JP6769924B2 - 車高制御システム - Google Patents
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Description
特許文献2に記載の車高制御システムにおいては、車高を低くする車高制御において、目標車高である真の目標車高より大きい値が制御用目標車高とされて、実際の車高が制御用目標車高に近づいた場合に車高制御弁が閉とされる。上述の制御用目標車高は、車輪に加えられる荷重によって生じるオーバーシュートの大きさ(オーバーシュート量)に基づいて決定されるのであり、荷重が大きい場合は小さい場合より大きい値に決定される。また、車高を高くする車高制御において、制御用目標車高が真の目標車高より小さい値とされるが、制御用目標車高は、荷重が小さい場合は大きい場合より小さい値に決定される。このように、特許文献2に記載の車高制御システムにおいては、荷重によって生じるオーバーシュートに起因する実際の車高と真の目標車高との差を小さくすることができる。
以下、本明細書において、上述のエアシリンダ8、ショックアブソーバ10等について、車輪2の位置で区別する必要がある場合には、車輪2の位置を表す符号FL,FR,RL,RRを付して区別するが、車輪2の位置で区別する必要がない場合、総称を表す場合等には車輪2の位置を表す符号FL,FR,RL,RR等を省略して記載する。
エアチャンバ19におけるエアの給排によりエアピストン14がシリンダ本体11に対して上下方向に相対移動させられ、それにより、ショックアブソーバ10においてアブソーバ本体とアブソーバピストンとが上下方向に相対移動させられるのであり、サスペンションアーム4と車体3との間の距離である車高が変化させられる。
コンプレッサ装置30は、コンプレッサ40と、コンプレッサ40を駆動する電動モータ42とを含み、電動モータ42の駆動によりコンプレッサ40が作動させられる。コンプレッサ40の吐出圧が高くなると、リリーフ弁46を経てエアが大気へ放出される。
タンク34は、エアを加圧した状態で収容するものであり、収容されるエアの量が多くなると、その収容されたエアの圧力であるタンク圧が高くなる。
回路弁61〜64は常閉の電磁弁であり、ソレノイドへの供給電流の制御により開閉させられる。回路弁61〜64のソレノイドに電流が供給される開状態において双方向のエアの流れを許容し、ソレノイドに電流が供給されない閉状態において、一方の側から他方の側へのエアの流れを阻止するが、他方の側の圧力が一方の側の圧力より設定圧以上高くなると、他方の側から一方の側へのエアの流れを許容するものである。
回路弁61,63は、閉状態においてタンク34からのエアの流出を阻止するものであり、回路弁62は、閉状態において、共通通路22からのエアの流出を阻止するものであり、回路弁64は、閉状態において共通通路22へのエアの供給を阻止するものである。
第4通路66の接続部66sには排気弁32が接続される。排気弁32は常閉の電磁弁であり、開状態において、第4通路66から大気へのエアの排出が許容され、閉状態において、第4通路66から大気へのエアの排出が阻止されるが、第4通路66のエアの圧力が大気圧より設定圧以上低くなると大気から第4通路66へのエアの供給が許容される。
また、第4通路66の接続部66sより第2通路側の部分には、ドライヤ70と流れ抑制機構72とが直列に設けられる。流れ抑制機構72は、互いに並列に設けられた、差圧弁72vと絞り72sとを含む。差圧弁72vは、第2通路側からコンプレッサ側へのエアの流れを阻止し、コンプレッサ側の圧力が第2通路側の圧力より設定圧以上高くなると、コンプレッサ40から第2通路52へのエアの流れを許容する。
また、本実施例における車高制御システム等は、バッテリ110の電力により作動可能なものである。バッテリ110の電圧は電圧モニタ112によって検出されるが、電圧モニタ112は車高制御ECU80に接続される。
また、車高を高くする車高制御であるアップ制御が行われる場合には、図5に示すように、回路弁61〜64を開とするとともに、制御対象輪に対応する車高制御弁26を開とする。タンク34に蓄えられたエアは、制御対象輪のエアシリンダ8のエアチャンバ19に供給される。それにより、制御対象輪についての車高が高くなる。
このように、オーバーシュートが生じると、実変化量ΔH*と真の目標変化量ΔHrefaとの差が大きくなる。その結果、制御ハンチングが生じたり、オートレベリング機能の作動回数が多くなったりする。
図7に示すように、補正値Haは、温度が低い場合は高い場合より大きく、かつ、タンク圧が高い場合は低い場合より大きい値とされる。例えば、タンク圧PTが設定圧PTsより低い場合(PT<PTs)において、補正値Haは、温度Tが0℃以上である場合(T≧0℃)には0とされ、温度Tが0℃より低くT1以上である場合(0>T≧T1)に0より大きい補正値Ha1とされ、温度TがT1より低い場合(T<T1)には補正値Ha1より大きい補正値Ha2とされる(Ha2>Ha1>0)。また、タンク圧PTが設定圧PTs以上である場合(PT≧PTs)において、温度Tが0℃以上である場合には補正値0、温度Tが0℃より低くT1以上である場合(0>T≧T1)に0より大きい補正値Ha3、温度TがT1より低い場合(T<T1)には補正値Ha3より大きい補正値Ha4とされる(Ha4>Ha3>0)。これら補正値Ha1、Ha2、Ha3、Ha4は、後述するように不感帯幅dHより大きい値とされている。なお、タンク圧が設定圧PTs以上である場合の補正値Ha3,Ha4は、それぞれ、タンク圧が設定圧PTsより低い場合の補正値Ha1,Ha2より大きく、かつ、補正値の差(Ha4-Ha3)は補正値の差(Ha2-Ha1)より大きい。
ステップ1(以下、S1と略称する。他のステップについても同様とする)において、車高センサ93によって、前後左右の4輪についての実際の車高である実車高H*がそれぞれ検出され、S2において、タンク圧センサ90によって実際のタンク圧PT*が検出され、S3において、温度センサ82によって実際の外気の温度T*が検出される。そして、S4において、車高制御中であるか否かが判定される。車高制御中でない場合には、S5において、車高制御の開始条件が成立するか否かが判定される。
終了条件が成立しない間、S1〜4,10が繰り返し実行され、終了条件が成立した場合には、S11において、終了処理が行われるのであり、車高制御弁26が閉とされ、回路弁61〜64が閉とされる。
例えば、温度が−30℃である場合には、補正値がHa(-30)に、制御用目標変化量(制御用目標車高)がΔHrefs(-30){Hrefs(-30)}に決定され、温度が−15℃である場合には、補正値がHa(-15)に、制御用目標変化量(制御用目標車高)がΔHrefs(-15) {Hrefs(-15)}に決定され、温度が0℃である場合には、補正値が0に決定されるため、制御用目標変化量(制御用目標車高)は真の目標変化量ΔHrefa(真の目標車高Hrefa)と同じになる{ΔHrefa=ΔHrefs(0)、Hrefa=Hrefs(0)}。制御用目標変化量(制御用目標車高)は、ΔHrefs(-30)、ΔHrefs(-15)、ΔHrefs(0){Hrefs(-30)、Hrefs(-15)、Hrefs(0)}の順に大きくなる。そして、アップ制御中の実変化量ΔH*(実車高H*)が制御用目標変化量(制御用目標車高)ΔHrefs (Hrefs)に近づいた場合に、車高制御弁26が閉とされるが、図8に示すように、その後に、オーバーシュートが生じることにより、実変化量ΔH*(実車高H*)を真の目標変化量(真の目標車高)ΔHrefa(Hrefa)に近づけることができる。その結果、制御ハンチングを抑制したり、オートレベリング機能の作動回数を減らしたりすること等ができる。
また、補正値決定テーブルにおいて、温度が0℃以上である場合の補正値が0とされているが、温度0℃以上である場合の補正値を0より大きい値とすることもできる。さらに、補正値は温度の変化に伴って連続的に変化する値とすることもできる。
また、ダウン制御においてもアップ制御における場合と同様に、オーバーシュートに基づいて制御用目標変化量が設定され、実変化量が制御用目標変化量に近づいた場合に車高制御弁26が閉とされるようにすることができる。
車高とシリンダ圧との変化の一例を図9に示す。図9には、−30℃、−15℃、0℃、20℃の各々において、実際の車高である実車高H*が真の目標車高Hrefaに近づいた場合に車高制御弁26が閉とされる場合の、実車高H*とシリンダ圧Pcとの変化を示す。
また、図9,14から、温度が低い場合は温度が高い場合より、ヒステリシスが大きいことがわかる。
Fp=F(Pc)+F(S)+F(V)
車高が高くなると、サスペンションスプリングの弾性力、ブッシュの弾性力は小さくなり、シリンダ圧は高くなる。そのため、理論的に、車高と、シリンダ圧とが、図9の細線A上に位置する場合に上式が成立する。
以上のことから、補正値Haが下式に示すように表され、
Ha=L(T)×1/K
制御用目標車高Hrefsは下式に従って求めることができる。
Hrefs=Hrefa-L(T)×1/K
(1)車両の車輪に対応して設けられた車高制御アクチュエータと、
その車高制御アクチュエータに圧力媒体を供給したり、前記車高制御アクチュエータから圧力媒体を排出させたりする圧力媒体給排装置と、
その圧力媒体給排装置と前記車高制御アクチュエータとの間に設けられた車高制御弁と、
その車高制御弁と前記圧力媒体給排装置との制御により、前記車高制御アクチュエータにおける圧力媒体の給排を制御することにより、前記車輪についての車高を制御する車高制御部と
を含む車高制御システムであって、
前記車高制御部が、前記圧力媒体給排装置の制御により、前記車高制御アクチュエータに、前記圧力媒体を供給または排出させた状態で、実際の車高の変化量である実変化量が、前記車高の制御における目標変化量より小さい制御用目標変化量に近づいた場合に、前記車高制御弁を閉とする給排制御部と、前記制御用目標変化量を、外気の温度に基づいて決定する目標変化量決定部とを含むことを特徴とする車高制御システム。
本項に記載の車高制御システムには、(a)車高制御における実際の車高の変化量である実変化量が制御用車高変化量に近づいた場合に、車高制御弁が閉とされる車高制御システム、(b)アップ制御において、実際の車高である実車高が真の目標車高より低い制御用目標車高に近づいた場合に、車高制御弁が閉とされる車高制御システム、(c)ダウン制御において、実車高が真の目標車高より高い制御用目標車高に近づいた場合に、車高制御弁が閉とされる車高制御システム等が含まれる。
温度が同じ場合において、タンク圧が高い場合は低い場合より制御用目標変化量が小さい値に決定される。
タンク圧が低い場合はタンク圧不足に起因して、実変化量を目標変化量に近づけるために要する時間が長くなる。また、実変化量を目標変化量に近づけることが困難な場合もある。そこで、本項に記載の車高制御システムにおいては、タンク圧が低い場合は高い場合より、制御用目標車高が低い値とされ、車高制御に要する時間が長くなり難くすることができる。
Claims (1)
- 車両の車輪に対応して設けられた車高制御アクチュエータと、
その車高制御アクチュエータに圧力媒体を供給したり、前記車高制御アクチュエータから圧力媒体を排出させたりする圧力媒体給排装置と、
その圧力媒体給排装置と前記車高制御アクチュエータとの間に設けられた車高制御弁と、
その車高制御弁と前記圧力媒体給排装置との制御により、前記車高制御アクチュエータにおける圧力媒体の給排を制御することにより、前記車輪についての車高を制御する車高制御部と
を含む車高制御システムであって、
前記車高制御部が、前記圧力媒体給排装置の制御により、前記車高制御アクチュエータに、前記圧力媒体を供給または排出させた状態で、実際の車高の変化量である実変化量が、前記車高の制御における目標変化量より小さい制御用目標変化量に近づいた場合に、前記車高制御弁を閉とする給排制御部と、前記制御用目標変化量を、外気の温度に基づいて決定する目標変化量決定部とを含み、
前記目標変化量決定部が、前記制御用目標変化量を、前記温度が低い場合は高い場合より小さい値に決定するものであることを特徴とする車高制御システム。
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