JP6764190B2 - 蓋装置 - Google Patents

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Description

本発明は、適宜の空間の上開口(出入口)を開閉するための蓋装置に関する。
例えば特許文献1の第5図〜第7図ならびに明細書の第2頁〜第3頁には、船舶用のハッチカバーのラバーパッキンのこすれによる摩耗を防ぐために、前記ハッチカバーを油圧シリンダにより持ち上げた後、ウインチおよびワイヤにより前記ハッチカバーのローラを転動させながら前記ハッチカバーを横移動させるという構造が記載されている。
このような特許文献1の明細書の第4頁には、ハッチカバーの四隅に設けられる4つのローラを個別に昇降させるための4つの油圧シリンダが必要であるとともに、それの油圧配管が必要であるなど、構造が複雑化するとともに設備コストが非常に高くなる、ということが記載されている。
これに対し、特許文献1の第1図〜第4図ならびに明細書の第6頁〜第8頁には、前記油圧シリンダに替えて、ワイヤロープの巻き上げに伴いハッチカバーを持ち上げるためのジャッキアップ金具を用いることにより、低コスト化ならびに構造簡略化を図ることができる、ということが記載されている。
その他、例えば特許文献2の図1〜図8ならびに明細書の段落0014〜0017には、比較的簡易(人力)にマンホール等の蓋を持ち上げてスライドさせるという構造が記載されている。
この構造は、蓋の下面に4つの小車輪を取り付ける一方で、入孔部の外枠の内側にレールおよびレール昇降機構を設け、このレール昇降機構のネジ棒をT字形の治具棒で回転させることにより、前記レールおよび蓋を持ち上げてから、この蓋をスライドさせるようになっている。
さらに、例えば特許文献3の図1〜図5ならびに明細書の段落0008〜0014には、水平床面入口のスライド式閉蓋装置において、比較的簡易(人力)に蓋を持ち上げてスライドさせるという構造が記載されている。
この構造は、蓋体の下面に4つのローラを引込脚を介して取り付ける一方で、地下施設の入口周囲にガイドレールを取り付け、前記引込脚の作動軸を回動工具で回動させることにより、前記蓋体を押し上げてから、スライドさせるようになっている。
この特許文献3には、前記入口への浸水を防止するために止水ゴムを用いることが記載されている。この止水ゴムは、断面矩形状に形成されていて、前記蓋体側の縁枠の溝状部に嵌合されている。この止水ゴムは、前記蓋体の閉塞状態において前記入口側の縁枠に嵌合される一方、前記蓋体を押し上げたときに前記入口側の縁枠から離れるようになっている。
実開平2−74298号公報 特許第2588477号公報 特許第2964142号公報
上記特許文献1の第1図〜第4図に示すジャッキアップ工具は、ハッチカバーをスライドさせるためのワイヤロープに係合されていて、このワイヤロープをウインチで引っ張ることによって作動するものであるために、前記ウインチの駆動電源が停電などによって確保できない場合には、前記ジャッキアップ工具で前記ハッチカバーを持ち上げることができなくなることが懸念される。
上記特許文献2では、レールを持ち上げるようにしている関係より、レール昇降機構が大型化および複雑化していることが懸念される。
上記特許文献3では、蓋体を閉塞した状態で地下施設内から前記蓋体を開放可能とするための回動レバーを前記作動軸に設けるようにしていて、この回動レバーが入口側に突出するようになっているために、前記蓋体の設置作業が面倒になることが懸念される。
このような事情に鑑み、本発明は、空間の上開口を開閉するための蓋装置において、電源を不要とするとともに比較的簡素な構成としながら、止水性能を確保するとともに比較的簡易に開閉できるようにすることを目的としている。
本発明は、空間の上開口を開閉するための蓋装置であって、前記上開口を覆う外形の蓋と、前記蓋の下側に支持部材を介して回動自在に支持されかつ前記蓋を前記上開口の閉塞位置と開放位置とにスライドさせる際の操作力を軽減させるためのローラと、前記ローラを前記蓋に対して上下させる昇降機構と、前記上開口の周囲を囲むように当該上開口側または前記蓋の下面側に径方向内外に同心円状に設けられる2つの環状溝に装着されかつ前記蓋の下面または前記上開口の周囲に圧接される接触タイプの2つのシールリングと、を備え、前記両シールリングは、共に、前記環状溝に嵌合される胴部に、前記接触相手側へ向けて斜め外径側向きに突出するリップを設けた構成とされており、前記昇降機構は、前記蓋に固定されて前記支持部材を上下昇降可能に案内するための案内部材と、前記支持部材の上部に固定されて前記蓋の上面から上向きに突出するように当該蓋に設けられる貫通孔に挿通されるねじ軸と、前記貫通孔内に嵌合固定されて前記ねじ軸が螺合挿入される雌ねじ部材と、前記ねじ軸の突出部分に取り外し可能に係合装着されて当該ねじ軸を回動させるリフトハンドルと、を備えていることを特徴としている。
この構成の蓋装置は、電源を用いずに前記昇降機構でもって前記蓋を上昇させてから、前記ローラでもって前記蓋をスライドさせることにより前記空間の上開口を開放するようになっている。
つまり、前記昇降機構は、前記ねじ軸と前記雌ねじ部材とで構成する送りねじ機構であって、前記リフトハンドルを用いて人力で作動させる構成である。また、前記ローラは前記蓋の下面に前記支持部材を介して取り付けられる構成である。
このように、本発明の蓋装置は、比較的簡素な構成でありながら、比較的簡易かつ円滑に開閉できるようになるとともに、万一の停電発生時に前記蓋を開放できなくなるといった不具合が無い。
しかも、前記シールリングは、リップ付きであって、当該リップが斜め姿勢で前記接触相手に接触する構成であるから、前記蓋が重量物であっても前記リップが潰れにくいなど耐久性に優れているうえ、当該リップが外部からの圧力印加時に接触相手への接触圧力が高められるようになるなど、止水性能が可及的に高くなる。
ところで、前記上開口の周囲には、上面に前記蓋が載置されるとともに当該上面に前記2つの環状溝を有する受枠が設置され、前記2つのシールリングは、前記受枠の前記2つの環状溝に装着されることによって前記蓋の閉塞時に前記各リップが前記蓋の下面に圧接される形態とされ、前記蓋と前記受枠との間には、前記受枠から前記蓋を離隔不可能とするロック状態と離隔可能とするアンロック状態とに切り換えるためのロック機構が設けられる、構成とすることが好ましい。
この構成では、シールリングの設置場所を特定しているとともに、前記蓋を開放するときの安全装置としてのロック機構を備えることを特定している。
この特定により、前記蓋体を開放するために上昇させてスライドさせる際に、当該蓋がシールリングのリップに擦れなくなるので、当該シールリングの摩耗寿命を延ばすことが可能になる。
また、前記ロック機構を備えることによって、前記蓋を開放する必要がないときに当該蓋の開放を禁止するための安全対策が図れるようになる。
また、前記2つのシールリングの止水性能をテストする際に、前記外側のシールリングの代わりに、斜め内径側向きに突出するリップを有するテストシールリングが装着された状態で、前記テストシールリングと前記内側のシールリングとの対向間の密封空間に水圧印加装置により水圧が印加される形態とされる、構成とすることが好ましい。
この構成では、前記シールリングの劣化度合いを目視点検する場合に比べて、点検作業員の熟練度に関係なく、前記シールリングの止水性能テストを簡単かつ正確に行えるようになる。
本発明に係る蓋装置は、電源を不要とするとともに比較的簡素な構成としながら、止水性能を確保するとともに比較的簡易に開閉できるようにする。
本発明に係る蓋装置の一実施形態を示す断面図であって、閉塞状態を示している。 図1において蓋を上昇させた状態を示す断面図である。 図1の蓋装置の一部を分解した断面図である。 図1の蓋装置の斜視図であって、閉塞状態を示している。 図4において蓋をスライドして開放した状態を示す斜視図である。 図2のリフトハンドルを示す斜視図である。 図1のロック機構を拡大して示す斜視図である。 図1の蓋装置を開放する際の断熱カバーを開けるときの様子を簡略して示す図である。 図8の続きで蓋を上昇させた状態を簡略して示す図である。 図9の続きで蓋をスライドした状態を簡略して示す図である。 図1のシールリングの止水性能テストの様子を示す図である。 本発明に係る蓋装置の他の実施形態を示す断面図であって、閉塞状態を示している。 図12において蓋を上昇させた状態を示す断面図である。 本発明に係る蓋装置のさらに他の実施形態を示す断面図であって、閉塞状態を示している。 図14において蓋を上昇させた状態を示す断面図である。 図14のスペーサおよびローラの案内部材を示す斜視図である。
以下、本発明を実施するための最良の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1から図11に、本発明の一実施形態を示している。図中、1は地下空間の上開口(出入口)、2は蓋装置を示している。
上開口1は、平面視ほぼ正方形に形成されており、その四隅が丸みを帯びた形状とされている。
蓋装置2は、前記地下空間の上開口1を開閉するものであって、ベースプレート3、受枠4、蓋5、キャスター6、昇降機構7、ロック機構8、2つのシールリング9,10、断熱カバー11などを備えている。
ベースプレート3は、前記地下空間の上開口1の周囲の地盤に敷設されるものであって、例えば金属などで形成される。
このベースプレート3は、アンカーボルト31aおよびナット31bなどにより固定されている。このベースプレート3と前記地下空間の上開口1の周囲の土台との間(界面)には、そこから水分が染み込むことを防止するために、目地材32や止水板33が設けられている。
受枠4は、蓋5が搭載されるものであって、例えば金属、適宜の合成樹脂あるいはカーボン繊維などで形成される。
この受枠4は、ベースプレート3の上にスタッドボルト45aおよびナット45bなどの締結部材により固定されている。この受枠4は、下板部41の上に四角筒部42を介して平行に上板部43を設けた構成になっている。
この受枠4の上板部43の上面には、上向きに開放する2つの環状溝43a,43bが径方向内外に同心円状に設けられている。この2つの環状溝43a,43bには、下記する2つのシールリング9,10がそれぞれ装着されている。
また、下板部41の下面には、環状溝(符号省略)が設けられていて、この環状溝にはOリング46が装着されている。このOリング46は、ベースプレート3と下板部41との当接面を密封するものである。但し、ベースプレート3と下板部41とが一体物である場合には、Oリング46は不要である。
蓋5は、上開口1を覆い隠すことが可能な外形形状(例えば略矩形)の板とされており、その弾性変形を防止するために、上面には、補強リブ51が十字状に取り付けられている。この蓋5は、例えば金属材料、適宜の合成樹脂、あるいはカーボン繊維などで形成される。
キャスター6は、蓋5を前記地下空間の上開口1の閉塞位置と開放位置とにスライドさせる際にスライド操作力を軽減させるとともにスライド動作を円滑にさせるためのものであって、蓋5の下面における四隅に昇降機構7を介して取り付けられている。
このキャスター6は、側面視で逆さU字形の支持部材61に、ローラ62を不図示の支軸およびベアリングなどを介して回動自在に支持させた構成である。
昇降機構7は、キャスター6を蓋5に対して接近または離隔させるものであって、案内部材71、ねじ軸72、雌ねじ部材73、リフトハンドル74などを備えている。
案内部材71は、キャスター6の支持部材61を上下方向に直線変位可能に案内するものであって、蓋5の下面における四隅に固定されている。この案内部材71は、それぞれ離隔して平行に対向配置される一対の平板とされている。
ねじ軸72は、蓋5の四隅に厚み方向(上下方向)に貫通形成されている貫通孔52に当該蓋5の上面から上向きに突出するように挿通されている。このねじ軸72の上端には、リフトハンドル74の係合部としてのナット72aが螺合装着されていて、このナット72aが回り止めピン72bによりねじ軸72に一体化されるようになっている。
雌ねじ部材73は、蓋5の各貫通孔52内に嵌合された状態でボルト(符号省略)などの締結部材により固定されていて、前記ねじ軸72が螺合挿入されるものである。この雌ねじ部材73とねじ軸72とによって送りねじ機構が構成されている。
リフトハンドル74は、ねじ軸72を回動させるためのものであって、ねじ軸72の上端の前記係合部に取り外し可能に係合装着されるようになっている。
このリフトハンドル74は、図6に示すように、公知のラチェット式ソケットレンチ74aとソケット74bとを組み合わせたものとされている。ソケット74bは、ねじ軸72の上端の係合部(ナット72a)に僅かな隙間を持つ状態で外嵌されるような形状の孔が設けられている。
ロック機構8は、受枠4上に蓋5を離隔不可能に一体とするようにロックするためのものであって、図3および図7に示すように、T字形ボルト81、ロックナット82、座金83、蓋5の長孔53および受枠4の上板部43の長孔44などを備えている。
T字形ボルト81は、断面が円形の棒状部材81aの上端に径方向に貫通するように操作ピン81bが取り付けられていて、前記棒状部材81aの下端に小判型の引っ掛け部81cが一体に設けられている。なお、操作ピン81bは、その中心軸線が引っ掛け部81cの長手方向に沿う中心線に対して平行になるように配置されている。
ロックナット82は、T字形ボルト81の外周のねじ溝81dの外径側に螺合されるものであって、その外周において180度対向する位置には操作ピン82aが一直線に並ぶように設けられている。
座金83は、蓋5の上面とロックナット82の下面との間に配置されるものであって、T字形ボルト81の引っ掛け部81cからロックナット82が配置される位置までの領域に僅かな隙間を持つ状態で外嵌されている。
蓋5の長孔53および受枠4の上板部43の長孔44は、共に小判型の引っ掛け部81cが余裕をもって挿通されるような小判型に形成されており、共に上下方向で合致するように設けられている。
2つのシールリング9,10は、受枠4の上板部43の2つの環状溝43a,43bに装着されることによって蓋5の内面と前記地下空間の上開口1との間を密封するものである。これらのシールリング9,10は、図3に示すように、胴部9a,10aの上側にリップ9b,10bを一体的に設けた構成とされていて、リップ9b,10bが蓋5の下面に圧接される接触タイプとされている。
胴部9a,10aは、受枠4の2つの環状溝43a,43bに圧入嵌合されるものであって、断面が矩形に形成されており、その外径面には周方向に連続する突条部9c,10cが設けられている。この突条部9c,10cは、胴部9a,10aを環状溝43a,43bに圧入する際の締め代を確保するために設けられている。
リップ9b,10bは、その接触相手となる蓋5側つまり上側へ向けて斜め外径側向きに突出する形状とされており、その厚みは先端側へ向けて徐々に薄くなっている。
断熱カバー11は、蓋装置2を上から覆い囲むような形状に形成されており、この実施形態において前記地下空間の上開口1の周囲のベースプレート3上にヒンジ12を介して蓋5を隠蔽する閉塞状態と露呈する開放状態とに人力によって変更可能となるように設置されている。
この断熱カバー11には、その開閉を補助するために、フレーム24を介してガススプリング25とショックアブソーバー(ダンパー)26とが取り付けられている。つまり、断熱カバー11の開放時にはガススプリング25によって持ち上げる荷重を軽減できるようになっており、また、断熱カバー11の閉塞時にはショックアブソーバー(ダンパー)26によりゆっくり下げるような減衰効果が得られるようになっている。
この断熱カバー11は、前記閉塞状態において、押え板13およびスタッドボルト14aおよび蝶ナット14bなどの締結部材により、簡単に開放できないようになっている。
押え板13は、断熱カバー11のフランジ11aを上から押さえつけるものであって、その長手方向数ヶ所には、スタッドボルト14aが挿通される長孔13aが設けられている。
スタッドボルト14aは、ベースプレート3に植設されている。また、断熱カバー11には、作業者が手で掴むための取っ手11bが設けられている。
この断熱カバー11を開放するときには、蝶ナット14bを緩めて押え板13を引っ張るようにスライドすることにより、断熱カバー11のフランジ11aから押え板13を引き離す必要がある。
次に、図8〜図10を参照して、上述した蓋装置2の開閉手順を説明する。
閉塞している蓋装置2を開放するには、まず、図8の二点鎖線で示すように、断熱カバー11を開放する。
このとき、蝶ナット14bを緩めて押え板13を引っ張るようにスライドさせてから、断熱カバー11のフレーム24を、ヒンジ12(図8のみ記載)を支点として矢印方向に180度回転させることにより、上開口1の近傍にひっくり返した状態で配置させる。但し、断熱カバー11はフレーム24に対して回動自在に支持されているので、ひっくり返らずに、閉塞状態の姿勢のままに保たれる。
この後、ロック機構8をアンロックする。このとき、ロックナット82を緩めてから、T字形ボルト81をアンロック方向に回すことにより、T字形ボルト81の引っ掛け部81cを蓋5の長孔53および受枠4の上板部43の長孔44に合致させると、当該T字形ボルト81を引き上げることができるようになる。
なお、前記T字形ボルト81の引っ掛け部81cを蓋5の長孔53および受枠4の上板部43の長孔44に合致させる作業は、T字形ボルト81の操作ピン81bを蓋5の長孔53の長手方向に合致させるようにすればよいので、当該作業は比較的簡単に行える。
引き続いて、リフトハンドル74を昇降機構7のねじ軸72の係合部(ナット72a)に係合装着させてから、このリフトハンドル74を締め込み側に回す。
このとき、ねじ軸72が雌ねじ部材73に対して深くねじ込まれることになるが、ねじ軸72の下端に固定されているキャスター6がベースプレート3上で不動になっている関係より、雌ねじ部材73が固定されている蓋5が、図9に示すように、上昇することになる。
これにより、蓋5が浮上して受枠4の上板部43および2つのシールリング9,10のリップ9b,10bから離れるとともに、蓋5がキャスター6のみで支持された状態になる。
この状態で蓋5を開放側へ人力によって押す(または引っ張る)と、図10に示すように、ローラ62が転動して蓋5がスライドさせられることになるので、地下空間の上開口1の全体が開放されることになる。これにより、蓋装置2が開放状態になる。なお、蓋5をスライドさせる力は、キャスター6の転動動作により比較的軽くなる。
また、前記開放側にスライドさせた蓋5は、図5に示すように、その位置でストッパ27により停止されるようになっていて、ロックピン28により不動にされるようになっている。
このロックピン28は、蓋5に設けられる貫通孔54から受枠4の上板部43に設けられる貫通孔43c(図10のみ記載)に跨って挿入されることによって、蓋5を不動に固定するようになっている。
このため、蓋5を閉塞する場合には、ロックピン28を前記貫通孔54,43cから抜き取る必要がある。
さらに、この実施形態では、図5に示すように、蓋5を開放したとき、シールリング9,10の全体を露呈させる状態にせずに一部を覆う状態になっている。そのため、シールリング9,10を交換する場合には、ストッパ27においてストッパベース27aから緩衝ゴム27bを取り外すことにより、蓋5の開放時にシールリング9,10の全体を露呈する位置まで蓋5をスライド可能にさせる必要がある。
このようにして開放した蓋装置2を閉塞するには、上述した動作と反対の動作を行えばよい。
具体的には、蓋5を閉塞側へ向けてスライドさせて受枠4の上板部43上に配置させてから、リフトハンドル74を緩める側に回すことにより、蓋5を下降させて受枠4の上板部43上に載せる。
このとき、2つのシールリング9,10のリップ9b,10bが斜め姿勢になっているから、このリップ9b,10bが蓋5の下面によって倒されるようになって蓋5の下面に圧接される状態になる。これにより、2つのシールリング9,10により高い止水性能が発揮されることになる。
この後、T字形ボルト81の引っ掛け部81cを蓋5の長孔53および受枠4の上板部43の長孔44に差し入れてから、正回転または逆回転させることにより引っ掛け部81cを前記各長孔53,44と直交させる。
引き続いて、ロックナット82を締め込むことにより蓋5と受枠4の上板部43とを圧接させると、ねじ軸72を回転不可能なロック状態にすることができる。これにより、蓋5が受枠4に対して離隔不可能になって、蓋5が閉塞状態のまま不動とされる。
次に、前記ひっくり返していたフレーム24をヒンジ12を支点に前記とは逆に180度戻すように回転させると、当該フレーム24に支持されている断熱カバー11が蓋5を覆い隠す状態になる。
そして、押え板13を押し込むようにスライドさせて断熱カバー11のフランジ11aの上に重ね合わせてから、蝶ナット14bを締める。これにより、蓋装置2が閉塞状態になる。
以上説明したように、本発明を適用した実施形態では、電源を用いずに、昇降機構7でもって蓋5を上昇させてから、キャスター6でもって蓋5をスライドさせることにより地下空間の上開口1を開放するようになっている。
つまり、前記昇降機構7は、ねじ軸72と雌ねじ部材73とで構成する送りねじ機構であって、リフトハンドル74を用いて人力で作動させる構成である。また、前記キャスター6は、蓋5の下面に支持部材61を介してローラ62を取り付ける構成である。
このように、この実施形態の蓋装置2は、比較的簡素な構成でありながら、比較的簡易かつ円滑に開閉できるようになるとともに、万一の停電発生時に蓋5を開放できなくなるといった不具合が無い。また、リフトハンドル74が昇降機構7と別体であるから、蓋装置2の管理関係者以外の第三者が蓋装置2を開放することを抑制できるようになる。
しかも、2つのシールリング9,10は、リップ9b,10b付きであって、当該リップ9b,10bを斜め姿勢で蓋5に接触させる構成であるから、蓋5が重量物であってもリップ9b,10bが潰れにくいなど耐久性に優れているうえ、当該リップ9b,10bが外部からの圧力印加時に蓋5への接触圧力が高められるようになるなど、止水性能が可及的に高くなる。これにより、風雨や津波などによる地下空間への浸水を防止できるようになる。
ところで、上記した蓋装置2の場合、内側のシールリング9の止水性能をテストすることが可能になっている。
つまり、図11に示すように、2つのシールリング9,10のうちの外側のシールリング10を外側の環状溝43bから取り外して、その代わりに、この外側の環状溝43bにテストシールリング15を装着する。
このテストシールリング15は、2つのシールリング9,10と類似した形状であって、胴部15aの上側に、斜め内径側向きに突出するリップ15bを一体的に設けた構成とされている。胴部15aの内径面には、図示していないが、周方向に連続する突条部が設けられている。
そして、この止水性能のテストは、前記外側のシールリング10の代わりにテストシールリング15を外側の環状溝43bに装着した状態において、当該テストシールリング15と内側のシールリング9との対向間に作られる密封空間に不図示の水圧印加装置により基準の水圧を印加しておき、ゲージ16により前記水圧が低下するか否かを判定する形態とすることができる。
このようなテストであれば、前記2つのシールリング9,10の劣化度合いを目視点検する場合に比べて、点検作業員の熟練度に関係なく、内側のシールリング9の止水性能テストを簡単かつ正確に行えるようになる。
なお、本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内および当該範囲と均等の範囲内で適宜に変更することが可能である。
(1)上記実施形態では、受枠4側に2つのシールリング9,10を装着して、2つのシールリング9,10のリップ9b,10bを蓋5の下面に接触させる形態を例に挙げているが、本発明はこれのみに限定されるものではない。
例えば蓋5側に2つのシールリング9,10を装着して、2つのシールリング9,10のリップ9b,10bを受枠4の上板部43の上面に接触させる形態にすることが可能である。
具体的に、例えば図12および図13に示すように、蓋5の下面には、2つのシールリング9,10の装着用のホルダプレート17が接合されている。
このホルダプレート17の下面には、2つの環状溝17a,17bが同心円状に設けられており、この2つの環状溝17a,17bに2つのシールリング9,10が装着されている。
なお、2つのシールリング9,10は、その脱落を防止するために、ホルダプレート17の下面に抜け止め板18(図13のみ記載)が皿ねじ(符号省略)などにより取り付けられている。
ここでの2つのシールリング9,10は、上記実施形態で示したシールリング9,10を上下反対に向き替えしたものである。このように上下反対にしたシールリング9,10は、共に、胴部9a,10aの下側にリップ9b,10bを一体に設けた構成になっている。リップ9b,10bは、その接触相手となる受枠4の上板部43側つまり下側へ向けて斜め外径側向きに突出する形状になっており、その厚みは先端側へ向けて徐々に薄くなっている。
このような場合においても上記実施形態と同様の作用、効果が得られるので、その詳細な説明は割愛する。
(2)上記実施形態では、蓋5に昇降機構7を設けた例を挙げているが、本発明はこれのみに限定されるものではない。
例えば図14から図16に示すように、全てのキャスター6を蓋5に支持ピン19を介して上下変位自在に取り付けるようにし、蓋装置2と別体のジャッキ20でもって蓋5を上昇させることによって受枠4から浮上させておき、スペーサ21を用いることによって前記浮上状態を維持するようにすることが可能である。
具体的に、4つのキャスター6の支持部材61の上部には、支持ピン19が固定されていて、この支持ピン19の上端には、落下防止用の環状板19aがボルト19bにより固定されている。
この支持ピン19は、蓋5の四隅に設けられる貫通孔52に隙間を介して挿通されていて、この支持ピン19の上端の環状板19aが貫通孔52の上開口の周囲に引っ掛けられることにより下向きに抜け落ちないようになっている。
スペーサ21は、図16に示すように、平面視矩形状の板に、U字形の凹み21aを設けた形状になっており、紛失防止のために、図15に示すように、鎖21bを介して蓋5に取り付けられている。
一方、一対の案内部材71のうちの外側に配置されている案内部材71には、スペーサ21を出し入れするための切り欠き71aが設けられている。
なお、この実施形態では、上記の他に、図1に示しているロック機構8の代わりに、蓋5を上昇させていない状態でのスライドを防止するためのボルト22が用いられている。
また、この実施形態の蓋5には、図2に示している長孔53の代わりに、円形の貫通孔53aが設けられており、この貫通孔53aに前記ボルト22が隙間を介して挿通されている。このボルト22の下端部分は、貫通孔53aから下向きに突出されている。
さらに、この実施形態の受枠4の上板部43には、図2に示している長孔44の代わりに、雌ねじ孔44aが設けられており、この雌ねじ孔44aには前記ボルト22の下端部分が螺合挿入されるようになっている。
このようなことから、蓋5を上昇させる際には、事前に、ボルト22の下端部分を受枠4の上板部43の雌ねじ孔44aおよび蓋5の貫通孔53aから取り外しておく必要があり、そうすることによって、蓋5がスライド可能になる。
一方、前記上昇させていた蓋5を下げて受枠4上に載置する際には、蓋5の貫通孔53aを受枠4の雌ねじ孔44aに合致させるように位置合わせする必要がある。
そして、この実施形態において、蓋5を開放するには、蓋5をジャッキ20によって上昇させることによって受枠4から浮上させてから、それに伴いキャスター6の支持部材61と蓋5との間に発生する離隔空間に、スペーサ21を差し入れながら、当該スペーサ21の凹み21aを支持ピン19に嵌め合わせると、蓋5を受枠4から浮上させた状態が維持されることになる。
このようにしてから、蓋5をスライドさせると、地下空間の上開口1を開放することができるようになる。
この実施形態の場合、ジャッキ20が蓋5と別体であるから、蓋装置2の管理関係者以外の第三者が蓋装置2を開放することを抑制できるようになる。
(3)上記実施形態では、前記地下空間の上開口1を蓋装置2の使用対象とした場合を例に挙げているが、本発明はこれのみに限定されるものではなく、例えば地上に設置される構造物や船舶の貨物艙などのようないろいろな構造物の空間の上開口を使用対象とすることが可能である。
(4)上記実施形態では、昇降機構7をねじ軸72と雌ねじ部材73とによる送りねじ機構とした例を挙げているが、本発明はこれのみに限定されるものではない。
例えば昇降機構7は、図示していないが、ねじ軸72と雌ねじ部材73との螺合部分にボールを配置したボールねじ機構とすることが可能である。この場合には、リフトハンドル74の回動操作が軽くなるので、蓋5を開放するときの作業がより簡易に行えるようになる。
(5)上記実施形態では、リフトハンドル74をラチェット式のソケットレンチ74aとソケット74bとを組み合わせた構成とした場合を例に挙げているが、本発明はこれのみに限定されるものではなく、例えば専用設計された操作具とすることが可能である。
本発明は、空間の上開口を開閉するための蓋装置に好適に利用することが可能である。
1 地下空間の上開口
2 蓋装置
4 受枠
43 上板部
43a,43b 環状溝
5 蓋
52 貫通孔
6 キャスター
61 支持部材
62 ローラ
7 昇降機構
71 案内部材
72 ねじ軸
73 雌ねじ部材
74 リフトハンドル
8 ロック機構
81 T字形ボルト
81a 棒状部材
81b 操作ピン
81c 引っ掛け部
81d ねじ溝
82 ロックナット
82a 操作ピン
83 座金
9 内側のシールリング
9a 胴部
9b リップ
9c 突条部
10 外側のシールリング
10a 胴部
10b リップ
10c 突条部
15 テストシールリング

Claims (3)

  1. 空間の上開口を開閉するための蓋装置であって、
    前記上開口を覆う外形の蓋と、
    前記蓋の下側に支持部材を介して回動自在に支持されかつ前記蓋を前記上開口の閉塞位置と開放位置とにスライドさせる際の操作力を軽減させるためのローラと、
    前記ローラを前記蓋に対して上下させる昇降機構と、
    前記上開口の周囲を囲むように当該上開口側または前記蓋の下面側に径方向内外に同心円状に設けられる2つの環状溝に装着されかつ前記蓋の下面または前記上開口の周囲に圧接される接触タイプの2つのシールリングと、を備え、
    前記両シールリングは、共に、前記環状溝に嵌合される胴部に、前記接触相手側へ向けて斜め外径側向きに突出するリップを設けた構成とされており、
    前記昇降機構は、前記蓋に固定されて前記支持部材を上下昇降可能に案内するための案内部材と、
    前記支持部材の上部に固定されて前記蓋の上面から上向きに突出するように当該蓋に設けられる貫通孔に挿通されるねじ軸と、
    前記貫通孔内に嵌合固定されて前記ねじ軸が螺合挿入される雌ねじ部材と、
    前記ねじ軸の突出部分に取り外し可能に係合装着されて当該ねじ軸を回動させるリフトハンドルと、を備えていることを特徴とする蓋装置。
  2. 請求項1の蓋装置において、
    前記上開口の周囲には、上面に前記蓋が載置されるとともに当該上面に前記2つの環状溝を有する受枠が設置され、
    前記2つのシールリングは、前記受枠の前記2つの環状溝に装着されることによって前記蓋の閉塞時に前記各リップが前記蓋の下面に圧接される形態とされ、
    前記蓋と前記受枠との間には、前記受枠から前記蓋を離隔不可能とするロック状態と離隔可能とするアンロック状態とに切り換えるためのロック機構が設けられる、ことを特徴とする蓋装置。
  3. 請求項1または2の蓋装置において、
    前記2つのシールリングの止水性能をテストする際に、前記外側のシールリングの代わりに、斜め内径側向きに突出するリップを有するテストシールリングが装着された状態で、前記テストシールリングと前記内側のシールリングとの対向間の密封空間に水圧印加装置により水圧が印加される形態とされる、ことを特徴とする蓋装置。
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