JP6756550B2 - インク用添加物 - Google Patents

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Description

本発明は、インク用添加物に関するものである。
古紙のリサイクルは環境保護のため重要な課題である。現在、新聞古紙、雑誌古紙、色上古紙などを再生処理した脱墨パルプを紙製品などの原料に再利用しているが、製紙業界では古紙利用率の向上に努めており、 インクの種類や印刷方法によって通常の脱墨処理では脱墨しにくい古紙(低級古紙)の利用も避けられなくなっている。また脱墨パルプの品質に対する要望はより高品質化しており、低級古紙を利用した場合でも脱墨パルプの品質を維持することが重要になってきている。
このような状況下、紫外線(UVともいう)や電子線(EBともいう)、発光ダイオード(LEDともいう)、可視光など活性エネルギー線で硬化するインクによる印刷物が増加してきた。その理由として、例えば、活性エネルギー線硬化型インクのひとつであるUV硬化型インクは、紙にインクを乗せた後UVを照射することによって硬化するため、乾燥工程がほとんど不要で省エネルギーが実現できることや、その組成にVOC成分が少ないかあるいはほとんどないため環境保護に対応できるなどの理由で、非常に注目され利用されるケースが高くなってきている。そのため古紙に対するUV硬化型インク印刷古紙が混入する割合が増加してきている。
しかし、これらUV硬化型インクが硬化した皮膜は強固であり、しかも融点が高く高温処理しても剥離・微細化できない。またパルプからインクが剥離しても、そのインクが微細化されずに大きいため、脱墨工程のフローテーション処理においてインク粒子を泡に吸着させて浮上させることが難しく系外に除去することができない、というトラブルが生じている。
UV硬化型インクだけでなく他の活性エネルギー線硬化型インクも同様であり、古紙再生処理工場では、活性エネルギー線硬化型インク印刷古紙を、再生できない禁忌品として抜き取らなければならず、そのような古紙の分別に手間隙がかかったり、見分けるのが難しく分別が不十分となるため、活性エネルギー線硬化型インク印刷古紙が混入し脱墨パルプの品質が低下したりする。
最近になって従来の熱硬化型インク等他のタイプとのハイブリッド型活性エネルギー線硬化型インクが開発されており、硬化物の皮膜が比較的柔らかくなっているが、それでも、上記問題には十分な解決に至っていない。
このような状況で、UVインク印刷物の脱墨方法を向上させるという方法も考えられるが、UV硬化インクなど活性エネルギー線硬化型インク自体において、脱墨しやすいリサイクル性の良いインクの開発が必要となってきた。
一方、新聞などの印刷によく使われる、亜麻仁油や大豆油などの乾性油または半乾性油を含有する酸化重合型インクを使った印刷物の場合、印刷物の経過とともにインクが樹脂化し、パルプとの密着性が高くなるため、インクがパルプから容易には剥離しなくなる。特に古紙が夏場を経過するとよりインクの樹脂化が進むため、インク剥離が悪くなり、再生パルプの品質が著しく低下する問題が発生している。パルプからインクが剥離しないと、過酸化水素など漂白剤を多量に使用しても、白色度や残インクなど品質が頭打ちになり、品質の高い再生古紙が得られない。植物性インキに酵素を使ったインクの例があるが、インク剥離性が向上したり脱墨性が著しく向上することはなかった。このような状況で、酸化重合型インク印刷物の脱墨方法を向上する方法もあるが、酸化重合型インクなどにおいて、脱墨しやすいリサイクル性の良いインクの開発が必要となってきた。
特開2003−119681号公報 特開2005−105156号公報 特開2000−169834号公報
このように、印刷物を脱墨する際にインクの微細化または剥離をしやすく、容易に品質の高い再生古紙が得られるインクの開発が望まれている。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、高品質の脱墨パルプが得られるインク用添加物を提供することにある。
本発明のインク用添加物は、下記一般式(A)で示される。
Figure 0006756550
(Rは、炭素数5〜22のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルケニル基、ヒドロキシアルケニル基又は下記一般式(B)で示される基であって、一般式(B)のRは炭素数5〜22のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルケニル基又はヒドロキシアルケニル基であり、Rは炭素数1〜6のアルキレン基又は炭素数2〜6のアルケニレン基であり、R、R、Rは、それぞれ独立に、炭素数1〜22のアルキル基若しくはヒドロキシアルキル基、炭素数2〜22のアルケニル基若しくはヒドロキシアルケニル基、ベンジル基、グリシジル基又は下記一般式(C)で示される基であって、一般式(C)のAOは炭素数2〜4のアルキレンオキシ基であり、Yは水素又は炭素数1〜22のアシル基であり、nはAOの繰り返し単位の数であって2〜200の整数であり、R、R、Rの少なくとも一つ以上が一般式(C)で示される基である場合は、R、R、Rにおける炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基の数と炭素数2〜4のヒドロキシアルケニル基の数とnとの合計が2〜200の整数であり、Xm−は対イオンであり、mは1又は2である。)
Figure 0006756550
Figure 0006756550
本発明によれば、インクに添加をするだけで、そのインクで印刷された古紙は容易に脱墨することができるインク用添加物を提供することが可能となる。
実施形態に係るインク用添加物は、下記一般式(A)で示される。
Figure 0006756550
(Rは、炭素数5〜22のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルケニル基、ヒドロキシアルケニル基又は下記一般式(B)で示される基であって、一般式(B)のRは炭素数5〜22のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルケニル基又はヒドロキシアルケニル基であり、Rは炭素数1〜6のアルキレン基又は炭素数2〜6のアルケニレン基であり、R、R、Rは、それぞれ独立に、炭素数1〜22のアルキル基若しくはヒドロキシアルキル基、炭素数2〜22のアルケニル基若しくはヒドロキシアルケニル基、ベンジル基、グリシジル基又は下記一般式(C)で示される基であって、一般式(C)のAOは炭素数2〜4のアルキレンオキシ基であり、Yは水素又は炭素数1〜22のアシル基であり、nはAOの繰り返し単位の数であって2〜200の整数であり、R、R、Rの少なくとも一つ以上が一般式(C)で示される基である場合は、R、R、Rにおける炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基の数と炭素数2〜4のヒドロキシアルケニル基の数とnとの合計が2〜200の整数であり、Xm−は対イオンであり、mは1又は2である。)
Figure 0006756550
Figure 0006756550
前記一般式(A)において、Rは、炭素数5〜22のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルケニル基又はヒドロキシアルケニル基であり、R、R、Rは、それぞれ独立に、炭素数1〜4のアルキル基若しくはヒドロキシアルキル基、炭素数2〜4のアルケニル基若しくはヒドロキシアルケニル基、ベンジル基、グリシジル基又は前記一般式(C)で示される基であって、一般式(C)のAOは炭素数2〜4のアルキレンオキシ基であり、Yは水素又は炭素数1〜22のアシル基であり、nは2〜50の整数であり、R、R、Rの少なくとも一つ以上が前記一般式(C)で示される基である場合は、R、R、Rにおける炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基の数と炭素数2〜4のヒドロキシアルケニル基の数とnとの合計が2〜50の整数であることが好ましい。この好ましい化合物類を、以下A1類と呼ぶ。
前記一般式(A)において、Rは、炭素数8〜18のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルケニル基又はヒドロキシアルケニル基であり、R、R、Rは、それぞれ独立に、炭素数1〜4のアルキル基若しくはヒドロキシアルキル基、炭素数2〜4のアルケニル基若しくはヒドロキシアルケニル基、ベンジル基、グリシジル基又は前記一般式(C)で示される基であって、一般式(C)のAOは炭素数2〜4のアルキレンオキシ基であり、Yは水素又は炭素数1〜22のアシル基であり、nは2〜50の整数であり、R、R、Rの少なくとも一つ以上が前記一般式(C)で示される基である場合は、R、R、Rにおける炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基の数と炭素数2〜4のヒドロキシアルケニル基の数とnとの合計が26〜50の整数であることが好ましい。この好ましい化合物類を、以下A2類と呼ぶ。A2類はA1類に含まれている。
前記一般式(A)において、Rは、炭素数5〜22のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルケニル基又はヒドロキシアルケニル基であり、R、R、Rは、それぞれ独立に、炭素数1〜4のアルキル基若しくはヒドロキシアルキル基、炭素数2〜4のアルケニル基若しくはヒドロキシアルケニル基、ベンジル基、グリシジル基又は前記一般式(C)で示される基であって、一般式(C)のAOは炭素数2〜4のアルキレンオキシ基であり、Yは水素又は炭素数1〜22のアシル基であり、nは2〜25の整数であり、R、R、Rの少なくとも一つ以上が前記一般式(C)で示される基である場合は、R、R、Rにおける炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基の数と炭素数2〜4のヒドロキシアルケニル基の数とnとの合計が2〜25の整数であり、R、R、Rの全てが前記一般式(C)で示される基ではない場合は、R、R、Rにおける炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基の数と炭素数2〜4のヒドロキシアルケニル基の数との合計が1〜3であることが好ましい。この好ましい化合物類を、以下A3類と呼ぶ。A3類はA1類に含まれている。
前記一般式(A)において、Rは、炭素数8〜18のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルケニル基又はヒドロキシアルケニル基であり、R、R、Rは、それぞれ独立に、炭素数1〜4のアルキル基若しくはヒドロキシアルキル基、炭素数2〜4のアルケニル基若しくはヒドロキシアルケニル基、ベンジル基、グリシジル基又は前記一般式(C)で示される基であって、一般式(C)のAOは炭素数2〜4のアルキレンオキシ基であり、Yは水素又は炭素数1〜22のアシル基であり、nは2〜10の整数であり、R、R、Rの少なくとも一つ以上が前記一般式(C)で示される基である場合は、R、R、Rにおける炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基の数と炭素数2〜4のヒドロキシアルケニル基の数とnとの合計が2〜10の整数であり、R、R、Rの全てが前記一般式(C)で示される基ではない場合は、R、R、Rにおける炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基の数と炭素数2〜4のヒドロキシアルケニル基の数との合計が1〜3であることが好ましい。この好ましい化合物類を、以下A4類と呼ぶ。A4類はA3類に含まれている。
前記一般式(A)において、Rは、炭素数5〜22のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルケニル基又はヒドロキシアルケニル基であり、Rは、炭素数5〜22のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルケニル基又はヒドロキシアルケニル基であり、R、Rは、それぞれ独立に、炭素数1〜4のアルキル基若しくはヒドロキシアルキル基、炭素数2〜4のアルケニル基若しくはヒドロキシアルケニル基、ベンジル基、グリシジル基又は前記一般式(C)で示される基であって、前記一般式(C)のAOは炭素数2〜4のアルキレンオキシ基であり、Yは水素又は炭素数1〜22のアシル基であり、nは2〜25の整数であり、R、Rの少なくとも一つ以上が前記一般式(C)で示される基である場合は、R、Rにおける炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基の数と炭素数2〜4のヒドロキシアルケニル基の数とnとの合計が2〜25の整数であり、R、Rのいずれもが前記一般式(C)で示される基ではない場合は、R、Rにおける炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基の数と炭素数2〜4のヒドロキシアルケニル基の数との合計が1又は2であることが好ましい。この好ましい化合物類を、以下A5類と呼ぶ。
前記一般式(A)において、Rは、炭素数8〜18のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルケニル基又はヒドロキシアルケニル基であり、Rは、炭素数5〜18のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルケニル基又はヒドロキシアルケニル基であり、
、Rは、それぞれ独立に、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数2〜4のアルケニル基、ベンジル基又はグリシジル基であることが好ましい。この好ましい化合物類を、以下A6類と呼ぶ。
前記一般式(A)において、Rは、炭素数8〜18のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルケニル基又はヒドロキシアルケニル基であり、 Rは、炭素数5〜18のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルケニル基又はヒドロキシアルケニル基であり、R、Rは、それぞれ独立に、炭素数1〜4のアルキル基若しくはヒドロキシアルキル基、炭素数2〜4のアルケニル基若しくはヒドロキシアルケニル基、ベンジル基、グリシジル基又は前記一般式(C)で示される基であって、前記一般式(C)のAOは炭素数2〜4のアルキレンオキシ基であり、Yは水素又は炭素数1〜22のアシル基であり、nは2〜25の整数であり、且つ、R、Rの少なくとも一つは、炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基、炭素数2〜4のヒドロキシアルケニル基又は前記一般式(C)で示される基であり、R、Rの少なくとも一つ以上が前記一般式(C)で示される基である場合は、R、Rにおける炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基の数と炭素数2〜4のヒドロキシアルケニル基の数とnとの合計が2〜25の整数であり、R、Rのいずれもが前記一般式(C)で示される基ではない場合は、R、Rにおける炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基の数と炭素数2〜4のヒドロキシアルケニル基の数との合計が1又は2であることが好ましい。この好ましい化合物類を、以下A7類と呼ぶ。A7類はA5類に含まれている。
また、実施形態に係るインクは、上記のインク用添加物が添加されているインクであり、紙への印刷用のインクであれば、インクの種類は特に限定されない。なお、インクには複数の種類の上記のインク用添加物を添加しても構わない。
以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(実施形態)
本実施形態に係るインク用添加物は、前記一般式(A)に示される第四級アンモニウム塩であり、R、R、RおよびRは上述した化合物であって、対イオンのXm−は特に限定されないが、メチル硫酸イオン、エチル硫酸イオンなどのアルキル硫酸イオン、パラトルエンスルホン酸イオンなどのアルキルベンゼンスルホン酸イオン、塩化物イオンなどのハロゲン化物イオン又は硫酸イオンなどを例として挙げることができる。
本実施形態に係るインク用添加物が添加されるインクとしては、油性インクであれば特に限定されないが、具体的には(1)枚葉インク等の酸化重合タイプのインク、(2)浸透乾燥タイプのインク、(3)オフ輪インク等の加熱乾燥タイプのインク、(4)金属インク等の熱硬化タイプのインク、(5)UV硬化型インク等の活性エネルギー線硬化タイプのインク、(6)トナー用インクなどを例として挙げることができる。この中でもアクリルエステル系ポリマー、アクリルエステル系オリゴマー、アクリルエステル系モノマー、亜麻仁油、大豆油など乾性油、半乾性油などのエステル結合を有する化合物が含まれる前記(1)〜(6)のインクに効果を発揮し、(1)枚葉インク等の亜麻仁油、大豆油など乾性油、半乾性油の油脂類などエステル結合を有する化合物が含まれる酸化重合タイプのインク;(5)アクリルエステル系ポリマー、アクリルエステル系オリゴマー、アクリルエステル系モノマーなどのエステル結合を有する化合物が含まれるUV硬化型インク等の活性エネルギー線硬化タイプのインクに特に効果を発揮する。
本実施形態の一般式(A)の化合物の、インクへの添加量は、下記式
{一般式(A)の化合物質量/(配合するインクの質量+一般式(A)の化合物質量)}×100
により、0.01質量%以上10質量%以下であることが好ましく、0.02質量%以上8質量%以下であることがより好ましく、0.1質量%以上5質量%以下であることがさらに好ましい。
本実施形態の一般式(A)の化合物は、主として古紙からインクを剥離および微細化させる働きを有していると考えられる。インクには、エステル結合を有する物質が多く含まれており、本実施形態の一般式(A)の化合物は、このエステル結合を切断する触媒として機能していると考えられる。そのため、古紙から剥離したインクを微細化することができ、また、インクが分解されることにより、古紙からインクを剥離させやすくすることができる。
本実施形態の一般式(A)の化合物は、水の中に投入されてエステル結合を切断する触媒として機能すると考えられるため、窒素に結合している4つの基の種類や長さ、およびアルキレンオキシ基の数を適度に調節する必要がある。具体的には、疎水性と親水性とのいずれか一方に偏らないようにバランスを取る必要があり、水相と有機化合物相との両方の内部を移動できることが好ましい。
また、脱墨処理においてアルカリを古紙再生工程で添加することにより、印刷古紙のインクの微細化、インクの剥離化の効果が得られるが、アルカリを多量に添加することにより、古紙から得られるパルプの繊維が細く短くなって微細パルプが増加し、パルプ品質が著しく低下する。そして、新聞インクのような酸化重合タイプのインクの剥離やUV硬化型インクの微細化には過剰のアルカリを添加し、高PHでの処理が必要になる。特にUV硬化型インクの場合さらに過剰のアルカリを添加する必要があり、古紙再生工程を経ることによってパルプ品質は低下してしまう。しかし、本実施形態に係るインク用添加物を添加すると、アルカリの使用量が少なくても高いインクの剥離性、インクの微細化効果が得られ、過剰のアルカリ添加による弊害を緩和できる。
このように本実施形態に係るインク用添加物をインクに添加すると、そのインクで印刷された紙を脱墨する際に、少ないアルカリ量で、インクを確実に微細化でき、かつ微細化されたインクを容易に紙の繊維から剥離させることができ、優れた品質の再生パルプを作ることができる。
実施例のインク用添加物として、表1に記載の一般式(A)の化合物を33種類用意した。また、比較例のインク用添加物として、表2に記載の一般式(D)の化合物を3種類用意した。一般式(A)の化合物のうち、(1)〜(12)、(14)〜(16)はA1類に含まれる。(2)、(15)はA2類に含まれる。(5)〜(12)はA3類に含まれる。(6)〜(11)はA4類に含まれる。(24)〜(26)はA5類に含まれる。(22)はA6類に含まれる。(25)はA7類に含まれる。
Figure 0006756550
Figure 0006756550
Figure 0006756550
<活性エネルギー線硬化インク>
−インク及びインク用添加物−
活性エネルギー線硬化インクとして、ハイブリッドUV硬化インク(東洋インキ製:FDK−HS 墨)を用いた。実施例1〜37のインクは、表1記載の各一般式(A)の化合物を表3に示した濃度(質量%={一般式(A)の化合物質量/(ハイブリッドUV硬化インク質量+一般式(A)の化合物質量)}×100)、でハイブリッドUV硬化インクに配合して均一に混合して得た。同じく比較例2〜4は、ハイブリッドUV硬化インクを基準に、表2記載の各一般式(D)化合物を表4に示した濃度でハイブリッドUV硬化インクに配合して均一に混合して得た。
Figure 0006756550
Figure 0006756550
−印刷−
上記インクを使って、市販の坪量135g/mの両面アート紙に、手動スクリーン印刷機(株式会社ハイテックヨシカワ製)を使用して、約200μmの厚みで10cm×10cmの範囲にベタ展色(印刷)した。同様にスライドガラスに約200μmの厚みで0.5cm×0.5cmの範囲にベタ展色(印刷)した。展色した両面アート紙及びスライドガラスをコンベア式UV装置(アイグラフィックス株式会社製)を使用して、120W/cmのメタルハイドライドランプにてUV光を積算光量1000mJ/cm照射し、インクを硬化させた。
UV光によりインクを硬化させた後、60℃で1週間強制乾燥させ、インクの評価及び脱墨試験に使用する印刷紙及び印刷ガラスを得た。
−脱墨−
容量が2LであるJIS標準離解機に30℃の温水を1500mL、1.5質量%に希釈した脱墨剤リポブライトDP−600(日華化学株式会社製)を7mL、3.75質量%の苛性ソーダを7mL投入した。そこに上述のように作成した印刷紙を58g投入して、3000rpm×20分間の条件で離解処理をおこなった。離解後150meshの篩を用いて625gの重量となるまで濃縮(手絞り)した。
次に前記濃縮(手絞り)した試料を常温の水1350mLと共に、前記離解機に入れて3000rpm×1分間の条件で再離解させた後、離解機から取り出し、重量が5.4kg(パルプ濃度約1%)になるよう30℃の温水を加えた。得られた試料のうち4.3kgを分取してデンバー型フローテーター(熊谷理機社製)に投入した。フローテーターでは、エアー量4.0L/分の条件で、フロスを1分毎にかきとりながら、フローテーション処理を行った。フローテーション処理によって、紙の繊維から剥離したインクを除去している。この場合、フロスの排出量を同条件にするため、フロスを採取してその乾燥重量が5〜15gであることを確認した。
−再生紙−
フローテーション処理を終えた試料に水を加えて総量を8kgに希釈し、液体硫酸アルミニウム(Al 8.0〜8.2%)を加え、pHを5.0〜5.6に調整した。
JIS P 8222(1998年)で定める、JIS標準丸型手すき機(Ф160mm)で150mesh黄銅製金網を用いて坪量60g/cmの湿紙を作成し、これを新しいろ紙で挟み、410±10kPaの圧力で5分間プレスして脱水した。その後回転ドラム式乾燥機を用い、表面温度を90±5℃に調整し4分間乾燥させ脱墨度合の評価用試験紙(再生紙)を得た。
<油性インク>
−インク及びインク用添加物−
油性インクとして、新聞インク(東洋インキ製:大豆油配合)を用いた。実施例38〜74のインクは、油性インクを基準に、表1記載の各一般式(A)の化合物を表5に示した濃度で油性インクに配合して均一に混合して得た。同じく比較例5〜8は、油性インクを基準に、表2記載の各一般式(D)化合物を表6に示した濃度で油性インクに配合して均一に混合して得た。
Figure 0006756550
Figure 0006756550
−印刷−
上記インクを使い、印刷する紙を市販の坪量43g/mの新聞用紙とし、手動スクリーン印刷機(株式会社ハイテックヨシカワ製)を使用して、約200μmの厚みで10cm×10cmの範囲にベタ展色(印刷)した。
同様にスライドガラスに上記のインクを使用して、約200μmの厚みで0.5cm×0.5cmの範囲にベタ展色(印刷)した。
展色した新聞用紙およびスライドガラスを100℃×30秒間、熱乾燥してインクを硬化させた。その後、さらに60℃で1週間強制乾燥させて、インクの評価及び脱墨試験に使用する印刷ガラスを得た。
−脱墨及び再生紙−
脱墨処理する印刷紙を油性インクの印刷紙に変更したほかは、前記活性エネルギー線硬化インク印刷紙の脱墨処理・再生紙作成と同じ方法で行った。
<インク及び脱墨度合の評価>
印刷紙を用いて、耐摩擦試験を行い、印刷ガラスを用いて引っかき硬度を計測しインクの評価を行った。また再生紙を用いて、ダート面積率、ダート平均粒子径、脱墨性評価、フローテーション後白色度及びフローテーション後ERICの5項目で脱墨度合を評価した。ダート面積率、ダート平均粒子径は、印刷紙の5cm×5cm部分(4箇所)について同倍率にてスキャナーで画像を取り込み、この画像を解析ソフト(Image Pro Plus)によって解析して評価した。
−耐摩擦試験−
耐摩擦試験は、印刷紙を、学振型摩擦試験機によって荷重500g×200回の条件で摩擦をさせる試験であり、インクの剥がれ具合を評価した。評価は、インクの剥がれ具合を目視して行い、以下のように4段階の数値で評価結果を表した。比較例1の数値と比較して変化がなければ良好と評価した。
1:剥がれが20%以上
2:剥がれが10%以上〜20%未満
3:剥がれがあるが10%未満
4:剥がれが見られない。
−引っかき硬度(鉛筆法)−
JIS K 5600−5−4(1999年)に従って、前述した印刷ガラスを鉛筆でこすってインクの硬度を測定した。比較例1の数値と比較して変化がなければ良好と評価した。
−ダート面積率−
活性エネルギー線硬化インクを使用した場合の評価に付いては、ダート面積率を用いた。ダート面積率(%)は試験紙の5cm×5cm部分におけるインク粒子が占める面積の割合を百分率で示した値であり、4箇所の平均した値を示す。ダート面積率は数値が大きいほうがインクの剥離・微細化(以下脱墨性という)が不良であることを表しており、0.5%以下であると脱墨性が優れているということができて好ましい。
−ダート平均粒子径−
活性エネルギー線硬化インクを使用した場合の評価に付いては、ダート平均粒子径を用いた。ダート平均粒子径(μm)は試験紙の5cm×5cm部分におけるインク粒子の平均粒子径の平均値であり、4箇所の平均した値を示す。ダート平均粒子径は数値が大きいほうがインクの剥離・微細化(以下脱墨性という)が不良であることを表す。ダート平均粒子径が100μm以下であると脱墨性が優れているということができて好ましい。
−脱墨性評価−
活性エネルギー線硬化インクを使用した場合の評価に付いては、脱墨性評価を用いた。脱墨性評価としては、試験紙から30cmの距離で目視観察を行い下記評価基準に従い5段階で評価した。
1:粒径の細かいインク粒子、大きいインク粒子ともに見られない
2:粒径の細かいインク粒子がわずか見られる、大きいインク粒子は見られない
3:粒径の細かいインク粒子が多く見られる、大きいインク粒子は見られない
4:粒径の細かい粒子が多く見られ、大きいインク粒子はわずか見られる
5:粒径の細かい粒子と大きい粒子ともに多く見られる
脱墨性については、3の評価であれば実用上問題がなく、評価が1,2であればさらに脱墨性が優れていることになる。
−フローテーション後白色度、フローテーション後ERIC−
油性インクを使用した場合の評価については、測色機にて白色度及びERICの測定を行ってフローテーション後白色度及びフローテーション後ERICを評価した。なお、ERICはインクのみが主な吸光要素である950nmにおける波長での吸収・拡散係数を測定した数値であり残留インク濃度を示す。
具体的には、試験紙を測色機(COLOR TOUCH PC Technidyne社製)にて、以下の測定条件によって白色度及びERICを測定した。
[測色機測定条件]
・光源:C光源にて測定角度2°にて測定
・ランプ仕様:パルスキセノン
・標準測定径:φ30mm
なお、白色度は数値が大きいほうがインクの脱墨性が良好であることを表し、ERICは数値が大きいほうがインクの脱墨性が不良であることを表す。フローテーション後の白色度は48.7以上、ERICは480以下であれば脱墨性が優れていることになる。
<評価結果:活性エネルギー線硬化インク>
比較例1は、インク用添加物を全く加えていない活性エネルギー線硬化インクの結果である。実施例1〜37の全てで耐摩擦試験及び引っかき硬度が比較例1と同じであるので、本実施形態のインク用添加物を添加しても硬化後の活性エネルギー線硬化インクの耐摩擦性及び引っかき硬度については何ら影響を与えていないことがわかる。
脱墨性に関しては、ダート面積率、ダート平均粒子径及び脱墨性評価の全てにおいて比較例1が実施例・比較例の中で最も劣っており、比較例2〜4は、ダート面積率及びダート平均粒子径が比較例1よりも少しよくなっているもののその改善率は僅かであり、かつ脱墨性評価も最低の5であって、実用的に再生紙として使用が不可と判断される評価であった。
一方実施例は、いずれもダート面積率が0.5%以下であり、ダート平均粒子径が100μm以下であって優れており、脱墨性評価も全て1〜3と優れた評価になっている。
実施例11〜15では、化合物(11)の添加濃度を0.02〜5質量%の範囲で変化させて脱墨性を評価している。濃度が高くなるほど脱墨性が良好になっていることがわかるが、2質量%で脱墨性評価が1になったので、(11)に関しては2質量%の濃度で十分な効果が発揮できていると判断できた。そこで、他の種類の添加物についても添加量を2質量%として評価を行った。
ダート面積率およびダート平均粒子径のいずれもが優れていて脱墨性評価が1であるのは、実施例5〜10,14〜16であり、化合物は(5)〜(12)である。これらの化合物はA1類及びA3類に属しており、中でも化合物(6)〜(11)はダート面積率が0.2%未満、ダート平均粒子径が40μm未満であって、より優れた脱墨性を備えている。なお、化合物(6)〜(11)はA4類に属している。
その次に脱墨性が優れているのは、脱墨性評価が2である実施例1〜4、19、28〜30であり、化合物は(1)〜(4)、(15)、(24)〜(26)である。このうち、化合物(1)〜(4)、(15)はA1類に属しており、化合物(24)〜(26)はA5類に属している。また、脱墨性評価が2である実施例の中でも、実施例2,29(化合物(2)、(25))は、ダート面積率が0.22%、ダート平均粒子径が43μm、46μmと優れている。なお、添加物(2)はA2類に属しており、化合物(25)はA7類に属している。
<評価結果:油性インク>
比較例5は、インク用添加物を全く加えていない油性インクの結果である。実施例38〜74の全てで耐摩擦試験及び引っかき硬度が比較例5と同じであるので、本実施形態のインク用添加物を添加しても硬化後の油性インクの耐摩擦性及び引っかき硬度については何ら影響を与えていないことがわかる。
脱墨性に関しては、フローテーション後白色度及びフローテーション後ERICの両方ともに実施例・比較例の中で比較例5が最も劣っており、比較例6〜8は、比較例5よりも少しよくなっているものの劣っており、実用的に再生紙として使用が不可と判断される評価であった。
一方実施例は、いずれもフローテーション後白色度が48.7以上、フローテーション後ERICが470以下であって優れている。
実施例48〜52では、(11)の化合物の添加濃度を0.02〜5質量%の範囲で変化させて脱墨性を評価している。濃度が高くなるほど脱墨性が良好になっていることがわかるが、2質量%と5質量%との間の差が小さいので、(11)に関しては2質量%の濃度で十分な効果が発揮できていると判断できた。そこで、他の種類の化合物についても添加量を2質量%として評価を行った。
フローテーション後白色度が50.1を超え、フローテーション後ERICが400未満と両方が優れているのは、実施例42〜47,51〜53であり、化合物は(5)〜(12)である。これらの化合物はA1類及びA3類に属しており、中でも化合物(6)〜(11)はフローテーション後白色度が50.2を超え、フローテーション後ERICが390以下であって、より優れた脱墨性を備えている。なお、化合物(6)〜(11)はA4類に属している。
その次に脱墨性が優れているのは、フローテーション後白色度が49.5を超え、フローテーション後ERICが430未満である実施例38〜41、56、65〜67であり、化合物は(1)〜(4)、(15)、(24)〜(26)である。このうち、化合物(1)〜(4)、(15)はA1類に属しており、化合物(24)〜(26)はA5類に属している。また、これらの実施例の中でも、実施例39,66(化合物(2)、(25))は、フローテーション後白色度が49.92,50.00であり、フローテーション後ERICが407,402と優れている。なお、化合物(2)はA2類に属しており、化合物(25)はA7類に属している。
以上のように、活性エネルギー線硬化インクであっても油性インクであっても脱墨性能が優れている一般式(A)の化合物は同種のものであった。
(その他の実施形態)
上述の実施形態、実施例は本願発明の例示であって、本願発明はこれらの例に限定されず、これらの例に周知技術や慣用技術、公知技術を組み合わせたり、一部置き換えたりしてもよい。また当業者であれば容易に思いつく改変発明も本願発明に含まれる。
実施例のインク以外のインク、例えば他の種類・品番のUV硬化型インクや油性インクなど、あるいは加熱乾燥タイプのインク、金属インク等の熱硬化タイプのインク、UV以外の活性エネルギー線硬化インクに、実施形態に係るインク用添加物を添加しても同様の効果が得られる。
実施形態に係るインク用添加物のインク中の濃度は、実施例から判断すると、0.5質量%以上5質量%以下であることが好ましい。

Claims (1)

  1. 下記一般式(A)で示される、活性エネルギー線硬化タイプのインクまたは酸化重合タイプのインク用添加物。
    Figure 0006756550
    (Rは、炭素数5〜22のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルケニル基、ヒドロキシアルケニル基又は下記一般式(B)で示される基であって、一般式(B)のRは炭素数5〜22のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルケニル基又はヒドロキシアルケニル基であり、Rは炭素数1〜6のアルキレン基又は炭素数2〜6のアルケニレン基であり、
    、R、Rは、それぞれ独立に、炭素数1〜22のアルキル基若しくはヒドロキシアルキル基、炭素数2〜22のアルケニル基若しくはヒドロキシアルケニル基、ベンジル基、グリシジル基又は下記一般式(C)で示される基であって、一般式(C)のAOは炭素数2〜4のアルキレンオキシ基であり、Yは水素又は炭素数1〜22のアシル基であり、nはAOの繰り返し単位の数であって2〜200の整数であり、R、R、Rの少なくとも一つ以上が一般式(C)で示される基である場合は、R、R、Rにおける炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基の数と炭素数2〜4のヒドロキシアルケニル基の数とnとの合計が2〜200の整数であり、
    m−は対イオンであり、mは1又は2である。)
    Figure 0006756550
    Figure 0006756550
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