JP2021180790A - 炊飯器 - Google Patents

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裕貴 樫山
Yuki Kashiyama
真輝 小林
Masaki Kobayashi
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Abstract

【課題】圧力印加中に誤って蓋が開くことを抑制することができ、かつ、蓋を開けるときの操作性をより向上させることのできる炊飯器を提供する。【解決手段】炊飯器1は、本体10と、蓋体50とを備えている。炊飯器1は、蓋開閉レバー機構30を有している。蓋開閉レバー機構30は、ストッパー(係止部材)32と、開閉レバー(回動レバー)31と、バネ部材(伝達部材)34とを有している。ストッパー32は、蓋体50が閉状態のときに、蓋体50の爪部33と係合する。開閉レバー31は、ストッパー32に押圧力を付与してストッパー32とツメ部33との係合を解除する。バネ部材34は、ストッパー32と開閉レバー31との間に配置され、開閉レバー31の押圧力をストッパー32へ伝達する。バネ部材34は、開閉レバー31の押圧力の少なくとも一部を吸収するように構成されている。【選択図】図11

Description

本発明は、加圧状態にして炊飯を行う圧力式の炊飯器に関する。
炊きムラのないより美味しいご飯を短時間で炊き上げるために、炊飯過程の途中で内鍋内に圧力を加える圧力式の炊飯器が知られている。このような圧力式の炊飯器では、内鍋の上面開口部を外蓋の下面に設けられた内蓋で閉塞し、内鍋内部の圧力を1気圧以上に上げて炊飯する。そのため、圧力式の炊飯器には、炊飯中(圧力印加中)に誤って外蓋が開けられないように外蓋をロックする機構が設けられている。
特許文献1には、このような圧力式の炊飯器において、内鍋内部に圧力が加わらない状態ではスムーズに外蓋を開閉することができ、内鍋内部に圧力が加わり、外蓋が上方へ押し上げられた状態では、外蓋が開かないようにするための構成が提案されている。特許文献1に開示された炊飯器は、外蓋3を本体1に開閉自在に保持するヒンジ部12と、該ヒンジ部12と反対側の外蓋3に設けられたフック10と、本体1の上枠11に設けられたフック受け部14とを有する。この炊飯器において、フック受け部14の少なくとも先端部に下向きに傾斜したフック受け傾斜部15を設け、フック10の先端係止部に上向きに傾斜したフック傾斜部16を設け、前記フック受け傾斜部15とフック傾斜部16の間に略水平状態となるようにリリースバネ18を介在させている。
特開2009−316号公報
特許文献1に開示されている炊飯器では、フック受け傾斜部15とフック傾斜部16の間にリリースバネ18を介在させているが、フック10と連結されたフックボタン24に加えられた力がフック受け部14に直接伝わるような構成となっている。そのため、フックボタンに対して加えられた力がフック受け部14に直接伝わることになり、炊飯器の圧力印加中にフックボタンに衝撃が加わると、誤って外蓋が開いてしまう可能性がある。
そこで、本発明では、圧力印加中に誤って蓋が開くことを抑制することができ、かつ、蓋を開けるときの操作性をより向上させることのできる炊飯器を提供することを目的とする。
本発明の一局面にかかる炊飯器は、本体と、前記本体の開口部を開閉可能な状態で覆う蓋体と、前記本体に回動可能に設けられており、前記蓋体が閉状態のときに、前記蓋体に設けられている爪部と係合する係止部材と、前記係止部材に押圧力を付与し、前記係止部材を回動させることで、前記係止部材と前記爪部との係合を解除する回動レバーと、前記係止部材と前記回動レバーとの間に配置され、前記回動レバーの押圧力を前記係止部材へ伝達する伝達部材とを備えている。前記伝達部材は、前記回動レバーの押圧力の少なくとも一部を吸収するように構成されている。
上記の本発明の一局面にかかる炊飯器において、前記伝達部材は、前記回動レバーの回動軸に固定されている固定部と、前記回動レバーの押圧力を前記係止部材へ付与する遊端部とを有しており、前記遊端部は、前記回動レバーが非操作状態のときには、前記係止部材から離間していてもよい。
上記の本発明の一局面にかかる炊飯器において、前記回動レバーの回動軸は、前記係止部材の回動軸とは異なる高さに位置していてもよい。
上記の本発明の一局面にかかる炊飯器において、前記係止部材と前記爪部との係合が解除されるときには、前記回動レバーと前記係止部材とは、同じ方向に回動してもよい。
上記の本発明の一局面にかかる炊飯器において、前記伝達部材は、弾性部材であって、前記回動レバーを最大可動位置に回動させたときに前記係止部材にかかる押圧力が、加圧炊飯時に前記係止部材が回動するために必要な力よりも小さくなるように、前記弾性部材の弾性力が設定されていてもよい。
以上のように、本発明の一局面にかかる炊飯器によれば、圧力印加中に誤って蓋が開くことを抑制することができ、かつ、蓋を開けるときの操作性をより向上させることができる。
本発明の一実施形態にかかる炊飯器の外観構成を示す斜視図である。 図1に示す炊飯器の内部構成を示す断面図である。 図1に示す炊飯器の蓋体を開けた状態を示す斜視図である。 図1に示す炊飯器の枠部材および蓋開閉レバー機構の構成を示す斜視図である。 図1に示す炊飯器の枠部材および蓋開閉レバー機構の構成を示す上面図である。 図4に示す蓋開閉レバー機構に備えられている開閉レバーおよびバネ部材を示す斜視図である。 図4に示す蓋開閉レバー機構に備えられている開閉レバーおよびバネ部材を示す斜視図である。 図4に示す蓋開閉レバー機構の初期状態を示す断面図である。 図4に示す蓋開閉レバー機構において蓋体の係止が解除された状態を示す断面図である。 図4に示す蓋開閉レバー機構において加圧炊飯中に開閉レバーを最大可動位置に回動させた状態を示す断面図である。 図1に示す炊飯器において加圧炊飯中の内部の圧力とバネ部材のバネの弾性力との関係を説明するための模式図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
本実施形態では、本発明の炊飯器の一例である誘導加熱式の圧力炊飯器1(以下、炊飯器1と称する)を例に挙げて説明する。本実施形態にかかる炊飯器1は、加圧状態にして炊飯を行う圧力式の炊飯器である。
(炊飯器の全体構成)
まず、本実施の形態にかかる炊飯器1の全体構成について説明する。図1には、炊飯器1の外観を示す。図2には、炊飯器1の内部構成を示す。炊飯器1は、主として、本体10と、蓋体50とで構成されている。蓋体50は、本体10の上方の開口部を開閉可能な状態で覆っている。以下では、炊飯器1において、蓋体50が設けられている側を炊飯器1の上方側とし、その反対側を炊飯器1の下方側とする。
本体10は、主として、筐体11、枠部材15、内鍋12、蓋開閉レバー機構30、ヒンジ部52、誘導加熱コイル13、送風ファン14、制御基板21、ヒートシンク22、コードリール24、および電源プラグ25などを備えている。以下では、炊飯器1において、蓋開閉レバー機構30が設けられている側を炊飯器1の前方側とし、ヒンジ部52が設けられている側を炊飯器1の後方側とする。
筐体11および枠部材15は、本体10の外形を主に構成している。筐体11には、上方の開口部から枠部材15が嵌め込まれる。筐体11と枠部材15とで形成される構造体の内部には、内鍋12、誘導加熱コイル13、送風ファン14、制御基板21、ヒートシンク22、およびコードリール24などが収容されている。
内鍋12は、上方に開口する椀状の鍋である。内鍋12は、種々のアルミニウム合金およびステンレス合金の多層体(クラッド材)で形成される。内鍋12は、誘導加熱コイル13によって誘導加熱され得る。
蓋開閉レバー機構30は、炊飯器1の前方側に配置されている。蓋開閉レバー機構30は、主として、開閉レバー(回動レバー)31、ストッパー(係止部材)32、爪部33、およびバネ部材(伝達部材)34などで構成されている(図8参照)。これらのうち、爪部33以外の構成部材は、本体10の枠部材15に取り付けられている。爪部33は、蓋体50の前方側に設けられている(図3参照)。蓋開閉レバー機構30の詳細については後述する。
ヒンジ部52は、蓋開閉レバー機構30の反対側(すなわち、炊飯器1の後方側)に配置されている。ヒンジ部52は、蓋体50が本体10に対して回動自在となるように蓋体50を本体10に取り付けている。このヒンジ部52は、蓋体50を開方向に向かって付勢している。そのため、蓋開閉レバー機構30において、蓋体50と本体10側との係合が解除されると、蓋体50はヒンジ部52の付勢力にしたがって開放される。
誘導加熱コイル13は、内鍋12を誘導加熱する誘導加熱源であって、内鍋12の外面の底壁部および側壁下端部に配設されている。
送風ファン14は、筐体11内の下方、より具体的には、筐体11の底壁に形成される吸気口の直上に配置されている。送風ファン14は、筐体11内に風を送る。例えば、送風ファン14が駆動されると、外部の空気が吸気口から吸い込まれて筐体11内に流入し、そのまま上方に向かって送られる。上方に向かって送られた外部の空気は、ヒートシンク22を通って制御基板21に供給される。また、送風ファン14によって吸い込まれた外部の空気の一部は、制御基板21とコードリール24との間の空間にも供給される。これにより、制御基板21およびコードリール24などが冷却される。
制御基板21は、例えば、長方形の板状の外形を有している。制御基板21は、筐体11内の後方側の下方に配置されている。制御基板21は、プリント配線基板などで形成される。制御基板21上には、種々の電子部品および回路素子が搭載されている。
ヒートシンク22は、外部の空気と効率よく熱交換を行わせる部品である。ヒートシンク22は、制御基板21上に搭載されている。
電源プラグ25は、電源コードの先端に設けられている。電源コードがコードリール24内に収容された状態で、電源プラグ25は、本体10の後方側の下端部に位置している(図1参照)。
コードリール24は、電源コードおよび自動巻取機構などを有している。コードリール24は、筐体11内の最も後方側に配置されている。
蓋体50は、本体10の開口部を開閉可能な状態で覆っている。図3には、蓋体50が開いた状態を示す。蓋体50は、主な構成部材として、外装体51、圧力調整機構(図示せず)、および内蓋53などを備えている。蓋体50は、ヒンジ部52を介して本体10に回動自在に取り付けられている。
外装体51は、蓋体50の外形を構成している。外装体51の内部には、圧力調整機構などが収容されている。外装体51は、使用時の内圧に耐えることができるように補強部材によって補強されていてもよい。このような補強部材としては、例えば、蓋開閉レバー機構30の爪部33が設けられている補強部材55(図4参照)などが挙げられる。外装体51の下面には、着脱自在に内蓋53が配設されている。
圧力調整機構は、蓋体50が閉状態とされ圧力炊飯運転されている状態において、内鍋12の内部の圧力を、例えば、1.03〜1.3気圧に調整する。なお、圧力調整機構は、圧力炊飯運転中、蓋開閉レバー機構30の動作によって蓋体50が開くことがないように、本体10内部の圧力を制御している。この圧力調整機構には、従来公知のものを採用することができる。
内蓋53は、内鍋12の上部を覆って密閉するための部材である。
(蓋開閉レバー機構の構成)
続いて、蓋開閉レバー機構30のより具体的な構成について説明する。図4および図5には、本体10の枠部材15と、枠部材15に備えられている蓋開閉レバー機構30とを示す。図4および図5では、蓋体50に備えられている補強部材55も示す。図4などに示すように、蓋開閉レバー機構30の各構成部材(爪部33を除く)は、枠部材15に取り付けられている。
図8から図10には、蓋開閉レバー機構30の内部構成を示す。図8から図10は、図5に示すA−A線部分の断面構成を示す図である。図8は、開閉レバー31が操作されていない状態(非操作状態)を示す。ここで、開閉レバー31が操作されていない状態を、開閉レバー31の初期状態と呼ぶ。図9は、炊飯器1の非炊飯時(すなわち、炊飯器1の内部に圧力がかかっていない状態のとき)において、蓋体50を開けるために開閉レバー31を回動させたときの状態を示す。図10は、炊飯器1の炊飯時(すなわち、炊飯器1の内部に圧力がかかっている状態のとき)において、開閉レバー31を回動させたときの状態を示す。
蓋開閉レバー機構30は、主として、開閉レバー(回動レバー)31、ストッパー(係止部材)32、爪部33、およびバネ部材(伝達部材)34などを備えている。上述したように、これらの構成部材のうち爪部33以外は、本体10(本実施形態では、枠部材15)に備えられている。爪部33は、蓋体50(本実施形態では、補強部材55)に備えられている。
図6および図7には、蓋開閉レバー機構30を構成する開閉レバー31およびバネ部材34を示す。図6は、開閉レバー31の背面側(すなわち、炊飯器1の内側)の構成を示す。図7は、開閉レバー31の前面側(すなわち、炊飯器1の外側)の構成を示す。
開閉レバー31は、炊飯器1の前方側に配置されている。開閉レバー31は、開閉レバー回動軸36(以下、回動軸36とも呼ぶ)を有している。これにより、開閉レバー31は、回動軸36を基点として上下に揺動可能(回動可能)な構成となっている。開閉レバー31は、バネ部材34を介してストッパー32に押圧力を付与する。開閉レバー31から押圧力を付与されたストッパー32は、回動軸36を基点として回動する。
本実施形態では、開閉レバー31は、本体10の前方側の上部において、前方側に突出するような形状を有している。これにより、使用者は、この前方側に突出した部分に手を掛けて開閉レバー31を容易に下方へ回動させることができる。
ストッパー32は、本体10(本実施形態では、枠部材15)に回動(揺動)可能に設けられている。ストッパー32は、ストッパー回動軸46(以下、回動軸46とも呼ぶ)、係合部47、および押圧力受け部48などを有している。
回動軸46は、枠部材15に取り付けられている。これにより、ストッパー32は、回動軸46を基点として上下に揺動可能(回動可能)な構成となっている。
係合部47は、ストッパー32の上端側に設けられている。係合部47は、先端部分が屈曲した形状を有しており、蓋体50に設けられている爪部33と係合する。蓋体50が閉じられると、ストッパー32の係合部47と蓋体50の爪部33とが係合した状態となる。この状態で炊飯器1の圧力炊飯運転を開始すると、炊飯器1内の圧力が上昇し、蓋体50には例えば、5kPa以上の圧力が加わる。これにより、ストッパー32の回動動作が制限され、蓋体50は閉状態で固定される。すなわち、ストッパー32は、蓋体50に設けられている爪部33と係合することで、蓋体50を閉状態で固定する。
本実施形態では、係合部47は、2つ設けられている(図4など参照)。但し、係合部47の個数は、2つに限定されない。
押圧力受け部48は、ストッパー32の下端側に設けられている。図4などに示すように、押圧力受け部48の前方側には、バネ部材34の遊端部44が位置している。本実施形態では、押圧力受け部48は、係合部47の個数に合わせて2つ設けられている。但し、押圧力受け部48は、1つのみであってもよい。
押圧力受け部48は、バネ部材34の遊端部44を介して、開閉レバー31からの押圧力を受け取る。押圧力受け部48が押圧力を受けると、回動軸46を基点としてストッパー32は、図11中矢印Cで示す方向に回動する。
爪部33は、蓋体50の前方側において、蓋体50の下面から突出するように設けられている(図3参照)。本実施形態では、爪部33は、補強部材55の一部として、補強部材55の本体部分から突出するように設けられている。爪部33は、先端部分が屈曲した形状を有しており、ストッパー32の係合部47と係合する。
本実施形態では、爪部33は、係合部47の個数に合わせて2つ設けられている(図4など参照)。但し、爪部33の個数は、2つに限定されない。爪部33の個数は、係合部47の個数に合わせて決めることができる。
バネ部材34は、ストッパー32と開閉レバー31との間に配置される。バネ部材34は、開閉レバー31の押圧力をストッパー32へ伝達する伝達部材として機能する。本実施形態では、バネ部材34は、細バネ41と、太バネ42とで構成されている。
また、バネ部材34は、主として、中央部40と、その左右両側に設けられている2つの固定部43・43および2つの遊端部44・44とを有している。すなわち、バネ部材34は中央部40を間に挟んで左右対称の構造を有している(図6参照)。一例では、中央部40は細バネ41で形成されており、遊端部44は太バネ42で形成されている。また、固定部43は、細バネ41と太バネ42とで形成されている。
固定部43は、開閉レバー31の回動軸36に巻き付けられている。これにより、固定部43は、回動軸36に固定される。
遊端部44は、固定部43から下方へ延びる棒状の部材である。開閉レバー31の回動動作に連動して、バネ部材34の遊端部44は前後方向に移動する。これにより、遊端部44は、開閉レバー31の押圧力をストッパー32へ付与することができる。
本実施形態では、図4に示すように、2つの遊端部44のうちの一方は、2つの押圧力受け部48のうちの一方の前方側に位置しており、2つの遊端部44のうちの他方は、2つの押圧力受け部48のうちの他方の前方側に位置している。これにより、開閉レバー31が下方側へ揺動すると、固定部43を介して回動軸36に連結されているバネ部材34も回動軸36を基点として回動する。これにより、遊端部44は後方側に移動し、後方に位置する押圧力受け部48を押すことで、ストッパー32に押圧力を付与することができる。
また、遊端部44は、開閉レバー31が初期状態のときには、ストッパー32の押圧力受け部48からわずかに離間している(図8参照)。開閉レバー31が初期状態のときに、ストッパーとバネ部材とが接触していると、加圧炊飯中に開閉レバー31に衝撃がかかった場合などに、この衝撃がバネ部材を介してストッパーに伝わり易くなり、ストッパーが誤って開状態の位置になる可能性がある。本実施形態にかかる炊飯器1では、開閉レバー31が初期状態のときには、遊端部44がストッパー32の押圧力受け部48から離間しているため、加圧炊飯中に開閉レバー31に衝撃がかかった場合などに、開閉レバー31の押圧力が意図せずストッパー32に伝達されることを抑制することができる。
上記の構成を有する蓋開閉レバー機構30によれば、使用者が開閉レバー31を下方へ回動させると、開閉レバー31の押圧力がストッパー32に伝達され、ストッパー32が回動する。これにより、蓋体50側の爪部33と本体10側のストッパー32との係合が解除され、蓋体50が開く。
なお、バネ部材34が、上記のようなバネ構造を有していることで、開閉レバー31の押圧力の少なくとも一部を吸収することができる。すなわち、開閉レバー31の押圧力がバネ部材34で干渉されてストッパー32に伝達される。そのため、柔らかな操作感で蓋体50の開け操作を行うことができる。
(蓋開閉レバー機構の動作について)
続いて、蓋開閉レバー機構30および蓋体50の動作について、図8から図11を参照しながら説明する。図11は、蓋開閉レバー機構30内の各部材の動作を説明するための模式図である。
先ず、非炊飯時(すなわち、炊飯器1の内部に圧力がかかっていない状態の)に、使用者が開閉レバー31を下方へ搖動させたときの動作について説明する。
開閉レバー31が操作されていない状態(すなわち、初期状態)では、図8に示すように、開閉レバー31は初期位置にある。このとき、バネ部材34の遊端部44は、ストッパー32の押圧力受け部48から離間している。そのため、バネ部材34の弾性力がストッパー32側に作用することが抑制される。
このとき、使用者が開閉レバー31を下方へ搖動させると、開閉レバー31の回動軸36は、図11中矢印Aで示す方向に回転する。バネ部材34は、固定部43を介して回動軸36に連結されているため、バネ部材34も回転する。これにより、バネ部材34の遊端部44は、図11中矢印Bで示す方向へ移動する。このとき、遊端部44の後方側に位置するストッパー32の押圧力受け部48には、遊端部44から押圧力が付与される。
押圧力受け部48に矢印B方向の押圧力が付与されることにより、ストッパー32の回動軸46は、図11中矢印Cで示す方向に回転する。この回転により、ストッパー32の上方に位置する係合部47は、図11中矢印Dで示す方向に移動する。これにより、係合部47では、蓋体50側の爪部33との係合が解除され(図9参照)、ヒンジ部52の付勢力によって蓋体50は開放される(図3参照)。
本実施形態にかかる蓋開閉レバー機構30では、開閉レバー31の回動軸36は、ストッパー32の回動軸46とは異なる高さに位置している。具体的には、開閉レバー31の回動軸36は、ストッパー32の回動軸46よりも上方に位置している。これにより、開閉レバー31の押圧力をより効率的にストッパー32へ伝えることができる。したがって、使用者は、より小さな力で開閉レバー31を下方に押して蓋体50を開けることができる。
また、本実施形態にかかる蓋開閉レバー機構30においては、蓋体50を開けるとき(すなわち、ストッパー32の係合部47と蓋体50の爪部33との係合が解除されるとき)、開閉レバー31の回動方向(図11の矢印A参照)とストッパー32の回動方向(図11中矢印C参照)とは、同じ方向となる。これにより、開閉レバー31の押圧力をより効率的にストッパー32へ伝えることができる。
続いて、炊飯時(すなわち、炊飯器1の内部に圧力がかかっている状態の)に、使用者が開閉レバー31を下方へ搖動させたときの動作について説明する。
加圧炊飯時には、炊飯器1の内部は大気圧よりも高い圧力となっている。このとき、蓋体50の下面などには、図11中矢印Eで示すように、上方への力が働く。このときの圧力は、例えば、5kPa以上である。
このとき、蓋体50の爪部33と係合しているストッパー32の係合部47にも、図11中矢印Eと同じ方向の力が働く。これにより、ストッパー32の回動軸46には、図11中破線矢印C’で示す方向のトルクが発生する。この状態で、使用者が開閉レバー31を下方へ搖動させると、ストッパー32の押圧力受け部48に対して押圧力(例えば、伝達荷重Bとする)がかかる。
ここで、バネ部材34の弾性力(バネ力)は、開閉レバー31を最大可動位置に回動させたときにストッパー32にかかる押圧力(伝達荷重B)が、加圧炊飯時にストッパー32が回動するために必要な力(例えば、回転荷重Dとする)よりも小さくなるように設定されている。
例えば、蓋体50側に5kPa以上の圧力(図11中矢印E参照)が付加されたときに、開閉レバー31からバネ部材34を介してストッパー32に加えられる伝達荷重Bが、ストッパー32が回動して蓋体50との係止が外れるときの回転荷重Dよりも大きくならないように、バネ部材34の弾性力(バネ力)が設定されている。すなわち、伝達荷重B<回転荷重Dとなっている。
バネ部材34の弾性力(バネ力)を上記のように設定することで、加圧炊飯時に使用者が開閉レバー31を下方へ搖動させたときには、バネ部材34は、ストッパー32の回動軸46で発生するトルク(図11中破線矢印C’参照)に負けて、自身の弾性力によって変形(収縮)する。このように、開閉レバー31の押圧力がバネ部材34によって吸収されることで、加圧炊飯中にストッパー32と蓋体50との係止が解除されることを抑制することができる(図10参照)。これにより、加圧炊飯中に使用者が誤って開閉レバー31を下方に揺動させた場合に、蓋体50が開くことをより確実に抑えることができる。
なお、使用者がさらに強い力で開閉レバー31を下方に揺動させようとした場合には、開閉レバー31の一部が枠部材15に当たるような構成となっていてもよい。これにより、開閉レバー31がさらに下方へ搖動されることを防ぐことができる。
(まとめ)
以上のように、本実施形態にかかる炊飯器1は、本体10と、蓋体50とを備えている。炊飯器1には、蓋体50の開閉時に動作する蓋開閉レバー機構30が設けられている。蓋開閉レバー機構30は、ストッパー(係止部材)32と、開閉レバー(回動レバー)31と、バネ部材(伝達部材)34とを有している。ストッパー32は、本体10に回動可能に設けられており、蓋体50が閉状態のときに、蓋体50の爪部33と係合する。開閉レバー31は、ストッパー32に押圧力を付与してストッパー32を回動させることで、ストッパー32と爪部33との係合を解除する。バネ部材34は、ストッパー32と開閉レバー31との間に配置され、開閉レバー31の押圧力をストッパー32へ伝達する。バネ部材34は、開閉レバー31の押圧力の少なくとも一部を吸収するように構成されている。
上記の構成によれば、開閉レバー31の押圧力がバネ部材34で干渉されてストッパー32に伝達される。そのため、柔らかな操作感で蓋体50の開け操作を行うことができ、蓋体50を開けるときの操作性を向上させることができる。
また、開閉レバー31の押圧力の少なくとも一部がバネ部材34によって吸収されることで、加圧炊飯中にストッパー32と蓋体50との係止が解除されることを抑制することができる。これにより、加圧炊飯中に使用者が誤って開閉レバー31を下方に揺動させた場合などに、蓋体50が開くことを抑えることができる。
また、本実施形態にかかる蓋開閉レバー機構30においては、バネ部材34が、開閉レバー31の回動軸36に固定されている固定部43と、開閉レバー31の押圧力をストッパー32へ付与する遊端部44とを有している。そして、遊端部44は、開閉レバー31が非操作状態のときには、ストッパー32(具体的には、押圧力受け部48)から離間している。
上記の構成によれば、開閉レバー31の非操作時に、バネ部材34の弾性力がストッパー32に作用することを抑制することができる。そのため、圧力炊飯中に炊飯器1の開閉レバー31に衝撃が加わるなどして、誤って外蓋が開いてしまう可能性を低減させることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。また、本明細書で説明した実施形態の構成を互いに組み合わせて得られる構成についても、本発明の範疇に含まれる。
1 :炊飯器
10 :本体
11 :筐体
12 :内鍋
30 :蓋開閉レバー機構
31 :開閉レバー(回動レバー)
32 :ストッパー(係止部材)
33 :(蓋体の)爪部
34 :バネ部材(伝達部材、弾性部材)
36 :開閉レバー回動軸
43 :固定部
44 :遊端部
46 :ストッパー回動軸
47 :係合部
48 :押圧力受け部
50 :蓋体

Claims (5)

  1. 本体と、
    前記本体の開口部を開閉可能な状態で覆う蓋体と、
    前記本体に回動可能に設けられており、前記蓋体が閉状態のときに、前記蓋体に設けられている爪部と係合する係止部材と、
    前記係止部材に押圧力を付与し、前記係止部材を回動させることで、前記係止部材と前記爪部との係合を解除する回動レバーと、
    前記係止部材と前記回動レバーとの間に配置され、前記回動レバーの押圧力を前記係止部材へ伝達する伝達部材と
    を備え、
    前記伝達部材は、前記回動レバーの押圧力の少なくとも一部を吸収するように構成されている、炊飯器。
  2. 前記伝達部材は、
    前記回動レバーの回動軸に固定されている固定部と、
    前記回動レバーの押圧力を前記係止部材へ付与する遊端部と
    を有しており、
    前記遊端部は、前記回動レバーが非操作状態のときには、前記係止部材から離間している、
    請求項1に記載の炊飯器。
  3. 前記回動レバーの回動軸は、前記係止部材の回動軸とは異なる高さに位置している、
    請求項1または2に記載の炊飯器。
  4. 前記係止部材と前記爪部との係合が解除されるときには、前記回動レバーと前記係止部材とは、同じ方向に回動する、請求項1から3の何れか1項に記載の炊飯器。
  5. 前記伝達部材は、弾性部材であって、
    前記回動レバーを最大可動位置に回動させたときに前記係止部材にかかる押圧力が、加圧炊飯時に前記係止部材が回動するために必要な力よりも小さくなるように、前記弾性部材の弾性力が設定されている、
    請求項1から4の何れか1項に記載の炊飯器。
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