JP6768926B2 - クリップ処置具 - Google Patents

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Description

本発明は、生体内の傷口の閉塞および止血等に用いられる内視鏡用のクリップ処置具に関する。
内視鏡用のクリップ処置具は、生体内に挿入された内視鏡の先端からクリップの腕部を突出させて、傷口および出血箇所等の処置部をクリップの腕部の先端部で結紮することにより、傷口の閉塞および止血等を行うために用いられる。
このようなクリップ処置具として、特許文献1〜4のように、クリップの腕部を自在に開閉することができるクリップ処置具が公知である。特許文献1〜4の技術を利用することにより、例えば、患者の体内においてクリップの腕部を自在に開閉して処置部を掴み直すことができるため、処置部の正確な位置においてクリップを適用して止血等の処置を行うことが可能となる。
特許第5750619号公報 特許第4921173号公報 米国特許第9339270号明細書 米国特許出願公開第2016/0367258号明細書
しかし、一旦、クリップが処置部に結紮されると、クリップは患者の体内に留置される。そのため、操作ミス等により、クリップによる結紮位置が結紮すべき位置からずれて留置された場合、および、止血等が十分終了した後に留置されたクリップが不要となった場合等にも、クリップが生体内に残され、患者の生体組織が変化してクリップが自然に外れるのを待たなければならない、つまり、任意のタイミングでクリップを取り外すことができないという課題があった。
本発明の目的は、一旦、クリップが適用された後は、その状態を確実に保持することができ、かつ、生体内に留置されたクリップを任意のタイミングで取り外すことができるクリップ処置具を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、操作部と、クリップと、シース部と、クリップ取外し部と、を備え、シース部は、クリップが先端部に着脱可能に配置され、操作部が基端部に取り付けられたものであり、クリップは、開閉する2以上の腕部を有するクリップ本体と、操作部による操作により、クリップ本体の2以上の腕部が開状態にされ、開状態にされた2以上の腕部の先端部が処置部に押し当てられた状態で2以上の腕部が閉状態にされ、閉状態にされた2以上の腕部の先端部によって処置部が結紮された後、2以上の腕部を閉状態に係止するクリップ係止部とを備え、クリップ取外し部は、操作部による操作により、クリップ係止部によって2以上の腕部が閉状態に係止されたクリップがシース部から分離されて処置部に留置された後、処置部に留置されたクリップの2以上の腕部の閉状態への係止を解除し、係止が解除されることによって2以上の腕部が開状態にされ、処置部から取り外されたクリップを保持して取り出すクリップ処置具を提供するものである。
ここで、クリップは、さらに、クリップ本体の基端部を収容する筒状の押え管を備え、操作部による操作により、2以上の腕部が押え管の先端部から突出されるに従って開状態にされ、押え管の先端部から突出された2以上の腕部が押え管内に収容されるに従って閉状態にされ、クリップ係止部は、2以上の腕部に設けられた突出部と、押え管の基端部に設けられた開口部と、を有し、クリップ本体が押え管の基端側に相対的に移動されて、2以上の腕部の突出部の先端部に外接する外接円の直径である突出部の外径が開口部の開口に内接する内接円の直径である開口部の内径より小さくなって突出部が開口部を越えた場合に、突出部の外径が開口部の内径よりも大きくなり突出部と開口部とが係合されることによって2以上の腕部が閉状態に係止されることが好ましい。
また、クリップは、さらに、押え管内に収容されたクリップ本体を押え管の先端側に付勢するバネ部材を備え、バネ部材は、クリップ本体が押え管の基端側に相対的に移動されるに従って圧縮され、2以上の腕部は、クリップ本体がバネ部材によって押え管の先端側に付勢された状態で閉状態に係止され、バネ部材は、係止が解除された場合に伸張してクリップ本体を押え管の先端側に相対的に移動させ、2以上の腕部は、押え管の先端部から突出されるに従って開状態にされることが好ましい。
また、クリップ取外し部は、突出部の外径を開口部の内径以下に縮め、突出部と開口部との係合を解除することにより係止を解除し、係止が解除された場合にバネ部材が伸張してクリップ本体を押え管の先端側に相対的に移動させ、2以上の腕部が押え管の先端部から突出されるに従って開状態にされることが好ましい。
また、クリップ取外し部は、操作部による操作により径が拡縮するループを備えるスネア状部材を有し、突出部をループで囲んで締め付けることにより突出部の外径を開口部の内径以下に縮めることが好ましい。
また、クリップ取外し部は、操作部による操作により開閉する把持部を備える把持鉗子を有し、突出部を把持部で挟んで押圧することにより突出部の外径を開口部の内径以下に縮めることが好ましい。
また、クリップは、さらに、クリップ取外し部が係止を解除し、バネ部材が伸張してクリップ本体を押え管の先端側に相対的に移動させた場合に、クリップ本体が押え管の先端部から飛び出すことを規制する移動規制部を備えることが好ましい。
また、クリップ本体は、2以上の腕部の基端部の間を接続する接続部を有し、移動規制部は、ピン状部材を有し、ピン状部材は、両端部が押え管の内周面に固定され、2以上の腕部の間に挿通され、2以上の腕部の開閉方向と直交する方向に延在するものであり、係止が解除され、クリップ本体が押え管の先端側に相対的に移動した場合に、ピン状部材と接続部とが当接してクリップ本体が押え管の先端部から飛び出すことを規制することが好ましい。
また、クリップ本体は、2以上の腕部の基端部の間を接続する接続部を有し、移動規制部は、1以上の片持ち梁部材を有し、1以上の片持ち梁部材は、一方の端部が押え管の先端部に固定され、2以上の腕部の間に挿通され、押え管の先端部から2以上の腕部の開閉方向と直交する方向に延在するものであり、係止が解除され、クリップ本体が押え管の先端側に相対的に移動した場合に、片持ち梁部材と接続部とが当接してクリップ本体が押え管の先端部から飛び出すことを規制することが好ましい。
また、クリップ本体は、2以上の腕部の基端部の間を接続する接続部を有し、移動規制部は、ピン状部材を有し、ピン状部材は、両端部が押え管の先端部に固定され、2以上の腕部の間に挿通され、2以上の腕部の開閉方向と直交する方向に延在するものであり、係止が解除され、クリップ本体が押え管の先端側に相対的に移動された場合に、ピン状部材と接続部とが当接してクリップ本体が押え管の先端部から飛び出すことを規制することが好ましい。
また、クリップ本体は、2以上の腕部の基端部の間を接続する接続部を有し、移動規制部は、押え管の内周面に設けられ、2以上の腕部の間に挿通され、押え管の内周面から2以上の腕部の開閉方向と直交する方向に突出する2以上の凸部を有し、係止が解除され、クリップ本体が押え管の先端側に相対的に移動された場合に、2以上の凸部と接続部とが当接してクリップ本体が押え管の先端部から飛び出すのを規制することが好ましい。
また、移動規制部は、2以上の腕部の各々から押え管の壁面に向かって突出する第2凸部と、2以上の腕部の各々の第2凸部に対応して押え管の壁面に形成され、2以上の腕部の各々の第2凸部がそれぞれ係合する2以上のスリットと、を有し、係止が解除され、クリップ本体が押え管の先端側に相対的に移動された場合に、2以上の腕部の各々の第2凸部が押え管の2以上のスリットの各々の先端部にそれぞれ当接してクリップ本体が押え管の先端部から飛び出すことを規制することが好ましい。
また、押え管の基端部の外側端面において、突出部を押圧する押圧方向の突出部の両側に設けられ、押圧方向の両側から押圧されることにより突出部に向かって移動される被押圧部を有し、クリップ取外し部は、押圧方向の両側から被押圧部を押圧することにより、被押圧部を突出部に向かって移動させ、突出部を押圧して突出部の外径を開口部の内径以下に縮め、突出部と開口部との係合を解除することにより、係止を解除することが好ましい。
また、押え管は、腕部が閉状態に係止された場合に、2以上の腕部の各々の一部を露出させる2以上の第2開口部を、2以上の腕部の各々に対向する側面の基端側の位置に有し、クリップ取外し部は、押え管の側面の2以上の第2開口部から露出される2以上の腕部を押圧して突出部の外径を開口部の内径以下に縮め、突出部と開口部との係合を解除することにより係止を解除することが好ましい。
また、2以上の腕部の各々は、2以上の腕部が閉状態に係止された場合に押え管の中心軸から2以上の第2開口部の各々に向かって突出する第3凸部を有することが好ましい。
また、さらに、操作部の操作によりシース部内に進退可能に挿通される操作ワイヤと、クリップ本体と操作ワイヤとを連結する連結部材と、を備え、クリップは、さらに、筒状の押え管と、付勢部材と、を備え、クリップ本体は、2つの腕部を有し、2つの腕部は、互いに対向し、かつ、基端側から先端側に向かうに従って互いに離間するように延在し、押え管は、先端側または基端側へのクリップ本体の移動に従って、2つの腕部を開閉するように作用し、かつ、先端側から基端側へのクリップ本体の移動によって、内部にクリップ本体を収容し、クリップ係止部は、2つの腕部の基端側に設けられた係止部と、押え管の基端側に設けられた被係止部とを有し、連結部材は、押え管の内部に収容され、かつ、2つの腕部と着脱可能に係合され、基端部に操作ワイヤの先端部を接続することにより、クリップ本体と操作ワイヤとを連結し、付勢部材は、押え管の内部に収容され、クリップ本体を押え管に対して基端側から先端側に付勢し、操作部の操作による先端側から基端側への操作ワイヤの移動に従って、連結部材が先端側から基端側に移動し、クリップ本体が先端側から基端側に移動し、係止部が被係止部に係止されて、クリップ本体が押え管にロックされることが好ましい。
また、先端側から基端側への連結部材の移動によって、2つの腕部が押え管の先端部によって互いに近接する方向に押圧されて、2つの腕部が開状態から次第に閉じて閉状態になることが好ましい。
また、係止部は、2つの腕部の各々の基端側の端部に設けられた傾斜部と、傾斜部から先端側にそれぞれ設けられ、先端側の端部が角部となる頂部とを備え、頂部の先端側の端部が角部となる2つの板状部材を有し、2つの板状部材の頂部が2つの腕部の開閉方向に互いに対向するように形成されたものであり、被係止部は、押え管の基端側の端部が縮経することで形成され、対向する2つの頂部間の長さよりも小さい内径を持つ係止孔を有し、先端側から基端側への連結部材の移動によって、2つの傾斜部が係止孔の先端部によって互いに近接する方向に押圧されて係止孔を通過し、2つの頂部の角部が被係止部の係止孔を越える位置まで移動し、2つの傾斜部を弾性力によって互いに離間させて2つの頂部の角部が被係止部の基端面に係止され、連結部材は2つの腕部が閉状態で押え管にロックされることが好ましい。
また、連結部材の外径は、係止孔の内径よりも小さく、連結部材が押え管にロックされた状態において、先端側から基端側への操作ワイヤの移動によって2つの腕部と連結部材との係合が解除され、連結部材が係止孔を通過して、連結部材の先端部が係止部の基端部を越える位置まで移動し、クリップ本体と連結部材とが分離することが好ましい。
また、クリップ本体と連結部材とが分離された状態において、2つの頂部が、両外側から押圧され、2つの頂部の先端側の角部における外径が係止孔の内径より小さくなると、クリップ本体が付勢部材によって付勢されて基端側から先端側に移動し、基端側から先端側へのクリップ本体の移動によって、2つの腕部が閉状態から次第に開いて開状態に戻ることが好ましい。
また、2つの板状部材は、それぞれ2つの腕部の各々の基端部の幅方向の一部が、2つの腕部の開閉方向と直交する方向に折り曲げられて形成され、2つの頂部は、それぞれ2つの腕部の開閉方向に窪む凹部を有し、2つの頂部の各凹部が、2つの腕部の開閉方向の両外側から押圧されることが好ましい。
また、2つの腕部の各々は、幅方向に突出する突起部を有し、押え管は、内径が両端部における内径よりも狭い絞り部を軸方向の中央部に有し、付勢部材は、突起部と絞り部との間に配置され、係止部は、絞り部よりも基端側を移動可能であることが好ましい。
また、少なくとも操作部となる第1の操作部およびシース部を有する第1処置具と、少なくとも操作部となる第2の操作部およびクリップ取外し部を有する第2処置具とを備え、第1処置具と第2処置具とは別体で構成されていることが好ましい。
本発明においては、クリップが処置部に結紮されるまでの間は、処置部をクリップで掴み直すことができるとともに、一旦、クリップが処置部に結紮された後は、クリップの腕部が閉状態に係止され、クリップが処置部に結紮された状態を確実に保持することができる。また、クリップが生体内の処置部に留置された後は、留置されたクリップの腕部の係止を任意のタイミングで解除して取り外すことができる。
本発明に係るクリップ処置具による処置に用いられる内視鏡システムの一実施形態の構成を表す外観図である。 図1に示す内視鏡の挿入部の先端部の先端面の正面図である。 本発明に係るクリップ処置具の第1処置具の一実施形態の側面を表す断面図である。 図3に示す第1処置具の平面を表す断面図である。 初期状態におけるクリップの基端面の正面図である。 本発明に係るクリップ処置具の第2処置具の第1実施形態の構成を表す側面図である。 本発明に係るクリップ処置具の第2処置具の第2実施形態の構成を表す側面図である。 内視鏡の挿入部の先端部を処置部に近づける様子を表す概念図である。 図8Aにおいて破線で囲まれた部分の拡大図である。 初期状態における第1処置具の側面を表す断面図である。 第1処置具の外套管の先端部が内視鏡の処置具導出口から突出された状態を表す概念図である。 第1処置具の外套管の先端部からクリップが突出され、腕部が開状態にされた状態を表す概念図である。 クリップの腕部が閉状態にされ、処置部が結紮された状態を表す概念図である。 乗越え状態におけるクリップの基端面の正面図である。 乗越え状態における第1処置具の平面を表す断面図である。 係止状態における第1処置具の平面を表す断面図である。 係止状態におけるクリップの基端面の正面図である。 クリップが処置具本体から突出された状態の第1処置具の平面を表す断面図である。 クリップが処置具本体から分離された状態の第1処置具の平面を表す断面図である。 クリップが処置具本体から分離され、処置部に留置された状態を表す概念図である。 内視鏡の挿入部の先端部を処置部にあるクリップに近づける様子を表す一実施形態の概念図である。 第2処置具の挿入部の先端部が内視鏡の処置具導出口から突出された状態を表す概念図である。 係止状態におけるクリップの腕部の第1被係止部および第2被係止部が第2処置具の爪部材によって押圧される方向を表す概念図である。 第1腕部および第2腕部が開状態にされた第1処置具の平面を表す断面図である。 本発明に係るクリップ処置具のクリップの他の実施形態の側面を示す断面図である。 図24に示すクリップの平面を示す断面図である。 本発明に係るクリップ処置具のクリップの他の実施形態を示す部分斜視図である。 本発明に係るクリップ処置具のクリップの他の実施形態の平面を示す断面図である。 本発明に係るクリップ処置具のクリップの他の実施形態の平面を示す断面図である。 図28に示すクリップの他の形態の平面を示す断面図である。 図29に示すクリップの側面を示す断面図である。 本発明に係るクリップ処置具のクリップの他の実施形態の側面を示す断面図である。 図31に示すクリップの平面を示す断面図である。 本発明のクリップ処置具の一実施形態の外観を表す部分透視斜視図である。 図33に示すクリップ処置具の内部の構成を表す部分断面斜視図である。 図34に示すクリップ処置具のクリップ本体の斜視図である。 図33に示すクリップ処置具の押え管の断面図である。 図34に示すクリップ処置具の付勢部材の斜視図である。 図34に示すクリップ処置具の連結部材および操作ワイヤの斜視図である。 図33に示すクリップ処置具のクリップのクリップ本体が開状態である実施形態の側面を示す断面図である。 図39に示すクリップ処置具の平面を示す断面図である。 図33に示すクリップ処置具のクリップのクリップ本体が閉状態である実施形態の側面を示す断面図である。 図41に示すクリップ処置具の平面を示す断面図である。 図41に示すクリップ処置具から分離された状態のクリップの側面を示す断面図である。 図43に示すクリップの平面を示す断面図である。 図43に示すクリップのクリップ本体の係止が外れた状態の側面を示す断面図である。 図45に示すクリップのクリップ本体の開状態の側面を示す断面図である。
以下に、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、本発明のクリップ処置具を詳細に説明する。
なお、全ての図面において、理解を容易にするために、本実施形態における各構成要素の厚さおよび長さ等の寸法は、必要に応じて実寸から適宜変更されている。
図1は、本発明に係るクリップ処置具による処置を実施するのに用いられる内視鏡システムの一実施形態の構成を表す外観図である。図1に示す内視鏡システム110は、光源装置112と、内視鏡114と、プロセッサ装置116と、モニタ(表示装置)118と、コンソール(入力装置)120とを備えている。
内視鏡114は、ユニバーサルコード122を介して光源装置112と光学的に接続されるとともに、プロセッサ装置116と電気的に接続されている。また、モニタ118およびコンソール120は、プロセッサ装置116に接続されている。
内視鏡114は、光源装置112から発せられる光を用いて患者(被検体)の被観察領域の内視鏡画像を撮像するものであり、患者の体内に挿入される挿入部124と、挿入部124の基端部に設けられ、挿入部の湾曲操作および観察のための操作等を行う操作部126とを備えている。また、挿入部124は、挿入部124の先端側に設けられた湾曲部128および先端部130を備えている。
操作部126には、撮像動作を操作するボタン132、湾曲部128の湾曲動作を操作するアングルノブ134等が設けられている。また、操作部126には、後述するクリップ処置具等の処置具が挿入される処置具挿入口136が設けられている。
湾曲部128は、操作部126に設けられたアングルノブ134の回動操作により湾曲動作する。この湾曲動作により、湾曲部128が任意の方向、任意の角度に湾曲され、先端部130が所望の方向に向けられる。
先端部130の内部には、照明および結像用のレンズユニット、ならびに、患者の被観察領域を撮像する撮像素子等が設けられている。また、先端部130の先端面には、図2に示すように、被観察領域に照明光を照射するための照明窓138aおよび138b、被観察領域を撮像するための観察窓140、送気・送水チャンネルの出口となる送気・送水口142、および、処置具の出口となる処置具導出口144等が配置されている。
プロセッサ装置116は、内視鏡114により撮像された内視鏡画像の画像信号を画像処理するとともに、内視鏡114の操作部126に設けられたボタン132およびコンソール120から入力される指示等に基づいて、光源装置112および撮像素子等の動作を制御する。
光源装置112から導光された光は、内視鏡114の挿入部124の先端部130から患者の被観察領域に向けて照射される。照明光が照射された被観察領域の様子がレンズユニットを介して撮像素子により光電変換されて撮像される。撮像された患者の被観察領域の内視鏡画像の画像信号は、プロセッサ装置116により画像処理され、画像処理後の内視鏡画像がモニタ118に表示される。
次に、本発明のクリップ処置具について説明する。
本実施形態のクリップ処置具は、第1処置具と、第2処置具とを備えている。まず、第1処置具について説明する。
図3は、本発明に係るクリップ処置具の第1処置具の一実施形態の側面を表す断面図、図4は、図3に示す第1処置具の平面を表す断面図である。
図3および図4に示す第1処置具1は、内視鏡114の処置具挿入口136から患者の体内に挿入され、処置具導出口144から突出されて処置部Tをクリップで結紮するものであり、クリップ10と、処置具本体40とを備えている。クリップ10は、処置具本体40の先端部に着脱可能に取り付けられている。なお、本発明のクリップ処置具において、処置部の側を先端側、操作者の側を基端側とする。
(クリップ10の構成)
まず、クリップ10の構成の説明を行う。
クリップ10は、図3および図4に示すように、クリップ本体11と、押え管31と、つる巻きバネ(本発明のバネ部材)36とを備えている。即ち、クリップ10は、クリップ本体11と、押え管31と、つる巻きバネ36とをユニット化したクリップユニットとして構成される。
クリップ10の構成部材は、コバルトクロム合金、チタンおよびステンレス鋼等の材料から形成され、クリップ10を患者の体内に留置した後も、その患者はMRI(核磁気共鳴画像法)を受診することが可能である。
(クリップ本体11の構成)
クリップ本体11は、本発明の腕部を構成するものであり、第1腕部12と、第2腕部13と、中央部14とを備えている。
第1腕部12および第2腕部13は、基端側から先端側に向けて延びるとともに互いに対向するように並べて配置されている。また、第1腕部12および第2腕部13は、自然状態において基端側から先端側に向かうに従って互いに離間するように形成されている。中央部14は、第1腕部12の基端部と第2腕部13の基端部との間に位置する。第1腕部12および第2腕部13は、中央部14を介して互いに接続され、開閉動作が可能である。第1腕部12の先端部には、第2腕部13側に向かって延びる爪12aが形成されている。第2腕部13の先端部には、第1腕部12側に向かって延びる爪13aが形成されている。
ここで、図3に示すように第1腕部12および第2腕部13が対向する対向方向X、押え管31の軸線C1に平行な軸線方向Y、そして対向方向Xおよび軸線方向Yにそれぞれ直交する直交方向Zを規定する。
図4に示すように、第1腕部12の基端部には、2つの第1被係止部16、17が設けられている。第1被係止部16、17は、押え管31の軸線(中心軸線)C1に平行な基準面S1上を、第1腕部12の側面から直交方向Zに突出して設けられている。第1被係止部16、17は、互いに逆となる向きに突出している。つまり、第1腕部12の基端部には、2つの第1被係止部16、17となる2つの突出部が設けられている。
図4は、図3に示す基準面S1に直交する方向から見た図である。図4に示す平面視において、第1被係止部16と第1被係止部17とは、押え管31の軸線C1に対して線対称となるように形成されている。第1被係止部16の基端面16aは、先端側に向かうに従って第1腕部12(中心軸線C1)から離間するように傾斜している。第1被係止部16の先端面16bは、軸線方向Yに直交している。第1被係止部17の基端面17aおよび先端面17bは、第1被係止部16の基端面16aおよび先端面16bと軸線C1に対して線対称となるようにそれぞれ形成されている。
図3および図4に示すように、第1腕部12における第1被係止部16、17よりも先端側には、2つの突部18、19が設けられている。突部18、19は、第1腕部12の側面から直交方向Zに突出している。突部18と突部19とは、平面視において軸線C1に対して線対称となるように形成されている。突部18、19が第1腕部12から突出する長さは、第1被係止部16、17が第1腕部12から直交方向Zに突出する長さよりも長い。
図3〜図5に示すように、第2腕部13には、第1腕部12の第1被係止部16、17および突部18、19と同様に形成された第2被係止部21、22(第2被係止部22は図5参照)および突部23、24が設けられている(突部24は図5参照)。つまり、第2腕部13の基端部には、2つの第2被係止部21、22となる2つの突出部が設けられ、第2被係止部21、22は、第2腕部13の側面から直交方向Zに突出している。第2被係止部21、22は、互いに逆となる向きに突出している。
突部23、24は、第2腕部13における第2被係止部21、22よりも先端側に、第2腕部13の側面から直交方向Zに突出するように設けられている。第2被係止部21、22および突部23、24と、第1被係止部16、17および突部18、19とは、対向方向Xにそれぞれ並べて配置されている。すなわち、図4に示す平面視において、第2被係止部21、22は、第1被係止部16、17に重なり、突部23、24は突部18、19に重なるように配置されている。
第1腕部12の第1被係止部16、17、および、第2腕部13の第2被係止部21、22は、本発明のクリップ係止部の突出部を構成する。
図3に示す側面視において、第1腕部12と第2腕部13とは、軸線C1に対して線対称となる位置に形成されている。
また、クリップ本体11は、第1腕部12と中央部14との接続部、および第2腕部13と中央部14との接続部で折り曲げられて、中央部14が側面視でC字状となるように一体に形成されている。
(押え管31の構成)
押え管31は、円筒状に形成され、クリップ本体11の基端部を収容する。
図4および図5に示すように、押え管31の基端部の内周面には、全周にわたり係止部32が突出している。押え管31および係止部32は一体に形成されている。
図5に示す軸線方向Yから見たときに、係止部32における軸線C1側の縁部32aは、押え管31と同軸の円形状に孔部として形成されている。つまり、押え管31の基端部に形成された縁部32aは、本発明のクリップ係止部の開口部を構成する。以下では、係止部32の縁部32aを開口部32aとも言う。したがって、係止部32は、中心に円形状の孔部となる開口部32aを持つ円板部材ということができる。
図4に示すように、係止部32の基端面32b(基端側端面)および先端面32c(先端側端面)は、軸線方向Yに直交している。図5に示すように、第1腕部12の第1被係止部16の端から第1被係止部17の端までの直交方向Zの長さ、および第2腕部13の第2被係止部21の端から第2被係止部22の端までの直交方向Zの長さL1は、係止部32の内径よりも小さい。これに対し、第1腕部12の突部18の端から突部19の端までの直交方向Zの長さ、および第2腕部13の突部23の端から突部24の端までの直交方向Zの長さは、係止部32の内径よりも大きい。したがって、係止部32の開口部32a内には、第1腕部12における突部18、19よりも基端側の部分、第2腕部13における突部23、24よりも基端側の部分、および中央部14が挿通可能である。
図5に示すように、第1腕部12の第1被係止部16から17までの直交方向Zの長さL1は、上述したように、係止部32の開口部32aの内径よりも小さい。また、後述する初期状態において、軸線方向Yから見て第1被係止部16、17それぞれの一部が係止部32と重なるように設定されている。すなわち、図5に示す状態において、開口部32aは位置P1、P2において第1被係止部16、17と相対し、直交方向Zにおける開口部32aの位置P1、P2の高さ(図5における位置P1と位置P2を結ぶ線分の長さ)よりも、第1被係止部16、17の長さL1が長くなるように設定されている。第2腕部13の第2被係止部21、22の場合も同様に、位置P1と位置P2を結ぶ線分の長さよりも、第2被係止部21、22の長さL1が長くなるように設定されている。換言すれば、第1腕部12の第1被係止部16、17、および第2腕部13の第2被係止部21、22に外接する外接円の直径として定義される突出部の外径は、開口部32aの内径より大きい。
なお、本発明においては、クリップ本体は、2以上の腕部を有していても良いので、突出部の先端部は両側で4つ以上となるので、突出部の外径は、2以上の腕部の突出部の先端部に外接する外接円の直径であると定義される。また、本発明においては、押え管の係止部の開口部は、どのような形状の開口であっても良いので、開口部の内径は、開口部の開口に内接する内接円の直径であると定義される。
本発明のクリップ10のクリップ本体11においては、まず、クリップ本体11の腕部12、13が開状態にされ、次に、クリップ本体11の開状態にされた腕部12、13の先端部が処置部Tに押し当てられた状態でクリップ本体11の腕部12、13が閉状態にされ、続いて、処置部Tがクリップ本体11の閉状態にされた腕部12、13の先端部の爪12a、13aによって結紮される。この後、本発明のクリップ係止部を構成する第1腕部12の第1被係止部16、17、および第2腕部13の第2被係止部21、22と、押え管31の係止部32の開口部32aとは、クリップの腕部12、13を閉状態に係止する。
クリップ本体11が押え管31の基端側に相対的に移動されて、第1腕部12の第1被係止部16、17および第2腕部13の第2被係止部21、22、つまり、本発明のクリップ係止部を構成する突出部が、その外径が係止部32の開口部32aの内径よりも小さくなり押え管31の開口部32aを越えた場合に、突出部の外径が開口部32aの内径よりも大きくなり突出部と開口部32aとが係合されることによってクリップ10の腕部12、13が閉状態に係止される。
即ち、図5に示すように、押え管31の係止部32の先端面32cにおいて係止部32の開口部32aにP1およびP2等に当接している状態から、第1腕部12と第2腕部13とが互いに中心軸線C1に近づくと、第1被係止部16、17、および第2被係止部21、22のそれぞれの長さL1に等しい突出部の外径が、押え管31の係止部32の開口部32aの内径より小さくなる。
その結果、第1被係止部16、17、および第2被係止部21、22が開口部32aを越えると、第1腕部12と第2腕部13とが互いに中心軸線C1から離れ、突出部の外径が開口部32aの内径より大きくなり、上記長さL1がP1とP2との間の長さよりも大きくなる。その結果、第1被係止部16、17、および第2被係止部21、22と開口部32aとが係合されることによってクリップ本体11の腕部12、13が閉状態に係止される。
(つる巻きバネ36の構成)
つる巻きバネ36は、押え管31内に収容されたクリップ本体11を押え管31の先端側に付勢する。図3および図4に示すように、つる巻きバネ36の先端部には、座巻き部36bが設けられている。
つる巻きバネ36は、押え管31内に収容され、先端部(座巻き部36b)が突部18、19、および突部23、24に係止されるとともに、基端部が係止部32の先端面32cに係止されている。
つる巻きバネ36内には、第1腕部12における突部18、19よりも基端側の部分、第2腕部13における突部23、24よりも基端側の部分、および中央部14が挿通可能である。突部18、19、23、24が基端側に移動したときには、突部18、19、23、24は、つる巻きバネ36の座巻き部36bに係止される。
つる巻きバネ36は、クリップ本体11が押え管31の基端側に相対的に移動されるに従って圧縮される。クリップ10の腕部12、13は、クリップ本体11がつる巻きバネ36によって押え管31の先端側に付勢された状態で閉状態に係止される。
一方、つる巻きバネ36は、クリップ10の腕部12、13の係止が解除された場合に伸張してクリップ本体11を押え管31の先端側に相対的に移動させる。クリップ10の腕部12、13は、押え管31の先端部から突出されるに従って開状態にされる。
図3および図4に示すクリップ10の初期状態では、第1腕部12の基端部、第2腕部13の基端部、および中央部14は、押え管31内における係止部32よりも先端側に収容されている。押え管31の係止部32に第1被係止部16、17および第2被係止部21、22は接触していない。つる巻きバネ36の軸線方向Yに隣り合う素線36aは互いに離間していて、つる巻きバネ36は自然状態よりもわずかに軸線方向Yに圧縮されている。クリップ本体11の第1腕部12の先端部と第2腕部13の先端部とは、比較的離間した開状態にある。
(クリップ本体11と押え管31との関係)
上述のように構成されたクリップ10は、初期状態では第1腕部12と第2腕部13とが対向方向Xに離間している。このため、図5に示すように第1被係止部16を基端側に投影すると、第1被係止部16は係止部32の縁部32aにおける位置P1の部分に重なる。
初期状態の押え管31に対する第1腕部12の対向方向Xおよび直交方向Zの位置を維持した状態で、押え管31に対して第1腕部12を基端側に移動させると、縁部32aの位置P1の部分に第1被係止部16の基端面16aが点接触する。同様に、押え管31に対して第1腕部12を基端側に移動させると、縁部32aの位置P2の部分に第1被係止部17の基端面17aが点接触する。位置P1、P2に対応する縁部32aの直交方向Zの位置を、図4に位置Q1、Q2として示す。
押え管31に対して第1腕部12を基端側に移動させると、第1腕部12と一体に形成されている第2腕部13も押え管31に対して基端側に移動する。この場合には、第1腕部12の第1被係止部16、17と同様に、押え管31の係止部32の縁部32aに第2被係止部21、22の傾斜しているそれぞれの基端面(不図示)が接触する。
(処置具本体40の構成)
続いて、処置具本体40の構成の説明を行う。
処置具本体40は、図3および図4に示すように、外套管50と、外套管50内に進退可能に挿通された挿入部60と、挿入部60の基端部に取付けられた操作部100(本発明の第1の操作部)とを備えている。
(挿入部60の構成)
挿入部60は、シース部61と、操作ワイヤ62と、連結部材63とを備えている。
操作ワイヤ62は、シース部61内に進退可能に挿通されている。連結部材63は、押え管31内に配置されている。連結部材63は、操作ワイヤ62の先端部に接続され、操作ワイヤ62に対して対向方向Xに平行な軸を中心として回動可能に設けられている。
シース部61は、コイルシース66と、コイルシース66の先端部に固定された先端部材(ストッパ部)67とを備えている。
先端部材67は円筒状に形成され、内径はコイルシース66の内径よりも小さい。先端部材67の外径は、コイルシース66や押さえ管31よりも大きい。先端部材67の基端部の外周面には、外径が縮径されることによって凹部67aが形成されている。この凹部67aにコイルシース66の先端を係合させた状態において、先端部材67とコイルシース66とが固定されている。
このように、シース部61の先端部の内周面には、コイルシース66に対してコイルシース66よりも先端側の先端部材67の内径が縮径されることにより、コイルシース66と先端部材67との接続部分に段部68が形成されている。先端部材67の内径は、後述するようにクリップ10が係止状態になったときに、先端部材67が第1被係止部16、17、第2被係止部21、22とかみ合うことが無い程度に大きく形成されている。
先端部材67の先端部の内周面には、凹部が全周にわたり形成されている。この凹部よりも先端側が支持部材69である。この例では、支持部材69は円筒状に形成されている。支持部材69の内径は、押え管31の外径よりもわずかに大きく、押え管31の基端を受容可能である。支持部材69の内周面の凹部において、前方を向く面が、先端支持面(先端面)67bとなる。先端支持面67bは、押え管31の基端面に当接可能である。支持部材69は、先端支持面67bに当接した押え管31の外周面を支持することができる。この例では、クリップ10、さらに言えば押え管31がシース部61の先端部に着脱可能に配置されている。
操作ワイヤ62の先端部には、拡径部72を介してループ部73が設けられている。
拡径部72は、円筒状に形成されている。拡径部72の外径は、コイルシース66の内径よりも小さく、先端部材67の内径よりも大きい。段部68に拡径部72の先端面が当接することにより、シース部61に対するループ部73の突出量が図17に示す長さL2に規制される。この長さL2は、先端部材67により許容されるループ部73の最大突出量である。
ループ部73は、ワイヤ73aを折り曲げることにより形成されている。折り曲げ部が先端側になるように折り曲げられたワイヤ73aの両端部は、拡径部72に固定されている。
連結部材63は、連結部本体76の先端部にフック部77を有するとともに、連結部本体76の基端部に貫通孔76aが形成されて構成されている。連結部本体76におけるフック部77に対向する面には、傾斜面76bが形成されている。連結部材63は、貫通孔76aにループ部73のワイヤ73aの折り曲げ部を挿通させることにより、ループ部73に対して対向方向Xに平行な軸を中心に回動可能(図4の矢印D方向に回動可能)に接続されている。
連結部材63の幅(フック部77が先端側になるように配置したときの連結部本体76の中心軸線C1に直交する方向の外径)は、つる巻きバネ36の内径、コイルシース66の内径、および先端部材67の内径よりもわずかに小さい。すなわち、連結部材63は、押え管31内およびシース部61内では、フック部77が先端側になるように配置された状態からループ部73に対して回動できない。言い換えれば、押え管31およびシース部61により、クリップ本体11とフック部77との径方向の相対移動が規制される。また、連結部材63の幅は、係止部32の開口部32aの内径よりもわずかに小さい。従って、連結部材63が基端側へ移動された場合、連結部材63は、開口部32aを通過して押え管31の内部から基端側の外部、つまり、コイルシース66および先端部材67の内部へ移動される。
連結部材63のフック部77と傾斜面76bとの間に中央部14を配置することにより、フック部77は中央部14に係合することができる。ループ部73に対してフック部77が方向D(図4参照)に回動したときに、フック部77と中央部14との係合が解除される。このように、連結部材63はクリップ本体11に対し着脱可能に連結されている。
(操作部100の構成)
操作部100は、図3に示すように、操作部本体101と、スライダ102とを備えている。
操作部本体101は、コイルシース66の基端部、言い換えると、シース部61の基端部に取付けられている。スライダ102は、操作部本体101に外嵌されて操作部本体101に対して軸線方向Yにスライド可能に設けられている。操作ワイヤ62の基端部はスライダ102に接続されている。
(処置具本体40の動作)
スライダ102は操作ワイヤ62に接続されているため、スライダ102を操作部本体101に対して基端側に引くと、操作ワイヤ62を基端側に引くことができ、クリップ本体11を押え管31に対して引き戻すことができる。つまり、操作部100による操作により、押え管31の先端部から突出された腕部12、13が押え管31内に収容されるに従って腕部12、13を閉状態にすることができる。
一方、スライダ102を操作部本体101に対して先端側に移動させるように操作することにより、操作ワイヤ62が先端側に移動される。つまり、操作部100による操作により、クリップ本体11が押え管31に対して先端側に移動され、腕部12、13が押え管31の先端部から突出されるに従って腕部12、13を開状態にすることができる。
つまり、スライダ102を操作部本体101に対して軸線方向Yにスライドさせることで、操作ワイヤ62を軸線方向Yに進退操作することができ、腕部12、13を開閉動作させることができる。
次に、第2処置具について説明する。
第2処置具は、本発明のクリップ取外し部を構成し、第1処置具の操作部100による操作により、腕部12、13が閉状態に係止されたクリップ10がシース部61から分離されて処置部Tに留置された後(図19参照)、第2処置具の操作部による操作により、処置部Tに留置され、閉状態に係止されたクリップ10の腕部12、13の係止を解除する。また、係止が解除されることによって腕部12、13が開状態にされ、処置部Tから取り外されたクリップ10を保持して取り出す(図21〜図23参照)。
第2処置具は、クリップ10の突出部、つまり、第1腕部12の第1被係止部16、17および第2腕部13の第2被係止部21、22の外径を押え管31の開口部32aの内径以下に縮め、突出部と開口部32aとの係合を解除することにより腕部12、13の係止を解除する(図22〜図23参照)。腕部12、13の係止が解除された場合、つる巻きバネ36が伸張してクリップ本体11を押え管31の先端側に相対的に移動させ、腕部12、13が押え管31の先端部から突出されるに従って開状態にされる(図23参照)。
図6は、本発明に係る第2処置具の第1実施形態の構成を表す側面図である。図6に示す第2処置具2は、図1に示す内視鏡114の処置具挿入口136から患者の体内に挿入され、図2に示す処置具導出口144から突出されて、患者の体内に留置されたクリップを保持して取り外す把持鉗子であり、先端把持部80と、挿入部81と、操作部82(本発明の第2の操作部)とを備えている。先端把持部80は、挿入部81の先端部に取り付けられ、操作部82は、挿入部81の基端部に取り付けられている。
(先端把持部80の構成)
先端把持部80は、一対の爪部材83a、83bを備えている。爪部材83a、83bは、把持部を構成し、操作部82による操作により開閉する。爪部材83a、83bは、基端側から先端側に向けて延びるとともに、その把持面が閉状態において互いに対向するように配置されている。
(挿入部81の構成)
挿入部81は、シース84と、操作ワイヤ85とを備えている。
操作ワイヤ85は、シース84内に進退可能に挿通されている。先端把持部80は、シース84の先端部に取り付けられ、操作ワイヤ85の先端部に接続されている。
(操作部82の構成)
操作部82は、操作部本体86と、スライダ87とを備えている。
操作部本体86は、シース84の基端部に取付けられている。スライダ87は、操作部本体86に外嵌されて操作部本体86に対して挿入部81の延在方向にスライド可能に設けられている。操作ワイヤ85の基端部はスライダ87に接続されている。
(把持鉗子の作用)
爪部材83a、83bの開閉操作は操作部82により行われる。操作部本体86に対してスライダ87を基端側に移動させることにより、操作ワイヤ85が基端側に移動され、これにより、一対の爪部材83a、83bが閉状態(把持状態)になる。一方、操作部本体86に対してスライダ87を先端側に移動させることにより、操作ワイヤ85が先端側に移動され、これにより、一対の爪部材83a、83bが開状態(非把持状態)になる。
第2処置具2は、クリップ10の突出部である第1腕部12の第1被係止部16、17および第2腕部13の第2被係止部21、22を一対の爪部材82a、83bで挟んで押圧することにより突出部の外径を押え管31の開口部32aの内径以下に縮める。
図7は、本発明に係る第2処置具の第2実施形態の構成を表す側面図である。図7に示す第2処置具3は、図1に示す内視鏡114の処置具挿入口136から患者の体内に挿入され、図2に示す処置具導出口144から突出されて、患者の体内に留置されたクリップを保持して取り外すスネア状部材であり、ループ部90と、挿入部91と、操作部(本発明の第2の操作部)92とを備えている。ループ部90は、後述する挿入部91の内部に挿通される操作ワイヤ95の先端部に取り付けられ、操作部92は、挿入部91の基端部に取り付けられている。
(ループ部90の構成)
ループ部90は、ワイヤを折り曲げることにより形成されている。ワイヤの折り曲げ部が先端側に向けられている。ループ部90は、操作部92による操作により、そのループの径が拡縮する。
(挿入部91の構成)
挿入部91は、シース94と、操作ワイヤ95とを備えている。
操作ワイヤ95は、シース内に進退可能に挿通されている。ループ部90のワイヤの両端部は、シース94の先端部に取り付けられ、操作ワイヤ95の先端部に接続されている。
(操作部92の構成)
操作部92の構成は、図6に示す操作部82と同様であり、操作部本体96と、スライダ97とを備えている。
(スネア状部材の作用)
ループ部90のループの径の拡縮操作は操作部92により行われる。操作部本体96に対してスライダ97を基端側に移動させることにより、操作ワイヤ95が基端側に移動され、これにより、ループ部90がシース94内に収容されてループ部90のループの径が縮められる。一方、操作部本体96に対してスライダ97を先端側に移動させることにより、操作ワイヤ95が先端側に移動され、これにより、ループ部90がシース94の先端部から突出されてループ部90のループの径が拡げられる。
第2処置具3は、クリップ10の突出部である第1腕部12の第1被係止部16、17および第2腕部13の第2被係止部21、22をループ部90のループで囲んで締め付けることにより突出部の外径を押え管31の開口部32aの内径以下に縮める。
次に、患者の体内の処置部Tをクリップによって結紮して止血する場合の動作を説明する。
(内視鏡114の動作)
まず、図1に示す内視鏡114の挿入部124を患者の体内に挿入し、患者の体内の様子を観察しながら処置部Tの近傍まで進め、かつ、アングルノブ134を操作して湾曲部128を湾曲させることにより、挿入部124の先端部130を処置部Tに近づける。例えば、図8Aおよび図8Bに示すように、食道を通過して胃の側壁にある処置部Tの近傍まで挿入部124の先端部130を進める。図8Bは、図8Aにおいて破線で囲まれた部分の拡大図である。
(処置具本体40の動作)
次に、第1処置具1の動作について説明する。
(初期状態)
第1処置具1は、初期状態において、図9に示すように、処置具本体40に取付けられた状態のクリップ10を覆うように挿入部60に対して外套管50が押込まれている。先端支持面67bに押え管31の基端面が当接している。段部68に拡径部72の先端面が当接していて、先端部材67に対してループ部73は最大突出量まで突出している。
連結部材63は押え管31内に配置されているため、ループ部73に対して連結部材63が回動できず、フック部77と中央部14との係合は保持されている。
第1処置具1の使用時は、患者の体内に挿入された内視鏡114の処置具挿入口136から第1処置具1の外套管50を挿入し、図10に示すように、内視鏡114の処置具導出口144から外套管50の先端部を突出させる。続いて、図11に示すように、挿入部60に対して外套管50を引戻すことにより、外套管50の先端部からクリップ10を突出させる。このように、操作部100による操作により、クリップ10の腕部12、13は、シースの先端部から突出されるに従って開状態になる。
図3に示す初期状態から、操作部本体101に対してスライダ102を基端側に移動させる(引戻す)。スライダ102を引戻す動作に従って、クリップ10は、初期状態から、後述するように、接触状態、乗越え状態、係止状態へと状態が変化する。
続いて、内視鏡114によって患者の体内を観察しながら、内視鏡114の挿入部124に設けられた湾曲部を湾曲操作することなどにより、体内の処置部Tにクリップ10を対向させる。なお、操作ワイヤ62をシース部61に対して回転させることにより、クリップ10の向きを調節することができる。内視鏡114に対して第1処置具1を押込むことにより、処置部Tに腕部12、13の先端部を押し当てる。
クリップ10の開状態にされた腕部12、13の先端部が処置部Tに押し当てられた状態で操作部100を把持してスライダ102を引戻すと、第1腕部12および第2腕部13が押え管31の先端部の内周面に付勢される。この結果、第1腕部12が第2腕部13側に、第2腕部13が第1腕部12側にそれぞれ弾性的に変形し、図12に示すように、第1腕部12の先端部と第2腕部13の先端部とが接近する。つまり、操作部100による操作により、クリップ10の腕部12、13は、押え管31内に収容されるに従って閉状態にされ、閉状態にされた腕部12、13の先端部の爪12a、13aによって処置部Tが結紮される。また、つる巻きバネ36は、軸線方向Yに圧縮されていく。
(初期状態から接触状態)
スライダ102をさらに引戻すと、押え管31の係止部32に第1被係止部16、17および第2被係止部21、22が接触した接触状態になる。このとき、図5に示すように、押え管31の縁部32aにおける位置P1に第1被係止部16が接触し、位置P2に第1被係止部17が接触する。
クリップ10の腕部12、13は、開状態から閉状態に変わる。連結部材63は押え管31内またはシース部61内に配置されているため、ループ部73に対して連結部材63が回動できず、フック部77と中央部14との係合は保持される。
(接触状態から乗越え状態)
第1被係止部16、17の基端面16a、17aは前述のように傾斜しており、縁部32aは円形形状である。このため、スライダ102をさらに引戻すと、図13に示す軸線方向Yに見たときに、第1被係止部16は係止部32の縁部32aに接触する位置P1において縁部32aの接線θに直交する法線Nに平行に、縁部32aから垂直抗力を受ける。この垂直抗力により、第1腕部12の第1被係止部16は、第2腕部13に近づくように対向方向Xに移動する。
さらに引戻す操作を続けると、図13および図14に示すように、第1被係止部16、17は係止部32と点接触しながら、第1被係止部16が接触する係止部32の縁部32aが位置P1から位置P3に移動する。これと同時に、第1被係止部17が接触する係止部32の縁部32aが位置P2から位置P4に移動する。なお、図13および図14においては、第1被係止部16の基端面16aの先端部と、第1被係止部17の基端面17aの先端部とが係止部32の縁部32aに接触した乗越え状態を示している。
同様に、第2腕部13は係止部32の縁部32aから垂直抗力を受け、第1腕部12に近づくように対向方向Xに移動する。このとき、中央部14は、自身の両端部が軸線C1側に移動するように弾性的に変形する。
クリップ10の腕部12、13は閉状態を維持している。連結部材63はシース部61内に配置されているため、フック部77と中央部14との係合は保持される。
図13に示すように、乗越え状態において、縁部32aの位置P3と位置P4との距離は、前述の第1被係止部16、17の長さL1に等しくなる。
(掴み直し)
なお、クリップ10は弾性変形する。このため、クリップ10が係止状態ではないときにスライダ102を押込むと、圧縮されていたつる巻きバネ36が伸びる。先端支持面67bに押え管31が当接した状態で押え管31に対してクリップ本体11が先端側に移動し、クリップ10が図11に示す初期状態に戻る。湾曲部128を湾曲操作するなどして内視鏡114を操作することにより、改めて他の処置部Tにクリップ10を対向させる。これ以降は前述の手順を行うことで、処置部Tをクリップ10で掴み直すことができる。
(乗越え状態から係止状態)
スライダ102を乗越え状態からさらに引戻すと、押え管31に対する第1腕部12および第2腕部13の対向方向Xおよび直交方向Zの位置を維持した状態で、係止部32内を第1被係止部16、17が設けられた第1腕部12、および第2被係止部21、22が設けられた第2腕部13が挿通する。そして、第1被係止部16、17および第2被係止部21、22が係止部32を超えて基端側に移動する。
このとき、腕部12、13および中央部14は係止部32からの付勢を受けない。このため、中央部14の弾性力により、図15および図16に示すように、第1腕部12の基端側および第2腕部13の基端側が互いに離間するように対向方向Xに移動する。ここで、クリップ本体11を押え管31の基端側に移動させようとする力を解除すると、第1被係止部16、17の先端面16b、17bが、係止部32の基端面32bに対して先端側に係止される係止状態になる。
乗越え状態から係止状態までは、腕部12、13および中央部14の弾性的な変形の一部が解除される。係止状態では、クリップ10の腕部12、13は閉状態が保たれる。連結部材63はシース部61内に配置されているため、フック部77と中央部14との係合は保持される。
クリップ10が係止状態になると、図15に示すように、軸線方向Yに圧縮されたつる巻きバネ36は、軸線方向Yに隣り合う素線36a同士がほぼ密着した密巻き状態になる。クリップ10が係止状態になると、第1被係止部16、17の先端面16b、17bが係止部32の基端面32bに係止されるため、押え管31に対するクリップ本体11の先端側への移動が規制される。すなわち、クリップ10は処置部Tを結紮した状態が維持され、腕部12、13が開状態になる初期状態に戻れなくなる。つまり、クリップ10の腕部12、13は閉状態に係止される。押え管31よりも基端側に中央部14が突出する。
つる巻きバネ36が密巻き状態であるため、スライダ102をさらに引戻しても、押え管31に対してクリップ本体11が基端側に移動できない。クリップ10は、係止状態が保たれて変化しない。クリップ10の腕部12、13は閉状態が保たれる。連結部材63はシース部61内に配置されているため、フック部77と中央部14との係合は保持される。
(クリップ10の分離)
この後で、処置具本体40からクリップ10を分離する。
クリップ10を処置具本体40から分離する手順は以下の通りである。スライダ102を押込むと、操作ワイヤ62がコイルシース66に対して先端側に移動する。図17に示すように、段部68に拡径部72の先端面が当接し、先端部材67に対してループ部73が最大突出量である長さL2まで突出する。
先端部材67よりも先端側に連結部材63が突出すると、クリップ本体11と押え管31は一体的に先端側に移動する。連結部材63は押え管31外に位置するため、ループ部73に対して連結部材63が回動できるようになる。スライダ102を押込み、操作ワイヤ62を先端側に移動させると、処置部Tを結紮しているクリップ10の中央部14の基端面に連結部材63の傾斜面76bが接触する。図18に示すように、傾斜面76bに案内されて連結部本体76とともにフック部77が方向Dに回動し、フック部77と中央部14との係合が解除される。これにより、図19に示すように、腕部12、13が閉状態に係止されたクリップ10がシース部61から分離されて処置部Tに留置される。
すなわち、スライダ102を押込んで図17に示すように先端部材67よりも先端側に連結部材63を突出させた状態では、クリップ10の腕部12、13は閉状態が保たれる。フック部77と中央部14との係合は解除可能となる。
(第1処置具1の取出し)
図19に示すように、スライダ102を引戻してシース部61内に連結部材63を収容し、内視鏡114の処置具挿入口136から第1処置具1を引抜いて取り出す。なお、複数の処置部を結紮する場合には前述の動作を繰り返し行う。
最後に、患者の体内から内視鏡114の挿入部124を取り出す。
次に、結紮箇所の止血が十分終了した後、患者の体内に留置されたクリップ10を取り出す場合の動作を説明する。
(内視鏡114の動作)
内視鏡114の動作は、処置部Tを結紮する場合と同様である。例えば、図20に示すように、食道を通過して胃の側壁の処置部Tにあるクリップ10の近傍まで挿入部124の先端部130を進める。
(第2処置具2の動作)
次に、図6に示す第2処置具(把持鉗子)2の動作について説明する。
第2処置具の使用時は、患者の体内に挿入された内視鏡114の処置具挿入口136から第2処置具の挿入部81を挿入し、図21に示すように、内視鏡114の処置具導出口144から挿入部81の先端部を突出させる。続いて、操作部本体86に対してスライダ87を先端側に移動させる。これにより、操作ワイヤ85が先端側に移動され、一対の爪部材83a、83bが開状態になる。
続いて、内視鏡114によって患者の体内を観察しながら、内視鏡114の挿入部124に設けられた湾曲部128を湾曲操作することなどにより、クリップ10に対して爪部材83a、83bを対向させる。なお、操作ワイヤ85をシース84に対して回転させることにより、爪部材83a、83bの向きを調節することができる。内視鏡114に対して第2処置具2を押込むことにより、クリップ10の第1被係止部16、17および第2被係止部21、22の対向方向Xに対して一対の爪部材83a、83bの把持面を接触させる。
続いて、操作部本体86に対してスライダ87を基端側に移動させと、操作ワイヤ85が基端側に移動され、一対の爪部材83a、83bが閉状態になる。これにより、第1被係止部16、17および第2被係止部21、22は、対向方向Xに対して一対の爪部材83a、83bの把持面によって把持される。なお、操作部本体86に対するスライダ87の移動量を大きくすることにより、一対の爪部材83a、83bによる把持力を大きくすることができる。
図16に示すように、クリップ10の係止状態において、中央部14の弾性力により、第1腕部12の基端側および第2腕部13の基端側は互いに離間する対向方向Xに付勢されている。スライダ87を基端側に移動し続けると、第1被係止部16、17および第2被係止部21,22は、図22に矢印によって示すように、一対の爪部材83a、83bによる把持力に応じて対向方向Xの両側から押圧され、対向方向Xに対して互いに近づく方向に移動する。
図15に示すように、係止状態において、クリップ本体11は、圧縮されたつる巻バネ36によって先端側に付勢されている。図13に示すように、係止部32の縁部32aの位置P3と位置P4との距離が第1被係止部16、17の長さL1に等しくなる位置まで、第1被係止部16、17および第2被係止部21,22が移動すると、第1被係止部16、17および第2被係止部21、22が係止部32を超えて先端側に移動する。
このとき、クリップ本体11は、つる巻バネ36の付勢力により押え管31に対して相対的に先端側に移動し、図23に示すように、第1腕部12および第2腕部13は開状態になる。これにより、クリップ10は、処置部Tから外れる。つまり、処置部Tに留置され、閉状態に係止されたクリップの腕部12、13の係止が解除され、係止が解除されることによってクリップ10の腕部12、13が開状態にされ、処置部Tから取り外される。
その後、一対の爪部材83a、83bによってクリップ10を保持し、第2処置具2が内視鏡114の内部に挿入されたままの状態で患者の体内から内視鏡114を引抜いて取出す。なお、複数の処置部に結紮されたクリップ10を取り出す場合には前述の動作を繰り返し行う。
(第2処置具3の動作)
次に、図7に示す第2処置具(スネア状部材)3の動作について説明する。
第2処置具の使用時は、患者の体内に挿入された内視鏡114の処置具挿入口136から第2処置具の挿入部91を挿入し、内視鏡114の処置具導出口144から挿入部91の先端部を突出させる。続いて、操作部本体96に対してスライダ97を先端側に移動させる。これにより、操作ワイヤ95が先端側に移動され、ループ部90がシース94の先端部から突出されてループ部90のループの径が拡がって大きくなる。
続いて、内視鏡114によって患者の体内を観察しながら、内視鏡114の挿入部124に設けられた湾曲部128を湾曲操作することなどにより、クリップ10に対してループ部90を対向させる。なお、操作ワイヤ95をシース94に対して回転させることにより、ループ部90の向きを調節することができる。内視鏡114に対して第2処置具3を押込むことにより、ループ部90のループ内にクリップ10の第1被係止部16、17および第2被係止部21,22を収容する。
続いて、操作部本体96に対してスライダ97を基端側に移動させと、操作ワイヤ95が基端側に移動され、ループ部90のループの径が縮んで小さくなる。これにより、第1被係止部16、17および第2被係止部21、22は、対向方向Xに対してループ部90のループによって取り囲まれる。なお、操作部本体96に対するスライダ97の移動量を大きくすることにより、ループ部90のループの径を縮めてさらに小さくすることができる。
スライダ97を基端側に移動し続けると、第1被係止部16、17および第2被係止部21,22は、ループ部90のループによって締め付けられ、その締付け力に応じて対向方向Xの両側から押圧され、対向方向Xに対して互いに近づく方向に移動する。
これ以後の第2処置具(スネア状部材)3の動作は、第2処置具(把持鉗子)2の場合と同様である。
クリップ処置具においては、クリップ10が処置部Tに結紮されるまでの間は、処置部Tをクリップ10で掴み直すことができるとともに、一旦、クリップ10が処置部Tに結紮された後は、クリップ10の腕部12、13が閉状態に係止され、クリップ10が処置部Tに結紮された状態を確実に保持することができる。また、クリップ10が生体内の処置部Tに留置された後は、留置されたクリップ10の腕部12、13の係止を任意のタイミングで解除してクリップ10を取り外すことができる。
なお、上記実施形態では、処置部Tの結紮後、一旦、患者の体内から内視鏡114の挿入部124を取り出しているがこれに限らない。
例えば、操作ミス等により、クリップ10による結紮位置が結紮すべき位置からずれた場合、ずれた位置に結紮されたクリップ10は不要なだけでなく、結紮すべき位置の直ぐ隣に残されていると、結紮すべき位置に次のクリップを結紮する場合にも邪魔となる。
この場合、内視鏡114の処置具挿入口136から第1処置具1を引抜いて取り出し、内視鏡114の挿入部124を引き抜かずに第2処置具2または3を挿入して、ずれた位置に結紮されたクリップ10の腕部12、13の係止を解除してクリップ10を取り出してもよい。
上記実施形態のように、第1処置具1と第2処置具2、3とを別体で構成してもよいし、あるいは、第1処置具1と第2処置具2、3とを一体型に構成してもよい。
この場合、第1処置具1の操作部100および第2処置具2、3の操作部82、92を共通化して1つの操作部を使用することができる。また、上記のように、ずれた位置に結紮されたクリップ10を取り出す際に、第1処置具1と第2処置具2、3とが別体の場合には第1処置具と第2処置具2、3とを入れ替える必要があるが、一体型の場合には入れ替える必要がないというメリットがある。
本発明のクリップ処置具のクリップは、上述したものに限定されず、図24〜図28に示すように、本発明のクリップ取外し部がクリップ本体の押え管への係止を解除し、バネ部材が伸張してクリップ本体を押え管の先端側に相対的に移動させた場合に、押え管から先端側へのクリップ本体の飛び出しを防止する構造の移動規制部を有するものであっても良い。
図24および図25に示すクリップ10aは、クリップ本体11と、押え管31と、つる巻きバネ36と、本発明の移動規制部であるピン状部材34とを備えている。
クリップ10aは、図3および図4に示すクリップ10と、ピン状部材34を除いて同様の構成を有するものであるので、同じ構成要素には同じ番号を付し、その詳細な説明を省略する。
ピン状部材34は、図3および図4に示すクリップ10において、押え管31の中にクリップ本体11の係止部32による係止を、本発明のクリップ取外し部を構成する第2の処置具2または3によって解除した際の本発明のバネ部材であるつる巻きバネ36によるクリップ本体11の前方への飛び出しを防止するものである。
ピン状部材34は、クリップ本体11の腕部12と13との間に挿通され、2つの腕部12および13の開閉方向に対して直交する方向(垂直)に延びる部材である。ピン状部材34は、その両端部が押え管31の内周部に固定されている。ピン状部材34は、図24および図25に示す初期状態であり、クリップ本体11の腕部12と13とが開状態にある時、押え管31内において、クリップ本体11の第1腕部12の突部18、19および第2腕部13の突部の23、24の位置よりも、少し先端側となる位置に設けられている。
本実施形態のクリップ10aにおいては、押え管31内にピン状部材34を有することにより、押え管31の係止部32によるクリップ本体11の係止が解除されて、クリップ本体11が押え管31の先端側に移動する。その結果、つる巻きバネ36の座巻基部36bとクリップ本体11の第1腕部12の突部18、19、および第2腕部13の突部の23、24との係止が解除されて、押え管31からクリップ本体11が先端側に飛び出そうとするとき、ピン状部材34と、第1腕部12および第2腕部13の接続部である中央部14とが当接する。こうして、クリップ本体11は、押え管31の先端部から飛び出すことが規制される。
また、図26に示すクリップ10bのように、図24および図25に示すクリップ10aのピン状部材34の代わりに、本発明の移動規制部として片持ち梁部材35を有するものであっても良い。
クリップ10bは、クリップ本体11と、押え管31と、つる巻きバネ36と、本発明の移動規制部である片持ち梁部材35とを備えている。
クリップ10bは、図24および図25に示すクリップ10aと、ピン状部材34の代わりに片持ち梁部材35を備えている点を除いて同様の構成を有するものであるので、同じ構成要素には同じ番号を付し、その詳細な説明を省略する。
片持ち梁部材35は、一方の端部が押え管31の先端部に固定されている。片持ち梁部材35は、図24および図25に示すピン状部材34と同様に、クリップ本体11の腕部12と13との間に挿通され、2つの腕部12および13の開閉方向に対して直交する方向(垂直)に延びる部材である。
また、図26に示す片持ち梁部材35は、図24および図25に示すクリップ10aのピン状部材34と同様に、押え管31の係止部32によるクリップ本体11の係止が解除されて、押え管31からクリップ本体11が先端側に飛び出そうとするとき、第1腕部12および第2腕部13の接続部である中央部14と当接して、クリップ本体11が押え管31の先端部から飛び出すことを規制するものである。
なお、図24および図25に示す例では、移動規制部として、両端部が押え管31の内周面に固定されるピン状部材34を用いているが、本発明はこれに限定されず、両端部が押え管31の先端部に固定されるピン状部材を用いても良い。
また、図26に示す例では、移動規制部として、一方の端部が押え管31の先端部に固定される片持ち梁部材35を用いているが、本発明はこれに限定されず、一方の端部が押え管31の内周面に固定される片持ち梁部材を用いても良い。
また、本発明においては、このようなピン状部材および片持ち梁部材の代わりに、中間部が切断されたピン状部材、または互いに先端部が対向する2つの片持ち梁部材等を用いても良い。
また、本発明においては、クリップ本体が2以上の腕部を有する場合には、2以上の腕部の少なくとも2つの腕部の間に挿通され、2以上の腕部の少なくとも2つの腕部の開閉方向と直交する方向に延在し、両端部が押え管の内周面または先端部に固定されたピン状部材、または一方の端部が押え管の先端部または内周面に固定される片持ち梁部材等を、移動規制部として用いても良い。
また、図27に示すクリップ10cのように、本発明の移動規制部として、押え管31aの先端側に深絞り等による凸部37を設けても良い。
クリップ10cは、クリップ本体11と、押え管31と、つる巻きバネ36と、本発明の移動規制部である凸部37とを備えている。
クリップ10cは、図6に示すクリップ10bと、片持ち梁部材35の代わりに凸部37を備えている点を除いて同様の構成を有するものであるので、同じ構成要素には同じ番号を付し、その詳細な説明を省略する。
凸部37は、押え管31の先端部に形成され、図24および図25に示すピン状部材34と同様に、クリップ本体11の腕部12と13との間に挿通され、2つの腕部12および13の開閉方向に対して直交する方向(垂直)に突出するものである。
図27に示す凸部37は、ピン状部材34と同様に、クリップ本体11が押え管31から先端側に飛び出そうとするとき、第1腕部12および第2腕部13の接続部である中央部14と当接して、クリップ本体11が押え管31の先端部から飛び出すことを規制するものである。
また、図28、図29および図30に示すクリップ10dのように、本発明の移動規制部として第1腕部12に設けられた突部18aおよび19aと、突部18aおよび19aがそれぞれ係合するスリット38aおよび38bとを用いても良い。
クリップ10dは、クリップ本体11と、押え管31と、つる巻きバネ36と、本発明の移動規制部である突部18a、19aおよびスリット38a、38bと、被押圧部39a、39bとを備えている。
クリップ10dは、図24および図25に示すクリップ10aと、ピン状部材34の代わりに突部18a、19a、およびスリット38a、38b並びに被押圧部39を備えている点を除いて同様の構成を有するものであるので、同じ構成要素には同じ番号を付し、その詳細な説明を省略する。
突部18aおよび19aは、第1腕部12から押え管31の周壁面に向かって両側に突出するものである。なお、突部18aおよび19aは、図25に示すクリップ10aのクリップ本体11の第1腕部12の突部18および19の先端部を延長して形成したものであれば良い。
また、スリット38aおよび38bは、突部18aおよび19aにそれぞれ対応して押え管31の周壁面に形成され、それぞれ突部18aおよび19aと係合するものである。
図28に示す例では、押え管31の係止部32によるクリップ本体11の係止が解除されて、押え管31からクリップ本体11が先端側に飛び出そうとするとき、第1腕部12の突部18aおよび19aは、それぞれスリット38aおよび38bと係合して、クリップ本体11が押え管31の先端部から飛び出すことを規制する。
なお、更に、本発明の移動規制部として、第2腕部13から押え管31の周壁面に向かって両側に突出する2つの突部と、これらの2つの突部に対応して押え管31の周壁面にそれぞれ形成され、2つの突部がそれぞれ係合する2つのスリットとを用いても良い。ここで、2つの突部は、図25に示すクリップ10aのクリップ本体11の第2腕部13の突部23および24の先端部を延長して形成したものであっても良い。
なお、図28および図30に示す被押圧部39aおよび39bは、押え管31の基端側の係止部32の外側に互いに対向して設けられ、両側から押圧されて互いに内側に向って移動または変形することにより、クリップ本体11の第1腕部12と第2腕部13とを互いに内側に押圧して、図29および図30に示すクリップ本体11の係止状態を解除するためのものである。
被押圧部39aおよび39bは、押え管31の係止部32の基端面32bに本発明の突出部である第1腕部12の第1被係止部16、17および第2腕部13の第2被係止部21と22を押圧する押圧方向の突出部の両側に互いに対向して設けられ、第2の処置具(図示せず)によって共に自らが内側に移動または変形して、クリップ本体11の第1被係止部16と17との間の第1腕部12の部分および第2被係止部21と22との間の第2腕部13の部分を互いに内側に押圧して、第1被係止部16、17および第2被係止部21、22の外接円の直径である突出部の外径を係止部32の開口部32aの内径より縮めて小さくする。その結果、第1被係止部16、17および第2被係止部21、22が開口部32aを通過し、押え管31の係止部32によるクリップ本体11の係止を解除する。
また、図31および図32に示すクリップ10eのように、押え管31の係止部32によるクリップ本体11の係止を解除するために、押え管31の基端側に第2の処置具(図示せず)による押圧を可能とする開口部42aおよび42bを設けても良い。
クリップ10eは、クリップ本体11と、押え管31と、つる巻きバネ36と、ピン状部材34と、押え管31基端側に設けられた開口部42aおよび42bと、クリップ本体
11の基端側に設けられた凸部43aおよび43bとを備えている。
クリップ10eは、図24および図25に示すクリップ10aと、開口部42a、42bおよび凸部43a、43bを備えている点を除いて,同様の構成を有するものであるので、同じ構成要素には同じ番号を付し、その詳細な説明を省略する。
ここで、開口部42aおよび42bは、押え管31の基端側の周壁面であって、係止部
32より先端側に互いに対向して設けられている。開口部42aおよび42bは、2つの腕部12および13が閉状態に係止された場合に、2つの腕部12及び13の各々の一部を露出させるためのもので、2つの腕部12および13の各々に対向する周壁面の基端側に位置する。押え管31の側面の2つの開口部42aおよび42bから露出されるクリップ本体11の2つの腕部12および13を、第2の処置具(図示せず)によって互いに内側に押圧して、押え管31の係止部32によるクリップ本体11の係止状態を解除する。
具体的には、押え管31の側面の開口部42aおよび42bは、押え管31の係止部3
2によるクリップ本体11の係止状態(クリップ本体11の第1腕部12と第2腕部13との閉状態)において、クリップ本体11の第1腕部12の第1被係止部16、17と突部18、19との間、および第2腕部13の第2被係止部21、22と突部23、24との間を露出するものである。第2の処置具(図示せず)によって開口部42aおよび42
bから第1腕部12および第2腕部13の露出部分を互いに内側に押圧して、第1被係止部16、17および第2被係止部21、22の外接円の直径である突出部の外径を係止部32の開口部32aの内径より縮めて小さくする。その結果、第1被係止部16、17および第2被係止部21、22が開口部32aを通過し、押え管31の係止部32によるクリップ本体11の係止を解除することができる。
また、凸部43aおよび43bは、押え管31の係止部32によるクリップ本体11の係止状態(クリップ本体11の第1腕部12と第2腕部13との閉状態)において、クリップ本体11の第1腕部12の第1被係止部16、17と突部18、19との間、および第2腕部13の第2被係止部21、22と突部23、24との間において、押え管31の中心軸から互いに対向して外側の開口部42aおよび42bに向って突出するように設けられている。
クリップ本体11の第1腕部12および第2腕部13は、上述のような凸部43aおよび43bを有することにより、第2の処置具(図示せず)によって効率よく押圧することができる。
なお、クリップ10eにおいては、押え管31は、開口部42aおよび42bに隣接する先端側の内周面に円状の凸部41を有する。凸部41は、つる巻バネ36の基端部を係止する。
上述した実施形態では、クリップ本体11の2つの腕部12および13が中央部14で一体的に接続されているが、本発明はこれに限定されず、図33〜図35に示すクリップ処置具のように、クリップ本体の2つの腕部が別体で構成されていても良い。
図33は、本発明のクリップ処置具の他の実施形態の外観を示す部分透視斜視図である。図34は、図33に示すクリップ処置具の内部の構成を表す部分断面斜視図である。図35は、図34に示すクリップ処置具のクリップ本体の斜視図である。図36は、図33に示すクリップ処置具の押え管の断面図である。図37は、図34に示すクリップ処置具の付勢部材の斜視図である。
図33および図34に示すクリップ処置具200は、クリップ202と、処置具本体204とを備えている。クリップ処置具200は、操作者による操作により、例えば、上述したように、内視鏡の操作部に設けられた処置具挿入口から挿入され、患者の体内に挿入された内視鏡の挿入部の先端面に設けられた処置具導出口から突出されて処置部をクリップ202によって結紮する。
クリップ202は、クリップ本体206と、押え管208と、付勢部材210とを備えている。本実施形態においても、クリップ202は、クリップ本体206と、押え管208と、付勢部材210とをユニット化したクリップユニットとして構成される。
クリップ本体206は、図35に示すように、別体として板状に構成され、互いに対向して配置され、かつ、外力が加えられていない状態において、基端側から先端側に向かうに従って互いに離間するように延在する第1腕部214aと、第2腕部214bとを有する。
第1腕部214aおよび第2腕部214bの先端側は、互いに開閉する方向に動き、先端には、それぞれ爪216aおよび216bが設けられている。爪216aおよび216bは、それぞれ第1腕部214aおよび第2腕部214bの先端部が相対する方向に一定の角度で折り曲げられることによって形成されており、処置部を挟んで結紮する部分である。第1腕部214aおよび第2腕部214bの中央部は、互いに基端側と先端側とを平行に往復動する。第1腕部214aおよび第2腕部214bの基端側には、係止部218aおよび218bが設けられている。
第1腕部214aの中央部には、先端側に板幅方向の図中上側に突出する凸部220が設けられている。凸部220は、付勢部材210の先端側の端部を係止するためのものである。なお、凸部220と同じ凸部を第2腕部214bの中央部にも設けても良い。
一方、第2腕部214bの開閉する部分の基端側には、板幅方向の図中上側に突出する凸部222が設けられている。凸部222は、クリップ202を処置具本体204から分離する際に、クリップ本体206を押え管208に係止するためのものである。なお、凸部222と同じ凸部を第1腕部214aの開閉する部分の基端側にも設けても良い。
第1腕部214aの中央部には、基端側において図中下側から板幅が狭くなる段部224aと、板幅が狭くなった部分に長方形状の孔部226aとが設けられており、第2腕部214bの中央部には、基端側において図中上側から板幅が狭くなる段部224bと、板幅が狭くなった部分に長方形状の孔部226bとが設けられている。なお、第1腕部214aおよび第2腕部214bの板幅は、先端側でも同じであり、狭幅の基端側でも、同じであることが好ましい。また、孔部226aおよび226bは、第1腕部214aおよび第2腕部214bを対向配置した時、同じ位置となるように設けられている。
クリップ本体206の2つの腕部214aおよび214bの基端側の係止部218aおよび218bは、2つの腕部214aおよび214bの各々の基端部の板幅方向の一部が2つの腕部214aおよび214bの開閉方向と直交する方向に折り曲げて形成された2つの板状部材228aおよび228bによって構成される。2つの板状部材228aおよび228bは、それぞれ、2つの腕部214aおよび214bの各々の基端側の端部に設けられた傾斜部230aおよび230bと、傾斜部230aおよび230bから先端側にそれぞれ設けられ、先端側の端部が角部232aおよび232bからなる頂部234aおよび234bとを備える。ここで、2つの板状部材228aおよび228bは、それぞれ頂部234aおよび234bが2つの腕部214aおよび214bの開閉方向に互いに対向し、かつ間隔を開けて平行となるように形成されている。
頂部234aおよび234bには、それぞれ2つの腕部214aおよび214bの開閉方向に窪む凹部236aおよび236bを有し、2つの頂部の各凹部236aおよび236bが、クリップ本体206の係止部218aおよび218bによる係止を解除する際に第2の処置具(図示せず)によって2つの腕部の開閉方向の両外側から押圧されることが好ましい。
以上のような構成を有する2つの腕部214aおよび214bは、凸部220及び凸部222を除けば、同一の形状を有するものであり、点対称の位置に配置される。
押え管208は、図36に示すように、筒状のものであり、基端側に設けられた被係止部238を有する。被係止部238は、第1および第2腕部214aおよび214bの係止部218aおよび218bが係止される部分であり、押え管208の基端側を縮径することによって形成されている。言い換えると、被係止部238は、押え管208の基端側に形成された基端面を有し、押え管208の基端面には係止孔240が形成されている。係止孔240は、第1および第2腕部214aおよび214bの係止部218aおよび218bの対向する2つの頂部234aと234bとの間の長さよりも小さい内径を持つ。
また、押え管208は、内径が両端部における内径よりも狭い絞り部242を軸方向の中央部に有する。絞り部242は、付勢部材210の基端側の端部を係止するためのものである。
押え管208は、基端側から先端側へのクリップ本体206の移動に従って2つの腕部214a、214bを開いてクリップ本体206を露出させ、かつ、先端側から基端側へのクリップ本体206の移動に従って2つの腕部214a、214bを閉じてその内部にクリップ本体206を収容するように作用する。
より詳しくは、先端側から基端側へのクリップ本体206の移動に従って、2つの腕部214a、214bが押え管208の先端部によって互いに近接する方向に押圧されて弾性変形し、2つの腕部214a、214bが開状態から次第に閉じて最終的に閉状態になる。一方、基端側から先端側へのクリップ本体206の移動に従って、2つの腕部214a、214bが弾性力によって閉状態から次第に開いて最終的に開状態になる。
クリップ本体206の2つの腕部214aおよび214bの係止部218aおよび218bと押え管208の被係止部238とは、本発明のクリップ係止部を構成する。
付勢部材210は、図34に示すように、押え管208の内部に収容されている。本実施形態の場合、付勢部材22は、図37に示すように、つる巻きバネ等からなる圧縮バネであることが好ましい。
付勢部材210は、2つの腕部214a、214bの外側面を覆うように設けられ、クリップ本体206の第1腕部214aの凸部220と押え管208の絞り部242との間に配置されている。すなわち、付勢部材210の先端側の端部は、凸部220の基端面に当接し、付勢部材210の基端側の端部は、押え管208の絞り部242の先端側の端面に当接している。
押え管208に対する先端側から基端側へのクリップ本体206の移動に従って、付勢部材210は次第に圧縮される。一方、押え管208に対する基端側から先端側へのクリップ本体206の移動に従って、付勢部材210は、伸長して、その弾性力によってクリップ本体206を押え管208に対して基端側から先端側に付勢し、クリップ本体16を押え管208に対して基端側から先端側に移動させる。
処置具本体204は、図33および図34に示すように、連結部材212、操作ワイヤ244、コイルシース246、およびチューブシース248を備える挿入部と、図示しない操作部とを備えている。
連結部材212は、図38に示すように、先端部分が円筒形状のものであり、押え管208の絞り部242の内径よりも小さい外径を持っている。連結部材212は、クリップ
202から分離されるまでは、押え管208内に収容されている。連結部材212は、先端の円筒部分に設けられる2つの凹部250aおよび250bと、基端部分に設けられる2つの切欠き部252aおよび252bと、2つの切欠き部252aおよび252bの中央にそれぞれ設けられる2つの凸部254aおよび254bとを有する。
凹部250aは、図中下側から上側に向って形成され、第1の腕部214aの段部224aより基端側の狭幅の部分が下側から挿入されて移動可能に係合する。段部224aは、連結部材212の先端部分に当接していても良い。一方、凹部250bは、図中上側から下側に向って形成され、第2の腕部214bの段部224bより基端側の狭幅の部分が上側から挿入されて移動可能に係合する。段部224bは、連結部材212の先端部分に当接していても良い。
切欠き部252aおよび252bは、それぞれ凹部250aおよび250bの中心軸側の面と面一な面を有している。
凸部254aおよび254bは、それぞれ腕部214aおよび214bに設けられた孔部226aおよび226bに嵌入されるものであり、連結部材212とクリップ本体206の腕部214aおよび214bとを一体化した組立体として押え管208内を先端側または基端側に移動することができる。
なお、凸部254aおよび254bの基端側の側面は先端側から基端側に傾斜する傾斜面を持つことが好ましい。凸部254aおよび254bが傾斜面を持つことにより、連結部材212が基端側に強く引かれた時に、凸部254aおよび254bがそれぞれ腕部214aおよび214bの孔部226aおよび226bから外れ易くなるからである。
操作ワイヤ244は、図38に示すように、連結部材212の基端側の端部に固定されており、例えば、金属製の単線または縒り線によって形成されている。操作ワイヤ244は、コイルシース246およびチューブシース248の軸方向に沿って移動可能なように、コイルシース246およびチューブシース248の内部に挿通されている。
操作ワイヤ66は、コイルシース246およびチューブシース248内を先端側または基端側に移動し、一体化された連結部材212とクリップ本体206とを押え管208の内部において先端側または基端側に移動させる。すなわち、操作ワイヤ244を基端側から先端側に押し出ことにより、一体化された連結部材212とクリップ本体206とを押え管208内の先端側に移動させ、操作ワイヤ244を先端側から基端側に引くことにより、一体化された連結部材212とクリップ本体206とを押え管208内の基端側に移動させることができる。
なお、操作ワイヤ244の基端側の端部は、図示しない操作部に接続されている。
コイルシース246およびチューブシース248は、共に可撓性のある管状のものである。コイルシース246は、チューブシース248の内部に挿通されている。コイルシース246の先端部の内径は、押え管208の基端部の外径よりもわずかに大きくなるように形成されている。押え管208の基端部がコイルシース246の先端部に嵌合され、押え管208がコイルシース246に着脱自在に装着されている。コイルシース246およびチューブシース248は、例えば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素樹脂、または、HDPE(高密度ポリエチレン)等の樹脂材料によって形成される。
本実施形態のクリップ処置具は、基本的に以上のように構成される。
次に、クリップ処置具200の動作を説明する。
まず、クリップ202によって処置部を結紮する場合の動作を説明する。以下の説明では、図示していない内視鏡の挿入部が既に患者の体内に挿入されているものとする。
まず、操作者による操作により、図示しない内視鏡の処置具挿入口からクリップ処置具200の挿入部が挿入され、クリップ処置具200の挿入部の先端部、より正確には、クリップ202の先端部が内視鏡の処置具導出口から突出される。
続いて、操作者によるクリップ処置具200の操作部の操作により、操作ワイヤ244が基端側から先端側に移動される。
基端側から先端側への操作ワイヤ244の移動に従って、付勢部材210が伸長し、連結部材212およびクリップ本体206が付勢部材210によって付勢されて基端側から先端側に移動する。これにより、図39および図40に示すように、クリップ本体206の2つの腕部214a、214bは開状態となる。
続いて、操作者による操作により、挿入部が基端側から先端側に移動され、開状態の2つの腕部214a、214bの先端部が処置部に押し当てられる。
続いて、開状態の2つの腕部214a、214bの先端部が処置部に押し当てられた状態において、操作者によるクリップ処置具200の操作部の操作により、操作ワイヤ244が先端側から基端側に移動される。
先端側から基端側への操作ワイヤ244の移動に従って付勢部材210が圧縮される。連結部材212およびクリップ本体206は、付勢部材210による付勢力に逆らって、先端側から基端側に移動し、かつ2つの腕部214a、214bが押え管208の先端部によって互いに近接する方向に押圧されて弾性変形して、2つの腕部214a、214bは開状態から次第に閉じる。
クリップ本体206が押え管208に係止(ロック)される前の状態においては、先端側または基端側への連結部材212およびクリップ本体206の移動に従って、2つの腕部214a、214bは開閉可能である。
先端側から基端側への連結部材212およびクリップ本体206の移動に従って、付勢部材210が圧縮される。クリップ本体206は、連結部材212と共に先端側から基端側に移動し、かつ2つの腕部214a、214bは、押え管208の先端部によって互いに近接する方向に押圧されて弾性変形し、開状態(全開状態)から次第に閉じて、図41及び図42に示すように、最終的に閉状態(全閉状態)になる。また、先端側から基端側への連結部材212およびクリップ本体206の移動に従って、クリップ本体206の2つの腕部214a、214bの係止部218a、218bが先端側から基端側に移動し、押え管208の係止孔240を通過して押え管208の基端面から突出する。
一方、基端側から先端側への連結部材212の移動に従って、付勢部材210が伸長し、連結部材212は、付勢部材210によって付勢されて基端側から先端側にさらに移動する。クリップ本体206は基端側から先端側に移動し、かつ2つの腕部214a、214bは、弾性力によって閉状態から次第に開いて最終的に開状態になる。また、基端側から先端側への連結部材212の移動に従って、クリップ本体206の係止部218a、218bが基端側から先端側に移動し、押え管208の係止孔240を通過して押え管208内に収容される。
このように、クリップ本体206が押え管208にロックされる前の状態においては、2つの腕部214a、214bを開閉し、処置部を2つの腕部214a、214bの爪216aおよび216bによって掴み直すことができるため、目的とする処置部を正確に掴むことができる。
続いて、2つの腕部214a、214bの爪216aおよび爪216bによって処置部が掴まれた状態において、操作ワイヤ244が先端側から基端側にさらに移動される。
これに従って、付勢部材210がさらに圧縮され、付勢部材210による付勢力に逆らって、連結部材212およびクリップ本体206が先端側から基端側にさらに移動して、2つの腕部214a、214bはさらに閉じる。
先端側から基端側への連結部材212およびクリップ本体206のさらなる移動に従って、およびクリップ本体206の係止部218a、218bが先端側から基端側にさらに移動し、係止部218a、218bが押え管208の係止孔240を通過して押え管20
8の基端面から突出する。
先端側から基端側への係止部218a、218bのさらなる移動に従って、クリップ本体206の腕部214aおよび214bの係止部218a、218bの傾斜部230a、230bが係止孔240の先端部によって互いに近接する方向に押圧されて、係止部218a、218bを備える板状部材228a、228bが互いに近接する方向に撓む。これにより、2つの傾斜部230a、230b、さらには2つの頂部234a、234bの間隔が縮んで、係止部218a、218bが押え管208の係止孔240を通過する。
クリップ本体206の係止部218a、218bが、先端側または基端側に移動する場合、2つの傾斜部230a、230bの傾斜面(外側面)と押え管208の係止孔240の先端部の内周面とが接触し、2つの傾斜部230a、230bの傾斜面は、係止孔240の先端部の内周面に沿って摺動する。2つの傾斜部54の傾斜面は、係止部218a、218bが係止孔240の先端部の内周面に沿って摺動する場合に、2つの傾斜部230a、230bがあるため、係止部218a、218bが係止孔240に対して先端側または基端側に移動しやすくなるように作用する。
先端側から基端側へのクリップ本体206の係止部218a、218bのさらなる移動に従って、2つの頂部234a、234bの先端側の角部232a、232bが係止孔240を越える位置まで移動し、間隔が縮んだ2つの頂部234a、234bが板状部材228a、228bの弾性力によって互いに離間する。これにより、2つの頂部234a、234bの先端側の角部232a、232bにおける間隔が係止孔240の内径よりも大きくなり、2つの頂部234a、234bの先端側の角部232a、232bが押え管208の被係止部238の基端面に係止される。つまり、係止部218a、218bが被係止部238に係止される。
また、2つの頂部234a、234bの先端側の角部232a、232bが係止孔240を越える位置まで移動すると、2つの腕部214a、214bは、図41および図42に示すように、閉状態となる。
これにより、連結部材212と一体化されたクリップ本体206は、2つの腕部214a、214bが閉状態において押え管208に係止(ロック)され、2つの腕部214a、214bの爪216aおよび爪216bによって処置部が結紮される。
続いて、連結部材212およびクリップ本体206が、押え管208に係止(ロック)された状態、つまり、2つの腕部214a、214bの爪216aおよび爪216bによって処置部が結紮された状態において、操作ワイヤ244が先端側から基端側にさらに移動される。
これに従って、連結部材212およびクリップ本体206が先端側から基端側にさらに移動し、第2の腕部214bの凸部222の基端側の端部が押え管208の先端部に当接する。これにより、先端側から基端側への連結部材212およびクリップ本体206の移動が規制される。
続いて、連結部材212およびクリップ本体206が押え管208にロックされ、かつ先端側から基端側への連結部材212およびクリップ本体206の移動が規制された状態において、操作ワイヤ244が先端側から基端側にさらに牽引され、移動される。
先端側から基端側への操作ワイヤ244の牽引および移動に従って、クリップ本体206の2つの腕部214a、214bが、その孔部226a、226bに嵌合している連結部材212の凸部254a、254bに乗り上げて2つの腕部214a、214bの中央部が押し広げられて互いに離間する。その結果、連結部材212の凸部254a、254bが2つの腕部214a、214bの孔部226a、226bから外れ、連結部材212の凹部250a、250bが2つの腕部214a、214bの基端側に沿って滑り、2つの腕部214a、214bの基端側の端部から外れる。これにより、連結部材212および操作ワイヤ244が、クリップ本体206の2つの腕部214a、214bから分離される。
続いて、連結部材212および操作ワイヤ244がクリップ本体206から分離された状態において、操作ワイヤ244が基端側から先端側に移動される。
基端側から先端側への操作ワイヤ244の移動に従って、連結部材212も基端側から先端側に移動し、連結部材212の先端部がクリップ本体206の係止部218a、218bの基端部に当接する。
基端側から先端側への操作ワイヤ244のさらなる移動に従って、連結部材212によってクリップ本体206の係止部218a、218b、つまり、クリップ本体206が先端側に押し出されて、クリップ202の押え管208がコイルシース246から分離される。これにより、図43および図44に示すように、クリップ201が閉状態で分離される。すなわち、クリップ202によって処置部が結紮された状態において、クリップ2022が処置部に留置される。
その後、操作者による操作により、クリップ処置具200の挿入部が、内視鏡の内部に挿入されたままの状態において患者の体内から内視鏡の挿入部が引き抜かれて取り出される。なお、複数の処置部を結紮する場合には前述の動作が繰り返し行われる。
次に、処置部からクリップ202を取り外す場合の動作を説明する。
まず、操作者による操作部の操作により第2の処置具を用いてクリップ202を取り外す場合の動作を説明する。
クリップ202を処置部から取り外す場合、クリップ202が処置部に留置された状態において、操作者による第2の処置具の操作により、クリップ本体206の2つの腕部214aおよび214bの係止部218a、218bの対向する2つの頂部234a、234bが図43に示す矢印の方向に両外側から挟まれて押圧される。
2つの頂部234a、234bが両外側から押圧されて互いに近接すると、2つの頂部234a、234bの先端側の角部232a、232bにおける間隔が押え管208の係止孔240の内径よりも小さくなり、クリップ本体206と押え管208とのロックが解除される。ロックが解除されると、図45に示すように、クリップ本体206が押え管208内を基端側から先端側に移動し、かつ2つの腕部214a、214bが、弾性力によって閉状態から次第に開いて、最終的に、図46に示すように、開状態に戻る。これにより、クリップ202が処置部から取り外される。
その後、操作者による操作により第2の処置具が内視鏡の内部に挿入されたままの状態において患者の体内から内視鏡の挿入部が引き抜かれて取り出される。例えば、第2の処置具によってクリップ202の任意の箇所が挟持された状態において、患者の体内から内視鏡の挿入部が引き抜かれて、処置部から取り外されたクリップ202も同時に患者の体外に取り出される。なお、複数のクリップ202を処置部から取り外す場合には前述の動作が繰り返し行われる。
クリップ処置具200においては、クリップ202によって処置部が結紮されるまでの間は、処置部を2つの腕部214a、214bで掴み直すことができる。また、クリップ202によって処置部が結紮された後は、クリップ本体206と押え管208とがロックされているため、クリップ202によって処置部が結紮された状態を確実に保持することができる。また、クリップ202が処置部に留置された後は、クリップ本体206と押え管208とのロックを任意のタイミングで解除してクリップ202を処置部から取り外すことができる。
また、クリップ処置具となる第1処置具1および第2処置具の具体的に構成は上記実施形態のものに限らず、同様の機能を果たす別の構成のものを使用してもよい。例えば、クリップ10は、3つの腕部を備えるなど、2以上の腕部を備えていてもよい。
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
1 第1処置具
2、3 第2処置具
10、10a、10b、10c、10e,202 クリップ(クリップユニット)
11、206 クリップ本体
12、214a 第1腕部
12a、13a、216a、216b 爪
13、214b 第2腕部
14 中央部
16、17 第1被係止部
16a、17a、32b 基端面
16b、17b、32c 先端面
18、18a、19、19a、23、24 突部
21、22 第2被係止部
31、208 押え管
32、218a、218b 係止部
32a 縁部(開口部)
34 ピン状部材
35 片持ち梁部材
36 つる巻きバネ(バネ部材)
36a 素線
36b 座巻き部
37 凸部
38a、38b スリット
39a、39b 被押圧部
40、204 処置具本体
41、43a、43b、220、222、254a、254b 凸部
42a、42b 開口部
50 外套管
60、81、91、124 挿入部
61 シース部
62、85、95、244 操作ワイヤ
63、212 連結部材
66、246 コイルシース
67 先端部材(ストッパ部)
67a 凹部
67b 先端支持面(先端面)
68 段部
69 支持部材
72 拡径部
73、90 ループ部
73a ワイヤ
76 連結部本体
76a 貫通孔
76b 傾斜面
77 フック部
80 先端把持部
82、92、100、126 操作部
83a、83b 爪部材
84、94 シース
86、96、101 操作部本体
87、97、102 スライダ
110 内視鏡システム
112 光源装置
114 内視鏡
116 プロセッサ装置
118 モニタ(表示装置)
120 コンソール(入力装置)
122 ユニバーサルコード
128 湾曲部
130 先端部
132 ボタン
134 アングルノブ
136 処置具挿入口
138a、138b 照明窓
140 観察窓
142 送気・送水口
144 処置具導出口
200 クリップ処置具
210 付勢部材
224a、224b 段部
226a、226b 孔部
228a、228b 板状部材
230a、230b 傾斜部
232a、232b 角部
234a、234b 頂部
236a、236b、250a、250b 凹部
238 被係止部
240 係止孔
242 絞り部
248 チューブシース
252a、252b 切欠き部

Claims (18)

  1. 操作部と、
    クリップと、
    シース部と、
    クリップ取外し部と、を備え、
    前記シース部は、前記クリップが先端部に着脱可能に配置され、前記操作部が基端部に取り付けられたものであり、
    前記クリップは、
    開閉する2以上の腕部を有するクリップ本体と、
    前記操作部による操作により、前記クリップ本体の前記2以上の腕部が開状態にされ、前記開状態にされた前記2以上の腕部の先端部が処置部に押し当てられた状態で前記2以上の腕部が閉状態にされ、前記閉状態にされた前記2以上の腕部の先端部によって前記処置部が結紮された後、前記2以上の腕部を前記閉状態に係止するクリップ係止部と、を備え、
    前記クリップ取外し部は、前記操作部による操作により、前記クリップ係止部によって前記2以上の腕部が前記閉状態に係止された前記クリップが前記シース部から分離されて前記処置部に留置された後、前記処置部に留置された前記クリップの前記2以上の腕部の前記閉状態への係止を解除し、前記係止が解除されることによって前記2以上の腕部が前記開状態にされ、前記処置部から取り外されたクリップを保持して取り出し、
    前記クリップは、さらに、前記クリップ本体の基端部を収容する筒状の押え管を備え、
    前記操作部による操作により、前記2以上の腕部が前記押え管の先端部から突出されるに従って前記開状態にされ、前記押え管の先端部から突出された前記2以上の腕部が前記押え管内に収容されるに従って前記閉状態にされ、
    前記クリップ係止部は、前記2以上の腕部に設けられた突出部と、前記押え管の基端部に設けられた開口部と、を有し、
    前記クリップ本体が前記押え管の基端側に相対的に移動されて、前記2以上の腕部の前記突出部の先端部に外接する外接円の直径である前記突出部の外径が前記開口部の開口に内接する内接円の直径である前記開口部の内径より小さくなって前記突出部が前記開口部を越えた場合に、前記突出部の外径が前記開口部の内径よりも大きくなり前記突出部と前記開口部とが係合されることによって前記2以上の腕部が前記閉状態に係止され、
    前記クリップは、さらに、前記押え管内に収容された前記クリップ本体を前記押え管の先端側に付勢するバネ部材を備え、
    前記バネ部材は、前記クリップ本体が前記押え管の基端側に相対的に移動されるに従って圧縮され、前記2以上の腕部は、前記クリップ本体が前記バネ部材によって前記押え管の先端側に付勢された状態で前記閉状態に係止され、
    前記バネ部材は、前記係止が解除された場合に伸張して前記クリップ本体を前記押え管の先端側に相対的に移動させ、前記2以上の腕部は、前記押え管の先端部から突出されるに従って前記開状態にされ、
    前記クリップ取外し部は、前記突出部の外径を前記開口部の内径以下に縮め、前記突出部と前記開口部との係合を解除することにより前記係止を解除し、前記係止が解除された場合に前記バネ部材が伸張して前記クリップ本体を前記押え管の先端側に相対的に移動させ、前記2以上の腕部が前記押え管の先端部から突出されるに従って前記開状態にされ、
    前記クリップは、さらに、前記クリップ取外し部が前記係止を解除し、前記バネ部材が伸張して前記クリップ本体を前記押え管の先端側に相対的に移動させた場合に、前記クリップ本体が前記押え管の先端部から飛び出すことを規制する移動規制部を備え
    前記移動規制部は、前記2以上の腕部の各々から前記押え管の壁面に向かって突出する第2凸部と、前記2以上の腕部の各々の前記第2凸部に対応して前記押え管の壁面に形成され、前記2以上の腕部の各々の前記第2凸部がそれぞれ係合する2以上のスリットと、を有し、
    前記係止が解除され、前記クリップ本体が前記押え管の先端側に相対的に移動された場合に、前記2以上の腕部の各々の前記第2凸部が前記押え管の2以上の前記スリットの各々の先端部にそれぞれ当接して前記クリップ本体が前記押え管の先端部から飛び出すことを規制するクリップ処置具。
  2. 前記クリップ取外し部は、前記操作部による操作により径が拡縮するループを備えるスネア状部材を有し、前記突出部を前記ループで囲んで締め付けることにより前記突出部の外径を前記開口部の内径以下に縮める請求項に記載のクリップ処置具。
  3. 前記クリップ取外し部は、前記操作部による操作により開閉する把持部を備える把持鉗子を有し、前記突出部を前記把持部で挟んで押圧することにより前記突出部の外径を前記開口部の内径以下に縮める請求項に記載のクリップ処置具。
  4. 前記クリップ本体は、前記2以上の腕部の基端部の間を接続する接続部を有し、
    前記移動規制部は、ピン状部材を有し、前記ピン状部材は、両端部が前記押え管の内周面に固定され、前記2以上の腕部の間に挿通され、前記2以上の腕部の開閉方向と直交する方向に延在するものであり、
    前記係止が解除され、前記クリップ本体が前記押え管の先端側に相対的に移動した場合に、前記ピン状部材と前記接続部とが当接して前記クリップ本体が前記押え管の先端部から飛び出すことを規制する請求項に記載のクリップ処置具。
  5. 前記クリップ本体は、前記2以上の腕部の基端部の間を接続する接続部を有し、
    前記移動規制部は、1以上の片持ち梁部材を有し、前記1以上の片持ち梁部材は、一方の端部が前記押え管の先端部に固定され、前記2以上の腕部の間に挿通され、前記押え管の先端部から前記2以上の腕部の開閉方向と直交する方向に延在するものであり、
    前記係止が解除され、前記クリップ本体が前記押え管の先端側に相対的に移動した場合に、前記片持ち梁部材と前記接続部とが当接して前記クリップ本体が前記押え管の先端部から飛び出すことを規制する請求項に記載のクリップ処置具。
  6. 前記クリップ本体は、前記2以上の腕部の基端部の間を接続する接続部を有し、
    前記移動規制部は、ピン状部材を有し、前記ピン状部材は、両端部が前記押え管の先端部に固定され、前記2以上の腕部の間に挿通され、前記2以上の腕部の開閉方向と直交する方向に延在するものであり、
    前記係止が解除され、前記クリップ本体が前記押え管の先端側に相対的に移動された場合に、前記ピン状部材と前記接続部とが当接して前記クリップ本体が前記押え管の先端部から飛び出すことを規制する請求項に記載のクリップ処置具。
  7. 前記クリップ本体は、前記2以上の腕部の基端部の間を接続する接続部を有し、
    前記移動規制部は、前記押え管の内周面に設けられ、前記2以上の腕部の間に挿通され、前記押え管の内周面から前記2以上の腕部の開閉方向と直交する方向に突出する2以上の凸部を有し、
    前記係止が解除され、前記クリップ本体が前記押え管の先端側に相対的に移動された場合に、前記2以上の凸部と前記接続部とが当接して前記クリップ本体が前記押え管の先端部から飛び出すのを規制する請求項に記載のクリップ処置具。
  8. 前記押え管の基端部の外側端面において、前記突出部を押圧する押圧方向の前記突出部の両側に設けられ、前記押圧方向の両側から押圧されることにより前記突出部に向かって移動される被押圧部を有し、
    前記クリップ取外し部は、前記押圧方向の両側から前記被押圧部を押圧することにより、前記被押圧部を前記突出部に向かって移動させ、前記突出部を押圧して前記突出部の外径を前記開口部の内径以下に縮め、前記突出部と前記開口部との係合を解除することにより前記係止を解除する請求項ないしのいずれか一項に記載のクリップ処置具。
  9. 前記押え管は、前記腕部が前記閉状態に係止された場合に、前記2以上の腕部の各々の一部を露出させる2以上の第2開口部を、前記2以上の腕部の各々に対向する側面の基端側の位置に有し、
    前記クリップ取外し部は、前記押え管の側面の前記2以上の第2開口部から露出される前記2以上の腕部を押圧して前記突出部の外径を前記開口部の内径以下に縮め、前記突出部と前記開口部との係合を解除することにより前記係止を解除する請求項ないしのいずれか一項に記載のクリップ処置具。
  10. 前記2以上の腕部の各々は、前記2以上の腕部が閉状態に係止された場合に、前記押え管の中心軸から前記2以上の第2開口部の各々に向かって突出する第3凸部を有する請求項に記載のクリップ処置具。
  11. さらに、前記操作部の操作により前記シース部内に進退可能に挿通される操作ワイヤと、
    前記クリップ本体と前記操作ワイヤとを連結する連結部材と、を備え、
    前記クリップは、さらに、筒状の押え管と、付勢部材と、を備え、
    前記クリップ本体は、2つの腕部を有し、前記2つの腕部は、互いに対向し、かつ、基端側から先端側に向かうに従って互いに離間するように延在し、
    前記押え管は、先端側または基端側への前記クリップ本体の移動に従って、前記2つの腕部を開閉するように作用し、かつ、先端側から基端側への前記クリップ本体の移動によって、内部に前記クリップ本体を収容し、
    前記クリップ係止部は、前記2つの腕部の基端側に設けられた係止部と、前記押え管の基端側に設けられた被係止部と、を有し、
    前記連結部材は、前記押え管の内部に収容され、かつ、前記2つの腕部と着脱可能に係合され、基端部に前記操作ワイヤの先端部を接続することにより、前記クリップ本体と前記操作ワイヤとを連結し、
    前記付勢部材は、前記押え管の内部に収容され、前記クリップ本体を前記押え管に対して基端側から先端側に付勢し、
    前記操作部の操作による先端側から基端側への前記操作ワイヤの移動に従って、前記連結部材が先端側から基端側に移動し、前記クリップ本体が先端側から基端側に移動し、前記係止部が前記被係止部に係止されて、前記クリップ本体が前記押え管にロックされる請求項1に記載のクリップ処置具。
  12. 先端側から基端側への前記連結部材の移動によって、前記2つの腕部が前記押え管の先端部によって互いに近接する方向に押圧されて、前記2つの腕部が前記開状態から次第に閉じて前記閉状態になる請求項11に記載のクリップ処置具。
  13. 前記係止部は、前記2つの腕部の各々の基端側の端部に設けられた傾斜部と、前記傾斜部から先端側にそれぞれ設けられ、先端側の端部が角部となる頂部とを備え、前記頂部の先端側の端部が角部となる2つの板状部材を有し、前記2つの板状部材の前記頂部が前記2つの腕部の開閉方向に互いに対向するように形成されたものであり、
    前記被係止部は、前記押え管の基端側の端部が縮経することで形成され、対向する前記2つの頂部間の長さよりも小さい内径を持つ係止孔を有し、
    先端側から基端側への前記連結部材の移動によって、前記2つの傾斜部が前記係止孔の先端部によって互いに近接する方向に押圧されて前記係止孔を通過し、前記2つの頂部の前記角部が前記被係止部の前記係止孔を越える位置まで移動し、前記2つの傾斜部を弾性力によって互いに離間させて前記2つの頂部の前記角部が前記被係止部の基端面に係止され、前記連結部材は前記2つの腕部が前記閉状態で前記押え管にロックされる請求項12に記載のクリップ処置具。
  14. 前記連結部材の外径は、前記係止孔の内径よりも小さく、
    前記連結部材が前記押え管にロックされた状態において、先端側から基端側への前記操作ワイヤの移動によって前記2つの腕部と前記連結部材との係合が解除され、前記連結部材が前記係止孔を通過して、前記連結部材の先端部が前記係止部の基端部を越える位置まで移動し、前記クリップ本体と前記連結部材とが分離する請求項13に記載のクリップ処置具。
  15. 前記クリップ本体と前記連結部材とが分離された状態において、前記2つの頂部が、両外側から押圧され、前記2つの頂部の先端側の角部における外径が前記係止孔の内径より小さくなると、前記クリップ本体が前記付勢部材によって付勢されて基端側から先端側に移動し、基端側から先端側への前記クリップ本体の移動によって、前記2つの腕部が前記閉状態から次第に開いて前記開状態に戻る請求項14に記載のクリップ処置具。
  16. 前記2つの板状部材は、それぞれ前記2つの腕部の各々の基端部の幅方向の一部が、前記2つの腕部の開閉方向と直交する方向に折り曲げられて形成され、
    前記2つの頂部は、それぞれ前記2つの腕部の開閉方向に窪む凹部を有し、
    前記2つの頂部の各凹部が、前記2つの腕部の開閉方向の両外側から押圧される請求項13ないし15のいずれか一項に記載のクリップ処置具。
  17. 前記2つの腕部の各々は、幅方向に突出する突起部を有し、
    前記押え管は、内径が両端部における内径よりも狭い絞り部を軸方向の中央部に有し、
    前記付勢部材は、前記突起部と前記絞り部との間に配置され、前記係止部は、前記絞り部よりも基端側を移動可能である請求項11ないし16のいずれか一項に記載のクリップ処置具。
  18. 少なくとも前記操作部となる第1の操作部および前記シース部を有する第1処置具と、
    少なくとも前記操作部となる第2の操作部および前記クリップ取外し部を有する第2処置具とを備え、
    前記第1処置具と前記第2処置具とは別体で構成されている請求項1ないし17のいずれか一項に記載のクリップ処置具。
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