JP6752044B2 - スタンション - Google Patents

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Description

本発明は、建物等の構築物に設けられるパラペット等の立壁状物に仮設の手摺り用支柱として固定されるスタンションに係り、構築物の修復作業等を行う際に利用できるものである。
構築物である建物の立壁状物となっているパラペットには、この建物の修復作業等を行う際に、作業の安全性確保等のために、仮設の手摺り用支柱であるスタンションが固定され、パラペットの長手方向に間隔をあけて複数個配置されたスタンションに、パラペットの長手方向へ延びるパイプ材や親綱等による手摺り用部材が架け渡される。
このようなスタンションは、下記の特許文献1,2に示されているように、パラペットの上方をこのパラペットの厚さ方向に横断する横断部と、この横断部よりも上方へ延びる長さを有する上方延出部と、横断部よりも下方へ延びる長さを有し、パラペットの厚さ方向両側の面のうち、一方の面と対面する第1下方延出部と、横断部よりも下方へ延びる長さを有し、パラペットの厚さ方向両側の面のうち、他方の面と対面する第2下方延出部と、を含んで構成されたものとなっており、上方延出部に、パラペットの長手方向へ延びる長さを有する手摺り用部材を取り付けるための取付部が設けられ、横断部に、パラペットの上面に当接する第1当接部材が設けられ、第1下方延出部に、パラペットの前記一方の面に当接する第2当接部材が設けられるとともに、前記第2下方延出部に、パラペットの前記他方の面を押圧する押圧部材が設けられ、この押圧部材と第2当接部材とでパラペットを挟圧することにより、スタンションがパラペットに固定される。
また、特許文献2に示されているスタンションでは、押圧部材の個数が2個となっているため、これらの押圧部材を交互に用いることにより、パラペットの前記他方の面を押圧する押圧部材を交換できるようになっており、このため、押圧部材によって押圧される箇所についても塗装作業等のメンテナンス作業を行えるようになっている。
実用新案登録第3180696号公報 実用新案登録第3186864号公報
しかし、特許文献2に示されているように、押圧部材の個数を、交互に使用されて交換される複数個とし、第1下方延出部に設けられている第2当接部材と共にパラペットを挟圧する押圧部材を、交互に使用して交換した場合には、交換前と交換後では、押圧部材による押圧箇所の位置がずれることになり、パラペットを押圧部材と第2当接部材とで安定して挟圧できるようにするためには、片寄りのない荷重によりパラペットを安定して挟圧できるようにすることが求められる。
本発明の目的は、パラペット等の立壁状物を押圧する押圧部材が交換可能に複数個設けられていても、交換前と交換後の両方において、立壁状物を押圧部材と当接部材により片寄りのない荷重で安定して挟圧できるようになるスタンションを提供するところにある。
本発明に係るスタンションは、構築物の立壁状物の上方をこの立壁状物の厚さ方向に横断する横断部と、この横断部よりも上方へ延びる長さを有する上方延出部と、前記横断部よりも下方へ延びる長さを有し、前記立壁状物の厚さ方向両側の面のうち、一方の面と対面する第1下方延出部と、前記横断部よりも下方へ延びる長さを有し、前記立壁状物の厚さ方向両側の面のうち、他方の面と対面する第2下方延出部と、を含んで構成され、前記上方延出部に、前記立壁状物の長手方向へ延びる長さを有する手摺り用部材を取り付けるための取付部が設けられ、前記横断部に、前記立壁状物の上面に当接する第1当接部材が設けられ、前記第1下方延出部に、前記立壁状物の前記一方の面に当接する第2当接部材が設けられているとともに、前記第2下方延出部に、前記立壁状物の前記他方の面を押圧する押圧部材が設けられているスタンションにおいて、前記押圧部材として、前記第2当接部材から前記立壁状物の厚さ方向に離れた位置に配置されていて、前記立壁状物の長手方向と上下方向の位置が前記第2当接部材と同じ位置又は略同じ位置となって配置されている1個の第1押圧部材と、前記立壁状物の前記他方の面と平行をなす面内において、前記第1押圧部材を中心とする対称位置に配置された2個の第2押圧部材とがあり、前記1個の第1押圧部材と前記2個の第2押圧部材は、前記立壁状物に向かって選択的に進退可能となっていることを特徴とするものである。
本発明に係るスタンションでは、1個の第1押圧部材と2個の第2押圧部材は、立壁状物に向かって選択的に進退可能となっているため、これらの押圧部材を交換して立壁状物の前記他方の面を押圧することができ、これにより、押圧部材で押圧される箇所についても塗装作業等のメンテナンス作業を実施することができる。
また、1個の第1押圧部材は、第2当接部材から立壁状物の厚さ方向に離れた位置に配置されていて、立壁状物の長手方向と上下方向の位置が第2当接部材と同じ位置又は略同じ位置となって配置されているため、第1押圧部材と第2当接部材とにより立壁状物を挟圧したときに、立壁状物を片寄りのない荷重により安定して挟圧することができる。また、1個の第1押圧部材の次に2個の第2押圧部材を立壁状物の前記他方の面に押圧させ、これらの第2押圧部材と第2当接部材とにより立壁状物を挟圧したときには、2個の第2押圧部材は、立壁状物の前記他方の面と平行をなす面内において、第1押圧部材を中心とする対称位置に配置されているため、2個の第2押圧部材と第2当接部材とにより立壁状物を挟圧したときでも、立壁状物を片寄りのない荷重により安定して挟圧することができる。
本発明において、上述したように、1個の第1押圧部材と2個の第2押圧部材を、立壁状物に向かって選択的に進退可能とするためには、例えば、第1押圧部材を、第2下方延出部から立壁状物の側へ延びる長さを有する棒状部材の先端部に取り付け、2個の第2押圧部材を、棒状部材に直角に交差配置されている交差部材の両端部に取り付け、棒状部材を、第2下方延出部に対し立壁状物に向かって進退可能とし、交差部材を、棒状部材に対し立壁状物に向かって進退可能とすればよい。
また、このように第1押圧部材を、第2下方延出部から立壁状物の側へ延びる長さを有する棒状部材の先端部に取り付け、2個の第2押圧部材を、棒状部材に直角に交差配置されている交差部材の両端部に取り付け、棒状部材を、第2下方延出部に対し立壁状物に向かって進退可能とし、交差部材を、棒状部材に対し立壁状物に向かって進退可能とする場合には、交差部材を、棒状部材を中心に回転可能としてもよい。
これによると、棒状部材を中心とする交差部材の回転により、1個の第1押圧部材に対する2個の第2押圧部材の配置位置を、立壁状物の長手方向である左右方向や、上下方向、さらには、これらの方向に対して傾いた傾斜方向に任意に設定できるようになり、前述のメンテナンス作業等に適切に対応した位置に2個の第2押圧部材を配置できるようになる。
そして、棒状部材を、第2下方延出部に対し立壁状物に向かって進退可能とするためには、例えば、棒状部材を雄ねじ棒とし、この雄ねじ棒を第2下方延出部に対し回転させることにより、棒状部材を第2下方延出部に対し立壁状物に向かって進退させることができるようにしてもよい。また、交差部材を、棒状部材に対し立壁状物に向かって進退可能とするためには、交差部材に、雄ねじ棒が貫通した貫通部を設け、この貫通部を雄ねじ棒に沿って移動させることにより、交差部材を棒状部材に対し立壁状物に向かって進退させることができるようにしてもよい。さらに、貫通部の前後において、雄ねじ棒にナットを螺合させておき、貫通部を雄ねじ棒に沿って移動させた後に、これらのナットで貫通部に締め付けることにより、交差部材を雄ねじ棒に移動不能に固定できるようにしてもよい。
また、前述したように棒状部材に直角に交差配置されている交差部材の両端部に2個の第2押圧部材を取り付け、これらの第2押圧部材により立壁状物の前記他方の面を押圧できるようにするためには、交差部材の両端部を、立壁状物の側へ屈曲した屈曲部とし、これらの屈曲部の先端部に2個の第2押圧部材を取り付けるようにしてもよい。
以上説明した本発明において、前記上方延出部と前記第2下方延出部は、前記横断部の長さ方向における任意の位置関係として配置することができる。
その一例は、上方延出部に設けられている前記取付部に前記手摺り用部材を取り付けて作業が行われる作業対象領域が、立壁状物の前記他方の面から、この立壁状物の前記一方の面の側とは反対側の領域となっている場合において、第2下方延出部の真上又は略真上に前記上方延出部を配置することである。
これによると、上方延出部の前記取付部に取り付けられた手摺り用部材は、立壁状物の前記他方の面に対し、この立壁状物の前記一方の面とは反対側の箇所に配置されるため、立壁状物の手前となっている作業領域において、安全性を確保してメンテナンス作業等の作業を実施できる。
また、このように第2下方延出部の真上又は略真上に上方延出部を配置する場合には、前記横断部の外周に嵌合部材を嵌合し、この嵌合部材から第2下方延出部を下方へ延出するとともに、嵌合部材から上方延出部を上方へ延出し、横断部における嵌合部材の位置を、この横断部の長さ方向に調整可能としてよい。
これによると、常に第2下方延出部の真上又は略真上に上方延出部を配置しておくことができるとともに、横断部における嵌合部材の位置を、この横断部の長さ方向に調整することにより、厚さ寸法が異なる立壁状物に対処できるようになる。
以上説明した本発明に係るスタンションは、任意の立壁状物に適用することができ、この立壁状物は、建物のパラペットでよく、建物や鉄塔の梁でもよく、橋梁や橋桁等でもよい。したがって、本発明に係るスタンションが用いられる構築物は、建物でもよく、鉄塔や橋等でもよい。
本発明によると、パラペット等の立壁状物を押圧する押圧部材が交換可能に複数個設けられていても、交換前と交換後の両方において、立壁状物を押圧部材と当接部材により片寄りのない荷重で安定して挟圧できるという効果を得られる。
図1は、本発明の一実施形態に係るスタンションが、立壁状物となっている建物のパラペットに間隔をあけて複数個固定された状態を示す斜視図である。 図2は、スタンションの側面図である。 図3は、スタンションの正面図である。 図4は、スタンションの平面図である。 図5は、スタンションの底面図である。 図6は、第2下方延出部における1個の第1押圧部材と2個の第2押圧部材の配置箇所を示す斜視図である。 図7は、1個の第1押圧部材を前進させ、2個の第2押圧部材を後退させたときを示す底面図である。 図8は、1個の第1押圧部材を後退させ、2個の第2押圧部材を前進させたときを示す底面図である。
以下に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。図1には、構築物である建物の屋上1の縁部に、この建物の立壁状物となっているパラペット2が設けられ、このパラペット2に本実施形態に係るスタンション10が間隔をあけて複数個固定されている状態が示されており、これらのスタンション10には、パラペット2の長手方向へ延びる長さを有する手摺り用部材となっている手摺り用パイプ3が架け渡されている。
図2〜図5には、スタンション10の側面図、正面図、平面図及び底面図が示されている。スタンション10は、図1にも示されているように、パラペット2の上方をこのパラペット2の厚さ方向に横断する横断部11と、この横断部11よりも上方へ延びる長さを有する上方延出部12と、横断部11よりも下方へ延びる長さを有し、パラペット2の厚さ方向両側の面のうち、一方の面2Aと対面する第1下方延出部13と、横断部11よりも下方へ延びる長さを有し、パラペット2の厚さ方向両側の面のうち、他方の面2Bと対面する第2下方延出部14と、を含んで構成されたものとなっている。
これらの横断部11、上方延出部12、第1下方延出部13及び第2下方延出部14は、角パイプ材により形成されている。また、横断部11の先端部に第1下方延出部13が結合され、この結合は、図4に示されているように、横断部11と第1下方延出部13の両方を挟む一対のブラケット15により行われている。また、パラペット2の上記一方の面2Aは、パラペット2の外側表面であり、パラペット2の上記他方の面2Bは、パラペット2の内側表面であって、上述の屋上1の側の表面である。
図2及び図3に示されているように、上方延出部12には、図1で示した手摺り用パイプ3を取り付けるための取付部16が上下方向に複数個設けられ、これらの取付部16は、ボルト、ナットで取り外し可能に上方延出部12に結合されたクランプ17である。また、上方延出部12の頂部には、取付部18を備えたキャップ部材19がボルト、ナットで取り付けられ、この取付部18は、手摺り用パイプ3と同様に、パラペット2の長手方向へ延びる長さを有する手摺り用部材となっている図外の親綱を取り付けることができる逆U字状部材20となっている。
横断部11には、第1当接部材21がブラケット22により下向きに取り付けられ、この第1当接部材21は、図1から分かるように、パラペット2の上面2Cに当接する部材となっている。また、第1下方延出部13には、第2当接部材23がブラケット24により第2下方延出部14の側に向けて取り付けられ、この第2当接部材23は、図1から理解できるように、パラペット2の上記一方の面2Aに当接する部材となっている。
図2及び図3に示されているように、横断部11の外周部には、短寸法の角パイプ材による嵌合部材25が嵌合され、この嵌合部材25は、パラペット2の厚さ方向である横断部11の長さ方向に移動自在となっている。嵌合部材25の上面からは上方延出部12が上方へ立ち上がっており、この上方延出部12は、嵌合部材25に一対のブラケット26で結合されている。また、嵌合部材25の下面からは第2下方延出部14が下方へ垂下しており、この第2下方延出部14は、嵌合部材25に1個のブラケット27で結合されている。なお、上方延出部12と第2下方延出部14は、溶接によっても嵌合部材25に接合されている。
このため、本実施形態では、上方延出部12と第2下方延出部14は、嵌合部材25を介して連結されており、第2下方延出部14の真上又は略真上に上方延出部12が配置されている。
図3に示されているように、嵌合部材25には、この嵌合部材25と横断部11を軸部が貫通しているボルト28Aが配置され、このボルト28Aの軸部の先端に螺合されたナット28Bを締め付けることにより、嵌合部材25は横断部11に結合された状態となる。このため、ボルト28Aとナット28Bにより、嵌合部材25を横断部11に結合された状態とするための結合具28が構成されている。図2から分かるように、横断部11には、ボルト28Aの軸部を挿通するための孔29が横断部11の長さ方向に複数個形成されており、このため、ボルト28Aの軸部を挿抜することにより、嵌合部材25の位置を、言い換えると、第2下方延出部14と上方延出部12の位置を横断部11の長さ方向に段階的に粗調整できるようになっている。
図6には、第2下方延出部14の下端部の構造が示されており、この下端部には、棒状部材となっている雄ねじ棒30が、パラペット2に向かって水平に貫通している。パラペット2の側へ延びる長さを有しているこの雄ねじ棒30は、長寸法のボルトであるため、雄ねじ棒30は、このボルトの頭部である回転操作部30Aを有し、この回転操作部30Aから水平方向に延びる軸部30Bが、第2下方延出部14の下端部に形成されている雌ねじ孔に螺入されており、第2下方延出部14から突出した軸部30Bの部分はパラペット2に向かって延出しているため、回転操作部30Aで雄ねじ棒30を回転操作すると、雄ねじ棒30は、第2下方延出部14に対しパラペット2に向かって進退する。そして、雄ねじ棒30の軸部30Bにおける回転操作部30Aの側とは反対側の先端部には、1個の第1押圧部材31が取り付けられている。
図5に示されているように、雄ねじ棒30の軸部30Bのうち、第2下方延出部14からパラペット2に向かって突出している部分には、交差部材32が軸部30Bと直角に交差配置されている。この交差部材32は、軸部30Bが貫通している貫通部32Aと、この貫通部32Aにおける軸部30Bと直角方向の互いに反対側の箇所に基部が結合されている2個のアーム部32Bとを有し、これらのアーム部32Bの先部は、パラペット2の側へ屈曲した屈曲部32Cとなっており、これらの屈曲部32Cの先端部に2個の第2押圧部材33が取り付けられている。
このため、2個の第2押圧部材33を含む交差部材32は、雄ねじ棒30の軸部30Bが貫通している貫通部32Aにおいて、この軸部30Bに対しパラペット2に向かって進退自在となっている。したがって、回転操作部30Aの回転操作によりパラペット2に向かって進退する雄ねじ棒30に取り付けられている1個の第1押圧部材31と、交差部材32に2個取り付けられ、雄ねじ棒30の軸部30Bに沿って移動自在となっている第2押圧部材33は、選択的にパラペット2に向かって進退させることができるものとなっている。
雄ねじ棒30の軸部30Bには、交差部材32の貫通部32Aの前後において、ロックナット34と蝶ナット35が螺合されている。このため、2個の第2押圧部材33を含む交差部材32を、雄ねじ棒30の軸部30Bの長さ方向に移動させた後に、これらのロックナット34と蝶ナット35を回転操作して貫通部32Aに締め付けることにより、2個の第2押圧部材33を含む交差部材32は、軸部30Bの長さ方向の任意の位置で固定される。
以上において、雄ねじ棒30の軸部30Bの先端部に設けられている1個の第1押圧部材31の配置位置は、図2等で示されている第1下方延出部13に設けられた第2当接部材23からパラペット2の厚さ方向に離れた位置であり、そして、図1で示されているパラペット2の長手方向と上下方向における第1押圧部材31の配置位置は、図3に示されているように、第2当接部材23と同じ位置又は略同じ位置となっている。
また、交差部材32に2個設けられているアーム部32Bのそれぞれについての雄ねじ棒30の軸部30Bからの長さ寸法は、同じ又は略同じになっており、また、これらのアーム部32Bのそれぞれに設けられている前述の屈曲部32Cについてのパラペット2の側への屈曲長さ寸法は、同じ又は略同じになっているため、交差部材32の両端部に取り付けられている2個の第2押圧部材33は、図1で示したパラペット2の前記他方の面となっている内側表面2Bと平行をなす面内において、第1押圧部材31を中心とする対称位置に配置されていることになる。
図7には、回転操作部30Aの正回転操作により雄ねじ棒30の軸部30Bをパラペット2に向かって前進させることにより、1個の第1押圧部材31をパラペット2の内側表面2Bに当接させるとともに、交差部材32を雄ねじ棒30の軸部30Bに沿ってパラペット2から後退させることにより、2個の第2押圧部材33をパラペット2の内側表面2Bから離間させた状態が示されている。
このときには、前述した横断部11に設けられている第1当接部材21は、パラペット2の上面2Cに当接し、前述した第1下方延出部13に設けられている第2当接部材23は、図1で示したパラペット2の前記一方の面となっている外側表面2Aに当接している。
このため、回転操作部30Aの正回転操作により、1個の第1押圧部材31をパラペット2の内側表面2Bに当接させて、この内側表面2Bを第1押圧部材31が押圧すると、第2当接部材23と第1押圧部材31とでパラペット2が挟圧され、これにより、本実施形態に係るスタンション10はパラペット2に固定される。
図8には、回転操作部30Aの逆回転操作により雄ねじ棒30の軸部30Bをパラペット2から後退させることにより、1個の第1押圧部材31をパラペット2の内側表面2Bから離間させるとともに、交差部材32を雄ねじ棒30の軸部30Bに沿ってパラペット2に向かって前進させることにより、2個の第2押圧部材33をパラペット2の内側表面2Bに当接させた状態が示されている。
このときにも、横断部11に設けられている第1当接部材21は、パラペット2の上面2Cに当接し、第1下方延出部13に設けられている第2当接部材23は、パラペット2の外側表面2Aに当接している。
このため、上述のように交差部材32を雄ねじ棒30の軸部30Bに沿ってパラペット2に向かって前進させることにより、2個の第2押圧部材33をパラペット2の内側表面2Bに当接させて、これらの第2押圧部材33が内側表面2Bを押圧すると、第2当接部材23と2個の第2押圧部材33とでパラペット2が挟圧されることになり、これによっても本実施形態に係るスタンション10はパラペット2に固定される。
このため、本実施形態では、1個の第1押圧部材31と、2個の第2押圧部材33は、交互に交換されてパラペット2の内側表面2Bを押圧できるようになっており、これにより、図1に示されているように、パラペット2に複数個が間隔をあけて固定されたスタンション10に手摺り用パイプ3の手摺り用部材を架け渡して、例えば、パラペット2の内側表面2Bをメンテナンス作業として塗装する際に、第2押圧部材33で押圧される箇所についての塗装作業は、図7で示されているように、第1押圧部材31がパラペット2の内側表面2Bを押圧しているときに行え、第1押圧部材31で押圧される箇所についての塗装作業は、図8に示されているように、第2押圧部材33がパラペット2の内側表面2Bを押圧しているときに行える。
また、交差部材32の前後において雄ねじ棒30の軸部30Bに螺合されている2個のナット34,35のうち、2個の第2押圧部材33をパラペット2の内側表面2Bに押圧するためのナットは、作業者が大きな押し力で交差部材32を前進させることができる蝶ナット35となっているため、2個の第2押圧部材33をパラペット2の内側表面2Bに押圧することは、大きな押し付け力により行うことができる。
特に本実施形態では、前述したように、雄ねじ棒30の軸部30Bの先端部に設けられている1個の第1押圧部材31の配置位置は、第1下方延出部13に設けられた第2当接部材23からパラペット2の厚さ方向に離れた位置であり、そして、パラペット2の長手方向と上下方向における第1押圧部材31の配置位置は、第2当接部材23と同じ位置又は略同じ位置となっているため、これらの第2当接部材23と1個の第1押圧部材31とによりパラペット2を挟圧した際に、パラペット2を片寄りのない荷重で安定して挟圧することができる。また、前述したように、交差部材32の両端部に取り付けられている2個の第2押圧部材33は、パラペット2の内側表面2Bと平行をなす面内において、第1押圧部材31を中心とする対称位置に配置されているため、第2当接部材23と2個の第2押圧部材33とによりパラペット2を挟圧した際にも、パラペット2を片寄りのない荷重で安定して挟圧することができる。
また、本実施形態では、交差部材32の貫通部32Aには、雄ねじ棒30の軸部30Bが貫通しているため、交差部材32をこの軸部30Bを中心に回転させることができ、このため、2個の第2押圧部材33がパラペット2の内側表面2Bを押圧することは、図3の実線で示されているように、2個の第2押圧部材33を、パラペット2の長手方向である左右方向に配置しても行えるとともに、図3の二点鎖線で示されているように、2個の第2押圧部材33’を上下方向に配置しても行えることになり、メンテナンス作業に適切に対応した位置を選択して2個の第2押圧部材33を配置できるため、メンテナンス作業を容易に行えるようになる。
また、本実施形態に係るスタンション10が用いられて実施されるメンテナンス作業の作業領域は、図1で示されているパラペット2の内側表面2Bから、このパラペット2の外側表面2Aの側とは反対側の領域であり、この領域は、パラペット2の手前の領域となっている屋上1の床と、パラペット2の内側表面2Bとである。
そして、本実施形態では、1個の第1押圧部材31と2個の第2押圧部材33が配置されている第2下方延出部14の真上又は略真上に上方延出部12が配置され、図1に示されているように、この上方延出部12に設けられている取付部16に、パラペット2の長手方向へ延びる長さを有する手摺り用パイプ3が取り付けられた後に、メンテナンス作業が実施されるため、このメンテナンス作業を行う作業者はパラペット2を越えることはなく、このため、屋上1の床とパラペット2の内側表面2Bとについての塗装作業等のメンテナンス作業を安全性を確保して実施できることになる。
また、本実施形態では、回転操作部30Aで雄ねじ棒30を回転操作することにより、雄ねじ棒30を進退させることができる最大の距離は、図2で説明したように横断部11に複数個が設けられている孔29により、嵌合部材25の位置を横断部11の長さ方向に1段階に粗調整したときの距離より長くなっているため、厚さ寸法が異なる各種のパラペット2を有する建物についてのメンテナンス作業を行う際には、第2下方延出部14と上方延出部12とが結合されている嵌合部材25についての横断部11の長さ方向位置を、孔29により段階的に粗調整し、回転操作部30Aで雄ねじ棒30を回転操作することにより、雄ねじ棒30の位置をパラペット2に向かって微調整することにより、選択的に用いられる1個の第1押圧部材31と2個の第2押圧部材33とによって厚さ寸法が異なるパラペット2の内側表面2Bを押圧することができる。
なお、以上説明した実施形態での立壁状物は、パラペット2であったが、この立壁状物は、例えば、木造又は鉄骨建物等の梁でもよく、立壁状物がこのような梁である場合には、上方延出部12の取付部16となっているクランプ17を取り外し、上方延出部12の頂部に取付部18として設けられている逆U字状部材20に親綱を取り付け、この親綱に、作業者が装着する安全帯のフック部材を係止するようにしてもよい。
本発明は、建物等の構築物に設けられるパラペット等の立壁状物に仮設の手摺り用支柱として固定されるスタンションに利用することができる。
1 建物の屋上
2 立壁状物であるパラペット
2A 一方の面である外側表面
2B 他方の面である内側表面
2C 上面
3 手摺り用部材である手摺り用パイプ
10 スタンション
11 横断部
12 上方延出部
13 第1下方延出部
14 第2下方延出部
16,18 取付部
21 第1当接部材
23 第2当接部材
25 嵌合部材
30 棒状部材である雄ねじ棒
31 第1押圧部材
32 交差部材
32C 屈曲部
33 第2押圧部材
34 ナットであるロックナット
35 ナットである蝶ナット

Claims (6)

  1. 構築物の立壁状物の上方をこの立壁状物の厚さ方向に横断する横断部と、この横断部よりも上方へ延びる長さを有する上方延出部と、前記横断部よりも下方へ延びる長さを有し、前記立壁状物の厚さ方向両側の面のうち、一方の面と対面する第1下方延出部と、前記横断部よりも下方へ延びる長さを有し、前記立壁状物の厚さ方向両側の面のうち、他方の面と対面する第2下方延出部と、を含んで構成され、
    前記上方延出部に、前記立壁状物の長手方向へ延びる長さを有する手摺り用部材を取り付けるための取付部が設けられ、前記横断部に、前記立壁状物の上面に当接する第1当接部材が設けられ、前記第1下方延出部に、前記立壁状物の前記一方の面に当接する第2当接部材が設けられているとともに、前記第2下方延出部に、前記立壁状物の前記他方の面を押圧する押圧部材が設けられているスタンションにおいて、
    前記押圧部材として、前記第2当接部材から前記立壁状物の厚さ方向に離れた位置に配置されていて、前記立壁状物の長手方向と上下方向の位置が前記第2当接部材と同じ位置又は略同じ位置となって配置されている1個の第1押圧部材と、前記立壁状物の前記他方の面と平行をなす面内において、前記第1押圧部材を中心とする対称位置に配置された2個の第2押圧部材とがあり、
    前記第1押圧部材は、前記立壁状物に向かって水平に延びている雄ねじ棒の先端部に取り付けられているとともに、前記雄ねじ棒には、この雄ねじ棒と直角に交差した交差部材が配置され、この交差部材は、前記雄ねじ棒が貫通した貫通部と、この貫通部における前記雄ねじ棒と直角方向の互いに反対側の箇所に基部が結合されている2個のアーム部とを有し、これらのアーム部の先部は、前記立壁状物の側へ屈曲した屈曲部となっており、これらの屈曲部の先端部に前記2個の第2押圧部材が取り付けられており、
    回転操作されることにより前記立壁状物に向かって進退する前記雄ねじ棒と、前記貫通部において、前記雄ねじ棒に沿って移動自在となっている前記交差部材とが、前記立壁状物に向かって選択的に進退可能となっていることにより、前記雄ねじ棒に取り付けられている前記第1押圧部材と、前記交差部材の前記2個のアーム部に取り付けられている前記2個の第2押圧部材とが、前記立壁状物に向かって選択的に進退可能となっており、
    前記雄ねじ棒には、前記貫通部の前後において、前記雄ねじ棒の長さ方向における前記交差部材及び前記2個の第2押圧部材の位置を固定するための2個のナットが螺合されていることを特徴とするスタンション。
  2. 請求項1に記載のスタンションにおいて、前記雄ねじ棒には、この雄ねじ棒における前記第1押圧部材が取り付けられている前記先端部とは反対側の端部において、前記雄ねじ棒を回転操作するための回転操作部が設けられていることを特徴とするスタンション。
  3. 請求項1又は2に記載のスタンションにおいて、前記貫通部には前記雄ねじ棒が、この雄ねじ棒を中心に前記貫通部が回転自在となって貫通しており、前記交差部材及び前記2個の第2押圧部材は、前記雄ねじ棒を中心とする前記貫通部の回転によって前記雄ねじ棒を中心に回転することを特徴とするスタンション。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のスタンションにおいて、前記雄ねじ棒は、前記第2下方延出部に設けられている雌ねじ孔に螺入され、この雌ねじ孔から前記雄ねじ棒が前記立壁状物に向かって水平に延びていることを特徴とするスタンション。
  5. 請求項4に記載のスタンションにおいて、前記横断部の外周には、前記第2下方延出部が下方へ延出している嵌合部材が嵌合され、前記横断部における前記嵌合部材の位置は、この横断部の長さ方向に段階的に粗調整可能となっており、前記雄ねじ棒の回転操作によってこの雄ねじ棒を進退させることができる最大の距離は、前記横断部における前記嵌合部材の位置が1段階の前記粗調整により変更される距離よりも長くなっていることを特徴とするスタンション。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のスタンションにおいて、前記上方延出部の前記取付部に前記手摺り用部材を取り付けて作業が行われる作業対象領域は、前記立壁状物の前記他方の面から、この立壁状物の前記一方の面の側とは反対側の領域となっており、前記第2下方延出部の真上又は略真上に前記上方延出部が配置されていることを特徴とするスタンション。


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