JP6756095B2 - プログラム作成支援装置 - Google Patents
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Description
図9に示されるように、ラダー図は、マトリックス状に配置された複数のセル(長方形領域)に、それぞれ、接点、コイルなどのラダー要素を適宜配置/結線して、仮想的にリレー回路を表す図示表現としたものである。
識別子、コメントはアドレスの付加情報であり、ラダープログラムとは別領域でアドレスに対して1:1で管理されており、プログラム時にラダーシンボルに対してアドレスまたは識別子のいずれかを入力する。アドレスに対する識別子、コメントはプログラム前またはプログラム後に一括して入力するか、プログラム作成時に同時に入力する。ラダー図の編集で、アドレスに対するコメントと、プログラムを別々に管理する方式は、特許文献3に記載されている。
コメント文字列を複数行で表示した場合、単語の途中で改行が行われることにより、コメントが読み難いという問題がある。またコメントを英語等で作成した場合、図11に示すように単語(音節)の途中で改行すると非常に読み難く、意味が分かり難くなる場合もある。図11の例ではコメントの内容が本来は“Long long comment for Contact C002”であるのに、単語の途中で改行が行われた為、図示のように、“Long long comment f”と“or Contact C002”に分かれて表示されてしまい、分かり難くなる。
一方、コメントを改行せずに済むように(1行で表示できるように)、セルをコメントの長さに合わせて横幅を長くすると、ラダー回路の左端から右端までを一画面で表示することはできなくなる回路が多く発生し、回路のモニタでプログラムの状態を確認することが困難になる。
本発明の課題は、ラダー回路のセルの横幅を広げることなく且つコメントを改行することなく、コメント全文を表示することができるプログラム作成支援装置等を提供することである。
・予め前記ラダー要素毎に、対応する任意のコメントが記憶される付加情報記憶手段;
・前記各セルを順次処理対象として、処理対象セルに割り当てられているラダー要素に対応するコメントを表示する手段であって、セル幅方向に連続して配置された複数のセルに渡ってセル幅方向に延びるコメント表示用の複数の行の中の1行を選択して、該選択した1行に該コメントの全文を表示する表示制御手段。
そして前記表示制御手段は、前記処理対象セルに対してセル幅方向に隣接する前段のセルのコメントの長さがセル幅を超え、かつ、前記前段のセルの領域から前記処理対象セルの領域にかけて前記コメントの全文を表示した場合には、前記処理対象セルにおいて、前記コメント表示用の複数の行の中から、前記前段のセルにおいて選択した行とは異なる行を選択する。
図1は、PLC(プログラマブルコントローラ)のプログラミング装置(プログラム作成支援装置)の構成図である。
尚、上述したことから、本例のプログラミング装置は、コントローラのプログラムの作成を支援する装置であって特にラダー図プログラムの作成を支援する装置であって、任意のコメントが入力されてラダーシンボル等と共にコメントが表示されるものであることを前提とする。
また、本説明ではコントローラが例えばPLC(プログラマブルコントローラ)である場合を例にするが、この例に限らず、例えばDCS(分散制御システム;distributed control system)等であってもよい。
プログラムミング装置10は、ラダー図プログラムの作成支援機能等を有するものであり、ラダー図プログラムを表示する際、コメント(任意の文章)等も一緒に表示する。これは、例えば、マトリックス状に配置された複数のセルにそれぞれ任意のラダー要素(接点、コイル等)が割り当てられ、該各ラダー要素に係わるコメント等が表示されるものである。勿論、コメントだけでなく、上記のように、そのラダー要素に係わるラダーシンボル、識別子、アドレス等も表示されるものであってよい。
表示制御部22は、上記各セルを順次処理対象として、処理対象セルに割り当てられているラダー要素に対応するコメントを表示する機能部であって、特に、コメント表示用の複数の行の中の1行を選択して、該選択した1行(処理対象セルのコメント表示行)にコメントの全文を表示する。従来のような途中で(セルの右端で)改行する処理は行わないようにすることで、1行にコメントの全文を表示できる。
但し、必ずもこの例に限るものではなく、上記選択した1行に上記コメント全文を表示しても、処理対象セル内だけにコメントが表示される場合もあってよい。つまり、他のセルの領域までコメントが表示されることはない場合もあってもよい。この場合、表示制御部22は、処理対象セルの前段のセル(実施例では左隣のセル)のコメントの長さが、セル幅以下であった場合には、前段のセルと同じ行を選択するか、あるいは、常に1行目を選択する。
プログラム格納部15には、例えば図3(a)に示すようなラダー図プログラムを表現する図示情報が格納される。この図示情報は、特に図示しないが、ラダー要素(接点/コイル)の位置情報、識別子またはアドレス、ラダー要素間の接続関係が表されていればよく、例えば参考文献(特許第2980740号公報など)に示すシンボル及び結線情報でよい。このシンボルに格納されるシンボル名称には、識別子またはアドレスが使用されるが、その文字列には明確なルールが定義されており、識別子とアドレスを区別することが可能である。たとえばIEC61131-3で規定されるPLCのプログラミング言語では、アドレスは”%”で開始し、識別子は英字または”_”(アンダーライン)で開始することが決められている。
ここでは、コメントの長さがセル幅×2(セル内で2行で表示できる長さ)の場合のセル表示処理を示すものとする。この例では、接点シンボルに関しては、上記従来の表示例と同様、上から、コメントは2行割り当て、識別子、シンボル、アドレスは各1行ずつ割り当てている。また、コイルシンボルに関しては、識別子、シンボル、アドレスは各一行ずつ割り当てている点は上記従来と同じであるが、右側にコメント欄を一行だけ割り当てている点は従来の表示例とは異なる。
尚、上記の通り、ラダー図プログラムの表示には、付加情報の表示も含まれる。
図5は、図4のステップS4や後述する図7のステップS4の処理の詳細フローチャート図である。
まず、ラダー図プログラムに基づいて各シンボルの配置・結線を決定する(ステップS1)。この処理は、上記の通り従来技術文献に開示されているので、その説明は省略する。その後は、各セルを順次処理対象として、処理対象セルに関する表示を行うことを繰り返す。処理対象セルは、対象行と対象列をセットすることで指定する。本例では、最初の処理対象セルは左上のセルとするものとし、よって、対象行は先頭行にセットすると共に対象列は左端にセットする(ステップS2)。
現在の処理対象セルに係わる表示処理を完了したら、次の処理対象セルのコメント表示位置を決定する。すなわち、現在のコメント表示位置が‘1’(1行目)であれば(ステップS5,YES)、コメント表示位置は‘2’(2行目)にセットする(ステップS6)。現在のコメント表示位置が‘2’(2行目)であれば(ステップS5,NO)、コメント表示位置は‘1’(1行目)にセットする(ステップS7)。
まず、処理対象セルの識別子の取得を試みる(ステップS21)。上記の通り、各セルには、そのセルに割り当てられたラダー要素の情報として、識別子がある場合と、アドレスがある場合とがある。
図6は、上記図4の処理によるラダー図プログラムの表示例である。
図6に示すように、各セル毎に、そのセルに係わるコメントの表示は、1行で表示されると共に、自セルだけでなく右隣のセルにまで表示されるが、右隣のセルのコメント表示と重複することはない。これは、任意のセルのコメントが1行目に表示される場合、その右隣のセルのコメントは2行目に表示されるからである。
図7において、上記図4の処理と同一の処理には同一のステップ番号を付してあり、その説明は省略する。また、図7の処理では図示のようにステップS4の処理があるが、本変形例においてもステップS4の処理の詳細は上記図5の処理である。
尚、図示の例では、全てのコメントの長さがセル幅以下である例を用いている(但し、コイルのコメントは除く)。これより、図示の通り、コイル以外の全てのセル(接点)のコメントは、1行目のみに表示される。
上述した本手法によれば、各ラダー要素のコメント表示に関して、セルの横幅を広げることなく且つコメントを改行することなく、1行でコメント全文を表示することができる。
10 プログラミング装置
11 制御部
12 表示部
13 操作部
14 通信部
15 プログラム格納部
16 付加情報格納部
21 付加情報記憶部
22 表示制御部
Claims (5)
- マトリックス状に配置され且つ各々が所定のセル幅を有する複数のセルのうちの任意のセルに任意のラダー要素が割り当てられ、該各ラダー要素に係わるコメントが表示されるプログラム作成支援装置であって、
予め前記ラダー要素毎に、対応する任意のコメントが記憶される付加情報記憶手段と、
前記各セルを順次処理対象として、処理対象セルに割り当てられているラダー要素に対応するコメントを表示する手段であって、セル幅方向に連続して配置された複数のセルに渡ってセル幅方向に延びるコメント表示用の複数の行の中の1行を選択して、該選択した1行に該コメントの全文を表示する表示制御手段と、
を有し、
前記表示制御手段は、前記処理対象セルに対してセル幅方向に隣接する前段のセルのコメントの長さがセル幅を超え、かつ、前記前段のセルの領域から前記処理対象セルの領域にかけて前記コメントの全文を表示した場合には、前記処理対象セルにおいて、前記コメント表示用の複数の行の中から、前記前段のセルにおいて選択した行とは異なる行を選択する、ことを特徴とするプログラム作成支援装置。 - 前記コメント表示用の複数の行が、2行である場合、前記表示制御手段は、新たなセルを処理対象とする毎に該2行を交互に選択することを特徴とする請求項1記載のプログラム作成支援装置。
- 前記選択した1行に前記コメントの全文を表示しても、前記処理対象セル内だけにコメントが表示される場合があることを特徴とする請求項1記載のプログラム作成支援装置。
- 前記表示制御手段は、前記前段のセルのコメントの長さがセル幅以下であって、かつ、前記前段のセルの領域内に前記コメントの全文を表示した場合には、前記処理対象セルにおいて、前記コメント表示用の複数の行の中から、前記前段のセルにおいて選択した行と同じ行を選択することを特徴とする請求項3記載のプログラム作成支援装置。
- 前記表示制御手段は、前記前段のセルのコメントの長さがセル幅以下であって、かつ、前記前段のセルの領域内に前記コメントの全文を表示した場合には、前記処理対象セルにおいて、前記コメント表示用の複数の行の中から1行目を選択することを特徴とする請求項3記載のプログラム作成支援装置。
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