JP6766684B2 - 動トルクの測定方法 - Google Patents

動トルクの測定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6766684B2
JP6766684B2 JP2017032165A JP2017032165A JP6766684B2 JP 6766684 B2 JP6766684 B2 JP 6766684B2 JP 2017032165 A JP2017032165 A JP 2017032165A JP 2017032165 A JP2017032165 A JP 2017032165A JP 6766684 B2 JP6766684 B2 JP 6766684B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
car
distance
speed
brake
encoder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017032165A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018135197A (ja
Inventor
智史 山▲崎▼
智史 山▲崎▼
剛樹 引地
剛樹 引地
博行 村上
博行 村上
彰宏 中谷
彰宏 中谷
慎吾 安方
慎吾 安方
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Building Techno-Service Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Electric Building Techno-Service Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Building Techno-Service Co Ltd filed Critical Mitsubishi Electric Building Techno-Service Co Ltd
Priority to JP2017032165A priority Critical patent/JP6766684B2/ja
Publication of JP2018135197A publication Critical patent/JP2018135197A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6766684B2 publication Critical patent/JP6766684B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Indicating And Signalling Devices For Elevators (AREA)
  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Elevator Control (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)

Description

この発明は、エレベーターに用いられるブレーキの動トルクを測定する方法に関する。
特許文献1に、ブレーキの動トルクを測定する方法が記載されている。特許文献1に記載された方法では、かごが移動している時に、制御電源が遮断される。制御電源が遮断されてからかごが移動した距離に基づいて、動トルクが算出される。
特開平8−231152号公報
特許文献1に記載された方法では、パルスジェネレーターの出力から算出されたかごの移動距離と実際の移動距離とが一致していなければ、主ロープに滑りが発生したことを検出する。しかし、主ロープに滑りが発生した場合は、算出した動トルクを正しい値とみなすことができない。特許文献1に記載された方法では、主ロープに滑りが発生した場合に正しい動トルクを得ることができないといった問題があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされた。この発明の目的は、主ロープに滑りが発生した場合に、適切な方法で動トルクを再測定できる動トルクの測定方法を提供することである。
この発明に係る動トルクの測定方法は、第1速さで第1方向に移動するかごが第1位置に達すると、モータの電源を切り且つブレーキに制動力を発生させる第1ステップと、第1ステップの後にかごが停止すると、エンコーダからの出力信号に基づいて、かごが第1位置に達してから停止するまでに移動した距離を演算する第2ステップと、第1ステップの後にかごが停止すると、かごを第1方向に移動させて第2位置に停止させる第3ステップと、エンコーダからの出力信号に基づいて、第3ステップでかごが第1方向に移動した距離を演算する第4ステップと、第2ステップで演算した距離と第4ステップで演算した距離との合計が第1基準距離より短い場合に、第1速さより小さい第2速さで第1方向にかごを移動させ、第1位置を再び通過させる第5ステップと、第2速さで第1方向に移動するかごが第1位置に達すると、モータの電源を切り且つブレーキに制動力を発生させる第6ステップと、第6ステップの後にかごが停止すると、エンコーダからの出力信号に基づいて、かごが第2速さで第1位置に達してから停止するまでに移動した距離を演算する第7ステップと、を備える。
この発明に係る動トルクの測定方法は、第1速さで第1方向に移動するかごが第1位置に達すると、モータの電源を切り且つブレーキに制動力を発生させる第1ステップと、第1ステップの後にかごが停止すると、エンコーダからの出力信号に基づいて、かごが第1位置に達してから停止するまでに移動した距離を演算する第2ステップと、第1ステップの後にかごが停止すると、かごを第1方向に移動させて第2位置に停止させる第3ステップと、エンコーダからの出力信号に基づいて、第3ステップでかごが第1方向に移動した距離を演算する第4ステップと、第2ステップで演算した距離と第4ステップで演算した距離との合計が第1基準距離より短い場合に、第3速さで第1方向の逆方向である第2方向にかごを移動させる第5ステップと、第3速さで第2方向に移動するかごが第3位置に達すると、モータの電源を切り且つブレーキに制動力を発生させる第6ステップと、第6ステップの後にかごが停止すると、エンコーダからの出力信号に基づいて、かごが第3速さで第3位置に達してから停止するまでに移動した距離を演算する第7ステップと、を備える。
この発明に係る動トルクの測定方法であれば、主ロープに滑りが発生した場合に、適切な方法で動トルクを再測定できる。
エレベーター装置の例を示す図である。 制御装置の機能を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1における測定方法を示すフローチャートである。 ブレーキ動作を開始させた後の動作を説明するための図である。 この発明の実施の形態1における他の測定方法を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1における他の測定方法を示すフローチャートである。 ブレーキ動作を開始させた後の動作を説明するための図である。 この発明の実施の形態1における他の測定方法を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1における他の測定方法を示すフローチャートである。
添付の図面を参照し、本発明を説明する。重複する説明は、適宜簡略化或いは省略する。各図において、同一の符号は同一の部分又は相当する部分を示す。
実施の形態1.
図1は、エレベーター装置の例を示す図である。エレベーター装置は、例えばかご1及びつり合いおもり2を備える。かご1は、昇降路3を上下に移動する。つり合いおもり2は、昇降路3を上下に移動する。かご1及びつり合いおもり2は、主ロープ4によって昇降路3に吊り下げられる。かご1及びつり合いおもり2を吊り下げるためのローピングの方式は、図1に示す例に限定されない。
主ロープ4は、駆動綱車5に巻き掛けられる。駆動綱車5に軸6が設けられる。軸6は、支持装置(図示せず)に回転自在に設けられる。駆動綱車5は、軸6と共に回転する。モータ7は、軸6を回転させるための駆動力を発生させる。即ち、モータ7は、主ロープ4が巻き掛けられた駆動綱車5を回転させる。モータ7の制御は、制御装置8によって行われる。エンコーダ9は、軸6に設けられる。エンコーダ9は、軸6の回転、即ち駆動綱車5の回転に応じた信号を出力する。エンコーダ9から出力された信号は、制御装置8に入力される。エンコーダ9からの信号は、制御装置8において、例えばかご1の位置を演算するために利用される。
本実施の形態に示す例において、かご1は上方向及び下方向にしか移動しない。このため、かご1の位置は、かご1の高さと同義である。
ブレーキ10は、例えばブレーキホイール11及びブレーキライニング12を備える。ブレーキホイール11は、軸6に設けられる。ブレーキホイール11は、軸6と共に回転する。ブレーキ10は、ブレーキホイール11にブレーキライニング12を押し付けることにより、軸6、即ち駆動綱車5が回転することを阻止する。
例えば、エレベーターの通常運転では、駆動綱車5の回転及び停止はモータ7によって行われる。ブレーキ10は、駆動綱車5が静止している時に駆動綱車5を静止保持するための保持力を発生させる。通常運転は、登録された呼びにかご1を応答させる運転である。一方、かご1を緊急停止させる場合、ブレーキ10は、駆動綱車5の回転を止めるための制動力を発生させる。ブレーキ10は、ブレーキホイール11にブレーキライニング12を押し付けることにより、保持力及び制動力を発生させる。
ブレーキ10の制御は、制御装置8によって行われる。フェールセーフの観点から、ブレーキ10の電源が切られた場合に上記保持力或いは上記制動力が発生することが望ましい。
制御装置8は、制御ケーブル13によってかご1に接続される。例えば、かご1に着床検出装置14が備えられる。かご1が乗場15の停止位置に配置されると、着床検出装置14は、その乗場15の停止位置に合わせて配置された着床プレート16を検出する。着床検出装置14による検出信号は、制御ケーブル13を介して制御装置8に入力される。制御装置8では、着床検出装置14からの信号に基づいて、かご1がどの乗場15に停止したのかを検出できる。
図1では、最上階の乗場15aの停止位置に合わせて配置された着床プレートを符号16aで示している。かご1が最上階の乗場15aに停止すると、着床検出装置14によって着床プレート16aが検出される。制御装置8では、着床検出装置14からの信号に基づいて、かご1が最上階の乗場15aの停止位置に配置されたことを検出できる。同様に、図1では、最下階の乗場15bの停止位置に合わせて配置された着床プレートを符号16bで示している。かご1が最下階の乗場15bに停止すると、着床検出装置14によって着床プレート16bが検出される。制御装置8では、着床検出装置14からの信号に基づいて、かご1が最下階の乗場15bの停止位置に配置されたことを検出できる。
昇降路3の固定体に、終点スイッチ17a及び終点スイッチ17bが設けられる。終点スイッチ17aは、かご1が上方の終端に接近していることを検出するためのスイッチである。かご1にカム18が備えられる。かご1が特定の上方位置に配置されると、カム18が終点スイッチ17aに接触する。これにより、終点スイッチ17aから制御装置8に対して検出信号が出力される。制御装置8では、終点スイッチ17aからの信号に基づいて、かご1が終点スイッチ17aの動作位置にあることを検出する。例えば、終点スイッチ17aの動作位置は、最上階の乗場15aの停止位置より距離L3だけ下方に設定される。
終点スイッチ17bは、かご1が下方の終端に接近していることを検出するためのスイッチである。かご1が特定の下方位置に配置されると、カム18が終点スイッチ17bに接触する。これにより、終点スイッチ17bから制御装置8に対して検出信号が出力される。制御装置8では、終点スイッチ17bからの信号に基づいて、かご1が終点スイッチ17bの動作位置にあることを検出する。例えば、終点スイッチ17bの動作位置は、最下階の乗場15bの停止位置より距離L6だけ上方に設定される。
図2は、制御装置8の機能を示すブロック図である。制御装置8は、例えば記憶部19、動作制御部20、演算部21及び判定部22を備える。以下に、図3及び図4も参照し、本エレベーター装置においてブレーキ10の動トルクを測定する方法について説明する。図3は、この発明の実施の形態1における測定方法を示すフローチャートである。図3は、上記測定を診断運転で行う例を示す。
制御装置8では、診断運転の開始条件が成立したか否かが判定される。診断運転は、例えば定期的に行われる。制御装置8は、例えば特定の日時になり且つかご1に人が乗っていなければ、診断運転の開始条件が成立したと判定する。診断運転の開始条件として他の条件を採用しても良い。開始条件は、記憶部19に予め記憶される。制御装置8は、開始条件が成立すると診断運転を開始する(S101)。診断運転における各機器の動作は、動作制御部20によって制御される。
先ず、動作制御部20は、かご1を最下階の乗場15bに停止させる。次に、動作制御部20は、かご1を第1速さで第1方向に移動させる(S102)。本実施の形態では、第1方向が上方向である例を示す。第1方向は下方向であっても良い。但し、かご1に人が乗っていない場合、かご1はつり合いおもり2より軽い。このため、かご1が上方向に移動すると、かご1は、つり合いおもり2から加速方向に力を受ける。ブレーキ10の動トルクをより正確に測定するためには、第1方向は上方向であることが好ましい。第1速さは、例えば45m/minである。第1速さは、45m/minより大きくても良いし小さくても良い。かご1の上昇を開始させる位置は、最下階の乗場15bの停止位置に限定されない。
動作制御部20は、第1速さで上方向に移動するかご1が第1位置に達すると、モータ7の電源を切り且つブレーキ10に制動力を発生させる(S103)。第1位置は、例えば終点スイッチ17aの動作位置である。動作制御部20は、例えば終点スイッチ17aから検出信号が入力されると、モータ7の電源を遮断し、ブレーキ10を動作させる。ブレーキ10の動作は、例えばブレーキ10の電源を遮断することによって行われる。これにより、かご1は急停止する。かご1は、例えば最上階の乗場15aの停止位置より下方で停止する。
図4は、ブレーキ動作を開始させた後の動作を説明するための図である。図4では、第1位置に達したかごを符号1aで示す。また、急停止したかごを符号1bで示す。S103の処理によってかご1が急停止すると、演算部21は、エンコーダ9から出力された信号に基づいて、かご1が第1位置に達してから停止するまでに移動した距離Xを演算する(S104)。演算部21によって演算された距離Xは、記憶部19に記憶される。
かご1が急停止した際に主ロープ4と駆動綱車5との間に滑りが発生していなければ、S104で演算された距離Xは、かご1が実際に移動した距離L1に一致する。かかる場合、S104で演算された距離Xは、ブレーキ10の動トルクに対応する値である。制御装置8は、S104で演算した距離Xからブレーキ10の動トルクを算出しても良い。ブレーキ10の動トルクから停止距離の適正範囲が予め求められていれば、制御装置8は、S104で演算した距離Xがその適正範囲に入っているか否かによって動トルクの適否を判定しても良い。
一方、かご1が急停止した際に主ロープ4と駆動綱車5との間に滑りが発生すると、駆動綱車5の回転は、かご1が実際に停止する前に止まってしまう。エンコーダ9は駆動綱車5の回転に応じた信号を出力するため、上記滑りが発生すると、S104で演算された距離Xはかご1が実際に移動した距離L1より短くなる。かかる場合、S104で演算された距離Xをブレーキ10の動トルクに対応する値として採用することはできない。本測定方法では、かご1を急停止させた際に主ロープ4に滑りが発生したか否かを判定する。主ロープ4に滑りが発生していれば、距離Xを再測定する。
例えば、S103の処理によってかご1が急停止すると、動作制御部20は、かご1を第2位置まで移動させる(S105)。第2位置は、例えば最上階の乗場15aの停止位置である。即ち、動作制御部20は、S105において、かご1を上方向に移動させて第2位置に停止させる。図4では、第2位置に達したかごを符号1cで示す。
かご1が第2位置に達すると、演算部21は、エンコーダ9から出力された信号に基づいて、S105の処理でかご1が上方向に移動した距離Yを演算する(S106)。即ち、演算部21は、急停止後に移動を再開した位置から第2位置に達するまでにかご1が移動した距離Yを演算する。演算部21によって演算された距離Yは、記憶部19に記憶される。なお、動作制御部20は、S105でかご1を第2位置まで移動させる際に、主ロープ4と駆動綱車5との間に滑りが発生しないようにかご1を低速で移動させる。このため、S106で演算される距離Yは、かご1が急停止した実際の位置から最上階の乗場15aの停止位置までの距離L2に一致する。
次に、判定部22は、演算部21によって演算された距離Xと距離Yとの合計が基準距離Zより短いか否かを判定する(S107)。基準距離Zは、記憶部19に予め記憶される。基準距離Zは、終点スイッチ17aの動作位置から最上階の乗場15aの停止位置までの距離L3に基づいて予め設定される。判定部22は、距離X及び距離Yの合計が基準距離Zより短くなければ、主ロープ4に滑りが発生していないと判定する。上述したように、主ロープ4に滑りが発生していなければ、S104で演算された距離Xをブレーキ10の動トルクに対応する値として採用できる。このため、制御装置8は、ブレーキ10の動トルクを測定するための動作を終了する。
判定部22は、距離X及び距離Yの合計が基準距離Zより短ければ、主ロープ4に滑りが発生したと判定する。かかる場合、制御装置8は、主ロープ4に滑りが発生し難くなる条件で、S102からS107に示す処理と同様の処理を行う。例えば、制御装置8は、かご1の速度を落として再測定を行う。
例えば、距離X及び距離Yの合計が基準距離Zより短いと判定部22によって判定されると、第2速さでの測定、即ち再測定が既に行われたか否かが判定される(S108)。再測定が行われていない場合(S108のNo)、距離X及び距離Yの合計が基準距離Zより短いとS107で判定部22によって判定されると、動作制御部20はかご1を最下階の乗場15bに停止させる。次に、動作制御部20は、第1速さより小さい第2速さでかご1を上方向に移動させ、第1位置を再び通過させる(S109)。第2速さは、例えば30m/minである。第2速さは、第1速さより小さければ、30m/minより大きくても良いし小さくても良い。上述したように、かご1の上昇を開始させる位置は、最下階の乗場15bの停止位置に限定されない。
動作制御部20は、第2速さで上方向に移動するかご1が第1位置に達すると、モータ7の電源を切り且つブレーキ10に制動力を発生させる(S103)。これにより、かご1は急停止する。例えば、かご1は、最上階の乗場15aの停止位置より下方で停止する。S103の処理によってかご1が急停止すると、演算部21は、エンコーダ9から出力された信号に基づいて、かご1が第2速さで第1位置に達してから停止するまでに移動した距離Xを演算する(S104)。演算部21によって演算された距離Xは、記憶部19に記憶される。
S103の処理によってかご1が急停止すると、動作制御部20は、かご1を第2位置まで移動させる(S105)。例えば、動作制御部20は、かご1を上方向に移動させて、最上階の乗場15aの停止位置に停止させる。かご1が第2位置に達すると、演算部21は、エンコーダ9から出力された信号に基づいて、S105の処理でかご1が上方向に移動した距離Yを演算する(S106)。演算部21によって演算された距離Yは、記憶部19に記憶される。
判定部22は、再測定において演算部21によって演算された距離Xと距離Yとの合計が基準距離Zより短いか否かを判定する(S107)。判定部22は、距離X及び距離Yの合計が基準距離Zより短くなければ、主ロープ4に滑りが発生していないと判定する。主ロープ4に滑りが発生していなければ、再測定においてS104で演算された距離Xをブレーキ10の動トルクに対応する値として採用できる。制御装置8は、再測定で得られた距離Xからブレーキ10の動トルクを算出しても良い。ブレーキ10の動トルクから停止距離の適正範囲が予め求められていれば、制御装置8は、再測定で得られた距離Xがその適正範囲に入っているか否かによって動トルクの適否を判定しても良い。主ロープ4に滑りが発生していなければ、制御装置8は、ブレーキ10の動トルクを測定するための動作を終了する。
判定部22は、距離X及び距離Yの合計が基準距離Zより短ければ、主ロープ4に滑りが発生したと判定する。再測定においても主ロープ4に滑りが発生したと判定部22によって判定されると(S108のYes)、制御装置8は異常を検出する(S110)。動作制御部20は、S110において異常が検出された場合に、予め定められた動作を行っても良い。例えば、動作制御部20は、S110で異常が検出されると、通常運転を禁止する。動作制御部20は、S110で異常が検出されると、異常が検出されたことを外部に発報しても良い。これにより、保守員による点検が行われる。動作制御部20は、S110で異常が検出されると、異常が検出されたことを記憶部19に記憶させても良い。
本実施の形態に示す例であれば、主ロープ4に滑りが発生した場合に、適切な方法で動トルクを再測定できる。
図5及び図6は、この発明の実施の形態1における他の測定方法を示すフローチャートである。図5及び図6は、再測定において主ロープ4に滑りが発生した場合に、かご1の移動方向を変えて再々測定を行う例を示す。
図5のS201からS207に示す処理は、図3のS101からS107に示す処理と同様である。例えば、診断運転が開始されると(S201)、動作制御部20は、かご1を最下階の乗場15bに停止させる。次に、動作制御部20は、かご1を第1速さで上方向に移動させる(S202)。動作制御部20は、第1速さで上方向に移動するかご1が第1位置に達すると、モータ7の電源を切り且つブレーキ10に制動力を発生させる(S203)。S203の処理によってかご1が急停止すると、演算部21は、エンコーダ9から出力された信号に基づいて、かご1が第1位置に達してから停止するまでに移動した距離Xを演算する(S204)。
S203の処理によってかご1が急停止すると、動作制御部20は、かご1を第2位置まで移動させる(S205)。かご1が第2位置に達すると、演算部21は、エンコーダ9から出力された信号に基づいて、S205の処理でかご1が上方向に移動した距離Yを演算する(S206)。
次に、判定部22は、演算部21によって演算された距離Xと距離Yとの合計が基準距離Zより短いか否かを判定する(S207)。判定部22は、距離X及び距離Yの合計が基準距離Zより短くなければ、主ロープ4に滑りが発生していないと判定する。主ロープ4に滑りが発生していなければ、S204で演算された距離Xをブレーキ10の動トルクに対応する値として採用できる。かかる場合、制御装置8は、ブレーキ10の動トルクを測定するための動作を終了する。
判定部22は、距離X及び距離Yの合計が基準距離Zより短ければ、主ロープ4に滑りが発生したと判定する。かかる場合、制御装置8は、主ロープ4に滑りが発生し難くなる条件で、S202からS207に示す処理と同様の処理を行う。例えば、制御装置8は、かご1を同じ方向に移動させた上でかご1の速度を落として再測定を行う。
例えば、距離X及び距離Yの合計が基準距離Zより短いと判定部22によって判定されると、下方向の測定、即ち再々測定が行われたか否かが判定される(S208)。再々測定が行われていない場合(S208のNo)、第2速さでの測定、即ち再測定が行われたか否かが判定される(S209)。再測定が行われていない場合(S209のNo)、距離X及び距離Yの合計が基準距離Zより短いとS207で判定部22によって判定されると、動作制御部20はかご1を最下階の乗場15bに停止させる。次に、動作制御部20は、第1速さより小さい第2速さでかご1を上方向に移動させ、第1位置を再び通過させる(S210)。
動作制御部20は、第2速さで上方向に移動するかご1が第1位置に達すると、モータ7の電源を切り且つブレーキ10に制動力を発生させる(S203)。S203の処理によってかご1が急停止すると、演算部21は、エンコーダ9から出力された信号に基づいて、かご1が第2速さで第1位置に達してから停止するまでに移動した距離Xを演算する(S204)。
S203の処理によってかご1が急停止すると、動作制御部20は、かご1を第2位置まで移動させる(S205)。かご1が第2位置に達すると、演算部21は、エンコーダ9から出力された信号に基づいて、S205の処理でかご1が上方向に移動した距離Yを演算する(S206)。
判定部22は、再測定において演算部21によって演算された距離Xと距離Yとの合計が基準距離Zより短いか否かを判定する(S207)。判定部22は、距離X及び距離Yの合計が基準距離Zより短くなければ、主ロープ4に滑りが発生していないと判定する。主ロープ4に滑りが発生していなければ、再測定においてS204で演算された距離Xをブレーキ10の動トルクに対応する値として採用できる。かかる場合、制御装置8は、ブレーキ10の動トルクを測定するための動作を終了する。
判定部22は、距離X及び距離Yの合計が基準距離Zより短ければ、主ロープ4に滑りが発生したと判定する。再測定においても主ロープ4に滑りが発生したと判定部22によって判定されると(S209のYes)、制御装置8は、更に条件を変えてS202からS207に示す処理に対応する処理を行う。例えば、制御装置8は、かごの移動方向を変えて再々測定を行う。
例えば、再測定において距離X及び距離Yの合計が基準距離Zより短いと判定部22によって判定されると、動作制御部20は、かご1を第3速さで第2方向に移動させる(S211)。第2方向は、第1方向とは逆の方向である。本実施の形態では、第2方向が下方向である例を示す。なお、第1方向が下方向であれば、第2方向は上方向である。第3速さは、第1速さと同じ速さでも良い。第3速さは、例えば45m/minである。第3速さは、45m/minより速くても良いし遅くても良い。かご1に人が乗っていない場合、かご1はつり合いおもり2より軽い。かご1が下方向に移動すると、かご1は、つり合いおもり2から減速方向に力を受ける。このため、第3速さは、第1速さより大きくても良い。
動作制御部20は、第3速さで下方向に移動するかご1が第3位置に達すると、モータ7の電源を切り且つブレーキ10に制動力を発生させる(S212)。第3位置は、例えば終点スイッチ17bの動作位置である。動作制御部20は、例えば終点スイッチ17bから検出信号が入力されると、モータ7の電源を遮断し、ブレーキ10を動作させる。ブレーキ10の動作は、例えばブレーキ10の電源を遮断することによって行われる。これにより、かご1は急停止する。かご1は、例えば最下階の乗場15bの停止位置より上方で停止する。
図7は、ブレーキ動作を開始させた後の動作を説明するための図である。図7では、第3位置に達したかごを符号1dで示す。また、急停止したかごを符号1eで示す。S212の処理によってかご1が急停止すると、演算部21は、エンコーダ9から出力された信号に基づいて、かご1が第3速さで第3位置に達してから停止するまでに移動した距離X´を演算する(S213)。演算部21によって演算された距離X´は、記憶部19に記憶される。
かご1が急停止した際に主ロープ4と駆動綱車5との間に滑りが発生していなければ、S213で演算された距離X´はかご1が実際に移動した距離L4に一致する。かかる場合、S213で演算された距離X´は、ブレーキ10の動トルクに対応する値である。制御装置8は、S213で演算した距離X´からブレーキ10の動トルクを算出しても良い。ブレーキ10の動トルクから停止距離の適正範囲が予め求められていれば、制御装置8は、S213で演算した距離X´がその適正範囲に入っているか否かによって動トルクの適否を判定しても良い。
一方、かご1が急停止した際に主ロープ4と駆動綱車5との間に滑りが発生すると、駆動綱車5の回転は、かご1が実際に停止する前に止まってしまう。エンコーダ9は駆動綱車5の回転に応じた信号を出力するため、上記滑りが発生すると、S213で演算された距離X´はかご1が実際に移動した距離L4より短くなる。かかる場合、S213で演算された距離X´をブレーキ10の動トルクに対応する値として採用することはできない。このため、再々測定においても、かご1を急停止させた際に主ロープ4に滑りが発生したか否かを判定することが望ましい。
例えば、S212の処理によってかご1が急停止すると、動作制御部20は、かご1を第4位置まで移動させる(S214)。第4位置は、例えば最下階の乗場15bの停止位置である。即ち、動作制御部20は、S214において、かご1を下方向に移動させて第4位置に停止させる。図7では、第4位置に達したかごを符号1fで示す。
かご1が第4位置に達すると、演算部21は、エンコーダ9から出力された信号に基づいて、S214の処理でかご1が下方向に移動した距離Y´を演算する(S215)。即ち、演算部21は、急停止後に移動を再開した位置から第4位置に達するまでにかご1が移動した距離Y´を演算する。演算部21によって演算された距離Y´は、記憶部19に記憶される。なお、動作制御部20は、S214でかご1を第4位置まで移動させる際に、主ロープ4と駆動綱車5との間に滑りが発生しないようにかご1を低速で移動させる。このため、S215で演算される距離Y´は、かご1が急停止した実際の位置から最下階の乗場15bの停止位置までの距離L5に一致する。
次に、判定部22は、演算部21によって演算された距離X´と距離Y´との合計が基準距離Z´より短いか否かを判定する(S216)。基準距離Z´は、記憶部19に予め記憶される。基準距離Z´は、終点スイッチ17bの動作位置から最下階の乗場15bの停止位置までの距離L6に基づいて予め設定される。判定部22は、距離X´及び距離Y´の合計が基準距離Z´より短くなければ、主ロープ4に滑りが発生していないと判定する。上述したように、主ロープ4に滑りが発生していなければ、S213で演算された距離X´をブレーキ10の動トルクに対応する値として採用できる。このため、制御装置8は、ブレーキ10の動トルクを測定するための動作を終了する。
判定部22は、距離X´及び距離Y´の合計が基準距離Z´より短ければ、主ロープ4に滑りが発生したと判定する。再々測定においても主ロープ4に滑りが発生したと判定部22によって判定されると(S208のYes)、制御装置8は異常を検出する(S217)。動作制御部20は、S217において異常が検出された場合に、予め定められた動作を行っても良い。例えば、動作制御部20は、S217で異常が検出されると、通常運転を禁止する。動作制御部20は、S217で異常が検出されると、異常が検出されたことを外部に発報しても良い。これにより、保守員による点検が行われる。動作制御部20は、S217で異常が検出されると、異常が検出されたことを記憶部19に記憶させても良い。
図8及び図9は、この発明の実施の形態1における他の測定方法を示すフローチャートである。図8及び図9は、主ロープ4に滑りが発生した場合に、かご1の移動方向を変えて再測定を行う例を示す。
図8のS301からS307に示す処理は、図3のS101からS107に示す処理と同様である。例えば、診断運転が開始されると(S301)、動作制御部20は、かご1を最下階の乗場15bに停止させる。次に、動作制御部20は、かご1を第1速さで上方向に移動させる(S302)。動作制御部20は、第1速さで上方向に移動するかご1が第1位置に達すると、モータ7の電源を切り且つブレーキ10に制動力を発生させる(S303)。S303の処理によってかご1が急停止すると、演算部21は、エンコーダ9から出力された信号に基づいて、かご1が第1位置に達してから停止するまでに移動した距離Xを演算する(S304)。
S303の処理によってかご1が急停止すると、動作制御部20は、かご1を第2位置まで移動させる(S305)。かご1が第2位置に達すると、演算部21は、エンコーダ9から出力された信号に基づいて、S305の処理でかご1が上方向に移動した距離Yを演算する(S306)。
次に、判定部22は、演算部21によって演算された距離Xと距離Yとの合計が基準距離Zより短いか否かを判定する(S307)。判定部22は、距離X及び距離Yの合計が基準距離Zより短くなければ、主ロープ4に滑りが発生していないと判定する。主ロープ4に滑りが発生していなければ、S304で演算された距離Xをブレーキ10の動トルクに対応する値として採用できる。かかる場合、制御装置8は、ブレーキ10の動トルクを測定するための動作を終了する。
判定部22は、距離X及び距離Yの合計が基準距離Zより短ければ、主ロープ4に滑りが発生したと判定する。かかる場合、制御装置8は、条件を変えて、S302からS307に示す処理に対応する処理を行う。例えば、制御装置8は、かごの移動方向を変えて再測定を行う。
例えば、距離X及び距離Yの合計が基準距離Zより短いと判定部22によって判定されると、下方向の測定、即ち再測定が既に行われたか否かが判定される(S308)。再測定が行われていない場合(S308のNo)、距離X及び距離Yの合計が基準距離Zより短いとS307で判定部22によって判定されると、動作制御部20は、かご1を第3速さで下方向に移動させる(S309)。図8のS309からS314に示す処理は、図6のS211からS216に示す処理と同様である。
例えば、動作制御部20は、第3速さで下方向に移動するかご1が第3位置に達すると、モータ7の電源を切り且つブレーキ10に制動力を発生させる(S310)。S310の処理によってかご1が急停止すると、演算部21は、エンコーダ9から出力された信号に基づいて、かご1が第3速さで第3位置に達してから停止するまでに移動した距離X´を演算する(S311)。
S310の処理によってかご1が急停止すると、動作制御部20は、かご1を第4位置まで移動させる(S312)。かご1が第4位置に達すると、演算部21は、エンコーダ9から出力された信号に基づいて、S312の処理でかご1が下方向に移動した距離Y´を演算する(S313)。
次に、判定部22は、演算部21によって演算された距離X´と距離Y´との合計が基準距離Z´より短いか否かを判定する(S314)。判定部22は、距離X´及び距離Y´の合計が基準距離Z´より短くなければ、主ロープ4に滑りが発生していないと判定する。主ロープ4に滑りが発生していなければ、S311で演算された距離X´をブレーキ10の動トルクに対応する値として採用できる。このため、制御装置8は、ブレーキ10の動トルクを測定するための動作を終了する。
判定部22は、距離X´及び距離Y´の合計が基準距離Z´より短ければ、主ロープ4に滑りが発生したと判定する。再測定においても主ロープ4に滑りが発生したと判定部22によって判定されると(S308のYes)、制御装置8は異常を検出する(S315)。動作制御部20は、S315において異常が検出された場合に、予め定められた動作を行っても良い。例えば、動作制御部20は、S315で異常が検出されると、通常運転を禁止する。動作制御部20は、S315で異常が検出されると、異常が検出されたことを外部に発報しても良い。これにより、保守員による点検が行われる。動作制御部20は、S315で異常が検出されると、異常が検出されたことを記憶部19に記憶させても良い。
符号19〜22に示す各部は、制御装置8が有する機能を示す。制御装置8は、図1に示すように、ハードウェア資源として、例えばプロセッサ23とメモリ24とを含む処理回路を備える。記憶部19が有する機能はメモリ24によって実現される。制御装置8は、メモリ24に記憶されたプログラムをプロセッサ23によって実行することにより、符号20〜22に示す各部の機能を実現する。制御装置8が有する各機能の一部又は全部をハードウェアによって実現しても良い。
1 かご、 2 つり合いおもり、 3 昇降路、 4 主ロープ、 5 駆動綱車、 6 軸、 7 モータ、 8 制御装置、 9 エンコーダ、 10 ブレーキ、 11 ブレーキホイール、 12 ブレーキライニング、 13 制御ケーブル、 14 着床検出装置、 15 乗場、 16 着床プレート、 17a 終点スイッチ、 17b 終点スイッチ、 18 カム、 19 記憶部、 20 動作制御部、 21 演算部、 22 判定部、 23 プロセッサ、 24 メモリ

Claims (9)

  1. かごと、
    前記かごを吊り下げる主ロープと、
    前記主ロープが巻き掛けられた駆動綱車を回転させるモータと、
    前記駆動綱車の回転に応じた信号を出力するエンコーダと、
    前記駆動綱車の回転を止めるための制動力を発生させるブレーキと、
    を備えたエレベーター装置において、前記ブレーキの動トルクを測定する方法であって、
    第1速さで第1方向に移動する前記かごが第1位置に達すると、前記モータの電源を切り且つ前記ブレーキに制動力を発生させる第1ステップと、
    前記第1ステップの後に前記かごが停止すると、前記エンコーダからの出力信号に基づいて、前記かごが前記第1位置に達してから停止するまでに移動した距離を演算する第2ステップと、
    前記第1ステップの後に前記かごが停止すると、前記かごを前記第1方向に移動させて第2位置に停止させる第3ステップと、
    前記エンコーダからの出力信号に基づいて、前記第3ステップで前記かごが前記第1方向に移動した距離を演算する第4ステップと、
    前記第2ステップで演算した距離と前記第4ステップで演算した距離との合計が第1基準距離より短い場合に、前記第1速さより小さい第2速さで前記第1方向に前記かごを移動させ、前記第1位置を再び通過させる第5ステップと、
    前記第2速さで前記第1方向に移動する前記かごが前記第1位置に達すると、前記モータの電源を切り且つ前記ブレーキに制動力を発生させる第6ステップと、
    前記第6ステップの後に前記かごが停止すると、前記エンコーダからの出力信号に基づいて、前記かごが前記第2速さで前記第1位置に達してから停止するまでに移動した距離を演算する第7ステップと、
    を備えた動トルクの測定方法。
  2. 前記第6ステップの後に前記かごが停止すると、前記かごを前記第1方向に移動させて前記第2位置に停止させる第8ステップと、
    前記エンコーダからの出力信号に基づいて、前記第8ステップで前記かごが前記第1方向に移動した距離を演算する第9ステップと、
    前記第7ステップで演算した距離と前記第9ステップで演算した距離との合計が前記第1基準距離より短い場合に、第3速さで前記第1方向の逆方向である第2方向に前記かごを移動させる第10ステップと、
    前記第3速さで前記第2方向に移動する前記かごが第3位置に達すると、前記モータの電源を切り且つ前記ブレーキに制動力を発生させる第11ステップと、
    前記第11ステップの後に前記かごが停止すると、前記エンコーダからの出力信号に基づいて、前記かごが前記第3速さで前記第3位置に達してから停止するまでに移動した距離を演算する第12ステップと、
    を更に備えた請求項1に記載の動トルクの測定方法。
  3. 前記第11ステップの後に前記かごが停止すると、前記かごを前記第2方向に移動させて第4位置に停止させる第13ステップと、
    前記エンコーダからの出力信号に基づいて、前記第13ステップで前記かごが前記第2方向に移動した距離を演算する第14ステップと、
    前記第12ステップで演算した距離と前記第14ステップで演算した距離との合計が第2基準距離より短い場合に、異常を検出する第15ステップと、
    を更に備えた請求項2に記載の動トルクの測定方法。
  4. 前記第6ステップの後に前記かごが停止すると、前記かごを前記第1方向に移動させて前記第2位置に停止させる第8ステップと、
    前記エンコーダからの出力信号に基づいて、前記第8ステップで前記かごが前記第1方向に移動した距離を演算する第9ステップと、
    前記第7ステップで演算した距離と前記第9ステップで演算した距離との合計が前記第1基準距離より短い場合に、異常を検出する第10ステップと、
    を更に備えた請求項1に記載の動トルクの測定方法。
  5. かごと、
    前記かごを吊り下げる主ロープと、
    前記主ロープが巻き掛けられた駆動綱車を回転させるモータと、
    前記駆動綱車の回転に応じた信号を出力するエンコーダと、
    前記駆動綱車の回転を止めるための制動力を発生させるブレーキと、
    を備えたエレベーター装置において、前記ブレーキの動トルクを測定する方法であって、
    第1速さで第1方向に移動する前記かごが第1位置に達すると、前記モータの電源を切り且つ前記ブレーキに制動力を発生させる第1ステップと、
    前記第1ステップの後に前記かごが停止すると、前記エンコーダからの出力信号に基づいて、前記かごが前記第1位置に達してから停止するまでに移動した距離を演算する第2ステップと、
    前記第1ステップの後に前記かごが停止すると、前記かごを前記第1方向に移動させて第2位置に停止させる第3ステップと、
    前記エンコーダからの出力信号に基づいて、前記第3ステップで前記かごが前記第1方向に移動した距離を演算する第4ステップと、
    前記第2ステップで演算した距離と前記第4ステップで演算した距離との合計が第1基準距離より短い場合に、第3速さで前記第1方向の逆方向である第2方向に前記かごを移動させる第5ステップと、
    前記第3速さで前記第2方向に移動する前記かごが第3位置に達すると、前記モータの電源を切り且つ前記ブレーキに制動力を発生させる第6ステップと、
    前記第6ステップの後に前記かごが停止すると、前記エンコーダからの出力信号に基づいて、前記かごが前記第3速さで前記第3位置に達してから停止するまでに移動した距離を演算する第7ステップと、
    を備えた動トルクの測定方法。
  6. 前記第6ステップの後に前記かごが停止すると、前記かごを前記第2方向に移動させて第4位置に停止させる第8ステップと、
    前記エンコーダからの出力信号に基づいて、前記第8ステップで前記かごが前記第2方向に移動した距離を演算する第9ステップと、
    前記第7ステップで演算した距離と前記第9ステップで演算した距離との合計が第2基準距離より短い場合に、異常を検出する第10ステップと、
    を備えた請求項5に記載の動トルクの測定方法。
  7. 前記第1方向は上方向である請求項1から請求項6の何れか一項に記載の動トルクの測定方法。
  8. 前記第1方向は上方向であり、
    前記第3速さは前記第1速さより大きい請求項2、請求項3、請求項5又は請求項6の何れか一項に記載の動トルクの測定方法。
  9. 前記第1方向は上方向であり、
    前記第3速さは前記第1速さと同じ速さである請求項2、請求項3、請求項5又は請求項6の何れか一項に記載の動トルクの測定方法。
JP2017032165A 2017-02-23 2017-02-23 動トルクの測定方法 Active JP6766684B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017032165A JP6766684B2 (ja) 2017-02-23 2017-02-23 動トルクの測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017032165A JP6766684B2 (ja) 2017-02-23 2017-02-23 動トルクの測定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018135197A JP2018135197A (ja) 2018-08-30
JP6766684B2 true JP6766684B2 (ja) 2020-10-14

Family

ID=63365245

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017032165A Active JP6766684B2 (ja) 2017-02-23 2017-02-23 動トルクの測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6766684B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112875454A (zh) * 2021-01-20 2021-06-01 中国电子产品可靠性与环境试验研究所((工业和信息化部电子第五研究所)(中国赛宝实验室)) 电梯打滑检测方法
CN116783131B (zh) * 2021-02-18 2024-02-20 三菱电机楼宇解决方案株式会社 制动距离的计测系统、电梯以及制动距离的计测方法
JP7322204B2 (ja) * 2022-01-14 2023-08-07 東芝エレベータ株式会社 エレベータの診断システムおよび診断方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3491905B2 (ja) * 1992-03-02 2004-02-03 株式会社日立ビルシステム エレベータの制動性監視装置
JP3253816B2 (ja) * 1995-02-24 2002-02-04 株式会社東芝 エレベータの制御装置
JP3233585B2 (ja) * 1996-09-19 2001-11-26 株式会社日立ビルシステム エレベータの制動力測定装置
US6325179B1 (en) * 2000-07-19 2001-12-04 Otis Elevator Company Determining elevator brake, traction and related performance parameters

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018135197A (ja) 2018-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4955556B2 (ja) エレベータ装置
JP4980058B2 (ja) エレベータ装置
KR101039195B1 (ko) 엘리베이터 장치
JP5247690B2 (ja) エレベータの安全装置
KR101152565B1 (ko) 엘리베이터 장치
EP1584597A1 (en) Elevator control system
JP5459387B2 (ja) エレベーター装置
JP6766684B2 (ja) 動トルクの測定方法
WO2007088599A1 (ja) エレベータ装置
JP3936578B2 (ja) エレベータ巻上機・制御システム
WO2016013430A1 (ja) 電動ウインチ装置
JP6299926B2 (ja) エレベータの制御システム
KR101080601B1 (ko) 엘리베이터 장치
JP2011195270A (ja) エレベータのブレーキ開放装置
JP4412175B2 (ja) エレベーター用調速器
JPWO2019167212A1 (ja) エレベーターのブレーキ性能評価装置
JP5026078B2 (ja) エレベータ装置
JP2008201535A (ja) エレベータ装置
JP2011143982A (ja) エレベータの制動制御装置及び制動制御方法
JP4618636B2 (ja) エレベータ装置
JP2009298582A (ja) エレベータの制御装置
EP3301053B1 (en) Re-dispatching unoccupied elevator car for occupant evacuation operation
JP7274109B1 (ja) エレベータ
JP6265057B2 (ja) エレベータシステム
WO2022049673A1 (ja) エレベーター

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200804

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200818

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200831

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6766684

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250