JP2011141460A - タッチパネル入力制御装置、およびプログラム - Google Patents

タッチパネル入力制御装置、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】入力位置ずれや入力検出誤差を大幅に軽減するタッチパネル入力制御装置を提供する。
【解決手段】タッチパネル画面上でタッチ操作された位置を検出するタッチパネル部15と、タッチ操作する手順を指示する入力指示情報を記憶する記憶部16と、前記入力指示情報に基づき、前記タッチパネル画面上で入力キーのタッチ操作する順序を示すナビゲート情報を表示部14に表示するナビゲート部12と、ナビゲート部12の指示により、次にタッチ操作することになる入力キーの検出範囲を、所定の設定値に基づき当該入力キーの表示範囲より拡大するように制御するとともに、タッチパネル部15が検出した位置情報に対応する入力キーを検出した後、当該入力キーの検出範囲を表示範囲と同じ大きさに戻すように制御する入力制御部13と、前記設定値を設定する設定部17とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力位置ずれや入力検出誤差を大幅に軽減するタッチパネル入力制御装置に関する。
タッチパネルを用いた入力装置を用いて、ユーザがタッチパネルディスプレイを指でタッチすることによって、楽音を発生して楽曲を演奏する楽曲演奏装置がある。
例えば、タッチパネル画面上に鍵盤を表示し、楽曲データに基づいた楽譜表示を行い、その楽譜を見ながらユーザがタッチパネル画面上の鍵盤のタッチ操作を行うことで、タッチ操作の位置に対応する楽音を生成する電子楽器が開示されている(特許文献1)。
あるいは、タッチパネル画面上に鍵盤を表示し、切替え操作をすることによりタッチパネル画面上に表示された画像のサイズを異なる大きさに切替える機能を持った電子楽器用鍵盤装置が開示されている(特許文献2)。
特開2003−208155号公報 特開2000−010563号公報
しかしながら、携帯電話を始めとする小型携帯機器において、楽曲表示(音符または鍵盤を示す表示)に従い、ピアノを演奏する場合、ピアノの鍵盤表示が小さいために、楽曲表示によって指定された鍵盤を弾いた(タッチ操作した)つもりでも入力位置ずれや入力検出誤差などで隣の鍵盤として認識される場合が多いという問題がある。特許文献1では、この問題は解決されていない。
例えば、図2に示すように、タッチパネル画面上にピアノ鍵盤を表示し、ユーザが楽曲に応じてピアノ鍵盤をタッチ操作する順序がわかるように鍵盤位置を示すマーク表示してナビゲートする場合、ユーザがタッチパネル画面上の鍵盤のタッチ操作を行うが、鍵盤のサイズが指の大きさに比べて小さいために、指定された鍵盤をタッチ操作したつもりでも隣の鍵盤として認識される場合がある。
一般に携帯機器の画面サイズが小さいため、鍵盤表示の場合は1オクターブが一般的である。しかしほとんどの楽曲の音域が一オクターブ以上あるために、1オクターブ表示では、演奏途中で表示される鍵盤を低域や高域に頻繁にシフトする必要があり、演奏をより複雑なものとしている。特許文献2では、画像のサイズの切替え機能により画像のサイズを大きくすると、上記の問題は解決されても、音階範囲が限定され演奏できる曲が限定される、あるいは演奏途中に画面サイズや鍵盤シフトなどの切替え操作を行うと、操作性が悪く、また視認性も悪いという問題がある。
また、携帯電話を始めとする小型携帯機器においてピアノ鍵盤を2オクターブ表示にすると鍵盤が小さくなりすぎて、所定の鍵盤をタッチ操作したつもりでも隣接する鍵盤として認識される場合が頻発し、演奏にならないという問題がある。
そこで、本発明の目的は、所定の指示に従ってタッチパネル画面から入力する場合に、表示された入力範囲よりも検出範囲を拡大することで、入力位置ずれや入力検出誤差を大幅に軽減するタッチパネル入力制御装置を提供することにある。
本発明によるタッチパネル入力制御装置は、タッチパネル画面上でタッチ操作された位置から入力キーを検出するタッチパネル入力制御装置であって、
タッチパネル画面上でタッチ操作された位置を検出するタッチパネル部と、
前記タッチパネル画面上でタッチ操作する順序を示すナビゲート情報を表示部に表示するナビゲート部と、
前記ナビゲート部がタッチ操作するように指示する入力キーの検出範囲を、所定の設定値に基づき当該入力キーの表示範囲より拡大するように制御するとともに、前記タッチパネル部が検出した位置情報に対応する入力キーを検出した後、当該入力キーの検出範囲を当該入力キーの表示範囲と同じ大きさに戻すように制御する入力制御部と、
を有することを特徴とする。
本発明によるタッチパネル入力制御プログラムは、タッチパネル画面上でタッチ操作された位置から入力キーを検出するタッチパネル入力制御装置のプログラム制御プロセッサを機能させるコンピュータプログラムであって、
タッチパネル画面上でタッチ操作された位置を検出するタッチパネル検出機能と、
前記タッチパネル画面上で入力キーのタッチ操作する順序を示すナビゲート情報を表示部に表示するナビゲート機能と、
前記ナビゲート機能がタッチ操作するように指示する入力キーの検出範囲を、所定の設定値に基づき入力キーの表示範囲より拡大するように制御するとともに、前記タッチパネル検出機能が検出した位置情報に対応する入力キーを検出した後、当該入力キーの検出範囲を当該入力キーの表示範囲と同じ大きさに戻すように制御する入力制御機能と、
を前記プログラム制御プロセッサで実現させることを特徴とする。
本発明によれば、タッチパネルを用いた入力操作を行う場合に、ユーザのタッチ操作の位置を検出する際の入力位置ずれや入力検出誤差を大幅に軽減する効果がある。
本発明の第1実施形態に係るタッチパネル入力制御装置の機能構成を示すブロック図である。 タッチパネル画面上にピアノ鍵盤を表示した一例を示す模式図である。 本発明の第1実施形態に係るタッチパネル入力制御装置のタッチパネル画面の表示をピアノ等の鍵盤の表示とし、白鍵盤の検出範囲を表示範囲よりも大きく設定した一例を示す模式図である。 本発明の第1実施形態に係るタッチパネル入力制御装置のタッチパネル画面の表示をピアノ等の鍵盤の表示とし、黒鍵盤の検出範囲を表示範囲よりも大きく設定した一例を示す模式図である。 本発明の第1実施形態に係るタッチパネル入力制御装置のタッチパネル画面の表示をピアノ等の鍵盤の表示とし、ナビゲート情報に音符の長さを含めて表示した一例を示す模式図である。 本発明の第1実施形態に係るタッチパネル入力制御装置の処理手順の一例を示すフローチャート図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は、以下に述べる実施形態により限定されるものではない。
1.第1実施形態
1.1)タッチパネル入力制御装置の構成
図1を用いて、本発明の第1実施形態に係るタッチパネル入力制御装置の機能構成について説明する。図1に示すように、タッチパネル入力制御装置10は、タッチパネル画面上でタッチ操作された位置から入力キーを検出するタッチパネル入力制御装置であって、タッチパネル画面上でタッチ操作された位置を検出するタッチパネル部15と、タッチ操作する手順を指示する入力指示情報を記憶する記憶部16と、記憶部16から読出した前記入力指示情報に基づき、前記タッチパネル画面上で入力キーのタッチ操作する順序を示すナビゲート情報を表示部14に表示するナビゲート部12と、前記ナビゲート部がタッチ操作するように指示する入力キーの検出範囲を、所定の設定値に基づき当該入力キーの表示範囲より拡大するように制御するとともに、タッチパネル部15が検出した位置情報に対応する入力キーを検出した後、当該入力キーの検出範囲を当該入力キーの表示範囲と同じ大きさに戻すように制御する入力制御部13と、前記設定値を設定する設定部17と、前述した機能部(ナビゲート部12、入力制御部13、表示部14、タッチパネル部15、記憶部16、設定部17)の動作を制御する制御部11と、を有する。またタッチパネル入力制御装置10には、上述した以外の機能部が存在するが、本実施形態の説明で必要となる機能部以外については、説明を省略する。
タッチパネル部15は、タッチパネル画面上で、タッチ操作が行われた時に、そのタッチ操作された位置を検出し、その位置情報を入力制御部13に渡す。
一例として、タッチパネル画面の表示をピアノ等の鍵盤の表示とし、前記入力指示情報を楽曲データとすることで、本発明のタッチパネル入力制御装置10を電子楽器用鍵盤装置に利用することができる。
また、タッチパネル画面の表示をアルファベットまたは数字のキーボードの表示とすることで、本発明のタッチパネル入力制御装置10を情報処理機器の入力装置として利用することができる。
ナビゲート部12は、記憶部16から入力指示情報を読出し、タッチパネル画面上でユーザが入力キーをタッチ操作する順序がわかるように、ナビゲート情報を表示部14に表示するとともに、次にユーザがタッチ操作を行うことになる入力キーの検出範囲を拡大するように入力制御部13へ指示する。例えば、タッチパネル画面の表示がピアノ等の鍵盤の表示である場合には、ナビゲート部12は、ナビゲート情報として、音符による楽曲表示や鍵盤位置を示すマーク表示することで、次にユーザが鍵盤をタッチ操作する順序をナビゲートする。あるいは、ナビゲート部12は、ナビゲート情報として、鍵盤位置に色や記号などの情報を表示することで、次にユーザが鍵盤をタッチ操作する順序をナビゲートする。
またナビゲート部12は、ナビゲート情報として時系列に複数の入力順序を同時に表示部に表示する。例えば、次にユーザがタッチ操作を行うことになる入力キーを指すナビゲート情報の他に、その後にユーザがタッチ操作を行うことになる複数の入力キーを指すナビゲート情報を時系列に表示することで、ユーザが入力キーをタッチ操作する順序が一目でわかるようにする。これにより、ユーザは入力キーの先読みができるため、連続したタッチ操作をスムーズに行うことが可能になる。
またナビゲート部12は、ナビゲート情報で指示した一番目の入力キーのタッチ操作が行われた後、ナビゲート情報を最新の状態に更新する。例えば、一番目の入力キーのタッチ操作が行われた後、ナビゲート情報の表示を時間軸方向に一つシフトすることで、二番目の入力キーを一番目の入力キーとして表示するとともに、当該入力キーの検出範囲を拡大するように入力制御部13へ指示する。
入力制御部13は、ナビゲート部12の指示により、次にユーザがタッチ操作を行うことになる入力キーの検出範囲を、所定の設定値に基づき当該入力キーの表示範囲より拡大するように制御する。ここで、所定の設定値(例えば、拡大率など)は予め設定されている所定の値を用いることができる。あるいは、設定部17によりユーザが設定した値を用いることもできる。
また、入力制御部13は、タッチパネル部15が検出した位置情報を受け取り、その位置情報に対応する入力キーを検出する。すなわち、タッチパネル部15が検出した位置情報が前記拡大された検出範囲にある場合に、当該位置情報に対応する入力キーを検出する。その後、当該入力キーの検出範囲を当該入力キーの表示範囲と同じ大きさに戻すように制御する。また、入力制御部13は、検出した入力キーの情報を制御部11に渡す。ここで、例えば、入力制御部13がタッチパネル部15から受け取った位置情報が前記拡大された検出範囲にない場合は、入力制御部13は、当該入力キーの検出範囲を入力キーの表示範囲と同じ大きさに戻す制御を行わず、またナビゲート部12は、ナビゲート情報の表示を時間軸方向にシフトすることも行わない。
以上から、ナビゲート情報で指示した入力キーとタッチ操作により検出された入力キーが同じの場合に、ナビゲート情報の表示が時間軸方向にシフトされ、最後のナビゲート情報まで上述した処理が繰り返される。
設定部17は、入力制御部13が入力キーの検出範囲を拡大する際の拡大範囲を、ユーザの指示に基づき設定する。また拡大範囲の設定例として、例えば100%(拡大しない)や200%(横幅を左右に50%大きくすることで2倍の大きさにする)などが考えられる。
制御部11は、前述した機能部(ナビゲート部12、入力制御部13、表示部14、タッチパネル部15、記憶部16、設定部17)を制御するとともに、入力制御部13が検出した入力キーの情報を受取り、その情報に基づいた処理を行う。
また、前記入力指示情報が無い場合、すなわちナビゲート部12がタッチパネル画面上で入力キーのタッチ操作する順序を示すナビゲート情報を表示部14に表示しない場合は、入力制御部13は、入力キーの検出範囲を拡大する制御を行わずに、入力キーの表示範囲と同じ大きさに設定するように制御する。
1.2)タッチパネル入力制御装置の動作
次に、図6を用いて、タッチパネル入力制御装置の処理手順について説明する。なお図6は、処理手順の一例を示したものであり、この他のナビゲート情報の表示方法も考えられる。
初めに、タッチ操作する順序を指示する入力指示情報を記憶部から読出す(101)。ユーザは、予め記憶部に入力指示情報を格納しておくものとする。ここで入力指示情報として、例えばピアノ演奏の楽曲データなどを用いることができる。
次に、前記入力指示情報に基づき、タッチパネル画面に所定の入力キー群を表示する(102)。例えば、入力指示情報がピアノ演奏の楽曲データの場合には、タッチパネル画面に鍵盤が表示される。
次に、前記入力指示情報に基づき、タッチパネル画面上でユーザが入力キーをタッチ操作する順序がわかるように最新のナビゲート情報を表示部に表示する(103)。例えば、ナビゲート情報として、音符による楽曲表示や鍵盤位置を示すマーク表示する場合、直近の演奏区間を表示するようにして、演奏が進むにつれて、その演奏区間の表示を最新に更新するようにする。
次に、前記ナビゲート情報からユーザが次にタッチ操作することになる入力キーの検出範囲を、所定の設定値(例えば、拡大率など)に基づき当該入力キーの表示範囲よりも拡大するように制御する(104)。ここで、前記設定値は予め設定されている所定の値を用いることができる。あるいは、設定部によりユーザが設定した値を用いることもできる。
次に、ユーザがタッチパネル画面上でタッチ操作したときに、タッチ操作された位置を検出する(105)。
次に、検出された位置情報に対応する入力キーを検出する(106)。ここで、検出された位置情報が前記拡大された検出範囲にある場合には、タッチ操作により検出された入力キーがナビゲート情報の指示する入力キーと同じになり、ユーザのタッチ操作が正しく行われたことになる。
次に、ナビゲート情報が指示する入力キーとタッチ操作により検出された入力キーが同じであるか判定する(107)。同じである場合は、上述した通り、ユーザのタッチ操作が正しく行われたことになり、次のステップ108へ進む。また異なる場合は、ユーザのタッチ操作が正しく行われなかったことになり、ステップ105へ戻る。すなわち、異なる場合は、ナビゲート情報の表示が時間軸方向に進まず、ユーザのタッチ操作が正しく行われるまで止まっている状態になる。
次に、当該入力キーの検出範囲を、元の表示範囲の大きさに戻す(108)。すなわち、拡大した入力キーの検出範囲を、入力キーの表示範囲と同じ大きさの検出範囲に戻す。
次に、残りのナビゲート情報があるか判定する(109)。残りのナビゲート情報が無い場合(最後のナビゲート情報である場合)は処理を終了する。残りのナビゲート情報がある場合は、ステップ110へ進む。
次に、ナビゲート情報を時間軸方向に一つ進めて、ナビゲート情報を更新し、ステップ105へ戻る。すなわち、残りのナビゲート情報がある場合は、105〜108の処理を繰り返し実行する。
また、図5のフローチャートでは、ナビゲート情報が指す入力キーが1つの場合(同時にタッチ操作を行う入力キーが1つの場合)に限定されることはなく、同時にタッチ操作を行う入力キーが2つ以上の場合(例えば、3つ以上の楽音で構成される和音の場合)にも同様の処理を行うことが可能である。
また、上述した処理手順を、タッチパネル入力制御装置のプログラム制御プロセッサを機能させるプログラムを実行することにより実現することも可能である。
1.3)実施例
次に図3〜図4を用いて、本発明の第1実施形態に係るタッチパネル入力制御装置の実施例について説明する。図3は、タッチパネル入力制御装置のタッチパネル画面の表示をピアノ等の鍵盤の表示とし、入力キー(白鍵盤)の検出範囲を入力キーの表示範囲よりも大きく設定した一例を示したものである。また図4は、タッチパネル画面の表示をピアノ等の鍵盤の表示とし、入力キー(黒鍵盤)の検出範囲を入力キーの表示範囲よりも大きく設定した一例を示したものである。
図3に示すように、タッチパネル画面上にピアノ鍵盤を表示し、ユーザが入力キー(鍵盤)をタッチ操作する順序がわかるように鍵盤位置を示すナビゲート情報(K01〜K05)を表示してナビゲートする場合、次にユーザがタッチ操作を行うことになるK01が指す鍵盤の検出範囲(図3の点線囲み範囲)を鍵盤の表示範囲よりも大きく設定するようにしている。
すなわち、ユーザがナビゲート情報を見てK01が指す鍵盤をタッチ操作する時に、その鍵盤の検出範囲(図3の点線囲み範囲)が鍵盤の表示範囲よりも拡大される。ナビゲート情報のK01が指す鍵盤がタッチ操作されたことが検出されると、その鍵盤の検出範囲は元の鍵盤の表示範囲に戻ると同時に、ナビゲート情報の表示が時間軸方向にシフトされることで、ナビゲート情報のK01が表示画面から消え、次にK02が指す鍵盤の検出範囲(図4の点線囲み範囲)が拡大される。また同時に新たなナビゲート情報としてK06が表示される。この例では、ナビゲート情報の表示を5個(図3ではK01〜K05、図4ではK02〜K06)としているが、5個に限定されることはない。
図3の例では、鍵盤の検出範囲を拡大する際の拡大範囲(拡大率)を、鍵盤の幅が左右に40%全体で80%広くするように設定している。また図4の例では、鍵盤の検出範囲の拡大率を、鍵盤の幅が左右に40%下方に20%広くするように設定している。
また図3および図4の例では、ナビゲート情報の表示として、丸印の表示を用いているが、色の付いたシンボル表示や音符表示などでも良い。例えば、ナビゲートされるシンボル表示が時間軸に沿って移動することで、ユーザはシンボル表示に対応する鍵盤を弾く(タッチ操作する)ことで演奏を行うことができる。
また図3の例では、K01が指す鍵盤が押されたことが検出されると、ナビゲート情報のK01を表示画面から消すようにしているが、一定の間K01を表示画面に残すようにし、K01が指す鍵盤が押された後のK01の表示色を変えるようにすることもできる。これにより、ユーザは、どこまで弾いた(タッチ操作した)か、あるいは次にどこを弾く(タッチ操作する)のかが一目瞭然となり、操作性や視認性が改善される。
次に具体例として、ユーザがピアノ演奏をする場合、ナビゲート情報を見ながら”ドレミ”の鍵盤を弾く(タッチ操作する)ときに、一番目に弾く鍵盤"ド"の検出範囲が鍵盤"ド"の表示範囲よりも拡大される。したがってユーザが鍵盤"ド"を弾くときに、例えば鍵盤"ド"と"レ"の境界付近をタッチ操作しても鍵盤"ド"が弾かれたと認識されるようになる。鍵盤"ド"が弾かれた後、鍵盤"ド"の検出範囲は元の鍵盤の表示範囲に戻る。次に、二番目に弾く鍵盤"レ"の検出範囲が鍵盤"レ"の表示範囲よりも拡大される。したがってユーザが鍵盤"レ"を弾くときに、例えば鍵盤"レ"と"ミ"の境界付近をタッチ操作しても鍵盤"レ"が弾かれたと認識されるようになる。鍵盤"レ"が弾かれた後、鍵盤"レ"の検出範囲は元の鍵盤の表示範囲に戻る。三番目に弾く鍵盤"ミ"の場合についても同様のことが言える。
以上から、ナビゲート情報が指す鍵盤の検出範囲を、当該鍵盤の表示範囲よりも大きく設定するように制御することで、タッチ操作の位置を検出する際の入力位置ずれや入力検出誤差を大幅に軽減することが可能になる。
さらに、3つ以上の楽音で構成される和音を弾く(タッチ操作する)場合にも、ナビゲート情報が指す鍵盤(3つ以上の鍵盤)の検出範囲を、当該鍵盤の表示範囲よりも大きく設定するように制御することで、タッチ操作の位置を検出する際の入力位置ずれや入力検出誤差を大幅に軽減することが可能になる。
さらに、携帯電話を始めとする小型携帯機器において鍵盤の表示を小さくすることが可能となり、2オクターブ以上の表示も可能となる。従来の小型携帯電子機器の鍵盤は、ほとんどが1オクターブまたは1オクターブ+2音階くらいの表示であるが、楽曲のダイナミックレンジは、2オクターブくらいあることが多いので、1オクターブ表示であると、演奏中に自動的に鍵盤がシフトされ、予告も無くいきなり鍵盤が左右に動くことになる。例えば、低い"ド"の音を弾いて、次に1オクターブ高い"ソ"を弾こうとすると、表示されている鍵盤の範囲から外れ、演奏中に鍵盤が1オクターブシフトされるので、操作性や視認性が悪くなる。しかし、本発明により、2オクターブの表示をしても1オクターブ表示と同等の検出範囲を確保できるので、上述した操作性や視認性が改善される。
さらに、鍵盤の検出範囲を拡大する際の拡大範囲(拡大率)をユーザの指示に基づき設定することができるので、初めは拡大率を大きくして、慣れてきたら徐々に拡大率を小さくして、最終的に表示範囲と同じにする(拡大しない)ことで、ユーザの演奏技術の習熟レベルに応じた利用の仕方ができる。また、ピアノ鍵盤だけでなく、キーボード(アルファベット、数字キー)のブラインドタッチを練習する場合にも、初めは入力キー検出範囲の拡大率を大きくして、慣れてきたら徐々に拡大率を小さくして、最終的に表示範囲と同じにする(拡大しない)ことで、ユーザのブラインドタッチの習熟レベルに応じた利用の仕方ができる。
次に図5を用いて、本発明の第1実施形態に係るタッチパネル入力制御装置の実施例について説明する。図5は、タッチパネル入力制御装置のタッチパネル画面の表示をピアノ等の鍵盤の表示とし、ナビゲート情報に音符の長さを含めて表示した一例を示したものである。
図5に示す実施例では、図3〜図4の実施例と同様に、タッチパネル画面上でユーザが入力キーをタッチ操作する順序がわかるように鍵盤位置を示すナビゲート情報(K11〜K15)を表示してナビゲートする場合、次にユーザがタッチ操作を行うことになるK11が指す鍵盤の検出範囲(図5の点線囲み範囲)を鍵盤の表示範囲よりも大きく設定するようにしている。
図5に示す実施例において図3〜図4の実施例と異なる点は、ナビゲート情報(K11〜K15)を四角形で表示し、ナビゲート情報が指す鍵盤をタッチしている時間(音符の長さ)を、四角形の時間軸方向の辺の長さで表示するようにしている。
例えば、ナビゲート情報K11が指す鍵盤がタッチされると、ナビゲート情報が時間軸方向に進むことになり、ナビゲート情報K11の表示が消えるまで当該鍵盤をタッチし続けることで、音符の長さを表現することが可能になる。すなわち、このようなナビゲート情報の表示方法を用いることで、ユーザは鍵盤をタッチ操作する順序と長さが一目でわかるようになり、楽譜を読むことができなくても、楽曲を演奏することが可能になる。
またナビゲート情報が指す白鍵盤と黒鍵盤との区別を見分けることが難しい場合もあるため、例えばナビゲート情報が指す鍵盤が白鍵盤か黒鍵盤かに応じて、ナビゲート情報の表示色を変える(例えば、白鍵盤を指すナビゲート情報を白色表示、黒鍵盤を指すナビゲート情報を黒色表示とする)ことで、操作性や視認性が改善される。
また、次にタッチ操作することになる鍵盤を指すナビゲート情報(図5のナビゲート情報K11)の表示色を変えることで、ユーザの演奏をナビゲートすることもできる。例えば、ナビゲート情報K11の表示色を赤色に変えて、ナビゲート情報K11が指す鍵盤のタッチ操作が終わると、ナビゲート情報K11の表示色を元の表示色に戻し、次の鍵盤を指すナビゲート情報K12の表示色を赤色に変えるようにする。この場合、ユーザは赤色のナビゲート情報を見ながら演奏を行うことができ、スムーズに演奏することが可能となる。
1.4)効果
本発明のタッチパネル入力制御装置を用いることで、タッチパネルを用いた入力操作を行う場合に、ユーザのタッチ操作の位置を検出する際の入力位置ずれや入力検出誤差を大幅に軽減する効果がある。
例えば、タッチパネル画面の表示をピアノ等の鍵盤の表示にしてピアノ演奏を行う場合には、ユーザがタッチ操作する鍵盤の検出範囲が格段に広くなり、小型の携帯機器でも容易に演奏ができるようになる。さらに、一つの鍵盤の大きさを小さな表示とすることが可能となるので、1オクターブ以上の音階を表示させることも可能となる。多くの楽曲のほとんどが2オクターブ内であることから、2オクターブ表示をすることで、鍵盤をシフトする必要性がほとんど無くなるので、鍵盤シフトによる操作性の悪化や演奏の途切れやリズムの乱れがほとんど無くスムーズに演奏することが可能となる。
また携帯電話を始めとする小型携帯機器において鍵盤表示は1オクターブが限界であるが、鍵盤の表示を2オクターブ表示にしても、入力キーの検出範囲を左右に50%大きくすれば、検出範囲は1オクターブ表示と同じ面積であるので、一般的な1オクターブ表示の鍵盤と同じ操作性が得られる。さらに2オクターブ表示では1オクターブ表示に比べて鍵盤表示が小さいため、ユーザはより正確に鍵盤にタッチしようとするので、むしろ一般的な1オクターブ表示よりも正確な演奏が可能となる。
本発明は、電子楽器用鍵盤装置や情報処理機器等のタッチパネル入力制御装置として適用可能である。
10 タッチパネル入力制御装置
11 制御部
12 ナビゲート部
13 入力制御部
14 表示部
15 タッチパネル部
16 記憶部
17 設定部

Claims (10)

  1. タッチパネル画面上でタッチ操作された位置から入力キーを検出するタッチパネル入力制御装置であって、
    タッチパネル画面上でタッチ操作された位置を検出するタッチパネル部と、
    前記タッチパネル画面上でタッチ操作する順序を示すナビゲート情報を表示部に表示するナビゲート部と、
    前記ナビゲート部がタッチ操作するように指示する入力キーの検出範囲を、所定の設定値に基づき当該入力キーの表示範囲より拡大するように制御するとともに、前記タッチパネル部が検出した位置情報に対応する入力キーを検出した後、当該入力キーの検出範囲を当該入力キーの表示範囲と同じ大きさに戻すように制御する入力制御部と、
    を有することを特徴とするタッチパネル入力制御装置。
  2. 請求項1に記載のタッチパネル入力制御装置であって、
    前記入力制御部が入力キーの検出範囲を拡大する際の拡大範囲を、ユーザの指示に基づき設定する設定部を有することを特徴とする請求項1に記載のタッチパネル入力制御装置。
  3. 前記ナビゲート部は、ナビゲート情報として時系列に複数の入力順序を同時に表示部に表示することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のタッチパネル入力制御装置。
  4. 前記タッチパネル画面上の表示が鍵盤の表示であることを特徴とする請求項1−3のいずれか1項に記載のタッチパネル入力制御装置。
  5. 前記タッチパネル画面上の表示がアルファベットまたは数字のキーボードの表示であることを特徴とする請求項1−3のいずれか1項に記載のタッチパネル入力制御装置。
  6. タッチパネル画面上でタッチ操作された位置から入力キーを検出するタッチパネル入力制御装置のプログラム制御プロセッサを機能させるコンピュータプログラムであって、
    タッチパネル画面上でタッチ操作された位置を検出するタッチパネル検出機能と、
    前記タッチパネル画面上で入力キーのタッチ操作する順序を示すナビゲート情報を表示部に表示するナビゲート機能と、
    前記ナビゲート機能がタッチ操作するように指示する入力キーの検出範囲を、所定の設定値に基づき入力キーの表示範囲より拡大するように制御するとともに、前記タッチパネル検出機能が検出した位置情報に対応する入力キーを検出した後、当該入力キーの検出範囲を当該入力キーの表示範囲と同じ大きさに戻すように制御する入力制御機能と、
    を前記プログラム制御プロセッサで実現させることを特徴とするタッチパネル入力制御プログラム。
  7. 請求項6に記載のタッチパネル入力制御プログラムであって、
    前記入力制御機能が入力キーの検出範囲を拡大する際の拡大範囲を、ユーザの指示に基づき設定する設定機能を有することを特徴とする請求項6に記載のタッチパネル入力制御プログラム。
  8. 前記ナビゲート機能は、ナビゲート情報として時系列に複数の入力順序を同時に表示部に表示することを特徴とする請求項6または請求項7に記載のタッチパネル入力制御プログラム。
  9. 前記タッチパネル画面上の表示が鍵盤の表示であることを特徴とする請求項6−8のいずれか1項に記載のタッチパネル入力制御プログラム。
  10. 前記タッチパネル画面上の表示がアルファベットまたは数字のキーボードの表示であることを特徴とする請求項6−8のいずれか1項に記載のタッチパネル入力制御プログラム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013037237A (ja) * 2011-08-09 2013-02-21 Yamaha Corp 電子音楽装置およびその制御方法を実現するためのプログラム
JP2013195622A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Casio Comput Co Ltd 楽音発生装置
JP7429936B1 (ja) 2023-07-13 2024-02-09 株式会社アナザーウェア 鍵盤画面表示プログラム及びそのシステム

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