JP6763523B2 - ミラーデバイス、及び、エレクトロデポジション素子の駆動方法 - Google Patents

ミラーデバイス、及び、エレクトロデポジション素子の駆動方法 Download PDF

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Description

本発明は、ミラーデバイス、及び、エレクトロデポジション素子の駆動方法に関する。
エレクトロクロミック素子の一種として、エレクトロデポジション素子が知られている(たとえば特許文献1参照)。
図9A、図9Bに、それぞれ特許文献1の図1、図10を示す。
図9Aに示すように、エレクトロデポジション素子1は、たとえば一対の基板2、3、及び、両基板2、3間に挟持される電解質層4を備える。一対の基板2、3の対向面には、それぞれ電極21、31が形成されている。電極21は、平滑な電極であり、電極31は、粒子装飾電極(粒子が電極表面に固定され、比較的大きな凹凸が形成された電極)である。電解質層4は、たとえば銀(Ag)を含むエレクトロデポジション材料(一例として50mMのAgNO)、メディエータ(一例として10mMのCuCl)、及び、支持塩(一例として250mMのLiBr)を含んで構成される。
エレクトロデポジション素子1は、陰極側で電解質層4中の銀イオンを還元してAgを析出させ、鏡状態または黒状態を得ることができる。たとえば平滑な電極21が陰極となるように電圧を印加した場合には、電極21上に、粒子サイズが小さく、かつ、均一なAg層が形成され、その結果として、高い反射率をもつ鏡状態が実現される。粒子装飾電極31が陰極となるように電圧を印加した場合には、粒子サイズが大きく、かつ、不均一なAg層が形成されるため、入射光が多重散乱を生じることによって、反射率と透過率が低い黒状態が実現される。
たとえばAgが析出した電極側を陽極とすることにより、析出したAgは電解質層4中に溶解する。電解質層4中に、メディエータを含ませることで、Agが析出した電極側を陽極とした場合に、低電圧でAgの酸化を起こさせることが可能となり、良好な透明状態(無電圧状態、電圧無印加状態、定常状態)と鏡状態の切り替え、及び、良好な透明状態と黒状態の切り替えが実現される。
図9Bは、透明状態から鏡状態、鏡状態から透明状態、透明状態から黒状態、黒状態から透明状態に切り替えたときの電圧印加時間と透過率、反射率の関係を示すグラフである。ミラー発色電圧(−2.5V)を10秒間印加すると透過率は10%程度まで減少し、反射率は50%程度まで増加する。その後、ミラー消色電圧(+0.5V)を印加すると、15秒で元の状態に戻る。黒状態についても、黒発色電圧(+2.5V)を10秒間印加すると、反射率の増加を伴わずに、透過率は初期の40%程度まで減少する。その後、黒消色電圧(−0.5V)を印加すると、20秒で元の状態に戻る。
エレクトロデポジション素子の中間状態実現方法が提案されている(たとえば特許文献2参照)。
図10A、図10Bに、それぞれ特許文献2の図2A、図2Bを示す。
図10BのA4の曲線に示されるように、エレクトロデポジション素子に直流電圧を印加した後、電圧印加を長時間停止していると、透過率は徐々に、定常時におけるそれに復元していく。直流電圧印加直後の透過率を長時間保持したい場合には、図10Aに示すように、直流電圧V1を印加した後、電圧V2を間欠的に印加すればよい。これにより、たとえば図10BのA5の曲線に示されるような中間状態を保持することができる。
特開2012−181389号公報 特開2015−082081号公報
図10BのA5の曲線によれば、特許文献2記載の技術では、間欠的な電圧の印加により、発色(Agの析出)と消色(Agの溶解)の繰り返しが起きる結果、透過率が細かく上下し、中間状態において点滅が生じる。
本発明の目的は、良好な中間状態を実現可能なミラーデバイス、及び、エレクトロデポジション素子の駆動方法を提供することである。
本発明の一観点によると、(i)第1電極を備える第1基板と、(ii)前記第1基板に対向配置され、第2電極を備える第2基板と、(iii)銀、ビスマス、クロム、鉄、カドミウム、コバルト、ニッケル、錫、鉛、及び、銅からなる群より選択される一以上の金属元素を含むエレクトロデポジション材料を含有し、前記第1基板と前記第2基板の間に配置される電解質層とを備えるエレクトロデポジション素子と、前記第1電極と前記第2電極の間に駆動波形を印加する駆動装置とを有し、前記駆動装置が前記第1電極と前記第2電極の間に印加する駆動波形は、無電圧状態から印加が開始された場合に、前記第1電極上に、前記エレクトロデポジション材料に含まれる金属を析出させる大きさ及び極性の電圧V1と、前記電圧V1の印加によって、前記第1電極上に前記金属が析出した状態で印加される、前記電圧V1とは逆極性の電圧V2であって、無電圧状態から印加が開始された場合には、前記第2電極上に前記金属を析出させないが、前記第1電極上に前記金属が析出した状態で印加が開始された場合には前記第2電極上に前記金属を析出させる大きさの電圧V2とを備えるミラーデバイスが提供される。
また、本発明の他の観点によると、(i)第1電極を備える第1基板と、(ii)前記第1基板に対向配置され、第2電極を備える第2基板と、(iii)銀、ビスマス、クロム、鉄、カドミウム、コバルト、ニッケル、錫、鉛、及び、銅からなる群より選択される一以上の金属元素を含むエレクトロデポジション材料を含有し、前記第1基板と前記第2基板の間に配置される電解質層とを備えるエレクトロデポジション素子の駆動方法であって、(a)無電圧状態から印加を開始した場合に、前記エレクトロデポジション材料に含まれる金属を、第1電極上に析出させる大きさ及び極性の電圧V1を印加する工程と、(b)前記電圧V1の印加によって、前記エレクトロデポジション材料に含まれる金属が前記第1電極上に析出した状態で、前記電圧V1とは逆極性であり、かつ、無電圧状態から印加が開始された場合には、前記エレクトロデポジション材料に含まれる金属を前記第2電極上に析出させないが、前記エレクトロデポジション材料に含まれる金属が前記第1電極上に析出した状態で印加が開始された場合には、前記エレクトロデポジション材料に含まれる金属を前記第2電極上に析出させる大きさの電圧V2を印加する工程とを有するエレクトロデポジション素子の駆動方法が提供される。
本発明によれば、良好な中間状態を実現可能なミラーデバイス、及び、エレクトロデポジション素子の駆動方法を提供することができる。
図1は、本願発明者らが実験に用いたエレクトロデポジション素子の一例を示す概略的な断面図である。 図2Aは、エレクトロデポジション素子100に印加する第1駆動波形を示す概略的なグラフであり、図2Bは、V1=4.0[V]、t1=1.5[秒]、t2=20[秒]とし、V2[V]を0[V]〜−2.25[V]の範囲で変化させたときの、透過率の時間変化を示すグラフである。 図3Aは、電圧V1印加時のエレクトロデポジション素子100を示す概略的な断面図であり、図3Bは、電圧V2印加時のエレクトロデポジション素子100を示す概略的な断面図である。 電圧V2として、銀の析出閾値電圧未満の電圧を印加した場合にも、電極62上に銀が析出するという現象に関する、本願発明者らの仮説を説明するための概略図である。 図5Aは、図1に示すエレクトロデポジション素子100に、V1=4[V]、t1=0.1[秒]、V2=−1.8[V]、t2=200[秒]とした第1駆動波形を印加したときの、透過率の時間変化を示すグラフであり、図5Bは、図10Bに示すグラフに、図5Aの曲線を重ねたグラフである。 図6は、エレクトロデポジション素子100に印加する第2駆動波形を示す概略的なグラフである。 図7は、実施例によるミラーデバイスを示す概略的な断面図である。 図8は、実施例によるエレクトロデポジション素子の駆動方法を示す概略的なフローチャートである。 図9A、図9Bは、それぞれ特許文献1の図1、図10である。 図10A、図10Bは、それぞれ特許文献2の図2A、図2Bである。
本願発明者らの鋭意研究の結果得られた、エレクトロデポジション素子の駆動に関する新たな技術的知見について説明する。
図1は、本願発明者らが実験に用いたエレクトロデポジション素子の一例を示す概略的な断面図である。図1に示すエレクトロデポジション素子100は、特許文献2の図1Aに示されるエレクトロデポジション素子と同一である。
エレクトロデポジション素子100は、相互に略平行に対向配置された上側基板50、下側基板60、両基板50、60間に配置されたシール枠部材70及び電解質層(電解液)80を含んで構成される。
上側基板50は、上側透明基板(上側ベース基板)51、及び、その上に形成された上側透明電極52を含む。同様に、下側基板60は、下側透明基板(下側ベース基板)61、及び、その上に形成された下側透明電極62を含む。上側及び下側基板50、60は、電極52、62が対向するように配置される。
シール枠部材70は、基板50、60面内方向において、上側及び下側基板50、60の周縁に沿い、閉じた形状に設けられている。電解質層80は、上側基板50、下側基板60、及び、シール枠部材70により画定される空間を充填する。電解質層80は、銀を含むエレクトロデポジション材料、メディエータ、支持塩等を含有する。
エレクトロデポジション材料とは、エレクトロクロミック材料(電圧が印加(通電)されると電気化学的な酸化または還元反応を起こし、それにより発色または消色等の変色を生じる材料)のうち、酸化または還元反応によって、材料の一部が、たとえば電極上に析出・堆積(エレクトロデポジション)、または、電極上から消失するものをいう。なお、エレクトロデポジション材料を用いた素子をエレクトロデポジション素子と呼ぶ。
メディエータとは、析出金属、たとえば銀よりも電気化学的に低いエネルギで酸化、還元を行うことのできる材料をいう。
上側基板50(上側透明電極52)と下側基板60(下側透明電極62)を介し、電解質層80に種々の電圧を印加し、エレクトロデポジション素子100を駆動することができる。
エレクトロデポジション素子100の製造方法について説明する。
ベース基板表面に電極が形成された透明基板を2枚準備する。必要に応じ、ベース基板表面の電極を、エッチング法やレーザアブレーション法などにより、所望の平面形状にパターニングしておく。
ベース基板には、透光性を有する基板が用いられ、青板ガラスなどのプレート基板や、ポリカーボネートなどにより構成されるフィルム基板などを用いることができる。また、電極は、たとえばインジウム錫酸化物(ITO)やインジウム亜鉛酸化物(IZO)など、透光性及び導電性を有する部材を用いて構成される。
準備した2枚の透明基板のうち、一方の基板を上側基板50に設定し、他方の基板を下側基板60に設定する。上側基板50におけるベース基板及び電極を、それぞれ上側ベース基板(上側透明基板)51及び上側透明電極52と呼ぶこととする。また、下側基板60におけるベース基板及び電極を、それぞれ下側ベース基板(下側透明基板)61及び下側透明電極62と呼ぶこととする。
なお、上側または下側透明電極52、62表面にITO粒子などが堆積する粒子堆積層を設け、粒子装飾電極としてもよい。粒子堆積層は、ITO粒子分散液を、スピンコート法などを用いて、上側または下側透明電極52、62表面に塗布し、その後焼成することにより形成することが可能である。
次に、上側または下側基板50、60(上側または下側透明電極52、62)表面、たとえば下側基板60表面上に、シール枠部材70を形成する。シール枠部材70は、たとえば、全体として矩形枠状の平面形状を有し、紫外線硬化性樹脂を用いて構成される。熱硬化性樹脂により構成してもよい。
続いて、上側または下側基板50、60(上側または下側透明電極52、62)表面、たとえば上側基板50表面上に、粒径が数十μm〜数百μm、たとえば500μmであるギャップコントロール剤を散布する。ギャップコントロール剤の密度は、たとえば1個/mm〜3個/mm程度である。ギャップコントロール剤を散布するかわりに、柱状の突起体を形成してもよい。また、ギャップコントロール剤は、シール枠部材70を形成した基板(下側基板60)表面上に散布してもよい。
下側基板60(下側透明電極62)表面上のシール枠部材70内側に、銀を含有するエレクトロデポジション材料を含む電解液(電解質層)80を滴下する。そして、上側及び下側透明電極52、62が相対するように、上側基板50を、電解液80を滴下した下側基板60に貼合する。その後、シール枠部材70に紫外線を照射して、シール枠部材70を硬化させる。こうして、エレクトロデポジション素子100が製造される。
電解液(電解質層)80は、たとえば、エレクトロデポジション材料(AgNO等)、電解質(TBABr等)、メディエータ(CuCl等)、支持塩(LiBr等)、溶媒(DMSO:dimethyl―sulfoxide 等)などにより構成される。更にゲル化用ポリマ(PVB:polyvinyl―butyral等)などを添加して、ゲル状(ゼリー状)にしてもよい。ここでは溶媒であるDMSO中に、エレクトロデポジション材料としてAgNOを50mM、支持塩としてLiBrを250mM、メディエータとしてCuClを10mM、ゲル化用ポリマとして10wt%のPVBを添加したものを用いた。
エレクトロデポジション材料は、AgNO以外にも、たとえば銀を含むAgClOやAgBrなどを用いることができる。
支持塩は、エレクトロデポジション材料の酸化還元反応等を促進するものであれば限定されない。たとえば、リチウム塩(LiCl、LiBr、LiI、LiBF、LiClO等)、カリウム塩(KCl、KBr、KI等)、ナトリウム塩(NaCl、NaBr、NaI等)を好適に用いることができる。
メディエータは、銅を含むCuClの他、たとえば銅を含むCuSOやCuBrなどを用いることができる。
溶媒は、エレクトロデポジション材料等を安定的に保持することができるものであれば限定されない。たとえば、水や炭酸プロピレン等の極性溶媒、極性のない有機溶媒、更にはイオン性液体、イオン導電性高分子、高分子電解質等を用いることができる。具体的には、DMSOの他、炭酸プロピレン、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ポリビニル硫酸、ポリスチレンスルホン酸、ポリアクリル酸等を好適に用いることができる。
なお、電解液(電解質層)80の滴下は、ディスペンサやインクジェットヘッドなどを用いて行うことが可能である。また、上側及び下側基板50、60の貼合は、大気中、真空中、窒素雰囲気中等で行うことができる。
図2Aは、エレクトロデポジション素子100(電極52、62間)に印加する第1駆動波形を示す概略的なグラフである。グラフの横軸は、時間を単位「秒」で表し、縦軸は、印加電圧を単位「V」で表す。
第1駆動波形においては、電圧値V1[V]の直流電圧V1を時間t1[秒]だけ印加し、その直後、一例として、電圧V1の印加停止に連続する形で(電圧V1の印加停止と同時に)、逆バイアスの直流電圧V2を時間t2[秒]だけ印加する。直流電圧V2の電圧値はV2[V]である。たとえばエレクトロデポジション素子100の上側透明電極52が陰極となるように、電極52、62間に電圧値V1[V]の直流電圧V1を時間t1[秒]だけ印加した直後、下側透明電極62が陰極となるように、電極52、62間に電圧値V2[V]の直流電圧V2を時間t2[秒]だけ印加する。
電圧値V1[V]は、無電圧状態(電圧無印加状態、定常状態、透明状態)から電圧の印加を開始した場合に、たとえば電極52上に銀が析出する電圧値である。電圧値V1[V]の範囲は、無電圧状態から電圧の印加を開始したときに銀が析出する電圧の閾値(これを本明細書では、析出閾値電圧と呼ぶこととする。)以上、溶媒の電気分解が起きる電位未満の値となる。
なお、銀の析出閾値電圧と溶媒の電気分解が起きる電位は、ともに、たとえば電解質層(電解液)の構成材料や濃度、電極の構成材料、電極間距離、表示面積(エレクトロデポジション素子を基板法線方向から見たとき、電解質層の存在領域において、電極が重なる部分に画定される画素の面積)などにより異なる。図1に示したエレクトロデポジション素子100においては、銀の析出閾値電圧は2.3[V]程度であり、溶媒の電気分解が起きる電位は、5[V]程度である。
電圧値V2[V]は、電圧値V1[V]よりも小さい値(V2<V1)である。
図2Bは、V1=4.0[V]、t1=1.5[秒]、t2=20[秒]とし、V2[V]を0[V]〜−2.25[V]の範囲で変化させたときの、透過率の時間変化を示すグラフである。ここで電圧V2の符号がマイナスであることは、電圧V1とは逆バイアス(逆極性)の電圧であることを示す。グラフの横軸は、時間を単位「秒」で表し、縦軸は、透過率を単位「%」で表す。
エレクトロデポジション素子100の透過率は、無電圧状態(電圧無印加状態、定常状態、透明状態)で、78%程度である。たとえば上側透明電極52が陰極となるように、電極52、62間に電圧値V1=4.0[V]の直流電圧を時間t1=1.5[秒]だけ印加すると、電極52上に銀が析出して(図3A参照)、エレクトロデポジション素子100は鏡状態となり、透過率は6%程度まで減少する。なお、このようにこれ以上電圧をかけても透過率が変化しないほど銀が析出した状態を飽和析出状態と呼ぶ。0[V]の曲線を参照すると、その後電圧の印加を行わない場合、電極52上に析出した銀は電解質層80中に溶解し、透過率は78%程度に復元する。
電圧V2として−1.9[V]〜−2.25[V]の範囲の電圧を印加した場合、透過率が減少することがわかる。本願発明者らは、このとき上側透明電極52上に析出した銀が電解質層80中に溶解するとともに、下側透明電極62上に銀が析出することを確認した(図3B参照)。
図2Bに示すグラフ(本願発明者らによる実験結果)によれば、下側透明電極62が陰極となるように、電極52、62間に1.9[V]〜2.25[V]、すなわち銀の析出閾値電圧(2.3[V]程度)未満の電圧(無電圧状態から電圧の印加を開始した場合には、電極62上に銀が析出しない電圧)を印加した場合にも、電極62上に銀が析出し、その場合、透過率が透明状態と鏡状態の中間の値をとる中間状態が実現されることがわかる。中間状態は、単に直流電圧V2の印加を継続するだけで維持される。中間状態の程度(透過率)、すなわち電極62上における銀の析出の程度は、たとえば電圧値V2[V]の大きさによって制御することができる。
なお、中間状態は、電圧V2として−1.9[V]〜−2.25[V]の範囲の電圧を印加したときに電極62上に析出するAg層の厚さが、電圧V1印加時に電極52上に析出するAg層の厚さよりも薄いために生じる。
通常、銀の析出閾値電圧以上の電圧を印加すると、時間の経過とともに銀の析出反応が進行し、鏡状態となるとともに透過率は時間とともに低下する。しかし、図2Bに示すグラフによれば、銀の析出閾値電圧未満の電圧V2を、電圧V1印加直後に極性を反転させて印加したときには、銀の析出反応はある程度のところで律速され、透過率はある値(中間状態)を維持し続けることがわかる。
なお、電圧V2として−5[V]の電圧を印加したときには、セル内に気泡の発生が認められた。溶媒の電気分解が生じたために発生した気泡である。
本願発明者らの鋭意研究によって、たとえば上述の現象が発見された。これらの現象は、図1に示すエレクトロデポジション素子に限られず、相互に異なる構造を有する、種々の公知のエレクトロデポジション素子で確認された。
電圧V2として、銀の析出閾値電圧未満の電圧を印加した場合にも、電極62上に銀が析出するという現象について、本願発明者らは以下のような仮説を立てた。
図4を参照する。
期間p1は、無電圧状態(電圧無印加状態、定常状態、透明状態)の時間域である。期間p1においては、電解質層(電解液)80中にAgイオンとBrイオンが存在する。これらのイオンは、電気的に中性となるように電解質層(電解液)80中に分散している。なお、Brイオンは、支持塩のLiBrに由来する。Brは、酸化還元電位がAgより貴の元素であり、たとえば支持塩はこのような元素をもつ物質を含んで構成される。
期間p2は、電圧V1を印加する時間域である。電圧V1を印加すると、上側透明電極52ではAgイオンの還元反応が起こり、Agが析出する。下側透明電極62ではBrイオンの酸化反応が起こり、Br3−イオンが生じる。
電極62で生成されたBr3−イオンは、Agよりもイオン化傾向が小さいため、電極52上のAgと衝突すると、Agを酸化し、電解質層(電解液)80中に溶解させる。
電極52上にAgを析出させるには、AgがBr3−イオンで酸化されるレートよりも高いレートでAgの析出反応を生じさせる必要があるため、電圧V1として相対的に高い電圧(銀の析出閾値電圧=2.3[V]程度以上の電圧)を要すると考えられる。
期間p3は、バイアス反転(電圧V2印加)直後の時間域である。期間p3においては、上側透明電極52上に析出していたAgが電極酸化されるため、相対的に低電圧(銀の析出閾値電圧=2.3[V]程度未満の電圧V2)であっても大きな電流が流れる。このとき、下側透明電極62上には低電位でAgが析出する。
期間p4は、期間p3に続く、電圧V2印加期間である。下側透明電極62上にAgが析出するとともに、上側透明電極52で発生したBr3−イオンが下側透明電極62上のAgを電解質層(電解液)80中に溶解させる反応が生じ、これらが平衡する。期間p4においては、印加電圧V2によりAgの析出と溶解のバランスが調整され、中間状態が保持される。
この仮説によれば、一方電極52上にAgが析出した状態で逆バイアスの電圧V2を印加することで、銀の析出閾値電圧未満の電圧を用い、他方電極62上に銀を析出させることができると考えられる。
これまで説明したように、本願発明者らの鋭意研究の結果、エレクトロデポジション素子100に、図2Aに示す第1駆動波形を印加することで透過率の中間状態が実現されることがわかった。具体的には、上側透明電極52が陰極となるように、電極52、62間に電圧V1を印加して、電極52上にAgを析出させた後、電圧V1印加を停止し、その直後、一例として電圧V1の印加停止に連続する形で(電圧V1の印加停止と同時に)、下側透明電極62が陰極となるように、電極52、62間に電圧V2を印加することで、電極62上にAgが析出し中間状態が生じる。電圧V2は、銀の析出閾値電圧=2.3[V]程度未満の電圧である。中間状態は、直流電圧V2の印加を継続するだけで維持される。中間状態の程度(透過率)は、電圧値V2[V]の大きさによって制御可能である。
この中間状態の実現方法は、たとえば特許文献2記載の方法に比べ簡易である。更に、特許文献2記載の方法より、良好な中間状態を実現することができる。
図5Aは、図1に示すエレクトロデポジション素子100に、V1=4.0[V]、t1=0.1[秒]、V2=−1.8[V]、t2=200[秒]とした第1駆動波形(図2A参照)を印加したときの、透過率の時間変化を示すグラフである。また、図5Bは、特許文献2記載の方法と比較するため、図10Bに示すグラフに、図5Aの曲線を重ねたグラフである。図5A、図5Bに示すグラフの横軸は、時間を単位「秒」で表し、縦軸は、透過率を単位「%」で表す。
図5BのA5の曲線によれば、特許文献2記載の方法では、間欠的な電圧の印加によって透過率が細かく上下し、中間状態において点滅が生じる。これに対し、第1駆動波形を印加する方法によれば、中間状態保持時の透過率の変化が小さく、点滅の生じない良好な中間状態を実現可能であることがわかる。
図6は、エレクトロデポジション素子100(電極52、62間)に印加する第2駆動波形を示す概略的なグラフである。グラフの横軸は、時間を単位「秒」で表し、縦軸は、印加電圧を単位「V」で表す。
第2駆動波形は、図2Aに示す第1駆動波形に続けて、電圧値V3[V]の直流電圧V3を時間t3[秒]だけ印加する駆動波形である。電圧V3は、電圧V1と同極性(電圧V2と逆極性)の直流電圧である。
すなわち第2駆動波形は、たとえばエレクトロデポジション素子100の上側透明電極52が陰極となるように、電極52、62間に電圧値V1[V]の直流電圧V1を時間t1[秒]だけ印加した直後、下側透明電極62が陰極となるように、電極52、62間に電圧値V2[V]の直流電圧V2を時間t2[秒]だけ印加し、その直後、一例として電圧V2の印加停止に連続する形で(電圧V2の印加停止と同時に)、上側透明電極52が陰極となるように、電極52、62間に電圧値V3[V]の直流電圧V3を時間t3[秒]だけ印加する駆動波形である。
電圧値V3[V]は、電極62上に銀が析出している状態で電圧V2と逆極性の電圧を印加したときに、電極52上に銀の析出反応が生じる電圧未満の電圧値である。たとえば0[V]<V3[V]≦1.5[V]であり、一例として1.5[V]である。電圧値V1[V]と比較したとき、V3<V1の関係がある。電圧印加時間t3はたとえば1[秒]である。
電圧V3は消色電圧として機能する。すなわち電圧V3の印加により、電圧V2の印加によって生じた中間状態を解消(たとえばエレクトロデポジション素子100を表示素子として用いる場合、中間調表示を消去)し、透明状態とすることができる。なお、中間状態は、印加電圧をOFFする(0Vとする)ことでも解消されるが、電圧V3を印加することで解消を速やかに行い、透明状態とすることが可能である。
なお、従来は、消色電圧の電圧値を、銀の溶解電位よりも大きく、銀の析出閾値電圧(図1に示すエレクトロデポジション素子100においては2.3[V]程度)よりも小さい電圧値の範囲で設定していた。
図7は、実施例によるミラーデバイスを示す概略的な断面図である。実施例によるミラーデバイスは、エレクトロデポジション素子100(図1参照)、及び、駆動装置200を含んで構成される。駆動装置200は、たとえば電源を備え、エレクトロデポジション素子100の上側基板50(上側透明電極52)と下側基板60(下側透明電極62)の間に電圧(駆動波形)を印加し、エレクトロデポジション素子100を駆動する。印加する電圧(駆動波形)は、たとえば図2Aに示す第1駆動波形である。また、たとえば図6に示す第2駆動波形である。
実施例によるミラーデバイスは、簡易に、良好な中間状態を実現することができる。
第1及び第2駆動波形においては、たとえば電圧V2の印加を電圧V1の停止に連続して(電圧V1の印加停止と同時に)開始するが、これに限られない。電圧V1の印加により一方電極52上にAgが析出した状態で逆バイアスの電圧V2を印加することで、銀の析出閾値電圧未満の電圧を用い、他方電極62上に銀を析出させることができるであろう。
また、エレクトロデポジション素子100は、銀を含むエレクトロデポジション材料を用いて電解質層(電解液)80を構成するが、電解質層(電解液)80には、種々のエレクトロデポジション材料を使用することができる。たとえば、銀、ビスマス、クロム、鉄、カドミウム、コバルト、ニッケル、錫、鉛、及び、銅からなる群より選択される一以上の金属元素を含むエレクトロデポジション材料を含有する電解質層(電解液)とすることが可能であろう。
特に、銀やビスマスを含むエレクトロデポジション材料は、酸化還元反応を容易に進めることができ、発色(析出)/消色(溶解)時のコントラスト比が高いという点で、好適に使用可能である。
電解質層(電解液)には、これらのエレクトロデポジション材料とともに、たとえば酸化還元電位がエレクトロデポジション材料に含まれる金属より貴の電位をもつ物質を含む支持塩等が用いられる。
図8は、エレクトロデポジション素子100の駆動方法(実施例によるエレクトロデポジション素子の駆動方法)を示す概略的なフローチャートである。図7に示すミラーデバイス(実施例によるミラーデバイス)においては、エレクトロデポジション素子100が、駆動装置200を用い、たとえば本図に示す駆動方法で駆動される。
実施例によるエレクトロデポジション素子の駆動方法においては、まず、無電圧状態から印加を開始した場合に、電極52上に銀を析出させる大きさ及び極性の電圧V1を印加する(ステップS101)。なお、銀、ビスマス、クロム、鉄、カドミウム、コバルト、ニッケル、錫、鉛、及び、銅からなる群より選択される一以上の金属元素を含むエレクトロデポジション材料を含有する電解質層(電解液)とした場合には、無電圧状態から印加を開始した場合に、当該エレクトロデポジション材料に含まれる金属を、電極52上に析出させる大きさ及び極性の電圧V1を印加する。
ステップS101の電圧V1印加により、電極52上に銀(エレクトロデポジション材料に含まれる金属)が析出する。
次に、電圧V1の印加によって、電極52上に銀が析出した状態で、電圧V1とは逆極性であり、かつ、無電圧状態から印加が開始された場合には、電極62上に銀を析出させないが、電極52上に銀が析出した状態で印加が開始された場合には電極62上に銀を析出させる大きさの電圧V2を印加する(ステップS102)。なお、銀、ビスマス、クロム、鉄、カドミウム、コバルト、ニッケル、錫、鉛、及び、銅からなる群より選択される一以上の金属元素を含むエレクトロデポジション材料を含有する電解質層(電解液)とした場合には、電圧V1の印加によって、当該エレクトロデポジション材料に含まれる金属が電極52上に析出した状態で、電圧V1とは逆極性であり、かつ、無電圧状態から印加が開始された場合には、当該エレクトロデポジション材料に含まれる金属を電極62上に析出させないが、当該エレクトロデポジション材料に含まれる金属が電極52上に析出した状態で印加が開始された場合には、当該エレクトロデポジション材料に含まれる金属を電極62上に析出させる大きさの電圧V2を印加する。
ステップS102の電圧V2印加により、電極52上の銀(エレクトロデポジション材料に含まれる金属)が電解質層(電解液)80中に溶解するとともに、電極62上に銀(エレクトロデポジション材料に含まれる金属)が析出し、良好な中間状態が実現される。
更に、電圧V2とは逆極性であり、かつ、電極62上に銀が析出している状態で印加が開始されたときに、電極52上に銀を析出させない大きさの電圧V3を、電圧V2の印加停止に連続する形で印加することもできる(ステップS103)。なお、銀、ビスマス、クロム、鉄、カドミウム、コバルト、ニッケル、錫、鉛、及び、銅からなる群より選択される一以上の金属元素を含むエレクトロデポジション材料を含有する電解質層(電解液)とした場合には、電圧V2とは逆極性であり、かつ、当該エレクトロデポジション材料に含まれる金属が電極62上に析出している状態で印加が開始されたときに、電極52上に当該金属を析出させない大きさの電圧V3を、電圧V2の印加停止に連続する形で印加することができる。
ステップS103の電圧V3印加により、電圧V2の印加によって生じた中間状態が速やかに解消され、透明状態に移行する。
以上、実験結果、実施例等に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者には自明であろう。
実施例によるミラーデバイス及びエレクトロデポジション素子の駆動方法は、様々な用途に利用可能である。たとえばND(neutral density)フィルタやHUD(head-up display)用コンバイナに好適に利用することができる。
1 エレクトロデポジション素子
2、3 基板
4 電解質層
21、31 電極
50 上側基板
51 上側透明基板(上側ベース基板)
52 上側透明電極
60 下側基板
61 下側透明基板(下側ベース基板)
62 下側透明電極
70 シール枠部材
80 電解質層
100 エレクトロデポジション素子
200 駆動装置

Claims (7)

  1. (i)第1電極を備える第1基板と、(ii)前記第1基板に対向配置され、第2電極を備える第2基板と、(iii)銀、ビスマス、クロム、鉄、カドミウム、コバルト、ニッケル、錫、鉛、及び、銅からなる群より選択される一以上の金属元素を含むエレクトロデポジション材料を含有し、前記第1基板と前記第2基板の間に配置される電解質層とを備えるエレクトロデポジション素子と、
    前記第1電極と前記第2電極の間に駆動波形を印加する駆動装置と
    を有し、
    前記駆動装置が前記第1電極と前記第2電極の間に印加する駆動波形は、
    無電圧状態から印加が開始された場合に、前記第1電極上に、前記エレクトロデポジション材料に含まれる金属を析出させる大きさ及び極性の電圧V1と、
    前記電圧V1の印加によって、前記第1電極上に前記金属が析出した状態で印加される、前記電圧V1とは逆極性の電圧V2であって、無電圧状態から印加が開始された場合には、前記第2電極上に前記金属を析出させないが、前記第1電極上に前記金属が析出した状態で印加が開始された場合には前記第2電極上に前記金属を析出させる大きさの電圧V2と
    を備えるミラーデバイス。
  2. 前記電圧V2は、前記電圧V1の印加停止に連続する形で印加される請求項1に記載のミラーデバイス。
  3. 前記駆動波形は、更に、前記電圧V2の印加停止に連続する形で印加される、前記電圧V2とは逆極性の電圧V3であって、前記第2電極上に前記金属が析出している状態で印加が開始されたときに、前記第1電極上に前記金属を析出させない大きさの電圧V3を備える請求項1または2に記載のミラーデバイス。
  4. 前記エレクトロデポジション素子の前記電解質層は、更に、酸化還元電位が前記エレクトロデポジション材料に含まれる金属より貴の電位をもつ物質を含む支持塩を含有する請求項1〜3のいずれか1項に記載のミラーデバイス。
  5. (i)第1電極を備える第1基板と、(ii)前記第1基板に対向配置され、第2電極を備える第2基板と、(iii)銀、ビスマス、クロム、鉄、カドミウム、コバルト、ニッケル、錫、鉛、及び、銅からなる群より選択される一以上の金属元素を含むエレクトロデポジション材料を含有し、前記第1基板と前記第2基板の間に配置される電解質層とを備えるエレクトロデポジション素子の駆動方法であって、
    (a)無電圧状態から印加を開始した場合に、前記エレクトロデポジション材料に含まれる金属を、第1電極上に析出させる大きさ及び極性の電圧V1を印加する工程と、
    (b)前記電圧V1の印加によって、前記エレクトロデポジション材料に含まれる金属が前記第1電極上に析出した状態で、前記電圧V1とは逆極性であり、かつ、無電圧状態から印加が開始された場合には、前記エレクトロデポジション材料に含まれる金属を前記第2電極上に析出させないが、前記エレクトロデポジション材料に含まれる金属が前記第1電極上に析出した状態で印加が開始された場合には、前記エレクトロデポジション材料に含まれる金属を前記第2電極上に析出させる大きさの電圧V2を印加する工程と
    を有するエレクトロデポジション素子の駆動方法。
  6. 前記工程(b)において、前記電圧V2を、前記電圧V1の印加停止に連続する形で印加する請求項5に記載のエレクトロデポジション素子の駆動方法。
  7. 更に、
    (c)前記電圧V2とは逆極性であり、かつ、前記エレクトロデポジション材料に含まれる金属が、前記第2電極上に析出している状態で印加が開始されたときに、前記第1電極上に該金属を析出させない大きさの電圧V3を、前記電圧V2の印加停止に連続する形で印加する工程
    を有する請求項5または6に記載のエレクトロデポジション素子の駆動方法。
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