以下、図面を参照しつつ、本発明の各実施の形態に係るコンテンツ表示装置について説明する。また、以下の説明では、同一の部材には同一の参照符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
以下では、コンテンツ表示装置の一例として、電子辞書を説明する。ただし、コンテンツ表示装置は、電子辞書に限定されるものではなく、記憶しているコンテンツを表示するコンテンツ表示機能と、文字情報で構成されたテキストファイルを作成、編集、保存するためのテキストエディタ機能とを有するものであればよい。たとえば、コンテンツ表示装置は、スマートフォン、タブレット等の各種の機器であってもよい。
[実施の形態1]
<ハードウェア構成>
図1は、実施の形態1に係る電子辞書の外観を表した図である。図1を参照して、電子辞書1は、タッチスクリーン105と、複数の操作ハードキー(以下、単に「操作キー」という)107とを備える。タッチスクリーン105は、ディスプレイとタッチパネルとを含んで構成される。タッチパネルは、ユーザの指、スタイラスペン9等による入力を受ける。
図2は、電子辞書1のハードウェア構成を示した図である。図2を参照して、電子辞書1は、プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)101と、データを不揮発的に格納するROM(Read Only Memory)102と、データを揮発的に格納するRAM(Random Access Memory)103と、フラッシュメモリ104と、タッチスクリーン105と、スピーカ106と、電子辞書1のユーザによる指示の入力を受ける操作キー107と、通信IF(Interface)108と、IC(Integrated Circuit)カードリーダライタ109と、電源ユニット110とを備える。
タッチスクリーン105は、表示装置としてのディスプレイ1051と、入力装置としてのタッチパネル1052とにより構成される。具体的には、タッチスクリーン105は、ディスプレイ1051(たとえば液晶ディスプレイ)上にタッチパネル1052を位置決めした上で固定することにより実現される。なお、タッチスクリーンは、タッチパネルディスプレイ、タッチパネル付きディスプレイ、あるいはタッチパネルモニタとも称される。タッチスクリーン105は、タッチ位置の検出方法として、たとえば抵抗膜方式または静電容量方式を用いることができる。
タッチパネル1052は、ユーザの指およびスタイラスペン9等による入力(タッチ入力)を受ける入力デバイスである。CPU101は、タッチパネル1052からの出力に基づいて入力位置を特定し、当該特定した入力位置に基づいた画面表示を行なう。
フラッシュメモリ104は、不揮発性の半導体メモリである。フラッシュメモリ104は、CPU101が実行するオペレーティングシステムおよび各種のプログラム1041、各種のコンテンツおよびデータを格納している。また、フラッシュメモリ104は、電子辞書1が生成したデータ、電子辞書1の外部装置から取得したデータ等の各種データを記憶する。
スピーカ106は、CPU101からの指令に応じて音を発生させる。通信IF108は、他の装置と通信を行なうための用いられるインターフェースである。通信IF108は、無線および/または有線にてデータを送信するための処理を行なう。
各構成要素101〜110は、相互にデータバスによって接続されている。ICカードリーダライタ109には、メモリカード1091が装着される。
電子辞書1における処理は、各ハードウェアおよびCPU101により実行されるプログラム1041によって実現される。プログラム1041は、フラッシュメモリ104に予め記憶されている場合がある。また、プログラム1041は、メモリカード1091その他の記憶媒体に格納されて、プログラムプロダクトとして流通している場合もある。あるいは、プログラム1041は、いわゆるインターネットに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラムプロダクトとして提供される場合もある。このようなプログラム1041は、ICカードリーダライタ109その他の読取装置によりその記憶媒体から読み取られて、あるいは、通信IF108を介してダウンロードされた後、フラッシュメモリ104に一旦格納される。プログラム1041は、CPU101によってフラッシュメモリ104から読み出され、さらにフラッシュメモリ104に実行可能な形式で格納される。
同図に示される電子辞書1を構成する各構成要素は、一般的なものである。したがって、実施の形態1の本質的な部分は、フラッシュメモリ104、メモリカード1091その他の記憶媒体に格納されたプログラム1041、あるいはネットワークを介してダウンロード可能なプログラム1041であるともいえる。なお、電子辞書1の各ハードウェアの動作は周知であるので、詳細な説明は繰り返さない。
なお、記録媒体としては、DVD-ROM、CD−ROM、FD(Flexible Disk)、ハードディスクに限られず、磁気テープ、カセットテープ、光ディスク(MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、光カード、マスクROM、EPROM(Electronically Programmable Read-Only Memory)、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュROMなどの半導体メモリ等の固定的にプログラムを担持する媒体でもよい。また、記録媒体は、当該プログラム等をコンピュータが読取可能な一時的でない媒体である。
ここでいうプログラム1041とは、CPU101により直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
<機能的構成>
図3は、電子辞書1の機能的構成を説明するための機能ブロック図である。図3を参照して、電子辞書1は、入力部2と、表示部3と、音声出力部4と、記憶部5と、制御部6とを備えている。
入力部2は、ユーザによる入力を受ける。入力部2は、文字の入力を受ける文字入力部21と、各種の指示を受ける指示入力部22とを含む。文字入力部21は、図2の操作キー107に対応する。指示入力部22は、図2のタッチパネル1052および操作キー107に対応する。
表示部3は、制御部6からの指令に従って、ユーザへ情報を提示するための画面やユーザ操作を促す画面などを表示する。表示部3は、図2のディスプレイ1051に対応する。
音声出力部4は、制御部6からの指令に従って、音声を出力する。音声出力部4は、図2のスピーカ106に対応する。
記憶部5は、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、複数のコンテンツ、および各種のデータを記憶している。記憶部5は、図2のROM102、RAM103、フラッシュメモリ104に対応する。記憶部5は、コンテンツ記憶部51と、テキストファイル記憶部52とを含む。
コンテンツ記憶部51は、各種のコンテンツを記憶する。コンテンツ記憶部51は、たとえば、和英辞典、英和辞典、国語辞典などの辞書コンテンツ、様々な英語表現を含む英文コンテンツ、小説などの電子書籍コンテンツ等を記憶している。
テキストファイル記憶部52は、文字情報で構成されたテキストファイルを記憶する。テキストファイル記憶部52は、その容量に応じた所定数(たとえば200個)以下のテキストファイルを記憶する。
制御部6は、電子辞書1の全体の動作を制御する。制御部6は、図2のCPU101による演算処理によって実現される。制御部6は、コンテンツ処理部61と、テキスト編集部62と、表示制御部63とを備える。
コンテンツ処理部61は、指示入力部22が受けたコンテンツ表示指示に従って、指定されたコンテンツから表示対象となるデータを読み出し、読み出したデータを表示制御部63に出力する。
たとえば、指定されたコンテンツが辞書コンテンツである場合、指示入力部22は、検索対象となる見出し語を含むコンテンツ表示指示を受ける。コンテンツ処理部61は、当該コンテンツ表示指示に従って、辞書コンテンツから検索対象となる見出し語に対応するデータを読み出す。
また、指定されたコンテンツが電子書籍コンテンツである場合、指示入力部22は、ページ番号を含むコンテンツ表示指示を受ける。コンテンツ処理部61は、電子書籍コンテンツから指定されたページ番号のデータを読み出す。
テキスト編集部62は、テキストエディタ機能を実行するためのブロックであり、テキストファイルの生成処理および既存のテキストファイルの更新処理を行なう。テキストファイルの更新処理は、テキストファイルの削除も含む。
テキスト編集部62は、指示入力部22が新規テキストファイルの作成指示を受けた場合、新規のテキストファイルを生成し、生成したテキストファイルを編集対象とする。テキスト編集部62は、指示入力部22が既存のテキストファイルを開く指示を受けた場合、指定されたテキストファイルをテキストファイル記憶部52から読み出し、読み出したテキストファイルを編集対象とする。
テキスト編集部62は、編集対象のテキストファイルを、文字入力部21が受けた文字に従って編集する。テキスト編集部62は、指示入力部22がテキストファイルを閉じる指示を受けた場合、編集対象のテキストファイルをテキストファイル記憶部52に格納する。すなわち、テキスト編集部62は、テキストファイルをテキストファイル記憶部52に格納するテキストファイル格納処理部として機能する。このとき、テキスト編集部62は、編集対象のテキストファイルと同じファイル名のテキストファイルがテキストファイル記憶部52に格納されている場合、同じファイル名のテキストファイルに対して上書きする。
テキスト編集部62は、指示入力部22が音声出力指示を受けた場合、編集対象のテキストファイルの文字列に基づいて音声データを生成し、生成した音声データを音声出力部4に出力する。テキスト編集部62は、たとえば公知のテキスト読み上げ(text-to-speech(TTS))システム技術を用いて、文字列を音声データに変換する。
表示制御部63は、表示部3における表示を制御する。つまり、表示制御部63は、タッチスクリーン105のディスプレイ1051の表示を制御する。
表示制御部63は、コンテンツ処理部61から受けたデータによって示される画面(以下、コンテンツ画面という)を表示部3に表示させる。また、表示制御部63は、テキスト編集部62による編集対象のテキストファイルを編集するための画面(以下、テキストエディタ画面という)を表示部3に表示させる。
<表示部における画面の遷移例>
図4は、表示部3における表示画面の遷移例を示す図である。コンテンツ処理部61は、指示入力部22がコンテンツ表示指示を受けると、当該指示で指定されたコンテンツから表示対象となるデータを読み出し、読み出したデータを表示制御部63に出力する。図4(a)を参照して、表示制御部63は、コンテンツ処理部61から受けたデータによって示されるコンテンツ画面70を表示部3のメイン領域(第1の表示領域)31に表示させるとともに、コンテンツに関連する第1操作メニュー画像71を表示部3のサブ領域(第2の表示領域)32に表示させる。
図4(a)に示す例では、サブ領域32は、上下方向に細長い形状であり、表示部3の右端に位置する。メイン領域31は、サブ領域32以外の矩形領域を占める。図4(a)では、表示制御部63は、様々な英文表現の文例を含む英文コンテンツをメイン領域31に表示させている。
第1操作メニュー画像71は、少なくともテキストエディタ機能を起動するためのアイコン72を含み、他に、コンテンツ画面の文字サイズを変更するためのアイコン、コンテンツに含まれる文字列の音声出力を指示するためのアイコンなどを含む。
図4(a)に示す画面においてアイコン72が操作されると、テキスト編集部62は、新たなテキストファイルを生成し、生成したテキストファイルを編集対象とする。そして、図4(b)を参照して、表示制御部63は、新たに生成されたテキストファイルを編集するための画面であるテキストエディタ画面80をメイン領域31に表示させ、テキストエディタ機能に関連する第2操作メニュー画像81をサブ領域32に表示させる。
テキスト編集部62は、たとえばアイコン72が操作された日付(ここでは、2016/4/27)をファイル名とするテキストファイルを新たに生成する。
第2操作メニュー画像81は、表示切替を指示するためのアイコン82、テキストエディタ画面80を最小化するためのアイコン83、テキストファイルに含まれる文字列の音声出力を指示するためのアイコン84などを含む。
アイコン82が操作されると、図4(c)を参照して、表示制御部63は、メイン領域31を上下二等分に分割し、上側を第1の部分領域31aとし、下側を第2の部分領域31bとする。表示制御部63は、第1の部分領域31aにコンテンツ画面70を表示し、第2の部分領域31bにテキストエディタ画面80を表示し、テキストエディタ機能に関連する第2操作メニュー画像81をサブ領域32に表示する。
これにより、ユーザは、コンテンツを確認しながら、テキストエディタ画面80において文字を入力することができる。たとえば、ユーザは、英文コンテンツに含まれる英文表現を参照しながら、所望の英文を入力することができる。
なお、表示制御部63は、メイン領域31全体にコンテンツ画面70を配置させる処理を行なうとともに、第2の部分領域31bにおいてテキストエディタ画面80をコンテンツ画面70に重畳して配置させる処理を行なうことで、表示部3のメイン領域31全体の画面を構築する。これにより、表示部3は、第1の部分領域31aにコンテンツ画面70の一部を表示し、コンテンツ画面70の残りを隠すように第2の部分領域31bにテキストエディタ画面80を表示する。
図4(c)に示す画面において表示切替を指示するためのアイコン82が操作されると、図4(d)を参照して、表示制御部63は、第1の部分領域31aにテキストエディタ画面80を表示し、第2の部分領域31bにコンテンツ画面70を表示し、テキストエディタ機能に関連する第2操作メニュー画像81をサブ領域32に表示する。
このとき、表示制御部63は、メイン領域31全体にコンテンツ画面70を配置させる処理を行なうとともに、第1の部分領域31aにおいてテキストエディタ画面80をコンテンツ画面70に重畳して配置させる処理を行なう。これにより、表示部3は、第2の部分領域31bにコンテンツ画面70の一部を表示し、コンテンツ画面70の残りを隠すように第1の部分領域31aにテキストエディタ画面80を表示する。
これにより、ユーザは、図4(c)においてテキストエディタ画面80で隠されていた、第2の部分領域31bに対応するコンテンツ画面70の一部を確認することができる。
図4(d)において表示切替を指示するためのアイコン82が操作されると、表示制御部63は、表示部3の表示状態を、図4(d)に示す状態から図4(b)に示す状態に遷移させる。
このように、表示制御部63は、表示切替を指示するためのアイコン82が操作されるごとに、図4(b)に示す状態、図4(c)に示す状態、図4(d)に示す状態の順に表示部3の表示を順次遷移させる。これにより、ユーザは、表示部3の表示状態を、これら3つの状態のうちの所望の状態に遷移させて、テキストエディタ画面80に対して文字を入力することができる。
図4(c)(d)に示されるように、第1の部分領域31aおよび第2の部分領域31bの一方にコンテンツ画面70が表示され、他方にテキストエディタ画面80が表示される場合、指示入力部22は、コンテンツ画面70を操作対象とする指示を受けてもよい。たとえば、指示入力部22は、コンテンツ画面70が表示されている部分領域がタップされたことにより、コンテンツ画面70を操作対象とする指示を受けたものとする。
コンテンツ画面70を操作対象とする指示を受けた場合、表示制御部63は、サブ領域32に、コンテンツに関連する第1操作メニュー画像71を表示させる。これにより、ユーザは、アクティブの状態にあるコンテンツ画面70に対する操作を入力することができる。たとえば、ユーザは、第1の部分領域31aにコンテンツ画面70が表示されているとき、コンテンツ画面70を上方向にスクロールさせる指示を入力することで、テキストエディタ画面80により隠されていた部分のコンテンツを確認することができる。
(画面遷移の変形例)
(第1の変形例)
アイコン82が操作されるごとに遷移される表示部3の表示状態の順番は、図4に示す例に限定されるものではない。表示制御部63は、たとえば、図4(b)に示す状態、図4(d)に示す状態、図4(c)に示す状態の順に表示部3の表示状態を遷移させてもよい。
(第2の変形例)
表示制御部63は、図4(a)に示す状態においてアイコン72が操作されると、表示部3の表示状態を図4(c)に示す状態に遷移させてもよい。
その後、表示切替を指示するためのアイコン82が操作されるごとに、表示制御部63は、図4(d)に示す状態、図4(b)に示す状態、図4(c)に示す状態の順に表示部3の表示状態を遷移させる。もしくは、表示制御部63は、図4(b)に示す状態、図4(d)に示す状態、図4(c)に示す状態の順に表示部3の表示状態を遷移させる。もしくは、表示切替を指示するためのアイコン82が操作されるごとに、表示制御部63は、図4(d)に示す状態と図4(c)に示す状態とに順次切り替え、図4(b)に示す状態を表示部3に表示させなくてもよい。
(第3の変形例)
表示制御部63は、図4(a)に示す状態においてアイコン72が操作されると、表示部3の表示状態を図4(d)に示す状態に遷移させてもよい。
その後、表示切替を指示するためのアイコン82が操作されるごとに、表示制御部63は、図4(c)に示す状態、図4(b)に示す状態、図4(d)に示す状態の順に表示部3の表示状態を遷移させる。もしくは、表示制御部63は、図4(b)に示す状態、図4(c)に示す状態、図4(d)に示す状態の順に表示部3の表示状態を遷移させる。もしくは、表示切替を指示するためのアイコン82が操作されるごとに、表示制御部63は、図4(c)に示す状態と図4(d)に示す状態とに順次切り替え、図4(b)に示す状態を表示部3に表示させなくてもよい。
<音声出力について>
図4(b)〜(d)に示す状態において、アイコン84が操作された場合、テキスト編集部62は、テキストエディタ画面80に表示されている文字列を音声データに変換し、変換された音声データを音声出力部4に出力する。音声出力部4は、音声データによって示される音声を出力する。これにより、ユーザは、テキストエディタ画面80で表示される文字列に対応する音声を確認することができる。たとえば、文字列が英語である場合、ユーザは、当該英語に対応する発音を確認することができる。
このとき、表示制御部63は、テキストエディタ画面80において、音声出力部4から出力されている音声に対応する単語を構成する文字列を他の文字と異なる表示形態で表示してもよい。これにより、ユーザは、音声と単語との対応関係を確認することができる。
<テキストエディタ画面の最小化>
図5は、図4(b)の画面例において最小化を指示するためのアイコン83が操作されたときの画面遷移の例を示す図である。図5(a)は図4(b)と同じ状態を示している。アイコン83が操作されると、図5(b)を参照して、表示制御部63は、テキストエディタ画面80を閉じ、メイン領域31全体にコンテンツ画面70を表示し、テキストエディタ画面80を開くためのアイコン90をコンテンツ画面70に重畳して表示させる。
アイコン90が操作されると、表示制御部63は、表示部3の表示状態を、図5(b)に示す状態から図5(a)に示す状態に遷移させる。
同様に、表示制御部63は、図4(c)の表示状態においてアイコン83が操作された場合、表示部3の表示状態を、図4(c)に示す状態から図5(b)に示す状態に遷移させる。その後、アイコン90が操作されると、表示制御部63は、表示部3の表示状態を、図5(b)に示す状態から図4(c)に示す状態に遷移させる。
表示制御部63は、図4(d)の表示状態においてアイコン83が操作された場合、表示部3の表示状態を、図4(d)に示す状態から図5(b)に示す状態に遷移させる。その後、アイコン90が操作されると、表示制御部63は、表示部3の表示状態を、図5(b)に示す状態から図4(d)に示す状態に遷移させる。
<電子辞書の処理の流れ>
図6は、コンテンツ画面70が表示部3のメイン領域31に表示されているとき(図4(a)参照)のテキストエディタ機能に関する処理の流れを示すフローチャートである。
まず、電子辞書1は、コンテンツ画面70が表示部3のメイン領域31に表示されている状態(図4(a)参照)において、指示入力部22がテキストエディタ機能の起動指示を受けたか否かを判断する(ステップS1)。たとえば、電子辞書1は、テキストエディタ機能の起動指示を示すアイコン72(図4(a)参照)が操作されたことにより、指示入力部22がテキストエディタ機能の起動指示を受けたと判断する。
指示入力部22がテキストエディタ機能の起動指示を受けていない場合(ステップS1でNO)、処理は再度ステップS1に戻される。
指示入力部22がテキストエディタ機能の起動指示を受けた場合(ステップS1でYES)、テキスト編集部62は、新たなテキストファイルを生成する(ステップS2)。
次に、表示制御部63は、テキスト編集部62により生成されたテキストファイルを編集するためのテキストエディタ画面80をメイン領域31に表示し、テキストエディタ機能に対応する第2操作メニュー画像81をサブ領域32に表示する(図4(b)参照)(ステップS3)。
次に、テキスト編集部62は、文字入力部21がユーザからの操作入力を受けたか否かを判断する(ステップS4)。文字入力部21が操作入力を受けた場合(ステップS4でYES)、テキスト編集部62は、操作入力に従って、テキストファイルを更新する。表示制御部63は、テキストファイルの更新に応じてテキストエディタ画面80を更新する(ステップS5)。
たとえば、新たな文字の追加入力を文字入力部21が受けた場合、表示制御部63は、追加入力された文字を追加したテキストエディタ画面80を表示する。文字の削除入力を文字入力部21が受けた場合、表示制御部63は、指定された文字を削除したテキストエディタ画面80を表示する。
文字入力部21が操作入力を受けない場合(ステップS4でNO)またはステップS5の後、電子辞書1は、テキストエディタ画面80の最小化の指示を指示入力部22が受けたか否かを判断する(ステップS6)。具体的には、第2操作メニュー画像81のアイコン83(図4(b))参照)が操作された場合、電子辞書1は、指示入力部22が最小化の指示を受けたと判断する。
テキストエディタ画面80の最小化の指示を指示入力部22が受けた場合(ステップS6でYES)、表示制御部63は、表示部3の表示状態を、図5(b)に示す状態に遷移させる。すなわち、表示制御部63は、メイン領域31の全域にコンテンツ画面70を表示し、サブ領域32にコンテンツに関する第1操作メニュー画像71を表示し、テキストエディタ画面80を開くためのアイコン90をメイン領域31に重ねて表示する(ステップS7)。
テキストエディタ画面80の最小化の指示を指示入力部22が受けない場合(ステップS6でNO)またはステップS5の後、電子辞書1は、指示入力部22が表示切替の指示を受けたか否かを判断する(ステップS8)。具体的には、表示制御部63は、第2操作メニュー画像81に含まれる、表示切替を指示するためのアイコン82(図5(b)〜(d)参照)が操作された場合、または、アイコン90(図5(b)参照)が操作された場合に、指示入力部22が表示切替の指示を受けたと判断する。
指示入力部22が表示切替の指示を受けた場合(ステップS8でYES)、表示制御部63は、表示部3の表示状態を遷移させる(ステップS9)。
具体的には、表示制御部63は、図4(b)のアイコン82が操作された場合、表示部3の表示状態を、図4(b)に示す状態から図4(c)に示す状態に遷移させる。すなわち、表示制御部63は、メイン領域31の全域にテキストエディタ画面80を表示する状態から、メイン領域31の上半分の第1の部分領域31aにコンテンツ画面70を表示し、下半分の第2の部分領域31bにテキストエディタ画面80を表示する状態に、表示部3の表示状態を遷移させる。
また、図5(b)におけるアイコン90が操作された場合、表示制御部63は、表示部3の表示状態を、図5(b)に示す状態から、ステップS7の実行前の状態に遷移させる。
指示入力部22が表示切替の指示を受けない場合(ステップS8でNO)またはステップS9の後、電子辞書1は、アクティブ画面の変更指示を指示入力部22が受けたか否かを判断する(ステップS10)。具体的には、電子辞書1は、テキストエディタ画面80とコンテンツ画面70との両方が表示されている状態(図4(c)または図4(d))において、アクティブではない部分領域(第1の部分領域31aまたは第2の部分領域31b)がタップされた場合に、アクティブ画面の変更指示を指示入力部22が受けたと判断する。
アクティブ画面の変更指示を指示入力部22が受けた場合(ステップS10でYES)、表示制御部63は、タップされた部分領域に表示されている画面をアクティブ画面とし、当該アクティブ画面に関する操作メニュー画像をサブ領域32に表示する(ステップS11)。
すなわち、表示制御部63は、テキストエディタ画面80がアクティブ状態においてコンテンツ画面70が表示されている部分領域がタップされた場合、コンテンツ画面70をアクティブ状態にするとともに、サブ領域32に第1操作メニュー画像71を表示する。
一方、表示制御部63は、コンテンツ画面70がアクティブ状態においてテキストエディタ画面80が表示されている部分領域がタップされた場合、テキストエディタ画面80をアクティブ状態にするとともに、サブ領域32に第2操作メニュー画像81を表示する。
アクティブ画面の変更指示を指示入力部22が受けない場合(ステップS10でNO)またはステップS11の後、電子辞書1は、テキストエディタ機能の終了指示を指示入力部22が受けたか否か判断する(ステップS12)。
テキストエディタ機能の終了指示を指示入力部22が受けた場合(ステップS12でYES)、テキスト編集部62は、テキストファイルをテキストファイル記憶部52に格納する(ステップS13)。そして、処理が終了する。
テキストエディタ機能の終了指示を指示入力部22が受けない場合(ステップS12でNO)、ステップS4〜S12の処理が繰り返される。
ステップS4〜S12の処理を繰り返して実行する際のステップS9において、表示制御部63は、直前のステップS8における表示部3の表示状態に応じて、遷移後の表示部3の表示状態を異ならせる。すなわち、表示制御部63は、(i)ステップS8において図4(b)を表示している場合、表示部3の表示状態を図4(c)の状態に遷移させ、(ii)ステップS8において図4(c)を表示している場合、表示部3の表示状態を図4(d)の状態に遷移させ、(iii)ステップS8において図4(d)を表示している場合、表示部3の表示状態を図4(b)の状態に遷移させ、(iv)ステップS8において図5(b)を表示している場合、表示部3の表示状態を直近のステップS7の画面遷移前の状態に戻す。
[実施の形態2]
本発明の別の実施の形態2に係る電子辞書1は、上記の実施の形態1に係る電子辞書1の変形例である。
実施の形態1の表示制御部63は、メイン領域31を上下に二等分に分割して、第1の部分領域31aと第2の部分領域31bとを得た。これに対し、実施の形態2では、表示制御部63は、第1の部分領域31aと第2の部分領域31bとの境界がコンテンツ画面70に含まれる文字列の行間内(たとえば、行間の中心線)に位置するように、メイン領域31を分割する。
コンテンツ画面70に含まれる文字列の行間が複数存在する場合、表示制御部63は、メイン領域31の中心に最も近い行間を選択し、選択した行間内に第1の部分領域31aと第2の部分領域31bとの境界が位置するようにメイン領域31を分割する。
これにより、第1の部分領域31aにコンテンツ画面70が表示され、第2の部分領域31bにテキストエディタ画面80が表示されるとき、コンテンツ画面70における文字列のうち、第2の部分領域31bに最も近い文字列の全体が表示される。つまり、文字列の一部が第2の部分領域31bによって隠されることがない。その結果、ユーザは、第1の部分領域31aに表示されている文字列の全てを確認しやすくなる。
同様に、第1の部分領域31aにテキストエディタ画面80が表示され、第2の部分領域31bにコンテンツ画面70が表示されるときも、ユーザは、第2の部分領域31bに表示されている文字列の全てを確認しやすくなる。
なお、表示制御部63は、メイン領域31における中央付近の区域(以下、調整区域という)内において、第1の部分領域31aと第2の部分領域31bとの境界の位置を調整してもよい。すなわち、調整区域内にコンテンツ画面70に含まれる文字列の行間が存在する場合に限り、表示制御部63は、第1の部分領域31aと第2の部分領域31bとの境界が当該行間内に位置するように、メイン領域31を分割する。
調整区域は、たとえば、矩形のメイン領域31の上辺より所定距離(たとえば、メイン領域31の左辺または右辺の2/5)だけ下方に離れた位置から、下辺から所定距離(たとえば、メイン領域31の左辺または右辺の2/5)だけ上方に離れた位置までの間が設定される。
これにより、たとえば、コンテンツ画面70が2行の文字列のみを含む場合であっても、第1の部分領域31aが1行分のみの狭い領域となることを避けることができる。
[実施の形態3]
本発明の別の実施の形態3に係る電子辞書1は、上記の実施の形態1または2に係る電子辞書1の変形例である。
実施の形態3に係る電子辞書1は、コンテンツに含まれる文字列が横書きか縦書きかに応じて、メイン領域31を分割するときの部分領域の配置を変更する。具体的な処理を以下に説明する。
コンテンツ記憶部51が記憶する各コンテンツには、当該コンテンツに含まれる文字列が縦書きか横書きかを示すコードが含まれている。
表示制御部63は、コンテンツから当該コードを読み出し、読み出したコードが横書きを示す場合、コンテンツに含まれる文字列を横方向に並べて表示し、読み出したコードが縦書きを示す場合、コンテンツに含まれる文字列を縦方向に並べて表示する。
また、表示制御部63は、第1の部分領域31aおよび第2の部分領域31bの一方にコンテンツを表示し、他方にテキストエディタ画面80を表示する場合、コンテンツに含まれる文字列の向きに応じて、部分領域の配置を変更する。
コンテンツに含まれる文字列が横書きの場合、表示制御部63は、メイン領域31を上下に二分割し、一方を第1の部分領域31a、他方を第2の部分領域31bとする(図4参照)。コンテンツに含まれる文字列が縦書きの場合、表示制御部63は、メイン領域31を左右に二分割し、一方を第1の部分領域31a、他方を第2の部分領域31bとする。
図7は、コンテンツに含まれる文字列が縦書きの場合の第1の部分領域31aと第2の部分領域31bとの配置例を示す図である。図7を参照して、表示制御部63は、メイン領域31を左右に二分割し、右側を第1の部分領域31aとし、左側を第2の部分領域31bとする。図7に示す例では、第1の部分領域31aにコンテンツ画面70が表示され、第2の部分領域31bにテキストエディタ画面80が表示されている。
表示制御部63は、メイン領域31を左右に二分割し、左側を第1の部分領域31aとし、右側を第2の部分領域31bとしてもよい。
表示制御部63は、コンテンツに含まれる文字列が縦書きの場合、図4(c)の代わりに、図7に示す状態を表示部3に表示させ、図4(d)の代わりに、メイン領域31の右側の第1の部分領域31aにテキストエディタ画面80を表示し、左側の第2の部分領域31bにコンテンツ画面70を表示した状態を表示部3に表示させる。
具体的には、表示制御部63は、メイン領域31全体にコンテンツ画面70を配置させる処理を行なうとともに、メイン領域31を左右に二分割することで得られた第1の部分領域31aおよび第2の部分領域31bの一方に、テキストエディタ画面80をコンテンツ画面70に重畳して配置させる処理を行なうことで、表示部3の画面を構築する。
仮に、縦書きの文字列を含むコンテンツに対して、表示制御部63が、メイン領域31全体にコンテンツ画面70を配置させる処理を行なうとともに、メイン領域31を上下に二分割することで得られた第1の部分領域31aおよび第2の部分領域31bの一方に、テキストエディタ画面80をコンテンツ画面70に重畳して配置させる処理を行なった場合、コンテンツの縦書きの文字列が一行の途中で途切れてしまう。しかしながら、実施の形態3によれば、一行の途中で途切れることがない。そのため、ユーザは、縦書きの文字列を確認しやすくなる。
同様に、横書きの文字列を含むコンテンツに対して、表示制御部63が、メイン領域31全体にコンテンツ画面70を配置させる処理を行なうとともに、メイン領域31を左右に二分割することで得られた第1の部分領域31aおよび第2の部分領域31bの一方に、テキストエディタ画面80をコンテンツ画面70に重畳して配置させる処理を行なった場合、コンテンツの横書きの文字列が一行の途中で途切れてしまう。しかしながら、実施の形態3によれば、一行の途中で途切れることがない。そのため、ユーザは、横書きの文字列を確認しやすくなる。
なお、表示制御部63は、テキストエディタ画面80についても、コンテンツに応じて縦書きと横書きとを切り替えてもよい。
[実施の形態4]
本発明の別の実施の形態4に係る電子辞書1は、上記の実施の形態1から3のいずれかに係る電子辞書1の変形例である。
実施の形態4に係る電子辞書1の表示制御部63は、第1の部分領域31aにコンテンツを表示させ、第2の部分領域31bにテキストエディタ画面80を表示させている状態において、第1の部分領域31aに表示されているコンテンツの文字列と、テキストエディタ画面80に表示されている文字列との中から、共通する文字列(以下、共通文字列という)を特定する。
共通文字列は、テキストエディタ画面80に表示されている文字列のうち、第1の部分領域31aに表示されているコンテンツの文字列の少なくとも一部と一致する文字列である。言い換えると、共通文字列は、第1の部分領域31aに表示されているコンテンツの文字列のうち、テキストエディタ画面80に表示されているコンテンツの文字列の少なくとも一部と一致する文字列である。
表示制御部63は、テキストエディタ画面80に表示されている文字列と、第1の部分領域31aに表示されているコンテンツの文字列との中で、所定文字数(たとえば5文字)以上の文字が連続して一致する文字列を共通文字列として特定する。
もしくは、表示制御部63は、テキストエディタ画面80に表示されている文字列と、第1の部分領域31aに表示されているコンテンツの文字列との中に、所定文字数(たとえば3文字)以上の同じ単語が含まれる場合に、当該単語を共通文字列として特定してもよい。この場合、表示制御部63は、「the」などの頻繁に使用される単語を共通文字列から除外してもよい。
もしくは、表示制御部63は、テキストエディタ画面80に表示されている文字列と、第1の部分領域31aに表示されているコンテンツの文字列との中で、所定単語数(たとえば3単語)以上の単語が連続して一致する文字列を共通文字列として特定してもよい。
表示制御部63は、第1の部分領域31aに表示されているコンテンツの文字列のうち、共通文字列を他の文字列と異なる表示形態で表示する。さらに、表示制御部63は、第2の部分領域31bに表示されているテキストエディタ画面80の文字列のうち、共通文字列を他の文字列と異なる表示形態で表示する。
図8は、実施の形態4における表示部3の表示例を示す図である。図8を参照して、表示制御部63は、第1の部分領域31aおよび第2の部分領域31bにおいて、共通文字列を他の文字列とは異なる表示形態(たとえば、マーカーを付加した表示形態)で表示する。
ユーザは、コンテンツに含まれる文字列を参照しながらテキストエディタ画面80において文字を入力することができる。そのため、コンテンツに含まれる文字列と同じ文字列がテキストエディタ画面80に入力されることが考えられる。
上記の構成によれば、共通文字列が他の文字列と異なる表示形態で表示されるため、ユーザは、テキストエディタ画面80において入力した文字列が、コンテンツの文字列と一致しているか否かを容易に把握することができる。これにより、たとえば、ユーザは、コンテンツと同じ文字列を入力しようとしているにもかかわらず、入力ミスにより異なる文字列を入力していることを容易に認識することができる。
なお、共通文字列と他の文字列とで異ならせる表示形態は、上記のマーカーだけでなく、文字の色、文字の大きさ、文字の太さ、文字のフォントなどであってもよい、たとえば、表示制御部63は、共通文字列を赤字で表示し、他の文字列を黒字で表示してもよい。
また、表示制御部63は、第2の部分領域31bにコンテンツを表示させ、第1の部分領域31aにテキストエディタ画面80を表示させている状態においても、各部分領域において、共通文字列を他の文字列と異なる表示形態で表示させてもよい。
また、表示制御部63は、テキストエディタ画面80が表示されている部分領域においてのみ、共通文字列の表示形態を他の文字列と異ならせてもよい。もしくは、表示制御部63は、コンテンツが表示されている部分領域においてのみ、共通文字列の表示形態を他の文字列と異ならせてもよい。
また、表示制御部63は、コンテンツ処理部61から受けたデータに含まれる文字列と、テキストエディタ画面80に表示されている文字列との中から、共通文字列を特定してもよい。
表示制御部63は、コンテンツ処理部61から受けたデータの全てを、第1の部分領域31aまたは第2の部分領域31bに同時に表示できない場合がある。この場合、表示制御部63は、指示入力部22が受けたスクロール指示に応じて、コンテンツ画面70をスクロールさせることで、コンテンツ処理部61から受けたデータの全てを表示可能となる。
よって、コンテンツ処理部61から受けたデータに含まれる文字列に基づいて共通文字列を特定することにより、第1の部分領域31a(または第2の部分領域31b)に表示されていないが、スクロール指示を入力することで表示可能なコンテンツの文字列と一致する文字列を、テキストエディタ画面80において容易に把握することができる。
[実施の形態5]
本発明の別の実施の形態5に係る電子辞書1は、上記の実施の形態1から4の何れかに係る電子辞書1の変形例である。
コンテンツ記憶部51は、様々なコンテンツを記憶し得る。たとえば、コンテンツ記憶部51は、中国語の意味を規定した中日辞典コンテンツ、韓国語の意味を規定した韓日辞典コンテンツなどを記憶し得る。
日本語は、表音文字であるかな文字で示される。また、日本語の読み方は、アルファベットの文字列で表現される。韓国語は、表音文字であるハングルで示される。中国語の読み方は、アルファベットの文字列(ピンイン)で示される。そのため、電子辞書1は、文字入力部21を構成する各操作キー107(図1および図2参照)に割り当てられる文字を切り替えることで、複数の言語(日本語、英語、中国語、韓国語など)の入力を受けることができる。
実施の形態5に係る電子辞書1のテキスト編集部62は、コンテンツがメイン領域31に表示されている状態でテキストエディタ機能の起動指示が入力された場合(図4(a)のアイコン72が操作された場合)、メイン領域31に表示されていたコンテンツの種別に応じて、各操作キー107に割り当てられる文字を切り替える。すなわち、テキスト編集部62は、コンテンツの種別に応じて、各操作キー107に割り当てられる文字を切り替える文字切替部として機能する。
たとえば、テキスト編集部62は、メイン領域31に表示されていたコンテンツが韓日辞典コンテンツである場合、各操作キー107に割り当てられる文字をハングルに切り替える。韓日辞典コンテンツを確認しているときにテキストエディタ機能を起動させるケースとして、ユーザが韓国語を入力することを希望していることが考えられる。そのため、テキスト編集部62が各操作キー107に割り当てられる文字をハングルに切り替えることで、ユーザは、容易に韓国語を操作キー107を用いて入力することができる。
また、英和辞典コンテンツがメイン領域31に表示された状態でテキストエディタ機能を起動した場合、テキスト編集部62は、各操作キー107に英文字を割り当てる。これにより、ユーザは、操作キー107を操作することで、英文字をテキストエディタ画面に入力できる。国語辞典コンテンツがメイン領域31に表示された状態でテキストエディタ機能を起動した場合、テキスト編集部62は、各操作キー107の操作に応じて日本語の文字(平仮名またはカタカナ)の入力を受け付ける。これにより、ユーザは、操作キー107を操作することで、日本語文字をテキストエディタ画面に入力できる。
たとえば、各操作キー107がQWERTY配列されている場合、テキスト編集部62は、英語のコンテンツがメイン領域31に表示された状態でテキストエディタ機能を起動したとき、各操作キー107に割り当てられたアルファベットに従って英文字の入力を受け付ける。また、テキスト編集部62は、日本語のコンテンツがメイン領域31に表示された状態でテキストエディタ機能を起動したとき、同じQWERTY配列された操作キー107であっても、各操作キー107の操作に応じて日本語の文字(平仮名またはカタカナ)の入力を受け付ける。このように、テキスト編集部62は、同じキー配列された操作キー107であっても、コンテンツ種によって入力する文字種を切り替えることができる。なお、英語、日本語だけでなく、中国語やアラビア語など他の言語にも適用可能である。
テキスト編集部62は、コンテンツごとに、当該コンテンツを識別する識別情報と、各操作キー107に割り当てる文字の配置を示すキー配置情報とを対応付けたテーブルを予め記憶している。テキスト編集部62は、当該テーブルを参照することで、各操作キー107に割り当てる文字を切り替えればよい。
なお、テキスト編集部62は、指示入力部22が受けた指示に応じて、上記のテーブルを設定してもよい。これにより、ユーザは、各コンテンツに対して、各操作キー107に割り当てる文字を設定することができる。
[実施の形態6]
本発明の別の実施の形態6に係る電子辞書1は、上記の実施の形態1から5の何れかに係る電子辞書1の変形例である。
実施の形態6に係る電子辞書1では、指示入力部22は、コンテンツがメイン領域31に表示されていない場合にも、テキストエディタ機能の起動指示を受ける。
たとえば、電子辞書1の起動時に表示されるホーム画面にテキストエディタ機能の起動指示を入力するためのアイコンが含まれている場合、指示入力部22は、ホーム画面が表示部に表示されている状態において、テキストエディタ機能の起動指示を受けることができる。
また、電子辞書1が有する各種の機能の一覧を示す画面(以下、機能一覧画面)が表示されている状態に、指示入力部22は、テキストエディタ機能の起動指示を受けることができる。
コンテンツがメイン領域31に表示されていない状態において指示入力部22がテキストエディタ機能の起動指示を受けた場合、表示制御部63は、テキストファイル記憶部52に記憶されているテキストファイルの選択指示を促すための画面(以下、テキストファイル選択画面という)を表示部3に表示させる。
テキストファイル選択画面において指示入力部22がテキストファイルの選択指示を受けると、テキスト編集部62は、当該選択指示で指定されたテキストファイルをテキストファイル記憶部52から読み出し、読み出したテキストファイルを表示制御部63に出力する。表示制御部63は、テキスト編集部62から受けたテキストファイルで示される文字列を含むテキストエディタ画面80を表示部3のメイン領域31に表示し、テキストエディタ機能に関する第2操作メニュー画像81をサブ領域32に表示する(図4(b)参照)。
ここで、表示制御部63は、指示入力部22が表示切替の指示を受けた場合、テキストエディタ機能の起動指示を指示入力部22が受けたときに表示部3に表示していた画面を第1の部分領域31aに表示し、テキストエディタ画面80を第2の部分領域31bに表示する。さらに指示入力部22が表示切替の指示を受けた場合、表示制御部63は、テキストエディタ機能の起動指示を指示入力部22が受けたときに表示部3に表示していた画面を第2の部分領域31bに表示し、テキストエディタ画面80を第1の部分領域31aに表示する。
これにより、ユーザは、第1の部分領域31aおよび第2の部分領域31bの一方にテキストエディタ画面80を表示させながら、他方の部分領域において、テキストエディタ機能の起動指示を入力したときに表示部3に表示されていた画面に対する操作を行なうことができる。
[実施の形態7]
本発明の別の実施の形態7に係る電子辞書1は、上記の実施の形態6に係る電子辞書1の変形例である。
実施の形態7に係る電子辞書1のテキスト編集部62は、図6のステップS13において、テキストファイルをデータ特定情報と対応付けてテキストファイル記憶部52に格納する。データ特定情報とは、テキストエディタ機能の起動指示を受けたとき(図6のステップS1)にメイン領域31に表示されていたコンテンツ画面70に対応するデータ(コンテンツ処理部61から受けたデータ)を特定する情報である。
データ特定情報は、コンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、当該コンテンツの位置を示す位置情報とを含む。ここで、位置情報とは、メイン領域31に表示されていた画像のコンテンツ内における位置を示し、たとえば、コンテンツが複数ページで構成される場合にはページ番号、コンテンツが複数の項目から構成される場合には項目番号、コンテンツが複数の見出し語とその意味とから構成される場合には見出し語を特定する情報などである。
テキストファイル選択画面において指示入力部22がテキストファイルの選択指示を受けると、テキスト編集部62は、当該選択指示で指定されたテキストファイルと対応するデータ特定情報とをテキストファイル記憶部52から読み出す。テキスト編集部62は、読み出したテキストファイルを表示制御部63に出力するとともに、データ特定情報をコンテンツ処理部61に出力する。
コンテンツ処理部61は、テキスト編集部62から受けたデータ特定情報で特定されるデータをコンテンツ記憶部51から読み出し、読み出したデータを表示制御部63に出力する。
表示制御部63は、表示部3の表示状態を、以下の(i)〜(iii)のいずれかの状態にする。
(i)メイン領域31にテキストエディタ画面80を表示させ、サブ領域32にテキストエディタ機能に関する第2操作メニュー画像81を表示する(図4(b)参照)。
(ii)第1の部分領域31aにコンテンツ処理部61から受けたデータで示されるコンテンツを表示し、第2の部分領域31bにテキストエディタ画面80を表示し、サブ領域32にテキストエディタ機能に関する第2操作メニュー画像81を表示する(図4(c)参照)。
(iii)第2の部分領域31bにコンテンツ処理部61から受けたデータで示されるコンテンツを表示し、第1の部分領域31aにテキストエディタ画面80を表示し、サブ領域32にテキストエディタ機能に関する第2操作メニュー画像81を表示する(図4(d)参照)。
電子辞書1は、表示制御部63が表示部3の表示状態を上記(i)〜(iii)のいずれかの状態にした後、実施の形態1で説明したステップS4〜S13(図6参照)の処理を実行する。
これにより、ユーザは、上記の実施の形態1で説明したステップS1〜S13の処理によりテキストファイル記憶部52に格納されたテキストファイルについてテキストエディタ機能を起動した場合、再度同じコンテンツを見ながらテキストファイルの編集を行なうことができる。
[変形例]
表示制御部63は、メイン領域31を3以上の部分領域に分割し、当該3以上の部分領域の1つを第1の部分領域31aとし、他の1つを第2の部分領域31bとしてもよい。この場合、表示制御部63は、残りの部分領域に、コンテンツ画面70およびテキストエディタ画面80とは異なる画面を表示させることができる。
[付記]
(1)以上のように、本開示のある局面に従うと、電子辞書1等のコンテンツ表示装置は、テキストエディタ機能を有し、表示部3と、コンテンツを記憶するためのコンテンツ記憶部51と、操作入力を受けるための入力部2と、表示部3における表示を制御する表示制御部63とを備える。表示制御部63は、入力部2が受けたコンテンツの表示を指示する操作入力に基づき、コンテンツを表示部3のメイン領域31(第1の表示領域)に表示させ、かつコンテンツに関連する第1操作メニュー画像71を表示部3のサブ領域32(第2の表示領域)に表示させる。第1操作メニュー画像71は、テキストエディタ機能を起動するためのアイコン72を含む。表示制御部63は、入力部2が受けたアイコン72に対する操作入力に基づき、メイン領域31を複数の部分領域に分割し、複数の部分領域のうちの第1の部分領域31aにコンテンツを表示させ、かつ複数の部分領域の第2の部分領域31bにテキストエディタ機能に対応するテキストエディタ画面80を表示させる。
上記の構成によれば、ユーザは、第1の部分領域31aに表示されたコンテンツを確認しながら、第2の部分領域31bに表示されたテキストエディタ画面80に文字を入力することができる。たとえば、様々な英文表現を含むコンテンツを確認しながら、当該英文表現をまねた文字列をテキストエディタ画面80に入力できる。これにより、テキストエディタ機能を利用する際の利便性の良い電子機器を提供することができる。
好ましくは、表示制御部63は、メイン領域31にコンテンツを表示させている第1の表示状態において入力部2がアイコン72に対する操作入力を受けると、第1の表示状態から、テキストエディタ画面80を表示させる第2の表示状態に遷移させる。表示制御部63は、第2の表示状態において入力部2が表示切替指示の操作入力を受けると、メイン領域31における表示状態を、第2の表示状態から、第1の部分領域31aにコンテンツを表示させ、かつ第2の部分領域31bにテキストエディタ画面80を表示させる第3の表示状態に遷移させる。
上記の構成によれば、アイコン72が操作されると、メイン領域31にテキストエディタ画面80が表示される(第2の表示状態)。そのため、第2の部分領域31bにテキストエディタ画面80が表示される第3の表示状態に比べて、テキストエディタ画面80が広くなる。これにより、ユーザは、テキストエディタ画面80を確認しやすくなる。また、ユーザは、コンテンツを確認したいときに、表示切替指示を入力するだけで容易に第2の表示状態から第3の表示状態に遷移させることができる。
好ましくは、第1の部分領域31aにコンテンツが表示され、かつ第2の部分領域31bにテキストエディタ画面80が表示されている状態において、入力部2が表示切替指示の操作入力を受けると、表示制御部63は、第1の部分領域31aにテキストエディタ画面80を表示させ、かつ第2の部分領域31bにコンテンツを表示させる。
上記の構成によれば、ユーザは、表示切替指示を入力することにより、表示部3のメイン領域31におけるテキストエディタ画面80とコンテンツとの配置を容易に変更することができる。
好ましくは、表示制御部63は、入力部2が表示切替指示の操作入力を受けるごとに、メイン領域31の複数の表示状態を所定の順序で遷移させる。メイン領域31の複数の表示状態は、メイン領域31にテキストエディタ画面80を表示させる表示状態と、第1の部分領域31aにコンテンツを表示させ、かつ第2の部分領域31bにテキストエディタ画面80を表示させる表示状態と、第1の部分領域31aにテキストエディタ画面80を表示させ、かつ第2の部分領域31bにコンテンツを表示させる表示状態とを含む。
上記の構成によれば、ユーザは、表示切替指示を入力することにより、メイン領域31の表示状態を上記の3つの表示状態のいずれかに容易に遷移させることができる。
好ましくは、コンテンツは文字列を含む。第1の部分領域31aにコンテンツが表示され、かつ第2の部分領域31bにテキストエディタ画面80が表示されている状態において、表示制御部63は、テキストエディタ画面80の中の文字列のうち、第1の部分領域31aに表示されているコンテンツの文字列と一致する文字列を、他の文字列と異なる表示形態で表示する。
また、第2の部分領域31bにコンテンツが表示され、かつ第1の部分領域31aにテキストエディタ画面80が表示されている状態において、表示制御部63は、テキストエディタ画面80の中の文字列のうち、第2の部分領域31bに表示されているコンテンツの一部と一致する文字列を、他の文字列と異なる表示形態で表示する。
上記の構成によれば、ユーザは、テキストエディタ画面80において入力した文字列のうち、コンテンツの文字列と一致する文字列を容易に把握することができる。
好ましくは、第1の部分領域31aにコンテンツが表示され、かつ第2の部分領域31bにテキストエディタ画面80が表示されている状態において、表示制御部63は、第1の部分領域31aに表示されているコンテンツの文字列のうち、テキストエディタ画面80の中の文字列と一致する文字列を、当該コンテンツの他の文字列と異なる表示形態で表示する。
また、第2の部分領域31bにコンテンツが表示され、かつ第1の部分領域31aにテキストエディタ画面80が表示されている状態において、表示制御部63は、第2の部分領域31bに表示されているコンテンツの文字列のうち、テキストエディタ画面80の中の文字列と一致する文字列を、当該コンテンツの他の文字列と異なる表示形態で表示する。
上記の構成によれば、ユーザは、コンテンツの文字列のうち、テキストエディタ画面80に入力した文字列と一致する文字列を容易に把握することができる。
好ましくは、コンテンツは文字列を含み、表示制御部63は、第1の部分領域31aと第2の部分領域31bとの境界を、第1の部分領域31aに表示されるコンテンツの行間に位置させる。
上記の構成によれば、ユーザは、第1の部分領域31aに表示されるコンテンツの文字列を見やすくなる。
好ましくは、入力部2は、複数の操作ハードキーを含む。電子辞書1は、入力部2がアイコン72に対する操作入力を受けたときに表示部3に表示されていたコンテンツの種別に応じて、テキストエディタ機能において複数の操作ハードキーの各々に割り当てられる文字を切り替える文字切替部として機能するテキスト編集部62をさらに備える。
上記の構成によれば、ユーザは、コンテンツに対応する文字をテキストエディタ画面80に容易に入力することができる。
好ましくは、第1の部分領域31aにコンテンツが表示され、かつ第2の部分領域31bにテキストエディタ画面80が表示されている状態において、第1の部分領域31aがアクティブの状態にある場合に、表示制御部63は、第1操作メニュー画像をサブ領域32に表示させ、第2の部分領域31bがアクティブの状態にある場合に、表示制御部63は、テキストエディタ機能に関連する第2操作メニュー画像81をサブ領域32に表示させる。
上記の構成によれば、アクティブの状態にある部分領域に関連する操作メニュー画像がサブ領域32に表示される。これにより、ユーザは、アクティブの状態にある部分領域に対する操作を容易に入力することができる。
好ましくは、表示制御部63は、入力部2が受けたアイコン72に対する操作入力に基づき、メイン領域31を、表示部3に表示されていたコンテンツの種別に応じて上下または左右方向に二分割する。
上記の構成によれば、コンテンツに応じて、コンテンツとテキストエディタ画面80との配置を切り替えることができる。これにより、コンテンツに適した配置の画面を表示部3に表示させることができる。
好ましくは、電子辞書1は、テキストエディタ機能によって生成されたテキストファイルを記憶するためのテキストファイル記憶部52と、入力部2がアイコン72に対する操作入力を受けたときにメイン領域31に表示されていたコンテンツと対応付けて、テキストエディタ画面80に入力された文字を示すテキストファイルをテキストファイル記憶部52に格納するテキストファイル格納処理部として機能するテキスト編集部62とをさらに備える。表示制御部63は、入力部2が受けたテキストファイルを開く指示の操作入力に基づき、メイン領域31を複数の部分領域に分割し、第1の部分領域31aにテキストファイルに対応するコンテンツを表示させ、かつ第2の部分領域31bにテキストファイルに対応するテキストエディタ画面80を表示させる。
上記の構成によれば、ユーザは、テキストファイルを一旦閉じた後であっても、当該テキストファイルを再度開くことで、コンテンツを確認しながらテキストエディタ画面80に文字を入力することができる。
(2)電子辞書1等のコンテンツ表示装置で実行される制御方法について記載すると、以下のとおりである。
制御方法は、表示部3と、コンテンツを記憶するためのコンテンツ記憶部51とを備えた、テキストエディタ機能を有するコンテンツ表示装置において実行される。
上記制御方法は、コンテンツの表示指示を受けたことに基づき、コンテンツを表示部3のメイン領域31(第1の表示領域)に表示させ、かつコンテンツに関連する第1操作メニュー画像71を表示部3のサブ領域32(第2の表示領域)に表示させるステップを備える。第1操作メニュー画像71は、テキストエディタ機能を起動するためのアイコン72を含む。制御方法は、さらに、アイコン72に対する操作入力を受けたことに基づき、メイン領域31を複数の部分領域に分割するステップと、メイン領域31の分割に基づき、複数の部分領域のうちの第1の部分領域31aにコンテンツを表示させ、かつ複数の部分領域のうちの第2の部分領域31bにテキストエディタ機能に対応するテキストエディタ画面80を表示させるステップとを備える。
(3)以下のプログラムを電子辞書1等のコンテンツ表示装置に実行させることにより、上述した制御方法を実現することができる。
プログラムは、表示部3と、コンテンツを記憶するためのコンテンツ記憶部51とを備えた、テキストエディタ機能を有するコンテンツ表示装置のコンピュータに情報処理方法を実行させるためのプログラムである。
上記の情報処理方法は、コンテンツの表示指示を受けたことに基づき、コンテンツを表示部3のメイン領域31(第1の表示領域)に表示させ、かつコンテンツに関連する第1操作メニュー画像71を表示部3のサブ領域32(第2の表示領域)に表示させるステップを備える。第1操作メニュー画像71は、テキストエディタ機能を起動するためのアイコン72を含む。情報処理方法は、さらに、アイコン72に対する操作入力を受けたことに基づき、メイン領域31を複数の部分領域に分割するステップと、メイン領域31の分割に基づき、複数の部分領域のうちの第1の部分領域31aにコンテンツを表示させ、かつ複数の部分領域のうちの第2の部分領域31bにテキストエディタ機能に対応するテキストエディタ画面80を表示させるステップとを備える。
今回開示された実施の形態は例示であって、上記内容のみに制限されるものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。