチが二次転写位置121に到達したとして、二次転写電圧の切り換えを指示する。
中間転写ベルト11上のトナーパッチP1〜P6は、そのトナー全部が二次転写によりシートSに転写されることが望ましいが、実際には一部が転写されずに中間転写ベルト11上に残ってしまう。以下、この残ったトナーを残留トナーという。
図10(a)は、トナーパッチP1〜P6における残留トナーP11〜P61の例を示す図である。同図のP11はトナーパッチP1の残留トナーを、P21はトナーパッチP2の残留トナーを示している。同様にP31・・P61は、トナーパッチP3・・P6の残留トナーを示す。
図10(b)は、残留トナーP11〜P61の量の例を示す図である。
同図の例では、残留トナーの量が1色トナーパターについてはP21が最も少なくなっており、2色トナーパッチについてはP41が最も多くなっている。これは、1色トナーパッチと2色トナーパッチそれぞれの場合における二次転写効率の相違によるものである。以下、具体的に説明する。
まず、二次転写効率Tは、二次転写前の中間転写ベルト11上に存するトナー像の量をta、二次転写によりシートに実際に転写されたトナー量をtbとしたとき、T=tb/taで表わすことができる。
図11は、プリンタ1における二次転写電圧と二次転写効率の関係例を示す図である。同図の実線のグラフ61は、1色のトナー像の場合、一点鎖線のグラフ62は、2色のトナー像の場合を示している。このようなグラフは実験から導くことができる。
同図から二次転写効率は、二次転写電圧の上昇に伴って上昇し、最大となるピークを過ぎると下降していくことが判る。二次転写効率がピークを過ぎると下降するのは、二次転写電圧を上げ過ぎると、例えば二次転写位置121において二次転写ローラ27とシートS間に放電が起こり実効的な電界が低下するなどの要因が考えられる。
グラフ61の例では、1色の場合には二次転写電圧V2のときに二次転写効率T2がピークに近くなり、二次転写電圧V1、V3のときの二次転写効率T1、T3がT2>T3>T1の関係になっている。一方、グラフ62を見ると、2色の場合には、ピークが二次転写電圧V2とV3の間にあり、ピークになる二次転写電圧の値が1色の場合よりも大きくなっている。これは、次の理由によるものと考えられる。
すなわち、2色の方が転写によりシートSに移動させるトナー量が多く、そのため1色の場合と同じ効率を得ようとすると高い電圧が必要になることが考えられる。また、2色の場合、二次転写前において中間転写ベルト11上では、マゼンタ色のトナー像の上にシアン色のトナー像が積層されたような状態になっている。そのため二次転写位置121では、シアン色のトナー像がシートSに接し、転写され易い状態になる。一方、マゼンタ色のトナーは、中間転写ベルト11に接触しているため、中間転写ベルト11との間で静電的に引っ張り力が作用してシアン色のトナーよりも中間転写ベルト11上に残り易くなるからである。
グラフ62では、2色トナーパッチの二次転写電圧V1〜V3における二次転写効率T4〜T6は、T4<T5<T6の関係になっており、2色の場合には、二次転写電圧をV3としたときに二次転写効率Tが最大になることが判る。
二次転写効率が小さいほど二次転写の際の残量トナーが多くなることを意味するので、二次転写効率がT4<T5<T6の関係にあれば、残留トナーP41〜P61の量の大小関係は、図10(b)に示すようにP41>P51>P61の順ということになる。
図8に戻ってステップS175では、二次転写後のシート(厚紙)を定着部30、排出ローラ対31を介して機外に排出し、メインルーチンにリターンする。
図4に戻り、ステップS18では残留トナー検出処理を実行する。
図12は、残留トナー検出処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
同図に示すように、二次転写後に中間転写ベルト11の回転を続行させる(ステップS181)。中間転写ベルト11の回転により、中間転写ベルト11上の残留トナーP11〜P61は、クリーナ19による中間転写ベルト11表面の清掃位置194に向かう。
二次転写出力決定部57は、残留トナーP11〜P61がクリーナ19により清掃されることがないように、残留トナーP11〜P61が清掃位置194を通過しようとする直前にクリーナブレード191を離間位置に退避させ(ステップ182)、清掃位置194を通過すると、クリーナブレード191をホーム位置に戻して中間転写ベルト11に圧接させる(ステップS183)。
具体的には、残留トナーP11〜P61が清掃位置194の直前に到達するまでの第1の時間および清掃位置194を通過するのに要する第2の時間が予め求められており、二次転写からの経過時間を測定し、測定した時間が当該第1の時間に達すると、ブレード揺動モータ193を回転させてクリーナブレード191を離間位置に退避させる。そして、当該第2の時間が経過すると、ブレード揺動モータ193を回転させてクリーナブレード191をホーム位置に戻させる。この離間、圧接の動作は、図5では時点e〜fに相当する。この意味で、制御部50は、ステップ182、S183等を実行する際に、クリーナ19による残留トナーの清掃動作を禁止する禁止手段として機能するものである。なお、クリーナブレードに代えて、例えば電界により残留トナー等を除去するクリーナブラシが配される構成の場合には、残留トナーが清掃位置194を通過する間に当該ブラシへの電力供給を停止することにより清掃を禁止するとしても良い。
ステップS184では、清掃装置194を通過した残留トナーP11〜P61が一次転写位置17Y〜17Kを通過する際に感光体ドラム3Y〜3Kに逆転写されることがないように、一次転写ローラ7Y〜7Kに一次転写時とは逆極性、ここでは負の電圧を印加させる。二次転写されずに残ったトナーには、二次転写時の電界の影響等を受けて本来の帯電極性(ここでは負)から逆の極性(ここでは正)に変異しているものが含まれていることが多く、一次転写位置7Y〜7Kにおいて一次転写時の電圧(ここでは正)とは逆極性(すなわち負)の電圧を印加することにより残留トナーが感光体ドラム3Y〜3Kに逆転写されることを抑制して中間転写ベルト11上に留まらせるためである。
この負電圧の印加の動作は、図5では時点g〜hに相当する。この意味で、制御部50、一次高圧出力部18Y〜18K等は、ステップ184等を実行する際に、残留トナーが感光体ドラムに逆転写するのを禁止するための電力を一次転写ローラ7Y〜7Kに供給する手段として機能するものである。
印加電圧の大きさは、感光体ドラムへの逆転写がされない値として予め決めることができる。なお、例えばトナーの材料等により、一次転写時と同極性の電圧を印加した方が逆転写を抑える効果が大きいような場合には、同極性の電圧を印加する構成をとるとしても良い。
そして、一次転写位置17Y〜17Kを通過した残留トナーP11〜P61をトナー検出センサ16で検出する(ステップS185)。
図13は、トナー検出センサ16による残留トナーP11〜P61の検出信号の波形例を示す図である。
同図では、波形91が残留トナーP11の検出信号を示している。同様に、波形92・・96が残留トナーP21・・P61の検出信号を示している。以下、残留トナーP11、P21・・P61の検出値をE11、E21・・E61という。
図12に戻って、ステップS186では、検出値E11〜E61のデータをRAM54に格納して、メインルーチンにリターンする。この意味で、制御部50、駆動モータ15等は、ステップS181〜S185等の処理を実行する場合に、二次転写後に残留トナーが検出位置160に到達するまで中間転写ベルト11を回転させる二次転写後回転駆動手段として機能するものといえる。
図4に戻り、ステップS19では、η1、η2、η3が所定値Z以下であるか否かを判断する。ここで、ηとは、二次転写前のトナーパッチのトナー量に対する二次転写後の残留トナーのトナー量の比(以下、「残留率」という。)を示しており、ここでは次の(式4)〜(式6)で表わされる。
η1=E11/E1・・・(式4)
η2=E21/E2・・・(式5)
η3=E31/E3・・・(式6)
図14は、プリンタ1における二次転写電圧Vと残留率ηの関係例を示す図である。同図のグラフ611の形状は、図11のグラフ61の天地を反転させた形状に相当する。グラフ611から二次転写電圧がV2のときに残留率η2が最小になり、二次転写電圧がV1のときに残留率η1、V3のときにη3(<η1)になっていることが判る。
残留率ηは、残留トナーの量が多いと大きくなる関係にあるので、残留率が大きいほど二次転写効率Tの値が小さいことになる。
所定値Zは、1色トナーパッチの残留率が、最大でも当該Zを越えるべきではないとして予め設定された残留率の上限値に相当する。所定値Zのデータは、ROM53などに格納される。
図4に戻り、ステップS19においてη1、η2、η3全てが所定値Z以下であることを判断すると(ステップS19で「YES」)、ステップS21に移る。この場合の処理については、後述する。
一方、η1、η2、η3のいずれかが所定値Zよりも大きいことを判断すると(ステップS19で「NO」)、二次転写電圧調整処理に移る(ステップS20)。
図15は、二次転写電圧調整処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
同図に示すように、当該処理の回数が所定回数以上、ここでは3回目以上であるか否かを判断する(ステップS201)。1回目と判断すると(ステップS201で「NO」)、変数Qの値を現在の値から所定値αを減算した値に更新し(ステップS202)、メインルーチンにリターンし、ステップS12に戻って、ステップS12〜S19の処理(2回目)を実行する。
変数Qの更新後の値は、1回目のときよりも所定値αだけ小さい値になっているので、当該2回目の処理においてステップS173で新たに求められるV1、V3(以下、V1n、V3nという。)の大小関係は、図14(a)に示すようにV1<V1n<V2<V3n<V3になる。ここで、二次転写電圧をV1n〜V3nとしたときの残留率をη1n〜η3nとすると、グラフ611に示すように残留率の大小関係は、η1<η1n<η2n<η3n<η3になるはずである。従って、変数Qの値を小さな値に更新するということは、二次転写電圧を3段階に異なる値に切り換えるときの切り換え幅(V1とV2の差分およびV2とV3の差分)を小さくすることを意味する。
後述のように二次転写電圧は、ステップS173で求められたV1、V2、V3のうち、二次転写効率の面から最適と判断される1つの値に決定されるので、当該切り換え幅が小さくなれば、二次転写電圧の候補としてのV1〜V3がより小さい範囲内に集まることになり、最適な値を絞り易くなるといえる。
再度、ステップS19においてη1n〜η3nと所定値Zの大小関係を判断する。2回目においてもη1n〜η3nの全てが所定値Z以下でないことを判断すると(ステップS19で「NO」)、再度、二次転写電圧調整処理を実行する(ステップS20)。図15のステップS201において2回目と判断すると、ステップS202で、再び変数Qの現在の値から所定値αを減算して、メインルーチンにリターンし、ステップS12以降の処理(3回目)を実行する。その際、V1〜V3の切り換え幅は、さらに小さくされることになる。
3回目においてもη1n〜η3nの全てが所定値Z以下でないことを判断すると(ステップS19で「NO」)、V1〜V3が二次転写効率の面から適正な値になっていないとしてV1〜V3を設定し直すべく、図15のステップS201において3回目と判断してステップS203に移る。
ステップS203では、3回目のη1とη3の大小関係がη1≧η3であるか否かを判断する。図14(a)は、η1≧η3の場合の例を示している。
η1≧η3であると判断すると(ステップS203で「YES」)、現在の二次転写電圧Vtの値に所定値βを加算したものを新たな二次転写電圧Vtの値として更新すると共に、変数Qの値を基準値に設定して(ステップS204)、メインルーチンに戻る。なお、当該基準値は、上記ステップS11における基準値と同じである。
そして、ステップS12〜S19の処理を再度実行する。すなわち、新たなトナーパッチP1〜P6を形成し、それらを二次転写した後、1色のトナーパッチの残留率ηと所定値Zの大小関係を判断するものである。
その際、ステップS173では、前回よりも今回の実行時の方が二次転写電圧Vtの値が所定値βだけ大きくなっているので、求められるV1、V2、V3の値もそれぞれ所定値βだけ大きくなる。図14(b)は、V1〜V3の値が図14(a)のときよりも所定値βだけ大きくなった場合の例を示している。
一方、η1≧η3ではない、すなわちη1<η3と判断すると(ステップS203で「NO」)、現在の二次転写電圧Vtの値から所定値βを減算したものを新たな二次転写電圧Vtの値として更新すると共に、変数Qの値を基準値に設定して(ステップS205)、メインルーチンに戻る。この場合、V1〜V3のそれぞれの値は、図14(a)のときよりも所定値βだけ小さくなることになる。
二次転写効率Tは、通常、図11に示すような曲線で表されるので、残留率ηも図14に示すような曲線で表わされる。従って、例えばη1>η3の場合には、図14(a)に示すように電圧V2の値がグラフ611の最下点のピークに対応する電圧V0よりも小さくなっている場合が多いと想定されるので、所定値βを加算することでV1〜V3の値を全体的に電圧が高くなる方向にシフトさせ、V1〜V3のいずれかをピークに対応する電圧V0により近づけることができる。η1≦η3の場合は、η1>η3の場合と逆に所定値βを減算することで、V1〜V3のいずれかを電圧V0により近づけることができることになる。
なお、ステップS201では、二次転写電圧調整処理の回数が所定回数(3回目)以上と判断した場合に、ステップS203以降の処理を実行するとしたが、所定回数が3回に限られないことはいうまでもなく、二次転写効率の向上を図るのに最適な値が予め決定される。また、図4のステップS19でη1〜η3の全てが所定値Z以下と判断されるまでステップS12〜S20の処理が繰り返されることになるが、例えば繰り返し回数が所定値を越えると処理を中断して、その旨をユーザにメッセージ等で通知するとしても良い。
図4に戻り、η1、η2、η3全てが所定値Z以下であることを判断すると(ステップS19で「YES」)、残留トナーP41〜P61のうち、その量(残留量)が所定値W以下のものがあるか否かを判断する(ステップS21)。ここで、所定値Wとは、2色トナーパッチ、ここでは3つのトナーパッチP4〜P6のうち、少なくとも1つのトナーパッチについての残留量が当該W以下であるべきとして予め設定された残留量の基準値に相当する。所定値Wのデータは、ROM53などに格納される。
この残留量は、上記のようにトナー検出センサ16の検出値から判断できるので、ここでは当該検出値をモニターして所定値W以下であるか否かが判断される。
なお、2色トナーパッチについて残留率ではなく残留量の大小を判断しているのは、次の理由による。すなわち、残留率を求めるには上記のように二次転写前の中間転写体11上のトナー量を検出する必要があり、本実施の形態では、光学センサ(トナー検出センサ16)を用いて中間転写ベルト11上のトナーパッチのトナー量を検出する構成をとっている。具体的には、トナーパッチに光を照射し、当該トナーパッチを通過して中間転写ベルト11の表面に反射して戻ってくる反射光の光量の大小からトナーパッチの付着量を検出する。1色トナーパッチの場合、トナーパッチが1層なので、トナーパッチを薄層に形成することでトナー量と反射光の光量とが略反比例する関係にあるレンジ内で検出を行うことができ検出精度の向上を図れる。
一方、2色トナーパッチの場合、各色のトナー像が中間転写ベルト11上で2層に重なった状態になっている。そのため、1色に比べてパッチの厚みが増して反射光が透過し難く、トナー量が増減しても反射光の光量がほとんど変化しないといったことが生じ、検出精度が1色に比べて低下し易いからである。
そこで、本実施の形態では、二次転写効率と残留量とが反比例の関係にあるとして、残留トナーP41〜P61の量を2色トナーパッチの二次転写効率を表わすものとみなし、その大小により2色トナーパッチの二次転写の適否を判断している。
残留量が所定値W以下のものがあることを判断すると(ステップS21で「YES」)、トナーパッチP1〜P3のうち、残留量が最少のものを特定し、特定したパッチを二次転写したときの電圧を二次転写電圧Vtの値と決定し(ステップS22)、二次転写出力情報格納部591に格納されている当該シート種類(厚紙)に対応する値を当該決定された値に更新して(ステップS24)、処理を終了する。
一方、残留量が所定値W以下のものがないことを判断すると(ステップS21で「NO」)、ステップS24に移る。
ステップS24では、現在の二次転写電圧Vtの値に所定値γを加算したものを新たな二次転写電圧Vtの値として更新すると共に、変数Qの値を基準値に設定して、ステップS12に戻り、S12〜S21の処理を実行する。このことは、上記ステップS204の後に実行する処理と基本的に同じである。すなわち、V1〜V3のそれぞれの値を所定値γだけ大きくして、新たなトナーパッチP1〜P6を形成し、それらを二次転写した後、1色トナーパッチの残留率ηと所定値Zの大小関係および2色トナーパッチの残留量と所定値Wの大小関係を判断するものである。このようにV1〜V3の値を見直して処理を行うのは次の理由による。
すなわち、残留量が所定値W以下のものが1つもないということは、1色トナーパッチについては二次転写が適正に行われているが、2色トナーパッチについては適正とはいえない状態にあることを意味する。このようなケースとしては、例えば二次転写効率が最大になるときの二次転写電圧が1色と2色とで大きく異なる場合が考えられる。
具体的には、例えば図11に示す1色トナーパッチのグラフ61に対し、2色トナーパッチのグラフ62が同図の位置よりも全体的に右側(電圧が高くなる方向)に大きくシフトしているような場合である。この場合には、グラフ61のピークに対する二次転写電圧と、グラフ62のピークに対する二次転写電圧の差が大きくなるから、1色トナーパッチについてV1〜V3を適正値に設定しても、2色トナーパッチについて見ると二次転写効率の値が小さくなる、すなわち残留量が多くなり所定値W以下にならないことが生じてしまう。
そこで、V1〜V3の値が、1色トナーパッチについての適正範囲(残留率ηが所定値Z以下になる範囲)を維持しつつ、2色トナーパッチの二次転写効率のピークに対する二次転写電圧の値により近づくように、V1〜V3の値を所定値γだけ大きくして、再度ステップS12以降の処理を実行するものである。所定値γの値は、当該電圧調整に適した値が予め求められてROM53等に格納される。
ステップS21で肯定的な判断されるまで、ステップS12〜S21の処理が繰り返し実行される。この繰り返しが行われる場合には、ステップS201では1回目と判断されてS202以降の処理が実行される。
肯定的な判断がなされると(ステップS21で「YES」)、ステップS22に移り、二次転写電圧の値が決定等される。なお、例えば繰り返し回数が所定値を越えると当該二次転写出力調整処理を中断して、その旨をユーザ等にメッセージ等により通知するとしても良い。なお、上記では厚紙の場合の例を説明したが、他の種類のシートでも同様の処理方法により最適な二次転写電圧が決定される。また、シート種類によって、上記所定値Z、W等として異なる値を用いるとしても良い。さらに、繰り返し回数が増えるに連れて、所定値α、β、γ、Z、W等を可変するとしても良い。
このように、まず1色について残留率η1〜η3が所定値Z以下になるように二次転写電圧の範囲V1〜V3を求め、次に、V1〜V3のうち2色についてトナーパッチの残留量が最少となる(二次転写効率が最大となる)電圧を二次転写電圧と決めるので、シート種類毎に二次転写効率がピークになる電圧により近い電圧を二次転写電圧に設定でき、ユーザの手を煩わせることなく二次転写効率の向上を図ることができる。
なお、本発明は、画像形成装置に限られず、上記二次転写出力決定処理における二次転写出力を決定する方法であるとしてもよい。さらに、その方法をコンピュータが実行するプログラムであるとしてもよい。また、本発明に係るプログラムは、例えば磁気テープ、フレキシブルディスク等の磁気ディスク、DVD−ROM、DVD−RAM、CD−ROM、CD−R、MO、PDなどの光記録媒体、フラッシュメモリ系記録媒体等、コンピュータ読み取り可能な各種記録媒体に記録することが可能であり、当該記録媒体の形態で生産、譲渡等がなされる場合もあるし、プログラムの形態でインターネットを含む有線、無線の各種ネットワーク、放送、電気通信回線、衛星通信等を介して伝送、供給される場合もある。
また、本発明に係るプログラムは、上記に説明した処理をコンピュータに実行させるための全てのモジュールを含んでいる必要はなく、例えば通信プログラムやオペレーティングシステム(OS)に含まれるプログラムなど、別途情報処理装置にインストールすることができる各種汎用的なプログラムを利用して、本発明の各処理をコンピュータに実行させるようにしても良い。従って、上記した本発明の記録媒体に必ずしも上記全てのモジュールを記録している必要はないし、また必ずしも全てのモジュールを伝送する必要もない。さらに所定の処理を専用ハードウェアを利用して実行させるようにすることができる場合もある。
(変形例)
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施の形態では、二次転写電圧Vtの候補となる電圧値を3つ(V1〜V3)とした場合の例を説明したが、この数はこれに限られない。候補の数が多ければ、それだけステップS22において、2色トナーパッチの二次転写効率がピークになるときの二次転写電圧により近い電圧を当該候補となる多数の電圧値の中から決めることができ、二次転写効率のさらなる向上を図ることができる。なお、候補となる電圧値の数を増やすと、形成すべきトナーパッチの数も増え、それだけトナー消費が多くなるので、二次転写効率とトナー消費量の双方を考慮して最適な値が決められる。また、1つの電圧値を候補とするとしても良い。
(2)上記実施の形態では、1色トナーパッチと2色トナーパッチを形成するとしたが、これら両方を形成することに限定されることはない。例えば、1色トナーパッチだけから二次転写電圧を決定するとしても良い。この場合、例えば電圧V1〜V3のうち、残留率ηが最小のものに対応する電圧を二次転写電圧と決めることができる。トナーパッチP4〜P6の形成が不要になるので、それだけ消費量を低減できる。同様に、2色トナーパッチだけから二次転写電圧を決定することもできる。
(3)また、上記実施の形態では2色トナーパッチについては二次転写前のトナー量を検出し難いことから残留率を求めないとしたが、例えば2色トナーパッチをより薄く形成することでトナー量を1色トナーパッチの場合と同程度に検出できるという場合には残留率を求めるとしても良い。
なお、上記では1色トナーパターンをブラック色により形成し、2色トナーパターンをマゼンタ色とシアン色により形成するとしたが、これらに限られず、別の色のトナーを用いるとしても良い。なお、2色のトナーパターンについては、カラー再現に実際に用いられる色として、ブラック色を除く2色を組み合わせることが望ましい。
また、複数色として上記では2色トナーパッチを形成する場合の例を説明したが、例えば3色以上からなるカラーパッチとすることもできる。
(4)上記実施の形態では、トナーパッチP1〜P6の二次転写後に、中間転写ベルト11の回転をそのまま続行させて、中間転写ベルト11上の残留トナーをトナー検出センサ16による検出位置160で検出するとしたが、残留トナーを検出できれば良く、例えば二次転写後に当該残留トナーが検出位置160に到達するまで中間転写ベルト11を逆回転させるとしても良い。また、中間転写ベルト11上のトナーの検出手段としてトナー検出センサ16を用いた例を説明したが、例えばトナーパッチを検出する検出センサと残留トナーを検出する検出センサを別に配置して検出手段を構成することもできる。
(5)上記実施の形態では、本発明の画像形成装置をタンデム型のプリンタに適用した例を説明したが、これに限られない。少なくとも1つの感光体ドラムや感光体ベルト等の像担持体に形成された画像を、中間転写ベルトや中間転写ドラム等の中間転写体上に一次転写し、中間転写体上に一次転写された画像を用紙等の記録シートに二次転写する構成の画像形成装置一般、例えば複写機、ファクシミリ装置、多機能複合機(MFP:Multiple Function Peripheral)等に適用できる。また、二次転写のための電力値として電圧を調整するとしたが、例えば電流値を調整するとしても良い。
また、上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしても良い。
本発明は、像担持体に形成された画像を中間転写体上に一次転写し、中間転写体上に一次転写された画像を記録シートに二次転写する画像形成装置において、二次転写をより適正に行えるようにする技術として有用である。
プリンタ1の全体の構成を示す図である。 プリンタ1の制御部50の構成を示す図である。 制御部50に設けられた二次転写出力情報テーブル5911の内容例を示す図である。 制御部50による二次転写出力決定処理の内容を示すフローチャートである。 二次転写出力決定処理における一次転写および二次転写のタイミングを示す図である。 中間転写ベルト11上に一次転写されたトナーパッチP1〜P6の構成例を示す図である。 トナー検出センサ16によるトナーパッチP1〜P6の検出信号の波形例を示す図である。 二次転写出力決定処理における二次転写処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。 トナーパッチP1〜P6に対する二次転写電圧がV1〜V3に切り換わる様子を示す模式図である。 (a)は、残留トナーP11〜P61の例を示す図であり、(b)は、残留トナーP11〜P61の量の例を示す図である。 プリンタ1における二次転写電圧Vと二次転写効率Tの関係例を示す図である。 二次転写出力決定処理における残留トナー検出処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。 トナー検出センサ16による残留トナーP11〜P61の検出信号の波形例を示す図である。 プリンタ1における二次転写電圧Vと残留率ηの関係例を示す図である。 二次転写出力決定処理における二次転写電圧調整処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
符号の説明
1 プリンタ
3Y〜3K 感光体ドラム
7Y〜7K 一次転写ローラ
11 中間転写ベルト
16 トナー検出センサ
17Y〜17K 一次転写位置
19 クリーナ
27 二次転写ローラ
28 二次高圧出力部
50 制御部
57 二次転写出力決定部
59 二次転写出力制御部
121 二次転写位置
160 検出位置
194 清掃位置
P1〜P6 トナーパッチ

Claims (7)

  1. 少なくとも1つの像担持体上に形成されたトナーパターンを、回転する中間転写体上に一次転写する一次転写手段と、
    前記中間転写体上に一次転写されたトナーパターンを、搬送される記録シート上に二次転写する二次転写手段と、
    前記中間転写体上のトナーを検出する検出手段と、
    二次転写後に前記中間転写体を、前記トナーパターンのうち二次転写されずに前記中間転写体上に残った残留トナーが前記検出手段による検出位置に到達するまで回転させる二次転写後回転駆動手段と、
    前記二次転写手段に二次転写のための電力を供給する転写電源と、
    前記検出手段による二次転写前のトナーパターンの検出結果と前記二次転写後の残留トナーの検出結果に基づいて前記転写電源の出力値を決める決定手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記中間転写体を清掃するクリーニング手段を備え、
    前記二次転写後回転駆動手段による中間転写体の回転中において、前記中間転写体上の残留トナーが前記クリーニング手段による清掃位置を通過する際に当該クリーニング手段による清掃動作を禁止させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記二次転写後回転駆動手段による中間転写体の回転中において、前記中間転写体上の残留トナーが前記一次転写手段による一次転写位置を通過する際に、当該残留トナーが前記一次転写位置において前記像担持体に逆転写するのを禁止するための電力を前記一次転写手段に供給することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記トナーパターンは、
    同じ色のトナーにより形成され濃度が略同じ領域を有する複数のトナーパッチを含み、
    前記決定手段は、
    当該複数のトナーパッチが記録シート上に二次転写される際にトナーパッチ毎に前記転写電源からの電力値を異なる値に切り換える転写制御手段を有し、
    二次転写前後の、対応するトナーパッチと残留トナーの組それぞれについて、前記検出手段による検出結果から当該トナーパッチの量に対する残留トナーの量の比を求め、求めた比が所定値以下となるトナーパッチのうちのいずれかのトナーパッチが二次転写されたときの電力値を、前記転写電源の出力値とすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記トナーパターンは、
    さらに、第1の色のトナーにより形成され濃度が略同じ領域を有する複数の第1パッチと、第1の色とは異なる第2の色のトナーにより形成され濃度が略同じ領域を有する複数の第2パッチとが、色の異なるもの同士が前記中間転写体上において重ねられてなる複数のカラーパッチを含み、
    前記転写制御手段は、
    前記複数のカラーパッチが記録シート上に二次転写される際に当該カラーパッチ毎に前記転写電源からの電力値を、前記複数のトナーパッチが二次転写されるときと同じ値になるように切り換え、
    前記決定手段は、
    前記所定値以下となるトナーパッチと二次転写されるときの電力値が同じとされたカラーパッチのうち、前記検出手段により検出された残留トナーの量が最も少ないカラーパッチを特定し、特定したカラーパッチが二次転写されたときの電力値を前記転写電源の出力値とすることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記検出手段による検出位置が、一次転写位置よりも前記中間転写体の回転方向下流側かつ二次転写位置よりも前記回転方向上流側の位置であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 画像形成装置が実行する画像形成方法であって、
    少なくとも1つの像担持体上に形成されたトナーパターンを、回転する中間転写体上に一次転写する一次転写ステップと、
    前記中間転写体上に一次転写されたトナーパターンを、搬送される記録シート上に二次転写手段により二次転写する二次転写ステップと、
    二次転写後に前記中間転写体を、前記トナーパターンのうち二次転写されずに前記中間転写体上に残った残留トナーが当該中間転写体上のトナーを検出するための検出手段による検出位置に到達するまで回転させる二次転写後回転駆動ステップと、
    前記検出手段による二次転写前のトナーパターンの検出結果と前記二次転写後の残留トナーの検出結果に基づいて前記二次転写手段に二次転写のための電力を供給する転写電源の出力値を決める決定ステップと、
    を含むステップを実行することを特徴とする画像形成方法。
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