JP6759948B2 - 自動運転制御装置 - Google Patents

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Description

本開示は、自動運転制御装置に関する。
従来、特許文献1に記載の自動運転制御装置がある。特許文献1に記載の自動運転制御装置は、例えば運転者が方向指示器を操作した際に方向指示器から出力される信号を受信した場合に、この信号により支持される進行方向に外部の物体が存在するか否かをレーダ装置等を用いて判定する。外部の物体とは、例えば他車両である。この自動運転制御装置は、方向指示器により指示される進行方向に外部の物体が存在しないと判定すると、ステアリングアクチュエータ等を制御することにより、ステアリングホイールを自動的に回転させて車両の進行方向を自動的に変更する。
特開2016−107794号公報
ところで、特許文献1に記載の自動運転制御装置では、車両の停車時等においてエンジンの燃焼制御を自動停止させる、いわゆるアイドリングストップ時に車両の自動運転制御が実行された場合に、エンジンの再始動が適切に行われない可能性がある。その理由は、以下の通りである。
エンジンを再始動させる際には、車両のバッテリからスタータモータに大電流を供給して、スタータモータを駆動させる必要がある。ここで、バッテリの出力電圧は、バッテリの温度に応じて変化する。具体的には、バッテリは、温度の低下により出力電圧が低下するという特性を有している。そのため、特許文献1に記載の自動運転制御装置では、バッテリの出力電圧が低下しているような状況において車両のアイドリングストップ中に自動運転制御が開始されたような場合、スタータモータを駆動させるために必要な電流をバッテリから供給できない可能性がある。このような状況では、エンジンを再始動させることができないため、車両が発進しない等の不都合が生じる可能性がある。
また、スタータモータによりエンジンを始動させるために必要な動力は、エンジンオイルの粘度に応じて変化する。例えばエンジンオイルの温度の低下によりエンジンオイルの粘度が上昇すると、スタータモータに要求される動力は増加する。そのため、特許文献1に記載の自動運転制御装置では、スタータモータに要求される動力が増加しているような状況において車両のアイドリングストップ中に自動運転制御が開始されたような場合、スタータモータの出力が要求動力を下回る可能性がある。このような状況では、同様にエンジンを再始動させることができない可能性がある。
なお、このような課題は、バッテリやエンジンオイルに限らず、トランスミッションオイル等、エンジンの始動に関連する部位の特性が温度に応じて変化する場合にも同様に生じ得る。
本開示は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、エンジンの始動性を向上させることのできる自動運転制御装置を提供することにある。
上記課題を解決する自動運転制御装置(47)は、車両(10)に搭載されたバッテリ(31)の温度を検出するバッテリ温度検出部(471)と、車両の自動運転制御を実行する制御部(470)とを備える。制御部は、自動運転制御の開始要求を検出した際に、バッテリの温度が所定範囲内であるか否かを判断し、バッテリの温度が所定範囲内である場合には、エンジンのアイドリングストップ状態からの再始動が困難になる可能性は低いと判定して、自動運転制御を許可し、バッテリの温度が所定範囲外であって、且つエンジンがアイドリングストップ状態である場合には、エンジンを再始動させた後にエンジンが駆動した場合に、自動運転制御を開始する
上記課題を解決する他の自動運転制御装置(47)は、車両(10)に搭載されたバッテリ(31)の温度を検出するバッテリ温度検出部(471)と、車両の自動運転制御を実行する制御部(470)と、を備える。制御部は、自動運転制御の開始要求を検出した際に、バッテリの温度がバッテリ温度下限値以上であって、且つバッテリ温度がバッテリ温度上限値以下であるか否かを判断し、バッテリの温度がバッテリ温度下限値以上であって、且つバッテリの温度がバッテリ温度上限値以下である場合には、エンジンのアイドリングストップ状態からの再始動が困難になる可能性は低いと判定して、自動運転制御を許可し、バッテリの温度がバッテリ温度下限値未満である場合には、バッテリ加熱部によりバッテリを加熱する。
上記課題を解決する他の自動運転制御装置(47)は、車両(10)に搭載されたバッテリ(31)の温度を検出するバッテリ温度検出部(471)と、車両の自動運転制御を実行する制御部(470)と、を備える。制御部は、第1バッテリ温度上限値と、第1バッテリ温度上限値よりも高い第2バッテリ温度上限値とを有し、自動運転制御の開始要求を検出した際に、バッテリの温度がバッテリ温度下限値以上であって、且つバッテリの温度が第1バッテリ温度上限値以下であるか否かを判断し、バッテリの温度がバッテリ温度下限値以上であって、且つバッテリの温度が第1バッテリ温度上限値以下である場合には、エンジンのアイドリングストップ状態からの再始動が困難になる可能性は低いと判定して、自動運転制御を許可し、バッテリの温度が第1バッテリ温度上限値を超えており、且つ第2バッテリ温度上限値以下である場合には、バッテリ冷却部によりバッテリを冷却し、バッテリの温度が第2バッテリ温度上限値を超えている場合には、エンジンを始動させた後にエンジンが駆動した場合に、自動運転制御を開始する。
上記課題を解決する他の自動運転制御装置(47)は、車両(10)のエンジンオイルの温度を検出するオイル温度検出部(472)と、車両の自動運転制御を実行する制御部(470)と、を備える。制御部は、自動運転制御の開始要求を検出した際に、エンジンオイルの温度が所定範囲内であるか否かを判断し、エンジンオイルの温度が所定範囲内である場合には、エンジンのアイドリングストップ状態からの再始動が困難になる可能性は低いと判定して、自動運転制御を許可する。
この構成によれば、車両の所定の部位の温度が変化した場合でも、エンジンのアイドリングストップ状態からの再始動が困難になる可能性が低い状況に限って自動運転制御が許可される。これにより、自動運転制御が実行された際には、より確実にエンジンをアイドリングストップ状態から再始動させることができるため、エンジンの始動性を向上させることができる。
なお、上記手段、及び特許請求の範囲に記載の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
本開示によれば、エンジンの始動性を向上させることのできる自動運転制御装置を提供できる。
図1は、第1実施形態の自動運転ECUが搭載された車両の概略構成を示すブロック図である。 図2は、第1実施形態の自動運転ECUにより実行される処理の手順を示すフローチャートである。 図3(A)〜(C)は、第1実施形態の車両の運転状態、エンジンの駆動状態、及びバッテリの温度の推移を示すタイミングチャートである。 図4は、第2実施形態の自動運転ECUが搭載された車両の概略構成を示すブロック図である。 図5は、第2実施形態の自動運転ECUにより実行される処理の手順を示すフローチャートである。 図6(A)〜(C)は、第2実施形態の車両の運転状態、エンジンの駆動状態、及びバッテリの温度の推移を示すタイミングチャートである。 図7は、第3実施形態の自動運転ECUにより実行される処理の手順を示すフローチャートである。 図8(A)〜(C)は、第3実施形態の車両の運転状態、エンジンの駆動状態、及びバッテリの温度の推移を示すタイミングチャートである。 図9は、第4実施形態の自動運転ECUが搭載された車両の概略構成を示すブロック図である。 図10は、第4実施形態の自動運転ECUにより実行される処理の手順を示すフローチャートである。 図11(A)〜(C)は、第4実施形態の車両の運転状態、エンジンの駆動状態、及びエンジンオイルの温度の推移を示すタイミングチャートである。 図12は、第5実施形態の自動運転ECUが搭載された車両の概略構成を示すブロック図である。 図13は、第5実施形態の自動運転ECUにより実行される処理の手順を示すフローチャートである。 図14(A)〜(C)は、第5実施形態の車両の運転状態、エンジンの駆動状態、及びエンジンオイルの温度の推移を示すタイミングチャートである。 図15は、第6実施形態の自動運転ECUにより実行される処理の手順を示すフローチャートである。 図16(A)〜(C)は、第6実施形態の車両の運転状態、エンジンの駆動状態、及びエンジンオイルの温度の推移を示すタイミングチャートである。 図17は、第7実施形態の自動運転ECUが搭載された車両の概略構成を示すブロック図である。 図18は、第7実施形態の自動運転ECUにより実行される処理の手順の一部を示すフローチャートである。 図19は、第7実施形態の自動運転ECUにより実行される処理の手順の一部を示すフローチャートである。 図20(A)〜(D)は、第7実施形態の車両の運転状態、エンジンの駆動状態、及びエンジンオイルの温度の推移を示すタイミングチャートである。 図21は、外気温Toutと第1バッテリ温度下限値Tth11との関係、及び外気温Toutと第1バッテリ温度上限値Tth21との関係を示すグラフである。 図22は、外気温Toutと第1オイル温度下限値Tth31との関係を示すグラフである。
以下、自動運転制御装置の実施形態について図面を参照しながら説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
<第1実施形態>
はじめに、自動運転制御装置の第1実施形態について説明する。まず、第1実施形態の自動運転制御装置が搭載される車両の概略構成について説明する。
図1に示されるように、車両10には、動力システム20と、電源システム30と、自動運転システム40とが搭載されている。
動力システム20は、車両10の動力を統括的に管理する部分である。動力システム20は、エンジン21と、スタータモータ22と、オルタネータ23とを備えている。
エンジン21は、車両10の走行用の動力を生成するための内燃機関である。エンジン21には、図示しない冷却水路を通じて冷却水が循環しており、この冷却水がエンジン21の各部を冷却している。また、エンジン21には、図示しないオイル流路を通じてエンジンオイルが循環しており、このエンジンオイルがエンジン21の各部を潤滑している。
スタータモータ22は、電源システム30のバッテリ31からの電力の供給に基づいてエンジン21をクランキング動作させることにより、エンジン21を始動させる。
オルタネータ23は、エンジン21から伝達される動力に基づいて発電する。オルタネータ23で発電された電力はバッテリ31に充電される。
動力システム20は、水温センサ24と、エンジン油温センサ25と、トランスミッション油温センサ26と、外気温センサ27と、エンジンECU(Electronic Control Unit)28とを更に備えている。
水温センサ24は、エンジン21を循環する冷却水の温度Tweを検知するとともに、検知した冷却水温Tweに応じた信号を出力する。エンジン油温センサ25は、エンジン21を循環するエンジンオイルの温度Toeを検知するとともに、検知したエンジンオイルの温度Toeに応じた信号を出力する。トランスミッション油温センサ26は、車両のトランスミッションを潤滑するトランスミッションオイルの温度Totを検知するとともに、検知されたトランスミッションオイルの温度Totに応じた信号を出力する。外気温センサ27は、車両外部の温度である外気温Toutを検知するとともに、検知した外気温Toutに応じた信号を出力する。これらのセンサ24〜27の出力信号は、エンジンECU28に取り込まれている。
エンジンECU28は、エンジン21の制御を統括的に実行する部分である。エンジンECU28は、CPUやROM、RAM等を有するマイクロコンピュータを中心に構成されている。CPUは、エンジン21の制御に関する演算処理を実行する。ROMには、エンジン21の制御に関する各種プログラムやデータ等が記憶されている。RAMには、CPUの演算結果が一次的に記憶される。
具体的には、エンジンECU28は、運転者によるエンジン始動操作を検出した際にエンジン21を始動させる、いわゆるエンジン始動制御を実行する。また、エンジンECU28は、各センサ24〜27の出力信号に基づいて、冷却水温Twe、エンジンオイルの温度Toe、トランスミッションオイルの温度Tot、及び外気温Toutを検出する。エンジンECU28は、これらの検出値の他、アクセルペダルの踏み込み量や吸入空気量等に基づいて、エンジン21の駆動を制御する。
さらに、エンジンECU28は、アイドリングストップ制御やコースティング制御等も実行する。アイドリングストップ制御は、車両10の一時停止時にエンジン21を自動的に停止させる制御である。コースティング走行制御は、車両走行中にアクセルペダルの踏み込み量が零となった際に、エンジン21を自動的に停止させる制御である。また、エンジンECU28は、車両10がエンジン21とは別に走行用のモータを備える、いわゆるハイブリッド車両である場合には、走行用モータの動作時にエンジン21を自動的に停止させる制御も実行する。
電源システム30は、バッテリ31と、サブバッテリ32と、バッテリ温度センサ33と、電流センサ34と、電圧センサ35と、電源ECU(Electronic Control Unit)36とを備えている。
バッテリ31は、オルタネータ23で発電された電力を充電する。バッテリ31は、スタータモータ22の他、車両10に搭載される各種電子機器に電力を供給する。
サブバッテリ32は、バッテリ31の充電量が減少した際に、車両10に搭載される各種電子機器に補助的に電力を供給する。
バッテリ温度センサ33は、バッテリ31の温度Tbを検知するとともに、検知されたバッテリ31の温度Tbに応じた信号を出力する。電流センサ34は、バッテリ31の出力電流Ibを検知するとともに、検知されたバッテリ31の出力電流Ibに応じた信号を出力する。電圧センサ35は、バッテリ31の出力電圧Vbを検知するとともに、検知されたバッテリ31の出力電圧Vbに応じた信号を出力する。
電源ECU36は、バッテリ31及びサブバッテリ32の充放電を統括的に制御する部分である。電源ECU36は、CPUやROM、RAM等を有するマイクロコンピュータを中心に構成されている。CPUは、バッテリ31及びサブバッテリ32の充放電制御に関する演算処理を実行する。ROMには、バッテリ31及びサブバッテリ32の充放電制御に関する各種プログラムやデータ等が記憶されている。RAMには、CPUの演算結果が一次的に記憶される。
具体的には、電源ECU36は、各センサ33〜35の出力信号に基づいて、バッテリ31の温度Tb、出力電流Ib、及び出力電圧Vbを検出する。電源ECU36は、これらの検出値等に基づいて、バッテリ31及びサブバッテリ32のそれぞれの充放電を制御している。
自動運転システム40は、車両10の自動運転制御を統括的に実行する部分である。自動運転システム40は、カメラ41と、レーザ装置42と、レーダ装置43と、操作装置44と、電動パワーステアリング装置45と、電子制御ブレーキシステム46と、自動運転ECU(Electronic Control Unit)47とを備えている。
カメラ41は、車両10の前方の所定範囲や車両の後方の所定範囲等、車両10の周辺に設定された所定範囲を撮像するとともに、撮像された画像データを出力する。レーザ装置42は、例えばレーザレーダ装置である。レーダ装置43は、例えばミリ波レーダ装置である。レーザ装置42及びレーダ装置43は、車両の周辺に設定された探査範囲に存在する物体を検知するとともに、検知された物体の位置に応じた信号を出力する。操作装置44は、車両10の運転者により操作される部分である。操作装置44は、自動運転を開始又は停止する際に操作される操作スイッチ等を備えている。
電動パワーステアリング装置45は、車両10のステアリングホイールに付与される操舵トルクに応じたアシストトルクをステアリングホイールに付与することにより運転者の操舵を補助するアシスト制御等を実行する。また、電動パワーステアリング装置45は、自動運転ECU47からの要求に応じて自動操舵制御を実行する。自動操舵制御は、ステアリングホイールにトルクを付与することにより、運転者のステアリングホイールの操舵によらずに車両10の操舵角を自動的に変化させる制御である。
電子制御ブレーキシステム46は、運転者がブレーキペダルを踏み込んだ際に車両10の前輪及び後輪のそれぞれの回転速度や旋回状態に応じて各車輪に加わる制動力を最適に分配する、いわゆるアンチロックブレーキ制御等を実行する。また、電子制御ブレーキシステム46は、自動運転ECU47からの要求に応じて自動ブレーキ制御を実行する。自動ブレーキ制御は、運転者のブレーキペダルの踏み込み操作によらず、自動的に車両の各車輪に制動力を自動的に付与する制御である。
自動運転ECU47は、車両10の自動運転を統括的に制御する部分である。本実施形態では、自動運転ECU47が自動運転制御装置に相当する。自動運転ECU47は、CPUやROM、RAM等を有するマイクロコンピュータを中心に構成されている。CPUは、自動運転制御に関する演算処理を実行する。ROMには、自動運転制御に関する各種プログラムやデータ等が記憶されている。RAMには、CPUの演算結果が一次的に記憶される。
具体的には、自動運転ECU47は、自動運転制御を実行する制御部470を備えている。制御部470は、操作装置44の出力信号に基づいて、運転者により自動運転の開始操作が行われたことを検出すると、自動運転制御を開始する。
例えば、制御部470は、カメラ41の画像データに基づいて車両前方の車線境界線や前方車両、車両10の走行にとって障害となる障害物等を検出する。また、制御部470は、レーザ装置42及びレーダ装置43のそれぞれの出力信号に基づいて、前方車両や障害物等を検出する。制御部470は、検出された車両前方の車線境界線や前方車両、障害物等の情報に基づいて、車両10の目標走行ラインを設定するとともに、この目標走行ラインに応じた目標操舵角を演算する。制御部470は、演算された目標操舵角を電動パワーステアリング装置45に出力することにより、目標操舵角に基づいた自動操舵制御を電動パワーステアリング装置45に実行させる。これにより、車両10の操舵角が目標動作角に応じて変化するため、車両10が目標走行ラインに沿って自動的に走行する。
また、制御部470は、前方車両や障害物の位置に基づいて、車両10が前方車両や障害物に衝突する可能性があるか否かを判定し、衝突する可能性がある場合には、電子制御ブレーキシステム46に自動ブレーキ制御を実行させる。これにより、自動運転制御中でも、車両10の衝突を未然に回避することが可能となっている。
なお、エンジンECU28、電源ECU36、及び自動運転ECU47は、車載ネットワーク50を介して通信可能に接続されている。したがって、エンジンECU28、電源ECU36、及び自動運転ECU47は、相互に情報を授受することや、動作を指示することが可能である。例えば、制御部470は、エンジンECU28及び電源ECU36と通信を行うことにより、エンジン21の各種状態量及びバッテリ31の各種状態量を検出することが可能となっている。また、制御部470は、自動運転制御において、エンジンECU28に対してエンジン21の動作を指示することにより、エンジン21の回転速度等を自動的に制御する。
ところで、バッテリ31の出力電圧は、バッテリ31の温度に応じて変化する。具体的には、バッテリ31は、その温度の低下により出力電圧が低下するという特性を有している。そのため、バッテリ31の温度が低下すると、スタータモータ22を駆動させるために必要な電力をバッテリ31から供給することができないおそれがある。また、バッテリ31は、その温度の増加により寿命の著しい低下等を招くおそれがある。そのため、バッテリ31の温度が上昇すると、スタータモータ22を駆動させるために必要な電力をバッテリ31から供給することができない可能性が高まる。したがって、エンジン21がアイドリングストップ状態であるときに、運転者が操作装置44を操作して自動運転を開始するような状況において、バッテリ31の温度Tbが低下又は上昇していると、その後に自動運転制御においてエンジン21を再始動させることができない可能性がある。そのため、車両10が発進しない等の不都合が生じる可能性がある。
そこで、本実施形態の自動運転ECU47は、バッテリ31の温度Tbを検出するバッテリ温度検出部471を備えている。バッテリ温度検出部471は、電源ECU36との通信に基づいてバッテリ31の温度Tbを検出する。制御部470は、バッテリ31の温度Tbに基づいてエンジン21のアイドリングストップ状態からの再始動が困難になる可能性があるか否かを判定する。そして、制御部470は、エンジン21のアイドリングストップ状態からの再始動が困難になる可能性が低いと判定することを条件に、自動運転制御を許可する。
具体的には、制御部470は、図2に示される処理を所定の演算周期で繰り返し実行する。すなわち、制御部470は、まず、ステップS10の処理として、操作装置44の出力信号に基づいて、運転者により自動運転の開始操作が行われたか否かを判断する。制御部470は、ステップS10の処理で否定判断した場合には、すなわち運転者により自動運転の開始操作が行われていない場合には、一連の処理を一旦終了する。
制御部470は、ステップS10の処理で肯定判断した場合には、すなわち運転者により自動運転の開始操作が行われている場合には、ステップS11の処理として、エンジン21がアイドリングストップ状態であるか否かを判断する。なお、アイドリングストップ状態とは、アイドリングストップ制御の実行、コースティング制御の実行、走行用モータの動作中、燃料不足等により、エンジン21が一時的に停止している状態を示す。制御部470は、ステップS11の処理で否定判断した場合には、すなわちエンジン21が駆動中である場合には、ステップS12の処理として、自動運転制御を開始した後、一連の処理を一旦終了する。
制御部470は、ステップS11の処理で肯定判断した場合には、すなわちエンジン21がアイドリングストップ状態である場合には、ステップS13の処理として、バッテリ31の温度Tbがバッテリ温度下限値Tth11以上であって、且つバッテリ温度上限値Tth21以下であるか否かを判断する。バッテリ温度下限値Tth11は、スタータモータ22を駆動させることが困難になる可能性が高まる程度までバッテリ31の温度が低下したか否かを判断することができるように予め実験等により設定されており、自動運転ECU47のROMに記憶されている。また、バッテリ温度上限値Tth21は、スタータモータ22を駆動させることが困難になる可能性が高まる程度までバッテリ31の温度が上昇したか否かを判断することができるように予め実験等により設定されており、自動運転ECU47のROMに記憶されている。
バッテリ温度下限値Tth11の設定方法としては、例えばバッテリ31の温度Tbを低下させつつスタータモータ22を駆動させることができなくなるバッテリ31の温度を測定し、この測定温度よりも所定温度だけ高い温度をバッテリ温度下限値Tth11として設定するという方法を用いることができる。また、バッテリ温度上限値Tth21の設定方法としては、例えばバッテリ31の温度Tbを増加させた際にバッテリ31の寿命の著しい低下を招くバッテリ31の温度を測定し、この測定温度よりも所定温度だけ低い温度をバッテリ温度上限値Tth21として設定するという方法を用いることができる。
制御部470は、ステップS13の処理で肯定判断した場合、すなわちバッテリ31の温度Tbがバッテリ温度下限値Tth11以上であって、且つバッテリ温度上限値Tth21以下である場合には、エンジン21のアイドリングストップ状態からの再始動が困難になる可能性は低いと判定する。この場合、制御部470は、ステップS14の処理として、自動運転制御を許可するとともに、ステップS12の処理として、自動運転制御を開始し、一連の処理を一旦終了する。
制御部470は、ステップS13の処理で否定判断した場合、すなわちバッテリ31の温度Tbがバッテリ温度下限値Tth11未満である場合、又はバッテリ31の温度Tbがバッテリ温度上限値Tth21を超えている場合には、エンジン21のアイドリングストップ状態からの再始動が困難になる可能性が高いと判定する。この場合、制御部470は、ステップS15の処理として、エンジンECU28に対してエンジン21の始動を要求することにより、エンジン21を始動させた後、ステップS16の処理として、エンジン21が駆動したか否かを判断する。エンジンECU28は、制御部470から送信されるエンジン21の始動要求信号を受信すると、エンジン21を始動させるとともに、エンジン21の駆動が完了したと判断した際に、駆動完了信号を制御部470に送信する。
制御部470は、エンジン21の始動要求信号をエンジンECU28に送信した後、エンジンECU28から送信される駆動完了信号を受信していない場合には、エンジン21の駆動が完了していないと判断する。すなわち、制御部470は、ステップS16の処理で否定判断する。この場合、制御部470は、一連の処理を一旦終了する。
その後、制御部470は、エンジンECU28から送信される駆動完了信号を受信した場合には、エンジン21の駆動が完了したと判断する。すなわち、制御部470は、ステップS16の処理で肯定判断する。この場合、制御部470は、ステップS12の処理として、自動運転制御を開始し、一連の処理を一旦終了する。
次に、本実施形態の自動運転ECU47の動作例について説明する。
図3(A),(B)に示されるように、例えば運転者が時刻t10で車両10を手動運転し、且つ時刻t10でエンジン21がアイドリングストップ状態であるとする。また、図3(C)に示されるように、時刻t10でバッテリ31の温度Tbがバッテリ温度下限値Tth11未満であるとする。このような状況において、時刻t10で運転者が操作装置44に対して自動運転の開始操作を行ったとすると、図3(B)に示されるように、時刻t10以降の時刻t11でエンジン21が始動する。その後、図3(A)に示されるように、時刻t12で車両10の自動運転が開始される。すなわち、図3(A)に示されるように、時刻t10から時刻t12までの期間は、自動運転に移行するまでの準備期間となっている。
以上説明した本実施形態の自動運転ECU47によれば、以下の(1)〜(3)に示される作用及び効果を得ることができる。
(1)制御部470は、バッテリ31の温度Tbに基づいて、エンジン21のアイドリングストップ状態からの再始動が困難になる可能性があるか否かを判定し、その可能性が低いと判定することを条件に、自動運転制御を許可する。これにより、バッテリ31の温度Tbが低下又は上昇した場合でも、エンジン21のアイドリングストップ状態からの再始動が困難になる可能性が低い状況に限って自動運転制御が許可される。よって、自動運転制御が実行された際には、より確実にエンジン21をアイドリングストップ状態から再始動させることができるため、エンジン21の始動性を向上させることができる。
(2)制御部470は、自動運転の開始要求を検出した際に、バッテリ31の温度Tbが「Tth11≦Tb≦Tth21」の関係を満たしているか否かを判断する。そして、制御部470は、バッテリ31の温度Tbが「Tth11≦Tb≦Tth21」の関係を満たしている場合には、エンジン21のアイドリングストップ状態からの再始動が困難になる可能性が低いと判定する。これにより、エンジン21のアイドリングストップ状態からの再始動が困難になる可能性の高低を容易に判定することができる。
(3)制御部470は、バッテリ31の温度Tbが「Tth11≦Tb≦Tth21」の関係を満たしておらず、且つエンジン21がアイドリングストップ状態である場合には、エンジン21を再始動させた上で自動運転制御を許可する。これにより、エンジン21のアイドリングストップ状態からの再始動が困難になる可能性が高い状況では、エンジン21が再始動されるため、速やかに自動運転制御を実行することができる。
<第2実施形態>
次に、自動運転ECU47の第2実施形態について説明する。以下、第1実施形態の自動運転ECU47との相違点を中心に説明する。
図4に示されるように、本実施形態の電源システム30は、バッテリ31を加熱する加熱装置37と、バッテリ31を冷却する冷却装置38とを備えている。加熱装置37としては、ヒータ装置や、バッテリ31に充放電を強制的に行わせる充放電制御装置、特許第05626294号公報に記載の方法を利用した装置等を用いることができる。冷却装置38としては、バッテリ31に空気を送風する送風装置や、バッテリ31に冷却水を循環させる装置等を用いることができる。本実施形態では、加熱装置37がバッテリ加熱部に相当し、冷却装置38がバッテリ冷却部に相当する。
電源ECU36は、加熱装置37によりバッテリ31を加熱する加熱制御、及び冷却装置38によりバッテリ31を冷却する冷却制御を実行する。例えば、電源ECU36は、自動運転ECU47から送信される加熱要求信号を受信すると、加熱装置37によりバッテリ31を加熱する。また、電源ECU36は、自動運転ECU47から送信される冷却要求信号を受信すると、冷却装置38によりバッテリ31を冷却する。
図5に示されるように、制御部470は、ステップS13の処理で否定判断した場合には、ステップS20の処理として、バッテリ31を加熱又は冷却する。具体的には、制御部470は、バッテリ31の温度Tbがバッテリ温度下限値Tth11未満である場合には、電源ECU36に加熱要求信号を送信する。これにより、電源ECU36が加熱制御を実行するため、バッテリ31が加熱される。また、制御部470は、バッテリ31の温度Tbがバッテリ温度上限値Tth21を超えている場合には、電源ECU36に冷却要求信号を送信する。これにより、電源ECU36が冷却制御を実行するため、バッテリ31が冷却される。
次に、本実施形態の自動運転ECU47の動作例について説明する。
図6(A),(B)に示されるように、例えば運転者が時刻t20で車両10を手動運転し、且つ時刻t20でエンジン21がアイドリングストップ状態であるとする。また、図3(C)に示されるように、時刻t20でバッテリ31の温度Tbがバッテリ温度下限値Tth11未満であるとする。このような状況において、時刻t20で運転者が操作装置44に対して自動運転の開始操作を行ったとすると、時刻t20で加熱装置37によりバッテリ31が加熱されるため、図6(C)に示されるように、時刻t20以降、バッテリ31の温度Tbが徐々に上昇する。その後、時刻t21でバッテリ31の温度Tbがバッテリ温度下限値Tth11に達すると、図6(A)に示されるように、車両10の自動運転が開始される。すなわち、図6(A)に示されるように、時刻t20から時刻t21までの期間は、自動運転に移行するまでの準備期間となっている。
以上説明した本実施形態の自動運転ECU47によれば、第1実施形態の(1)及び(2)に示される作用及び効果に加え、以下の(4)及び(5)に示される作用及び効果を得ることができる。
(4)制御部470は、バッテリ31の温度Tbがバッテリ温度下限値Tth11未満である場合には、加熱装置37によりバッテリ31を加熱する。これにより、バッテリ31の温度Tbをバッテリ温度下限値Tth11以上に上昇させることができるため、エンジン21のアイドリングストップ状態からの再始動が困難になる可能性が高い状況から脱却することができる。よって、より確実にエンジン21をアイドリングストップ状態から始動させることができる。
(5)制御部470は、バッテリ31の温度Tbがバッテリ温度上限値Tth21を超えている場合には、冷却装置38によりバッテリ31を冷却する。これにより、バッテリ31の温度Tbをバッテリ温度上限値Tth21以下に低下させることができるため、エンジン21のアイドリングストップ状態からの再始動が困難になる可能性が高い状況から脱却することができる。よって、より確実にエンジン21をアイドリングストップ状態から始動させることができる。
<第3実施形態>
次に、自動運転ECU47の第3実施形態について説明する。以下、第2実施形態の自動運転ECU47との相違点を中心に説明する。なお、以下では、バッテリ温度下限値Tth11を「第1バッテリ温度下限値Tth11」と称する。また、バッテリ温度上限値Tth21を「第1バッテリ温度上限値Tth21」と称する。
図7に示されるように、本実施形態の制御部470は、ステップS13の処理で否定判断した場合には、ステップS30の処理として、バッテリ31の温度Tbが第2バッテリ温度下限値Tth12以上であって、且つ第2バッテリ温度上限値Tth22以下であるか否かを判断する。第2バッテリ温度下限値Tth12は、第1バッテリ温度下限値Tth11よりも低い温度であって、且つ加熱装置37によりバッテリ31を加熱した際に所定時間以内にバッテリ31の温度Tbを第1バッテリ温度下限値Tth11以上に上昇させることの可能な温度であるか否かを判断することができるように予め実験等により設定される。第2バッテリ温度上限値Tth22は、第1バッテリ温度上限値Tth21よりも高い温度であって、且つ冷却装置38によりバッテリ31を冷却した際に所定時間以内にバッテリ31の温度Tbを第1バッテリ温度上限値Tth21以下に低下させることの可能な温度であるか否かを判断することができるように予め実験等により設定される。第2バッテリ温度下限値Tth12及び第2バッテリ温度上限値Tth22は、自動運転ECU47のROMに記憶されている。
制御部470は、ステップS30で肯定判断した場合には、すなわちバッテリ31の温度Tbが第2バッテリ温度下限値Tth12以上であって、且つ第2バッテリ温度上限値Tth22以下である場合には、ステップS20の処理として、バッテリ31を加熱又は冷却する。具体的には、制御部470は、バッテリ31の温度Tbが第2バッテリ温度上限値Tth22以下である場合には、電源ECU36に加熱要求信号を送信することにより、バッテリ31を加熱する。また、制御部470は、バッテリ31の温度Tbが第2バッテリ温度上限値Tth22を超えている場合には、電源ECU36に冷却要求信号を送信することにより、バッテリ31を冷却する。
制御部470は、ステップS30で否定判断した場合には、すなわちバッテリ31の温度Tbが第2バッテリ温度下限値Tth12未満である場合、又はバッテリ31の温度Tbが第2バッテリ温度上限値Tth22を超えている場合には、アイドルストップ状態での自動運転開始条件に達するまでにある程度の時間を有すると判定する。詳しくは、制御部470は、バッテリ31の温度Tbが第2バッテリ温度下限値Tth12未満である場合には、所定時間以内にバッテリ31の温度Tbを第1バッテリ温度下限値Tth11以上に上昇させることが困難であると判定する。また、制御部470は、バッテリ31の温度Tbが第2バッテリ温度上限値Tth22を超えている場合には、所定時間以内にバッテリ31の温度Tbを第1バッテリ温度上限値Tth21以下に低下させることが困難であると判定する。この場合、制御部470は、ステップS15の処理として、エンジンECU28に対してエンジン21の始動を要求することにより、エンジン21を始動させた後、ステップS16の処理として、エンジン21が駆動したか否かを判断する。制御部470は、ステップS16で肯定判断した場合には、すなわちエンジン21が駆動した場合には、ステップS12の処理として、自動運転制御を開始する。
次に、本実施形態の自動運転ECU47の動作例について説明する。
図8(A),(B)に示されるように、例えば運転者が時刻t30で車両10を手動運転し、且つ時刻t30でエンジン21がアイドリングストップ状態であるとする。また、図8(C)に示されるように、時刻t30でバッテリ31の温度Tbが第2バッテリ温度下限値Tth12未満であるとする。このような状況において、時刻t30で運転者が操作装置44に対して自動運転の開始操作を行ったとすると、図8(B)に示されるように、時刻t30以降の時刻t31でエンジン21が始動する。その後、図8(A)に示されるように、時刻t32で車両10の自動運転が開始される。すなわち、図8(A)に示されるように、時刻t30から時刻t32までの期間は、自動運転に移行するまでの準備期間となっている。
以上説明した本実施形態の自動運転ECU47によれば、第1実施形態の(1)及び(2)に示される作用及び効果に加え、以下の(6)〜(9)に示される作用及び効果を得ることができる。
(6)制御部470は、バッテリ31の温度Tbが第1バッテリ温度下限値Tth11未満であって、且つ第2バッテリ温度下限値Tth12以上である場合には、加熱装置37によりバッテリ31を加熱する。これにより、エンジン21のアイドリングストップ状態からの再始動が困難になる可能性が高い状況から早期に脱却することができる。
(7)制御部470は、バッテリ31の温度Tbが第2バッテリ温度下限値Tth12未満である場合には、エンジン21を再始動させた上で自動運転制御を許可する。これにより、所定時間以内にバッテリ31の温度Tbを第1バッテリ温度下限値Tth11以上に上昇させることが困難である状況では、エンジン21が再始動されるため、速やかに自動運転制御を実行することができる。
(8)制御部470は、バッテリ31の温度Tbが第1バッテリ温度上限値Tth21を超えており、且つ第2バッテリ温度上限値Tth22以下である場合には、冷却装置38によりバッテリ31を冷却する。これにより、エンジン21のアイドリングストップ状態からの再始動が困難になる可能性が高い状況から早期に脱却することができる。
(7)制御部470は、バッテリ31の温度Tbが第2バッテリ温度上限値Tth22を超えている場合には、エンジン21を再始動させた上で自動運転制御を許可する。これにより、所定時間以内にバッテリ31の温度Tbを第1バッテリ温度上限値Tth21以下に低下させることが困難である状況では、エンジン21が再始動されるため、速やかに自動運転制御を実行することができる。
<第4実施形態>
次に、自動運転ECU47の第4実施形態について説明する。以下、第1実施形態の自動運転ECU47との相違点を中心に説明する。
エンジンオイルの粘度は、エンジンオイルの温度Toeに応じて変化する。具体的には、エンジンオイルは、その温度Toeの低下により粘度が増加するという特性を有している。そのため、エンジンオイルの温度Toeが低下すると、スタータモータ22に要求される動力が増加する。したがって、エンジン21がアイドリングストップ状態であるときに運転者が操作装置44を操作して自動運転を開始するような状況において、エンジンオイルの温度Toeが低下していると、その後に自動運転制御においてエンジン21を再始動させることができない可能性がある。そのため、車両10が発進しない等の不都合が生じる可能性がある。
そこで、図9に示されるように、本実施形態の自動運転ECU47は、エンジンオイルの温度Toeを検出するオイル温度検出部472を備えている。オイル温度検出部472は、エンジンECU28との通信に基づいてエンジンオイルの温度Toeを検出する。制御部470は、エンジンオイルの温度Toeに基づいてエンジン21のアイドリングストップ状態からの再始動が困難になる可能性があるか否かを判定する。そして、制御部470は、エンジン21のアイドリングストップ状態からの再始動が困難になる可能性が低いと判定することを条件に、自動運転制御を許可する。
具体的には、図10に示されるように、本実施形態の制御部470は、ステップS11の処理で肯定判断した場合には、すなわちエンジン21がアイドリングストップ状態である場合には、ステップS40の処理として、エンジンオイルの温度Toeがオイル温度下限値Tth31以上であるか否かを判断する。オイル温度下限値Tth31は、スタータモータ22を駆動させることが困難になる可能性が高まる程度までエンジンオイルの温度Toeが低下した否かを判断することができるように予め実験等により設定されており、自動運転ECU47のROMに記憶されている。
制御部470は、ステップS40の処理で肯定判断した場合、すなわちエンジンオイルの温度Toeがオイル温度下限値Tth31以上である場合には、エンジン21のアイドリングストップ状態からの再始動が困難になる可能性は低いと判定する。この場合、制御部470は、ステップS14の処理として、自動運転制御を許可するとともに、ステップS12の処理として、自動運転制御を開始し、一連の処理を一旦終了する。
制御部470は、ステップS40の処理で否定判断した場合、すなわちエンジンオイルの温度Toeがオイル温度下限値Tth31未満である場合には、エンジン21のアイドリングストップ状態からの再始動が困難になる可能性が高いと判定する。この場合、制御部470は、ステップS15の処理として、エンジンECU28に始動要求信号を送信することにより、エンジン21を始動させた後、ステップS16の処理として、エンジン21が駆動したか否かを判断する。制御部470は、ステップS16で肯定判断した場合には、すなわちエンジン21が駆動した場合には、ステップS12の処理として、自動運転制御を開始する。
次に、本実施形態の自動運転ECU47の動作例について説明する。
図11(A),(B)に示されるように、例えば運転者が時刻t40で車両10を手動運転し、且つ時刻t40でエンジン21がアイドリングストップ状態であるとする。また、図11(C)に示されるように、時刻t40でエンジンオイルの温度Toeがオイル温度下限値Tth31未満であるとする。このような状況において、時刻t40で運転者が操作装置44に対して自動運転の開始操作を行ったとすると、図11(B)に示されるように、時刻t40以降の時刻t41でエンジン21が始動する。その後、図11(A)に示されるように、時刻t42で車両10の自動運転が開始される。すなわち、図11(A)に示されるように、時刻t40から時刻t42までの期間は、自動運転に移行するまでの準備期間となっている。
以上説明した本実施形態の自動運転ECU47によれば、以下の(10)〜(12)に示される作用及び効果を得ることができる。
(10)制御部470は、エンジンオイルの温度Toeに基づいて、エンジン21のアイドリングストップ状態からの再始動が困難になる可能性があるか否かを判定し、その可能性が低いと判定されることを条件に、自動運転制御を許可する。これにより、エンジンオイルの温度Toeが低下した場合でも、エンジン21のアイドリングストップ状態からの再始動が困難になる可能性が低い状況に限って自動運転制御が許可される。よって、自動運転制御が実行された際には、より確実にエンジン21をアイドリングストップ状態から再始動させることができるため、エンジン21の始動性を向上させることができる。
(11)制御部470は、自動運転の開始要求を検出した際に、エンジンオイルの温度Toeが「Tth31≦Toe」の関係を満たしているか否かを判断する。そして、制御部470は、エンジンオイルの温度Toeが「Tth31≦Toe」の関係を満たしている場合には、エンジン21のアイドリングストップ状態からの再始動が困難になる可能性が低いと判定する。これにより、エンジン21のアイドリングストップ状態からの再始動が困難になる可能性の高低を容易に判定することができる。
(12)制御部470は、エンジンオイルの温度Toeが「Tth31≦Toe」の関係を満たしておらず、且つエンジン21がアイドリングストップ状態である場合には、エンジン21を再始動させた上で自動運転制御を許可する。これにより、エンジン21のアイドリングストップ状態からの再始動が困難になる可能性が高い状況では、エンジン21が再始動されるため、速やかに自動運転制御を実行することができる。
<第5実施形態>
次に、自動運転ECU47の第5実施形態について説明する。以下、第4実施形態の自動運転ECU47との相違点を中心に説明する。
図12に示されるように、本実施形態の動力システム20は、エンジンオイルを加熱する加熱装置29を備えている。加熱装置29としては、エンジンを強制的に駆動させる装置や、別途のヒータ装置等を用いることができる。本実施形態では、加熱装置29がオイル加熱部に相当する。
エンジンECU28は、加熱装置29によりエンジンオイルを加熱する加熱制御を実行する。例えば、エンジンECU28は、自動運転ECU47から送信される加熱要求信号を受信すると、加熱装置29によりエンジンオイルを加熱する。
図13に示されるように、制御部470は、ステップS40で否定判断した場合には、ステップS50の処理として、エンジンオイルを加熱する。具体的には、制御部470は、エンジンECU28に加熱要求信号を送信することにより、エンジンオイルを加熱する。
次に、本実施形態の自動運転ECU47の動作例について説明する。
図14(A),(B)に示されるように、例えば運転者が時刻t50で車両10を手動運転し、且つ時刻t50でエンジン21がアイドリングストップ状態であるとする。また、図14(C)に示されるように、時刻t50でエンジンオイルの温度Toeがオイル温度下限値Tth31未満であるとする。このような状況において、時刻t50で運転者が操作装置44に対して自動運転の開始操作を行ったとすると、時刻t50で加熱装置37によりエンジンオイルが加熱されるため、図14(C)に示されるように、時刻t20以降、エンジンオイルの温度Toeが徐々に上昇する。その後、時刻t51でエンジンオイルの温度Toeがオイル温度下限値Tth31に達すると、図14(A)に示されるように、車両10の自動運転が開始される。すなわち、図14(A)に示されるように、時刻t50から時刻t51までの期間は、自動運転に移行するまでの準備期間となっている。
以上説明した本実施形態の自動運転ECU47によれば、第4実施形態の(10)及び(11)に示される作用及び効果に加え、以下の(13)に示される作用及び効果を得ることができる。
(13)制御部470は、エンジンオイルの温度Toeがオイル温度下限値Tth31未満である場合には、加熱装置29によりエンジンオイルを加熱する。これにより、エンジンオイルの温度Toeをオイル温度下限値Tth31以上に上昇させることができるため、エンジン21のアイドリングストップ状態からの再始動が困難になる可能性が高い状況から脱却することができる。よって、より確実にエンジン21をアイドリングストップ状態から始動させることができる。
<第6実施形態>
次に、自動運転ECU47の第6実施形態について説明する。以下、第5実施形態の自動運転ECU47との相違点を中心に説明する。なお、以下では、オイル温度下限値Tth31を「第1オイル温度下限値Tth31」と称する。
図15に示されるように、本実施形態の制御部470は、ステップS40の処理で否定判断した場合には、ステップS60の処理として、エンジンオイルの温度Toeが第2オイル温度下限値Tth32以上であるか否かを判断する。第2オイル温度下限値Tth32は、第1オイル温度下限値Tth31よりも低い温度であって、且つ加熱装置29によりエンジンオイルを加熱した際に所定時間以内にエンジンオイルの温度Toeを第1オイル温度下限値Tth31以上に上昇させることの可能な温度であるか否かを判断することができるように予め実験等で設定されている。第2オイル温度下限値Tth32は、自動運転ECU47のROMに記憶されている。
制御部470は、ステップS60で肯定判断した場合には、すなわちエンジンオイルの温度Toeが第2オイル温度下限値Tth32以上である場合には、ステップS50の処理として、エンジンオイルを加熱する。具体的には、制御部470は、エンジンECU28に加熱要求信号を送信することにより、エンジンオイルを加熱する。
制御部470は、ステップS60で否定判断した場合には、すなわちエンジンオイルの温度Toeが第2オイル温度下限値Tth32未満である場合には、所定時間以内にエンジンオイルの温度Toeを第1オイル温度下限値Tth31以上に上昇させることが困難であると判定する。この場合、制御部470は、ステップS15の処理として、エンジンECU28に始動要求信号を送信することによりエンジン21を始動させた後、ステップS16の処理として、エンジン21が駆動したか否かを判断する。制御部470は、ステップS16で肯定判断した場合には、すなわちエンジン21が駆動した場合には、ステップS12の処理として、自動運転制御を開始する。
次に、本実施形態の自動運転ECU47の動作例について説明する。
図16(A),(B)に示されるように、例えば運転者が時刻t60で車両10を手動運転し、且つ時刻t60でエンジン21がアイドリングストップ状態であるとする。また、図16(C)に示されるように、時刻t60でエンジンオイルの温度Toeが第2オイル温度下限値Tth32未満であるとする。このような状況において、時刻t60で運転者が操作装置44に対して自動運転の開始操作を行ったとすると、図16(B)に示されるように、時刻t60以降の時刻t61でエンジン21が始動する。その後、図16(A)に示されるように、時刻t62で車両10の自動運転が開始される。すなわち、図16(A)に示されるように、時刻t60から時刻t62までの期間は、自動運転に移行するまでの準備期間となっている。
以上説明した本実施形態の自動運転ECU47によれば、第4実施形態の(10)及び(11)に示される作用及び効果に加え、以下の(14)及び(15)に示される作用及び効果を得ることができる。
(14)制御部470は、エンジンオイルの温度Toeが第1オイル温度下限値Tth31未満であって、且つ第2オイル温度下限値Tth32以上である場合には、加熱装置29によりエンジンオイルを加熱する。これにより、エンジン21のアイドリングストップ状態からの再始動が困難になる可能性が高い状況から早期に脱却することができる。
(15)制御部470は、エンジンオイルの温度Toeが第2オイル温度下限値Tth32未満である場合には、エンジン21を再始動させた上で自動運転制御を許可する。これにより、所定時間以内にエンジンオイルの温度Toeを第1オイル温度下限値Tth31以上に上昇させることが困難である状況では、エンジン21が再始動されるため、速やかに自動運転制御を実行することができる。
<第7実施形態>
次に、自動運転ECU47の第7実施形態について説明する。以下、第3実施形態及び第6実施形態のそれぞれの自動運転ECU47との相違点を中心に説明する。
図17に示されるように、本実施形態の自動運転ECU47は、制御部470と、バッテリ温度検出部471と、オイル温度検出部472とを有している。
制御部470は、図18及び図19に示される処理を実行する。なお、図18及び図19に示される各ステップの処理は、図7及び図15に示される各ステップの処理と同様であるため、図18及び図19に示される各ステップの処理の詳細な説明は割愛する。
次に、本実施形態の自動運転ECU47の動作例について説明する。
図20(A),(B)に示されるように、例えば運転者が時刻t70で車両10を手動運転し、且つ時刻t70でエンジン21がアイドリングストップ状態であるとする。また、図20(C),(D)に示されるように、時刻t70でバッテリ31の温度Tbがバッテリ温度下限値Tth11未満であって、且つエンジンオイルの温度Toeが第2オイル温度下限値Tth32未満であるとする。
このような状況において、時刻t70で運転者が操作装置44に対して自動運転の開始操作を行ったとすると、時刻t70で加熱装置37によりバッテリ31が加熱されるとともに、加熱装置29によりエンジンオイルが加熱される。そのため、図20(C),(D)に示されるように、時刻t70以降、バッテリ31の温度Tb、及びエンジンオイルの温度Toeが徐々に上昇する。その後、時刻t71でバッテリ31の温度Tbがバッテリ温度下限値Tth11に達した後、時刻t72でエンジンオイルの温度Toeがオイル温度下限値Tth31に達すると、車両10の自動運転が開始される。すなわち、図20(A)に示されるように、時刻t70から時刻t72までの期間は、自動運転に移行するまでの準備期間となっている。
以上説明した本実施形態の自動運転ECU47によれば、第1実施形態の(1)及び(2)に示される作用及び効果、第3実施形態の(6)〜(9)に示される作用及び効果を得ることができる。また、本実施形態の自動運転ECU47によれば、第4実施形態の(10)及び(11)に示される作用及び効果、並びに第6実施形態の(14)及び(15)に示される作用及び効果を得ることもできる。さらに、本実施形態の自動運転ECU47によれば、以下の(16)に示される作用及び効果を得ることもできる。
(16)第2バッテリ温度下限値Tth12、第2バッテリ温度上限値Tth22、及び第2オイル温度下限値Tth32のそれぞれの値を調整することにより、第1〜6実施形態の自動運転ECU47を実現することが可能である。
<他の実施形態>
なお、各実施形態は、以下の形態にて実施することもできる。
・バッテリ温度検出部471は、電流センサ34により検出されるバッテリ31の出力電流Ibや、電圧センサ35により検出されるバッテリ31の出力電圧Vb、外気温センサ27により検出される外気温Tout等に基づいてバッテリ31の温度Tbを推定してもよい。
・図21に示されるように、制御部470は、第1バッテリ温度下限値Tth11及び第1バッテリ温度上限値Tth21を外気温Toutに応じて変化させてもよい。具体的には、制御部470は、外気温Toutが低くなるほど、バッテリ温度下限値Tth11及びバッテリ温度上限値Tth21をより高い値に設定する。同様に、第2バッテリ温度下限値Tth12及び第2バッテリ温度上限値Tth22に関しても、外気温Toutに応じて変化させてもよい。
・図22に示されるように、制御部470は、第1オイル温度下限値Tth31を外気温Toutに応じて変化させてもよい。具体的には、制御部470は、外気温Toutが低くなるほど、第1オイル温度下限値Tth31をより高い値に設定する。同様に、第2オイル温度下限値Tth32に関しても、外気温Toutに応じて変化させてもよい。
・オイル温度検出部472は、水温センサ24により検出される冷却水の温度Tweや、外気温センサ27により検出される外気温Tout等に基づいてエンジンオイルの温度Toeを推定してもよい。
・トランスミッションオイルの温度が低下した場合、トランスミッションオイルの粘度が増加するため、スタータモータ22に要求される動力が増加する可能性がある。そのため、エンジン21がアイドリングストップ状態であるときに、運転者が操作装置44を操作して自動運転を開始するような状況において、トランスミッションオイルの温度が低下していると、その後に自動運転制御によりエンジン21を再始動させることができない可能性がある。そこで、制御部470は、エンジンオイルの温度Toeに代えて、トランスミッションオイルの温度を用いて、第4〜第7実施形態に類似の処理を行ってもよい。要は、制御部470は、エンジン21の始動に関連する部位の温度に基づいて、エンジン21のアイドリングストップ状態からの再始動が困難になる可能性があるか否かを判定し、エンジン21のアイドリングストップ状態からの再始動が困難になる可能性が低いと判定することを条件に自動運転制御を許可するものであればよい。
・第1実施形態の自動運転ECU47は、図2に示される処理のうち、ステップS11以降の処理を自動運転制御の開始後に実行してもよい。同様に、第2〜第7実施形態の自動運転ECU47に関しても、自動運転制御の開始後にステップS11以降の処理を実行してもよい。これにより、自動運転制御の開始後において、各実施形態と同一又は類似の作用及び効果を得ることができる。
・自動運転ECU47が提供する手段及び/又は機能は、実体的な記憶装置に記憶されたソフトウェア及びそれを実行するコンピュータ、ソフトウェアのみ、ハードウェアのみ、あるいはそれらの組み合わせにより提供することができる。例えば自動運転ECU47がハードウェアである電子回路により提供される場合、それは多数の論理回路を含むデジタル回路、またはアナログ回路により提供することができる。
・本開示は上記の具体例に限定されるものではない。上記の具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素、及びその配置や条件等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
10:車両
21:エンジン
31:バッテリ
47:自動運転ECU(自動運転制御装置)
470:制御部
471:バッテリ温度検出部
472:オイル温度検出部

Claims (8)

  1. 車両(10)に搭載されたバッテリ(31)の温度を検出するバッテリ温度検出部(471)と、
    前記車両の自動運転制御を実行する制御部(470)と、を備え、
    前記制御部は、
    前記自動運転制御の開始要求を検出した際に、前記バッテリの温度が所定範囲内であるか否かを判断し、
    前記バッテリの温度が前記所定範囲内である場合には、エンジンのアイドリングストップ状態からの再始動が困難になる可能性は低いと判定して、前記自動運転制御を許可し、
    前記バッテリの温度が前記所定範囲外であって、且つ前記エンジンがアイドリングストップ状態である場合には、前記エンジンを再始動させた後に前記エンジンが駆動した場合に、前記自動運転制御を開始する
    自動運転制御装置。
  2. 車両(10)に搭載されたバッテリ(31)の温度を検出するバッテリ温度検出部(471)と、
    前記車両の自動運転制御を実行する制御部(470)と、を備え、
    前記制御部は、
    前記自動運転制御の開始要求を検出した際に、前記バッテリの温度がバッテリ温度下限値以上であって、且つ前記バッテリ温度がバッテリ温度上限値以下であるか否かを判断し、
    前記バッテリの温度が前記バッテリ温度下限値以上であって、且つ前記バッテリの温度が前記バッテリ温度上限値以下である場合には、エンジンのアイドリングストップ状態からの再始動が困難になる可能性は低いと判定して、前記自動運転制御を許可し、
    前記バッテリの温度が前記バッテリ温度下限値未満である場合には、バッテリ加熱部により前記バッテリを加熱する
    動運転制御装置。
  3. 前記バッテリ温度下限値を第1バッテリ温度下限値とするとき、
    前記制御部は、
    前記第1バッテリ温度下限値よりも低い第2バッテリ温度下限値を有し、
    前記バッテリの温度が前記第1バッテリ温度下限値未満であって、且つ前記第2バッテリ温度下限値以上である場合には、前記バッテリ加熱部により前記バッテリを加熱し、
    前記バッテリの温度が前記第2バッテリ温度下限値未満である場合には、前記エンジンを始動させた後に前記エンジンが駆動した場合に、前記自動運転制御を開始する
    請求項に記載の自動運転制御装置。
  4. 車両(10)に搭載されたバッテリ(31)の温度を検出するバッテリ温度検出部(471)と、
    前記車両の自動運転制御を実行する制御部(470)と、を備え、
    前記制御部は、
    第1バッテリ温度上限値と、前記第1バッテリ温度上限値よりも高い第2バッテリ温度上限値とを有し、
    前記自動運転制御の開始要求を検出した際に、前記バッテリの温度がバッテリ温度下限値以上であって、且つ前記バッテリの温度が前記第1バッテリ温度上限値以下であるか否かを判断し、
    前記バッテリの温度が前記バッテリ温度下限値以上であって、且つ前記バッテリの温度が前記第1バッテリ温度上限値以下である場合には、エンジンのアイドリングストップ状態からの再始動が困難になる可能性は低いと判定して、前記自動運転制御を許可し、
    前記バッテリの温度が前記第1バッテリ温度上限値を超えており、且つ前記第2バッテリ温度上限値以下である場合には、バッテリ冷却部により前記バッテリを冷却し、
    前記バッテリの温度が前記第2バッテリ温度上限値を超えている場合には、前記エンジンを始動させた後に前記エンジンが駆動した場合に、前記自動運転制御を開始する
    動運転制御装置。
  5. 車両(10)のエンジンオイルの温度を検出するオイル温度検出部(472)と、
    前記車両の自動運転制御を実行する制御部(470)と、を備え、
    前記制御部は、
    前記自動運転制御の開始要求を検出した際に、前記エンジンオイルの温度が所定範囲内であるか否かを判断し、
    前記エンジンオイルの温度が前記所定範囲内である場合には、前記エンジンのアイドリングストップ状態からの再始動が困難になる可能性は低いと判定して、前記自動運転制御を許可する
    動運転制御装置。
  6. 前記制御部は、
    前記エンジンオイルの温度がオイル温度下限値以上であることを条件に、前記エンジンオイルの温度が前記所定範囲内であると判断し、
    前記エンジンオイルの温度が前記オイル温度下限値未満である場合には、オイル加熱部により前記エンジンオイルを加熱する
    請求項に記載の自動運転制御装置。
  7. 前記オイル温度下限値を第1オイル温度下限値とするとき、
    前記制御部は、
    前記第1オイル温度下限値よりも低い第2オイル温度下限値を有し、
    前記エンジンオイルの温度が前記第1オイル温度下限値未満であって、且つ前記第2オイル温度下限値以上である場合には、前記オイル加熱部により前記エンジンオイルを加熱し、
    前記エンジンオイルの温度が前記第2オイル温度下限値未満である場合には、前記エンジンを始動させた後に前記エンジンが駆動した場合に、前記自動運転制御を開始する
    請求項に記載の自動運転制御装置。
  8. 前記制御部は、
    前記エンジンオイルの温度が前記所定範囲外であって、且つ前記エンジンがアイドリングストップ状態である場合には、前記エンジンを始動させた後に前記エンジンが駆動した場合に、前記自動運転制御を開始する
    請求項に記載の車両の自動運転制御装置。
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