JP3154983U - バランス調整可能なパタークラブ - Google Patents

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Abstract

【課題】パッティングストロークにおいて、プレー者自身がパタークラブに合わせ身体を調整することなく、パタークラブ振り子運動直進性のバランス調整を行うことのできるバランス調整可能なパタークラブを提供する。【解決手段】パターフェイス背面の右端・中央・左端の3ヶ所に夫々に筒23,24,25を後方に向けて並設し、後端が開口された前記各筒内部の奥端中心に雌螺子穴23d,24d,25dを夫々設け、前記筒内径より小さく中央に穴の開いた錘5を必要数組み合わせ必要な長さの雄螺子51に通し、調節した錘5を取り付けた雄螺子51の夫々を前記各筒内部の雌螺子穴23d,24d,25dに適宜ねじ込み固定した。【選択図】図1

Description

この考案は、ゴルフで使用されるパタークラブに係り、特に、パッティングストロークにおいてパタークラブ振り子運動直進性のバランス調整ができるバランス調整可能なパタークラブに関するものである。
パッティングストローク直進性はプレー者の身長、左右の腕の長短・筋力の差等の違いにより個々にプレー者独自の特性があり、また既存のパタークラブの多くはバランス調整も無く、プレー者の能力の全てにおいてパッティングストローク直進性を求めている。
特開平2001−353239
ところで、パッティングストローク直進性において、既存のパクークラブを使用した場合、プレー者独自の特質をプレー者自身がパタークラブに合わせ身体を調整しながらストロークしていた。
また、既存の一部のパタークラブはバランス調整ができても微小であり、その変化も大きくなくパッティングストローク時の効果も僅かである。
この考案は、上記のような課題に鑑み、その課題を解決すべく創案されたものであって、その目的とするところは、パッティングストロークにおいて、プレー者自身がパタークラブに合わせ身体を調整することなく、パタークラブ振り子運動直進性のバランス調整を行うことのできるバランス調整可能なパタークラブを提供することにある。
以上の課題を達成するために、請求項1の考案は、パターフェイス背面の右端・中央・左端の3ヶ所に夫々に筒を後方に向けて並設し、後端が開口された前記各筒内部の奥端中心に雌螺子穴を夫々設け、前記筒内径より小さく中央に穴の開いた錘を必要数組み合わせ必要な長さの雄螺子に通し、調節した錘を取り付けた雄螺子の夫々を前記各筒内部の雌螺子穴に適宜ねじ込み固定した手段よりなるものである。
ここで、請求項1の好ましい態様として、請求項2は、パターフェイス背面の右・中央・左3ヶ所の各筒の最上面とパターフェイス上面との間には、パターフェイスに対して直角なバッティングストローク直進性の視覚案内直線が夫々設けられている。
また、請求項1の好ましい態様として、請求項3は、パターフェイス背面の右端・中央・左端の3ヶ所に夫々後方に向けて並設した各筒の最下面は、パターヘッドの下面となるパターソールより上方に位置している。
また、請求項1の好ましい態様として、請求項4は、パターフェイス背面の右端・中央・左端の3ヶ所に夫々後方に向けて並設した各筒の開口する後端は、最下端側から最上端側に向けて斜め上向きに傾斜して突出するように形成されている。
課題を解決するための手段よりなるこの考案に係るバランス調整可能なパタークラブによれば、このパタークラブのバランス調整は錘の数を自由にプレー者自身が調節でき、独自のバランス調整を容易に適合させる事により、安定したバッティングストローク直進性を得る事ができる。殊にパターフェイス背面の右・中央・左の3ヶ所夫々を、自身に適合させたバランス調整をする事でパッティングストローク直進性を安定させる事ができる等、極めて実用的有益なる効果を奏するものである。
また、請求項2の考案に係るバランス調整可能なパタークラブによれば、パターフェイスに対して直角なバッティングストローク直進性の視覚案内直線が夫々設けられているので、この直線を目印として利用することにより、バッティングストローク直進性を高めることが容易となる。
また、請求項3の考案に係るバランス調整可能なパタークラブによれば、パターフェイス背面の右端・中央・左端の3ヶ所に夫々後方に向けて並設した各筒の最下面は、パターヘッドの下面となるパターソールより上方に位置しているので、バッティングストロークにおいて、パターフェイスがゴルフボールに当たった後のパタークラブの振り子運動の際に各筒の最下面が地面に接触するのを防ぐことができ、スムーズなパタークラブの振り子運動を妨げることはない。
また、請求項4の考案に係るバランス調整可能なパタークラブによれば、パターフェイス背面の右端・中央・左端の3ヶ所に夫々後方に向けて並設した各筒の開口する後端は、最下端側から最上端側に向けて斜め上向きに傾斜して突出するように形成されているので、各筒の内部の様子が真上側から見えず美観が損なわれることがなく、またゴミなどの異物が筒の内部に入りにくくすることができる。
この考案を実施するための形態を示すバランス調整可能なパタークラブの背面側から見た斜視図である。 この考案を実施するための形態を示すバランス調整可能なパタークラブの正面側から見た斜視図である。 (A)はこの考案を実施するための形態を示すバランス調整可能なパタークラブの側面図である。 (B)はこの考案を実施するための形態を示すバランス調整可能なパタークラブの正面図である。 (C)はこの考案を実施するための形態を示すバランス調整可能なパタークラブの平面図である。 (A)〜(C)はこの考案を実施するための形態を示す雄螺子に通された錘の側面図である。 (A)〜(C)はこの考案を実施するための形態を示すバランス調整可能なパタークラブでパターを打つときの平面から見た説明図である。 (A)〜(B)はこの考案を実施するための形態を示すバランス調整可能なパタークラブでパターを打つときの平面から見た他例の説明図である。 (A)〜(B)はこの考案を実施するための形態を示すバランス調整可能なパタークラブでパターを打つときの側面から見た説明図である。
以下、図面に記載の考案を実施するための形態に基づいて、この考案をより具体的に説明する。
図において、パタークラブ1はパッティングストロークにおいてパタークラブ振り子運動直進性のバランス調整ができる特徴を備えており、パターヘッド2の上面となるパタートップ21の中央に、シャフト3がパターフェイス22に対して略平行な状態で少し傾いて上向きに設けられ、シャフト3の上端側にはグリップ4が設けられている。
パターフェイス22の背面の右端・中央・左端の3ヶ所には、夫々に例えば円筒形の筒23,24,25が後方に向けて並設されている。円筒形の各筒23,24,25は内部23a,24a,25aが空洞になっている。円筒形の各筒23,24,25は、同じ直径と同じ長さから構成されている。
円筒形の各筒23,24,25は、パターフェイス22の背面の右端・中央・左端の3ヶ所に、例えば接合されて設けられていたり、或いは一体成形によって設けられていたりする。これら円筒形の各筒23,24,25はパターフェイス22の背面に後方に向けて直角に設けられている。
円筒形の各筒23,24,25は、その後端23b,24b,25bが夫々開口されている。叉開口された各後端23b,24b,25bは最下端側から最上端側に向けて斜め上向きに傾斜して突出するように形成されている。つまり、図示するように、最上端側が最下端側より後方に向けて突出していて、上側から見たときには、突出する最上端側によって各筒23,24,25の内部23a,24a,25aが見えないようになっている。これにより、美観が損なわれるのが防がれ、叉、ゴミ等の異物が入りにくくなっている。
各筒23,24,25の内部23a,24a,25aの奥端23c,24c,25c、例えば筒23,24,25がパターフェイス22の背面に接合されて設けられる場合にはパターフェイス22の背面となる箇所の各奥端中心には、雌螺子穴23d,24d,25dが夫々設けられている。
この雌螺子穴23d,24d,25dには、各筒23,24,25の内径より小さく中央に穴の開いた錘5が必要数組み合わせ必要な長さの雄螺子51に通され、調節した錘5を取り付けた雄螺子51の先端側の夫々が適宜ねじ込み固定されている。この雄螺子51に取り付けられた錘5の重さの違いによって、或いは錘5の取り付け位置の違いによって、パタークラブ振り子運動直進性のバランス調整が図られる。
各筒23,24,25が例えば円筒形の場合には錘5は円形が使用されるが、角筒形の場合にはこの形状に対応した角形が使用される。錘5は重さの微調整が可能なように、厚みが薄いもの、少し厚みのあるもの、厚みのあるもの、など各種の厚みを有するものが使用される。錘5の重さは厚みに比例する。
錘5が通される雄螺子51は、雌螺子穴23d,24d,25dにねじ込まれる先端側の反対側となる後端側には径が大きめの摘み51aが形成されている。摘み51aの後端面の中央には例えば六角凹穴が形成されている。この六角凹穴に先端が六角形のねじ回しを差し込んで回すことにより、錘5が通された雄螺子51を各雌螺子穴23d,24d,25dにねじ込んだり、そこから取り外したりしている。
錘5が通される雄螺子51は、各筒23,24,25の内部23a,24a,25aに入って隠れる範囲で、その長さが長いものから短いものがある。また長い雄螺子51に通される錘5は、その錘5の重さだけでなく、錘5の取り付け箇所によっても調整可能になっている。
即ち、長い雄螺子51に通される錘5は、例えば雄螺子51の摘み51a側となる後部側にのみ取り付けられたり、雄螺子51の中間部分にのみ取り付けられたり、或いは雄螺子51の前部側にのみ取り付けられることもある。このときには、雄螺子51に螺合したナット51bによって錘5が移動しないように固定される。
パターフェイス22の背面の右・中央・左3ヶ所の各筒23,24,25の最上面とパターフェイス22の上面となるパタートップ21の間には、パターフェイス22に対して直角なバッティングストローク直進性の視覚案内直線26が夫々設けられている。この直線26を目印として利用することにより、バッティングストローク直進性を高めることが容易となる。
また、パターフェイス22の背面の右端・中央・左端の3ヶ所に夫々後方に向けて並設した各筒23,24,25の最下面は、パターヘッド2の下面となるパターソール27より上方に位置している。その上方位置は、例えばパターフェイス22がゴルフボールに当たった後のパタークラブ1の振り子運動の際に各筒23,24,25の最下面が地面に接触しない位置である。
次に、上記考案を実施するための形態の構成に基づく錘の調整について以下説明する。
錘5を雄螺子51に通して取り付ける場合、錘5の取り付け枚数、雄螺子51上の錘5の取り付け位置、また、パターフェイス22の背面の右・中央・左の3ヶ所の各筒23,24,25のどの箇所に取り付けるかによって、種々のパタークラブ振り子運動直進性のバランス調整を容易に行うことができる。
図5(A)に示すように、筒23の内部23aの前部側のみを満たすように錘5を雄螺子51に通して取り付け、筒25の内部25aの後部側のみを満たすように錘5を雄螺子51に通して取り付けて、筒23側の前部側を重くし、筒25側の後部側を重くして、パタークラブ1でゴルフボールaを打った場合には、ゴルフボールaにはスライスb方向に転がる力が作用するので、パターを打つときフックcする癖があるプレー者はこれによって矯正されて、ゴルフボールaを真っ直ぐ打つことができる。
これとは反対に図5(B)に示すように、筒23の内部23aの後部側のみを満たすように錘5を雄螺子51に通して取り付け、筒25の内部25aの前部側のみを満たすように錘5を雄螺子51に通して取り付けて、筒23側の後部側を重くし、筒25側の前部側を重くして、パタークラブ1でゴルフボールaを打った場合には、ゴルフボールaにはフックc方向に転がる力が作用するので、パターを打つときスライスbする癖があるプレー者はこれによって矯正されて、ゴルフボールaを真っ直ぐ打つことができる。
さらに、図5(C)に示すように、筒23の内部23aの全部を満たすように錘5を雄螺子51に通して取り付け、叉筒25の内部25aの全部を満たすように錘5を雄螺子51に通して取り付けて、筒23側及び筒25側の双方を重くして、パタークラブ1でゴルフボールaを打った場合には、パターを打つときの左右のふらつきを小さくでき、ゴルフボールaを真っ直ぐ打つことができる。パターを打つときふらつく癖があるプレー者はこれによって矯正される。
また、図6(A)に示すように、筒23の内部23aの全部を満たすように錘5を雄螺子51に通して取り付け、筒25の内部25aの一部を満たすように錘5を雄螺子51に通して取り付けて、筒23側を重くし、筒25側をこれより軽くして、パタークラブ1でゴルフボールaを打った場合には、ゴルフボールaにはスライスb方向に転がる力が作用するので、パターを打つときフックcする癖があるプレー者はこれによって矯正されて、ゴルフボールaを真っ直ぐ打つことができる。
これとは反対に図6(B)に示すように、筒23の内部23aの一部を満たすように錘5を雄螺子51に通して取り付け、筒25の内部25aの全部を満たすように錘5を雄螺子51に通して取り付けて、筒23側を軽くし、筒25側をこれより重くして、パタークラブ1でゴルフボールaを打った場合には、ゴルフボールaにはフックc方向に転がる力が作用するので、パターを打つときスライスbする癖があるプレー者はこれによって矯正されて、ゴルフボールaを真っ直ぐ打つことができる。
また、図7(A)に示すように、筒23,24,25の内部23a,24a,25aの後部側のみを満たすように錘5を雄螺子51に通して取り付けて、筒23,24,25側の後部側を重くして、自然にパタークラブ1を持ったときにはパターフェイス22の面が少し前側にくるので、パタークラブ1でゴルフボールaを打った場合、ゴルフボールaを押し出す力が少し高まる。パターを打つとき、いつも少し弱めに打ち過ぎる癖があるプレー者はこれによって矯正される。
これとは反対に図7(B)に示すように、筒23,24,25の内部23a,24a,25aの前部側のみを満たすように錘5を雄螺子51に通して取り付けて、筒23,24,25側の前部側を重くして、自然にパタークラブ1を持ったときにはパターフェイス22の面が少し後側にくるので、パタークラブ1でゴルフボールaを打った場合、ゴルフボールaを押し出す力が少し弱まるが、ダイレクト感はある。パターを少し打ち過ぎる癖があるプレー者はこれによって矯正される。
なお、この考案は上記考案を実施するための形態に限定されるものではなく、この考案の精神を逸脱しない範囲で種々の改変をなし得ることは勿論である。
1 パタークラブ
2 パターヘッド
21 パタートップ
22 パターフェイス
23 筒
23a 内部
23b 後端
23c 奥端
23d 雌螺子穴
24 筒
24a 内部
24b 後端
24c 奥端
24d 雌螺子穴
25 筒
25a 内部
25b 後端
25c 奥端
25d 雌螺子穴
26 視覚案内直線
27 パターソール
3 シャフト
4 グリップ
5 錘
51 雄螺子
51a 摘み
51b ナット
a ゴルフボール
b スライス
c フック

Claims (4)

  1. パターフェイス背面の右端・中央・左端の3ヶ所に夫々に筒を後方に向けて並設し、後端が開口された前記各筒内部の奥端中心に雌螺子穴を夫々設け、前記筒内径より小さく中央に穴の開いた錘を必要数組み合わせ必要な長さの雄螺子に通し、調節した錘を取り付けた雄螺子の夫々を前記各筒内部の雌螺子穴に適宜ねじ込み固定したことを特徴とするバランス調整可能なパタークラブ。
  2. パターフェイス背面の右・中央・左3ヶ所の各筒の最上面とパターフェイス上面との間には、パターフェイスに対して直角なバッティングストローク直進性の視覚案内直線が夫々設けられている請求項1記載のバランス調整可能なパタークラブ。
  3. パターフェイス背面の右端・中央・左端の3ヶ所に夫々後方に向けて並設した各筒の最下面は、パターヘッドの下面となるパターソールより上方に位置している請求項1記載のバランス調整可能なパタークラブ。
  4. パターフェイス背面の右端・中央・左端の3ヶ所に夫々後方に向けて並設した各筒の開口する後端は、最下端側から最上端側に向けて斜め上向きに傾斜して突出するように形成されている請求項1記載のバランス調整可能なパタークラブ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018033513A (ja) * 2016-08-29 2018-03-08 克弘 柴田 ベーゴマ

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