JP7146495B2 - 人力駆動車用制御装置および人力駆動車用駆動装置 - Google Patents

人力駆動車用制御装置および人力駆動車用駆動装置 Download PDF

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Description

本開示は、人力駆動車に用いられる人力駆動車用制御装置、および、人力駆動車用制御装置を含む人力駆動車用駆動装置に関する。
特許文献1に開示される人力駆動車の一例である自転車は、ペダルに加えられる人力駆動力によってクランクアームが回転する場合、フロントスプロケット、チェーン、および、リアスプロケットによって後輪が回転する駆動機構と、自転車の推進をアシストする電気モータとを備える。
特開2016-193628号公報
人力駆動車の走行中にチェーンのテンションが低くなることに起因してフロントスプロケットおよびリアスプロケットの少なくとも一方からチェーンが外れることを抑制できること、または、チェーンのテンションが過度に大きくなることを抑制できることが好ましい。チェーンおよびスプロケットが、ベルトおよびプーリに置き換えられる場合においても同様である。
本開示の目的の1つは、人力駆動力が駆動輪に伝達されていない状態で環状ベルト部材のテンションを調整できる人力駆動車用制御装置および人力駆動車用駆動装置を提供することにある。
本開示の第1側面に従う人力駆動車用制御装置は、人力駆動車に用いられる人力駆動車用制御装置であって、前記人力駆動車は、クランクと、駆動輪と、前記クランクに与えられる人力駆動力が伝達され、前記クランクから独立して回転可能な第1回転体と、前記駆動輪に接続され、前記駆動輪から独立して回転可能な第2回転体と、前記第1回転体および前記第2回転体が連動するように、前記第1回転体および前記第2回転体に巻掛けられる環状ベルト部材と、前記第1回転体を駆動するように構成される電気モータと、を含み、前記人力駆動車用制御装置は、前記人力駆動力が前記駆動輪に伝達されていない状態において、前記環状ベルト部材のテンションに応じて前記電気モータを駆動するように構成される制御部を含む。
第1側面の人力駆動車用制御装置によれば、人力駆動力が駆動輪に伝達されていない状態で制御部が電気モータを駆動することによって、第1回転体が回転して、環状ベルト部材のテンションを変更できる。制御部が環状ベルト部材のテンションに応じて電気モータを駆動することによって、環状ベルト部材を適切なテンションに調整できる。
本開示の第1側面に従う第2側面の人力駆動車用制御装置において、前記制御部は、前記人力駆動力が前記駆動輪に伝達されていない状態において、前記電気モータを駆動する場合、前記電気モータによって前記駆動輪が回転しないように、前記電気モータを制御する。
第2側面の人力駆動車用制御装置によれば、電気モータが人力駆動車の走行に与える影響を抑制できる。
本開示の第1または第2側面に従う第3側面の人力駆動車用制御装置において、前記制御部は、前記環状ベルト部材のテンションが減少する場合、前記環状ベルト部材のテンションが大きくなるように前記電気モータを駆動するように構成される。
第3側面の人力駆動車用制御装置によれば、環状ベルト部材のテンションが過度に低下することを抑制できる。これによって、第1回転体および第2回転体の少なくとも一方から環状ベルト部材が外れることを抑制できる。
本開示の第3側面に従う第4側面の人力駆動車用制御装置において、前記人力駆動車は、前記クランクが第1回転方向に回転することによって、前記第1回転体、前記環状ベルト部材および前記第2回転体を介して、前記駆動輪に前記人力駆動力が伝達されるように構成され、前記制御部は、前記環状ベルト部材のテンションが減少する場合、前記クランクが前記第1回転方向に回転することによって前記第1回転体が回転する方向に、前記電気モータによって前記第1回転体を回転させる。
第4側面の人力駆動車用制御装置によれば、環状ベルト部材のテンションが過度に低下することを抑制できる。これにより、第1回転体および第2回転体の少なくとも一方から環状ベルト部材が外れることを抑制できる。
本開示の第1~第4側面のいずれか一つに従う第5側面の人力駆動車用制御装置において、前記制御部は、前記環状ベルト部材のテンションが増加すると、前記環状ベルト部材のテンションを低下させるように、前記電気モータを駆動するように構成される。
第5側面の人力駆動車用制御装置によれば、環状ベルト部材のテンションが過度に高くなることを抑制できる。これによって、第1回転体に対する第2回転体の相対位置の変位が阻害されることを抑制できる。
本開示の第5側面に従う第6側面の人力駆動車用制御装置において、前記人力駆動車は、前記クランクが第1回転方向に回転することによって、前記第1回転体、前記環状ベルト部材および前記第2回転体を介して、前記駆動輪に前記人力駆動力が伝達されるように構成され、前記制御部は、前記環状ベルト部材のテンションが増加すると、前記クランクが前記第1回転方向に回転することによって前記第1回転体が回転する方向とは反対の方向に、前記電気モータによって前記第1回転体を回転させる。
第6側面の人力駆動車用制御装置によれば、環状ベルト部材のテンションが過度に高くなることを抑制できる。これによって、第1回転体に対する第2回転体の相対位置の変位が阻害されることを抑制できる。
本開示の第1~第6側面のいずれか一つに従う第7側面の人力駆動車用制御装置において、前記制御部は、前記電気モータに供給される電流および前記電気モータの回転状態に応じて、前記環状ベルト部材のテンションに関する情報を取得する。
第7側面の人力駆動車用制御装置によれば、環状ベルト部材のテンションを直接検出する構成と比較して、人力駆動車を簡素に構成できる。
本開示の第1~第7側面のいずれか一つに従う第8側面の人力駆動車用制御装置において、前記制御部は、前記人力駆動車に与えられる振動が第1閾値以下の場合には、前記環状ベルト部材のテンションに応じて前記電気モータを駆動しないように構成される。
第8側面の人力駆動車用制御装置によれば、人力駆動車に与えられる振動の状態に応じて電気モータを駆動することによって、電力の消費量を低減できる。
本開示の第9側面に従う人力駆動車用制御装置は、人力駆動車に用いられる人力駆動車用制御装置であって、前記人力駆動車は、クランクと、前記クランクに与えられる人力駆動力が伝達され、前記クランクから独立して回転可能な第1回転体と、駆動輪と、前記駆動輪に接続され、前記駆動輪から独立して回転可能な第2回転体と、前記第1回転体および前記第2回転体が連動するように、前記第1回転体および前記第2回転体に巻掛けられる環状ベルト部材と、前記第1回転体を駆動するように構成される電気モータと、を含み、前記人力駆動車用制御装置は、前記クランクに与えられる前記人力駆動力が前記駆動輪に伝達されていない状態において、前記人力駆動車に与えられる振動に応じて前記電気モータを駆動するように構成される制御部を含む。
第9側面の人力駆動車用制御装置によれば、人力駆動力が駆動輪に伝達されていない状態で制御部が電気モータを駆動することによって、第1回転体が回転して、環状ベルト部材のテンションを変更できる。人力駆動車に振動が与えられると、環状ベルト部材のテンションが変わってしまう場合があるが、制御部が人力駆動車に与えられる振動に応じて電気モータを駆動することによって、環状ベルト部材を適切なテンションに調整できる。
本開示の第9側面に従う第10側面の人力駆動車用制御装置において、前記人力駆動車は、前記クランクが第1回転方向に回転することによって、前記第1回転体、前記環状ベルト部材および前記第2回転体を介して、前記駆動輪に前記人力駆動力が伝達されるように構成され、前記制御部は、前記クランクに与えられる前記人力駆動力が前記駆動輪に伝達されていない状態において、前記人力駆動車に与えられる振動が第1閾値以上の場合には、前記クランクが前記第1回転方向に回転することによって前記第1回転体が回転する方向に、前記電気モータによって前記第1回転体を回転させる。
第10側面の人力駆動車用制御装置によれば、クランクが第1回転方向に回転することによって第1回転体が回転する方向に、第1回転体を回転させることによって、環状ベルト部材のテンションが増加する。したがって、環状ベルト部材が第1回転体および第2回転体の少なくとも一方から外れることを抑制できる。
本開示の第8~第10側面のいずれか一つに従う第11側面の人力駆動車用制御装置において、前記人力駆動車は、フレームと、前記フレームに設けられるサスペンションと、をさらに含み、前記人力駆動車に与えられる前記振動は、前記サスペンションの振動を含む。
第11側面の人力駆動車用制御装置によれば、人力駆動車の上下方向に与えられる振動に応じて電気モータによって環状ベルト部材のテンションを調整できる。
本開示の第12側面の人力駆動車用制御装置は、人力駆動車に用いられる人力駆動車用制御装置であって、前記人力駆動車は、フレームと、前記フレームに設けられるサスペンションと、前記フレームに設けられるクランクと、前記クランクに与えられる人力駆動力が伝達され、前記クランクから独立して回転可能な第1回転体と、駆動輪と、前記駆動輪に接続され、前記駆動輪から独立して回転可能な第2回転体と、前記第1回転体および前記第2回転体が連動するように、前記第1回転体および前記第2回転体に巻掛けられる環状ベルト部材と、前記第1回転体を駆動するように構成される電気モータと、を含み、前記人力駆動車用制御装置は、前記クランクに与えられる前記人力駆動力が前記駆動輪に伝達されていない状態において、前記サスペンションの伸縮状態に応じて、前記電気モータを駆動するように構成される制御部を含む。
第12側面の人力駆動車用制御装置によれば、人力駆動力が駆動輪に伝達されていない状態で制御部が電気モータを駆動することによって、第1回転体が回転して、環状ベルト部材のテンションを変更できる。サスペンションが伸縮する状態では、環状ベルト部材のテンションが変わってしまう場合があるが、制御部がサスペンションの伸縮状態に応じて電気モータを駆動することによって、環状ベルト部材を適切なテンションに調整できる。
本開示の第12側面に従う第13側面の人力駆動車用制御装置において、前記フレームは、前記クランクが設けられる第1フレームと、前記駆動輪が設けられる第2フレームと、を含み、前記サスペンションは、前記第1フレームおよび前記第2フレームに連結される。
第13側面の人力駆動車用制御装置によれば、サスペンションの伸縮状態と、第1回転体と第2回転体との相対位置とが相関するので、環状ベルト部材を適切なテンションを調整できる。
本開示の第13側面に従う第14側面の人力駆動車用制御装置において、前記人力駆動車は、前記クランクが第1回転方向に回転することによって、前記第1回転体、前記環状ベルト部材および前記第2回転体を介して、前記駆動輪に前記人力駆動力が伝達されるように構成され、前記制御部は、前記サスペンションが縮む場合、前記クランクが前記第1回転方向に回転することによって前記第1回転体が回転する方向に、前記電気モータによって前記第1回転体を回転させる。
第14側面の人力駆動車用制御装置によれば、サスペンションが縮む場合に、クランクが第1回転方向に回転することによって第1回転体が回転する方向に第1回転体を回転させることによって、環状ベルト部材のテンションを増加させる。したがって、環状ベルト部材が第1回転体および第2回転体の少なくとも一方から外れることを抑制できる。
本開示の第13または第14側面に従う第15側面の人力駆動車用制御装置において、前記人力駆動車は、前記クランクが第1回転方向に回転することによって、前記第1回転体、前記環状ベルト部材および前記第2回転体を介して、前記駆動輪に前記人力駆動力が伝達されるように構成され、前記制御部は、前記サスペンションが伸びる場合、前記クランクが前記第1回転方向に回転することによって前記第1回転体が回転する方向とは反対の方向に、前記電気モータによって前記第1回転体を回転させる。
第15側面の人力駆動車用制御装置によれば、サスペンションが伸びる場合、クランクが第1回転方向に回転することによって第1回転体が回転する方向とは反対方向に第1回転体を回転させることによって、環状ベルト部材のテンションを低下させる。したがって、サスペンションの動作を阻害することを抑制できる。
本開示の第13~第15側面のいずれか一つに従う第16側面の人力駆動車用制御装置において、前記制御部は、前記電気モータに供給される電流および前記電気モータの回転状態に応じて、前記サスペンションの伸縮状態に関する情報を取得する。
第16側面の人力駆動車用制御装置によれば、サスペンションの伸縮状態を直接検出する比較して、人力駆動車を簡素に構成できる。
本開示の第13~第16側面のいずれか一つに従う第17側面の人力駆動車用制御装置において、前記人力駆動車は、前記サスペンションの伸縮状態に関する情報を検出する第2検出部を含み、前記制御部は、前記第2検出部から前記サスペンションの伸縮に関する情報を取得する。
第17側面の人力駆動車用制御装置によれば、サスペンションの伸縮状態を好適に検出できる。
本開示の第13~第17側面のいずれか一つに従う第18側面の人力駆動車用制御装置において、前記制御部は、前記人力駆動車に与えられる振動が第1閾値以下の場合には、前記サスペンションの伸縮状態に応じて前記電気モータを駆動しないように構成される。
第18側面の人力駆動車用制御装置によれば、人力駆動車に与えられる振動の状態に応じて電気モータを駆動することによって電力の消費量を低減できる。
本開示の第8~第11側面および第18側面のいずれか一つに従う第19側面の人力駆動車用制御装置において、前記人力駆動車に与えられる振動を検出する第1検出部をさらに含む。
第19側面の人力駆動車用制御装置によれば、人力駆動車に与えられる振動を好適に検出できる。
本開示の第1~第19側面のいずれか一つに従う第20側面の人力駆動車用制御装置において、前記制御部は、前記人力駆動力が前記駆動輪に伝達されていない状態において、前記電気モータに第2閾値未満の電流を供給する。
第20側面の人力駆動車用制御装置によれば、環状ベルト部材のテンションを調整するために駆動する電気モータの駆動力が過度に大きくなることを抑制できる。
本開示の第1~第20側面のいずれか一つに従う第21側面の人力駆動車用制御装置において、前記制御部は、前記人力駆動力が前記駆動輪に伝達されていない状態において、前記電気モータに第3閾値以上の電流を供給する必要がある場合、前記電気モータを停止するように構成される。
第21側面の人力駆動車用制御装置によれば、環状ベルト部材に過度のテンションが与えられることを抑制できる。
本開示の第1~第21側面のいずれか一つに従う第22側面の人力駆動車用制御装置において、前記電気モータは、前記人力駆動車の推進をアシストするように構成され、前記制御部は、前記人力駆動力が前記駆動輪に伝達されている状態において、前記人力駆動力および前記クランクの回転状態の少なくとも一方に応じて前記電気モータを制御する。
第22側面の人力駆動車用制御装置によれば、電気モータによって人力駆動車の推進を好適にアシストできる。
本開示の第1~第22側面のいずれか一つに従う第23側面の人力駆動車用制御装置において、前記人力駆動車は、操作部を含み、前記制御部は、前記操作部の操作に応じて第1制御状態と第2制御状態とを切り換え可能に構成され、前記第1制御状態では、前記人力駆動力が前記駆動輪に伝達されていない状態において、前記電気モータの駆動を許容し、前記第2制御状態では、前記人力駆動力が前記駆動輪に伝達されていない状態において、前記電気モータの駆動を禁止する。
第23側面の人力駆動車用制御装置によれば、環状ベルト部材のテンションを調整する制御状態と、環状ベルト部材のテンションを調整しない制御状態とを搭乗者によって変更できる。
本開示の第1~第23側面に従う第24側面の人力駆動車用制御装置において、前記環状ベルト部材は、チェーンを含む。
第24側面の人力駆動車用制御装置によれば、人力駆動力が駆動輪に伝達されていない状態でチェーンのテンションを調整できる。
本開示の第25側面の人力駆動車用駆動装置は、第1~第24側面のいずれか一つに従う人力駆動車用制御装置と、前記電気モータとを含む。
第25側面の人力駆動車用駆動装置によれば、人力駆動力が駆動輪に伝達されていない状態で環状ベルト部材のテンションを調整できる。
本開示の第26側面の人力駆動車用制御装置は、人力駆動車に用いられる人力駆動車用制御装置であって、前記人力駆動車は、クランクと、前記クランクに与えられる人力駆動力が伝達され、前記クランクから独立して回転可能な第1回転体と、駆動輪と、前記駆動輪に接続され、前記駆動輪から独立して回転可能な第2回転体と、前記第1回転体および前記第2回転体が連動するように、前記第1回転体および前記第2回転体に巻掛けられる環状ベルト部材と、前記第1回転体を駆動するように構成される電気モータと、を含み、前記クランクが第1回転方向に回転することによって、前記第1回転体、前記環状ベルト部材および前記第2回転体を介して、前記駆動輪に前記人力駆動力が伝達されるように構成され、前記人力駆動車用制御装置は、前記クランクに与えられる前記人力駆動力が前記駆動輪に伝達されていない状態において、前記駆動輪が回転しないように、前記クランクが前記第1回転方向に回転することによって前記第1回転体が回転する方向に、前記電気モータによって前記第1回転体を連続的または断続的に回転させるように構成される制御部を含む。
第26側面の人力駆動車用制御装置によれば、制御部は人力駆動力が駆動輪に伝達されていない状態の場合に、電気モータによって第1回転体を連続的または断続的に回転させる。これによって、第1回転体の回転方向に応じて環状ベルト部材のテンションを変更できる。したがって、人力駆動力が駆動輪に伝達されていない状態で環状ベルト部材を適切なテンションに調整できる。
本開示の第26側面に従う第27側面の人力駆動車用制御装置において、前記制御部は、前記人力駆動車に与えられる振動が第1閾値以下の場合には、前記クランクに与えられる前記人力駆動力が前記駆動輪に伝達されていない状態において、前記電気モータを駆動することを禁止する。
第27側面の人力駆動車用制御装置によれば、人力駆動車に与えられる振動の状態に応じて電気モータを駆動することによって、電力の消費量を低減できる。
本開示の人力駆動車用制御装置および人力駆動車用駆動装置によれば、人力駆動力が駆動輪に伝達されていない状態で環状ベルト部材のテンションを調整できる。
第1実施形態の人力駆動車用制御装置を含む人力駆動車の側面図。 人力駆動車の動力伝達経路を示すブロック図。 人力駆動車の電気的な構成を示すブロック図。 第1実施形態の人力駆動車用制御装置の制御部が実行する処理の一例を示すフローチャート。 制御部が実行する第1処理の一例を示すフローチャート。 電気モータを駆動するために必要な電流と、環状ベルト部材のテンションとの対応関係の一例を示すグラフ。 制御部が実行する第2処理の一例を示すフローチャート。 第2実施形態の人力駆動車用制御装置の制御部が実行する第2処理の一例を示すフローチャート。 第3実施形態の人力駆動車用制御装置を含む人力駆動車の電気的な構成を示すブロック図。 第3実施形態の人力駆動車用制御装置の制御部が実行する第2処理の一例を示すフローチャート。 第4実施形態の人力駆動車用制御装置の制御部が実行する第2処理の一例を示すフローチャート。
(第1実施形態)
図1~図7を参照して、人力駆動車用制御装置40を含む人力駆動車10について説明する。人力駆動車用制御装置40は、人力駆動車10に用いられる。以降の説明において、人力駆動車用制御装置40を単に制御装置40と記載する。
人力駆動車10は、少なくとも人力駆動力によって駆動することができる車両である。人力駆動車10は、車輪の数が限定されず、例えば1輪車および3輪以上の車輪を有する車両も含む。人力駆動車10は、例えばマウンテンバイク、ロードバイク、シティバイク、カーゴバイク、および、リカンベントなどの種々の種類の自転車、ならびに、電動自転車(E-bike)を含む。電動自転車は、電気モータによって車両の推進を補助する電動アシスト自転車を含む。以下、実施形態において、人力駆動車10を、自転車として説明する。
人力駆動車10は、クランク12と、駆動輪14と、クランク12に与えられる人力駆動力が伝達され、クランク12から独立して回転可能な第1回転体16と、駆動輪14に接続され、駆動輪14から独立して回転可能な第2回転体18と、第1回転体16および第2回転体18が連動するように、第1回転体16および第2回転体18に巻掛けられる環状ベルト部材20と、第1回転体16を駆動するように構成される電気モータ22と、を含む。人力駆動車10は、フレーム24と、フレーム24に設けられるサスペンション26と、をさらに含む。
人力駆動車10は、クランク12が第1回転方向に回転することによって、第1回転体16、環状ベルト部材20および第2回転体18を介して、駆動輪14に人力駆動力が伝達されるように構成される。クランク12には、人力駆動力が入力される。クランク12の第1回転方向の一例は、クランク12の前転方向である。クランク12は、フレーム24に対して回転可能なクランク軸12Aと、クランク軸12Aの軸方向の両端部にそれぞれ設けられるクランクアーム12Bとを含む。各クランクアーム12Bには、ペダル28が連結される。駆動輪14は、フレーム24に支持される。クランク12と駆動輪14とは、第1回転体16、第2回転体18、および、環状ベルト部材20によって連結される。第1回転体16は、クランク軸12Aに結合される。クランク軸12Aと第1回転体16とは、第1ワンウェイクラッチ17を介して結合される。第1ワンウェイクラッチ17は、クランク12が第1回転方向に回転する場合に、第1回転体16を第1回転方向に回転させ、クランク12が第1回転方向とは反対の第2回転方向に回転する場合に、第1回転体16を第2回転方向に回転させないように構成される。第1回転体16は、スプロケット、または、プーリを含む。環状ベルト部材20は、第1回転体16の回転力を第2回転体18に伝達する。環状ベルト部材20は、チェーンまたはベルトを含む。第2回転体18は、スプロケット、または、プーリを含む。本実施形態では、第1回転体16および第2回転体18は、スプロケットを含み、環状ベルト部材20は、チェーンを含む。第2回転体18と駆動輪14との間には、第2ワンウェイクラッチ19が設けられている。第2ワンウェイクラッチ19は、第2回転体18が前転した場合に、駆動輪14を前転させ、第2回転体18が後転した場合に、駆動輪14を後転させないように構成される。第1ワンウェイクラッチ17および第2ワンウェイクラッチ19はそれぞれ、ラチェット式のクラッチ、ローラクラッチ、および、スプラグ式のクラッチのいずれによって構成されてもよい。
人力駆動車10は、好ましくは、変速機27をさらに含む。変速機27は、第1回転体16の回転速度に対する駆動輪14の回転速度の比率Rを変更するように構成される。変速機27は、変速操作装置を操作することによって、ワイヤを介して動作するように構成されてもよく、電動アクチュエータによって動作するように構成されてもよい。電動アクチュエータは、例えば電気モータおよび減速機を含む。本実施形態では、変速機27は、ディレイラを含む。ディレイラは、フロントディレイラおよびリアディレイラの少なくとも一方を含む。変速機27が、フロントディレイラを含む場合、第1回転体16は複数のスプロケットを含む。変速機27が、リアディレイラを含む場合、第2回転体18は複数のスプロケットを含む。変速機がディレイラを含む場合、環状ベルト部材20が複数のスプロケットに係合するために周長を長くする必要があるので、人力駆動車10が振動することによって、環状ベルト部材20のテンションが変化しやすい。変速機27は、ディレイラに代えて、または、加えて、内装変速機を含んでいてもよい。内装変速機は、例えば後輪のハブに設けられる。変速機27として、ディレイラに代えて、内装変速機を設ける場合は、第1回転体16および第2回転体18はそれぞれ1枚のスプロケットを含んで構成される。
人力駆動車用駆動装置60は、好ましくは、車速を検出するための車速センサ70をさらに含む。車速センサ70は、車輪の回転速度を検出するために用いられる。車速センサ70は、有線または無線によって制御部42と通信可能に接続されている。車速センサ70は、車輪の回転速度に応じた信号を制御部42に出力する。制御部42は、車輪の回転速度に基づいて人力駆動車10の車速Vを演算する。制御部42は、車速Vが所定値以上になると、電気モータ22を停止する。所定値は、例えば時速25Km、または、時速45Kmである。車速センサ70は、例えば、リードスイッチを構成する磁性体リード、または、ホール素子を含む。車速センサ70は、フレーム24のチェーンステイに取り付けられ、駆動輪14に取り付けられる磁石を検出する構成としてもよく、フロントフォーク24Cに設けられ、前輪30に取り付けられる磁石を検出する構成としてもよい。別の例では、車速センサ70は、GPS受信部を含む。制御部42は、GPS受信部によって取得したGPS情報と、記憶部50に予め記録されている地図情報と、時間とに応じて、人力駆動車10の車速Vを検出してもよい。制御部42は、時間を計るための計時回路を含むことが好ましい。
人力駆動車用駆動装置60は、好ましくは、クランク12のケイデンスを検出するためのクランク回転センサ72をさらに含む。クランク回転センサ72は、人力駆動車10のクランク12の回転速度を検出するために用いられる。クランク回転センサ72は、例えば人力駆動車10のフレーム24または電気モータ22が設けられるハウジングに取り付けられる。クランク回転センサ72は、例えば、磁界の強度に応じた信号を出力する磁気センサを含む。周方向に磁界の強度が変化する環状の磁石が、クランク軸12Aまたはクランク軸12Aから第1回転体16までの間の動力伝達経路に設けられ、クランク軸12Aと一体に回転する。クランク回転センサ72は、制御部42と有線または無線によって通信可能に接続されている。クランク回転センサ72は、クランク12の回転速度に応じた信号を制御部42に出力する。
人力駆動車用駆動装置60は、好ましくは、変速状態を検出する変速センサ74をさらに含む。変速センサ74は、変速機、ワイヤ、または、変速操作装置に設けられ、変速機の変速段または変速比を検出するために用いられる。変速センサ74は、例えばディレイラの電動アクチュエータの状態を検出する。変速センサ74は、例えば磁気センサ含み、電動アクチュエータに含まれる電気モータまたは変速機の回転部分の回転角度を検出する。変速センサ74は、制御部42と有線または無線によって通信可能に接続されている。変速センサ74は、変速機27の変速段または変速比に応じた信号を制御部42に出力する。記憶部50には、変速機27の変速段または変速比に応じた信号に対応する変速比に関する情報が予め記憶されている。例えば記憶部50には、変速機の段に対応付けされる変速比の情報が記憶されている。制御部42は、変速センサ74からの信号に応じて、現在の変速比を判定するように構成される。
電気モータ22は、人力駆動車10の推進をアシストするように構成される。電気モータ22は、回転中心軸心を含むロータ22Aおよびステータ22Bを含む。電気モータ22の一例は、同期モータである。本実施形態では、例えば電気モータ22は、インナーロータ型のブラシレスモータである。電気モータ22として、アウターロータ型のブラシレスモータ、および、誘導モータ等の種々の電気モータを用いてもよい。電気モータ22は、位置検出部22Cをさらに含む。位置検出部22Cは、ロータ22Aの回転中心軸心まわりのロータ22Aの回転位置を検出するように構成される。位置検出部22Cは、例えばロータ22Aの磁石の磁極を検出するホール素子を含む。
フレーム24は、クランク12が設けられる第1フレーム24Aと、駆動輪14が設けられる第2フレーム24Bと、を含む。サスペンション26は、好ましくは、第1フレーム24Aおよび第2フレーム24Bに連結される。本実施形態では、サスペンション26は、後輪32に加えられた衝撃を減衰するリアサスペンション26Rを含むである。サスペンション26は、前輪30に加えられた衝撃を減衰するフロントサスペンション26Fをさらに含んでいてもよく、本実施形態では、サスペンション26は、フロントサスペンション26Fおよびリアサスペンション26Rの両方を含む。本実施形態では、第1フレーム24Aはフレーム本体を含み、第2フレーム24Bは、スイングアームを含む。前輪30が駆動輪14であり、例えばフロントフォーク24Cがサスペンション26を含む場合、フロントフォーク24Cの一部が第2フレーム24Bに相当し、サスペンション26はフロントサスペンション26Fを含む。
人力駆動車10は、前輪30および後輪32を含む。フレーム24には、フロントフォーク24Cを介して前輪30が取り付けられている。フロントフォーク24Cには、ハンドルバー10Hがステム24Dを介して連結されている。以下の実施形態では、後輪32を駆動輪14として説明するが、前輪30が駆動輪14であってもよい。
人力駆動車10は、制御装置40と、電気モータ22とを含む人力駆動車用駆動装置60をさらに含む。以降の説明において、人力駆動車用駆動装置60を単に駆動装置60と記載する。駆動装置60は、例えば第1フレーム24Aに設けられる。駆動装置60は、クランク軸12Aに与えられるトルクを検出するトルクセンサ62をさらに含む。駆動装置60は、クランク12のクランク軸12Aを含んでいてもよい。駆動装置60の一例は、人力駆動車10の推進をアシストするドライブユニットである。
トルクセンサ62は、歪センサまたは磁歪センサなどを含む。歪センサは、例えば歪ゲージを含む。トルクセンサ62が歪センサを含む場合、歪センサは、例えば、動力伝達経路に含まれる回転体の外周部に設けられる。駆動装置60は、出力部64をさらに含む。一例では、歪センサは、例えば出力部64に設けられる。出力部64は、例えば、出力部64の回転軸心がクランク軸12Aの回転軸心と一致し、かつ、クランク軸12Aの回転軸心まわりにクランク軸12Aの少なくとも一部を囲むように配置される。出力部64は、例えば中空軸を含んで構成される。クランク軸12Aの軸方向において、出力部64の一端はクランク軸12Aに固定され、出力部64の他端には第1回転体16が固定される。クランク軸12Aの軸方向において、クランク軸12Aの両端部は、出力部64から突出する。第1ワンウェイクラッチ17は、クランク軸12Aと出力部64との間に設けられてもよく、出力部64が複数の部材を含んで構成される場合には、出力部64の複数の部材の間に設けられてもよい。トルクセンサ62は、無線または有線の通信部を含んでいてもよい。トルクセンサ62の通信部は、制御装置40の制御部42と通信可能に構成される。トルクセンサ62は、クランク12に与えられるトルクに応じた信号を制御部42に出力する。制御部42は、トルクセンサ62の検出結果から人力駆動力に関する情報を取得する。
駆動装置60は、好ましくは、電気モータ22と出力部64との間の動力伝達経路に設けられる減速機66を含む。この場合、電気モータ22の回転力は、減速機66を介して出力部64に伝達される。減速機は、好ましくは、第3ワンウェイクラッチ68を介して出力部64に接続される。第3ワンウェイクラッチ68は、減速機66の一部に組み込まれてもよく、減速機66と電気モータ22との間に配置されてもよい。第3ワンウェイクラッチ68および減速機66の少なくとも一方は、省略してもよい。第3ワンウェイクラッチ68は、クランク軸12Aを第1回転方向に回転させる場合にクランク12の回転力によって電気モータ22が回転しないように構成される。第3ワンウェイクラッチ68は、ラチェットクラッチ、ローラクラッチまたはスプラグクラッチを含む。
人力駆動車10は、バッテリ34をさらに含む。バッテリ34は、1または複数のバッテリセルを含む。バッテリセルは、充電池を含む。バッテリ34は、例えばリチウムイオンバッテリを含む。バッテリ34は、人力駆動車10に設けられ、バッテリ34と有線で電気的に接続されている他の電気部品、例えば、電気モータ22および制御装置40に電力を供給する。バッテリ34は、制御装置40と有線または無線によって通信可能に接続される。バッテリ34は、例えばPLC(Power Line Communication)、UART(Universal Asynchronous Receiver/Transmitter)またはCAN(Controller Area Network)によって制御装置40と通信可能に構成される。バッテリ34は、フレーム24の外部に取り付けられてもよく、少なくとも一部がフレーム24の内部に収容されてもよい。
制御装置40は、人力駆動力が駆動輪14に伝達されていない状態において、環状ベルト部材20のテンションに応じて電気モータ22を駆動するように構成される制御部42を含む。制御装置40は、人力駆動車10に与えられる振動を検出する第1検出部44をさらに含む。好ましくは、制御装置40は、電気モータ22を駆動する駆動回路46と、電気モータ22に供給される電流を検出する電流センサ48とをさらに含む。
第1検出部44は、加速度センサを含む。加速度センサは、人力駆動車10の所定方向の加速度を検出する。所定方向は、1方向であってもよく、複数の方向であってもよい。好ましくは、加速度センサは、クランク軸12Aの回転軸心が水平面に平行となるように人力駆動車10を水平な路面に前輪30および後輪32を接地させている状態において、人力駆動車10の鉛直方向の加速度を検出するように構成される。第1検出部44は、有線または無線によって制御部42と通信可能に接続される。第1検出部44は、人力駆動車10の所定方向の加速度に応じた信号を制御部42に出力する。制御部42は、第1検出部44の検出結果から人力駆動車10に与えられる振動に関する情報を取得する。本実施形態では、第1検出部44は、駆動装置60のハウジングに設けられるが、第1検出部44は、フレーム24に設けられてもよい。
駆動回路46は、バッテリ34から電気モータ22への電力の供給を制御する。駆動回路46は、インバータ回路を含む。インバータ回路は、複数のトランジスタを含む。一例では、インバータ回路は、直列に接続される一対のトランジスタからなる複数のインバータ部が並列に接続される構成を含む。
電流センサ48は、例えばインバータ回路に流れる電流を、電気モータ22に供給される電流として検出する。電流センサ48は、制御部42と有線または無線によって通信可能に接続される。
好ましくは、人力駆動車10は、操作部36をさらに含む。操作部36は、例えばハンドルバー10Hに設けられる。操作部36は、有線または無線によって制御部42と通信可能に構成される。一例では、操作部36は、制御部42の制御状態を変更するための制御指令を出力するように構成される。
制御部42は、第1制御状態および第2制御状態で動作可能に構成される。制御部42は、操作部36の操作に応じて第1制御状態と第2制御状態とを切り替え可能に構成される。制御部42は、第1制御状態では、人力駆動力が駆動輪14に伝達されていない状態において、電気モータ22の駆動を許容し、第2制御状態では、人力駆動力が駆動輪14に伝達されていない状態において、電気モータ22の駆動を禁止する。
制御部42は、予め定められる制御プログラムを実行する演算処理装置を含む。演算処理装置は、例えばCPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)を含む。制御部42は、1または複数のマイクロコンピュータを含んでいてもよい。制御部42は、複数の場所に離れて配置される複数の演算処理装置を含んでいてもよい。制御装置40は、記憶部50をさらに含む。記憶部50には、各種の制御プログラムおよび各種の制御処理に用いられる情報が記憶される。記憶部50は、例えば不揮発性メモリおよび揮発性メモリを含む。制御装置40は、例えば電気モータ22が設けられるハウジングに設けられる。
制御部42は、人力駆動力の駆動輪14への伝達状態に応じて第1処理および第2処理を実行する。一例では、制御部42は、図4のフローチャートに示されるように、第1処理および第2処理を選択的に実行する。制御部42は、バッテリ34から電力が供給されるとステップS11の処理を開始する。制御部42は、第1処理および第2処理のいずれかの処理が終了した後、電力の供給が停止されるまで再び図4のステップS11の処理を開始する。制御部42は、ステップS11において人力駆動力が駆動輪14に伝達されているか否かを判定する。ステップS11の判定方法として、第1の例および第2の例が挙げられる。
第1の例では、制御部42は、車速センサ70、クランク回転センサ72、および、変速センサ74からの信号に応じてステップS11の判定を行う。制御部42は、車輪の回転速度と、クランク12の回転速度と、変速比とに基づいて、例えば、車輪の回転速度が、クランク12の回転速度と、変速比とを乗算することによって得られる回転速度よりも高い場合、人力駆動力が駆動輪14に伝達されていないと判定する。制御部42は、車輪の回転速度と、クランク12の回転速度と、変速比とに基づいて、例えば、クランク12の回転速度が、車輪の回転速度と変速比とを乗算することによって得られる回転速度よりも低い場合、人力駆動力が駆動輪14に伝達されていないと判定する。
第2の例では、制御部42は、人力駆動力に応じてステップS11の判定を行う。制御部42は、人力駆動力が第1所定値未満の場合、人力駆動力が駆動輪14に伝達されていないと判定する。制御部42は、人力駆動力が第1所定値以上の場合、人力駆動力が駆動輪14に伝達されていると判定する。第1所定値は、人力駆動力が環状ベルト部材20および第2回転体18を介して駆動輪14に伝達されるか否かを判定するための値であり、試験等により予め決められる。
制御部42は、電気モータ22に供給される電流および電気モータ22の回転状態に応じて、環状ベルト部材20のテンションに関する情報を取得する。一例では、記憶部50には、電気モータ22によって人力駆動車両の推進をアシストしていない状態において、電気モータ22を駆動するために必要な電流と、環状ベルト部材20のテンションとの関係を示す情報が記憶されている。図6に示されるように、環状ベルト部材20のテンションが高くなるほど、電気モータ22を駆動するために必要な電流が大きくなる。電気モータ22を駆動するために必要な電流と、環状ベルト部材20のテンションとの対応関係を示す情報は、演算用テーブルとして記憶部50に記憶されてもよく、関係式として記憶部50に記憶されてもよい。
制御部42は、電流センサ48の検出結果から電気モータ22に供給される電流を取得できる。制御部42は、位置検出部22Cの検出結果から電気モータ22の回転状態を取得できる。電気モータ22の回転状態は、電気モータ22の回転方向および回転速度の少なくとも一方を含む。
制御部42は、ステップS11において人力駆動力が駆動輪14に伝達されていると判定する場合、ステップS12に移行する。制御部42は、ステップS12において第1処理を実行する。制御部42は、ステップS11において人力駆動力が駆動輪14に伝達されていないと判定する場合、ステップS13に移行する。制御部42は、ステップS13において第2処理を実行する。
次に、第1処理および第2処理の詳細な内容について説明する。
〔第1処理〕
第1処理は、人力駆動車10の推進を電気モータ22によってアシストする処理を含む。一例では、制御部42は、人力駆動力が駆動輪14に伝達されている状態において、人力駆動力およびクランク12の回転状態の少なくとも一方に応じて電気モータ22を制御する。
第1処理の一例では、図5のフローチャートに示されるように、制御部42は、ステップS21において人力駆動力およびクランク12の回転状態の少なくとも一方を取得した後、ステップS22に移行する。制御部42は、ステップS22において、取得した人力駆動力およびクランク12の回転状態の少なくとも一方に応じて電気モータ22を制御する。ステップS22の処理の一例では、制御部42は、人力駆動力に対して、電気モータ22による補助力が予め定める比率となるように、電気モータ22を駆動する。予め定める比率は、複数設けられ、例えばハンドルに設けられる操作部によって選択されてもよい。制御部42は、例えば、クランク12が第1回転方向に回転し、かつ、人力駆動力が第2所定値以上になると電気モータ22を駆動する。第2所定値は、例えば5Nm以上の値である。人力駆動力が第2所定値以上で電気モータ22が駆動されている場合、電気モータ22による補助力が第1回転体16に伝達される。第2所定値は、第1所定値と同じ値であってもよいし、第1所定値と異なる値であってもよい。
〔第2処理〕
第2処理は、環状ベルト部材20のテンションを電気モータ22によって調整する処理である。制御部42は、人力駆動力が駆動輪14に伝達されていない状態において、環状ベルト部材20のテンションに応じて電気モータ22を駆動する。一例では、制御部42は、人力駆動力が駆動輪14に伝達されていない状態において、電気モータ22を駆動する場合、電気モータ22によって駆動輪14が回転しないように、電気モータ22を制御する。例えば、制御部42は、電気モータ22によって駆動される第1回転体16の回転速度に変速比を乗算した回転速度が、駆動輪14の回転速度よりも低くなるように、電気モータ22を制御する。例えば、制御部42は、人力駆動力が駆動輪14に伝達されていない状態において、電気モータ22に第2閾値未満の電流を供給してもよい。第2閾値は、例えば電気モータ22によって第1回転体16が回転する一方、環状ベルト部材20を介して第2回転体18が回転しない電流値であり、試験等により予め決められる。好ましくは、制御部42は、人力駆動力が駆動輪14に伝達されていない状態において、電気モータ22を駆動するために、電気モータ22に第3閾値以上の電流を供給する必要がある場合、電気モータ22を停止するように構成される。第3閾値は、例えばサスペンション26が動作することによって環状ベルト部材20のテンションが上昇している状態で、電気モータ22によって第1回転体16および環状ベルト部材20を介して第2回転体18を回転させるために必要な電流値であり、試験等により予め決められる。第3閾値は、第2閾値よりも大きい。
第2処理において、制御部42は、環状ベルト部材20のテンションが減少する場合、環状部材のテンションが大きくなるように電気モータ22を駆動するように構成される。一例では、制御部42は、環状ベルト部材20のテンションが減少する場合、クランク12が第1回転方向に回転することによって第1回転体16が回転する方向に、電気モータ22によって第1回転体16を回転させる。以降の説明において、クランク12が第1回転方向に回転することによって第1回転体16が回転する方向を単に第1方向と記載する。第1回転体16が第1方向に回転することによって、環状ベルト部材20のうちの第1回転体16の第1方向の上流側において、第1回転体16から第2回転体18までのテンションが増加する。
第2処理において、制御部42は、環状ベルト部材20のテンションが増加すると、環状ベルト部材20のテンションを低下させるように、電気モータ22を駆動するように構成される。一例では、制御部42は、環状ベルト部材20のテンションが増加すると、クランクが第1回転方向に回転することによって第1回転体16が回転する方向とは反対の方向に、電気モータ22によって第1回転体16を回転させる。以降の説明において、クランクが第1回転方向に回転することによって第1回転体16が回転する方向とは反対の方向を単に第2方向と記載する。第1回転体16が第2方向に回転することによって、環状ベルト部材20のうちの第1回転体16の第2方向の下流側において、第1回転体16から第2回転体18までのテンションが低下する。
第2処理において、制御部42は、人力駆動車10に与えられる振動が第1閾値以下の場合には、環状ベルト部材20のテンションに応じて電気モータ22を駆動しないように構成される。第1閾値は、人力駆動車10に与えられる振動によって環状ベルト部材20が第1回転体16および第2回転体18の少なくとも一方から外れる可能性が低い、または、人力駆動車10に与えられる振動によって環状ベルト部材20のテンションが過度に高くなる可能性が低い、と判定するための振動値であり、試験等により予め決められる。人力駆動車10に与えられる振動は、例えば振動周波数、加速度の大きさ、または、加速度の変化の速度で表される。
図7を参照して、第2処理の処理手順の一例について説明する。
制御部42は、ステップS31において制御部42の制御状態が第1制御状態であるか否かを判定する。制御部42は、ステップS31において第1制御状態であると判定する場合、ステップS32に移行する。制御部42は、ステップS32において人力駆動車10に与えられる振動を取得し、ステップS33に移行する。一例では、制御部42は、第1検出部44の検出結果から人力駆動車10に与えられる振動に関する情報を取得する。
制御部42は、ステップS33において人力駆動車10に与えられる振動が第1閾値以下であるか否かを判定する。制御部42は、ステップS33において人力駆動車10に与えられる振動が第1閾値以下ではないと判定する場合、ステップS34に移行する。制御部42は、ステップS34において電気モータ22に供給される電流および電気モータ22の回転状態を取得し、ステップS35に移行する。一例では、制御部42は、電流センサ48の検出結果から電気モータ22に供給される電流を取得し、位置検出部22Cの検出結果から電気モータ22の回転状態を取得する。
制御部42は、ステップS35において環状ベルト部材20のテンションが減少するか否かを判定する。制御部42は、例えば電気モータ22が所定の回転速度において電気モータ22に供給される電流が小さくなると環状ベルト部材20のテンションが減少すると判定する。
制御部42は、ステップS35において環状ベルト部材20のテンションが減少すると判定する場合、ステップS36に移行する。制御部42は、ステップS36において環状ベルト部材20のテンションが大きくなるように電気モータ22を制御し、ステップS39に移行する。制御部42は、ステップS36において、第1回転体16が第1方向に回転するよう電気モータ22を駆動する。
制御部42は、ステップS35において環状ベルト部材20のテンションが減少していないと判定する場合、ステップS37に移行する。制御部42は、ステップS37において環状ベルト部材20のテンションが増加するか否かを判定する。制御部42は、例えば電気モータ22が所定の回転速度において電気モータ22に供給される電流が大きくなると環状ベルト部材20のテンションが増加すると判定する。
制御部42は、ステップS37において環状ベルト部材20のテンションが増加すると判定する場合、ステップS38に移行する。制御部42は、ステップS38において環状ベルト部材20のテンションが小さくなるように電気モータ22を制御し、処理を終了する。制御部42は、ステップS37において、第1回転体16が第2方向に回転するよう電気モータ22を駆動する。制御部42は、ステップS37において環状ベルト部材20のテンションが増加しないと判定する場合、処理を一旦終了する。制御部42は、環状ベルト部材20のテンションに変動がない場合、例えば環状ベルト部材20のテンションの増減を判定する直前の電気モータ22の制御を維持する。
制御部42は、ステップS39において電気モータ22を駆動するために第3閾値以上の電流が必要か否かを判定する。制御部42は、ステップS39において電気モータ22を駆動するために第3閾値以上の電流が必要であると判定する場合、ステップS40に移行する。制御部42は、ステップS40において電気モータ22を停止する。制御部42は、ステップS39において電気モータ22を駆動するために第3閾値以上の電流が必要ではないと判定する場合、処理を一旦終了する。この場合、例えば制御部42は、ステップS36またはステップS38における電気モータ22の制御を維持する。
制御部42は、ステップS31において制御部42の制御状態が第1制御状態ではないと判定する場合、または、ステップS33において人力駆動車10に与えられる振動が第1閾値以下であると判定する場合、ステップS41に移行する。制御部42の制御状態が第1制御状態ではない場合、第2制御状態である。制御部42は、ステップS41において電気モータ22の駆動を禁止し、処理を一旦終了する。
(第2実施形態)
図1~図3、および、図8を参照して、第2実施形態の制御装置40について説明する。第2実施形態の制御装置40は、第1実施形態の制御装置40と比較して、第2処理の処理内容が異なる。以降の説明において、第1実施形態と共通する構成については、第1実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する場合がある。
制御装置40は、クランク12に与えられる人力駆動力が駆動輪14に伝達されていない状態において、人力駆動車10に与えられる振動に応じて電気モータ22を駆動するように構成される制御部42を含む。
第2処理において、制御部42は、人力駆動車10に与えられる振動に応じて電気モータ22を制御する。一例では、制御部42は、クランク12に与えられる人力駆動力が駆動輪14に伝達されていない状態において、人力駆動車10に与えられる振動が第1閾値以上の場合には、クランク12が第1回転方向に回転することによって第1回転体16が回転する方向に、電気モータ22によって第1回転体16を回転させる。一例では、制御部42は、人力駆動力が駆動輪14に伝達されていない状態において、電気モータ22に第2閾値未満の電流を供給する。一例では、制御部42は、人力駆動力が駆動輪14に伝達されていない状態において、電気モータ22を駆動するために第3閾値以上の電流を供給する必要がある場合、電気モータ22を停止するように構成される。本実施形態の第1閾値は、第1実施形態の第1閾値と同じ値であってもよいし、異なる値であってもよい。本実施形態の第2閾値および第3閾値はそれぞれ、第1実施形態の第2閾値および第3閾値と同じ値である。
図8を参照して、第2処理の処理手順の一例について説明する。
図8において第1実施形態の第2処理と同様のステップについては、同じステップ番号を付す。以降では、第1実施形態の第2処理とは異なる処理内容について説明する。
制御部42は、ステップS33において、人力駆動車10に与えられる振動が第1閾値以下ではないと判定する場合、ステップS51に移行する。制御部42は、ステップS51において電気モータ22によって駆動輪14が駆動せず、かつ、第1回転体16を第1方向に回転させるように電気モータ22を制御し、ステップS39に移行する。
(第3実施形態)
図1、図9、および、図10を参照して、第3実施形態の制御装置40について説明する。第3実施形態の制御装置40は、第1実施形態の制御装置40と比較して、第1実施形態の制御装置40に加えて第2検出部38を含む点および第2処理の処理内容が異なる。以降の説明において、第1実施形態と共通する構成については、第1実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する場合がある。
制御装置40は、クランク12に与えられる人力駆動力が駆動輪14に伝達されていない状態において、サスペンション26の伸縮状態に応じて、電気モータ22を駆動するように構成される制御部42を含む。駆動輪14が後輪32の場合、制御部42はリアサスペンション26Rの伸縮状態に応じて、電気モータ22を駆動する。駆動輪14が前輪30の場合、制御部42はフロントサスペンション26Fの伸縮状態に応じて、電気モータ22を駆動する。
人力駆動車10は、サスペンション26の伸縮状態に関する情報を検出する第2検出部38を含む。第2検出部38は、サスペンション状態センサを含む。サスペンション状態センサは、サスペンション26の動作状態としてのサスペンション動作量を検出する。サスペンション状態センサは、例えば、サスペンション26の第1部分26Aおよび第2部分26Bの一方に対する第1部分26Aおよび第2部分26Bの他方の位置を検出する。サスペンション状態センサは、例えばリニアエンコーダまたは光学センサを含む。サスペンション状態センサは、サスペンション26内に設けられる油圧の流れを検出することによって、サスペンション動作量を検出してもよい。
第2検出部38は、有線または無線によって制御部42と通信可能に接続される。第2検出部38は、サスペンションの伸縮状態に応じた信号を制御部42に出力する。制御部42は、第2検出部38からサスペンション26の伸縮に関する情報を取得する。
次に、第2処理の詳細な内容について説明する。
制御部42は、第2制御状態の場合、サスペンション26の伸縮状態に応じて、電気モータ22を駆動する。一例では、制御部42は、サスペンション26が縮む場合、クランク12が第1回転方向に回転することによって第1回転体16が回転する方向に、電気モータ22によって第1回転体16を回転させる。一例では、制御部42は、サスペンション26が伸びる場合、クランク12が第1回転方向に回転することによって第1回転体16が回転する方向とは反対の方向に、電気モータ22によって第1回転体16を回転させる。一例では、制御部42は、人力駆動力が駆動輪14に伝達されていない状態において、電気モータ22に第2閾値未満の電流を供給する。一例では、制御部42は、人力駆動力が駆動輪14に伝達されていない状態において、電気モータ22に第3閾値以上の電流を供給する必要がある場合、電気モータ22を停止するように構成される。本実施形態の第2閾値および第3閾値はそれぞれ、第1実施形態の第2閾値および第3閾値と同じ値である。
制御部42は、人力駆動車10に与えられる振動が第1閾値以下の場合には、サスペンション26の伸縮状態に応じて電気モータ22を駆動しないように構成される。一例では、制御部42は、人力駆動車10に与えられる振動が第1閾値以下の場合、サスペンション26の伸縮状態に応じた電気モータ22の駆動を禁止する。
図10を参照して、第2処理の処理手順の一例について説明する。
図10において第1実施形態の第2処理と同様のステップについては、同じステップ番号を付す。以降では、第1実施形態の第2処理とは異なる処理内容について説明する。
制御部42は、ステップS33において人力駆動車10に与えられる振動が第1閾値以下ではないと判定する場合、ステップS61に移行する。制御部42は、ステップS61においてサスペンション26の伸縮に関する情報を取得し、ステップS62に移行する。制御部42は、ステップS62においてサスペンション26が縮むか否かを判定する。制御部42は、第2検出部38の検出結果からサスペンション26の伸縮を判定できる。
制御部42は、ステップS62においてサスペンション26が縮むと判定する場合、ステップS63に移行する。制御部42は、ステップS63において電気モータ22によって第1回転体16を第1方向に回転させ、ステップS39に移行する。
制御部42は、ステップS62においてサスペンション26が縮んでいないと判定する場合、ステップS64に移行する。制御部42は、ステップS64においてサスペンション26が伸びるか否かを判定する。制御部42は、ステップS64においてサスペンション26が伸びると判定する場合、ステップS65に移行する。制御部42は、ステップS65において電気モータ22によって第1回転体16を第2方向に回転させ、処理を終了する。制御部42は、ステップS64においてサスペンション26が伸びていないと判定する場合、処理を一旦終了する。
サスペンション26を含む人力駆動車10では、サスペンション26が縮む場合に環状ベルト部材20のテンションが減少し、サスペンション26が伸びる場合に環状ベルト部材20のテンションが増加する場合がある。制御装置40は、サスペンション26を含む人力駆動車10のサスペンション26の伸縮状態に応じて電気モータ22を駆動することによって、サスペンション26の伸縮に起因する環状ベルト部材20のテンションの減少、サスペンション26の伸縮に起因する環状ベルト部材20のテンションの増加を抑制することができる。環状ベルト部材20のテンションの減少を抑制することによって、環状ベルト部材20が第1回転体16および第2回転体18の少なくとも一方から外れることを抑制できる。環状ベルト部材20のテンションの増加を抑制することによって、サスペンション26の動きが妨げされることを抑制できる。
(第4実施形態)
図1~図3、および、図11を参照して、第4実施形態の制御装置40について説明する。第4実施形態の制御装置40は、第1実施形態の制御装置40と比較して、第2処理の処理内容が異なる。以降の説明において、第1実施形態と共通する構成については、第1実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する場合がある。
制御装置40は、クランク12に与えられる人力駆動力が駆動輪14に伝達されていない状態において、駆動輪14が回転しないように、クランク12が第1回転方向に回転することによって第1回転体16が回転する方向に、電気モータ22によって第1回転体16を連続的または断続的に回転させるように構成される制御部42を含む。
第2処理において、制御部42は、駆動輪14が回転しないように、電気モータ22によって第1回転体16が第1方向に連続的または断続的に回転させる。好ましくは、制御部42は、人力駆動力が駆動輪14に伝達されていない状態において、環状ベルト部材20のうちの第1回転体16の第1方向の上流側において第1回転体16から第2回転体18までの部分に、常時、所定値以上のテンションが与えられるように第1回転体16を連続的または断続的に回転させる。一例では、制御部42は、人力駆動力が駆動輪14に伝達されていない状態において、第1回転体16が第1方向に連続的または断続的に回転させるように、電気モータ22に第2閾値未満の電流を供給する。第2処理において、制御部42は、変速機27の変速動作とは無関係に、電気モータ22によって第1回転体16が第1方向に連続的または断続的に回転させる。第2処理において、制御部42は、変速機27が変速しない状態においても、電気モータ22によって第1回転体16が第1方向に連続的または断続的に回転させることができる。
第2処理において、例えば制御部42は、人力駆動車10に与えられる振動が第1閾値以下の場合には、クランク12に与えられる人力駆動力が駆動輪14に伝達されていない状態において、電気モータ22を駆動することを禁止する。
図11を参照して、第2処理の処理手順の一例について説明する。
図11において第1実施形態の第2処理と同様のステップには、同一のステップ番号を付す。以降では、第1実施形態の第2処理とは異なる処理内容について説明する。
制御部42は、ステップS33において人力駆動車10に与えられる振動が第1閾値以下ではないと判定する場合、ステップS71に移行する。制御部42は、ステップS71において電気モータ22によって第1回転体16を第2方向に連続的または断続的に回転させ、処理を一旦終了する。制御部42は、ステップS71において、電気モータ22によって駆動輪14が回転しない範囲内において第1回転体16を回転させる。第1回転体16が回転することにより、第1回転体16と第2回転体18とを連結する環状ベルト部材20のうちの第1回転体16の第1方向の上流側において第1回転体16から第2回転体18までの部分のテンションが増加する。
(変形例)
各実施形態に関する説明は、本開示に従う人力駆動車用制御装置および人力駆動車用駆動装置が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本開示に従う人力駆動車用制御装置および人力駆動車用駆動装置は、例えば以下に示される各実施形態の変形例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例が組み合せられた形態を取り得る。以下の変形例において、各実施形態の形態と共通する部分については、実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
・各実施形態において、人力駆動車10に与えられる振動は、サスペンション26の振動を含んでもよい。この場合、第1検出部44は、サスペンション26に設けられ、サスペンション26の伸縮方向における加速度を検出するように構成される。人力駆動車10が、フロントサスペンション26Fおよびリアサスペンション26Rを含む場合、第1検出部44は、フロントサスペンション26Fおよびリアサスペンション26Rの少なくとも一方に設けられる。第1検出部44は、好ましくは、リアサスペンション26Rに設けられる。第1検出部44を、フロントサスペンション26Fおよびリアサスペンション26Rの両方に設ける場合、制御部は、フロントサスペンション26Fおよびリアサスペンション26Rのうち振動が大きい方に応じて、電気モータ22を制御してもよく、フロントサスペンション26Fおよびリアサスペンション26Rの振動の平均に応じて、電気モータ22を制御してもよい。
・第1、第2、第4実施形態および第1、第2、第4実施形態の変形例において、人力駆動車10からサスペンション26を省略してもよい。
・各実施形態および各実施形態の変形例において、制御部42は、図7、図8、図10および図11のフローチャートのステップS33において、人力駆動車10に与えられる振動が第1閾値以下であると判定する場合、処理を一旦終了してもよい。
・各実施形態および各実施形態の変形例において、図7、図8、図10および図11のフローチャートからステップS32およびステップS33の処理を省略してもよい。この場合、ステップS31において制御部42の判定がNOであると、図7のフローチャートではステップS34に移行し、図8のフローチャートではステップS51に移行し、図10のフローチャートではステップS61に移行する。図11のフローチャートでは、制御部42は処理を開始するとステップS71に移行する。図7、図8、図10および図11のフローチャートからステップS32およびステップS33の処理を省略する場合、人力駆動車10から第1検出部44を省略してもよい。
・第1、第2および第3実施形態、ならびに、第1、第2および第3実施形態の変形例において、図7、図8および図10のフローチャートからステップS31の処理を省略してもよい。この場合、人力駆動車10から操作部36を省略できる。ステップS31の処理が省略された場合、第2処理において、制御部42は、ステップS32の処理から開始する。ステップS31、ステップS32、および、ステップS33が省略される場合、制御部42は、図7のフローチャートではステップS34の処理から開始し、図8のフローチャートではステップS51の処理から開始し、図10のフローチャートではステップS61の処理から開始する。ステップS31、ステップS32、および、ステップS33が省略される場合、図7、図8および図10のフローチャートからステップS41の処理も省略される。
・第1、第2および第3実施形態、ならびに、第1、第2および第3実施形態の変形例において、図7、図8および図10のフローチャートからステップS39およびステップS40の処理を省略してもよい。この場合、図7のフローチャートでは、制御部42は、ステップS36の処理を実行した後、処理を一旦終了する。図8のフローチャートでは、制御部42は、ステップS51の処理を実行した後、処理を一旦終了する。図10のフローチャートでは、制御部42は、ステップS63の処理を実行した後、処理を一旦終了する。
・第1実施形態および第1実施形態の変形例において、図7のフローチャートのステップS35の処理の前に、ステップS37の処理を実行してもよい。この場合、ステップS37において制御部42の判定がNOの場合、ステップS35に移り、ステップS35において制御部42の判定がNOの場合、処理を終了する。
・第1実施形態および第1実施形態の変形例において、図7のフローチャートのステップS35、ステップS36、ステップS39およびステップS40を省略してもよい。この場合、ステップS34が終了すると、制御部42はステップS37に移行する。
・第1実施形態および第1実施形態の変形例において、図7のフローチャートのステップS37およびステップS38を省略してもよい。この場合、ステップS35において制御部42の判定がNOの場合、処理を終了する。
・第3実施形態において、制御装置40は、第2検出部38を含んでもよい。
・第3実施形態および第3実施形態の変形例において、制御部42は、電気モータ22に供給される電流および電気モータ22の回転状態に応じて、サスペンション26の伸縮状態に関する情報を取得してもよい。一例では、記憶部50には、電気モータ22を駆動するために必要な電流と、サスペンション26の伸縮状態との関係を示す情報が記憶されている。電気モータ22を駆動するために必要な電流と、サスペンション26の伸縮状態との関係を示す情報は、演算用テーブルとして記憶されてもよく、関係式として記憶部50に記憶されてもよい。
・第3実施形態および第3実施形態の変形例において、図10のフローチャートのステップS62の処理の前に、ステップS64の処理を実行してもよい。この場合、ステップS64において制御部42の判定がNOの場合、ステップS62に移り、ステップS62において制御部42の判定がNOの場合、処理を終了する。
・第3実施形態および第3実施形態の変形例において、図10のフローチャートのステップS62、ステップS63、ステップS39およびステップS40を省略してもよい。この場合、ステップS61の処理が終了すると、制御部42はステップS64に移行する。
・第3実施形態および第3実施形態の変形例において、図10のフローチャートのステップS64およびステップS65を省略してもよい。この場合、ステップS62において制御部42の判定がNOの場合、処理を終了する。
・第3実施形態および第3実施形態の変形例において、制御部42は、クランク12に与えられる人力駆動力が駆動輪14に伝達されていない状態において、第1フレーム24Aおよび第2フレーム24Bの相対位置に応じて、電気モータ22を駆動するように構成されてもよい。この場合、制御装置40は、第2検出部に代えて、第1フレーム24Aおよび第2フレーム24Bの相対位置を検出するセンサを含む。第2フレーム24Bがスイングアームを含む場合、第1フレーム24Aおよび第2フレーム24Bの相対位置を検出するセンサは、例えば、第1フレーム24Aに対する第2フレーム24Bのピボット軸線まわりの回転角度を検出するように構成される。この場合、センサは、ポテンショメータまたはロータリーエンコーダなどを含む。第1フレーム24Aおよび第2フレーム24Bの相対位置は、サスペンション26の伸縮によって変更されるので、第1フレーム24Aおよび第2フレーム24Bの相対位置と、サスペンション26の伸縮状態とが対応する。記憶部50には、第1フレーム24Aおよび第2フレーム24Bの相対位置と、サスペンション26の伸縮状態との関係を示す情報が記憶されている。第1フレーム24Aおよび第2フレーム24Bの相対位置と、サスペンション26の伸縮状態との関係を示す情報は、演算用テーブルとして記憶されてもよく、関係式として記憶部50に記憶されてもよい。制御部42は、例えばステップS62において第1フレーム24Aおよび第2フレーム24Bの相対位置が、サスペンション26が縮む状態に対応するのか否かを判定し、ステップS64において、サスペンション26が伸びる状態に対応するのか否か、を判定する。
・第4実施形態において、図11のフローチャートからステップS32、ステップS33、および、ステップS41を省略する場合、ステップS71における電気モータ22の制御方法としては、例えば以下の第1の例および第2の例が挙げられる。第1の例では、制御部42は、人力駆動力が駆動輪14に伝達されていない状態において、電気モータ22に電流を常時供給することによって第1回転体16を第1方向に回転させる。第2の例では、人力駆動力が駆動輪14に伝達されていない状態において、所定期間毎に電気モータ22に電流を供給することによって第1回転体16を所定期間毎に第1方向に回転させる。第1の例および第2の例において、例えば制御部42は、電気モータ22に第2閾値未満の電流を供給する。
・各実施形態および変形例において、サスペンション26は、電動アクチュエータを含む電動サスペンションを含んであってもよい。サスペンション26は、動作パラメータとして、減衰率、ストローク量、および、ロックアウト状態を設定可能に構成される。サスペンション26は、電動アクチュエータの駆動によって、動作パラメータを変更することができる。電動アクチュエータは、制御部42と有線または無線によって通信可能に接続されている。電動アクチュエータは、例えば電力線通信によって制御部42と通信可能である。電動アクチュエータは、制御部42からの制御信号に応じて動作パラメータを変更する。
・各実施形態および変形例において、電気モータ22は人力駆動車10の推進をアシストするように構成されていなくてもよい例えば電気モータ22は、環状ベルト部材20に接触するように構成されるプーリ等の伝達部材を介して、環状ベルト部材20のテンションを調整するように構成されていてもよい。
・各実施形態および変形例において、第1回転体16、環状ベルト部材20および第2回転体18は、駆動装置60のハウジングに設けられていてもよい。例えば米国特許出願公開第2016/257373号明細書に開示されている第1変速アッセンブリ、第1結合部材および第2変速アッセンブリを、それぞれ第1回転体16、環状ベルト部材20および第2回転体18としてもよい。
10…人力駆動車、12…クランク、14…駆動輪、16…第1回転体、18…第2回転体、20…環状ベルト部材、22…電気モータ、24…フレーム、24A…第1フレーム、24B…第2フレーム、26…サスペンション、36…操作部、38…第2検出部、40…制御装置(人力駆動車用制御装置)、42…制御部、44…第1検出部、60…駆動装置(人力駆動車用駆動装置)。

Claims (27)

  1. 人力駆動車に用いられる人力駆動車用制御装置であって、
    前記人力駆動車は、
    クランクと、
    駆動輪と、
    前記クランクに与えられる人力駆動力が伝達され、前記クランクから独立して回転可能な第1回転体と、
    前記駆動輪に接続され、前記駆動輪から独立して回転可能な第2回転体と、
    前記第1回転体および前記第2回転体が連動するように、前記第1回転体および前記第2回転体に巻掛けられる環状ベルト部材と、
    前記第1回転体を駆動するように構成される電気モータと、を含み、
    前記人力駆動車用制御装置は、前記人力駆動力が前記駆動輪に伝達されていない状態において、前記環状ベルト部材のテンションに応じて前記電気モータを駆動するように構成される制御部を含む。
  2. 前記制御部は、前記人力駆動力が前記駆動輪に伝達されていない状態において、前記電気モータを駆動する場合、前記電気モータによって前記駆動輪が回転しないように、前記電気モータを制御する、請求項1に記載の人力駆動車用制御装置。
  3. 前記制御部は、前記環状ベルト部材のテンションが減少する場合、前記環状ベルト部材のテンションが大きくなるように前記電気モータを駆動するように構成される、請求項1または2に記載の人力駆動車用制御装置。
  4. 前記人力駆動車は、前記クランクが第1回転方向に回転することによって、前記第1回転体、前記環状ベルト部材および前記第2回転体を介して、前記駆動輪に前記人力駆動力が伝達されるように構成され、
    前記制御部は、前記環状ベルト部材のテンションが減少する場合、前記クランクが前記第1回転方向に回転することによって前記第1回転体が回転する方向に、前記電気モータによって前記第1回転体を回転させる、請求項3に記載の人力駆動車用制御装置。
  5. 前記制御部は、前記環状ベルト部材のテンションが増加すると、前記環状ベルト部材のテンションを低下させるように、前記電気モータを駆動するように構成される、請求項1~4のいずれか一項に記載の人力駆動車用制御装置。
  6. 前記人力駆動車は、前記クランクが第1回転方向に回転することによって、前記第1回転体、前記環状ベルト部材および前記第2回転体を介して、前記駆動輪に前記人力駆動力が伝達されるように構成され、
    前記制御部は、前記環状ベルト部材のテンションが増加すると、前記クランクが前記第1回転方向に回転することによって前記第1回転体が回転する方向とは反対の方向に、前記電気モータによって前記第1回転体を回転させる、請求項5に記載の人力駆動車用制御装置。
  7. 前記制御部は、前記電気モータに供給される電流および前記電気モータの回転状態に応じて、前記環状ベルト部材のテンションに関する情報を取得する、請求項1~6のいずれか一項に記載の人力駆動車用制御装置。
  8. 前記制御部は、前記人力駆動車に与えられる振動が第1閾値以下の場合には、前記環状ベルト部材のテンションに応じて前記電気モータを駆動しないように構成される、請求項1~7のいずれか一項に記載の人力駆動車用制御装置。
  9. 人力駆動車に用いられる人力駆動車用制御装置であって、
    前記人力駆動車は、
    クランクと、
    前記クランクに与えられる人力駆動力が伝達され、前記クランクから独立して回転可能な第1回転体と、
    駆動輪と、
    前記駆動輪に接続され、前記駆動輪から独立して回転可能な第2回転体と、
    前記第1回転体および前記第2回転体が連動するように、前記第1回転体および前記第2回転体に巻掛けられる環状ベルト部材と、
    前記第1回転体を駆動するように構成される電気モータと、を含み、
    前記人力駆動車用制御装置は、前記クランクに与えられる前記人力駆動力が前記駆動輪に伝達されていない状態において、前記人力駆動車に与えられる振動に応じて前記電気モータを駆動するように構成される制御部を含む。
  10. 前記人力駆動車は、前記クランクが第1回転方向に回転することによって、前記第1回転体、前記環状ベルト部材および前記第2回転体を介して、前記駆動輪に前記人力駆動力が伝達されるように構成され、
    前記制御部は、前記クランクに与えられる前記人力駆動力が前記駆動輪に伝達されていない状態において、前記人力駆動車に与えられる振動が第1閾値以上の場合には、前記クランクが前記第1回転方向に回転することによって前記第1回転体が回転する方向に、前記電気モータによって前記第1回転体を回転させる、請求項9に記載の人力駆動車用制御装置。
  11. 前記人力駆動車は、
    フレームと、
    前記フレームに設けられるサスペンションと、をさらに含み、
    前記人力駆動車に与えられる前記振動は、前記サスペンションの振動を含む、請求項8~10のいずれか一項に記載の人力駆動車用制御装置。
  12. 人力駆動車に用いられる人力駆動車用制御装置であって、
    前記人力駆動車は、
    フレームと、
    前記フレームに設けられるサスペンションと、
    前記フレームに設けられるクランクと、
    前記クランクに与えられる人力駆動力が伝達され、前記クランクから独立して回転可能な第1回転体と、
    駆動輪と、
    前記駆動輪に接続され、前記駆動輪から独立して回転可能な第2回転体と、
    前記第1回転体および前記第2回転体が連動するように、前記第1回転体および前記第2回転体に巻掛けられる環状ベルト部材と、
    前記第1回転体を駆動するように構成される電気モータと、を含み、
    前記人力駆動車用制御装置は、前記クランクに与えられる前記人力駆動力が前記駆動輪に伝達されていない状態において、前記サスペンションの伸縮状態に応じて、前記電気モータを駆動するように構成される制御部を含む。
  13. 前記フレームは、
    前記クランクが設けられる第1フレームと、
    前記駆動輪が設けられる第2フレームと、を含み、
    前記サスペンションは、前記第1フレームおよび前記第2フレームに連結される、請求項12に記載の人力駆動車用制御装置。
  14. 前記人力駆動車は、前記クランクが第1回転方向に回転することによって、前記第1回転体、前記環状ベルト部材および前記第2回転体を介して、前記駆動輪に前記人力駆動力が伝達されるように構成され、
    前記制御部は、前記サスペンションが縮む場合、前記クランクが前記第1回転方向に回転することによって前記第1回転体が回転する方向に、前記電気モータによって前記第1回転体を回転させる、請求項13に記載の人力駆動車用制御装置。
  15. 前記人力駆動車は、前記クランクが第1回転方向に回転することによって、前記第1回転体、前記環状ベルト部材および前記第2回転体を介して、前記駆動輪に前記人力駆動力が伝達されるように構成され、
    前記制御部は、前記サスペンションが伸びる場合、前記クランクが前記第1回転方向に回転することによって前記第1回転体が回転する方向とは反対の方向に、前記電気モータによって前記第1回転体を回転させる、請求項13または14に記載の人力駆動車用制御装置。
  16. 前記制御部は、前記電気モータに供給される電流および前記電気モータの回転状態に応じて、前記サスペンションの伸縮状態に関する情報を取得する、請求項13~15のいずれか一項に記載の人力駆動車用制御装置。
  17. 前記人力駆動車は、前記サスペンションの伸縮状態に関する情報を検出する第2検出部を含み、
    前記制御部は、前記第2検出部から前記サスペンションの伸縮に関する情報を取得する、請求項13~16のいずれか一項に記載の人力駆動車用制御装置。
  18. 前記制御部は、前記人力駆動車に与えられる振動が第1閾値以下の場合には、前記サスペンションの伸縮状態に応じて前記電気モータを駆動しないように構成される、請求項13~17のいずれか一項に記載の人力駆動車用制御装置。
  19. 前記人力駆動車に与えられる振動を検出する第1検出部をさらに含む、請求項8~11および18のいずれか一項に記載の人力駆動車用制御装置。
  20. 前記制御部は、前記人力駆動力が前記駆動輪に伝達されていない状態において、前記電気モータに第2閾値未満の電流を供給する、請求項1~19のいずれか一項に記載の人力駆動車用制御装置。
  21. 前記制御部は、前記人力駆動力が前記駆動輪に伝達されていない状態において、前記電気モータを駆動するために、前記電気モータに第3閾値以上の電流を供給する必要がある場合、前記電気モータを停止するように構成される、請求項1~20のいずれか一項に記載の人力駆動車用制御装置。
  22. 前記電気モータは、前記人力駆動車の推進をアシストするように構成され、
    前記制御部は、前記人力駆動力が前記駆動輪に伝達されている状態において、前記人力駆動力および前記クランクの回転状態の少なくとも一方に応じて前記電気モータを制御する、請求項1~21のいずれか一項に記載の人力駆動車用制御装置。
  23. 前記人力駆動車は、操作部を含み、
    前記制御部は、前記操作部の操作に応じて第1制御状態と第2制御状態とを切り換え可能に構成され、前記第1制御状態では、前記人力駆動力が前記駆動輪に伝達されていない状態において、前記電気モータの駆動を許容し、前記第2制御状態では、前記人力駆動力が前記駆動輪に伝達されていない状態において、前記電気モータの駆動を禁止する、請求項1~22のいずれか一項に記載の人力駆動車用制御装置。
  24. 前記環状ベルト部材は、チェーンを含む、請求項1~23のいずれか一項に記載の人力駆動車用制御装置。
  25. 請求項1~24のいずれか一項に記載の人力駆動車用制御装置と、前記電気モータとを含む、人力駆動車用駆動装置。
  26. 人力駆動車に用いられる人力駆動車用制御装置であって、
    前記人力駆動車は、
    クランクと、
    前記クランクに与えられる人力駆動力が伝達され、前記クランクから独立して回転可能な第1回転体と、
    駆動輪と、
    前記駆動輪に接続され、前記駆動輪から独立して回転可能な第2回転体と、
    前記第1回転体および前記第2回転体が連動するように、前記第1回転体および前記第2回転体に巻掛けられる環状ベルト部材と、
    前記第1回転体を駆動するように構成される電気モータと、を含み、前記クランクが第1回転方向に回転することによって、前記第1回転体、前記環状ベルト部材および前記第2回転体を介して、前記駆動輪に前記人力駆動力が伝達されるように構成され、
    前記人力駆動車用制御装置は、前記クランクに与えられる前記人力駆動力が前記駆動輪に伝達されていない状態において、前記駆動輪が回転しないように、前記クランクが前記第1回転方向に回転することによって前記第1回転体が回転する方向に、前記電気モータによって前記第1回転体を連続的または断続的に回転させるように構成される制御部を含む。
  27. 前記制御部は、前記人力駆動車に与えられる振動が第1閾値以下の場合には、前記クランクに与えられる前記人力駆動力が前記駆動輪に伝達されていない状態において、前記電気モータを駆動することを禁止する、請求項26に記載の人力駆動車用制御装置。
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