JP6770532B2 - 鋳造用塗型剤組成物 - Google Patents
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Description
本実施形態の鋳造用塗型剤組成物(以下、単に塗型剤組成物ともいう)は、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル、及び(メタ)アクリルアミドからなる群より選ばれる1種以上を重合することにより誘導される構成単位aと、ポリオキシアルキレン鎖を有する(メタ)アクリル酸、ポリオキシアルキレン鎖を有する(メタ)アクリル酸エステル、及びポリオキシアルキレン鎖を有する(メタ)アクリルアミドからなる群より選ばれる1種以上を重合することにより誘導される構成単位bとを骨格として有する重合体A、溶媒、及び耐火性粒子を含有する。本実施形態の塗型剤組成物によれば、鋳型表面への塗布作業性が良好であり、耐火性粒子の再分散性が良好な鋳造用塗型剤組成物を提供することができる。当該塗型剤組成物がこのような効果を奏する理由は定かではないが、以下の様に考えられる。
前記共重合体Aは、疎水性である前記構成単位aと、親水性である前記構成単位bとを骨格として有する。なお、本明細書において、「(メタ)アクリル」とは「アクリル」及び/又は「メタクリル」を意味する。
前記重合体A中の前記構成単位aの含有量は、鋳型への塗布作業性向上の観点、及び耐火性粒子の再分散性向上の観点から、5質量%以上が好ましく、10質量%以上がより好ましく、12.5質量%以上が更に好ましい。前記重合体A中の前記構成単位aの含有量は、同様の観点から、60質量%以下が好ましく、40質量%以下がより好ましく、35質量%以下が更に好ましい。また、前記重合体A中の前記構成単位aの含有量は、同様の観点から、5〜60質量%が好ましく、10〜40質量%がより好ましく、12.5〜35質量%が更に好ましい。
前記構成単位bとしては、鋳型への塗布作業性向上の観点、及び耐火性粒子の再分散性向上の観点から、下記一般式3で表される構成単位b1が好ましいものとして例示できる。
前記重合体Aは、本実施形態の効果を損なわない範囲で前記構成単位a及びb以外の構成単位を含有していても構わない。
前記溶媒は、特に限定されないが、前記塗型剤組成物を鋳型に塗布等した後に乾燥によりその一部又は全部が除去されるものが好ましい。前記溶媒としては、水及び/又は有機溶媒が例示できる。水は、安全性や経済性の点で好ましい。有機溶媒は、浸透性や乾燥性の点で好ましい。有機溶媒としては、メタノール、エタノール、(ノルマル又はイソ)プロピルアルコール等の低級アルコール系溶剤、キシレン、トルエン等の芳香族系溶剤、ミネラルスピリット等の炭化水素系溶剤等が使用できる。好ましくは低級アルコール系溶剤であり、メタノールがより好ましい。芳香族溶剤及び炭化水素系溶剤は、補助溶剤として使用してもよい。
前記耐火性粒子は、特に限定されないが、耐火性、経済性、および溶融金属との耐反応性の観点から、ムライト、シリカ(珪石)、アルミナ、マグネシア、ジルコン、アルミナシリケート、黒鉛、黒曜石、オリビン、タルクおよび雲母からなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましく、シリカ、黒曜石、雲母、ムライト、および黒鉛(中でも鱗状黒鉛)からなる群より選択される少なくとも1種であることがより好ましく、シリカ、黒曜石、および雲母からなる群より選択される少なくとも1種であることが更に好ましい。
[粘結剤]
前記塗型剤組成物は、粘結剤として、常温で強い塗型膜を形成できるアラビアガム、多糖類などの糖類、フェノール樹脂、ロジン、石油樹脂のような有機粘結剤や、鋳込み時に塗型膜の熱間強度を上げるためのエチルシリケート、ケイ酸ソーダなどの無機粘結剤を含有していても良い。条件によりこれらの粘結剤を併用してもよい。
前記塗型剤組成物は、焼結剤として、高熱時においても強い塗型膜を維持できるアタパルジャイト、セピオライトなどの鎖状粘土鉱物、カオリナイト、タルク、緑泥石、モンモリロナイトおよびヘクトライトなどの層状粘土鉱物を含有していても良い。当該焼結剤は、高熱時の強度とともに耐火性、経済性、作業性の観点からアタパルジャイト、セピオライト、モンモリロナイト、及びヘクトライトからなる群より選択される少なくとも1種以上が好ましく、アタパルジャイトがより好ましい。
保存時の配合組成は、コスト、運搬性、保存安定性の観点から水に対する耐火性粒子の質量比が3以上が好ましい。混練機に所定量の水の半分とナトリウムベントナイトと増粘剤を添加し混練する。前記混練物に、ナトリウムベントナイト、増粘剤、水及び耐火性粒子以外の残りの成分、例えば、粘結剤、焼結剤及び防腐剤等を添加し混練する。さらにこの混練物に耐火性粒子と残りの水を加え、混練する。得られた塗型剤組成物の水分濃度は25質量%以下が好ましい。
本実施形態の鋳型の製造方法は、前記塗型剤組成物を用いた鋳型の製造方法である。前記塗型剤組成物は、消失模型鋳造法(フルモールド法)、及び砂型鋳造法いずれの鋳物の製造方法にも好適に用いることができるが、前記塗型剤組成物は塗布作業性に優れているため、砂型鋳造法による鋳物の製造方法でより優れた効果を得ることができる。
本実施形態の鋳物の製造方法は、前記塗型剤組成物を用いた鋳物の製造方法である。前記塗型剤組成物を用いた鋳型の製造方法によって得られた塗型塗布された鋳型に溶融金属を注湯することで鋳物を製造することができる。鋳込み後の鋳型は除去されて、場合により廃棄又は再利用される。
<2>前記重合体A中の前記構成単位aの含有量が、5質量%以上が好ましく、10質量%以上がより好ましく、12.5質量%以上が更に好ましく、60質量%以下が好ましく、40質量%以下がより好ましく、35質量%以下が更に好ましく、5〜60質量%が好ましく、10〜40質量%がより好ましく、12.5〜35質量%が更に好ましい<1>に記載の鋳造用塗型剤組成物。
<3>前記構成単位aが、下記一般式1で表される構成単位a1及び下記一般式2で示される構成単位a2からなる群より選ばれる1種以上が好ましく、前記構成単位a1がより好ましい、<1>又は<2>に記載の鋳造用塗型剤組成物。
<4>前記重合体A中の前記構成単位a1の含有量が、5質量%以上が好ましく、10質量%以上がより好ましく、12.5質量%以上が更に好ましく、30質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましく、17.5質量%以下が更に好ましく、5〜30質量%が好ましく、10〜20質量%がより好ましく、12.5〜17.5質量%が更に好ましい<1>〜<3>いずれかに記載の鋳造用塗型剤組成物。
<5>前記重合体A中の前記構成単位a2の含有量が、5質量%以上が好ましく、10質量%以上がより好ましく、12.5質量%以上が更に好ましく、30質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましく、17.5質量%以下が更に好ましく、5〜30質量%が好ましく、10〜20質量%がより好ましく、12.5〜17.5質量%が更に好ましい<1>〜<4>いずれかに記載の鋳造用塗型剤組成物。
<6>前記構成単位bが、下記一般式3で表される構成単位b1が好ましい<1>〜<5>いずれかに記載の鋳造用塗型剤組成物。
<7>前記重合体A中の前記構成単位bの含有量が、40質量%以上が好ましく、50質量%以上がより好ましく、60質量%以上が更に好ましく、80質量%以下が好ましく、77質量%以下がより好ましく、74質量%以下が更に好ましく、40〜80質量%が好ましく、50〜77質量%がより好ましく、60〜74質量%が更に好ましい<1>〜<6>いずれかに記載の鋳造用塗型剤組成物。
<8>前記一般式1で表される構成単位a1と前記一般式3で表される構成単位b1とを骨格として有する重合体A、溶媒、及び耐火性粒子を含有する<1>〜<7>いずれかに記載の鋳造用塗型剤組成物。
<9>前記一般式2で表される構成単位a2と前記一般式3で表される構成単位b1とを骨格として有する重合体A、溶媒、及び耐火性粒子を含有する<1>〜<7>いずれかに鋳造用塗型剤組成物。
<10>前記一般式1で表される構成単位a1、前記一般式2で表される構成単位a2、及び前記一般式3で表される構成単位b1を骨格として有する重合体A、溶媒、及び耐火性粒子を含有する<1>〜<7>いずれかに鋳造用塗型剤組成物。
<11>前記重合体A中の前記構成単位aの含有量と前記構成単位bの含有量の比(前記構成単位aの含有量/前記構成単位bの含有量)が、0.06以上が好ましく、0.13以上がより好ましく、0.17以上が更に好ましく、1.50以下が好ましく、0.80以下がより好ましく、0.58以下が更に好ましく、0.06〜1.50が好ましく、0.13〜0.80がより好ましく、0.17〜0.58が更に好ましい<1>〜<10>いずれかに記載の鋳造用塗型剤組成物。
<12>前記重合体A中の前記構成単位a1の含有量と前記構成単位bの含有量の比(前記構成単位a1の含有量/前記構成単位bの含有量)が、0.06以上が好ましく、0.13以上がより好ましく、0.17以上が更に好ましく、0.75以下が好ましく、0.40以下がより好ましく、0.29以下が更に好ましく、0.06〜0.75が好ましく、0.13〜0.40がより好ましく、0.17〜0.29が更に好ましい<1>〜<11>いずれかに記載の鋳造用塗型剤組成物。
<13>前記重合体A中の前記構成単位a2の含有量と前記構成単位bの含有量の比(前記構成単位a2の含有量/前記構成単位bの含有量)が、0.06以上が好ましく、0.13以上がより好ましく、0.17以上が更に好ましく、0.75以下が好ましく、0.40以下がより好ましく、0.29以下が更に好ましく、0.06〜0.75が好ましく、0.13〜0.40がより好ましく、0.17〜0.29が更に好ましい<1>〜<12>いずれかに記載の鋳造用塗型剤組成物。
<14>前記重合体Aの重量平均分子量(Mw)が、5000以上が好ましく、10000以上がより好ましく、20000以上が更に好ましく、100000以下が好ましく、70000以下がより好ましく、40000以下が更に好ましく、5000〜100000が好ましく、10000〜70000がより好ましく、20000〜40000が更に好ましい<1>〜<13>いずれかに記載の鋳造用塗型剤組成物。
<15>前記鋳造用塗型剤組成物中の重合体Aの含有量が、耐火性粒子1000質量部に対して0.1質量部以上が好ましく、0.2質量部以上がより好ましく、0.3質量部以上が更に好ましく、2.0質量部以下が好ましく、1.2質量部以下がより好ましく、0.8質量部以下が更に好ましく、0.1〜2.0質量部が好ましく、0.2〜1.2質量部がより好ましく、0.3〜0.8質量部が更に好ましい<1>〜<14>いずれかに記載の鋳造用塗型剤組成物。
<16>前記溶媒が、有機溶媒が好ましく、低級アルコール系溶剤、芳香族溶剤、及び炭化水素系溶剤からなる群より選ばれる1種以上がより好ましく、前記低級アルコール系溶剤が、メタノール、エタノール、(ノルマル及び/又はイソ)プロピルアルコールからなる群より選ばれる1種以上が好ましく、前記芳香族系溶剤がキシレン、及び/又はトルエンが好ましく、前記炭化水素系溶剤がミネラルスピリットが好ましい<1>〜<15>いずれかに記載の鋳造用塗型剤組成物。
<17>前記塗型剤組成物中の溶媒の含有量が、耐火性粒子1000質量部に対し、650質量部以上が好ましく、800質量部以上がより好ましく、1500質量部以下が好ましく、1000質量部以下がより好ましく、650〜1500質量部が好ましく、800〜1000質量部がより好ましい<1>〜<16>いずれかに記載の鋳造用塗型剤組成物。
<18>前記耐火性粒子の平均粒径が、0.5μm以上が好ましく、1μm以上がより好ましく、5μm以上が更に好ましく、100μm以下が好ましく、50μm以下がより好ましく、40μm以下が更に好ましく、0.5〜100μmが好ましく、1〜50μmがより好ましく、5〜40μmが更に好ましい<1>〜<17>いずれかに記載の鋳造用塗型剤組成物。
<19>粘結剤を含有する<1>〜<18>いずれかに記載の鋳造用塗型剤組成物。
<20>前記塗型剤組成物中の前記粘結剤の含有量が、耐火性粒子1000質量部に対して、3質量部以上が好ましく、8質量部以上がより好ましく、50質量部以下が好ましく、30質量部以下がより好ましく、3〜50質量部が好ましく、8〜30質量部がより好ましい<19>に記載の鋳造用塗型剤組成物。
<21>焼結剤を含有する<1>〜<20>いずれかに記載の鋳造用塗型剤組成物。
<22>前記塗型剤組成物中の前記焼結剤の含有量が、耐火性粒子1000質量部に対して、5質量部以上が好ましく、10質量部以上がより好ましく、100質量部以下が好ましく、50質量部以下がより好ましく、5〜100質量部が好ましく、10〜50質量部がより好ましい<21>に記載の鋳造用塗型剤組成物。
<23>砂型鋳造法に用いられる<1>〜<22>いずれかに記載の鋳造用塗型剤組成物。
<24><1>〜<23>いずれかに記載の鋳造用塗型剤組成物を用いた鋳型の製造方法。
<25><1>〜<23>いずれかに記載の鋳造用塗型剤組成物を鋳型に塗布することで塗膜を生成させ、当該塗膜を乾燥させる工程を有する、塗型塗布された鋳型の製造方法。
<26><1>〜<23>いずれかに記載の組成物の塗型剤として使用。
<27><1>〜<23>いずれかに記載の鋳造用塗型剤組成物を用いた鋳物の製造方法。
還流冷却器、滴下ロート、温度計、窒素ガス導入管および撹拌装置を備えた反応器にエタノール26.7質量部と、表1に示すモノマーの20%(メトキシポリオキシエチレン(23モル)メタクリレート42.0質量部、ステアリルメタクリレート9.0質量部、メタクリル酸9.0質量部)を仕込み、反応器を窒素置換したのち78℃まで加熱した。2,2‘−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)1.8質量部をエタノール15質量部で溶解した溶液を反応器に投入後、表1に示すモノマーの残りの80%(メトキシポリオキシエチレン(23モル)メタクリレート168.0質量部、ステアリルメタクリレート36.0質量部、メタクリル酸36.0質量部)にエタノール123.6質量部を加えたモノマー溶液と、2,2‘−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)7.2質量部をエタノール36質量部で溶解した開始剤溶液を3時間かけて滴下し重合させた。その後、78℃を保ちながら3時間熟成反応を行った。その後、エタノール519.4質量部を添加して希釈撹拌し重合体A1を得た。
表1に示すモノマーの種類や量、連鎖移動剤の量を変更して、重合体A1と同様に重合を行った。連鎖移動剤はモノマー溶液に混合して使用した。
〔重量平均分子量〕
溶離液を毎分1mlの流速で流し、40℃の恒温槽中でカラムを安定させた。そこに試料溶液100μLを注入して測定を行った。試料の分子量は、予め作成した検量線に基づき算出した。検量線の作成には、以下の単分散ポリスチレンを標準試料として用いた。
・測定装置:HLC−8120GPC(東ソー社製)
・測定条件:試料溶液 0.5wt%N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)溶液
・溶離液 :60mmol/L H3PO4,50mmol/L LiBr/ DMF
・カラム :α−M + α−M(東ソー社製)
・検出器 :示差屈折率
・検量線 :東ソー社製 5.26×102、1.02×105、8.42×106;西尾工業社製 4.0×103、3.0×104 、9.0×105 (数字はそれぞれ分子量)
〔耐火性粒子の平均粒径の測定〕
耐火性粒子の平均粒径は、レーザー回折式粒度分布測定装置(堀場製作所社製LA−920)を用いて測定された体積中位粒径(D50)である。分析条件は下記の通りである。
測定方法:フロー法
分散媒:イオン交換水にヘキサメタリン酸ナトリウム(0.1質量%)を加えた溶媒
分散方法:撹拌、内蔵超音波照射(3分間)
試料濃度:2mg/100ml
耐火性粒子(珪石特粉A−1/鱗状黒鉛#185=91.1%/8.9%;平均粒径27.9μm)1000質量部に対して、HPC−H(ヒドロキシプロピルセルロース:日本曹達株式会社製)2.3質量部、アタゲル50(アタパルジャイト:BASF社製)9.8質量部、マルキード3002(マレイン酸変性ロジン:荒川工業化学株式会社製)9.0質量部、パンゲルB40(セピオライト:トルサ社製)20.1質量部、メタノール572.1質量部、および表2に示す分散剤を所定量添加し、25℃において、混練機にて混練し、ペースト状の塗型剤組成物を得た。より具体的には、HPC−Hを少量のヘキサンで湿潤させた後、耐火性粒子と準備したメタノール197質量部に、アタゲルを添加した。この後、2軸プラネタリーミキサー(混練機)により自転160rpm、公転60rpmで8分撹拌した。前記混合物に、マルキード、パンゲルとメタノール74質量部を混入し同じ速度で、5分撹拌した。この混合物にメタノール6質量部と表2の分散剤を加えて同速度で4分撹拌した後、残りのメタノールを少量ずつ添加し塗型剤組成物を得た。
本発明の評価においては、再分散性を評価する為に〔沈降性評価〕と〔流動性評価〕の2種類の評価を行った。
塗型剤を40ボーメに調整した後、沈降管に入れて静置した。25℃/3時間後の液面から上澄み透明液の長さを測定して、沈降性を評価した。数値が小さい程分散性が良いことを意味する。結果を表2に示す。
塗型剤を40ボーメに調整した後、500mlポリボトルに入れて静置した。25℃/24時間後にボトルを90度転倒させて耐火性粒子がボトル底部より流動する時間を計測し流動性を評価した。結果を表2に示す。なお、表2中の「×」は1時間かかってもボトル底部より流動しなかったことを示す。
フラン再生砂(AFS45)を鋳物砂として使用し、花王クエーカー製フラン樹脂(340B)を鋳物砂100質量部に対して0.8質量部添加し、更に花王クエーカー製硬化剤(TK−3)をフラン樹脂100質量部に対して40質量部添加して得られた混練砂を型込めし、高さ300mm×幅200mm×厚み30mmの板状試験片を作製した。この試験片を上記の調製方法により得られた各塗型剤組成物を、40ボーメに調整し刷毛塗布を行った。その時の刷毛による塗布の塗りやすさを下記の4段階で評価した。結果を表2に示す。なお、表2中、PVPはポリビニルピロリドンを意味する。
◎:90%以上塗布範囲
○:75%以上90%未満の塗布範囲
△:50%以上75%未満の塗布可能
×:50%未満の塗布範囲
Claims (12)
- 下記一般式1で表される構成単位a1と下記一般式3で表される構成単位b1とを骨格として有する重合体A、溶媒、及び耐火性粒子を含有する鋳造用塗型剤組成物。
- 下記一般式1で表される構成単位a1、下記一般式2で表される構成単位a2、及び下記一般式3で表される構成単位b1を骨格として有する重合体A、溶媒、及び耐火性粒子を含有する鋳造用塗型剤組成物。
- 前記溶媒が有機溶媒である請求項1〜3のいずれか1項に記載の鋳造用塗型剤組成物。
- 前記有機溶媒が、メタノール、エタノール、及び(ノルマル又はイソ)プロピルアルコールからなる群より選ばれる1種以上の低級アルコール系溶剤である、請求項4に記載の鋳造用塗型剤組成物。
- 前記重合体の重量平均分子量が5000〜100000である請求項1〜5のいずれか1項に記載の鋳造用塗型剤組成物。
- 前記耐火性粒子の平均粒径が0.5μm以上100μm以下である請求項1〜6のいずれか1項に記載の鋳造用塗型剤組成物。
- 砂型鋳造法に用いられる請求項1〜7のいずれか1項に記載の鋳造用塗型剤組成物。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の鋳造用塗型剤組成物を用いた鋳型の製造方法。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の組成物の塗型剤として使用。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の鋳造用塗型剤組成物を鋳型に塗布することで塗膜を生成させ、当該塗膜を乾燥させる工程を有する、塗型塗布された鋳型の製造方法。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の鋳造用塗型剤組成物を用いた鋳物の製造方法。
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