JP6768010B2 - 研磨用組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、概して、研磨用組成物の分野に関する。
近年、半導体基板表面の多層配線化に伴い、デバイスを製造する際に、物理的に半導体基板を研磨して平坦化する、いわゆる、化学的機械的研磨(Chemical Mechanical Polishing;CMP)技術が利用されている。CMPは、シリカやアルミナ、セリア等の砥粒、防食剤、界面活性剤などを含む研磨用組成物(スラリー)を用いて、半導体基板等の研磨対象物(被研磨物)の表面を平坦化する方法であり、研磨対象物(被研磨物)は、シリコン、ポリシリコン、シリコン酸化膜(酸化ケイ素)、シリコン窒化物や、金属等からなる配線、プラグなどである。
例えば、CMPスラリーとして、特許文献1では、塩、可溶性セリウム、カルボン酸、およびヒュームドシリカを含む水性化学機械的研磨組成物が開示されている。
特表2001−507739号公報
しかしながら、特許文献1に記載の水性化学機械的研磨組成物によれば、基板の研磨速度は向上しうるものの、基板表面のスクラッチが多く発生するという問題がある。特に、従来の研磨用組成物は、保管安定性が悪く、保管期間によっては、基板表面のスクラッチがより多く発生するという問題がある。
そこで、本発明は、基板表面におけるスクラッチの発生を抑制し、長期間保管された場合でも、基板表面におけるスクラッチの発生を抑制できる研磨用組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく、鋭意検討を行った。その結果、砥粒と、添加剤と、水溶性ポリマーとを含む研磨用組成物であって、D50(前)に対するD50(後)の比率が2.0未満であり、ここで、D50(前)は、前記研磨用組成物を80℃で5日間放置する前に測定された前記研磨用組成物の粒子のD50の値であり、D50(後)は、前記研磨用組成物を80℃で5日間放置した後に測定された前記研磨用組成物の粒子のD50の値である、研磨用組成物を提供することによって上記課題が解決できることを見出し本発明の完成に至った。
本発明によれば、基板表面におけるスクラッチの発生を抑制し、長期間保管された場合でも、基板表面におけるスクラッチの発生を抑制できる研磨用組成物を提供することができる。
以下、本発明を説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態のみには限定されない。また、本明細書において、範囲を示す「X〜Y」は「X以上Y以下」を意味する。また、特記しない限り、操作および物性等の測定は室温(20〜25℃)/相対湿度40〜50%RHの条件で測定する。また、「重量」と「質量」、「重量%」と「質量%」、「重量部」と「質量部」は同義語として扱う。
本発明は、砥粒と、添加剤と、水溶性ポリマーとを含む研磨用組成物であって、D50(前)に対するD50(後)の比率が2.0未満であり、ここで、D50(前)は、前記研磨用組成物を80℃で5日間放置する前に測定された前記研磨用組成物の粒子のD50の値であり、D50(後)は、前記研磨用組成物を80℃で5日間放置した後に測定された前記研磨用組成物の粒子のD50の値である、研磨用組成物である。
なお、本明細書中、「粒子」との用語は、砥粒を含む概念であって、砥粒が単分散している形態のみならず、凝集している形態も含む概念である。いくつかの実施形態では、粒子は、砥粒である。
かかる構成によって、基板表面におけるスクラッチの発生を抑制し、長期間保管された場合でも、基板表面におけるスクラッチの発生を抑制できる研磨用組成物を提供することができる。
以下、様々な実施形態を説明する。特定の実施形態は、包括的な説明や本明細書で説明された広い形態への限定を示すものではないことに留意されたい。特定の実施形態に関して説明した一態様は、必ずしもその実施形態に限定されるものではなく、(複数の)他の実施形態によって実施することができる。
本明細書中において使用される場合、「約(about)」の意味は、当業者には理解されるものであり、使用される文脈に応じてある程度変化する。それが使用された文脈を提供されても当業者にとって明確でない用語の使用がある場合、「約」は、特定の用語の±10%までを意味する。
構成要素を説明するための文脈(特に添付の特許請求の範囲の文脈)において、用語「a」、「an」、「前記(the)」および同様の指示対象(referents)の使用は、本明細書に示され、または文脈から明らかに否定されない限り、単数および複数の両方を包含するように解釈されるべきである。本明細書において、値の範囲の列挙は、本明細書において特に示唆しない限り、単に、範囲内に入るそれぞれ別個の値の個々に言及するための簡略な表記方法として用いられているに過ぎず、各別個の値は、それが個々に本明細書に列挙されているものとして、本明細書に組み込まれる。本明細書に示され、または文脈により明らかに矛盾しない限りにおいて、本明細書中に記載された全ての方法は、任意の適切な順序で行うことができる。任意および全ての例示の使用、または本明細書で提供される例示的言語(例えば、「など(such as)」)は、単により良い実施形態を明らかにするだけのものであり、特に明記しない限り、特許請求の範囲を限定するものではない。本明細書中の言語は、必須なものとして任意の非請求の要素を示すものと解釈されるべきではない。
本明細書中において使用される場合、特に言及しない限り、用語「D50」は、粒子径分布のメディアン径またはメディアン値を意味する。いくつかの実施形態では、「D50」は、累積分布の50%における粒子径の値を意味する。いくつかの実施形態では、「D50」は、体積分布のメディアン粒子径(例えば、直径)を意味する。本明細書中において使用される場合、特に言及しない限り、用語「D90」は、体積分布の90%がこのサイズを下回る体積分布の粒子径(例えば、直径)である。同様に、本明細書において使用され、特に言及しない限り、用語「D10」は、体積分布の10%がこのサイズを下回る体積分布の粒子径(例えば、直径)である。
本発明の一態様によれば、砥粒と、研磨促進剤と、水溶性ポリマーとを含み、D50(前)に対するD50(後)の比率が2.0未満である研磨用組成物が提供され、ここで、D50(前)は、前記組成物が保存条件を受ける前に測定された前記組成物の粒子のD50の値であり、D50(後)は、前記組成物が保存条件を受けた後に測定された前記組成物の粒子のD50の値である。いくつかの実施形態では、保存条件は、80℃で5日間である。
また、本発明の他の態様によれば、砥粒と、添加剤と、水溶性ポリマーとを含み、D50(前)に対するD50(後)の比率が1.15未満である研磨用組成物が提供され、ここで、D50(前)は、前記組成物が保存条件を受ける前に測定された前記組成物の粒子のD50の値であり、D50(後)は、前記組成物が保存条件を受けた後に測定された前記組成物の粒子のD50の値である。いくつかの実施形態では、保存条件は、25℃で7日間である。
また、本発明の他の態様によれば、砥粒と、添加剤と、水溶性ポリマーとを含む研磨用組成物が提供され、ここで、前記研磨用組成物は、pHが4未満(一形態では、4.0未満)であり、静的エッチングまたは他の除去メカニズムによる非鉄配線除去速度を制御するためのアゾール系抑制剤を含まない。
また、本発明の他の態様によれば、砥粒と、添加剤と、水溶性ポリマーとを含む研磨用組成物が提供され、ここで、前記研磨用組成物は、pHが4未満(一形態では、4.0未満)であり、アンモニウム塩を含まない。
また、本発明の他の態様によれば、砥粒と、添加剤と、水溶性ポリマーとを含む研磨用組成物が提供され、ここで、前記研磨用組成物は、pHが4未満(一形態では、4.0未満)であり、クエン酸およびクエン酸塩を含まない。
いくつかの実施形態では、用語「D50(前)」は、本明細書に開示された新たに生成された組成物の粒子のD50の値を意味する。本明細書中、「新たに生成された組成物」とは、砥粒と、添加剤と、水溶性ポリマーとを含む成分を混合することによって新たに調製された組成物を意味する。
いくつかの実施形態では、用語「D50(前)」は、本明細書に開示された組成物が保存条件を受ける前に測定された組成物の粒子のD50の値を意味する。
いくつかの実施形態では、用語「D50(前)」は、本明細書に開示された組成物を80℃で5日間放置する前に測定された組成物の粒子のD50の値を意味する。
なお、本明細書中、「保存条件を受ける前」、「放置する前」とは、砥粒と、添加剤と、水溶性ポリマーとを含む成分を混合することによって研磨用組成物を新たに調製した直後を意味し、ここで「直後」とは、研磨用組成物を構成する成分をすべて混合した時点から、いくつかの実施形態では50分以内、いくつかの実施形態では45分以内、いくつかの実施形態では30分以内、いくつかの実施形態では20分以内、いくつかの実施形態では15分以内、いくつかの実施形態では10分以内、いくつかの実施形態では5分以内、いくつかの実施形態では3分以内、いくつかの実施形態では1分以内の時点であり、いくつかの実施形態では50分、いくつかの実施形態では45分、いくつかの実施形態では30分、いくつかの実施形態では20分、いくつかの実施形態では15分、いくつかの実施形態では10分、いくつかの実施形態では5分、いくつかの実施形態では3分、いくつかの実施形態では1分の時点である。
また、「80℃で5日間放置」とは、砥粒と、添加剤と、水溶性ポリマーとを含む成分を混合することによって研磨用組成物を新たに調製(研磨用組成物を構成する成分をすべて混合)し、80℃の加熱器に置いた時点から5日間(120時間)放置することを意味する。「55℃で10日間放置」も同様に考える。「25℃で7日間放置」とは、「25℃」は、本明細書中、測定の基準の温度であり、加熱器等に入れる必要はないため、砥粒と、添加剤と、水溶性ポリマーとを含む成分を混合することによって研磨用組成物を新たに調製(研磨用組成物を構成する成分をすべて混合)した時点から7日間(168時間)放置することを意味する。
いくつかの実施形態では、用語「D50(前)」は、本明細書に開示された組成物を25℃で7日間放置する前に測定された組成物の粒子のD50の値を意味する。
いくつかの実施形態では、用語「D90(前)」は、本明細書に開示された新たに生成された組成物の粒子のD90の値を意味する。
いくつかの実施形態では、用語「D90(前)」は、本明細書に開示された組成物が保存条件を受ける前に測定された組成物の粒子のD90の値を意味する。
いくつかの実施形態では、用語「D90(前)」は、本明細書に開示された組成物を80℃で5日間放置する前に測定された組成物の粒子のD90の値を意味する。
いくつかの実施形態では、用語「D90(前)」は、本明細書に開示された組成物を25℃で7日間放置する前に測定された組成物の粒子のD90の値を意味する。
いくつかの実施形態では、用語「MV(前)」は、本明細書に開示された新たに生成された組成物の粒子径分布の平均値を意味する。
いくつかの実施形態では、用語「MV(前)」は、本明細書に開示された組成物が保存条件を受ける前に測定された組成物の粒子の粒子径分布の平均値を意味する。
いくつかの実施形態では、用語「MV(前)」は、本明細書に開示された組成物を80℃で5日間放置する前に測定された組成物の粒子の粒子径分布の平均値を意味する。
いくつかの実施形態では、用語「MV(前)」は、本明細書に開示された組成物を25℃で7日間放置する前に測定された組成物の粒子の粒子径分布の平均値を意味する。
いくつかの実施形態では、用語「D50(後)」は、本明細書に開示された組成物が保存条件を受けた後に測定された組成物の粒子のD50の値を意味する。
いくつかの実施形態では、用語「D50(後)」は、本明細書に開示された組成物を80℃で5日間放置した後に測定された組成物の粒子のD50の値を意味する。
いくつかの実施形態では、用語「D50(後)」は、本明細書に開示された組成物を25℃で7日間放置した後に測定された組成物の粒子のD50の値を意味する。
いくつかの実施形態では、用語「D90(後)」は、本明細書に開示された組成物が保存条件を受けた後に測定された組成物の粒子のD90の値を意味する。
いくつかの実施形態では、用語「D90(後)」は、本明細書に開示された組成物を80℃で5日間放置した後に測定された組成物の粒子のD90の値を意味する。
いくつかの実施形態では、用語「D90(後)」は、本明細書に開示された組成物を25℃で7日間放置した後に測定された組成物の粒子のD90の値を意味する。
いくつかの実施形態では、用語「MV(後)」は、本明細書に開示された組成物が保存条件を受けた後に測定された組成物の粒子径分布の平均値を意味する。
いくつかの実施形態では、用語「MV(後)」は、本明細書に開示された組成物を80℃で5日間放置した後に測定された組成物の粒子の粒子径分布の平均値を意味する。
いくつかの実施形態では、用語「MV(後)」は、本明細書に開示された組成物を25℃で7日間放置した後に測定された組成物の粒子の粒子径分布の平均値を意味する。
本明細書中において使用される場合、「保存条件」は、所定の温度で所定の期間保存することを意味する。所定の温度は、約20〜約90℃とすることができる。所定の温度は、約20〜約80℃、約20〜約70℃、約20〜約55℃、約20〜約40℃、約25〜約80℃、約25〜約70℃、約25〜約55℃、約25〜約40℃、約30〜約80℃、約30〜約70℃、約30〜約55℃、または約30〜約40℃を含む。いくつかの実施形態では、所定の温度は、約20℃、約25℃、約30℃、約35℃、約40℃、約45℃、約50℃、約55℃、約60℃、約65℃、約70℃、約75℃、約80℃、約85℃、約90℃、またはそれ以上であり、その中で増分を含む。
所定の期間は、約1時間〜約2年間とすることができる。所定の期間は、約1時間〜約24時間、約1時間〜約48時間、約1時間〜約7日間、約1日間〜約5日間、約1日間〜約7日間、約1日間〜約10日間、約1日間〜約1月間、約1日間〜約12月間、約1日間〜約18月間、約1日間〜約2年間、約5日間〜約7日間、約5日間〜約10日間、約5日間〜約1月間、約5日間〜約6月間、約5日間〜約12月間、約5日間〜約18月間、約5日間〜約2年間、約10日間〜約1月間、約10日間〜約6月間、約10日間〜約12月間、約10日間〜約18月間、約10日間〜約2年間を含む。いくつかの実施形態では、所定の期間は、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24時間、またはそれ以上であり、その中で増分を含む。いくつかの実施形態では、所定の期間は、約1日間、約2日間、約3日間、約4日間、約5日間、約6日間、約7日間、約8日間、約9日間、約10日間、約11日間、約12日間、約13日間、約14日間、約15日間、約16日間、約17日間、約18日間、約19日間、約20日間、約21日間、約22日間、約23日間、約24日間、約25日間、約26日間、約27日間、約28日間、約29日間、約30日間、約31日間、またはそれ以上であり、その中で増分を含む。いくつかの実施形態では、所定の期間は、約1月間、約2月間、約3月間、約4月間、約5月間、約6月間、約7月間、約8月間、約9月間、約10月間、約11月間、約12月間、約13月間、約14月間、約15月間、約16月間、約17月間、約18月間、約19月間、約20月間、約21月間、約22月間、約23月間、約24月間であり、その中で増分を含む。
前記研磨用組成物は、保存条件下で放置(すなわち、撹拌せずに保存)されてもよいし、保存条件下で攪拌されてもよい。前記研磨用組成物は、密閉された容器内に保存されてもよいし、大気中に開放されてもよい。
いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、密閉された容器内に保存された状態で、保存条件下で放置される。
いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、大気中に開放された状態で、保存条件下で攪拌される。特に記載のない限り、本明細書に開示された保存条件を受けた研磨用組成物は、エージングした研磨用組成物である。いくつかの実施形態では、粒子は、温度が高い程、より頻繁に凝集する。
いくつかの実施形態では、研磨用組成物を80℃で5日間等の通常の保存条件よりも過酷な条件で保存を行っても凝集を抑制できる観点で優れている。
いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物の粒子は、D50(前)に対するD50(後)の比率が3.0未満である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物の粒子は、D50(前)に対するD50(後)の比率が2.9未満である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物の粒子は、D50(前)に対するD50(後)の比率が2.8未満である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物の粒子は、D50(前)に対するD50(後)の比率が2.7未満である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物の粒子は、D50(前)に対するD50(後)の比率が2.6未満である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物の粒子は、D50(前)に対するD50(後)の比率が2.5未満である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物の粒子は、D50(前)に対するD50(後)の比率が2.4未満である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物の粒子は、D50(前)に対するD50(後)の比率が2.3未満である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物の粒子は、D50(前)に対するD50(後)の比率が2.2未満である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物の粒子は、D50(前)に対するD50(後)の比率が2.1未満である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物の粒子は、D50(前)に対するD50(後)の比率が2.0未満である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物の粒子は、D50(前)に対するD50(後)の比率が1.9未満である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物の粒子は、D50(前)に対するD50(後)の比率が1.8未満である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物の粒子は、D50(前)に対するD50(後)の比率が1.7未満である。
いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物の粒子は、D90(前)に対するD90(後)の比率が3.0未満である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物の粒子は、D90(前)に対するD90(後)の比率が2.9未満である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物の粒子は、D90(前)に対するD90(後)の比率が2.8未満である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物の粒子は、D90(前)に対するD90(後)の比率が2.7未満である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物の粒子は、D90(前)に対するD90(後)の比率が2.6未満である。いくつかの実施形態の粒子では、前記研磨用組成物は、D90(前)に対するD90(後)の比率が2.5未満である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物の粒子は、D90(前)に対するD90(後)の比率が2.4未満である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物の粒子は、D90(前)に対するD90(後)の比率が2.3未満である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物の粒子は、D90(前)に対するD90(後)の比率が2.2未満である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物の粒子は、D90(前)に対するD90(後)の比率が2.1未満である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物の粒子は、D90(前)に対するD90(後)の比率が2.0未満である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物の粒子は、D90(前)に対するD90(後)の比率が1.9未満である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物の粒子は、D90(前)に対するD90(後)の比率が1.8未満である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物の粒子は、D90(前)に対するD90(後)の比率が1.7未満である。
いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物の粒子は、MV(前)に対するMV(後)の比率が3.0未満である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物の粒子は、MV(前)に対するMV(後)の比率が2.9未満である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物の粒子は、MV(前)に対するMV(後)の比率が2.8未満である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物の粒子は、MV(前)に対するMV(後)の比率が2.7未満である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物の粒子は、MV(前)に対するMV(後)の比率が2.6未満である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物の粒子は、MV(前)に対するMV(後)の比率が2.5未満である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物の粒子は、MV(前)に対するMV(後)の比率が2.4未満である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物の粒子は、MV(前)に対するMV(後)の比率が2.3未満である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物の粒子は、MV(前)に対するMV(後)の比率が2.2未満である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物の粒子は、MV(前)に対するMV(後)の比率が2.1未満である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物の粒子は、MV(前)に対するMV(後)の比率が2.0未満である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物の粒子は、MV(前)に対するMV(後)の比率が1.9未満である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物の粒子は、MV(前)に対するMV(後)の比率が1.8未満である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物の粒子は、MV(前)に対するMV(後)の比率が1.7未満である。
(砥粒)
例示的な砥粒は、下記に限定されないが、酸化シリコン(例えば、コロイダルシリカ、ヒュームドシリカ、または沈降シリカ)、酸化鉄、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化マンガン、酸化セリウム、酸化クロム、炭化ケイ素、ダイヤモンドおよびそれらの任意の組合せを含む。いくつかの実施形態では、前記砥粒は、コロイダルシリカを含む。いくつかの実施形態では、前記砥粒は、ヒュームドシリカを含む。いくつかの実施形態では、前記砥粒は、コロイダルシリカ、ヒュームドシリカ、またはそれらの組合せを含む。
いくつかの実施形態では、前記砥粒は、研磨用組成物の調製に用いられる前に、例えば水などの分散媒中に分散した形態であることが好ましい。その際、いくつかの実施形態では、前記砥粒のD10は、10〜50nmであり、いくつかの実施形態では、20〜45nmである。また、いくつかの実施形態では、前記砥粒のD50は、30〜60nmであり、いくつかの実施形態では、35〜55nmである。また、いくつかの実施形態では、前記砥粒のD90は、50〜80nmであり、いくつかの実施形態では、60〜65nmである。また、いくつかの実施形態では、前記砥粒のBET比表面積は、60〜90m/gであり、いくつかの実施形態では、70〜80m/gである。また、いくつかの実施形態では、前記砥粒のMVは、30〜70nmであり、いくつかの実施形態では、前記砥粒のMVは、40〜60nmである。
また、いくつかの実施形態では、前記砥粒は、D10に対するD90の比率(D90/D10)が3.0未満である。いくつかの実施形態では、前記砥粒は、D10に対するD90の比率(D90/D10)が2.9未満である。いくつかの実施形態では、前記砥粒は、D10に対するD90の比率(D90/D10)が2.8未満である。いくつかの実施形態では、前記砥粒は、D10に対するD90の比率(D90/D10)が2.7未満である。いくつかの実施形態では、前記砥粒は、D10に対するD90の比率(D90/D10)が2.6未満である。いくつかの実施形態では、前記砥粒は、D10に対するD90の比率(D90/D10)が2.5未満である。いくつかの実施形態では、前記砥粒は、D10に対するD90の比率(D90/D10)が2.4未満である。いくつかの実施形態では、前記砥粒は、D10に対するD90の比率(D90/D10)が2.3未満である。いくつかの実施形態では、前記砥粒は、D10に対するD90の比率(D90/D10)が2.2未満である。いくつかの実施形態では、前記砥粒は、D10に対するD90の比率(D90/D10)が2.1未満である。いくつかの実施形態では、前記砥粒は、D10に対するD90の比率(D90/D10)が2.0未満である。
いくつかの実施形態では、前記砥粒は、D10に対するD90の比率(D90/D10)が約2.0、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、または3.0であり、その中で増分を含む。
いくつかの実施形態では、D10に対するD90の比率(D90/D10)は、前記組成物が保存条件を受ける前に測定される。いくつかの実施形態では、D10に対するD90の比率(D90/D10)は、前記組成物が保存条件を受けた後に測定される。D10に対するD90の比率が大きい程、粒子径の分布がより広がり、その結果として粒子の表面積がより大きくなる。いくつかの実施形態では、粒子の表面積をより大きくすることによって、溶液中の粒子の安定性を改善する。いくつかの実施形態では、粒子径の分布をより広げることによって、溶液中の粒子の安定性を改善する。
いくつかの実施形態では、前記砥粒は、前記研磨用組成物中に少なくとも約0.1質量%(wt%)の量で存在する。これは、少なくとも約0.2質量%、約0.3質量%、約0.4質量%、約0.6質量%、約0.7質量%、約0.8質量%、約0.9質量%、約1.0質量%、約1.1質量%、約1.2質量%、約1.3質量%、約1.4質量%、約1.5質量%、約1.6質量%、約1.7質量%、約1.8質量%、約1.9質量%、約2.0質量%、約2.1質量%、約2.2質量%、約2.3質量%、約2.4質量%、約2.5質量%、約2.6質量%、約2.7質量%、約2.8質量%、約2.9質量%、約3.0質量%、約3.1質量%、約3.2質量%、約3.3質量%、約3.4質量%、約3.5質量%、約3.6質量%、約3.7質量%、約3.8質量%、約3.9質量%、約4.0質量%、約4.1質量%、約4.2質量%、約4.3質量%、約4.4質量%、約4.5質量%、約4.6質量%、約4.7質量%、約4.8質量%、約4.9質量%、約5.0質量%、約5.1質量%、約5.2質量%、約5.3質量%、約5.4質量%、約5.5質量%、約5.6質量%、約5.7質量%、約5.8質量%、約5.9質量%、約6.0質量%、約6.5質量%、約7.0質量%、約7.5質量%、約8.0質量%、約8.5質量%、約9.0質量%、約9.5質量%、約10.0質量%、約11.0質量%、約12.0質量%、約13.0質量%、約14.0質量%、約15.0質量%、またはそれ以上の量を含み、その中で増分を含む。いくつかの実施形態では、前記砥粒は、前記研磨用組成物中に約0.1質量%〜約10.0質量%の量で存在する。これは、約0.1質量%〜約9.0質量%、約0.1質量%〜約8.0質量%、約0.1質量%〜約7.0質量%、約0.1質量%〜約6.0質量%、約0.1質量%〜約5.0質量%、約0.1質量%〜約4.0質量%、約0.1質量%〜約3.0質量%、約1.0質量%〜約9.0質量%、約1.0質量%〜約8.0質量%、約1.0質量%〜約7.0質量%、約1.0質量%〜約6.0質量%、約1.0質量%〜約5.0質量%、約1.0質量%〜約4.0質量%、約1.0質量%〜約3.0質量%、約2.0質量%〜約8.0質量%、約2.0質量%〜約6.0質量%、または約2.0質量%〜約4.0質量%の量を含む。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物中の前記砥粒の量は、約0.6質量%、約0.7質量%、約0.8質量%、約0.9質量%、約1.0質量%、約1.1質量%、約1.2質量%、約1.3質量%、約1.4質量%、約1.5質量%、約1.6質量%、約1.7質量%、約1.8質量%、約1.9質量%、約2.0質量%、約2.1質量%、約2.2質量%、約2.3質量%、約2.4質量%、約2.5質量%、約2.6質量%、約2.7質量%、約2.8質量%、約2.9質量%、約3.0質量%、約3.1質量%、約3.2質量%、約3.3質量%、約3.4質量%、約3.5質量%、約3.6質量%、約3.7質量%、約3.8質量%、約3.9質量%、約4.0質量%、約4.1質量%、約4.2質量%、約4.3質量%、約4.4質量%、約4.5質量%、約4.6質量%、約4.7質量%、約4.8質量%、約4.9質量%、約5.0質量%、約5.1質量%、約5.2質量%、約5.3質量%、約5.4質量%、約5.5質量%、約5.6質量%、約5.7質量%、約5.8質量%、約5.9質量%、約6.0質量%、約6.5質量%、約7.0質量%、約7.5質量%、約8.0質量%、約8.5質量%、約9.0質量%、約9.5質量%、約10質量%、またはそれ以上であり、その中で増分を含む。
いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、pHが7未満(一形態では、7.0未満)である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、pHが約6以下(一形態では、6.0以下)である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、pHが約5以下(一形態では、5.0以下)である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、pHが約4以下(一形態では、4.0以下)である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、pHが約3以下(一形態では、3.0以下)である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、pHが6未満(一形態では、6.0未満)である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、pHが、5未満(一形態では、5.0未満)である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、pHが、4未満(一形態では、4.0未満)である。かかる実施形態であることによって、本発明の所期の効果を効率よく奏することができる。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、pHが、3未満(一形態では、3.0未満)である。
かかる実施形態であることによって、本発明の所期の効果を効率よく奏することができる。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、pHが、約6.9、約6.8、約6.7、約6.6、約6.5、約6.4、約6.3、約6.2、約6.1、約6.0、約5.9、約5.8、約5.7、約5.6、約5.5、約5.4、約5.3、約5.2、約5.1、約5.0、約4.9、約4.8、約4.7、約4.6、約4.5、約4.4、約4.3、約4.2、約4.1、約4.0、約3.9、約3.8、約3.7、約3.6、約3.5、約3.4、約3.3、約3.2、約3.1、約3.0、約2.9、約2.8、約2.7、約2.6、約2.5、約2.4、約2.3、約2.2、約2.1、約2.0、約1.9、約1.8、約1.7、約1.6、約1.5であり、その中で増分を含む。かかる実施形態であることによって、本発明の所期の効果を効率よく奏することができる。
いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、pHが、約2.0〜約6.9である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、pHが、約2.0〜約6.5である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、pHが、約2.0〜約6.0である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、pHが、約2.0〜約5.5である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、pHが、約2.0〜約5.0である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、pHが、約2.0〜約4.5である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、pHが、約2.0〜約4.0である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、pHが、約2.0〜約3.9である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、pHが、約2.5〜約4.0である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、pHが、約2.5〜約3.9である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、pHが、約3.0〜約4.0である。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、pHが、約3.0〜約3.9である。
いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、電気伝導度(mS/cm)が、約0.2〜約1.9である。かかる実施形態であることによって、本発明の所期の効果を効率よく奏することができる。いくつかの実施形態では、電気伝導度(mS/cm)が、約0.3〜約1.8であり、いくつかの実施形態では、電気伝導度(mS/cm)が、約0.4〜約1.6であり、いくつかの実施形態では、電気伝導度(mS/cm)が、約0.5〜約1.4であり、いくつかの実施形態では、電気伝導度(mS/cm)が、約0.6〜約1.2である。かかる実施形態であることによって、本発明の所期の効果をより効率よく奏することができる。
(添加剤)
いくつかの実施形態では、前記添加剤が、研磨促進剤である。
いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物中の添加剤の含有量(2種類以上含む場合、その合計量)は、0.5質量%以下であり、いくつかの実施形態では、0.4質量%以下であり、いくつかの実施形態では、0.3質量%以下であり、いくつかの実施形態では、0.2質量%以下であり、いくつかの実施形態では、0.1質量%以下である。かかる実施形態であることによって、本発明の所期の効果を効率よく奏することができる。また、いくつかの実施形態では、0.01質量%以上であり、いくつかの実施形態では、0.02質量%以上であり、いくつかの実施形態では、0.03質量%以上であり、いくつかの実施形態では、0.04質量%以上であり、いくつかの実施形態では、0.05質量%以上である。かかる実施形態であることによって、本発明の所期の効果を効率よく奏することができる。
いくつかの実施形態では、前記添加剤が、水酸基を含んでもよいカルボン酸である。かかる実施形態であることによって、本発明の所期の効果を効率よく奏することができる。いくつかの実施形態では、前記水酸基を含んでもよいカルボン酸の分子中のカルボキシル基の数が、2個以下である。かかる実施形態であることによって、本発明の所期の効果を効率よく奏することができる。いくつかの実施形態では、前記水酸基を含んでもよいカルボン酸は、乳酸およびシュウ酸の少なくとも一方である。かかる実施形態であることによって、本発明の所期の効果を効率よく奏することができる。
いくつかの実施形態では、水酸基を含むカルボン酸としては、α−ヒドロキシカルボン酸、β−ヒドロキシカルボン酸、γ−ヒドロキシカルボン酸等が挙げられる。いくつかの実施形態では、前記添加剤は、α−ヒドロキシカルボン酸を含む。α−ヒドロキシカルボン酸の例としては、下記に限定されないが、クエン酸、乳酸、グリコール酸、マンデル酸、リンゴ酸、シトラマル酸、イソクエン酸、酒石酸、およびタルトロン酸を含む。いくつかの実施形態では、前記添加剤は、α−ヒドロキシカルボン酸がクエン酸でないという条件で、α−ヒドロキシカルボン酸を含む。いくつかの実施形態では、前記添加剤は、乳酸を含む。いくつかの実施形態では、前記組成物は、乳酸を含むが、クエン酸は含まない。いくつかの実施形態では、前記組成物は、乳酸を含むが、クエン酸およびクエン酸塩を含まない。いくつかの実施形態では、α−ヒドロキシカルボン酸を含む研磨用組成物は、α−ヒドロキシカルボン酸を含まない研磨用組成物と比較して、より高いアルミニウムおよび/または酸化アルミニウムの除去をもたらす。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、水酸基を含むカルボン酸(好ましくはα−ヒドロキシカルボン酸、より好ましくは乳酸)を少なくとも約0.005質量%含む。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、水酸基を含むカルボン酸(好ましくはα−ヒドロキシカルボン酸、より好ましくは乳酸)を少なくとも約0.008質量%含む。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、水酸基を含むカルボン酸(好ましくはα−ヒドロキシカルボン酸、より好ましくは乳酸)を少なくとも約0.01質量%含む。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、水酸基を含むカルボン酸(好ましくはα−ヒドロキシカルボン酸、より好ましくは乳酸)を少なくとも約0.02質量%含む。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、水酸基を含むカルボン酸(好ましくはα−ヒドロキシカルボン酸、より好ましくは乳酸)を少なくとも約0.005質量%〜約0.05質量%含む。これは、約0.005質量%〜約0.03質量%、約0.005質量%〜約0.02質量%、約0.008質量%〜約0.03質量%、約0.008質量%〜約0.02質量%、約0.01質量%〜約0.03質量%、または約0.01質量%〜約0.02質量%を含む。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、水酸基を含むカルボン酸(好ましくはα−ヒドロキシカルボン酸、より好ましくは乳酸)を約0.005質量%、約0.006質量%、約0.007質量%、約0.008質量%、約0.009質量%、約0.010質量%、約0.011質量%、約0.012質量%、約0.013質量%、約0.014質量%、約0.015質量%、約0.016質量%、約0.017質量%、約0.018質量%、約0.019質量%、約0.020質量%、約0.021質量%、約0.022質量%、約0.023質量%、約0.024質量%、約0.025質量%、約0.026質量%、約0.027質量%、約0.028質量%、約0.029質量%、約0.030質量%、約0.040質量%、約0.050質量%、約0.060質量%、約0.070質量%、約0.080質量%、約0.090質量%、約0.10質量%、またはそれ以上含み、その中で増分を含む。
いくつかの実施形態では、水酸基を含まないカルボン酸を含有することが出来る。いくつかの実施形態では、水酸基を含まないカルボン酸として、ジカルボン酸が好ましい。いくつかの実施形態では、水酸基を含まないカルボン酸として、シュウ酸、マロン酸、マレイン酸、イミノ二酢酸など金属に対してキレート作用を持つものが好適である。いくつかの実施形態では、水酸基を含まないカルボン酸(好ましくはシュウ酸)は、前記研磨用組成物中に少なくとも約0.005質量%の量で存在する。いくつかの実施形態では、水酸基を含まないカルボン酸(好ましくはシュウ酸)は、前記研磨用組成物中に少なくとも約0.008質量%の量で存在する。いくつかの実施形態では、水酸基を含まないカルボン酸(好ましくはシュウ酸)は、前記研磨用組成物中に少なくとも約0.01質量%の量で存在する。いくつかの実施形態では、水酸基を含まないカルボン酸(好ましくはシュウ酸)は、前記研磨用組成物中に少なくとも約0.005質量%〜約0.1質量%の量で存在する。これは、約0.005質量%〜約0.08質量%、約0.005質量%〜約0.05質量%、約0.005質量%〜約0.03質量%、約0.005質量%〜約0.01質量%、約0.007質量%〜約0.1質量%、約0.007質量%〜約0.08質量%、約0.007質量%〜約0.05質量%、約0.007質量%〜約0.03質量%、約0.007質量%〜約0.01質量%、約0.01質量%〜約0.1質量%、約0.01質量%〜約0.08質量%、約0.01質量%〜約0.05質量%、または約0.01質量%〜約0.03質量%の量を含む。いくつかの実施形態では、水酸基を含まないカルボン酸(好ましくはシュウ酸)は、前記研磨用組成物中に約0.005質量%、約0.006質量%、約0.007質量%、約0.008質量%、約0.009質量%、約0.010質量%、約0.011質量%、約0.012質量%、約0.013質量%、約0.014質量%、約0.015質量%、約0.016質量%、約0.017質量%、約0.018質量%、約0.019質量%、約0.020質量%、約0.021質量%、約0.022質量%、約0.023質量%、約0.024質量%、約0.025質量%、約0.026質量%、約0.027質量%、約0.028質量%、約0.029質量%、約0.030質量%、約0.031質量%、約0.032質量%、約0.033質量%、約0.034質量%、約0.035質量%、約0.036質量%、約0.037質量%、約0.038質量%、約0.039質量%、約0.040質量%、約0.041質量%、約0.042質量%、約0.043質量%、約0.044質量%、約0.045質量%、約0.046質量%、約0.047質量%、約0.048質量%、約0.049質量%、約0.050質量%、約0.055質量%、約0.060質量%、約0.065質量%、約0.070質量%、約0.075質量%、約0.080質量%、約0.085質量%、約0.090質量%、約0.095質量%、約0.10質量%、約0.15質量%、約0.20質量%、約0.25質量%、約0.30質量%、約0.35質量%、約0.40質量%、約0.45質量%、約0.50質量%、約0.55質量%、約0.60質量%、約0.65質量%、約0.70質量%、約0.75質量%、約0.80質量%、約0.85質量%、約0.90質量%、約0.95質量%、約1.00質量%、またはそれ以上の量存在し、その中で増分を含む。
(水溶性ポリマー)
いくつかの実施形態では、前記水溶性ポリマーは、少なくとも1つのカルボキシル基を含む、あるいは、多糖類を含む。かかる実施形態であることによって、本発明の所期の効果を効率よく奏することができる。
いくつかの実施形態では、多糖類が、グルコースのみからなる多糖類である。
いくつかの実施形態では、前記グルコースのみからなる多糖類が、プルラン、デンプンデキストリン、シクロデキストリン、または、デキストランである。かかる実施形態であることによって、本発明の所期の効果を効率よく奏することができる。
いくつかの実施形態では、前記水溶性ポリマーを構成する繰り返し単位が、カルボキシル基を有する。かかる実施形態であることによって、本発明の所期の効果を効率よく奏することができる。いくつかの実施形態では、前記水溶性ポリマーは、ポリカルボン酸を含む。いくつかの実施形態では、前記水溶性ポリマーは、ポリアクリル酸を含む。かかる実施形態であることによって、本発明の所期の効果を効率よく奏することができる。いくつかの実施形態では、水溶性ポリマーの重量平均分子量は、好ましくは5万〜50万、いくつかの実施形態では、10万〜30万である。
なお、重量平均分子量は、ゲルパーミーエーションクロマトグラフィー(GPC)によって測定した重量平均分子量(ポリエチレングリコール換算)の値を用いる。重量平均分子量は、下記の装置および条件によって測定する。
GPC装置:株式会社島津製作所製
型式:Prominence + ELSD検出器(ELSD−LTII)
カラム:VP−ODS(株式会社島津製作所製)
移動相 A:MeOH
B:酢酸1%水溶液
検出器:ELSD temp.40℃、Gain 8、N2GAS 350kPa
オーブン温度:40℃。
いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、前記水溶性ポリマー(2種類以上であればその合計量)を少なくとも約0.05質量%含む。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、前記水溶性ポリマーを少なくとも約0.08質量%含む。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、前記水溶性ポリマーを約0.05質量%〜約0.2質量%含む。これは、約0.05質量%〜約0.15質量%、約0.05質量%〜約0.1質量%、約0.08質量%〜約0.2質量%、または約0.08質量%〜約0.15質量%の前記水溶性ポリマーを含む。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、前記水溶性ポリマーを約0.05質量%、約0.06質量%、約0.07質量%、約0.08質量%、約0.09質量%、約0.10質量%、約0.11質量%、約0.12質量%、約0.13質量%、約0.14質量%、約0.15質量%、約0.16質量%、約0.17質量%、約0.18質量%、約0.19質量%、約0.20質量%、またはそれ以上含み、その中で増分を含む。
いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、ポリアクリル酸を少なくとも約0.05質量%含む。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、ポリアクリル酸を少なくとも約0.08質量%含む。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、ポリアクリル酸を少なくとも約0.05質量%〜約0.2質量%含む。これは、約0.05質量%〜約0.15質量%、約0.05質量%〜約0.1質量%、約0.08質量%〜約0.2質量%、または約0.08質量%〜約0.15質量%のポリアクリル酸を含む。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、ポリアクリル酸を約0.05質量%、約0.06質量%、約0.07質量%、約0.08質量%、約0.09質量%、約0.10質量%、約0.11質量%、約0.12質量%、約0.13質量%、約0.14質量%、約0.15質量%、約0.16質量%、約0.17質量%、約0.18質量%、約0.19質量%、約0.20質量%またはそれ以上含み、その中で増分を含む。
いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、酸化剤をさらに含む。例示的な酸化剤は、下記に限定されないが、過酸化水素、過硫酸塩、過塩素酸塩、過ヨウ素酸塩、または硝酸塩を含む。
いくつかの実施形態では、前記酸化剤は、前記研磨用組成物中に約0.1体積%、約0.2体積%、約0.3体積%、約0.4体積%、約0.5体積%、約0.6体積%、約0.7体積%、約0.8体積%、約0.9体積%、約1.0体積%、約1.1体積%、約1.2体積%、約1.3体積%、約1.4体積%、約1.5体積%、約1.6体積%、約1.7体積%、約1.8体積%、約1.9体積%、約2.0体積%、約2.1体積%、約2.2体積%、約2.3体積%、約2.4体積%、約2.5体積%、約2.6体積%、約2.7体積%、約2.8体積%、約2.9体積%、約3.0体積%(vol%)またはそれ以上の量存在し、その中で増分を含む。いくつかの実施形態では、前記過酸化水素は、前記研磨用組成物中に約0〜約3.0体積%(vol%)の量で存在する。前記酸化剤を含むことによって、より均一なおよび/またはより高い除去率をもたらすことができる。
例示的なアゾール系抑制剤は、下記に限定されないが、ベンゾトリアゾール、ベンゾイミダゾール、トリアゾール、イミダゾール、トリルトリアゾール、およびそれらの任意の組み合わせを含む。具体的な例としては、下記に限定されないが、1−(1,2−ジカルボキシエチル)ベンゾトリアゾール、1−[N,N−ビス(ヒドロキシエチル)アミノメチル]ベンゾトリアゾール、1−(2,3−ジヒドロキシプロピル)ベンゾトリアゾール、および1−(ヒドロキシメチル)ベンゾトリアゾールを含む。
粘度のレベルが高すぎると基板の研磨に不均一性の問題が生じることがある。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、約50cps以下の粘度を有する。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、約10cps以下の粘度を有する。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、約5cps以下の粘度を有する。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、約2cps以下の粘度を有する。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、約0.1cps、約0.2cps、約0.3cps、約0.4cps、約0.5cps、約0.6cps、約0.7cps、約0.8cps、約0.9cps、約1.0cps、約1.1cpsの粘度を有し、その中で増分を含む。なお、いくつかの実施形態では、かかる粘度の測定方法は、以下のとおりである。
粘度は、粘度計(キャノン・フェンスケ、柴田科学株式会社製)を用いて測定し、次式に従い算出する(粘度の測定は25℃である)。
粘度=比重×流出時間。
いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、砥粒と、添加剤と、水溶性ポリマーとを含み、ここで、前記研磨用組成物は、pHが4未満(一形態では、4.0未満)であり、アンモニウム塩、クエン酸および/またはクエン酸塩を含まない。
いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、砥粒と、添加剤と、水溶性ポリマーとを含み、ここで、前記研磨用組成物は、pHが4未満(一形態では、4.0未満)であり、アゾール系抑制剤および/またはアンモニウム塩を含まない。
いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、砥粒と、添加剤と、水溶性ポリマーとを含み、ここで、前記研磨用組成物は、pHが4未満(一形態では、4.0未満)であり、アゾール系抑制剤、クエン酸および/またはクエン酸塩を含まない。
いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、砥粒と、添加剤と、水溶性ポリマーとを含み、ここで、前記研磨用組成物は、pHが4未満であり、アゾール系抑制剤、アンモニウム塩、クエン酸および/またはクエン酸塩を含まない。
いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、本質的に、コロイダルシリカと、乳酸と、シュウ酸と、ポリアクリル酸と、分散媒(溶媒)とからなり、ここで、前記研磨用組成物は、pHが4未満(一形態では、4.0未満)である。
かかる実施形態であることによって、本発明の所期の効果を効率よく奏することができる。さらなる実施形態では、前記研磨用組成物は、アンモニウム塩、クエン酸および/またはクエン酸塩、およびアゾール系抑制剤からなる群から選択される少なくとも1種を含まない。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、pHが3未満(一形態では、3.0未満)である。かかる実施形態であることによって、本発明の所期の効果を効率よく奏することができる。
また、本発明の別の態様によれば、本明細書に開示された研磨用組成物を調製する方法が提供される。
本明細書に開示された研磨用組成物は、任意の適切な方法で使用することができる。例を挙げると、前記組成物は、例えば、その安定性によって、「湿潤(wet)」状態で使用のために出荷することができる。いくつかの実施形態では、前記組成物は、鉄道や道路によって輸送される。前記組成物は、乾燥させてもよいし、当業者によって通常使用されるように使用されてもよい。いくつかの実施形態では、本明細書に開示された組成物は、研磨用として使用される。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示された研磨用組成物の使用は、シリコンウェハ(いくつかの実施形態では、酸化膜を一面に載せたシリコンウェハ)の最小のスクラッチをもたらす。
いくつかの実施形態では、最小のスクラッチとは、スクラッチ数が約250以下を意味する。これは、約240、約230、約220、約210、約200、約195、約180、約175、約170、約165、約160、約155、約150、約145、約140、約135、約130、約125、約120、約115、約110、約105、約100、約95、約90、約85、約80、約75、約70、約65、約60、約55、約50、約45、約40、約35、約30未満のスクラッチ数の最小のスクラッチを含み、その中で増分を含む。いくつかの実施形態では、前記研磨用組成物は、新たに生成され、または保存条件下でエージングされる。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示された新たに生成された研磨用組成物またはそれをエージングした同等物(counterpart)の使用は、シリコンウェハ(いくつかの実施形態では、酸化膜を一面に載せたシリコンウェハ)の最小のスクラッチをもたらす。いくつかの実施形態では、エージングされた研磨用組成物の使用によるシリコンウェハのスクラッチのレベルは、新たに生成された研磨用組成物の使用によるシリコンウェハのスクラッチのレベルと近いことが好ましい。より具体的には、新たに生成された研磨用組成物の使用によるスクラッチ数と、エージングされた研磨用組成物の使用によるスクラッチ数との差が、新たに生成された研磨用組成物の使用によるスクラッチ数を基準に、約800%以下の差を意味する。
つまり、新たに生成された研磨用組成物の使用によるシリコンウェハのスクラッチが100個であり、エージングされた研磨用組成物の使用によるシリコンウェハのスクラッチが900個であれば、800%ということである。新たに生成された研磨用組成物の使用によるシリコンウェハのスクラッチが100個であり、エージングされた研磨用組成物の使用によるシリコンウェハのスクラッチが100個であれば、0%ということである。いくつかの実施形態では、約700%以下、約600%以下、約500%以下、約400%以下、約300%以下、約200%以下、約100%以下、約90%以下、約80%以下、約70%以下、約60%以下、約50%以下、約40%以下、約30%以下、約24%以下、23%以下、22%以下、21%以下、20%以下、19%以下、18%以下、17%以下、16%以下、15%以下、14%以下、13%以下、12%以下、11%以下、10%以下、9%以下、8%以下、7%以下、6%以下、5%以下、4%以下、3%以下、2%以下、1%以下、0%の差を含む。
(他の成分)
いくつかの実施形態では、研磨用組成物は、必要に応じて、金属防食剤、防腐剤、防カビ剤、還元剤、界面活性剤、難溶性の有機物を溶解するための有機溶媒等の他の成分をさらに含んでもよい。
(研磨用組成物の製造方法)
いくつかの実施形態では、研磨用組成物は、研磨用組成物を構成する各成分を混合することによって製造することができる。
上記の混合の方法は、特に制限されず、例えば、砥粒と、添加剤と、水溶性ポリマーとを、分散媒中で攪拌混合することで行えばよい。砥粒と、添加剤と、水溶性ポリマーとの添加順序にも制限はないが、組成物中の各成分の最大溶解度を確保するため、また、組成物の調製時の化学変化を最小限に抑えるために、砥粒は最後に添加することがよい。各成分を混合する際の温度は特に制限されないが、10〜40℃が好ましく、溶解速度を上げるために加熱してもよい。また、混合時間も特に制限されない。
なお、分散媒としては水を含むことが好ましい。その際、他の成分の作用を阻害することを抑制するという観点から、不純物をできる限り含有しない水が好ましく、具体的には、イオン交換樹脂にて不純物イオンを除去した後、フィルタを通して異物を除去した純水や超純水、または蒸留水が好ましい。
(研磨方法)
本発明においては、上記の研磨用組成物を用いて、または、上記の製造方法によって研磨用組成物を得、それを用いて、研磨対象物を研磨する、研磨方法が提供される。
研磨装置としては、研磨対象物を有する基板等を保持するホルダーと回転数を変更可能なモータ等とが取り付けてあり、研磨パッド(研磨布)を貼り付け可能な研磨定盤を有する一般的な研磨装置を使用することができる。
前記研磨パッドとしては、一般的な不織布、ポリウレタン、および多孔質フッ素樹脂等を特に制限なく使用することができる。研磨パッドには、研磨液が溜まるような溝加工が施されていることが好ましい。
研磨条件にも特に制限はなく、例えば、研磨定盤およびヘッドの回転速度は、それぞれ独立して、10〜500rpmが好ましく、研磨対象物を有する基板にかける圧力(研磨圧力)は、0.5〜10psiが好ましい。研磨パッドに研磨用組成物を供給する方法も特に制限されず、例えば、ポンプ等で連続的に供給する方法が採用される。この供給量に制限はないが、研磨パッドの表面が常に本発明の研磨用組成物で覆われていることが好ましい。
本発明に係る研磨用組成物は一液型であってもよいし、研磨用組成物の一部または全部を任意の混合比率で混合した二液型をはじめとする多液型であってもよい。また、研磨用組成物の供給経路を複数有する研磨装置を用いた場合、研磨装置上で研磨用組成物が混合されるように、予め調製された2つ以上の研磨用組成物を用いてもよい。
また、本発明に係る研磨用組成物は、原液の形態であってもよく、研磨用組成物の原液を水で希釈することにより調製されてもよい。研磨用組成物が二液型であった場合には、混合および希釈の順序は任意であり、例えば一方の組成物を水で希釈後それらを混合する場合や、混合と同時に水で希釈する場合、また、混合された研磨用組成物を水で希釈する場合等が挙げられる。
なお、本発明においては、以下の実施形態も提供される。
(1)砥粒と、研磨促進剤と、水溶性ポリマーとを含む研磨用組成物であって、D50(前)に対するD50(後)の比率が2.0未満であり、ここで、D50(前)は、前記研磨用組成物を80℃で5日間放置する前に測定された前記研磨用組成物のD50の値であり、D50(後)は、前記研磨用組成物を80℃で5日間放置した後に測定された前記研磨用組成物のD50の値である、研磨用組成物。
(2)D90(前)に対するD90(後)の比率が2.0未満であり、ここで、D90(前)は、前記研磨用組成物を80℃で5日間放置する前に測定された前記研磨用組成物のD90の値であり、D90(後)は、前記研磨用組成物を80℃で5日間放置した後に測定された前記研磨用組成物のD90の値である、(1)に記載の研磨用組成物。
(3)MV(前)に対するMV(後)の比率が2.0未満であり、ここで、MV(前)は、前記研磨用組成物を80℃で5日間放置する前に測定された前記研磨用組成物の粒子径分布の平均値であり、MV(後)は、前記研磨用組成物を80℃で5日間放置した後に測定された前記研磨用組成物の粒子径分布の平均値である、(1)または(2)に記載の研磨用組成物。
(4)砥粒と、研磨促進剤と、水溶性ポリマーとを含む研磨用組成物であって、D50(前)に対するD50(後)の比率が1.15未満であり、ここで、D50(前)は、前記研磨用組成物を25℃で7日間放置する前に測定された前記研磨用組成物のD50の値であり、D50(後)は、前記研磨用組成物を25℃で7日間放置した後に測定された前記研磨用組成物のD50の値である、研磨用組成物。
(5)D90(前)に対するD90(後)の比率が1.05未満であり、ここで、D90(前)は、前記研磨用組成物を25℃で7日間放置する前に測定された前記研磨用組成物のD90の値であり、D90(後)は、前記研磨用組成物を25℃で7日間放置した後に測定された前記研磨用組成物のD90の値である、(4)に記載の研磨用組成物。
(6)MV(前)に対するMV(後)の比率が1.15未満であり、ここで、MV(前)は、前記研磨用組成物を25℃で7日間放置する前に測定された前記研磨用組成物の粒子径分布の平均値であり、MV(後)は、前記研磨用組成物を25℃で7日間放置した後に測定された前記研磨用組成物の粒子径分布の平均値である、(4)または(5)に記載の研磨用組成物。
(7)pHが4未満である、(1)〜(6)のいずれか1つに記載の研磨用組成物。
(8)pHが3未満である、(7)に記載の研磨用組成物。
(9)前記研磨促進剤は、α−ヒドロキシカルボン酸を含む、(1)〜(8)のいずれか1つに記載の研磨用組成物。
(10)前記α−ヒドロキシカルボン酸は、乳酸である、(9)に記載の研磨用組成物。
(11)前記水溶性ポリマーは、少なくとも1つのカルボン酸を含む、(1)〜(10)のいずれか1つに記載の研磨用組成物。
(12)前記水溶性ポリマーは、ポリカルボン酸である、(11)に記載の研磨用組成物。
(13)前記水溶性ポリマーは、ポリアクリル酸である、(11)または(12)に記載の研磨用組成物。
(14)シュウ酸をさらに含む、(1)〜(13)のいずれか1つに記載の研磨用組成物。
(15)酸化剤をさらに含む、(1)〜(14)のいずれか1つに記載の研磨用組成物。
(16)前記砥粒は、コロイダルシリカを含む、(1)〜(15)のいずれか1つに記載の研磨用組成物。
(17)前記砥粒は、D10に対するD90の比率(D90/D10)が3未満である、(1)〜(16)のいずれか1つに記載の研磨用組成物。
(18)前記砥粒は、D10に対するD90の比率(D90/D10)が2.5未満である、(1)〜(17)のいずれか1項に記載の研磨用組成物。
(19)前記砥粒は、D10に対するD90の比率(D90/D10)が2.3未満である、(1)〜(18)のいずれか1つに記載の研磨用組成物。
(20)砥粒と、研磨促進剤と、水溶性ポリマーとを含む研磨用組成物であって、ここで、前記研磨用組成物は、pHが4未満であり、静的エッチングまたは他の除去メカニズムによる非鉄配線除去速度を制御するためのアゾール系抑制剤を含まない、研磨用組成物。
(21)前記研磨促進剤は、α−ヒドロキシカルボン酸を含む、(20)に記載の研磨用組成物。
(22)前記α−ヒドロキシカルボン酸は、乳酸である、(21)に記載の研磨用組成物。
(23)前記水溶性ポリマーは、少なくとも1つのカルボン酸を含む、(20)〜(22)のいずれか1つに記載の研磨用組成物。
(24)前記水溶性ポリマーは、ポリカルボン酸である、(23)に記載の研磨用組成物。
(25)前記水溶性ポリマーは、ポリアクリル酸である、(23)または(24)に記載の研磨用組成物。
(26)シュウ酸をさらに含む、(20)〜(25)のいずれか1つに記載の研磨用組成物。
(27)酸化剤をさらに含む、(20)〜(26)のいずれか1つに記載の研磨用組成物。
(28)前記砥粒は、コロイダルシリカを含む、(20)〜(27)のいずれか1つに記載の研磨用組成物。
(29)
前記砥粒は、D10に対するD90の比率(D90/D10)が3未満である、(20)〜(28)のいずれか1つに記載の研磨用組成物。
(30)前記砥粒は、D10に対するD90の比率(D90/D10)が2.5未満である、(20)〜(29)のいずれか1つに記載の研磨用組成物。
(31)前記砥粒は、D10に対するD90の比率(D90/D10)が2.3未満である、(20)〜(30)のいずれか1つに記載の研磨用組成物。
(32)砥粒と、研磨促進剤と、水溶性ポリマーとを含む研磨用組成物であって、ここで、前記研磨用組成物は、pHが4未満であり、アンモニウム塩を含まない、研磨用組成物。
(33)前記研磨促進剤は、α−ヒドロキシカルボン酸を含む、(32)に記載の研磨用組成物。
(34)前記α−ヒドロキシカルボン酸は、乳酸である、(33)に記載の研磨用組成物。
(35)前記水溶性ポリマーは、少なくとも1つのカルボン酸を含む、(32)〜(34)のいずれか1つに記載の研磨用組成物。
(36)前記水溶性ポリマーは、ポリカルボン酸である、(35)に記載の研磨用組成物。
(37)前記水溶性ポリマーは、ポリアクリル酸である、(35)または(36)に記載の研磨用組成物。
(38)シュウ酸をさらに含む、(32)〜(37)のいずれか1つに記載の研磨用組成物。
(39)酸化剤をさらに含む、(32)〜(38)のいずれか1つに記載の研磨用組成物。
(40)前記砥粒は、コロイダルシリカを含む、(32)〜(39)のいずれか1つに記載の研磨用組成物。
(41)前記砥粒は、D10に対するD90の比率(D90/D10)が3未満である、(32)〜(40)のいずれか1つに記載の研磨用組成物。
(42)前記砥粒は、D10に対するD90の比率(D90/D10)が2.5未満である、(32)〜(41)のいずれか1つに記載の研磨用組成物。
(43)前記砥粒は、D10に対するD90の比率(D90/D10)が2.3未満である、(32)〜(42)のいずれか1つに記載の研磨用組成物。
(44)砥粒と、研磨促進剤と、水溶性ポリマーとを含む研磨用組成物であって、ここで、前記研磨用組成物は、pHが4未満であり、クエン酸およびクエン酸塩を含まない、研磨用組成物。
(45)前記研磨促進剤は、α−ヒドロキシカルボン酸を含む、(44)に記載の研磨用組成物。
(46)前記α−ヒドロキシカルボン酸は、乳酸である、(45)に記載の研磨用組成物。
(47)前記水溶性ポリマーは、少なくとも1つのカルボン酸を含む、(44)〜(46)のいずれか1つに記載の研磨用組成物。
(48)前記水溶性ポリマーは、ポリカルボン酸である、(47)に記載の研磨用組成物。
(49)前記水溶性ポリマーは、ポリアクリル酸である、(47)または(48)に記載の研磨用組成物。
(50)シュウ酸をさらに含む、(44)〜(49)のいずれか1つに記載の研磨用組成物。
(51)酸化剤をさらに含む、(44)〜(50)のいずれか1つに記載の研磨用組成物。
(52)前記砥粒は、コロイダルシリカを含む、(44)〜(51)のいずれか1つに記載の研磨用組成物。
(53)前記砥粒は、D10に対するD90の比率(D90/D10)が3未満である、(44)〜(52)のいずれか1つに記載の研磨用組成物。
(54)前記砥粒は、D10に対するD90の比率(D90/D10)が2.5未満である、(44)〜(53)のいずれか1つに記載の研磨用組成物。
(55)前記砥粒は、D10に対するD90の比率(D90/D10)が2.3未満である、(44)〜(54)のいずれか1つに記載の研磨用組成物。
(56)本質的に、コロイダルシリカと、乳酸と、シュウ酸と、ポリアクリル酸とからなる研磨用組成物であって、ここで、前記研磨用組成物は、pHが4未満である、研磨用組成物。
(57)前記研磨用組成物は、pHが3未満である、(56)に記載の研磨用組成物。
上述に一般的に説明した本発明は、以下の実施例を参照することによってより容易に理解される。以下の実施例は例示のために提供されたものであり、本発明を限定するものではない。
なお、特記しない限り、「%」および「部」は、それぞれ、「質量%」および「質量部」を意味する。また、下記実施例において、特記しない限り、操作は室温(25℃)/相対湿度40〜50%RHの条件下で行われた。
実施例1:研磨用組成物
表1には、調製された5つの組成物を示す。コロイダルシリカは、組成物の調製時の化学変化を最小限に抑えるために、最後に添加した。組成物は、300rpm以下の混合速度で、室温で調製した。スラリーAは、水にクエン酸を添加し、次いで、クエン酸三カリウム一水和物、プルラン、そしてその後、コロイダルシリカAを添加することによって調製した。スラリーBおよびスラリーEは、水に乳酸を添加し、次いで、シュウ酸、ポリアクリル酸(25質量%溶液)、およびコロイダルシリカBを添加することによって調製した。スラリーCは、水に乳酸を添加し、次いで、シュウ酸、ポリアクリル酸(25質量%溶液)、およびコロイダルシリカAを添加することによって調製した。スラリーDは、水に乳酸を添加し、次いで、シュウ酸、プルラン、およびコロイダルシリカBを添加することによって調製した。なお、調製された5つの組成物(25℃)の粘度は全て1.1±0.02cpsであった。
実施例2:80℃で5日間の保存
実施例1のうち5つの組成物を、それぞれ80℃で5日間、撹拌することなく、密閉された容器に保存した。粒子径分布の値(D50、D90、およびMV)は、新たに生成された組成物だけでなくエージングした組成物についても、粒子径測定器(株式会社堀場製作所製のLA−950)を用いた光散乱法により測定した。
つまり、研磨用組成物を構成する成分をすべて混合した時点から30分後の組成物に対して、粒子径分布の値(D50、D90、およびMV)を、粒子径測定器(株式会社堀場製作所製のLA−950)を用いた光散乱法により測定した。また、研磨用組成物を構成する成分をすべて混合して80℃の加熱器に置いた時点から5日後(120時間後)の組成物であって室温(25℃)に放置して25℃まで冷却した組成物に対して、粒子径分布の値(D50、D90、およびMV)を、粒子径測定器(株式会社堀場製作所製のLA−950)を用いた光散乱法により測定した。
酸化膜を一面に載せたシリコンウエハを、新たに生成された組成物、または、エージングした組成物によって下記の条件で研磨し、スクラッチ数を定量化するために欠陥を非パターン化されたウェハ表面検査装置Surfscan(登録商標)SP2によってスキャンし、日立RS−6000機器を用いた走査型電子顕微鏡(SEM)によって観察した。0.13μm未満の大きさの欠陥を記録した。データを表2に示す。
(研磨条件)
研磨機:Mirra−200mm研磨機(アプライドマテリアルズ社製:AMAT)
研磨パッド:ポリウレタン製パッド(IC1010:ロームアンドハース社製)
圧力:1.5psi
プラテン(定盤)回転数:60rpm
ヘッド(キャリア)回転数:60rpm
研磨用組成物の流量:200ml/min
研磨時間:60sec
表2に示されるとおり、スラリーB、CおよびDは、D50(前)に対するD50(後)の比率が2.0未満であり、D90(前)に対するD90(後)の比率が2.0未満であり、また、MV(前)に対するMV(後)の比率が2.0未満であり、好適なスラリーである。また、スクラッチ数(前)、スクラッチ数(後)の数も有意に低く、好適である。
実施例3:25℃で7日間の保存
実施例1のうち2つの組成物を、それぞれ25℃で7日間、大気中で、攪拌することなく、密閉されていないビーカーに保存した。実施例2と同様に、D50、D90、およびMVの測定を行った。また、実施例2と同様に、シリコンウェハのスクラッチを評価した。データを表3に示す。
つまり、研磨用組成物を構成する成分をすべて混合した時点から30分後の組成物に対して、粒子径分布の値(D50、D90、およびMV)を、粒子径測定器(株式会社堀場製作所製のLA−950)を用いた光散乱法により測定した。また、研磨用組成物を構成する成分をすべて混合した時点から7日後(168時間後)の組成物に対して、粒子径分布の値(D50、D90およびMV)を、粒子径測定器(株式会社堀場製作所製のLA−950)を用いた光散乱法により測定した。
表3に示されるとおり、スラリーBは、D50(前)に対するD50(後)の比率が1.15未満であり、D90(前)に対するD90(後)の比率が1.05未満であり、MV(前)に対するMV(後)の比率が1.15未満であり、好適なスラリーである。また、スクラッチ数(前)、スクラッチ数(後)の数も有意に低く、好適である。
実施例4:55℃で10日間の保存
実施例1のうち5つの組成物を、それぞれ55℃で10日間、撹拌することなく、密閉された容器に保存した。実施例2と同様に、D50、D90、およびMVの測定を行った。また、実施例2と同様に、シリコンウェハのスクラッチを評価した。データを表4に示す。
つまり、研磨用組成物を構成する成分をすべて混合した時点から30分後の組成物に対して、粒子径分布の値(D50、D90、およびMV)を、粒子径測定器(株式会社堀場製作所製のLA−950)を用いた光散乱法により測定した。また、研磨用組成物を構成する成分をすべて混合して55℃の加熱器に置いた時点から10日後(240時間後)の組成物であって室温(25℃)に放置して25℃まで冷却した組成物に対して、粒子径分布の値(D50、D90、およびMV)を、粒子径測定器(株式会社堀場製作所製のLA−950)を用いた光散乱法により測定した。
本発明の特定の実施形態を例示して説明したが、特許請求の範囲に規定される広範な態様における技術から逸脱することなく種々の変更および改変がなされうることは、当業者にとって自明である。
本明細書において例示的に説明された実施形態は、本明細書に具体的に開示されていないが、任意の構成要素または複数の構成要素、制限または複数の制限がない場合でも適切に実施することができる。したがって、例えば、「備える(comprising)」、「含む(including)」、「含有する(containing)」などの用語は、広範かつ制限なしに解釈されるものとする。さらに、本明細書で使用される用語および表現は、限定するための用語ではなく説明するための用語として用いられており、本明細書に示され開示された特徴またはその一部と同等のものを排除するような用語および表現を使用する意図はなく、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内で様々な変更が可能であることが認識される。さらに、「本質的に〜からなる(consisting essentially of)」という表現は、具体的に列挙された構成要素および特許請求の範囲に記載された技術の基本的かつ新規な特徴に実質的に影響を与えない追加の構成要素を含むことが理解される。「からなる(consisting of)」という表現は、特定されていない構成要素を排除する。
本発明は、本願に開示された特定の実施形態に限定されるものではない。当業者には明らかであるように、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、多くの改変および変形を行うことができる。本明細書に列挙したものに加えて、本願の開示の範囲内において機能的に同等な方法および組成物は、上記の記載から当業者には明らかであろう。そのような改変および変形は、添付の特許請求の範囲内に入ることが意図される。本願の開示は、権利を与えられる特許請求の範囲と同等の全範囲とともに、添付の特許請求の範囲の用語によってのみ限定される。本願の開示は特定の方法、試薬、化合物、または組成物に限定されず、当然改変可能であることが理解される。本明細書で使用する用語は、特定の実施形態のみを説明するためのものであり、限定することを意図するものではないことも理解されたい。
さらに、本願の開示の特徴または態様がマーカッシュグループとして記述される場合、当業者は、本願の開示が、それによって、マーカッシュグループの任意の個々のメンバーまたはメンバーのサブグループとしても記述されることを認識する。
当業者に理解されるように、任意のおよび全ての目的で、特に書面による説明を提供することに関しては、本明細書に開示された全ての範囲は、任意のおよび全ての可能性ある部分範囲およびそれらの部分範囲の組合せも包含する。任意の列挙された範囲は、十分に記述するためのものとして、かつ同じ範囲を少なくとも均等な半分、3分の1、4分の1、5分の1、10分の1などに分けることができることを、容易に理解することができる。非限定的な例として、本明細書で論じられた各範囲は、下部3分の1、中部3分の1、および上部3分の1などに容易に分けることができる。当業者に理解されるように、「〜まで(up to)」、「少なくとも(at least)」、「〜より大きい(greater than)」、「〜未満(less than)」などのような全ての言語は、列挙された数を含み、かつ、上記にて論じられた部分範囲に引き続き分けることができる範囲を指す。最後に、当業者に理解されるように、ある範囲は、個々のそれぞれのメンバーを含む。
本明細書で言及された刊行物、特許出願、交付済み特許およびその他の文献は全て、個々の刊行物、特許出願、交付済み特許、またはその他の文献が、参照により組み込まれることを具体的かつ個別的に示唆されているかのように、その内容全体を参照として本明細書に組み込む。参照により組み込まれた本文に含まれるものの定義には、本明細書に開示された定義と矛盾する範囲は除外される。
他の実施形態は、添付の特許請求の範囲に示される。本出願は、2016年1月28日に出願された米国仮特許出願第62/288,340号に基づいており、その開示内容は、参照により全体として引用されている。

Claims (9)

  1. 砥粒と、添加剤と、水溶性ポリマーとを含む研磨用組成物であって、
    前記添加剤が、水酸基を含むカルボキシル基の数が2個以下のカルボン酸と;水酸基を含まないカルボキシル基の数が2個以下のカルボン酸と;を含み、
    前記水溶性ポリマーが、少なくとも1つのカルボキシル基を含む、あるいは、グルコースのみからなる多糖類を含み、
    pHが4.0未満であり、
    電気伝導度(mS/cm)が、0.2〜1.9であり、
    前記添加剤の含有量が、0.5質量%以下であり且つ0.01質量%以上であり、
    50(前)に対するD50(後)の比率が2.0未満であり、
    ここで、D50(前)は、前記研磨用組成物を80℃で5日間放置する前に測定された前記研磨用組成物の粒子のD50の値であり、D50(後)は、前記研磨用組成物を80℃で5日間放置した後に測定された前記研磨用組成物の粒子のD50の値である、研磨用組成物。
  2. 砥粒と、添加剤と、水溶性ポリマーとを含む研磨用組成物であって、
    前記添加剤が、水酸基を含むカルボキシル基の数が2個以下のカルボン酸と;水酸基を含まないカルボキシル基の数が2個以下のカルボン酸と;を含み、
    前記水溶性ポリマーが、少なくとも1つのカルボキシル基を含む、あるいは、グルコースのみからなる多糖類を含み、
    pHが4.0未満であり、
    電気伝導度(mS/cm)が、0.2〜1.9であり、
    前記添加剤の含有量が、0.5質量%以下であり且つ0.01質量%以上であり、
    前記水酸基を含むカルボキシル基の数が2個以下のカルボン酸が、乳酸であり、前記水酸基を含まないカルボキシル基の数が2個以下のカルボン酸が、シュウ酸である、研磨用組成物。
  3. pHが3.0未満である、請求項1または2に記載の研磨用組成物。
  4. 前記グルコースのみからなる多糖類が、プルラン、デンプン、デキストリン、シクロデキストリンまたはデキストランであり、
    前記カルボキシル基を含む水溶性ポリマーが、ポリカルボン酸である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の研磨用組成物。
  5. 前記ポリカルボン酸が、ポリアクリル酸である、請求項に記載の研磨用組成物。
  6. 前記砥粒が、コロイダルシリカを含む、請求項1〜のいずれか1項に記載の研磨用組成物。
  7. コロイダルシリカと、乳酸と、シュウ酸と、ポリアクリル酸とを含、請求項1〜6のいずれか1項に記載の研磨用組成物。
  8. アゾール系抑制剤、アンモニウム塩、クエン酸およびクエン酸塩からなる群から選択される少なくとも1種を含まない、請求項1〜のいずれか1項に記載の研磨用組成物。
  9. アゾール系抑制剤を含まない、請求項8に記載の研磨用組成物。
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