JP6764810B2 - 自動分析装置 - Google Patents

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Description

本発明は、血液や尿等の生体由来試料を分析する自動分析装置に関する。
自動分析装置は、試薬を用いて試料中に含まれる被測定物質の定性・定量分析を行うものである。試料に血液、尿などの生体試料を用いる自動分析装置として、生化学分析装置、免疫分析装置などが知られている。例えば特許文献1には、「従来技術のデバイスの諸問題を軽減すること」を課題とし、「所定の分析を実施するように構成される分析手段を含み、精製水の少なくとも1つのユースポイントを画定する、精製水を使用する種類の分析デバイスであって、前記分析手段のために所定純度を有する精製水を生成するように構成された水精製手段A〜Dをさらに含み、精製水が、精製された直後に分析手段によって取り出されることを特徴とする」分析デバイスが開示されている。当該分析デバイスでは精製手段に紫外線放射酸化処理手段を含み、精製水中の細菌のレベルを低く維持することが開示されている。
特開2005−95863号公報
特許文献1の分析システムは所定純度を有する精製水の生成を目的として、循環流路中に紫外線放射酸化処理手段を設けたものである。しかし、特許文献1の分析システムは、試薬容器に対して適用する場合、古い試薬を含む試薬容器を、新しい試薬を含む試薬容器に交換する際の、循環流路内に残留した試薬液体が新しい試薬を含む試薬容器へ持越されることを抑制することが難しい。残留試薬が新しい試薬へ混入する場合、新しい試薬を用いた分析動作に予期せぬ影響を与える可能性があるため、望ましくない。
そこで、本発明は、循環流路内に残留した試薬液体を適切に排出し、新しい試薬を含む試薬容器へ持越されることを抑制することが可能な自動分析装置を提供する。
上記課題を解決するための、本発明の自動分析装置の構成は以下の通りである。すなわち、試薬を殺菌する殺菌部と、試薬容器内に貯留された試薬を吸引する吸引口、および前記試薬を前記試薬容器内に吐出する吐出口を有し、前記吸引口と前記吐出口の間に前記殺菌部が配置された殺菌流路と、前記殺菌流路を通して試薬を前記試薬容器と前記殺菌部の間で移送するポンプと、試薬を利用した分析を行う検出部と、所定のタイミングで、前記殺菌流路内に空気を取り入れ、前記殺菌流路内に残留する試薬を前記試薬容器内に排出する残試薬排出動作を行うことを特徴とする。
本発明によれば、循環流路内に残留した試薬液体を適切に排出し、新しい試薬を含む試薬容器へ持越されることを抑制することが可能な自動分析装置を提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
電気化学発光法を用いる免疫分析装置を模式的に示した上面図である。 図1の免疫分析装置における測定バッファ、洗浄液などの共通試薬の設置位置を模式的に示した側面図である。 実施例1における殺菌に関わる構成を示す図である。 実施例1において、殺菌時吐出口が第一の流路に接触していない場合(a)および接触している場合(b)の構成を示す図である。 実施例2における殺菌に関わる構成を示す図である。 実施例3における殺菌に関わる構成を示す図である。 実施例4における殺菌に関わる構成を示す図である。 本発明の実施例4に係る、自動分析装置における残試薬排出御動作終了後の制御用コンピュータの表示画面の例である。 本発明の実施例4に係る、自動分析装置における残試薬排出御動作終了後の制御用コンピュータの表示画面の例である。
以下、本発明の実施形態を説明する。特に、自動分析装置として免疫分析装置に適用した場合を例に挙げて説明する。
尚、本発明における「殺菌」は、「微生物を殺す」という意味以外にも「微生物を無害化する」という意味も含む。また、菌や微生物を全滅させるという意味以外にも菌や微生物を減少させるという意味も含む。
まず、電気化学発光法を用いた免疫分析について、一般的な免疫分析プロトコルであるサンドイッチ法をもとに説明する。なお、本発明は自動分析装置全般に適用可能なものであり、発明の適用範囲を電気化学発光法を用いた免疫分析を行う免疫分析装置に限定するものではない。
電気化学発光法を用いた免疫分析では、抗原抗体反応および磁性粒子を利用して、次に示すような工程で分析が行われることが一般的である。
1)分析対象物質の抗原を含む試料に対して、この抗原と選択的に反応する抗体を修飾した磁性粒子が分散した試薬を混合し、抗原と磁性粒子を抗原抗体反応により結合させる。
2)さらに、分析対象物質の抗原と選択的に反応する抗体を結合した発光標識試薬を混合し、先に磁性粒子と結合させたときとは別の抗原の反応サイトに発光標識分子を結合させる。本工程において、一つの抗原を磁性粒子と発光標識分子の2つの抗体が挟み込む形の免疫複合体が生成する。本方法ではこの免疫複合体を検出物質として用いることから、この方法がサンドイッチ法と呼ばれている。発光標識分子としては、波長620nmに発光ピークを有するトリス(2、2’−ビピリジル)ルテニウム(II)錯体が用いられることが多い。
3)この免疫複合体を分析用セルに導入し、永久磁石を利用して、分析用セル内の作用電極上に磁性粒子を磁気捕捉する。
4)次いで、電気化学発光反応に必要な共反応物質(Co−reactant)を含む測定バッファを分析用セル内に導入し、作用電極上に共反応物質を供給するとともに、試料や免疫反応試薬に由来する分析用セル内の共存物質を系外に排出する。共反応物質としては、トリプロピルアミン(TPA)が用いられることが多い。
5)作用電極に既定の電圧を印加し、免疫複合体に結合している発光標識分子と共反応物質の反応を介して、電気化学発光を生じさせる。
6)光検出部において発光検出を行い、発光検出量から分析対象物質の濃度を決定する。光検出部材としては、光電子増倍管(フォトマルチプライヤ、PMT)が用いられることが多い。
図1は、電気化学発光法を用いる免疫分析装置を模式的に示した上面図である。
本装置は、分析動作を行うための分析部101と、装置を制御するための制御部102と、ユーザが装置に情報を入力するための入力部103と、ユーザに情報を表示するための表示部104から構成される。なお、入力部103と表示部104は同一のものであっても良く、その一例としてタッチパネル式のモニタが挙げられる。
本分析装置における分析部101は、試料が含まれる試料容器111を試料分取位置まで搬送するための搬送機構112と、試料を分注するための試料プローブ113と、試料プローブ用のディスポーザブルチップを前記試料プローブに装脱着するためのチップ装脱着部114と、前記ディスポーザブルチップを供給するためのチップマガジン115と、反応容器を供給するための反応容器マガジン116と、前記ディスポーザブルチップと前記反応容器を搬送するためのチップ・反応容器搬送機構117と、前記反応容器内の反応液を一定温度で保持可能な開口部118を複数個備えた反応容器保持部119と、測定試薬を含む試薬容器120を保持するための試薬ディスク121と、前記測定試薬を前記反応容器保持部に分注するための試薬分注プローブ122と、前記試薬分注プローブを水や洗浄液で洗浄するための試薬プローブ洗浄部123と、磁性粒子を含む測定試薬を分注前に撹拌するための磁性粒子撹拌機構124と、前記磁性粒子撹拌機構を水や洗浄液で洗浄するための磁性粒子撹拌機構洗浄部125と、電気化学発光検出を行うための分析用セルを備えた検出部131と、前記検出部に反応容器を搬送するための検出部用反応容器搬送機構132を備える。
表示部104は、後述する残試薬排出動作に関する情報をオペレータに通知する画面を表示することが望ましい。残試薬排出動作に関する情報とは、例えば問題なく残試薬排出動作が完了したことを示す情報、又は残試薬排出動作中に異常を検知したことを示す情報である。
残試薬排出動作中に検知される異常とは、例えばポンプ6の動作、ないしは主殺菌部5における動作における異常の検知、何らかのインターロックによる動作停止の検知等である。
ポンプ6の異常動作とは、流路中への異物混入やポンプ6を動かすモータ等の動力機構の動作不具合による流量異常等が挙げられる。これらを検知する公知の部品として流量計が挙げられる。流量計を第一の流路の途中に設けることで、上記異常の検知が可能である。
また主殺菌部5における異常動作とは、例えば殺菌手段として紫外LEDを用いている場合は、紫外LED素子の故障による電流量異常、発熱に伴う電流、発光量の異常が挙げられる。これらを検知する公知の部品として、電流計、温度計が挙げられる。上記した検知手段を、例えば装置制御用の回路基板に組み込み、図1の免疫分析装置における表示部104へ、残試薬排出動作に関する情報を表示することが考えられる。
図2は、図1の免疫分析装置における測定バッファ、洗浄液などの共通試薬の設置位置を模式的に示した側面図である。
測定バッファ試薬ボトル141、洗浄液ボトル142など、複数の測定項目に共通に用いられる共通試薬を収容したボトルは、装置内の下部に保管されている。各試薬は、各ボトルの開口部から挿入されて固定された試薬チューブ143、144を通じて、検出部131あるいは各機構に供給される。試薬チューブ144は試薬チューブ143と同様の構成であるため、一部の記載を省略している。検出部131は試薬チューブ143,144に直接接続されていてもよいし、試薬チューブを介して共通試薬を貯留するカップ内に貯留させ、カップ内に貯留された共通試薬をノズル等でシッピングして検出部に送液するようにしてもよい。測定バッファ試薬用ボトルおよびその周辺部の殺菌に関わる構成については、実施例1以降において説明する。
次に、分析工程の概要について記載する。
まず、反応容器マガジン116より反応容器が反応容器保持部に設置される。また、磁性粒子撹拌機構124により磁性粒子を含む測定試薬が撹拌され、磁性粒子を当該試薬容器中で懸濁させる。次に、磁性粒子を含む測定試薬を、試薬分注プローブ122により前記反応容器内に分注して混合し、一定時間反応を行う。この後、試料が含まれる試料容器111が搬送機構112により試料分取位置まで搬送され、チップ装脱着部114にてディスポーザブルチップを装着した試料プローブ113により、試料が反応容器保持部上の前記反応容器に分注される。その後、反応容器中の液体は検出部用反応容器搬送機構132によって検出部131に搬送され、検出部内の分析用セルにて電気化学発光反応が行われる。そして、発光データより算出された分析結果が表示部104に表示される。
本実施例では、常に循環型の殺菌流路の片端を大気解放させた構成において残試薬排出動作を可能とする免疫分析装置について説明する。
図3は、実施例1における殺菌に関わる構成を示す図であり、図3(a)は殺菌処理動作時の流路内フローを説明する図、図3(b)は残試薬排出動作時の流路内フローを説明する図である。図3の構成は、図1および図2の免疫分析装置の一部であり、試薬2、試薬容器3、第一の流路(殺菌流路)41、第二の流路(検出流路)42、主殺菌部5、ポンプ6、検出部7および開閉弁9を有する。
試薬2は、本実施例では免疫分析装置に用いられる測定バッファ試薬であり、電気化学発光反応に必要な共反応物質(Co−reactant)を含む。試薬2の他の例としては、洗浄液、希釈液、洗剤、緩衝液、試料と反応させる反応試薬(例えば、サンドイッチ法を用いた免疫分析において一般的に用いられる、磁性粒子の結合した抗体を含む溶液、又は発光標識物質の結合した抗体を含む溶液)などが挙げられる。
試薬容器3は、試薬2を貯留する容器(ボトル)である。本実施例では、複数回の分析動作の結果、試薬2を所定の量まで消費した場合には、その試薬容器3と、新しい試薬2で満たされた試薬容器3を交換することにより、免疫分析装置に新たな試薬2を供給する。
試薬容器3において、試薬2が規定の初期量、すなわち最大液量分だけ入っているときの試薬2の液面高さを、試薬液面高さ(最大液量)12と定義する。他方で、試薬容器3において、試薬2が規定の最小量分だけ入っているときの試薬2の液面高さを試薬液面高さ(最小液量)13と定義する。既定の最小量とは、たとえば一定以下の試薬残量において、空吸いが起こるのを防ぐために設定される、使用可能な最低量である。使用可能な最低量は、装置において設定されている。
第一の流路41は両端に二つの開口部(殺菌時吸引口43および殺菌時吐出口44)を有し、殺菌時吸引口43および殺菌時吐出口44はいずれも試薬容器3の中に位置づけられている。
図3(a)に示す殺菌処理時には、試薬2が殺菌時吸引口43より第一の流路41内に吸引されるようにポンプ6を駆動させ、主殺菌部5で殺菌した後に殺菌時吐出口44より吐出されることで、再び試薬容器3に戻る。このような流路の構成を本明細書では循環型流路と称す。一方、図3(b)に示す残試薬排出動作時には、ポンプ6の駆動方向を殺菌処理時とは逆方向に送液するように切り替えることで、第一の流路41内に残留している試薬を、殺菌時吐出口から吸引した空気で押し流し、殺菌時吸引口43から試薬容器3内に戻すことが可能となる。
殺菌処理時に確実に試薬を第一の流路41内に吸引するため、殺菌時吸引口43の高さは、試薬液面高さ(最小液量)13よりも低い位置に固定される。また、殺菌時吐出口44の高さは、試薬液面高さ(最大液量)12より高い位置に固定され、殺菌時吐出口44は常に大気解放されるようにする。これにより、殺菌時吐出口44は、試薬容器3内の試薬の液面高さによらず、図3(b)の残試薬排出動作時に空気を第一の流路41内に吸引することができる。
第二の流路42は試薬容器3と検出部7との間における試薬の流通を担う配管である。試薬2の検出部7への吸引はポンプ6とは別の図示しないポンプ(以下、第二のポンプ、あるいは別のポンプと称する)により行われる。試薬2は、検出部7に届けられる前に一時的な中間貯留部に吐出され、貯留される構成であってもよい。
主殺菌部5は、第一の流路41の途中に存在し、第一の流路41を流通する試薬の殺菌を主に行う部材である。主殺菌部5における殺菌手法としては、紫外LED(Light Emitting Diode)または水銀ランプによる紫外光照射、オゾン殺菌などが挙げられる。なお、“主”殺菌部と称したのは、殺菌を行う際に、殺菌作用を補助する構成部材(図示せず)が他にある場合であっても、実際に殺菌作用が主に発揮されるのは、主殺菌部であるためである。
本明細書の実施例では、主殺菌部5における殺菌手法として紫外LEDによる紫外光照射を用いる場合を考える。紫外光光源として水銀ランプを用いた場合に比べ、紫外LEDを用いることにより主殺菌部5の小型化が可能となる。紫外LEDからの放射光の中心波長は、殺菌に有用であることが知られている180nmから340nmが望ましい。特に殺菌効率の高い波長である260nm付近、すなわち230nmから290nmであることが望ましい。
また、他の殺菌手法としてオゾン殺菌を用いることが考えられる。この場合、別のオゾン発生器(図示せず)において発生させたオゾンガスを、通気管を通じて、主殺菌部の流路内の試薬に導入することが考えられる。オゾン発生器は、公知の無声放電法によるものが考えられる。オゾン発生器では、オゾンガスの発生量を、オゾン発生器に対する動作時間、あるいは投入電力により制御可能である。
免疫分析装置の制御部102は、主殺菌部5における殺菌強度、すなわち紫外光照射量が、あらかじめ決められた値になるようにポンプ6および紫外LEDの動作を制御する。ここで、紫外光照射量とは試薬液体に対する主殺菌部5における平均的な単位面積当たりの照射エネルギー(Joule/cm)により定義される。紫外光照射量の値は、紫外光用光検出器(ホトダイオード、光電子増倍管など)を用いた実験、紫外光照射量に対する生存率が既知の細菌を用いた実験、あるいは光学シミュレーションを用いた計算などにより算出可能である。
また、制御部102により制御される、ポンプ6および紫外LEDの動作パラメータは、ポンプ6により流体を流す時間(分)、流量(L/分)、および紫外LEDの電流(A)、電圧(V)、通電時間(分)などである。例えば、ポンプにより流体を流す時間および紫外LEDへの通電時間を増加させることで、あるいは同時にポンプの流量を低減することで、紫外光照射量を増加させることが可能である。また、紫外LEDの電流、電圧の増大によっても、紫外光照射量を増加させることが可能である。
紫外光照射量は、少なくとも試薬の殺菌に必要な紫外光照射量以上、となるように決定される。試薬の殺菌に必要な紫外光照射量は、殺菌対象の菌種、主殺菌部5の構成(例えば使用する紫外光の波長、部材の反射率、形状など)、試薬の種類、目標とする生菌生存率などにより異なる。従って、あらかじめ実測、計算、又は文献値により求めておく。例えば、本明細書の実施例の構成では典型的な細菌として芽胞形成菌の一種である枯草菌の場合、100mJ/cm程度の照射量により99.9%を不活化する(生菌数を1/1000とする)ことが可能であった。
ポンプ6は、第一の流路41の殺菌時吸引口43より試薬容器3内の試薬2を吸引し、殺菌時吐出口44へ届けるための流体搬送用機械である。この流体搬送過程において、殺菌対象である試薬2は主殺菌部5を通過する際に、主殺菌部5において殺菌される。ポンプ6としては、ベローズポンプ、マグネットポンプ、ペリスタティックポンプ、シリンジポンプ等公知の部品を用いることが出来る。ポンプ6の動作により発生する流れの向きをポンプ6における矢印で示す(例えば図3(a))。なお、ポンプ6は流路内を送液する方向を逆転させる機能を有する。
検出部7は電気化学発光検出を行うための分析用セルを備えており、試薬2を用いて試料の中に含まれる被測定物質の定性・定量分析を行う。
開閉弁9は、第一の流路41の途中に設けられている。開閉弁9は、流路91、流路92の相互の流通(つながっているか、または遮断されているか)を制御できる。
図3(a)および(b)は、開閉弁9の流路91と流路92がつながっていることを示す。この開閉弁9は、流路途中の遮断により、第一の流路41への試薬の逆流を防ぐために用いることが出来る。開閉弁9における流路同士の流通の切替えは、装置が自動で行ってもよく、また装置使用者が手作業により行ってもよい。
本実施例の構成は以上の構成を備え、以下の殺菌処理および残試薬排出動作を行う。
殺菌処理動作時には、ポンプ6を一定流量で動作させる。流れの方向は図3(a)のポンプ6における矢印にて示す方向である。これにより、試薬2を第一の流路41内に流通させ、主殺菌部5において紫外LEDからの紫外光を照射することで試薬の殺菌処理をほどこした後で殺菌時吐出口から試薬容器内に試薬を戻す。殺菌時吸引口43は試薬液面高さ(最小液量)13よりも低い高さにあるため、確実に試薬を吸引することが可能である。
残試薬排出動作を行うタイミングは(A)殺菌処理直後、(B)装置の判断があったとき、あるいは(C)装置使用者による試薬容器の交換予告後、のいずれかとする。各トリガの詳細と効果について、以下で説明する。
(A)殺菌処理直後
残試薬排出動作を行うための具体的なトリガは、殺菌処理動作が完了したことの検知または殺菌処理動作が完了した旨の情報の通知となる。この場合、殺菌処理が完了するごとに残試薬排出動作を行うため、殺菌流路に古い試薬が貯留されることはなく、オペレータが任意のタイミングで試薬容器3を新品に交換したとしても、流路内に残った古い試薬が新品の新しい試薬容器に持ち越されることを抑制することが可能となる。
(B)装置の判断があったとき
残試薬排出動作を行うための具体的なトリガは、装置からの残試薬排出動作の指示情報の入力である。装置の判断とは、具体的には、例えば装置がソフトカウンティングや(図示しない)液面検出手段にもとづき、試薬容器3内の試薬2の残量が最小液量に到達したこと、あるいは試薬2について設定される消費期限を経過したこと、のいずれかを検知した場合が挙げられる。検知後は試薬容器3の交換が必要となるため、試薬容器3を交換する前に残試薬排出動作を実施することにより、第一の流路41内の試薬は古い試薬容器3内に戻される。その後の任意のタイミングでオペレータが試薬容器3を新品に交換した場合であっても、新しい試薬容器に古い試薬が混合することを抑制することが可能となる。
(C)装置使用者による試薬容器の交換予告があったとき
残試薬排出動作を行うための具体的なトリガは、装置使用者による試薬容器の交換予告を示す情報の入力である。具体的には、例えば装置使用者が、試薬容器を交換する直前に試薬容器の交換開始ボタン(図示せず)を押す、あるいは入力部103を通じて試薬交換の指示を入力する場合が挙げられる。いずれかの発生を検出してから装置が残試薬排出動作を実施することにより、その後の任意のタイミングで試薬容器3が新品に交換される場合であっても、新しい試薬容器内に流路内残試薬の持越しを抑制することが可能となる。
次に、残試薬排出動作の詳細について説明する。
残試薬排出動作においては、ポンプ6を一定流量で動作させる。流れの方向は図3(b)のポンプ6における矢印にて示す方向である。すなわち、流れの方向は図3(a)とは逆転させる。ここで、殺菌時吐出口44の高さは、試薬液面高さ(最大液量)12より高く設定されているため、殺菌時吐出口44は常に大気解放されている。このため、殺菌時吐出口44は残試薬排出動作時に空気を吸引する口となり(図3(b))、空気の吸引により第一の流路41における試薬2への残試薬の排出が可能となる。なお、流れの方向を逆転させることが可能なポンプの例としてペリスタティックポンプが挙げられる。
また、残試薬排出動作時における、ポンプ6の流量の絶対値は、殺菌処理動作時におけるポンプ6の流量の絶対値よりも低くすることが望ましい。これは残試薬排出動作においては、殺菌時吐出口44から吸引した空気を、試薬液中にある殺菌時吸引口43より吐き出すために、試薬の泡立ちが発生するリスクがあるためである。
残試薬排出動作の後に、開閉弁9を駆動させて流路91、流路92の相互の流通を遮断する。これにより、一度残試薬を排出し、空気で満たされている第一の流路41への試薬の逆流を防ぐことが出来る。
このような構成により、特段の追加部材なく、また第一の流路の設置位置を動かすことなく、そして残試薬排出動作前の試薬2の吸引(実施例4で説明)を行うこともなく、残試薬排出が可能となる。このような構成及び効果は従来技術として知られる水等に対する殺菌技術では得られない。これは、従来技術では、自動分析装置の分析に関わる試薬を殺菌の対象としておらず、試薬容器の交換が前提となっていないことから、残試薬排出のタイミングを指定する必要がないためである。
図4は、殺菌時吐出口の位置を示す図である。
図4(a)は殺菌時吐出口44が第一の流路41から離れた位置に配置されている場合に殺菌処理動作を実行した際に試薬容器3内に戻る試薬の様子を示す図である。
殺菌時吐出口44から吐き出された試薬は、空気中における自由落下により、乱流状態になり飛散する。この現象は殺菌時吐出口44と試薬液面の距離が増すほど、また試薬の流量が大きくなるほど顕著になる。試薬の飛散は、試薬における気泡や泡の発生原因となる。気泡が発生すると、第二の流路42から吸引されることで分析動作に悪影響をおよぼす可能性があるため、極力低減することが望ましい。
図4(b)は殺菌時吐出口44が第一の流路41に接触している場合に、試薬容器内に戻る試薬の様子を示す図である。殺菌時吐出口41から吐き出された試薬は、第一の流路41との接触を保ちながら、第一の流路41を伝わって試薬液面に向けて落下するため、乱流化およびそれに伴う飛散、ひいては試薬容器内に泡や気泡が発生するのを抑制することが出来る。
なお、殺菌時吐出口44は、第一の流路41に必ずしも接触しなくてもよく、十分に近傍に配置されていてもよい。ここで「十分に近傍」とは、殺菌時吐出口44から吐出される試薬の少なくとも一部が第一の流路41に接触し、第一の流路41に伝わる程度の距離が殺菌時吐出口44と第一の流路41の間に設けられている状態をいう。
図8は本実施例の免疫分析装置における残試薬排出動作終了後の制御用コンピュータの表示画面の例である。この例では、残試薬排出動作が終了したことを示す表示21(Appropriate discharge of residual reagent has finished.)を示す。これにより、装置の使用者は、処理状況を認識した上での、分析作業を行うことが可能となる。
図9は本実施例の免疫分析装置における残試薬排出動作終了後の制御用コンピュータの表示画面の例である。この例では、残試薬排出動作中に異常を検知した、ことを示す表示22(Abnormal discharge of residual reagent has detected.)を示す。これにより、装置の使用者は、処理状況及び、何らかの対策が必要であることを認識できる。
本実施例によれば、分析処理のために試薬が第二の流路42に吸引されるタイミングとは無関係に、使用者または装置が適切と判断する任意のタイミングでの殺菌処理が可能となる。
さらに、使用者または装置が適切と判断する任意のタイミングで残試薬排出動作を実施することにより、容器の交換作業が発生する前に第一の流路41内に残留した試薬を古い試薬容器内に吐き戻すことができ、新しい試薬容器内に古い試薬が混合することを防ぐことが可能である。
さらに、殺菌をおこなう第一の流路41を循環型流路として構成することで、試薬の定期的な殺菌が可能である。これは実際の分析のタイミングとは無関係に殺菌処理が可能なためである。定期的な殺菌の頻度の例としては、分析動作有無によらず、毎日1回1時間ずつ、という場合が考えられる。定期的な殺菌により、細菌増殖の影響を常に一定レベル以下に抑制することが可能となる。
本実施例では、循環型流路の片端を所定のタイミングで大気解放させることが可能な構成において残試薬排出動作を可能とする免疫分析装置について説明する。
図5は、実施例2における殺菌に関わる構成を示す図であり、図5(a)は殺菌処理動作を説明する図、図5(b)は残試薬排出動作を説明する図である。なお、既に説明した図1〜図4に示された同一の符号を付された構成と、同一の機能を有する部分の説明は省略する。
図5の構成は、殺菌時吸引口高さ調整機構45を有する。殺菌時吸引口高さ調整機構45は殺菌時吸引口43の高さを調整する機構であり、例えばモーターを動力源として、上下動作を行う部品に第一の流路41を引っ掛けることで構成することができる。また、使用者の手作業により、第一の流路41を上げ下げする際に、引っ掛けるための機械部品から構成することもできる。
第一の流路41の殺菌時吸引口43の高さは、殺菌時吸引口高さ調整機構45により調整可能である。高さ調整は装置が自動で行ってもよく、また装置使用者が手作業で殺菌時吸引口高さ調整機構45を上下動させてもよい。殺菌時吸引口高さ調整機構45により、実施例1の場合と異なり、第一の流路41の片端を常時大気解放する必要はなくなるため、図4で説明した試薬飛散のリスクを低減することができる。
殺菌処理時における殺菌時吸引口43は、殺菌時吸引口高さ調整機構45により、試薬液面高さ(最小液量)13よりも低い位置に調整する(図5(a))。これにより、殺菌動作時を行っている間は常に、殺菌時吸引口43から試薬2を吸引することが可能となる。
また、残試薬排出時における殺菌時吸引口43の高さは、殺菌時吸引口高さ調整機構45により、試薬液面高さ(最大液量)12より高い位置に調整する(図5(b))。これにより、殺菌時吸引口43は、一時的に大気解放され、流路内の残試薬の一部を試薬の自重落下により、試薬容器3の試薬2へ吐出することが出来る。殺菌時吸引口43は残試薬排出動作時に第一の流路41内に空気を吸引する口とすることができる。従って、ポンプ6の動作に伴う、空気の吸引により第一の流路41における残試薬のさらなる排出が可能となる。残試薬排出動作において、ポンプ6を一定流量で動作させる際の流れの方向は図5(b)のポンプ6における矢印にて示す方向である。すなわち、流れの方向は図5(a)と同一である。
また殺菌時吐出口44の高さは、試薬液面高さ(最小液量)13よりも低い位置に調整される。これにより、常に殺菌時吐出口44から液面下に残試薬または空気を試薬2へ吐き戻すことが可能となるため、図4で説明した周囲への試薬飛散を抑制することが可能となる
なお、残試薬排出動作を行うタイミングは実施例1の場合と同様である。
このような構成により、殺菌処理時および残試薬排出動作時において、第一の流路41から試薬容器3内へ吐出される試薬吐出口44を常に試薬2の液中に位置づけることが出来る。従って、吐出時に液面で試薬が跳ね、周囲に試薬が飛散することを抑制しつつ残試薬を排出することが可能となる。
なお、残試薬排出時における殺菌時吐出口44の高さを、別の殺菌時吐出口高さ調整機構(図示せず)により調整し、試薬液面高さ(最大液量)12よりも高くすることも可能である。この場合、試薬飛散のリスクはあがるものの、第一の流路41の両端を、試薬中から離し、大気解放できる。従って、より確実に第一の流路41内の残試薬を排出することが可能である。
本実施例では、一時的に、循環型流路の途中を三方弁により大気解放させた構成において残試薬排出御動作を可能とする免疫分析装置について説明する。
図6は、実施例3における殺菌に関わる構成を示す図であり、図6(a)は殺菌処理動作を説明する図、図6(b)は残試薬排出動作を説明する図である。なお、既に説明した図1〜図5に示された同一の符号を付された構成と、同一の機能を有する部分の説明は省略する。
図6の構成は、第一の流路41の、殺菌時吸引口43とポンプ6との間に、三方弁8を有する。三方弁8は、流路81、流路82、流路83の相互の流通を、内部の開閉弁により制御できる。図6(a)は、三方弁8の流路81と流路82が繋がっているとともに、流路83は遮断されていることを示す。また、図6(b)は、三方弁8の流路81、流路82および流路83がすべて繋がっていることを示す。また流路84は三方弁8と接続された流路であり、三方弁8と逆の端部は大気解放されている。三方弁8における流路同士の流通の切替えは、装置が自動で行ってもよく、また装置使用者が手作業により行ってもよい。
殺菌時吸引口43の高さは、試薬液面高さ(最小液量)13よりも低い位置に位置づけられている。これにより、殺菌処理時に、常に殺菌時吸引口43から試薬2を吸引することが可能となる。
また殺菌時吐出口44の高さは、試薬液面高さ(最小液量)13よりも低い位置に位置づけられている。これにより、常に、殺菌時吐出口44から残試薬または空気を、試薬2へ吐出することが可能となるため、残試薬排出時に周囲へ試薬が飛散することを抑制することが可能となる。
殺菌処理時には、三方弁8の流路81と流路82が繋がっているとともに、流路83は遮断されている。他の殺菌処理の内容は実施例2の場合と同様である。
残試薬排出時には、三方弁8の流路81、流路82および流路83がすべて繋がっている。流路84の三方弁8とは逆の端部は大気解放されているため、流路内の残試薬の一部を、試薬の自重落下により、殺菌時吸引口43と殺菌時吐出口44の両方から、試薬容器3の試薬2へ吐出することができる。そのため、流路84の大気解放端は、第一の流路41よりも高い位置にあることが望ましい。これにより、自重落下による残試薬の排出を促進することが出来る。
また、ポンプ6の動作に伴う、空気の吸引により第一の流路41における残試薬の排出を促すようにしてもよい。本実施例の場合、流路84から殺菌時吐出口44へ空気を吸引することで残留している試薬を完全に排出することが可能となる。ポンプ6を一定流量で動作させる際の流れの方向は図6(b)のポンプ6における矢印にて示す方向である。すなわち、流れの方向は図6(a)と同一である。
また三方弁8と殺菌時吸引口43との間に別のポンプ(図示せず)を設け、ポンプ6とは逆向きの方向に流れを発生させることで、三方弁8と殺菌時吸引口43との間の残試薬排出をより効率的に行うことが可能である。この場合、別のポンプとして、逆流可能なポンプを用いる必要がある。これは、一般的なダイヤフラムポンプでは、既定の吸引方向に対して、逆の方向への流れを発生させることは、内部の逆止弁の作用により難しいためである。別のポンプとしては、ペリスタティックポンプが挙げられる。
なお、残試薬排出動作を行うタイミングは実施例1の場合と同様であればよい。
このような構成により、殺菌処理時および残試薬排出動作時における吐出口を常に試薬2中に保持することが出来る。また実施例2のような、殺菌時吸引口高さ調整機構45は不要である。従って、弁の開閉機構のみで、試薬飛散を抑制可能な状態で、残試薬排出が可能となる。
本実施例では、第二の流路を活用することで、一時的に、循環型流路の少なくとも片端を大気解放させた構成において残試薬排出御動作を可能とする免疫分析装置について説明する。
図7は、実施例4における殺菌に関わる構成を示す図であり、図7(a)は殺菌処理動作を説明する図、図7(b)は残試薬排出動作を説明する図である。なお、既に説明した図1〜図6に示された同一の符号を付された構成と、同一の機能を有する部分の説明は省略する。
殺菌時吸引口43の高さは、試薬液面高さ(最小液量)13よりも低い位置に位置づけられている。これにより、殺菌処理時には、常に殺菌時吸引口43から試薬2を吸引することが可能となる。
殺菌時吐出口44の高さは、試薬液面高さ(最小液量)13よりも低い位置に位置づけられている。これにより、常に殺菌時吐出口44から残試薬または空気を、試薬2の液中へ吐出することが可能となるため、周囲への試薬飛散を抑制することが可能となる。更に望ましくは、殺菌時吐出口44の高さは、殺菌時吸引口43よりも低いほうがよい。このとき、殺菌時吐出口43が大気解放されれば、第一の流路41内の残試薬が自重落下により、殺菌時吐出口44より排出されることを期待できる。
第二の流路42は、一端に吸引口46を有し、他端が検出部7に接続されている。第二の流路の吸引口46の高さは、殺菌時吸引口43の高さよりも低い位置に位置づけられている。これにより、第二の流路の吸引口46から一定量以上の試薬2を吸引することで、殺菌時吸引口43を大気解放することが可能となる。このため、残試薬排出動作時には殺菌時吸引口43から空気を吸引して、殺菌時吐出口44から試薬容器3内に試薬を吐き戻すことが可能となる(図7(b))。
殺菌処理動作は実施例2の場合と同様であるため、詳細な説明は割愛する。
残試薬排出動作を行うタイミングは他の実施例と異なり、(B)装置の判断があったとき、あるいは(C)装置使用者による試薬容器の交換予告後、とする必要がある。これは後述する残試薬排出動作によって試薬液面高さ(最小液量)13よりも低い高さまで試薬2を吸引しきることで、その後の分析動作を行うことが出来ないためである。言い換えると、本実施例の残試薬排出動作は、試薬容器3内の試薬2を消費しきってしまうために、試薬容器3の交換の直前にしか適用できない。
次に残試薬排出動作について説明する。まず、試薬2を第二の流路42内に吸引する。ここで、一定量以上の試薬2を吸引することで、殺菌時吸引口43が大気解放される。このときの試薬液面高さは、試薬液面高さ(最小液量)13よりも低くなる。
次に、第一の流路41内の残試薬を試薬容器3内へ排出する。殺菌時吐出口44の高さが、殺菌時吸引口43よりも低い場合には、殺菌時吐出口43が大気解放された段階で、第一の流路41内の残試薬が自重落下により、殺菌時吐出口44より排出されることを期待できる。また、さらに好ましくは、残試薬排出動作時にポンプ6を動作させる。ポンプ6を一定流量で動作させる際の流れの方向は図7(b)のポンプ6における矢印にて示す方向である。すなわち、流れの方向は図7(a)と同一である。これにより、空気の吸引により第一の流路41における残試薬のさらなる排出が可能となる。
このような構成により、殺菌処理時および残試薬排出動作時における吐出口を常に試薬2の液中に保持することが出来るため、試薬飛散を抑制可能な状態である。また、殺菌時吸引口高さ調整機構や三方弁などの構成が不要であるため、より簡素な構成のみで残試薬排出が可能となる。
<その他>
前述した各実施の形態においては、各実施形態は、任意に組み合わせて所望の効果を得ることができる。
2 試薬
3 試薬容器
41 第一の流路
42 第二の流路
43 殺菌時吸引口
44 殺菌時吐出口
45 殺菌時吸引口高さ調整機構
46 第二の流路の吸引口
5 主殺菌部
6 ポンプ
7 検出部
8 三方弁
81,82,83,84 流路
9 開閉弁
91、92 流路
12 最大液量の液面
13 最少液量の液面
21、22 表示

Claims (13)

  1. 試薬を殺菌する殺菌部と、
    試薬容器内に貯留された試薬を吸引する吸引口、および前記試薬を前記試薬容器内に吐出する吐出口を有し、前記吸引口と前記吐出口の間に前記殺菌部が配置された殺菌流路と、
    前記殺菌流路を通して試薬を前記試薬容器と前記殺菌部の間で移送するポンプと、
    試薬を利用した分析を行う検出部と、
    前記試薬容器内に貯留された試薬を吸引する吸引口を有し、前記試薬容器内の試薬を前記検出部に移送する検出流路と、
    自動分析装置を制御する制御部を備え、
    所定のタイミングで、前記殺菌流路内に空気を取り入れ、前記殺菌流路内に残留する試薬を前記試薬容器内に排出する残試薬排出動作を行うことを特徴とする、自動分析装置。
  2. 請求項1記載の分析装置において、
    前記制御部は、前記殺菌流路の少なくとも一部を一時的に大気解放させる、自動分析装置。
  3. 請求項2記載の自動分析装置において、
    前記吐出口は試薬が前記試薬容器内に最大液量の試薬が貯留された際の液面よりも高い位置に位置づけられており、
    前記ポンプは前記吸引口から前記吐出口へ試薬を送液する第一の送液方向と、前記第一の送液方向と逆方向に試薬を送液する第二の送液方向に試薬を送液可能である、自動分析装置。
  4. 請求項3記載の分析装置において、
    前記吐出口は前記殺菌流路の外壁近傍に位置づけられている、自動分析装置。
  5. 請求項3記載の分析装置において、
    残試薬排出時の前記ポンプの流量の絶対値は、殺菌処理時の流量の絶対値よりも低下させることを特徴とする自動分析装置。
  6. 請求項2記載の分析装置において、
    試薬容器の高さ方向に前記吸引口の位置を調整する高さ調整機構を備え、
    前記制御部は、所定のトリガを検出すると、前記吸引口の高さが試薬容器内に最大液量の試薬が貯留された際の液面よりも高い位置に位置づけるよう前記高さ調整機構を制御する、自動分析装置。
  7. 請求項6記載の分析装置において、
    前記吐出口は、前記試薬容器内に最少液量の試薬が貯留された際の液面のよりも低い位置に位置づけられる、自動分析装置。
  8. 請求項6記載の分析装置において、
    前記吸引口と前記ポンプとの間に設けられ、外気と接続する大気解放流路と、
    前記殺菌流路と前記大気解放流路とを切り替え可能に接続する弁と、を有し、
    前記制御部は、前記殺菌流路と前記大気解放流路を接続することで、前記殺菌流路中の残試薬を前記試薬容器内に吐き戻す、自動分析装置。
  9. 請求項8記載の分析装置において、
    前記弁と前記吸引口との間に第2のポンプを有し、
    前記所定のトリガを検出すると、前記第2のポンプは前記大気解放流路から前記吸引口の方向の流れを生じさせる、自動分析装置。
  10. 請求項2記載の自動分析装置において
    検出流路の吸引口の高さは、前記殺菌流路の吸引口よりも低い位置に位置づけられており、
    前記試薬容器内の試薬を、前記殺菌流路の吸引口の高さよりも低い試薬液面高さとなるまで前記検出流路の吸引口から吸引し、その後に前記試薬液面高さよりも高い位置に位置づけられた殺菌流路の吐出口から当該殺菌流路内の残試薬を排出する、自動分析装置。
  11. 請求項1記載の自動分析装置において、
    前記ポンプによる液の流れの方向は殺菌処理時と残試薬排出時で同方向とすることを特徴とする自動分析装置。
  12. 請求項1記載の自動分析装置において、
    前記ポンプまたは前記殺菌流路の途中に設けられた弁により、殺菌処理時以外は、試薬の流通を遮断させる、自動分析装置。
  13. 請求項1記載の自動分析装置において、
    前記所定のタイミングは、殺菌処理後、装置による指示があったとき、あるいは、装置使用者よる試薬容器の交換予告があったとき、の少なくともいずれかである、自動分析装置。
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