JP6761149B1 - 微生物及び/又はウィルス含有廃液の除染システム - Google Patents

微生物及び/又はウィルス含有廃液の除染システム Download PDF

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Abstract

小容量の微生物及び/又はウィルス含有廃液を加熱により連続的に不活化処理できる除染システムを提供すること。廃液受槽1と、ボイラ20と、廃液受槽1から供給される廃液をボイラ20の蒸気との熱交換により加熱する熱交換装置10と、廃液受槽1から熱交換装置10に廃液を供給する廃液供給系開閉弁5及びポンプ6と、廃液受槽1、ボイラ20、熱交換装置10、廃液供給系開閉弁5及びポンプ6を制御して、廃液を連続的に不活化処理する制御装置90と、を備え、熱交換装置10は、コイル状の管式熱交換器を有し、蒸気との熱交換により廃液を所定の第1温度以上に加熱する加熱器11と、コイル状の管式熱交換器を有し、加熱器により第1温度以上に加熱された廃液を、蒸気と熱交換しながら第1温度以上に所定時間保持する保持器13と、を有する、微生物及び/又はウィルス含有廃液の除染システム100である。

Description

本発明は、微生物及び/又はウィルス(細菌、糸状菌、酵母、らん藻、原生動物、ウィルス・ファージ、プリオン等から選択された1以上のものをいう。以下、同じ。)含有廃液の除染システムに関し、特に、微生物及び/又はウィルスの存在が懸念される製薬施設・工場や研究所、病院等からの廃液を不活化する除染システムに関する。
従来、微生物及び/又はウィルスを含有する廃液の処理として、薬液による不活化処理(殺菌処理を意味する。以下、同じ)がある。この薬液による不活化処理では、先ず廃液に対してpH調整や凝集沈殿を行った後、汚泥部分は脱水後に焼却(燃焼)処理し、液相成分は次亜塩素酸ナトリウム等による消毒剤による処理後、さらに過剰薬剤の中和を行って系外へ排出する。しかしながら、薬液による不活化処理では、多量の薬液が必要となるうえ焼却に大きなエネルギを要するため、ランニングコストが嵩むという問題がある。
これに対して、微生物及び/又はウィルスを含有する廃液の処理として、加熱による不活化処理がある。この加熱による不活化処理として、例えば、蒸気や電気抵抗を利用したバッチ式の加熱処理装置による不活化処理が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。これらの加熱による不活化処理によれば、上述の薬液による不活化処理の問題は解決可能である。
特開2000−263037号公報 米国特許出願公開第2016/0145121号明細書
しかしながら、近年のバイオ製剤では、これまでの大量生産から、使い捨てのシングルユース機器を使用した小容量の連続生産が主流になっており、微生物及び/又はウィルスがそれぞれ異なる多品種化が進んでいる。そのため、上記バッチ式の加熱処理装置による不活化処理では、廃液は一定量溜まるまで未除染の状態で放置されるところ、中央除染設備とした場合には配管を介して未処理の微生物及び/又はウィルスが逆汚染(コンタミネーション)する可能性がある。
また、研究所や病院では、使用される水の量は少なく、廃液量も少ない。そのため、大容量の廃液を不活化処理するのに適した中央除染設備ではなく、各スイート(各製造エリア)において、瞬時にその場で連続的に不活化処理を行うことが要求される。しなしながら、小容量の微生物及び/又はウィルス含有廃液を加熱により連続的に不活化処理できる除染システムは、これまでのところ見出されていない。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、小容量の微生物及び/又はウィルス含有廃液を加熱により連続的に不活化処理できる除染システムを提供することを目的とする。
(1) 上記目的を達成するため本発明は、微生物及び/又はウィルスを含有する廃液を連続的に不活化処理する除染システムであって、前記廃液を排出する設備から前記廃液を受ける廃液受槽と、蒸気を生成する蒸気生成装置と、前記廃液受槽から供給される前記廃液を、前記蒸気生成装置により生成された前記蒸気との熱交換により加熱する熱交換装置と、前記廃液受槽から前記熱交換装置に前記廃液を供給する廃液供給手段と、前記廃液受槽、前記蒸気生成装置、前記熱交換装置及び前記廃液供給手段を制御して、前記廃液を連続的に不活化処理する制御装置と、を備え、前記熱交換装置は、コイル状の管式熱交換器を有し、前記蒸気生成装置により生成された前記蒸気との熱交換により前記廃液を所定の第1温度以上に加熱する加熱器と、コイル状の管式熱交換器を有し、前記加熱器により前記第1温度以上に加熱された前記廃液を、前記蒸気生成装置により生成された前記蒸気と熱交換しながら前記第1温度以上に所定時間保持する保持器と、を有する、微生物及び/又はウィルス含有廃液の除染システムを提供する。
(2) (1)の除染システムにおいて、前記廃液受槽と前記加熱器の間の流路に設けられ、該流路を流通する廃液の流量を検出する流量検出手段と、前記加熱器と前記保持器の間の流路に設けられ、該流路を流通する廃液の温度を検出する第1温度検出手段と、前記保持器の下流側の流路に設けられ、該流路を流通する廃液の温度を検出する第2温度検出手段と、を備え、前記制御装置は、前記流量検出手段により検出された流量、前記第1温度検出手段により検出された温度及び前記第2温度検出手段により検出された温度に基づいて、前記廃液受槽、前記廃液供給手段、前記蒸気生成装置及び前記熱交換装置を制御してもよい。
(3) (2)の除染システムにおいて、前記熱交換装置から排出される廃液を前記廃液受槽に循環させる廃液循環手段をさらに備え、前記制御装置は、前記第2温度検出手段により検出された温度が前記第1温度未満である場合には、前記廃液循環手段を制御して、前記熱交換装置から排出される廃液を前記廃液受槽に循環させてもよい。
(4) (1)から(3)いずれかの除染システムにおいて、前記熱交換装置は、前記廃液受槽と前記加熱器との間の流路に設けられ、前記廃液受槽から前記加熱器に供給される前記廃液を予熱する予熱器をさらに有し、前記予熱器には、前記加熱器から排出されるドレン水が供給されてもよい。
(5) (4)の除染システムにおいて、前記予熱器から排出されるドレン水を前記蒸気生成装置に循環させるドレン循環手段をさらに備えてもよい。
(6) (1)から(5)いずれかの除染システムにおいて、前記熱交換装置は、コイル状の管式熱交換器を有し、前記保持器により前記第1温度以上に所定時間保持された前記廃液を、冷却水との熱交換により所定の第2温度以下に冷却する冷却器をさらに有してもよい。
(7) (6)の除染システムにおいて、前記熱交換装置は、前記保持器と前記冷却器との間の流路に設けられ、前記保持器により前記第1温度以上に所定時間保持された後に前記冷却器に供給される前記廃液を予冷する予冷器をさらに有し、前記予冷器には、前記冷却器から排出されるドレン水が供給されてもよい。
(8) (6)又は(7)の除染システムにおいて、前記冷却器の下流側の流路に設けられ、該流路内の圧力を検出する圧力検出手段と、前記圧力検出手段よりも下流側の流路に設けられ、該流路内の圧力を調整可能な調整弁と、をさらに備え、前記制御装置は、前記圧力検出手段により検出された圧力に基づいて、前記調整弁の開閉を制御してもよい。
(9) (1)から(8)いずれかの除染システムにおいて、薬液を貯留する薬液貯留槽と、前記薬液貯留槽に貯留されている薬液を前記熱交換装置に供給するとともに、該熱交換装置に供給された薬液を前記薬液貯留槽に循環させる薬液循環手段と、をさらに備えてもよい。
(10) (1)から(9)いずれかの除染システムにおいて、前記廃液を排出する設備から前記廃液受槽に廃液を導入する廃液導入路に設けられ、前記廃液を濾過するストレーナと、前記蒸気生成装置により生成された前記蒸気を前記ストレーナに供給することにより、前記ストレーナを熱洗浄するストレーナ洗浄手段と、をさらに備えてもよい。
本発明によれば、小容量の微生物及び/又はウィルス含有廃液を加熱により連続的に不活化処理できる除染システムを提供できる。
本発明の一実施形態に係る除染システムの構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る除染システムの薬液循環処理を示す図である。 本発明の一実施形態に係る除染システムの不活化処理を示す図である。 本発明の一実施形態に係る除染システムの不活化異常処理を示す図である。 本発明の一実施形態に係る除染システムのストレーナメンテナンス処理を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら詳しく説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る除染システム100の構成を示す図である。本実施形態に係る除染システム100は、研究所や病院等の設備(不図示)から排出される小容量の廃液(例えば、300L/日)を、例えば20時間の不活化処理を実行することにより除染する。不活化処理は、例えば135℃×90秒保持することにより実行され、例えば250mL/分で連続的に廃液を不活化処理可能である。また、本実施形態に係る除染システム100は、例えば、高さが1000mm以下で製作可能であり、シンク横等にコンパクトに設置可能である。
図1に示されるように、本実施形態に係る除染システム100は、主構成要素として、廃液受槽1と、廃液供給手段(廃液供給系開閉弁5及びポンプ6)と、熱交換装置10(予熱器8、加熱器11、保持器13、予冷器16及び冷却器17)と、ボイラ20と、薬液貯留槽25と、制御装置90と、を備える。また、除染システム100は、ストレーナ3と、流量計7と、第1温度計12と、第2温度計15と、調整弁19と、各系の流路を切り替えるための複数の各種開閉弁と、予熱器8、加熱器11、保持器13、予冷器16及び冷却器17の各種ドレンと、を備える。
廃液受槽1は、研究所や病院等の設備(不図示)から排出される微生物及び/又はウィルスを含有する廃液(以下、単に廃液ともいう。)を受ける槽である。廃液受槽1に廃液を導入する廃液導入路には、廃液導入系開閉弁2a,2bと、ストレーナ3が設けられる。廃液受槽1への廃液の導入は、制御装置90による廃液導入系開閉弁2a,2bの開閉制御により制御される。なお、本実施形態の各種開閉弁、調整弁は、電磁弁等により構成される。
廃液受槽1の容量は、例えば20Lであり、小容量である。廃液受槽1には、レベル計4が設置されており、5Lの貯留が確認された時点で、連続不活化処理が開始されるように設定される。ただし、この連続不活化処理の起動設定(貯留量レベル)は、任意に設定可能である。
廃液供給手段としての廃液供給系開閉弁5及びポンプ6は、廃液受槽1と加熱器11との間の流路に設けられる。これら廃液供給系開閉弁5及びポンプ6は制御装置90により制御され、廃液受槽1内の廃液を加熱器11等からなる熱交換装置10に供給する。
流量計7は、ポンプ6の下流に設けられる。流量計7は、予熱器8及び加熱器11に供給される廃液の流量を検出する。流量計7の検出信号は、制御装置90に送信される。
予熱器8は、廃液受槽1と加熱器11との間の流路に設けられる。予熱器8は、廃液受槽1から加熱器11に供給される廃液を予熱する。これにより、予熱器8により予熱された廃液が加熱器11に供給される。この予熱器8には、加熱器11から排出されるドレン水が供給され、このドレン水と廃液との間で熱交換が行われる。また、予熱器8は、ドレン循環手段としての予熱器ドレン9を有しており、この予熱器ドレン9を流通するドレン水は、ボイラ20に循環されて再利用される。
加熱器11は、予熱器8の下流に設けられ、ボイラ20により生成された蒸気との熱交換により、予熱された廃液を加熱する。具体的には、加熱器11は、予熱された廃液を所定の第1温度以上に加熱する。本実施形態では、例えば、第1温度は135℃に設定される。即ち、加熱器11は、例えば25℃まで予熱された廃液を、135℃以上に加熱する。
加熱器11は、後述する保持器13及び冷却器17と同様に、コイル状の管式熱交換器により構成される。ここで、従来の連続式不活化処理装置では、熱交換器としてはスパイラル式熱交換器が用いられている。このスパイラル式熱交換器は、2枚の平板の間にスペーサを挿入して流路を確保した状態で巻き上げることにより形成される。このスパイラル式熱交換器は、高温流体と低温流体とが向流する単一の流路構造で高い伝熱特性を有するため、大容量の廃液を熱交換するのに適している。そのため、小流量で小伝熱面積のスパイラル熱交換器は存在しないのが実情である。例えば、本実施形態で用いられるコイル状の管式熱交換器の伝熱面積は0.2m以下であればよいが、0.2m以下の伝熱面積のスパイラル式熱交換器は存在しない。
また、本実施形態で用いる熱交換器は、密閉式の圧力容器である必要があるところ、スパイラル式熱交換器を小容量化して小型化しようとすると、密閉式の圧力容器にするにはクランプ構造を取り得ず、溶接せざるを得ない。しかしながら、溶接してしまうと、内部解放して点検、メンテナンスすることができなくなるため、本実施形態の熱交換器として用いることはできない。従って、本実施形態では、コイル状の管式熱交換器を用いることにより、小容量の廃液の不活化処理を可能としている。
加熱器11は、加熱器ドレン11a,11bと、加熱器ドレン系開閉弁11cを有する。制御装置90により加熱器ドレン系開閉弁11cが開閉制御されることにより、加熱器ドレン水が、加熱器ドレン11aを介して予熱器8に供給されるか、又は加熱器ドレン11bを介してボイラ20に循環されて再利用される。あるいは、ドレン系開閉弁14を開くことにより、加熱器ドレン11bを介して加熱器ドレン水が系外へ排出される。
第1温度検出手段としての第1温度計12は、加熱器11と保持器13の間の流路に設けられる。第1温度計12は、加熱器11により第1温度以上に加熱された廃液の温度を検出する。第1温度計12の検出信号は、制御装置90に送信される。
保持器13は、加熱器11の下流に設けられ、加熱器11により上述の第1温度以上に加熱された廃液を、ボイラ20により生成された蒸気と熱交換しながら第1温度以上に所定時間保持する。例えば、保持器13は、90秒間135℃以上に廃液を保持する。135℃×90秒間保持することは、廃液中に含まれ得る細菌類の全て、及びヒト免疫不全ウィルス(HIV)、B型肝炎ウィルス(HBV)、C型肝炎ウィルス(HCV)等の肝炎ウィルス、その他のウィルスを含む微生物、ウィルスを6桁殺滅できることを意味することが、本発明者によって確認されている。
ここで、「SAL」は、滅菌後に1個の微生物が存在する確率で「10−n」で表される無菌性保証水準であり、例えば医薬品を最終容器に充填密封してから行う最終滅菌法では、「SAL10−6」が要求される。一般に、「SAL10−6」を保証するために、オーバーキル滅菌条件を採用すればよいとされ、その指標として、F0≧12が要求される(ISO/TS 17665−2)。F0値は、高圧蒸気滅菌で基準となる滅菌指標であり、10℃のz値(所定の温度で生菌数を10分の1に殺菌する時間(分)であるD値を10倍変化させる温度変化の度数)を持つ微生物について、121.1℃(250°F)の温度に等価な時間(分)を示す値である。
本実施形態に係る除染システム100は、250mL/分で連続20時間処理することにより、300L/日の処理が可能な除染システムである。本実施形態で使用する廃液供給手段としてのポンプ6を、例えば240mL/分〜540mL/分にインバータで可変にすることで、例えば500mL/分で連続20時間処理することにより600L/日の処理が可能となる。これは、本実施形態が、F0で滅菌(不活化)保証することに基づいているためであり、この場合、制御装置90を介して保持器13を138℃以上の温度に保持することでF0>30が達成できる。これは、上述のF0≧12をクリアし、1つの装置で300L/日〜600L/日まで処理可能な除染システムを提供できることを意味する。これに対して、先行技術文献に記載される槽、即ち反応釜の形式においては、反応釜の容量が一定であるので、当該反応釜の処理総量を変更することはできない。
なお、上述した通り保持器13は、加熱器11や冷却器17と同様に、コイル状の管式熱交換器により構成される。保持器13は、ボイラ20で生成された蒸気と熱交換しながら廃液を保持するため、所定時間、第1温度以上に廃液を確実に保持可能となっている。
保持器13は、保持器ドレン13aと、保持器ドレン系開閉弁13bと、を有する。制御装置90により保持器ドレン系開閉弁13bが開閉制御されることにより、保持器ドレン水が、保持器ドレン13aを介してボイラ20に循環されて再利用される。あるいは、ドレン系開閉弁14を開くことにより、保持器ドレン13aを介して保持器ドレン水が系外へ排出される。
第2温度検出手段としての第2温度計15は、保持器13の下流に設けられる。第2温度計15は、保持器13により所定時間、第1温度以上に保持された廃液の温度を検出する。第2温度計15の検出信号は、制御装置90に送信される。
予冷器16は、保持器13と冷却器17との間の流路に設けられる。予冷器16は、保持器13により第1温度以上に所定時間保持された廃液を予冷する。これにより、予冷器16により予冷された廃液が冷却器17に供給される。この予冷器16には、冷却器17から排出されるドレン水が供給され、このドレン水と廃液との間で熱交換が行われる。
冷却器17は、予冷器16の下流に設けられ、保持器13により第1温度以上に所定時間保持された後に予冷器16により予冷された廃液を、外部から供給される冷却水との熱交換により所定の第2温度以下に冷却する。例えば、冷却器17は、廃液を50℃〜60℃以下に冷却する。これにより、廃液を、40℃以下でなければならない下水として排出することが可能となっている。なお、上述した通り冷却器17は、加熱器11や保持器13と同様に、コイル状の管式熱交換器により構成される。
冷却器17は、外部から冷却水が供給される冷却水供給路が接続されており、該冷却水供給路には、冷却系開閉弁21a〜21cが設けられる。制御装置90により、これら冷却系開閉弁21a〜21cが開閉制御されることにより、外部から冷却器17、あるいは薬液貯留槽25に冷却水が供給される。
冷却器17は、冷却器ドレン17aと、冷却器ドレン系開閉弁17bと、を有する。制御装置90により冷却器ドレン系開閉弁17bが開閉制御されることにより、冷却器ドレン水が、冷却器ドレン17aを介して予冷器16に供給されるか、又は系外へ排出される。
圧力検出手段としての圧力計18は、冷却器17の下流に設けられる。圧力計18は、冷却器17により第2温度以下に冷却された廃液が流通する流路内の圧力を検出する。圧力計18の検出信号は、制御装置90に送信される。
調整弁19は、圧力計18の下流に設けられ、弁を開閉することにより該流路内の圧力を調整する。調整弁19の開閉を制御装置90により制御される。具体的には、上記圧力計18により検出された圧力値に基づいて、調整弁19の開閉が制御される。これにより、排出系開閉弁23を介して廃液を排出する際に、流路内の圧力が一定に保たれ、廃液の突沸が防止される。
蒸気生成装置としてのボイラ20は、電気式ボイラであり、水から蒸気を生成する。ただし、蒸気生成装置としては電気ボイラに限定されず、蒸気を生成可能なものであればよい。生成した蒸気は、加熱器11及び保持器13、又はストレーナ3に供給される。これら蒸気の供給は、制御装置90により蒸気系開閉弁20a〜20fを開閉制御することにより行われる。なお、蒸気系開閉弁20e,20fは、ストレーナ3に蒸気を供給するストレーナ洗浄手段として機能する。
薬液貯留槽25は、薬液を貯留するとともに、不活化処理開始前に熱交換装置10に供給される薬液を循環させる薬液循環槽として機能する。薬液貯留槽25は、薬液循環手段としての薬液供給系開閉弁25aを有する。制御装置90により薬液供給系開閉弁25aが開閉制御されることにより、薬液貯留槽25に貯留されている薬液が熱交換装置10に供給されるとともに、熱交換装置10に供給された薬液が薬液貯留槽25に循環される。
薬液貯留槽25は、アルカリ貯留槽26と、酸貯留槽27と、アルカリ供給系開閉弁26aと、酸供給系開閉弁27aと、を有する。アルカリ貯留槽26は、アルカリとして水酸化ナトリウムを貯留するが、これに限定されず、例えば水酸化カリウム等の他のアルカリを貯留してもよい。また、酸貯留槽27は、酸として硝酸を貯留するが、これに限定されず、例えば、リン酸等の他の無機酸や、スルファミン酸等の有機酸を貯留してもよい。
薬液としてアルカリが熱交換装置10に供給、循環されると、加熱により流路内で固化変性した蛋白等が溶解されて除去される。特に、本実施形態の処理対象である微生物及び/又はウィルスを含有する廃液は、バイオ製剤等であり、廃液中に蛋白が多く含まれているため、有効である。また、薬液として酸が熱交換装置10に供給、循環されると、加熱により流路内で析出したシリカ、カルシウム等からなるスケールが溶解されて除去される。これにより、流路が閉塞されるのを回避可能となっている。
なお、上述の薬液貯留槽25等は、血液製剤等の製薬施設、工場や病院等のCIP(Clean−in−placeing−in−place;生産状態のままで、特に装置に追加的機器を取り付けるこなく又は生産設備を分解することなく行われる自動洗浄のことをいう。)ユニットとして機能する。
以上の構成を備える本実施形態の除染システム100は、制御装置90により、薬液循環処理、不活化処理、不活化異常処理、ストレーナメンテナンス処理がそれぞれ実行される。以下、図2〜図5を参照して各処理について詳しく説明する。
図2は、本実施形態に係る除染システム100の薬液循環処理を示す図である。図2中、太破線は薬液が流通している状態、細破線は蒸気が流通している状態、細一点鎖線は冷却水が流通している状態を示している。この薬液循環処理は、廃液の不活化処理に先立って実行される。先ず、廃液供給系開閉弁5を閉じた状態で薬液供給系開閉弁25aを開き、ポンプ6により薬液貯留槽25から薬液を熱交換装置10に供給する。同時に、廃液循環系開閉弁22及び排出系開閉弁23を閉じ、薬液循環系開閉弁24を開くことにより、薬液を薬液貯留槽25に循環させる。薬液の循環は、加熱器11の出口にある第1温度計12の検出温度が、例えば135℃になるまで行われる。循環される薬液は、アルカリと酸を適宜切り替えて行われる。アルカリと酸の切り替えは、アルカリ供給系開閉弁26a及び酸供給系開閉弁27aを開閉制御することにより行われる。本処理により、不活化処理経路内の蛋白、スケールが除去され、経路の閉塞が防止される。
図3は、本実施形態に係る除染システム100の不活化処理を示す図である。図3中、太実線は廃液が流通している状態、細破線は蒸気が流通している状態、細一点鎖線は冷却水が流通している状態を示している。この不活化処理は、上述の薬液循環処理において、第1温度計12の検出温度が例えば135℃に達した時点で、薬液供給系開閉弁25a
を閉じるとともに廃液供給系開閉弁5を開くことにより開始される。開始されると、不活化処理経路内の薬液が廃液により薬液貯留槽25に押し流される。本システムでは経路配管の径は全て同一であるため、流量計7で検出される流量に基づいて、不活化処理経路内の薬液が廃液に置換されるタイミングを算出し、そのタイミングで廃液循環系開閉弁22を閉じ、排出系開閉弁23を開く。
本処理では、廃液受槽1から予熱器8による予熱を経て、加熱器11に例えば25℃の廃液が供給される。予熱器8には加熱器11のドレン水が供給され、予熱器8のドレン水はボイラ20に循環されて再利用される。加熱器11に供給された廃液は、加熱器11でボイラ20から供給された蒸気と熱交換することにより、例えば135℃に昇温される。135℃に昇温された廃液は、保持器13に供給され、例えば135℃以上で90秒間保持される。保持時間は、流量計7で検出された流量を制御することにより、保持器13での保持時間を確保する。保持器13で例えば135℃以上で90秒間保持された廃液は、予冷器16による予冷を経て、冷却器17に供給される。冷却器17に供給された廃液は、冷却水と熱交換することにより、例えば50℃〜60℃以下に冷却された後、系外に排出される。予冷器16には冷却器17のドレン水が供給され、予冷器16のドレン水は系外に排出される。
ここで、廃液の受け入れ温度を例えば25℃として、不活化条件を135℃×90秒間とした場合、予熱器8で65℃まで予熱昇温されたとして、昇温のために投入する外部からのエネルギは、4KGの蒸気圧力で2.2kg/時で所定能力が達成可能である。これに対して、本実施形態と同様に300L/日の廃液を、従来のキルタンク(直接蒸気投入密閉反応容器)を用いて、同じ条件で不活化処理した場合、その必要蒸気量は66kgである。この場合には廃液が長時間未処理(未不活化)状態でエリア内に保持されるため、作業空間が汚染される懸念もあり、本実施形態の除染システムの有効性が確認できる。
図4は、本実施形態に係る除染システム100の不活化異常処理を示す図である。図4中、太実線は廃液が循環している状態、細破線は蒸気が流通している状態、細一点鎖線は冷却水が流通している状態を示している。この不活化異常処理は、万が一、保持器13で例えば135℃以上90秒間の保持が確保できなかった場合(第2温度計15で監視可能)に実行される。本処理では、排出系開閉弁23を閉じ、廃液循環系開閉弁22を開くことにより、廃液は系外に放流されることなく、廃液受槽1に循環される。これにより、未除染の廃液が系外に排出されるのが防止される。
図5は、本実施形態に係る除染システム100のストレーナメンテナンス処理を示す図である。このストレーナメンテナンス処理は、ストレーナ3の交換時等に実行される。図5中、細破線は蒸気が流通している状態を示している。本処理により、ボイラ20の蒸気がストレーナ3に供給され、ストレーナ3の熱洗浄処理が行われる。
本実施形態に係る除染システム100によれば、以下の効果が奏される。
(1) 本実施形態に係る除染システム100によれば、小容量の微生物及び/又はウィルス含有廃液を連続的に不活化できる。従来の薬液による消毒では不十分な細菌、ウィルスに対しても、所定の温度(致死温度)に昇温する事ができ、確実に不活化することができる。
(2) 従来の薬液による消毒に比べて不活化処理は蒸気によるもののみであり、環境を汚染する可能性が低い。また、薬液による消毒では、大量の薬液が必要となりコストが高騰するが、本システムでは加熱によるため処理ランニングコストを低減できる。
(3) 複数の熱交換器で処理することで、蒸気直接投入等のバッチ式熱処理法に比べ、放熱分を有効に利用できるため省エネルギである。また、熱交換器を多段に組み合わせることで、蒸気投入量を削減でき、蒸気ドレンを還水再利用することで水使用量、電気使用量を削減できる共に、最終処理水を所定の温度に降温できる。
(4) 連続処理が可能なため、省スペースのコンパクトな装置で処理可能である。加えて、未処理液を瞬時に処理でき雰囲気(室内)内への逆汚染を防止できる。
(5) アルカリ(水酸化ナトリウム等)や酸(硝酸等)により配管及び熱交換器を含む全システムを洗浄可能であり、配管内及び機器内へのスケールや蛋白の付着を防止並びに再溶解可能であり、メンテナンスが容易である。そのため、熱交換器特有の詰まりを防止でき、配管、機器が不動態化され、システムを高寿命化できる。
(6) 対象ウィルスによって、任意に設定温度を変更でき、将来の未知の細菌やウィルスに対しても対応可能である。
(7) 供給された蒸気は、再利用することでシステムの洗浄時に熱洗浄として有効利用可能である。また、ストレーナ3の交換時に熱洗浄が可能である。
(8) 最終処理水を所定の温度に降温するために使用する冷却水は、降温未処理水と熱交換することで冷却水使用量を削減できる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良は本発明に含まれる。
1 廃液受槽
2a,2b 廃液導入系開閉弁
3 ストレーナ
4 レベル計
5 廃液供給系開閉弁(廃液供給手段)
6 ポンプ(廃液供給手段)
7 流量計(流量検出手段)
8 予熱器
9 予熱器ドレン(第1ドレン循環手段)
10 熱交換装置
11 加熱器
11a、11b 加熱器ドレン
11c 加熱器ドレン系開閉弁(ドレン循環手段)
12 第1温度計(第1温度検出手段)
13 保持器
13a 保持器ドレン
13b 保持器ドレン系開閉弁
14 ドレン系開閉弁
15 第2温度計(第2温度検出手段)
16 予冷器
16a 予冷器ドレン(第2ドレン循環手段)
17 冷却器
17a 冷却器ドレン
17b 冷却器ドレン系開閉弁
18 圧力計(圧力検出手段)
19 調整弁
20 ボイラ(蒸気生成装置)
20a,20b,20c,20d 蒸気系開閉弁
20e,20f 蒸気系開閉弁(ストレーナ洗浄手段)
21a,21b,21c 冷却系開閉弁
22 廃液循環系開閉弁(廃液循環手段)
23 排出系開閉弁(廃液循環手段)
24 薬液循環系開閉弁(薬液循環手段)
25 薬液貯留槽(薬液循環手段)
25a 薬液供給系開閉弁(薬液循環手段)
26 アルカリ貯留槽
26a アルカリ供給系開閉弁
27 酸貯留槽
27a 酸供給系開閉弁
90 制御装置
100 除染システム

Claims (10)

  1. 微生物及び/又はウィルスを含有する廃液を連続的に不活化処理する除染システムであって、
    前記廃液を排出する設備から前記廃液を受ける廃液受槽と、
    蒸気を生成する蒸気生成装置と、
    前記廃液受槽から供給される前記廃液を、前記蒸気生成装置により生成された前記蒸気との熱交換により加熱する熱交換装置と、
    前記廃液の流量を可変とするインバータを有し、前記廃液受槽から前記熱交換装置に前記廃液を供給する廃液供給手段と、
    前記廃液受槽、前記蒸気生成装置、前記熱交換装置及び前記廃液供給手段を制御して、前記廃液を連続的に不活化処理する制御装置と、を備え、
    前記熱交換装置は、
    配管がコイル状に形成され且つクランプ構造を有する密閉式の圧力容器からなる管式熱交換器を有し、前記蒸気生成装置により生成された前記蒸気との熱交換により前記廃液を所定の第1温度以上に加熱する加熱器と、
    配管がコイル状に形成され且つクランプ構造を有する密閉式の圧力容器からなる管式熱交換器を有し、前記加熱器により前記第1温度以上に加熱された前記廃液を、前記蒸気生成装置により生成された前記蒸気と熱交換しながら前記第1温度以上に所定時間保持する保持器と、を有し、
    前記除染システムは、
    前記蒸気生成装置の蒸気を前記保持器に直接供給するための蒸気供給路と、
    前記蒸気供給路に設けられた蒸気系開閉弁と、をさらに備え、
    前記制御装置は、
    前記廃液供給手段のインバータを制御して前記廃液の流量を240mL/分〜540mL/分の範囲内とし、かつ、前記廃液の流量に応じて前記蒸気系開閉弁を制御して殺菌強度F0>30を満たすように前記保持器内の温度を制御する、微生物及び/又はウィルス含有廃液の除染システム。
  2. 前記廃液受槽と前記加熱器の間の流路に設けられ、該流路を流通する廃液の流量を検出する流量検出手段と、
    前記加熱器と前記保持器の間の流路に設けられ、該流路を流通する廃液の温度を検出する第1温度検出手段と、
    前記保持器の下流側の流路に設けられ、該流路を流通する廃液の温度を検出する第2温度検出手段と、を備え、
    前記制御装置は、前記流量検出手段により検出された流量、前記第1温度検出手段により検出された温度及び前記第2温度検出手段により検出された温度に基づいて、前記廃液受槽、前記廃液供給手段、前記蒸気生成装置及び前記熱交換装置を制御する、請求項1に記載の微生物及び/又はウィルス含有廃液の除染システム。
  3. 前記熱交換装置から排出される廃液を前記廃液受槽に循環させる廃液循環手段をさらに備え、
    前記制御装置は、前記第2温度検出手段により検出された温度が前記第1温度未満である場合には、前記廃液循環手段を制御して、前記熱交換装置から排出される廃液を前記廃液受槽に循環させる、請求項2に記載の微生物及び/又はウィルス含有廃液の除染システム。
  4. 前記熱交換装置は、前記廃液受槽と前記加熱器との間の流路に設けられ、前記廃液受槽から前記加熱器に供給される前記廃液を予熱する予熱器をさらに有し、
    前記予熱器には、前記加熱器から排出されるドレン水が供給される、請求項1から3いずれかに記載の微生物及び/又はウィルス含有廃液の除染システム。
  5. 前記予熱器から排出されるドレン水を前記蒸気生成装置に循環させるドレン循環手段をさらに備える、請求項4に記載の微生物及び/又はウィルス含有廃液の除染システム。
  6. 前記熱交換装置は、
    コイル状の管式熱交換器を有し、前記保持器により前記第1温度以上に所定時間保持された前記廃液を、冷却水との熱交換により所定の第2温度以下に冷却する冷却器をさらに有する、請求項1から5いずれかに記載の微生物及び/又はウィルス含有廃液の除染システム。
  7. 前記熱交換装置は、前記保持器と前記冷却器との間の流路に設けられ、前記保持器により前記第1温度以上に所定時間保持された後に前記冷却器に供給される前記廃液を予冷する予冷器をさらに有し、
    前記予冷器には、前記冷却器から排出されるドレン水が供給される、請求項6に記載の微生物及び/又はウィルス含有廃液の除染システム。
  8. 前記冷却器の下流側の流路に設けられ、該流路内の圧力を検出する圧力検出手段と、
    前記圧力検出手段よりも下流側の流路に設けられ、該流路内の圧力を調整可能な調整弁と、をさらに備え、
    前記制御装置は、前記圧力検出手段により検出された圧力に基づいて、前記調整弁の開閉を制御する、請求項6又は7に記載の微生物及び/又はウィルス含有廃液の除染システム。
  9. 薬液を貯留する薬液貯留槽と、
    前記薬液貯留槽に貯留されている薬液を前記熱交換装置に供給するとともに、該熱交換装置に供給された薬液を前記薬液貯留槽に循環させる薬液循環手段と、をさらに備える、請求項1から8いずれかに記載の微生物及び/又はウィルス含有廃液の除染システム。
  10. 前記廃液を排出する設備から前記廃液受槽に廃液を導入する廃液導入路に設けられ、前記廃液を濾過するストレーナと、
    前記蒸気生成装置により生成された前記蒸気を前記ストレーナに供給することにより、前記ストレーナを熱洗浄するストレーナ洗浄手段と、をさらに備える、請求項1から9いずれかに記載の微生物及び/又はウィルス含有廃液の除染システム。
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