JP6770419B2 - 搭載部品の固定構造および同構造を有する車両 - Google Patents

搭載部品の固定構造および同構造を有する車両 Download PDF

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Description

本発明は、搭載部品の固定構造および同構造を有する車両に関し、特に車両の搭載部品をブラケットを介して車台側の支持部材に固定する固定構造および同構造を有する牽引車両等の車両に関する。
商用車等の車両において、車台側フレーム等の支持側部材に搭載部品を固定し保持させる場合、搭載部品と支持部材の間にブラケットを介材させてその搭載部品の固定作業を容易化するのが一般的であり、通常、フレーム等の支持部材に穴加工等を施し、ボルト等の締結部品により搭載部品を支持部材に締結固定している。
このようにブラケットを介して車台側に固定される車両の搭載部品としては、例えば荷台付き車両において、左右の車台側フレームに渡りつつ荷台を支持する複数のブラケット付きのビーム(例えば、特許文献1参照)や、トラクタにトレーラを牽引させるセミトレーラ連結車において、トラクタ側からトレーラ側に延びる連結配管類をトラクタの車台上に乗り上げさせるようその車台フレームの左右のレール状部品間に渡って設けられ、フレーム内の配索部品類と連結配管類とを隔絶状態に分離するパネル状のプラットフォーム(例えば、特許文献2参照)が知られている。
特開2014−104895号公報 特開2014−040192号公報
しかしながら、上述のような従来の搭載部品の固定構造および同構造を有する車両にあっては、車種毎に、そのフレーム等の支持部材とビーム等の搭載部品との形状および相互配置に対応する取付穴加工や専用のブラケットが必要となり、支持部材の剛性低下や取付けコスト高を招くばかりか、複数の取付穴相互での締結位置や締結順等の調整が必要になることで、搭載部品の組付け作業性が悪くなってしまうという未解決の課題があった。
本発明は、上述のような従来の課題を解決すべくなされたものであり、汎用性の高いブラケットを使用でき、支持部材の剛性低下やコスト高を招くことなく搭載部品の組付け作業性を向上させることができる搭載部品の固定構造および同構造を有する車両を提供することを目的とする。
本発明に係る搭載部品の固定構造は、上記目的達成のため、車両の車台側の支持部材に搭載部品を固定する搭載部品の固定構造であって、前記支持部材が、少なくとも板状部を有するとともに、前記搭載部品と前記支持部材の前記板状部の間に、前記搭載部品に結合する搭載側結合部と前記支持部材の前記板状部を一端縁側から所定範囲に及んで挟み込むバイスクランプ部とを有するクランプ式ブラケットが介装されており、前記バイスクランプ部は、前記支持部材の前記板状部を前記一端縁側から所定範囲に及んで挟みつつ互い対向する一対の対向板部分と、両端側で前記一対の対向板部分に一体に結合しつつ略U字形に折り返された折返し形状部分と、前記折返し形状部分を前記両端側で貫通しつつ前記一対の対向板部分を前記支持部材の前記板状部に圧接状態に締め付ける締結部分と、によって構成されていることを特徴とする。
この構成により、支持部材の板状部がクランプ式ブラケットのバイスクランプ部に挟み込まれ、そのクランプ式ブラケットの搭載側結合部に結合された搭載部品が、車台側の支持部材に対しクランプ式ブラケットを介して固定保持される。したがって、支持部材の板状部に締結用のボルト穴や切欠き等を形成する必要がなく、支持部材の剛性低下やコスト高を招くことがない。また、締結固定が不要な汎用性の高いブラケットを使用でき、搭載部品に対応するブラケットの取付け位置を支持部材の板状部に対し自由に設定できるので、搭載部品の組付け作業性が格段に向上することになる。
本発明において、前記締結部分は、前記折返し形状部分の一端側に回り止め状態で保持された雌雄いずれか一方のねじ結合部分と、前記折返し形状部分の他端側外面に接触しつつ前記一方のねじ結合部分にねじ結合した雌雄いずれか他方のねじ結合部分とを有している構成とすることができる。
また、前記一方のねじ結合部分が、前記折返し形状部分の一端側に頭部が回り止め状態で前記支持部材の前記板状部の前記幅方向に可動に保持されたボルトと、前記折返し形状部分の他端側外面に接触しつつ前記ボルトにねじ結合したナットとを有している構成としてもよい。
本発明に係る車両は、上記いずれかの構成の搭載部品の固定構造を備えた車両であって、前記車台側の支持部材が、それぞれ車両前後方向に延びる略コの字形横断面の左右のレール状部品によって構成されるとともに、前記支持部材の前記板状部が、前記フレーム状部品のそれぞれの上側の板状部で構成され、前記搭載部品が、前記左右のレール状部品の間に渡し設けられた横板部材を含んで構成され、前記左右のレール状部品と前記横板部材の両端部との間に、それぞれ前記クランプ式ブラケットが介装されていることを特徴とするものである。
また、本発明の車両においては、前記左右のレール状部品によって支持されたセミトレーラ牽引用の連結器を備えており、前記横板部材が、前記連結器より車両前方側で前記左右のレール状部品の間に渡し設けられたパネルで構成され、該パネルにより、前記フレーム側の配索部品類と前記セミトレーラに連結される連結配管類とを上下に分離している構成とすることができる。
本発明によれば、汎用性の高いブラケットを使用でき、支持部材の剛性低下やコスト高を招くことなく搭載部品の組付け作業性を向上させることができる搭載部品の固定構造および同構造を有する車両を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係る搭載部品の固定構造を備えた牽引車両の車台側の一部フレーム長さ区間を示す要部側面図である。 本発明の一実施の形態に係る搭載部品の固定構造の要部拡大斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る搭載部品の固定構造をそのクランプ式ブラケットの中心部で切断し図2中の白抜き矢印方向に見た要部断面図である。 本発明の一実施の形態に係る搭載部品の固定構造におけるクランプ式ブラケットの幅方向中心部における断面図である。 本発明の他の実施の形態に係る搭載部品の固定構造をそのクランプ式ブラケットの中心部で切断し図2中の白抜き矢印方向に見た要部断面図である。 本発明のさらに他の実施の形態に係る搭載部品の固定構造を示す要部斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1ないし図4は、本発明の一実施の形態に係る搭載部品の固定構造を示している。
まず、構成について説明する。
図1および図2に示すように、本実施形態の搭載部品の固定構造は、牽引車両であるトラクタ1の車台側の支持部材であるフレーム11上に設けられている。フレーム11は、車両前後方向に延びる略ラダー状のもので、左右のレール状部品11A(図1、2中に車両左方側に位置する片方のみを図示している)を図示しない複数のクロスメンバにより一体に結合したものである。
フレーム11の後方上面側には、被牽引車両であるトレーラ2を牽引可能に連結するためのカプラ12(連結器)が搭載されている。このカプラ12は、詳細を図示しないが、例えばセミトレーラ方式のトレーラ2の図示しないキングピンが挿入されロックされたとき、そのキングピンを介してトレーラ2を牽引可能となるようになっている。
トラクタ1とトレーラ2との連結時には、トラクタ1のキャブ3(運転席)の背面側から出るエアホースやジャンパーケーブルといった連結配管類5をトレーラ2の前部付近に接続し、トレーラ2側のブレーキ操作をトラクタ1側から行うための制動系統や、トレーラ2側のブレーキランプ等を点灯させるための電気系統を接続するようになっている。
トラクタ1の旋回時等には、トラクタ1に対しトレーラ2がカプラ12内のキングピンを起点として相対的に旋回することから、連結配管類5には各種トレーラに対応可能な十分な余長が設定されている。
そして、キャブ3の背面側には、フレーム11の左右のレール状部品11Aの間に渡ってプラットフォームを形成する搭載部品20が搭載されている。この搭載部品20は、トラクタ1側からトレーラ2側に延びる連結配管類5をトレーラ2の前部付近に接続する際の足場として機能し得るとともに、連結配管類5をトラクタ1の車台上に乗り上げさせることで、左右のレール状部品11Aの内方および間に配置された図示しない配索部品類(ホースやケーブル等)と連結配管類5とを上下に隔絶状態に分離できるようになっている。
具体的には、トラクタ1には、フレーム11の左右のレール状部品11Aに渡って車両左右方向に延びる一対のビーム21が設けられており、これら一対のビーム21を介してフレーム11上にパネル22(横板部材)を固定する固定構造が装備されている。なお、図中では、パネル22を単なる長方形の平板状に図示しているが、曲げ形状を有していてもよい。
図2に示すように、フレーム11の左右のレール状部品11Aは、それぞれ車両の幅方向中心に向かって凹状をなす略コの字形の横断面を有しており、少なくともその車両上方側部分に車両の前後左右方向のいずれかに延びる板状部11bを有している。例えば、フレーム11の左右のレール状部品11Aは、所定板厚の鋼板を略コの字形断面に曲げ加工したもので、それぞれ上側の板状部11bおよび下側の板状部11cと、両板状部11b、11cに対し直交する垂直板状部11dとを、一体に有している。
また、一対のビーム21は、パネル22の前端部22aおよび後端部22bを前後両端面側から移動規制するそれぞれの端面規制部21aと、パネル前端部22aおよびパネル後端部22bを下面側から下降規制するそれぞれの下面規制部21bと、鉛直方向の曲げ剛性を高めるそれぞれのつば部21cと、パネル22を固定するよう下面規制部21bに装着されるボルト21dとを有している。
さらに、各ビーム21は、フレーム11の左右のレール状部品11A上に位置するよう溶接等により下面規制部21bの両端付近に垂直に固定された左右一対の支柱部材21eを有しており、これら一対の支柱部材21eにはそれぞれの外側面および下端面に接するようにL字形に曲げ加工された一対の取付板23が溶接等により固定されている。
そして、各ビーム21に一体に結合された一対の取付板23と、フレーム11の左右のレール状部品11Aの板状部11bとが、これらの重ね合わせ部分において、左右一対のクランプ式ブラケット25により強固な圧接状態でクランプされ、一体的に結合されている。なお、一対の取付板23とフレーム11の板状部11bとに位置決め用の凹凸や位置決めピンの挿入による位置決めが可能な小径のガイド孔23h等を設けてもよい。
一対のクランプ式ブラケット25は、所定形状に曲げ加工された帯状の鋼板からなる本体部25Pと、パネル22と共に搭載部品20を構成する各ビーム21および各一対の取付板23に対して本体部25Pの上部を一体的にねじ結合する搭載側結合部26と、本体部25Pの下部において各一対の取付板23とフレーム11の左右のレール状部品11Aの板状部11bとをそれぞれの車幅方向内方の一端縁(以下、内端縁ともいう)11e側から幅方向所定範囲Lに及んで挟み込むバイスクランプ部27と、を有している。
図3および図4に示すように、搭載側結合部26は、対応する取付板23の側板部23aの内面側に隣接する本体部25Pの上部からなる短冊状の垂直板部26aと、この垂直板部26aの内面側に溶接等により固定された頭部26bおよび取付板23の側板部23aを貫通する雄ねじ部26cを有する貫通ボルト26dと、貫通ボルト26dの雄ねじ部26cにねじ結合する結合ナット26eとで構成されている。
バイスクランプ部27は、本体部25Pの下部により、フレーム11の左右のレール状部品11Aの板状部11bをそれぞれの内端縁11e側から幅方向所定範囲Lに及んで挟みつつ互い対向する一対の対向板部分27a、27bと、両端側で一対の対向板部分27a、27bに一体に結合しつつ略U字形に折り返された折返し形状部分27cとを有しており、さらに、本体部25Pの下部を折返し形状部分27cの両端側で貫通しつつ一対の対向板部分27a、27bをフレーム11の板状部11bに圧接状態に締め付ける締結部分27dを含んでいる。
また、締結部分27dは、折返し形状部分27cの一端側の対向板部分27bに固着された二股フォーク状または同様の保持機構を持つ回止め部分27eと、結合部分28を主要部として構成されており、結合部分28は、回止め部分27eにより折返し形状部分27cの一端側に回り止め状態で保持された雌雄いずれか一方のねじ結合部分28aと、折返し形状部分27cの他端側外面27f(図3中では上面)に接触しつつ一方のねじ結合部分28aにねじ結合した雌雄いずれか他方のねじ結合部分28bとを有している。
そして、雌雄いずれか一方のねじ結合部分28aは、折返し形状部分27cの一端側にて頭部28hが回り止め状態で、かつフレーム11の板状部11bの幅方向(図3中で左右方向)に所定隙間範囲内で可動に保持された座金付のボルトで構成されている。
また、雌雄いずれか他方のねじ結合部分28bは、折返し形状部分27cの他端側外面27fに接触しつつボルトにねじ結合した、例えば座金付のナットで構成されている。
搭載側結合部26の垂直板部26aは、折返し形状部分27cの他端側の対向板部分27bに対し略直交するように曲げ加工されている。また、折返し形状部分27cの曲げ内側に凹部深さDは、フレーム11の板状部11bの幅方向所定範囲Lより大きく設定されており、搭載側結合部26の垂直板部26aが取付板23の側板部23aの内面に当接する状態下で、一対の対向板部分27a、27bおよび折返し形状部分27cの間に位置する一方のねじ結合部分28a、例えばボルト28aが板状部11bの内端縁11eに接触しつつ一対の対向板部分27a、27bに対し直交する締結姿勢をとり得るようになっている。
より具体的には、一対の対向板部分27a、27bおよび折返し形状部分27cの間の本体部25Pには、ボルト28aより大径の貫通穴部25h1、25h2が形成されており、両貫通穴部25h1、25h2を貫通するボルト28aが部品同士の組合せ寸法のばらつきを吸収しつつ前述の締結姿勢をとり得るように、貫通穴部25h1、25h2の穴径がそれぞれに設定されている。また、ボルト28aの頭部28hは、その座面側で拡径しており、二股フォーク状または同様の保持機構を持つ回止め部分27eにより脱落規制されつつ抜け止めされている。さらに、ナット28b側の貫通穴部25h2の穴径は、頭部28h側の貫通穴部25h1の穴径より大きくなっており、ナット28bの締付け時に締結部分27dの姿勢をナット28b側から容易に調整できるようになっている。
本実施形態においては、このように車台側のフレーム11が、それぞれ車両前後方向に延びる略コの字形横断面の左右のレール状部品11Aによって構成されるとともに、それらレール状部品11Aの板状部11bが、フレーム11のそれぞれの上部に一体に構成されている。そして、搭載部品20の各ビーム21、パネル22および各一対の取付板23が、全体として左右のレール状部品11Aの間に渡し設けられた搭載部品20のパネル状の被固定部24を構成し、左右のレール状部品11Aとパネル状の被固定部24の両端部との間に、それぞれクランプ式ブラケット25が介装されている。
また、本実施形態のトラクタ1においては、左右のレール状部品11Aによって支持されたセミトレーラ牽引用の連結器12に対して、搭載部品20の被固定部24が、車両前方側に配置されるとともに、左右のレール状部品11Aの間に渡し設けられたパネル22を主要部とするパネル状に構成され、そのパネル状の被固定部24により、フレーム11側の図示しない配索部品類とトレーラ2(セミトレーラ)に連結される連結配管類5とが上下に隔絶状態に分離されている。
次に、搭載部品20のフレーム11上への組付け作業について説明する。
図4に示すように、クランプ式ブラケット25の組付け作業に先立って、一方のねじ結合部分28aに対し他方のねじ結合部分28bを非締付け位置にねじ結合させておく。
一方、図1ないし図3に示すように、搭載部品20のパネル状の被固定部24の両端側に位置する各一対の取付板23をフレーム11の左右のレール状部品11A上に配置して、ガイド孔23h等に位置決め用のガイドピンを一時的に嵌入する等して、搭載部品20のパネル状の被固定部24の各一対の取付板23をフレーム11上に位置決めしておく。
次いで、図3中の右側に突き出るフレーム11の板状部11bに対して、同図中の右方から左方へと、クランプ式ブラケット25を同図中の太矢印方向に移動させ、クランプ式ブラケット25の垂直板部26aを取付板23の側板部23aに当接させる。なお、ここで、搭載側結合部26の結合ナット26eを仮締めしてもよい。
クランプ式ブラケット25の垂直板部26aを取付板23の側板部23aに当接させたとき、クランプ式ブラケット25のバイスクランプ部27に予め所定の隙間範囲内で可動に保持されていた締結部分27dの一方のねじ結合部分28aが、フレーム11の板状部11bの内端縁11eに近接するとともに、部品同士の組合せ寸法のばらつきを吸収しつつ前述の最終的な締結姿勢に近い姿勢をとる。
次いで、各締結部分27dの一方のねじ結合部分をフレーム11の板状部11bの内端縁11eに近接させた状態で、一方のねじ結合部分28aにねじ結合する他方のねじ結合部分28bを締付け方向に回動操作し、バイスクランプ部27の一対の対向板部分27a、27bの間で上下に重なり合う各取付板23とフレーム11の対応する板状部11bとをねじ締付け力により強固に挟み込むことで、バイスのような締付け状態にクランプする。
このような締付け作業は、例えば車両左右方向のいずれか一方側を先に、車両左右方向のいずれか他方側を後にして、その上方側からのナット28bの締付け操作として実行することもできる。
次に、作用について説明する。
上述のように構成された本実施形態の搭載部品の固定構造においては、車台側のフレーム11の板状部11bがクランプ式ブラケット25のバイスクランプ部27におけるねじの締付けによる強い圧接力で挟み込まれて緊締され、そのクランプ式ブラケット25の搭載側結合部26に結合された搭載部品20側の対応する取付板23が、フレーム11に対しクランプ式ブラケット25を介して確実に固定保持される。
したがって、本実施形態では、フレーム11の上側の板状部11bや垂直板状部11dに締結用のボルト穴や切欠き等を形成する必要がなく、複数の取付穴に複数のボルト等を装着したり、複数の取付穴に装着された複数のボルト等の相互の締結位置や締結順等を調整したりする必要もなくなる。したがって、フレーム11の剛性低下やコスト高を招くことがなく、かつ、取付け穴制限が無く共用範囲が広い、汎用性の高いクランプ式ブラケット25を使用することができる。
しかも、搭載部品20のパネル状の被固定部24に対応するクランプ式ブラケット25の取付け位置を、フレーム11の板状部11bに対して車両前後方向の任意の位置に設定できるので、搭載部品20の組付け作業性を格段に向上させることができ、搭載部品20やその周辺部品の設計の自由度をも高めることができる。
また、本実施形態においては、クランプ式ブラケット25のバイスクランプ部27における締結部分27dが、折返し形状部分27cの一端側に回り止め状態で保持された雌雄いずれか一方のねじ結合部分28aと、折返し形状部分27cの他端側外面27fに接触しつつ一方のねじ結合部分28aにねじ結合した雌雄いずれか他方のねじ結合部分28bとを有しているので、バイスクランプ部27に予め一方のねじ結合部分28aのみを保持させておいたり、その一方のねじ結合部分28aに対し他方のねじ結合部分28bを非締付け位置にねじ結合させておいたりすることができる。したがって、クランプ式ブラケット25自体の組付け作業性も非常に良好である。
さらに、本実施形態では、一方のねじ結合部分28aが、折返し形状部分27cの一端側に頭部28hが回り止め状態でフレーム11の板状部11bの幅方向に可動に保持されたボルトで構成され、他方のねじ結合部分28bが、折返し形状部分27cの他端側外面27fに接触しつつそのボルトにねじ結合したナットで構成されている。したがって、ボルトを最終的な締結姿勢に近い高さ位置に予め保持でき、ねじ結合部分28a、28bの締結姿勢を安定させて、バイスクランプ部27における安定したクランプ状態を確保することができる。
また、本実施形態のトラクタ1では、搭載部品20のパネル22が牽引連結用のカプラ12より車両前方側で左右のレール状部品11Aの間に渡し設けられ、そのパネル22によって下方のフレーム11側の配索部品類とトレーラ2に連結される上方側の連結配管類5とが的確に上下に隔絶状態に分離されている。したがって、連結配管類5が各種のトレーラ2に対応可能な程度に十分な長さを有するものであっても、連結配管類5がフレーム11側の配索部品類と干渉したり周辺部品間に挟まれたりして損傷することを防止できる。
なお、上述の一実施の形態では、取付板23をフレーム11に対し所定位置に位置決め可能な小径のガイド孔23h等を設けてもよいものとしたが、図5に示すように、取付板23にフレーム11の各レール状部品11Aの垂直板状部11dに当接可能な位置決め用のセットプレート29を一体に設けてもよいし、フレーム11側に取付板23を位置決め可能なセットプレート29を一体に設けてもよい。
また、上述のクランプ式ブラケット25は、取付板23の側板部23aに対して本体部25Pの上部を一体的にねじ結合する搭載側結合部26を有するものとしたが、搭載部品20に取付板23が設けられないような場合には、異なる形状とすることができる。例えば、搭載部品20のパネル状の被固定部24を図6に示すようなビーム31を複数用いて支持する場合、ビーム31を支持するクランプブラケット25の搭載側結合部26は、ビーム31を下面側から支えるとともに上向きの雄ねじ部26cを埴設できるように車幅方向内側に直角曲げされた曲げ支持板部26tを設けたものであってもよい。また、パネル状でない搭載部品の場合にその搭載部品に適合する搭載側結合部26の任意の結合形態が考えられることはいうまでもない。
さらに、上述のクランプ式ブラケット25は、フレーム11の板状部11bに対し車幅方向内方側から装着するものとしたが、その装着方向が他の方向であってもよいし、その装着姿勢が水平姿勢でなく傾斜してもよいことは勿論である。
以上の説明のように、本発明は、汎用性の高いブラケットを使用でき、支持部材の剛性低下やコスト高を招くことなく搭載部品の組付け作業性を向上させることができる搭載部品の固定構造および同構造を有する車両を提供できるものであり、車両の搭載部品をブラケットを介して車台側の支持部材に固定する固定構造および同構造を有する牽引車両等の車両全般に有用である。
1 トラクタ(車両、牽引車両)
2 トレーラ(被牽引車両、セミトレーラ式運搬車両)
3 キャブ(運転席)
5 連結配管類
11 フレーム(車台側の支持部材)
11A レール状部品(固定側部品)
11b 板状部(上側の板状部)
11c 板状部(下側の板状部)
11d 垂直板状部
11e 内端縁(一端縁)
12 カプラ(連結器)
20 搭載部品
21、31 ビーム
21a 端面規制部
21b 下面規制部
21c つば部
21d ボルト
21e 支柱部材
22 パネル(横板部材)
22a パネル前端部
22b パネル後端部
23 取付板
23a 側板部
23h ガイド孔
24 被固定部
25 クランプ式ブラケット
25h1、25h2 貫通穴部
25P 本体部
26 搭載側結合部
26a 垂直板部
26b、28h 頭部
26c 雄ねじ部
26d 貫通ボルト
26e 結合ナット
26t 支持板部
27 バイスクランプ部
27a、27b 対向板部分
27c 折返し形状部分
27d 締結部分
27e 回止め部分
27f 他端側外面
28 結合部分
28a 一方のねじ結合部分(ボルト)
28b 他方のねじ結合部分(ナット)
29 セットプレート(位置決め板)

Claims (5)

  1. 車両の車台側の支持部材に搭載部品を固定する搭載部品の固定構造であって、
    前記支持部材が、少なくとも板状部を有するとともに、
    前記搭載部品と前記支持部材の前記板状部の間に、前記搭載部品に結合する搭載側結合部と前記支持部材の前記板状部を一端縁側から所定範囲に及んで挟み込むバイスクランプ部とを有するクランプ式ブラケットが介装されており、
    前記バイスクランプ部は、前記支持部材の前記板状部を前記一端縁側から所定範囲に及んで挟みつつ互い対向する一対の対向板部分と、両端側で前記一対の対向板部分に一体に結合しつつ略U字形に折り返された折返し形状部分と、前記折返し形状部分を前記両端側で貫通しつつ前記一対の対向板部分を前記支持部材の前記板状部に圧接状態に締め付ける締結部分と、によって構成されていることを特徴とする搭載部品の固定構造。
  2. 前記締結部分は、前記折返し形状部分の一端側に回り止め状態で保持された雌雄いずれか一方のねじ結合部分と、前記折返し形状部分の他端側外面に接触しつつ前記一方のねじ結合部分にねじ結合した雌雄いずれか他方のねじ結合部分とを有していることを特徴とする請求項1に記載の搭載部品の固定構造。
  3. 前記一方のねじ結合部分が、前記折返し形状部分の一端側に頭部が回り止め状態で前記支持部材の前記板状部の前記幅方向に可動に保持されたボルトと、前記折返し形状部分の他端側外面に接触しつつ前記ボルトにねじ結合したナットとを有していることを特徴とする請求項2に記載の搭載部品の固定構造。
  4. 請求項1ないし3のいずれか一項に記載の搭載部品の固定構造を備えた車両であって、
    前記車台側の支持部材が、それぞれ車両前後方向に延びる略コの字形横断面の左右のレール状部品によって構成されるとともに、前記支持部材の前記板状部が、前記フレーム状部品のそれぞれの上側の板状部で構成され、
    前記搭載部品が、前記左右のレール状部品の間に渡し設けられた横板部材を含んで構成され、
    前記左右のレール状部品と前記横板部材の両端部との間に、それぞれ前記クランプ式ブラケットが介装されていることを特徴とする車両。
  5. 前記左右のレール状部品によって支持されたセミトレーラ牽引用の連結器を備えており、
    前記横板部材が、前記連結器より車両前方側で前記左右のレール状部品の間に渡し設けられたパネルで構成され、該パネルにより、前記フレーム側の配索部品類と前記セミトレーラに連結される連結配管類とを上下に分離していることを特徴とする請求項4に記載の車両。
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