JP6770790B2 - 車両用描画装置 - Google Patents

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本発明は、路面上にマーカを描画する車両用描画装置に関する。
運転者に自車両の運行に関連する情報を描画する車両用表示システムが知られている。例えば、特許文献1は、路面の予測到達地点にレーザ光による画像を描画するユニットを備えたハイビームランプを開示している。
特開2014−153868号公報
運転の安全性を高めるために、車両の進路変更や右左折時に、進行方向に関連する情報を自車両や他車両の運転者、または歩行者等に積極的に提供することが望ましい。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両の進行方向に関連する情報を路面上に描画する車両用描画装置を提供することにある。
本発明のある態様は、ターンシグナルランプのオン時に車両の進行方向の路面上にマーカの描画を開始し、ターンシグナルランプのオフ時にマーカの描画を終了する車両用描画装置である。
この態様によると、車線変更や右左折時に、他車両の運転者や歩行者に対して車両の進行方向を明確に伝達することができるので、安全性が向上する。また、ターンシグナルランプを消し忘れている場合、路面上にマーカが描画され続けるので、運転者が消し忘れに気づきやすくなる。
ターンシグナルランプの点滅と同期してマーカを点滅させてもよい。ターンシグナルランプと同期してマーカが点滅することで、マーカをより目立たせることができる。
マーカは、ターンシグナルランプの標示する進行方向に対応する矢印、図形または曲線であってもよい。これによると、車両の進行方向を直感的に理解させることができる。
車両のステアリングホイールの操舵角に合わせてマーカの形状を変形させてもよい。これによると、ステアリングホイールを切り戻ししていることを明示することができる。
ターンシグナルランプが、複数の発光体が一列または複数列に配置されたシーケンシャルターンシグナルランプである場合、列の延長線上にマーカを描画し、複数の発光体が列の一端から他端に向けて順次点灯されるとき、他端に位置する発光体が点灯された後にマーカを描画してもよい。これによると、シーケンシャルターンシグナルランプとマーカとの一体性が生じ、意匠性が向上する。
車両に対し所定の位置に存在する物体の有無を検出する検出手段をさらに備え、検出手段によって物体が検出されたときに、マーカのうち少なくとも一部の表示態様を変化させてもよい。これによると、他車両や歩行者等の存在を自車両の運転者に明確に伝達することができる。
本発明によれば、車両の進行方向に関連する情報を路面上に描画する車両用描画装置が提供される。
本発明の一実施形態に係る車両用前照灯の水平断面図である。 ランプユニット20の構成を模式的に示した上面図である。 図1に示すA方向からランプユニット20を見た場合の側面図である。 図4(a)〜図4(e)は、ランプユニット20において回転リフレクタの回転角に応じたブレードの様子を示す斜視図である。 図5(a)〜図5(e)は、回転リフレクタが図4(f)〜図4(j)の状態に対応した走査位置における投影イメージを示した図である。 図6(a)は、車両用前照灯を用いて光軸に対して左右±5度の範囲を走査した場合の配光パターンを示す図、図6(b)は、図6(a)に示す配光パターンの光度分布を示す図、図6(c)は、車両用前照灯を用いて配光パターンのうち一箇所を遮光した状態を示す図、図6(d)は、図6(c)に示す配光パターンの光度分布を示す図、図6(e)は、車両用前照灯を用いて配光パターンのうち複数箇所を遮光した状態を示す図、図6(f)は、図6(e)に示す配光パターンの光度分布を示す図である。 図1で説明した車両用前照灯の正面図である。 車両用表示システムの概略構成を示すブロック図である。 描画装置により描画されるマーカの一例を示す図である。 描画装置により描画されるマーカの別の例を示す図である。 操舵角に合わせて矢印のマーカを変形させる例を示す図である。 描画装置により描画されるマーカのさらに別の例を示す図である。 描画装置により描画されるマーカのさらに別の例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施形態に記述される全ての特徴やその組合せは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
図1は、本発明の一実施形態に係る車両用前照灯の水平断面図である。車両用前照灯10は、自動車の前端部の右側に搭載される右側前照灯であり、左側に搭載される前照灯と左右対称である以外は同じ構造である。そのため、以下では、右側の車両用前照灯10について詳述し、左側の車両用前照灯については説明を省略する。
図1に示すように、車両用前照灯10は、前方に向かって開口した凹部を有するランプボディ12を備えている。ランプボディ12は、その前面開口が透明な前面カバー14によって覆われて灯室16が形成されている。灯室16は、2つのランプユニット18、20が車幅方向に並んで配置された状態で収容される空間として機能する。
これらランプユニットのうち外側、すなわち、右側の車両用前照灯10にあっては図1に示す上側に配置されたランプユニット20は、レンズを備えたランプユニットであり、可変ハイビームを照射するように構成されている。一方、これらランプユニットのうち内側、すなわち、右側の車両用前照灯10にあっては図1に示す下側に配置されたランプユニット18は、ロービームを照射するように構成されている。
ロービーム用のランプユニット18は、リフレクタ22とリフレクタ22に支持された光源バルブ(白熱バルブ)24と、不図示のシェードとを有し、リフレクタ22は図示しない既知の手段、例えば、エイミングスクリューとナットを使用した手段によりランプボディ12に対して傾動自在に支持されている。
ランプユニット20は、図1に示すように、回転リフレクタ26と、半導体レーザ発光器28と、回転リフレクタ26の前方に配置された投影レンズとしての凸レンズ30と、を備える。なお、半導体レーザ発光器28の代わりに、EL素子やLD素子などの半導体発光素子を光源として用いてもよい。特に後述する配光パターンの一部を遮光するための制御には、点消灯が短時間に精度よく行える光源が好ましい。凸レンズ30の形状は、要求される配光パターンや照度分布などの配光特性に応じて適宜選択すればよいが、非球面レンズや自由曲面レンズが用いられる。本実施形態では、凸レンズ30として非球面レンズを用いている。
回転リフレクタ26は、不図示のモータなどの駆動源により回転軸Rを中心に一方向に回転する。また、回転リフレクタ26は、レーザ発光器28から出射した光を回転しながら反射し、所望の配光パターンを形成するように構成された反射面を備えている。
図2は、本実施形態に係るランプユニット20の構成を模式的に示した上面図である。図3は、図1に示すA方向からランプユニット20を見た場合の側面図である。
回転リフレクタ26は、反射面として機能する、形状の同じ3枚のブレード26aが筒状の回転部26bの周囲に設けられている。回転リフレクタ26の回転軸Rは、光軸Axに対して斜めになっており、光軸Axとレーザ発光器28とを含む平面内に設けられている。換言すると、回転軸Rは、回転によって左右方向に走査するレーザ発光器28の光(照射ビーム)の走査平面に略平行に設けられている。これにより、ランプユニットの薄型化が図られる。ここで、走査平面とは、例えば、走査光であるレーザ発光器28の光の軌跡を連続的につなげることで形成される扇形の平面ととらえることができる。また、本実施形態に係るランプユニット20においては、備えているレーザ発光器28は比較的小さく、レーザ発光器28が配置されている位置も回転リフレクタ26と凸レンズ30との間であって光軸Axよりずれている。そのため、従来のプロジェクタ方式のランプユニットのように、光源とリフレクタとレンズとが光軸上に一列に配列されている場合と比較して、車両用前照灯10の奥行き方向(車両前後方向)を短くできる。
また、回転リフレクタ26のブレード26aの形状は、反射によるレーザ発光器28の2次光源が凸レンズ30の焦点付近に形成されるように構成されている。また、ブレード26aは、回転軸を中心とする周方向に向かうにつれて光軸Axと反射面とがなす角が変化するように捩られた形状を有している。これにより、図2に示すようにレーザ発光器28の光を用いた走査が可能となる。この点についてさらに詳述する。
図4(a)〜図4(e)は、本実施形態に係るランプユニットにおいて回転リフレクタ26の回転角に応じたブレードの様子を示す斜視図である。図4(f)〜図4(j)は、図4(a)〜図4(e)の状態に対応して光源からの光を反射する方向が変化する点を説明するための図である。
図4(a)は、レーザ発光器28が2つのブレード26a1、26a2の境界領域を照射するように配置されている状態を示している。この状態では、図4(f)に示すように、レーザ発光器28の光は、ブレード26a1の反射面Sで光軸Axに対して斜めの方向に反射される。その結果、配光パターンが形成される車両前方の領域のうち、左右両端部の一方の端部領域が照射される。その後、回転リフレクタ26が回転し、図4(b)に示す状態になると、ブレード26a1が捩れているため、レーザ発光器28の光を反射するブレード26a1の反射面S(反射角)が変化する。その結果、図4(g)に示すように、レーザ発光器28の光は、図4(f)に示す反射方向よりも光軸Axに近い方向に反射される。
続いて、回転リフレクタ26が図4(c)、図4(d)、図4(e)に示すように回転すると、レーザ発光器28の光の反射方向は、配光パターンが形成される車両前方の領域のうち、左右両端部の他方の端部に向かって変化することになる。本実施形態に係る回転リフレクタ26は、120度回転することで、レーザ発光器28の光によって前方を一方向(水平方向)に1回走査できるように構成されている。換言すると、1枚のブレード26aがレーザ発光器28の前を通過することで、車両前方の所望の領域がレーザ発光器28の光によって1回走査されることになる。なお、図4(f)〜図4(j)に示すように、2次光源(光源虚像)31は、凸レンズ30の焦点近傍で左右に移動している。ブレード26aの数や形状、回転リフレクタ26の回転速度は、必要とされる配光パターンの特性や走査される像のちらつきを考慮して実験やシミュレーションの結果に基づいて適宜設定される。また、種々の配光制御に応じて回転速度を変えられる駆動部としてモータが好ましい。これにより、走査するタイミングを簡便に変えることができる。このようなモータとしては、モータ自身から回転タイミング情報を得られるものが好ましい。具体的には、DCブラシレスモータが挙げられる。DCブラシレスモータを用いた場合、モータ自身から回転タイミング情報を得られるため、エンコーダなどの機器を省略することができる。
このように、本実施形態に係る回転リフレクタ26は、ブレード26aの形状や回転速度を工夫することで、レーザ発光器28の光を用いて車両前方を左右方向に走査することができる。図5(a)〜図5(e)は、回転リフレクタが図4(f)〜図4(j)の状態に対応した走査位置における投影イメージを示した図である。図の縦軸および横軸の単位は度(°)であり、照射範囲および照射位置を示している。図5(a)〜図5(e)に示すように、回転リフレクタ26の回転によって投影イメージは水平方向に移動する。
図6(a)は、車両用前照灯を用いて光軸に対して左右±5度の範囲を走査した場合の配光パターンを示す図、図6(b)は、図6(a)に示す配光パターンの光度分布を示す図、図6(c)は、車両用前照灯を用いて配光パターンのうち一箇所を遮光した状態を示す図、図6(d)は、図6(c)に示す配光パターンの光度分布を示す図、図6(e)は、車両用前照灯を用いて配光パターンのうち複数箇所を遮光した状態を示す図、図6(f)は、図6(e)に示す配光パターンの光度分布を示す図である。
図6(a)に示すように、車両用前照灯10は、レーザ発光器28の光を回転リフレクタ26で反射させ、反射した光で前方を走査することで実質的に矩形のハイビーム用配光パターンを形成することができる。このように、回転リフレクタ26の一方向の回転により所望の配光パターンを形成することができるため、共振ミラーのような特殊な機構による駆動が必要なく、また、共振ミラーのように反射面の大きさに対する制約が少ない。そのため、より大きな反射面を有する回転リフレクタ26を選択することで、光源から出射した光を照明に効率よく利用することができる。つまり、配光パターンにおける最大光度を高めることができる。なお、本実施形態に係る回転リフレクタ26は、凸レンズ30の直径とほぼ同じ直径であり、ブレード26aの面積もそれに応じて大きくすることが可能である。
また、本実施形態に係るランプユニットを備えた車両用前照灯10は、レーザ発光器28の点消灯のタイミングや発光度の変化を回転リフレクタ26の回転と同期させることで、図6(c)、図6(e)に示すように任意の領域が遮光されたハイビーム用配光パターンを形成することができる。また、回転リフレクタ26の回転に同期させてレーザ発光器28の発光光度を変化(点消灯)させてハイビーム用配光パターンを形成する場合、光度変化の位相をずらすことで配光パターン自体をスイブルするような制御も可能である。
上記のような回転リフレクタを備えるランプユニット20では、配光パターンを形成する他に、レーザ発光器28の点灯タイミングを適切に制御することによって、車両用前照灯10の前方に所望の形状のマーカを描画することが可能である。以下では、ランプユニット20のこの機能を用いた車両用表示システムについて説明する。
図7は、図1で説明した車両用前照灯10の正面図である。図1と同様に、以下では右側の車両用前照灯10について詳述し、左側の車両用前照灯については説明を省略する。
本実施形態では、車両用前照灯10の灯室16内に、上述したランプユニット18、20の他に、ターンシグナルランプ40と、シーケンシャルターンシグナルランプ42と、が設けられている。
図8は、車両用表示システム100の概略構成を示すブロック図である。
ターンシグナルランプ40は、例えばLEDなどの発光体と、発光体の前方に設けられる橙色のレンズと、で構成される。運転者が車線変更や右左折をしようとするとき、車室内に設けられたターンシグナルランプスイッチ44をオンにすると、スイッチの回転方向に応じた左側または右側のいずれかの車両用前照灯のターンシグナルランプ40が点滅(例えば、0.5〜1秒に1回)する。
シーケンシャルターンシグナルランプ42は、灯室16内で車幅方向に一列または複数列に並べられたLEDなどの複数の発光体と、それらの前方に設けられる橙色のレンズと、で構成される。運転者が車線変更や右左折をしようとするとき、車室内に設けられたターンシグナルランプスイッチ44をオンにすると、スイッチの回転方向に応じた左側または右側のいずれかの車両用前照灯のシーケンシャルターンシグナルランプ42の各発光体が、車両の中心側から外側に向けて一つずつ順番に点灯していき、全ての発光体が点灯した後に一旦消灯し、再び車両の中心側の発光体から順番に点灯していく動作を繰り返すように構成されている。
操舵角センサ46は、車両のステアリングホイールに取り付けられ、ステアリングホイールの基準位置からの操舵角を検出する。
物体検出部48は、車両の前面または側面などに取り付けられ、車両の前方または側方の所定の位置に存在する歩行者、路側帯、障害物、他車両などの物体を検出する。物体検出部48は、例えば赤外線センサ、超音波センサ、ミリ波レーダ等の検出器で構成されてもよいし、車載カメラにより撮像された画像から物体を検出する画像検出装置で構成されてもよい。
描画装置50は、制御部52と上記の回転リフレクタを備えるランプユニット20とで構成される。制御部52はマイクロコンピュータで構成され、車両ECU(Electronic Control Unit)の一部であってもよいし別体であってもよい。詳細は後述するが、制御部52は、ターンシグナルランプスイッチ44による車両の進行方向の指示、操舵角センサ46からの操舵角、および/または物体検出部48により検出される物体の有無に応じて、ランプユニット20内のレーザ発光器28の点消灯タイミングを制御して、路面上にマーカを描画させる。
(実施例1)
図9は、描画装置50により描画されるマーカの一例を示す図である。制御部52は、ターンシグナルランプスイッチ44がオンにされるのと同時に、車両60の進行方向の路面上にマーカの描画を開始する。左折(または左側への車線変更)指示時には、左向きの三角形のマーカ62Lを描画し、右折(または右側への車線変更)指示時には、右向きの三角形のマーカ62Rを描画する。このとき、ターンシグナルランプ40の点滅と同期させて、マーカ62Lまたは62Rを点滅させてもよい。ステアリングホイールが基準位置に復帰してターンシグナルランプスイッチ44がオフにされると、制御部52はマーカ62Lまたは62Rの描画を終了する。これにより、車線変更や右左折時に、他車両の運転者や歩行者に対して車両の進行方向を明確に伝達することができるので、安全性が向上する。
(実施例2)
図10は、描画装置50により描画されるマーカの別の例を示す図である。制御部52は、ターンシグナルランプスイッチ44がオンにされるのと同時に、車両60の進行方向の路面上にマーカの描画を開始する。左折(または左側への車線変更)指示時には、左向きの矢印のマーカ64Lを描画し、右折(または右側への車線変更)指示時には、右向きの矢印のマーカ64Rを描画する。このとき、ターンシグナルランプ40の点滅と同期させて、マーカ64Lまたは64Rを点滅させてもよい。ステアリングホイールが基準位置に復帰してターンシグナルランプスイッチ44がオフにされると、制御部52はマーカ64Lまたは64Rの描画を終了する。これにより、車線変更や右左折時に、他車両の運転者や歩行者に対して車両の進行方向を明確に伝達することができるので、安全性が向上する。
制御部52は、矢印のマーカ64Lまたは64Rの全体を一度に描画するのではなく、車両の運転者から見て近い側から遠い側に向けて徐々にマーカを描画していき、マーカの全体を描画したらマーカを一旦消して、再び近い側から描画していくような演出を施してもよい。
制御部52は、車両のステアリングホイールの操舵角の変化に合わせて、矢印のマーカ64L、64Rを変形させてもよい。例えば、制御部52は、ターンシグナルランプスイッチ44がオンにされた直後は、図11(A)に示すような、先端が90度に曲がった形状の矢印を表示する。その後、矢印の向きに応じて車両が車線変更または右左折した後、運転者がステアリングホイールを基準位置に向けて戻し始めたら、制御部52は、操舵角センサ46から受け取る操舵角の変化に合わせて、矢印の角度を図11(B)、(C)のように徐々に小さくなるように描画する。これにより、ステアリングホイールを切り戻ししていることを他車両の運転者や歩行者に明示することができる。
(実施例3)
図12は、描画装置50により描画されるマーカのさらに別の例を示す図である。制御部52は、ターンシグナルランプスイッチ44がオンにされたとき、図7に示したシーケンシャルターンシグナルランプ42の列の延長線上に並ぶように、マーカ70を描画する。そして、シーケンシャルターンシグナルランプ42の角発光体が車両の中央側から外側に向けて順次点灯されていき、最も外側の発光体が点灯された直後にマーカ70を車両に近い側から遠い側に向けて順次描画していく。こうすることで、シーケンシャルターンシグナルランプの順次点灯が車体の外側まで連続して行われるような演出にして、意匠性を高めることができる。
(実施例4)
図13は、描画装置50により描画されるマーカのさらに別の例を示す図である。制御部52は、ターンシグナルランプスイッチ44がオンにされるのと同時に、車両60の進行方向の路面上にマーカの描画を開始する。左折(または左側への車線変更)指示時には、車両60の前方から左向きに曲がる曲線のマーカ80を描画する。右折(または右側への車線変更)指示時には、車両の前方から右向きに曲がる曲線のマーカ(図示せず)を描画する。マーカは1本であってもよいし、図13に示すように車幅と同程度の間隔で平行に延びる2本の曲線であってもよいし、3本以上の曲線であってもよい。マーカ80は、連続線であっても点線であってもよい。制御部52は、ターンシグナルランプ40の点滅と同期させて、曲線のマーカ80を点滅させてもよい。ステアリングホイールが基準位置に復帰してターンシグナルランプスイッチ44がオフにされると、制御部52は曲線のマーカ80の描画を終了する。これにより、車線変更や右左折時に、他車両の運転者や歩行者に対して車両の進行方向を明確に伝達することができるので、安全性が向上する。
上述した物体検出部48によって、車両60の側方を走行する他車両82、車両60の前方を通過する歩行者84や他車両86等の物体が検出された場合、制御部52は、曲線のマーカ80の少なくとも一部の表示態様を変化させてもよい。例えば、マーカ80がターンシグナルランプと同期して点滅されていない場合には、制御部52は、マーカ80の一部のみが点滅するように描画してもよい。色が異なるレーザ発光器28が二台以上設けられている場合には、制御部52は、マーカ80の一部または全部を別の色で描画してもよい。このように、物体検出部48によって物体が検出された場合にはマーカの描画態様を変えることで、他車両や歩行者等の存在を自車両の運転者に明確に伝達することができ、安全性が向上する。
以上説明したように、本実施形態によれば、車線変更時や右左折時に、車両前方の路面上に進行方向を示すマーカ等の描画を行うようにした。これにより、他車両の運転者や歩行者に対して車両の進行方向を明確に伝達することができるので、安全性が向上する。また、ターンシグナルランプを消し忘れている場、路面上にマーカが描画され続けるので、運転者が消し忘れに気づきやすくなる。
以上、本発明を実施形態を参照して説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、各実施形態の構成を適宜組み合わせたものや置換したものについても本発明に含まれるものである。また、当業者の知識に基づいて各実施形態における組合せや処理の順番を適宜組み替えることや各種の設計変更等の変形を各実施形態に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施形態も本発明の範囲に含まれうる。
描画装置50によって車両の進行方向の路面上に描画されるマーカは、上記のものに限られず、ターンシグナルランプの標示する進行方向、つまり左方向または右方向に対応することが明らかな任意の文字や図形であってよい。
上述の実施形態では、回転リフレクタを備えるランプユニットを描画手段として用いることについて述べた。しかしながら、そのようなランプユニットとは別体の周知のレーザ描画装置を用いてマーカを描画してもよい。この場合、レーザ描画装置は、車両用前照灯の灯室内に配置されてもよいし、フロントグリル等の車両前部の任意の位置に配置されてもよい。
10 車両用前照灯、 20 ランプユニット、 28 レーザ発光器、 40 ターンシグナルランプ、 42 シーケンシャルターンシグナルランプ、 44 ターンシグナルランプスイッチ、 46 操舵角センサ、 48 物体検出部、 50 描画装置、 52 制御部、 60 車両、 62L、62R、64L、64R、70、80 マーカ、 100 車両用表示システム。

Claims (4)

  1. ターンシグナルランプのオン時に車両の進行方向の路面上にマーカの描画を開始し、前記ターンシグナルランプのオフ時に前記マーカの描画を終了し、
    前記ターンシグナルランプが、複数の発光体が一列または複数列に配置されたシーケンシャルターンシグナルランプである場合、前記列の延長線上に前記マーカを描画し、
    前記複数の発光体が前記列の一端から他端に向けて順次点灯されるとき、他端に位置する発光体が点灯された後に前記マーカを描画することを特徴とする車両用描画装置。
  2. 車両に対し所定の位置に存在する物体の有無を検出する検出手段をさらに備え、
    前記検出手段によって物体が検出されたときに、前記マーカのうち少なくとも一部の表示態様を変化させることを特徴とする請求項1に記載の車両用描画装置。
  3. 前記マーカは、前記ターンシグナルランプの標示する進行方向に対応する矢印、図形または曲線であることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用描画装置。
  4. 車両のステアリングホイールの操舵角に合わせて前記マーカの形状を変形させることを特徴とする請求項に記載の車両用描画装置。
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