JP6823514B2 - 楽譜表示・演奏プログラム及び楽譜表示・演奏装置 - Google Patents

楽譜表示・演奏プログラム及び楽譜表示・演奏装置 Download PDF

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本発明は楽譜表示・演奏プログラムに関し、コンピュータにインストールして楽譜表示・演奏装置を構築し、表示された楽譜を演奏実行する際に指定された任意の演奏区間の始点と終点となるそれぞれの演奏シーケンス小節を決定する楽譜表示・演奏プログラム及びプログラムが格納された楽譜表示・演奏装置に関する。
コンピュータを利用し、画面上での操作で楽譜を作成したり編集したりする楽譜編集装置あるいは楽譜編集用ソフトウェアが知られている。これによれば、画面上での操作で楽譜の作成および編集ができ、作成された楽譜を画面上に表示するとともに、パソコンの内蔵音源あるいは外部音源で自動演奏させたり、印刷物として楽譜を出力させたりすることができる。
例えば、コンピュータを利用し、画面上での操作で楽譜を作成したり編集したりするための楽譜編集用ソフトウェアとしては、スコアメーカー(株式会社河合楽器製作所の商品名)が知られている。
特許文献1には、譜面の各ページに夫々のパートの五線譜やその他の音楽情報を多段に記載した形式で表示させ、該譜面上で各種音楽記号やフォントなどを選択してその編集や既編集結果の変更・更新ができる音楽情報表示編集装置が記載されている。
この装置によれば、音符・休符等とともに、演奏の順番や繰り返し等を指示する反復記号や小節線を表示できるようにし、演奏順序や繰り返しの指示に応じた順序で演奏するようになっている。
例えば、図10に示すような、繰り返し小節線61及びD.C(ダ・カーポ)62(楽譜の先頭に戻りFineで終了)が記載された楽譜60における各小節A〜Pの演奏順(演奏シーケンス)は、A,B,C,D,E,F,G,H,A,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,L,M,N,O,P,A,B,C,D,E,F,G,Hの小節順となる。
特開平9−114453号公報
上述した画面上に表示された楽譜上においては、簡単な操作で直感的に演奏範囲を指定することが望まれていた。
画面上に表示された楽譜を見て楽器の練習を行うに際して、楽譜の任意の小節区間の演奏を確認したいような場合、その演奏範囲における始点となる演奏開始シーケンス小節を決定するとともに演奏範囲の終点となる演奏終了シーケンス小節を決定し、その演奏シーケンス小節範囲の演奏を実行することが考えられる。
しかしながら、図10の楽譜において、例えば小節Cを演奏開始シーケンス小節とする場合、小節32個から成る演奏シーケンス(図11)において、1回目(3番目)の小節Cか2回目(11番目)の小節Cであるか、あるいは3回目(27番目)の小節Cであるかを区別して選択することができなかった。
すなわち、3回目の小節Cを演奏範囲の始点となる演奏開始シーケンス小節とする場合は、「C,D,E,F,G,H」の順で演奏が行われるのに対して、2回目の小節Cを演奏開始シーケンス小節とする場合は、「C,D,E,F,G,H,I,J,K,L,M,N,O,P,A,B,C,D,E,F,G,H」の順で演奏が行われ、さらに1回目の小節Cが演奏開始シーケンス小節である場合は、「C,D,E,F,G,H,A,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,L,M,N,O,P,A,B,C,D,E,F,G,H」の順で演奏が行われるので、例えば小節Hに続いて最初に演奏される小節が「I」(2回目の小節Cの場合)と「A」(1回目の小節Cの場合)で異なることになる。そのため、繰り返しの途中の小節から楽譜における演奏シーケンス順に演奏させるといった指定が困難であるという問題点があった。
また、演奏範囲の終点となる演奏終了シーケンス小節についても同様であり、例えば小節Fを演奏終了シーケンス小節とする場合、それが1回目の演奏なのか、2回目の演奏なのか、それとも3回目の演奏なのかを指定することができないという問題があった。
本発明は上記実情に鑑みて提案されたもので、楽譜表示・演奏装置で表示された楽譜内において、簡単な操作で直感的に演奏範囲を指定可能とした楽譜表示・演奏プログラム及び楽譜表示・演奏装置を提供することを目的としている。
また、同一小節が繰り返し演奏される場合に、2回目以降の繰り返し演奏される小節区間の始点と終点それぞれの演奏シーケンス小節を、演奏開始シーケンス小節ならびに演奏終了シーケンス小節として容易に設定可能とした楽譜表示・演奏プログラム及び楽譜表示・演奏装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため請求項1の発明は、タッチパネルを備えた情報端末に対して、楽譜データの表示及びそれに対応する演奏シーケンスデータの演奏を実行させる楽譜表示・演奏プログラムであって、
楽譜データを前記タッチパネルに表示する機能と、
前記楽譜データの任意の小節領域の左半分の領域上でのタッチ操作を検出した時に、該小節領域に対応する演奏シーケンス小節を、演奏実行の際の始点となる演奏開始シーケンス小節に決定する一方、小節領域の右半分の領域上でのタッチ操作を検出した時は、演奏実行の際の始点となる演奏開始シーケンス小節の決定を行わない機能と、
をコンピュータに実行させることを特徴としている。
請求項2の発明は、請求項1の楽譜表示・演奏プログラムにおいて、
前記楽譜データの任意の小節領域の右半分の領域上でのタッチ操作を検出した時に、該小節領域に対応する演奏シーケンス小節を、演奏実行の際の終点となる演奏終了シーケンス小節に決定する一方、小節領域の左半分の領域上でのタッチ操作を検出した時は、演奏実行の際の終点となる演奏終了シーケンス小節の決定を行わない機能と、
を実行させることを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項1の楽譜表示・演奏プログラムにおいて、
前記演奏開始シーケンス小節に対応する小節領域近傍に、演奏開始記号及び前記小節領域に対応する演奏シーケンス小節の何回目の演奏であるかを示す演奏回番号を、前記タッチパネルに表示する処理を実行させる
ことを特徴としている。
請求項4の発明は、請求項2の楽譜表示・演奏プログラムにおいて、
前記演奏終了シーケンス小節に対応する小節領域近傍に、演奏終了記号及び前記小節領域に対応する演奏シーケンス小節の何回目の演奏であるかを示す演奏回番号を、前記タッチパネルに表示する処理を実行させる
ことを特徴としている。
請求項5の発明は、請求項3または請求項4の楽譜表示・演奏プログラムにおいて、
前記演奏回番号をタッチした場合に、前記演奏シーケンス小節における当該小節に対応する全ての演奏回番号を演奏回選択メニューとして並列して表示し、前記演奏回番号から一つの演奏回番号を選択可能とする処理を実行させる
ことを特徴としている。
請求項6の発明は、請求項1の楽譜表示・演奏プログラムにおいて、
同一の小節を複数回演奏する楽譜データについて、前記タッチ操作の検出により既に決定されている演奏開始シーケンス小節に対応する小節の左半分の領域上で、更なるタッチ操作の検出時に、該小節に対応する2回目以降の演奏シーケンス小節を、演奏開始シーケンス小節に決定する機能を実行させる
ことを特徴としている。
請求項7の発明は、請求項2の楽譜表示・演奏プログラムにおいて、
同一の小節を複数回演奏する楽譜データについて、前記タッチ操作の検出により既に決定されている演奏終了シーケンス小節に対応する小節の右半分の領域上で、更なるタッチ操作の検出時に、該小節に対応する2回目以降の演奏シーケンス小節を、演奏終了シーケンス小節に決定する機能を実行させる
ことを特徴としている。
請求項8の発明は、請求項1の楽譜表示・演奏プログラムにおいて、
前記楽譜データの小節領域外でタッチ操作を検出した時に、演奏シーケンス先頭小節を演奏開始シーケンス小節に、演奏シーケンス終了小節を演奏終了シーケンス小節に決定する機能を実行させる
ことを特徴としている。
請求項9の発明は、楽譜表示・演奏装置であって、
楽譜データを記憶する楽譜データ記憶部と、
前記楽譜データに対する全ての演奏シーケンス小節の演奏順を記録する演奏シーケンスデータ記録部と、
前記楽譜データを表示するとともに、前記楽譜データにおける小節を選択可能とするタッチパネルと、
前記楽譜データの任意の小節領域の左半分の領域上でのタッチ操作の検出時に、該小節領域に対応する演奏シーケンス小節を、演奏実行の際の始点となる演奏開始シーケンス小節に決定する一方、小節領域の右半分の領域上でのタッチ操作を検出した時は、演奏実行の際の始点となる演奏開始シーケンス小節の決定を行わない機能と、前記楽譜データの任意の小節領域の右半分の領域上でのタッチ操作の検出時に、該小節領域に対応する演奏シーケンス小節を、演奏実行の際の終点となる演奏終了シーケンス小節に決定する一方、小節領域の左半分の領域上でのタッチ操作を検出した時は、演奏実行の際の終点となる演奏終了シーケンス小節の決定を行わない機能とを有する開始終了小節設定部と、
を備えたことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、小節の左半分の領域上でのタッチ操作によるタッチ位置の検出時に、小節領域に対応する演奏シーケンス小節を、演奏開始シーケンス小節とすることで、別の設定手段を用意することなくタッチ位置の違いのみにより楽譜上で直接演奏開始小節を指定することができる。
請求項2の発明によれば、小節の右半分の領域上でのタッチ操作によるタッチ位置の検出時に、小節領域に対応する演奏シーケンス小節を、演奏終了シーケンス小節とすることで、別の設定手段を用意することなくタッチ位置の違いのみにより楽譜上で直接演奏終了小節を指定することができる。
請求項3の発明によれば、タッチパネルに演奏開始記号および演奏回番号が表示されることで、同一小節の何回目の繰り返し部分の演奏開始小節であるかについて、容易に把握することができる。
請求項4の発明によれば、タッチパネルに演奏終了記号および演奏回番号が表示されることで、同一小節の何回目の繰り返し部分の演奏終了小節であるかについて、容易に把握することができる。
請求項5の発明によれば、演奏回選択メニューとして演奏回番号を並列して表示して選択可能とすることで、当該小節が何回演奏されるのかを視覚を通じて把握できるとともに、何回目の演奏であるかが把握できている小節を直接選択することができる。
請求項6の発明によれば、タッチ位置の検出により既に決定されている演奏開始シーケンス小節に対応する小節上で、更なる小節左領域でのタッチ位置の検出時に、該小節に対応する2回目以降の演奏シーケンス小節を、演奏開始シーケンス小節に決定するので、同一小節を複数回繰り返して演奏される楽譜において、2回目以降の演奏シーケンス小節についても演奏開始シーケンス小節として容易に設定することができる。
請求項7の発明によれば、タッチ位置の検出により既に決定されている演奏終了シーケンス小節に対応する小節上で、更なる小節右領域でのタッチ位置の検出時に、該小節に対応する2回目以降の演奏シーケンス小節を、演奏終了シーケンス小節に決定するので、同一小節を複数回繰り返して演奏される楽譜において、2回目以降の演奏シーケンス小節についても演奏終了シーケンス小節として容易に設定することができる。
請求項8の発明によれば、小節領域外でのタッチ位置の検出時に、演奏先頭シーケンス小節を演奏開始シーケンス小節に、演奏最終シーケンス小節を演奏終了シーケンス小節にそれぞれ設定されるので、楽譜表示の範囲を切り替えることなく一度の操作で楽譜の先頭小節を演奏開始小節に、楽譜の最終小節を演奏終了小節に指定することができる。
請求項9の発明によれば、小節領域の左半分の領域上でのタッチ操作の検出時に、小節領域に対応する演奏シーケンス小節を演奏開始シーケンス小節とし、小節領域の右半分の領域上でのタッチ操作の検出時に、小節領域に対応する演奏シーケンス小節を演奏終了シーケンス小節とすることで、簡単な操作で直感的に演奏範囲を指定可能な楽譜表示・演奏装置を得ることができる。
本発明の一実施形態に係る楽譜表示・演奏装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の楽譜表示・演奏プログラムによりタッチパネルに表示される画面の説明図である。 本発明の楽譜表示・演奏プログラムによりタッチパネルに表示される画面の説明図である。 本発明の楽譜表示・演奏プログラムによりタッチパネルに表示される画面の説明図である。 本発明の楽譜表示・演奏プログラムによりタッチパネルに表示される画面の説明図である。 本発明の楽譜表示・演奏プログラムによりタッチパネルに表示される画面の説明図である。 本発明の楽譜表示・演奏プログラムによりタッチパネルに表示される画面の説明図である。 本発明の楽譜表示・演奏プログラムによる画像作成の処理手順の一例を示すフローチャート図である。 本発明の楽譜表示・演奏プログラムによる画像作成の処理手順の他の例を示すフローチャート図である。 同一小節が繰り返し演奏される楽譜の例を示す図である。 図10の楽譜における小節の演奏順を示す演奏シーケンス表である。
以下、図面を参照しながら本発明の楽譜表示・演奏装置について説明する。
楽譜表示・演奏装置は、楽譜データの表示及びそれに対応する演奏シーケンスデータの演奏を実行させるため、CPU、ROM、RAMやハードディスクなどを有する周知のタブレット型端末に対して、楽譜表示・演奏プログラムをインストールすることで構築される。タブレット型端末は、楽譜を表示可能とする表示部とタッチ操作を入力する入力部を有するタッチパネルと、音を再生するスピーカなどのサウンド出力装置を備えている。
楽譜表示・演奏装置のCPUは、インストールされた所定の制御プログラム(楽譜表示・演奏プログラム)に従って各種処理を実行し、楽譜表示・演奏装置全体の制御を行う。
楽譜表示・演奏装置の使用例としては、例えばディジタルピアノに接続し、装置に記録された楽譜データを表示するとともに該楽譜データに対応する演奏データをディジタルピアノ側へ送信することによりディジタルピアノの音源を鳴らしてデモ演奏をしたり、ユーザが楽譜表示・演奏装置に表示された楽譜を見ながらディジタルピアノを演奏し、その演奏結果を装置側に入力し、装置側に表示している楽譜データに対応するお手本演奏データと比較することで、ユーザによる演奏状態の確認(評価)を行うようにしたりする。
タブレット型端末に対して、本発明に従う処理を実行するために例えば記録媒体に保存された楽譜表示・演奏プログラムをインストールして構築した楽譜表示・演奏装置について、図1の機能ブロック図を参照しながら説明する。
楽譜表示・演奏装置(タブレット型端末)1が備えるタッチパネル2は、楽譜を表示可能とする表示部3と、表示部3内のタッチ操作を検出する入力部4を有している。
また、楽譜表示・演奏装置1は、タッチパネル2に楽譜を表示させるため、表示部3に表示する楽譜データ(画像データ)を記録する楽譜データ記憶部5と、楽譜データに対応する楽譜画像を生成する楽譜画像生成部6を備えている。
楽譜画像生成部6では、楽譜データ記憶部5における楽譜データから楽譜画像を生成し、タブレット型端末1のタッチパネル2(図2)に楽譜として表示する。例えば、図10に示した楽譜60を表示する場合、その一部(小節3段分)が表示部3に表示されるが、ユーザによる縦(上下)方向のタッチ操作(スワイプ操作)により楽譜の表示位置が上下方向にスクロール可能なように構成されている。
また、楽譜表示・演奏装置1の表示部3に表示された楽譜の演奏を行う場合は、演奏進行に従って、上段と下段を交互に切り替えて楽譜の段落を表示する。すなわち、上段の小節が演奏されている時には、次に演奏される段落が下段に表示され、下段の小節が演奏されている時には、次に演奏される段落が上段に表示される。
更に、楽譜表示・演奏装置1は、タッチパネル2に演奏開始シーケンス小節及び演奏終了シーケンス小節を表示させるため、楽譜データ(画像データ)に対応する演奏シーケンスデータ(楽音データ)を記憶する演奏シーケンスデータ記憶部7と、タッチパネル2でのタッチ位置及びタッチ操作を検出するタッチ操作検出部8と、タッチ操作により演奏開始シーケンス小節及び演奏終了シーケンス小節を選択する開始終了小節設定部9と、設定された演奏開始シーケンス小節及び演奏終了シーケンス小節を記憶する演奏開始シーケンス小節及び演奏終了シーケンス小節記憶部10と、演奏シーケンス小節画像生成部11を備えている。
演奏シーケンスデータ記憶部7に記録される演奏シーケンスデータは、タブレット型端末が有するMIDIインタフェース(図示せず)を介して外部MIDI機器から格納するようにしても良い。
タッチパネル2の入力部4は、タッチ操作検出部8に接続され、タッチパネル2の表示部3上でのユーザによるタッチ位置及びタッチ操作を検出する。タッチ操作検出部8は、入力部4から入力される接触状態の情報から、ユーザの指が表示部3の画面に触れる接触態様及び接触位置を検出する。
接触位置(タッチ位置)の検出には、各小節の小節領域16における左半分の領域(小節左領域16s)であるか、右半分の領域(小節右領域16e)であるか、小節領域外17であるか、の検出が含まれる。
接触態様(タッチ操作)には、表示部3の画面に指を接触させて離すタップの他に、表示部3の画面に触れた状態で指を右方向又は左方向に滑らせるタッチ位置の移動(スワイプ、ドラッグ、フリックなどのなぞり操作)が含まれる。
すなわち、楽譜データの任意の小節領域上での左半分の領域(小節左領域16s)でタッチ位置を検出した時は、該小節領域に対応する演奏シーケンス小節を、演奏実行の際の始点となる演奏開始シーケンス小節に決定し、楽譜データの任意の小節領域上での右半分の領域(小節左領域16e)でタッチ位置を検出した時は、該小節領域に対応する演奏シーケンス小節を、演奏実行の際の終点となる演奏終了シーケンス小節に決定する。
したがって、小節領域上での左半分や右半分の領域でのタッチ操作によるタッチ位置の検出時に、小節領域に対応する演奏シーケンス小節を、演奏開始シーケンス小節や演奏終了シーケンス小節に設定できるので、別の設定手段を用意することなくタッチ位置の違いのみにより楽譜上で直接演奏開始小節や演奏終了小節を指定することができる。
また、演奏開始シーケンス小節の指定を左半分の領域(小節左領域16s)での検出時とし、演奏終了シーケンス小節の指定を右半分の領域(小節左領域16e)での検出時とすることで、ユーザが直感的に演奏開始位置や演奏終了位置の指定と認識してタッチ操作を行うことができる。
また、小節領域外17でのタッチ位置の検出時に、楽譜における演奏シーケンス先頭小節を演奏開始シーケンス小節に決定するとともに、演奏シーケンス最終小節を演奏終了シーケンス小節に決定する。
したがって、演奏シーケンス先頭小節及び演奏シーケンス最終小節を演奏開始シーケンス小節及び演奏終了シーケンス小節にそれぞれ設定するに際して、その部分の楽譜を表示させることなく1回のタッチ操作で容易に設定することができる。
このタッチ操作は、予めタブレット型端末のOSに組み込まれ、タップ(指が予め定められた時間内に画面に1回接触する操作)、ダブルタップ(指が予め定められた時間内に画面に2回接触する操作)、ドラッグ(指が画面に接触したまま移動する操作)、ピンチ(2本の指が同時に画面に接触し、接触している2つの位置が近づく又は離れる方向に移動する操作)、スワイプ(画面に触れた状態で指を滑らせる操作)、フリック(画面を払うように接触している指が移動しながら画面から素早く離れる操作)の各操作を検出するプログラムを使用してもよいし、また、独自に上下左右方向へのスワイプなどのタッチ位置の移動操作を検出する処理が楽譜表・演奏プログラムに含まれるものであっても良い。
タッチ操作検出部8では、表示部3の小節領域上でタッチ操作が行われた場合、入力部4から受け取る位置情報(例えば座標情報)に基づいて、楽譜内のどの小節領域16における左半分の領域(小節左領域16s)なのか右半分の領域(小節左領域16e)なのかが特定される。また、タッチ操作の開始位置と終了位置が異なる場合は、タッチ操作開始位置情報に基づいてタッチ位置を特定するのが直感的でよいが、これに限らずタッチ操作終了位置情報に基づいてタッチ位置を特定するようにしてもよい。
演奏シーケンスデータ記憶部7には、すべての演奏シーケンス小節の演奏データとともにそれに対応する楽譜上の小節領域(位置座標)、および演奏シーケンス小節の演奏順等が記憶されている。開始終了小節設定部9は、タッチ操作検出部8で検出されたタッチ位置と演奏シーケンスデータ記憶部7に記憶された小節位置情報とから、表示部3に表示された楽譜における演奏開始シーケンス小節又は演奏終了シーケンス小節を決定する。演奏開始シーケンス小節は、表示部3に表示された楽譜の演奏を実行する場合に、始点となる小節である。演奏終了シーケンス小節は、表示部3に表示された楽譜の演奏を実行する場合に、終点となる小節である。演奏開始シーケンス小節及び演奏終了シーケンス小節が設定された状態で演奏実行が行われると、演奏開始シーケンス小節を始点として、演奏終了シーケンスを終点とする演奏範囲での演奏が行われる。
また、演奏開始シーケンス小節及び演奏終了シーケンス小節が決定された場合、図2に示すタッチパネル2において、演奏開始シーケンス小節及び演奏終了シーケンス小節に対応する小節左領域16sの左上および小節右領域16eの右上に、演奏区間の開始位置であることを示す演奏開始記号18、演奏回番号19および演奏区間の終了位置であることを示す演奏終了記号21、演奏回番号22を表示する。
演奏開始記号18は、縦直線とその中央付近に表示された右側に頂点を有する三角形から構成されている。演奏回番号19は、四角部分に数字が表示され、その数字は演奏開始に指定された小節が何回目の演奏に該当しているかを示している。また、演奏終了記号21は、縦直線とその中央付近に表示された左側に頂点を有する三角形から構成されている。演奏回番号22は、四角部分に数字が表示され、その数字は演奏終了に指定された小節が何回目の演奏に該当しているかを示している。
図2の場合、演奏開始が小節Aの1回目の演奏(図11の演奏順1)で、演奏終了が小節Hの3回目の演奏(図11の演奏順32)であるので、図11に示した演奏シーケンスの全てを演奏する場合(楽譜全体の演奏)を示している。
開始終了小節設定部9においては、演奏開始シーケンス小節より演奏終了シーケンス小節が前方になるような設定、あるいは演奏終了シーケンス小節より演奏開始シーケンス小節が後方になるような設定ができないような制限を加えるのが好ましい。例えば、演奏開始シーケンス小節や演奏終了シーケンス小節を設定する場合、それぞれの演奏順を演奏シーケンスデータ記憶部7のデータから検知し、図11に示した演奏シーケンス小節における演奏順が演奏開始と演奏終了とで逆転するような指定に対しては、設定不能である旨の情報を表示部3に表示若しくは発音することが行われる。または、演奏可能な演奏順となるように、自動的に演奏終了シーケンス小節の変更が行われるようにしてもよい(後述する演奏順不整合補正)。
演奏開始シーケンス小節及び演奏終了シーケンス小節記憶部10は、開始終了小節設定部9で決定された演奏開始シーケンス小節及び演奏終了シーケンス小節を記録する。演奏シーケンス小節画像生成部11は、演奏シーケンスデータ記録部7に記憶された前記の諸データと、演奏開始シーケンス小節及び演奏終了シーケンス小節記憶部10に記録された演奏開始シーケンス小節及び演奏終了シーケンス小節から、演奏開始シーケンス小節及び演奏終了シーケンス小節として表示部3に表示される画像を生成する。
タッチパネル2の表示部3では、図2に示すような、演奏シーケンス小節画像生成部11で生成された演奏開始シーケンス小節及び演奏終了シーケンス小節をそれぞれ示す演奏開始記号18,演奏回番号19,演奏終了記号21,演奏回番号22の画像が表示される。
また、タッチ操作検出部8は演奏コントロール部12に接続され、演奏コントロール部12で所望の演奏実行の指示が行われる。すなわち、図2に示すタッチパネル2の演奏コントロール表示部24内の演奏開始24a、演奏停止24bなどのアイコンをタッチ操作することで、演奏実行や演奏停止を選択し、演奏コントロール部12により選択内容に応じた楽音再生などの処理が行われる。
楽音生成部13は、演奏シーケンスデータ記憶部7および演奏開始シーケンス小節及び演奏終了シーケンス小節記憶部10からの演奏開始シーケンス小節及び演奏終了シーケンス小節のデータを基に楽音を生成し楽音再生部14へ出力する。楽音再生部14は、タブレット型端末に内蔵されている楽音を再生するための音源を備え、楽音信号をサウンド出力装置15へ出力し、音が再生される。
従前の装置によれば、図10に示すような、同一の小節を複数回演奏する楽譜60である場合、開始又は終了に設定した演奏シーケンス小節(演奏開始シーケンス小節又は演奏終了シーケンス)が何番目の演奏シーケンス小節(図11)であるのかを区別して設定することができなかったが、本発明の楽譜表示・演奏装置では、これを区別して設定することを可能としている。
すなわち、タッチ操作により既に演奏開始シーケンス小節及び演奏終了シーケンスが決定されている状況において、演奏開始シーケンス小節に対応する小節の小節左領域16s上で、2回目のタッチ操作を検出した時、該小節に対応する2回目の演奏シーケンス小節を、演奏開始シーケンス小節に決定する。また、2回目の演奏シーケンス小節が演奏開始シーケンス小節として設定されている状況において、演奏開始シーケンス小節に対応する小節の小節左領域16s上で、3回目のタッチ操作を検出した時、該小節に対応する3回目の演奏シーケンス小節を、演奏開始シーケンス小節に決定する。また、該小節の演奏回数が3回の場合、さらに4回目のタッチ操作を検出した時には、これ以上回数をカウントアップできないため、該小節に対応する1回目の演奏シーケンス小節を演奏開始シーケンス小節に決定する。
同様に、タッチ操作により既に演奏終了シーケンスが決定されている状況において、演奏終了シーケンス小節に対応する小節の小節右領域16e上で、2回目のタッチ操作を検出した時、該小節に対応する2回目の演奏シーケンス小節を、演奏終了シーケンス小節に決定する。また、2回目の演奏シーケンス小節が演奏終了シーケンス小節として設定されている状況において、演奏終了シーケンス小節に対応する小節の小節右領域16e上で、3回目のタッチ操作を検出した時、該小節に対応する3回目の演奏シーケンス小節を、演奏終了シーケンス小節に決定する。また、該小節の演奏回数が3回の場合、さらに4回目のタッチ操作を検出した時には、これ以上回数をカウントアップできないため、該小節に対応する1回目の演奏シーケンス小節を演奏終了シーケンス小節に決定する。
タッチパネル2に表示された楽譜の具体例を参照して、演奏開始シーケンス小節の設定について説明する。
図2に示したタッチパネル2の場合、小節Aの左領域16sの左上に演奏開始記号18、演奏回番号19が表示されて、演奏開始シーケンス小節に設定されている。また、小節Iの右領域16eの右上に演奏終了記号21、演奏回番号22が表示されて、演奏終了シーケンス小節に設定されている。
したがって、この状態で演奏コントロール表示部24の演奏開始24aをタッチして図10の楽譜の演奏実行を行うと、「A,B,C,D,E,F,G,H,A,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,L,M,N,O,P,A,B,C,D,E,F,G,H」の順で図11の演奏シーケンスにおける全ての小節の演奏が行われる。
この状態(タッチ操作により既に演奏開始シーケンス小節及び演奏終了シーケンスが決定されている状況)で、演奏開始シーケンス小節に対応する小節Aの小節左領域16s上で、2回目のタッチ操作を行うと、小節Aの2回目の演奏時が演奏開始シーケンス小節に設定され、図3に示すように、演奏回番号18が「1」から「2」に更新される。
この状態で演奏コントロール表示部24の演奏開始24aをタッチして図10の楽譜の演奏実行を行った場合、図11の演奏シーケンスにおける小節Aの2回目(演奏順9)から小節Hの3回目(演奏順32)までの演奏が指定され、「A,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,L,M,N,O,P,A,B,C,D,E,F,G,H」の順で演奏が行われる。
また、図2の状態で小節Hを演奏開始小節に変更すべく小節Hの左領域16sをタッチ操作すると、図4に示すように、小節Hの小節左領域16sの左上に演奏開始記号18及び演奏回番号19が移動する。演奏回番号19は、演奏順に問題がなければ最初の演奏時を意味する番号(小節Hの場合は「1」)が選択される。
この状態で演奏コントロール表示部24の演奏開始24aをタッチして図10の楽譜の演奏実行を行った場合、図11の演奏シーケンスにおける小節Hの1回目(演奏順8)から小節Hの3回目(演奏順32)までの演奏が指定され、「H,A,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,L,M,N,O,P,A,B,C,D,E,F,G,H」の順で演奏が行われる。
この状態で小節Eを演奏終了小節にすべく小節Eの右領域16eをタッチ操作すると、図5に示すように、小節Eの小節右領域16eの右上に演奏終了記号21及び演奏回番号22が移動する。演奏回番号22は、演奏順に問題がなければ最後の演奏時を意味する番号(小節Eの場合は「3」)が選択される。
この状態で演奏コントロール表示部24の演奏開始24aをタッチして図10の楽譜の演奏実行を行った場合、図11の演奏シーケンスにおける小節Hの1回目(演奏順8)から小節Eの3回目(演奏順29)までの演奏が指定され、「H,A,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,L,M,N,O,P,A,B,C,D,E」の順で演奏が行われる。
以上の例(実施例1)では、小節における2回目以降の演奏回を設定する場合、当該小節の小節左領域16sを複数回タッチ操作することで行うようにしたが、「演奏回選択メニュー」を表示して所望の演奏回の小節の設定を行うようにしてもよい(実施例2)。
この場合、図5の状態で演奏回番号19や演奏回番号22をタッチ操作すると、演奏シーケンス小節における対応する小節の全ての演奏回番号が「演奏回選択メニューZ」として並列表示される。例えば、演奏終了側の演奏回番号22をタッチ操作すると、演奏シーケンス小節における対応する小節(図5)の場合小節Eの全ての演奏回番号22について、図6に示すように、縦に並列して表示される。並列に表示された演奏回番号22はタッチ操作で選択可能になっており、例えば「2」を選択した場合、小節Eの2回目の演奏が演奏終了小節に設定され、図7に示すように「2」の演奏回番号22のみが表示される。
この状態で演奏コントロール表示部24の演奏開始24aをタッチして図10の楽譜の演奏実行を行った場合、図11の演奏シーケンスにおける小節Hの1回目(演奏順8)から小節Eの2回目(演奏順13)までの演奏が指定され、「H,A,B,C,D,E」の順で演奏が行われる。
次に、タッチパネル2の入力部4にユーザによるタッチ操作が行われた場合に、タッチ操作検出部8によりタッチ操作を検出し、演奏シーケンス小節画像生成部11で演奏開始シーケンス小節および演奏終了シーケンス小節に対応した演奏開始記号18、演奏回番号19、演奏終了記号21、演奏回番号22の画像を生成する手順の例(実施例1に対応)について、図8のフローチャートを参照しながら説明する。
先ず、タッチ操作検出部8が入力部4で行われたユーザによるタッチ操作を検出する(ステップ31)。
次に、タッチ操作によるタッチ位置が小節左領域であるかを判断する(ステップ32)。
タッチ操作が小節左領域である場合、検出されたタッチ位置が未選択の小節であるかどうかを判断する(ステップ33)。
未選択の小節である場合、演奏開始シーケンス小節の更新処理が行われる(ステップ34)。
ステップ33でタッチ操作した小節が未選択の小節でない場合、当該小節が複数回の演奏(演奏回複数)であるかどうかを判断する(ステップ35)。
演奏回が複数でない場合、後述する演奏順不整合補正(ステップ51)へ進む。
演奏回が複数である場合、演奏回が演奏回数に等しいかを判断する(ステップ36)。ステップ36で演奏回が演奏回数に等しくない場合、演奏回をカウントアップする(ステップ37)。
例えば、ステップ37でカウントアップされた演奏回が「2」である場合、演奏開始シーケンス小節は、楽譜60において繰り返して演奏される小節に対して、2回目に演奏される演奏シーケンス小節となる。
ステップ36で演奏回が演奏回数に等しい場合、演奏回を「1」にセットする(ステップ38)。この場合、演奏開始シーケンス小節は、楽譜60において繰り返して演奏される小節に対して、1回目に演奏される演奏シーケンス小節となる。
ステップ32において、タッチ操作のタッチ位置が小節左領域でない場合、タッチ位置が小節右領域であるかを判断する(ステップ41)。
タッチ操作が小節右領域である場合、検出されたタッチ位置が未選択の小節であるかどうかを判断する(ステップ42)。
未選択の小節である場合、演奏終了シーケンス小節の更新処理が行われる(ステップ43)。
ステップ42でタッチ操作した小節が未選択の小節でない場合、当該小節が複数回の演奏(演奏回が複数)であるかどうかを判断する(ステップ44)。
演奏回が複数でない場合、後述する演奏順不整合補正(ステップ51)へ進む。
演奏回が複数である場合、演奏回が演奏回数に等しいかを判断する(ステップ45)。ステップ45で演奏回が演奏回数に等しくない場合、演奏回をカウントアップする(ステップ46)。
例えば、ステップ46でカウントアップされた演奏回が「2」である場合、演奏終了シーケンス小節は、楽譜60において繰り返して演奏される小節に対して、2回目に演奏される演奏シーケンス小節となる。
ステップ45で演奏回が演奏回数に等しい場合、演奏回を「1」にセットする(ステップ47)。この場合、演奏終了シーケンス小節は、楽譜60において繰り返して演奏される小節に対して、1回目に演奏される演奏シーケンス小節となる。
ステップ41において、タッチ操作のタッチ位置が小節右領域でない場合、タッチ位置が小節領域外(余白領域)であるかを判断する(ステップ48)。タッチ位置が小節領域外(余白領域)でない場合、ステップ31に戻り次のタッチ操作の検出が行われる。
ステップ48において、タッチ操作のタッチ位置が小節領域外(余白領域)である場合、演奏開始シーケンス小節を楽譜における先頭演奏シーケンス小節に設定するとともに、演奏回を「1」にセットする(ステップ49)。
更に、演奏終了シーケンス小節を楽譜における最終演奏シーケンス小節に設定するとともに、演奏回を設定可能な最大の演奏回にセットする(ステップ50)。
ステップ34で演奏開始シーケンス小節の更新処理が行われた場合、ステップ35で複数回演奏でないと判断した場合、ステップ37で演奏回をカウントアップした場合、ステップ38で演奏回を「1」にセットした場合、ステップ43で演奏終了シーケンス小節の更新処理が行われた場合、ステップ44で複数回演奏でないと判断した場合、ステップ46で演奏回をカウントアップした場合、ステップ47で演奏回を「1」にセットした場合、ステップ50で複数回演奏にセットした場合、各ステップの後に演奏順不整合補正を行うステップが実行される(ステップ51)。
ステップ51では、演奏開始小節及び演奏終了小節に指定された小節間で、演奏順が演奏開始と演奏終了とで逆転するような場合に、演奏可能な演奏順となるように、自動的に演奏開始シーケンス小節および演奏終了シーケンス小節の変更が行われるように処理する。
そして、ステップ51の演奏順不整合補正が行われた後、楽譜画像生成部6で生成された楽譜画像の描画(ステップ52)が行われる。
続いて、演奏シーケンス小節画像生成部11で生成された演奏開始記号18,演奏回番号19および演奏終了記号21,演奏回番号22の描画を行ってタッチパネル2の表示部3に表示する(ステップ53)。
アプリケーションが終了したかどうかを判断し(ステップ54)、終了でない場合はステップ31に戻って処理が続行される。
続いて、演奏シーケンス小節画像生成部11で演奏開始シーケンス小節および演奏終了シーケンス小節に対応した演奏開始記号18、演奏回番号19、演奏終了記号21、演奏回番号22の画像を生成する手順の他の例(実施例2に対応)について、図9のフローチャートを参照しながら説明する。
図9のフローチャートでは、「演奏回選択メニューZ」(図6)が表示できる処理となっている点が図8と異なる。図8と同じ処理のステップについては同一の符号を付し、異なる処理を中心に説明する。
先ず、タッチ操作検出部8が入力部4で行われたユーザによるタッチ操作を検出する(ステップ31)。
次に、タッチ操作によるタッチ位置が小節左領域であるかを判断する(ステップ32)。
タッチ位置が小節左領域である場合、タッチされた小節を演奏開始小節とする演奏開始シーケンス小節の更新処理が行われる(ステップ34)。
ステップ32において、タッチ操作のタッチ位置が小節左領域でない場合、タッチ位置が小節右領域であるかを判断する(ステップ41)。
タッチ位置が小節右領域である場合、タッチされた小節を演奏終了小節とする演奏終了シーケンス小節の更新処理が行われる(ステップ43)。
ステップ41において、タッチ操作のタッチ位置が小節右領域でない場合、タッチ位置が小節領域外(余白領域)であるかを判断する(ステップ48)。
ステップ47において、タッチ操作のタッチ位置が小節領域外(余白領域)である場合、演奏開始シーケンス小節を楽譜における先頭演奏シーケンス小節に設定するとともに、演奏回を「1」にセットする(ステップ49)。
更に、演奏終了シーケンス小節を楽譜における最終演奏シーケンス小節に設定するとともに、演奏回を設定可能な最大の演奏回にセットする(ステップ50)。
ステップ48において、タッチ位置が小節領域外(余白領域)でない場合、タッチ位置が演奏開始記号部分であるかを判断する(ステップ70)。
ステップ70でタッチ位置が演奏開始記号である場合、画面に表示されている「演奏回選択メニュー」の演奏回番号のいずれかをタッチ操作したかを判断する(ステップ71)。
ステップ71において、「演奏回選択メニュー」の演奏回番号のいずれかをタッチ操作していない場合(「演奏回選択メニュー」が表示されていない場合を含む)、タッチ操作された演奏開始記号に対応した小節は複数回演奏される小節かどうかを判断し(ステップ72)、複数回演奏される小節であれば「演奏回選択メニュー」を表示し(ステップ73)、楽譜描画処理が実行される(ステップ52)。
ステップ72で複数回演奏される小節でない場合、タッチ操作検出(ステップ31)に戻って処理が続行される。
ステップ71において、「演奏回選択メニュー」の演奏回番号のいずれかをタッチ操作した場合、演奏開始シーケンス小節の演奏回データを更新し、タッチ操作された演奏回番号のみの表示が行われ(ステップ74)、「演奏回選択メニュー」を表示することなく(ステップ75)、演奏順整合補正を行う処理が実行される(ステップ51)。
ステップ70で演奏開始記号をタッチ操作していない場合、タッチ位置が演奏終了記号部分であるかを判断する(ステップ80)。
ステップ80でタッチ位置が演奏終了記号である場合、画面に表示されている「演奏回選択メニュー」の演奏回番号のいずれかをタッチ操作したかを判断する(ステップ81)。
ステップ81において、「演奏回選択メニュー」の演奏回番号のいずれかをタッチ操作していない場合(「演奏回選択メニュー」が表示されていない場合を含む)、タッチ操作された演奏終了記号に対応した小節は複数回演奏される小節かどうかを判断し(ステップ82)、複数回演奏される小節であれば「演奏回選択メニュー」を表示し(ステップ83)、楽譜描画処理が実行される(ステップ52)。
ステップ82で複数回演奏される小節でない場合、タッチ操作検出(ステップ31)に戻って処理が続行される。
また、ステップ80でタッチ位置が演奏終了記号でない場合も、タッチ操作検出(ステップ31)に戻って処理が続行される。
ステップ81において、「演奏回選択メニュー」の演奏回番号のいずれかをタッチ操作した場合、演奏終了シーケンス小節の演奏回データを更新し、タッチ操作された演奏回番号のみの表示が行われ(ステップ84)、「演奏回選択メニュー」を表示することなく(ステップ85)、演奏順整合補正を行う処理が実行される(ステップ51)。
ステップ51では演奏順整合補正を行う処理が実行され、その後に楽譜描画処理(ステップ52)、記号等描画処理(ステップ53)、アプリ終了処理(ステップ54)が行われるが、ステップ51〜54における処理は、図8のフローチャートと同じであるので説明を省略する。なお、図9の記号等描画処理(ステップ53)では、演奏回選択メニューの描画も行われる。
上述した楽譜表示・演奏装置(楽譜表示・演奏プログラム)によれば、小節左領域16s上でのタッチ位置の検出時に、小節領域に対応する演奏シーケンス小節を演奏開始シーケンス小節とし、小節右領域16e上でのタッチ位置の検出時に、小節領域に対応する演奏シーケンス小節を演奏終了シーケンス小節とすることで、所望の領域をタッチするといった簡単な操作で直感的に演奏範囲を指定することができる。
また、タッチ操作により既に決定されている演奏開始シーケンス小節又は演奏終了シーケンス小節に対応する小節上で、更なる小節左領域16sまたは小節右領域16eのタッチ位置の検出した時、該小節に対応する2回目以降の演奏シーケンス小節を演奏開始シーケンス小節又は演奏終了シーケンス小節に決定するので、同一小節を複数回繰り返して演奏される楽譜60において、2回目以降の演奏シーケンス小節(演奏回が複数ある小節)についても、演奏順を把握した演奏開始シーケンス小節又は演奏終了シーケンス小節の設定を容易に行うことができる。
特に、任意の小節に対応する演奏シーケンス小節における全ての演奏回番号を並列表記する「演奏回選択メニューZ」を表示し、演奏回番号を選択可能とすることで、希望する演奏回番号の小節を直接指定することができる。
その結果、楽譜表示・演奏装置において、同一小節を複数回演奏する楽譜が表示されている場合に、簡単なタッチ操作のみで所望の演奏回に対応する演奏開始シーケンス小節又は演奏終了シーケンス小節を設定できる。
また、演奏範囲における開始小節及び終了小節において、各小節が演奏開始シーケンスまたは演奏終了シーケンスにおける何回目の演奏であるかについて、タッチパネル2に表示された楽譜上の演奏回19,22で確認することができる。
すなわち、演奏開始シーケンス小節及び演奏終了シーケンス小節を設定する場合において、何回目の演奏であるかを区別して設定できるので、楽譜60内での繰り返し演奏する小節を含む演奏範囲を容易に指定でき、例えば1回目に演奏される小節Hから2回目の演奏される小節Eまでの範囲で演奏を行わせたい場合は、図7に示すように、小節Hについて演奏開始シーケンス小節(1回目)に設定し、小節Eについて演奏終了シーケンス小節(2回目)に設定すれば、「H,A,B,C,D,E」の演奏順で演奏させることができる。
上述した例では、タッチ操作としてタップによるタッチ位置の検出時を前提として説明してきたが、演奏開始シーケンス小節および演奏終了シーケンス小節の設定に際して、表示部3における他の方法による予め決められた所望の「なぞり」操作によるタッチ位置を検出するものであってもよい。
さらには、マルチタッチで同時にタッチパネル上の2つの位置を同時に指示した場合にも、上述の処理を組み合わせて行うことで演奏開始シーケンス小節および演奏終了シーケンス小節を同時に設定することもできる。
1…楽譜表示・演奏装置(タブレット型端末)、 2…タッチパネル、 3…表示部、 4…入力部、 5…楽譜データ記憶部、 6…楽譜画像生成部、 7…演奏シーケンスデータ記憶部、 8…タッチ操作検出部、 9…開始終了小節設定部、 10…演奏開始シーケンス小節及び演奏終了シーケンス小節記憶部、 11…演奏シーケンス小節画像生成部、 12…演奏コントロール部、 13…楽音生成部、 14…楽音再生部、 15…サウンド出力装置、 16…小節領域、 16s…小節左領域、 16e…小節右領域、 17…小節領域外、 18…演奏開始記号、 19…演奏回番号、 21…演奏終了記号、 22…演奏回番号、 24…演奏コントロール表示部、 60…楽譜、 Z…演奏回選択メニュー。

Claims (9)

  1. タッチパネルを備えた情報端末に対して、楽譜データの表示及びそれに対応する演奏シーケンスデータの演奏を実行させるプログラムであって、
    楽譜データを前記タッチパネルに表示する機能と、
    前記楽譜データの任意の小節領域の左半分の領域上でのタッチ操作を検出した時に、該小節領域に対応する演奏シーケンス小節を、演奏実行の際の始点となる演奏開始シーケンス小節に決定する一方、小節領域の右半分の領域上でのタッチ操作を検出した時は、演奏実行の際の始点となる演奏開始シーケンス小節の決定を行わない機能と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする楽譜表示・演奏プログラム。
  2. 前記楽譜データの任意の小節領域の右半分の領域上でのタッチ操作を検出した時に、該小節領域に対応する演奏シーケンス小節を、演奏実行の際の終点となる演奏終了シーケンス小節に決定する一方、小節領域の左半分の領域上でのタッチ操作を検出した時は、演奏実行の際の終点となる演奏終了シーケンス小節の決定を行わない機能と、
    を実行させる請求項1に記載の楽譜表示・演奏プログラム。
  3. 前記演奏開始シーケンス小節に対応する小節領域近傍に、演奏開始記号及び前記小節領域に対応する演奏シーケンス小節の何回目の演奏であるかを示す演奏回番号を、前記タッチパネルに表示する処理を実行させる請求項1に記載の楽譜表示・演奏プログラム。
  4. 前記演奏終了シーケンス小節に対応する小節領域近傍に、演奏終了記号及び前記小節領域に対応する演奏シーケンス小節の何回目の演奏であるかを示す演奏回番号を、前記タッチパネルに表示する処理を実行させる請求項2に記載の楽譜表示・演奏プログラム。
  5. 前記演奏回番号をタッチした場合に、前記演奏シーケンス小節における当該小節に対応する全ての演奏回番号を演奏回選択メニューとして並列して表示し、前記演奏回番号から一つの演奏回番号を選択可能とする処理を実行させる請求項3または請求項4に記載の楽譜表示・演奏プログラム。
  6. 同一の小節を複数回演奏する楽譜データについて、前記タッチ操作の検出により既に決定されている演奏開始シーケンス小節に対応する小節の左半分の領域上で、更なるタッチ操作の検出時に、該小節に対応する2回目以降の演奏シーケンス小節を、演奏開始シーケンス小節に決定する機能を実行させる請求項1に記載の楽譜表示・演奏プログラム。
  7. 同一の小節を複数回演奏する楽譜データについて、前記タッチ操作の検出により既に決定されている演奏終了シーケンス小節に対応する小節の右半分の領域上で、更なるタッチ操作の検出時に、該小節に対応する2回目以降の演奏シーケンス小節を、演奏終了シーケンス小節に決定する機能を実行させる請求項2に記載の楽譜表示・演奏プログラム。
  8. 前記楽譜データの小節領域外でタッチ操作を検出した時に、演奏シーケンス先頭小節を演奏開始シーケンス小節に、演奏シーケンス終了小節を演奏終了シーケンス小節に決定する機能を実行させる請求項1に記載の楽譜表示・演奏プログラム。
  9. 楽譜データを記憶する楽譜データ記憶部と、
    前記楽譜データに対する全ての演奏シーケンス小節の演奏順を記録する演奏シーケンスデータ記録部と、
    前記楽譜データを表示するとともに、前記楽譜データにおける小節を選択可能とするタッチパネルと、
    前記楽譜データの任意の小節領域の左半分の領域上でのタッチ操作の検出時に、該小節領域に対応する演奏シーケンス小節を、演奏実行の際の始点となる演奏開始シーケンス小節に決定する一方、小節領域の右半分の領域上でのタッチ操作を検出した時は、演奏実行の際の始点となる演奏開始シーケンス小節の決定を行わない機能と、前記楽譜データの任意の小節領域の右半分の領域上でのタッチ操作の検出時に、該小節領域に対応する演奏シーケンス小節を、演奏実行の際の終点となる演奏終了シーケンス小節に決定する一方、小節領域の左半分の領域上でのタッチ操作を検出した時は、演奏実行の際の終点となる演奏終了シーケンス小節の決定を行わない機能とを有する開始終了小節設定部と、
    を備えたことを特徴とする楽譜表示・演奏装置。
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