JP6770422B2 - 楽譜表示プログラム - Google Patents

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本発明は、楽譜表示プログラムに係り、特に、コンピュータの画面に表示した楽譜の表示位置を任意に移動させることができる楽譜表示プログラムに関する。
従来から、楽譜データをコンピュータの画面に表示して、楽譜データの演奏や編集を可能とする楽譜表示プログラムが知られている。
特許文献1には、タッチパネル式の画面に対するフリック操作によって、楽譜データの演奏開始点および演奏終了点を容易に設定できるようにした楽譜表示プログラムが開示されている。
特開2015−184420号公報
一般的に、特許文献1のような楽譜表示プログラムには、楽譜の任意の部分を表示するために、画面の表示倍率を変更するズーム機能と共に、マウスやタッチパネル操作で楽譜をつかんで別の位置に動かすようにして現在の表示位置を別の位置へ移動(スクロール)させるパン機能が設けられている。しかし、このパン機能では、特に、楽譜の一部を拡大表示しているときに、他の小節や段、パート等に素早く移動したいという要望に応えることが難しいという課題があった。
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、楽譜を構成する小節や段等を単位として楽譜の表示位置を素早く切り替えることを可能とする楽譜表示プログラムを提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は、連続する複数の小節で構成される楽譜を画面に表示する楽譜表示プログラムにおいて、楽譜の表示領域を変更する際に適用する画面移動モードを選択する機能と、入力手段によって前記画面に表示された楽譜の表示領域を移動する操作が行われると、前記選択された画面移動モードに応じて現在表示されていない表示領域を表示する機能とをコンピュータに実行させる
また、前記画面移動モードは、少なくとも複数の楽器等のパートからなるパート単位を含むものであり、前記画面移動モードが前記パート単位である場合に、前記入力手段によって前記楽譜の表示領域を移動する操作が行われると、現在表示されている小節の位置を維持したまま、現在の表示領域に表示されていない他のパートを表示する点に第1の特徴がある。
また、前記画面移動モードは、前記パート単位の他に、前記小節を一単位とする小節単位と、横方向に連結される複数の小節で構成される段を一単位とする段単位と、縦方向に並ぶ複数の段で構成されるページを一単位とするページ単位のいずれかを含む点に第2の特徴がある。
また、前記入力手段によって前記楽譜の表示領域を移動する操作が行われると、前記画面移動モードが小節単位の場合は、前記表示領域に現在表示されている小節に代えて、楽曲の上流側または下流側に連なる他の小節を表示するように表示領域を移動し、前記画面移動モードが段単位の場合は、前記表示領域に現在表示されている段に代えて、楽曲の上流側または下流側に連なる他の段を表示するように表示領域を移動し、前記画面移動モードがページ単位の場合は、前記表示領域に現在表示されているページに代えて、楽曲の上流側または下流側に連なる他のページを表示するように表示領域を移動する点に第3の特徴がある。
また、前記移動操作に応じて表示される他の小節/段/ページが、移動前の表示位置と同様の位置に表示される点に第4の特徴がある。
また、現在の表示領域に、前記画面移動モードに対応した前記楽曲の上流側または下流側の部分、または、他のパートがすでに表示されているときは、前記入力手段からの入力があっても現在の表示領域を変更しない点に第5の特徴がある。
また、前記入力手段が、前記コンピュータの外部機器またはタッチパネル式の画面である点に第6の特徴がある。
また、前記画面移動モードの選択が、画面に表示されたアイコンの選択により実行される点に第7の特徴がある。
さらに、前記画面移動モードの選択が、前記入力手段による移動操作の開始点および移動量もしくは移動方向に従って実行される点に第8の特徴がある。
本発明によれば、連続する複数の小節で構成される楽譜を画面に表示する楽譜表示プログラムにおいて、楽譜の表示領域を変更する際に適用する画面移動モードを選択する機能と、入力手段によって前記画面に表示された楽譜の表示領域を移動する操作が行われると、前記選択された画面移動モードに応じて現在表示されていない表示領域を表示する機能とをコンピュータに実行させるので、選択した画面移動モードに従って素早く画面表示を切り替えられることで、楽譜の表示や編集を効率的に行うことが可能となる。
そして、第1の特徴によれば、前記画面移動モードは、少なくとも複数の楽器等のパートからなるパート単位を含むので、パート単位で素早く画面表示を切り替えることができるとともに、前記画面移動モードが前記パート単位である場合に、前記入力手段によって前記楽譜の表示領域を移動する操作が行われると、現在表示されている小節の位置を維持したまま、現在の表示領域に表示されていない他のパートを表示するので、同じ小節や段等に注目したままパートのみを切り替えて比較することが容易となる。また、移動操作に応じて表示領域が切り替わっても所望のパートを探すために目線を動かす必要がなく、作業効率を高めることが可能となる。
第2の特徴によれば、前記画面移動モードが、前記小節を一単位とする小節単位と、横方向に連結される複数の小節で構成される段を一単位とする段単位と、縦方向に並ぶ複数の段で構成されるページを一単位とするページ単位のいずれかを含むので、小節単位、段単位、ページ単位で素早く画面表示を切り替えることができる。これにより、例えば、楽譜を拡大表示して編集作業を行っている際にも、所望の小節や段へ素早く移動して作業効率を高めることが可能となる。
第3の特徴によれば、前記入力手段によって前記楽譜の表示領域を移動する操作が行われると、前記画面移動モードが小節単位の場合は、前記表示領域に現在表示されている小節に代えて、楽曲の上流側または下流側に連なる他の小節を表示するように表示領域を移動し、前記画面移動モードが段単位の場合は、前記表示領域に現在表示されている段に代えて、楽曲の上流側または下流側に連なる他の段を表示するように表示領域を移動し、前記画面移動モードがページ単位の場合は、前記表示領域に現在表示されているページに代えて、楽曲の上流側または下流側に連なる他のページを表示するように表示領域を移動するので、マウスによるドラッグ操作やタッチパネルに対するフリック操作に応じて、選択した画面移動モード分だけ画面の表示領域を移動することが可能となる。これにより、所望の小節や段へ素早く移動することができる。
第4の特徴によれば、前記移動操作に応じて表示される他の小節/段/ページが、移動前の表示位置と同様の位置に表示されるので、移動操作に応じて表示領域が切り替わっても、所望の部分を探すために目線を動かす必要がなく、作業効率を高めることが可能となる。
第5の特徴によれば、現在の表示領域に、前記画面移動モードに対応した前記楽曲の上流側または下流側の部分、または、他のパートがすでに表示されているときは、前記入力手段からの入力があっても現在の表示領域を変更しないので、所望の部分がすでに表示されている場合には、画面表示に不要な変化が生じないようにすることができる。
第6の特徴によれば、前記入力手段が、前記コンピュータの外部機器またはタッチパネル式の画面であるので、マウスによるドラッグ操作やタッチパネルに対するフリック操作によって、選択された画面移動モードに従った表示領域の移動が可能となる。
第7の特徴によれば、前記画面移動モードの選択が、画面に表示されたアイコンの選択により実行されるので、画面移動モードの選択を視覚で確認しながら行うことが可能となる。
第8の特徴によれば、前記画面移動モードの選択が、前記入力手段による移動操作の開始点および移動量もしくは移動方向に従って実行されるので、例えば、タッチパネルによるフリック操作の開始位置が楽譜の五線内部であった場合には小節単位を選択し、フリック操作の開始位置が五線外部で移動量が所定値より小さい場合にはパート単位とする等、フリック操作の仕方のみで画面移動モードの選択を自動的に行い、表示領域をより素早く移動させることが可能となる。
楽譜表示プログラムを実行するハードウェアの構成を示す機能ブロック図である。 表示装置に表示する楽譜画像の例である。 パン機能による画面移動の手順を示す図である(移動前)。 パン機能による画面移動の手順を示す図である(移動後)。 小節単位での画面移動の手順を示す図である(移動前)。 小節単位での画面移動の手順を示す図である(移動後)。 パート単位での画面移動の手順を示す図である(移動前)。 パート単位での画面移動の手順を示す図である(移動後)。 楽譜表示プログラムによって画面移動処理が実行される手順を示すフローチャートである。 画面移動モードを小節単位および段単位とした場合の画面移動の態様を示す概念図である。 移動操作を行っても画面移動を行わない例を含む概念図である。 画面移動モードの選択方法の変形例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る楽譜表示プログラムを実行するハードウェア1の構成を示す機能ブロック図である。楽譜表示プログラムは、パソコンやタブレット型端末等からなるハードウェア1にインストールされており、表示装置3に任意の拡大率で楽譜画像を表示し、楽譜データの編集や演奏を可能とするほか、入力装置2による入力操作に応じて、表示装置3に表示された楽譜画像の表示位置を移動(スクロール)させる処理を実行する。
ハードウェア1には、入力装置2によるユーザの移動操作を検出する入力操作検出部5、入力操作検出部5により検知された入力情報に基づいて移動座標を検出する移動座標検出部4、入力操作検出部5により検知された入力情報に基づいて画面移動モードを設定する画面移動モード設定部6、画面移動モード設定部6により設定された画面移動モードを記憶する画面移動モード記憶部9、閲覧や編集等を行う楽譜データを記憶する楽譜情報記憶部7が含まれる。楽譜データに基づいて表示装置3に表示する楽譜画像を生成する楽譜画像生成部8は、画面移動モード記憶部9および移動座標検出部4からの出力情報に基づいて、移動後の楽譜画像を生成する。
入力装置2および表示装置3は、ハードウェア1がパソコンであれば一般的なマウスおよびディスプレイとすることができる。また、ハードウェア1が、タッチパネル式ディスプレイを適用したタブレット型端末等である場合は、タッチパネル式ディスプレイが入力装置2および表示装置3を兼ねることとなる。さらに、ハードウェア1は、楽譜データを演奏するためのスピーカを備えるほか、有線または無線で電子ピアノ等に接続するための接続部を設けることができる。ハードウェア1を電子ピアノに接続した場合は、楽譜情報記憶部7に記憶されている楽譜データをデモ演奏させたり、ユーザによる演奏をお手本データと比較しての評価等も可能となる。
図2は、表示装置3に表示する楽譜画像の例である。この図では、1ページの楽譜の全体構成を示している。小節Aは、横方向に複数連結されて段Bを構成し、段Bは、縦方向に複数並ぶことでページDを構成する。楽器等のパートが複数ある場合は、パートC1,C2,C3…で示す(この図では7パート)ように縦方向に連結されてひとつの段Bを構成する。上下の五線譜領域11の間には隙間領域10が設けられており、五線譜領域11および隙間領域10の外側に余白領域12が設けられている。ハードウェア1の移動座標検出部4(図1参照)は、移動操作の開始点がどこに存在するかを、小節A、段B、ページDのほか、五線譜領域11、隙間領域10、余白領域12の情報と組み合わせて判別できるように構成されている。
本実施形態に係る楽譜表示プログラムは、入力装置2の操作に基づいて表示領域の位置を任意に変更する際に、従来周知の画面のピクセル単位で移動するパン機能のほか、小節Aを一単位とする「小節単位」、段Bを一単位とする「段単位」、または、ページDを一単位とする「ページ単位」、または、パートC1,C2…を一単位とする「パート単位」からなる画面移動モードを任意に選択して適用できる点に特徴がある。
図3は、楽譜表示プログラムによって表示装置3に表示される楽譜表示の例である。表示領域30の下部に設けられるコントロールバー31には、表示領域30に表示されている楽譜の表示倍率を変更する表示倍率スライダ27、および、表示されている楽譜のページを変更するページ番号スライダ28が設けられている。なお、コントロールバー31の上端に配置される横方向のスクロールバー26は、図示しない縦方向のスクロールバーと共に、楽譜表示の際にスクロールが必要ない倍率や表示位置であったときには自動的に非表示となる。
表示領域30の上部に設けられるアイコンバー29には、左方から、手の形を模したパン機能アイコン21、横方向に連結される小節を模した小節単位アイコン22、縦方向に並ぶパートを模したパート単位アイコン23、縦方向に並ぶ段を模した段単位アイコン24、複数のページを模したページ単位アイコン25が設けられている。いずれかのアイコンを選択することで、ハードウェア1の画面移動モード設定部6(図1)により所定の画面移動モードが設定される。
表示領域30に表示されている楽譜の位置を変更する際には、いずれかのアイコンを選択した後に、表示領域30の内側で、マウスのボタンを押してマウスをスライドさせるドラッグ操作、または、指を画面において所定の方向になぞるスワイプ操作や指を画面において所定の方向にはらうフリック操作を行う。表示領域30にはポインタ40が表示されており、移動操作の開始点は、ドラッグ操作開始時のポインタ40の位置またはスワイプ/フリック操作の開始時に画面に指を触れた位置となる。
図3,4では、パン機能で楽譜表示を移動させる手順を示している。パン機能アイコン21を選択すると、画面移動モード機能がパン機能に設定される。従来周知のパン機能は、マウスやタッチパネル操作で楽譜をつかんで別の位置に動かすようにして現在の表示位置を別の位置へ移動させるものである。図3,4では、マウスのボタンを押す、または、画面に指を当てることによって移動始点41が設定され、ここから矢印43の示す方向および長さ分のドラッグ操作またはスワイプ操作を行うことで、図4の矢印44に示す分だけ楽譜表示が移動している。なお、パン機能アイコン選択時にフリック操作を行うと、指をはじく勢いに応じた量だけ画面が移動する。
ここで、楽譜内の記号や音符等を編集する際には楽譜の表示倍率を大きくすることが考えられるが、例えば、1つの小節を中心に表示している状態で次ページに進むには、ドラッグ操作やスワイプ操作を何回も行う必要があるほか、表示されている楽譜の現在位置も把握しにくくなるので、現実的には、いったん表示倍率を小さくしてから所望の位置まで移動させ、再び拡大表示することが多かった。
また、ある小節を編集している際に、楽曲の上流側または下流側の小節だけでなく、現在の表示位置に対応する他の段や他のパートを参照したい場合も、やはりパン機能では、所望の位置を探しにくいという課題があった。
本発明に係る楽譜表示プログラムは、このようなパン機能の課題を解決し、小節単位、段単位、ページ単位、パート単位での移動に切り替えて、楽譜上の所望の位置に素早く移動することを可能とするものである。
図5,6は、小節単位で楽譜上を移動する手順を示した図である。アイコンバー29の小節単位アイコン22を選択すると、画面移動モードが小節単位に切り替わる。この状態で左右方向にドラッグ/フリック操作(以下、単に移動操作と示すこともある)を行うと、楽曲の上流側または下流側の小節に素早く移動することができる。この図では、ポインタ40を第4小節に重ねた状態から矢印50で示す左方への移動操作を行うことで、下流側の第5小節に移動する状態を示している。この図の例では、移動前のページ内に第5小節が存在しないため、ページをまたいで画面移動が行われている。上記したような画面移動が実行されるとき、ハードウェア1の楽譜画像生成部8(図1参照)は、移動座標検出部4によって検出されたドラッグ/フリック操作の開始点、移動方向および移動量に基づいて移動後の楽譜画像を生成している。
なお、小節単位、段単位、ページ単位、パート単位で移動させる場合は、スワイプ操作よりフリック操作の方が直感的であり、マウスのドラッグ操作では、マウスをさっと払うように動かしながらボタンを離す操作が適している。なお、この図では左右方向の移動操作で楽譜表示が移動する例を示しているが、上下方向の操作、例えば、下方への操作で上流側の小節に移動すると共に上方への操作で下流側の小節に移動する設定としてもよい。
図7,8は、パート単位で楽譜上を移動する手順を示した図である。アイコンバー29のパート単位アイコン23を選択すると、画面移動モードがパート単位に切り替わる。この状態で上下方向に移動操作を行うと、現在表示されているパートの上下のパートに素早く移動することができる。この図では、ポインタ40を第5小節の第1ピアノに重ねた状態から矢印51で示す上方への移動操作を行うことで、同じ小節で第1ピアノの下側に位置する第2ピアノに移動する状態を示している。ページ内に上下のパートが存在しない場合には、ページをまたいで画面を移動することができる。また、パート単位が選択された場合も、左右方向の操作、すなわち右方への操作で上側のパートに移動すると共に左方への操作で下側のパートに移動する設定としてもよい。
図9は、本発明に係る楽譜表示プログラムによって画面移動処理が実行される手順を示すフローチャートである。以下に示す処理は、図1のブロック図に示した各構成要素の動作によって実現される。
ステップS1では、入力操作検出部5によって入力装置2からの入力操作の検出が行われ、ステップS2では、移動座標検出部4によって入力操作(移動操作)の開始座標が検出されたか否かが判定される。この開始座標は、マウスのドラッグ操作の開始位置またはスワイプ/フリック操作の開始時に画面に指を触れた位置に対応するX座標およびY座標である。
ステップS2で肯定判定されると、ステップS8に進んで開始座標が記憶され、ステップS1に戻る。ステップS2で否定判定される、すなわち、移動操作の開始座標が検出かつ記憶されていると判定されるとステップS3に進む。
ステップS3では、移動操作の終了座標が検出されたか否かが判定される。ステップS3で肯定判定されると、ステップS4に進んで終了座標が記憶される。この終了座標は、マウスのドラッグ操作におけるボタンを離した位置、または、スワイプ/フリック操作の終了時に画面から指が離れた位置に対応するX座標およびY座標である。なお、パン機能を除く4つの画面移動モードを選択している間のドラッグ操作、スワイプ/フリック操作の速度が所定値より小さい場合は、誤操作であるとして画面移動を行わないように設定してもよい。
一方、ステップS3で否定判定されると、ステップS9に進んで、アイコンの選択によって画面移動モードが変更されたか否かが判定される。ステップS9で肯定判定されると、ステップS10に進み、画面移動モード設定部6により設定された画面移動モードが画面移動モード記憶部9によって記憶されて、ステップS1に戻る。一方、ステップS9で否定判定されると、現在設定されている画面移動モードを維持したままステップS1に戻る。
ステップS4で終了座標が記憶されると、移動操作の開始座標および終了座標の両方の記憶が完了する。これに応じて、続くステップS5では、楽譜画像生成部8によって楽譜画像の更新が行われる。詳しくは、楽譜画像生成部8によって、画面移動モード記憶部9および移動座標検出部4からの出力情報に基づく移動操作後の楽譜画像が作成され、移動操作前の楽譜画像を新しい楽譜画像に代える更新処理が行われる。
そして、ステップS6では、更新された楽譜画像によって表示装置3の画面表示を更新してステップS7に進む。ステップS7では、楽譜表示プログラムが終了となったか否かが判定され、否定判定されるとステップS1に戻り、肯定判定されるとそのまま一連の制御を終了することとなる。
図10は、画面移動モードを小節単位および段単位とした場合の画面移動の態様を示す概念図である。移動操作が行われた場合には、選択された画面移動モードに応じた画面移動が実行される。これは、表示領域30に第5小節を中心に画面Eを表示し、かつ小節単位モードが選択されている場合に、左矢印52bが示すように左方への移動操作を行うことで第6小節を中心とした画面E1に水平移動する一方、右矢印52aが示すように右方への移動操作を行うことで第4小節を中心とした画面E2に水平移動することに代表される。また、図示していないが、水平方向に上流側または下流側の小節が存在しないときは、前段の最後の小節または後段の最初の小節に移動し、現在表示しているページに移動操作に対応する小節が存在しないときは、ページをまたいで移動することができる。
同様に、表示領域30に第12小節を中心とした画面Fを表示し、かつ段単位モードが選択されている場合には、下矢印53bが示すように下方への移動操作を行うことで第8〜第9小節をまたぐ画面F1に垂直移動する一方、上矢印53aが示すように上方への移動操作を行うことで第15小節を中心とした画面F2に垂直移動する。そして、図示していないが、ページ単位モードが選択されている場合は、現在表示されている表示領域に対応する前ページまたは後ページの部分に移動することとなる。
上記した画面移動の態様は、本発明に係る楽譜表示プログラムが、移動操作を検知した際に、画面移動モードに応じて、現在表示されていない他の領域に画面を移動させるように設定されていることに対応する。換言すれば、移動操作を検知しても、すでに移動操作に応じた他の領域が表示領域30に表示されている場合は、画面移動を行わないように設定されている。また、移動操作に応じて表示される他の小節/段/ページは、移動前の表示位置と同様の位置に表示されるように設定されている。これにより、移動操作に応じて表示領域が切り替わっても、所望の部分を探すために目線を動かす必要がなく、作業効率を高めることが可能となる。
図11は、移動操作を行っても画面移動を行わない例を含む概念図である。表示領域30に第1〜第6小節の全体を囲む画面Gを表示し、かつ小節単位モードが選択されている場合に、第2小節を開始点として移動操作を行っても画面移動は行われない。これは、第2小節の上流側および下流側の第3,第4小節がすでに画面Gに表示されているためである。
また、表示領域30に第4〜第5段の全体を囲む画面Hを表示し、かつ段単位モードが選択されているとき、第4段を開始点として移動操作を行った場合には、矢印54で示す下方への移動操作のみに応じて画面移動が行われる。これは、上方への移動操作に対しては、第5段がすでに画面Hに表示されているためである。同様に、第5段を開始点として移動操作を行った場合には、矢印55で示す上方への移動操作のみに応じて画面移動が行われる(次ページの第1段に切り替わる)。これは、下方への移動操作に対しては、第4段がすでに画面Hに表示されているためである。このような設定により、不要な画面変化を抑制することができる。これに限らず、開始座標の小節や段の位置にかかわらずに開始座標と終了座標の移動方向のみによって必ず画面移動を行うようにしてもかまわない。
図12は、画面移動モードの選択方法の変形例を示す図である。上記した実施形態では、5つのアイコンのいずれかを選択することで画面移動モードを設定したが、本変形例では、移動操作の開始点の位置および移動量に応じて、小節単位、パート単位、段単位、ページ単位の画面移動モードを自動的に選択することを可能としている。
図示の例では、矢印56で示すように、移動操作の開始位置が五線譜領域11にあって移動量が所定値Tより小さい場合は小節単位と判別する。また、矢印57で示すように、移動操作の開始位置が五線譜領域11にあって移動量が所定値Tより大きい場合はパート単位と判別する。そして、矢印58,59で示すように、移動操作の開始位置が隙間領域10にある場合には段単位と判別し、さらに、矢印60で示すように、移動操作の開始位置が余白領域12にある場合にはページ単位と判別するように設定されている。このような設定によれば、移動操作の仕方のみで画面移動モードの選択を自動的に行い、表示領域をより素早く移動させることが可能となり、閲覧や編集作業をスムーズに行うことができる。
上記の例では、開始位置および移動量を使って画面移動モードの選択を自動で行うようにしたが、開始位置および移動方向でそれを行うようにする方法も考えられる。例えば、移動操作の開始位置が五線譜領域11にあり、左右方向に移動した場合には小節単位とし、上下方向であった場合にはパート単位とする方法もある。その場合、段単位とページ単位は上記と同様でよい。
上記した構成により、本発明に係る楽譜表示プログラムによれば、楽譜の表示領域を変更する際に適用する画面移動モードを選択する機能と、入力手段によって前記画面に表示された楽譜の表示領域を移動する操作が行われると画面移動モードに応じて現在画面に表示されていない表示領域を表示する機能とをコンピュータに実行させ、画面移動モードが小節単位の場合は表示領域に現在表示されている小節に代えて楽曲の上流側または下流側に連なる他の小節を表示し、画面移動モードが段単位の場合は表示領域に現在表示されている段に代えて楽曲の上流側または下流側に連なる他の段を表示し、画面移動モードがページ単位の場合は表示領域に現在表示されているページに代えて楽曲の上流側または下流側に連なる他のページを表示するので、選択した画面移動モードに従って節単位、段単位、ページ単位およびパート単位で素早く画面表示を切り替えられることで、例えば、楽譜を拡大表示して編集作業を行っている際にも、所望の小節や段へ素早く移動して作業効率を高めることが可能となる。
なお、ハードウェアや表示装置および入力装置の構成、表示装置に表示する画面の態様、表示領域の矩形、画面移動モードを選択するアイコンの形状、楽譜データの態様等は、上記実施形態に限られず、種々の変更が可能である。例えば、画面移動モードは、小節単位、段単位、パート単位、ページ単位のうちのいくつかを含む構成としてもよい。さらには、音域の広い鍵盤楽器の場合、低音部用五線と高音部用五線を縦に連結した大譜表として1パートにするので、上記以外にも五線単位という画面移動モードを設けてもよい。その場合、1パートが複数の五線で構成される場合には、五線単位での画面移動が可能となる。
1…ハードウェア、2…入力装置、3…表示装置、4…移動座標検出部、5…入力操作検出部、6…画面移動モード設定部、7…楽譜情報記憶部、8…楽譜画像生成部、9…画面移動モード記憶部、10…隙間領域、11…五線譜領域、12…余白領域、22…小節単位アイコン、23…パート単位アイコン、24…段単位アイコン、25…ページ単位アイコン、30…表示領域、A…小節、B…段、C1,C2…パート、D…楽譜の1ページ

Claims (8)

  1. 連続する複数の小節で構成される楽譜を画面に表示する楽譜表示プログラムにおいて、
    楽譜の表示領域を変更する際に適用する画面移動モードを選択する機能と、
    入力手段によって前記画面に表示された楽譜の表示領域を移動する操作が行われると、前記選択された画面移動モードに応じて現在表示されていない表示領域を表示する機能と、をコンピュータに実行させる一方、
    前記画面移動モードは、少なくとも複数の楽器等のパートからなるパート単位を含むものであり、
    前記画面移動モードが前記パート単位である場合に、前記入力手段によって前記楽譜の表示領域を移動する操作が行われると、現在表示されている小節の位置を維持したまま、現在の表示領域に表示されていない他のパートを表示する
    ことを特徴とする楽譜表示プログラム。
  2. 前記画面移動モードは、前記パート単位の他に、前記小節を一単位とする小節単位と、横方向に連結される複数の小節で構成される段を一単位とする段単位と、縦方向に並ぶ複数の段で構成されるページを一単位とするページ単位のいずれかを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の楽譜表示プログラム。
  3. 前記入力手段によって前記楽譜の表示領域を移動する操作が行われると、
    前記画面移動モードが小節単位の場合は、前記表示領域に現在表示されている小節に代えて、楽曲の上流側または下流側に連なる他の小節を表示するように表示領域を移動し、
    前記画面移動モードが段単位の場合は、前記表示領域に現在表示されている段に代えて、楽曲の上流側または下流側に連なる他の段を表示するように表示領域を移動し、
    前記画面移動モードがページ単位の場合は、前記表示領域に現在表示されているページに代えて、楽曲の上流側または下流側に連なる他のページを表示するように表示領域を移動することを特徴とする請求項2に記載の楽譜表示プログラム。
  4. 前記移動操作に応じて表示される他の小節/段/ページが、移動前の表示位置と同様の位置に表示されることを特徴とする請求項3に記載の楽譜表示プログラム。
  5. 現在の表示領域に、前記画面移動モードに対応した前記楽曲の上流側または下流側の部分、または、他のパートがすでに表示されているときは、前記入力手段からの入力があっても現在の表示領域を変更しないことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の楽譜表示プログラム。
  6. 前記入力手段が、前記コンピュータの外部機器またはタッチパネル式の画面であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の楽譜表示プログラム。
  7. 前記画面移動モードの選択が、画面に表示されたアイコンの選択により実行されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の楽譜表示プログラム。
  8. 前記画面移動モードの選択が、前記入力手段による移動操作の開始点および移動量もしくは移動方向に従って実行されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の楽譜表示プログラム。
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