JP6756959B2 - 搬送設備 - Google Patents

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Description

本発明は、搬送路を走行する走行体を利用して注文を行った客に飲食物等を提供する搬送設備に関する。
厨房エリアから飲食客エリアに設けられる複数の客席まで延設される注文搬送路を走行可能な走行体に容器を載置して、厨房と客席との間を往復させることにより注文を行った客に飲食物を提供できるようにした搬送設備が設置されている(特許文献1参照)。
特許第4596545号公報(第3頁、第6図)
特許文献1にあるような搬送設備にあっては、注文された飲食物は、注文搬送路を搬送されることにより自動的に客に提供できる一方、飲食された飲食済み容器は、客席に残された状態となり、片付けの際には客の入替え時や閉店後に店員が飲食済み容器を厨房エリアまで下げ膳する必要があり、客席の飲食済み容器を片付けるための作業負荷が大きいという問題がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、客席の飲食済み容器の片付けに必要な店員の作業負荷を軽減することができる搬送設備を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の搬送設備は、
厨房と複数の客席とに亘り設けられた搬送路と、各客席に設けられ飲食物を注文する飲食物注文手段と、前記厨房と前記各客席との間で前記搬送路に沿って往復走行し前記飲食物を載置可能な走行体と、前記飲食物注文手段からの注文情報に基づき前記走行体の走行を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記走行体を前記厨房から指定の客席まで走行させる配膳動作と、前記配膳動作の完了後に前記飲食物が載置されていない前記走行体を前記厨房に戻す前に配置先とは別に指定された客席まで走行させる下げ膳動作とを行うことができることを特徴としている。
この特徴によれば、搬送路において走行体が配膳動作により厨房から指定された客席に走行した後、飲食物が載置されていない走行体を厨房に戻す前に配置先とは別に指定された客席に走行させることができる。そして、飲食物が載置されていない走行体には、飲食済み容器を載置させて自動的に厨房まで送り返すことができることから、配膳に用いられる走行体を利用して客席に残される飲食済み容器を効率よく減らすことができ、客席の飲食済み容器の片付けに必要な店員の作業負荷を軽減することができる。
前記各客席には、飲食物が載置されていない前記走行体を呼び寄せる指令を前記制御部に送信可能な入力手段が設けられており、前記厨房には、前記飲食物注文手段からの前記注文情報と前記入力手段からの指令情報が時系列順に表示される表示手段と、前記走行体の発車操作を行うための操作手段と、が前記制御部に接続されて設けられることを特徴としている。
この特徴によれば、表示手段に飲食物注文手段からの注文情報と入力手段からの指令情報が時系列順に表示されることにより、厨房側の店員が各客席からの注文や呼び出し指令の優先順位を判断して、適宜、操作手段により走行体の発車操作を行うことができるため、走行体による配膳と下げ膳の管理を行いやすい。
前記制御部は、1つの前記表示手段に前記飲食物注文手段からの前記注文情報に対して前記入力手段からの前記指令情報を対応付けて同時に表示可能であることを特徴としている。
この特徴によれば、店員は配膳動作と下げ膳動作とを対応付けて1つの表示手段に表示し同時に管理できるため、配膳動作における走行体の発車操作時に、続けて行うべき下げ膳動作を判断しやすい。
前記制御部は、前記注文情報における配膳動作に続けて行われるべき下げ膳動作を行う前記指令情報を、前記走行体の走行に基づき合理的に判断し、当該注文情報に対応付けることを特徴としている。
この特徴によれば、厨房側において優先順位を判断することなく、配膳動作と下げ膳動作を効率的に行わせることができる。
前記制御部は、前記走行体を前記入力手段からの指令情報を全て拒否する配膳専用モードに切り換え可能であることを特徴としている。
この特徴によれば、例えば走行体を飲食物注文手段からの注文が多い場合には、走行体に配膳を集中的に行わせて配膳の効率を高めることができる。
前記制御部は、前記走行体を前記入力手段からの指令情報に基づき前記操作手段による発車操作を行うことなく各客席に向けて走行させる下げ膳専用モードに切り換え可能であることを特徴としている。
この特徴によれば、走行体に下げ膳を集中的に行わせて下げ膳の効率を高めることができる。
実施例における搬送設備の走行体が注文搬送路上の搬送位置に停止した状態を示す上面図である。 客席操作スイッチを示す正面図である。 厨房端末のディスプレイに注文情報が表示されている状態を示す正面図である。 制御装置を示す概略図である。 厨房端末のディスプレイに注文情報と下げ膳のリンク情報が表示されている状態を示す正面図である。 搬送設備の走行体が注文搬送路上の搬送位置から注文先の客席まで走行して飲食物の配膳を行った状態を示す上面図である。 搬送設備の走行体が注文先の客席まで配膳を行った後、下げ膳呼び出し先の客席まで走行して停止した状態を示す上面図である。 搬送設備の走行体が下げ膳呼び出し先の客席から注文搬送路上の洗浄位置まで走行して下げ膳を行った状態を示す上面図である。 搬送設備の走行体が注文搬送路上の洗浄位置から搬送位置まで走行して停止した状態を示す上面図である。 (a)は、制御装置の記憶部における注文バッファを示す図であり、(b)は、同じく下げ膳バッファを示す図である。 厨房端末のディスプレイにおいて発車ボタンの操作完了後に該当する注文No.が非表示となり、1つ下の注文内容が繰り上がって表示されている状態を示す正面図である。 厨房端末のディスプレイにおいて配膳専用モードに切り換えが行われた状態を示す正面図である。 厨房端末のディスプレイにおいて下げ膳専用モードに切り換えが行われた状態を示す正面図である。
本発明に係る搬送設備を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例に係る搬送設備につき、図1から図13を参照して説明する。以下、図1の紙面上側を搬送設備の正面側(前方側)とし、その前方側から見たときの上下左右方向を基準として説明する。
図1に示される搬送設備1は、例えばラーメン店等の飲食店において利用されるものとして説明する。搬送設備1は、調理が行われる厨房エリアKから飲食客が飲食を行う飲食客エリアDに亘って直線状に延びる1本の注文搬送路2(搬送路)と、この注文搬送路2に沿って走行可能な走行体3と、から主に構成され、注文された寿司等の飲食物が盛り付けられた容器7を載置した走行体3を厨房エリアKの調理場21と飲食客エリアDの客席との間において注文搬送路2上で往復させることにより飲食客に飲食物を配膳できるようになっている。
飲食客エリアDにおいては、注文搬送路2を囲むように飲食テーブル4,4,…及び飲食カウンタ5と、飲食テーブル4及び飲食カウンタ5で飲食客が着座するための飲食シート6,6,…とが配設されている。これら飲食テーブル4,4,…、飲食カウンタ5及び飲食シート6,6,…によって客席が構成されている。尚、説明の便宜上、飲食テーブル4,4,…及び飲食カウンタ5には、それぞれの客席ID(席番)を丸囲み数字で記載する。
また、飲食客エリアDの客席には、各飲食テーブル4と、飲食カウンタ5の各飲食シート6に対応して注文端末10(飲食物注文手段)が設置されており、飲食客は、各客席から注文端末10を操作することにより、厨房エリアK側に設けられた制御装置9(制御部,図4参照)に飲食物の注文情報を送信できるようになっている。このとき、制御装置9には、飲食物の注文情報と一緒に各注文端末10が有する客席IDが送信されるようになっている。尚、各注文端末10は、飲食物の注文メニュー等を表示可能なディスプレイを備えており、ディスプレイは画面上で注文や精算等の操作が可能なタッチパネルとなっている。
さらに、飲食客エリアDの客席には、各飲食テーブル4と、飲食カウンタ5の各飲食シート6に対応して客席操作スイッチ8(図2参照)が設置されている。客席操作スイッチ8には、各客席まで走行してきた走行体3を厨房エリアKに返却するための返却スイッチ8aと、下げ膳呼び出しスイッチ8b(入力手段)が設けられている。下げ膳呼び出しスイッチ8bは、客席からの要求に応じて何も載置されていない状態の走行体3を客席まで呼び寄せるための指令情報を制御装置9に送信できるようになっている。また、客席操作スイッチ8には、スピーカ8cが設けられ、走行体3の到着等をブザー等により飲食客に報知できるようになっている。
厨房エリアKにおいて、注文搬送路2を挟んで左側には、飲食物の調理等が行われる調理場21が並設され、注文搬送路2を挟んで右側には、客席から回収された飲食済み容器7’,7’,…の洗浄が行われる洗浄場22が並設されている。
尚、厨房エリアKにおいては、調理場21で調理された飲食物を調理人から受け取るために走行体3が停止する搬送位置21a(配置先)と、洗浄場22で飲食済み容器7’を洗浄スタッフに引き渡すために走行体3が停止する洗浄位置22aとが注文搬送路2上にそれぞれ設定されている。
また、厨房エリアKの調理場21には、客席に設けられる各注文端末10から受注した飲食物の注文情報を制御装置9から調理人に認識させるための厨房端末11(表示手段,操作手段)が設置されている。厨房端末11は、注文搬送路2の搬送位置21aの近傍に設置され、各注文端末10から受注した飲食物の注文情報を表示するタッチパネル機能を有するディスプレイ11a(図3参照)を備えている。
詳しくは、図3に示されるように、厨房端末11のディスプレイ11aには、時系列順の注文No.毎に品名、注文個数,客席ID等が表示されるようになっている。また、それぞれの注文No.毎に発車ボタンGが表示されるようになっており、調理人は、この発車ボタンGを操作することにより、制御装置9に対して注文情報に対応する飲食物を載置した走行体3を指定の客席IDを有する注文先の客席に向けて走行させる発車操作を行うことができる。
走行体3は、調理場21で調理された寿司等の飲食物が盛り付けられた容器7や飲食済み容器7’を載置可能なトレー部3aと、図示しない走行車輪と、を備え、注文搬送路2に内蔵されるモータ12(図4参照)及び図示しない無端状の駆動ベルト等によって駆動連結されることにより、注文搬送路2上を走行できるようになっている。尚、走行体3の走行は、制御装置9により制御されるようになっている。
図4に示されるように、制御装置9は、各種処理を実行するための制御回路30とモータ12の回転を制御する駆動制御部32とを備えている。制御回路30は、各注文端末10のディスプレイと、厨房端末11のディスプレイ11aと、モータ12と、該モータ12に取付けられたロータリーエンコーダ13と接続されている。
また、制御回路30は、注文搬送路2上において走行体3を走行させるためのモータ12の回転数をロータリーエンコーダ13により測定可能となっており、このロータリーエンコーダ13により測定されたモータ12の回転数から走行体3の走行距離の算出を行うとともに、この走行距離から走行体3の現在位置を把握することができる。そのため、適宜、駆動制御部32から制御指令を送ることにより走行体3の走行を制御できるようになっている。
また、制御装置9は、制御回路30に接続される記憶部31を備えている。記憶部31は、全ての注文端末10から受注した飲食物の注文情報を時系列順の注文No.と品名、注文個数、客席IDを関連付けて記憶する注文バッファ(図10(a)参照)と、客席毎に提供が完了した注文情報をまとめて記録する提供済みテーブルと、全ての下げ膳呼び出しスイッチ8bから受信した下げ膳呼び出しの指令情報を時系列順に下げ膳No.と客席ID、後述するリンク候補席を関連付けて記憶する下げ膳バッファ(図10(b)参照)とを備えている。
尚、下げ膳バッファにおけるリンク候補席とは、制御回路30により抽出されるものであり、詳しくは、注文バッファにおいて注文No.と関連付けて記憶される客席IDと、下げ膳バッファにおいて下げ膳No.と関連付けて記憶される客席IDとを照会して、走行体3の走行距離に無駄のない合理的な行き先を決定するための候補のことである。また、リンク候補席は、走行体3の走行距離だけでなく、注文No.の時系列順等を考慮して決定される。
制御装置9は、制御回路30においてリンク候補席の中から決定された合理的な行き先としての客席IDをリンク情報として厨房端末11のディスプレイ11aに表示されている注文No.の下げ膳の欄に関連付けて表示できるようになっている(図5参照)。そして、リンク情報が関連付けられている注文No.の発車ボタンGを調理人が操作することにより、走行体3に配膳動作と下げ膳動作を同時に指示することができる。すなわち、制御装置9は、走行体3に対して、注文No.に対応する客席IDの客席に注文された飲食物を提供する配膳動作を行わせた後、リンク情報に表示された客席IDの客席まで下げ膳に向かわせる制御を行うことができる。
次いで、制御装置9が走行体3に配膳動作と下げ膳動作を行わせるための各種操作及び走行体3の動作の具体例を説明する。
先ず、例えば8番席の飲食客が客席操作スイッチ8に設けられる下げ膳呼び出しスイッチ8bを操作する。これにより、制御装置9に下げ膳呼び出しの指令信号が送信され、前述したように下げ膳バッファに指令情報が記憶される。尚、ここでは、8番席からの指令情報が時系列順で1番目に記憶された状態として説明する。
次に、制御回路30において注文情報の客席IDに基づき、下げ膳バッファにて照会が行われ、リンク候補席が抽出される(図10(b)参照)。そして、制御装置9は、厨房端末11のディスプレイ11aの注文情報の表示(例えば、注文No.00162,ラーメン,2杯,6番席)にリンク候補席の中から決定された合理的な行き先としての客席IDをリンク情報として表示する(図5参照)。
調理人は、ディスプレイ11aの注文情報の表示に基づき、調理及び盛り付け等を行い、提供の準備が完了した注文情報から提供を行う。例えば注文No.00162の飲食物の提供の準備が完了し、この提供を行う判断をした場合、調理人は、飲食物(ラーメン)が盛り付けられた容器7を注文搬送路2の搬送位置21aに停止している走行体3のトレー部3aに載置する(図1参照)。
続いて、調理人は、厨房端末11のディスプレイ11aから該当する注文情報の表示(注文No.00162,ラーメン,2杯,6番席,下げ膳8番席)を確認して、発車ボタンGを操作する。これにより、制御装置9は、容器7がトレー部3aに載置された状態の走行体3を注文先の客席(6番席)まで走行させて客席の正面で停止させる(図6参照)。
注文先の客席(6番席)において、飲食客が走行体3から容器7を受け取った後、客席操作スイッチ8に設けられる返却スイッチ8aを操作すると、制御装置9は、トレー部3aに何も載置されていない状態の走行体3を、前述のリンク情報として表示されていた下げ膳呼び出し先の客席(8番席)まで自動的に走行させて客席の正面で停止させる(図7参照)。
次に、下げ膳呼び出し先の客席(8番席)において、飲食客は飲食済み容器7’を走行体3のトレー部3aに載置した後、客席操作スイッチ8に設けられる返却スイッチ8aが操作されると、制御装置9は、トレー部3aに飲食済み容器7’が載置された状態の走行体3を厨房エリアK側に向かって走行させ、洗浄位置22aで停止させる(図8参照)。
次に、洗浄場22において、洗浄スタッフが洗浄位置22aに停止した走行体3から飲食済み容器7’を受け取った後、洗浄場22の洗浄位置22aの近傍に設けられる搬送位置移動スイッチ23を操作する。これにより、制御装置9、トレー部3aに何も載置されていない状態の走行体3を搬送位置21aまで走行させて停止させ、走行体3の返却を完了する(図9参照)。
尚、厨房端末11のディスプレイ11aにおいては、調理人による発車ボタンGの操作の完了後、該当する注文No.が非表示となり、1つ下の注文内容が繰り上がって表示されるようになっている(図11参照)。このとき、厨房端末11のディスプレイ11a上で非表示となった注文No.は、制御回路30の記憶部31において注文バッファから提供済みテーブルに移される。提供済みテーブルでは、客席毎に提供が完了した注文情報がまとめて記録されており、客席毎の会計情報として利用できるようになっている。また、非表示となった注文No.に関連付けられていたリンク情報に対応する下げ膳バッファの下げ膳No.は、下げ膳バッファから削除される。
また、図11に示されるように、調理人による発車ボタンGの操作の完了後、制御回路30において新たに注文バッファと下げ膳バッファからリンク候補席が抽出されることにより、厨房端末11のディスプレイ11aに最新のリンク情報が表示される。このとき、最上段に表示されている注文No.(注文No.00163,ギョーザ,1皿,11番席)に対応する客席ID(11番席)については、前述した8番席への下げ膳が完了して下げ膳バッファから下げ膳No.(下げ膳No.00012,8番席)が削除されることにより、リンク候補席として下げ膳バッファに抽出されなくなるため、対応するリンク情報は表示されない状態となっている。
尚、調理人によって厨房端末11のディスプレイ11aにおいてリンク情報が表示されていない注文情報の表示(注文No.00163,ギョーザ,1皿,11番席)に対応する発車ボタンGが操作されると、走行体3は、容器7がトレー部3aに載置された状態で注文搬送路2上を注文先の客席(11番席)まで走行する配膳動作を行った後、飲食客により客席操作スイッチ8に設けられる返却スイッチ8aを操作されることにより、トレー部3aに何も載置されていない状態で下げ膳動作を行うことなく搬送位置21aまで走行して停止し、走行体3の返却が完了する。
以上説明したように、各客席に設けられ何も載置されていない状態の走行体3を該各客席まで呼び寄せるための下げ膳呼び出しの指令を制御装置9に送信可能な下げ膳呼び出しスイッチ8bを搬送設備1に設けることにより、制御装置9は、注文搬送路2において走行体3を配膳動作により厨房エリアKから注文先の客席へ走行させた後、何も載置されていない走行体3を厨房エリアKに戻す前に搬送位置21aではなく、下げ膳呼び出しの指令があった客席に走行させることができ、該客席において走行体3に飲食済み容器7’を載置させて自動的に厨房エリアKまで送り返す下げ膳動作を行わせることができる。これによれば、配膳に用いられる走行体3を利用して客席に残される飲食済み容器7’,7’,…を効率よく減らすことができ、客席の飲食済み容器7’,7’,…の片付けに必要な店員の作業負荷を軽減することができる。
また、厨房エリアKの調理場21の厨房端末11のディスプレイ11aには、注文端末10からの注文情報と下げ膳呼び出しスイッチ8bからの指令情報が時系列順に表示されるため、調理場21において調理人等が各客席からの注文や指令の優先順位を判断して、適宜、発車ボタンGにより走行体3の発車操作を行うことができ、走行体3による配膳と下げ膳の管理を行いやすい。
また、制御装置9は、走行体3に配膳動作の後に続けて行われるべき下げ膳動作を合理的に行わせることができる走行パターンを算出し、その行き先を厨房端末11のディスプレイ11aにリンク情報として表示でき、リンク情報に対応する発車ボタンGにより走行体3の発車操作を行うことで、走行体3に配膳動作と下げ膳動作を同時に指示可能となり、配膳動作と下げ膳動作を行う走行体3の発車操作を容易に行うことができる。すなわち、厨房エリアKにおいて、調理人等は、配膳動作と下げ膳動作とを対応付けて1つの厨房端末11のディスプレイ11aに表示し同時に管理することができるため、配膳動作における走行体3の発車操作時に、続けて行われるべき下げ膳動作を判断しやすい。
尚、図12に示されるように、制御装置9は、厨房端末11のディスプレイ11aにおいて、配膳専用ボタン14を操作することにより、走行体3が下げ膳呼び出しの指令を全て拒否することができる配膳専用モードに切り換えられるようになっている。これによれば、例えば各注文端末10からの注文が多い場合、走行体3に配膳を集中的に行わせることにより、走行体3による配膳の効率を高めることができる。
また、図13に示されるように、制御装置9は、厨房端末11のディスプレイ11aにおいて、下げ膳専用ボタン15を操作することにより、厨房端末11のディスプレイ11aの発車ボタンGを操作することなく、下げ膳呼び出しスイッチ8bからの指令に基づき走行体3を各客席に向けて走行させることができる下げ膳専用モードに切り換えられるようになっている。これによれば、走行体3に自動的に下げ膳を行わせることができ、閉店時等に各客席に対して下げ膳を集中的に行うことにより、走行体3による下げ膳の効率を高めることができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、厨房エリアKと飲食客エリアDに亘って1本の直線状の注文搬送路2が設置される態様として説明したが、これに限らず、注文搬送装置は、厨房エリアKと飲食客エリアDに亘って複数本が設けられていてもよく、曲線状のカーブを有していてもよい。
また、前記実施例では、厨房端末11は、注文搬送路2の搬送位置21aの近傍に1台が設置される態様として説明したが、これに限らず、厨房端末は、厨房エリアK内に複数設置されてもよく、この場合、少なくとも発車ボタンGを操作可能な厨房端末が注文搬送路2の搬送位置21aの近傍に設置されていれば、その他の厨房端末は注文情報を表示する機能のみ有していればよい。
また、前記実施例において、厨房エリアK内の走行体3の停止位置としては、搬送位置21aと洗浄位置22aとがそれぞれ別々に設けられているが、これに限らず、洗浄位置を省略して1箇所としてもよいし、複数の調理スペースにそれぞれ停止位置を設けてもよい。
また、前記実施例では、厨房端末11のディスプレイ11aに時系列順に表示される最上段の注文No.の注文情報に対して調理人が発車操作を行う場合を例に挙げて説明したが、これに限らず、調理人は、厨房端末11のディスプレイ11aに表示されるいずれの注文No.の注文情報に対して発車操作を行ってもよく、この場合、提供の優先順位が高い注文や短時間で提供可能な飲食物から走行体3のトレー部3aに載置して対応する注文No.の注文情報に対して発車操作を行う。
尚、厨房端末11は、1品目ずつ注文情報が表示されるものに限らず、同時に注文された複数の品目や追加注文の情報が表示されるようになっていてもよい。
また、厨房端末11においては、注文情報に下げ膳呼び出しの指令情報をリンクさせなくてもよい。この場合、厨房端末11のディスプレイ11aに注文情報と下げ膳呼び出しの指令情報をそれぞれ時系列順に別々に表示し、ディスプレイ11aに下げ膳呼び出しの指令情報に下げ膳用の発車ボタンを設けることにより、厨房エリアKにおいて調理人等が下げ膳呼び出しの指令情報に対して個別に発車操作を行って走行体3に下げ膳のみを行わせるようにしてもよい。
また、例えば下げ膳呼び出しの指令情報は、時系列を無視して判断されたものが厨房端末11のディスプレイ11aに表示されてもよい。この場合、一定時間内に受け取った下げ膳呼び出しの指令情報から最も合理的な順に厨房端末11のディスプレイ11aに表示されるものとする。
また、客席操作スイッチ8における返却スイッチ8a及び下げ膳呼び出しスイッチ8bは注文端末10に組み込んでもよいし、注文端末10のディスプレイに表示させてタッチパネル操作によって操作してもよい。
また、前記実施例では、走行体3は、配膳または下げ膳を行った後、注文搬送路2の搬送位置21aまで走行して停止する態様として説明したが、制御装置9は、下げ膳専用モードに切り換える等して走行体3に下げ膳を集中的に行わせたい場合には、搬送位置21aまで戻ることなく、洗浄位置22aから直接下げ膳に向かうように走行体3を制御できるようにしてもよい。
また、前記実施例では、制御装置9は、客席において返却スイッチ8aを操作されることにより、走行体3を厨房エリアK側に返却させるように制御する態様として説明したが、制御装置9は、客席において返却スイッチ8aによる入力が所定時間ない確認できない場合には、走行体3を自動的に返却させるように制御してもよい。
また、前記実施例では、走行体3は、注文搬送路2に内蔵されるモータ12の駆動を受ける無端状の駆動ベルト等に駆動連結されることにより、注文搬送路2上を走行できるものとして説明したが、走行体は注文搬送路上を走行できるものであれば、駆動方式等は自由に構成されてよく、制御装置9と通信可能であれば自走式に構成されてもよい。
また、前記実施例では、搬送設備1が設置される飲食店としてラーメン店を例に挙げて説明したが、これに限らず、回転寿司店や居酒屋等の他の業態の飲食店にも設置されてもよい。
1 搬送設備
2 注文搬送路(搬送路)
3 走行体
7 容器
7’ 飲食済み容器
8 客席操作スイッチ
8a 返却スイッチ
8b 下げ膳呼び出しスイッチ(入力手段)
9 制御装置
10 注文端末
11 厨房端末
14 配膳専用ボタン
15 下げ膳専用ボタン
21 調理場
21a 搬送位置(配置先)
22 洗浄場
22a 洗浄位置
23 搬送位置移動スイッチ
G 発車ボタン

Claims (6)

  1. 厨房と複数の客席とに亘り設けられた搬送路と、各客席に設けられ飲食物を注文する飲食物注文手段と、前記厨房と前記各客席との間で前記搬送路に沿って往復走行し前記飲食物を載置可能な走行体と、前記飲食物注文手段からの注文情報に基づき前記走行体の走行を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記走行体を前記厨房から指定の客席まで走行させる配膳動作と、前記配膳動作の完了後に前記飲食物が載置されていない前記走行体を前記厨房に戻す前に配置先とは別に指定された客席まで走行させる下げ膳動作とを行うことができることを特徴とする搬送設備。
  2. 前記各客席には、飲食物が載置されていない前記走行体を呼び寄せる指令を前記制御部に送信可能な入力手段が設けられており、前記厨房には、前記飲食物注文手段からの前記注文情報と前記入力手段からの指令情報が時系列順に表示される表示手段と、前記走行体の発車操作を行うための操作手段と、が前記制御部に接続されて設けられることを特徴とする請求項1に記載の搬送設備。
  3. 前記制御部は、1つの前記表示手段に前記飲食物注文手段からの前記注文情報に対して前記入力手段からの前記指令情報を対応付けて同時に表示可能であることを特徴とする請求項2に記載の搬送設備。
  4. 前記制御部は、前記注文情報における配膳動作に続けて行われるべき下げ膳動作を行う前記指令情報を、前記走行体の走行に基づき合理的に判断し、当該注文情報に対応付けることを特徴とする請求項2または3に記載の搬送設備。
  5. 前記制御部は、前記走行体を前記入力手段からの指令情報を全て拒否する配膳専用モードに切り換え可能であることを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の搬送設備。
  6. 前記制御部は、前記走行体を前記入力手段からの指令情報に基づき前記操作手段による発車操作を行うことなく各客席に向けて走行させる下げ膳専用モードに切り換え可能であることを特徴とする請求項2ないし5のいずれかに記載の搬送設備。
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