JP6752899B2 - 電気モータ駆動の自転車のための駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電気モータにより駆動される自転車のための、請求項1の特徴を包含する駆動装置に、電気モータにより駆動される自転車でのこのような駆動装置の、請求項12に記載の使用に、このような駆動装置を包含する、請求項13に記載の電気モータにより駆動される自転車に、そしてこのような駆動装置を包含する請求項14に記載の自転車フレームに関する。
今日、自転車は輸送および移動の手段として頻繁に使用される。自転車には異なるタイプがある。例えばフルサスペンション自転車が知られている。これらは短縮してフリーバイクとも呼ばれる。
フルサスペンションバイクは、後方連結要素が揺動状態で支持されるメインフレームを包含する。たいていは鋼製バネまたはエアダンパであるダンパ要素が、後方連結要素とメインフレームとの間に設けられる。
フルサスペンション自転車を設計する時には、後方連結要素のいわゆるロッキングといわゆるペダルキックバックとの間に目的の衝突が生まれる。ある種の運転力学状況では、その効果はメインフレームに対する後方連結要素の圧縮および伸張に左右される。
特に、駆動部を使用して、つまりペダルクランクを使用して、運転者が高いトルクを加える際には、運転力学状況が考慮されなければならない。特に始動、登坂、または加速時には高いトルクが加えられる。ペダル操作時に加えられる力は、自転車チェーンによりペダルクランクから後輪へ誘導される。
始動時、登坂時、加速時等に発生する動的な自転車荷重分布のため、後方連結要素は圧縮する傾向がある。しかしながら、この後方連結要素の圧縮作用は、駆動転エネルギーの大部分がこれにより損なわれるので、望ましくない。
こういうわけで、今日、後方連結要素は、始動、加速時等に伸張する傾向を有するように設計される。この伸張作用は、メインフレームに対する揺動アームベアリングの配置に応じて、またチェーン引張り方向に応じた影響を受けうる。
しかしながら、あまりに強い伸張作用は、後方連結要素の伸張のため、結果的にチェーンの引き戻しを生じ、クランク動作を妨害する。その結果、いわゆるペダルキックバックが起きるが、これは運転者が一方向にペダルに力を加えている間に後方連結要素が反対方向にペダルを引っ張ることを意味する。
この圧縮とペダルキックバックとの間の目的の衝突は、電気モータにより駆動される自転車、つまりいわゆるEバイクにおいてより顕著になりうる。Eバイクで使用される電気モータは、個別のEバイクの設定に応じて、唯一の駆動手段として、または運転者によるペダル動作を補助する補助的駆動手段としても使用されうる。ゆえに、ペダルクランクによって運転者により提供可能なトルクを超える高いトルクを、電気モータが発生させうる。
対応して、最新のEバイクでは強い圧縮および/またはペダルキックバックの増加が通常は発生する。
上述した効果を例示するため、図13は従来のフルサスペンションマウンテンバイク1000を示している。マウンテンバイク1000は、メインフレーム1010と後方連結要素1020とを包含する。メインフレーム1010は、トップチューブ1011とサドルチューブ1012とダウンチューブ1013とヘッドチューブ1014とを包含する。
後方連結要素1020は、シートステイ1021とチェーンステイ1022とを包含する。後方連結要素1020は、ヒンジ結合方式でメインフレーム1010に接続される。チェーンステイ1022は、メインフレーム1010に配置される揺動アームベアリング1023に接続される。シートステイ1021は、ヒンジ結合方式でダンパ1090に接続される。運転方向において、後方部分における後方連結要素1020は、後輪1051の軸1050を受けるドロップアウト端部1024を包含する。
カセットまたはコグセットとも呼ばれるピニオンパケット1060は、後輪1051のホイールハブに配置される。ピニオン1060は、直径の異なる幾つかのピニオンを包含する。
メインフレーム1010は付加的に、底部ブラケット1040を包含する。ペダルクランク1041の軸またはシャフトは、底部ブラケット1040を貫通する。ペダルクランク1041は、大型チェーンリング1042と小型チェーンリング1043とを包含する。
駆動チェーン1030は、前方チェーンリング1042,1043とピニオンパケット1060の後方ピニオンとの間に延在する。チェーン1030は、チェーンの上側あるいは緊張または荷重側1031と、チェーンの底側あるいは弛緩側1032とを包含する。
ペダルクランク1041を(図13の反時計方向に)回転させると、チェーン1030が緊張側1031で張り状態となり、チェーン1030に係合しているピニオンパケット1060のピニオンに力を伝達する。この力はチェーン引張り力Fとも呼ばれ、張り状態のチェーン1030または緊張側1031の延在方向に延在する。緊張側1031の延在方向は結果的に、チェーン引張り力Fの力作用線1070を規定する。
後輪1051は軸1050に懸架されて回転可能であるので、その結果、軸力Fが軸1050に作用し、その力作用線1080はチェーン引張り力Fの力作用線1070に平行である。
図14は、同じ従来のマウンテンバイク1000を再び示している。フルサスペンションマウンテンバイク1000は、後方連結要素1020とメインフレーム2との間に配置されるダンパ1090を包含する。図14は、運転者のいない非荷重状態のマウンテンバイク1000を示している。マウンテンバイク1000は、例えば運転者の体重により荷重が加えられるとすぐに、圧縮される。その際に後輪1051は車輪軌道1052に沿って上向きに揺動する。いわゆるシングルピボットでは、車輪軌道1052は揺動アームベアリング1023と後軸1050との間の距離から生じる。
概して、マウンテンバイク1000の後方連結要素1020は、圧縮と伸張の両方が可能である。圧縮時に、後輪1051は車輪軌道1052に沿って上向きに揺動する。伸張時に、後輪1051は車輪軌道1052に沿って下向きに揺動する。
従来のマウンテンバイク1000では、マウンテンバイク1000に静かに座っているか立っている運転者の運転者体重による静荷重により、総バネたわみまたはバネ行程長の約10%から30%だけ圧縮されるように、ダンパ1090が通常は調節される。この領域は、負のバネ行程長またはSAGとも呼ばれる。
すでに述べたように、圧縮時に、後輪1051は車輪軌道1052に沿って上向きに揺動する。今日、従来のマウンテンバイク1000は、後輪1051がSAGで、指示された構造点1055に後軸1050がほぼ位置するような点まで揺動するような構造を持つ。その結果、たわんだ後軸1055と揺動アームベアリング1023との間の想像線1081が得られる。SAGでは、この線1081は路面1082に平行である。
後方連結要素1020の圧縮または伸張の場合には、路面1082に対するこの線1081の角度位置が変化する。この線1081と路面1082との間に形成される角度は、サスペンション(またはバネ)斜角(またはバイアス角)と呼ばれる。SAG状態において、図14に示された従来のマウンテンバイク1000では、結果的に0°のサスペンション斜角が生じる。
始動または加速時に、運転者は、ペダルクランク1041を使用することにより、チェーン1030とカセット1060とハブとを介して後輪1051へ伝達されるトルクを発生させる。特に、始動、加速、または登坂のような運転状況では、運転者は比較的高いトルクを発生させる。
加えて、自転車1000に座っているか立っている運転者は、後輪1051の方向に付加的に水平シフトする高い重心を発生させる。始動、加速、または登坂時に、運転者と自転車1000とのシステム全体の慣性が動的な車輪荷重分布を生じさせる、つまり重心がさらに後方へ、つまり後輪1051への方向に移動する。未調整自転車では、この動的な車輪荷重分布が後方連結要素1020を圧縮させる。この作用は、始動トルクピッチまたはスクワットとも呼ばれる。
すでに述べたように、最新のアプローチは、チェーン引張りによって始動トルクピッチを補助することである。その際にチェーン引張りは後方連結要素1020の伸張を起こす。構造技術によってここで試されるのは、そうでない場合に後方連結要素が慣性により圧縮されるのと同程度に、チェーン引張りによって生じる伸張を実現することである。これは、動的車輪荷重分布によって引き起こされる後方連結要素の圧縮をチェーン引張りと大きさの等しい力を有する伸張により補おうとすることを意味する。図14に示された従来のマウンテンバイク1000を使用してこれを例示する。
上述したように、軸1050に作用する力Fの方向は、力Fについての力作用線1070(図13)に沿ったチェーン引張り方向やその他に左右される。非荷重状態において、後軸1050は最初に、力作用線1071に沿った軸1050に力FA1が作用する、図14に示された底位置に所在する。圧縮状態では、そして特にSAG状態では、後軸1050はたわんだ上部位置1055に所在し、ここで力FA2が後軸1050に作用する。
力FA2は力作用線1072に沿って作用する。図14から認知できるように、力作用線1072は揺動アームベアリング1023の間に位置する。
運転者がSAG位置から始まってペダル操作を行って駆動トルクを発生させると、チェーン引張り方向の力FA2が構造点1055で後軸1050に作用する。上述したように力作用線1072は揺動アームベアリング1023より下に位置するので、力FA2は後方連結要素1020の伸張を起こす。これは、後輪1051が車輪軌道1052に沿って下向きに移動するように力FA2が後軸1050を揺動アームベアリング1023より下に引っ張ろうとすることを意味する。圧縮動作(始動トルクピッチ)とは反対に作用するこの伸張動作は、始動トルクピッチ補助またはアンチスクワットとも呼ばれる。
チェーン引張り力の大きさおよび方向が伸張を引き起こし、これが始動時その他に、圧縮とは反対に作用し、好ましくは完全に抑制するように、軸1050に作用する力FA2の力作用線1072に対して揺動アームベアリング1023を配置することが意図されると、構造上、好ましい。チェーン引張り力により生じる伸張が始動トルクピッチ(圧縮)を完全に補う時に、これはニュートラルバイクシャシまたは100%アンチスクワットと呼ばれる。
アンチスクワット作用のため従来のフルサスペンションマウンテンバイクでの重要な構成要素であるチェーン引張りの機能モードは、車輪軌道法線に対するチェーン引張り力の大きさに関連してチェーン引張り方向の角偏差を説明すると、容易に例示されうる。
車輪軌道法線は、圧縮方向に対して90°の角度に配置される直線である。つまり、シングルピボットの場合に、法線は揺動アーム回転点1023と常に交差する。
車輪軌道法線(圧縮方向に垂直な線)は同時に、サスペンション斜角(車輪軌道法線と路面との間の角度)を描く。
チェーン引張り方向が軌道法線から逸脱した場合に、圧縮または伸張効果の力が後輪サスペンションへ誘導される。チェーン引張り力が強くなり軌道法線に対する角偏差が大きくなるほど、後方連結要素の反応が大きくなる。ゆえに、従来の自転車では、各ギヤについてチェーン引張力の方向および大きさが異なるので、アンチスクワット作用がギヤセットに応じて大きく異なる。
運転者により提供される200ワットの駆動力を含む計算が、ここで例として扱われる。これは60RPMでの140Nのクランク力に対応する。
ケース1:前方の22本の歯と後方の34本の歯のギヤ組み合わせ(典型的な登坂ギヤ装置)
・722Nのチェーン引張り力と149Nの駆動力が結果的に生じ、こうして120%のアンチスクワット効果が生じる(過剰なアンチスクワットまたは過圧縮)。
ケース2:前方の36本の歯と後方の11本の歯のギヤ組み合わせ(典型的な速度ギヤ装置)
・543Nのチェーン引張り力と34Nの駆動力が結果的に生じ、こうして57%のアンチスクワット効果が生じる(過少のアンチスクワットまたは圧縮不足)。
結論を述べると、チェーン引張り力はギヤセットに応じて大きく変化する。同時に、地面へ誘導される静止摩擦力(駆動力)も、異なるギヤ比により大きく変化する。
従来のマウンテンバイクでは両方の効果を加えると、ギヤセットに応じてアンチスクワット効果が比較的大きく変化する。従来のMTBでのアンチスクワット効果の帯域幅は、0と200%の間である。
通常、登坂ギヤ(例えば前方の22本の歯と後方の34本の歯のピニオン組み合わせ)では、車輪軌道法線に対して下向き方向の角度を持つ強いチェーン引張りが生じる。その結果、後輪サスペンションは、伸張状態で、つまり100%を超えるアンチスクワットで反応する。速度ギヤ(例えば前方の36本と後方の11本のピニオン組み合わせ)では、チェーン引張りは弱く、車輪軌道法線に対するチェーン引張り力効果の方向は上向きである。これは、ペダル操作時の後方連結要素の不要な圧縮を発生させる。
従来のフルサスペンションバイクでは、これらの相関関係のため、単一の特定ギヤ組み合わせのみについて望ましい最も正確な100%アンチスクワットが存在する。
図13および14を参照して前に述べたように、努力傾注対象となるのは、チェーン引張りの結果として伸張動作が生じてその大きさが始動トルクピッチ(圧縮)の大きさに対応するような配向を力作用線1072と揺動アームベアリング1023とが互いに対して持つようにマウンテンバイク1000の構造を決めることである。
これを実現するため、従来のマウンテンバイク1000は、SAGにおいて、0°のサスペンション斜角を呈する、つまり揺動アームベアリング1023と後軸1050との間の想像上の接続線1081が路面1082に平行であるような構造を持つ。こうして、高い始動トルクピッチ補助が達成されうるように、揺動アームベアリング1023に対する力作用線1072の方向を具現するための良好な開始点が得られる。
さらに0°のサスペンション斜角を設けることは、始動トルクピッチ補助つまり伸張の大きさが好ましくはチェーン引張り(大きさおよび方向)のみにより決定されうるように後方連結要素の運動により生じる駆動影響がほとんど無視されうるという点で有利である。
しかしながら、前に述べたように、チェーン引張りにより生じる始動トルクピッチ補助といわゆるペダルキックバックとの間には常に目的の衝突が見られる。チェーン引張りによって故意に生じる伸張のため、後輪1051は車輪軌道1052に沿って下向きに移動する。その結果、後輪軸1050と底部ブラケットとの間の水平長の変化が生じる。伸張時には、後輪軸1050と底部ブラケット1040との間のこの水平距離が増加する。これはまた、チェーン1030の緊張側1031にそれと対応した増加を引き起こす。しかしながら、チェーン1030は比較的剛性であるので、チェーン1030は、実際のペダル操作方向と反対の後向きにクランク1040を引っ張る。
従来のマウンテンバイク1000は、SAGにおいて、通常は0°のサスペンション斜角(車輪軌道法線)を包含し、これは、車輪軌道法線が路面に平行であることを意味する。従来のフルサスペンションマウンテンバイク1000では、専らチェーンの引張りによりアンチスクワットが発生する、つまりチェーン引張りが下向きの方向である場合には、その結果としてアンチスクワット効果が生じるのである。チェーン引張りが上向きの方向である場合には、スクワット効果が結果的に生じる。ゆえに、チェーン引張り方向は、選択されるギヤ組み合わせに左右されるのである。
軌道法線からのチェーン引張り方向の逸脱はまた、不要な作用をクランクに常に発生させる。軌道法線に関連するチェーン引張りベクトルが下向きの方向である場合には、結果的に、圧縮時のクランクの後方回転、つまりペダルキックバックが生じる。軌道法線に関連するチェーン引張りベクトルが上向きの方向である場合には、その結果、圧縮時のクランクの前方回転、つまりいわゆるペダルフロントキックが生じる。これは、今日ではアンチスクワットとペダルバックラッシュとの間に目的の矛盾があることを意味する。
図13および14は、後輪1051を受けるためのドロップアウト端部1024がチェーンステイ1022の一端部に配置されてメインフレーム1010でのヒンジ支持のための揺動アームベアリング1023がチェーンステイ1022の反対端部に設けられる、いわゆるシングルピボットに関するものである。
図15に例示的に示されているさらなる周知のコンセプトは、例えばチェーンステイ1022の領域にあるドロップアウト端部1024より下に追加ヒンジ1056が設けられるマルチピボットを説明している。これは結果的に、前に説明したシングルピボットと比較すると異なる車輪軌道1052を生じる。その際に、車輪軌道1052は揺動アームベアリング1023の周りの揺動支持部1023とチェーンステイベアリング1050との間の距離から生じる半径を有する単純な円形経路をもはや辿らない。代わりに、可能な最良の程度まで垂直方向上向きの方向を持つ車輪軌道を設けようとして、顕著な湾曲を持たない車輪軌道1052が瞬間中心により決定される。
瞬間中心Mは、2本の直線または2本のいわゆる連結部1083,1084の交点である。第1連結部1083は、追加ベアリング1056とともに揺動アームベアリングを通る直線である。第2連結部1084は、後方連結要素(シートステイ1021)とロッカ1024との間のヒンジとともに、メインフレーム1010でのロッカ1024のピボット点1026を通る直線である。
直線1081を設定するため、後軸ベアリング1050と瞬間中心Mとの間の結線が描かれている。図15に示されたマルチピボットでは、自転車がSAGである時に、線1081が路面1082に平行であるようにフレームも設定される。言い換えると、0°のサスペンション斜角が結果的に得られるようにマルチピボットが設定され、これはチェーン引張りによりアンチスクワットが制御されることを意味する。
従来の自転車では、今説明したマウンテンバイク1000のように、運転者により提供されるペダル操作力と、後輪へ誘導される駆動トルクとがエンジニアにとっては充分に予測可能であるので、チェーン引張りによって始動トルクピッチ補助を設けることは容易に実現可能である。
今日、電気モータにより駆動または補助される自転車はまた、始動トルクピッチ補助がチェーン引張りにより実現するような構造を持つ。しかしながら、始動、加速、または登坂時のように高い駆動トルクが作用する運転状況では特に、電気モータの追加トルクは従来の自転車の後方連結要素を過度に伸張させる。一方で、この結果、不慣れで部分的に不安定な自転車の運転行動と、他方では強いペダルバックラッシュが生じる。
結果的に、始動トルクピッチ補助が筋力による駆動によりうまく作用するように従来の自転車の構造を決め、電気モータを始動する場合には後方連結要素があまりに大きく伸張する。しかしながら、従来の自転車の後方連結要素が電気モータのトルクのための始動トルクピッチ補助に最適化される場合には、ペダル操作時の後方連結要素の伸張は大きすぎるだろう。このような理由から、今日、両方の状況を少なくともある程度まで満足させるには妥協案が受け入れられなければならない。
結果的に、努力傾注対象となるのは、上述した先行技術の短所が対処されて既存の概念が改良されるようにEバイクの駆動概念を設計することである。
請求項1の特徴を包含する駆動装置により、この目的が本発明で達成される。
進歩性のある駆動装置は、Eバイク、特にフルサスペンションEバイクに使用されるために用意される。進歩性は、一部にはチェーン引張りによって、また一部には特定の後方連結要素の運動によって、このようなEバイクに適した始動トルクピッチ補助を提供することを包含する。本発明は、ペダル操作時と電気モータ接続時の両方で、できる限りニュートラルである後方連結要素作用を実現するためのものである。本発明によれば、トランスミッション出力は、駆動部、つまりペダルクランクに対してオフセットするように配置される。加えて、揺動アームベアリングは出力に近接するように配置される。出力への近接は、揺動アームベアリングが駆動部より出力に近接して配置されることを意味する。言い換えると、揺動アームベアリングの中心軸と出力シャフトの中心軸との間の径方向距離は、揺動アームベアリングの中心軸と第1駆動シャフトの中心軸との間の径方向距離より小さい。駆動部に対してオフセットする出力と出力の直近での揺動アームベアリングの配置とのこの組み合わせのため、結果的に得られるのは、チェーン引張りによって、また後方連結要素の運動によって、つまりメインフレームに対する後方連結要素の旋回によって、始動トルクピッチ補助を実現する手法である。これはシングルピボットとマルチピボットの両方に当てはまる。径方向にオフセットされた出力のため、比較的急角度のチェーンステイが結果的に得られ、これは後方連結要素のより大きな伸張を結果的に招く。これらの運動手段のため、電気モータの追加トルクにより生じるピッチが補助されうる。同時に、揺動アームベアリングに近接して出力要素を配置すると、ペダル操作時に必要とされる始動トルクピッチ補助がチェーン引張りによる影響をやはり受けやすく、影響を受けやすい状態が維持される。
一実施形態によれば、総バネたわみの10%と35%の間の負のバネたわみ範囲を結果的に生じる静荷重を自転車が受ける場合に、5°から30°、好ましくは10°から20°、より好ましくは約15°のサスペンション斜角を自転車が包含するように揺動アームベアリングがメインフレームに位置決めされうる。言い換えると、自転車は、SAGである時に、指示された領域にサスペンション斜角を包含する。指示された領域にサスペンション斜角を設けると、トルクが増加したシャシ運動の調整による始動トルクピッチ補助が結果的に得られ、シングルピボットでは特に有利である。
別の実施形態は、瞬間中心が瞬間回転中心となるマルチピボットについて特に有利である。瞬間回転中心としての瞬間中心を有するマルチピボットであるように後方連結要素が構成されるこのような実施形態によれば、総バネたわみの10%と35%の間の負のバネたわみとなる静荷重を自転車が受ける場合には、5°から30°、好ましくは10°から20°、より好ましくは約15°のサスペンション斜角を自転車が包含するように後方連結要素がメインフレームに配置されうる。言い換えると、自転車は、SAGである時に、指示された領域にサスペンション斜角を包含する。指示された領域にサスペンション斜角を設けると、トルクが増加したシャシ運動の調整による始動トルクピッチ補助が結果的に得られ、マルチピボットでは特に有利である。
一実施形態によれば、第1駆動シャフトの中心軸と出力シャフトの中心軸との間の径方向距離は200mmから30mm、好ましくは100mmと200mmの間である。別の表現をすると、ペダルクランクシャフトと出力との間の距離は200mmから300mm、好ましくは100mmから200mmである。このような駆動部と出力との間のオフセットは、適当な始動トルクピッチ補助を提供するのに特に有利であることが証明されている。
別の実施形態によれば、揺動アームベアリングの中心軸と出力シャフトの中心軸との間の径方向距離は200mm未満、好ましくは100mm未満、より好ましくは50mm未満である。言い換えると、揺動アームベアリングと出力との間のオフセットまたは距離は200mm未満、好ましくは100mm未満、より好ましくは50mm未満である。揺動アームベアリングは結果的に、出力に近くなるように配置される。揺動アームベアリングの中心軸と出力シャフトの中心軸との間の径方向距離が揺動アームベアリングの中心軸と第1駆動シャフトの中心軸との間の径方向距離より小さいことに関連する進歩性を維持しながらこの実施形態が当てはまることは言うまでもない。この実施形態によれば、揺動アームベアリングは、200mm未満、好ましくは100mm未満、より好ましくは50mm未満の半径で出力の周りに配置されうる。これは、後方連結要素、つまり駆動トルクピッチ補助の圧縮または伸張の程度についてのある種の微調節または微調整を可能にする。
別の実施形態によれば、路面に平行な平面に対する揺動アームベアリングの中心軸は、出力の中心軸より上に配置されうる。揺動アームベアリングは結果的に、出力上方の半円上に配置されうる。チェーン引張り方向を考慮すると、後方連結要素の伸張の程度は上の半円で微調節されうる。
別の実施形態によれば、路面に平行な平面に対する揺動アームベアリングの中心軸は、出力の中心軸より下に配置されうる。揺動アームベアリングは結果的に、出力下方の半円上に配置されうる。チェーン引張り方向を考慮すると、後方連結要素の圧縮の程度は下方の半円で微調節されうる。
一実施形態によれば、出力シャフトの中心軸と揺動アームベアリングの中心軸とが同心に配置されるように、出力シャフトの中心軸と揺動アームベアリングの中心軸との間の径方向距離はゼロに等しくても良い。言い換えると、第1駆動部(ペダルクランク)と出力との間と、揺動アームベアリングと出力との間にはオフセットまたは径方向距離が設けられる。しかしながら、この実施形態による出力と揺動アームベアリングとの間のオフセットまたは径方向距離はゼロに等しい、つまり揺動アームベアリングと出力とは同心または同軸になるように配置される。それにもかかわらず、出力と揺動アームベアリングとの間のオフセットまたは径方向距離は第1駆動部(ペダルクランク)と揺動アームベアリングとの間のオフセットまたは径方向距離より小さいので、請求項1による条件は満たされる。これは、揺動アームベアリングは、駆動部よりも出力近くに(同軸に)配置されることを意味する。出力と揺動アームベアリングとのこの同軸配置により、不要なペダルキックバックを引き起こす可能性があるチェーンの伸びは圧縮でも伸張でも発生しないので、駆動影響をできる限り小さくすることができる。
別の実施形態によれば、出力の中心軸と中央電気モータの出力シャフトの中心軸とが同心に配置されるように、出力と中央電気モータとが互いに対して配置されうる。言い換えると、中央電気モータと出力とは、共通軸または出力シャフトを包含する。これは、出力が中央電気モータに直接配置されることを意味する。ゆえに、駆動装置において、また特に駆動装置の筐体において、出力と電気モータとが省スペース方式で配置されうる。
別の実施形態によれば、力伝達手段によって、特にチェーンまたはコグベルトまたはVベルトによって、駆動される自転車車輪へ出力要素が駆動力を伝達することが可能であり、力伝達手段の緊張側へ引張り力を加えることによって、力が後軸に加わり、その力作用線が、総バネたわみの10%と35%との間の負のバネたわみを結果的に生じる静荷重を自転車が受けた場合に揺動アームベアリングの中心軸より下または瞬間中心より下を通過するように、出力要素と車輪との間に力伝達手段が配置されうる。自転車がSAGである時に、力伝達手段の引張り方向が後輪軸に力を生じて、その力作用線が揺動アームベアリングより下を通るように、力伝達手段が後輪とクランクとの間を通過する。この力は結果的に後方連結要素の伸張を生じる。例示的に、チェーン駆動部により、異なるサイズの9から11個のピニオンを通常は含むピニオンパケットが後輪ハブに配置される。1から3個のチェーンリングはクランクに配置される。チェーン引張り方向が揺動アームベアリングに対して大きな角度を呈する場合、つまり最小のチェーンリングと最大のピニオンをチェーンが通る場合に、後方連結要素は最も大きく伸張する、つまり最大のアンチスクワット作用が達成される。上述した実施形態は、前方の最小のチェーンリングと後方の5個の最大ピニオンのうち一つをチェーンが移動するチェーン引張り方向に関する。
一実施形態によれば、駆動装置はメインフレームで静止しているか不動であるように配置されうる。提案される中央電気モータでは、駆動装置は固定状態で配置される、つまりダウンチューブ、底部ブラケット筐体、そして該当する場合にはサドルチューブの間で不動である。駆動装置は結果的にメインフレームで支持される。これは、電気モータ駆動装置が車輪ハブに配置される駆動概念や、駆動ユニット揺動アームを包含する駆動概念とは区別されなければならない。後者の場合、電気モータ駆動装置はメインフレームの中または上ではなく揺動アームに配置される。その際に電気モータ駆動ユニットは、フレームに配置される揺動アームに支持されて移動可能である。ゆえに、電気モータ駆動ユニットは、メインフレームに配置されて揺動アームを介して移動可能である。進歩性のあるメインフレームにおいて後方揺動アームが取り除かれる場合に、電気モータ駆動ユニットはそれでもメインフレームに配置される。対照的に、駆動ユニット揺動アームで後方揺動アームをメインフレームから取り除く場合には、揺動アームに一体化されるので、メインフレームは電気モータ駆動ユニットをもはや包含しない。
本発明の第二の態様は、電気モータにより駆動される自転車での、上述した実施形態のいずれかによる駆動装置の使用に関する。
本発明の第三の態様は、上述した実施形態のいずれかによる駆動装置を包含する電気モータ駆動の自転車に関する。
第三の態様の第一実施形態によれば、揺動アームベアリングと揺動アームベアリングに配置される後方連結要素とを有するメインフレームと、電気モータにより駆動されるこのような自転車のための駆動装置とを包含する電気モータ駆動の自転車が提案され、駆動装置は、第1駆動部が、第1駆動シャフトを包含する第1駆動力を提供するための第1駆動部としてのペダルクランクと、第2駆動力を提供するための第2駆動部としての中央電気モータと、出力シャフトを包含する出力要素とを包含し、出力要素は、第1および/または第2駆動力を受け取って、駆動される自転車車輪へこれを出力するように構成され、揺動アームベアリングの中心軸と出力シャフトの中心軸との間の径方向距離が揺動アームベアリングの中心軸と第1駆動シャフトの中心軸との間の径方向距離より小さくなるように、出力シャフトの中心軸は第1駆動シャフトの中心軸から径方向距離を持ち、出力シャフトは揺動アームベアリングに対して配置される。
第二実施形態によれば、第一実施形態による駆動装置を包含する電気モータ駆動の自転車が提案され、総バネたわみの10%と35%の間の負のバネたわみを結果的に生じる静荷重を自転車が受けた場合に、5°から30°、好ましくは10°から20°、より好ましくは約15°のサスペンション斜角を自転車が包含するように、揺動アームベアリングがメインフレームに配置される。
第三実施形態によれば、第一または第二実施形態による駆動装置を包含する電気モータ駆動の自転車が提案され、瞬間回転点としての瞬間中心を有するマルチピボットであるように後方連結要素が具現され、総バネたわみの10%と35%の間の負のバネたわみを結果的に生じる静荷重を自転車が受けた場合に5°から30°、好ましくは10°から20°、より好ましくは約15°のサスペンション斜角を自転車が包含するように、後方連結要素がメインフレームに配置される。
第四実施形態によれば、前出の実施形態のいずれかによる駆動装置を包含して電気モータにより駆動される自転車が提案され、第1駆動シャフトの中心軸と出力シャフトの中心軸との間の径方向距離は200mmから300mm、好ましくは100mmから200mmである。
第五実施形態によれば、前出の実施形態のいずれかによる駆動装置を包含する電気モータ駆動の自転車が提案され、揺動アームベアリングの中心軸と出力シャフトの中心軸との間の径方向距離は、200mm未満、好ましくは100mm未満、より好ましくは50mm未満である。
第六実施形態によれば、前出の実施形態のいずれかによる駆動装置を包含する電気モータ駆動の自転車が提案され、路面に平行な平面に対する揺動アームベアリングの中心軸は、出力要素の中心軸より上に配置される。
第七実施形態によれば、第一から第五実施形態のいずれかによる駆動装置を包含する電気モータ駆動の自転車が提案され、路面に平行な平面に対する揺動アームベアリングの中心軸は、出力要素の中心軸より下に配置される。
第八実施形態によれば、第一から第五実施形態のいずれかによる駆動装置を包含する電気モータ駆動の自転車が提案され、出力シャフトの中心軸と揺動アームベアリングの中心軸とが同心状態で配置されるように、出力シャフトの中心軸と揺動アームベアリングの中心軸との間の径方向距離はゼロに等しい。
第九実施形態によれば、前出の実施形態のいずれかによる駆動装置を包含する電気モータ駆動の自転車が提案され、出力要素の中心軸と中央電気モータの出力シャフトの中心軸とが同心状態で配置されるように、出力要素と中央電気モータとが互いに対して配置される。
第十実施形態によれば、前出の実施形態のいずれかによる駆動装置を包含する電気モータ駆動の自転車が提案され、力伝達手段によって、特にチェーンまたはコグベルトまたはVベルトによって、駆動される自転車車輪へ出力要素が駆動力を伝達し、総バネたわみの10%と35%の間の負のバネたわみを結果的に生じる静荷重を自転車が受けた場合に揺動アームベアリングの中心軸より下か瞬間中心より下を通る力作用線を持つ力伝達手段の緊張側に加えられる引張り力によって後軸へ力が加わるように、出力シャフトと車輪との間に力伝達手段が配置される。
第十一実施形態によれば、前出の実施形態のいずれかに記載の駆動装置を包含する電気モータ駆動の自転車が提案され、駆動装置は不動であるようにメインフレームに配置される。
本発明の別の態様は、揺動アームベアリングを有するメインフレームと、揺動アームベアリングに配置される後方連結要素と、前出の実施形態のいずれかによる駆動装置とを包含する自転車フレームに関する。
本発明の実施形態が図面に図示され、以下で述べられる。
マルチピボットとして具現される後方連結要素を包含するフルサスペンション自転車の概略図を示す。 進歩性のある駆動装置を包含する電気モータ駆動の自転車の側面図を示す。 進歩性のある駆動装置の側面図を示す。 シングルピボットとして具現される後方連結要素と進歩性のある駆動装置とを包含する、電気モータ駆動の自転車の側面図を示す。 マルチピボットとして具現される後方連結要素と進歩性のある駆動装置とを包含する、電気モータ駆動の自転車の側面図を示す。 進歩性のある駆動装置を包含する電気モータ駆動の自転車の拡大部分を側面図で示す。 進歩性のある駆動装置の側面図を示す。 進歩性のある駆動装置を包含する電気モータ駆動の自転車の前方斜視図を示し、前輪とサスペンションフォークとは図示していない。 チェーン駆動部を有する進歩性のある駆動装置を包含する、電気モータ駆動の自転車の側面図を示す。 コグベルト駆動部を有する進歩性のある駆動装置を包含する、電気モータ駆動の自転車の側面図を示す。 進歩性のある駆動装置の側面図を示す。 進歩性のある駆動装置の概略図を側面図で示す。 従来の先行技術によるフルサスペンション自転車の側面図を示す。 従来の先行技術によるフルサスペンション自転車の別の側面図を示す。 瞬間中心の決定について述べるためのフルサスペンション自転車の概略図面を示す。
いわゆるEバイクは概して、電気モータにより駆動される自転車という語を意味する。本開示を規定するために、電気モータにより駆動される自転車という語に含まれるこれらのタイプのEバイクの中には、電気モータの駆動力により専ら駆動される電気モータ駆動の自転車と、ペダル操作力の補助として電気モータの駆動力を切り替える電気モータ補助の自転車の両方が含まれる。
第1駆動部のシャフトと出力要素のシャフトと電気モータの出力シャフトとは、長手軸に沿った延在方向を包含する。本開示の意味での径方向距離は常に、各シャフトの延在方向を通る長手軸に関するものであり、これは、「径」が、長手軸から始めた場合に径方向を意味することを意味する。長手軸の延在方向は、後輪と前輪との間に延在する自転車の垂直中心面に通常はほぼ直交する。
本発明は特に、始動トルクピッチ補助が後方連結要素の運動を変化させることによって実現されうるとの認知に基づく。図1を参照して、以下で技術的背景を簡潔に述べる。
図1は、人101が乗っているフルサスペンションマウンテンバイク100を示す。マウンテンバイク100は、メインフレーム102と、メインフレーム102に揺動状態で配置される後方連結要素とを包含する。後方揺動要素103は、追加の回転点104をチェーンステイ105の領域に有するマルチピボット要素であるように設計される。
時点tでの瞬間回転点と考えられる瞬間中心Mが、このマルチピボット要素のために設計されうる。瞬間中心Mは、第1直線107と第2直線108との交点である。第1直線107は、チェーンステイ105の領域にある追加の回転点104と、揺動アームベアリング106とを通る。第2直線108は、シートステイ110とロッカ111との間の旋回点109と、シートチューブ114とロッカ111との間の旋回点113とを通る。
瞬間中心Mと後軸115とを通る別の直線112が規定されうる。この直線112は、自転車100のサスペンション斜角αを規定する。上述したように、従来の自転車はα=0°のサスペンション斜角を包含するように設計される。しかしながら、本発明は特に、サスペンション斜角αを適当に選択することにより始動トルクピッチ補助が実現されうるという現実を利用している。
サスペンション斜角αは、ある種の高トルクの運転状況、例えば加速、始動、登坂運転時に、動的車輪荷重シフトにより後輪サスペンションが圧縮されるのを防止するという補助効果を発揮する。特にEバイクでは、大きな駆動力と高い加速能力のため、効果的な始動トルクピッチ補助が望ましい。
電気駆動式マウンテンバイクでは、例えば、静的圧縮状態での約15°のサスペンション斜角が非常に良好である。この静的圧縮状態はSAGとも呼ばれる。総バネたわみの10%と35%の間の負のバネたわみを結果的に生じる静荷重を自転車が受けた場合に、結果的にSAGが生じる。これは、運転者101が自転車100に乗るか立っていて動いていない場合に、自分の体重のみにより自転車100に静荷重を加えて、この荷重が重力Gを有することを意味する。その際には、前方に配置されるサスペンションフォーク116と後方に配置されるダンパ117とが圧縮される。
理想的には、当該の総バネたわみの約10%から35%だけフォーク116とダンパ117とが圧縮される。この範囲は、SAGまたは負のバネたわみとも呼ばれる。ゆえに、自転車を運転している間に圧縮と伸張の両方が行われるために、バネ要素116,117は充分な範囲を包含する。図1に図示された自転車100はSAGで示されている、つまり総バネたわみの10%と35%の間の負のバネたわみを結果的に生じる静荷重を自転車が受ける。
シャシ運動実現可能な始動トルクピッチ補助の裏付けとなる理論は、前輪軸118から始めて、重心121の水平線120に対する垂直線119(自転車100と運転者101とは道路122の上に重心121を形成する)が作成されるということである。これらの2本の線の間の交点は、構造点Sを形成する。
この交点Sと後輪接点123との間には斜め上の直線124が引かれる。この直線124はいわゆる「スクワット線」である。
サスペンション斜角αとスクワット線124とが互いに平行である場合に、これは100%アンチスクワットバイクシャシと呼ばれる。この場合に、バイクシャシは加速に反応せず、これは圧縮も伸張もしないことを意味する。サスペンション斜角αがスクワット線124より下にある場合に、後方連結要素は、加速や始動時等に圧縮する。サスペンション斜角αがスクワット線124より上にある場合に、後方連結要素は加速や始動時等に伸張する。
例えば、ホイールベースが増加するか道路122より上での重心121の高さが減少した場合には、始動トルクピッチ補助を同程度に保つため、必要とされるサスペンション斜角αは結果的に小さくなる。
図13を参照してすでに述べたように、後輪軸に加わる力Fの方向は、特に、チェーン引張り方向Fに左右される。この態様で図1の自転車100を細かく見ると、後輪軸115に加えられる力Fは、揺動アームベアリング106よりも相当下に位置する力作用線125上にあることが分かる。その結果、加速、始動、登坂時等に、後方連結要素の過剰な伸張が生じる。
筋力により駆動される自転車と比較して、Eバイクはより大きなトルクを提供し、つまりチェーン引張り力F及び後輪軸115に加わる力Fはかなり大きくなる。これは、Eバイクの後方連結要素の大きな伸張を招く。結局、上記から得られるのは、Eバイクでのα>0°のサスペンション斜角は、トルクの増加のため、後方連結要素の不要で強すぎる伸張を招くということである。
これが、従来の自転車、またEバイクが今日、α=0°のSAGでのサスペンション斜角を包含して、始動トルクピッチ補助がチェーン引張りを介して調整される理由である。しかしながら、本発明は、チェーン引張りとバイクシャシ運動の両方による始動トルクピッチ補助を実現する。
図2は、進歩的な駆動装置1を包含する電気モータ駆動の自転車10を示す。電気モータにより駆動される自転車10はEバイクとも呼ばれる。これは、ツイストハンドルその他によってモータ動力が調整される典型的なEバイクであり、このEバイクは電気モータのみにより駆動されうる。しかしながら、荷重に調整される手法で電気モータを切り替えることによりペダル操作時に運転者が補助されるいわゆる電動アシスト自転車でもある。
電気モータにより駆動される自転車10は、メインフレーム3を包含する。通常、メインフレーム10は、トップチューブ21とヘッドチューブ22とダウンチューブ23とシートチューブ24とから成る。電気モータにより駆動される自転車10はフルサスペンション自転車、いわゆるフリーバイクである。
メインフレーム2は加えて、揺動アームベアリング3と、揺動アームベアリング3に配置される後方連結要素4とを包含する。後方連結要素4は揺動アームベアリング3に配置され、ゆえにメインフレーム2にヒンジ結合方式で接続される。後方連結要素4は通常、チェーンステイ26とシートステイ25とを包含する。図2で認知されうるように、チェーンステイ26は例示的に揺動アームベアリング3に配置されうる。後方連結要素はシングルピボットまたはマルチピボットとして具現されうる。
駆動装置1はペダルクランク5を包含する。ペダルクランク5は、第1駆動力を提供するための第1駆動部として機能する。ペダルクランク5または第1駆動部は第1駆動シャフト6を包含する。駆動シャフト6は、クランクアームに接続されるペダルクランク5の軸またはシャフトでありうる。
加えて、駆動装置1は中央電気モータ7を包含する。中央電気モータ7は、第2駆動力を提供するための第2駆動部として機能する。図2から認知できるように、中央電気モータ7は中央周辺に、つまり自転車10の前輪と後輪との間に配置される。より正確には、中央モータ7はダウンチューブ34とシートチューブ24との間に配置される。この中央モータ7の実施形態は、ホイールハブモータのような他の駆動概念と区別されるものである。
加えて、駆動装置1は、出力シャフト9を有する出力要素8を包含する。出力要素8は第1および/または第2駆動力を受け取って、駆動される自転車10の車輪11へこれを伝達するように構成される。
図3は、駆動装置1の拡大図を示す。第1駆動シャフト6と電気モータ7とが認知されうる。加えて、出力要素8が認知されうる。出力要素8は、例示的に、ギヤ12が配置された出力シャフト9として図示されている。出力シャフト9の中心軸13は、第1駆動シャフト6の中心軸14からの径方向距離(R)を持つ。
加えて、図3は、メインフレーム2に配置される揺動アームベアリング3を示す。揺動アームベアリング3は、図示されたシートチューブ24に配置される。揺動アームまたは後方連結要素4は、揺動アームベアリング3に配置され、ゆえにメインフレーム2に接続される。しかしながら、後方連結要素4は簡略化を理由に図3には図示されていない。
本発明によれば、揺動アームベアリング3の中心軸16と出力シャフト9の中心軸13との間の径方向距離Rが揺動アームベアリング3の中心軸16と第1駆動シャフト6の中心軸14との間の径方向距離Rより小さくなるように、出力シャフト9が揺動アームベアリング3に対して配置される。
一実施形態によれば、第1駆動シャフト6の中心軸14と出力シャフト9の中心軸13との間の径方向距離Rは、約200mmから300mm、好ましくは約100mmから200mmである。
一実施形態によれば、揺動アームベアリング3の中心軸16と出力シャフト9の中心軸13との間の径方向距離Rは、200mm未満、好ましくは100mm未満、より好ましくは50mm未満である。
揺動アームベアリング3の位置は、図3では例示的のみに図示されている。揺動アームベアリング3は、駆動装置1に直接のように異なる箇所に配置されてもよい。図3では、揺動アームベアリング3は出力シャフト9より上に配置される。しかしながら、揺動アームベアリング3が出力シャフト9より下に配置されることも考えられる。
本発明によれば、揺動アームベアリング3は出力シャフト9の近くに配置される。より正確には、揺動アームベアリング3は第1駆動シャフト6よりも出力シャフト9の近くに配置される。これは、本発明によれば、出力シャフト9と揺動アームベアリング3との間の径方向距離R2が出力シャフト9と第1駆動シャフト6との間の径方向距離R3より小さいことを意味する。
図4は、進歩性のある駆動装置1を包含する自転車10を示し、総バネたわみの15%と35%の間の負のバネたわみを結果的に生じる静荷重を自転車10が受けた場合に自転車10が5°から30°のサスペンション斜角αを包含するように、揺動アームベアリング3がメインフレーム2に位置決めされている。
言い換えると、図4に図示された状態では、自転車10はSAGであり、これは、バネ要素116,117と、特に後方に配置されるダンパ117とがその総バネたわみの約15%から35%だけ圧縮されることを意味する。
図示された自転車10または自転車10の後方連結要素4は、シングルピボットとして設計されている。結果的に、後軸115と揺動アームベアリング3とを通る直線30は、路面122に対するサスペンション斜角αを規定する。
メインフレーム2に揺動アームベアリング3を適当に位置決めすることにより、サスペンション斜角αが影響を受けることが、図4から認知されうる。本発明によれば、総バネたわみの10%と35%の間の負のバネたわみを結果的に生じる静荷重を自転車10が受けた場合に5°から30°、好ましくは10°から20°、より好ましくは約15°のサスペンション斜角αを自転車10が包含するように、揺動アームベアリング3がメインフレーム2に配置される。
図5は、進歩性のある駆動装置1を包含する自転車10の別の実施形態を示す。図4を参照して述べた実施形態とは対照的に、この場合に後方連結要素4はマルチピボットとして設計される、つまり後方リンク要素4は追加ヒンジ104を包含する。追加ヒンジ104はチェーンステイ105の領域に配置される。しかしながら、追加ヒンジ104がシートステイ110の領域に配置されることも考えられる。
図5に図示されている自転車10はSAGである、つまりダンパ117の総バネたわみの10%と35%の間の負のバネたわみを結果的に生じる静荷重を受ける。
図5に示されたマルチピボットでは、瞬間中心Mは図示の状態について設計される。第1直線107は、追加ヒンジ104および揺動アームベアリング3と交差する。第2直線108は、シートステイ110とロッカ111との間のヒンジ109と、ロッカ111とメインフレーム2またはシートチューブ24との間のヒンジ113を通る。2本の直線107,108の交点は結果的に瞬間中心Mとなる。
直線31は、この瞬間中心Mと後軸115とを通る。図5に例示的に図示されているように、この直線31はマルチピボットにおいて路面122に対するサスペンション斜角αを規定する。
設計による瞬間中心Mは図示された自転車10の状態にのみ当てはまることに言及すべきである。自転車10が圧縮または伸張を受けるとすぐに、互いに対する直線107,108の位置は変化し、瞬間中心は異なる位置にシフトする。瞬間中心は、図示された状態で後軸115が旋回する際の後方連結要素4の状態依存の瞬間回転点である。
図5に図示されている後方連結要素4は結果的に、瞬間回転中心としての瞬間中心Mを有するマルチピボットとして設計される。本発明によれば、総バネたわみの10%と35%の間の負のバネたわみを結果的に生じる静荷重を自転車10が受けた場合に5°から30°、好ましくは10°から20°、より好ましくは約15°のサスペンション斜角αを自転車10が包含するように、後方連結要素4がメインフレーム2に位置決めされる。
図6は、進歩性のある駆動装置1を包含する自転車10の拡大部分を示す。路面122とこれに平行な平面60とが認知されうる。路面に平行な平面60は、出力要素8の中心軸13を通る。揺動アームベアリング3の中心軸がこの平面60より上に配置されるように、揺動アームベアリング3がメインフレーム2に配置されうる。この場合、チェーン引張りによって後輪軸115に加わる力Fは結果的に、後方連結要素4の伸張を生じる。
代替的実施形態では、揺動アームベアリング3の中心軸が平面60より下に配置されるように、揺動アームベアリング3がメインフレーム2に配置されうる。この場合に、チェーン引張りによって後輪軸115に作用する力Fは結果的に後方連結要素4の圧縮を招く。
図7は、図3ですでに示したように、進歩性のある駆動装置1の拡大図を再び示す。出力要素8の中心軸13が認知されうる。加えて、路面122に平行な平面60が示されている。
後方連結要素のどの作用(圧縮または伸張)が望ましいかに応じて、揺動アームベアリング3の中心軸が平面60より上または下に配置されるように、揺動アームベアリング3はこうして出力要素8の中心軸13に対して配置されうる。
例示的に、出力要素8の中心軸13の周りの半径Rの円が示されている。半径Rは例示的に、揺動アームベアリング3の中心軸が配置される領域を指している。揺動アームベアリング3の中心軸が出力要素8の中心軸13から値Rなどの半径方向の距離を持つように、出力要素8の中心軸13の周りに揺動アームベアリング3が例示的に配置されうる。
図7では、このような潜在的な装着点70が純粋に例示的に示されている。本発明によれば、揺動アームベアリング3の中心軸が出力要素8の中心軸13までの径方向距離を包含するが、揺動アームベアリング3の中心軸と出力シャフト9の中心軸13との間の径方向距離Rが揺動アームベアリング3の中心軸と第1駆動シャフト6の中心軸14との間の径方向距離Rより短いという進歩性のある条件を維持するように、揺動アームベアリング3が出力要素8の周りに配置されうる。
揺動アームベアリング3は結果的に、出力要素8の近くに、好ましくは駆動シャフト6よりも出力要素8の近くに配置されることになる。
本発明の有利な具現例では、出力シャフト9の中心軸13と揺動アームベアリング3の中心軸との間の径方向距離Rがゼロ(R=0)に等しい。これは、出力シャフト9の中心軸13と揺動アームベアリング3の中心軸とが同心または同軸であることを意味する。
これは図8ではっきりと認知されうる。図8は、進歩性のある駆動装置1を包含する自転車10の正面斜視図を示す。明瞭性向上のため、サスペンションフォークと前輪とは図示されていない。
揺動アームベアリング3と出力要素8とが互いに同軸になるように配置されることがここで認知できる。ゆえに出力要素8の中心軸13と揺動アームベアリング3の中心軸16とは、共通の軸81に位置している。これは、軸81が出力要素8と揺動アームベアリング3との共通中心軸であることを意味する。
加えて、第1駆動部つまりペダルクランク5の中心軸14が示されている。第1駆動部5の中心軸14は、揺動アームベアリング3と出力要素8との共通中心軸81に平行である。加えて、出力要素8と揺動アームベアリング3とが第1駆動部5から径方向に距離を置くように配置されることが認知されうる。より正確には、第1駆動部5の中心軸14と出力要素8の中心軸13との間の径方向距離Rが見られる。出力要素8と揺動アームベアリング3とは同軸に配置されるので、第1駆動部5の中心軸と揺動アームベアリング3の中心軸16との間の径方向距離Rは、第1駆動部5の中心軸14と出力要素8の中心軸13との間の径方向距離Rに等しい(R=R)。
図9は、進歩性のある駆動装置1を包含する自転車10の側面図を示す。やはり、自転車10はSAGで、つまり静的力が自転車10に作用してダンパ117の総バネたわみの10%から35%だけダンパ117の圧縮を引き起す静荷重状態で示されている。
すでに上述したように、後軸115に加えられる力Fの方向は、出力要素8と後輪96との間の力伝達手段の引張り方向により決定される。
図9に示された実施形態では、従来の自転車チェーン90は力伝達手段として図示されている。自転車チェーン90は弛緩側91と緊張側92とを包含する。出力要素8は、自転車チェーン9が周りに巻かれるピニオン93を包含する。
自転車チェーン90の緊張側92に引張り力を加えると、その結果、チェーン引張り力Fが力作用線94に沿って作用する。その結果として後輪軸115に作用する力Fは、チェーン引張り力Fに平行な方向を持つ。後輪軸115に作用する力Fは、力作用線95に沿って作用する。
出力要素8は、自転車チェーン90によって駆動される自転車10の後輪96へ駆動力Fを伝達する。ゆえに、自転車チェーン90に引張り力を加えることによって後軸115に力Fが加わるように、自転車チェーン90が出力要素8と後輪96との間に配置され、力Fの力作用線95は、揺動アームベアリング3の中心軸16より下に位置する。これは特に、シングルピボットとして設計された後方連結要素4に当てはまる。その結果、加速、始動、登坂時等に後方連結要素4の伸張を生じる。
後方連結要素4がマルチピボットである時に、本発明によれば、総バネたわみの10%と35%の間の負のバネたわみを結果的に生じる静荷重を自転車が受ける場合に後輪軸115に作用する力Fの力作用線95が瞬間中心より下に位置するように、この要素が設計される。
図10は、進歩性のある駆動装置1を包含する自転車10の別の実施形態を示す。ここで、力伝達手段はコグベルト99として具現される。これに対応して、出力要素8は、コグベルト99が巻かれるギヤ98を包含する。コグベルト99は、緊張側92と弛緩側91とを包含する。
コグベルト99の緊張側92に引張り力を加えると、その結果、力作用線94に沿って作用する引張り力Fが生じる。結果的に後輪軸115に作用する力Fは、引張り力Fに平行な方向を持つ。後輪軸115に作用する力Fは、力作用線95に沿って作用する。
これは、コグベルト99によって駆動される自転車10の後輪96へ出力要素8が駆動力Fを伝達することを意味する。ゆえに、コグベルト99に引張力を加えることにより力Fが後軸115に加えられるように、コグベルト99は出力要素8と後輪96との間に配置され、力Fの力作用線95は揺動アームベアリング3の中心軸16より下に位置する。これは特に、シングルピボットとして設計される後方連結要素4に当てはまる。その結果、加速、始動、登坂時等に後方連結要素4の伸張が生じる。
後方連結要素4がマルチピボットである時に、本発明によれば、総バネたわみの10%と35%の間の負のバネたわみを結果的に生じる静荷重を自転車が受ける場合に、後輪軸115に作用する力Fの力作用線95が瞬間中心より下に位置するように設計される。
これは、後方連結要素4の運動と各力伝達手段90,99へ引張り力を加えることの両方によって実現されうる始動トルクピッチ補助を本発明が提供することを意味する。
図11は、進歩性のある駆動装置1の拡大側面図を再度示す。駆動装置1は、ギヤ比の異なる他の駆動および出力要素のうち、幾つかの構成要素を包含する。
第1駆動部5は第1駆動シャフト6を包含する。駆動シャフト6は、好ましくはペダルクランクの底部ブラケットシャフトでありうる。第1駆動シャフト6にギヤ41が配置される。
出力要素8は出力シャフト9を包含する。出力シャフト9にはギヤ12が配置される。出力シャフト9に配置されるギヤ12は、コグベルト46によって、第1駆動部5の駆動シャフト6に配置されるギヤ41に結合される。
出力シャフト9に配置されるギヤ12は、第1駆動部5の駆動シャフト6に配置されるギヤ41より少ない歯と小さい直径とを包含する。これは、第1駆動部5から出力要素8への加速ギヤ比が結果的に生じて、ギヤ比が3:1または好ましくは2:1であることを意味する。
出力シャフト9には別のギヤ42が配置される。第2ギヤ42は、コグベルト45によって、電気モータ7の出力シャフト44に配置されるギヤ43に結合される。
出力シャフト9に配置されるギヤ42は、電気モータ7の出力シャフト43に配置されるギヤ43より多い歯または大きい直径を包含する。ゆえに、駆動部(電気モータ7)から出力要素8へ減速するためのギヤ比が生じ、ギヤ比は1:2または好ましくは1:3である。
図示されているコグベルト45,46は駆動チェーンに置き換えられうる。この場合に、ギヤ12,41,42,43は好ましくはピニオンとして具現される。しかしながら図示されたコグベルト45,46は、Vベルトによっても置き換えられうる。この場合に、ギヤ12,41,42,43は好ましくはプロフィールロールであるように具現される。電気モータ7と出力要素8との間および/または第1駆動部5と出力要素8との間での少なくとも一対のギヤの直接係合も考えられるだろう。
駆動装置1は、第1駆動部5と電気モータ7と出力要素8とが配置される筐体47を包含しうる。電気モータ7は筐体47に取り付けられ、モータ7を冷却するため筐体47の取り付け箇所には冷却フィンが設けられうる。電気モータ7は外部ロータモータ、好ましくはトルクモータであるように具現されうる。
図11において、第1駆動部5の中心軸14を通る直線48が認知されうる。この直線48は、路面122(ここでは不図示)に垂直である。出力要素8の中心軸13と電気モータ7の出力シャフト44の中心軸49とは、垂線48の前で、ゆえに第1駆動部5の中心軸14の前で、前方運転方向に配置される。
しかしながら、中心軸13が前方運転方向において垂線48の後に、ゆえに第1駆動部5の中心軸14の後に配置されるように、出力要素8が配置されることも考えられる。ゆえに、出力要素8の中心軸13が揺動アームベアリング3と同軸に配置される場合に、後方連結要素のチェーンステイは短いままでありうる。
(ここでは詳細に図示されていない)実施形態によれば、出力要素8の中心軸13が電気7の出力シャフト44の中心軸49と同軸であるように、電気モータ7が出力要素8に対して配置されうる。ゆえに、電気モータ7の出力シャフト44に直接、出力要素8が結合される。言い換えると、電気モータ7と出力要素8とは共通シャフトを共有する。この場合に、図11に図示された接続コグベルト45と、出力シャフト44に配置されるギヤ43と、出力側ギヤ42とが結果的に省略されうる。
前述したように、駆動装置1内の個々の構成要素についての現在説明している配置は、ある種のギヤ比を包含する。出力シャフト8の中心軸13がモータ出力シャフト44の中心軸49に同軸であるように配置される上述のケースでは、所望のギヤ比を実現するための、つまり出力シャフト40で直接、所望の回転速度または所望のトルクを出力するための内部トランスミッションを電気モータ7が包含しうる。
この場合に、進歩性のある駆動装置1は2本のシャフトを包含し、つまり第1駆動部5のシャフト6と電気モータ7と出力要素8とで共有される出力シャフト44とを包含し、その中心軸49は出力要素8の中心軸13と同軸に配置される。このような2本シャフト動作のケースでは、第1駆動部5が1:3または好ましくは1:2のギヤ比で共通出力シャフト44に結合されることも可能である。
電気モータ7は、2:1または好ましくは3:1のギヤ比を持つ内部トランスミッションを包含する。出力シャフト44を介して、電気モータ7は所望のトルクまたは所望の回転速度を、出力シャフト44に配置されるチェーンリング、ピニオン、ギヤ55(図6)その他に伝達する。ギヤ55は、チェーン90またはコグベルトその他のように、駆動に使用される力伝達手段に結合される。ピニオン55は駆動装置1の筐体47の外側に配置されうる(図6)。ピニオン55は筐体47の中に配置されてもよい。その際に、力伝達手段90を実施するための筐体47の対応の凹部が必要とされる。
今述べた2本シャフト動作の他に、進歩性のある駆動装置1を使用する3本シャフト動作も可能である。これは図12に概略的に図示されている。
図12は、ペダルクランクが配置される第1駆動部5の駆動シャフト6を示す。この概略図示による駆動装置1は、第1追加シャフト1201と第2追加シャフト1202とを付加的に包含する。シャフト6,1201,1202は、下の表1から3に示されている以下の三つの構成で互いの間で接続されうる。
Figure 0006752899
Figure 0006752899
Figure 0006752899
駆動装置1の確実な機能を保証するため、少なくとも二つのフリーホイールが設けられる。フリーホイールは概してあらゆるシャフトに、つまり第1駆動シャフト6と出力シャフト9とモータ出力シャフト44と後軸シャフト115の両方に設けられる。有利な具現例では、一つのフリーホイールが後軸シャフト115に、一つのフリーホイールがペダルクランクシャフト(第1駆動シャフト)6に設けられる。
1 駆動装置
2 メインフレーム
3 揺動アームベアリング
4 後方連結要素
5 ペダルクランク
6 第1駆動シャフト
7 中央電気モータ
8 出力要素
9 出力シャフト
10 自転車
11 車輪
12 ギヤ
13 出力シャフトの中心軸
14 第1駆動シャフトの中心軸
16 揺動アームベアリングの中心軸
21 トップチューブ
22 ヘッドチューブ
23 ダウンチューブ
24 シートチューブ
25 シートステイ
26 チェーンステイ
30 直線
31 直線
41 ギヤ
42 第2ギヤ
43 ギヤ
44 モータ出力シャフト
45,46 コグベルト
47 筐体
48 垂直線
49 モータ出力シャフトの中心軸
55 ピニオン
60 平面
70 装着点
81 中心軸
90 自転車チェーン
91 弛緩側
92 緊張側
93 ピニオン
94 力作用線
95 力作用線
96 後輪
98 ギヤ
99 コグベルト
100 フルサスペンションマウンテンバイク
101 人
102 メインフレーム
103 後方揺動要素
104 追加回転点
105 チェーンステイ
106 揺動アームベアリング
107 第1直線
108 第2直線
109 旋回点
110 シートステイ
111 ロッカ
112 直線
113 旋回点
114 シートチューブ
115 後軸
116 サスペンションフォーク
117 ダンパ
118 前輪軸
119 垂直線
120 水平線
121 重心
122 道路
123 後輪接点
124 斜め上直線
125 力作用線
1201 シャフト
1202 第2追加シャフト
,R,R 径方向距離

Claims (13)

  1. 揺動アームベアリング(3)と前記揺動アームベアリング(3)に配置される後方連結要素(4)と有するメインフレーム(2)を包含する、電気モータ駆動の自転車(10)のための駆動装置(1)であって、
    第1駆動力を提供するための第1駆動部としてのペダルクランク(5)であって、第1駆動シャフト(6)を包含する前記第1駆動部(5)であるペダルクランク(5)と、
    第2駆動力を提供するための第2駆動部としての中央電気モータ(7)と、
    出力シャフト(9)を包含する出力要素(8)であって、前記第1および/または第2駆動力を受け取って、駆動される前記自転車(10)の車輪(11)へ前記駆動力を伝達するように構成される前記出力要素(8)と、
    を包含する駆動装置(1)であり、
    前記揺動アームベアリング(3)の中心軸と前記出力シャフト(9)の中心軸(13)との間の径方向距離(R)が前記揺動アームベアリング(3)の前記中心軸(16)と前記第1駆動シャフト(6)の中心軸(14)との間の径方向距離(R)より小さくなるように、前記出力シャフト(9)の前記中心軸(13)が前記第1駆動シャフト(6)の前記中心軸(14)から径方向距離(R)にあって前記出力シャフト(9)が前記揺動アームベアリング(3)に対して配置され、総バネたわみの10%と35%の間の負のバネたわみを結果的に生じる静荷重を前記自転車(10)が受けた場合に、5°から30°のサスペンション斜角αを前記自転車(10)が包含するように、前記揺動アームベアリング(3)が前記メインフレーム(2)に配置される、
    駆動装置(1)。
  2. 瞬間回転中心としての瞬間中心(M)を包含するマルチピボットとして前記後方連結要素(4)が具現され、総バネたわみの10%と35%の間の負のバネたわみを結果的に生じる静荷重を前記自転車(10)が受けた場合に、5°から30°のサスペンション斜角αを前記自転車(10)が包含するように、前記後方連結要素(4)が前記メインフレーム(2)に配置される、請求項1に記載の駆動装置(1)。
  3. 前記第1駆動シャフト(6)の前記中心軸(14)と前記出力シャフト(9)の前記中心軸(13)との間の前記径方向距離(R)が200mmから300mmである請求項1または2に記載の駆動装置(1)。
  4. 前記揺動アームベアリング(3)の前記中心軸(16)と前記出力シャフト(9)の前記中心軸(13)との間の前記径方向距離(R)が200mm未満である請求項1から3のいずれかに記載の駆動装置(1)。
  5. 前記路面(122)に平行な平面(60)に対する前記揺動アームベアリング(3)の前記中心軸(16)が、前記出力要素(8)の前記中心軸(13)より上に配置される、請求項1から4のいずれかに記載の駆動装置(1)。
  6. 前記路面(122)に平行な平面(60)に対する前記揺動アームベアリング(3)の前記中心軸(16)が、前記出力要素(8)の前記中心軸(13)より下に配置される、請求項1からのいずれかに記載の駆動装置(1)。
  7. 前記出力シャフト(9)の前記中心軸(13)と前記揺動アームベアリング(3)の前記中心軸(16)とが同心に配置されるように、前記出力シャフト(9)の前記中心軸(13)と前記揺動アームベアリング(3)の前記中心軸(16)との間の前記径方向距離(R)がゼロに等しい、請求項1からのいずれかに記載の駆動装置(1)。
  8. 前記出力要素(8)の前記中心軸(13)と前記中央電気モータ(7)の出力シャフト(44)の中心軸(49)とが同心に配置されるように、前記出力要素(8)と前記中央電気モータ(7)とが互いに対して配置される、請求項1から7のいずれかに記載の駆動装置(1)。
  9. 力伝達手段(90,99)により、特にチェーン(90)またはコグベルト(99)またはVベルトにより、駆動される前記自転車(10)の車輪(96)へ前記出力要素(8)が駆動力(F)を伝達し、前記力伝達手段(90,99)の緊張側(92)へ引張り力を加えることによって後軸(115)へ力(F)が加わるように、前記出力要素(8)と前記車輪(96)との間に前記力伝達手段(90,99)が配置され、総バネたわみの10%と35%の間の負のバネたわみを結果的に生じる静荷重を前記自転車(10)が受けた場合に前記力(F)の力作用線(95)が前記揺動アームベアリング(2)の前記中心軸(16)より下か前記瞬間中心より下に位置する、請求項1から8のいずれかに記載の駆動装置(1)。
  10. 前記メインフレーム(2)に配置される前記駆動装置(1)が不動である、請求項1から9のいずれかに記載の駆動装置(1)。
  11. 電気モータにより駆動される自転車(10)における、請求項1から10のいずれかに記載の駆動装置(1)の使用。
  12. 請求項1から10のいずれかに記載の駆動装置(1)を包含する、電気モータ駆動の自転車(10)。
  13. 請求項1から10のいずれかに記載の、揺動アームベアリング(3)と、前記揺動アームベアリング(3)に配置される後方連結部品(4)と、駆動装置(1)とを有するメインフレーム(2)を包含する自転車フレーム。
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