JP6753359B2 - モータのロータ構造 - Google Patents
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Description
本発明は、モータのロータ構造に関する。
モータのロータとして、複数枚の積層鋼板(電磁鋼板)を積層したロータコアの内部に永久磁石を配置したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。そして、ロータは、ロータコアの両端部に非磁性体の端板(エンドプレート)を配置し、ロータコアと両端部の端板をリベットなどの締結部材によって固定した構造である。
ロータは、ロータコアを構成する積層鋼板の枚数が増加するほど回転軸線の方向に長くなる。このため、ロータコアの両端部に端板を固定する場合、ロータコアが長くなればそれに応じた長さのリベットなどの締結部材を用意する必要がある。その結果、例えば大型のモータではリベットなどによる締結を適用できない可能性があり、ロータの構造については改善の余地が残されている。
この発明は、ロータのサイズに応じた締結部材を用意しなくてもロータコアと端板とを締結可能としたロータの構造を提供することにある。
上記課題を解決するモータのロータ構造は、複数枚の積層鋼板が積層されたロータコアと、前記ロータコアの内部に配置された永久磁石と、前記ロータコアの両端部のそれぞれに締結固定される端板とを有するモータのロータ構造であって、各積層鋼板には、第1直径の第1孔と前記第1直径よりも大きい第2直径の第2孔とが周方向に交互に、かつ等間隔で穿設されており、前記端板には、締結部材を挿通させる挿通孔が穿設されており、前記端板は、前記端板に隣り合う積層鋼板を含む複数枚の積層鋼板の前記第1孔と前記挿通孔とに挿通された前記締結部材で締結されることによって前記ロータコアの端部に固定されており、前記ロータコアを、前記端板に隣り合う積層鋼板を含む複数枚の積層鋼板が積層された第1積層部分と、前記第1積層部分に挟まれる第2積層部分と、に区別したとき、前記第2積層部分のうち、前記第1積層部分に隣り合う積層鋼板を含む複数枚の積層鋼板は、前記第1積層部分においてロータの長さ方向に連なる前記第1孔に対して前記第2孔が連なるように転積されていることを要旨とする。
このロータ構造によれば、第1積層部分の第1孔に対して第2積層部分の第2孔が連なるように転積させることで、第1積層部分において端板を締結することができ、端板をロータコアに対して固定することができる。したがって、ロータのサイズに応じた締結部材を用意しなくてもロータコアと端板とを締結することができる。
上記モータのロータ構造において、前記端板は、前記端板と前記第1積層部分の積層鋼板とが前記締結部材の座面で挟持されることによって前記ロータコアの端部に固定してもよい。このロータ構造によれば、ロータコアに対して端板を強固に固定することができる。
上記モータのロータ構造において、前記締結部材は、リベットとしてもよい。このロータ構造によれば、締結工程を簡単にすることができる。
上記モータのロータ構造において、前記モータの極数に対する前記第1孔及び前記第2孔の合計孔数は、Pを極数、nを正の整数、mを正の奇数としたときに以下の式(1),(2)を用いて算出される値Aをもとに設定され、P÷n=B・・・(1)、B×m=A・・・(2)、式(2)において値Aを算出する場合の値Bは式(1)で算出される値のうち正の偶数であり、式(2)で算出された値Aのうち4以上の正の偶数に相当する数を前記合計孔数としてもよい。このロータ構造によれば、極数に対する第1孔と第2孔の合計孔数を適切に設定することができる。
上記モータのロータ構造において、前記モータの極数に対する前記第1孔及び前記第2孔の合計孔数は、Pを極数、nを正の整数、mを正の奇数としたときに以下の式(1),(2)を用いて算出される値Aをもとに設定され、P÷n=B・・・(1)、B×m=A・・・(2)、式(2)において値Aを算出する場合の値Bは式(1)で算出される値のうち正の偶数であり、式(2)で算出された値Aのうち4以上の正の偶数に相当する数を前記合計孔数としてもよい。このロータ構造によれば、極数に対する第1孔と第2孔の合計孔数を適切に設定することができる。
本発明によれば、ロータのサイズに応じた締結部材を用意しなくてもロータコアと端板とを締結できる。
以下、モータのロータ構造を具体化した一実施形態を図1〜図3にしたがって説明する。
図1に示すように、モータ10は、磁石埋込式モータであって、ロータ(回転子)11と、ステータ(固定子)12とを備える。ロータ11及びステータ12は何れも円筒状である。ロータ11は、ステータ12の内周に配置されている。ロータ11の外周面とステータ12の内周面は、ギャップを介して対向している。図1では、ロータ11及びロータ11を回転可能に支持するシャフト13を実線で示し、ステータ12を二点鎖線で模式的に図示している。ステータ12は複数のスロットとそのスロット間にコイルが捲回されるティースを備えているが、図1においてスロット、ティース及びコイルは図示を省略している。この実施形態のモータ10は、極数が「6」である。
図1に示すように、モータ10は、磁石埋込式モータであって、ロータ(回転子)11と、ステータ(固定子)12とを備える。ロータ11及びステータ12は何れも円筒状である。ロータ11は、ステータ12の内周に配置されている。ロータ11の外周面とステータ12の内周面は、ギャップを介して対向している。図1では、ロータ11及びロータ11を回転可能に支持するシャフト13を実線で示し、ステータ12を二点鎖線で模式的に図示している。ステータ12は複数のスロットとそのスロット間にコイルが捲回されるティースを備えているが、図1においてスロット、ティース及びコイルは図示を省略している。この実施形態のモータ10は、極数が「6」である。
ロータ11は、ほぼ円板状の積層鋼板(電磁鋼板)14を複数枚(例えば数十枚)積層した円筒状のロータコア15を備える。ロータコア15を構成する複数枚の積層鋼板14は全て同一形状である。ロータコア15の中心には、シャフト13が貫挿されている。この実施形態において、シャフト13とロータコア15は焼嵌めによって固定されている。そして、ロータ11は、ロータコア15の外周面がステータ12のティースと所定の間隔を置いた状態で、図示しないハウジングの軸受けにシャフト13を介して回転可能に支持されている。
ロータコア15には、フラックスバリア16,17を配する状態で永久磁石18,19が径方向に複数層埋め込まれている。詳しくは、ロータコア15には、永久磁石挿入孔20,21が形成されている。そして、ロータコア15は、永久磁石挿入孔20に埋め込まれた永久磁石18を挟んでフラックスバリア16が配置されているとともに、永久磁石挿入孔21に埋め込まれた永久磁石19を挟んでフラックスバリア17が配置されている。ロータコア15を構成する積層鋼板14は、打ち抜き加工によって形成されている。そして、打ち抜き加工の際には、フラックスバリア16,17及び永久磁石挿入孔20,21を構成し得る孔が打ち抜かれる。フラックスバリア16,17及び永久磁石挿入孔20,21は、複数枚の積層鋼板14を積層してロータコア15を構成した場合にロータコア15の長さ方向に延びている。ロータコア15の長さ方向は、シャフト13の軸線方向に一致する。
図1及び図2に示すように、この実施形態の積層鋼板14には、シャフト13が貫挿される軸孔22の周囲に、直径の異なる複数の孔が穿設されている。直径の異なる孔には、第1直径の第1孔としての小径孔23と、第1直径よりも大きい第2直径の第2孔としての大径孔24と、がある。小径孔23は、軸孔22の中心Pを基準として120度毎に周方向にずれた位置にある。この実施形態において小径孔23は、3つである。また、大径孔24は、隣り合う小径孔23の間に位置しており、軸孔22の中心Pを基準として120度毎に周方向にずれた位置にある。この実施形態において大径孔24は、3つである。つまり、この実施形態の積層鋼板14には、軸孔22の周囲に6つの孔が形成されており、小径孔23と大径孔24とが周方向に交互に配置されている。そして、交互に位置する小径孔23と大径孔24は、軸孔22の中心Pを基準として60度毎に位置しており、積層鋼板14の周方向に等間隔で位置している。なお、軸孔22の中心Pから小径孔23の中心までの距離a、及び軸孔22の中心Pから大径孔24の中心までの距離aは同一である。このため、小径孔23及び大径孔24とからなる6つの孔の中心は、軸孔22の中心Pを円心とし、距離aを半径とする円の円周上、すなわち同一の円周上に位置している。
図2に示すように、ロータコア15は複数枚の積層鋼板14を積層して構成されており、ロータコア15の両端部には非磁性体(例えばアルミニウム)の端板25,26が固定される。ロータコア15の両端部に位置する積層鋼板14を積層鋼板14a,14bとすると、端板25は積層鋼板14aに隣り合うように固定されるとともに、端板26は積層鋼板14bに隣り合うように固定される。ロータコア15と端板25,26は、締結部材によって締結固定される。この実施形態の締結部材は、図2に示したリベット28である。この実施形態においてリベット28は、端板25の締結固定に3つ用いられるとともに、端板26の締結固定に3つ用いられる。なお、リベット28は母材の片側から締結可能なブラインドリベットであり、図2では締結前のブラインドリベットを図示しているが、ブラインドリベットの構成要素としてフランジ28aとリベット本体28bを示している。
端板25,26は、積層鋼板14とほぼ同一の輪郭形状であるほぼ円板状の板である。端板25,26は、同一形状である。また、端板25,26は、ロータ11の回転バランスを取る際に切削加工などを行い得るように積層鋼板14に比して厚い板である。また、端板25,26には、シャフト13が貫挿される軸孔30と、リベット28を挿通させる挿通孔31,32が穿設されている。この実施形態において挿通孔31,32は、積層鋼板14と端板25,26とを重ね合わせたときに積層鋼板14の小径孔23と一致する位置に穿設されている。つまり、挿通孔31,32は、軸孔30の中心を基準として120度毎に周方向にずれた位置にある。
以下、この実施形態のロータ構造、特にロータコア15と端板25,26との取付構造を中心に説明する。なお、ロータ11には、複数枚の積層鋼板14が積層されたロータコア15と、ロータコア15の内部に配置された永久磁石18,19と、ロータコア15の両端部のそれぞれに締結固定される端板25,26と、を含む。
この実施形態のロータ11のようにロータコア15を複数枚の積層鋼板14を積層して構成する場合、積層鋼板14は例えばカシメ加工によって固定される。また、ロータコア15は、積層鋼板14の厚みなどのばらつきによって傾きが生じ得ないように、積層鋼板14を1枚又は複数枚積層する毎に積層する積層鋼板14を所定角度回転させて厚みのばらつきをなくすように転積加工を行い、形成している。
そして、この実施形態のロータ11は、前述のようにロータコア15を形成する際に積層鋼板14の転積加工が行われることを利用し、ロータコア15と端板25,26との取付構造に工夫を施している。
この実施形態のロータ11の構造では、リベット本体28bが挿通される部分にある積層鋼板14に対し、リベット本体28bが挿通されない部分にある積層鋼板14が所定角度、転積されている。なお、以下では、ロータ11の構造を具体的に説明するが、その説明を容易にするため、図2に示すロータ11の分解斜視図において、リベット本体28bが挿通される部分を第1積層部分S1とし、リベット本体28bが挿通されない部分を第2積層部分S2として説明を行う。なお、第1積層部分S1に積層される複数枚の積層鋼板14は、小径孔23同士、及び大径孔24同士がそれぞれロータコア15の長さ方向に連なるように固定されている。
ロータ11には、ロータコア15の両端部に端板25,26がそれぞれ固定されるため、図2に示すように第1積層部分S1は2つ存在する。そして、第2積層部分S2は、端板25,26がそれぞれ固定される2つの第1積層部分S1に挟まれている。また、端板25が固定される第1積層部分S1は、ロータコア15の第1端部にあり、かつ端板25に隣り合う積層鋼板14aを含む複数枚の積層鋼板14が積層された部分である。一方、端板26が固定される第1積層部分S1は、ロータコア15の第1端部と反対に位置する第2端部にあり、かつ端板26に隣り合う積層鋼板14bを含む複数枚の積層鋼板14が積層された部分である。なお、第1積層部分S1における積層鋼板14の積層枚数は、リベット本体28bの長さに応じた枚数である。
第2積層部分S2のうち、端板25が固定される第1積層部分S1に隣り合う積層鋼板14cを含む複数枚の積層鋼板14は、第1積層部分S1においてロータコア15の長さ方向に連なる小径孔23に対して大径孔24が連なるように転積されている。同様に、第2積層部分S2のうち、端板26が固定される第1積層部分S1に隣り合う積層鋼板14dを含む所定の複数枚の積層鋼板14は、第1積層部分S1においてロータコア15の長さ方向に連なる小径孔23に対して大径孔24が連なるように転積されている。つまり、第2積層部分S2の少なくとも一部分、すなわち第1積層部分S1に隣接する部分は、第1積層部分S1の小径孔23に対して大径孔24が長さ方向に重なる角度(例えば、60度、180度)、転積されている。
図3は、端板25とロータコア15とをリベット28によって締結固定した状態を示す断面図である。なお、図3は、端板25における1か所の締結部分を示すものであるが、他の2か所の締結部分も同じある。前述したように、第1積層部分S1に対して第2積層部分S2の少なくとも一部を転積させると、第1積層部分S1と第2積層部分S2との境界部分においてリベット28の挿通箇所の孔径が異なることになる。具体的に言えば、孔径は、小径孔23の直径から大径孔24の直径に変化する。このため、必要な枚数の積層鋼板14を積層したロータコア15の状態において、端板25をロータコア15の第1端部にある積層鋼板14aに重ね、リベット28を端板25の挿通孔31及び積層鋼板14の小径孔23に挿通させた後に締結固定させることが可能である。つまり、ブラインドリベットの締結作業において、リベット本体28bの先端にはリベット本体28bよりも大径の締結部28cが新たに形成されるが、この締結部28cは第2積層部分S2の大径孔24に挿通されることになる。したがって、端板25と第1積層部分S1の積層鋼板14とは、フランジ28aの座面Z1と締結部28cの座面Z2とによって挟持される。その結果、ロータコア15に端板25が締結固定される。前述した端板25とロータコア15の締結は、端板26とロータコア15の締結においても同じである。
なお、第2積層部分S2は、第1積層部分S1における積層鋼板14の積層枚数に比して積層枚数が多く、この積層枚数はモータ10において必要なロータ11の大きさによって決まる。つまり、第2積層部分S2は、第1積層部分S1に比してロータコア15の長さ方向において長い。このため、第2積層部分S2については、図3に示すように第1積層部分S1とロータコア15の長さ方向において重なる一部分において小径孔23と大径孔24とが重なり合っていればよく、複数の部分において複数回の転積が行われていてもよい。つまり、この実施形態のロータ11の構造では、締結固定後の締結部28cが挿通されない部分において、第2積層部分S2がどのような角度で転積されているかは問わない。
以下、この実施形態のロータ構造の作用を説明する。
ロータコア15を構成する積層鋼板14は、小径孔23と大径孔24とを備えている。そして、ロータコア15の積層鋼板14は、リベット本体28bが挿通される部分である小径孔23とリベット本体28bが挿通されない部分である大径孔24と、がロータコア15の長さ方向に連なるように転積されている。このため、ロータコア15において端板25,26を固定するためにリベット28を挿通させる部分の長さを短くできる。つまり、ロータコア15の全長に亘る長さのリベット28を用意しなくても、端板25,26をロータコア15に締結固定することが可能である。
ロータコア15を構成する積層鋼板14は、小径孔23と大径孔24とを備えている。そして、ロータコア15の積層鋼板14は、リベット本体28bが挿通される部分である小径孔23とリベット本体28bが挿通されない部分である大径孔24と、がロータコア15の長さ方向に連なるように転積されている。このため、ロータコア15において端板25,26を固定するためにリベット28を挿通させる部分の長さを短くできる。つまり、ロータコア15の全長に亘る長さのリベット28を用意しなくても、端板25,26をロータコア15に締結固定することが可能である。
次に、モータ10の極数と積層鋼板14に穿設される小径孔23及び大径孔24の合計孔数との関係を説明する。
モータ10の極数に対する小径孔23及び大径孔24の合計孔数は、Pを極数、nを正の整数、mを正の奇数としたときに以下の式(1),(2)を用いて算出される値Aをもとに設定される。
モータ10の極数に対する小径孔23及び大径孔24の合計孔数は、Pを極数、nを正の整数、mを正の奇数としたときに以下の式(1),(2)を用いて算出される値Aをもとに設定される。
P÷n=B・・・(1)
B×m=A・・・(2)
ここで、式(2)において値Aを算出する場合の値Bは式(1)で算出される値のうち正の偶数とする。そして、合計孔数は、式(2)で算出された値Aのうち4以上の正の偶数に相当する数とする。
B×m=A・・・(2)
ここで、式(2)において値Aを算出する場合の値Bは式(1)で算出される値のうち正の偶数とする。そして、合計孔数は、式(2)で算出された値Aのうち4以上の正の偶数に相当する数とする。
極数と合計孔数を具体的に例示する。
実施形態で説明した極数「6」のモータ10の場合、式(1)により、値B=6,2となる。そして、式(2)により、値B=6としたとき、値A=6,18,30,42・・・となる。また、式(2)により、値B=2としたとき、値A=6,10,14,18・・・となる。したがって、極数「6」のモータ10の場合、合計孔数は6,10,14,18・・・の中から設定することができる。
実施形態で説明した極数「6」のモータ10の場合、式(1)により、値B=6,2となる。そして、式(2)により、値B=6としたとき、値A=6,18,30,42・・・となる。また、式(2)により、値B=2としたとき、値A=6,10,14,18・・・となる。したがって、極数「6」のモータ10の場合、合計孔数は6,10,14,18・・・の中から設定することができる。
積層鋼板14に穿設する孔(小径孔23と大径孔24)は、回転時のバランスを考慮すると、小径孔23と大径孔24とが交互に、かつ等間隔であることが好ましい。このため、合計孔数は、式(2)で算出される値Aのうち、4以上の正の偶数に相当する数とすることが好ましい。
また、極数「4」のモータ10の合計孔数は、前述した式(1),(2)によって算出される値A=4,6,10,12・・・の中から設定することができる。また、極数「18」のモータ10の合計孔数は、前述した式(1),(2)によって算出される値A=6,10,14,18,22・・・の中から設定することができる。式(1),(2)をもとに合計孔数を設定することで、極数に対する合計孔数が適切に設定される。なお、モータ10の極中心と孔位置(小径孔23と大径孔24の位置)は一致していなくてもよい。
したがって、この実施形態では、以下の効果を得ることができる。
(1)第1積層部分S1の小径孔23に対して第2積層部分S2の大径孔24が連なるように転積させることで、第1積層部分S1において端板25,26を締結することができる。その結果、端板25,26をロータコア15に固定することができる。したがって、ロータ11のサイズ(長さ)に応じた長さのリベット28を用意しなくてもロータコア15と端板25,26とを締結することができる。
(1)第1積層部分S1の小径孔23に対して第2積層部分S2の大径孔24が連なるように転積させることで、第1積層部分S1において端板25,26を締結することができる。その結果、端板25,26をロータコア15に固定することができる。したがって、ロータ11のサイズ(長さ)に応じた長さのリベット28を用意しなくてもロータコア15と端板25,26とを締結することができる。
(2)つまり、第1積層部分S1の長さは、ロータ11の長さに比して短い。このため、ロータ11の全長に亘る長さのリベット28を用意しなくても、ロータコア15の端部に端板25,26を固定することができる。その結果、大型のロータ11を備えるモータ10であっても、適用可能なロータ構造を提供することができる。
(3)また、この実施形態のロータ構造は、ロータ11の長さに応じたリベット28を用意しなくてもよいことから、ロータコア15と端板25,26との固定に用いるリベット28をロータ11のサイズに拘わらず共通化することも可能である。その結果、モータ10の製造コストの削減、製造工程の簡略化を実現できる。
(4)また、この実施形態のロータ構造は、ロータコア15に対して片側ずつ端板25,26を固定する作業を行うことができるので、作業性に優れている。
(5)小径孔23と大径孔24を、交互に、かつ等間隔で配置しているので、小径孔23及び大径孔24を要因とする積層鋼板14のアンバランスは発生しない。このため、ロータ11の回転バランスを調整する作業量が増加することもない。
(5)小径孔23と大径孔24を、交互に、かつ等間隔で配置しているので、小径孔23及び大径孔24を要因とする積層鋼板14のアンバランスは発生しない。このため、ロータ11の回転バランスを調整する作業量が増加することもない。
(6)端板25,26と第1積層部分S1の積層鋼板14との締結にリベット28を用いることで、締結工程を簡単にすることができる。
(7)端板25,26と第1積層部分S1の積層鋼板14とがリベット28の座面Z1,Z2で挟持されるので、ロータコア15に対して端板25,26を強固に固定することができる。
(7)端板25,26と第1積層部分S1の積層鋼板14とがリベット28の座面Z1,Z2で挟持されるので、ロータコア15に対して端板25,26を強固に固定することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 端板25,26をロータコア15に締結する締結部材は、ボルトとナットとしてもよい。つまり、実施形態で説明したように、端板25と第1積層部分S1、及び端板26と第1積層部分S1を締結部材の座面によって挟持すればよい。ボルトとナットを用いる場合は、端板25と第1積層部分S1、及び端板26と第1積層部分S1をそれぞれ固定した後、これらの第1積層部分S1を第2積層部分S2に固定すればよい。
○ 端板25,26をロータコア15に締結する締結部材は、ボルトとナットとしてもよい。つまり、実施形態で説明したように、端板25と第1積層部分S1、及び端板26と第1積層部分S1を締結部材の座面によって挟持すればよい。ボルトとナットを用いる場合は、端板25と第1積層部分S1、及び端板26と第1積層部分S1をそれぞれ固定した後、これらの第1積層部分S1を第2積層部分S2に固定すればよい。
○ ロータコア15を構成する各積層鋼板14は、カシメ加工に限らず、溶接加工又は接着加工によって固定してもよい。
○ シャフト13とロータコア15はキーによって固定してもよい。なお、キーによって固定する場合は、キーとキー溝の位置を考慮して転積を行う。
○ シャフト13とロータコア15はキーによって固定してもよい。なお、キーによって固定する場合は、キーとキー溝の位置を考慮して転積を行う。
○ 実施形態で説明したように、モータ10の極数に対する孔数(小径孔23と大径孔24の合計数)は任意に変更可能である。また、実施形態で説明したモータ10の極数は例示であり、その極数は任意に変更可能である。そして、極数を変更した場合は、実施形態で説明した孔数で積層鋼板14に小径孔23と大径孔24を穿設すればよい。
○ 小径孔23の直径、及び大径孔24の直径は、使用する締結部材の形状によって任意に変更可能である。例えばリベット28を用いる場合、小径孔23の直径はリベット本体28bを挿通可能であって、かつ座面Z1,Z2よりも小さい径であり、大径孔24の直径は締結部28cよりも大きい径である。
10…モータ、14,14a〜14d…積層鋼板、11…ロータ、15…ロータコア、18,19…永久磁石、25,26…端板、23…小径孔、24…大径孔、28…リベット、31,32…挿通孔、S1…第1積層部分、S2…第2積層部分、Z1,Z2…座面。
Claims (4)
- 複数枚の積層鋼板が積層されたロータコアと、前記ロータコアの内部に配置された永久磁石と、前記ロータコアの両端部のそれぞれに締結固定される端板とを有するモータのロータ構造であって、
各積層鋼板には、第1直径の第1孔と前記第1直径よりも大きい第2直径の第2孔とが周方向に交互に、かつ等間隔で穿設されており、
前記端板には、締結部材を挿通させる挿通孔が穿設されており、
前記端板は、前記端板に隣り合う積層鋼板を含む複数枚の積層鋼板の前記第1孔と前記挿通孔とに挿通された前記締結部材で締結されることによって前記ロータコアの端部に固定されており、
前記ロータコアを、前記端板に隣り合う積層鋼板を含む複数枚の積層鋼板が積層された第1積層部分と、前記第1積層部分に挟まれる第2積層部分と、に区別したとき、前記第2積層部分のうち、前記第1積層部分に隣り合う積層鋼板を含む複数枚の積層鋼板は、前記第1積層部分においてロータの長さ方向に連なる前記第1孔に対して前記第2孔が連なるように転積されていることを特徴とするモータのロータ構造。 - 前記端板は、前記端板と前記第1積層部分の積層鋼板とが前記締結部材の座面で挟持されることによって前記ロータコアの端部に固定されている請求項1に記載のモータのロータ構造。
- 前記締結部材は、リベットである請求項1又は請求項2に記載のモータのロータ構造。
- 前記モータの極数に対する前記第1孔及び前記第2孔の合計孔数は、Pを極数、nを正の整数、mを正の奇数としたときに以下の式(1),(2)を用いて算出される値Aをもとに設定され、
P÷n=B・・・(1)
B×m=A・・・(2)
式(2)において値Aを算出する場合の値Bは式(1)で算出される値のうち正の偶数であり、式(2)で算出された値Aのうち4以上の正の偶数に相当する数を前記合計孔数としている請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のモータのロータ構造。
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