JP6997695B2 - ブラシレス回転電機 - Google Patents

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Description

本発明は、回転整流器を有するブラシレス回転電機に関する。
同期回転電機においては、通常、固定子側に電機子巻線(固定子巻線)を設け回転子側に界磁巻線を設けている。回転子に設けられた界磁巻線への直流電力は、通常、静止側に設けられた整流器からブラシを介して供給される。このブラシはメンテナンスおよび交換が必要である。このため、ブラシを不要とするために、回転子とともに回転する回転整流器を設けることによってブラシレス化を図る方式が知られている。
実開昭63-156559号公報 実開昭63-21472号公報
整流器の発熱に対する外部からの冷却効果が大きい場合は、整流器をコンパクト化できることから、たとえば、整流器の近傍にロータシャフトに取り付けた冷却ファンを設ける方法が知られている(特許文献1)。この場合、ロータシャフトの軸方向に冷却ファンを取り付けるスペースが必要となる。
あるいは、整流器の保持リングを軸方向に挟んで、整流器と冷却ファンを相対するように設ける方法が知られている(特許文献2)。この場合、2つの整流器が互いに相対するような構成をとれないため、それまでの空間体積では整流器の設置台数を減らす必要があり、1台あたりの負荷を増やす必要が生ずるなどの影響がある。あるいは、空間体積を増やす必要があり、回転電機のサイズの増大をもたらすといった影響がある。
そこで、本発明は、回転整流器を有するブラシレス回転電機において、配置上の影響を抑えながら励磁装置の冷却性能を確保することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明に係るブラシレス回転電機は、軸方向に延びた主ロータシャフトと、前記主ロータシャフトの径方向外側に取り付けられた主回転子鉄心とを有する主回転子と、前記主回転子鉄心の径方向外側に配された円筒状の主固定子鉄心と、前記主固定子鉄心に巻回された主固定子コイルとを有する主固定子と、前記主ロータシャフトの軸方向端部に結合され軸方向に延びた励磁装置ロータシャフトと、前記励磁装置ロータシャフトとともに回転する回転整流器と、前記励磁装置ロータシャフトとともに回転する励磁機回転子および前記励磁機回転子に対向するように前記励磁機回転子の径方向外側に配されて固定支持される励磁機固定子を有する励磁機と、前記回転整流器および前記励磁機を冷却する励磁装置内冷却機構と、を具備する励磁装置と、前記主回転子鉄心および前記主固定子を収納するフレームと、前記フレーム内の前記主固定子および前記主回転子鉄心を冷却する冷却用気体を冷却する冷却器と、前記フレームに取り付けられて前記フレームとともに閉空間を構成し、前記冷却器を収納して、前記フレーム内から流入するための冷却器入口開口と、前記フレーム内に流出するための冷却器出口開口とによって前記フレームと連通する冷却器カバーと、前記励磁装置を収納し、前記冷却器カバーおよび前記フレームと連通する励磁装置カバーと、を備えるブラシレス回転電機であって、前記回転整流器は、前記励磁装置ロータシャフトの回転軸に垂直に配された円板部と前記円板部の径方向外側に形成された外側環状部を有し、前記励磁装置内冷却機構は、前記回転整流器の前記外側環状部に径方向に貫通するように形成された複数の外側環状部通路と、前記
外側環状部通路内に配されて前記回転整流器の回転方向に応じた前記冷却用気体を駆動する状態に移行可能な通風駆動部と、を有し、前記通風駆動部は、前記複数の外側環状部通路のそれぞれの径方向内側部分に配されて軸方向に延びた翼板回動支持軸と、前記翼板回動支持軸を中心に回動可能に支持されたガイド翼と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、回転整流器を有するブラシレス回転電機において、励磁装置の冷却性能を確保することができる。
第1の実施形態に係るブラシレス回転電機の構成を示す立断面図である。 第1の実施形態に係るブラシレス回転電機の回転整流器の構成を示す図1のII-II線矢視4分の1断面図である。 第1の実施形態に係るブラシレス回転電機の回転整流器の構成を示す図2のIII-III線矢視断面図である。 第1の実施形態に係るブラシレス回転電機の回転整流器の構成を示す図2のIV-IV線矢視正面図である。 第1の実施形態に係るブラシレス回転電機の回転整流器の外側環状部の構成を示す斜視図である。 第1の実施形態に係るブラシレス回転電機の回転整流器の作用を説明する第1の部分断面図である。 第1の実施形態に係るブラシレス回転電機の回転整流器の作用を説明する第2の部分断面図である。 第2の実施形態に係るブラシレス回転電機の回転整流器の外側環状部の構成を示す斜視図である。 第2の実施形態に係るブラシレス回転電機の回転整流器の翼調整部の構成を示す部分正面図である。 第2の実施形態に係るブラシレス回転電機の回転整流器の翼調整部の構成を示す図9のX-X線矢視部分断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係るブラシレス回転電機について説明する。ここで、互いに同一または類似の部分には、共通の符号を付して、重複説明は省略する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係るブラシレス回転電機の構成を示す立断面図である。ブラシレス回転電機300は、主回転子10、主固定子20、連結側軸受41、励磁機側軸受42、冷却器61、および励磁装置200を有する。
主回転子10は、主ロータシャフト11と、主ロータシャフト11の径方向に取り付けられた主回転子鉄心12を有する。主ロータシャフト11は、軸方向に水平に延びて、連結側軸受41および励磁機側軸受42によってそれぞれ回転可能に支持されている。主ロータシャフト11には内部ファン15が取り付けられている。
主固定子20は、主回転子10の径方向外側に設けられて、軸方向に延びた円筒状である。主固定子20は、主固定子鉄心21と主固定子コイル22を有する。主回転子鉄心12の径方向外側に対向する主固定子鉄心21の内側には周方向に互いに間隔をおいて軸方向に延びた図示しないスロットが形成されている。それぞれのスロット内および主固定子鉄心21の軸方向の両外側には主固定子コイル22が設けられている。
主回転子鉄心12および主固定子20の外側は、筒状のフレーム51が配されている。フレーム51のそれぞれの端部には、連結側軸受ブラケット52および励磁機側軸受ブラケット53が取り付けられている。連結側軸受41は、連結側軸受ブラケット52に固定支持されており、励磁機側軸受42は、励磁機側軸受ブラケット53に固定支持されている。
フレーム51の上部には、冷却器カバー62が設けられている。冷却器カバー62は、冷却器61を収納している。冷却器61は、たとえば、冷却管を配して、冷却管内を冷却水あるいは外気を通過させる構成がある。
フレーム51と冷却器カバー62とは、冷却器入口開口51a、冷却器出口開口51bによって互いに連通している。フレーム51内には円形の開口が形成された仕切り板51c、51dが設けられている。仕切り板51cは主固定子鉄心21の連結側軸受41方向の外側に設けられている。仕切り板51dは主固定子鉄心21の励磁機側軸受42方向の外側に設けられている。
なお、冷却器61がフレーム51に取り付けられる箇所は、フレーム51の上部に限定されない。冷却器カバー62内の空間がフレーム51内の空間と連通していれば、たとえば、フレーム51の側部であってもよい。
主ロータシャフト11の励磁機側軸受42によって支持されている部分の延長部分には、励磁装置ロータシャフト11aが接続されている。なお、本実施形態では励磁装置ロータシャフト11aが主ロータシャフト11と別の物である場合を示しているが、主ロータシャフト11と励磁装置ロータシャフト11aとが一体で、主ロータシャフト11の延長部分が励磁装置ロータシャフト11aを形成することでもよい。
励磁装置200は、励磁機210および回転整流器100を有する。励磁機210は、励磁機回転子211および励磁機固定子212を有する。励磁機回転子211および回転整流器100は、励磁装置ロータシャフト11aに取り付けられ、励磁装置ロータシャフト11aとともに主軸周りに回転する。
励磁機固定子212は円筒状であり、励磁機回転子211の径方向外側に、その径方向の内側が励磁機回転子211に対向するように設けられ、外部より静止支持されている。励磁機固定子212にはコイルによる電磁石が設けられ、図示しない電源から直流電力が供給される。なお、励磁機固定子212は、コイルによる電磁石には限定されない。たとえば、ブラシレス回転電機300の界磁電流すなわち主回転子10のコイルに流れる電流の制御が不要な場合は、永久磁石の場合であってもよい。
図1に示すように、励磁装置200は、励磁装置カバー63内に収納されている。励磁装置カバー63と冷却器カバー62との間には、励磁装置カバー63と冷却器カバー62を連通する励磁装置入口ダクト64が設けられている。また、励磁装置カバー63と励磁機側軸受ブラケット53との間には、励磁装置カバー63と励磁機側軸受ブラケット53を連通する励磁装置出口ダクト65が設けられている。
フレーム51、冷却器カバー62、および励磁装置カバー63は、閉空間70を形成する。閉空間70は、フレーム中央部71、ファン出口部72、冷却器カバー部73、フレーム入口部74、励磁装置カバー部75を有する。フレーム中央部71は、仕切り板51cおよび仕切り板51dに挟まれた主回転子鉄心12および主固定子20が設けられている領域である。ファン出口部72は、内部ファン15および仕切り板51cと連結側軸受41間の部分である。フレーム入口部74は励磁機側軸受42と仕切り板51d間の部分である。
図2は、第1の実施形態に係るブラシレス回転電機の回転整流器の構成を示す図1のII-II線矢視4分の1断面図である。図3は、回転整流器の構成を示す図2のIII-III線矢視断面図である。
回転整流器100は、整流器本体110、支持部材120および、励磁装置内冷却機構150を有する。
整流器本体110は、整流素子部111、放熱部112、連結部113、締結部114を有する。整流素子部111は、連結部113を介して締結部114により固定されている。放熱部112は、整流素子部111の径方向外側に配され、整流素子部111で発生した熱を放散する。励磁装置内冷却機構150については、後に図4、5を引用しながら説明する。
支持部材120は、励磁装置ロータシャフト11aに取り付けられている。支持部材120は、中央に貫通孔が形成され主軸に垂直な方向に広がり円板状の円板部122と、円板部122の径方向内側に形成された内側環状部121、および径方向外側に形成された外側環状部123を有する。円板部122には、周方向に互いに間隔をあけて支持部材開口120aが形成されている。
支持部材120には、複数の整流素子部111が、周方向に互いに間隔をあけて、たとえばボルトなどの締結部114により取り付けられている。支持部材120を挟んで主軸方向に並んで配された2つの整流素子部111と1つの放熱部112とが、連結部113により連結されている。放熱部112は、外側環状部123の径方向内側の支持部材開口120aに配されている。
外側環状部123には、複数の外側環状部通路123hが形成され、それぞれの外側環状部通路123hには、通風駆動部130が設けられている。
図4は、回転整流器の構成を示す図2のIV-IV線矢視正面図である。また、図5は、回転整流器の外側環状部の構成を示す斜視図である。
外側環状部123には、周方向に互いに間隔をおいて、複数の外側環状部通路123hが形成されている。外側環状部通路123hは、周方向に互いに隣接する放熱部112の間に形成されている。外側環状部通路123hは、軸方向に互いに対向する2つの通路周方向側面123bと、周方向に互いに対向する2つの通路径方向側面123aとにより形成される。2つの通路周方向側面123bは、いずれも外側環状部123の軸方向外側表面に平行である。また、2つの通路径方向側面123aは、径方向外側になるにつれて互いの間隔が拡がっている。この結果、外側環状部通路123hは、径方向外側になるほど、周方向の幅が広がっている。
通風駆動部130は、ガイド翼135、翼板回動支持軸136、および2つのストッパ137a、137bを有する。
ガイド翼135は、複数の翼要素130aを有し、翼要素130aとして、内側翼板131および外側翼板132を有する。内側翼板131および外側翼板132はそれぞれ長方形の平板であり、内側翼板131の一辺と外側翼板132の一辺とが翼板結合部133により表側及び裏側のいずれの方向にも回転可能に結合されている。内側翼板131の外側翼板132との結合と反対側の辺は、翼板回動支持軸136に結合し、ガイド翼135は、翼板回動支持軸136周りを回転可能に形成されている。
翼板回動支持軸136は、外側環状部通路123hの周方向の中央で、径方向の内側部分に、軸方向に沿って配されている。翼板回動支持軸136は、互いに対向する通路周方向側壁123wに両端を支持されている。
図5に示すように、複数の翼要素130aのそれぞれについて翼要素カウンタウェイト130bを有する。具体的には、翼板回動支持軸136の両側の端部近傍には、内側翼板カウンタウェイト131aが先端に設けられた支持棒131bが、内側翼板131と反対側に延びるように取り付けられている。また、外側翼板132の両側の側部には、側部に沿って翼板結合部133を挟んで外側翼板132の反対側まで延びた支持棒132bが取り付けられている。支持棒132bの、外側翼板132の反対側の端部には、外側翼板カウンタウェイト132aが設けられている。なお、図4では、煩雑となるため、内側翼板カウンタウェイト131a、外側翼板カウンタウェイト132a、および支持棒131b、132bの図示を省略している。
2つのストッパ137a、137bは、それぞれ、互いに対向する2つの通路周方向側壁123wに両端を支持されている。2つのストッパ137a、137bは、周方向に翼板回動支持軸136を挟んだ両側に配されており、径方向には、翼板回動支持軸136より外側に配されている。
ここで、翼板回動支持軸136からストッパ137a、137bまでの距離は、それぞれ翼板回動支持軸136から翼板結合部133までの距離より短く設定されている。したがって、ガイド翼135を回転させると、ストッパ137a、137bには、内側翼板131が接触することになる。
また、ストッパ137a、137bに内側翼板131が接触したときに、内側翼板131が外側翼板132より径方向に沿った方向により近く、内側翼板131と外側翼板132とがなす変化角Θが正であるように、外側環状部通路123hの寸法、翼板回動支持軸136およびストッパ137a、137bの位置等が設定される。言い換えれば、ストッパ137a、137bに内側翼板131が接触したときに、ガイド翼135が径方向外側に凸となるように構成されている。
外側環状部123に形成された複数の外側環状部通路123hと、それぞれの外側環状部通路123hに設けられた通風駆動部130は、励磁装置200を収納する励磁装置カバー63内の空間である励磁装置カバー部75内の冷却用気体の流れを駆動させ、励磁装置200の冷却を促進する励磁装置内冷却機構150を構成する。
次に、以上のように構成された本実施形態に係るブラシレス回転電機の作用を説明する。
ブラシレス回転電機300が運転中は、主ロータシャフト11が回転する。この結果、内部ファン15が回転し、閉空間70内の冷却用気体を駆動する。冷却用気体は、閉空間70内の各部分を循環する。すなわち、フレーム中央部71からファン出口部72に流出し、冷却器入口開口51aを経て冷却器カバー部73に流入する。冷却器カバー部73内の冷却器61において冷却された後、冷却器出口開口51bを経由してフレーム入口部74に流入し、さらにフレーム中央部71に流入する。
また、冷却器カバー部73内の冷却器61において冷却された冷却用気体の一部は、励磁装置入口ダクト64を通過して励磁装置入口開口64aから励磁装置カバー部75に流入し、励磁装置200を通過した後に、励磁装置出口開口65aから励磁装置出口ダクト65を経由して、フレーム入口部74に流入する。
本実施形態においては、回転整流器100の外側環状部123に周方向に互いに間隔をあけて複数の外側環状部通路123hが形成されている。それぞれの、外側環状部通路123hには、通風駆動部130が設けられている。
図6は第1の実施形態に係るブラシレス回転電機の回転整流器の作用を説明する第1の部分断面図であり、図7は第2の部分断面図である。以下においては、回転整流器100がいずれの方向に回転する場合であっても、すなわち、主ロータシャフト11の回転方向がいずれの場合であっても、励磁装置カバー部75(図1)における冷却用気体の流れが変わらないとしている。このような想定が可能な場合としては、内部ファン15が、以下に説明する回転整流器100の通風駆動部130の作用と同様に、いずれの回転方向に対しても同様の駆動作用を有する場合がある。
なお、主ロータシャフト11の回転方向によって励磁装置カバー部75(図1)における冷却用気体の流れの方向が異なる場合であっても、回転整流器100での冷却用気体の流れは、径方向の内側から外側への流れであるので、冷却能力としては問題ない。
外側環状部通路123hにおいて、通風駆動部130のガイド翼135は、主ロータシャフト11の回転方向に応じて、第1の状態および第2の状態という2つの安定した状態のうちのいずれかの状態をとる。安定した第1の状態とは、図6に示すように、内側翼板131が、ストッパ137aと接触し、かつ、外側翼板132が、ストッパ137aと同じ側の通路径方向側面123aの径方向の外側の端部に接触している状態である。また、安定した第2の状態とは、図7に示すように、内側翼板131が、ストッパ137bと接触し、かつ、外側翼板132が、ストッパ137bと同じ側の通路径方向側面123aの径方向の外側の端部に接触している状態である。
たとえば、回転整流器100の回転方向が、図6に示した断面において、図6の実線矢印Aに示すような反時計方向の場合は、まず、回転整流器100の回転の加速度により、ガイド翼135は、回転方向とは反対側に押し付けられて第1の状態となる。また、回転整流器100の回転中は、内側翼板カウンタウェイト131aおよび外側翼板カウンタウェイト132aに遠心力がかかる。このため、翼板回動支持軸136を介して内側翼板カウンタウェイト131aの反対側にある内側翼板131はストッパ137aに押しつけられる。また、翼板結合部133を介して外側翼板カウンタウェイト132aの反対側にある外側翼板132は、通路径方向側面123aの外側の端部に押しつけられる。このように、安定して第1の状態が維持される。
回転整流器100の回転方向が反対側になる場合は、その切り替え信号を受けて、ガイド翼135は、一括して位置を切り替えられ、第2の状態側に移行する。第2の状態への移行を可能とする機構としては、たとえば、すべての外側翼板132の径方向外側の端面を接続するリング状のワイア(図示せず)を設け、かつ、このワイアを周方向にずらす機構を設けることにより、第1の状態と第2の状態との間を相互に切り替えることができる。
ガイド翼135が第1の状態にある場合においては、外側環状部123の径方向内側の冷却用気体は、内側翼板131の外側面(図6において左上の面)に沿って流れる。回転する回転整流器100を基準としたこの流れの速度ベクトルをベクトルviとする。また、内側翼板131を出た後は、冷却用気体は、外側翼板132の外側面に沿って流れる。回転する回転整流器100を基準としたこの流れの速度ベクトルをベクトルvoとする。
回転する回転整流器100の、静止側を基準とした径方向外側の周方向の速度ベクトルをベクトルvhとする。
静止側を基準とした体系における、回転整流器100から流出する冷却用気体の速度ベクトルをベクトルvcとすると、合成ベクトルvcは、ベクトルvoとベクトルvhとのベクトル和で表される。合成ベクトルvcが、回転整流器100の回転中心から径方向外側に向かう方向に近くなるように、内側翼板131と外側翼板132の長さ、翼板回動支持軸136およびストッパ137a、137bの位置を設定することにより、遠心ファンと同様の性能を得ることができる。このため、1枚の平板が翼板回動支持軸に取り付けられて、いずれの回転方向に対してもガイド機能を有するような構成を想定すると、このような場合に比べて、本実施形態における通風駆動部130は、冷却用気体をより効率的に駆動することができる。
以上のように、本実施形態においては、回転整流器100を有するブラシレス回転電機300において、回転整流器100について配置への影響を抑えながら励磁装置の冷却性能を確保することができる。
また、回転整流器100がいずれの回転方向に回転する状況においても、冷却用気体を効率的に駆動することができる。このため、正転と逆転のいずれの状態でも運転されるたとえば搬送用の回転電機においては、いずれの状態においても励磁装置200の冷却性能を確保することができる。
[第2の実施形態]
図8は、第2の実施形態に係るブラシレス回転電機の回転整流器の外側環状部の構成を示す斜視図である。本第2の実施形態は、第1の実施形態の変形である。本第2の実施形態においては、回転整流器100の励磁装置内冷却機構150は、翼調整部140をさらに有する。その他の点では、第1の実施形態と同様である。
翼調整部140は、主な部分が外側環状部123の通路周方向側壁123wに取り付けられており、ストッパ137aおよびストッパ137b(図6)の位置を変更することにより、ガイド翼135の姿勢、内側翼板131と外側翼板132とがなす変化角Θを調節するものである。
図9は、第2の実施形態に係るブラシレス回転電機の回転整流器の翼調整部の構成を示す部分正面図である。また、図10は、翼調整部の構成を示す図9のX-X線矢視部分断面図である。
翼調整部140は、外側環状部123の通路周方向側壁123wに形成されたガイド貫通孔141、内側支持板142および外側支持板143を有する。内側支持板142および外側支持板143は、径方向のある範囲でそれぞれ移動可能である。なお、内側支持板142および外側支持板143の径方向の駆動部分は図示を省略している。
内側支持板142には、周方向の接線方向に互いに間隔をおいて3つの切り欠き142aが形成されており、外側支持板143には、周方向の接線方向に互いに間隔をおいて3つの切り欠き143aが形成されている。内側支持板142が最も径方向外側にあり、外側支持板143が径方向に最も内側にあるときが、内側支持板142と外側支持板143が最も径方向に近接あるいは密着する。このとき、内側支持板142に形成された切り欠き142aと、外側支持板143に形成された切り欠き143aとは、それぞれ対向して円形状の孔の一部を形成する。
図9では、内側支持板142が最も径方向の外側にあり、また、外側支持板143が最も径方向外側にある場合を示している。
外側環状部123の通路周方向側壁123wに形成されたガイド貫通孔141は、上述の円形状の孔をすべてカバーするような長円形である。
なお、通路周方向側壁123wに形成されたガイド貫通孔141のそれぞれの位置関係は、周方向の接線方向であることに限定されない。その接線方向に対して傾きを有していてもよい。前述のような第1の第2の状態が実現できれば、たとえば、直線的に配されていなくともよい。
ストッパ137aを異なる位置に移動する場合には、内側支持板142と外側支持板143を径方向に互いに離した後に、ガイド貫通孔141内を長手方向に沿って移動させる。ストッパ137aが所定に位置に来た後に、内側支持板142と外側支持板143を径方向に近接させて、ストッパ137aの移動を拘束する。ストッパ137bについても同様である。
なお、内側支持板142と外側支持板143は、それぞれのガイド翼135について、それぞれ2つずつ設けられており、回転整流器100については、これらが、放熱部112の数の組だけ存在する。したがって、内側支持板142の径方向の移動は、周方向に連結した駆動部(図示せず)により一括して行われる。外側支持板143についても同様である。
また、ストッパ137aあるいはストッパ137bの移動についても、周方向に連結した駆動部(図示せず)により一括して行われる。
以上のように、本第2の実施形態においては、通風駆動部130について複数の異なる特性を設定し、その中から選択することができる。
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態を説明したが、実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。例えば、実施形態では、主ロータシャフト11が水平に延びた水平型の回転電機の場合を例にとって示したが、これに限定されない。たとえば、主ロータシャフト11が鉛直方向に延びた立形の回転電機の場合であってもよい。
また、ガイド翼135の翼要素130aが2種類の場合として、内側翼板131と外側翼板132の2枚が結合している場合を例にとって示したが、3枚以上でもよい。この場合、それぞれにストッパを設けることになる。
さらに、これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…主回転子、11…主ロータシャフト、11a…励磁装置ロータシャフト、12…主回転子鉄心、15…内部ファン、20…主固定子、21…主固定子鉄心、22…主固定子コイル、41…連結側軸受、42…励磁機側軸受、51…フレーム、51a…冷却器入口開口、51b…冷却器出口開口、51c、51d…仕切り板、52…連結側軸受ブラケット、53…励磁機側軸受ブラケット、61…冷却器、62…冷却器カバー、63…励磁装置カバー、64…励磁装置入口ダクト、64a…励磁装置入口開口、65…励磁装置出口ダクト、65a…励磁装置出口開口、70…閉空間、71…フレーム中央部、72…ファン出口部、73…冷却器カバー部、74…フレーム入口部、75…励磁装置カバー部、100…回転整流器、110…整流器本体、111…整流素子部、112…放熱部、113…連結部、114…締結部、120…支持部材、120a…支持部材開口、121…内側環状部、122…円板部、123…外側環状部、123a…通路径方向側面、123b…通路周方向側面、123h…外側環状部通路、123w…通路周方向側壁、130…通風駆動部、130a…翼要素、130b…翼要素カウンタウェイト、131…内側翼板、131a…内側翼板カウンタウェイト、131b…支持棒、132…外側翼板、132a…外側翼板カウンタウェイト、132b…支持棒、133…翼板結合部、135…ガイド翼、136…翼板回動支持軸、137a、137b…ストッパ、140…翼調整部、141…ガイド貫通孔、142…内側支持板、142a…切り欠き、143…外側支持板、143a…切り欠き、150…励磁装置内冷却機構、200…励磁装置、210…励磁機、211…励磁機回転子、212…励磁機固定子、300…ブラシレス回転電機

Claims (4)

  1. 軸方向に延びた主ロータシャフトと、前記主ロータシャフトの径方向外側に取り付けられた主回転子鉄心とを有する主回転子と、
    前記主回転子鉄心の径方向外側に配された円筒状の主固定子鉄心と、前記主固定子鉄心に巻回された主固定子コイルとを有する主固定子と、
    前記主ロータシャフトの軸方向端部に結合され軸方向に延びた励磁装置ロータシャフトと、前記励磁装置ロータシャフトとともに回転する回転整流器と、前記励磁装置ロータシャフトとともに回転する励磁機回転子および前記励磁機回転子に対向するように前記励磁機回転子の径方向外側に配されて固定支持される励磁機固定子を有する励磁機と、前記回転整流器および前記励磁機を冷却する励磁装置内冷却機構と、を具備する励磁装置と、
    前記主回転子鉄心および前記主固定子を収納するフレームと、
    前記フレーム内の前記主固定子および前記主回転子鉄心を冷却する冷却用気体を冷却する冷却器と、
    前記フレームに取り付けられて前記フレームとともに閉空間を構成し、前記冷却器を収納して、前記フレーム内から流入するための冷却器入口開口と、前記フレーム内に流出するための冷却器出口開口とによって前記フレームと連通する冷却器カバーと、
    前記励磁装置を収納し、前記冷却器カバーおよび前記フレームと連通する励磁装置カバーと、
    を備えるブラシレス回転電機であって、
    前記回転整流器は、前記励磁装置ロータシャフトの回転軸に垂直に配された円板部と前記円板部の径方向外側に形成された外側環状部を有し、
    前記励磁装置内冷却機構は、
    前記回転整流器の前記外側環状部に径方向に貫通するように形成された複数の外側環状部通路と、
    前記外側環状部通路内に配されて前記回転整流器の回転方向に応じた前記冷却用気体を駆動する状態に移行可能な通風駆動部と、
    を有し、
    前記通風駆動部は、
    前記複数の外側環状部通路のそれぞれの径方向内側部分に配されて軸方向に延びた翼板回動支持軸と、
    前記翼板回動支持軸を中心に回動可能に支持されたガイド翼と、
    を有することを特徴とするブラシレス回転電機。
  2. 前記ガイド翼は、径方向に配列されて互いに隣接する部分を翼板結合部により回転可能に結合された複数の翼要素を有し、
    前記翼板回動支持軸は、前記複数の翼要素のそれぞれについて設けられ、
    前記通風駆動部は、前記複数の翼要素のそれぞれに対応する複数のストッパを有する、
    ことを特徴とする請求項に記載のブラシレス回転電機。
  3. 前記通風駆動部は、
    前記翼板回動支持軸を挟んで、前記複数の翼要素のそれぞれと反対側に取り付けられた翼要素カウンタウェイトを有する
    ことを特徴とする請求項に記載のブラシレス回転電機。
  4. 前記励磁装置内冷却機構は、前記ストッパの位置を変更可能な翼調整部をさらに有することを特徴とする請求項または請求項に記載のブラシレス回転電機。
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