JP3147433B2 - 半自動用スタッド溶接銃 - Google Patents
半自動用スタッド溶接銃Info
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Description
当接して、スタッド溶接銃の位置決めを行ないつつ、作
業者が把持したガンホルダの操作スイッチを作動させて
スタッド溶接するための半自動用スタッド溶接銃に関す
る。更に詳細には、スタッド保持具を設けた軸をスタッ
ドガン本体に位置変位可能に装着し、スタッドと被溶接
物との間でアークを発生させ、又は抵抗発熱を生ぜしめ
て適宜に双方の部材を加熱および溶融させた後、スタッ
ドを被溶接物側に所定量押し込んで溶接する半自動用ス
タッド溶接銃の改良に関するものである。
自動用スタッド溶接銃は、種々の形状の被溶接物に適応
させるために、小形に形成されている。例えば、図16
に示されるごとく、スタッド保持具81を設けた軸82
をスタッドガン本体8に位置変位可能に装着し、このス
タッドガン本体8に一体的に配設されたガンホルダ1′
を作業者が把持し、スタッドガン本体8に設定長さが調
整自在に支持された当接部材9を被溶接物Wに当接しつ
つスタッド溶接を行なっている。
梁や建築物など被溶接物が大形化する傾向にあり、スタ
ッド溶接を施す箇所が多く、しかもこの場合、作業者が
被溶接物上にあがって溶接が行なわれる。このため汎用
のスタッド溶接銃のホルダを把持する作業者は、腰を折
り曲げたり、図17に示されるごとくかがんだりした不
安定な状態でスタッド溶接を行なっている。さらに溶接
作業時には、作業者は、溶接の進行に伴なって次の溶接
箇所に移動する「歩行」の姿勢と溶接位置での「かがみ
込み」の姿勢とを繰返し、しかも通常1日に500〜7
00本のスタッド溶接が行なわれているため作業者の疲
労が激しかった。また、作業者はかがんだ姿勢で溶接す
るため、スタッド溶接銃の把持状態が不安定となり、被
溶接物の表面に対してスタッドを傾けて溶接することが
あった。
ガンホルダと、ガンホルダと、スタッドを保持する軸を
少なくとも被溶接物とスタッドとの当接位置および溶融
後のスタッド押込位置に位置変化させるスタッドガン本
体と、作業者がガンホルダを把持して操作スイッチを作
動させる半自動用スタッド溶接銃において、前記スタッ
ドガン本体の枠体に支持してスタッドの長さに応じて位
置決めを行う当接部材と、前記スタッドガン本体が長尺
部材の端部に支持され、前記長尺部材がガンホルダに対
してスタッドの長軸方向のみ移動自在に支持され、かつ
前記長尺部材の端部に支持されたスタッドガン本体を移
動させる駆動機が前記ガンホルダ又はスタッドガン本体
に配設されたことを特徴とする。
1の構成において、スタッドガン本体の移動距離は、作
業者が立姿勢で作業できる距離に設定されたことを特徴
とする。
明する。まず、本第1の実施例である図1乃至図5にお
いて、1は作業者により把持されるガンホルダで、この
ガンホルダ1には溶接作業用の操作スイッチ2が配設さ
れるとともに、各種ケーブル類が支持されている。3は
軸受4.4を介してガンホルダ1に回転自在に支持され
た回転部材で、この回転部材3の軸芯部には雌ネジ30
1、最適にはいわゆるボールナットが回転部材3と一体
的に配設されている。5はガンホルダ1に支持された回
転用の駆動機で、この駆動機5の出力軸と回転部材3と
は適宜に減速機およびベルトや歯車などの回転伝達部材
を介して連結されている。6は回転部材3の雌ネジ30
1に螺合する雄ネジ601、最適にはボールネジが配設
された長尺部材で、この長尺部材6には少なくとも1個
の軸方向の溝602が配設されている。7はガンホルダ
1に支持された係止部材、例えば滑りキーで、この係止
部材7が溝602に遊入されて、長尺部材6がガンホル
ダ1に対して軸方向、即ちZ方向にのみ移動自在に支持
されている。8はスタッドSを保持する軸を少なくとも
被溶接物WとスタッドSとの当接位置および溶融後のス
タッド押込位置に位置変位させる従来公知のスタッドガ
ン本体で、例えばこのスタッドガン本体8は、スタッド
Sを保持するチャック部材81と、チャック部材81を
保持する保持軸82と、枠体83と、枠体83内に配設
されて、被溶接物WとスタッドSとの当接位置、スタッ
ドSの引上げ位置および溶融後のスタッドSの押込位置
となるよう保持軸82の位置を変位させる、図示しない
公知の保持軸位置変位機構とにより構成されている。図
示の場合、このスタッドガン本体8はZ方向に移動され
る長尺部材6のZ 2 方向の端部に支持されている。9は
被溶接物Wに当接されてスタッド溶接銃の位置決めを行
なうための当接部材で、図示の場合、この当接部材9は
スタッドガン本体8の長軸方向、即ちZ方向の位置が設
定自在となるよう枠体83に支持されている。
置901で当接するよう形成することができるが、例え
ば図5に示されるごとく被溶接物Wと3点で当接する部
材901,902,903を配設すれば、スタッド溶接
銃20の位置および姿勢の安定化を図ることができる。
上記1乃至9により半自動用スタッド溶接銃20が構成
されている。
用いたスタッド溶接作業について説明する。
ルダ1を把持しつつ操作スイッチ2を操作することによ
り、スタッドガン本体8がZ 1 方向の適宜の位置、例え
ばZ 1 方向の移動端部位置まで移動される。すなわち、
操作スイッチ2の操作により、駆動機5が駆動され、こ
れにより回転伝達部材を介して回転部材3が回転され
る。ところで、長尺部材6は係止部材7によりガンホル
ダ1に対してZ方向にのみ移動自在に支持されているた
め、回転部材3が回転すると、回転部材3の雌ネジに螺
合する長尺部材6がZ方向、例えばZ 1 方向に移動し
て、長尺部材6の端部に支持されたスタッドガン本体8
もZ 1 方向に移動される。
タッドガン本体8のチャック部材81に装着する。この
後、操作スイッチ2を適宜に操作して、駆動機5を逆転
させることにより、長尺部材6およびスタッドガン本体
8がZ 2 方向に移動される。長尺部材6が移動距離:1
だけ移動した後、当接部材9の先端部を被溶接物Wに当
接させてスタッド溶接銃20の位置決めを行ない、この
状態で公知のスタッド溶接、すなわちスタッドSおよび
被溶接物Wの加熱・溶融と、被溶接物方向へのスタッド
Sの押し込みとが行なわれる。
操作スイッチをガンホルダ1あるいは足踏式の操作箱に
設けたり、ガンホルダ1に操作スイッチ2の他に切替ス
イッチを設けたり、長尺部材6のZ 2 方向の移動位置を
検出する検出器とガンホルダ1の操作スイッチ2とを電
気的に連動させたり、あるいはスタッドガン本体8をZ
2 方向に移動させるための操作スイッチ2の操作とタイ
マーとを併用したりすることにより、適宜に得られる。
離:1が大であり、スタッドガン本体8をZ 2 方向に移
動させた場合に、当接部材9の先端とガンホルダ1の把
持部との間隔:Lが可及的に長く構成されているため、
図6に示されるごとく、作業者が立姿勢で溶接を行なう
ことができる。この場合、作業者の体格により一義的に
は断言できないが、例えば上記間隔:Lは従来の間隔:
L 0 の約3倍の650mm位が選定される。
尺部材6およびスタッドガン本体8を適宜にZ 1 方向に
移動させて、一サイクルの溶接作業が終了する。この
後、作業者が半自動用スタッド溶接銃20を保持しつつ
次の溶接箇所まで移動して、次のスタッド溶接作業が行
なわれる。
のスタッドをスタッドガン本体8のチャック部材81に
装着しなければならないが、スタッドガン本体8をガン
ホルダ1側に移動させることができるため、作業者がガ
ンホルダ1を把持しつつ立姿勢でスタッドの装着を行な
うことができる。
Z 1 方向側で、長尺部材6の端部がZ方向に移動され
る。このため、図2に示されるごとく長尺部材6を覆う
保護カバー11を設ければ、長尺部材6と他のもの、例
えば作業者との当接事故が避けられるため好ましい。ま
た、長尺部材6のZ方向の長さを長くし、移動距離:L
を設定自在としておけば、作業者の身長の高低に拘わら
ず、常に立姿勢で作業することができる。
わゆるラックーピニオン方式とすることができる。この
場合、長尺部材6の断面を三角状、あるいは四角状の非
円状として、長尺部材6の移動方向の廻り止めを図るこ
とができる。
リンダーとする場合、このシリンダーロッドの先端部に
スタッドガン本体8を設けることができる。この場合、
通常のガイド機構を設けて、スタッドガン本体8がZ方
向にのみ移動自在となるよう拘束させることは言うまで
もない。
部の変形例を示す図であって、スタッドSの先端部を覆
う、いわゆるフェルールFを用いる場合について示され
ている。すなわち、図7における当接部材9の先端部以
外は図1と同様である。
は、被溶接物Wと2点で当接する部材901,902
と、フェルールFをバネ力により挾持するバネ部材1
2,12とが配設されている。従って、溶接時には当接
部材9の先端部が被溶接物Wに当接してスタッド溶接銃
20の位置決めが行なわれるとともに、バネ部材12,
12によりフェルールFの位置が拘束されつつ、従来公
知の溶接が行なわれる。
業に先だって所望のスタッドSおよびフェルールFを半
自動用スタッド溶接銃20に装着する必要があるが、溶
接前には適宜にスタッドガン本体8をガンホルダ1側に
移動させることは図1における説明と全く同一であるた
め、作業者がガンホルダ1を把持しつつ立姿勢でスタッ
ドおよびフェルールの装着を行なうことができる。
半自動用スタッド溶接銃20を用いたスタッド溶接作業
においては、スタッドの装着作業を含めた作業者の溶接
姿勢と、作業者の移動姿勢とは共に立姿勢であるため、
従来に比べて、作業者の疲労は軽微で済む。従って、長
時間に亘る溶接作業を行なうことができる。
タッド溶接銃20の把持状態が安定となり、従って、従
来の如くの被溶接物の表面に対してスタッドを傾けて溶
接してしまうという問題点は解消される。
14において、13は軸受14,14を介してガンホル
ダ1に回転自在に支持された回転軸で、この回転軸13
のZ 1 方向の端部は適宜に減速機を介して回転用の駆動
機5に連結されている。なお、回転軸13には雄ネジ1
31、最適にはボールネジが配設されている。91,9
1はZ 2 方向の端部で橋絡されて、被溶接物Wに1ヶ所
以上の位置で当接される当接部材で、図示の場合、被溶
接物Wと2点で当接する部材911,912が配設され
ている。さらに、当接部材91,91のZ 1 方向の端部
は、ガンホルダ1に支持されている。好ましくは、当接
部材91,91のZ 1 方向の端部位置がガンホルダ1に
対してZ方向に位置設定自在となるよう支持されてい
る。なお、8は図1に示されるものと同様の、従来公知
のスタッドガン本体で、図示の場合、スタッドガン本体
8の枠体83には、回転軸13の雄ネジ131に螺合す
る雌ネジ831、最適にはボールナットと、当接部材9
1,91に沿って枠体83をZ方向に案内するための案
内部832,832とが配設されている。15および1
6は移動側と固定側とに夫々相対的に配設される位置検
出器および検出用のドグで、例えば図示の場合、位置検
出器151,152が枠体83に取付けられ、第1およ
び第2のドグ161,162が固定側のZ 1 方向側とZ
2 方向側とに取付けられている。92は被溶接物Wに当
接される第2の当接部材で、この第2の当接部材92は
Z方向の位置が設定自在となるよう枠体83に支持され
ている。
て、操作スイッチ2を所望の状態で操作することによ
り、駆動機5の回転方向を自在に選定することができ、
これによりスタッドガン本体8をZ 1 方向とZ 2 方向と
に移動させることができる。
および第2のドグ161,162との相対位置が適宜に
調整されて取付けられているため、スタッドガン本体8
をZ 1 方向の端部位置、すなわちスタッドの装着位置
と、Z 2 方向の端部位置、すなわちスタッド溶接位置と
に繰返して移動させることができる。
部に位置するときに、第2の当接部材92の先端が被溶
接物Wに当接するよう第2の当接部材92の位置が調整
されて枠体83に支持されている。従って、作業者はガ
ンホルダ1を把持しつつ立姿勢で、スタッドの装着作業
および実溶接作業を行なうことができる。
用いるときには、図9に示される如くのバネ部材12,
12を第2の当接部材92に配設することにより有効に
利用される。
第2の当接部材92を割愛することができる。すなわ
ち、図11に示されるごとく、溶接位置においては、第
2のドグ162と位置検出器152とにより検出信号が
発生する位置となるよう枠体83がZ方向に関して位置
決めされているため、この枠体83を基準として、従来
公知のスタッド溶接を行なうことができる。
部位置がガンホルダ1に対してZ方向に位置設定自在に
支持されていれば、作業者の身長差に対処することがで
きる。
20であれば、本第1の実施例に示した効果に加えて、
被溶接物Wに当接部材91の先端部を当接させた状態
で、作業者がガンホルダ1を支持しつつ、チャック部材
81にスタッドを装着することができる。すなわち、ス
タッド装着時、ガンホルダを支持する作業者の手にはス
タッド溶接銃20の自重は殆んど作用することがなく、
軽微な力でガンホルダを支持しつつ極めて容易にスタッ
ドを装着することができる。
を保持しつつ次の溶接箇所まで移動するが、この場合、
被溶接物Wに当接部材91の先端部を当接させつつ、ス
タッド溶接銃20を引きずって移動させることができ
る。すなわち、スタッド溶接銃20の移動時に、スタッ
ド溶接銃20の大半の自重は作業者の手に作用しないた
め、スタッド溶接銃20の移動が頻繁に行なわれるスタ
ッド溶接作業であっても、移動による作業者の疲労は軽
微で済む。
91の先端側であって、先端よりも僅かに基部側の位置
に、回転自在なローラや球などの回転体17を配設して
おけば、スタッド溶接銃20の移動時にスタッド溶接銃
20を幾分傾けて、回転体17を被溶接物W上で転動さ
せることにより、極めて容易に、かつ迅速にスタッド溶
接銃20を移動させることができる。
ドガン本体8を移動させるための駆動機5を、ガンホル
ダ1側に代えてスタッドガン本体8の枠体83側に配設
することができる。
係る半自動用スタッド溶接銃は、特にスタッドガン本体
がガンホルダに対して、スタッドガン本体に保持される
スタッドの長軸方向に移動自在に支持されて、スタッド
ガン本体がスタッドの装着位置と溶接位置とに移動され
るため、スタッドの装着作業を含めた作業者の溶接姿勢
と、溶接箇所変更に伴なう作業者の移動姿勢とは共に立
姿勢とすることができ、従来に比べて溶接作業における
作業者の疲労は軽微で済む。従って長時間に亘る溶接作
業を行なうことができる。
タッド溶接銃の把持状態が安定となり、従って、従来の
如くの被溶接物の表面に対してスタッドを傾けて溶接し
てしまうという虞れは皆無となる。
状態説明図
部に相当する変形例を示す図
視図
使用状態説明図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ガンホルダと、スタッドを保持する軸を
少なくとも被溶接物とスタッドとの当接位置および溶融
後のスタッド押込位置に位置変化させるスタッドガン本
体と、作業者がガンホルダを把持して操作スイッチを作
動させる半自動用スタッド溶接銃において、前記スタッ
ドガン本体の枠体に支持してスタッドの長さに応じて位
置決めを行う当接部材と、前記スタッドガン本体が長尺
部材の端部に支持され、前記長尺部材がガンホルダに対
してスタッドの長軸方向のみ移動自在に支持され、かつ
前記長尺部材の端部に支持されたスタッドガン本体を移
動させる駆動機が前記ガンホルダ又はスタッドガン本体
に配設されたことを特徴とする半自動用スタッド溶接
銃。 - 【請求項2】 前記スタッドガン本体の移動距離は、作
業者が立姿勢で作業できる距離に設定されてなる請求項
1に記載の半自動用スタッド溶接銃。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26281691A JP3147433B2 (ja) | 1991-09-13 | 1991-09-13 | 半自動用スタッド溶接銃 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26281691A JP3147433B2 (ja) | 1991-09-13 | 1991-09-13 | 半自動用スタッド溶接銃 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0569140A JPH0569140A (ja) | 1993-03-23 |
JP3147433B2 true JP3147433B2 (ja) | 2001-03-19 |
Family
ID=17381015
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26281691A Expired - Lifetime JP3147433B2 (ja) | 1991-09-13 | 1991-09-13 | 半自動用スタッド溶接銃 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3147433B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5016381B2 (ja) * | 2007-05-23 | 2012-09-05 | 日本ドライブイット株式会社 | スタッド溶接装置のチャック接続部品 |
CN101898273B (zh) * | 2010-06-30 | 2012-07-25 | 沪东中华造船(集团)有限公司 | 一种对焊工进行模拟培训的lng船非熔化钨极氩弧焊方法 |
CN109014520B (zh) * | 2018-09-13 | 2024-01-23 | 上海上势焊接设备有限公司 | 一种能站立焊接t型焊钉的螺柱焊枪 |
-
1991
- 1991-09-13 JP JP26281691A patent/JP3147433B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH0569140A (ja) | 1993-03-23 |
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Legal Events
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