JP6767485B2 - 架橋性組成物及び当該架橋性組成物から作られたコーティング - Google Patents

架橋性組成物及び当該架橋性組成物から作られたコーティング Download PDF

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Description

本発明は、架橋性組成物及び当該架橋性組成物から作られたコーティングに関する。
序論
コーティング適用におけるイソシアナート由来のポリウレタン塗料の使用は、概して既知である。イソシアナートの使用のため、イソシアナート由来のポリウレタン塗料は、イソシアナート非含有ポリウレタンコーティングよりも多くの環境上及び健康上の懸念を有する。
イソシアナート非含有ポリウレタンコーティングを提供するための試みがなされてきており、例えば、US2011/0313091A1は、ポリカルバマートとポリアルデヒドとの反応を含むコーティング組成物を基にした、雰囲気硬化性の2成分性イソシアナート非含有ポリウレタンコーティングを提供する。このようなコーティング組成物は、使用可能期間を硬化速度から切り離す能力を有しており、このことは、より長い使用可能期間を有する配合物の展開を可能にし、素早く乾燥しかつ迅速に硬化するコーティングを提供するが、コーティングはなおも、当該コーティングの臭気の改善の余地を有する。通常使用される臭気隠蔽剤の添加は、これらの臭気隠蔽剤がさらなる臭気(香水または果実など)をコーティングへもたらし得るので望ましくない。
それゆえ、イソシアナートの使用を必要としない、好ましくは雰囲気条件において硬化する、かつ臭気の低減したコーティングを提供することのできる組成物を提供することが所望である。
本発明は、300以上の分子量を有するヒンダードフェノールがないことを除き本発明の架橋性組成物と同じ成分を含む従来の架橋性組成物と比較して、本発明の架橋性組成物から作られた臭気の低減したコーティングを提供する新規の架橋性組成物を提供する。本発明の架橋性組成物はまた、従来の架橋性組成物と比較して同等の乾燥速度を実証し、同等の硬度を提供する。
第1の態様において、本発明は、架橋性組成物であり、
(a)平均2個以上の官能基を有するポリオール、ポリカルバマート、またはこれらの混合物と、
(b)ポリアルデヒド、当該ポリアルデヒドのアセタールもしくはヘミアセタール、アミノプラスト樹脂、またはこれらの混合物と、
(c)6.0未満のpKaを有する酸触媒と、
(d)300以上の分子量を有するヒンダードフェノールと、
(e)任意に有機溶媒と、を含む、架橋性組成物である。
第2の態様において、本発明は、架橋性組成物であって、
(a)平均2個以上の官能基を有するポリカルバマートと、
(b)ポリアルデヒド、当該ポリアルデヒドのアセタールもしくはヘミアセタール、またはこれらの混合物と、
(c)6.0未満のpKaを有する酸触媒と、
(d)300以上の分子量を有するヒンダードフェノールと、
(e)任意に有機溶媒と、を含む、架橋性組成物である。
第3の態様において、本発明は、第1または第2の態様に記載の架橋性組成物を含むコーティングである。
第4の態様において、本発明は、コーティングを製造するためのプロセスである。当該プロセスは、
(i)第1または第2の態様に記載の架橋性組成物を提供することと、
(ii)当該架橋性組成物を硬化させて、当該コーティングを形成することと、を含む。
第5の態様において、本発明は、コーティングの臭気を低減する方法である。当該方法は、
(1)300以上の分子量を有するヒンダードフェノールを、(a)平均2個以上の官能基を有するポリオール、ポリカルバマート、またはこれらの混合物、(b)ポリアルデヒド、当該ポリアルデヒドのアセタールもしくはヘミアセタール、アミノプラスト樹脂、またはこれらの混合物、(c)6.0未満のpKaを有する酸触媒、及び(e)任意に有機溶媒からなる混合物へ添加し、したがって架橋性組成物を形成することと、
(2)当該架橋性組成物を硬化させて、当該コーティングを形成することと、を含む。
本明細書で使用する場合、「ポリアルデヒド」という用語は、2個以上のアルデヒド基を含有する分子もしくはその水和物、またはこれらのアセタールもしくはヘミアセタールを意味し、この中で当該分子は、本明細書において説明されるように挙動することができ、架橋した組成物、すなわち架橋したポリウレタンを形成するよう、硬化中にポリカルバマートまたはポリオールと反応することができる。アルデヒド基は、本明細書では−C(=O)Hまたは−CHOと書くことができる。
本明細書で使用する場合、「雰囲気温度で硬化可能な」という用語は、0℃〜80℃未満で化学的に転換するプロセスにおいて反応することができることを意味する。
「カルバマート基」という用語は、以下の式のラジカル構造を意味する。
本明細書で使用する場合、「ポリカルバマート」という用語は、2個以上のカルバマート基(HNC(O)O−)を含有する分子を意味し、この中で、当該分子は、本発明の架橋した組成物を形成するよう、硬化中にポリアルデヒド、当該ポリアルデヒドのアセタールもしくはヘミアセタール、またはアミノプラスト樹脂と反応することができる。
本明細書で使用する場合、「ポリオール」という用語は、少なくとも2個の−OH官能性を有する有機分子を意味する。
本発明の架橋性組成物は、成分(a)、1個以上のポリオール、1個以上のポリカルバマート、またはこれらの混合物を含み得る。
いくつかの実施形態において、本発明の架橋性組成物は、1個以上のポリオールを含む。架橋性組成物の成分(a)として有用なポリオールは、アクリル、スチレンアクリル、スチレンブタジエン、飽和ポリエステル、ウレタン、アルキド、ポリエーテルまたはポリカルボナートであることができる。当該ポリオールは、平均2個以上のヒドロキシル基、または平均3個以上のヒドロキシル基、または平均4個以上のヒドロキシル基を有し得る。本明細書で使用する場合、「ヒドロキシル基の平均数」という用語は、ポリオールのヒドロキシル当量によって除されるゲル濾過クロマトグラフィーによって測定されるポリオールの総数平均分子量、すなわち、mgKOH/樹脂gにおけるヒドロキシル価によって除される56,100mgKOH/モルKOHを意味する。
架橋性組成物の成分(a)として有用なポリオールは、非環式、直鎖または分枝鎖、環式かつ非芳香族、環式かつ芳香族、またはこれらの組み合わせであることができる。ポリオールは好ましくは、1個以上の非環式、直鎖または分枝鎖ポリオールを含む。例えば、ポリオールは、1個以上の非環式、直鎖または分枝鎖ポリオールから本質的になり得る。好ましくは、当該ポリオールは、炭素原子、水素原子、及び酸素原子から本質的になる。より好ましくは、当該ポリオールは、第一級ヒドロキシル基からなり、最も好ましくは、当該ヒドロキシル基は、1,2配置及び/または1,3配置にある。
一部の他の実施形態において、本発明の架橋性組成物は、1個以上のポリカルバマートを含む。架橋性組成物の成分(a)として有用なポリカルバマートは、平均2個以上のカルバマート基、平均2.5個以上のカルバマート基、または平均3個以上のカルバマート基、または平均4個以上のカルバマート基を有し得る。本明細書で使用する場合、「カルバマート基の平均数」という用語は、当該ポリカルバマートを形成するのに使用されるポリオールまたは(ポリ)イソシアナートの完全な変換を仮定し、いずれでも使用される当該カルバマートを生成するのに使用されるポリオール中のヒドロキシル基の数または当該カルバマートを生成するのに使用される(ポリ)イソシアナート中のイソシアナート基の数によって除されるゲル濾過クロマトグラフィー(GPC)によって測定されるポリカルバマートの総数平均分子量を意味する。アルキドの場合、ヒドロキシル基の数は、アルキドのヒドロキシル当量によって除される、GPCによって測定されるアルキドの数平均分子量に等しく、すなわち、mgKOH/樹脂gにおけるヒドロキシル価によって除される56,100mgKOH/KOHモルである。さらに、当該ポリカルバマートの数平均分子量は、ポリオールまたはポリイソシアナートのGPC後に、当該カルバマートを生成するための尿素またはアルキルカルバマートとの反応から追加された重量を含むことによって測定するができる。
本発明において有用なポリカルバマートは、アクリル、スチレン−アクリル、スチレン−ブタジエン、飽和ポリエステル、ウレタン、アルキド、ポリエーテル、またはポリカルボナートであり得る。
本発明において有用なポリカルバマートは、非環式、直鎖もしくは分枝鎖、環式かつ非芳香族、環式かつ芳香族、またはこれらの組み合わせであることができる。ポリカルバマートは、1個以上の非環式、直鎖または分枝鎖ポリカルバマートを含み得る。例えば、当該ポリカルバマートは、1個以上の非環式、直鎖または分枝鎖ポリカルバマートから本質的になり得る。好ましくは、当該ポリカルバマートは、炭素原子、水素原子、窒素原子、及び酸素原子から本質的になり、より好ましくはこれらからなる。典型的には、当該ポリカルバマートは、(a)ポリオールをO−メチルカルバマートまたは尿素と反応させて当該ポリカルバマートを得ること、(b)ポリイソシアナートをO−ヒドロキシ(C−C20)アルキル−カルバマートと反応させて当該ポリカルバマートを得ること、または(c)O−ヒドロキシ(C−C20)アルキル−カルバマートを無水メタクリル酸と反応させて2−カルバモイルアルキルメタクリラートを得、次に、2−カルバモイルアルキルメタクリラートをアクリル単量体と重合させて当該ポリカルバマートをポリアクリル系ポリカルバマートとして得ることによって調製される。(a)〜(c)において製造されるポリカルバマートは典型的には、異なる構造を有するであろう。
好ましくは、1個以上の非環式、直鎖または分枝鎖ポリカルバマートの各々は、1個以上のポリオールを非置換のカルバミン酸アルキルエステルまたは尿素と反応させて1個以上の非環式、直鎖または分枝鎖ポリカルバマートを得ることによって調製される。ポリカルバマートを調製するのに有用な適切なポリオールは、メタクリル酸ポリオールもしくはアクリルポリオールなどのアクリルポリオール、ポリアルキレンポリオール、ポリ(エチレングリコール)などのポリ(オキシエチレン)などのポリエーテルポリオール(例えば、ポリ(オキシアルキレン))、ポリエステルポリオール、アルキドポリオール、またはポリカルボン酸ポリオールであり得る。好ましくは、ポリアルキレンポリオールは、ポリアルキレングリコールである。好ましくは、ポリアルキレングリコールは、ポリエチレングリコールまたはポリプロピレングリコールである。
好ましくは、当該ポリカルバマートは、アクリルポリカルバマートである。アクリルポリカルバマートは、当業者に既知のトランスエステル化手順を用いて、高温の触媒の存在下で、アクリルポリオールのヒドロキシル基を非置換のカルバミン酸アルキルエステル(カルバミン酸メチルなど)または尿素と反応させることによって調製され得る。1つの好ましい実施形態において、アクリルポリオール中のヒドロキシル基の少なくとも40%、少なくとも60%、または少なくとも80%は、カルバマート基へ変換される。アクリルポリオールは、当該技術分野で周知であり、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリラートなどのヒドロキシル官能性(メタ)アクリラートを、メタクリル酸メチル、アクリル、アクリルブチル、及びこれらに類するもののような他の(メタ)アクリル単量体と重合させることから調製されることができる。重合は、当業者に既知の種々のプロセス(溶液重合など)を用いて実施されることができる。本発明において有用なアクリルポリカルバマートは、カルバモイルアルキル(メタ)アクリラートを他のアクリル単量体及び、例えば、スチレン、アクリロニトリル及びこれらに類するものなどの他のオレフィン酸単量体を含む他の共単量体と重合させることによっても調製されることができる。これらの他のアクリル単量体には、例えば、アクリル、メタクリル酸などの(C−C20)アルキルアクリル、及びアクリルメチルなどの(C−C20)アクリルアルキルを含み得る。ポリカルバマートを調製する上で有用な好ましいアクリル単量体の例としては、メタクリル酸メチル、アクリル、アクリルブチル、及びこれらに類するものが挙げられる。
本発明において有用なアクリルポリカルバマートは、1,000〜100,000の範囲のまたは1,500〜10,000の範囲の分子量を有し得る。本明細書で使用する場合、分子量は、ポリスチレン標準物質を用いたGPCによって測定され得る数平均分子量を指す。アクリルポリカルバマートのカルバマート官能性は、少なくとも2、少なくとも3、または少なくとも4であり得る。
一実施形態において、アクリルポリカルバマートは、バッチプロセスまたは連続プロセスを介して製造されることができる。一実施形態において、溶媒、例えば、有機溶媒中で、または熱を介して溶融した代替物中に任意に溶解した1個以上のアクリルポリカルバマートが利用される。
一実施形態において、アクリルポリカルバマートは、カルバマート基当量とヒドロキシル官能基の当量数の比が1:1〜20:1または5.5:4.5〜10:1であるカルバマート基及びヒドロキシル基を有する。
一部の他の実施形態において、当該ポリカルバマートは、アルキドポリカルバマートを含む。アルキドポリカルバマートは、当業者に既知のトランスエステル化手順を用いて高温の触媒の存在下でアルキドポリオールのヒドロキシル基を非置換のカルバミン酸アルキルエステル(カルバミン酸メチルなど)と反応させることによって調製され得る。1つの好ましい実施形態において、アルキドポリオール中のヒドロキシル基の少なくとも30%、少なくとも40%、または少なくとも60%は、カルバマート基へ変換される。
アルキドポリオールは、異なる比率で種々の乾性油及び半乾性油ならびに/またはこれらのそれぞれの脂肪酸と化学的に組み合わされたポリヒドロキシアルコール及びポリカルボン酸のポリエステルである。ポリヒドロキシルアルコオールは例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、グリセロール、ペンタエリトリトール、ソルビトール、及びマンニトールなどの成分を含み得る。適切なポリヒドロキシアルコールはしたがって、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ペンタエチレングリコール、ヘキサエチレングリコール、へプタエチレングリコール、オクタエチレングリコール、ノナエチレングリコール、デカエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、グリセロール、1,3−プロパンジオール、2,4−ジメチル−2−エチル−ヘキサン−1,3−ジオール、2,2−ジメチル−1,2−プロパンジオール、2−エチル−2−ブチル−1,3−プロパンジオール、2−エチル−2−イソブチル−1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタジオール、1,6−ヘキサンジオール、2,2,4−テトラメチル−1,6−ヘキサンジオール、チオジエタノール、1,2−シクロヘキサン時メタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、2,2,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール、p−キシレンジオール、ヒドロキシピバリルヒドロキシピバラート、1,10−デカンジオール、水素化ビスフェノールA、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ペンタエリトリトール、エリトリトール、トレイトール、ジペンタエリトリトール、ソルビトール、マンニトール、グリセリン、ジメチロールプロピオン酸、及びこれらに類するものを含む。
本発明において有用なポリカルボン酸は、例えば、無水フタル酸またはフタル酸、無水マレイン酸またはマレイン酸、フマル酸、イソフタル酸、無水コハク酸またはコハク酸、アジピン酸、アゼライン酸(azeleic acid)、及びセバシン酸、テレフタル酸、無水テトラクロロフタル酸、無水テトラヒドロフタル酸、ドデカンジオン酸、セバシン酸、アゼライン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、グルタル酸、無水トリメリト酸またはトリメリト酸、クエン酸、ピロメリト酸二無水和物またはピロメリト酸、トリメシン酸、スルホイソフタル酸ナトリウム、ならびに存在する場合、このような酸の無水物及びそれらのエステルに由来するものを含み得る。任意に、例えば、安息香酸を含むモノカルボン酸が採用され得る。アルキドを製造するための反応混合物は、1個以上の脂肪族ポリカルボン酸または芳香族ポリカルボン酸、エステル化したこれらの重合産物、及びそれらの組み合わせを含む。本明細書で使用する場合、「ポリカルボン酸」という用語は、ポリカルボン酸及びその無水物の両方を含む。
本発明において有用な乾性油は、例えば、ココナツ油、魚油、亜麻仁油、きり油、ひまし油、トウモロコシ油、ナタネ油、パーム油、パーム核油、獣脂、綿実油、ベニバナ油、ひまわり油、大豆油、及びトール油を含み得る。
脂肪酸(C12またはより高級なカルボン酸)と反応した量のポリヒドロキシルアルコールに加えて、脂肪酸のエステル、または天然の部分的にサポニン化した油、規定量のより高級な官能性ポリヒドロキシル化合物は、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリトリトール、エリトリトール、トレイトール、ジペンタエリトリトール、及びソルビトールから選択され得る。
アルキドポリオールは、何らかの1つ以上の改質をさらに含み得、例えば、アルキドは、ウレタン改質型、アクリル改質型、スチレン改質型、ビニルエステル改質型、ビニルエーテル改質型、シリコーン改質型、エポキシ改質型、これらの組み合わせ、及びそれらに類するものであり得る。
本発明において有用なポリカルバマート、好ましくはアクリルポリカルバマートは、0℃〜80℃、10℃〜70℃、または20℃〜65℃のガラス転移(T)を有し得る。ポリカルバマートのTは、示差走査熱量測定(DSC)のような種々の方法によって測定され得る。
好ましくは、本発明において有用なポリカルバマートは、実質的にイソシアナート非含有である。イソシアナート基を含有する分子の存在または非存在は、フーリエ変換赤外(FT−IR)分光法または炭素13核磁気共鳴(13C−NMR)分光法によって容易に判定することができる。「実質的にイソシアナート非含有」は、架橋性組成物が、当該架橋性組成物中のカルバマート基+イソシアナート基の総モルに基づいて、3モル%未満、より好ましくは1モル%未満、及びなおもより好ましくは0.1モル%未満のイソシアナート基を含有することを意味する。イソシアナート基含有反応物が採用される場合、当該反応物から調製されたポリカルバマートは、何らかの残余のイソシアナート基をカルバマートまたはアミンへ変換するためにイソシアナート失活剤によって滴定されまたは「失活」する。イソシアナート失活剤として使用され得る化合物の例は、水酸化物、メタノール、ナトリウムメトキシド、及びポリオールである。
本発明において有用なポリカルバマートは、架橋性組成物の総乾燥重量に基づいて、40重量%以上、50重量%以上、またはさらには60重量%以上の量で、かつ同時に、95重量%以下、90重量%以下、またはさらには85重量%以下の量で存在し得る。一実施形態において、当該架橋性組成物は、ポリオール及びポリカルバマートからなる混合物を成分(a)含む。成分(a)における各成分の量は、先に説明した通りであり、架橋性組成物中の成分(a)の組み合わされた量は、架橋性組成物の総乾燥重量に基づいて最高95重量%であり得る。
本発明の架橋性組成物は、成分(b)、1つ以上のポリアルデヒド、当該ポリアルデヒドのアセタールもしくはヘミアセタール、1つ以上のアミノプラスト樹脂、またはこれらの混合物を含み得る。
いくつかの実施形態において、当該架橋性組成物は、1つ以上のポリアルデヒド、または当該ポリアルデヒドのアセタールもしくはヘミアセタール、またはこれらの混合物を含む。本発明において有用なポリアルデヒドは、2個以上、3個以上、またはさらには4個以上のアルデヒド基を有し得る。当該ポリアルデヒドは、2〜20個の炭素原子を含むことができる。当該ポリアルデヒドは、20個を超える炭素原子、すなわち最多100個の炭素原子も含むことができるが、但し、20個を超える炭素原子を有するポリアルデヒドが、10個の炭素原子ごとに少なくとも1個のアルデヒド基を有することを条件とする。本発明において有用なポリアルデヒドは、環状、直鎖または分枝鎖ポリアルデヒド、環状かつ非芳香族、環状かつ芳香族、またはこれらの組み合わせであり得る。当該ポリアルデヒドは、1個以上の環状非芳香族ポリアルデヒド、または1個以上の芳香族ポリアルデヒドを含み得る。例えば、ポリアルデヒドは、3〜20個の環炭素原子を有する1個以上の環状非芳香族ポリアルデヒドを含むことができる。当該環状非芳香族ポリアルデヒドは、5〜12個の環炭素原子を有し得る。
適切な環状ポリアルデヒドの例は、トランス−1,3−シクロヘキサンジカルボキシアルデヒド、シス−1,3−シクロヘキサンジカルボキシアルデヒド、トランス−1,4−シクロヘキサンジカルボキシアルデヒド、シス−1,4−シクロヘキサンジカルボキシアルデヒド、1,3−シクロヘキサンジカルボキシアルデヒドと1,4−シクロヘキサンジカルボキシアルデヒドからなる混合物、好ましくは、この1対1の混合物、エキソ,エキソ2,5−ノルボルナンジカルボキシアルデヒド、エキソ,エキソ−2,6−ノルボルナンジカルボキシアルデヒド、エキソ,エンド−2,5−ノルボルナンジカルボキシアルデヒド、エキソ,エンド−2,6−ノルボルナンジカルボキシアルデヒド、エンド,エンド−2,5−ノルボルナンジカルボキシアルデヒド、エンド,エンド−2,6−ノルボルナンジカルボキシアルデヒド生成物(エンド及びエキソ混合物)、3−(3−ホルミルシクロヘキシル)プロパナール、3−(4−ホルミルシクロヘキシル)プロパナール、2−(3−ホルミルシクロヘキシル)プロパナール、2−(4−ホルミルシクロヘキシル)プロパナール、及びシクロドデカン−1,4,8−トリカルボアルデヒド、ならびに2,8−、3,8−及び4,8−ジ(ホルミル)トリシクロ[5.2.1.02’6]デカンのうちの1つ以上を含有する混合物である。トランス−1,3−シクロヘキサンジカルボキシアルデヒド、シス−1,3−シクロヘキサンジカルボキシアルデヒド、トランス−1,4−シクロヘキサンジカルボキシアルデヒド、及びシス−1,4−シクロヘキサンジカルボキシアルデヒドは、後で説明するヒドロホルミル化条件を用いて、3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒドをヒドロホルミル化することを含むプロセスによって調製されることができる。1,3−及び1,4−シクロヘキサンジカルボキシアルデヒドからなる1:1の混合物は、ディールス・アルダー反応においてアクロレイン及び1,3−ブタジエンを反応させて3−シクロヘキセンカルボキシアルデヒド(1,2,3,6−テトラヒドロベンズアルデヒドとも呼ばれる)を得ることと、当該3−シクロヘキセンカルボキシアルデヒドをヒドロホルミル化することとを含むプロセスによって調製されることができる。エキソ,エキソ−2,5−ノルボルナンジカルボキシアルデヒド、エキソ,エキソ−2,6−ノルボルナンジカルボキシアルデヒド、エキソ,エンド−2,5−ノルボルナンジカルボキシアルデヒド、エキソ,エンド−2,6−ノルボルナンジカルボキシアルデヒド、エンド,エンド−2,5−ノルボマンジカルボキシアルデヒド、及びエンド,エンド−2,6−ノルボルナンジカルボキシアルデヒド生成物(エンド及びエキソ混合物)は、ディールス・アルダー反応においてアクロレイン及びシクロペンタジエンを反応させて2−ノルボルネン−5−カルボキシアルデヒドを得ることと、2−ノルボルネン−5−カルボキシアルデヒドをヒドロホルミル化することとを含む過程によって調製されることができる。当該3−(3−ホルミルシクロヘキシル)プロパナール、3−(4−ホルミルシクロヘキシル)プロパナール、2−(3−ホルミルシクロヘキシル)プロパナール、及び2−(4−ホルミルシクロヘキシル)プロパナールは、ビニルシクロヘキセンをヒドロホルミル化することを含むプロセスによって調製されることができる。当該シクロドデカン−1,4,8−トリカルボキシアルデヒドは、1,3−ブタンジエンを三量体化して1,4,8−シクロドデカトリエンを得ることと、当該1,4,8−シクロドデカトリエンをヒドロホルミル化することとを含むプロセスによって調製されることができる。
本発明において有用なポリアルデヒドは、ブロッキングされておらずかつ保護されていないことができるか、またはブロッキングされているかもしくは保護されていることができる。ブロッキングされているまたは保護されているポリアルデヒドは、ブロッキングされておらずかつ保護されていないポリアルデヒドを適切なブロッキング基または保護基と反応させることによって形成されることができる。アルデヒド基についての保護基またはブロッキング基の例は、亜硫酸水素塩(例えば、ポリアルデヒドと亜硫酸水素ナトリウムとの反応に由来)、ジオキソラン(例えば、ポリアルデヒドとエチレングリコールとの反応に由来)、オキシム(例えば、ポリアルデヒドとヒドロキシルアミンとの反応に由来)、イミン(例えば、ポリアルデヒドとメチルアミンとの反応に由来)、及びオキサゾリジン(例えば、ポリアルデヒドと2−アミノエタノールとの反応に由来)である。
好ましいアルデヒド保護基は、水和物基
ヘミアセタール、アセタール、またはイミンであり、好ましい保護されたポリアルデヒドは、水和物基
ヘミアセタール、アセタール、またはイミンを含む。これらの好ましい保護されたポリアルデヒドは、ポリアルデヒドを水、1モル当量のアルカノール(例えば、メタノールまたはエタノール)、2モル当量のアルカノール、またはアンモニアもしくは第一級アミン(例えば、メチルアミン)とそれぞれ反応させることによって調製されることができる。ヘミアセタール保護基、アセタール保護基、またはイミン保護基は、所望の場合、ポリアルデヒドの保護されていない形態に戻すために、加水分解のような脱保護によって除去されることができる。このようなアルデヒド保護基またはアルデヒドブロッキング基ならびに形成及び除去(すなわち、脱保護)は、例えば、米国特許第6,177,514B1号において教示されている。
好ましくは、当該ポリアルデヒドは、未希釈形態で安定であり(すなわち、実質的に自己重合せず)、より好ましくは、実質的に水不溶性であり、未希釈形態で安定である。
本発明において有用なポリアルデヒドは、対応するポリオールの酸化を含む何らかの適切な手段によって、及びポリアルデヒドを調製するためのバッチ式のかつ連続したプロセスを介して調製されることができる。好ましくは、当該ポリアルデヒドは、アルデヒド化合物を含有する実質的に水不溶性のモノオレフィン、アルデヒド化合物を含有する実質的に水不溶性のマルチオレフィン、または出発化合物を含有する実質的に水不溶性のマルチオレフィン(本明細書では、簡便さのために、実質的に水不溶性のオレフィン含有化合物と集約的に呼ばれる)をヒドロホルミル化することによって調製される。ヒドロホルミル化工程は、水素ガス、一酸化炭素、及びオレフィン含有出発化合物などを用いた何らかの従来手段によって実施されることができる。好ましくは、ヒドロホルミル化工程は、改善された分離プロセスを説明する米国特許第6,252,121B1号において概して説明されるような様式において実施される。当該ポリアルデヒドの調製は、アルデヒドブロッキング基またはアルデヒド保護基をそれぞれ用いて当該ポリアルデヒドのアルデヒド基を可逆的にブロッキングするかまたは保護して、ブロッキングされたまたは保護されたポリアルデヒドを得ることを任意にさらに含むことができる。保護されたポリアルデヒドは、ポリアルデヒド成分の代わりに、またはポリアルデヒド成分に加えて採用されることができる。
好ましくは、当該ポリアルデヒドは、(シス,トランス)−1,4−シクロヘキサンジカルボキシアルデヒド、(シス,トランス)−1,3−シクロヘキサンジカルボキシアルデヒド、ペンタン−1,5−ジアール、エタン−1,2−ジアール、及びこれらの混合物からなる群から選択される。より好ましくは、当該ポリアルデヒドは、トランス−1,3−シクロヘキサンジカルボキシアルデヒド、シス−1,3−シクロヘキサンジカルボキシアルデヒド、トランス−1,4−シクロヘキサンジカルボキシアルデヒド及びシス−1,4−シクロヘキサンジカルボキシアルデヒドのうちの2つ以上、またはこれらのポリアルデヒドの保護されたもしくはブロッキングされた形態を含む混合物である。
本発明の架橋性組成物は、当該架橋性組成物の総乾燥重量に基づいて3重量%以上、5重量%以上、またはさらには7重量%以上、かつ同時に、25重量%以下、22重量%以下、またはさらには19重量%以下の組み合わされた量で、当該ポリアルデヒド、当該ポリアルデヒドのアセタールもしくはヘミアセタールまたはこれらの混合物を含み得る。
一部の他の実施形態において、当該架橋性組成物は、1つ以上のアミノプラスト樹脂を含む。本発明において有用なアミノプラスト樹脂は、アミノ化合物とアルデヒド及びアルコールとの反応産物であり得る。典型的には、アミノ化合物は、アルデヒドとまず反応する。次に、結果的に生じる反応産物は、アルコールと反応してアミノプラスト樹脂を形成する。アミノプラスト樹脂を調製する上で有用なアミノ化合物は、メラミン、尿素、グアナミン、またはこれらの混合物から選択され得る。アミノプラスト樹脂を調製する上で有用なアルデヒドは、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、n−ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、バレルアルデヒド及びこれらに類するものなどのモノ(アルキルアルデヒド)、もしくはグルタルアルデヒド及びこれに類するものなどのポリアルデヒド、またはそれらの混合物のいずれかである。アミノプラスト樹脂を調製する上で有用なアルコールは、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、シクロヘキサノール及びこれらに類するもの、またはそれらの混合物である。アミノプラスト樹脂は、アミノ化合物を、Cytecへ譲渡された米国特許第7,034,086号において説明されているアルデヒド及びアルコールと反応させることによって得られることができる。適切な市販のアミノプラスト樹脂は、Allnex製のCYMEL(商標)NF3041を含む。当該架橋性組成物は、当該架橋性組成物の総乾燥重量に基づいて5重量%以上、10重量%以上、またはさらには20重量%以上、かつ同時に、60重量%以下、50重量%以下、またはさらには40重量%以下の量でアミノプラスト樹脂を含み得る。一実施形態において、当該架橋性組成物は、当該ポリアルデヒド、当該ポリアルデヒドのアセタールもしくはヘミアセタール、またはこれらの混合物と、成分(b)としてのアミノプラスト樹脂との混合物を含む。成分(b)中の各成分の量は、先に説明した通りであり、架橋性組成物中の成分(b)の組み合わされた量は、架橋性組成物の総乾燥重量に基づいて最高60重量%であり得る。
本発明の架橋性組成物は、1つ以上の酸触媒も含み得る。架橋性組成物の硬化工程は、酸触媒によって開始される。このような開始は、架橋性組成物を製造するのに十分な時間の熱への曝露によって実施されることができる。熱は、放射して適用されることができるが、対流などによる他の手段または手段の組み合わせが、使用されることができる。
本発明において有用な酸触媒は、25℃で6.0未満のpKを有し得、この中で、pKは、酸触媒の酸解離定数Kの負の基底数10の対数である。酸触媒のpKは、25℃で4.0未満または3.0未満であり得る。pKa値の実験的測定は、定温で高イオン強度の媒体(例えば、水)中で、滴定によって実施され得る。カルバマート基とアルデヒド基(−C(=O)H)との反応速度を高めるのに適したいかなる酸も、酸触媒として採用されることができる。酸触媒の例は、ルイス酸(例えば、三フッ化ホウ素エーテラート)及びプロトン酸(すなわち、ブロンステッド酸)である。酸触媒は、ルイス酸であることができる。酸触媒は、プロトン酸を含むことができる。
好ましいプロトン性酸は、無機プロトン性酸または有機プロトン性酸である。好ましい無機プロトン性酸は、リン酸または硫酸である。好ましい有機プロトン性酸は、カルボン酸、ホスホン酸、またはスルホン酸である。好ましいカルボン酸は、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、またはジカルボン酸である。好ましいホスホン酸は、メチルホスホン酸である。好ましいスルホン酸は、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、カンファースルホン酸、パラトルエンスルホン酸、またはドデシルベンゼンスルホン酸である。適切なルイス酸硬化触媒の例は、AlCl、塩化ベンジルトリエチルアンモニウム(TEBAC)、Cu(OSCF、(CHBrSBr-、FeCl(例えば、FeCl.6HO)、HBF、BF.O(CHCH、TiCl、SnCl、CrCl、NiCl、及びPd(OC(O)CHである。
酸触媒は、支持され得ず(固体支持体なし)、または支持され得、すなわち、固体支持体へ共有結合し得る。支持された酸触媒の例は、陽イオン交換型ポリマー樹脂の酸(H)形態のような支持される硬化触媒である(例えば、エタンスルホン酸、2−[1−[ジフルオロ[(1,2,2−トリフルオロエテニル)オキシ]メチル]−1,2,2,2−テトラフルオロエトキシ]−1,1,2,2−テトラフルオロ−、商品名NAFION NR 50(E.I.du Pont de Nemours&Co.,Inc.,デラウェア州ウィルミントン市)の下で入手可能な、1,1,2,2−テトラフルオロエテンを有するポリマー、及び商品名AMBERLYST(商標)15(The Dow Chemical Companyの子会社であるRohm and Haas Co.米国ミシガン州ミッドランド市)の下で入手可能な、ジエテニルベンゼンとのエテニルベンゼンスルホン酸ポリマー)。
架橋性組成物中の酸触媒は、当該架橋性組成物の総乾燥重量に基づいて0.3重量%以上、0.5重量%以上、またはさらには0.7重量%以上、かつ同時に、5重量%以下、4.5重量%以下、またはさらには4重量%以下の量で存在し得る。
本発明の架橋性組成物は、分子量及びフェノール官能性において多様であり得る1つ以上のヒンダードフェノール(抗酸化物質)をさらに含む。ヒンダードフェノールの代表的な構造は、以下に提供され、
式中、Rは、ヒドロキシル基、アミド基、エステル基、エーテル基、ヒドラジド基、及びスルフィド基からなる群から選択される95以上の分子量を有する有機基含有置換基である。
本発明において有用なヒンダードフェノールは、300以上、350以上、400以上、450以上、またはさらには500以上の分子量を有する。分子量は、適切な高速液体クロマトグラフィー(HPLC)カラムが装備され、かつ質量選択検出器と接続されたHPLC機器によって測定され得る。本発明において有用なヒンダードフェノールは、1以上、2以上、またはさらには3以上のフェノール官能性を有し得る。好ましくは、ヒンダードフェノールは、3−(3,5−ジtert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−N’−[3−(3,5−ジtert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパノイル]プロパンヒドラジド、ペンタエリトリトールテトラキス(3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオナート)、オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオナート、エチレンビス(オキシエチレン)ビス−3,5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−m−トリル)−プロピオナート、4−[[3,5−ビス[(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)メチル]−2,4,6−トリメチルフェニル]メチル]−2,6−ジ−tert−ブチルフェノール、4,4−メチレン−ビス(3,5−ジ−tert−ブチルフェノール)、またはこれらの混合物から選択される。より好ましくは、ヒンダードフェノールは、ペンタエリトリトールテトラキス(3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオナートである。好ましいヒンダードフェノールの例は、
を含む。これらの好ましいヒンダードフェノールは、単独でまたは互いとのもしくは当該技術分野で既知の他の抗酸化物質成分との混合物において使用されることができる。
架橋性組成物中のヒンダードフェノールは、当該ポリアルデヒド、当該ポリアルデヒドのアセタールまたはヘミアセタール、及び当該アミノプラスト樹脂の総重量に基づいて0.1重量%以上、0.2重量%以上、0.5重量%以上、またはさらには1重量%以上、かつ同時に、20重量%以下、18重量%以下、15重量%以下、またはさらには10重量%以下の量で存在し得る。
本発明の架橋性組成物は、1つ以上の有意溶媒を任意に含み得る。当該有機溶媒は、基材への適用を容易にするために当該架橋性組成物の粘度を低下させるために使用され得る。当該有機溶媒は、1つの単一の相における架橋性コーティング組成物の成分をすべて維持するためにも使用され得る。このような溶媒は、非極性または極性の有機溶媒、例えば、(C−C12)アルカンなどのアルカン、(C−C12)エーテルもしくは(C−C12)ジアルキルエーテル)などのエーテル、(C−C12)カルボン酸エステルなどのカルボン酸エステル、(C−C12)ケトンなどのケトン、第二級もしくは第三級(C−C12)カルボキサミドのような第二級もしくは第三級カルボキサミド、(C−C12)スルホキシドなどのスルホキシド、またはこれらの混合物であり得る。適切な溶媒の例としては、エタノール、エチレングリコールモノアルキルエーテル、ジエチレングリコールモノアルキルエーテル、プロピレングリコールモノアルキルエーテル及びジプロピレングリコールモノアルキルエーテル、またはこれらの混合物が挙げられる。当該溶媒は、当該架橋性組成物の総重量に基づいて0〜90重量%、20重量%〜80重量%、または40重量%〜70重量%の量で存在し得る。
当該組成物の使用可能期間を延長させるために、本発明の架橋性組成物は、1つ以上の硬化阻害剤をさらに含み得る。当該硬化阻害剤は、雰囲気硬化条件下で当該組成物から揮発する。適切な硬化阻害剤は、大気圧で最高300℃、最高250℃、または最高200℃の沸点を有する。好ましくは、当該硬化阻害剤は、例えば、(C−C12)アルカノールなどの、第一級または第二級アルコールなどの1つ以上のアルコールから選択される。当該硬化阻害剤は、当該架橋性組成物の総乾燥重量に基づいて0.5重量%以上、1重量%以上、またはさらには2重量%以上、かつ同時に、90重量%以下、60重量%以下、またはさらには50重量%以下の量で存在し得る。
本発明の架橋性組成物は、9以下の範囲におけるpHを有する1つ以上の顔料をさらに含み得る。顔料の例としては、TiO、ランプブラック、及びタルク、またはこれらの混合物が挙げられる。当該顔料は、当該架橋性組成物の総乾燥重量に基づいて0〜60重量%、5重量%〜50重量%、または10重量%〜40重量%の量で存在し得る。
本発明の架橋性組成物は、9以下の範囲におけるpHを有する1つ以上の充填剤を含み得る。充填剤の例としては、白土、硫酸バリウム、シリカ、またはこれらの混合物が挙げられる。当該充填剤は、当該架橋性組成物の総乾燥重量に基づいて0〜50重量%、5重量%〜40重量%、または10重量%〜30重量%の量で存在し得る。
本発明の架橋性組成物は、9以下の範囲におけるpHを有する1つ以上の助剤も含み得る。例示的な助剤は、紫外(UV)光安定剤、分散剤、液流均染剤及びレオロジー剤を含む。このようなさらなる助剤は、当該コーティング組成物の企図された用途によるであろう。典型的に有用な従来の配合助剤は、ビス−(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバカート(BASFによって供給されるTINUVIN(商標)123)及び2,4−ビス[N−ブチル−N−(1−シクロヘキシルオキシ−2,2,6,6テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ]−6−(2−ヒドロキシエチルアミン)−1,3,5−トリアジン(BASFによって供給されるTINUVIN152)などのヒンダードアミン光安定剤(光抗酸化物質)、ポリリン酸ポリエステル(BYK USA,Incによって供給されるDISPERBYK(商標)110)などの顔料及び充填剤分散助剤、ならびにポリエーテル改質型ポリジメチルシロキサン(BYK USA,Incによって供給されるBYK(商標)333)などの液流均染剤、ならびに有機ワックス(Troy Corporationによって供給されるTROYTHIX(商標)XYZ)などのレオロジー改質剤を含む。これらの助剤は、当該架橋性組成物の乾燥特性、ならびに得られた架橋した組成物の硬度及び臭気性を損なうことのない量で存在し得る。例えば、これらの助剤は、当該架橋性組成物の総乾燥重量に基づいて0〜5重量%、0.5重量%〜4重量%、または1重量%〜3重量%の量で存在し得る。
好ましくは、本発明の架橋性組成物は、
(a)平均2個以上の官能基を有するポリカルバマート、
(b)ポリアルデヒド、当該ポリアルデヒドのアセタールもしくはヘミアセタール、またはこれらの混合物、
(c)6.0未満のpKaを有する酸触媒、
(d)300以上の分子量を有するヒンダードフェノール、及び
(e)任意に有機溶媒を含む。
より好ましくは、本発明の架橋性組成物は、当該架橋性組成物の総乾燥重量を基にして、
(a)平均2個以上の官能基を有する60重量%〜85重量%のポリカルバマート、
(b)7重量%〜19重量%のポリアルデヒド、当該ポリアルデヒドのアセタールもしくはヘミアセタール、またはこれらの混合物、
(c)6.0未満のpKaを有する0.7重量%〜4重量%の酸触媒、
(d)300以上の分子量を有する0.1重量%〜2重量%のヒンダードフェノール、及び
(e)任意に有機溶媒を含む。
本発明の架橋性組成物の調製は、(a)ポリオール、ポリカルバマート、またはこれらの混合物、(b)ポリアルデヒド、当該ポリアルデヒドのアセタールもしくはヘミアセタール、またはこれらの混合物、またはアミノプラスト樹脂、(c)酸触媒、及び(d)好ましくは溶媒中に溶解したヒンダードフェノールを混合することによって達成され得る。例えば、先に説明した溶媒、硬化阻害剤及び助剤を含む他の任意の成分が添加され得る。組成物中の成分は、本発明の架橋性組成物を提供するために何らかの順序で混合され得る。また、先に記載の任意の成分はいずれも、組成物を形成するために、混合中または混合前に組成物へ添加され得る。
本発明の架橋性組成物は、架橋した組成物を形成するために、0℃〜80℃未満の温度で硬化するよう反応することができる。当該架橋性組成物の硬化温度は、80℃以下、60℃以下、50℃以下、40℃以下、35℃以下、またはさらには30℃以下、かつ同時に、少なくとも0℃、少なくとも10℃、または少なくとも20℃であり得る。好ましくは、本発明の架橋性組成物は、雰囲気温度で硬化可能である。硬化のための好ましい雰囲気温度は、19℃〜29℃である。いくつかの実施形態において、ポリカルバマートから選択される成分(a)と、ポリアルデヒド、当該ポリアルデヒドのアセタールもしくはヘミアセタール、またはこれらの混合物から選択される成分(b)とを含む架橋性組成物は、雰囲気温度で硬化することができる。
当該架橋性組成物を硬化させることは、当該組成物中の成分及び適用される硬化温度に応じて、数分から数時間であり得る所定の時間、実施され得る。例えば、当該架橋性組成物は、雰囲気温度で7日間以内、5日間以内、24時間以内、12時間以内、またはさらには1時間以内の硬化時間内で硬化し得る。
本発明の架橋性組成物は、先に説明した具体的なヒンダードフェノールがないことを除き本発明の架橋性組成物と同じ成分を含む従来の架橋性組成物と比較して臭気の低減した、当該架橋性組成物から作られるコーティングを提供する。コーティングの「臭気」は、架橋性組成物を20〜25℃で7日間硬化させることによって厚さ60±10μm及び面積60±10cmのコーティングについての嗅覚盲検によって判定される。後に説明される「低減した臭気」、「より低い臭気」または「コーティングの臭気を低減すること」は、ある特定の処理(すなわち、先に説明した具体的なヒンダードフェノールの添加)後のコーティングが、先の臭気検査によって測定されるように、このような処理をしていないコーティングよりも低い臭気を有することを意味する。
さらに、従来の架橋性組成物と比較して、当該組成物の架橋性組成物はまた、同等の乾燥速度を実証し、当該架橋性組成物から得られる架橋した、同等の硬度を有する組成物を提供する。架橋した組成物(すなわち、当該架橋性組成物を硬化させることによって得られる架橋した組成物)の鉛筆硬度は、2B以上またはB以上であり得、かつ2H以下またはH以下であり得る。架橋した組成物の振り子硬度は、100秒〜170秒または120秒〜160秒であり得る。実施例の節において説明される検査方法により、当該架橋性組成物の厚さ120μmの湿潤薄膜を室温(20〜25℃)で7日間硬化させた後に、鉛筆硬度及び振り子硬度を測定する。
本発明の架橋性組成物を用いるプロセスは、当該架橋性組成物を基材へ適用することと、この適用した架橋性組成物を硬化させることまたは硬化させておくこととを含み得る。本発明の架橋性組成物は、硬化の際に、架橋した組成物を形成する。
本発明は、架橋した組成物を含むコーティングも提供する。本発明のコーティングは、先に説明した従来の架橋性組成物から作られるコーティングと比較して低い臭気を有する。(i)先に説明した架橋性組成物を提供することと、(ii)当該架橋性組成物を硬化させてコーティングを形成することと、を含む、当該コーティングを製造するためのプロセス。当該コーティングは、はけ塗り塗装、浸漬塗装、転造、モップかけ塗装、こて塗り、及び吹付け工を含む義務的な手段によって、本発明の架橋性組成物を基材へ適用することによって形成されることができる。コーティング組成物は好ましくは、吹付け工によって適用される。空気噴射スプレー、エアスプレー、エアレススプレー、多量低圧スプレーのような吹付け工、及び静電ベル適用のような静電吹付け、及び手動または自動のいずれかの方法のための標準的な吹付け技術及び装置が使用されることができる。本発明の架橋性組成物は、コーティングを形成するために、種々の基材へ適用されることができ、コーティングされることができ、付着させることができ、または密封されることができる。適切な基材の例としては、木材、金属材、プラスチック材、発泡材、石材、エラストマー基材、ガラス材、織物材、コンクリート材、セメント基材、またはあらかじめコーティングされた基材が挙げられる。本発明のコーティングは、マリン及び保護的コーティング、車両コーティング、木材コーティング、汎用金属コーティング、コイルコーティング、屋根コーティング、プラスチックコーティング、粉末コーティング、缶コーティング、及び市民工学コーティング、特に木材コーティングのような種々のコーティング適用を含む。コーティングは、多層コーティングを形成するために、単独で、または他のコーティングとの組み合わせで使用されることができる。
本発明は、
(1)架橋性組成物(すなわち、本発明の架橋性組成物)を形成するために、先に説明したヒンダードフェノールがないことを除き本発明の架橋性組成物と同じ成分を含む組成物へ、300以上の分子量を有するヒンダードフェノール、すなわち、(a)2個以上の平均官能基を有するポリオール、ポリカルバマート、またはこれらの混合物、(b)ポリアルデヒド、当該ポリアルデヒドのアセタールもしくはヘミアセタール、またはこれらの混合物、(c)6.0未満のpKaを有する酸触媒、及び(e)任意に有機溶媒からなる混合物を添加することと、
(2)当該架橋性組成物を硬化させてコーティングを形成することと、を含む、コーティングの臭気を低減する方法も提供する。
本発明は、(a)ポリオール、ポリカルバマート、またはこれらの混合物、(b)ポリアルデヒド、当該ポリアルデヒドのアセタールもしくはヘミアセタール、またはこれらの混合物、またはアミノプラスト樹脂、(c)6.0未満のpKaを有する酸触媒、及び(e)任意に有機溶媒からなる混合物を含む従来の架橋性組成物における臭気低減剤として300以上の分子量を有するヒンダードフェノールの使用も提供する。本発明の使用は、ヒンダードフェノールを従来の架橋性組成物へ添加することを含む。ヒンダードフェノールの量は、先に説明した本発明の架橋性組成物におけるヒンダードフェノールの濃度と同じである。
以下の実施例は、本発明の実施形態を説明する。実施例における部分及び百分率はすべて、別段の記載がない限り、重量による。以下の材料が実施例において使用される。
BASFから入手可能なIRGANOX1010は、1178g/モルの分子量(MW)を有するヒンダードフェノールである。
BASFから入手可能なIRGANOX MD1024は、553g/モルの分子量(MW)を有するヒンダードフェノールである。
Sigma Aldrichから入手可能なブチル化ヒドロキシアニソール(「BHA」)は、180g/モルの分子量(MW)を有するヒンダードフェノールである。
Sigma Aldrichから入手可能な没食子酸プロピルは、212g/モルの分子量(MW)を有するヒンダードフェノールである。
いずれもBASFから入手可能なTINUVIN123及びTINUVIN5100は、ヒンダードアミン光安定剤(「HALS」)である。
The Dow Chemical Companyから入手可能なPARALOID EDGE2595樹脂は、59℃のTを有する、溶媒媒介性アクリルポリカルバマートポリマーである。
The Dow Chemical Companyから入手可能なPARALOID EDGE1315樹脂は、31℃のTを有する、溶媒媒介性アルキドポリカルバマートポリマーである。
The Dow Chemical Companyから入手可能なPARALOID EDGE XL−195は、1,3及び1,4−シクロヘキサンジカルボキシアルデヒド(「CHDA」)からなる混合物である。
n−酢酸ブチル(「BA」)、エタノール及びイソプロパノール(「IPA」)はすべて、Sinopharmから入手可能であり、溶媒として使用される。
Sinopharmから入手可能なp−トルエンスルホン酸(「p−TSA」)は、触媒として使用される。
以下の標準的な分析装置及び方法が実施例において使用される。
ポリカルバマートポリマーのT
TA Instruments製のDSC1000を用いて、T値を測定した。7〜14mgの乾燥ポリマーをDSCパン中へと秤量した。このパンを室温から150℃まで10℃/分で加熱した後、室温へ10℃/分で冷却した。このパンを再度150℃まで10℃/分で加熱し、T値をこの試行において測定した。
臭気検査
架橋性組成物をまず基材へ適用し、次に20〜25℃で7日間硬化させて、厚さ60±10μm及び面積60±10cmのコーティングを形成した。臭気パネリストに各コーティングの「盲検」試料を与えた後、コーティングを嗅がせた。パネリストは、各コーティングを1〜5に格付けしたが、ここで、1は臭気なしを意味し、2はわずかな臭気を意味し、3はあいまいな臭気を意味し、4は好ましくない臭気を意味し、5は非常に不快な臭気を意味する。
乾燥特性
BYK乾燥タイマーを用いて、ASTM D 5895−03法による架橋性組成物のタックフリータイムを記録した。評価される架橋性組成物をガラスパネル上へ、厚さ150μmの湿潤薄膜を用いてコーティングした後、コーティングしたガラスパネルをBYK乾燥タイマー上へと置き、雰囲気温度で乾燥させた。
鉛筆硬度
コーティング薄膜の鉛筆硬度をASTM D3363−05法により測定した。コーティング組成物をガラスパネル上へ適用し、120μmの厚さの湿潤薄膜を形成し、室温で7日間硬化させた。次に、結果的に生じる薄膜をZhonghua鉛筆によって検査した。使用される鉛筆の硬度は、9H、8H、7H、6H、5H、4H、3H、2H、H、F、HB、B、2B、3B、4B、5B、6Bであり、ここで、9Hは最も硬く、6Bは最も柔らかい。
振り子硬度
検査される架橋性組成物をガラスパネル上へ適用し、120μmの厚さの湿潤薄膜を形成し、室温で硬化させた。それぞれ4日間、5日間、6日間及び7日間硬化させた後の薄膜の振り子硬度をASTM D4366−14法によって検査し、3つの測定値を平均化して報告した。
実施例(Ex)1
ポリカルバマートを高速ミキサーカップ中へと入れ、3,000rpmでおよそ60〜120秒間、または十分に混ざるまで混合した。酢酸n−ブチルを添加し、3,000rpmでさらに60秒間混合した。これらの原材料を3,000rpmで再度60秒間さらに混合した。エタノール及びp−TSAを添加し、3,000rpmで60秒間混合した。このカップの両側を掻把し、ヒンダードフェノール抗酸化物質及びCHDAを添加し、3,000rpmで30秒間混合して、実施例1の組成物を得た。
実施例2及び比較(Comp)例A〜E
実施例2及び比較例A〜Eの組成物を、表1に説明される配合に基づいて、実施例1の組成物を調製するために先に説明したのと同じ手順により調製した。比較例Aにおいて抗酸化物質を使用しなかった。
得られた組成物を、先に説明した臭気検査法により検査したので、臭気検査結果を表2に列挙する。臭気検査結果をさらに、Studentのt検定を用いて分析し、各コーティング試料について平均及び標準偏差(Std Dev)を得、コーティング間に有意差があるかどうかを判定した。この分析を表3に示す。表3からわかるように、Ex1及びEx2の組成物から作られたコーティングについての平均臭気格付け(すなわち、平均)はそれぞれ、約2.1及び約1.9であった。対照的に、比較例A〜比較例Eの組成物から作られたコーティングは、約2.7またはさらにはそれより高い臭気格付けを実証した。Studentのt検定の分析において、第1群(実施例1及び実施例2)と第2群(比較例A〜比較例E)の臭気特性の差は、95%の信頼レベルで有意であった。本結果は、本発明のコーティングが比較用コーティングと比較して低い臭気を示したことを示す。
実施例3〜実施例7及び比較例F
実施例3〜実施例7及び比較例Fの組成物を、表4に説明する配合に基づいて、実施例1の組成物を調製するために先に説明したのと同じ手順により調製した。比較例Fにおいて抗酸化物質を使用しなかった。得られた組成物の乾燥特性及び当該組成物から作られたコーティングの硬度を、先に説明した検査法により測定した。
表4において示されるように、比較例Fと比較して、実施例3〜実施例7の組成物は、同等の乾燥速度を示し、同等の鉛筆硬度及び振り子硬度を有するコーティングも提供した。

Claims (12)

  1. 架橋性組成物であって、
    (a)平均2個以上の官能基を有するポリカルバマートと
    (b)ポリアルデヒド、前記ポリアルデヒドのアセタールもしくはヘミアセタール、またはこれらの混合物と、
    (c)6.0未満のpKaを有する酸触媒と、
    (d)300以上の分子量を有するヒンダードフェノールと、
    (e)任意に有機溶媒と、を含む、架橋性組成物。
  2. 前記ヒンダードフェノールの前記分子量が、400以上である、請求項1に記載の架橋性組成物。
  3. 前記ヒンダードフェノールが、3−(3,5−ジtert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−N’−[3−(3,5−ジtert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパノイル]プロパンヒドラジド、ペンタエリトリトールテトラキス(3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオナート)、オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオナート、エチレンビス(オキシエチレン)ビス−3,5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−m−トリル)−プロピオナート、4−[[3,5−ビス[(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)メチル]−2,4,6−トリメチルフェニル]メチル]−2,6−ジ−tert−ブチルフェノール、4,4−メチレン−ビス(3,5−ジ−tert−ブチルフェノール)、またはこれらの混合物から選択される、請求項1又は2に記載の架橋性組成物。
  4. 前記ヒンダードフェノールが、前記ポリアルデヒド、前記ポリアルデヒドの前記アセタールまたはヘミアセタール、及びもし存在する場合にはアミノプラスト樹脂の総重量に基づいて0.2重量%〜20重量%の量で存在する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の架橋性組成物。
  5. 記ポリカルバマートが、アクリルポリマー、スチレン−アクリルポリマー、スチレン−ブタジエンポリマー、飽和ポリエステル、ウレタンポリマー、アルキド、ポリエーテル、またはポリカーボネートである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の架橋性組成物。
  6. 前記ポリアルデヒドが、2〜20個の炭素原子を有する、請求項1〜のいずれか1項に記載の架橋性組成物。
  7. 前記ポリアルデヒドが、20個を超える炭素原子を有し、但し、20個を超える炭素原子を有するポリアルデヒドが、少なくとも10個の炭素原子ごとに少なくとも1個のアルデヒド基を有することを条件とする、請求項1〜のいずれか1項に記載の架橋性組成物。
  8. 前記ポリアルデヒドが、(シス,トランス)−1,4−シクロヘキサンジカルボキシアルデヒド、(シス,トランス)−1,3−シクロヘキサンジカルボキシアルデヒド、ペンタン−1,5−ジアール、エタン−1,2−ジアール、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1〜のいずれか1項に記載の架橋性組成物。
  9. 前記酸触媒が、3.0未満のpKaを有する、請求項1〜のいずれか1項に記載の架橋性組成物。
  10. 前記酸触媒が、ルイス酸である、請求項1〜のいずれか1項に記載の架橋性組成物。
  11. アルコールを含む硬化阻害剤をさらに含む、請求項1〜10のいずれか1項に記載の架橋性組成物。
  12. コーティングの臭気を低減する方法であって、
    (1)300以上の分子量を有するヒンダードフェノールを、(a)平均2個以上の官能基を有するポリカルバマート、(b)ポリアルデヒド、前記ポリアルデヒドのアセタールもしくはヘミアセタール、またはこれらの混合物、(c)6.0未満のpKaを有する酸触媒、及び(e)任意に有機溶媒の混合物へ添加して架橋性組成物を形成することと、
    (2)前記架橋性組成物を硬化させて、前記コーティングを形成することと、を含む、方法。
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