JP6764806B2 - 蓋付容器 - Google Patents

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Description

本発明は、電気ポット、加湿器、炊飯器等のような蓋付容器に関する。
従来より一般に知られる蓋付容器は、たとえば、有底筒状の容器本体の開口部を閉塞する蓋部を備え、係合位置に位置する場合に容器本体と蓋部との閉塞状態を維持するフックが、蓋部に揺動自在に設けられたつまみの一方端部側を持ち上げることによってフックが係合位置から移動し、容器本体と蓋部との閉塞状態の維持が解除される。これにより、蓋体を開くことが可能となる。
一般的な蓋付容器は、つまみが蓋部の上部に設けられているものが多い。蓋部の上部は、目立つ位置であるため、意匠性等の観点から、蓋体を開く際に使用者から外力が加えられるとき以外、つまみを所定位置に戻すように構成されている。
これに対して、蓋体が容器本体に完全に閉まっていない位置にある場合においては、蓋体が容器本体に完全に閉まっていないことを、使用者が視認できるようにした技術が知られている(下記特許文献1)。
特許文献1に開示のジャーポットでは、開閉操作レバーの軸(回転軸)より後方の操作部(つまみの梁部の一方端部)に付勢体(付勢部材)が設けられ、爪掛合部と掛止爪とが不完全掛止状態の場合(蓋部と容器本体の閉塞状態の維持が解除されている場合)には、開閉操作レバーの後部(つまみの梁部の一方端部)が蓋体表面から飛び出るようになっているため、不完全掛止状態を使用者に視認させることができる。
特開平7−222679号公報
しかし、特許文献1に開示のジャーポットの場合、使用者が指を掛けて操作するつまみの梁部の一方端部に付勢部材を備えるため、使用者の操作性が低下する。すなわち、つまみにおける使用者が指をかけることができる部分(以下、つまむ部分と称する)において付勢部材が障害となり、つまむ部分が狭くなるため、使用者のつまみ操作の妨げとなる。
ここで、使用者の操作性を維持するためにつまみの梁部の一方端部を大きく取ることも考えられるが、部品が大型化するなどして不経済である。
そこで、本発明は、かかる実状に鑑みて為されたものであって、使用者の操作性を妨げることなく、蓋部と容器本体の閉塞状態の維持が解除されていることを視覚的に使用者に知らせることができる蓋付容器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る蓋付容器の特徴構成は、
有底筒状の容器本体の蓋部に設けられ、係合位置に位置する場合に当該容器本体と当該蓋部との閉塞状態を維持するフックと、
前記蓋部に軸支された回転軸で揺動自在な梁部を有し、前記梁部の一方端部側が持ち上がることによって前記梁部の他方端部側で前記フックを前記係合位置から移動させ、前記容器本体と前記蓋部との閉塞状態の維持を解除するつまみと、
前記梁部の一方端部側を持ち上げる向きに、前記梁部の他方端部側を付勢する付勢部材と、を備え、
前記付勢部材は、前記フックが前記係合位置から移動した場合、前記梁部の一方端部側が持ち上がる状態に付勢する点にある。
上記構成によれば、つまみによってフックが係合位置から移動した場合において、付勢部材は梁部の一方端部側を持ち上げる向きにつまみを付勢する。このように、付勢部材の付勢力によってつまみの梁部の一方端部側が持ち上げられる状態になる。このことにより、使用者は、つまみの梁部の一方端部側が持ち上がっていることを視認できるようになり、容器本体と蓋部との閉塞状態の維持が解除されている(すなわち容器本体と蓋部とが閉塞状態にない)ことを知ることができる。
しかも、使用者がつまむ部分、すなわちつまみの梁部の一方端部側に付勢部材がないため、蓋部と容器本体の閉塞状態の維持が解除されていることを視覚的に使用者に知らせる上で、使用者の操作性を妨げることがない。
本発明に係る蓋付容器の更なる特徴構成は、
前記付勢部材は、前記梁部に固定された前記回転軸に外挿されるコイル部を有するねじりコイルバネを含み、
前記ねじりコイルばねは、前記コイル部の一端に第一腕部と、前記コイル部の他端に第二腕部とを備え、
前記第一腕部が前記蓋部に固定されていることによって、前記第二腕部が、前記梁部の一方端部側を持ち上げる向きに、前記梁部の他方端部側から前記回転軸を付勢する点にある。
上記構成によれば、付勢部材を回転軸と同軸上で一体に備えることができ、また、ねじりコイルばねを第一腕部で蓋部に固定して、当該回転軸を介して梁部の他方端部側を第二腕部で付勢するため、省スペース化できる。また、つまみのつまむ部分を広く取ることができるため、操作性を向上させることができる。
本発明に係る蓋付容器の更なる特徴構成は、
前記付勢部材は、前記回転軸に外挿されるコイル部を有するねじりコイルバネを含み、
前記ねじりコイルばねは、前記コイル部の一端に第一腕部と、前記コイル部の他端に第二腕部とを備え、
前記第一腕部が前記蓋部に固定されていることによって、前記第二腕部が前記梁部の他方端部側を付勢する点にある。
上記構成によれば、付勢部材を回転軸と一体に備えることができるため、省スペース化できる。また、ねじりコイルばねを第一腕部で蓋部に固定して、第二腕部で梁部の他方端部側を付勢するため、つまみのつまむ部分を広く取ることができるため、操作性を向上させることができる。
蓋付容器の一例である電気ポットの形態図 付勢部材(ねじりコイルバネ)の説明図 蓋付容器の蓋部の構造を説明する分解図 フックが係合位置にある場合のつまみの状態を説明する断面図 フックが半掛かり状態にある場合のつまみの状態を説明する断面図 フックの閉塞状態の維持が解除された場合のつまみの状態を説明する断面図 フックが係合位置にある場合の付勢部材とつまみの状態を説明する断面図 フックが半掛かり状態にある場合の付勢部材とつまみの状態を説明する断面図 フックの閉塞状態の維持が解除された場合の付勢部材とつまみの状態を説明する断面図
〔蓋付容器の概略説明〕
図1から図9に基づいて、本発明の実施形態に係る蓋付容器100について説明する。本実施形態では、蓋付容器100として、図1に示す電気ポットを例示して説明する。
本実施形態に係る蓋付容器100は、図3に示すように、有底筒状の容器本体1の蓋部3に設けられ、係合位置に位置する場合に容器本体1と蓋部3との閉塞状態を維持するフック5と、蓋部3に軸支された回転軸83、84で揺動自在な梁部80を有する。この蓋付容器100は、梁部80の一方端部側である引き上げ側端部82を持ち上げると、回転軸83、84に対する梁部80の他方端部側にある押圧部86でフック5を押圧し、係合位置から移動させて、閉塞状態の維持を解除するつまみ8と、回転軸83、84の回転方向における梁部80の一方端部である引き上げ側端部82を持ち上げる向きに、梁部80の他方端部側からつまみ8を付勢する付勢部材としてのねじりコイルバネ71と、を備える。
〔蓋付容器の詳細説明〕
以下、蓋付容器100の各構成要素について具体的に説明する。
図1に示した実施形態の蓋付容器100は、容器本体1の肩部材2の上部に蓋部3をヒンジ14(図3参照)により開閉自在に取付けている。肩部材2のくちばし部21の前部上面に操作パネル6が設けられ、その下方に湯の吐出口7が設けられている。また、蓋部3には容器本体1に対して蓋部3の開閉を行うためのつまみ8が設けられる。
上記の蓋部3は、図3に示すように、外蓋30と、その下面に嵌合一体化された内蓋40と、を有する。
外蓋30の外蓋本体31の前後方向Yの前方Y1の前端部には、つまみ取付凹部33が設けられる。
つまみ取付凹部33の底面中央部には、左右方向Xに延在する支点リブ34が設けられ、その支点リブ34の前方Y1側は上下方向Zに開放した開放部35となり、後方Y2は底部36となっている。その開放部35の左右の壁面において、支点リブ34に接近して上下方向Zの下方Z2が左右方向Xに開放している外蓋凹部37が設けられる。また、底部36の左右方向Xの両壁面において、支点リブ34に接した補強リブ34aが設けられる。
つまみ8は、つまみ取付凹部33に嵌まる態様で形成された板状の梁部80を備える。この梁部80は、蓋部3の上面を平面状に形成されている。梁部80は、前方Y1の前端部を押し下げ側端部81と、後方Y2の後端部を引き上げ側端部82とを有する。またつまみ8は、梁部80の前方Y1側かつ梁部80の下方Z2側の面にある隠し壁85の左右方向Xにおける中央部に、下方Z2に突き出した突起として押圧部86を備える。
さらにつまみ8は、左右方向Xの両側面には、押し下げ側端部81に片寄って(前方Y1側に偏位した位置に)、左右方向Xの右側X1の回転軸83、左右方向の左側X2の回転軸84、が左右に突き出して設けられている。さらにつまみ8は、回転軸83、84の引き上げ側端部82側に沿って隠し壁85がつまみ8の左右の側面間に設けられる。回転軸83、84は、梁部80と一体成形されている。
つまり、梁部80の一方端部である引き上げ側端部82に対して、回転軸83、84を挟んで梁部80の他方端部が押し下げ側端部81である。上述の押圧部86は、押し下げ側端部81から下方Z2に突き出している。
回転軸83は、梁部80に平行に、また、梁部80の引き上げ側端部82とは他方端部側になる前方Y1の方向に向けて回転軸83から延出したバネ受け部87を備える。回転軸83には、付勢部材としてねじりコイルバネ71が取り付けられる。ねじりコイルバネ71は、コイル部72の一方端部に、コイル部72からコイルの外周方向に延出する第一腕部73を備え、コイル部72の他方端部に、コイル部72からコイルの外周方向に延出する第二腕部74を備える。
ねじりコイルばねとは、トーションばねとも呼ばれ、コイル部72の軸のまわりにねじりモーメント(トルク)を受けて使用される。いわゆるコイルばねと比較しても、同じ重量で保存できるエネルギーが大きいため、同じ量のエネルギーを保存する場合に、いわゆるコイルばねよりも軽量に設計することができる。
ねじりコイルバネ71は、コイル部72を回転軸83に外挿して取り付けられている。ねじりコイルバネ71は、梁部80の一方端部を持ち上げる向きに、梁部80の他方端部側から回転軸83を付勢している。
第一腕部73は、回転軸83に外挿したコイル部72を支点として、梁部80の他方端部側にあるバネ受け部87を回転軸83の回転方向における、下方Z2に向けて付勢するように取り付けられている。
第二腕部74は、回転軸83に外挿したコイル部72を支点として、外蓋本体31の下方Z2側の面に係合して固定端として取り付けられる。本実施形態では、外蓋本体31の下方Z2側の面に、当該面から下方Z2に突出した蓋側バネ受け部38を設け、第二腕部74を蓋側バネ受け部38に係合させて取り付けられている。
つまりねじりコイルバネ71は、図4等に示すように、つまみ8の回転軸83を反時計回りに回転する方向に付勢する。この回転する方向は、つまみ8の梁部80の一方端部である引き上げ側端部82を持ち上げる向きに一致する。このようにねじりコイルバネ71を用いることで、つまみ8の引き上げ側端部82と底部36との間を広く取ることができるため、使用者の操作性を向上させることができる。
なお、ねじりコイルバネ71の付勢力は、つまみ8がフック5と係合していないと仮定した場合に、つまみ8の引き上げ側端部82を持ち上げるために十分な付勢力を備える。また、ねじりコイルバネ71の付勢力は、付勢ばね59がフック5を前進方向に付勢し、フック5を通じてつまみ8の押圧部86を前方に付勢する場合に、当該付勢に抗するほどに強くないように設計されている。
内蓋40の前方Y1の前縁には、その長手方向が左右方向Xに沿う前板42が形成される。前板42の左右方向Xの中央部分にはその長手方向が左右方向Xに沿い、前後方向Yの開口部としてフック穴45が設けられ、フック穴45の後方Yに、フック5のガイド壁48が設けられる。ガイド壁48の上方Z1側にフック5の前進規制部49が設けられる。
内蓋本体41のフック穴45からみて後方Yに、フック穴45の開口面と平行に内壁43が設けられ、内壁43には、内壁43から前方に延出した二枚のリブ44aの間にばね受け部44が設けられる。内蓋凹部47は、前記外蓋30の外蓋凹部37の内側面に下方から合致し、回転軸83、84の軸穴61を形成する。
フック5は、およそ長方形の板状をなし、その前端部が肩部材2の内側に凹部として設けられた係合凹部25に嵌って係合する係合部55となり、後方Y側には上方Z1に向けて立ち上がる立上がり部56が設けられる。フック5は、ガイド壁48の間において前後方向Yにスライド自在に収納され、その係合部55がフック穴45から突き出すように挿入される。また。フック5の後端面と前記のばね受け部44との間に付勢ばね59が介在され、フック5をフック穴45から突き出す方向(前方Y1の向き)に付勢する。フック5の一定以上の前進は、前進規制部49において規制される。
つまみ8およびフック5の取り付け状態について補足する。
外蓋本体31の下向き開放の凹部である外蓋凹部37と、内蓋40の上向き開放の凹部である内蓋凹部47とにより軸穴61が形成され、その軸穴61に回転軸83、84が揺動自在に嵌合した状態に組み立てられる。すなわち、つまみ8は、その梁部80が蓋部3で軸支された回転軸83、84で揺動自在になっている。
また、つまみ8の押圧部86が、フック5の立上がり部56の前面に係合される。付勢ばね59は、フック5を立上がり部56を介して前進方向に付勢し、その先端の係合部55を容器本体1の係合凹部25に係合させる。このように係合部55が容器本体1の係合凹部25に係合し、前進規制部49において前進を規制された際のフック5の位置が係合位置である(図4参照)。
また、付勢ばね59はフック5を前進方向に付勢し、フック5の立上がり部56を介してつまみ8の押圧部86を前方に押すように取り付けられる。フック5の位置が係合位置にある場合、つまみ8は、フック5を通じてつまみ8の押圧部86を前方に押された状態で、外蓋30と同一面で安定した状態にある。つまり、フック5の位置が係合位置にある場合が、蓋部3が閉じた状態である(図4参照)。
〔つまみおよびフック部分の組み立てについての説明〕
つまみ8およびフック5を取り付けた蓋部3の組み立て手順について補足する。
つまみ8は、図3の一点鎖線矢印で示すように、つまみ8をつまみ取付凹部33の開放部35下方から差し込み、ねじりコイルバネ71を回転軸83に取り付けた状態で、その回転軸83、84を外蓋凹部37に嵌合する。当該嵌合により、つまみ8はつまみ取付凹部33を外蓋30と同一面となった状態で閉塞する。そして、隠し壁85が支点リブ34の前面に重なり、底部36の前面の開口部分を覆う状態になる。
フック5をガイド壁48の間に収納し、付勢ばね59がばね受け部44とフック5の間に組み付けられた内蓋本体41を内蓋40として、つまみ8が組み付けられた外蓋30と上下に嵌合し、一体化すると、蓋部3となる。なお、内蓋本体41の前板42は、外蓋本体31の前方Y1側の曲縁30aに嵌合される。なお、蓋部3はヒンジ14において容器本体1に開閉自在に取付けられる。
〔つまみおよびフックの動作についての説明〕
蓋部3を開閉する場合のつまみ8およびフック5の動作について説明する。
まず、蓋部3を開く動作について説明する。
蓋部3が閉じた状態、すなわち容器本体1と蓋部3との閉塞状態においては、フック5は付勢ばね59に付勢され係合位置(図4、図7参照)にある。なお、本実施形態において、係合位置とは、フック5が係合凹部25と係合している状態を形成する位置を意味するのでは無く、蓋部3との位置関係において、フック5が、付勢ばね59に付勢され、前進規制部49で前進を規制されている状態を形成する位置をいう。
なお、容器本体1と蓋部3との閉塞状態とは、蓋部3が容器本体1を閉塞している状態の事をいい、蓋部3が容器本体1に対して半閉まりとなる状態を含まない。
閉塞状態から蓋部3を開放すべく、その予備的な操作として、使用者が指先で押し下げ側端部81を指先で押し下げると、つまみ8は回転軸83、84を中心として回転し、つまみ8が傾斜して、引き上げ側端部82がやや持ち上がる(上昇する)。
引き上げ側端部82がやや持ち上がり、使用者の引き上げ側端部82を指先で把持してさらに持ち上げると、押圧部86に押圧されてフック5が係合位置から後方Y2(図3参照)に向けて後退して閉塞状態の維持が解除される。
また、さらに使用者が引き上げ側端部82を指先で把持したまま持ち上げると(図6、図9参照)、押圧部86に押圧されてフック5がさらに後方Y2(図3参照)に向けて後退し、図6に示すように、フック5と係合凹部25との係合状態が完全に解除される。フック5と係合凹部25との係合状態が完全に解除されると、つまみ8を把持したまま、蓋部3全体を、ヒンジ14を中心に後方Y2に回転させ開放させることができる。
なお、図6および図9は、引き上げ側端部82を指先で把持したまま持ち上げた状態を維持した場合を図示しているが、蓋部3を開放した状態で、使用者が指先から引き上げ側端部82を開放すると、フック5は、付勢ばね59に付勢されて前進し、前進規制部49で前進を規制されて止まる。つまり、蓋部3を開放した状態で、つまみ8が使用者の指先から解放されると、フック5は、係合位置に位置して止まる。
つぎに、蓋部3を閉じる動作について説明する。
蓋部3が開いた状態においては、フック5は、付勢ばね59に付勢され、前進規制部49で前進を規制されている状態にあり、係合位置に位置する。
蓋部3が開いた状態から蓋部3を閉じるべく、使用者が指先で蓋部3を押し下げ、蓋部3が半閉まり状態になると、フック5の係合部55が、肩部材2の内側に当たる。このため、フック5は、付勢ばね59の付勢力に抗して肩部材2の内側から相対的に押圧されて後退する。なお、半閉まり状態とは、フック5が、肩部材2と接触するが、蓋部3が閉塞状態ではない状態のことを言う。
このように、フック5が付勢ばね59の付勢力に抗して肩部材2の内側から相対的に押圧されて後退している時、つまみ8の押圧部86は、ねじりコイルバネ71の付勢力でフック5に当たるまで回転移動する。ねじりコイルバネ71の付勢によりがつまみ8の引き上げ側端部82を持ち上げるよう付勢しているためである。
使用者が指先で蓋部3をさらに押し下げると、フック5が係合凹部25に半掛かりの状態になる(図5および図8参照)。半掛かりの状態とは、フック5が係合位置から移動しているが、依然としてフック5が係合凹部25と係合している状態をいう。半掛かりの状態においては、係合部55が係合凹部25の上方Z1側の内壁面と摩擦状態になる。係合部55と係合凹部25との摩擦力が、フック5の付勢ばね59の付勢力と拮抗すると、この半掛かりの状態が維持される(図5、図8参照)
このように、フック5が付勢ばね59の付勢力に抗して肩部材2の内側にある係合凹部25から相対的に押圧されて後退している時、つまみ8の押圧部86は、ねじりコイルバネ71の付勢力でフック5に当たるまで回転移動する。ねじりコイルバネ71がつまみ8の引き上げ側端部82を持ち上げるよう付勢しているためである。
すなわち、フック5が係合位置から移動した場合に、つまみ8の引き上げ側端部82が持ち上がり、フック5が係合凹部25と係合しておらず、使用者に対して蓋部3と容器本体1の閉塞状態の維持が解除されていることを、引き上げ側端部82の位置によって視覚的に使用者に知らせることができるのである。たとえば、蓋部3が一見すると閉じたように見えるが、完全に閉じていない場合に、使用者は引き上げ側端部82の位置により視覚的に、蓋部3の閉塞状態が不完全であることを知ることができる。
使用者が指先で蓋部3を最後まで押し下げて完全に閉じると、係合部55と係合凹部25との摩擦状態が解除され、付勢ばね59で付勢されたフック5の係合部55が係合凹部25に押し込まれて嵌り、フック5が係合凹部25に係合する。つまり、フック5が係合位置に位置する。このとき、フック5の立上がり部56が押圧部86を付勢して、押し下げ側端部81が持ち上がり、引き上げ側端部82が下降する。そして、つまみ8が外蓋30と平面を形成する状態でつまみ取付凹部33を閉塞する。この状態で、容器本体1と蓋部3とが閉塞状態となる。
フック5が係合凹部25と係合しておらず、蓋部3と容器本体1の閉塞状態の維持が解除されていることを、つまみ8の引き上げ側端部82が下降して、つまみ8が外蓋30と平面を形成する状態により、視覚的に使用者に知らせることができる。
以上のとおり、つまみ8によってフック5が係合位置から移動した場合において、ねじりコイルバネ71は梁部80の引き上げ側端部82側を持ち上げる向きにつまみ8を付勢する。このように、ねじりコイルバネ71の付勢力によってつまみ8の梁部80の引き上げ側端部82側が持ち上げられる状態になる。このため、使用者は、つまみ8の梁部80の引き上げ側端部82側が持ち上がっていることを視認できるようになり、容器本体1と蓋部3との閉塞状態の維持が解除されていることを知ることができる。
しかも、使用者がつまむ部分、すなわちつまみ8の梁部80の引き上げ側端部82側にねじりコイルバネ71がないため、蓋部3と容器本体1の閉塞状態の維持が解除されていることを視覚的に使用者に知らせる上で、使用者の操作性を妨げることがない。
[別実施形態]
(1)上記実施形態では、つまみ8を付勢する付勢部材としてのねじりコイルバネ71を備え、ねじりコイルバネ71のコイル部72を、回転軸83に外挿して取り付ける場合を例示した。しかしながら、つまみ8を付勢する付勢部材として、ぜんまいバネを備え、当該ぜんまいバネの、バネの巻部を、回転軸83に外挿して取り付けてもよい。
(2)上記実施形態では、つまみ8を梁部80の他方端部側から付勢する場合に、梁部80の引き上げ側端部82とは他方端部側になる前方Y1に向けて延出したバネ受け部87を設け、ねじりコイルバネ71がバネ受け部87を付勢するように取り付ける場合を例示した。しかしながら、つまみ8を梁部80の他方端部側から付勢する場合に、ねじりコイルバネ71が、引き上げ側端部82の他方端部である押し下げ側端部81にある押圧部86を付勢するように取り付けてもよい。
(3)上記実施形態では、引き上げ側端部82が持ち上がると、押圧部86に押圧されてフック5が後方Yに向けて後退する場合を例示した。しかし、押圧部86の代わりに牽引部を設け、引き上げ側端部82が持ち上がると、フック5が牽引されて後方Yに向けて後退するようにしてもよい。
(4)上記実施形態では、回転軸83にバネ受け部87を備える場合を例示した。しかし、回転軸84にバネ受け部を設けてもよく、また、回転軸83、84の両方にバネ受け部を設けて、ねじりコイルバネなどの付勢部材で付勢してもよい。
なお、上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
(5)上記実施形態では、蓋付容器100として、電気ポットの場合を例示したが、電気ポット以外の、蓋付の容器の場合もある。たとえば、蓋付容器100が、電気ケトル、加湿器、炊飯器、パン焼き器等である場合もある。
本発明は、係合位置に在る場合に当該容器本体と当該蓋部との閉塞状態を維持するフックと、当該蓋部に固定された回転軸で揺動自在に軸支された梁部を有し、当該梁部の一方端部を上方に持ち上げると、当該回転軸に対する当該梁部の他方端部で当該フックを押圧し、当該係合位置から移動させて、当該閉塞状態の維持を解除するつまみと、当該回転軸の回転方向における当該梁部の一方端部を持ち上げる向きに、当該梁部の側から当該つまみを付勢する付勢部材と、を備え、当該付勢部材は、当該フックが当該係合位置に位置しない場合に、当該梁部の一方端部を持ち上げて維持する蓋付容器に適用できる。
1 :容器本体
3 :蓋部
5 :フック
71 :ねじりコイルバネ(付勢部材)
72 :コイル部
73 :第一腕部
74 :第二腕部
80 :梁部
81 :押し下げ側端部(梁部の他方端部)
82 :引き上げ側端部(梁部の一方端部)
83 :回転軸
84 :回転軸
86 :押圧部
100 :蓋付容器

Claims (2)

  1. 有底筒状の容器本体の蓋部に設けられ、係合位置に位置する場合に当該容器本体と当該蓋部との閉塞状態を維持するフックと、
    前記蓋部に軸支された回転軸で揺動自在な梁部を有し、前記梁部の一方端部側が持ち上がることによって前記梁部の他方端部側で前記フックを前記係合位置から移動させ、前記容器本体と前記蓋部との閉塞状態の維持を解除するつまみと、
    前記梁部の一方端部側を持ち上げる向きに、前記梁部の他方端部側を付勢する付勢部材と、を備え、
    前記付勢部材は、前記フックが前記係合位置から移動した場合、前記梁部の一方端部側が持ち上がる状態に付し、
    前記付勢部材は、前記梁部に固定された前記回転軸に外挿されるコイル部を有するねじりコイルバネを含み、
    前記ねじりコイルばねは、前記コイル部の一端に第一腕部と、前記コイル部の他端に第二腕部とを備え、
    前記第一腕部が前記蓋部に固定されていることによって、前記第二腕部が、前記梁部の一方端部側を持ち上げる向きに、前記梁部の他方端部側から前記回転軸を付勢する蓋付容器。
  2. 有底筒状の容器本体の蓋部に設けられ、係合位置に位置する場合に当該容器本体と当該蓋部との閉塞状態を維持するフックと、
    前記蓋部に軸支された回転軸で揺動自在な梁部を有し、前記梁部の一方端部側が持ち上がることによって前記梁部の他方端部側で前記フックを前記係合位置から移動させ、前記容器本体と前記蓋部との閉塞状態の維持を解除するつまみと、
    前記梁部の一方端部側を持ち上げる向きに、前記梁部の他方端部側を付勢する付勢部材と、を備え、
    前記付勢部材は、前記フックが前記係合位置から移動した場合、前記梁部の一方端部側が持ち上がる状態に付し、
    前記付勢部材は、前記回転軸に外挿されるコイル部を有するねじりコイルバネを含み、
    前記ねじりコイルばねは、前記コイル部の一端に第一腕部と、前記コイル部の他端に第二腕部とを備え、
    前記第一腕部が前記蓋部に固定されていることによって、前記第二腕部が前記梁部の他方端部側を付勢する蓋付容器。
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