JP6757098B2 - ベーゴマ - Google Patents

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Description

本発明は、ベーゴマに関する。
ベーゴマ(貝独楽、べいごま、ばいごまとも称される)は、小さな独楽(こま)の一種であり、大正時代頃から高度経済成長期にかけて、日本の子供たちの遊びに盛んに用いられた(非特許文献1参照)。ベーゴマには使用者ごとに最も高速回転が出せるべーゴマの最適な重量が存在する。ベーゴマを投げ出すスピードと紐を引き戻す力とスピードには人それぞれに限界があり、ベーゴマの重さと形状によりほぼ決まる。このため、ベーゴマの形状が使用者にフィットしても、重量が重すぎると、床の手前に落ちてしまったり、紐を素早く引き切れずにベーゴマの回転数が上がらなかったりする。このようなことから、特にベーゴマの競技においては、競技者ごとに最も高速回転が出せるベーゴマを選択することが重要である。
インターネット<URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%B4%E3%83%9E>
しかしながら、一般に市販されている従来のベーゴマ(鋳鉄製又はダイキャスト製)はすでに形状と重量が決まっている。このため、例えば、ベーゴマを軽くするためにはヤスリがけして削ったり、重くするには上面に金属プレートを貼ったりする以外に方法がなかった。すなわち、ベーゴマの重さを変更することは容易ではなかった。
そこで本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ベーゴマの重さを容易に変更することの可能な、新規かつ改良されたベーゴマを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明によれば、ベーゴマ本体と、前記ベーゴマ本体に設けられる1又は2以上の空洞部と、少なくともいずれか1つの前記空洞部に着脱自在に収納される1又は2以上の錘と、を備えたことを特徴とするベーゴマが提供される。
かかる構成によれば、空洞部に錘を収納するだけで、ベーゴマの重さを容易に変更することが可能である。すなわち、空洞部に収納する錘の数や組合せにより総重量を調整することができる。このため、使用者の力量に最も適した重さに調整されたベーゴマを実現することができる。また、ベーゴマ本体の外形及び寸法を変えることなく重量のみを変更することも可能である。
本発明は以下のようなさまざまな応用が可能である。以下に説明する本発明の応用例は、適宜組み合わせることが可能である。
例えば、前記錘は、前記空洞部にネジ嵌合又は挟み込みにより着脱自在に収納されるようにしてもよい。かかる構成によれば、錘を空洞部に容易に着脱自在に収納することができる。
また、前記空洞部は、前記ベーゴマ本体の回転軸上に1つ及び周辺部に1又は2以上設けられるようにしてもよい。かかる構成によれば、収納する錘の個数がいくつであっても、バランスよく収納できる可能性が高まり、ベーゴマの重さ調整のバリエーションが広がる。
また、前記空洞部は、前記ベーゴマ本体の上部に設けられており、前記ベーゴマ本体には、前記空洞部を覆う蓋を設けてもよい。かかる構成によれば、蓋を被せることにより、錘が空洞部から飛び出すことを防止したり、錘を空洞部に固定したりすることができる。
空洞部を覆う蓋を設ける場合、蓋は透明であってもよく透明でなくてもよい。蓋を透明にすれば、空洞部にどのように錘を収納したか確認が容易になる。また例えば、空洞部に、時計、彫金、彫像、銅像、粘土細工、ジオラマ、絵画などを収納し、透明の蓋を介してこれらが見えるようにすることによって、ベーゴマのこれまでにない利用の仕方ができる。一方、蓋を透明でないものにして、空洞部にどのように錘を収納したか他者にわからないようにしてもよい。
また、1又は2以上の前記空洞部を設けたカートリッジをさらに備え、前記カートリッジは、前記ベーゴマ本体に着脱自在(に組み付け可能)であってもよい。すなわち、錘をベーゴマ本体に直接収納する代わりに、カートリッジを介して収納するようにしてもよい。なお、このような構成も、ベーゴマ本体に空洞部を設けたと言うことができる。かかる構成によれば、カートリッジをベーゴマ本体に着脱するという1回の作業で、ベーゴマ本体に1又は複数個の錘を同時に着脱することができるので、着脱作業が容易である。
また、前記錘は、外径が同一で重さの異なる積層可能な複数種類の円形プレート状であってもよい。かかる構成によれば、複数種類の円形プレート状の錘を組み合わせて積層することによって、ベーゴマ本体の外形及び寸法を変えることなく総重量を調整することができる。
また、前記錘は、外径と厚みが同一であり、内径が異なる複数種類の円筒リング状であってもよい。かかる構成によれば、任意の重さの錘をベーゴマ本体の空洞部に同軸に固定し重量調整することができる。また、円筒リング状の錘をベーゴマ本体と同軸にはめ込むことができるため、回転のバランスを保つことができる。
また、前記錘は、積層可能な正多角形プレートであり、前記正多角形プレートの対角径は、前記ベーゴマ本体の直径よりも大きいように構成してもよい。かかる構成によれば、ベーゴマ同士がぶつかり合う打突部を構成することができる。また、正多角形プレートを取り付ける位置によって、打突部のある状態と打突部のない状態とを変形したり、打突部の数を変えたりすることができる。
また、前記空洞部は、前記錘の高さよりも深く構成されており、前記錘は、前記空洞部の任意の深さに収納可能であってもよい。かかる構成によれば、ベーゴマの重心の高さを変えることができる。よって、ベーゴマの回転特性、例えば安定感などを変えることができる。
また、前記錘は、前記ベーゴマ本体の円錐部の外周より突出して前記空洞部に収納されるようにしてもよい。かかる構成によれば、ベーゴマ同士がぶつかり合う打突部を構成することができる。さらに、空洞部に収納する錘の大きさ、材質及び個数を変更することにより重量調整をすることができる。なお、かかる打突部を構成することにより、ベーゴマの外形、外観及び寸法が変わることもあるが、この場合でも、他の応用例と組み合わせることができる。例えば、空洞部を覆う蓋を設ける構成と組み合わせることも可能である。
また、前記錘は、前記ベーゴマ本体の外周より突出する状態と突出しない状態とを切り替え可能に前記空洞部に収納されるようにしてもよい。かかる構成によれば、錘をベーゴマ本体の外周より突出させることにより、ベーゴマ同士がぶつかり合う打突部を構成することができる。このような打突部がある状態と、打突部がない状態とを切り替えることができる。
また、前記空洞部は、内壁面にゴム又は軟性プラスチックが設けられ、前記錘を弾力又は摩擦力により保持するようにしてもよい。空洞部にネジ穴などを形成することなくシンプルな構成とすることができる。
また、前記空洞部は、前記ベーゴマ本体の回転軸に対して非対称となる位置に設けられるようにしてもよい。かかる構成によれば、非対称となる位置に設けられた空洞部に錘を収納することで、回転時に芯振れを起こすことなどができ、ベーゴマの動きにバリエーションが広がる。
本発明のベーゴマによれば、ベーゴマの重さを容易に変更することが可能である。本発明のその他の効果については、以下の発明を実施するための形態の項でも説明する。
(第1の実施形態)ベーゴマ100を説明するための図であり、(a)は平面図であり、(b)は側断面図である。 (第1の実施形態)錘130を説明するための図であり、(a)は外周に雄ネジが形成された錘であり、(b)は挟み込み用の錘である。 (第2の実施形態)ベーゴマ200を説明するための図であり、(a)は平面図であり、(b)は側断面図である。 (第2の実施形態)ベーゴマ本体を説明するための図であり、(a)は平面図であり、(b)は側断面図である。 (第2の実施形態)錘230を説明するための図であり、(a)は平面図であり、(b)は側断面図である。 (第3の実施形態)ベーゴマ300の断面図である。 (第3の実施形態)錘330を説明するための図であり、(a)は平面図であり、(b)は側断面図である。 (第4の実施形態)錘430を説明するための図であり、(a)は平面図であり、(b)は側断面図である。 (第5の実施形態)ベーゴマ500を説明するための図である。 (第6の実施形態)ベーゴマ600を説明するための図である。 (第6の実施形態)ベーゴマ600に錘630を3つ収納した状態を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は(a)の側断面図であり、(c)は回転時に傾いた状態を示す側断面図である。 (第7の実施形態)ベーゴマ700を説明するための図である。 (第8の実施形態)ベーゴマ800を説明するための図である。 (第9の実施形態)ベーゴマ900を説明するための図である。 (第9の実施形態)ベーゴマ900を説明するための図である。 (第10の実施形態)ベーゴマ1000を説明するための図である。 (第10の実施形態)ベーゴマ1000を説明するための図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態にかかるベーゴマ100について、図1及び図2を参照しながら説明する。図1はベーゴマを説明するための図であり、(a)は平面図であり、(b)は側断面図である。図2は錘を説明するための図であり、(a)は外周に雄ネジが形成された錘であり、(b)は挟み込み用の錘である。
本実施形態のベーゴマ100は、図1及び図2に示したように、ベーゴマ本体110と、ベーゴマ本体110に設けられる空洞部120と、空洞部120に着脱自在に収納可能な錘130と、を備えたことを特徴とする。ベーゴマ100は、ベーゴマ本体110に錘130を収納可能な7つの空洞部120を備えており、リボルバー式の拳銃の弾丸を装填する部分のように構成される。以下、このような構成をリボルバー式という。
以下、ベーゴマ100の各構成要素について、詳細に説明する。
(ベーゴマ本体110)
ベーゴマ本体110は、ベーゴマ100の外形をなす部分であり、図1に示したように、比較的浅い円錐型で、底にも上面にも軸が飛び出していない形状である。ベーゴマ本体110は、一般的なベーゴマと同様の材質で構成することができる。ただし必ずしも鋳鉄製又はダイキャスト製に限定されるものではない。ベーゴマ本体110の上部には、図1に示したように、錘130を着脱自在に収納可能な複数の空洞部120が設けられている。
(空洞部120)
空洞部120は、図1に示したように、ベーゴマ本体110の上部に設けられている。空洞部120は円筒状であり、図1(a)に示したように、ベーゴマ本体110の回転軸上に1個(空洞部120−1)、及びその周辺部の上部に6個(空洞部120−2〜120−7)設けられている。空洞部120の内面には雌ネジ120aが形成されている。この雌ネジ120aによって、錘130を着脱自在に収納することができる。
(錘130)
錘130は、ベーゴマ100の重さ調整のために空洞部120に収納されるものである。錘130は、図2に示したように、空洞部120に対応した形状である円柱状で構成される。錘130は、空洞部120にネジ嵌合により着脱自在に収納される。このために錘130には、図2(a)に示したように、外周に雄ネジ130aが形成されている。この雄ネジ130aは、空洞部120の内面に形成される雌ネジ120aに対応するものである。
錘130の上面には、図2(a)に示したように、ドライバーなどを挿入可能な溝130bが設けられている。錘130を空洞部120に収納する際には、錘130を空洞部120の上方に置いて、溝130bにドライバーなどを挿入し、錘130を空洞部120に対してねじ止めすることができる。
なお、本実施形態では、錘130は図2(a)に示した形態であるものとして説明するが、錘の形態はこれに限定されるものではない。錘の他の形態としては、図2(b)に示したように、ネジが形成されていない単なる円筒状であってもよい。この場合、空洞部120に収納された錘が外れないようにするためには、何らかの工夫が必要である。例えば、空洞部の構成を工夫して錘を挟み込めるようにしたり、空洞部120の上部に蓋を設けたりするなど、何らかの工夫が必要である。この点については、さらに後述する。
錘130の1個あたりの重さは、材質や密度を調整することにより、例えば5gや10gとすることができる。5gの錘と10gの錘を併用してもよい。本件出願人の知見としては、例えば、5gごと(例えば35g、40g、45g、50g、55gの5段階)に調整できたり、又は10gごと(例えば35g、45g、55g、65gの4段階)に調整できたりすることが好ましい。5gの錘や10gの錘を適宜数用いれば、このような細かい調整も可能となる。
以上、本実施形態にかかるベーゴマ100の構成について説明した。次に、ベーゴマ100の重量調整方法について説明する。ベーゴマ100の重量は1個〜7個の錘130のうち、適宜の数を空洞部120に収納することによって行われる。錘130は空洞部120にネジ嵌合(又は挟み込み)により着脱自在に収納される。以下、ベーゴマ本体110の重量を20gとし、5gの錘130を1個〜7個、空洞部120に収納する方法について順に説明する。
まず、1個の錘130を収納する場合、錘130は、ベーゴマ本体110の回転軸に設けられた中央の空洞部120−1に収納される。これにより、1個の錘130はベーゴマ本体110の回転軸の位置に設けられため、ベーゴマ100は、バランスよく回転することができる。ベーゴマ100の重量は25gとなる。
次に、2個の錘130を収納する場合、2個の錘130は、ベーゴマ本体110の中央の空洞部120−1を挟んで対向する位置にある2つの外周側の空洞部120−2、120−5に収納される。これにより、2個の錘130はベーゴマ本体110の外周側において、直径方向に直線状に並ぶため、ベーゴマ100は、バランスよく回転することができる。ベーゴマ100の重量は30gとなる。
また、3個の錘130を収納する場合、上記2つの空洞部120−2、120−5に収納した状態に加えて、さらに3個目の錘130がベーゴマ本体110の中央の空洞部120−1に収納される。これにより、3個の錘130はベーゴマ本体110の直径方向に直線状に並ぶため、ベーゴマ100はバランスよく回転することができる。また、すべて外周側の空洞部120−2、120−4、120−6に収納しても、ベーゴマ100はバランスよく回転することができる。ベーゴマ100の重量は35gとなる。
次に、4個の錘130を収納する場合、上記2つの空洞部120−2、120−5に収納した状態に加えて、さらに2個の錘130がベーゴマ本体110の中央の空洞部120−1を挟んで対向する位置にある2つの外周側の空洞部120−3、120−6にそれぞれ収納される。これにより、4個の錘130はベーゴマ本体110の外周側において、2方向の直径方向に直線状に並ぶため、ベーゴマ100はバランスよく回転することができる。また、中央の空洞部120−1を含む配置として、空洞部120−1、120−2、120−4、120−6に収納しても、ベーゴマ100はバランスよく回転することができる。ベーゴマ100の重量は40gとなる。
また、5個の錘130を収納する場合、上記4つの空洞部120−2、120−3、120−5、120−6を収納した状態に加えて、さらに5個目の錘130がベーゴマ本体110の中央の空洞部120−1に収納される。これにより、5個の錘130はベーゴマ本体110の2方向の直径方向に直線状に並ぶため、ベーゴマ100はバランスよく回転することができる。ベーゴマ100の重量は45gとなる。
次に、6個の錘130を収納する場合、6個の錘130が6つあるすべての外周側の空洞部120−2〜120−7にそれぞれ収納される。これにより、6個の錘130はベーゴマ本体110の外周側において、3方向の直径方向に直線状に並ぶため、ベーゴマ100はバランスよく回転することができる。ベーゴマ100の重量は50gとなる。
最後に、7個の錘130を収納する場合、上記6個の錘130を収納した状態に加えて、さらに7個目の錘130がベーゴマ本体110の中央の空洞部120−1に収納される。これにより、7個の錘130はベーゴマ本体110の3方向の直径方向に直線状に並ぶため、ベーゴマ本体110は、バランスよく回転することができる。ベーゴマ100の重量は55gとなる。
以上、ベーゴマ100の重量調整方法について説明した。なお、錘130の収納位置は上記例に限定されない。また、上記例では、ベーゴマ本体110がバランスよく回転する場合の一例について説明したが、あえてバランスを崩して回転させるような位置に錘130を収納させることも可能である。
本実施形態で説明した空洞部の数や配置は一例に過ぎず、これ以外にも、空洞部の数や配置が異なるさまざまなベーゴマとすることができる。そのような場合に、錘の収納位置をどのようにすればいいかについては、使用者の技術しだいである。この点で、ベーゴマ競技などにおいて新たな競技要素を提供することができる。
(第1の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、空洞部120に錘130を収納することによって、ベーゴマ100の重さを容易に変更することができる。よって、使用者の力量に最も適した重さに調整されたベーゴマ100を実現することができる。
また、空洞部120は複数個設けられるため、収納する錘130の組合せによりベーゴマ本体110の外形及び寸法を変えることなく総重量が調整できる。
また、錘130は空洞部120にネジ嵌合又は挟み込みにより着脱自在に収納されるため、空洞部120に収納する錘130の組合せによりベーゴマ本体110の外形及び寸法を変えることなく総重量を調整することができる。
(他の実施形態)
以下の実施形態では、特に上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。上記第1の実施形態又はすでに説明した実施形態と実質的に同様の点については、重複説明を省略することがある。
(第2の実施形態)
第2の実施形態にかかるベーゴマ200について、図3〜図5を参照しながら説明する。図3は本実施形態のベーゴマ200を示す図である。図4はベーゴマ本体210を説明するための図である。図5はカートリッジ240を説明するための図である。
本実施形態のベーゴマ200は、図3に示したように、ベーゴマ本体210と、錘230を着脱自在に収納する空洞部220と、空洞部220に収納される錘230と、錘230が収納される1又は複数の空洞部220が形成されるカートリッジ240と、カートリッジ収納部212を覆うとともに錘230を固定する蓋250を備えて構成される。本実施形態にかかるベーゴマ200も、上記第1の実施形態と同様にリボルバー式である。上記第1の実施形態では錘130を収納する空洞部120をベーゴマ本体110に直接形成したが、本実施形態では、空洞部を形成したカートリッジを、ベーゴマ本体に着脱自在に収納するようにした。すなわち、空洞部を、ベーゴマ本体にカートリッジを介して間接的に設けるようにした。
本実施形態のベーゴマ200は、図3に示したように、ベーゴマ本体210にカートリッジ収納部212が形成されている。カートリッジ収納部212には、カートリッジ240が収納される。カートリッジ240には、1又は複数の錘230が着脱自在に収納される空洞部220が設けられている。さらに、ベーゴマ本体210にはカートリッジ収納部212を覆うとともに錘230を固定する蓋250が設けられる。
本実施形態のベーゴマ200は、1又は複数の錘230が収納されたカートリッジ240をベーゴマ本体210に着脱自在に組み付ける点と、ベーゴマ本体210に蓋250を設けた点が上記第1の実施形態と相違するが、その他の点については上記第1の実施形態と同様である。例えば、空洞部220及び錘230は、上記第1の実施形態の空洞部120及び錘130と実質的に同様である。以下では、ベーゴマ本体210、カートリッジ240、蓋250を中心に説明する。
(ベーゴマ本体210)
ベーゴマ本体210には、図3及び図4に示したように、上部にカートリッジ240を着脱自在に収納可能なカートリッジ収納部212が形成されている。また、ベーゴマ本体210の上部の側部には、後述する蓋250を着脱自在に係合するための係合溝210aが設けられている。
(カートリッジ240)
カートリッジ240は、図3及び図5に示したように、ベーゴマ本体210のカートリッジ収納部212に嵌め合わされる大きさの円柱状であり、上記第1の実施形態の空洞部120と同様に7つの空洞部220が設けられている。空洞部220には、錘230が組み込まれる。上記第1の実施形態と同様に1又は複数の錘230を収納したカートリッジ240を、ベーゴマ本体210のカートリッジ収納部212に収納することによって、錘230がベーゴマ本体210に収納される。なお、カートリッジ140は任意の材質で構成することができるが、弾力性のある材質、例えばゴム製又は軟性プラスチック製にすると、カートリッジ140をカートリッジ収納部212に嵌合させやすい。
(蓋250)
蓋250は、図3及び図4に示したように、ベーゴマ本体210の上面全面を覆うことが可能である。蓋250には縁部が中心方向に屈曲した係合片250aが形成されている。係合片250aは、ベーゴマ本体210の係合溝210aに係合することでベーゴマ本体210に装着される。
蓋250の材質等は任意であるが、一例として透明の材質とすることができる。蓋250を透明にした場合、空洞部220に時計、彫金、彫像、銅像、粘土細工、ジオラマ、絵画を収納すると、蓋250を介してこれらが見える。また、時計、彫金、彫像、銅像、粘土細工、ジオラマ、絵画を所定重量に設計して錘230の代わりにすることができる。さらに、透明の蓋250を介して、錘230がどのように収納されているか確認することができる。
本実施形態にかかるベーゴマ200の構成について説明した。次に、ベーゴマ200の重量調整方法について説明する。
まず、空洞部220に錘230を組み込む。第1の実施形態と同様に、組み込む錘230の数によってカートリッジ240の重さが変更される。次に、カートリッジ240をベーゴマ本体210のカートリッジ収納部212に収納する。最後に、ベーゴマ本体210に蓋250を被せ、ベーゴマ本体210の係合溝210aに蓋の係合片250aを係合させることによって、錘230をベーゴマ本体210に固定する。なお、カートリッジ240を先にベーゴマ本体210に収納した後に、錘230を空洞部220に組み込むようにしてもよい。
(第2の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、上記第1の実施形態の効果に加えて、カートリッジ240をベーゴマ本体210に着脱するという1回の作業で、ベーゴマ本体210に1又は複数個の錘230を同時に着脱することができるので、着脱作業が容易である。
また、ベーゴマ本体210に蓋250を被せることにより、錘230を空洞部220に固定することができる。
なお、本実施形態では、錘230が収納される空洞部220がカートリッジ240に設けられており、錘230がカートリッジ240を介してベーゴマ本体210に着脱されることについて説明した。かかる構成でも、ベーゴマ本体210に空洞部220が設けられていると解釈できることは言うまでもない。すなわち、ベーゴマ本体210には、カートリッジ240を介して、間接的に空洞部220が設けられている。さらに別の解釈として、以下のように解釈することもできる。すなわち、錘230とカートリッジ240の全体を、1つの「重さ可変な錘」と解釈することもできる。この場合、カートリッジ収納部212が本発明の空洞部に相当する。
(第3の実施形態)
第3の実施形態にかかるベーゴマ300について、図6及び図7を参照しながら説明する。図6は、ベーゴマ300を説明するための図である。図7は、錘330を説明するための図であり、(a)は平面図であり、(b)は側断面図である。
本実施形態のベーゴマ300は、図6に示したように、ベーゴマ本体310の空洞部320に、外径が同一で重さの異なる積層可能な複数種類の円形プレート状の錘330が収納されて構成されるものである。ベーゴマ300は、これらの他に蓋350を備えて構成される。ベーゴマ本体310と蓋350は、第2の実施形態のベーゴマ本体210と蓋250と実質的に同様である。以下では、空洞部320及び錘330を中心に説明する。
空洞部320は、図6に示したように、ベーゴマ本体310の上部に円筒状に形成されており、第2の実施形態のカートリッジ収納部212と実質的に同様の構成である。空洞部320には、円形プレート状の錘330−1〜330−4を積層して複数収納することが可能である。
錘330−1〜330−4は、図7(a)に示したように、円形プレート状であり、図6に示したように、ベーゴマ本体310の空洞部320に嵌め合わされる。以下、このような構成をプレート式という。また、錘330−1〜330−4は、図7(b)に示したように、直径は同じであるが、厚みの異なる数種類が用意される。
ベーゴマ本体310の重さの調整は、図6に示したように、ベーゴマ本体310の空洞部320に1枚又は2枚以上の錘330−1〜330−4を積層して収納し、蓋350を被せて固定することにより行われる。同じ錘を複数枚積層してもよく、異なる錘を積層してもよい。なお、蓋350は、上記第2の実施形態の蓋250と実質的に同様である。
(第3の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、複数種類の円形プレート状の錘330−1〜330−4を組み合わせて積層することによってベーゴマ本体310の外形及び寸法を変えることなく総重量を調整することができる。また、空洞部320がベーゴマ本体310の中心に1つ設けられているため、錘330−1〜330−4をベーゴマ本体310と同軸にはめ込むことができる。このため、ベーゴマ300の回転のバランスを保つことができる。ただし、本実施形態は一例に過ぎず、円形プレート状の錘は1枚であってもよい。
(第4の実施形態)
第4の実施形態にかかるベーゴマについて、図8を参照しながら説明する。図8は、本実施形態のベーゴマに用いられる錘430を説明するための図であり、(a)は平面図であり、(b)は側断面図である。なお、本実施形態は、第3の実施形態の錘330(図6)に代えて、錘430を採用したものであることから、図6も参照しながら説明する。
本実施形態のベーゴマは、第3の実施形態のベーゴマ本体310の空洞部320に、外径と厚みが同一であり、内径が異なる複数種類の円筒リング状の錘430が収納されて構成されるものである。以下、錘430について説明する。
本実施形態もプレート式であるが、図8に示したように、錘の形状が上記第3の実施形態と異なる。本実施形態では、上記第3の実施形態の円形プレート状の錘330に代えて、図8に示したような円筒リング状の錘430−1〜430−5としたことを特徴とする。これらの錘430−1〜430−5は、外径は同一であるが、内径Aが異なることによって、それぞれ重さが異なるようにしたものである。なお、錘430−1は、内径Aが0の場合を示しており、実質的には、上記第3の実施形態のように円形プレート状の錘となっている。
錘430−1〜430−5の外径は、ベーゴマ本体310の空洞部320に嵌め合わされる大きさである。これら円筒リング状の錘430−1〜430−5を組み合わせて組み込むことにより、さまざまな重さのベーゴマにすることができる。
(第4の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、任意の重さの錘430−1〜430−5をベーゴマ本体310の空洞部320に同軸に嵌め込み固定することにより重量調整できる。また、空洞部320がベーゴマ本体310の中心に1つ設けられているため、錘430−1〜430−5はベーゴマ本体310と同軸にはめ込むことができる。このため、ベーゴマの回転のバランスを保つことができる。ただし、本実施形態は一例に過ぎず、円筒プレート状の錘は1枚であってもよい。
(第5の実施形態)
第5の実施形態にかかるベーゴマ500について、図9を参照しながら説明する。図9は、ベーゴマ500を説明するための図である。本実施形態にかかるベーゴマ500は、図9に示したように、ベーゴマ本体510と、空洞部520と、錘530と、ボルト550を備えて構成される。以下、各構成要素の構成について上記実施形態と異なる点を中心に説明する。
ベーゴマ本体510には、図9に示したように、軸心の上部に軸心方向に突出した突出部510aが形成されている。また、ベーゴマ本体510にはネジ穴510bが形成されており、ベーゴマ本体510に錘530を固定するためのボルト550が螺合される。空洞部520は、突出部510aの側面と、突出部510aの周りのベーゴマ本体510の上面とによって構成される。
錘530は中心の空間530aが形成された肉薄の円筒リング状であり、ボルト550が貫通する貫通孔530bも形成されている。錘530は、突出部510aが空間530aを挿通するようにベーゴマ本体510の上面に載置されることにより、空洞部520に収納される。錘530は複数枚を重ね合わせて収納することができ、比重の異なる材質の錘を組み合わせること、もしくは、重ね合わせる数を変更することにより、ベーゴマ500の重さを変更することができる。空洞部520に収納された錘530は、ボルト550でベーゴマ本体510にネジ止めされることによって、ベーゴマ本体510に固定される。なお、ベーゴマ本体510に錘530が固定された状態では、図9に示したように、ベーゴマ500の上面はほぼ平らになる。
(第5の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、錘530は、複数枚重ね合わせて用いられ、重ね合わせる数を変更することによりベーゴマ500の重さを変更することができる。錘530は、中心の空間530aをベーゴマ本体510の突出部510aに挿入し、貫通孔530bにボルト550を貫通させてベーゴマ本体510のネジ穴510bにネジ止めされることによって、容易に固定することができる。
(第6の実施形態)
第6の実施形態にかかるベーゴマ600について、図10を参照しながら説明する。図10は、ベーゴマ600を説明するための図である。本実施形態のベーゴマ600は、図10に示したように、ベーゴマ本体610と、空洞部620と、錘630と、を備えて構成される。ベーゴマ本体610の主な構成は、上記第1の実施形態のベーゴマ本体110等と同様であるため重複説明を省略する。以下、空洞部520及び錘630を中心に説明する。
空洞部620は、図10(a)に示したように、深さが錘630の高さよりも深く構成されている。錘630は、図10(b)に示したように、空洞部620に所望の深さまでねじ込むことによってベーゴマ本体610に取り付けられる。ねじの構成については、上記実施形態と同様である。
また、錘630の組み込み高さを左右で変えることもできる。図11はベーゴマ600に錘630を3つ収納した状態を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は(a)の側断面図であり、(c)は回転時に傾いた状態を示す側断面図である。図11(a)、(b)に示したように、錘630の組み込み高さを左右で変えることにより、図11(c)に示したように、左右の重心高がアンバランスになり、ベーゴマ600を斜めに傾いた状態で回転させることができる。図11(c)において、3つの錘630の重心を結ぶ線は、地面にほぼ平行である。
(第6の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、空洞部620の深さに対する錘630の位置を適宜設定することができるため、ベーゴマ600の重心の高さを変えることができる。よって、ベーゴマ600の回転特性、例えば安定感などを変えることができる。また、錘630の組み込み高さを変えることにより、重心高がアンバランスになり、ベーゴマ600を斜めに傾いた状態で回転させることができる。
(第7の実施形態)
第7の実施形態にかかるベーゴマ700について、図12を参照しながら説明する。図12は、ベーゴマ700を説明するための図である。本実施形態にかかるベーゴマ700は、図12に示したように、ベーゴマ本体710と、空洞部720と、錘730と、ボルト750と、を備えて構成される。ベーゴマ本体710と、空洞部720と、錘730は、以下の点を除いて第1の実施形態のベーゴマ本体110、空洞部120、及び錘130と同様である。以下、ベーゴマ本体710、空洞部720、及び錘730の第1の実施形態と相違する点、及びボルト750を中心に説明する。
本実施形態のベーゴマ700は、図12に示したように、ベーゴマ本体710の円錐部710aの外周より突出して空洞部720に錘730が収納されて構成される。ベーゴマ700はリボルバー式であり、図12に示したように、ベーゴマ本体710には、軸心に設けられる中央の空洞部720−1と、外周側の空洞部720−2〜720−9が形成される。外周側の空洞部720−2〜720−9は円錐部710aの外周において一部が切り欠かれている。このため、外周側の空洞部720−2〜720−9に収納された錘730の一部がベーゴマ本体710の円錐部710aの外周より突出する。
さらに、ベーゴマ本体710には、ボルト750が螺合するネジ穴710bが空洞部720の底部から形成されている。また、錘730にはボルト750が貫通する貫通孔730aが形成されている。空洞部720に収納された錘730は、ボルト750が貫通孔730aを貫通し、ネジ穴710bに螺合されることによって、空洞部720に着脱自在に固定される。
(第7の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、錘730がベーゴマ本体710の円錐部710aの外周より突出して設けられることにより、ベーゴマ同士がぶつかり合う打突部を構成することができる。また、錘730の形状を変えることで、打突部に適した形状(多角形、すくい角を持った形状など)にすることができる。さらに、空洞部720に収納する錘730の大きさ、材質及び個数を変更することにより重量調整をすることができる。
(第8の実施形態)
第8の実施形態にかかるベーゴマ800について、図13を参照しながら説明する。図13は、ベーゴマ800を説明するための図である。本実施形態にかかるベーゴマ800は、図13に示したように、ベーゴマ本体810と、空洞部820と、錘830と、摩擦部材860と、を備えて構成される。ベーゴマ本体810と、空洞部820と、錘830は、以下の点を除いて第7の実施形態のベーゴマ本体710と、空洞部720と、錘730と同様である。以下、ベーゴマ本体810、空洞部820、及び錘830の第7の実施形態と相違する点、及び摩擦部材860を中心に説明する。
本実施形態のベーゴマ800は、空洞部830の内壁面にゴム又は軟性プラスチックの摩擦部材860が設けられ、錘830を弾力又は摩擦力により保持するように構成されるものである。ベーゴマ800は、リボルバー式であり、上記第7の実施形態のベーゴマ700とほぼ同様である。ベーゴマ本体810には、図13に示したように、上記第7の実施形態のベーゴマ本体710の空洞部720−1〜720−9と同様の位置に空洞部820−1〜820−9が設けられている。
上記第7の実施形態では空洞部720−1〜720−9にネジ穴710bが設けられているが、本実施形態の空洞部820−1〜820−9にはネジ穴が設けられていない。代わりに、空洞部820−1〜820−9の内壁面には、弾力又は摩擦の大きいゴムや軟性プラスチックなどの摩擦部材860が設けられている。なお、摩擦部材860は、錘830を保持する保持力が担保されていれば、空洞部820−1〜820−9の内壁面の全面に設けられていてもよく、部分的に設けられていてもよい。
本実施形態の錘830は、図2(b)で示したような、ネジが形成されていない円柱状のものとすることができる。錘830をシンプルに構成することができる。錘830は、空洞部820−1〜820−9に収納される際には、錘830が空洞部820−1〜820−9に挿入されるだけで、摩擦部材860の弾力又は摩擦力によって空洞部820−1〜820−9に保持される。
(第8の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、錘830を空洞部820−1〜820−9に挿入するだけで、摩擦部材860の弾性又は摩擦力によって錘830が保持される。よって、錘830は空洞部820−1〜820−9から抜け出すことなく収納される。シンプルな構成で、上記第7の実施形態と同様の効果が得られる。
なお、本実施形態の構成は、他の実施形態にも応用可能である。例えば、錘830の構成は、リボルバー式の他の実施形態にも応用可能である。また、空洞部を設けたカートリッジをベーゴマ本体に設ける場合には、カートリッジ全体をゴム製又は軟性プラスチック製にすることもできる。
(第9の実施形態)
第9の実施形態にかかるベーゴマ900について、図14及び図15を参照しながら説明する。図14及び図15は、ベーゴマ900を説明するための図である。本実施形態にかかるベーゴマ900は、図14及び図15に示したように、ベーゴマ本体910と、空洞部920と、錘930と、ボルト950と、を備えて構成される。ベーゴマ本体910と、空洞部920と、ボルト950は、上記第5の実施形態のベーゴマ本体510と、空洞部520と、ボルト550と実質的に同様であるため、重複説明を省略する。以下、第5の実施形態と相違する錘930を中心に説明する。
錘930は、図14(a)及び図15(a)に示したように、正方形としたことを特徴とする。錘930の中心には、第5の実施形態と同様にベーゴマ本体910の突出部910aが挿通する空間930aが形成されている。錘930のベーゴマ本体910の空洞部920への収納方法は、以下の点を除いて上記第5の実施形態と実質的に同様である。
すなわち、錘930は、図14(b)に示したように、正方形の向きを同じ向きに重ね合わせてベーゴマ本体910の空洞部920に取り付けたり、図15に示したように、上下に重なり合う錘930の正方形の向きを45度回転させた状態でベーゴマ本体910の空洞部920に取り付けたりすることが可能である。錘930は、空洞部920に収納された状態で、ボルト950によってベーゴマ本体910に固定される。
(第9の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、図13のような打突部が外周上に4か所の状態と、図14のような打突部が8箇所の状態とを切り替えることができる。例えばベーゴマ競技のときには、対戦相手のベーゴマの形状に合わせて打突部の数を4箇所と8箇所のいずれかに変形することができる。
なお、本実施形態では、錘930の形状として正方形(正四角形)について説明したが、任意の正多角形の錘を採用することができる。例えば、正六角形の錘の場合は30度、正八角形の錘の場合は22.5度、正十角形の錘の場合は18度ずらすことで、それぞれ正八角形、正十二角形、正十六角形、正二十角形の外形を構成することができる。
(第10の実施形態)
第10の実施形態にかかるベーゴマ1000について、図16及び図17を参照しながら説明する。図16及び図17は、ベーゴマ1000を説明するための図である。本実施形態にかかるベーゴマ1000は、図16及び図17に示したように、ベーゴマ本体1010と、空洞部1020と、錘1030と、ボルト1050と、蓋1060と、を備えて構成される。ベーゴマ本体1010と、空洞部1020と、錘1030は、以下の点を除いて第1の実施形態のベーゴマ本体110、空洞部120、及び錘130と同様である。以下、ベーゴマ本体1010、空洞部1020、及び錘1030の第1の実施形態と相違する点、及びボルト1050、蓋1060について説明する。
本実施形態のベーゴマ1000は、錘1030が、ベーゴマ本体1010の外周より突出する状態(図16)と、ベーゴマ本体1010の外周より突出しない状態(図17)とを切り替え可能に空洞部1020に収納されることを特徴とする。以下、順に説明する。
ベーゴマ本体1010は、図16(a)、図17(a)に示したように、外周に4か所の開口部1010aが設けられており、この開口部1010aから錘1030を出没することができる。空洞部1020は、ベーゴマ本体1010のほぼ全面に設けられており、錘1030が4個収納されている。蓋1060は、図16(b)、図17(b)に示したように、ベーゴマ本体1010及び空洞部1020の上面全体を覆うように設けられる。蓋1060にも、錘1030が突出した際にじゃまにならないように、外周に4か所の切り欠き1060aが設けられている。
錘1030は、空洞部1020に2行2列で4個収納されている。各錘1030を上面から見た形状は、図16(a)、図17(a)に示したように、ベーゴマ本体1010の外周形状に合わせて四角形の一部が欠けた形状であり、この欠けている部分がベーゴマ本体1010の外周より突出する。錘1030は、空洞部1020に対してボルト1050によってネジ止めされている。ボルト1050は、空洞部1020の底面に設けられるネジ穴(不図示)によって、固定される。錘1030には、ネジ溝1030aが形成されており、ねじ1050とネジ溝1030aとを相対移動させてねじ止めすることができる。このようにして、錘1030がベーゴマ本体1010の開口部1010aから突出した状態と突出しない状態とを切り替えることができる。
(第10の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、錘1030をベーゴマ本体1010の外周より突出させることにより、ベーゴマ同士がぶつかり合う打突部を構成することができる。このような打突部がある状態と、打突部がない状態とを切り替えることができる。
(第11の実施形態)
第11の実施形態にかかるベーゴマについて説明する。本実施形態のベーゴマは、錘が収納される空洞部を、ベーゴマ本体の回転軸に対して非対称となる位置に設けたことを特徴とする。その他の点については、上記実施形態と実質的に同様であるので、重複説明を省略する。
(第11の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、非対称となる位置に設けられた空洞部に錘を収納することで、回転時に芯振れを起こすことなどができ、ベーゴマの動きにバリエーションが広がる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、空洞部がすべて同じ形状である例について説明したが、本発明はこれに限定されない。空洞部は異なる形状であってもよい。
以上説明した各実施形態の内容は、その構成又は技術思想の一部又は全部を、適宜組み合わせて実施できる。例えば、打突部を設ける構成(第8又は第9の実施形態)においても、打突部の全体を覆うような蓋を設ける構成(第2の実施形態)を採用することができる。また、プレート式の錘を収納できるカートリッジを備えた構成としてもよい。このように、各実施形態の内容の任意の組み合わせが可能である。
100、200、・・・、1000 ベーゴマ
110 ベーゴマ本体
120、330 空洞部
120−1 中央の空洞部
120−2〜120−7 周囲の空洞部
120a 雌ネジ
130 錘
130a 雄ネジ
130b 溝
210、310 ベーゴマ本体
210a 係合溝
212 カートリッジ収納部
220 空洞部
230 錘
240 カートリッジ
250 蓋
250a 係合片
330−1〜330−4 錘
430−1〜430−5 錘
510 ベーゴマ本体
510a 突出部
510b ネジ穴
530 錘
530a 中心の空間
530b 貫通孔
550 ボルト
600 ベーゴマ
610 ベーゴマ本体
620 空洞部
630 錘
710 ベーゴマ本体
710a 円錐部
710b ネジ穴
720 空洞部
720−1 中央の空洞部
720−2〜720−9 外周側の空洞部
730 錘
730a 貫通孔
750 ボルト
810 ベーゴマ本体
820 空洞部
820−1 中央の空洞部
820−2〜820−9 外周側の空洞部
830 錘
860 摩擦部材
910 ベーゴマ本体
910a 突出部
930 錘
930a 中心の空間
930b 貫通孔
950 ボルト
1010 ベーゴマ本体
1010a 開口部
1020 空洞部
1030 錘
1030a ネジ溝
1050 ボルト
1060 蓋
1060a 切り欠き
A 内径

Claims (14)

  1. ベーゴマ本体と、
    前記ベーゴマ本体の回転軸上に1つ及び周辺部に1又は2以上設けられる空洞部と、
    少なくともいずれか1つの前記空洞部に着脱自在に収納される1又は2以上の錘と、
    を備えたことを特徴とする、ベーゴマ。
  2. ベーゴマ本体と、
    前記ベーゴマ本体に着脱自在に組み付け可能であるカートリッジと、
    前記カートリッジに設けられる1又は2以上の空洞部と、
    少なくともいずれか1つの前記空洞部に着脱自在に収納される1又は2以上の錘と、
    を備えたことを特徴とする、ベーゴマ。
  3. ベーゴマ本体と、
    前記ベーゴマ本体に設けられる1又は2以上の空洞部と、
    外径が同一で重さの異なる積層可能な複数種類の円形プレート状である錘と、
    を備え、
    少なくともいずれか1つの前記空洞部に前記複数種類の錘のうち1又は2以上が着脱自在に収納されることを特徴とする、ベーゴマ。
  4. ベーゴマ本体と、
    前記ベーゴマ本体に設けられる1又は2以上の空洞部と、
    外径と厚みが同一であり、内径が異なる複数種類の円筒リング状である錘と、
    を備え、
    少なくともいずれか1つの前記空洞部に前記複数種類の錘のうち1又は2以上が着脱自在に収納されることを特徴とする、ベーゴマ。
  5. ベーゴマ本体と、
    前記ベーゴマ本体に設けられる1又は2以上の空洞部と、
    積層可能な正多角形プレートである錘と、
    を備え、
    少なくともいずれか1つの前記空洞部に前記錘のうち1又は2以上が着脱自在に収納され
    前記正多角形プレートの対角径は、前記ベーゴマ本体の直径よりも大きいことを特徴とする、ベーゴマ。
  6. ベーゴマ本体と、
    前記ベーゴマ本体に設けられる1又は2以上の空洞部と、
    少なくともいずれか1つの前記空洞部に着脱自在に収納される1又は2以上の錘と、
    を備え、
    前記錘は、前記ベーゴマ本体の外周より突出した状態で前記空洞部に収納されることを特徴とする、ベーゴマ。
  7. ベーゴマ本体と、
    前記ベーゴマ本体に設けられる1又は2以上の空洞部と、
    少なくともいずれか1つの前記空洞部に着脱自在に収納される1又は2以上の錘と、
    を備え、
    前記錘は、前記ベーゴマ本体の外周より突出する状態と突出しない状態とを切り替え可能に前記空洞部に収納されることを特徴とする、ベーゴマ。
  8. 前記錘は、前記空洞部にネジ嵌合又は挟み込みにより着脱自在に収納されることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載のベーゴマ。
  9. 前記空洞部は、前記錘の高さよりも深く構成されており、
    前記錘は、前記空洞部の任意の深さに収納可能であることを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載のベーゴマ。
  10. 前記空洞部は、内壁面にゴム又は軟性プラスチックが設けられ、前記錘を弾力又は摩擦力により保持することを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載のベーゴマ。
  11. 前記空洞部は、前記ベーゴマ本体の回転軸に対して非対称となる位置に設けられることを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載のベーゴマ。
  12. 前記空洞部は、前記ベーゴマ本体の上部に設けられており、
    前記ベーゴマ本体には、前記空洞部を覆う蓋を設けたことを特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載のベーゴマ。
  13. 前記蓋は透明であることを特徴とする、請求項12に記載のベーゴマ。
  14. ベーゴマ本体と、
    ベーゴマ本体に着脱自在に収納される円筒リング状の1又は2以上の錘と、
    を備え、
    前記ベーゴマ本体には、
    軸心の上部に軸心方向に突出した突出部と、
    前記突出部の側面と前記突出部以外の前記ベーゴマ本体の上面とによって構成される前記錘を載置する部分と、
    が設けられ、
    前記錘は前記錘を載置する部分の上面の全面に載置されることを特徴とする、ベーゴマ。
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