JP6764395B2 - ブラシレス回転電機 - Google Patents

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Description

本発明は、ブラシレス回転電機に関する。
同期回転電機においては、通常、固定子側に電機子巻線を設け回転子側に界磁巻線を設けている。回転子に設けられた界磁巻線への直流電力は、通常、静止側に設けられた整流器からブラシを介して供給される。このブラシはメンテナンスおよび交換が必要であることから、ブラシを不要とするために、励磁装置の整流器等を、回転子とともに回転する方式とすることによってブラシレス化を図る技術が知られている。
特許第5605777号公報 特開平8−251871号公報
回転整流器および励磁装置の回転部分は、通常、回転子のロータシャフトを延長し、この延長部分に設けられる。また、通常、励磁装置の静止部分も、回転整流器の近傍に設けられる。
回転電機の回転子および固定子の冷却のために、冷却用気体が回転電機の機内の循環流路を循環している。励磁装置の整流器等の発熱に対する冷却のために、回転電機の機内の循環流路から分岐してこの冷却用気体の一部が用いられるように、分岐した流路が形成されている(特許文献1、2)。
したがって、回転電機の回転子および固定子の冷却機能を損なわずに、励磁装置の整流器等の発熱に対する冷却を行う必要がある。このため、励磁装置の整流器等の発熱に対する効率のよい冷却が求められている。
そこで、本発明は、回転整流器を有するブラシレス回転電機において、励磁装置の冷却性能の向上を図ることを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明に係るブラシレス回転電機は、軸方向に延びて回転可能に支持されたロータシャフトと、前記ロータシャフトの径方向外側に取り付けられた回転子鉄心とを有する回転子と、前記回転子鉄心の径方向外側に設けられた円筒状の固定子鉄心と、前記固定子鉄心を軸方向に貫通する固定子巻線とを有する固定子と、前記ロータシャフトとともに回転する回転整流器と、前記ロータシャフトに取り付けられた励磁機回転部と、前記励磁機回転部の径方向の外側に設けられた励磁機固定部と、を有する励磁装置と、前記回転子鉄心および前記固定子を収納するフレームと、前記回転子鉄心を挟んで軸方向の両側で前記ロータシャフトを支持する結合側軸受および反結合側軸受と、前記結合側軸受および反結合側軸受をそれぞれ固定支持し前記フレームのそれぞれの端部に取り付けられた結合側軸受ブラケットおよび反結合側軸受ブラケットと、前記結合側軸受と前記反結合側軸受とに挟まれて前記ロータシャフトに取り付けられた少なくとも一つの内扇と、前記フレーム内の前記固定子および前記回転子鉄心を冷却する冷却用気体を冷却する冷却管と、前記冷却管を内包し前記フレームに取り付けられて前記フレームとともに閉空間を構成し冷却器入口開口および冷却器出口開口とによって前記フレームと連通する冷却器カバーとを有する冷却器と、前記励磁装置を内包し、前記閉空間の一部を形成する励磁装置カバーと、前記励磁装置カバーと前記冷却器カバーとを接続する分岐管と、前記励磁装置カバーと前記フレームとを接続する戻り管と、を備え、前記分岐管と前記戻り管とは、軸方向に垂直な平面に投影した場合に、前記戻り管内の流れ方向の前記分岐管内の流れ方向に対する角度変化が、90度以下の所定の角度以内であるように配されている、ことを特徴とする。
本発明によれば、回転整流器を有するブラシレス回転電機において、励磁装置の冷却性能の向上を図ることができる。
第1の実施形態に係るブラシレス回転電機の構成を示す立断面図である。 第1の実施形態に係るブラシレス回転電機の励磁装置周りの構成を示す部分立断面図である。 第1の実施形態に係るブラシレス回転電機の構成を示す図2のIII−III線矢視横断面図である。 第2の実施形態に係るブラシレス回転電機の励磁装置周りの構成を示す部分立断面図である。 第2の実施形態に係るブラシレス回転電機の励磁装置周りの構成の効果を説明するための斜視図である。 比較対象としての、従来のブラシレス回転電機の構成の例を示す立断面図である。
上述の目的を達成するため、本発明に係る全閉外扇形回転電機は、軸方向に延びて回転可能に支持されたロータシャフトと、前記ロータシャフトの径方向外側に取り付けられた回転子鉄心とを有する回転子と、前記回転子鉄心の径方向外側に設けられた円筒状の固定子鉄心と、前記固定子鉄心を軸方向に貫通する固定子巻線とを有する固定子と、前記ロータシャフトとともに回転する回転整流器と、前記ロータシャフトに取り付けられた励磁機回転部と、前記励磁機回転部の径方向の外側に設けられた励磁機固定部と、を有する励磁装置と、前記回転子鉄心および前記固定子を収納するフレームと、前記回転子鉄心を挟んで軸方向の両側で前記ロータシャフトを支持する結合側軸受および反結合側軸受と、前記結合側軸受および反結合側軸受をそれぞれ固定支持し前記フレームのそれぞれの端部に取り付けられた結合側軸受ブラケットおよび反結合側軸受ブラケットと、前記結合側軸受と前記反結合側軸受とに挟まれて前記ロータシャフトに取り付けられた少なくとも一つの内扇と、前記フレーム内の前記固定子および前記回転子鉄心を冷却する冷却用気体を冷却する冷却管と、前記冷却管を内包し前記フレームの上部に取り付けられて前記フレームとともに閉空間を構成し冷却器入口開口および冷却器出口開口とによって前記フレームと連通する冷却器カバーとを有する冷却器と、前記励磁装置を内包し、前記閉空間の一部を形成する励磁装置カバーと、前記励磁装置カバーと前記冷却器カバーとを接続する分岐管と、前記励磁装置カバーと前記フレームとを接続する戻り管と、を備え、前記分岐管と前記戻り管とは、軸方向に垂直な平面に投影した場合に、前記戻り管内の流れ方向の前記分岐管内の流れ方向に対する角度変化が、90度以下の所定の角度以内であるように配されており前記励磁装置カバー内には、前記冷却用気体の流れをガイドする励磁機入口ガイドおよび整流器出口ガイドが設けられ、前記戻り管の入口には、前記冷却用気体の流れをガイドする戻り管入口ガイドが設けられている、ことを特徴とする。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係るブラシレス回転電機の構成を示す立断面図である。ブラシレス回転電機100は、回転子10、固定子20、励磁装置50、および冷却器70を有する。
回転子10は、軸方向に延びたロータシャフト11と、ロータシャフト11の径方向外側に取り付けられた回転子鉄心12と、回転子鉄心12を軸方向に貫通する回転子巻線13とを有する。
ロータシャフト11の軸方向外側の一端には、結合部11aが形成され、ブラシレス回転電機100が電動機の場合は駆動対象と、またブラシレス回転電機100が発電機の場合は原動機と、結合部11aにおいて結合する。以下、結合部11a側の方向を結合側、その反対方向を反結合側と呼ぶこととする。ロータシャフト11は、軸方向に回転子鉄心12を挟んだ両側で、それぞれ、反結合側軸受30aおよび結合側軸受30bにより回転可能に支持されている。
固定子20は、回転子鉄心12の径方向外側に、ギャップ18を介して配された円筒形状の固定子鉄心21と、固定子鉄心21の径方向内側の表面に周方向に間隔をおいて形成されて軸方向に貫通する複数のスロット(図示せず)内を貫通する固定子巻線22とを有する。
回転子鉄心12および固定子20は、固定子20の径方向外側に配されたフレーム40内に収納されている。フレーム40の両側の端部には、それぞれ、反結合側軸受ブラケット45aおよび結合側軸受ブラケット45bが取り付けられている。反結合側軸受ブラケット45aおよび結合側軸受ブラケット45bは、それぞれ、反結合側軸受30aおよび結合側軸受30bを静止支持している。
フレーム40の上部には、冷却器70が設けられている。冷却器70は、反結合側冷却管71a、結合側冷却管71b、およびこれらを収納する冷却器カバー72を有する。反結合側冷却管71aおよび結合側冷却管71bのそれぞれにおいては、たとえば冷却水などの冷却媒体が管内を流れ、管外を流れる冷却用気体を冷却する。反結合側冷却管71aおよび結合側冷却管71bのそれぞれは、たとえば、曲り部を有する1本の配管が複数回にわたり冷却器カバー72内を貫通することでもよい。あるいは、複数の配管で構成されていることでもよい。
なお、図1では、軸方向に互いに間隔をもって配された反結合側冷却管71aおよび結合側冷却管71bの2組の冷却管が設けられている場合を例にとって示しているが、2組に限定されず、たとえば、軸方向にこれらの中央の位置に1組が設けられている場合であってもよい。
ロータシャフト11には、軸方向に反結合側軸受30aと回転子鉄心12の間の部分に反結合側内扇15aが取り付けられている。また、軸方向に結合側軸受30bと回転子鉄心12の間の部分に結合側内扇15bが取り付けられている。反結合側内扇15a、結合側内扇15bのそれぞれの径方向外側には、仕切り板16が設けられている。仕切り板16は、径方向外側に向かって、フレーム40の内面まで拡がっている。反結合側内扇15a、結合側内扇15bは、それぞれの軸方向の外側、すなわち反結合側軸受30a、結合側軸受30b側の冷却用気体を吸い込み、回転子鉄心12および固定子20側に押し出す。
冷却器カバー72内の空間と、フレーム40内の空間とは、フレーム40の上部に形成された冷却器入口開口43および2つの冷却器出口開口44a、44bを介して連通している。軸方向には、冷却器入口開口43は固定子20の上方に、冷却器出口開口44a、44bは、それぞれ反結合側内扇15a、結合側内扇15bの上方に形成されている。
励磁装置50は、回転整流器51、励磁機回転部52および励磁機固定部53を有する。ロータシャフト11は、反結合側軸受30aの軸方向外側に延びており、この部分に、回転整流器51および励磁機回転部52が取り付けられ、ロータシャフト11とともに回転する。励磁機固定部53は、励磁機回転部52の径方向外側に、励磁機回転部52に対向するように静止固定されている。
励磁装置50を収納するように、回転軸と同軸に配された円筒状の励磁装置カバー61が設けられている。励磁装置カバー61内の空間と冷却器カバー72内の空間とは、分岐管62を介して連通している。また、励磁装置カバー61内の空間とフレーム40内の空間とは、戻り管63を介して連通している。なお、励磁装置カバー61の断面は円形には限らず、たとえば、矩形でもよい。
フレーム40、反結合側軸受ブラケット45a、結合側軸受ブラケット45b、冷却器カバー72、および励磁装置カバー61は、互いに相俟って閉空間40aを形成している。閉空間40a内には、冷却用気体が封入されており、反結合側内扇15aおよび結合側内扇15bによって、閉空間40a内を循環する。閉空間40a内の冷却用気体の流れ方向を、破線の矢印で示している。
図2は、第1の実施形態に係るブラシレス回転電機の励磁装置周りの構成を示す部分立断面図である。また、図3は、図2のIII−III線矢視横断面図である。
ロータシャフト11に取り付けられている励磁機回転部52の径方向外側に、ギャップ55を介して配された励磁機固定部53は複数の固定部要素53aを有する。ぞれぞれの固定部要素53aは径方向外側に延びており、周方向に互いに間隔をあけて配されている。この結果、励磁機固定部53の互いに隣接する固定部要素53a間には、冷却用気体が通過可能な流路54が形成され、これらが周方向に並んでいる。この流路54は、ロータシャフト11が回転状態にあっても、静止している。
分岐管62は、冷却器カバー72と接続する分岐管第1端部62aから、X方向に延びるとともに、図2に示すように、径方向内側に向かってマイナスZ方向に延びて、励磁装置カバー61と接続する分岐管第2端部62bに至っている。
戻り管63は、励磁装置カバー61と接続する戻り管第1端部63aから、マイナスX方向に延びるとともに、図2に示すように、径方向外側に向かってマイナスZ方向に延びて、フレーム40と接続する戻り管第2端部63bに至っている。
このように、分岐管62および戻り管63は、ブラシレス回転電機100を軸方向に見て、すなわち、軸に垂直な平面に投影したときに、軸中心を通る線上で、互いに、軸を中心に反対側に配されている。
ここで、分岐管62および戻り管63が軸を中心に反対側に配されていることから、Z方向について、破線矢印A1で示す分岐管62内の流れの方向と、破線矢印A2で示す戻り管63内の流れの方向は、同じ方向(マイナスZ方向)となっている。すなわち、分岐管62内の流れの方向と戻り管63内の流れの方向とがなす角度θは、ゼロである。
なお、戻り管63内の流れの方向と、分岐管62内の流れの方向は、できるだけ同じ方向、すなわちθはゼロであることが好ましいが、後述するように、必ずしも、完全に方向が一致している必要はなく、θは所定の角度領域内であればよい。
励磁装置カバー61内には、冷却用気体の流れをスムーズにして、圧力損失を低減させるため、冷却用気体の流れをガイドする励磁機入口ガイド65および整流器出口ガイド66が設けられている。さらに、励磁装置カバー61内から戻り管63への流れをスムーズにするために、冷却用気体の流れをガイドする戻り管入口ガイド67が設けられている。
以上のように構成された本実施形態に係るブラシレス回転電機100の作用について、以下に説明する。
たとえば、ブラシレス回転電機100が発電機である場合、以下のように作用する。すなわち、励磁機固定部53には図示しない電源から直流電力が供給される。この結果、励磁機固定部53は電磁石となる。なお、励磁機固定部53は、コイルによる電磁石には限定されない。たとえば、ブラシレス回転電機100の界磁電流すなわち回転子10のコイルに流れる電流の制御が不要な場合にあっては、永久磁石であってもよい。
励磁機固定部53による直流の界磁の内側で、励磁機回転部52が回転軸周りに回転すると、励磁機回転部52の励磁機回転部巻線(図示せず)には、交流の誘導起電力が発生する。励磁機回転部巻線に発生する交流電力は、回転整流器51によって直流電力に変換され、同じく回転軸周りを回転する回転子鉄心12に設けられた回転子巻線(界磁巻線)13に供給される。この界磁によって、固定子巻線22すなわち電機子巻線に誘導起電力が発生する。
外部と接続されている固定子巻線22に負荷への電流が流れる状態では、励磁装置50にも電力が供給され、特に回転整流器51等において熱が発生する。
ロータシャフト11の回転に伴い、回転子鉄心12の軸方向の両側に設けられた反結合側内扇15aおよび結合側内扇15bが回転し、フレーム40内の冷却用気体を回転子鉄心12の軸方向の両外側から回転子鉄心12側に駆動する。回転子鉄心12側に向けて駆動された冷却用気体は、回転子鉄心12と固定子鉄心21間のギャップ18に流入する。回転子鉄心12に流路が形成されている場合には回転子鉄心12にも、冷却用気体が流入する。冷却用気体は、さらに、ギャップ18から、固定子鉄心21に形成された径方向の流路(図示せず)に流入し、固定子20を冷却しながら径方向外側に向かって流れ、固定子鉄心21から流出する。
固定子鉄心21から流出した冷却用気体は、冷却器入口開口43から冷却器70に流入する。冷却器70に流入した冷却用気体は、冷却器70の冷却器カバー72内を上昇した後、結合側に向かう流れと反結合側に向かう流れとに分かれる。
結合側に流れた冷却用気体は、結合側冷却管71b内の冷却媒体により冷却されながら、結合側冷却管71bの外側を流れる。結合側冷却管71b内の冷却媒体により冷却された冷却用気体は、冷却器出口開口44bを経由して、冷却器70からフレーム40内に流入し、再び、結合側内扇15bにより駆動される。
反結合側に流れた冷却用気体は、反結合側冷却管71a内の冷却媒体により冷却されながら、反結合側冷却管71aの外側を流れる。反結合側冷却管71a内の冷却媒体により冷却された冷却用気体は、冷却器出口開口44aを経由して、冷却器70からフレーム40内に流入し、再び、反結合側内扇15aにより駆動される。
反結合側冷却管71aの外側空間から流出した冷却用気体の一部は、冷却器出口開口44a方向に流れずに分岐管62側に流れる。分岐管62を流れた冷却用気体は、励磁装置カバー61内に流入する。励磁装置カバー61内に流入した冷却用気体は、励磁機入口ガイド65にガイドされて、ギャップ55および流路54を通過し、回転整流器51側に流入する。回転整流器51側に流入した冷却用気体は、回転整流器51を冷却した後に、整流器出口ガイド66および戻り管入口ガイド67にガイドされて、戻り管63内に流入する。戻り管63内に流入した冷却用気体は、フレーム40内に流入し、反結合側内扇15aにより再び駆動される。
図6は、比較対象としての、従来のブラシレス回転電機の構成の例を示す立断面図である。
従来例においては、励磁装置カバー61とフレーム40とを接続する戻り管64の取り付け方向が、本実施形態とは異なる。すなわち、従来例においては、冷却器カバー72から励磁装置カバー61に至る分岐管62は、径方向内側に向かってマイナスZ方向に延びている。また、励磁装置カバー61からフレーム40に至る戻り管64は、径方向外側に向かって、プラスZ方向に向かっている。
すなわち、従来例においては、分岐管62内の流れ方向と、戻り管64内の流れ方向は、Z方向について逆方向、すなわち、θは180度となっている。これは、本実施形態において、分岐管62内の流れ方向と戻り管64内の流れ方向とが同じマイナスZ方向、すなわちθがゼロであるのとは逆である。いま、θを制限する条件の角度を、所定の角度θhとすると、逆方向にならないためには、所定の角度θhは少なくとも90度以下である必要がある。
いま、同一方向の流れが、その方向をθだけ変えた場合、それまでの方向成分の割合は、cosθ程度である。たとえば、50%が維持されるθの範囲は、cosθh=0.5から所定の角度θhは60度であり、また、約70%が維持される所定の角度θhは45度である。したがって、Z方向の角度変化θの所定の角度θhの領域として、たとえば、45度以下であれば、70%以上の速度成分が維持され、曲りによる損失は、それほど大きいものではない。ただし、Y方向の正方向へのずれ角度、負方向へのずれ角度をいずれも正の角度変化と扱っている。
なお、戻り管63内の流れ方向の分岐管62内の流れ方向に対するZ方向の角度変化θとは、言い換えれば、ブラシレス回転電機100を軸方向に見て軸に垂直な平面に投影した場合の角度変化である。
このように、本実施形態においては、分岐管62内に対して戻り管63のZ方向の角度変化を、たとえば、所定の角度θhを60度以下の角度とすることによって、方向が反転する従来例に比べて、冷却用気体の圧力損失を小さくすることができる。
さらに、従来例においては、戻り管64を経由して戻る冷却用気体が流入するフレーム40内の領域は、冷却器カバー70から冷却器出口開口44aを介して冷却用気体が流入するフレーム40内の領域の近傍、あるいは、殆ど同じ領域である。この結果、2つの流れの合流に際しての衝突による乱れ、および圧力損失の増加がもたらされる。一方、本実施形態においては、戻り管63を経由して戻る冷却用気体が流入するフレーム40内の領域は、冷却器カバー70から冷却器出口開口44aを介して流入する冷却用気体との干渉は、従来例に比べて小さく、合流による圧力損失の増加は小さい。
以上のように、本実施形態においては、従来例に比べて圧力損失を抑制することができ、この結果、励磁装置50の冷却に必要な流量を確保することができる。
以上のように、本実施形態によれば、回転整流器51を有するブラシレス回転電機100において、励磁装置50の冷却性能の向上を図ることができる。
[第2の実施形態]
図4は、第2の実施形態に係るブラシレス回転電機の励磁装置周りの構成を示す部分立断面図である。
本第2の実施形態においては、励磁機固定部53の入口側に励磁機固定部入口ガイド68が、また、励磁機固定部53の出口側に励磁機固定部出口ガイド69が、それぞれ設けられている。その他の点では、第1の実施形態と同様である。
励磁機固定部入口ガイド68は、外形が円錐台形状で両端が開放されている。径の大きな側の開口は、励磁機固定部53の入口側の径方向内側に接続されている。
また、励磁機固定部出口ガイド69は、外形が円錐台形状で両端が開放されている。径の小さな側の開口は、励磁機固定部53の出口側の径方向内側に接続されている。
励磁装置カバー61に流入した後に、励磁装置50に向かう冷却用気体のうち、径方向外側の領域の流れは、励磁機入口ガイド65によって、流路54が形成されている径方向の領域にガイドされる。
また、励磁装置50に向かう冷却用気体のうち、径方向内側の励磁機回転部52に向かう流れは、励磁機固定部入口ガイド68によって、流路54が形成されている径方向の領域にガイドされる。
図5は、第2の実施形態に係るブラシレス回転電機の励磁装置周りの構成の効果を説明するための斜視図であり、本実施形態による構成を有しない場合の、励磁装置50の入口の冷却用気体の流れを示している。
励磁装置50の入口側では、流路54に流入する際に、励磁機回転部52に向かって流れてきた冷却用気体は、励磁機回転部52の直前で、径方向外側に向きを変える必要がある。このため、流路54に流入しようとする冷却用気体には、径方向外側に押し出そうとする力が働くことになる。
また、励磁機回転部52が回転状態にあると、連れ回りにより、周囲の冷却用気体に、回転軸を中心にした周方向の速度成分が生じる。周方向の速度vは、流路54の入口、すなわち励磁機回転部52より径方向外側の位置においては、接線方向の速度成分vtと、径方向外側への速度成分vrとを含む。すなわち、励磁機回転部52の回転による冷却用気体の連れ回りも、流路54に流入しようとする冷却用気体を径方向外側に押し出そうとする力を助長することになる。
本第2の実施形態においては、励磁機固定部入口ガイド68を設けることにより、励磁機回転部52に向かって流れてきた冷却用気体は、励磁機回転部52の直前で流れの向きを大きく変えることなく、スムーズに流路54にガイドされるため、圧力損失が少ない流れとなる。
また、励磁機固定部出口ガイド69を設けることにより、流路54から流出した後も、スムーズな流れが確保できる。
以上のように、本実施形態によれば、回転整流器51を有するブラシレス回転電機100において、さらに、励磁装置50の冷却性能の向上を図ることができる。
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態を説明したが、実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。さらに、これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…回転子、11…ロータシャフト、11a…結合部、12…回転子鉄心、13…回転子巻線、15a…反結合側内扇、15b…結合側内扇、16…仕切り板、18…ギャップ、20…固定子、21…固定子鉄心、22…固定子巻線、30a…反結合側軸受、30b…結合側軸受、40…フレーム、40a…閉空間、43…冷却器入口開口、44a、44b…冷却器出口開口、45a…反結合側軸受ブラケット、45b…結合側軸受ブラケット、50…励磁装置、51…回転整流器、52…励磁機回転部、53…励磁機固定部、53a…固定部要素、54…流路、55…ギャップ、61…励磁装置カバー、62…分岐管、62a…分岐管第1端部、62b…分岐管第2端部、63…戻り管、63a…戻り管第1端部、63b…戻り管第2端部、64…戻り管、65…励磁機入口ガイド、66…整流器出口ガイド、67…戻り管入口ガイド、68…励磁機固定部入口ガイド、69…励磁機固定部出口ガイド、70…冷却器、71a…反結合側冷却管、71b…結合側冷却管、72…冷却器カバー、100…ブラシレス回転電機

Claims (4)

  1. 軸方向に延びて回転可能に支持されたロータシャフトと、前記ロータシャフトの径方向外側に取り付けられた回転子鉄心とを有する回転子と、
    前記回転子鉄心の径方向外側に設けられた円筒状の固定子鉄心と、前記固定子鉄心を軸方向に貫通する固定子巻線とを有する固定子と、
    前記ロータシャフトとともに回転する回転整流器と、前記ロータシャフトに取り付けられた励磁機回転部と、前記励磁機回転部の径方向の外側に設けられた励磁機固定部と、を有する励磁装置と、
    前記回転子鉄心および前記固定子を収納するフレームと、
    前記回転子鉄心を挟んで軸方向の両側で前記ロータシャフトを支持する結合側軸受および反結合側軸受と、
    前記結合側軸受および反結合側軸受をそれぞれ固定支持し前記フレームのそれぞれの端部に取り付けられた結合側軸受ブラケットおよび反結合側軸受ブラケットと、
    前記結合側軸受と前記反結合側軸受とに挟まれて前記ロータシャフトに取り付けられた少なくとも一つの内扇と、
    前記フレーム内の前記固定子および前記回転子鉄心を冷却する冷却用気体を冷却する冷却管と、前記冷却管を内包し前記フレームの上部に取り付けられて前記フレームとともに閉空間を構成し冷却器入口開口および冷却器出口開口とによって前記フレームと連通する冷却器カバーとを有する冷却器と、
    前記励磁装置を内包し、前記閉空間の一部を形成する励磁装置カバーと、
    前記励磁装置カバーと前記冷却器カバーとを接続する分岐管と、
    前記励磁装置カバーと前記フレームとを接続する戻り管と、
    を備え、
    前記分岐管と前記戻り管とは、軸方向に垂直な平面に投影した場合に、前記戻り管内の流れ方向の前記分岐管内の流れ方向に対する角度変化が、90度以下の所定の角度以内であるように配されており
    前記励磁装置カバー内には、前記冷却用気体の流れをガイドする励磁機入口ガイドおよび整流器出口ガイドが設けられ、
    前記戻り管の入口には、前記冷却用気体の流れをガイドする戻り管入口ガイドが設けられている、
    ことを特徴とするブラシレス回転電機。
  2. 前記励磁機固定部は、周方向に互いに間隔をもって配された複数の固定部要素を有し、
    前記複数の固定部要素に挟まれて周方向に形成された、前記冷却用気体が軸方向に通過可能な複数の流路が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のブラシレス回転電機。
  3. 前記所定の角度は、60度以下であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のブラシレス回転電機。
  4. 前記励磁機固定部の入口側にはさらに励磁機固定部入口ガイドが設けられ、
    前記励磁機固定部の出口側にはさらに励磁機固定部出口ガイドが設けられている
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のブラシレス回転電機。
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