JP6789203B2 - 回転電機および固定子冷却構造 - Google Patents

回転電機および固定子冷却構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6789203B2
JP6789203B2 JP2017232671A JP2017232671A JP6789203B2 JP 6789203 B2 JP6789203 B2 JP 6789203B2 JP 2017232671 A JP2017232671 A JP 2017232671A JP 2017232671 A JP2017232671 A JP 2017232671A JP 6789203 B2 JP6789203 B2 JP 6789203B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stator
gap
electric machine
axial direction
rotary electric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017232671A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019103274A (ja
JP2019103274A5 (ja
Inventor
慶一郎 大岡
慶一郎 大岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp filed Critical Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp
Priority to JP2017232671A priority Critical patent/JP6789203B2/ja
Publication of JP2019103274A publication Critical patent/JP2019103274A/ja
Publication of JP2019103274A5 publication Critical patent/JP2019103274A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6789203B2 publication Critical patent/JP6789203B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • Motor Or Generator Cooling System (AREA)

Description

本発明は、回転電機およびその固定子冷却構造に関する。
回転電機において、回転子鉄心および固定子鉄心においては、運転中に生ずる渦電流等による鉄損が発熱の一因となり、効率の低下の要因となる。したがって、回転子鉄心および固定子鉄心それぞれの内部における渦電流の流れを低減することが、回転電機の効率確保の上で有効である。
このため、回転電機における回転子鉄心および固定子鉄心には、それぞれ、強磁性体製で中央に開口を有する円板状の電磁鋼板を軸方向に積層した積層構造を用いることが一般に行われている。電磁鋼板には、たとえば、透磁率が比較的高く低価格であるケイ素鋼板などが用いられている。
固定子鉄心は、空隙を介して、回転子鉄心の径方向の外側に回転子鉄心を囲むように配され、全体として円筒状に形成されている。また、固定子鉄心の径方向の内側表面には、周方向に互いに間隔をおいて配され軸方向に延びた複数のスロットが形成されている。それぞれのスロットを、固定子巻線が軸方向に貫通している。
通常、回転子鉄心と、固定子鉄心および固定子巻線を有する固定子は、フレーム内に収納されている。フレーム内では冷却用気体が循環し、回転子鉄心、固定子鉄心および固定子巻線等を冷却する。また、回転電機の多くには、通常、冷却器が設けられており、冷却用気体は冷却器において冷却され、冷却された冷却用気体が、回転子鉄心および固定子を冷却する。
特に固定子の内部では、固定子巻線からは、銅損すなわちジュール熱による発熱、積層構造体の内部では鉄損すなわち渦電流損あるいは磁気的なヒステリシス損による発熱がある。通常、固定子鉄心の軸方向に互いに間隔をあけて径方向外側への流路である複数のダクトを設け、ダクトにおいて冷却用気体を径方向外側に流すことにより冷却効率を上げている(特許文献1参照)。
特開2000−116060号公報
固定子鉄心においては、軸方向に積層された積層構造の中に、軸方向に互いに間隔をあけた位置に、スペーサを設けて、互いに隣接する積層構造の間に隙間を設けてダクトを形成し、固定子鉄心の径方向内側から径方向外側への流路を確保している。冷却効率の上では、ダクトを多く設けることにより放熱のための表面積を増やすのが好ましいことになる。
一方、強磁性体である電磁鋼板が存在しないダクトが形成された空間においては、磁気抵抗が大きい。このため、トルクの確保などの電磁気的性能上は、固定子鉄心においてダクトの占める割合が小さいことが好ましい。
したがって、制限されたダクトの設置数の中で、冷却効率をできる限り向上させることが望まれている。
そこで、本発明は、回転電機の効率を下げずに冷却効率を確保することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明は、軸方向に延びて回転可能に支持されたロータシャフトと、前記ロータシャフトの径方向外側に取付けられた回転子鉄心とを有する回転子と、前記回転子鉄心の径方向外側に前記回転子鉄心を囲むように設けられ、軸方向に円筒状に積層された複数の電磁鋼板からなる複数の積層構造と、軸方向に互いに隣接する前記積層構造の間に配された少なくとも一つの固定子冷却構造とを有する円筒状の固定子鉄心と、前記固定子鉄心内を軸方向に貫通する固定子巻線とを有する固定子と、前記回転子鉄心を挟んで前記ロータシャフトの軸方向の両側で前記ロータシャフトを回転可能に支持する2つの軸受と、を備える回転電機であって、前記少なくとも一つの固定子冷却構造のそれぞれは、互いに隣接する前記積層構造に部分的に挟まれて、これらの積層構造同士の軸方向の間隙を形成するとともに前記積層構造および前記固定子巻線からの熱を受け入れる間隙形成部と、前記間隙形成部と一体に形成され前記間隙形成部で受け入れた熱を放熱する放熱部と、を具備し、前記間隙形成部と前記放熱部は、前記積層構造の外周面の径方向外側に前記間隙に連通する流路開口を形成する、ことを特徴とする。
また、本発明は、ロータシャフトおよび回転子鉄心を有する回転子と、軸方向に円筒状に積層された複数の電磁鋼板からなる複数の積層構造を有する円筒状の固定子鉄心と、前記固定子鉄心内を軸方向に貫通する固定子巻線とを有する固定子と、前記回転子鉄心を挟んで前記ロータシャフトの軸方向の両側で前記ロータシャフトを回転可能に支持する2つの軸受と、を備える回転電機について、その前記固定子を冷却するために、前記複数の積層構造の少なくとも一つの間に配された固定子冷却構造であって、互いに隣接する前記積層構造にその部分が挟まれて、これらの軸方向の間隙を形成するとともに前記積層構造からの熱移動を受ける間隙形成部と、前記間隙形成部と一体に形成され前記間隙形成部で受けた熱を放熱する放熱部と、を具備し、前記間隙形成部と前記放熱部は、前記積層構造の外周面の径方向外側に前記間隙に連通する流路開口を形成する、ことを特徴とする。
本発明によれば、回転電機の効率を下げずに冷却効率を確保することができる。
第1の実施形態に係る回転電機の構成を示す立断面図である。 第1の実施形態に係る回転電機の固定子冷却構造の構成を示す図1のII−II線矢視横断面図である。 第1の実施形態に係る回転電機の固定子冷却構造の構成を示す図2のIII−III線矢視縦断面図である。 第2の実施形態に係る回転電機の固定子冷却構造の構成を示す横断面図である。 第2の実施形態に係る回転電機の固定子冷却構造の構成を示す図4のV−V線矢視縦断面図である。 第2の実施形態に係る回転電機の固定子冷却構造の変形例の構成を示す横断面図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る回転電機および固定子冷却構造について説明する。ここで、互いに同一または類似の部分には、共通の符号を付して、重複説明は省略する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る回転電機の構成を示す立断面図である。回転電機200は、回転子10、固定子20、2つの軸受30、フレーム40、および2つの軸受ブラケット45を有する。
回転子10は、ロータシャフト11および回転子鉄心12を有する。ロータシャフト11は、水平方向に延びており、回転子鉄心12の軸方向の両外側において軸受30によって回転可能に支持されている。回転子鉄心12は、円筒状であり、ロータシャフト11の径方向外側に取り付けられている。ロータシャフト11の、回転子鉄心12と2つの軸受30との間の部分には、それぞれ内扇51が取り付けられている。
固定子20は、円筒状の固定子鉄心21、および複数の固定子巻線28を有する。
固定子鉄心21は、空隙18を介して、回転子鉄心12の径方向外側に回転子鉄心12を囲むように設けられている。固定子鉄心21は、複数の積層構造23および複数の固定子冷却構造100を有する。
積層構造23は、それぞれ、軸方向に積層された強磁性体製の複数の電磁鋼板22を有する。複数の積層構造23は、互いに軸方向に並んでいる。複数の固定子冷却構造100のそれぞれは、互いに隣接する積層構造23に挟まれている。
互いに隣接する積層構造23間には、軸方向の間隙24(図3)が形成されている。この間隙24は、通常のスペーサ(図示しない)か、あるいは、固定子冷却構造100のいずれかにより形成され、保持されている。固定子冷却構造100は、固定子鉄心21において、少なくとも一つは設けられている。なお、全てが、固定子冷却構造100の場合であってもよい。固定子鉄心21の径方向外側に配置上の制約がない場合は、全てが、固定子冷却構造100であることが、冷却性能確保上、好ましい。
固定子鉄心21の径方向内側には、周方向に互いに間隔をおいて、固定子鉄心21の内周面を切り欠くように軸方向に貫通する溝状の複数の固定子スロット25(図2)が形成されている。固定子巻線28は、複数の固定子スロット25内を軸方向に貫通し、固定子鉄心21の軸方向外側で互いに接続され、あるいは外部の配線と結線されている。
フレーム40は、ほぼ筒状であって、回転子鉄心12および固定子20の径方向外側に配されて、これらを収納する。2つの軸受ブラケット45は、フレーム40の軸方向の端部を塞ぐようにフレーム40の両端に接続し、それぞれ、軸受30を静止支持する。
フレーム40の上部には、冷却器60が設けられている。冷却器60は、複数の冷却管61と、冷却管61を収納する冷却器カバー62とを有する。冷却器カバー62は、フレーム40および2つの軸受ブラケット45と相俟って閉空間40aを形成する。閉空間40a内は、回転子10および固定子20等を冷却するために、たとえば空気などの冷却用気体で満たされている。
閉空間40aを構成する冷却器カバー62内の空間とフレーム40内の空間は、フレーム40の上部に形成された冷却器入口開口63および2つの冷却器出口開口64を介して、互いに連通している。
冷却器入口開口63は、軸方向に固定子鉄心21の上方に形成されている。また、2つの冷却器出口開口64は、軸方向に2つの内扇51の上方にそれぞれ形成されている。
図2は、固定子冷却構造の構成を示す図1のII−II線矢視横断面図である。また、図3は、図2のIII−III線矢視縦断面図である。
電磁鋼板22が積層した積層構造23には、それぞれ、円板形状で中央に円形の開口23aが形成されている。開口23aには、さらに、周方向に互いに間隔をおいてスロット部25aが形成されている。互いに隣接するスロット部25aに挟まれて、それぞれ、周方向に間隔をおいて歯部26aが形成される。スロット部25aおよび歯部26aは、積層構造23が軸方向に並んだ状態において、それぞれ、固定子スロット25および固定子ティース26を形成する。
それぞれの固定子冷却構造100は、間隙形成部110と、間隙形成部110と一体に形成された放熱部120を有する。間隙形成部110および放熱部120の材料は、たとえば、アルミニウム、銅、あるいはこれらの合金などの熱伝導率の良い材料を用いることができる。すなわち、間隙形成部110への主たる外力としては、面圧を生ずるもののみであり、また、放熱部120には直接には外力は印加されない。また、固定子冷却構造100と周囲の構造物との熱膨張差により発生する応力は小さいと考えられる。このため、間隙形成部110および放熱部120の材料は、熱伝導性を主体に選定できる。
間隙形成部110と放熱部120は、以下に説明するように、積層構造23の径方向外側の積層構造外側流路40b(図3)内の部分に、流路開口130を形成する。
なお、図2では、フレーム40が、円筒状の場合を示しているが、たとえば、横断面が四角形等であってもよい。横断面が四角形等である場合、放熱部120の外側縁部は、フレーム40の内面に対応して、径方向に拡がったたとえば四角形でもよい。
放熱部120は、環状部121を有する。環状部121は、円形の平板であり、この円板と同心に形成されて電磁鋼板22の外径より大きな径の環状部開口121aを有する。
間隙形成部110は、互いに隣接する積層構造23間の間隙24を形成し、保持する。間隙形成部110は、複数の間隔片111を有する。それぞれの間隔片111は、長方形の板状であり、互いに周方向に間隔をもって径方向に放射状に配列されている。なお、図2では、歯部26aが形成されている周方向位置のすべてに、間隔片111が設けられている場合を例にとって示しているが、これに限らない。すなわち、電磁鋼板22の軸方向の締め付けが均等に行われるように考慮しながら、周方向位置を選択することでもよい。また、必ずしも、歯部26aが形成されている周方向位置に配さなくともよい。
間隔片111は、いずれの場合にも、スロット部25aに突出しないような形状、寸法とする必要がある。
それぞれの間隔片111の径方向外側部分の第1の端部111aは、環状部121の環状部開口121aの縁部に接続されている。また、間隔片111の径方向内側部分の第2の端部111bは、電磁鋼板22の歯部26aが形成されている径方向位置またはそれより方向外側位置にある。間隔片111は、第2の端部111b側が、スロット部25a側に突出しないような寸法に形成されている。
環状部121とこれに接続する複数の間隔片111のそれぞれとは、溶接あるいはロー付により接合することができる。また、接合部は、積層構造23の径方向外側であるため、間隙形成部110としての間隙形成機能には悪影響を与えることはないため、必ずしも、溶接あるいはロー付後の表面仕上げを要しない。あるいは、接合ではなく、環状部121とこれに接続する複数の間隔片111を、一体で、打ち抜き加工により形成することでもよい。あるいは、板厚あるいは外径上の制限で打ち抜き加工が難しい場合は、ガスカットにより一体で形成してもよい。積層構造23の歯部26aより突出しなければ、高い加工精度は要求されないため、ガスカットの場合でも精度上問題はない。ただし、ガスカットの場合は、少なくとも、積層構造23に挟まれて間隙を形成する機能を有する部分は、厚さを均一にする仕上げ加工をした上で用いればよい。
積層構造23の径方向外側の積層構造外側流路40bにまで、間隙24を拡張した領域から見ると、間隙24に面する電磁鋼板22の外周と、互いに隣接する2つの間隔片111と、環状部開口121aの内縁とで囲まれた扇状の流路開口130が、軸方向の両側に形成されている。すなわち、間隙24内を通過してくる冷却用気体は、積層構造23の径方向外側に至ると、流路開口130から積層構造外側流路40bに流出可能となる。
以上のように形成された本実施形態に係る回転電機200および固定子冷却構造100の作用について、以下に説明する。
まず全体の流れを、図1の矢印に示している。閉空間40a内の冷却用気体は、回転子鉄心12の軸方向の両側に設けられた2台の内扇51により、回転子鉄心12側に向かって駆動され、たとえば、空隙18に流入する。空隙18に流入した冷却用気体は、軸方向に流れながら、順次、固定子鉄心21に形成されている間隙24内に分流し、積層構造23を冷却しながら、間隙24内を径方向外側に流れ、固定子鉄心21外に流失する。
固定子鉄心21の径方向外側に流出した冷却用気体は、冷却器入口開口63を介して冷却器60の冷却器カバー62内に流入する。冷却器カバー62内に流入した冷却用気体は、軸方向の両側に分かれ、それぞれ冷却管61内を流れる冷却媒体により冷却されながら冷却管61の外側を通過する。冷却された冷却用気体は、それぞれ冷却器出口開口64を経由してフレーム40内に流入し、再び、内扇51により駆動される。
次に、固定子鉄心21内の作用について説明する。固定子冷却構造100によって、間隙24には、回転子鉄心12と固定子鉄心21間の空隙18から、固定子鉄心21の径方向外側に至る流路が形成されている。径方向外側に向かう複数の流路が周方向に互いに間隔をおいて存在するので、これらのうちの一つを例にとって、その流路の流れを、図2の実線矢印A1、破線矢印A2、および実線矢印A3で示す。
実線矢印A1は、軸方向には間隙24の位置のある周角度位置で、空隙18側から固定子鉄心21側の互いに隣接する間隔片111の間に流入する流れを示す。破線矢印A2は、互いに隣接する間隔片111の間を径方向外側の積層構造外側流路40bに向かって流れる流れを示す。破線矢印A2の流れは、軸方向には互いに隣接する積層構造23の間であって、周方向には互いに隣接する間隔片111の間のほぼ矩形の断面形状で径方向外側に行くに従って周方向の幅が拡がる流路内の流れである。
実線矢印A3は、間隙24の軸方向の両側に存在する積層構造23の外周面より外側における流れを示す。積層構造23の径方向外側に至ると、軸方向の両側は流路開口130により開放状態となり、冷却用気体は、軸方向外側に流出する。
ここで、間隙形成部110としての間隔片111は、冷却用気体の流路の中にあり、冷却されている状態にあるため、積層構造23より低温である。また、間隔片111は、積層構造23に密着した状態にある。このため、高温側である固定子巻線28および積層構造23から間隔片111への熱の移動が生ずる。
間隔片111に移動した熱は、間隔片111から冷却用気体に移行するとともに、放熱部120としての環状部121に熱伝導により移動する。フレーム40の径方向内側であって、積層構造23の径方向外側すなわち固定子鉄心21の径方向外側の積層構造外側流路40bにおいては、周方向に流出した冷却用気体が、冷却器入口開口63に向かうため、周方向の流れが生じている。周方向の流れは、積層構造23の径方向外側の領域に突出した間隔片111および環状部121の面に沿った方向である。
したがって、放熱部120は、冷却用気体の流れをほとんど妨げることなく、冷却用気体によって熱を除去される。
本実施形態による固定子冷却構造100は、間隙24を、従来の構成より広げることはないため、電磁気的な性能に悪影響を及ぼさない。その上で、従来に比べて冷却効率を向上させることができる。また、間隙形成部110と放熱部120とが一体に形成されているために、一体に扱うことができ、固定子鉄心21の組み立て時に、従来のようにそれぞれのスペーサを電磁鋼板に取付ける作業が不要となり、組み立て作業が軽減する。
[第2の実施形態]
図4は、第2の実施形態に係る回転電機の固定子冷却構造の構成を示す横縦断面図である。また、図5は、図4のV−V線矢視縦断面図である。
本第2の実施形態は、第1の実施形態の変形である。本第2の実施形態における固定子冷却構造101の放熱部120は、先端放熱板122をさらに有する。それ以外は、第1の実施形態と同様である。
先端放熱板122は、長方形の平板で、環状部121に垂直に取り付けられている。先端放熱板122は、径方向に延びるように取り付けられている。すなわち、先端放熱板122は、軸方向および径方向に拡がっている。
本実施形態による固定子冷却構造101は、先端放熱板122をさらに設けることにより、放熱部120での放熱性能が向上し、冷却効率をさらに向上させることができる。
図6は、第2の実施形態に係る回転電機の固定子冷却構造の変形例の構成を示す横縦断面図である。この変形例においては、先端放熱板122の取り付けられる方向のみが異なっている。すなわち、取り付けられる方向は、取り付け場所により異なる。先端放熱板122は、径方向に拡がるもののみではなく、径方向に対して傾いているもの、あるいは径方向に垂直すなわち周方向のものまでの角度範囲で取り付けられている。その方向は、フレーム40内の各軸方向位置における横断面において、積層構造外側流路40bにおける冷却用気体の流れ方向に沿った方向に設定されている。
このように構成された変形例においては、積層構造外側流路40b内の冷却用気体の圧力損失を低減しながら、放熱部120の放熱性能を確保することができる。
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態を説明したが、実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。たとえば、実施形態では、ロータシャフト11が水平方向に延びた横型の回転電機の場合を例にとって示しているが、これに限定されない。ロータシャフトが鉛直方向に延びた立形の回転電機であってもよい。
また、各実施形態の特徴を組み合わせてもよい。さらに、実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…回転子、11…ロータシャフト、12…回転子鉄心、18…空隙、20…固定子、21…固定子鉄心、22…電磁鋼板、23…積層構造、23a…開口、24…間隙、25…固定子スロット、25a…スロット部、26…固定子ティース、26a…歯部、28…固定子巻線、30…軸受、40…フレーム、40a…閉空間、40b…積層構造外側流路、45…軸受ブラケット、51…内扇、60…冷却器、61…冷却管、62…冷却器カバー、63…冷却器入口開口、64…冷却器出口開口、100、101…固定子冷却構造、110…間隙形成部、111…間隔片、111a…第1端部、111b…第2端部、120…放熱部、121…環状部、121a…環状部開口、122…先端放熱板、130…流路開口、200…回転電機

Claims (7)

  1. 軸方向に延びて回転可能に支持されたロータシャフトと、前記ロータシャフトの径方向外側に取付けられた回転子鉄心とを有する回転子と、
    前記回転子鉄心の径方向外側に前記回転子鉄心を囲むように設けられ、軸方向に円筒状に積層された複数の電磁鋼板からなる複数の積層構造と、軸方向に互いに隣接する前記積層構造の間に配された少なくとも一つの固定子冷却構造とを有する円筒状の固定子鉄心と、前記固定子鉄心内を軸方向に貫通する固定子巻線とを有する固定子と、
    前記回転子鉄心を挟んで前記ロータシャフトの軸方向の両側で前記ロータシャフトを回転可能に支持する2つの軸受と、
    を備える回転電機であって、
    前記少なくとも一つの固定子冷却構造のそれぞれは、
    互いに隣接する前記積層構造に部分的に挟まれて、これらの積層構造同士の軸方向の間隙を形成するとともに前記積層構造および前記固定子巻線からの熱を受け入れる間隙形成部と、
    前記間隙形成部と一体に形成され前記間隙形成部で受け入れた熱を放熱する放熱部と、
    を具備し、
    前記間隙形成部と前記放熱部は、前記積層構造の外周面の径方向外側に前記間隙に連通する流路開口を形成する、
    ことを特徴とする回転電機。
  2. 前記間隙形成部は、それぞれが、円筒状の前記積層構造の径方向内側の開口の径方向位置またはそれより径方向に外側の位置から、前記電磁鋼板の外周よりも径方向に外側の位置まで径方向に延びて周方向に互いに間隔をおいて配された複数の間隔片を有することを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記放熱部は、前記電磁鋼板の外周よりも径の大きな円形の開口を有し径方向外側に拡がる平板状の環状部を有し、前記環状部は前記円形の開口の縁部で前記間隙形成部と接続することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記放熱部は、前記環状部に垂直に取り付けられて軸方向および径方向に拡がる先端放熱板をさらに有することを特徴とする請求項3に記載の回転電機。
  5. 前記先端放熱板は、前記積層構造の径方向外側における周方向の流れに沿った方向に取り付けられていることを特徴とする請求項4に記載の回転電機。
  6. 前記電磁鋼板には、径方向内側に複数の歯部が形成され、前記間隙形成部の一部は、前記複数の歯部の少なくとも一部について、当該歯部の範囲内に配されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の回転電機。
  7. ロータシャフトおよび回転子鉄心を有する回転子と、
    軸方向に円筒状に積層された複数の電磁鋼板からなる複数の積層構造を有する円筒状の固定子鉄心と、前記固定子鉄心内を軸方向に貫通する固定子巻線とを有する固定子と、
    前記回転子鉄心を挟んで前記ロータシャフトの軸方向の両側で前記ロータシャフトを回転可能に支持する2つの軸受と、
    を備える回転電機について、その前記固定子を冷却するために、前記複数の積層構造の少なくとも一つの間に配された固定子冷却構造であって、
    互いに隣接する前記積層構造にその部分が挟まれて、これらの軸方向の間隙を形成するとともに前記積層構造からの熱移動を受ける間隙形成部と、
    前記間隙形成部と一体に形成され前記間隙形成部で受けた熱を放熱する放熱部と、
    を具備し、
    前記間隙形成部と前記放熱部は、前記積層構造の外周面の径方向外側に前記間隙に連通する流路開口を形成する、
    ことを特徴とする固定子冷却構造。
JP2017232671A 2017-12-04 2017-12-04 回転電機および固定子冷却構造 Active JP6789203B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017232671A JP6789203B2 (ja) 2017-12-04 2017-12-04 回転電機および固定子冷却構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017232671A JP6789203B2 (ja) 2017-12-04 2017-12-04 回転電機および固定子冷却構造

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2019103274A JP2019103274A (ja) 2019-06-24
JP2019103274A5 JP2019103274A5 (ja) 2019-07-25
JP6789203B2 true JP6789203B2 (ja) 2020-11-25

Family

ID=66977290

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017232671A Active JP6789203B2 (ja) 2017-12-04 2017-12-04 回転電機および固定子冷却構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6789203B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024139377A1 (zh) * 2022-12-28 2024-07-04 广州汽车集团股份有限公司 电机以及散热件的生产方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60124269U (ja) * 1984-01-30 1985-08-21 三菱電機株式会社 回転電機の固定子
JPH09147885A (ja) * 1995-11-21 1997-06-06 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 燃料電池用熱発電システム
JP3151156B2 (ja) * 1996-09-04 2001-04-03 沖電気工業株式会社 ネットワークのマルチキャスト通信システム
JPH1079747A (ja) * 1996-09-05 1998-03-24 Hitachi Ltd オペレーション及びメンテナンス機能を備えた非同期転送モード通信装置
JP2000116060A (ja) * 1998-09-29 2000-04-21 Nishishiba Electric Co Ltd 回転電機
JP2002223545A (ja) * 2001-12-14 2002-08-09 Toshiba Corp 車両用全閉形主電動機
JP5576425B2 (ja) * 2012-04-06 2014-08-20 株式会社フジクラ ループサーモサイホン式緊急冷却装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019103274A (ja) 2019-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5156223B2 (ja) 回転電機
JP5897206B2 (ja) 電気機械
JP6054348B2 (ja) ブラシレス回転電機
JP6425065B2 (ja) 回転電機
JP6068419B2 (ja) 全閉式回転電機
JP6898887B2 (ja) 回転電機および固定子冷却構造
JPWO2014174721A1 (ja) 誘導機
JP2016220375A (ja) アキシャルギャップ型電動発電機
JP2016220373A (ja) アキシャルギャップ型電動発電機
JP2020156264A (ja) 回転電機およびロータシャフト
JP5977298B2 (ja) 全閉式回転電機
JP6789203B2 (ja) 回転電機および固定子冷却構造
JP6592027B2 (ja) 回転電機およびその回転子
JP6503329B2 (ja) 回転電機および固定子冷却構造
JP6944418B2 (ja) 回転電機および回転子
JPWO2008059687A1 (ja) 回転電動機
US2659831A (en) Single bearing motor construction
JP6531069B2 (ja) 全閉形回転電機および冷却器
JP6762238B2 (ja) モータ
JP6611272B2 (ja) 回転電機および固定子冷却構造
JP6898886B2 (ja) 回転電機および固定子制振構造
JP6946120B2 (ja) アキシャルギャップ型回転電機
JP2017200354A (ja) ブラシレス回転電機
JP6867970B2 (ja) 突極形回転電機および回転子
JP2020058165A (ja) ブラシレス回転電機

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190528

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190528

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200519

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200908

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201005

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201027

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201102

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6789203

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250