JP6762102B2 - 車両用計器の指針装置 - Google Patents

車両用計器の指針装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6762102B2
JP6762102B2 JP2016019271A JP2016019271A JP6762102B2 JP 6762102 B2 JP6762102 B2 JP 6762102B2 JP 2016019271 A JP2016019271 A JP 2016019271A JP 2016019271 A JP2016019271 A JP 2016019271A JP 6762102 B2 JP6762102 B2 JP 6762102B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dial
ring
rotating ring
rotating
pointer device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016019271A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017138203A (ja
Inventor
孝郎 金井
孝郎 金井
永田 昌秀
昌秀 永田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2016019271A priority Critical patent/JP6762102B2/ja
Publication of JP2017138203A publication Critical patent/JP2017138203A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6762102B2 publication Critical patent/JP6762102B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Measuring Devices (AREA)
  • Instrument Panels (AREA)

Description

本発明は、指針装置に関する。
従来、回転計や速度計等の車両用計器は、文字板の中央にモータの出力軸を配置し、この出力軸に指針の基端を固定し、出力軸を中心とする円周方向に設けた目盛りを指針の先端で指し示すものが一般的であった。このような車両用計器は、中央部分の表面が指針の旋回領域、中央部分の背面がモータ等によって専有されるため、スペースの利用効率が高いとは言えなかった。また、このような表示部材や指標部材の配置自由度の制約から、デザイン性や表示機能を高めるのにも限界があった。そこで、文字板の中央に液晶表示器を配置するためのスペースを設けることができる指針装置が提案されている(特許文献1等参照)。
同文献に開示の図5に示す指針装置501は、円弧状に目盛りが形成された文字板(図示略)と、目盛りを指示する指針部材503と、この指針部材503を目盛りに沿って移動させる指針移動手段としての指針移動部505と、円弧状の目盛りに囲まれるように配置される液晶表示器507と、目盛りに沿って設けられたガイド壁509とを備えている。指針移動部505は、複数のギア511と、駆動手段としてのモータ513とを有している。複数のギア511は、隣同士が噛み合うように目盛りに沿って一列に配列されて設けられている。複数のギア511は、15個設けられている。複数のギア511は、全歯ギア515と、半歯ギア517とから構成されている。
全歯ギア515は、回転軸方向の全長に亘って歯が設けられている。半歯ギア517は、回転軸方向の端部のみに歯が設けられている。この構成により、モータ513が回転すると全ての全歯ギア515は、モータ513の回転方向と同一方向に回転する。これに対して、半歯ギア517は、モータ513の回転方向と逆方向に回転する。指針装置501は、全歯ギア515の回転によって指針部材503(指針本体519の設けられたラック521)が移動する。例えば、全歯ギア515が右回りに回転していれば、ラック521は右方向に移動する。これにより、指針装置501は、指針本体519が文字板上を移動し、計測値に対応する目盛りを指示することができる。このようにして、指針装置501は、文字板の中央に液晶表示器507を配置するためのスペースを設けることができる。
特開2008−128948号公報
しかしながら、従来の指針装置501は、文字板の中央に液晶表示器507を配置するスペースは確保できるものの、目盛りが形成された円弧状の文字板に沿って指針部材503を移動させることで、車速やエンジン回転数を指示しているため、結局、デザイン性や表示機能を十分に高めることができず、斬新さがなく、商品力が乏しい。また、速度計及び回転数計等は単一平面に並設されるので、それだけ表示領域が必要となり、指針装置501の小型化が難しい。更に、上記の指針装置501は、複数のギア511を、隣同士が噛み合うように目盛りに沿って一列に配列して設けるため、部品点数が増えて構造が複雑になり、これによっても小型化が難しくなった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、部品点数を削減でき、斬新で良好な見た目と驚きを演出することができる指針装置を提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 第1指標部が設けられた円形の第1回転リングと、前記第1回転リングの内周側又は外周側に沿って配置され、前記第1指標部に指示される第1目盛りが形成された速度計及び回転数計の何れか一方のための円弧状の第1文字板と、前記第1回転リングを回転させる第1リング回転機構と、前記第1回転リングの内側に配置され、第2指標部が設けられた円形の第2回転リングと、前記第2回転リングの内周側又は外周側に沿って配置され、前記第2指標部に指示される第2目盛りが形成された速度計及び回転数計の何れか他方のための円弧状の第2文字板と、前記第2回転リングを回転させる第2リング回転機構と、ハウジングと、を備え、前記ハウジングの中間筒部と前記中間筒部の外周側に位置する外周縁部との間に画成された第1環状凹部が、前記第1回転リングの第1リング背面側を回転自在に収容し、前記中間筒部と前記中間筒部の内周側に位置する内筒部との間に画成された第2環状凹部が、前記第2回転リングの第2リング背面側を回転自在に収容し、前記第1文字板が、前記中間筒部の前面側の端面に設けられ、前記第2文字板が、前記内筒部の前面側の端面に設けられたことを特徴とする、車両用計器の指針装置。
上記(1)の構成の車両用計器の指針装置によれば、従来のような指針部材がなく、第1指標部が設けられた第1回転リングを回転させて第1文字板の第1目盛りを指示することができる。
このため、文字板中央部分の表面に指針の旋回領域を設ける必要がなくなるとともに、文字板中央部分の背面にモータ等を設ける必要もなくなる。第1回転リングは、リング部材を回転させる簡素な機構とすることができる。そのため、駆動機構の部品点数(ギア数等)を上記従来技術の機構に比べ削減できる。従来の指針部材を用いずに、第1目盛りの任意の値を指示できる。また、目盛りの秩序立った配置が可能となるので、見た目が良好となる。更に、第1指標部が設けられる第1回転リングの全体が回転するので、意外性を与えることができる。
更に、上記()の構成の車両用計器の指針装置によれば、第1文字板と第2文字板とが同心円上に配置されるので、単一平面に並設された場合よりも複数の表示領域をコンパクトにでき、指針装置の小型化が可能となる。
) 前記第1文字板と前記第2文字板とが、異なる平面に配置されることを特徴とする上記()の構成の車両用計器の指針装置。
上記()の構成の車両用計器の指針装置によれば、第1文字板と第2文字板とが奥行を持って立体的に配置されるので、更に斬新で良好な見た目と驚きを演出することができる。指針装置は、第1文字板と第2文字板とを奥行方向にずらして配置することにより視認対象の文字板を見やすくでき、同心円上の狭い領域に配置した複数の文字板それぞれの視認性を向上させることができる。
) 前記第2文字板の内側に表示器が配置されることを特徴とする上記(2)の構成の車両用計器の指針装置。
上記()の構成の車両用計器の指針装置によれば、第2文字板の内側に、更に表示器を備えたコンパクトな指針装置を提供することができる。表示器は、回転する第1回転リング及び第2回転リングの中央部に非回転で(静止して)配置されるので見やすさが増す。その結果、小さな面積であっても視認性の良好な表示が可能となる。
本発明に係る指針装置によれば、部品点数を削減でき、斬新で良好な見た目と驚きを演出することができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明の一実施形態に係る指針装置の斜視図である。 図1に示した指針装置の一部分を切り欠いた分解斜視図である。 図1に示した指針装置の縦断面図である。 図1に示した指針装置の変形例を表す要部拡大断面図である。 従来の指針装置の文字板を外した状態での正面図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
なお、以下の実施形態において、本発明に係る指針装置は、コンビネーションメータを例示して説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る指針装置の斜視図であり、図2は指針装置の一部分を切り欠いた分解斜視図である。
本実施形態に係るコンビネーションメータ11は、例えば車両のインストルメントパネル(図示略)に取り付けられる。コンビネーションメータ11は、第1回転リング13と、第1文字板15と、第1リング回転機構17と、第2回転リング21と、第2文字板23と、第2リング回転機構25と、表示器27と、ハウジング19と、を主要な構成として有している。
第1回転リング13は、軸線方向の長さが小さい扁平な円形の筒形状に形成される。なお、本明細書において、軸線とは、同軸に配置されるそれぞれのリングの中心軸(仮想線)を言う。第1回転リング13は、軸線方向の一端側が第1リング表面29となり、軸線方向の他端側が第1リング背面31(図3参照)となる。第1リング表面29は、半径方向内側に向かって第1リング背面31に接近する方向の傾斜面で形成される。第1リング表面29には、円周方向の一箇所に第1指標部33が設けられる。第1指標部33は、第1文字板15の後述する第1目盛りを指示する。第1指標部33は、例えば図示例の「三角マーク」や「発光部」として形成される。第1リング表面29には、第1指標部33に加えて放射方向に延びる複数の線からなる縞模様等の装飾35が施される。装飾35は、縞模様の他、格子模様等の種々の模様とすることができる。この装飾35は、第1回転リング13が第1指標部33と伴に回転していることが容易に見て取れるようにする効果を発現させる。
本実施形態の第1文字板15は、リング状に形成されている。なお、第1文字板15は、表示領域に応じてリング状に限らず円弧状に形成されても勿論よい。第1文字板15は、環状文字板面が、軸線に直交する面で形成される。第1文字板15は、第1回転リング13の内周側又は外周側に沿って配置される。本実施形態において、第1文字板15は、第1回転リング13の内周側に配置されている。従って、第1回転リング13は、「三角マーク」の頂角が半径方向内側に向けられている。第1文字板15の環状文字板面には、第1指標部33に指示される第1目盛り37が形成されている。本実施形態の第1文字板15は、速度計の文字板として用いる。
図2に示すように、第1リング回転機構17は、第1回転リング13を回転させる。第1回転リング13の外周には、第1外歯車39が形成されている。第1外歯車39は、第1モータ41の駆動軸に固定された第1ピニオン43に噛合する。第1モータ41は、ハウジング19に固定される。従って、第1回転リング13は、第1モータ41が駆動されると、第1ピニオン43に噛合する第1外歯車39により回転される。これら第1外歯車39、第1ピニオン43及び第1モータ41は、第1リング回転機構17を構成している。
本実施形態のコンビネーションメータ11は、第1回転リング13の内側に、第2回転リング21が配置されている。第2回転リング21は、第1回転リング13と同様に、軸線方向の長さが小さい扁平な円形の筒形状に形成される。第2回転リング21は、軸線方向の一端側が第2リング表面45となり、軸線方向の他端側が第2リング背面47(図3参照)となる。第2リング表面45は、半径方向内側に向かって第2リング背面47に接近する方向の傾斜面で形成される。第2リング表面45には、円周方向の一箇所に第2指標部49が設けられる。第2指標部49は、第2文字板23の後述する第2目盛りを指示する。第2指標部49は、例えば図示例の「三角マーク」や「発光部」として形成される。第2リング表面45には、第2指標部49に加えて放射方向に延びる複数の線からなる縞模様等の装飾35が施される。装飾35は、縞模様の他、格子模様等とすることができる。この装飾35は、第2回転リング21が第2指標部49と伴に回転していることが容易に見て取れるようにする効果を発現させる。
本実施形態の第2文字板23は、リング状に形成されている。なお、第2文字板23は、表示領域に応じてリング状に限らず円弧状に形成されても勿論よい。第2文字板23は、環状文字板面が、軸線に直交する面で形成される。第2文字板23は、第2回転リング21の内周側又は外周側に沿って配置される。本実施形態において、第2文字板23は、第2回転リング21の内周側に配置されている。従って、第2回転リング21は、「三角マーク」の頂角が半径方向内側に向けられている。第2文字板23の環状文字板面には、第2指標部49に指示される第2目盛り51が形成されている。本実施形態の第2文字板23は、回転数計の文字板として用いるつまり、本実施形態のコンビネーションメータ11では、回転数計が、速度計の内側に配置されている。
第2回転リング21は、第2リング回転機構25によって回転される。第2回転リング21の外周には、第2外歯車53が形成されている。第2外歯車53は、第2モータ55の駆動軸に固定された第2ピニオン57に噛合する。第2モータ55は、ハウジング19に固定される。従って、第2回転リング21は、第2モータ55が駆動されると、第2ピニオン57に噛合する第2外歯車53により回転される。これら第2外歯車53、第2ピニオン57及び第2モータ55は、第2リング回転機構25を構成している。
更に、本実施形態のコンビネーションメータ11は、第1文字板15と第2文字板23とが、異なる平面に配置されている。つまり、第1文字板15と第2文字板23は、何れかを手前側(車室側)に配置することができる。本実施形態においては、第1文字板15が、第2文字板23よりも手前側に配置されている。そして、第1回転リング13が第1文字板15よりも手前側に配置され、第2回転リング21が第1文字板15よりも奥側で第2文字板23よりも手前側に配置されている。
また、本実施形態のコンビネーションメータ11は、第2文字板23の内側に更に表示器27が配置されている。表示器27は、例えば液晶(LCD)表示装置とすることができる。コンビネーションメータ11は、第2文字板23がリング状となることで、その中央部分に表示器27を配置できるスペースが確保可能となる。表示器27は、背面照明を設けてもよい。表示器27は、光源からの光を導いて出射させる導光部材に接続されてもよい。表示器27は、液晶表示装置とした場合、例えば図示例のシフト表示や水温の他、ターンL表示、ターンR表示、燃料残量、シートベルト非着用やヘッドランプ消し忘れ用のウォーニング等を表示させることができる。つまり、表示器27は、マルチ表示部として用いることができる。
なお、表示器27は、背面照明を必要としない他のタイプの表示装置であってもよい。背面照明を必要としない表示装置としては、有機発光ダイオード(OLED)表示装置、ポリマー発光ダイオード表示装置及び薄膜エレクトロルミネセンス表示装置などを挙げることができる。
また、表示器27は、液晶表示器に限らず、指針部材を有するものであってもよい。この場合、表示器27としては、例えば機械式の指針回転機構を有する水温計、燃料計等を設けることができる。
図3は図1に示した指針装置の縦断面図である。
上述した第1回転リング13、第2回転リング21、第1文字板15、第2文字板23、第1モータ41、第2モータ55及び表示器27は、ハウジング19に固定される。ハウジング19は、中間筒部59の外周に、外周フランジ部61が形成される。外周フランジ部61の外周は、外周縁部63となる。また、ハウジング19は、中間筒部59の内周に、内周フランジ部65が形成される。内周フランジ部65の内周には内筒部67が形成される。
図2及び図3に示すように、中間筒部59と外周縁部63の間は、第1環状凹部69となる。第1環状凹部69は、第1回転リング13の第1リング背面側を回転自在に収容する。ハウジング19は、例えば指針装置ケース(図示略)の内方に固定される。指針装置ケースは、インストルメントパネルの背面側に配置される。指針装置ケースには、配線等を覆う見返し71が取り付けられる。この見返し71は、第1回転リング13を表出させるメータ表出開口部73を有する。コンビネーションメータ11は、このメータ表出開口部73によりインストルメントパネルの表面側に表出する。中間筒部59と内筒部67の間は、第2環状凹部75となる。第2環状凹部75は、第2回転リング21の第2リング背面側を回転自在に収容する。
中間筒部59の軸線方向一端側の端面には、上記の第1文字板15が設けられる。ハウジング19は、この第1文字板15が設けられる側が前面側(車室側)となる。内筒部67の軸線方向一端側の端面には、上記の第2文字板23が設けられる。なお、第1文字板15及び第2文字板23は、ハウジング19の中間筒部59の端面及び内筒部67の端面に、印刷、成形、刻印等により直接形成されるものであってもよく、別体に形成されたものを取り付けてもよい。
内筒部67の前面側の内周には、環状の鍔部77が半径方向内側に突出して形成されている。内筒部67は、内穴79に表示器27を収容することができる。表示器27は、前面側が鍔部77に当接し、背面に裏蓋81が当接することで内筒部67の内穴79内に保持される。裏蓋81は、内筒部67の内筒後端面83に、蓋固定ビス85によって固定される。
図3に示すように、外周フランジ部61の背面には、第1モータ41が固定される。第1モータ41は、駆動軸を第1環状凹部69に貫通させる。第1環状凹部69には、第1モータ41の駆動軸に固定された第1ピニオン43を配置するギア空間87が形成される(図2参照)。ギア空間87に配置された第1ピニオン43は、第1回転リング13の第1外歯車39と噛合する。
また、内周フランジ部65の背面には、第2モータ55が固定される。第2モータ55は、駆動軸を第2環状凹部75に貫通させる。第2環状凹部75には、第2モータ55の駆動軸に固定された第2ピニオン57を配置するギア空間89が形成される。ギア空間89に配置された第2ピニオン57は、第2回転リング21の第2外歯車53と噛合する。
なお、第1回転リング13及び第2回転リング21は、滑り軸受(図示略)や転がり軸受(図示略)によってハウジング19に回転自在に支持することができる。なお、第1回転リング13及び第2回転リング21は、第1環状凹部69及び第2環状凹部75のみに回転自在に遊嵌される構造であってもよい。また、第1回転リング13及び第2回転リング21は、それぞれの外周又は内周に周溝(図示略)を形成することができる。第1回転リング13及び第2回転リング21は、これらそれぞれの周溝に、ハウジング19に半径方向で貫通させたピン等を係合させることで、第1環状凹部69及び第2環状凹部75からの抜けを規制してもよい。この他、第1回転リング13及び第2回転リング21は、後付けされる第1文字板15及び第2文字板23の周縁を利用して抜け止めされてもよい。
第1回転リング13、第2回転リング21、第1文字板15、第2文字板23及びハウジング19は、透光性を有する樹脂材料により成形することができる。これにより、ハウジング19を導光体として利用することができる。この場合、コンビネーションメータ11は、ハウジング19の外周フランジ部61や内周フランジ部65の背面側に設けた光源から光を入射させ、第1指標部33、第2指標部49、第1文字板15及び第2文字板23を発光させることができる。
次に、上記した構成の作用を説明する。
本実施形態に係るコンビネーションメータ11は、従来のような指針部材がなく、第1指標部33が設けられた第1回転リング13を回転させて第1文字板15の第1目盛り37を指示したり、第2指標部49が設けられた第2回転リング21を回転させて第2文字板23の第2目盛り51を指示したりすることができる。このため、文字板中央部分の表面に指針の旋回領域を設ける必要がなくなるとともに、文字板の「中央部分の背面」に指針を回転駆動するためのモータ等を設ける必要もなくなる。その結果、文字板の中央に表示器27等を設けるためのスペースを確保できる。
また、第1回転リング13及び第2回転リング21は、リング部材を回転させる簡素な機構とすることができる。すなわち、多数のギアを必要としない第1リング回転機構17及び第2リング回転機構25により回転が可能となる。そのため、駆動機構の部品点数(ギア数等)を図5に示した従来技術の機構に比べ削減できる。
また、本実施形態のコンビネーションメータ11は、円形の第1回転リング13及び第2回転リング21の円周方向一箇所にそれぞれ第1指標部33及び第2指標部49を設け、第1回転リング13又は第2回転リング21を回転することにより、従来の指針部材を用いずに、第1指標部33又は第2指標部49が第1目盛り37又は第2目盛り51の任意の値を指示できる。すなわち、指針部材を回転リングとした斬新なデザインとすることができる。
また、複数の同心円上に第1目盛り37及び第2目盛り51が配置されることにより、目盛りの秩序立った配置が可能となるので、見た目が良好となる。
更に、第1指標部33のみが移動するのではなく、第1指標部33が設けられた第1回転リング13全体が回転するので、意外性を与えることができる。これにより、コンビネーションメータ11は、見た人に、驚きとともに、斬新さ、良好な見た目から無駄のない機能美、かっこ良さを感じさせることができる。
また、本実施形態のコンビネーションメータ11は、第1文字板15と第2文字板23とが同心円上に配置されるので、単一平面に並設された場合よりも複数の表示領域をコンパクトにでき、コンビネーションメータ11の小型化が可能となる。コンビネーションメータ11は、第1文字板15と第2文字板23とが同心円上に集中して配置されることから、第1文字板15と第2文字板23の双方を視認するとき、視線を大きく変更する必要がなく(視線の移動距離が小さく)、目盛りの読み取りが容易となる。
また、本実施形態のコンビネーションメータ11は、第1文字板15と第2文字板23とが奥行を持って立体的に配置されるので、更に斬新で良好な見た目と驚きを演出することができる。第1文字板15と第2文字板23とを奥行き方向にずらすことにより、目盛り視認時の焦点距離を異ならせることができる。すなわち、目的の文字板を見た(焦点が合った)際に、他の文字板とは焦点が合わなくなる。これにより、視認対象の文字板のみを見やすくでき、同心円上の狭い領域に配置した複数の文字板それぞれの視認性を向上させることができる。
また、本実施形態のコンビネーションメータ11は、第2文字板23の内側に、更に表示器27を備えたコンパクトなコンビネーションメータ11を提供することができる。コンビネーションメータ11は、同心円上に配置され、かつ双方が独立して回転する複数の第1回転リング13及び第2回転リング21の中央に、表示器27が固定状態に配置される。これにより、表示器27は、回転する第1回転リング13及び第2回転リング21の中央部に非回転で(静止して)配置されるので見やすさが増す。その結果、表示器27は、小さな面積であっても視認性の良好な表示が可能となる。
次に、上記実施形態に係る指針装置の変形例を説明する。
図4に示すように、変形例に係るコンビネーションメータ11は、第1回転リング13A及び第2回転リング21Aに、光源を備えるものであってもよい。即ち、第2回転リング21Aの第2指標部49Aが透光性を有する樹脂材により形成され、「発光部」として形成される。第2指標部49Aの背面には、光源であるLED91が対面配置される。第2回転リング21Aの第2リング背面47には、環状の受電コイル93が同軸で設けられる。受電コイル93は、導体の両端をLED91の入力端子に有線接続する。一方、第2環状凹部75の底面には、受電コイル93と対面させて送電コイル95が同軸で設けられる。送電コイル95は、導体の両端をLED駆動回路(図示略)に有線接続する。
この変形例では、受電コイル93と送電コイル95とは、相対回転自在に対向配置される。この構成によれば、ハウジング19から、受電側の第2回転リング21Aに設けられたLED91へ、送電コイル95と受電コイル93の間の電磁誘導作用を利用して非接触で電力伝送を行うことができる。ハウジング19と第2回転リング21Aとは、非接触の送電回転部97によって回転自在となる。これにより、第2回転リング21Aの回転トルクが低減できるとともに、電力伝送の信頼性が向上し、機械式接点に起因する不良動作が発生しない良好な照明が可能となる。また、第2回転リング21Aに直接光源を設けることができるので、第2回転リング21に金属等の非導光材を用いることができ、これによっても意外性を与えることができる。
なお、上述の変形例は、第2回転リング21Aを例に説明したが、第1回転リング13Aに対しても同様の構成が適用可能であることは言うまでもない。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、実施形態の各構成を相互に組み合わせることや、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者が変更、応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
例えば、指針装置は、第1回転リング及び第2回転リングの他に、更に第3回転リングや第4回転リングを同軸に設けてもよい。また、上記構成では、外周側に速度計、内周側に回転数計を配置したが、これとは逆に、外周側に回転数計、内周側に速度計を配置してもよい。
従って、本実施形態に係るコンビネーションメータ11によれば、部品点数を削減でき、斬新で良好な見た目と驚きを演出することができる。
ここで、上述した本発明に係る指針装置の実施形態の特徴をそれぞれ以下に簡潔に纏めて列記する。
[1] 第1指標部(33)が設けられた円形の第1回転リング(13)と、前記第1回転リングの内周側又は外周側に沿って配置され、前記第1指標部に指示される第1目盛り(37)が形成された円弧状の第1文字板(15)と、前記第1回転リングを回転させる第1リング回転機構(17)と、を備えることを特徴とする指針装置(コンビネーションメータ11)。
[2] 前記第1回転リングの内側に配置され、第2指標部(49)が設けられた円形の第2回転リング(21)と、前記第2回転リングの内周側又は外周側に沿って配置され、前記第2指標部に指示される第2目盛り(51)が形成された円弧状の第2文字板(23)と、前記第2回転リングを回転させる第2リング回転機構(25)と、を備えることを特徴とする上記[1]の構成の指針装置(コンビネーションメータ11)。
[3] 前記第1文字板と前記第2文字板とが、異なる平面に配置されることを特徴とする上記[2]の構成の指針装置(コンビネーションメータ11)。
[4] 前記第2文字板の内側に表示器(27)が配置されることを特徴とする上記[2]又は[3]の構成の指針装置(コンビネーションメータ11)。
11…コンビネーションメータ(指針装置)
13…第1回転リング
15…第1文字板
17…第1リング回転機構
21…第2回転リング
23…第2文字板
25…第2リング回転機構
27…表示器
33…第1指標部
37…第1目盛り
49…第2指標部
51…第2目盛り

Claims (3)

  1. 第1指標部が設けられた円形の第1回転リングと、
    前記第1回転リングの内周側又は外周側に沿って配置され、前記第1指標部に指示される第1目盛りが形成された速度計及び回転数計の何れか一方のための円弧状の第1文字板と、
    前記第1回転リングを回転させる第1リング回転機構と、
    前記第1回転リングの内側に配置され、第2指標部が設けられた円形の第2回転リングと、
    前記第2回転リングの内周側又は外周側に沿って配置され、前記第2指標部に指示される第2目盛りが形成された速度計及び回転数計の何れか他方のための円弧状の第2文字板と、
    前記第2回転リングを回転させる第2リング回転機構と、
    ハウジングと、
    を備え、
    前記ハウジングの中間筒部と前記中間筒部の外周側に位置する外周縁部との間に画成された第1環状凹部が、前記第1回転リングの第1リング背面側を回転自在に収容し、
    前記中間筒部と前記中間筒部の内周側に位置する内筒部との間に画成された第2環状凹部が、前記第2回転リングの第2リング背面側を回転自在に収容し、
    前記第1文字板が、前記中間筒部の前面側の端面に設けられ、
    前記第2文字板が、前記内筒部の前面側の端面に設けられたことを特徴とする、車両用計器の指針装置。
  2. 前記第1文字板と前記第2文字板とが、異なる平面に配置されることを特徴とする請求項1に記載の車両用計器の車両用計器の指針装置。
  3. 前記第2文字板の内側に表示器が配置されることを特徴とする請求項2に記載の車両用計器の指針装置。
JP2016019271A 2016-02-03 2016-02-03 車両用計器の指針装置 Active JP6762102B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016019271A JP6762102B2 (ja) 2016-02-03 2016-02-03 車両用計器の指針装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016019271A JP6762102B2 (ja) 2016-02-03 2016-02-03 車両用計器の指針装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017138203A JP2017138203A (ja) 2017-08-10
JP6762102B2 true JP6762102B2 (ja) 2020-09-30

Family

ID=59566780

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016019271A Active JP6762102B2 (ja) 2016-02-03 2016-02-03 車両用計器の指針装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6762102B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1062208A (ja) * 1996-08-22 1998-03-06 Fujita Corp 時計や計測器などの表示装置
DE19849161A1 (de) * 1998-10-26 2000-05-18 Mannesmann Vdo Ag Zeigerinstrument
JP4513051B2 (ja) * 2003-10-24 2010-07-28 日本精機株式会社 車両用計器
US20050237861A1 (en) * 2004-04-23 2005-10-27 Bell Earl S Quantitative display apparatus
JP5313955B2 (ja) * 2010-03-26 2013-10-09 シチズンホールディングス株式会社 電波腕時計

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017138203A (ja) 2017-08-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5373081B2 (ja) 計器装置
WO2010125922A1 (ja) 計器照明装置
JP6478009B2 (ja) 表示装置
JP4882092B2 (ja) 指示計器
JP6455393B2 (ja) 表示装置
JP2016070793A (ja) 計器装置
JP6762102B2 (ja) 車両用計器の指針装置
JP2005338059A (ja) 計器装置
JP2004061326A (ja) 指針式計器
JP4235002B2 (ja) 車両用表示装置
JP5207136B2 (ja) 指針式表示装置
JP2007309837A (ja) 表示装置
JP2007309836A (ja) 表示装置
JP4309647B2 (ja) 車両用表示装置
JP2011095078A (ja) 車両用計器
JP5799775B2 (ja) 表示装置
JP4808978B2 (ja) 指針式表示装置
JP4497274B2 (ja) 指示計器
JP6361363B2 (ja) 表示装置
JP7298602B2 (ja) 表示装置
JP2009186401A (ja) 車両用指針計器
JP6451066B2 (ja) 計器
JP2011039001A (ja) 自動車用計器
JP2010151489A (ja) 車両用計器
WO2019203151A1 (ja) 計器装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191211

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191217

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200303

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200415

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200901

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200908

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6762102

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250