JP6758965B2 - 移動式什器 - Google Patents
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Description
特許文献1に開示された移動式什器は、第1天板と、第1天板の上方に間隔をあけて配置される第2天板と、第1天板に対して第2天板を前後方向にスライド可能に支持する支持部材(スライド機構)と、を有している。支持部材は、第1天板の両側縁部から上側に突出し、上端部に第2天板が連結されているとともに、第1天板に対して前後方向にスライド可能に構成されている。
また、本発明では、前記一対の側壁部には、それぞれ互いに対向する側に開口する凹部が形成され、前記スライド機構は、前記凹部に設けられたレール部材と、前記第2天板と連結されるとともに前記レール部材に沿って前後方向に移動可能な移動部材と、を有する。
このような構成とすることにより、第1天板の上部に載置された物品や、第1天板と第2天板との間に挿し込まれた使用者の手指がスライド機構と接触しにくい構成とすることができる。
このような構成とすることにより、スライド機構が第1天板の上部に載置された物品よりも上側に配置されるため、第1天板の上部に載置された物品がスライド機構と接触しにくい構成とすることができる。
このような構成とすることにより、カバー部によって第1天板の上部に載置された物品や、第1天板と第2天板との間に挿し込まれた使用者の手指がスライド機構と接触しにくい構成とすることができる。
図1に示す移動式什器1は、例えば、オフィスや病院、公共施設などの執務空間において、電子機器、書類ファイルや薬品などを載置して移動可能に構成されている。
移動式什器1は、不図示の使用者がハンドル41を把持して押すことで移動するように構成されている。
以下の説明では、移動式什器において使用者と近接し対向する側(ハンドル41が設けられている側、手前側)を前側とし、使用者と離間する側(ハンドル41と離間する側、奥側)を後側とし、前側と後側を結ぶ水平方向を前後方向とする。また、前後方向に直交する水平方向を幅方向とする。
内側支柱ユニット32は、筒状に形成され、上下方向に延びる向きで外側支柱ユニット31に上下方向に移動可能に挿通されている。内側支柱ユニット32は、上端部に第1天板4が固定されている。内側支柱ユニット32は、外側支柱ユニット31に対して上下方向の所定のピッチの各位置において固定可能に構成されている。外側支柱ユニット31に対する内側支柱ユニット32の高さを調整することで第1天板4の高さを任意の高さに調整することができる。
第1天板4の前縁部には、前方に突出するハンドル41(図2乃至図4では省略)が設けられている。ハンドル41は、移動式什器1を走行させる際に使用者が把持するために設けられている。
第1天板4の下側には、第1天板4に支持され、不図示のアダプター等の物品を収容可能な第1物品収容部42が設けられている。
第1天板4の後縁部4cには、幅方向の中間部に前側に窪んだ切欠き部43が形成されている。
第1天板4の幅方向の一方側の縁部近傍には、上下方向に貫通し第1側部落下部材7Aを固定するネジ(不図示)が挿通される孔部44が前後方向に間隔をあけて2つ形成されている。第1天板4の幅方向の他方側の縁部には、上下方向に貫通し第2側部落下部材7Bを固定するネジが挿通される孔部44が前後方向に間隔をあけて2つ形成されている。これらの孔部44,44…のうちの前側の孔部は、第1天板4の前後方向の中間部に形成され、後側の孔部は第1天板4の後端部近傍に形成されている。
第2天板5の幅方向の寸法は、第1天板4の幅方向の寸法と略同じ寸法に形成されている。第2天板5の前後方向の寸法は、第1天板4の前後方向の寸法よりも小さく形成されている。第2天板5の前後方向の寸法は、例えば、第1天板4の前後方向の寸法の1/2〜2/3程度に設定されている。
第2天板5の下側には、第1天板4に支持され、不図示のファイルや用箋挟などを収容可能な第2物品収容部51(図4参照)が設けられている。
第1板部91の前面と第2板部92の下面と第3板部93の後面において下向きに開口する凹部95が形成されこの凹部95が第2天板5をスライドさせる際に使用者が手を掛ける手掛け部94となっている。本実施形態では、第3板部93の幅方向の中間部が両端部よりも下側に突出しているため、第3板部93の幅方向の中間部に手を掛けやすい。
本実施形態では、第2天板5および前部落下防止部材9は、鋼板を加工して一体に形成されている。なお、第2天板5および前部落下防止部材9は、鋼板以外の板金で形成されていたり、樹脂の型抜きなどで形成されていたりしてもよい。
落下防止バー101は、平面視形状が前側に開口するC字形状となる棒状に形成され、両端部101a,101aそれぞれの近傍が前側に向かって漸次下側に向かうように傾斜し、両端部101a,101aが第2天板5に直接固定されている。落下防止バー101のうちの両端部101a,101aそれぞれの近傍以外は、第2天板5の上方に第2天板5と間隔をあけて水平に配置され支持体102の上部に固定されている。落下防止バー101は、第2天板5よりも例えば、30mm程上側に配置されている。第2天板5と落下防止バー101との間に隙間が設けられていることにより、この隙間に第2天板5に載置された電子機器の配線を通すことができる。
図6乃至図8に示すように、第1側部落下防止部材7Aは、幅方向の他方側に開口する凹部73が形成され略直方体の箱状に形成された本体部71と、本体部71の幅方向の他方側に配置され本体部の凹部73を覆うカバー部72と、を有している。図6および図7では、第2天板5が第1天板4(図1参照)に対して後側に配置された様子を示しており、図8では、第2天板5が第1天板4に対して前側に配置された様子を示している。
本体部71およびカバー部72は、例えば、鋼板などで形成されている。
下板部711の上側、側板部712の幅方向の他方側、上板部713の下側、前板部714の後側、後板部715の前側に凹部73が形成されている。
下板部711には、上下方向に貫通する孔部711aが前後方向に間隔をあけて2つ形成されている。孔部711aの上側には、それぞれナット75が溶接されている。ナット75の孔部は、下板部711に形成された孔部711aと連通している。
第1側部落下防止部材7Aは、第1天板4の上に立設すると、カバー部72の下側突出板部722が第1天板4の上面と当接する。そして、第1天板4の幅方向一方側の縁部近傍に形成された孔部44、下側突出板部722に形成された孔部722a、本体部71の下板部711に形成された孔部711a、およびこの孔部711aの上側のナット75の孔部が上下方向に重なる。これらの重なった孔部に第1天板4の下側からネジが挿通され、ネジがナット75に螺合することで第1側部落下防止部材7Aが第1天板4に固定され、第1天板4の幅方向の一方側の縁部のうちの後部側に立設する。
このような、第1側部落下防止部材7Aは、第1天板4の幅方向の一方側の縁部のうちの後部側に立設していることにより、第1天板4に載置された物品が第1天板4の後部側から幅方向の一方側に落下することを確実に防止することができる。
第1後部落下防止部材8の幅方向の両端部近傍は、第1天板4の上面と当接している。第1後部落下防止部材8の幅方向の中間部は、第1天板4の上面よりも上側に配置され、第1天板4に形成された切欠き部43の上側に配置されている。これにより、第2天板5に載置された電子機器の配線が第2天板5と落下防止バー101との間に隙間を介して第1天板4の上に延ばし、さらに切欠き部43を介して第1天板4の下方に延ばすことができる。第2天板5に載置された電子機器の配線を下方に延ばすことにより、例えば、第1天板4の下側の第1物品収容部42に収容されたアダプターやバッテリなどに接続することができる。
また、第2天板5に載置された電子機器の配線が切欠き部43を通ることで第1天板4の外周に配置されることがないため、第1天板4の外縁部が他の什器や壁などと当接した場合でも、配線が第1天板4と他の什器や壁などの間に挟まれることがなく、配線の損傷を防止することができる。
第1スライド機構6Aと第2スライド機構6Bとは、幅方向に対称となるように形成されている。以下では、第1スライド機構6Aの詳細について説明し、第2スライド機構6Bの詳細については説明を省略する。また、第2スライド機構6Bを構成する部材は、対応する第1スライド機構6Aの部材と同じ符号で説明する。
側板部652は、第1側部落下防止部材7Aの本体部の側板部712の幅方向の他方側に沿って配置されている。
上板部653は、幅方向の他方側の縁部が下板部651、前板部654および後板部655の幅方向の他方側の縁部よりも幅方向の他方側に配置され、第1側部落下防止部材7Aの本体部の上板部713とカバー板部721の上縁部との間の隙間74に挿通されている。摺動部65がレール部材に沿って前後方向に移動すると、上板部653は、隙間74に沿って前後方向に移動するように構成されている。
前板部654の前側の面には、後述する前側係止部63に設けられた前側マグネット632に吸着可能な前側吸着板656が設けられている。
後板部655の後側の面には、後述する後側係止部64に設けられた後側マグネット642に吸着可能な後側吸着板657が設けられている。
連結部67は、摺動部65の上板部653の幅方向の他方側の側縁部全体から上方に延びる板状の部材で、上縁部が第2天板固定部66の幅方向の他方側の縁部における後部側に連続している。連結部67は、第2天板固定部66よりも前後方向の寸法が小さく形成されている。
連結部67の上縁部は、第1側部落下防止部材7Aの上板部713の上端面よりも上側に突出している。これにより、連結部67の上縁部に連続する第2天板固定部66は、第1側部落下防止部材7Aの上板部713の上面よりも上方に間隔をあけて配置されている。
第2天板5は、第1スライド機構6Aおよび第2スライド機構6Bそれぞれの第2天板固定部66に固定されることで、第1スライド機構6A、第2スライド機構6B、第1側部落下防止部材7Aおよび第2側部落下防止部材7Bを介して第1天板4に支持されている。
マグネットには、前側に移動してきた移動部材62の前側吸着板656が吸着するように構成されている。前側吸着板656は、第2天板5が所定の力で後側に押され、第2天と固定されている移動部材62が後側移動すると前側マグネット632から外れるように構成されている。
後側マグネット642には、後側に移動してきた移動部材62の後側吸着板657が吸着するように構成されている。後側吸着板657は、第2天板5が所定の力で後側に押され、第2天板5と固定されている移動部材62が前側移動すると後側マグネット642から外れるように構成されている。
上述した本実施形態による移動式什器1では、第1スライド機構6Aおよび第2スライド機構6Bは、それぞれ第1側部落下防止部材7Aと第2落下防止部材7Bとの内側に配置され、第1側部落下防止部材7Aおよび第2落下防止部材7Bの幅方向の外側に露出しない構成とすることにより、移動式什器1の幅方向の両側から物品や使用者の手指が第1スライド機構6Aおよび第2スライド機構6Bに接触することを防止できる。
例えば、上記の実施形態では、一対の側壁部として第1天板4に載置された物品が落下することを確実に防止する第1側部落下防止部材7Aおよび第2落下防止部材7Bが設けられているが、一対の側壁部は第1天板4に載置された物品が落下することを確実に防止することを目的として設けられていなくてもよい。
また、上記の実施形態では、第1スライド機構6Aおよび第2スライド機構6Bは、第1天板4の上面から上方に離間した高さに配置されているが、第1天板4の上面に設けられていてもよい。
また、上記の実施形態では、第1側部落下防止部材7Aおよび第2落下防止部材7Bのそれぞれの凹部73を覆うカバー部72が設けられているが、設けられていなくてもよい。
2 ベース部
3 支持体
4 第1天板
4 第1天板
4a,4b 側縁部
5 第2天板
6 スライド機構
6A 第1スライド機構
6B 第2スライド機構
7A 第1側部落下防止部材(側壁部)
7B 第2側部落下防止部材(側壁部)
61 レール部材
62 移動部材
71 本体部
72 カバー部
73 凹部
Claims (2)
- 床面を走行可能なベース部と、
該ベース部から上方に延びる支持体と、
該支持体に支持された第1天板と、
該第1天板の上方に間隔をあけて配置された第2天板と、
前記第1天板に対して前記第2天板を前後方向にスライド可能に支持するスライド機構と、を有する移動式什器において、
前記第1天板の両側縁部それぞれから上方に突出する一対の側壁部をさらに有し、
前記スライド機構は、前記一対の側壁部の内側に配置され、
前記一対の側壁部には、それぞれ互いに対向する側に開口する凹部が形成され、
前記スライド機構は、前記凹部に設けられたレール部材と、前記第2天板と連結されるとともに前記レール部材に沿って前後方向に移動可能な移動部材と、を有することを特徴とする移動式什器。 - 前記一対の側壁部には、それぞれ互いに対向する側に開口する凹部が形成され、
前記スライド機構は、前記凹部に設けられたレール部材と、前記第2天板と連結されるとともに前記レール部材に沿って前後方向に移動可能な移動部材と、を有することを特徴とする請求項1に記載の移動式什器。
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2016
- 2016-07-11 JP JP2016137165A patent/JP6758965B2/ja active Active
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