JP6753850B2 - 高温用高強度低熱膨張鋳造合金およびその製造方法、ならびにタービン用鋳造品 - Google Patents

高温用高強度低熱膨張鋳造合金およびその製造方法、ならびにタービン用鋳造品 Download PDF

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Description

本発明は、例えばタービンや高温で稼動するポンプなどの高温で用いられる精密機器用の複雑形状部品や大型部品に適用される、高温における強度が大きく、かつ熱膨張が小さい高温用高強度低熱膨張鋳造合金およびその製造方法、ならびにタービン用鋳造品に関する。
高温で稼動する各種機器の精度維持、向上を目的として適用される代表的な低熱膨張合金として、例えば非特許文献1に記載された、室温から450℃間の平均熱膨張係数が5.3×10−6/℃である29%Ni−17%Co−残部Feの合金(以下、コバール)があり、圧延材や鍛造材(以下、鋼材)が商品化・市販され、非特許文献2には、その特性例が示されている。
また、特許文献1には、重量%で、C:0.5〜3.5%、Si:2.0%以下、Mn:1.0%以下、Mg:0.1%以下、Ni:25〜40%、Co:0〜15%を含有し、残部は実質的にFeの組成から成り、主相がオーステナイト相、相間がマルテンサイト相である高強度低熱膨張鋳鉄が提案されている。
さらに、特許文献2には、重量%で、C:0.06〜0.50%、Si:1.0%以下、Mn:2.0%以下、Ni:22.8〜29.2%、Co:9.3〜20%で、NiとCoの関係が58−(5/3)Ni<Co≦86.25−(5/2)Niであり、残部は不純物を除きFeから成る組成で、オーステナイト相と加工誘起変態によって生じるマルテンサイト相を主相とする組織とした、ピアノ線に匹敵する引張強さと、300℃程度の温度域まで低い熱膨張係数を有する高強度低熱膨張合金が提案されている。
特開平06−179938号公報 特開平06−200352号公報
[電気製鋼]、第45巻、第3号「Fe-NiおよびFe-Ni-Co系封着合金」、P204〜205 日立金属株式会社ホームページ 製品情報、[平成27年6月22日検索、インターネット<URL:http://www.hitachi-metals.co.jp/products/infr/ai/p10_02.html>
非特許文献2に示されるように、コバールは、他の耐熱合金に比べ十分小さい高温熱膨張係数を有しているが、引張強さで劣っている。また、コバール製品は板材や棒材などの単純形状で提供されるため、精密装置に用いられる複雑形状品や大型部品は、切削加工や溶接組立てによって製作する必要がある。ところが、被削性および溶接性が低いため、多大の工数・費用を要するという問題がある。
特許文献1の合金は、適量のCとSiを含有させ、コバールに比べて鋳造性が改善され、かつ組織中に黒鉛を分布しているため、被削性に優れ、室温強度も上回っている。しかし、特許文献1には、高温での熱膨張係数および強度に関する開示がなく、高温で十分な低熱膨張性および強度が得られるかどうか不明である。また、特許文献1では、高強度とするためには、液体窒素等に浸漬して−40℃以下に冷却させる必要があり、特殊な製造設備の設置や適用製品の大きさが制限される等、適用範囲に対する制約が大きい。
特許文献2の合金は、室温強度ではあるが、160kgf/mm以上の大きな引張強さを有し、30〜310℃の熱膨張係数が非特許文献2に示されるコバールと同等の5.5×10−6/℃以下である。しかし、特許文献2の合金は、高強度を得るために、安定なオーステナイト相を冷間加工によって加工誘起マルテンサイト相に変態させる加工硬化が不可欠である。したがって、精密装置に用いる複雑形状品や大型部品を得るためには、切削加工や溶接組立てによって製作する必要があり、コバールと同様、多大の工数・費用を要するという問題がある。
したがって、本発明は、特殊な設備・資材を必要とせずに精密装置に用いられる複雑形状部品や大型部品を製造することが可能であり、600℃までの温度で高い強度と低熱膨張性を有する高温用高強度低熱膨張鋳造合金およびその製造方法、ならびにタービン用鋳造品を提供することを目的とする。
また、本発明は、特殊な設備・資材を必要とせずに精密装置に用いられる複雑形状部品や大型部品を製造することが可能であり、600℃までの温度で高い強度と低熱膨張性を有し、かつコバールよりも優れた被削性を有する高温用高強度低熱膨張鋳造合金およびその製造方法、ならびにタービン用鋳造品を提供することを目的とする。
本発明は、以上の点に基づいてなされたもので、以下の(1)〜()を提供する。
(1)質量%で、
C:0.02〜0.06%
Si:0.2〜0.6%
Mn:0.3〜1.5%
Ni:24.0〜29.5%
Co:17.5〜25.5%を含有し、
Ni、Coの含有量(質量%)をそれぞれ[Ni]、[Co]と表した場合に、[Ni]+0.8×[Co]と表されるNi当量が40.5〜44.5%の範囲であり、
かつ、以下の(I)式で表されるAの値が27.5〜29.5の範囲であり、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、ミクロ組織中のマルテンサイト相の面積率が30〜90%であり、20〜600℃の平均熱膨張係数が、10×10 −6 /℃以下であり、かつ600℃の0.2%耐力が100MPa以上であることを特徴とする高温用高強度低熱膨張鋳造合金。
A=30[C]−1.5×[Si]+0.5×([Mn]−55×[S]/32)+[Ni]+0.05×[Co]+0.1 ・・(I)
(ただし、(I)式中、[C]、[Si]、[Mn]、[Ni]、[Co]は、各元素の含有量(質量%)である。)
(2)質量%で、
C:0.02〜0.06%
Si:0.2〜0.6%
Mn:0.3〜1.5%
S:0.02〜0.05%
Ni:24.0〜29.5%
Co:17.5〜25.5%を含有し、
Ni、Coの含有量(質量%)をそれぞれ[Ni]、[Co]と表した場合に、[Ni]+0.8×[Co]と表されるNi当量が40.5〜44.5%の範囲であり、
かつ、以下の(I)式で表されるAの値が27.5〜29.5の範囲であり、
さらに、Mn、Sの含有量(質量%)をそれぞれ[Mn]、[S]で表した場合に、[Mn]/[S]≧15の関係を満たし、残部Feおよび不可避的不純物からなり、ミクロ組織中のマルテンサイト相の面積率が30〜90%であり、20〜600℃の平均熱膨張係数が、10×10 −6 /℃以下であり、かつ600℃の0.2%耐力が100MPa以上であることを特徴とする高温用高強度低熱膨張鋳造合金。
A=30[C]−1.5×[Si]+0.5×([Mn]−55×[S]/32)+[Ni]+0.05×[Co]+0.1 ・・(I)
(ただし、(I)式中、[C]、[Si]、[Mn]、[Ni]、[Co]は、各元素の含有量(%)である。)
(3)さらに、質量%で、Cr:0.5〜3%を含有することを特徴とする(1)または(2)に記載の高温用高強度低熱膨張鋳造合金。
)ミクロ組織中のマルテンサイト相の面積率が50〜90%であり、かつ600℃の0.2%耐力が150MPa以上であることを特徴とする(1)から(3)のいずれかに記載の高温用高強度低熱膨張鋳造合金。
)20〜600℃の平均熱膨張係数が、9×10−6/℃以下であり、かつ600℃の0.2%耐力が100MPa以上、150MPa未満であることを特徴とする(1)から(3)のいずれかに記載の高温用高強度低熱膨張鋳造合金。
)上記(1)から(3)のいずれかに記載の組成を有する合金を、700〜950℃の温度範囲で加熱した後、5℃/sec.以上の平均冷却速度で450℃以下まで冷却して、ミクロ組織中のマルテンサイト相の面積率が30〜90%であり、20〜600℃の平均熱膨張係数が、10×10 −6 /℃以下であり、かつ600℃の0.2%耐力が100MPa以上の鋳造合金を得ることを特徴とする高温用高強度低熱膨張鋳造合金の製造方法。
)上記(1)から(3)のいずれかに記載の高温用高強度低熱膨張鋳造合金からなるタービン用鋳造品。
本発明によれば、特殊な設備・資材を必要とせずに通常の大気溶解・鋳造および熱処理によって精密装置に用いる複雑形状品や大型部品を製造することが可能であり、600℃までの温度で高い強度と低熱膨張性を有する高温用高強度低熱膨張鋳造合金およびその製造方法が提供される。
また、本発明によれば、特殊な設備・資材を必要とせずに通常の大気溶解・鋳造および熱処理によって精密装置に用いる複雑形状品や大型部品を製造することが可能であり、600℃までの温度で高い強度と低熱膨張性を有し、かつコバールよりも優れた被削性を有する高温用高強度低熱膨張鋳造合金およびその製造方法が提供される。
Aの値とマルテンサイト変態開始温度(Ms(℃))との関係、およびAの値とマルテンサイト相の面積率(Ma(%))との関係を示す図である。
本発明者らは、上記目的を達成するために、鋭意検討を行った結果、以下の点を見出した。
(i)化学成分を特定の範囲に規定することにより、常温の水冷却にて組織中に一定量のマルテンサイト組織を生成させ、600℃という高温でも高強度と低熱膨張性を得ることができる。
(ii)CおよびSiを適正量含有させることにより、健全な鋳造品を得ることができる。
(iii)MnSを適正量含有させることにより、被削性を改善することができる。
(iv)Mn/S比を適正範囲にすることにより、亀裂のない製品を得ることができる。
本発明はこのような知見に基づいて完成されたものである。
以下、本発明の実施形態について説明する。
<第1の実施形態>
第1の実施形態は、通常の大気溶解および大気鋳造が可能であり、高温まで低熱膨張性を示し、かつ高い高温強度を有する高温用高強度低熱膨張鋳造合金を得るものである。
以下、本実施形態における限定理由について詳細に説明する。なお、以下の説明において、特に断わらない限り成分における%表示は質量%であり、熱膨張係数の値は20〜600℃の平均熱膨張係数である。
・C:0.02〜0.06%
Cは低熱膨張合金鋳造品の鋳造性や健全性を改善する効果がある。また、オーステナイト相から生成するマルテンサイト相の硬さを増加させ、強度を上げる作用がある。これらの効果および作用を発揮するためには、0.02%以上含有させる必要がある。しかし、その含有量が0.06%を超えると、その他元素の含有量を調整しても熱膨張係数を10×10−6/℃以下とすることが困難になるとともに、マルテンサイト相の生成温度が低下してオーステナイト相が安定化され、通常の水冷操作ではマルテンサイト相を生成させることができず、ドライアイスや液体窒素等の特殊な冷媒を用いたサブゼロ処理が必要となる。したがって、C含有量を0.02〜0.06%の範囲とする。
・Si:0.2〜0.6%
Siは脱酸および湯流れ性改善を目的として添加する元素である。また、オーステナイト相の安定性を下げ、マルテンサイト相の生成温度を高める効果を有する。しかし、その含有量が0.2%未満では脱酸および湯流れ性改善効果が不十分であり、0.6%超ではCと同様に高温での熱膨張係数の増加が無視できなくなる。したがって、Si含有量を0.2〜0.6%とする。
・Mn:0.3〜1.5%
Mnは脱酸に有効な元素である。しかし、その含有量が0.3%未満ではその効果が少なく、1.5%を超えると熱膨張係数が10×10−6/℃よりも大きくなる。したがって、Mn含有量を0.3〜1.5%の範囲とする。
・Ni:24.0〜29.5%
Niは後述のCoとともに熱膨張係数を決定する重要な元素であり、Co量に応じて後述の範囲に調整することによって熱膨張係数を10×10−6/℃以下にすることができる。しかし、Ni含有量が24.0%未満では、所期の低熱膨張性が得られず、また29.5%を超えると所期の0.2%耐力が得られなくなる。したがって、Niを24.0〜29.5%の範囲とする。
・Co:17.5〜25.5%
CoはNiとともに熱膨張係数を決定する重要な元素であり、特に低熱膨張性の発現する温度域を高温側に拡げる作用があり、高温用低熱膨張合金においては不可欠な元素である。しかし、Co含有量が17.5%未満、または25.5%超では所期の低熱膨張性が得られなくなる。また、25.5%を超えると材料コストが増加する問題もある。したがって、Co含有量を17.5〜25.5%の範囲とする。
・[Ni]+0.8[Co]:40.5〜44.5%
NiおよびCoが上記範囲を満足しても、[Ni]+0.8[Co](ただし、[Ni]、[Co]は、それぞれNi、Coの含有量(質量%)である。)で表されるNi当量が40.5%未満、または44.5%超では熱膨張係数が10×10−6/℃を超えてしまう。したがって、[Ni]+0.8[Co]を40.5〜44.5%の範囲とする。
・A:27.5〜29.5
Aは、以下の(I)式で表される値であり、合金のオーステナイト相の安定度、すなわちマルテンサイト相の生成挙動に影響する主因子を表わすパラメータであり、マルテンサイト変態開始温度とマルテンサイト変態終了温度を決定する。また、マルテンサイト相の面積率も決定する。
A=30[C]−1.5×[Si]+0.5×([Mn]−55×[S]/32)+[Ni]+0.05×[Co]+0.1 ・・(I)
ただし、(I)式中、[C]、[Si]、[Mn]、[S]、[Ni]、[Co]はそれぞれの元素の含有量(質量%)を表す。
Aが27.5未満では、マルテンサイト変態終了温度が冷却水の温度に近くなり、過剰なマルテンサイトが生成して熱膨張係数が10×10−6/℃を超え、Aが29.5超では、マルテンサイト変態開始温度が低くなり、十分なマルテンサイト面積率が得られないおそれがあり、ドライアイスや液体窒素といった特殊な冷媒中に浸漬するサブゼロ処理が必要になる。したがって、Aを27.5〜29.5の範囲とする。
なお、後述の第1の実施例および第2の実施例の合金における、Aの値とマルテンサイト変態開始温度(Ms(℃))との関係、およびAの値とマルテンサイト相の面積率(Ma(%))との関係を図1に示す。
Cr:0.5〜3.0%
Crは耐酸化性を向上させる元素であり、必要に応じて添加することができる。しかし、Cr含有量が0.5%未満では、耐酸化性を向上させる効果が少なく、逆に3%を超えると熱膨張係数の増加が無視できなる。したがって、Crを添加する場合には、その含有量を0.5〜3%とする。
本実施形態において、C、Si、Mn、Ni、Co(またはC、Si、Mn、Ni、Co、Cr)の残部は、Feおよび不可避的不純物である。本実施形態ではSは不純物として含まれる。
[ミクロ組織]
本実施形態の合金のミクロ組織は、面積率でマルテンサイト相が30〜90%である。マルテンサイトの面積率は、マルテンサイト生成温度範囲(マルテンサイト変態開始温度とマルテンサイト変態終了温度の差)と冷却媒体の温度との比からおおよそ推定することができる。マルテンサイト相の面積率が30%未満では十分な強度が得られないおそれがあり、90%超では600℃までの熱膨張係数が大きくなってしまうおそれがある。従来はマルテンサイトの量が多いと熱膨張係数が高くなるとされてきたが、本実施形態のように比較的低いC含有量では、マルテンサイト相の面積率で30〜90%と多くなっても、高強度と低熱膨張係数を両立することができることが判明した。マルテンサイト相の面積率の好ましい範囲は50〜90%である。なお、マルテンサイト相の残部はオーステナイト相である。
[特性等]
第1の実施形態では、通常の大気溶解および大気鋳造が可能な組成を有し、サブゼロ処理を施すことなく、適量のマルテンサイト面積率が得られ、600℃という高温までの熱膨張係数が10×10−6/℃以下と低く、600℃における0.2%耐力が100MPa以上という高い高温強度を示す高温用高強度低熱膨張合金が得られる。また、マルテンサイト相の面積率が50%以上では、0.2%耐力が150MPa以上という極めて高い高温強度が得られる。また、熱膨張係数は強度レベルによって異なり、600℃における0.2%耐力が100MPa以上、150MPa未満の範囲では、9×10−6/℃というより低い熱膨張係数が得られる。
[製造条件]
本実施形態では、上記組成の合金を高温加熱後に急冷することにより、上記範囲の適量のマルテンサイトを析出させる。本実施形態の組成は、上述したように、マルテンサイト相生成温度範囲を決めるAが27.5〜29.5の範囲であるため、特許文献1のような高温加熱後のサブゼロ処理を行うことなく、常温の水中冷却で急冷することによりマルテンサイト相を得ることができる。このため、特許文献1のような特殊な製造設備の設置や適用製品の大きさが制限される等の制約がない。
また、このように高温加熱後に急冷することにより、熱膨張係数を小さくすることができる。これは、急冷時に発生する内応力の作用で磁化状態が変化し、自発磁化ひずみに影響するためであると考えられる。
しかし、加熱温度が700℃未満では、低熱膨張効果が不十分となり、また、950℃超では効果の向上がなく、かえって変形や割れを生ずる危険がある。加熱後、450℃までの平均冷却速度が5℃/sec.未満では、内応力発生が小さく、熱膨張係数の低減効果が少ない。したがって、700〜950℃の温度範囲で加熱した後、5℃/sec.以上の冷却速度で、450℃以下まで冷却する。
[第1の実施形態の効果]
第1の実施形態では、通常の大気溶解および大気鋳造が可能な組成を有し、サブゼロ処理を施すことなく、適量のマルテンサイト面積率が得られ、600℃という高温までの熱膨張係数が10×10−6/℃以下と低く、600℃における0.2%耐力が100MPa以上という高い高温強度を示す高温用高強度低熱膨張合金が得られる。このため、高温で高強度低熱膨張を示す複雑形状品や大型部品を、溶接組立てすることなく製作することができる。
<第2の実施形態>
第2の実施形態は、通常の大気溶解および大気鋳造が可能であり、高温まで低熱膨張性を示し、かつ高い高温強度を有し、さらに、コバールよりも優れた被削性を有する高温用高強度低熱膨張鋳造合金を得るものである。
以下、本実施形態における限定理由について詳細に説明する。
本実施形態では、C、Si、Mn、Ni、Coの含有量、Ni当量の範囲、上述した(I)で表されるAの範囲、選択成分であるCrの範囲、マルテンサイト相の面積率、熱膨張係数、高温強度、および製造条件については第1の実施形態と同様であるが、Sの含有量等を規定した点、およびMn/Sを規定した点が第1の実施形態とは異なっている。以下、第2の実施形態に特有な条件に付いて説明する。なお、第1の実施形態と同様、特に断わらない限り成分における%表示は質量%であり、熱膨張係数の値は20〜600℃の平均熱膨張係数である。
・S:0.02〜0.05%
SはMnと硫化物を形成し、被削性向上に寄与するが、合金中に多量に含まれると、低融点のFeSが結晶粒界に生成して脆化し、延性の低下や割れの原因となる。その含有量が0.02%未満では被削性向上効果が小さく、また、0.05%を超えると複雑形状や大型の鋳造品に凝固割れを生じやすくなる。したがって、S含有量を0.02〜0.05%の範囲とする。
・[Mn]/[S]≧15
[Mn]/[S](ただし、[Mn]、[S]はMn、Sの含有量(質量%)である)は、硫化物の生成量や組成を左右する重要なパラメータとなる。Mn:0〜1.0%、S:0.02〜0.05%の範囲において、[Mn]/[S]が15未満では、Sに対しMnが不足し、過剰なSが上述のFeSを形成し、凝固割れ等の原因となるが、[Mn]/[S]が15以上では、Sは高融点のMnSとして存在するため凝固割れを起こしにくくなる。したがって、[Mn]/[S]を15以上とする。
本実施形態において、C、Si、Mn、Ni、Co、S(またはC、Si、Mn、Ni、Co、Cr、S)の残部は、Feおよび不可避的不純物である。
本実施形態では、第1の実施形態の合金にさらにSを含有した組成であるが、本実施形態の範囲のS含有量であれば、熱膨張係数に影響を与えない。
第2の実施形態では、通常の大気溶解および大気鋳造が可能な組成を有し、サブゼロ処理を施すことなく、適量のマルテンサイト面積率が得られ、600℃という高温までの熱膨張係数が10×10−6/℃以下と低く、600℃における0.2%耐力が100MPa以上という高い高温強度を示し、しかも凝固割れを生じさせずに被削性を向上させた、高温用高強度低熱膨張合金が得られる。このため、高温で高強度低熱膨張を示す複雑形状品や大型部品を、溶接組立てすることなく、かつ良好な切削性で製作することができる。
以下、本発明の実施例について説明する。
<第1の実施例>
第1の実施例は、第1の実施形態に対応するものである。
第1の実施形態では、表1に示す各化学組成の合金を高周波誘導炉で大気溶解し、JIS G0307の図1b)に準拠した供試材を鋳造した。いずれも鋳型にはCO法珪砂型を用いた。
これら供試材に対して800℃に加熱後、水冷により平均冷却速度5℃/sec以上で450℃まで冷却した。その後、φ8mm×100mmの熱膨張試験片を採取し、20〜600℃間の熱膨張係数を差動トランス式熱膨張計によって測定した。また、平行部直径10mm、標点間距離50mmの引張試験片を採取し、600℃での0.2%耐力を測定した。また、φ25mm×10mmの酸化試験片を採取し、大気雰囲気の加熱炉で800℃で100時間保持した後、断面組織を光学顕微鏡で観察し、表面の酸化層の厚さを測定した。
表1には、化学組成、Ni当量(Nieq)の値、上記(I)式で表されるAの値、マルテンサイト生成開始温度(Ms)、マルテンサイト面積率(Ma)、20〜600℃における平均熱膨張係数、0.2%耐力、鋳造欠陥、および酸化層厚さを示す。なお、表1において、No.1〜7は本発明の第1の実施形態の範囲内である本発明例、No.8〜13は第1の実施形態の範囲から外れる比較例である。
マルテンサイト生成開始温度(Ms)は、Aの値を用いて以下の式により求めた。
Ms(℃)=882−A×28
マルテンサイト面積率は、倍率50倍のミクロ組織写真を用いて、市販の画像解析ソフトによりオーステナイト面積率を求め、以下の式のように、オーステナイト相の残部をマルテンサイト面積率として求めた。
マルテンサイト面積率(%)=100(%)−オーステナイト面積率(%)
表1に示すように、第1の実施形態の範囲を満たす本発明例であるNo.1〜7は、マルテンサイトの面積率が30〜90%であり、20〜600℃の熱膨張係数が10×10 −6/℃以下であり、600℃における0.2%耐力が100MPa以上を満たしていた。これに対して第1の実施形態の範囲から外れる比較例であるNo.8〜12は、これらの一つ以上を満たしていなかった。また、Cが0.02%未満、およびSiが0.2%未満であったNo.13は、鋳巣が発生した。
また、本発明例であるNo.1〜7の中で、Crを0.5〜3%添加したNo.5〜7は、いずれも酸化層厚さが60μm未満と、参考として示したコバールの1/2以下の値であり、優れた耐酸化性を有することが確認された。なお、No.5〜7、11以外のCr含有量は不純物レベルである。
さらに、本発明例のうちNo.3〜5では、マルテンサイト面積率が50%以上であり、600℃における0.2%耐力が150MPa以上という高い高温強度を示した。熱膨張係数については、本発明例のうち高温強度が150MPa未満のNo.1,2,6,7では、20〜600℃の熱膨張係数が9×10−6/℃以下とより低い値を示した。
Figure 0006753850
<第2の実施例>
第2の実施例は、第2の実施形態に対応するものである。
第2の実施形態では、表2に示す各化学組成の合金を高周波誘導炉で大気溶解し、JIS G0307の図1b)に準拠した供試材およびφ100mm、高さ200mmの円柱鋳物を鋳造した。いずれも鋳型にはCO法珪砂型を用いた。
これら供試材に対して、第1の実施例と同様、800℃に加熱後、水冷により平均冷却速度5℃/sec以上で450℃まで冷却した。その後、φ8mm×100mmの熱膨張試験片を採取し、20〜600℃間の熱膨張係数を差動トランス式熱膨張計によって測定した。また、平行部直径10mm、標点間距離50mmの引張試験片を採取し、600℃での0.2%耐力を測定した。また、φ25mm×10mmの酸化試験片を採取し、大気雰囲気の加熱炉で800℃で100時間保持した後、断面組織を光学顕微鏡で観察し、表面の酸化層の厚さを測定した。さらに、表面欠陥は、円柱鋳物表面の浸透探傷試験により評価した。切削抵抗は、超硬工具P20種により切込み2mm、送り0.2mm/回転の条件でφ100mm外径を旋削し、市販の切削抵抗測定装置により主分力を測定した。
表2には、化学組成、[Mn]/[S](表2には便宜上Mn/Sと表記している)の値、Ni当量(Nieq)の値、Aの値、マルテンサイト生成開始温度(Ms)、マルテンサイト面積率(Ma)、20〜600℃における平均熱膨張係数、0.2%耐力、鋳造欠陥、切削抵抗、および酸化層厚さを示している。なお、表2において、No.21〜27は本発明の第2の実施形態の範囲内である本発明例、No.28〜33は第2の実施形態の範囲から外れる比較例である。
マルテンサイト生成開始温度(Ms)、マルテンサイト面積率は第1の実施例と同様にして求めた。
表2に示すように、第2の実施形態の範囲を満たす本発明例であるNo.21〜27は、マルテンサイト相の面積率が30〜90%であり、20〜600℃の平均熱膨張係数が10×10−6/℃以下であり、600℃の0.2%耐力が100MPa以上を満たし、切削抵抗が900Nより小さく、さらに試験片に表面欠陥が生じていなかった。これに対して第2の実施形態の範囲から外れる比較例であるNo.28〜33は、マルテンサイト相の面積率が30〜90%、20〜600℃の熱膨張係数が10×10−6/℃以下、600℃の0.2%耐力が100MPaの一つ以上を満たしておらず、No.31は、試験片に亀裂が存在し、また、No.32は、切削抵抗が参考として示したコバールと同様、900Nより大きかった。また、Cが0.02%未満、およびSiが0.2%未満であったNo.33は、鋳巣が発生した。
また、本発明例であるNo.21〜27の中で、Crを0.5〜3%添加したNo.25〜27は、いずれも酸化層厚さが60μm未満と、参考として示したコバールの1/2以下の値であり、優れた耐酸化性を有することが確認された。なお、No.25〜27、30以外のCr含有量は不純物レベルである。
さらに、本発明例のうちNo.23〜25では、マルテンサイト面積率が50%以上であり、600℃における0.2%耐力が150MPa以上という高い高温強度を示した。熱膨張係数については、本発明例のうち高温強度が150MPa未満のNo.21,22,26,27では、20〜600℃の熱膨張係数が9×10−6/℃以下とより低い値を示した。
Figure 0006753850
<第3の実施例>
第3の実施例は、製造条件に関するものである。
表3は、表1のNo.4の組成合金の試験体を、加熱温度:650〜1000℃、平均冷却速度:2.5℃/sec.および5〜7.5℃/sec.の熱処理条件で熱処理したときの熱膨張係数を示すものである。表3に示すように、700〜950℃の温度範囲で加熱後、5℃/sec.以上の冷却速度で、450℃以下まで冷却することにより、熱膨張係数が10×10-6/℃以下となることが確認された。
表4は、表2のNo.23の組成合金の試験体を、加熱温度:650〜1000℃、平均冷却速度:2.5℃/sec.および5〜7.5℃/sec.の熱処理条件で熱処理したときの熱膨張係数を示すものである。表4に示すように、No.23の組成合金もNo.4の組成合金と同様、700〜950℃の温度範囲で加熱後、5℃/sec.以上の冷却速度で、450℃以下まで冷却することにより、熱膨張係数が10×10-6/℃以下となることが確認された。
Figure 0006753850
Figure 0006753850

Claims (7)

  1. 質量%で、
    C:0.02〜0.06%
    Si:0.2〜0.6%
    Mn:0.3〜1.5%
    Ni:24.0〜29.5%
    Co:17.5〜25.5%を含有し、
    Ni、Coの含有量(質量%)をそれぞれ[Ni]、[Co]と表した場合に、[Ni]+0.8×[Co]と表されるNi当量が40.5〜44.5%の範囲であり、
    かつ、以下の(I)式で表されるAの値が27.5〜29.5の範囲であり、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、ミクロ組織中のマルテンサイト相の面積率が30〜90%であり、20〜600℃の平均熱膨張係数が、10×10 −6 /℃以下であり、かつ600℃の0.2%耐力が100MPa以上であることを特徴とする高温用高強度低熱膨張鋳造合金。
    A=30[C]−1.5×[Si]+0.5×([Mn]−55×[S]/32)+[Ni]+0.05×[Co]+0.1 ・・(I)
    (ただし、(I)式中、[C]、[Si]、[Mn]、[Ni]、[Co]は、各元素の含有量(質量%)である。)
  2. 質量%で、
    C:0.02〜0.06%
    Si:0.2〜0.6%
    Mn:0.3〜1.5%
    S:0.02〜0.05%
    Ni:24.0〜29.5%
    Co:17.5〜25.5%を含有し、
    Ni、Coの含有量(質量%)をそれぞれ[Ni]、[Co]と表した場合に、[Ni]+0.8×[Co]と表されるNi当量が40.5〜44.5%の範囲であり、
    かつ、以下の(I)式で表されるAの値が27.5〜29.5の範囲であり、
    さらに、Mn、Sの含有量(質量%)をそれぞれ[Mn]、[S]で表した場合に、[Mn]/[S]≧15の関係を満たし、残部Feおよび不可避的不純物からなり、ミクロ組織中のマルテンサイト相の面積率が30〜90%であり、20〜600℃の平均熱膨張係数が、10×10 −6 /℃以下であり、かつ600℃の0.2%耐力が100MPa以上であることを特徴とする高温用高強度低熱膨張鋳造合金。
    A=30[C]−1.5×[Si]+0.5×([Mn]−55×[S]/32)+[Ni]+0.05×[Co]+0.1 ・・(I)
    (ただし、(I)式中、[C]、[Si]、[Mn]、[Ni]、[Co]は、各元素の含有量(%)である。)
  3. さらに、質量%で、Cr:0.5〜3%を含有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の高温用高強度低熱膨張鋳造合金。
  4. ミクロ組織中のマルテンサイト相の面積率が50〜90%であり、かつ600℃の0.2%耐力が150MPa以上であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の高温用高強度低熱膨張鋳造合金。
  5. 20〜600℃の平均熱膨張係数が、9×10−6/℃以下であり、かつ600℃の0.2%耐力が100MPa以上、150MPa未満であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の高温用高強度低熱膨張鋳造合金。
  6. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の組成を有する合金を、700〜950℃の温度範囲で加熱した後、5℃/sec.以上の平均冷却速度で450℃以下まで冷却して、ミクロ組織中のマルテンサイト相の面積率が30〜90%であり、20〜600℃の平均熱膨張係数が、10×10 −6 /℃以下であり、かつ600℃の0.2%耐力が100MPa以上の鋳造合金を得ることを特徴とする高温用高強度低熱膨張鋳造合金の製造方法。
  7. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の高温用高強度低熱膨張鋳造合金からなるタービン用鋳造品。
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