JP6753125B2 - 鉄筋溶接治具、鉄筋溶接装置及び鉄筋溶接方法 - Google Patents

鉄筋溶接治具、鉄筋溶接装置及び鉄筋溶接方法 Download PDF

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Description

本発明は、鉄筋溶接治具、鉄筋溶接装置及び鉄筋溶接方法に関する。
既設構造物の補修作業等において、構造物に埋め込まれている既設鉄筋に新設鉄筋を継ぎ足すことがある。この継ぎ足し作業では、例えば特許文献1に開示されたスタッドガンと呼ばれる溶接装置が用いられる。
スタッドガンを用いた溶接作業の主要な工程について、図13の(a)部〜図13の(h)部を参照しつつ説明する。まず、既設鉄筋101にクランプ103を取り付ける(図13の(a)部)。次に、新設鉄筋102をスタッドガン104に取り付ける(図13の(b)部)。次に、レグ106の突き出し長さL100を調整する(図13の(c)部)。次に、既設鉄筋101の先端にフェルール107を取り付ける(図13の(d)部)。次に、新設鉄筋102の先端をフェルール107に差し込む(図13の(e)部)。次に、スタッドガン104を既設鉄筋101側に押し込み、新設鉄筋102に付勢力F101を与える(図13の(f)部)。スタッドガン104を押し込むと、スタッドガン104に取り付けられたレグ106の先端に取り付けられたフート108がフェルール107側に移動し、最終的にフェルール107に当接する。次に、スタッドガン104を押し込んだ状態を維持したまま、スタッドガン104による溶接動作を開始する。この溶接動作では、接触状態とされた既設鉄筋101と新設鉄筋102との間にわずかな隙間を形成することによりアーク放電109を瞬間的に生じさせて、アーク放電によるアーク熱により既設鉄筋101と新設鉄筋102とを融解させる(図13の(g)部)。そして、押圧力F101によって新設鉄筋102を既設鉄筋101に押し付ける(図13の(h)部)。以上の工程により、既設鉄筋101に新設鉄筋102が溶接される。
特開2004−25277号公報
近年、新設鉄筋が長尺化及び大径化する傾向にある。鉄筋の長尺化によれば、レグの長さも長くなるので、レグのたわみが生じやすくなる。また、鉄筋の大径化によれば、新設鉄筋に提供される付勢力が大きくなる。この付勢力は、フェルールからレグに作用する反力と釣り合っている。従って、付勢力が大きくなるに従って、レグに作用する反力も大きくなる。そのうえ、既設鉄筋と新設鉄筋との間に隙間を形成する際にも、バネが圧縮されるので、レグに作用する反力はより大きくなる。これらの要因により、レグのたわみがより増加する傾向にある。このたわみが生じると、フェルールに対するフートの位置がずれ易くなるので、既設鉄筋と新設鉄筋との突合せ状態にずれが生じる。このため、溶接動作を安定して行うことが難しかった。
そこで、本発明は、溶接に要する動作を安定して実施し得る鉄筋溶接治具、鉄筋溶接装置及び鉄筋溶接方法を提供することを目的とする。
本発明の一形態は、新設鉄筋の一端に溶接ガンを取り付け、新設鉄筋の他端を既設鉄筋に対面させ、溶接ガンを用いて新設鉄筋に電流と付勢力とを提供することにより、新設鉄筋を既設鉄筋に溶接する作業に適用される鉄筋溶接治具であって、既設鉄筋が配置される第1の穴を有し、第1の穴に既設鉄筋が配置されるように、既設鉄筋に対して着脱可能に固定されるクランプと、新設鉄筋の他端及び既設鉄筋の一端が配置される第2の穴を有し、第2の穴が第1の穴と連通するように、クランプに対して着脱可能に固定されるフェルールと、クランプに設けられ、フェルールの第2の穴がクランプの第1の穴と連通した状態を維持するように、フェルールをクランプに対して着脱可能に固定する保持部と、溶接ガンに取り付けられ、付勢力が提供されている新設鉄筋に係合することにより、新設鉄筋の移動を規制する移動規制部と、溶接ガンに取り付けられ、溶接ガンからクランプに向けて突出し、新設鉄筋が既設鉄筋に接触した状態におけるクランプと溶接ガンとの間の距離を維持する距離維持部と、を備える。
鉄筋溶接治具では、クランプに設けられた保持部によってフェルールが保持される。従って、フェルールとクランプとの相対的な位置関係を新設鉄筋及び溶接ガンの状態によらず、所望の状態に容易に維持することができる。また、鉄筋溶接治具は、付勢力が提供されている新設鉄筋の移動が移動規制部によって規制されている。すなわち、付勢力に対抗する反力は、移動規制部によって負担される。従って、付勢力に対抗する反力が、新設鉄筋の長尺化の影響を受ける距離維持部に作用することが回避される。従って、新設鉄筋の長尺化及び大径化されたとしても、距離維持部を小径化及び軽量化することが可能になるので、溶接ガンの操作性を向上させることができる。これらの要因により、鉄筋溶接治具によれば、溶接に要する動作を安定して実施することができる。
保持部は、フェルールが載置されるフェルール受け部と、フェルールをクランプに向けて押し付ける押圧力を発生させる押圧力発生部と、を有していてもよい。この構成によれば、クランプに対するフェルールの着脱作業を容易に行うことができる。
移動規制部は、本体部と、本体部の一端に設けられ、新設鉄筋のリブに係合する爪部と、本体部の他端に設けられ、溶接ガンに対して回動可能に連結する連結部と、を有し、新設鉄筋に付勢力が提供されることによりリブに爪部が係合している状態において、付勢力に対して逆方向の力が新設鉄筋に提供されたときに、リブに対する爪部の係合状態が解除されてもよい。この構成によれば、移動規制部と新設鉄筋との係合状態を解除する動作が、溶接ガンによる一連の溶接動作中において、既設鉄筋と新設鉄筋との間に隙間を形成する動作に起因して生じる。従って、移動規制部と新設鉄筋との係合状態の解除を適切なタイミングで自動的に行うことができる。
クランプに固定され、既設鉄筋の軸線方向に対して平行に延びる基準部をさらに有してよい。この構成によれば、既設鉄筋に対する新設鉄筋の鉛直方向へのずれを、新設鉄筋の軸線方向から見て容易に視認することができる。従って、新設鉄筋のずれを確認するための作業者が不要になるので、効率の良い溶接作業を行うことができる。
距離維持部は、溶接ガンから突出し、クランプに突き当てられる維持棒部と、溶接ガンに設けられ、溶接ガンからクランプまでの維持棒部の長さが調整可能であるように維持棒部を保持する維持棒保持部と、を有してよい。この構成によれば、溶接される新設鉄筋の長さに好適に対応することができる。
本発明の別の形態は、既設鉄筋の端面に新設鉄筋の端面を溶接する鉄筋溶接装置であって、上述した鉄筋溶接治具と、新設鉄筋の一端を保持すると共に、新設鉄筋に電流と付勢力とを提供する溶接ガンと、を備える。この鉄筋溶接装置は、上述した鉄筋溶接治具を備える。従って、溶接に要する動作を安定して実施することができる。
本発明のさらに別の形態は、新設鉄筋の一端に溶接ガンを取り付け、新設鉄筋の他端を既設鉄筋に対面させ、溶接ガンを用いて新設鉄筋に電流と付勢力とを提供することにより、新設鉄筋を既設鉄筋に溶接する鉄筋溶接方法であって、既設鉄筋が配置される第1の穴を有し、第1の穴に既設鉄筋が配置されるように、既設鉄筋に対して着脱可能に固定されるクランプに、新設鉄筋の他端及び既設鉄筋の一端が配置される第2の穴を有し、第2の穴が第1の穴と連通するように、クランプに対して着脱可能に固定されるフェルールを固定する工程であって、クランプに設けられ、フェルールの第2の穴がクランプの第1の穴と連通した状態を維持するように、フェルールをクランプに対して着脱可能に固定する保持部を用いて、フェルールをクランプに固定する方法と、新設鉄筋に付勢力を提供させた後に、溶接ガンに取り付けられ付勢力が提供されている新設鉄筋に係合することにより新設鉄筋の移動を規制する移動規制部を、新設鉄筋に係合させる工程と、既設鉄筋に新設鉄筋を接触させた後に、溶接ガンに取り付けられ溶接ガンからクランプに向けて突出し新設鉄筋が既設鉄筋に接触した状態におけるクランプと溶接ガンとの間の距離を維持する距離維持部をクランプに突き当てる工程と、を有する。
この鉄筋溶接方法は、上述した鉄筋溶接治具を構成する部材を利用して実施される。従って、溶接に要する動作を安定して実施することができる。
本発明によれば、溶接に要する動作を安定して実施し得る鉄筋溶接治具、鉄筋溶接装置及び鉄筋溶接方法が提供される。
図1は、本実施形態に係る鉄筋溶接装置を示す斜視図である。 図2は、図1に示された鉄筋溶接装置の溶接ガンの近傍を拡大して示す側面図である。 図3は、図1に示されたフェルールを拡大して示す斜視図である。 図4は、図1に示されたクランプを拡大して示す斜視図である。 図5の(a)部及び図5の(b)部は、レベル調整部の機能を示す模式図である。 図6は、図1に示されたポジションクランプの近傍を拡大して示す側面図である。 図7の(a)部及び図7の(b)部は、ポジションクランプの機能を説明するための模式図である。 図8は、図1に示された位置決め機構の一部を拡大して示す側面図である。 図9は、図1に示された位置決め機構の別の一部を拡大して示す側面図である。 図10は、鉄筋溶接方法の主要な工程を示すフロー図である。 図11の(a)部は工程S1を説明するための概略図であり、図11の(b)部は工程S2を説明するための概略図であり、図11の(c)部は工程S3を説明するための概略図であり、図11の(d)部は工程S4を説明するための概略図であり、図11(e)部は工程S5を説明するための概略図であり、図11の(f)部は工程S6を説明するための概略図であり、図11の(g)部は工程S7を説明するための概略図である。 図12の(a)部は工程S8を説明するための概略図であり、図12の(b)部は工程S9を説明するための概略図であり、図12の(c)部、(d)部及び(e)部は工程S10を説明するための概略図である。 図13の(a)部〜(h)部は、スタッドガンを用いた溶接作業の主要な工程を示す概略図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施するための形態を詳細に説明する。図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1に示されるように、本実施形態に係る鉄筋溶接装置1は、既設鉄筋101に新設鉄筋102を継ぎ足すように溶接する。既設鉄筋101は、ビルや橋梁といった既設の構造物において、コンクリートに埋め込まれる。新設鉄筋102は、一例として、長さが800mm以上であり、外径が22mm以上である。新設鉄筋102を継ぎ足す場合には、既設鉄筋101の端面を露出させる。次に、露出させた既設鉄筋101の端面に新設鉄筋102の端面を対面させる。次に、既設鉄筋101の端面と新設鉄筋102の端面との間にアーク放電を生じさせ、既設鉄筋101及び新設鉄筋102を部分的に融解させる。そして、融解した部分を互いに突き合わせることにより、既設鉄筋101に新設鉄筋102が継ぎ足される。既設鉄筋101に新設鉄筋102を溶接する工法は、スタッド溶接とも呼ばれる。
鉄筋溶接装置1は、溶接ガン2と、鉄筋溶接治具10とを備える。溶接ガン2は、溶接のための電流及び付勢力を新設鉄筋102に提供する。鉄筋溶接治具10は、フェルール11と、クランプ12と、ポジションクランプ13(移動規制部)と、位置決め機構14(距離維持部)と、を有する。
図2に示されるように、溶接ガン2は、ガン本体3と給電チャック4とを有する。ガン本体3は、鉄筋溶接装置1を操作するために作業者が保持する部分である。ガン本体3は、本体ブロック3aと、ハンドル3bと、作動シャフト3cと、給電ケーブル3dと、トーチスイッチ3eと、を有する。
本体ブロック3aは、筒状を有し、電磁石3fとスプリング3gとを収容する。本体ブロック3a周面には、ハンドル3bが取り付けられる。ハンドル3bには、トーチスイッチ3eが設けられる。トーチスイッチ3eは、電磁石3f及び給電チャック4への給電を開始させるスイッチである。本体ブロック3aには、一方の端部から作動シャフト3cが挿入される。作動シャフト3cは、先端側が本体ブロック3aから突出し、後端側は本体ブロック3aに収容される。作動シャフト3cの後端は、スプリング3gに当接される。作動シャフト3cは、その軸線方向に沿って、本体ブロック3aに対して往復移動可能とされる。従って、作動シャフト3cを本体ブロック3aへ押し込むように力を加えると、スプリング3gが圧縮される。スプリング3gが圧縮されると、スプリング3gは、付勢力を発生させる。また、本体ブロック3aへ押し込む力を解放すると、作動シャフト3cは、スプリング3gの付勢力によって本体ブロック3aから突出させられる。作動シャフト3cは、電磁石3fが発生させる磁力によって、本体ブロック3aに引き込まれる。
給電チャック4は、筒状の形状を有し、後端側が閉鎖されると共に先端側は開放される。
閉鎖端である後端は、作動シャフト3cの先端に連結される。開放端である先端は、溶接作業時において、新設鉄筋102の後端が挿入される。給電チャック4は、新設鉄筋102を物理的に保持すると共に、新設鉄筋102に対して電気的に接続される。
図3に示されるように、フェルール11は、円筒状の絶縁材料により形成された部材である。フェルール11は、一例として、セラミックにより形成される。フェルール11は、新設鉄筋102の一端及び既設鉄筋101の一端が配置される鉄筋挿通穴11a(第2の穴)を有する。鉄筋挿通穴11aの内径は、既設鉄筋101及び新設鉄筋102の外径よりも大きい。フェルール11は、鉄筋挿通穴11aが鉄筋挟持穴16a(図4参照)と連通するように、クランプ12に対して着脱可能に固定される。フェルール11は、さらに、クランプ12に接触する接触周面11bと、クランプ12に当接される当接端面11cと、押圧力が印加される押圧端面11dとを有する。
図4に示されるように、クランプ12は、既設鉄筋101の先端に取り付けられる。クランプ12は、クランプチャック16と、クランプアース17と、フェルール保持部18と、レベル調整部19(基準部)(図1参照)と、を有する。
クランプチャック16は、板状の金属材料により形成され、その中央に設けられた円形の鉄筋挟持穴16aを有する。クランプチャック16は、一例として銅合金により形成し得る。クランプチャック16は、半円弧状の凹部が設けられた一対のチャック部材16A,16Bを有し、チャック部材16A,16Bが突き合わされることにより、一対の凹部が鉄筋挟持穴16aを形成する。クランプチャック16の鉄筋挟持穴16aの内径は、既設鉄筋101の直径よりわずかに小さい。従って、一対のチャック部材16A,16Bのそれぞれ凹部に既設鉄筋101が配置されるようにクランプチャック16によって既設鉄筋101を挟み込んだとき、クランプチャック16は、既設鉄筋101に対する位置が変化しないように物理的に固定される。クランプチャック16は、既設鉄筋101に対して電気的に接続される。
クランプアース17は、板状の金属材料により形成され、その中央に設けられた矩形状のチャック配置穴17a(第1の穴)を有する。クランプアース17は、一例として銅合金により形成し得る。クランプアース17は、クランプチャック16のように矩形状の凹部が設けられた一対のアース部材17A,17Bを有し、アース部材17A,17Bが突き合わされることにより、一対の凹部がチャック配置穴17aを形成する。一方のアース部材17Aは、他方のアース部材17Bに対して回動可能であるようにシャフト17cによって互いに軸支される。そして、一対のアース部材17A,17Bは、端子ボルト17bによって互いに締結される。従って、クランプアース17は、クランプチャック16に対して物理的に固定されると共に、クランプチャック16に対して電気的に接続される。
端子ボルト17bには、アースケーブル(不図示)が接続される。端子ボルト17bは、クランプアース17に電気的に接続され、クランプアース17はクランプチャック16に電気的に接続され、クランプチャック16は既設鉄筋101に電気的に接続される。従って、既設鉄筋101は、アースに接続される。
フェルール保持部18は、クランプ12に対してフェルール11を着脱可能に固定する。フェルール保持部18は、フェルール受け部21と、フェルール押さえ部22(押圧力発生部)とを有する。
フェルール受け部21は、クランプチャック16に設けられる。具体的には、フェルール受け部21は、クランプチャック16が既設鉄筋101に取り付けられたとき、下側に位置するチャック部材16Bに設けられる。フェルール受け部21は、チャック部材16Bのフェルール当接面16Baから突出した部分であり、フェルール11の接触周面11b(図3参照)に当接する凹状の曲面を有する。フェルール受け部21の中心軸線は、クランプチャック16の鉄筋挟持穴16aの中心軸線と一致する。フェルール受け部21の半径は、フェルール受け部21に当接するフェルール11の接触周面11bの半径と略同等である。従って、フェルール受け部21にフェルール11が載置されたとき、フェルール11の中心軸線は、鉄筋挟持穴16aの中心軸線と一致する。
フェルール押さえ部22は、クランプアース17に設けられる。具体的には、フェルール押さえ部22は、クランプアース17がクランプチャック16に取り付けられたとき、上側に位置するアース部材17Aに設けられる。フェルール押さえ部22は、板バネである。フェルール押さえ部22の基端22aは、アース部材17Aにボルト締結される。フェルール押さえ部22の自由端22bは、フェルール11の押圧端面11dに当接する(図3参照)。フェルール押さえ部22の自由端22bは、フェルール11の押圧端面11dに対して、フェルール11をクランプチャック16に押し付けるように力を印加する。
図1に示されるように、レベル調整部19は、ターゲット支柱24と、レベル調整ガイド26と、パイプ固定プレート27と、を有する。ターゲット支柱24は、円柱状の部材であり、その一端は、パイプ固定プレート27によってクランプアース17に固定され、他端は自由端とされる。ターゲット支柱24は、既設鉄筋101の軸線に対して平行に延びる。すなわち、ターゲット支柱24は、フェルール11の軸線に対しても平行である。レベル調整ガイド26は、ターゲット支柱24の自由端に取り付けられる。レベル調整ガイド26は、ターゲット支柱24に固定され、ターゲット支柱24の延在方向と交差する方向に延びる基部26aと、基部26aに取り付けられたターゲット26bとを有する。基部26aは、ターゲット支柱24の自由端に固定される。ターゲット26bは、ターゲット支柱24の延在方向と交差する方向に延びる方向における位置を調整可能である。ターゲット支柱24からレベル調整ガイド26の先端(ターゲット26bの先端)までの長さは、クランプアース17のパイプ固定プレート27が設けられた外周面からフェルール11における鉄筋挿通穴11aの内周面までの距離と略等しい。
図5の(a)部に示されるように、新設鉄筋102の軸線A102と既設鉄筋101の軸線A101とが同一の仮想線上に配置される場合には、レベル調整ガイド26は新設鉄筋102に接触する。一方、図5の(b)部に示されるように、新設鉄筋102の軸線A102と既設鉄筋101の軸線A101とが同一の仮想線上に配置されていない場合には、レベル調整ガイド26と新設鉄筋102との間に隙間Dが生じる。この状態は、例えば、溶接ガン2が既設鉄筋101の軸線よりも下方に位置している状態、つまり新設鉄筋102がたわんでいる状態があり得る。
図6に示されるように、ポジションクランプ13は、溶接ガン2に設けられる。ポジションクランプ13は、新設鉄筋102が本体ブロック3aのスプリング3gを圧縮した状態を維持する。
ポジションクランプ13は、直方体状を有する棒状の部材であるクランプバー28(本体部)と、クランプバー28を回動可能に軸支するレバーベース23(連結部)とを有する。クランプバー28は、後端がレバーベース23に連結され、先端が自由端とされる。クランプバー28の先端には爪部28aが設けられる。爪部28aは、新設鉄筋102に近づくように、新設鉄筋102の中心軸線と交差する方向に延在する。クランプバー28の後端は、レバーベース23によって、新設鉄筋102の中心軸線の方向と交差する軸線A1のまわりに回動可能に軸支される。クランプバー28は、既設鉄筋101を保持する第1の状態(図6における実線で示されたクランプバー28)と、既設鉄筋101の保持が解除された第2の状態(図6における二点鎖線で示されたクランプバー28)と、を構成する。
図7の(a)部に示されるように、クランプバー28が第1の状態であるとき、爪部28aは、新設鉄筋102のリブ102aと当接し(係合し)、スプリング3gの付勢力F1によって新設鉄筋102が押し出されることを規制する(矢印Y1参照)。第1の状態であるとき、クランプバー28の先端は、給電チャック4の先端よりも突出する。爪部28aがリブ102aに係止しているとき、リブ102aは、爪部28aを付勢力F1の方向に沿って押圧する(矢印Y2参照)。この押圧により、爪部28aとリブ102aとの間に摩擦力が作用する。この摩擦力によって、爪部28aがリブ102aに係止する状態が維持される。
図7の(b)部に示されるように、付勢力F1と逆向きの力F2が作用すると、付勢力F1の大きさが小さくなり、付勢力F1は付勢力F3に変化する。付勢力F3によれば、リブ102aが爪部28aを押圧する力が弱まるので、爪部28aとリブ102aとの間の摩擦力も弱まる。クランプバー28は、軸線A1まわりに回動可能であるので、爪部28aとリブ102aとの間の摩擦力がクランプバー28の質量と重力とに起因する力より小さくなると、爪部28aはリブ102aから離間し、係止状態が解除される。すなわち、新設鉄筋102がスプリング3gを圧縮し、その状態がクランプバー28によって維持されている状態において、さらに新設鉄筋102が本体ブロック3a側に引き込まれると、爪部28aに対するリブ102aの押圧力が弱まり、自動的に係止状態が解除される。
図1に示されるように、位置決め機構14は、アーク放電を発生させるときのクランプ12と溶接ガン2との間を一定距離に維持する。位置決め機構14は、レグ29(維持棒部)と、長さ調整部30(維持棒保持部)と、ガイド部40と、を有する。
図8に示されるように、レグ29と長さ調整部30とは、溶接ガン2に設けられる。レグ29は、一例として外径が10mmであるSUS製の薄肉パイプである。長さ調整部30は、溶接ガン2からレグ29の先端までの距離を所定の長さに調整すると共に、調整された長さを維持する。長さ調整部30は、一対の絶縁ブロック31A,31Bと固定ハンドル32とハンドルヒンジ33とを有する。
絶縁ブロック31Aは溶接ガン2の先端側において、作動シャフト3cに対して平行に離間するように設けられる。絶縁ブロック31Bは、レグホルダ34を介して溶接ガン2の本体ブロック3aに取り付けられる。それぞれの絶縁ブロック31A,31Bには、貫通穴31aが設けられる。そして、それぞれの絶縁ブロック31A,31Bは、貫通穴31a同士が同軸上に配置されるように、新設鉄筋102の中心軸線の方向に互いに離間して配置される。貫通穴31aには、レグ29が挿通される。レグ29は、絶縁ブロック31A,31Bに対して前後方向に摺動可能である。
前方に配置された絶縁ブロック31Aには、ハンドルヒンジ33を介して固定ハンドル32が設けられる。固定ハンドル32は、レグ29の位置を保持する。固定ハンドル32は、絶縁ブロック31Aに対してハンドルヒンジ33によって軸支された基端32aと、レグ29に接触する接触部32bとを有する。固定ハンドル32の基端32aは、新設鉄筋102の中心軸線の方向と交差する軸線A2まわりに回動可能とされる。すなわち、固定ハンドル32は、レグ29の位置を保持する第3の状態(図8において実線で示された固定ハンドル32)と、レグ29の位置を保持が解除された第4の状態(図8において二点鎖線で示された固定ハンドル32)と、を構成する。
図9に示されるように、ピン41及びガイド42は、スライダ支持プレート43を介してクランプアース17に設けられる。円錐状のピン41は、レグ29の先端を受け入れ、クランプ12に対するレグ29の位置を保持する。なお、レグ29の先端は、ピン41に対して押し当てられることにより、その位置が保持される。また、ガイド42は、クランプ12から溶接ガン2に向かう方向に延在し、レグ29を支持する。
次に、上記鉄筋溶接装置1を用いてスタッド溶接を行う手順について説明する。すなわち、本実施形態に係る鉄筋溶接方法について、図10、図11及び図12を適宜参照しつつ説明する。図10は、鉄筋溶接方法の主要な工程を示すフロー図である。図11の(a)部は工程S1を説明するための概略図であり、図11の(b)部は工程S2を説明するための概略図であり、図11の(c)部は工程S3を説明するための概略図であり、図11の(d)部は工程S4を説明するための概略図であり、図11(e)部は工程S5を説明するための概略図であり、図11の(f)部は工程S6を説明するための概略図であり、図11の(g)部は工程S7を説明するための概略図である。図12の(a)部は工程S8を説明するための概略図であり、図12の(b)部は工程S9を説明するための概略図であり、図12の(c)部、(d)部及び(e)部は工程S10を説明するための概略図である。
まず、既設鉄筋101の端面を露出させる(図11の(a)部、工程S1)。次に、露出させた端面にクランプチャック16を取り付ける(図11の(b)部、工程S2)。このとき、クランプチャック16は、既設鉄筋101の端面から所定距離だけ離間した位置に取り付ける。従って、既設鉄筋101の端面は、クランプチャック16から突出する。
次に、クランプチャック16にクランプアース17を取り付ける(図11の(c)部、工程S3)。
次に、クランプ12にフェルール11を取り付ける(図11の(d)部、工程S4)。具体的には、まず、既設鉄筋101をフェルール11の鉄筋挿通穴11aに差し込み、フェルール11の当接端面11cをクランプチャック16に当接させる。このとき、既設鉄筋101の端面は、フェルール11から突出することはなく、フェルール11の鉄筋挿通穴11aの内部に配置される。また、フェルール11をクランプチャック16に当接するまで差し込んだとき、フェルール11の接触周面11bは、フェルール受け部21上に位置する。そして、フェルール押さえ部22をフェルール11の押圧端面11dに引掛ける。
次に、溶接ガン2に新設鉄筋102を取り付ける(図11の(e)部、工程S5)。具体的には、まず、新設鉄筋102を準備し、続いて新設鉄筋102の後端を給電チャック4に差し込む。
次に、スプリング3gを圧縮する(図11の(f)部、工程S6)。このスプリング3gの圧縮作業は、アーク放電を発生させた際に新設鉄筋102を既設鉄筋101側に押し当てるための作業である。このスプリング3gの圧縮作業は、任意の方法で実施してよい。例えば、まず、新設鉄筋102の先端を床110等に当接させる。そして、床110に向けて溶接ガン2を押圧する。新設鉄筋102は、床110に当接されているので移動しない。押圧によって、スプリング3gが圧縮され、圧縮された長さだけ溶接ガン2が移動する。このときの圧縮長さは、例えば8mmである。
次に、圧縮させた状態において、クランプバー28を新設鉄筋102側に倒す(図11の(g)部、工程S7)。そして、溶接ガン2に加えていた力を解放する。そうすると、スプリング3gの圧縮力によって新設鉄筋102が前方へ押し出されるが、リブ102aが爪部28aに当接したときに新設鉄筋102の移動が規制される(図7の(a)部参照)。
次に、フェルール11に新設鉄筋102の先端を差し込む(図12の(a)部、工程S8)。具体的には、新設鉄筋102の端面が既設鉄筋101の端面に当接するまで新設鉄筋102をフェルール11に差し込む。
次に、レグ29の長さを調節する(図12の(b)部、工程S9)。具体的には、新設鉄筋102が既設鉄筋101に当接した状態を維持したまま、レグ29を前方に繰り出す。続いて、レグ29の先端をクランプ12に当接させる。そして、固定ハンドル32をレグ29側に倒すことにより、レグ29を固定する。
次に、溶接動作を行う(図12の(c)部、(d)部及び(e)部、工程S10)。溶接動作中は、クランプ12と溶接ガン2との間の距離を一定距離に維持すべき点に留意する。具体的には、溶接ガン2を既設鉄筋101側に押し当てる。レグ29がクランプ12に押し当てられるので、クランプ12と溶接ガン2との間は、工程S9で設定した距離に維持される。図12(c)に示されるように、溶接動作は、溶接ガン2のトーチスイッチ3eを押すことにより実行される。溶接ガン2のトーチスイッチ3eを押すと、新設鉄筋102へ給電ケーブル3dから電流の供給が開始される。電流は、新設鉄筋102、既設鉄筋101、クランプ12を介してアース201に流れる。また、電流は、電磁石3fへも瞬間的に供給される。電磁石3fへ電流が供給されると、作動シャフト3cが電磁石3fに引き寄せられる(図12(d)部)。すなわち、新設鉄筋102が溶接ガン2側に引き込まれる。従って、新設鉄筋102と既設鉄筋101との間にわずかな隙間が生じる。この引き寄せ量(すなわち隙間)は、例えば1.5mmである。新設鉄筋102と既設鉄筋101との間には電流が供給されているので、この隙間においてアーク放電Eが生じる。このアーク放電Eによって、新設鉄筋102の端面と既設鉄筋101の端面とが加熱されて融解する。
ここで、新設鉄筋102が溶接ガン2側に引き込まれるということは、スプリング3gを圧縮する状態を維持していたクランプバー28の状態が第1の状態から第2の状態に自動的に移行する(図7の(a)部及び(b)部参照)。従って、新設鉄筋102の移動を規制する状態が解除されるので、新設鉄筋102は既設鉄筋101側に押し出される(図12(e)部)。そして、融解した部分が凝固すると、既設鉄筋101と新設鉄筋102とのスタッド溶接が完了する。
このトーチスイッチ3eの押下による一連の動作は、要するに、電磁石3fによる新設鉄筋102の引き込み、アーク放電の発生とクランプバー28の解放、アーク放電の停止、新設鉄筋102の押し出しの各工程がこの順で瞬間的(例えば、およそ1秒間)に行われる。
ここで、図13に示された比較例としてのスタッドガン104を用いた鉄筋溶接方法において生じ得る問題点について説明する。スタッドガン104を用いた鉄筋溶接方法によれば、第1の問題点と第2の問題点とを有する。
第1の問題点は、図13に示されるように、作業者は、図13の(f)部から(h)部に示される作業の間、スタッドガン104を既設鉄筋101側へ押し込み続けなければならないことである。クランプ103に対するフェルール107の位置は、フート108の押圧によって維持される。すなわち、スタッドガン104を既設鉄筋101側に押圧する力によってフェルール107の位置が維持される。このため、図13の(f)部から(h)部に示される作業の間、作業者は、スタッドガン104を既設鉄筋101側へ押し込み続けなければならない。さらに、この押圧力は、フェルール107の位置を保持するだけでなく、スプリング104gが圧縮された状態を維持するための力と、アーク放電が生じる際における引き込みに起因するスプリング104gの圧縮により生じる力とにも対抗しなければならない。
第2の問題点は、レグ106のたわみである。新設鉄筋102が長尺化すると、スタッドガン104からフート108までの距離も長くなる。従って、レグ106も長くなる。レグ106はいわゆる片持ち梁構造である。従って、レグ106が長尺化すると、自由端であるフート108側が下方にたわんでしまう。フート108が下方にたわむとフート108をフェルール11に押圧することが困難になる。また、レグ106のたわみを抑制するために、レグ106を高剛性化する方策も考えられる。しかし、高剛性化によっては、レグ106の重量が増加し、新設鉄筋102を取り付けた状態で溶接ガン2を一人の作業者によって取り扱うことが容易ではなくなる。また、第1の問題点に起因する過大な押圧力によってスタッドガン104を既設鉄筋101側に押圧した場合には、その反力はレグ106等に作用する。従って、レグ106等においてたわみが生じ易くなる。
これらの要因によって、新設鉄筋102が長尺化すると、溶接に要する動作が不安定化する虞があった。
本実施形態に係る鉄筋溶接装置1、鉄筋溶接治具10及び鉄筋溶接方法はこれらの問題を解決し、溶接に要する動作を安定化させる。
まず、本実施形態に係る鉄筋溶接装置1及び鉄筋溶接治具10は、ポジションクランプ13を備えている。このポジションクランプ13によれば、スプリング3gを圧縮した状態を維持するために作業者が力を加え続ける必要がない。そのうえ、クランプ12に対するフェルール11の位置が所望の位置に維持されるので、と、既設鉄筋101及び新設鉄筋102との間の摩擦が低減される。さらに、フェルール11は、クランプ12に設けられたフェルール保持部18によって保持される。従って、フェルール11をクランプ12に押しつけておくための押圧力も必要ない。従って、比較例における押圧力が有する3個の要因のうち、2個の要因を排除できるので、溶接作業時に要する押圧力を低減することができる。溶接作業時に要する押圧力が低減されると、溶接装置の扱いが容易になる。従って、熟練した作業能力を要することなく、溶接の作業性が向上する。
さらに、押圧力が低減されると、その反力に抗する部材に要求される強度要求も緩和される。従って、レグ29を小径化及び軽量化できるので、鉄筋溶接装置1を容易に扱うことができる。そもそも、本実施形態においては、押圧によるフェルール11の保持は不要であるので、レグ29先端のたわみに起因するフェルール11のずれも生じない。従って、溶接に要する動作がより安定化される。
また、本実施形態に係る鉄筋溶接治具10、鉄筋溶接装置1は、レベル調整ガイド26を備えているので、既設鉄筋101に対する新設鉄筋102の鉛直方向へのずれを、新設鉄筋102の軸線方向から見て容易に視認することができる。従って、新設鉄筋102のずれを確認するための作業者が不要になるので、効率の良い溶接作業を行うことができる。
以上、本発明をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
例えば、上述したフェルール保持部18の構成は、例示であり、上記構成に限定されることはない。フェルール11の中心軸線がクランプチャック16の鉄筋挟持穴16aの中心軸線と重複するように、クランプ12に対してフェルール11を保持可能な構成であれば、上記構成とは別の構成であってもよい。
1 鉄筋溶接装置
2 溶接ガン
3 ガン本体
4 給電チャック
3a 本体ブロック
3b ハンドル
3c 作動シャフト
3d 給電ケーブル
3e トーチスイッチ
3f 電磁石
3g スプリング
10 鉄筋溶接治具
11 フェルール
11a 鉄筋挿通穴(第2の穴)
11b 接触周面
11c 当接端面
11d 押圧端面
12 クランプ
13 ポジションクランプ(移動規制部)
14 位置決め機構(距離維持部)
16 クランプチャック
16A チャック部材
16a 鉄筋挟持穴
16B チャック部材
16Ba フェルール当接面
17 クランプアース
17A アース部材
17a チャック配置穴(第1の穴)
17B アース部材
17b 端子ボルト
17c シャフト
18 フェルール保持部(保持部)
19 レベル調整部(基準部)
21 フェルール受け部
22 フェルール押さえ部(押圧力発生部)
22a 基端
22b 自由端
23 レバーベース(連結部)
24 ターゲット支柱
26 レベル調整ガイド
26a 基部
26b ターゲット
27 パイプ固定プレート
28 クランプバー(本体部)
28a 爪部
29 レグ(維持棒部)
30 長さ調整部(維持棒保持部)
31A 絶縁ブロック
31a 貫通穴
31B 絶縁ブロック
32 固定ハンドル
32a 基端
32b 接触部
33 ハンドルヒンジ
34 レグホルダ
40 ガイド部
41 ピン
42 ガイド
43 スライダ支持プレート
101 既設鉄筋
102 新設鉄筋
102a リブ
103 クランプ
104 スタッドガン
104g スプリング
106 レグ
107 フェルール
108 フート
110 床
201 アース
A1,A2,A101,A102 軸線
D 隙間
F1 付勢力
F2 力
F3 付勢力
Y1,Y2 矢印

Claims (7)

  1. 新設鉄筋の一端に溶接ガンを取り付け、前記新設鉄筋の他端を既設鉄筋に対面させ、前記溶接ガンを用いて前記新設鉄筋に電流と付勢力とを提供することにより、前記新設鉄筋を前記既設鉄筋に溶接する作業に適用される鉄筋溶接治具であって、
    前記既設鉄筋が配置される第1の穴を有し、前記第1の穴に前記既設鉄筋が配置されるように、前記既設鉄筋に対して着脱可能に固定されるクランプと、
    前記新設鉄筋の他端及び前記既設鉄筋の一端が配置される第2の穴を有し、前記第2の穴が前記第1の穴と連通するように、前記クランプに対して着脱可能に固定されるフェルールと、
    前記クランプに設けられ、前記フェルールの前記第2の穴が前記クランプの前記第1の穴と連通した状態を維持するように、前記フェルールを前記クランプに対して着脱可能に固定する保持部と、
    前記溶接ガンに取り付けられ、前記付勢力が提供されている前記新設鉄筋に係合することにより、前記新設鉄筋の移動を規制する移動規制部と、
    前記溶接ガンに取り付けられ、前記溶接ガンから前記クランプに向けて突出し、前記新設鉄筋が前記既設鉄筋に接触した状態における前記クランプと前記溶接ガンとの間の距離を維持する距離維持部と、を備える、鉄筋溶接治具。
  2. 前記保持部は、前記フェルールが載置されるフェルール受け部と、前記フェルールを前記クランプに向けて押し付ける押圧力を発生させる押圧力発生部と、を有する、請求項1に記載の鉄筋溶接治具。
  3. 前記移動規制部は、本体部と、前記本体部の一端に設けられ、前記新設鉄筋のリブに係合する爪部と、前記本体部の他端に設けられ、前記溶接ガンに対して回動可能に連結する連結部と、を有し、
    前記新設鉄筋に前記付勢力が提供されることにより前記リブに前記爪部が係合している状態において、前記付勢力に対して逆方向の力が前記新設鉄筋に提供されたときに、前記リブに対する前記爪部の係合状態が解除される、請求項1又は2に記載の鉄筋溶接治具。
  4. 前記クランプに固定され、前記既設鉄筋の軸線方向に対して平行に延びる基準部をさらに有する、請求項1〜3の何れか一項に記載の鉄筋溶接治具。
  5. 前記距離維持部は、
    前記溶接ガンから突出し、前記クランプに突き当てられる維持棒部と、
    前記溶接ガンに設けられ、前記溶接ガンから前記クランプまでの前記維持棒部の長さが調整可能であるように前記維持棒部を保持する維持棒保持部と、を有する、請求項1〜4の何れか一項に記載の鉄筋溶接治具。
  6. 既設鉄筋の端面に新設鉄筋の端面を溶接する鉄筋溶接装置であって、
    請求項1〜5の何れか一項に記載の前記鉄筋溶接治具と、
    前記新設鉄筋の一端を保持すると共に、前記新設鉄筋に電流と付勢力とを提供する溶接ガンと、を備える鉄筋溶接装置。
  7. 新設鉄筋の一端に溶接ガンを取り付け、前記新設鉄筋の他端を既設鉄筋に対面させ、前記溶接ガンを用いて前記新設鉄筋に電流と付勢力とを提供することにより、前記新設鉄筋を前記既設鉄筋に溶接する鉄筋溶接方法であって、
    前記既設鉄筋が配置される第1の穴を有し、前記第1の穴に前記既設鉄筋が配置されるように、前記既設鉄筋に対して着脱可能に固定されるクランプに、前記新設鉄筋の他端及び前記既設鉄筋の一端が配置される第2の穴を有し、前記第2の穴が前記第1の穴と連通するように、前記クランプに対して着脱可能に固定されるフェルールを固定する工程であって、前記クランプに設けられ、前記フェルールの前記第2の穴が前記クランプの前記第1の穴と連通した状態を維持するように、前記フェルールを前記クランプに対して着脱可能に固定する保持部を用いて、前記フェルールを前記クランプに固定する前記工程と、
    前記新設鉄筋に前記付勢力を提供させた後に、前記溶接ガンに取り付けられ前記付勢力が提供されている前記新設鉄筋に係合することにより前記新設鉄筋の移動を規制する移動規制部を、前記新設鉄筋に係合させる工程と、
    前記既設鉄筋に前記新設鉄筋を接触させた後に、前記溶接ガンに取り付けられ前記溶接ガンから前記クランプに向けて突出し前記新設鉄筋が前記既設鉄筋に接触した状態における前記クランプと前記溶接ガンとの間の距離を維持する距離維持部を前記クランプに突き当てる工程と、を有する、鉄筋溶接方法。
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