JP6759951B2 - 学習支援プログラム、学習支援装置、学習ツール生成用帳面および学習ツール生成方法 - Google Patents
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例えば、特許文献1には、問題及び解答を書き込んだ用紙(問題・解答書込み用紙)をスキャナーでコンピュータに取り込んで、コンピュータにおいて暗記カードの画像を編集した後にこれをプリントアウトすることで、暗記カード紙を作成する方法が開示されている。また、特許文献1には、コンピュータを用いて作成した暗記カード情報を紙媒体に出力することなく、暗記カード情報をコンピュータの画面に表示して、学習に利用可能である旨も記載されている。
1列以上の第1欄を有する第1紙面と、複数列の第2欄を有する第2紙面と、が見開き時に互いに隣り合うように構成された帳面を撮像した画像から学習ツールを生成するようにコンピュータを動作させるための学習支援プログラムであって、
前記帳面の見開き時において前記第1紙面及び前記第2紙面が形成する仮想矩形の4隅のうち、前記第1紙面上における1以上の隅と、前記第2紙面上における1以上の隅とに位置する複数の基準マークを含む前記画像を取得する手順と、
前記画像中の前記複数の基準マークを識別し、前記複数の基準マークの各々の位置を示す座標を算出する手順と、
前記基準マークの各々の前記座標に基づいて、前記画像を、前記1列以上の第1欄にそれぞれ対応した前記第1紙面側における1以上の第1領域と、前記複数列の第2欄にそれぞれ対応した前記第2紙面側における複数の第2領域と、に分割する手順と、
前記1以上の第1領域の画像情報と前記複数の第2領域の画像情報とを互いに対応付けて、学習カード情報として記憶部に記憶する手順と、
を前記コンピュータに実行させるように構成される。
よって、帳面の撮像条件に関して厳格な制限を課す必要がなくなり、学習ツールの生成を効率的に行うことができる。また、帳面の撮像条件に関して厳格な制限を課す必要がないため、カメラを固定する治具等の特別な設備を使用せずに簡易的なカメラ(例えばスマートフォン内蔵カメラ)を用いて前提知識を有しない一般人が撮影した画像から学習ツールを生成できるため、利用者の幅を広げることができる。
前記学習支援プログラムは、
前記画像中における図形(候補図形)の規定角度範囲内の角部の数を算出し、
算出した前記図形の前記角部の数が前記基準マークの角部の数と一致することを含む少なくとも一つの識別条件の成否に基づいて、前記図形を前記基準マークとして識別する
手順を前記コンピュータにさらに実行させるように構成される。
一実施形態では、「規定角度範囲」が複数種類存在する。この場合、規定角度範囲ごとに区別して角部の数を算出し、候補図形と基準マークとで、各々の規定角度範囲の角部の数が一致することを識別条件の一つとして、基準マークの識別処理を行ってもよい。
また、基準マークと紛らわしい図形が第1紙面又は第2紙面上に存在する場合であっても、当該図形が手書きによるものであれば、規定角度範囲内に含まれる角部の数がたまたま基準マークの角部の数と一致することは考えにくい。このため、手書きの図形(文字やカギ括弧等を含む)を基準マークと誤認識する可能性を低減できる。よって、帳面上における第1欄及び第2欄の対応関係を高精度に維持しながら帳面の画像を分割することができる。
前記基準マークは、外側基準輪郭と、前記外側基準輪郭の内側に位置する内側基準輪郭と、を含み、
前記少なくとも一つの識別条件は、
前記図形の外側輪郭の前記規定角度範囲内の角部の数が、前記外側基準輪郭の角部の数と一致し、且つ、
前記図形の内側輪郭の前記規定角度範囲内の角部の数が、前記内側基準輪郭の角部の数と一致する
ことを含む。
前記基準マークは、前記外側基準輪郭が矩形であり、且つ、前記内側基準輪郭が8個以上の直角の角部を有する多角形である。
前記学習支援プログラムは、
前記画像中における図形の輪郭によって囲まれる面積を算出し、
算出した前記面積の大きさ、又は、前記画像中に占める前記面積の比率が規定範囲内であることを含む少なくとも一つの識別条件の成否に基づいて、前記図形を前記基準マークとして識別する
手順を前記コンピュータにさらに実行させるように構成される。
前記学習支援プログラムは、
前記画像中の図形の輪郭における規定角度範囲内の複数の角部の座標を特定し、
各々の前記規定角度範囲内の角部の座標を結んで得られる形状が、前記基準マークの形状と一致しているか否かを含む少なくとも一つの識別条件の成否に基づいて、前記図形を前記基準マークとして識別する
手順を前記コンピュータにさらに実行させるように構成される。
前記基準マークは、前記仮想矩形の4隅の各々に設けられており、
前記学習支援プログラムは、
前記画像中において4個の前記基準マークを全て検出できない場合に、マーク認識エラー信号を生成する手順を前記コンピュータにさらに実行させるように構成される。
なお、マーク認識エラー信号は、ユーザーインターフェースに表示され、学習カード情報の生成処理をそのまま続行するか否かを使用者に確認させるようにしてもよい。
前記学習プログラムが、前記基準マークの各々の前記座標に基づいて前記画像を補正する手順を前記コンピュータにさらに実行させるように構成される。
なお、画像の補正処理は、例えば、画像が台形である場合にこれが矩形になるように補正する台形補正処理や、画像が傾いている場合にこの傾きを補正する傾き補正処理を挙げることができる。
前記学習支援プログラムは、
少なくとも一つの前記第1領域の画像情報を質問内容として表示する手順と、
前記少なくとも一つの前記第1領域にそれぞれ対応した少なくとも一つの前記第2領域の画像情報を回答内容として表示する手順と、
を前記コンピュータにさらに実行させるように構成される。
前記画像中における図形の外側輪郭によって囲まれる第1面積と、前記外側輪郭の内側に位置する内側輪郭によって囲まれる第2面積と、を算出し、
算出した前記第1面積と前記第2面積の比率が規定範囲内であることを含む少なくとも一つの識別条件の成否に基づいて、前記図形を前記基準マークとして識別する
手順を前記コンピュータにさらに実行させるように構成される。
前記学習支援プログラムは、
前記画像の複数の分割条件にそれぞれ対応する複数種の基準マークのうち、前記画像中の前記基準マークが何れであるかを特定する手順と、
特定された前記基準マークに対応する前記分割条件に従って、前記画像を前記第1領域及び前記第2領域に分割する手順と、
を前記コンピュータにさらに実行させるように構成される。
この点、上記(11)の構成によれば、基準マークの種類別に画像分割条件を設定することができるので、学習者のニーズに合わせて、第1欄と第2欄との対応関係を変えることができる。
上記(1)乃至(11)の何れかの構成の学習支援プログラムによって、
前記帳面の見開き時において前記第1紙面及び前記第2紙面が形成する仮想矩形の4隅のうち、前記第1紙面上における1以上の隅と、前記第2紙面上における1以上の隅とに位置する複数の基準マークを含む前記画像を取得する手順と、
前記画像中の前記複数の基準マークを識別し、前記複数の基準マークの各々の位置を示す座標を算出する手順と、
前記基準マークの各々の前記座標に基づいて、前記画像を、前記1列以上の第1欄にそれぞれ対応した前記第1紙面側における1以上の第1領域と、前記複数列の第2欄にそれぞれ対応した前記第2紙面側における複数の第2領域と、に分割する手順と、
前記1以上の第1領域の画像情報と前記複数の第2領域の画像情報とを互いに対応付けて、学習カード情報として記憶部に記憶する手順と、
を実行可能に構成されたコンピュータを備える。
1列以上の第1欄を有する第1紙面と、
複数列の第2欄を有する第2紙面と、
を備える学習ツール生成用帳面であって、
前記学習ツール生成用帳面の見開き時に、前記第1紙面と前記第2紙面とが互いに隣り合うとともに、前記第1紙面及び前記第2紙面が形成する仮想矩形の4隅のうち、前記第1紙面上における1以上の隅と、前記第2紙面上における1以上の隅とに位置する複数の基準マークを有し、
上記(1)乃至(11)の何れかの構成の学習支援プログラムが、
前記複数の基準マークを含む前記学習ツール生成用帳面の画像を取得する手順と、
前記画像中の前記複数の基準マークを識別し、前記複数の基準マークの各々の位置を示す座標を算出する手順と、
前記基準マークの各々の前記座標に基づいて、前記画像を、前記1列以上の第1欄にそれぞれ対応した前記第1紙面側における1以上の第1領域と、前記複数列の第2欄にそれぞれ対応した前記第2紙面側における複数の第2領域と、に分割する手順と、
前記1以上の第1領域の画像情報と前記複数の第2領域の画像情報とを互いに対応付けて、学習カード情報として記憶部に記憶する手順と、
をコンピュータに実行させることで学習ツールを生成可能に構成される。
1列以上の第1欄を有する第1紙面と、複数列の第2欄を有する第2紙面と、が見開き時に互いに隣り合うように構成された帳面を撮像した画像から学習ツールを生成する学習ツール生成方法であって、
前記帳面の見開き時において前記第1紙面及び前記第2紙面が形成する仮想矩形の4隅のうち、前記第1紙面上における1以上の隅と、前記第2紙面上における1以上の隅とに位置する複数の基準マークを含む前記画像を撮像するステップと、
前記画像中の前記複数の基準マークを識別し、前記複数の基準マークの各々の位置を示す座標を算出するステップと、
前記基準マークの各々の前記座標に基づいて、前記画像を、前記1列以上の第1欄にそれぞれ対応した前記第1紙面側における1以上の第1領域と、前記複数列の第2欄にそれぞれ対応した前記第2紙面側における複数の第2領域と、に分割するステップと、
前記1以上の第1領域の画像情報と前記複数の第2領域の画像情報とを互いに対応付けて、学習カード情報として記憶するステップと、
を備える。
図1に示すように、幾つかの実施形態では、学習支援装置1は、学習支援プログラムによって学習ツールに用いられる学習カード情報を生成するための各種手順を実行するコンピュータ10を備える。コンピュータ10は、スマートフォンやタブレット等の携帯端末であってもよい。
なお、図1に示した例示的な実施形態では、カメラ14がコンピュータ10に内蔵されているが、他の実施形態ではカメラはコンピュータ10の外部に設けられる。この場合、カメラで取得した画像データをI/Oインターフェース又はネットワーク回線を介してコンピュータ10のメモリ16に取り込んでもよい。
図2に示すように、帳面(学習ツール生成用帳面)100は、1列以上の第1欄112を有する第1紙面110と、複数列の第2欄122を有する第2紙面120と、を備える。
なお、図2に示す例示的な実施形態では、複数列の第1欄112が複数列の第2欄122とそれぞれ対応して設けられている(第1欄112の列数と第2欄122の列数は一致している)。図2に示す例では、第1欄112及び第2欄122が、それぞれ、12列設けられているが、第1欄112及び第2欄122の列数は任意に設定可能である。
帳面100の見開き時に第1紙面110と第2紙面120とが隣り合うようにリング綴じ方式の綴じ部102を構成すれば、帳面100を綴じ部102で折り返すことで、質問内容が記載された紙面(第1紙面110又は第2紙面120の一方)の背面側に回答内容が記載された紙面(第1紙面110又は第2紙面120の他方)が位置することになり、帳面100自体を暗記ノートとして使用することも可能である。
図3(a)〜(j)に示すように、幾つかの実施形態では、基準マーク130は複数の角部132(132a,132b)を有する。図3(a)〜(j)には、各々の角部132の角度が90度である例が示されている。
内側基準輪郭136は、(8+2n)個(但し、nは0以上の整数)の直角の角部132bを有する(8+2n)角形であってもよい。図3(a)〜(j)に示す例示的な実施形態では、外側基準輪郭134が4個の直角の角部132aを有する矩形であり、内側基準輪郭136が8個の直角の角部132bを有する八角形である。
図3(e)〜図3(h)に示す例示的な実施形態では、基準マーク130は、正方形の外側基準輪郭134と、外側基準輪郭134の内側に位置するコの字形状の内側基準輪郭136と、を有する。図3(a)〜図3(d)に示すように、内側基準輪郭136のコの字形状の向きは特に限定されない。
図3(i)及び図3(j)に示す例示的な実施形態では、基準マーク130は、正方形の外側基準輪郭134と、外側基準輪郭134の内側に位置するZ字形状の内側基準輪郭136と、を有する。図3(i)及び図3(j)に示すように、内側基準輪郭136のZ字形状の向きは特に限定されない。
なお、図5(a)〜(f)は、画像中の候補図形200が図3(a)に示す基準マーク130であるか否かを判別する場合を例示している。
この際、第1紙面110及び第2紙面120が形成する仮想矩形140の4隅に現れている図形(基準マーク130である可能性がある図形)を全て含むような領域を画像データから切り取り、この領域(対象画像領域)を画像処理の対象とする。例えば、撮像条件として設定された前記領域(基準マーク130が収まるべき領域)を含むように、画像データから切り取る対象画像領域の範囲を設定してもよい。
なお、図5(a)には候補図形200をグレースケール化した様子を示しており、図5(b)には候補図形200をグレースケール化後に二値化した様子を示している。
図4に示す例示的な実施形態では、ステップS6において対象画像領域から候補図形200を含む画像を切り取って、これを以降の画像処理の対象とする。しかし、他の実施形態では、ステップS6における画像切取り処理を行わず、ステップ2で設定された対象画像領域全体を「候補図形200を含む画像」として、ステップS8以降の処理を行ってもよい。
なお、図5(c)には、二値化された候補図形200の輪郭を直線近似した様子が示されている。同図に示す例示的な実施形態では、候補図形200の外側輪郭234と内側輪郭236とが示されている。
なお、図5(d)には候補図形200の外側輪郭234における4個の角部232aを特定した様子を示しており、図5(e)には候補図形200の内側輪郭236における8個の角部232bを特定した様子を示している。
なお、図5(d)に示した例では、候補図形200の外側輪郭234の角部232aの数(=4個)が、図3(a)に示す基準マーク130の外側基準輪郭134の角部132aの数(=4個)と一致している。また、図5(e)に示した例では、候補図形200の内側輪郭236の角部232bの数(=8個)が、図3(a)に示す基準マーク130の内側基準輪郭136の角部132bの数(=8個)と一致している。よって、図5(d)及び図5(e)に示した例の場合、候補図形200は第1識別条件を満たす。
なお、図5(d)には候補図形200の外側輪郭234で囲まれる面積S1が示されており、図5(e)には候補図形200の内側輪郭236で囲まれる面積S2が示されている。
具体的には、候補図形200の外側輪郭234の角部232aを結んだ形状が、基準マーク130の外側基準輪郭134と同一の形状(例えば、矩形又は正方形)であるか否かを判定する。また、候補図形200の内側輪郭236の角部232bを結んだ形状が、基準マーク130の内側基準輪郭136と同一の形状(例えば、直角の角部を8個有する形状)であるか否かを判定する。
その後、ステップS18において、全ての基準マーク130(例えば4個)が検出されたか否かを判定する。全ての基準マーク130が検出済みであれば(ステップS18のYES判定)、基準マーク130の識別処理を終えて、後続のステップS24へと進む。
なお、上述の第1識別条件〜第4識別条件の全てを用いずに、第1識別条件、第2識別条件、第3識別条件又は第4識別条件のうち1つ以上の識別条件のみの成否に基づいて、候補図形200が基準マーク130であるか否かを判定してもよい。
これに対し、他の候補図形200が残っていなければ(ステップS20のNO判定)、プロセッサ12は、基準マーク130の識別エラー信号を生成する(ステップS22)。識別エラー信号はディスプレイ18に送られ、ディスプレイ18に基準マーク130の識別に失敗したことを知らせる警告を表示してもよい。そして、学習カード情報の生成処理をそのまま続行するか否かの入力部20を介した指示を使用者に促してもよい。
具体的には、ステップS17において保存しておいた候補図形200(基準マーク130)の輪郭234,236の角部232(232a,232b)の座標をメモリ16から読み出し、基準マーク130の位置を示す代表座標(例えば基準マーク130の中心点の座標)を算出する。そして、各々の基準マーク130の代表座標に基づいて、対象画像領域内の画像の補正処理を行うのである。
なお、画像の補正処理は、例えば、画像が台形である場合にこれが矩形になるように補正する台形補正処理や、画像が傾いている場合にこの傾きを補正する傾き補正処理を挙げることができる。
なお、図5(f)に示す例示的な実施形態では、合計12列の第1領域212と、合計12列の第2領域222と、に画像を分割した様子が示されている。
図5(f)に示す例の場合、第1領域212の画像情報と第2領域222の画像情報とのペアが12組形成されるため、ステップS28において12種類の学習カード情報が生成される。
しかも、基準マーク130と紛らわしい図形200が第1紙面110又は第2紙面120上に存在する場合であっても、当該図形200が手書きによるものであれば、規定角度範囲内に含まれる角部232の数がたまたま基準マーク130の角部132の数と一致することは考えにくい。このため、手書きの図形200を基準マーク130と誤認識する可能性を低減できる。よって、帳面100上における第1欄112及び第2欄122の対応関係を高精度に維持しながら帳面100の画像を分割することができる。
このように、プロセッサ12がディスプレイ18に表示する学習カード情報を適宜選択することで、学習効果をさらに向上させることができる。
図6(a)に示すように、第1欄112には製品外観を示す画像情報が含まれており、第2欄122には当該画像情報に関連する文字情報(例えば製品名、製品の特長、製品価格、製品の色の種類等)が含まれている。他の実施形態では、歴史上の人物の絵又は写真が第1欄112に含まれており、第2欄122には当該人物の名前、偉業、活動地域、又は当該人物が生きた時代等の情報が含まれていてもよい。別の実施形態では、名所の絵又は写真が第1欄112に含まれており、第2欄122には当該名所の名前、場所等の情報が含まれていてもよい。さらに別の実施形態では、動物、魚、昆虫等の生物や植物の写真又は絵が第1欄112に含まれており、第2欄122には当該生物又は植物の名前、分類、生息地等の情報が含まれていてもよい。
なお、図6(a)及び(b)に示す例示的な実施形態では、基準マーク130は、8個の角部132aを有する外側基準輪郭134と、10個の角部132bを有する内側基準輪郭136と、を含む。なお、図6(b)では、代表的な角部132a,132bに対してのみ符号を付している。
図7(a)に示す帳面100は、図2に示す例に比べて、第1欄112及び第2欄122の列数が少ない。このため、第1欄112及び第2欄122の各々により多くの情報を盛り込むことができる。図7(a)に示す例示的な実施形態では、第1紙面110には6列の第1欄112が設けられており、第2紙面120には第1欄112にそれぞれ対応する6列の第2欄122が設けられている。なお、本実施形態における基準マーク130は、図7(b)に示すように、6個の角部132aを有するL字状の外側基準輪郭134と、8個の角部132bを有するT字状の内側基準輪郭136と、を含む。なお、図7(b)では、代表的な角部132a,132bに対してのみ符号を付している。
図8に示す帳面100は、図2及び図7(a)に示す例とは異なり、第1欄112と第2欄122の列数が異なる。具体的には、一つの第1欄112に対して、複数列の第2欄122が対応付けられている。このため、一つの第1欄112に対応する複数種の情報をそれぞれ複数列の第2欄122に盛り込むことができる。図8に示す例示的な実施形態では、第1紙面110には2列の第1欄112が設けられており、第2紙面120には各々の第1欄112に対して3列の第2欄122が対応するように合計6列の第2欄122が設けられている。なお、本実施形態における基準マーク130は、図3(j)に示したものと同一である。
なお、ステップS30を実行するに際して、3種類の基準マーク130(130A〜130C)の各々について、識別条件(第1識別条件〜第4識別条件)は個別に設定されており、メモリ16に予め格納されていてもよい。例えば、第1基準マーク130Aの場合、第1識別条件は外側基準輪郭134の角部132aが4個、内側基準輪郭136の角部132bが8個であるのに対し、第2基準マーク130Bの場合、第1識別条件は外側基準輪郭134の角部132aが6個、内側基準輪郭136の角部132bが8個であり、第3基準マーク130Cの場合、第1識別条件は外側基準輪郭134の角部132aが4個、内側基準輪郭132bが8個である。同様に、他の識別条件(第2識別条件〜第4識別条件)についても、各基準マーク130A〜130Cについて個別に設定される。この場合、プロセッサ12は、ステップS30を実行するためには、メモリ16から各基準マーク130A〜130Cについて個別に設定された第1識別条件〜第4識別条件を読み出し、何れかの第1識別条件〜第4識別条件を充足した候補図形200を基準マーク130として検出すればよい。
例えば、ステップS30における基準マーク130の検出時に第1基準マーク130Aについての第1識別条件〜第4識別条件を充足したのであれば、当該基準マーク130が第1基準マーク130Aであると判断される(ステップS32のYES判定)。同様に、ステップS30における基準マーク130の検出時に第2基準マーク130Bについての第1識別条件〜第4識別条件を充足したのであれば、当該基準マーク130が第2基準マーク130Bであると判断される(ステップS34のYES判定)。さらに、ステップS30における基準マーク130の検出時に第3基準マーク130Cについての第1識別条件〜第4識別条件を充足したのであれば、当該基準マーク130が第3基準マーク130Cであると判断される(ステップS36のYES判定)。
こうして、ステップS32〜S36において、検出した基準マーク130が第1基準マーク130A〜第3基準マーク130Cの何れであるかが特定される。なお、検出した基準マーク130が第1基準マーク130A〜第3基準マーク130Cの何れでもないと判断された場合(ステップS36のNO判定)、プロセッサ12は、基準マーク130の特定エラー信号を生成する(ステップS37)。
なお、図9を参照して上述した実施形態では、第1識別条件〜第4識別条件の全てを用いる例について説明したが、第1識別条件〜第4識別条件の1以上を含む識別条件により基準マーク130(130A〜130C)の特定を行ってもよい。
10 コンピュータ
12 プロセッサ
14 カメラ
16 メモリ
18 ディスプレイ
20 入力部
100 帳面
102 綴じ部
104 穴
110 第1紙面
112 第1欄
120 第2紙面
122 第2欄
130 基準マーク
132,132a,132b (基準マークの)角部
134 外側基準輪郭
134,136 (基準マークの)輪郭
135,137 領域
136 内側基準輪郭
140 仮想矩形
200 候補図形
212 第1領域
222 第2領域
232,232a,232b (候補図形の)角部
234,236 (候補図形の)輪郭
234 外側輪郭
236 内側輪郭
Claims (14)
- 1列以上の第1欄を有する第1紙面と、複数列の第2欄を有する第2紙面と、が見開き時に互いに隣り合うように構成された帳面を撮像した画像から学習ツールを生成するようにコンピュータを動作させるための学習支援プログラムであって、
前記帳面の見開き時において前記第1紙面及び前記第2紙面が形成する仮想矩形の4隅のうち、前記第1紙面上における1以上の隅と、前記第2紙面上における1以上の隅とに位置する複数の基準マークを含む前記画像を取得する手順と、
前記画像中の前記複数の基準マークを識別し、前記複数の基準マークの各々の位置を示す座標を算出する手順と、
前記基準マークの各々の前記座標に基づいて、前記画像を、前記1列以上の第1欄にそれぞれ対応した前記第1紙面側における1以上の第1領域と、前記複数列の第2欄にそれぞれ対応した前記第2紙面側における複数の第2領域と、に分割する手順と、
前記1以上の第1領域の画像情報と前記複数の第2領域の画像情報とを互いに対応付けて、学習カード情報として記憶部に記憶する手順と、
を前記コンピュータに実行させるための学習支援プログラム。 - 前記画像中における図形の規定角度範囲内の角部の数を算出し、
算出した前記図形の前記角部の数が前記基準マークの角部の数と一致することを含む少なくとも一つの識別条件の成否に基づいて、前記図形を前記基準マークとして識別する
手順を前記コンピュータにさらに実行させるように構成された請求項1に記載の学習支援プログラム。 - 前記基準マークは、外側基準輪郭と、前記外側基準輪郭の内側に位置する内側基準輪郭と、を含み、
前記少なくとも一つの識別条件は、
前記図形の外側輪郭の前記規定角度範囲内の角部の数が、前記外側基準輪郭の角部の数と一致し、且つ、
前記図形の内側輪郭の前記規定角度範囲内の角部の数が、前記内側基準輪郭の角部の数と一致する
ことを含む請求項2に記載の学習支援プログラム。 - 前記基準マークは、前記外側基準輪郭が矩形であり、且つ、前記内側基準輪郭が8個以上の直角の角部を有する多角形であることを特徴とする請求項3に記載の学習支援プログラム。
- 前記画像中における図形の輪郭によって囲まれる面積を算出し、
算出した前記面積の大きさ、又は、前記画像中に占める前記面積の比率が規定範囲内であることを含む少なくとも一つの識別条件の成否に基づいて、前記図形を前記基準マークとして識別する
手順を前記コンピュータにさらに実行させるように構成された請求項1乃至4の何れか一項に記載の学習支援プログラム。 - 前記画像中の図形の輪郭における規定角度範囲内の複数の角部の座標を特定し、
各々の前記規定角度範囲内の角部の座標を結んで得られる形状が、前記基準マークの形状と一致しているか否かを含む少なくとも一つの識別条件の成否に基づいて、前記図形を前記基準マークとして識別する
手順を前記コンピュータにさらに実行させるように構成された請求項1乃至5の何れか一項に記載の学習支援プログラム。 - 前記基準マークは、前記仮想矩形の4隅の各々に設けられており、
前記画像中において4個の前記基準マークを全て検出できない場合に、マーク認識エラー信号を生成する手順を前記コンピュータにさらに実行させるように構成された請求項1乃至6の何れか一項に記載の学習支援プログラム。 - 前記基準マークの各々の前記座標に基づいて前記画像を補正する手順を前記コンピュータにさらに実行させるように構成された請求項1乃至7の何れか一項に記載の学習支援プログラム。
- 少なくとも一つの前記第1領域の画像情報を質問内容として表示する手順と、
前記少なくとも一つの前記第1領域にそれぞれ対応した少なくとも一つの前記第2領域の画像情報を回答内容として表示する手順と、
を前記コンピュータにさらに実行させるための請求項1乃至8の何れか一項に記載の学習支援プログラム。 - 前記画像中における図形の外側輪郭によって囲まれる第1面積と、前記外側輪郭の内側に位置する内側輪郭によって囲まれる第2面積と、を算出し、
算出した前記第1面積と前記第2面積の比率が規定範囲内であることを含む少なくとも一つの識別条件の成否に基づいて、前記図形を前記基準マークとして識別する
手順を前記コンピュータにさらに実行させるように構成された請求項1乃至9の何れか一項に記載の学習支援プログラム。 - 前記画像の複数の分割条件にそれぞれ対応する複数種の基準マークのうち、前記画像中の前記基準マークが何れであるかを特定する手順と、
特定された前記基準マークに対応する前記分割条件に従って、前記画像を前記第1領域及び前記第2領域に分割する手順と、
を前記コンピュータにさらに実行させるように構成された請求項1乃至10の何れか一項に記載の学習支援プログラム。 - 請求項1乃至11の何れか一項に記載の学習支援プログラムによって、
前記帳面の見開き時において前記第1紙面及び前記第2紙面が形成する仮想矩形の4隅のうち、前記第1紙面上における1以上の隅と、前記第2紙面上における1以上の隅とに位置する複数の基準マークを含む前記画像を取得する手順と、
前記画像中の前記複数の基準マークを識別し、前記複数の基準マークの各々の位置を示す座標を算出する手順と、
前記基準マークの各々の前記座標に基づいて、前記画像を、前記1列以上の第1欄にそれぞれ対応した前記第1紙面側における1以上の第1領域と、前記複数列の第2欄にそれぞれ対応した前記第2紙面側における複数の第2領域と、に分割する手順と、
前記1以上の第1領域の画像情報と前記複数の第2領域の画像情報とを互いに対応付けて、学習カード情報として記憶部に記憶する手順と、
を実行可能に構成されたコンピュータを備える学習支援装置。 - 1列以上の第1欄を有する第1紙面と、
複数列の第2欄を有する第2紙面と、
を備える学習ツール生成用帳面であって、
前記学習ツール生成用帳面の見開き時に、前記第1紙面と前記第2紙面とが互いに隣り合うとともに、前記第1紙面及び前記第2紙面が形成する仮想矩形の4隅のうち、前記第1紙面上における1以上の隅と、前記第2紙面上における1以上の隅とに位置する複数の基準マークを有し、
請求項1乃至11の何れか一項に記載の学習支援プログラムが、
前記複数の基準マークを含む前記学習ツール生成用帳面の画像を取得する手順と、
前記画像中の前記複数の基準マークを識別し、前記複数の基準マークの各々の位置を示す座標を算出する手順と、
前記基準マークの各々の前記座標に基づいて、前記画像を、前記1列以上の第1欄にそれぞれ対応した前記第1紙面側における1以上の第1領域と、前記複数列の第2欄にそれぞれ対応した前記第2紙面側における複数の第2領域と、に分割する手順と、
前記1以上の第1領域の画像情報と前記複数の第2領域の画像情報とを互いに対応付けて、学習カード情報として記憶部に記憶する手順と、
をコンピュータに実行させることで学習ツールを生成可能に構成された学習ツール生成用帳面。 - 1列以上の第1欄を有する第1紙面と、複数列の第2欄を有する第2紙面と、が見開き時に互いに隣り合うように構成された帳面を撮像した画像から学習ツールを生成する学習ツール生成方法であって、
前記帳面の見開き時において前記第1紙面及び前記第2紙面が形成する仮想矩形の4隅のうち、前記第1紙面上における1以上の隅と、前記第2紙面上における1以上の隅とに位置する複数の基準マークを含む前記画像を撮像するステップと、
前記画像中の前記複数の基準マークを識別し、前記複数の基準マークの各々の位置を示す座標を算出するステップと、
前記基準マークの各々の前記座標に基づいて、前記画像を、前記1列以上の第1欄にそれぞれ対応した前記第1紙面側における1以上の第1領域と、前記複数列の第2欄にそれぞれ対応した前記第2紙面側における複数の第2領域と、に分割するステップと、
前記1以上の第1領域の画像情報と前記複数の第2領域の画像情報とを互いに対応付けて、学習カード情報として記憶するステップと、
を備えることを特徴とする学習ツール生成方法。
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