本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。図1〜図4を参照し、印刷システム1の構成を説明する。図2では、テープカセット80およびリボンカセット90を模式的に示す。図3は、テープカセット80、リボンカセット90、およびチューブ9が、テープ装着部20、リボン装着部30、およびチューブ装着部40にそれぞれ装着された状態を示す。以下では、図1の上方、下方、右上方、左下方、左上方、および右下方を、それぞれ、印刷装置2の上方、下方、右方、左方、後方、および前方と定義して説明する。図4の上方、下方、右下方、左上方、右上方、および左下方を、それぞれ、テープカセット80の上方、下方、前方、後方、右方、および左方と定義して説明する。
図1に示すように、印刷システム1は、印刷装置2とパーソナルコンピュータ(以下、PC)3とを含む。印刷システム1では、PC3は、ネットワーク(例えば、LAN、通信ケーブル等)を介して印刷装置2に接続可能である。本実施形態では、PC3は、通信ケーブル4を介して印刷装置2に接続される。印刷装置2は、2つの印刷機構によって、テープ8およびチューブ9にテキストをそれぞれ印刷できる。テープ8は、帯状の印刷媒体である。チューブ9は、筒状の印刷媒体である。テキストは、少なくとも1つのキャラクタ(文字、記号、図形、数字、イラスト等)を含む。PC3は、印刷装置2がテープ8またはチューブ9にテキストを印刷するために必要な印刷データを作成し、印刷装置2に印刷データに基づく印刷を実行させる外部機器である。印刷データには、テープ8にテキスト印刷するために必要なテープ印刷データと、チューブ9にテキストを印刷するために必要なチューブ印刷データとがある。
PC3では、ユーザが、印刷装置2に印刷を開始させるための印刷開始指示を入力すると、テープ8またはチューブ9へのテキストの印刷を制御する印刷ジョブが印刷装置2に出力される。印刷ジョブは、印刷装置2に印刷を実行させる指示である。印刷ジョブは、少なくとも1つの印刷データを含む。印刷ジョブには、テープ8へのテキストの印刷を制御するテープ印刷ジョブと、チューブ9へのテキストの印刷を制御するチューブ印刷ジョブとがある。印刷装置2では、PC3から受信した印刷ジョブおよび印刷データに基づいて、テープ8またはチューブ9へのテキストの印刷が行われる。
印刷装置2は、本体ケース11とカバー12とを含む筐体10を備える。本体ケース11は、左右方向に長い直方体状の箱状部材である。カバー12は、本体ケース11の上側に配置された板状部材である。カバー12の後端部は、本体ケース11の後端部上側で回転可能に支持される。カバー12が本体ケース11に対して閉じられた場合、カバー12は装着面11A(図2参照)を覆う(図1参照)。カバー12が本体ケース11に対して開かれた場合、装着面11Aは上方に露出する(図2参照)。
筐体10の側面には、テープ排出口14、チューブ挿入口15(図2参照)、チューブ排出口16、および操作部17が設けられる。テープ排出口14は、筐体10の前面に設けられる。テープ排出口14は、テープ8を筐体10の外部に排出するための開口である。チューブ挿入口15は、筐体10の右面に設けられる。チューブ挿入口15は、チューブ9を筐体10の内部に案内するための開口である。チューブ排出口16は、筐体10の左面に設けられる。チューブ排出口16は、チューブ9を筐体10の外部に排出するための開口である。操作部17は、電源ボタンおよびスタートボタンを含む複数の操作ボタンと、印刷装置2の動作状態を示す複数のLEDとを含む。
図2に示すように、装着面11Aには、テープ装着部20、搬送路23、リボン装着部30、チューブ装着部40等が設けられる。テープ装着部20は、装着面11Aの右部にある。テープ装着部20は、上方に開口する凹部である。テープ装着部20には、テープカセット80が着脱可能である。ユーザは、カバー12(図1参照)が開かれた状態で、テープカセット80をテープ装着部20に対して上方から着脱できる。搬送路23は、テープ装着部20の右前部から連続して前方に延びる溝部である。搬送路23の前端部は、テープ排出口14に接続する。
リボン装着部30は、装着面11Aの左部にある。リボン装着部30は、上方に開口する凹部である。リボン装着部30には、リボンカセット90が着脱可能である。ユーザは、カバー12が開かれた状態で、リボンカセット90をリボン装着部30に対して上方から着脱できる。
チューブ装着部40は、チューブ挿入口15からチューブ排出口16まで延びる。チューブ装着部40は、テープ装着部20およびリボン装着部30の後側を通り、かつリボン装着部30の後端部と連通している。チューブ装着部40は、上方に開口する溝部である。チューブ装着部40には、チューブ9(図1参照)が着脱可能である。ユーザは、カバー12が開かれた状態で、チューブ9をチューブ装着部40に対して上方から着脱できる。チューブ9は、チューブ挿入口15からチューブ排出口16まで延びるように、チューブ装着部40に装着される。
図3に示すように、テープ装着部20には、印刷ヘッド51、テープ駆動軸55、およびリボン巻取軸56が設けられる。印刷ヘッド51は、テープ8の搬送方向と直交に並ぶ複数の印刷素子によってライン単位の印刷を行うサーマルヘッドである。テープ駆動軸55は、後述のテープ駆動ローラ81を回転できる。リボン巻取軸56は、後述のリボン巻取スプール82を回転できる。テープ装着部20の右側には、プラテンホルダ52が設けられる。プラテンホルダ52は、プラテンローラ53および可動搬送ローラ54を回転自在に支持する。プラテンローラ53は、印刷ヘッド51に相対して回転できる。可動搬送ローラ54は、テープ駆動軸55に相対して回転できる。
プラテンローラ53には、スイッチセンサ58(図5参照)が設けられる。スイッチセンサ58は、テープカセット80に収容されているテープ8の種類(テープ8の幅、テープ8の色等)を検出する。本実施形態では、スイッチセンサ58は、少なくともテープカセット80に収容されているテープ8の幅を検出できる。
テープ排出口14の後側には、カッタ57が設けられる。カッタ57は、搬送路23にあるテープ8をその厚み方向にカットできる。カッタ57は、テープ8の一部の層(例えば、剥離紙のみ)をカットしてスリットを形成するハーフカットと、テープ8の全ての層(例えば、剥離紙および台紙)をカットして切り離すフルカットとを実行できる。
チューブ排出口16の右側には、カッタ64が設けられる。カッタ64は、チューブ装着部40にあるチューブ9をその径方向にカットできる。カッタ64は、チューブ9におけるチューブ径の一部をカットしてスリットを形成するハーフカットと、チューブ9におけるチューブ径の全部をカットして切り離すフルカットとを実行できる。
図4に示すように、テープカセット80は、未使用のテープ8、未使用のインクリボン(図示外)、テープ駆動ローラ81、リボン巻取スプール82等が収容された箱状体である。テープ駆動ローラ81は、テープカセット80内にあるテープ8を引き出す。リボン巻取スプール82は、テープカセット80内にあるインクリボンを巻取る。テープカセット80の前面84には、指標部83が設けられる。指標部83は、テープ8の種類に応じたパターン(以下、形成パターン)でスイッチ孔を形成する。
図3に示すように、カバー12(図1参照)が開かれると、プラテンホルダ52が退避位置に移動する。プラテンローラ53および可動搬送ローラ54は、テープ装着部20の外側に配置される。ユーザがテープ装着部20にテープカセット80を装着すると、テープ駆動軸55およびリボン巻取軸56はテープ駆動ローラ81およびリボン巻取スプール82にそれぞれ挿入される。
カバー12が閉じられると、プラテンホルダ52が作動位置に移動する。プラテンローラ53および可動搬送ローラ54は、テープ装着部20の内側に配置される。このとき、プラテンローラ53は、テープカセット80のテープ8およびインクリボンを重ねて、印刷ヘッド51に向けて付勢する。これに伴い、スイッチセンサ58も指標部83に対して付勢される。スイッチセンサ58は、指標部83によって選択的に押下される。スイッチセンサ58は、指標部83のスイッチ孔の形成パターンを検出できる。スイッチセンサ58は、検出した形成パターンを印刷装置2のCPU41(図5参照)に出力する。CPU41は、スイッチセンサ58から出力された形成パターンに基づいて、テープ8の種類を特定する。可動搬送ローラ54は、テープ駆動ローラ81との間で、テープカセット80のテープ8およびインクリボンを挟む。印刷装置2は、テープカセット80を用いてテープ8に印刷可能な状態となる。以下、テープカセット80を用いてテープ8に印刷可能な印刷装置2の状態を、第一状態という。第一状態とは異なる状態(つまり、テープカセット80を用いてテープ8に印刷不可能な状態)を、第二状態という。例えば、テープカセット80がテープ装着部20に装着されていない場合、印刷装置2は第二状態となる。
本実施形態の印刷装置2は、後述の状態データ要求コマンドをPC3から受信した場合、通信ケーブル4を介してPC3に状態データを送信可能である。印刷装置2は、第一状態である場合、状態データとして第一状態データを送信する。第一状態データは、特定されたテープ8の種類を示すテープ種類データを含み、印刷装置2が第一状態であることを示す。印刷装置2は、第二状態である場合、状態データとして第二状態データを送信する。第二状態データは、印刷装置2が第二状態であることを示す。第二状態データは、例えばテープカセット80がテープ装着部20に装着されていない場合に送信される。
リボン装着部30には、印刷ヘッド61、可動搬送ローラ62、およびリボン巻取軸63が設けられる。印刷ヘッド61は、チューブ9の搬送方向と直交に並ぶ複数の印刷素子によってライン単位の印刷を行うサーマルヘッドである。可動搬送ローラ62は、印刷ヘッド61に相対して回転できる。リボン巻取軸63は、リボンカセット90に収容されたリボン巻取スプール91を回転できる。リボンカセット90は、未使用のインクリボン(図示外)、リボン巻取スプール91等が収容された箱状体である。リボン巻取スプール91は、リボンカセット90内にあるインクリボンを巻取る。
カバー12(図1参照)が開かれると、可動搬送ローラ62はチューブ装着部40の後側に配置されて、印刷ヘッド61から離隔する。ユーザがリボン装着部30にリボンカセット90を装着すると、リボン巻取軸63はリボン巻取スプール91に挿入される。ユーザは、チューブ9をチューブ装着部40に装着する。カバー12が閉じられると、可動搬送ローラ62はチューブ装着部40の内側に配置されて、印刷ヘッド61に近接する。このとき、可動搬送ローラ62は、チューブ装着部40に装着されているチューブ9とリボンカセット90のインクリボンとを重ねて、印刷ヘッド61に向けて付勢する。印刷装置2は、リボンカセット90を用いてチューブ9を印刷可能な状態となる。
図1に示すように、PC3は、入力部37とディスプレイ38とを備える。入力部37は、各種指示を入力できる。ディスプレイ38は、画像ファイルが示す画像を表示できる。本実施形態のPC3は、少なくとも1つの印刷データを含む印刷ジョブと、印刷装置2に状態データを要求するための状態データ要求コマンドとを、通信ケーブル4を介してPC3に送信できる。印刷システム1では、PC3の代わりにスマートフォン、タブレットPC等が外部機器として採用されてもよい。
図5を参照し、印刷システム1の電気的構成を説明する。印刷装置2の電気的構成を説明する。印刷装置2は、制御基板19を備える。制御基板19は、CPU41、ROM42、CGROM43、RAM44、フラッシュメモリ45、および入出力インターフェース49を備える。CPU41は、印刷装置2の制御を行う。CPU41は、ROM42、CGROM43、RAM44、フラッシュメモリ45、および入出力インターフェース49に電気的に接続される。ROM42は、CPU41が実行するプログラムを記憶する。CGROM43は、キャラクタを印刷するための印刷用ドットパターンデータを記憶する。RAM44は、一時的なデータを記憶する。RAM44には、受信バッファ44Aおよび印刷バッファ44Bが設けられる。受信バッファ44Aは、外部機器(例えば、PC3)から受信した印刷データを一時記憶する。印刷バッファ44Bは、印刷データから展開されたイメージデータを記憶する。フラッシュメモリ45は、外部機器から取り込まれたキャラクタを記憶している。
入出力インターフェース49は、操作部17、内蔵電池18、駆動回路71,72,73,74,75,76、外部接続I/F77、およびスイッチセンサ58に電気的に接続される。印刷装置2が外部電源(図示外)に接続されている場合、内蔵電池18は外部電源から電力の供給を受けて充電される。印刷装置2が外部電源(図示外)に接続されていない場合、内蔵電池18は印刷装置2に充電された電力を供給する。
駆動回路71は、印刷ヘッド51を駆動するための電子回路である。駆動回路72は、テープ駆動軸55およびリボン巻取軸56を回転させる搬送モータ88を駆動するための電子回路である。駆動回路73は、カッタ57を動作させるカットモータ89を駆動するための電子回路である。駆動回路74は、印刷ヘッド61を駆動するための電子回路である。駆動回路75は、可動搬送ローラ62およびリボン巻取軸63を回転させる搬送モータ98を駆動するための電子回路である。駆動回路76は、カッタ64を動作させるカットモータ99を駆動するための電子回路である。
外部接続I/F77は、外部機器を印刷装置2に接続するためのインターフェースである。本実施形態では、外部機器であるPC3が、外部接続I/F77を介して印刷装置2に接続される。
PC3の電気的構成を説明する。PC3は、CPU31、ハードディスクドライブ(HDD)32、RAM33、外部接続I/F34、入力回路35、および出力回路36を備える。CPU31は、PC3の制御を行う。CPU31は、HDD32、RAM33、外部接続I/F34、入力回路35、および出力回路36に電気的に接続される。
RAM33は、種々の一時データを記憶する。HDD32は、CPU31が実行するプログラム等を記憶する。HDD32は、例えば、テキスト編集用のアプリケーションプログラムであるエディタ、印刷に用いられるデータベース(以下、DB)も記憶する。外部接続I/F34は、外部機器をPC3に接続するためのインターフェースである。本実施形態では、外部機器である印刷装置2が、外部接続I/F34を介してPC3に接続される。入力回路35は、入力部37からの指示をCPU31へ送る制御を行う。出力回路36は、CPU41からの指示に応じてディスプレイ38に画像を表示する制御を行う。
図6を参照し、DBの一例であるDB100を説明する。DB100は、ユーザが印刷装置2に印刷させるテキストを選択する場合に用いられる。DB100は、各フィールド100A〜100Cに関連するテキストが割り当てられたレコードを複数含む。本実施形態では、各フィールド100A〜100Cに登録されている1つのレコードが、1つのテキストの内容を示すデータである。ユーザは、DB100に対してフィールドを自由に追加、削除、および変更できる。ユーザは、各フィールド100A〜100Cに対してレコードを自由に追加、削除、および変更できる。
DB100は、フィールド100A〜100Cごとに、識別レコードと複数の内容レコードとを含む。各識別レコードには、フィールド100A〜100Cの識別情報を示すテキスト(以下、フィールド名)が割り当てられている。内容レコードには、各フィールド100A〜100Cに対応する内容を示すテキストが割り当てられている。DB100では、フィールド100A〜100Cには、それぞれ、テキストが割り当てられたレコード0〜10が登録されている。フィールド100A〜100Cの各レコード0は、識別レコードである。フィールド100A〜100Cの各識別レコード(レコード0)には、フィールド名「LineA」、「LineB」、および「LineC」が割り当てられている。フィールド100A〜100Cの各レコード1〜10は、内容レコードである。例えば、フィールド100Aの内容レコード(レコード1〜10)には、フィールド名「LineA」に関連する「A」および/または「a」からなるテキスト(「A」〜「aAaA」)がそれぞれ割り当てられている。
図7〜図18を参照し、印刷システム1で実行される処理を、PC3で実行される第一メイン処理と、印刷装置2で実行される第二メイン処理とに分けて説明する。
図7および図8を参照し、第一メイン処理を説明する。第一メイン処理は、チューブ9に印刷を行うためのエディタを、入力部37を介して起動する操作が行われた場合、HDD32に記憶されたプログラムをCPU31が実行することによって開始される。以下では、DB100のフィールド100Aのすべてのレコードを、6.0mmのチューブ径を有するチューブ9に印刷する場合を適宜例に挙げて説明する。
図7に示すように、CPU31は、DB選択画面(図9参照)をディスプレイ38に表示する(S11)。図9に示すように、DB選択画面には、入力領域101とOKボタン102とが設けられている。入力領域101には、PC3に接続されるDBのファイル名が、ユーザによって入力部37を介して入力される。OKボタン102は、入力されたファイル名を確定させるため、ユーザによって入力部37を介して押下される。
図7に示すように、CPU31は、ユーザがDBを選択したかを判断する(S12)。CPU31は、入力部37を介してOKボタン102の押下を検出した場合、ユーザがDBを選択したと判断する。OKボタン102が押下されていない場合(S12:NO)、CPU31は、OKボタン102が押下されるまでS12の処理を繰り返す。ユーザは、入力部37を介して、PC3に接続させるDB100のファイル名(例えば、「DB100.file」)を入力領域101に入力して、OKボタン102を押下する(図9参照)。OKボタン102が押下された場合(S12:YES)、CPU31は、HDD32に記憶されている複数のDBのうち、選択されたDB100に接続する(S13)。CPU31は、接続したDB100を読み込む(S14)。
CPU31は、レイアウト画面(図10参照)をディスプレイ38に表示する(S21)。図10に示すように、レイアウト画面には、領域103〜105が上から順に設けられている。領域103には、印刷準備ボタン106と、径選択ボックス107とが含まれる。印刷準備ボタン106は、後述の印刷画面(図14参照)を表示させる場合、ユーザによって入力部37を介して押下される。径選択ボックス107では、複数のチューブ径から、印刷装置2に印刷させるチューブ9のチューブ径を、ユーザによって入力部37を介して選択される。領域104には、径選択ボックス107で選択されたチューブ径のチューブ9に対応するレイアウト109(図11参照)が表示される。領域105には、読み込まれたDB100を示すテーブル108が表示される。テーブル108は、フィールド100A〜100Cの各識別レコードに割り当てられたフィールド名および各内容レコードに割り当てられたテキストを示す。
図7に示すように、CPU31は、ユーザがチューブ径を選択したかを判断する(S22)。CPU31は、径選択ボックス107において、入力部37を介して、チューブ径の選択を検出した場合、ユーザがチューブ径を選択したと判断する。チューブ径が選択されていない場合(S22:NO)、CPU31は、チューブ径が選択されるまでS22の処理を繰り返す。ユーザは、径選択ボックス107において、6.0mmのチューブ径を有するチューブ9(PVC Dia 6.0mm)を、入力部37を介して選択する(図10参照)。チューブ径が選択された場合(S22:YES)、CPU31は、選択されたチューブ径(6.0mm)を示す径データをRAM33に記憶する(S23)。CPU31は、選択されたチューブ径(6.0mm)のチューブ9に対応するレイアウト109を領域104に表示する(S24、図11参照)。
CPU31は、フィールド選択画面(図12参照)をディスプレイ38に表示する(S31)。図12に示すように、フィールド選択画面には、フィールド選択領域110が設けられている。フィールド選択領域110には、フィールド100A〜100Cの各フィールド名「LineA」、「LineB」、および「LineC」が表示される。ユーザは、フィールド選択領域110において、所望のフィールド名(フィールド)を、入力部37を介して選択できる。
さらに、フィールド選択画面には、チェックボックス111とOKボタン112とが設けられている。チェックボックス111には、フィールド名をテープ8に印刷するためのフィールド名印刷指示を入力するために、入力部37を介してチェックが入力される。例えば、ユーザは、フィールド名が印刷されたテープ8を、フィールド名に対応する内容のテキストが印刷されたチューブ9に目印として付す場合がある。この場合、ユーザは、フィールド名をテープ8に印刷する。OKボタン112は、選択されたフィールドおよびフィールド名印刷指示を確定させるため、ユーザによって入力部37を介して押下される。ユーザは、フィールド名をテープ8に印刷しない場合、チェックボックス111にチェックを入力せずに、入力部37を介してOKボタン112を押下する。
図7に示すように、CPU31は、ユーザが、読み込まれたDB100の複数のフィールド100A〜100Cからいずれかを選択したかを判断する(S32)。CPU31は、入力部37を介してOKボタン112の押下を検出した場合、ユーザが、複数のフィールド100A〜100Cからいずれかを選択したと判断する。OKボタン112が押下されていない場合(S32:NO)、CPU31は、OKボタン112が押下されるまでS32の処理を繰り返す。ユーザは、フィールド選択領域110において、フィールド名「LineA」を有するフィールド100A(図6参照)を、入力部37を介して選択する(図12参照)。ユーザは、入力部37を介してチェックボックス111にチェックを入力する(図12参照)。ユーザは、入力部37を介してOKボタン112を押下する(図12参照)。OKボタン112が押下された場合(S32:YES)、CPU31は、選択されたフィールド100Aの先頭の内容レコード(レコード1)に割り当てられているテキスト「A」を、レイアウト109上に表示する(S33、図13参照)。CPU31は、選択されたフィールド100Aを示すテーブル113を、テーブル108(図11参照)に代えて領域105に表示する(S34、図13参照)。テーブル108は、フィールド100Aの識別レコードに割り当てられたフィールド名および内容レコードに割り当てられたテキストを示す。内容レコードに割り当てられた各テキストの横には、各テキストに対応付けられた複数のチェックボックス113Aが設けられている。
CPU31は、ユーザがフィールド名印刷指示を入力したかを判断する(S35)。CPU31は、入力部37を介してチェックボックス111へのチェックの入力を検出した場合、ユーザがフィールド名印刷指示を入力したと判断する。チェックボックス111にチェックが入力されていない場合(S35:NO)、CPU31は、処理をS43に移行する。先述したように、ユーザは、入力部37を介してチェックボックス111にチェックを入力している(図12参照)。チェックボックス111にチェックが入力されている場合(S35:YES)、CPU31は、RAM33に記憶されたテープ印刷フラグをオンする(S36)。CPU31は、S32の処理で選択されたフィールド100Aの識別レコード(レコード0)を、テープ8に印刷するレコード(以下、第一レコード)として選択する(S37、図6参照)。CPU31は、選択した第一レコードをRAM33に記憶する。例えば、CPU31は、ユーザが入力部37を介して識別レコードを選択する手間を省略できる。
CPU31は、ユーザが印刷準備ボタン106(図13参照)を押下したかを判断する(S41)。CPU31は、入力部37を介して印刷準備ボタン106の押下を検出した場合、ユーザが印刷準備ボタン106を押下したと判断する。印刷準備ボタン106が押下されていない場合(S41:NO)、CPU31は、印刷準備ボタン106が押下されるまでS41の処理を繰り返す。印刷準備ボタン106が押下された場合(S41:YES)、CPU31は、準備画面(図14参照)をディスプレイ38に表示する(S42)。図14に示すように、準備画面には、領域114〜116が上から順に設けられている。なお、図示しないが、テープ印刷フラグがオフである場合、領域116は準備画面に設けられない。領域114には、プリンター名(PC3に接続されている印刷装置2の識別情報)とデータの出力先(通信ケーブル4が接続されている外部接続I/F34の識別情報)とが示されている。
領域115には、選択肢117〜120が設けられている。選択肢117〜120は、それぞれ、内容レコード(レコード1〜10)のうちいずれが、チューブ9に印刷を行う内容レコードであるかを示す。すなわち、選択肢117〜120は、それぞれ、内容レコードの範囲を示す。ユーザは、選択肢117〜120のいずれかを、入力部37を介して選択する。具体的には、選択肢117は、すべての内容レコードを印刷する場合、入力部37を介して選択される。選択肢118は、レイアウト109上に表示されているテキストが割り当てられた内容レコードを印刷する場合、入力部37を介して選択される。選択肢119は、ユーザが指定した範囲の内容レコードを印刷する場合、入力部37を介して選択される。選択肢120は、チェックを入力したチェックボックス113Aに対応する内容レコードを印刷する場合、入力部37を介して選択される。この場合、ユーザは、複数のチェックボックス113Aのうち、所望の内容レコードに対応するチェックボックスに、入力部37を介してチェックを入力できる。
領域116には、選択肢121,122が設けられている。選択肢121,122は、それぞれ、テープ8およびチューブ9のいずれへの印刷を先に印刷装置2に実行させるかを示す。ユーザは、選択肢121,122のいずれかを、入力部37を介して選択する。具体的には、選択肢121は、チューブ9よりも先に、テープ8への印刷を印刷装置2に実行させる場合、入力部37を介して選択される。選択肢122は、テープ8よりも先に、チューブ9への印刷を印刷装置2に実行させる場合、入力部37を介して選択される。
さらに、準備画面には、印刷開始ボタン123が設けられている。印刷開始ボタン123は、選択肢117〜120のいずれか、および選択肢121,122のいずれかが選択された場合、印刷開始指示を入力するために、入力部37を介して押下される。
図7に示すように、CPU31は、ユーザが内容レコードの範囲を選択したかを判断する(S43)。CPU31は、入力部37を介して選択肢117〜120のいずれかの選択を検出した場合、ユーザが内容レコードを選択したと判断する。選択肢117〜120のいずれも選択されていない場合(S43:NO)、CPU31は、選択肢117〜120のいずれかが選択されるまでS43の処理を繰り返す。選択肢117〜120のいずれかが選択された場合(S43:YES)、CPU31は、選択された選択肢が示す範囲の内容レコードを、それぞれ、チューブ9に印刷するレコード(以下、第二レコード)としてRAM33に記憶する(S44)。ユーザは、入力部37を介して選択肢117を選択する(図14参照)。CPU31は、すべての内容レコードであるレコード1〜10を、それぞれ、第二レコードとしてRAM33に記憶する。
CPU31は、RAM33に記憶されたテープ印刷フラグがオンであるかを判断する(S45)。テープ印刷フラグがオフである場合(S45:NO)、準備画面には領域116が設けられないため、CPU31は、処理をS51(図8参照)に移行する。テープ印刷フラグがオンである場合(S45:YES)、CPU31は、ユーザが印刷順序を選択したかを判断する(S46)。CPU31は、入力部37を介して選択肢121,122のいずれかの選択を検出した場合、ユーザが印刷順序を選択したと判断する。選択肢121,122のいずれも選択されていない場合(S46:NO)、CPU31は、選択肢121,122のいずれかが選択されるまでS46の処理を繰り返す。選択肢121,122のいずれかが選択された場合(S46:YES)、CPU31は、選択された選択肢の印刷順序を示す順序データをRAM33に記憶する(S47)。ユーザは、入力部37を介して選択肢121を選択する(図14参照)。CPU31は、テープ8への印刷がチューブ9よりも先であることを示す順序データをRAM33に記憶する。
図8に示すように、CPU31は、ユーザが印刷開始指示を入力したかを判断する(S51)。CPU31は、入力部37を介して印刷開始ボタン123(図14参照)の押下を検出した場合、ユーザが印刷開始指示を入力したと判断する。印刷開始ボタン123が押下されていない場合(S51:NO)、CPU31は、印刷開始ボタン123が押下されるまでS51の処理を繰り返す。印刷開始ボタン123が押下された場合(S51:YES)、CPU31は、RAM33に記憶されたテープ印刷フラグがオンであるかを判断する(S52)。テープ印刷フラグがオフである場合(S52:NO)、CPU31は、処理をS59に移行する。テープ印刷フラグがオンである場合(S52:YES)、CPU31は、状態データ要求コマンドを、通信ケーブル4を介して印刷装置2に送信する(S53)。詳しくは後述するが、印刷装置2では、PC3から状態データ要求コマンドが受信されると、状態データが通信ケーブル4を介してPC3に送信される(S101、S103、S104、図18参照)。
CPU31は、印刷装置2から通信ケーブル4を介して状態データを受信したかを判断する(S54)。CPU31は、状態データを受信していない場合(S54:NO)、状態データを受信するまでS54の処理を繰り返す。CPU31は、状態データを受信した場合(S54:YES)、受信した状態データ(テープ種類データを含む第一状態データ、または第二状態データ)をRAM33に記憶する(S55)。
CPU31は、印刷装置2が第一状態であるかを判断する(S56)。S55の処理でRAM33に記憶された状態データが第二状態データである場合、CPU31は、印刷装置2が第二状態であると判断する(S56:NO)。CPU31は、第二状態報知処理を実行する(S57)。第二状態報知処理では、CPU31は、印刷装置2が第二状態であることをユーザに報知する。具体的には、CPU31は、出力回路36を制御してディスプレイ38にエラー画面(図15参照)を表示する。図15に示すように、エラー画面には、エラーアイコン124、エラーメッセージ125が含まれる。エラーアイコン124は、印刷装置2が第二状態であることを示す。エラーメッセージ125は、「テープカセットがセットされていません。テープには印刷せず、チューブのみに印刷しますか?」を示す。ユーザは、ディスプレイ38に表示されたエラー画面を視認することで、印刷装置2が第二状態であることを把握できる。例えばPC3がスピーカを備える場合、CPU31は印刷装置2が第二状態であることを音で報知してもよい。
さらに、エラー画面には、「はい」を示すボタン126と「いいえ」を示すボタン127とが設けられている。ユーザは、印刷装置2が第二状態であることを把握した場合、テープ8への印刷をキャンセルするか否かを選択できる。ユーザは、テープ8への印刷をキャンセルする場合、入力部37を介してボタン126を押下する。ユーザは、テープ8への印刷をキャンセルしない場合、テープカセット80をテープ装着部20に装着することで、印刷装置2を第一状態にさせる。ユーザは、入力部37を介してボタン127を押下する。
図8に示すように、CPU31は、ユーザがテープ8への印刷をキャンセルするかを判断する(S58)。CPU31は、入力部37を介してボタン127の押下を検出した場合、テープ8への印刷をキャンセルしないと判断する(S58:NO)。CPU31は、処理をS53に戻す。CPU31は、入力部37を介してボタン126の押下を検出した場合、テープ8への印刷をキャンセルすると判断する(S58:YES)。CPU31は、後述のチューブデータ処理(図17参照)を実行する(S59)。CPU31は、第一メイン処理を終了する。
S56の処理において、S55の処理でRAM33に記憶された状態データが第一状態データである場合、CPU31は、印刷装置2が第一状態であると判断する(S56:YES)。CPU31は、S47の処理(図7参照)でRAM33に記憶した順序データを参照し、チューブ9よりも先に、テープ8への印刷を印刷装置2に実行させるかを判断する(S61)。CPU31は、チューブ9よりも先に、テープ8への印刷を印刷装置2に実行させる場合(S61:YES)、後述のテープデータ処理(図16参照)を実行する(S62)。CPU31は、チューブデータ処理を実行する(S63)。CPU31は、第一メイン処理を終了する。CPU31は、テープ8よりも先に、チューブ9への印刷を印刷装置2に実行させる場合(S61:NO)、チューブデータ処理を実行する(S64)。CPU31は、テープデータ処理を実行する(S65)。CPU31は、第一メイン処理を終了する。
図16を参照し、テープデータ処理(S62、S65、図8参照)を説明する。CPU31は、S55の処理(図8参照)でRAM33に記憶されたテープ種類データに、S37の処理(図7参照)で選択した第一レコードを関連付けて、テープ印刷データを作成する(S71)。第一レコードが複数ある場合、CPU31は、複数の第一レコードごとにテープ印刷データを作成する。テープ印刷データは、例えば、幅が特定されたテープ8において、フィールド名が印刷される位置を示す。図9〜図14の例では、CPU31は、S55の処理でRAM33に記憶されたテープ種類データに、フィールド名「LineA」が割り当てられた識別レコードを関連付けて、テープ印刷データを作成する。CPU31は、作成したテープ印刷データを含むテープ印刷ジョブを、通信ケーブル4を介して印刷装置2に出力する(S72)。テープ印刷データが複数ある場合、CPU31は、複数のテープ印刷データを含むテープ印刷ジョブを出力する。CPU31は、処理を第一メイン処理(図8参照)に戻す。
図17を参照し、チューブデータ処理(S59、S63、S64、図8参照)を説明する。CPU31は、S24の処理(図7参照)でRAM33に記憶された径データに、S44の処理(図7参照)でRAM33に記憶された第二レコードを関連付けて、第二レコードごとにチューブ印刷データを作成する(S81)。第二レコードが複数ある場合、CPU31は、複数の第二レコードごとにチューブ印刷データを作成する。チューブ印刷データは、例えば、S24の処理でRAM33に記憶された径データが示すチューブ径のチューブ9において、印刷対象の内容レコードに割り当てられたテキストが印刷される位置を示す。図9〜図14の例では、CPU31は、チューブ径6.0mmを示す径データに、レコード1〜10を関連付けて、各チューブ印刷データを作成する。CPU31は、作成したチューブ印刷データを含むチューブ印刷ジョブを、通信ケーブル4を介して印刷装置2に出力する(S82)。チューブ印刷データが複数ある場合、CPU31は、複数のチューブ印刷データを含むチューブ印刷ジョブを出力する。CPU31は、処理を第一メイン処理(図8参照)に戻す。
図18を参照し、第二メイン処理を説明する。第二メイン処理は、操作部17に含まれる電源ボタンを押下する操作が行われた場合、ROM42に記憶されたプログラムをCPU41が実行することによって開始される。図9〜図14の例に示すように、PC3から通信ケーブル4を介して、状態データ要求コマンド、テープ印刷ジョブ、チューブ印刷ジョブの順に送信された場合を適宜例に挙げて説明する。
CPU41は、PC3から通信ケーブル4を介して状態データ要求コマンドを受信したかを判断する(S101)。先述したように、PC3では、状態データ要求コマンドが通信ケーブル4を介して印刷装置2に送信される(S53、図8参照)。CPU41は、状態データ要求コマンドを受信していない場合(S101:NO)、処理をS111に移行する。CPU41は、状態データ要求コマンドを受信した場合(S101:YES)、印刷装置2が第一状態であるかを判断する(S102)。CPU41は、スイッチセンサ58から出力された形成パターンを検出した場合、印刷装置2が第一状態であると判断する(S102:YES)。CPU41は、スイッチセンサ58から出力された形成パターンに基づいて、テープ8の種類を特定する。CPU41は、特定したテープ8の種類を示すテープ種類データを含む第一状態データを、通信ケーブル4を介してPC3に送信する(S103)。CPU41は、処理をS111に移行する。
CPU41は、スイッチセンサ58から形成パターンを検出しない場合、印刷装置2が第二状態であると判断する(S102:NO)。CPU41は、通信ケーブル4を介して第二状態データをPC3に送信する(S104)。CPU41は、処理をS111に移行する。
CPU41は、PC3から通信ケーブル4を介して印刷ジョブを受信したかを判断する(S111)。先述したように、PC3では、印刷ジョブが通信ケーブル4を介して印刷装置2に順次送信される(S59、S62〜S65、図8参照)。CPU41は、印刷ジョブを受信していない場合(S111:NO)、処理をS101に戻す。CPU41は、印刷ジョブを受信した場合(S111:YES)、受信した印刷ジョブおよび印刷データを受信バッファ44Aに順次記憶する(S112)。
CPU41は、受信バッファ44Aに記憶した印刷ジョブがテープ印刷ジョブであるかを判断する(S113)。受信バッファ44Aに記憶された印刷ジョブがテープ印刷ジョブである場合(S113:YES)、CPU41は、そのテープ印刷ジョブに基づいて、以下説明するテープ8の印刷物生成動作を実行する(S114)。例えば、図9〜図14の例では、チューブ印刷ジョブよりも先にテープ印刷ジョブがPC3から送信されている。従って、チューブ9の印刷物生成動作が実行される前に、テープ8の印刷物生成動作が実行される。テープ8の印刷物生成動作では、CPU41は、テープ印刷ジョブを受信バッファ44Aから読み出す。CPU41は、読み出したテープ印刷ジョブに含まれる少なくとも1つのテープ印刷データを、受信バッファ44Aから順次読み出す。CPU41は、読み出したテープ印刷データをCGROM43の印刷用ドットパターンデータに基づいて、一ラインごとのイメージデータに展開する。CPU41は、展開したイメージデータを印刷バッファ44Bに記憶する。CPU41は、印刷バッファ44Bに記憶されたイメージデータを順次読み出す。
CPU41は、駆動回路72を制御して搬送モータ88を駆動させる。搬送モータ88が駆動すると、テープ駆動軸55およびリボン巻取軸56が回転する。これに伴って、テープ駆動ローラ81およびリボン巻取スプール82が回転する。テープ駆動ローラ81の回転に伴って、テープカセット80内にある未使用のテープ8が引き出される。リボン巻取スプール82の回転に伴って、テープカセット80内にある未使用のインクリボンが引き出される。引き出されたテープ8およびインクリボンは、印刷ヘッド51とプラテンローラ53との間に搬送される。
CPU41は、駆動回路71を制御して印刷ヘッド51を駆動させる。印刷ヘッド51は、駆動すると、テープ8の搬送と同期して、印刷バッファ44Bから順次読み出されるイメージデータに基づいて、インクリボンを使用してテープ8にテキストを印刷する。使用済みのインクリボンは、リボン巻取スプール82に巻き取られる。印刷済みのテープ8は、可動搬送ローラ54とテープ駆動ローラ81とによって搬送路23内に搬送される。CPU41は、駆動回路73を制御してカットモータ89を駆動させる。カットモータ89が駆動すると、印刷済みのテープ8は、カッタ57によってテキスト(レコード)毎にカットされる。カットされた印刷済みのテープ8は、テープ排出口14から排出される。CPU41は、以上説明したテープ8の印刷物生成動作を、S112の処理で受信バッファ44Aに記憶されたテープ印刷ジョブおよびすべてのテープ印刷テープに基づいて実行する。図9〜図14の例では、テキスト「LineA」が割り当てられた識別レコードに基づいて作成された印刷データを含むテープ印刷ジョブが送信されている。これにより、テキスト「LineA」が印刷されたテープ8である印刷物が生成される。S112の処理で受信バッファ44Aに記憶されたテープ印刷ジョブおよびすべてのテープ印刷データに基づいて、テープ8の印刷物生成動作が終了すると、CPU41は処理をS101に戻す。
受信バッファ44Aに記憶された印刷ジョブがチューブ印刷ジョブである場合(S113:NO)、CPU41は、そのテープ印刷ジョブに基づいて、以下説明するチューブ9の印刷物生成動作を実行する(S115)。例えば、図9〜図14の例では、チューブ印刷ジョブよりも先にテープ印刷ジョブがPC3から送信されている。従って、テープ8の印刷物生成動作が実行された後に、チューブ9の印刷物生成動作が実行される。チューブ9の印刷物生成動作では、CPU41は、チューブ印刷ジョブを受信バッファ44Aから読み出す。CPU41は、読み出したチューブ印刷ジョブに含まれる少なくとも1つのチューブ印刷データを、受信バッファ44Aから順次読み出す。CPU41は、読み出したチューブ印刷データをCGROM43の印刷用ドットパターンデータに基づいて、一ラインごとのイメージデータに展開する。CPU41は、展開したイメージデータを印刷バッファ44Bに記憶する。CPU41は、印刷バッファ44Bに記憶されたイメージデータを順次読み出す。
CPU41は、駆動回路75を制御して搬送モータ98を駆動させる。搬送モータ98が駆動すると、可動搬送ローラ62およびリボン巻取軸63が回転する。これに伴って、チューブ装着部40に装着されたチューブ9が搬送され、かつリボン巻取スプール91が回転する。リボン巻取スプール91の回転に伴って、リボンカセット90内に収容された未使用のインクリボンが引き出される。引き出されたインクリボンは、印刷ヘッド61と可動搬送ローラ62との間に搬送される。
CPU41は、駆動回路74を制御して印刷ヘッド61を駆動させる。印刷ヘッド61は、駆動すると、チューブ9の搬送と同期して、印刷バッファ44Bから順次読み出されるイメージデータに基づいて、インクリボンを使用してチューブ9にテキストを印刷する。使用済みのインクリボンは、リボン巻取スプール91に巻き取られる。印刷済みのチューブ9は、可動搬送ローラ62によって印刷ヘッド61の下流側に搬送される。CPU41は、駆動回路76を制御してカットモータ99を駆動させる。カットモータ99が駆動すると、印刷済みのチューブ9は、カッタ64によってテキスト(レコード)毎にカットされる。カットされた印刷済みのチューブ9は、チューブ排出口16から排出される。CPU41は、以上説明したチューブ9の印刷物生成動作を、S112の処理で受信バッファ44Aに記憶されたチューブ印刷ジョブおよびすべてのチューブ印刷データに基づいて実行する。図9〜図14の例では、複数のテキスト「A」〜「aAaA」がそれぞれ割り当てられた複数の内容レコードに基づいて作成された複数の印刷データを含むチューブ印刷ジョブが送信されている。これにより、テキスト「A」〜「aAaA」のそれぞれが印刷されたチューブ9である複数の印刷物が生成される。S112の処理で受信バッファ44Aに記憶されたテープ印刷ジョブおよびすべてのテープ印刷データに基づいて、テープ8の印刷物生成動作が終了すると、CPU41は処理をS101に戻す。
ユーザは、例えば、テキスト「A」〜「aAaA」が印刷されたチューブ9に、フィールド名「LineA」が印刷されたテープ8を付す。すなわち、ユーザは、各テキストが印刷されたチューブ9に、各テキストと関連のあるフィールド名が印刷されたテープ8を付す。例えば、テキストが印刷されたチューブ9を運搬する者は、チューブ9に付されたテープ8を視認することで、運搬すべきチューブ9を把握しやすい。
以上説明したように、CPU31は、DBを読み込む(S14)。ユーザは、読み込まれたDBから1つのフィールドを選択できる。CPU31は、選択されたフィールドの識別レコードを、第一レコードとして選択する(S37)。CPU31は、ユーザによる選択肢117〜120のいずれかの選択を検出した場合(S43:YES)、選択された選択肢が示す範囲の内容レコードを、第二レコードとしてRAM33に記憶する(S44)。選択肢117〜120は、選択されたフィールドの内容レコードの範囲を示す。すなわち、第二レコードは、第一レコードが選択されたフィールドと同一のフィールドから選択される。例えば、ユーザは、第一レコードおよび第二レコードを選択する際に、それぞれのフィールド(DB)を取得するための操作を行わなくてもよい。ユーザは、入力部37を介して印刷開始ボタン123(図14参照)を押下することで、印刷開始指示をCPU31に入力する。CPU31は、入力部37を介して印刷開始ボタン123の押下を検出した場合(S51:YES)、テープデータ処理(S62、S65)およびチューブデータ処理(S63、S64)を実行する。テープデータ処理およびチューブデータ処理では、それぞれ、CPU31は、テープ印刷ジョブおよびチューブ印刷ジョブを印刷装置2に出力する(S72、S82)。例えば、ユーザは、テープ印刷ジョブおよびチューブ印刷ジョブを印刷装置2に出力させるごとに、指示を入力するための操作を行わなくてもよい。従って、CPU31は、複数種類の印刷媒体(テープ8およびチューブ9)を印刷装置2に印刷させる場合において、ユーザの作業効率の低下を抑制できる。
CPU31は、入力部37を介して印刷開始ボタン123の押下を検出した場合(S51:YES)、状態データ要求コマンドを、通信ケーブル4を介して印刷装置2に送信する(S53)。CPU31は、状態データを受信する(S54:YES)。CPU31は、第一状態データを受信した場合(S56:YES)、テープデータ処理(S62、S65)およびチューブデータ処理(S63、S64)を実行する。CPU31は、テープ印刷ジョブを出力する前に、印刷装置2が第一状態および第二状態のいずれであるかを確認できる。CPU31は、印刷装置2が第一状態である場合に印刷ジョブを出力することで、テープ8に対して確実に印刷できる。
CPU31は、第二状態データを受信した場合(S56:NO)、エラー画面(図15参照)をディスプレイ38に表示する(S57)。ユーザは、ディスプレイ38に表示されたエラー画面を視認することで、印刷装置2が第二状態であることを容易に把握できる。この場合、ユーザは、テープ印刷ジョブがPC3から出力される前に、テープカセット80をテープ装着部20に装着することで、印刷装置2を第一状態にさせることができる。CPU31は、第二状態の印刷装置2に、テープ印刷ジョブを出力することを抑制できる。
ユーザは、フィールド名をテープ8に印刷する場合、フィールド名印刷指示をCPU31に入力するために、入力部37を介してチェックボックス111にチェックを入力する。フィールド名印刷指示の入力があった場合(S35:YES)、CPU31は、S32の処理で選択されたフィールドの識別レコードを、第一レコードとして選択する(S37)。これによれば、チューブ9のみに印刷を行うか、テープ8およびチューブ9に印刷を行うかをユーザが選択できる。
CPU31は、S32の処理で選択されたフィールドの識別レコードを、第一レコードとして選択した場合(S37)、テープ印刷データを作成する(S71)。CPU31は、入力部37を介して選択肢117〜120のいずれかの選択を検出した場合(S43:YES)、第二レコードごとにチューブ印刷データを作成する(S81)。この場合、例えば、HDD32は、印刷データをあらかじめ記憶しなくてもよい。従って、HDD32に記憶されるデータの増加が抑制される。
ユーザは、チューブ9よりも先に、テープ8への印刷を印刷装置2に実行させる場合、入力部37を介して選択肢121を選択する。ユーザは、テープ8よりも先に、チューブ9への印刷を印刷装置2に実行させる場合、入力部37を介して選択肢122を選択する。CPU31は、S47の処理でRAM33に記憶した順序データを参照し、チューブ9よりも先にテープ8への印刷を、印刷装置2に実行させるかを判断する(S61)。CPU31は、チューブ9よりも先に、テープ8への印刷を印刷装置2に実行させる場合(S61:YES)、テープデータ処理を実行する(S62)。CPU31は、チューブデータ処理を実行する(S63)。CPU31は、テープ8よりも先に、チューブ9への印刷を印刷装置2に実行させる場合(S61:NO)、チューブデータ処理を実行する(S64)。CPU31は、テープデータ処理を実行する(S65)。これによれば、ユーザは、テープ8とチューブ9の印刷順序を選択できる。
DB100は、フィールド名が割り当てられた識別レコード(レコード0)と、フィールド名に対応する内容のテキストが割り当てられた複数の内容レコード(レコード1〜10)とを含む。CPU31は、S32の処理で選択されたフィールドの識別レコードを、第一レコードとして選択する(S37)。選択肢117〜120は、内容レコードのうちいずれが、第二レコードであるかを示す。ユーザは、選択肢117〜120のいずれかを、入力部37を介して選択する。CPU31は、入力部37を介して選択肢117〜120のいずれかの選択を検出した場合(S43:YES)、選択された選択肢が示す範囲の内容レコードを、第二レコードとしてRAM33に記憶する(S44)。ユーザは、例えばフィールド名が印刷されたテープ8を、フィールド名に対応する内容のレコードが印刷されたチューブ9に付すことで、テープ8とチューブ9とを互いに対応付けることができる。従って、印刷システム1は、印刷装置2が複数種類の印刷媒体に印刷できるという特徴を十分に生かすことができる。
例えば、印刷装置2が、テープ装着部20とチューブ装着部40の代わりに、装着部としてテープ8およびチューブ9を装着可能であって、同時には装着不可能な1つの装着部のみを備える場合を仮定する。この場合、印刷対象の印刷媒体が切り替わる際に、ユーザは印刷が終了した印刷媒体を取り外し、印刷対象の印刷媒体を装着部に装着する必要がある。これに対し、本実施形態の印刷装置2は、テープ装着部20とチューブ装着部40とを備える。これにより、ユーザは、テープカセット80およびチューブ9を、それぞれ、テープ装着部20およびチューブ装着部40にあらかじめ装着できる。従って、印刷装置2は、テープカセット80とチューブ9とを交換するときのユーザの手間を省くことができる。印刷装置2は、印刷ヘッド51,61を備える。これにより、1つの印刷ヘッドによるテープ8およびチューブ9のそれぞれへの印刷を制御する場合に比べ、テープ8およびチューブ9のそれぞれに印刷するときの制御が容易になる。
印刷装置2は、テープ8とチューブ9とに印刷できる。ユーザは、例えば印刷後のチューブ9に印刷後のテープ8を付すことで、互いに対応付けることができる。印刷装置2は、テープ8およびチューブ9を続けて印刷できるため、ユーザは、印刷後のテープ8と印刷後のチューブ9とをより容易に対応付けることができる。従って、印刷システム1は、印刷装置2が複数種類の印刷媒体に印刷できるという特徴を十分に生かすことができる。
本実施形態において、CPU31が、本発明の「コンピュータ」に相当する。S14の処理が本発明の「データベース選択ステップ」に相当する。S37の処理が本発明の「第一選択ステップ」に相当する。S43およびS44の処理が本発明の「第二選択ステップ」に相当する。印刷開始指示が本発明の「第一指示」に相当する。S51の処理が本発明の「第一受付ステップ」に相当する。テープ印刷データが本発明の「第一印刷データ」に相当する。テープ印刷ジョブが本発明の「第一印刷ジョブ」に相当する。S72の処理が本発明の「第一出力ステップ」に相当する。チューブ印刷データが本発明の「第二印刷データ」に相当する。チューブ印刷ジョブが本発明の「第二印刷ジョブ」に相当する。S82の処理が本発明の「第二出力ステップ」に相当する。
テープ装着部20が本発明の「第一装着部」に相当する。チューブ装着部40が本発明の「第二装着部」に相当する。印刷ヘッド51が本発明の「第一印刷手段」に相当する。印刷ヘッド61が本発明の「第二印刷手段」に相当する。PC3が本発明の「印刷制御装置」に相当する。S14の処理を実行するCPU31が本発明の「データベース選択手段」に相当する。S37の処理を実行するCPU31が本発明の「第一選択手段」に相当する。S43およびS44の処理を実行するCPU31が本発明の「第二選択手段」に相当する。S51の処理を実行するCPU31が本発明の「第一受付手段」に相当する。S72の処理を実行するCPU31が本発明の「第一出力手段」に相当する。S82の処理を実行するCPU31が本発明の「第二出力手段」に相当する。
本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。例えば、CPU31は、図7および図8に示す第一メイン処理に代えて、図19および図20に示す第一メイン処理を実行してもよい。以下、図19および図20に示す第一メイン処理のうち、図7および図8に示す第一メイン処理とは異なる点を説明する。図19および図20に示す第一メイン処理では、図7および図8に示す第一メイン処理のS31、S32、S34〜S36、S43〜S45、およびS52の処理は省略される。
図19に示すように、S14の処理の後、CPU31は、レイアウト画面(図10参照)をディスプレイ38に表示する(S21)。レイアウト画面には、テーブル108(図10参照)に代えてテーブル208(図21参照)が表示される。図21に示すように、テーブル208は、フィールド100A〜100Cの各識別レコードに割り当てられたフィールド名「LineA」〜「LineC」と、各内容レコードに割り当てられたテキスト「A」〜「aAaA」、「B」〜「bBbB」、および「C」〜「cCcC」とを含む。内容レコードに割り当てられた各テキストの横には、各テキストに対応付けられた複数のチェックボックス208A〜208Cが設けられている。ユーザは、入力部37を介して複数のチェックボックス208A〜208Cのそれぞれから所望のチェックボックスにチェックを入力できる。
図19に示すように、S24の処理の後、CPU31は、ユーザが内容レコードを選択したかを判断する(S143)。CPU31は、入力部37を介してチェックボックス208A〜208Cへのチェックの入力を検出した場合、ユーザが内容レコードを選択したと判断する。チェックボックス208A〜208Cにチェックが入力されていない場合(S143:NO)、CPU31は、チェックボックス208A〜208Cにチェックが入力されるまでS143の処理を繰り返す。例えば、ユーザは、チェックボックス208Aのうち、テキスト「A」、「aa」、および「Aa」のそれぞれに対応するチェックボックスに、入力部37を介してチェックを入力する。ユーザは、チェックボックス208Bのうち、テキスト「B」、「b」、および「bB」のそれぞれに対応するチェックボックスに、入力部37を介してチェックを入力する。ユーザは、チェックボックス208Cのうち、テキスト「CCC」および「c」のそれぞれに対応するチェックボックスに、入力部37を介してチェックを入力する。チェックボックス208A〜208Cにチェックが入力された場合(S143:YES)、CPU31は、チェックが入力された内容レコードを、第二レコードとしてRAM33に記憶する(S144)。図20の例では、CPU31は、テキスト「A」、「aa」、「Aa」、「B」、「b」、「bB」、「CCC」、および「c」が割り当てられた内容レコードを、それぞれ、第二レコードとしてRAM33に記憶する。
CPU31は、S144の処理でRAM33に記憶された第二レコードのフィールドごとに識別レコードを選択する(S137)。すなわち、CPU31は、テキスト「A」、「aa」、および「Aa」が割り当てられている内容レコードのフィールド100Aについて、フィールド名「LineA」が割り当てられた識別レコードを選択する。CPU31は、テキスト「B」、「b」、および「bB」が割り当てられている内容レコードのフィールド100Bについて、フィールド名「LineB」が割り当てられた識別レコードを選択する。CPU31は、テキスト「CCC」、および「c」が割り当てられている内容レコードのフィールド100Cについて、フィールド名「LineC」が割り当てられた識別レコードを選択する。CPU31は、選択した識別レコードを、それぞれ、第一レコードとしてRAM33に記憶する。
CPU31は、準備画面(図14参照)をディスプレイ38に表示する(S42)。第二レコードは、S143およびS144の処理で既に選択されているため、準備画面には、領域115は設けられない。
図20に示すように、S59の処理では、CPU31は、S144でRAM33に記憶されたすべての第二レコードについて、チューブデータ処理を実行する。CPU31は、処理を終了する。S62〜S65の処理では、CPU31は、S144でRAM33に記憶された第二レコードのフィールドごとに、テープデータ処理およびチューブデータ処理を実行する。図21の例では、CPU31は、まず、テキスト「A」、「aa」、および「Aa」が割り当てられた内容レコードのフィールド100Aについて、テープデータ処理およびチューブデータ処理を実行する。具体的には、CPU31は、S55の処理でRAM33に記憶されたテープ種類データに、フィールド名「LineA」が割り当てられた識別レコードを関連付けて、テープ印刷データを作成する(S71)。CPU31は、作成したテープ印刷データを含むテープ印刷ジョブを、通信ケーブル4を介して印刷装置2に出力する(S72)。テープ印刷ジョブには、1つのフィールドの識別レコードに基づいて作成されたテープ印刷データが含まれる。テープ印刷ジョブは、S144でRAM33に記憶された第二レコードのフィールドごとに出力される。CPU31は、チューブ径6.0mmを示す径データに、テキスト「A」、「aa」、および「Aa」が割り当てられた内容レコードをそれぞれ関連付けて、複数のチューブ印刷データを作成する(S81)。CPU31は、作成した複数のチューブ印刷データを含むチューブ印刷ジョブを、通信ケーブル4を介して印刷装置2に出力する(S82)。チューブ印刷ジョブには、1つのフィールドの複数の内容レコードに基づいてそれぞれ作成された複数のチューブ印刷データが含まれる。チューブ印刷ジョブは、S144でRAM33に記憶された第二レコードのフィールドごとに出力される。
S63およびS65の処理の後、CPU31は、テープデータ処理およびチューブデータ処理が未だ実行されていないフィールドがあるかを判断する(S166)。テープデータ処理およびチューブデータ処理が未だ実行されていないフィールドがRAM33に記憶されていない場合(S166:NO)、CPU31は、第一メイン処理を終了する。テープデータ処理およびチューブデータ処理が未だ実行されていないフィールドがRAM33に記憶されている場合(S166:YES)、CPU31は、処理をS61に戻す。CPU31は、フィールド100Aについて、テープデータ処理およびチューブデータ処理を実行した後、フィールド100B、100Cについて、それぞれ、テープデータ処理およびチューブデータ処理を順次実行する。CPU31は、フィールド100A〜100Cのすべてについて、テープデータ処理およびチューブデータ処理を実行した場合、第一メイン処理を終了する。
例えば、S46の処理で選択肢121へのチェックの入力が検出された場合、印刷装置2は、S62およびS63の処理でPC3から送信された各印刷ジョブに基づいて、テープ8にフィールド名「LineA」、チューブ9にテキスト「A」、「aa」、「Aa」、テープ8にフィールド名「LineB」、チューブ9にテキスト「B」、「b」、「bB」、テープ8に「LineC」、チューブ9にテキスト「CCC」、「c」の順で印刷する。
これによれば、ユーザは、1つのDBを選択し、テーブル208から所望のテキストを選択することにより、複数のフィールドにまたがってテープ8およびチューブ9に印刷させることができる。複数のフィールドにまたがってテープ8およびチューブ9に印刷する場合でも、テーブル208から選択できるため、印刷の効率の低下が抑制される。フィールドごとにテープデータ処理およびチューブデータ処理が実行されるため、印刷装置2は、印刷物をフィールドごとに順次生成できる。ユーザは、フィールドごとに互いに関連したテキストが印刷されたテープ8とチューブ9とを対応付けやすい。
第一メイン処理の一部または全部は、CPU31の代わりにCPU41によって実行されてもよい。印刷システム1は、テープ8およびチューブ9以外の媒体(例えば、弾性体、金属、樹脂等)を印刷媒体として採用してもよい。上記実施形態において、CPU31は、S13およびS14の処理で、HDD32に記憶されたDBに接続し、読み込む。CPU31は、例えば図示外の記憶装置に記憶されたDBに接続し、読み込んでもよい。
上記実施形態では、S114およびS115の処理で、テープ8の印刷物生成処理およびチューブ9の印刷物生成処理が終了した場合に、CPU41は処理を101に戻す。すなわち、テープ8の印刷物生成処理とチューブ9の印刷物生成処理とは、同時に実行されない。これに対し、CPU41は、テープ8の印刷物生成処理とチューブ9の印刷物生成処理とを同時に実行してもよい。この場合、CPU41は、例えばチューブ9の印刷物生成動作の実行中にテープ8の印刷物生成動作を実行できるため、印刷装置2による印刷の効率が向上する。
上記実施形態では、印刷装置2は、2つの印刷機構(印刷ヘッド51,61)によって、テープ8およびチューブ9にテキストをそれぞれ印刷できる。これに対し、印刷装置2は、1つの印刷機構のみを備えてもよい。すなわち、印刷装置2は、少なくとも2つの印刷媒体に印刷可能であればよい。この場合、印刷装置2は、小型化および軽量化できる。
上記実施形態では、S37の処理において、CPU31は、S32の処理で選択されたフィールドからフィールド名が割り当てられた識別レコードを選択する。これに対し、DBは、識別レコードと内容レコードとを含まなくてもよい。例えばユーザは、入力部37を介して、DBから第一レコードとして所望のレコードを選択できてもよい。この場合、CPU31は、ユーザによって入力部37を介して選択されたレコードを、第一レコードとして取得する。ユーザは、第一レコードと第二レコードとを自由に選択できる。すなわち、CPU31は、1つのDBから第一レコードと第二レコードとを取得できればよい。
上記実施形態において、CPU31は、S53〜S58の処理を省略してもよい。CPU31は、S46,S47の処理を省略してもよい。すなわち、印刷順序はあらかじめ決められていてもよい。CPU31は、S71,S81の処理において、印刷データを作成しなくてもよい。例えば、印刷データはHDD32にあらかじめ記憶されていてもよい。この場合、S71、S81の処理において、CPU31は、HDD32に記憶された印刷データを読み出せばよい。CPU31は、S71、S81の処理において、他の外部機器で作成された印刷データを取得してもよい。
上記実施形態において、印刷装置2は第二状態データを送信しなくてもよい。この場合、例えば、CPU31は、S56の処理において、印刷開始指示の入力を検出してから所定時間経過するまでの間に第一状態データを受信した場合に、印刷装置2が第一状態であると判断してもよい。CPU31は、所定時間経過するまでの間に第一状態データを受信しなかった場合に、印刷装置2が第二状態であると判断してもよい。同様に、印刷装置2は第一状態データを送信しなくてもよい。第一状態データは、テープ種類データを含まなくてもよい。この場合、テープ8の種類は、チューブ9と同様に、ユーザによって入力部37を介して入力されてもよい。
印刷装置2は、スイッチセンサ58のように、チューブ9がチューブ装着部40に装着されたことを検出可能なセンサを備えてもよい。CPU31は、印刷開始指示を検出した場合に、状態データに加え、チューブ9が装着されている状態かを示すデータをさらに要求するための状態データ要求コマンドを、通信ケーブル4を介して印刷装置2に送信してもよい。CPU41は、この状態データ要求コマンドを受信した場合に、状態データに加え、チューブ9が装着されている状態かを示すデータを、通信ケーブル4を介してPC3に送信してもよい。これにより、CPU31は、チューブ9がチューブ装着部40に装着されているかを判断できる。チューブ9がチューブ装着部40に装着されていない場合、CPU31は、チューブ9がチューブ装着部40に装着されていないことをユーザに報知してもよい。ユーザは、チューブ9がチューブ装着部40に装着されていないことを把握できる。チューブ9がチューブ装着部40に装着されている場合、CPU31は、チューブ印刷処理(S59,63,64)を実行してもよい。これにより、CPU31は、チューブ装着部40に装着されているチューブ9に確実に印刷できる。